JP2004040416A - 通信装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】1個のワンタッチキーの識別番号(例えば*001,*002)に対応させて、1又は複数の宛先(電話番号、又はメールアドレスと宛先種別Ccと)を、ワンタッチキーテーブル23bに記憶させる。また、既に記憶してある宛先を新たな1個のワンタッチキーの識別番号(*003)対応させて記憶させる場合は、前記識別番号(*003)と、前記宛先に対応する識別番号(*001,*002)とを対応させて記憶させる。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、公衆電話回線又はインターネット等の通信回線を介してデータを送信する通信装置に関し、特に、1又は複数の宛先と対応するワンタッチキー又は短縮番号等の宛先入力手段を備える通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
通信装置(インターネットファクシミリ装置、プリンタ装置とファクシミリ装置との複合装置、又はメーラをインストールされたパーソナルコンピュータ等)は、データを送信すべき通信相手の宛先(電話番号又は電子メールのメールアドレス)の入力を受け付けて、公衆電話回線又はインターネット等の通信回線を介し、入力された宛先を有する通信相手へデータを送信する。また、通信装置は、同報通信を行なう場合、まず、データを送信すべき複数の通信相手の宛先の入力を夫々受け付け、次いで、入力された宛先を有する各通信相手へ、同一のデータを送信する。
【0003】
また、通信装置は、宛先の全てを入力する手間を省くため、ワンタッチダイヤル、短縮ダイヤル、又はグループダイヤルと呼ばれる機能を一般的に備えている(例えば、特開2002−135551号公報に開示されているファクシミリ装置)。
ワンタッチダイヤルは、ワンタッチキーに、予め特定の宛先を対応させて記憶しておくことによって、1個のワンタッチキーが操作された場合に、データを送信するとき、操作されたワンタッチキーに対応する宛先を有する通信相手へ自動的にデータを送信する機能である。
また、短縮ダイヤルは、2〜3桁の短縮番号に、予め特定の宛先を対応させて記憶しておくことによって、テンキーが操作されて1個の短縮番号が入力された場合に、データを送信するとき、入力された短縮番号に対応する宛先を有する通信相手へ自動的にデータを送信する機能である。
【0004】
また、通信装置は、1個のワンタッチキー又は短縮番号に対し、複数の宛先を対応させて記憶しておく場合、1個のワンタッチキーが操作された場合、又は1個の短縮番号が入力された場合に、データを送信するとき、操作されたワンタッチキー又は入力された短縮番号に対応する複数の宛先夫々へ、自動的にデータを同報送信する機能を有する(グループダイヤル)。
以上のような通信装置は、ユーザが、10桁前後の電話番号又は複雑なメールアドレスを、データを送信する度に直接的に入力することなく、ワンタッチキー又は短縮番号を用いて容易に入力できるため、宛先の入力ミスを防止し、ユーザの利便性を向上することができる。
【0005】
ところで、同報通信を行なう場合、所要の宛先全てがグループダイヤルとして1個のワンタッチキー又は短縮番号に対応して記憶されているとき、ユーザは、所要の宛先を直接入力することなく、所要の宛先全てに対応するワンタッチキー又は短縮番号を用いて容易に同報通信すべき宛先を全て入力することができる。また、所要の宛先全てがグループダイヤルとして記憶されていないときであっても、所要の宛先の一部を含むワンタッチキー又は短縮番号が既に記憶してあるときは、前記ワンタッチキー又は短縮番号を操作又は入力し、他の宛先を直接入力することによって、全ての宛先を容易に入力することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、同報通信を行ないたい所要の宛先全てがグループダイヤルとして記憶されていない場合であって、所要の宛先の一部を含むワンタッチキー又は短縮番号が既に記憶してあるとき、ユーザは、同報通信を行なう度に、前記ワンタッチキー又は短縮番号を操作/入力し、他の宛先を直接入力する必要があったため、操作が煩雑になるという問題があった。
また、所要の宛先の一部を含むワンタッチキー又は短縮番号が既に記憶してある場合、所要の宛先全てを新たなグループダイヤルとしてワンタッチキー又は短縮番号に対応させて記憶させるとき、既にワンタッチキー又は短縮番号に対応させて記憶してある宛先であっても、改めて10桁前後の電話番号又は複雑なメールアドレスを入力する必要があるという問題があった。
【0007】
本発明は斯かる問題を解決するためになされたものであり、1又は複数の宛先と対応する宛先入力手段を複数選択し、選択された宛先入力手段又は該宛先入力手段に対応する宛先を、新たな1個の宛先入力手段に対応させることにより、同報通信を行なう度に各宛先を夫々入力する必要がなく、宛先入力手段を新たに設ける場合に改めて宛先を入力する必要がない通信装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
第1発明に係る通信装置は、1又は複数の宛先に対応する複数の宛先入力手段と、1又は複数の宛先を1個の宛先入力手段に対応させて記憶する記憶手段とを備える通信装置において、宛先入力手段を複数選択する手段と、選択された宛先入力手段又は該宛先入力手段に対応する宛先を、新たな1個の宛先入力手段に対応させる手段とを備えることを特徴とする。
【0009】
第1発明にあっては、宛先入力手段を、操作手段又は識別情報を用いて構成する。例えば、操作手段を用いてなる宛先入力手段としてワンタッチキーを用い、識別情報を用いてなる宛先入力手段として短縮番号を用いる。また、記憶手段に、1又は複数の宛先と宛先入力手段とを対応させて記憶させてある。また、このような宛先入力手段を複数備え、既に1又は複数の宛先と対応させてある複数の宛先入力手段の内、一部又は全部が選択され、更に、新たな宛先入力手段が指定された場合、指定された宛先入力手段と、選択された宛先入力手段に対応して記憶手段に記憶してある宛先とを対応させて、記憶手段に記憶させる。
宛先入力手段が入力された場合、記憶手段を参照し、入力された宛先入力手段に対応して記憶してある宛先を全て取得し、取得した各宛先を有する通信相手へ、データを送信する。
このため、同報通信を行なう度に、各宛先を夫々入力する必要がなく、また、宛先入力手段を新たに設ける場合に、既に他の宛先入力手段に対応して記憶されている宛先を、改めて入力する必要がない。
【0010】
また、既に1又は複数の宛先と対応させてある複数の宛先入力手段の内、一部又は全部が選択され、更に、新たな宛先入力手段が指定された場合、指定された宛先入力手段と、選択された宛先入力手段とを対応させて記憶手段に記憶させる。
宛先入力手段が入力された場合、記憶手段を参照し、入力された宛先入力手段に対応して、該宛先入力手段とは異なる宛先入力手段が記憶してあるときは、更に記憶手段を参照して、該宛先入力手段に対応して記憶してある宛先を取得し、取得した宛先を有する通信相手へデータを送信する。
この場合も、同報通信を行なう度に各宛先を夫々入力する必要がなく、また、宛先入力手段を新たに設ける場合に、既に他の宛先入力手段に対応して記憶されている宛先を、改めて入力する必要がない。更に、既に記憶してある宛先を改めて記憶しないため、記憶手段の記憶容量を節約して用いることができる。
【0011】
第2発明に係る通信装置は、前記記憶手段に記憶させる宛先として、電話番号又はメールアドレスを受け付ける手段と、宛先がメールアドレスである場合、該メールアドレスに対応させて、To、Cc、又はBccの宛先種別を受け付ける手段とを備えることを特徴とする。
第2発明にあっては、宛先として、電話番号又はメールアドレスを受け付ける。また、メールアドレスを受け付ける場合は、該メールアドレスに対応させて、To、Cc、又はBccの宛先種別を受け付ける。更に、記憶手段に、受け付けた1若しくは複数の電話番号、又は1若しくは複数のメールアドレス及び宛先種別と、宛先入力手段とを対応させて記憶させる。
【0012】
以上のような場合、予めメールアドレスと宛先種別とを対応させて記憶してあるため、メールアドレスを有する通信相手へデータを送信する度に、宛先種別を受け付ける必要がない。このため、ユーザによるデータの送信手順又は装置によるデータの送信処理手順を簡易にすることができる。
また、既に1又は複数のメールアドレス及び宛先種別と対応させてある宛先入力手段、又は該宛先入力手段に対応させてあるメールアドレス及び宛先種別を、新たな宛先入力手段に対応させて、記憶手段に記憶させる場合、前記メールアドレスの宛先種別を受け付ける必要がないため、新たな宛先入力手段に対応させてメールアドレス及び宛先種別を記憶する手順が簡易になる。
【0013】
第3発明に係る通信装置は、前記宛先入力手段が入力された場合、該宛先入力手段に対応する宛先が電話番号であるときは、該電話番号を有する通信相手へデータを送信し、前記宛先がメールアドレスであるときは、該メールアドレスの宛先種別に応じて、該メールアドレスを有する通信相手へデータを送信する手段を備えることを特徴とする。
第3発明にあっては、宛先入力手段が入力された場合、記憶手段を参照し、入力された宛先入力手段に対応して、電話番号が記憶してあるときは、記憶してある電話番号を取得し、取得した電話番号を有する通信相手へデータを送信する。また、メールアドレスが記憶してあるときは、記憶してあるメールアドレス及び宛先種別を取得し、取得したメールアドレスを有する通信相手へ、宛先種別に応じてデータを送信する。
【0014】
以上のような場合、宛先入力手段が入力された場合、入力された宛先入力手段に対応して記憶してある宛先がメールアドレスであっても、該メールアドレスに対応する宛先種別を、改めて受け付ける必要がないため、ユーザによるデータの送信手順又は装置によるデータの送信処理手順を簡易にすることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
本実施の形態においては、本発明の通信装置を、宛先の入力を受け付け、入力された宛先を有するファクシミリ装置へ、公衆電話回線又はインターネットを介して画データを送信するインターネットファクシミリ装置に適用した場合を例示する。
図1は、本発明に係る通信装置1のブロック図である。
通信装置1は、電話回線P及び構内回線Lに接続されており、構内回線Lを介してインターネットNに接続されている。電話回線P、構内回線L及びインターネットNには、電話番号又はメールアドレスを有し、通信相手となるべき図示しないファクシミリ装置が夫々接続してある。
【0016】
また、原稿を読み取って画データ(以下、ファクシミリ画データと言う)を生成し、生成したファクシミリ画データを、ITU(国際電気通信連合)−T勧告T.30の標準通信規格の手順に従い、電話回線Pを介して送信したり、前記手順に従い、電話回線Pを介してファクシミリ画データを受信したりする。また、ファクシミリ画データを、公知の技術を用いて、電子メール形式の画データ(以下、メール画データと言う)に変換し、変換したメール画データに、宛先であるメールアドレス、送信時刻、及び符号化方式等の情報を含むメールヘッダを付加してなる電子メールを、SMTPによるファクシミリ通信の手順に従い、構内回線L又はインターネットNを介して送信する。更に、POPによるファクシミリ通信の手順に従い、構内回線L又はインターネットNを介して電子メールを受信する。
【0017】
CPU11は通信装置1の主制御部であり、バス12を介して、表示部13、操作部14及び宛先登録部23等の装置各部に接続されている。CPU11は、ROM21に格納された制御プログラムに従って装置各部を制御し、このとき発生するデータ又は入力されるデータをRAM22に一時記憶して、各種処理を実行する。
【0018】
CPU11は、NCU(ネットワーク・コントロール・ユニット)25を用いて回線制御を行ない、モデム24を用いて、電話回線Pを介したファクシミリ画データの送受信処理を行なう。また、CPU11は、LANインターフェイス26を用いて構内回線L又はインターネットNを介した各種データの送受信処理を実行する。また、CPU11は、公知の電子メール変換部18でファクシミリ画データをメール画データに変換し、該メール画データにメールヘッダを付加して電子メールを生成する。更に、CPU11は、LANインターフェイス26を用いて、構内回線L又はインターネットNを介した電子メールの送受信処理を行なう。
宛先登録部23は、不揮発性の記憶手段を用いてなり、登録した宛先を夫々記憶するワンタッチキーテーブル23a及び短縮番号テーブル23bを備える。
【0019】
表示部13は、CPU11に制御されて装置の動作状態又はユーザに対する入力指示等を表示し、操作部14は、表示部13を見ながらユーザが操作するためのテンキー14a、キーボード14b、ワンタッチキー14c,14c,…、スタートキー14d、及び図示しない各種のファンクションキーを有する。
【0020】
操作部14は、テンキー14a及びキーボード14bが操作された場合、対応する英数字又は記号等が入力されるよう構成してある。ユーザは、テンキー14a又はキーボード14bを用いて、電話番号、短縮番号、又はメールアドレス等を入力する。また、操作部14は、ワンタッチキー14c,14c,…が操作された場合、予め宛先登録部23に登録された宛先が入力され、スタートキー14dが操作された場合、送信開始命令が入力され、各ファンクションキーが操作された場合、該ファンクションキーに予め割り当てられている命令(例えば宛先入力継続命令、又は宛先入力終了命令等)が入力されるよう構成してある。また、ワンタッチキー14c,14c,…夫々には、各ワンタッチキー14cを識別するための識別番号(*001,*002,…)が割り振られている。
【0021】
操作部14から各種データ又は命令等の入力が行なわれた場合、CPU11は、受け付けたデータ又は命令等を受理するか拒絶するか判定する。例えば、宛先が入力される前に送信開始命令が入力された場合、受け付けた送信開始命令を拒絶する。宛先が入力されてから送信開始命令が入力された場合、受け付けた送信開始命令を受理して、送信処理を開始する。このようにして、受け付けたデータ又は命令等を受理すると判定したときは、前記データをRAM22又は宛先登録部23等に記憶させたり、前記命令に応じて処理を行なったりする。また、拒絶するときは、ブザー27を鳴動させて、ユーザに対し、入力されたデータ又は命令等を拒絶したことを報知する。このとき、表示部13に、前記データ又は命令等を拒絶した理由を表示させる。
【0022】
電話回線Pを介してモデム24及びNCU25でファクシミリ画データを受信した場合、CPU11は、受信したファクシミリ画データをCODEC(符号化・復号器)19で復号して、画像メモリ16に記憶する。更に、該画像メモリ16からファクシミリ画データを読み出してプリンタ17で印刷する。また、インターネットN及び構内回線L、又は構内回線Lを介してLANインターフェイス26で電子メールを受信した場合は、受信した電子メールを電子メール変換部18でメールヘッダとメール画データとに分離し、次いでメール画データをファクシミリ画データに変換し、CODEC19で復号して画像メモリ16に記憶する。更に、該画像メモリ16からファクシミリ画データを読み出してプリンタ17で印刷する。
【0023】
CPU11は、操作部14からテンキー14a、キーボード14b、又はワンタッチキー14c,14c,…を用いた宛先の入力を受け付ける。また、スタートキー14dを用いた送信開始命令の入力を受け付ける。
操作部14から宛先及び送信開始命令が入力された場合、入力された宛先がメールアドレスであるとき、CPU11は、スキャナ15で原稿を読み取ってファクシミリ画データを生成し、生成したファクシミリ画データをCODEC19で符号化して画像メモリ16に記憶させる。次いで、画像メモリ16に記憶させたファクシミリ画データを、電子メール変換部18でメール画データに変換し、更に、変換したメール画データに、入力されたメールアドレスを含むメールヘッダを付加して電子メールを生成する。最後に、LANインターフェイス26を介し、前記メールアドレスを有するファクシミリ装置へ、生成した電子メールを送信する。
また、入力された宛先が電話番号であるときは、画像メモリ16に記憶させたファクシミリ画データを、モデム24及びNCU25を用いて、入力された電話番号を有するファクシミリ装置へ送信する。
【0024】
なお、表示部13及び操作部14を、タッチパネルを用いて構成しても良い。この場合、キーボード14b、ワンタッチキー14c,14c,…及び各種ファンクションキー等は、タッチパネル上に適宜設ける。
また、ブザー27ではなく、例えばFM音源を用いてBeep音を発生させるよう構成しても良い。
【0025】
図2は、通信装置1の宛先登録部23に記憶されるテーブルの一例を示す模式図である。
ワンタッチキーテーブル23aは、各ワンタッチキー14cの識別番号(*001,*002,…)と、通信相手の名称と、通信相手の宛先を含む宛先情報とを、対応させて記憶している(a)。また、短縮番号テーブル23bは、テンキー14aを用いて入力すべき短縮番号(#001,#002,…)と、通信相手の名称と、宛先情報とを、対応させて記憶している(b)。
宛先情報として用いられるデータは、電話番号、メールアドレス及び宛先種別(To、Cc、又はBcc)、ワンタッチキー14cの識別番号、及び短縮番号である。
【0026】
CPU11は、ワンタッチキー14cが操作された場合、操作されたワンタッチキー14cに割り振られている識別番号を取得し、ワンタッチキーテーブル23aを参照して、取得した識別番号に対応して記憶してある宛先情報を参照する。また、テンキー14aが操作されて短縮番号が入力された場合、入力された短縮番号を取得し、短縮番号テーブル23bを参照して、取得した短縮番号に対応してある宛先情報を参照する。
参照した宛先情報に電話番号が含まれる場合、CPU11は、該電話番号を取得する。前記宛先情報にメールアドレスが含まれる場合は、該メールアドレスと該メールアドレスの宛先種別とを取得する。また、前記宛先情報に、ワンタッチキー14cの識別番号又は短縮番号が含まれる場合は、ワンタッチキーテーブル23a又は短縮番号テーブル23bを更に参照して、前記識別番号又は短縮番号に対応して記憶してある宛先情報を参照する。
【0027】
なお、ワンタッチキー14cが操作された場合、又は短縮番号が入力された場合、操作されたワンタッチキー14c又は入力された短縮番号に対応する通信相手の名称を、表示部13に表示するよう構成しても良い。また、表示部13及び操作部14を、タッチパネルを用いて構成してある場合、ワンタッチキー14c,14c,…をタッチパネル上に設けたとき、各ワンタッチキー14cに対応する通信相手の名称を表示するよう構成しても良い。
【0028】
図3及び図4は、通信装置1の宛先登録処理の手順を示すフローチャートである。
CPU11は、宛先の登録を受け付ける(S11)。この場合、CPU11は、操作部14に設けられた所定のファンクションキー(例えば新規登録命令キー)が操作された場合に、宛先登録処理を開始する。
宛先登録処理を開始する場合(即ち新規登録命令キーが操作された場合)、CPU11は、まず、表示部13に所定の表示を行なわせる。該表示は、ユーザに対し、ワンタッチキーに対して宛先を登録するか、短縮番号で宛先を登録するかを選択するよう指示するものであり、夫々所定のファンクションキー(例えばワンタッチキー登録命令キー又は短縮番号登録命令キー)が操作されたか否かを判定することによって、ワンタッチキーに宛先を登録するか、短縮番号で宛先を登録するかを判定する(S12)。
【0029】
ワンタッチキー登録命令キーが操作された場合、即ち、ワンタッチキーに対して宛先を登録する場合(S12でワンタッチ)、CPU11は、宛先を登録すべきワンタッチキーを受け付ける(S13)。この場合、CPU11は、宛先を登録すべきワンタッチキーを選択するようユーザに対して指示する表示を、表示部13に行なわせる。このとき、ユーザは、宛先を登録したいワンタッチキー14cを選択して操作する。
CPU11は、操作されたワンタッチキー14cの識別番号を取得し、次いで、ワンタッチキーテーブル23aを参照することによって、取得した識別番号に対応する宛先情報が記憶されていないかどうか、即ち前記ワンタッチキー14cが未登録の状態であるか否かを判定する(S14)。
前記識別番号に対応する宛先情報が記憶されている場合、即ち前記ワンタッチキー14cが未登録でない(登録済である)場合(S14でNO)、CPU11は、ブザー27を鳴動させて(S15)、前記ワンタッチキー14cに対する登録を拒絶する旨をユーザに対して報知し、処理をS12へ戻す。
【0030】
短縮番号登録命令キーが操作された場合、即ち、短縮番号に対して宛先を登録する場合(S12で短縮)、CPU11は、宛先を登録すべき短縮番号を受け付ける(S16)。この場合、CPU11は、宛先を登録すべき短縮番号を、テンキー14aを用いて入力するようユーザに対して指示する表示を、表示部13に行なわせる。このとき、ユーザは、テンキー14aを用いて、宛先を登録したい短縮番号を入力する。
CPU11は、入力された短縮番号を取得し、短縮番号テーブル23bを参照することによって、入力された短縮番号に対応して宛先情報が記憶されていないかどうか、即ち前記短縮番号が未登録の状態であるか否かを判定する(S17)。
前記短縮番号に対応して宛先情報が記憶されている場合、即ち前記短縮番号が未登録でない(登録済である)場合(S17でNO)、CPU11は、ブザー27を鳴動させて(S18)、前記短縮番号に対する登録を拒絶する旨をユーザに対して報知し、処理をS12へ戻す。
【0031】
前記識別番号に対応する宛先情報が記憶されていない場合、即ちS13で操作されたワンタッチキー14cが未登録の状態である場合(S14でYES)、又は、前記短縮番号に対応して宛先情報が記憶されていない場合、即ちS16で入力された短縮番号が未登録の状態である場合(S17でYES)、CPU11は、ユーザに対し、登録すべき宛先を入力するよう指示する表示を、表示部13に行なわせる。更に、このとき、ユーザに対し、登録済の宛先(ワンタッチキーテーブル23a又は短縮番号テーブル23bに、宛先情報として記憶してある宛先)を利用して所要の宛先を入力するか、あるいは、テンキー14a又はキーボード14bを用い、所要の宛先を直接入力するかを選択させる表示を、表示部13に行なわせる(S21)。この場合、ユーザは、登録済の宛先を利用するか、直接宛先を入力するかを選択し、所定のファンクションキー(例えば登録済宛先利用命令キー、又は直接入力命令キー)を操作する。
【0032】
直接入力命令キーが操作された場合、即ち、登録済の宛先を利用せず、宛先を直接入力する場合(S21でNO)、CPU11は、宛先の入力を受け付ける(S22)。この場合、ユーザに対し、電話番号又はメールアドレスを入力するよう指示する表示を、表示部13に行なわせる。このとき、ユーザはテンキー14a又はキーボード14bを用い、電話番号又はメールアドレスを入力する。また、通信相手の名称を入力する。
【0033】
次いで、CPU11は、S22で入力された宛先がメールアドレスであるか否かを判定し(S23)、メールアドレスである場合は(S23でYES)、該メールアドレスに対する宛先種別の入力を受け付ける(S24)。この場合、ユーザに対し、メールアドレスをToで送信するかCcで送信するかBccで送信するかの種別(宛先種別)を入力するよう指示する表示を、表示部13に行なわせる。このとき、ユーザはキーボード14bを用い、宛先種別を入力する。
【0034】
登録済宛先利用命令キーが操作された場合、即ち、登録済の宛先を利用する場合(S21でYES)、CPU11は、ワンタッチキーテーブル23a及び短縮番号テーブル23bに記憶してある登録済リスト(ワンタッチキー14cの識別番号、又は短縮番号と、通信相手の名称と、宛先情報とが記載されたリスト)を表示部13に表示させ(S25)、ワンタッチキー14cの識別番号、又は短縮番号の入力を受け付ける(S26)。この場合、ユーザに対し、ワンタッチキー14cの識別番号か短縮番号を、1又は複数入力するよう指示する表示を、表示部13に行なわせる。このとき、ユーザはワンタッチキー14c,14c,…又はテンキー14aを用い、前記識別番号又は短縮番号を入力する。また、テンキー14a又はキーボード14bを用い、通信相手の名称を入力する。
【0035】
S22で入力された宛先がメールアドレスではない場合(S23でNO)、即ち前記宛先が電話番号である場合、又は、S24で宛先種別が入力された場合、あるいは、S26で、ワンタッチキー14cの識別番号、若しくは短縮番号が入力された場合、入力された内容を夫々対応させて、宛先登録部23(ワンタッチキーテーブル23a又は短縮番号テーブル23b)に記憶させる(S27)。
次いで、S13で受け付けたワンタッチキー14cの識別番号又はS16で受け付けた短縮番号に対応させて、他の宛先を登録するか否かを判定する(S28)。この場合、CPU11は、ユーザに対し、宛先の登録を継続するか、宛先の登録を終了するかを選択するよう指示する表示を、表示部13に行なわせる。このとき、ユーザは、宛先の登録を継続するか終了するかを選択し、所定のファンクションキー(例えば宛先登録継続命令キー又は宛先登録終了命令キー)を操作する。
【0036】
宛先登録継続命令キーが操作された場合、即ち宛先の登録を継続する場合(S28でYES)、CPU11は、処理をS21へ戻し、ユーザに対し、登録すべき宛先を更に入力するよう指示し、このとき、登録済の宛先を利用するか、直接宛先を入力するかを選択させる。
宛先登録終了命令キーが操作された場合、即ち宛先の登録を終了する場合(S28でNO)、CPU11は、他の未登録のワンタッチキー14c又は短縮番号に対応させて、宛先を登録するか否かを判定する(S29)。この場合、CPU11は、ユーザに対し、新たな登録を開始するか否かを選択するよう指示する表示を、表示部13に行なわせる。このとき、ユーザは、新たな登録を開始するか否かを選択し、所定のファンクションキー(例えば新規登録命令キー又は全終了命令キー)を操作する。
【0037】
新規登録命令キーが操作された場合、即ち、新たな登録を開始する場合(S29でYES)、CPU11は、処理をS12へ戻して、ユーザに対し、ワンタッチキーに宛先を登録するか、短縮番号で宛先を登録するかを選択するよう指示する。
全終了命令キーが操作された場合、即ち、新たな登録を行なわない場合(S29でNO)、CPU11は、宛先登録処理を終了する。
【0038】
以上のようにして、S21、S22、…、及びS27の処理(宛先の直接入力処理)を1回だけ行なう場合は、1個のワンタッチキー14c又は短縮番号に対し、1個の電話番号又はメールアドレスと宛先種別とを記憶させることができる(例えば図2の*001,#002)。また、前記処理を複数回行なう場合は、1個のワンタッチキー14c又は短縮番号に対し、複数の電話番号又はメールアドレスと宛先種別とを記憶させることができる(図2の*002,#003)。
また、S21、S25、…、及びS27の処理(ワンタッチキー又は短縮番号を用いた宛先の入力処理)においては、該処理を1回行なう場合にS26で複数のワンタッチキー14cの識別番号又は短縮番号を受け付けたり、該処理を複数回行なったりすることによって、1個のワンタッチキー14c又は短縮番号に対し、複数のワンタッチキー14cに対応する識別情報、又は短縮番号を記憶させることができる(図2の*003)。
更に、宛先の直接入力処理と、ワンタッチキー又は短縮番号を用いた宛先の入力処理とを行なうことによって、1個のワンタッチキー14c又は短縮番号に対し、1若しくは複数の宛先と、ワンタッチキー14cに対応する識別情報、又は短縮番号とを記憶させることができる(図2の#001)。
【0039】
なお、S26でワンタッチキー14c又は短縮番号を受け付けた場合であって、該ワンタッチキー14c又は短縮番号に対応して複数の宛先が記憶してあるときは、該宛先の内、所要の宛先のみをユーザに選択させるよう構成しても良い。この場合、新たなワンタッチキー14c又は短縮番号に、選択された宛先のみを対応させて記憶し、選択されなかった宛先、あるいは、S26で受け付けたワンタッチキー14cの識別番号又は短縮番号は記憶しない。
また、S26で、1個のワンタッチキー14cの識別番号又は短縮番号のみが入力され、まだ他の宛先、識別番号又は短縮番号が入力されていない場合は、S28にて、強制的に処理をS21へ移して、他の宛先、識別番号又は短縮番号が入力されるよう構成しても良い。
【0040】
また、S26でワンタッチキー14c又は短縮番号を受け付けた場合であって、該ワンタッチキー14c又は短縮番号に対応してメールアドレスが記憶してあるときは、メールアドレスの宛先種別を変更できるよう構成しても良い。
また、S14又はS17で、ワンタッチキー14c又は短縮番号が未登録でない場合、既に登録されている宛先、識別番号、及び/又は短縮番号に追加して、新たな宛先、識別番号、及び/又は短縮番号を記憶するよう構成しても良い。
更に、S22にて、メールアドレスが入力されたにもかかわらず、宛先種別が入力されていない場合は、自動的に、デフォルトの宛先種別(例えばTo)と入力されたメールアドレスとを対応させて記憶するよう構成しても良い。
【0041】
図5及び図6は、通信装置1の送信処理の手順を示すフローチャートである。
電話回線P、構内回線L又はインターネットNに接続されたファクシミリ装置へ画データを送信する場合、CPU11は、宛先の入力を受け付ける(S31)。この場合、ユーザに対して、画データを送信すべきファクシミリ装置が有する宛先を入力するよう指示する表示を、表示部13に行なわせる。該表示は、テンキー14a又はキーボード14bを用いて、電話番号、又はメールアドレス及び宛先種別を直接入力するか、所要のワンタッチキー14cを操作することによって該ワンタッチキー14cに対応する宛先を入力するか、あるいはテンキー14aを用いて短縮番号を入力することによって該短縮番号に対応する宛先を入力するかを選択させるものである。このとき、ユーザは、テンキー14aで電話番号又は短縮番号を入力したり、キーボード14bでメールアドレス及び宛先種別を入力したり、ワンタッチキー14cを操作したりする。
【0042】
CPU11は、テンキー14aから入力されたデータが短縮番号であるか否か、及び、ワンタッチキー14cが操作されたか否かを判定する(S32)。また、テンキー14aから入力されたデータが電話番号であるか否か、並びに、キーボード14bからメールアドレス及び宛先種別が入力されたか否かを判定する。
テンキー14aから入力されたデータが短縮番号ではなく、かつ、ワンタッチキー14cが操作されなかった場合(S32でNO)、即ち、テンキー14aから入力されたデータが電話番号である場合、又は、キーボード14bからメールアドレス及び宛先種別が入力された場合、入力された電話番号、又はメールアドレス及び宛先種別をRAM22に記憶させる(S33)。この場合、メールアドレスが入力され、宛先種別が入力されなかった場合は、自動的に、デフォルトの宛先種別(例えばTo)及び入力されたメールアドレスを記憶する。
【0043】
テンキー14aから入力されたデータが短縮番号であるか、あるいは、ワンタッチキー14cが操作された場合(S32でYES)、入力された短縮番号又は操作されたワンタッチキー14cの識別番号を取得し、取得した短縮番号又は識別番号が登録済であるか否かを判定する(S34)。この場合、CPU11は、ワンタッチキーテーブル23a又は短縮番号テーブル23bを参照して、前記短縮番号又は識別番号に対応して宛先情報が記憶されているか否かを判定する。
宛先情報が記憶されていない場合、即ち未登録である場合(S34でNO)、CPU11は、ブザー27を鳴動させ(S35)、処理をS31へ戻し、再び宛先の入力を受け付ける。宛先情報が記憶されている場合、即ち登録済である場合は(S34でYES)、前記短縮番号又は識別番号をRAM22に記憶させる(S36)。
【0044】
S33又はS36の処理が終了した場合、CPU11は、宛先の入力を終了するか否かを判定する(S37)。この場合、CPU11は、ユーザに対し、続けて他の宛先を入力するか否かの選択を行なうよう指示する表示を、表示部13に行なわせる。このときユーザは、他の宛先を入力することを示すファンクションキー(例えば宛先入力継続命令キー)を操作したり、宛先の入力を終了することを示すファンクションキー(例えば宛先入力終了命令キー)又はスタートキー14dを操作したりする。
宛先入力継続命令キーが操作された場合、即ち宛先の入力を終了しない場合(S37でNO)、CPU11は、処理をS31へ戻し、更に宛先の入力を受け付ける。
【0045】
宛先入力終了命令キー又はスタートキー14dが操作された場合、即ち宛先の入力を終了する場合(S37でYES)、CPU11は、スタートキー14dが操作されたか否かを判定し(S38)、操作されていない場合は(S38でNO)、操作されるまで待機する。
スタートキー14dが操作された場合(S38でYES)、CPU11は、スキャナ15にセットされた原稿の読み取りを開始し(S39)、ファクシミリ画データを生成して(S40)、CODEC19で符号化・圧縮し、画像メモリ16に記憶させる(S41)。
【0046】
次にCPU11は、RAM22にワンタッチキー14cの識別番号又は短縮番号が記憶してあるか否かを判定し(S51)、記憶してある場合は(S51でYES)、宛先登録部23のワンタッチキーテーブル23a又は短縮番号テーブル23bを参照し(S52)、RAM22に記憶してある識別番号又は短縮番号に対応する電話番号、又はメールアドレスと宛先種別とを取得し(S53)、取得した電話番号、又はメールアドレスと宛先種別とをRAM22に記憶させる。
この場合、RAM22に記憶してある識別番号又は短縮番号に対応して識別番号又は短縮番号が記憶してあるときは、更にワンタッチキーテーブル23a又は短縮番号テーブル23bを参照して、記憶してある識別番号又は短縮番号に対応する電話番号、又はメールアドレスと宛先種別とを取得し、取得した電話番号、又はメールアドレスと宛先種別とをRAM22に記憶させる。
【0047】
RAM22にワンタッチキー14cの識別番号又は短縮番号が記憶されていない場合(S51でNO)、あるいは、S53の処理が終了し、前記電話番号、又はメールアドレスと宛先種別とがRAM22に記憶された後、CPU11は、RAM22に記憶してある電話番号、又はメールアドレスと宛先種別とを参照し、未送信の宛先(送信済でない宛先)があるか否かを判定する(S54)。
未送信の宛先がない場合(S54でNO)、全ての宛先へ画データを送信したと判定し、送信処理を終了する。
未送信の宛先がある場合(S54でYES)、未送信の宛先を1個選択し(S55)、選択した宛先がメールアドレスであるか否かを判定する(S56)。
【0048】
選択した宛先がメールアドレスでない場合(S56でNO)、即ち前記宛先が電話番号である場合、S41で画像メモリ16に記憶させたファクシミリ画データを読み出し、読み出したファクシミリ画データを、選択した電話番号を有するファクシミリ装置へ、モデム24及びNCU25を用いて送信する(S57)。
最後に、前記電話番号に対する送信が済んだ(即ち、前記電話番号が送信済の宛先である)ことをRAM22に記憶させ(S58)、処理をS54へ戻し、未送信の宛先があるか否かを判定する。
選択した宛先がメールアドレスである場合(S56でYES)、CPU11は、RAM22に、選択したメールアドレス以外のメールアドレスが記憶してあるか否かを判定する(S59)。
【0049】
RAM22に、選択したメールアドレス以外のメールアドレスが記憶してある場合(S59でYES)、該メールアドレスを選択し(S60)、S59へ処理を戻して、全てのメールアドレスを選択するまでS60の処理を繰り返す。
RAM22に、選択したメールアドレス以外のメールアドレスが記憶されていない場合(S59でNO)、即ち、全てのメールアドレスを選択した場合、S41で画像メモリ16に記憶させたファクシミリ画データを読み出し、読み出したファクシミリ画データを用いて、電子メール変換部18でメール画データを生成し(S61)、生成したメール画データに、選択したメールアドレス及び該メールアドレスに対応する宛先種別とを用いてなるメールヘッダを付加して電子メールを生成する(S62)。
次いで、生成した電子メールを、LANインターフェイス26を介して送信する(S63)。
最後に、S58へ処理を移し、前記メールアドレスに対する送信が済んだ(即ち、前記メールアドレスが送信済の宛先である)ことをRAM22に記憶させ、処理をS54へ戻し、未送信の宛先があるか否かを判定する。
【0050】
以上のような通信装置は、テンキー14a又はキーボード14bを用いて、1又は複数の宛先が直接入力された場合であっても、テンキー14a又はワンタッチキー14cを用いて、操作されたワンタッチキー14c又は入力された短縮番号に対応する1又は複数の宛先が入力された場合であっても、入力された宛先が電話番号であるときは、該電話番号を有する通信相手へファクシミリ画データを送信することができる。また、前記宛先がメールアドレスであるときは、該メールアドレスの宛先種別に応じて、該メールアドレスを有する通信相手へデータを送信することができる。
【0051】
なお、本実施の形態においては、入力された宛先を有するファクシミリ装置へ、ファクシミリ画データ又はメール画データを送信するインターネットファクシミリ装置を例示したが、本発明の通信装置は、複合機、公衆電話回線のみを介して画データを送信するファクシミリ装置、又は、通信回線を介して電子メールの送受信を行なうメーラをインストールされたパーソナルコンピュータ等に適用しても良い。また、スキャナで読み取った画データのみならず、装置に接続された公知の画像処理装置(例えば画像処理ソフトがインストールされたパーソナルコンピュータ)から送信されたデータをファクシミリ画データ又はメール画データに変換して送信するよう構成しても良い。また、入力されたメールアドレスを有する通信相手へ送信する場合、該通信相手がファクシミリ装置であるかファクシミリ装置以外の装置(例えばパーソナルコンピュータ)であるかを判定する情報を受け付け、受け付けた情報に従い、スキャナで読み取った画データ又は画像処理装置から送信されたデータを、ファクシミリ装置で再現可能なメール画データに変換して送信したり、パーソナルコンピュータで再現可能なデータ(例えばテキストデータ、又はJPG画像若しくはGIF画像等の画データ)とし、該データを電子メールとして、又は電子メールに添付して送信したりするよう構成しても良い。
【0052】
【発明の効果】
本発明の通信装置によれば、1又は複数の宛先と対応する宛先入力手段を複数選択し、選択された宛先入力手段又は該宛先入力手段に対応する宛先を、新たな1個の宛先入力手段に対応させることにより、同報通信を行なう度に、各宛先を夫々を入力する必要がなく、また、宛先入力手段を新たに設ける場合に、既に他の宛先入力手段に対応して記憶されている宛先を、改めて入力する必要がないため、ユーザの利便性を向上することができる。
【0053】
また、宛先入力手段に対応させて記憶手段に記憶させる宛先として、電話番号又はメールアドレスを受け付け、宛先がメールアドレスである場合、該メールアドレスに対応させて、To、Cc、又はBccの宛先種別を受け付けることにより、ユーザは、メールアドレスを有する通信相手へデータを送信する度に、宛先種別を入力する必要がないため、ユーザの利便性を向上することができる。
更に、宛先入力手段が入力された場合、該宛先入力手段に対応する宛先が電話番号であるときは、該電話番号を有する通信相手へデータを送信し、前記宛先がメールアドレスであるときは、該メールアドレスの宛先種別に応じて、該メールアドレスを有する通信相手へデータを送信することにより、ユーザは、宛先が電話番号であるかメールアドレスであるかにかかわらず、宛先入力手段を入力することによってデータを自動的に同報通信できるため、ユーザの利便性を向上することができる等、本発明は優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る通信装置のブロック図である。
【図2】本発明に係る通信装置の宛先登録部に記憶されるテーブルの一例を示す模式図である。
【図3】本発明に係る通信装置の宛先登録処理の手順を示すフローチャートである。
【図4】本発明に係る通信装置の宛先登録処理の手順を示すフローチャートである。
【図5】本発明に係る通信装置の送信処理の手順を示すフローチャートである。
【図6】本発明に係る通信装置の送信処理の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
11 CPU
14a テンキー
14b キーボード
14c ワンタッチキー
23 宛先登録部
23a ワンタッチキーテーブル
23b 短縮番号テーブル
24 モデム
25 NCU
26 LANインターフェイス
Claims (3)
- 1又は複数の宛先に対応する複数の宛先入力手段と、1又は複数の宛先を1個の宛先入力手段に対応させて記憶する記憶手段とを備える通信装置において、宛先入力手段を複数選択する手段と、選択された宛先入力手段又は該宛先入力手段に対応する宛先を、新たな1個の宛先入力手段に対応させる手段とを備えることを特徴とする通信装置。
- 前記記憶手段に記憶させる宛先として、電話番号又はメールアドレスを受け付ける手段と、宛先がメールアドレスである場合、該メールアドレスに対応させて、To、Cc、又はBccの宛先種別を受け付ける手段とを備えることを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
- 前記宛先入力手段が入力された場合、該宛先入力手段に対応する宛先が電話番号であるときは、該電話番号を有する通信相手へデータを送信し、前記宛先がメールアドレスであるときは、該メールアドレスの宛先種別に応じて、該メールアドレスを有する通信相手へデータを送信する手段を備えることを特徴とする請求項2に記載の通信装置。
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2002
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