JP2004040405A - 円偏波を受けるための衛星放送受信用コンバータ - Google Patents
円偏波を受けるための衛星放送受信用コンバータ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004040405A JP2004040405A JP2002193763A JP2002193763A JP2004040405A JP 2004040405 A JP2004040405 A JP 2004040405A JP 2002193763 A JP2002193763 A JP 2002193763A JP 2002193763 A JP2002193763 A JP 2002193763A JP 2004040405 A JP2004040405 A JP 2004040405A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- circuit board
- waveguide
- receiving
- converter
- circularly polarized
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Landscapes
- Waveguide Switches, Polarizers, And Phase Shifters (AREA)
- Input Circuits Of Receivers And Coupling Of Receivers And Audio Equipment (AREA)
- Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)
Abstract
【課題】小型で、安価な円偏波を受けるための衛星放送受信用コンバータを提供する。
【解決手段】本発明の円偏波を受けるための衛星放送受信用コンバータは、フィードホーン7が直線状の導波管部8、及びこの導波管部8の一端に設けられた反射面9とで構成され、導波管部8が回路基板2と平行に配置された状態で、導波管部8の外周部が接地用パターン5に取り付けられ、導波管部8内には、円偏波を直線偏波に変えるための移相器18が設けられたため、導波管部8の高さが従来に比して低く、小型となり、また、フィードホーン7は、金属板を折り曲げして形成できるため、安価なものが提供できる。
【選択図】 図2
【解決手段】本発明の円偏波を受けるための衛星放送受信用コンバータは、フィードホーン7が直線状の導波管部8、及びこの導波管部8の一端に設けられた反射面9とで構成され、導波管部8が回路基板2と平行に配置された状態で、導波管部8の外周部が接地用パターン5に取り付けられ、導波管部8内には、円偏波を直線偏波に変えるための移相器18が設けられたため、導波管部8の高さが従来に比して低く、小型となり、また、フィードホーン7は、金属板を折り曲げして形成できるため、安価なものが提供できる。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は円偏波を受信するための衛星放送受信用コンバータに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の円偏波を受信するための衛星放送受信用コンバータの構成を図8に基づいて説明すると、金属ダイキャストからなる箱形の枠体51は、上板51aと、この上板51aの四方から下方に延びる側板51bと、上板51aと側板51bとで囲まれて形成された収納部51cと、上板51aに設けられた円形の孔51dとを有する。
【0003】
フィードホーン52は、枠体51と一体に金属ダイキャストによって形成され、円筒状で直線状に延びる導波管部52aと、導波管部52aの先端部に設けられたラッパ状部52bとを有し、このフィードホーン52は、中心部の中空部52cが枠体51の孔51dと一致した状態で、導波管部52aが上板51から垂直方向に延びて形成されている。
【0004】
プリント基板からなる回路基板53は、一面側に配線パターン54が形成され、この配線パターン54に種々の電気部品55が搭載されて、所望の受信回路が形成されている。
そして、この回路基板53は、配線パターン54が形成されていない他面側から枠体51内に挿入されて、枠体51に適宜手段により取り付けられている。
【0005】
金属板からなる蓋部56は、枠体51の開放部を塞ぐように取り付けられて、この蓋体56と枠体51とによって、回路基板53に形成された受信回路が電気的にシールドされた構成となっている。
【0006】
L字状をなした金属線からなる第1のプローブ57は、絶縁体58で支持されて、この第1のプローブ57は、一端が導波管部52a内に位置すると共に、他端が上板51aと回路基板53を貫通して配線パターン54に半田付けされている。
そして、この第1のプローブ57は、垂直偏波、或いは水平偏波の何れか一方を受けるようになっている。
【0007】
棒状の金属線からなら第1の反射部59は、第1のプローブ57と対向した状態で、導波管部52a内の後方に位置し、導波管部52aに適宜手段により取り付けられている。
【0008】
第2のプローブ60は、配線パターン54の一部で形成され、導波管部52aの中空部52cと対向すると共に、第1のプローブ57と90度ずれた状態で延びている。
そして、この第2のプローブ60は、垂直偏波、或いは水平偏波の何れか他方を受けるようになっている。
【0009】
第2の反射部61は、金属ダイキャストによりキャップ状に形成され、反射部となる底壁61aと、この底壁61aの周囲から直角状態で延びる側壁61bとで構成されている。
そして、この第2の反射部61は、第2のプローブ60の後方位置で第2のプローブ60を囲むように配置されて、側壁61bが配線パターン54のアースパターンに半田付けされて取り付けられている。
【0010】
また、枠体51には、信号を取り出すための同軸型のコネクタ62が取り付けられると共に、フィードホーン52の導波管部52a内には、第1のプローブ57の前方で、且つ、この第1のプローブ57と45度ずれた位置で、円偏波を直線偏波に変えるための絶縁材からなる移相器63が配置されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
従来の円偏波を受けるための衛星放送受信用コンバータは、移相器63を内蔵したフィードホーン52が枠体51の上板51aから垂直方向に延びて形成されるため、全体が大型になるという問題がある。
また、枠体51とフィードホーン52とが金属ダイキャストにより一体に製造されるため、コスト高になるという問題がある。
また、回路基板54に形成された回路をシールドするために、枠体51の上板51aと蓋部56が必要で、材料費が多くなってコスト高になるという問題がある。
【0012】
そこで、本発明は小型で、安価な円偏波を受けるための衛星放送受信用コンバータを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための第1の解決手段として、一面側に設けられた配線パターンに電気部品を搭載して、所望の回路が形成された回路基板と、この回路基板の他面側に配設された接地用パターンと、少なくとも一端側に開放部が設けられた枠体と、直線状の導波管部、及びこの導波管部の一端に設けられた反射面とを有するフィードホーンとを備え、前記回路基板は、前記電気部品が前記枠体内に位置し、前記接地用パターンが前記枠体から露出して前記開放部を塞ぐように前記枠体に取り付けられると共に、前記導波管部が前記回路基板と平行に配置された状態で、前記導波管部の外周部が前記接地用パターンに接触した状態で取り付けられ、前記導波管部内には、円偏波を直線偏波に変えるための移相器が設けられた構成とした。
【0014】
また、第2の解決手段として、前記導波管部内には、前記回路基板に取り付けられた直線状のプローブが配設された構成とした。
また、第3の解決手段として、前記反射面と対向する前記回路基板には、前記配線パターンの一部で構成されるプローブが設けられた構成とした。
【0015】
また、第4の解決手段として、前記導波管部内には、第1のプローブと第1の反射部が配設されると共に、前記反射面と対向する前記回路基板には、前記配線パターンの一部で構成され、前記第1のプローブに対して90度ずれた状態で延びる第2のプローブが設けられ、この第2のプローブの後方には、第2の反射部が前記回路基板に取り付けられた構成とした。
また、第5の解決手段として、前記第1のプローブは、前記回路基板から直線状に延びて形成された構成とした。
【0016】
また、第6の解決手段として、前記導波管部は四角型の筒状で形成され、前記反射面が前記導波管部の入り口部に対して傾斜した板部によって構成された。
【0017】
また、第7の解決手段として、前記導波管部は、前記接地用パターン側に位置する底板に切り欠き部を有し、この切り欠き部が前記接地用パターンに位置した状態で、前記導波管部の外周部が前記接地用パターンに接触した状態で取り付けられた構成とした。
【0018】
また、第8の解決手段として、前記底板の一端には、前記回路基板側に延びる折り曲げ片を有し、この折り曲げ片が前記回路基板の一端に当接した構成とした。
また、第9の解決手段として、前記導波管部には、前記回路基板側に延びる突片を有し、この突片が前記回路基板に設けられた孔に挿入されて、前記導波管部の位置決めを行うようにした構成とした。
【0019】
また、第10の解決手段として、前記導波管部には、前記回路基板と平行に延びる舌片を有し、この舌片が前記接地用パターンに接触した状態で取り付けられた構成とした。
また、第11の解決手段として、前記フィードホーンは、金属板が折り曲げされて形成された構成とした。
また、第12の解決手段として、前記導波管部の外周部が前記接地用パターンに半田付けされた構成とした。
【0020】
また、第13の解決手段として、前記回路基板には、複数の衛星放送を受信するための回路が形成されると共に、複数の衛星放送を受信するための少なくとも2個の前記フィードホーンが並設して配置され、前記2個のフィードホーンのそれぞれには、前記移相器が設けられた構成とした。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明の衛星放送受信用コンバータの図面を説明すると、図1は本発明の円偏波を受けるための衛星放送受信用コンバータの平面図、図2は図1の2−2線における断面図、図3は本発明の円偏波を受けるための衛星放送受信用コンバータに係り、回路基板の平面図、図4は本発明の円偏波を受けるための衛星放送受信用コンバータに係り、フィードホーンの斜視図、図5は本発明の円偏波を受けるための衛星放送受信用コンバータに係り、フィードホーンを裏返した状態の斜視図、図6は本発明の円偏波を受けるための衛星放送受信用コンバータに係り、第2の反射部の斜視図、図7は本発明の円偏波を受けるための衛星放送受信用コンバータの他の実施例を示す平面図である。
【0022】
次に、本発明の円偏波を受けるための衛星放送受信用コンバータの一実施例の構成を図1〜図6に基づいて説明すると、図1〜図6は、1つの円偏波を受けるための衛星放送受信用コンバータを示し、金属板からなる枠体1は、上下に開放部を有するロ字状で構成されている。
【0023】
プリント基板からなる回路基板2は、一面側に配線パターン3が形成され、この配線パターン3に種々の電気部品4が搭載されて、所望の受信回路が形成されている。
また、回路基板2の他面側のほぼ全面には、シールド用の接地用パターン5が設けられている。
【0024】
回路基板2は、特に図3に示すように、略四角形状の大きな孔2aと、この孔2a内に突出する突片2bと、孔2の対向する2辺に沿って設けられた複数の孔2cと、この孔2cの間に設けられた一つの孔2dと、この孔2dに対向して形成された円形の孔2eとを有する。
【0025】
そして、突片2b上と、孔2eの周辺には、接地用パターン5が形成されていない状態にあると共に、突片2bの反対面には、配線パターン3の一部で構成される導電パターン(後述する第2のプローブ12)が設けられている。
【0026】
そして、このような構成を有する回路基板2は、ロ字状の枠体1の一方の開放部塞ぐように、枠体1に半田付け等によって取り付けられる。
即ち、回路基板2は、電気部品4を枠体1の内部に位置した状態で、接地用パターン5が枠体1から露出して外側に位置し、接地用パターン5が枠体1に半田付けされて取り付けられる。
【0027】
金属板からなる蓋部6は、枠体1の他方の開放部を塞ぐように取り付けられて、この蓋体5と枠体1、及び接地用パターン5とによって、回路基板2に形成された受信回路が電気的にシールドされた構成となっている。
【0028】
ブリキ等の金属板が折り曲げされて形成されたフィードホーン7は、中心部に中空部8aを有する四角型の筒状で形成された導波管部8と、この導波管部8の一端に設けられ、導波管部8の入り口部8bに対して傾斜した反射面9とで構成されている。
【0029】
そして、導波管部8は、特に図4,図5に示すように、上板10aと、この上板10aから下方に折り曲げされた一対の側板10bと、この側板10bの下部の一部(前方部)を塞ぐ底板10cと、上板10aの一端である後端から入り口部8bに対して傾斜した状態で設けられ、反射面9を形成する板部10dと、導波管部8の後端部を塞ぐ後板10eを有する。
【0030】
また、導波管部8は、板部10dの近傍に上板10aに設けられた孔10fと、側板10bから下方に延びる複数の突片10gと、側板10と後板10eから直角に折り曲げられ、回路基板2と平行な複数の舌片10hと、後方側の底板10cに設けられた切り欠き部10jと、底板10cの後方端部に設けられたL字状の折り曲げ片10kを有する。
また、底板10cに設けられた切り欠き部10jは、板部10dとこの板部10dの近傍に位置する上板10aとに対向している。
【0031】
そして、このように構成された導波管部8は、底板10cを接地用パターン5側にして、折り曲げ片10kが回路基板2の一端側に当接、抱持した状態で、突片10gを孔2c挿入して位置決めした状態で、導波管部8の外周部の全周が接地用パターン5に半田付けされる。
この半田付けは、側板10bと後板10eの下方部が接地用パターン5に半田付けされると共に、舌片10hも接地用パターン5に半田付けされて、フィードホーン7の取付強度を大きくしている。
【0032】
フィードホーン7が取り付けられた際、導波管部8は、回路基板2に密着した状態で、回路基板2と平行の延び、底板10cを有する部分が回路基板2から外方に突出すると共に、切り欠き部10jが回路基板2上に位置して、接地用パターン5によって塞がれた状態となっている。
【0033】
フィードホーン7が取り付けられた際、孔2aは導波管部8内に位置して、回路基板2の突片2bが反射面9と対向した状態となっている。
なお、切り欠き部10jは、反射面9と対向する箇所に設けて、この箇所まで底板10cを延ばしても良い。
【0034】
棒状の金属線からなる第1のプローブ11は、一端が導波管部8内に位置すると共に、他端が回路基板2の孔2eを貫通して配線パターン3に半田付けされている。
そして、この第1のプローブ11は、垂直偏波、或いは水平偏波の何れか一方を受けるようになっている。
【0035】
第2のプローブ12は、回路基板2の突片2bの位置で、配線パターン3の一部で形成され、反射面9と対向すると共に、第1のプローブ11と90度ずれた状態で延びている。
そして、この第2のプローブ12は、垂直偏波、或いは水平偏波の何れか他方を受けるようになっている。
【0036】
第2の反射部13は、特に図6に示すように、ブリキ等の金属板を折り曲げて形成され、四角状のキャップ状部14と、このキャップ状部14の一端から延びる帯状部15とで構成されている。
そして、キャップ状部14は、第2の反射部13となる矩形状の底壁14aと、この底壁14aの四方から上方に折り曲げられた側壁14bとを有し、この側壁14bから帯状部15が上方に延びている。
【0037】
そして、この第2の反射部13を形成するキャップ状部14は、第2のプローブ12の後方位置で第2のプローブ12を囲むように配置されて、側壁14bが配線パターン3のアースパターンに半田付けされて取り付けられている。
【0038】
また、キャップ状部14が取り付けられた際、帯状部15は、回路基板2の孔2dを貫通し、第1のプローブ11の後方位置で第1プローブ11と対向した状態で、導波管部8内に位置して、第1の反射部16を形成している。
更に、帯状部15の先端部は、導波管部8の上板10aに設けられた孔10fに嵌入して、帯状部15の取付を強固にしている。
【0039】
また、枠体1には、信号を取り出すための同軸型のコネクタ17が取り付けられると共に、フィードホーン7の導波管部8内には、第1のプローブ11の前方で、且つ、この第1のプローブ11と45度ずれた位置で、円偏波を直線偏波に変えるための絶縁材からなる移相器18が配置されている。
【0040】
そして、この実施例では、絶縁材からなる移相器18は、四角状をなした導波管部8の対向する隅部に跨って配置された構成となっているが、その他の構成で移相器を形成しても良い。
【0041】
また、図7は、本発明の円偏波を受けるための衛星放送受信用コンバータの他の実施例を示し、この実施例は、複数の衛星放送を受信できるようにしたものである。
そして、その構成を説明すると、回路基板2には、複数の衛星放送を受信するための回路が形成されると共に、複数の衛星放送を受信するための少なくとも2個のフィードホーン7が並設して配置され、2個のフィードホーン7のそれぞれには、移相器18が設けられたものである。
【0042】
その他の構成は、前記実施例と同様であるので、同一部品に同一番号を付し、ここではその説明を省略する。
【0043】
なお、上記実施例では、第1,第2のプローブを使用したもので説明したが、第1,第2のプローブの内の何れか一方のみを使用したものでも良い。
また、上記実施例では、フィードホーンが接地用パターンに半田付けされたもので説明したが、フィードホーンがカシメやネジ等の手段によって回路基板に取り付けられても良い。
【0044】
【発明の効果】
本発明の衛星放送受信用コンバータは、一面側に設けられた配線パターンに電気部品を搭載して、所望の回路が形成された回路基板と、この回路基板の他面側に配設された接地用パターンと、少なくとも一端側に開放部が設けられた枠体と、直線状の導波管部、及びこの導波管部の一端に設けられた反射面とを有するフィードホーンとを備え、回路基板は、電気部品が枠体内に位置し、接地用パターンが枠体から露出して開放部を塞ぐように枠体に取り付けられると共に、導波管部が回路基板と平行に配置された状態で、導波管部の外周部が接地用パターンに接触した状態で取り付けられ、導波管部内には、円偏波を直線偏波に変えるための移相器が設けられた構成とした。
このように、導波管部が回路基板と平行に配置された状態で、導波管部の外周部が接地用パターンに半田付けされたため、導波管部の高さが従来に比して低く、小型の円偏波を受けるための衛星放送受信用コンバータを提供できる。
また、フィードホーンは、金属板を折り曲げして形成できるため、安価なものが提供できる。
また、接地用パターンが枠体の一部を兼ねるため、材料費が少なく、安価となる。
【0045】
また、導波管部内には、回路基板に取り付けられた直線状のプローブが配設されたため、プローブの形状がシンプルで、導波管部内への配置が容易である。
【0046】
また、反射面と対向する回路基板には、配線パターンの一部で構成されるプローブが設けられたため、プローブの構成が極めて簡単で、生産性の良いものが得られる。
【0047】
また、導波管部内には、第1のプローブと第1の反射部が配設されると共に、反射面と対向する回路基板には、配線パターンの一部で構成され、第1のプローブに対して90度ずれた状態で延びる第2のプローブが設けられ、この第2のプローブの後方には、第2の反射部が回路基板に取り付けられたため、第1のプローブと第1の反射部の取付が容易となり、生産性の良好なものが得られ、また、第1のプローブを支持するための従来の絶縁体が不要となって、コスト低減が図れる。
【0048】
また、第1のプローブは、回路基板から直線状に延びて形成されたため、第1のプローブの形状がシンプルで、導波管部内への配置が容易である。
【0049】
また、導波管部は四角型の筒状で形成され、反射面が導波管部の入り口部に対して傾斜した板部によって構成されたため、反射面の形成が容易で、組立性の良好なものが得られる。
【0050】
また、導波管部は、接地用パターン側に位置する底板に切り欠き部を有し、この切り欠き部が接地用パターンに位置した状態で、導波管部の外周部が接地用パターンに接触した状態で取り付けられたため、特に、この切り欠き部の位置に第1のプローブと第1の反射部とを配置すると、第1のプローブと第1の反射部の取付がより容易となり、生産性の良好なものが得られる。
【0051】
また、底板の一端には、回路基板側に延びる折り曲げ片を有し、この折り曲げ片が回路基板の一端に当接したため、導波管部の底板側のシールド効果を向上させることができる。
【0052】
また、導波管部には、回路基板側に延びる突片を有し、この突片が回路基板に設けられた孔に挿入されて、導波管部の位置決めを行うようにしたため、フィードホーンの取付位置の正確なものが得られる。
【0053】
また、導波管部には、回路基板と平行に延びる舌片を有し、この舌片が接地用パターンに接触した状態で取り付けられたため、フィードホーンの取付の強固なものが得られる。
【0054】
また、フィードホーンは、金属板が折り曲げされて形成されたため、安価なものが得られる。
【0055】
また、導波管部の外周部が接地用パターンに半田付けされたため、その取付が強固であると共に、導波管部と接地用パターンとの間に隙間が無く、遮蔽の良好なものが得られる。
【0056】
また、回路基板には、複数の衛星放送を受信するための回路が形成されると共に、複数の衛星放送を受信するための少なくとも2個のフィードホーンが並設して配置され、2個のフィードホーンのそれぞれには、移相器が設けられたため、小型で、安価な複数の衛星放送を受信するための衛星放送受信用コンバータを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の円偏波を受けるための衛星放送受信用コンバータの平面図。
【図2】図1の2−2線における断面図。
【図3】本発明の円偏波を受けるための衛星放送受信用コンバータに係り、回路基板の平面図。
【図4】本発明の円偏波を受けるための衛星放送受信用コンバータに係り、フィードホーンの斜視図。
【図5】本発明の円偏波を受けるための衛星放送受信用コンバータに係り、フィードホーンを裏返した状態の斜視図。
【図6】本発明の円偏波を受けるための衛星放送受信用コンバータに係り、第2の反射部の斜視図。
【図7】本発明の円偏波を受けるための衛星放送受信用コンバータの他の実施例を示す平面図。
【図8】従来の円偏波を受けるための衛星放送受信用コンバータの要部の断面図。
【符号の説明】
1 枠体
2 回路基板
2a 孔
2b 突片
2c 孔
2d 孔
2e 孔
3 配線パターン
4 電気部品
5 接地用パターン
6 蓋部
7 フィードホーン
8 導波管部
9 反射面
10a 上板
10b 側板
10c 底板
10d 板部
10e 後板
10f 孔
10g 突片
10h 舌片
10j 切り欠き部
10k 折り曲げ片
11 第1のプローブ
12 第2のプローブ
13 第2の反射部
14 キャップ状部
14a 底壁
14b 側壁
15 帯状部
16 第1の反射部
17 コネクタ
18 移相器
【発明の属する技術分野】
本発明は円偏波を受信するための衛星放送受信用コンバータに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の円偏波を受信するための衛星放送受信用コンバータの構成を図8に基づいて説明すると、金属ダイキャストからなる箱形の枠体51は、上板51aと、この上板51aの四方から下方に延びる側板51bと、上板51aと側板51bとで囲まれて形成された収納部51cと、上板51aに設けられた円形の孔51dとを有する。
【0003】
フィードホーン52は、枠体51と一体に金属ダイキャストによって形成され、円筒状で直線状に延びる導波管部52aと、導波管部52aの先端部に設けられたラッパ状部52bとを有し、このフィードホーン52は、中心部の中空部52cが枠体51の孔51dと一致した状態で、導波管部52aが上板51から垂直方向に延びて形成されている。
【0004】
プリント基板からなる回路基板53は、一面側に配線パターン54が形成され、この配線パターン54に種々の電気部品55が搭載されて、所望の受信回路が形成されている。
そして、この回路基板53は、配線パターン54が形成されていない他面側から枠体51内に挿入されて、枠体51に適宜手段により取り付けられている。
【0005】
金属板からなる蓋部56は、枠体51の開放部を塞ぐように取り付けられて、この蓋体56と枠体51とによって、回路基板53に形成された受信回路が電気的にシールドされた構成となっている。
【0006】
L字状をなした金属線からなる第1のプローブ57は、絶縁体58で支持されて、この第1のプローブ57は、一端が導波管部52a内に位置すると共に、他端が上板51aと回路基板53を貫通して配線パターン54に半田付けされている。
そして、この第1のプローブ57は、垂直偏波、或いは水平偏波の何れか一方を受けるようになっている。
【0007】
棒状の金属線からなら第1の反射部59は、第1のプローブ57と対向した状態で、導波管部52a内の後方に位置し、導波管部52aに適宜手段により取り付けられている。
【0008】
第2のプローブ60は、配線パターン54の一部で形成され、導波管部52aの中空部52cと対向すると共に、第1のプローブ57と90度ずれた状態で延びている。
そして、この第2のプローブ60は、垂直偏波、或いは水平偏波の何れか他方を受けるようになっている。
【0009】
第2の反射部61は、金属ダイキャストによりキャップ状に形成され、反射部となる底壁61aと、この底壁61aの周囲から直角状態で延びる側壁61bとで構成されている。
そして、この第2の反射部61は、第2のプローブ60の後方位置で第2のプローブ60を囲むように配置されて、側壁61bが配線パターン54のアースパターンに半田付けされて取り付けられている。
【0010】
また、枠体51には、信号を取り出すための同軸型のコネクタ62が取り付けられると共に、フィードホーン52の導波管部52a内には、第1のプローブ57の前方で、且つ、この第1のプローブ57と45度ずれた位置で、円偏波を直線偏波に変えるための絶縁材からなる移相器63が配置されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
従来の円偏波を受けるための衛星放送受信用コンバータは、移相器63を内蔵したフィードホーン52が枠体51の上板51aから垂直方向に延びて形成されるため、全体が大型になるという問題がある。
また、枠体51とフィードホーン52とが金属ダイキャストにより一体に製造されるため、コスト高になるという問題がある。
また、回路基板54に形成された回路をシールドするために、枠体51の上板51aと蓋部56が必要で、材料費が多くなってコスト高になるという問題がある。
【0012】
そこで、本発明は小型で、安価な円偏波を受けるための衛星放送受信用コンバータを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための第1の解決手段として、一面側に設けられた配線パターンに電気部品を搭載して、所望の回路が形成された回路基板と、この回路基板の他面側に配設された接地用パターンと、少なくとも一端側に開放部が設けられた枠体と、直線状の導波管部、及びこの導波管部の一端に設けられた反射面とを有するフィードホーンとを備え、前記回路基板は、前記電気部品が前記枠体内に位置し、前記接地用パターンが前記枠体から露出して前記開放部を塞ぐように前記枠体に取り付けられると共に、前記導波管部が前記回路基板と平行に配置された状態で、前記導波管部の外周部が前記接地用パターンに接触した状態で取り付けられ、前記導波管部内には、円偏波を直線偏波に変えるための移相器が設けられた構成とした。
【0014】
また、第2の解決手段として、前記導波管部内には、前記回路基板に取り付けられた直線状のプローブが配設された構成とした。
また、第3の解決手段として、前記反射面と対向する前記回路基板には、前記配線パターンの一部で構成されるプローブが設けられた構成とした。
【0015】
また、第4の解決手段として、前記導波管部内には、第1のプローブと第1の反射部が配設されると共に、前記反射面と対向する前記回路基板には、前記配線パターンの一部で構成され、前記第1のプローブに対して90度ずれた状態で延びる第2のプローブが設けられ、この第2のプローブの後方には、第2の反射部が前記回路基板に取り付けられた構成とした。
また、第5の解決手段として、前記第1のプローブは、前記回路基板から直線状に延びて形成された構成とした。
【0016】
また、第6の解決手段として、前記導波管部は四角型の筒状で形成され、前記反射面が前記導波管部の入り口部に対して傾斜した板部によって構成された。
【0017】
また、第7の解決手段として、前記導波管部は、前記接地用パターン側に位置する底板に切り欠き部を有し、この切り欠き部が前記接地用パターンに位置した状態で、前記導波管部の外周部が前記接地用パターンに接触した状態で取り付けられた構成とした。
【0018】
また、第8の解決手段として、前記底板の一端には、前記回路基板側に延びる折り曲げ片を有し、この折り曲げ片が前記回路基板の一端に当接した構成とした。
また、第9の解決手段として、前記導波管部には、前記回路基板側に延びる突片を有し、この突片が前記回路基板に設けられた孔に挿入されて、前記導波管部の位置決めを行うようにした構成とした。
【0019】
また、第10の解決手段として、前記導波管部には、前記回路基板と平行に延びる舌片を有し、この舌片が前記接地用パターンに接触した状態で取り付けられた構成とした。
また、第11の解決手段として、前記フィードホーンは、金属板が折り曲げされて形成された構成とした。
また、第12の解決手段として、前記導波管部の外周部が前記接地用パターンに半田付けされた構成とした。
【0020】
また、第13の解決手段として、前記回路基板には、複数の衛星放送を受信するための回路が形成されると共に、複数の衛星放送を受信するための少なくとも2個の前記フィードホーンが並設して配置され、前記2個のフィードホーンのそれぞれには、前記移相器が設けられた構成とした。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明の衛星放送受信用コンバータの図面を説明すると、図1は本発明の円偏波を受けるための衛星放送受信用コンバータの平面図、図2は図1の2−2線における断面図、図3は本発明の円偏波を受けるための衛星放送受信用コンバータに係り、回路基板の平面図、図4は本発明の円偏波を受けるための衛星放送受信用コンバータに係り、フィードホーンの斜視図、図5は本発明の円偏波を受けるための衛星放送受信用コンバータに係り、フィードホーンを裏返した状態の斜視図、図6は本発明の円偏波を受けるための衛星放送受信用コンバータに係り、第2の反射部の斜視図、図7は本発明の円偏波を受けるための衛星放送受信用コンバータの他の実施例を示す平面図である。
【0022】
次に、本発明の円偏波を受けるための衛星放送受信用コンバータの一実施例の構成を図1〜図6に基づいて説明すると、図1〜図6は、1つの円偏波を受けるための衛星放送受信用コンバータを示し、金属板からなる枠体1は、上下に開放部を有するロ字状で構成されている。
【0023】
プリント基板からなる回路基板2は、一面側に配線パターン3が形成され、この配線パターン3に種々の電気部品4が搭載されて、所望の受信回路が形成されている。
また、回路基板2の他面側のほぼ全面には、シールド用の接地用パターン5が設けられている。
【0024】
回路基板2は、特に図3に示すように、略四角形状の大きな孔2aと、この孔2a内に突出する突片2bと、孔2の対向する2辺に沿って設けられた複数の孔2cと、この孔2cの間に設けられた一つの孔2dと、この孔2dに対向して形成された円形の孔2eとを有する。
【0025】
そして、突片2b上と、孔2eの周辺には、接地用パターン5が形成されていない状態にあると共に、突片2bの反対面には、配線パターン3の一部で構成される導電パターン(後述する第2のプローブ12)が設けられている。
【0026】
そして、このような構成を有する回路基板2は、ロ字状の枠体1の一方の開放部塞ぐように、枠体1に半田付け等によって取り付けられる。
即ち、回路基板2は、電気部品4を枠体1の内部に位置した状態で、接地用パターン5が枠体1から露出して外側に位置し、接地用パターン5が枠体1に半田付けされて取り付けられる。
【0027】
金属板からなる蓋部6は、枠体1の他方の開放部を塞ぐように取り付けられて、この蓋体5と枠体1、及び接地用パターン5とによって、回路基板2に形成された受信回路が電気的にシールドされた構成となっている。
【0028】
ブリキ等の金属板が折り曲げされて形成されたフィードホーン7は、中心部に中空部8aを有する四角型の筒状で形成された導波管部8と、この導波管部8の一端に設けられ、導波管部8の入り口部8bに対して傾斜した反射面9とで構成されている。
【0029】
そして、導波管部8は、特に図4,図5に示すように、上板10aと、この上板10aから下方に折り曲げされた一対の側板10bと、この側板10bの下部の一部(前方部)を塞ぐ底板10cと、上板10aの一端である後端から入り口部8bに対して傾斜した状態で設けられ、反射面9を形成する板部10dと、導波管部8の後端部を塞ぐ後板10eを有する。
【0030】
また、導波管部8は、板部10dの近傍に上板10aに設けられた孔10fと、側板10bから下方に延びる複数の突片10gと、側板10と後板10eから直角に折り曲げられ、回路基板2と平行な複数の舌片10hと、後方側の底板10cに設けられた切り欠き部10jと、底板10cの後方端部に設けられたL字状の折り曲げ片10kを有する。
また、底板10cに設けられた切り欠き部10jは、板部10dとこの板部10dの近傍に位置する上板10aとに対向している。
【0031】
そして、このように構成された導波管部8は、底板10cを接地用パターン5側にして、折り曲げ片10kが回路基板2の一端側に当接、抱持した状態で、突片10gを孔2c挿入して位置決めした状態で、導波管部8の外周部の全周が接地用パターン5に半田付けされる。
この半田付けは、側板10bと後板10eの下方部が接地用パターン5に半田付けされると共に、舌片10hも接地用パターン5に半田付けされて、フィードホーン7の取付強度を大きくしている。
【0032】
フィードホーン7が取り付けられた際、導波管部8は、回路基板2に密着した状態で、回路基板2と平行の延び、底板10cを有する部分が回路基板2から外方に突出すると共に、切り欠き部10jが回路基板2上に位置して、接地用パターン5によって塞がれた状態となっている。
【0033】
フィードホーン7が取り付けられた際、孔2aは導波管部8内に位置して、回路基板2の突片2bが反射面9と対向した状態となっている。
なお、切り欠き部10jは、反射面9と対向する箇所に設けて、この箇所まで底板10cを延ばしても良い。
【0034】
棒状の金属線からなる第1のプローブ11は、一端が導波管部8内に位置すると共に、他端が回路基板2の孔2eを貫通して配線パターン3に半田付けされている。
そして、この第1のプローブ11は、垂直偏波、或いは水平偏波の何れか一方を受けるようになっている。
【0035】
第2のプローブ12は、回路基板2の突片2bの位置で、配線パターン3の一部で形成され、反射面9と対向すると共に、第1のプローブ11と90度ずれた状態で延びている。
そして、この第2のプローブ12は、垂直偏波、或いは水平偏波の何れか他方を受けるようになっている。
【0036】
第2の反射部13は、特に図6に示すように、ブリキ等の金属板を折り曲げて形成され、四角状のキャップ状部14と、このキャップ状部14の一端から延びる帯状部15とで構成されている。
そして、キャップ状部14は、第2の反射部13となる矩形状の底壁14aと、この底壁14aの四方から上方に折り曲げられた側壁14bとを有し、この側壁14bから帯状部15が上方に延びている。
【0037】
そして、この第2の反射部13を形成するキャップ状部14は、第2のプローブ12の後方位置で第2のプローブ12を囲むように配置されて、側壁14bが配線パターン3のアースパターンに半田付けされて取り付けられている。
【0038】
また、キャップ状部14が取り付けられた際、帯状部15は、回路基板2の孔2dを貫通し、第1のプローブ11の後方位置で第1プローブ11と対向した状態で、導波管部8内に位置して、第1の反射部16を形成している。
更に、帯状部15の先端部は、導波管部8の上板10aに設けられた孔10fに嵌入して、帯状部15の取付を強固にしている。
【0039】
また、枠体1には、信号を取り出すための同軸型のコネクタ17が取り付けられると共に、フィードホーン7の導波管部8内には、第1のプローブ11の前方で、且つ、この第1のプローブ11と45度ずれた位置で、円偏波を直線偏波に変えるための絶縁材からなる移相器18が配置されている。
【0040】
そして、この実施例では、絶縁材からなる移相器18は、四角状をなした導波管部8の対向する隅部に跨って配置された構成となっているが、その他の構成で移相器を形成しても良い。
【0041】
また、図7は、本発明の円偏波を受けるための衛星放送受信用コンバータの他の実施例を示し、この実施例は、複数の衛星放送を受信できるようにしたものである。
そして、その構成を説明すると、回路基板2には、複数の衛星放送を受信するための回路が形成されると共に、複数の衛星放送を受信するための少なくとも2個のフィードホーン7が並設して配置され、2個のフィードホーン7のそれぞれには、移相器18が設けられたものである。
【0042】
その他の構成は、前記実施例と同様であるので、同一部品に同一番号を付し、ここではその説明を省略する。
【0043】
なお、上記実施例では、第1,第2のプローブを使用したもので説明したが、第1,第2のプローブの内の何れか一方のみを使用したものでも良い。
また、上記実施例では、フィードホーンが接地用パターンに半田付けされたもので説明したが、フィードホーンがカシメやネジ等の手段によって回路基板に取り付けられても良い。
【0044】
【発明の効果】
本発明の衛星放送受信用コンバータは、一面側に設けられた配線パターンに電気部品を搭載して、所望の回路が形成された回路基板と、この回路基板の他面側に配設された接地用パターンと、少なくとも一端側に開放部が設けられた枠体と、直線状の導波管部、及びこの導波管部の一端に設けられた反射面とを有するフィードホーンとを備え、回路基板は、電気部品が枠体内に位置し、接地用パターンが枠体から露出して開放部を塞ぐように枠体に取り付けられると共に、導波管部が回路基板と平行に配置された状態で、導波管部の外周部が接地用パターンに接触した状態で取り付けられ、導波管部内には、円偏波を直線偏波に変えるための移相器が設けられた構成とした。
このように、導波管部が回路基板と平行に配置された状態で、導波管部の外周部が接地用パターンに半田付けされたため、導波管部の高さが従来に比して低く、小型の円偏波を受けるための衛星放送受信用コンバータを提供できる。
また、フィードホーンは、金属板を折り曲げして形成できるため、安価なものが提供できる。
また、接地用パターンが枠体の一部を兼ねるため、材料費が少なく、安価となる。
【0045】
また、導波管部内には、回路基板に取り付けられた直線状のプローブが配設されたため、プローブの形状がシンプルで、導波管部内への配置が容易である。
【0046】
また、反射面と対向する回路基板には、配線パターンの一部で構成されるプローブが設けられたため、プローブの構成が極めて簡単で、生産性の良いものが得られる。
【0047】
また、導波管部内には、第1のプローブと第1の反射部が配設されると共に、反射面と対向する回路基板には、配線パターンの一部で構成され、第1のプローブに対して90度ずれた状態で延びる第2のプローブが設けられ、この第2のプローブの後方には、第2の反射部が回路基板に取り付けられたため、第1のプローブと第1の反射部の取付が容易となり、生産性の良好なものが得られ、また、第1のプローブを支持するための従来の絶縁体が不要となって、コスト低減が図れる。
【0048】
また、第1のプローブは、回路基板から直線状に延びて形成されたため、第1のプローブの形状がシンプルで、導波管部内への配置が容易である。
【0049】
また、導波管部は四角型の筒状で形成され、反射面が導波管部の入り口部に対して傾斜した板部によって構成されたため、反射面の形成が容易で、組立性の良好なものが得られる。
【0050】
また、導波管部は、接地用パターン側に位置する底板に切り欠き部を有し、この切り欠き部が接地用パターンに位置した状態で、導波管部の外周部が接地用パターンに接触した状態で取り付けられたため、特に、この切り欠き部の位置に第1のプローブと第1の反射部とを配置すると、第1のプローブと第1の反射部の取付がより容易となり、生産性の良好なものが得られる。
【0051】
また、底板の一端には、回路基板側に延びる折り曲げ片を有し、この折り曲げ片が回路基板の一端に当接したため、導波管部の底板側のシールド効果を向上させることができる。
【0052】
また、導波管部には、回路基板側に延びる突片を有し、この突片が回路基板に設けられた孔に挿入されて、導波管部の位置決めを行うようにしたため、フィードホーンの取付位置の正確なものが得られる。
【0053】
また、導波管部には、回路基板と平行に延びる舌片を有し、この舌片が接地用パターンに接触した状態で取り付けられたため、フィードホーンの取付の強固なものが得られる。
【0054】
また、フィードホーンは、金属板が折り曲げされて形成されたため、安価なものが得られる。
【0055】
また、導波管部の外周部が接地用パターンに半田付けされたため、その取付が強固であると共に、導波管部と接地用パターンとの間に隙間が無く、遮蔽の良好なものが得られる。
【0056】
また、回路基板には、複数の衛星放送を受信するための回路が形成されると共に、複数の衛星放送を受信するための少なくとも2個のフィードホーンが並設して配置され、2個のフィードホーンのそれぞれには、移相器が設けられたため、小型で、安価な複数の衛星放送を受信するための衛星放送受信用コンバータを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の円偏波を受けるための衛星放送受信用コンバータの平面図。
【図2】図1の2−2線における断面図。
【図3】本発明の円偏波を受けるための衛星放送受信用コンバータに係り、回路基板の平面図。
【図4】本発明の円偏波を受けるための衛星放送受信用コンバータに係り、フィードホーンの斜視図。
【図5】本発明の円偏波を受けるための衛星放送受信用コンバータに係り、フィードホーンを裏返した状態の斜視図。
【図6】本発明の円偏波を受けるための衛星放送受信用コンバータに係り、第2の反射部の斜視図。
【図7】本発明の円偏波を受けるための衛星放送受信用コンバータの他の実施例を示す平面図。
【図8】従来の円偏波を受けるための衛星放送受信用コンバータの要部の断面図。
【符号の説明】
1 枠体
2 回路基板
2a 孔
2b 突片
2c 孔
2d 孔
2e 孔
3 配線パターン
4 電気部品
5 接地用パターン
6 蓋部
7 フィードホーン
8 導波管部
9 反射面
10a 上板
10b 側板
10c 底板
10d 板部
10e 後板
10f 孔
10g 突片
10h 舌片
10j 切り欠き部
10k 折り曲げ片
11 第1のプローブ
12 第2のプローブ
13 第2の反射部
14 キャップ状部
14a 底壁
14b 側壁
15 帯状部
16 第1の反射部
17 コネクタ
18 移相器
Claims (13)
- 一面側に設けられた配線パターンに電気部品を搭載して、所望の回路が形成された回路基板と、この回路基板の他面側に配設された接地用パターンと、少なくとも一端側に開放部が設けられた枠体と、直線状の導波管部、及びこの導波管部の一端に設けられた反射面とを有するフィードホーンとを備え、前記回路基板は、前記電気部品が前記枠体内に位置し、前記接地用パターンが前記枠体から露出して前記開放部を塞ぐように前記枠体に取り付けられると共に、前記導波管部が前記回路基板と平行に配置された状態で、前記導波管部の外周部が前記接地用パターンに接触した状態で取り付けられ、前記導波管部内には、円偏波を直線偏波に変えるための移相器が設けられたことを特徴とする円偏波を受けるための衛星放送受信用コンバータ。
- 前記導波管部内には、前記回路基板に取り付けられた直線状のプローブが配設されたことを特徴とする請求項1記載の円偏波を受けるための衛星放送受信用コンバータ。
- 前記反射面と対向する前記回路基板には、前記配線パターンの一部で構成されるプローブが設けられたことを特徴とする請求項1記載の円偏波を受けるための衛星放送受信用コンバータ。
- 前記導波管部内には、第1のプローブと第1の反射部が配設されると共に、前記反射面と対向する前記回路基板には、前記配線パターンの一部で構成され、前記第1のプローブに対して90度ずれた状態で延びる第2のプローブが設けられ、この第2のプローブの後方には、第2の反射部が前記回路基板に取り付けられたことを特徴とする請求項1記載の円偏波を受けるための衛星放送受信用コンバータ。
- 前記第1のプローブは、前記回路基板から直線状に延びて形成されたことを特徴とする請求項4記載の円偏波を受けるための衛星放送受信用コンバータ。
- 前記導波管部は四角型の筒状で形成され、前記反射面が前記導波管部の入り口部に対して傾斜した板部によって構成されたことを特徴とする請求項1から5の何れかに記載の円偏波を受けるための衛星放送受信用コンバータ。
- 前記導波管部は、前記接地用パターン側に位置する底板に切り欠き部を有し、この切り欠き部が前記接地用パターンに位置した状態で、前記導波管部の外周部が前記接地用パターンに接触した状態で取り付けられたことを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の円偏波を受けるための衛星放送受信用コンバータ。
- 前記底板の一端には、前記回路基板側に延びる折り曲げ片を有し、この折り曲げ片が前記回路基板の一端に当接したことを特徴とする請求項7記載の円偏波を受けるための衛星放送受信用コンバータ。
- 前記導波管部には、前記回路基板側に延びる突片を有し、この突片が前記回路基板に設けられた孔に挿入されて、前記導波管部の位置決めを行うようにしたことを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載の円偏波を受けるための衛星放送受信用コンバータ。
- 前記導波管部には、前記回路基板と平行に延びる舌片を有し、この舌片が前記接地用パターンに接触した状態で取り付けられたことを特徴とする請求項1〜9の何れかに記載の円偏波を受けるための衛星放送受信用コンバータ。
- 前記フィードホーンは、金属板が折り曲げされて形成されたことを特徴とする請求項1〜10の何れかに記載の円偏波を受けるための衛星放送受信用コンバータ。
- 前記導波管部の外周部が前記接地用パターンに半田付けされたことを特徴とする請求項1〜11の何れかに記載の円偏波を受けるための衛星放送受信用コンバータ。
- 前記回路基板には、複数の衛星放送を受信するための回路が形成されると共に、複数の衛星放送を受信するための少なくとも2個の前記フィードホーンが並設して配置され、前記2個のフィードホーンのそれぞれには、前記移相器が設けられたことを特徴とする請求項1〜12の何れかに記載の円偏波を受けるための衛星放送受信用コンバータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002193763A JP2004040405A (ja) | 2002-07-02 | 2002-07-02 | 円偏波を受けるための衛星放送受信用コンバータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002193763A JP2004040405A (ja) | 2002-07-02 | 2002-07-02 | 円偏波を受けるための衛星放送受信用コンバータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004040405A true JP2004040405A (ja) | 2004-02-05 |
Family
ID=31702649
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002193763A Withdrawn JP2004040405A (ja) | 2002-07-02 | 2002-07-02 | 円偏波を受けるための衛星放送受信用コンバータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004040405A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7598920B2 (en) | 2007-02-28 | 2009-10-06 | Sharp Kabushiki Kaisha | Input device of two orthogonal polarized-wave waveguide type, and radio wave receiving converter and antenna device using the input device |
JP2021517773A (ja) * | 2018-04-06 | 2021-07-26 | コリア アドバンスト インスティチュート オブ サイエンス アンド テクノロジー | 導波管およびボードを連結するコネクタ |
-
2002
- 2002-07-02 JP JP2002193763A patent/JP2004040405A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7598920B2 (en) | 2007-02-28 | 2009-10-06 | Sharp Kabushiki Kaisha | Input device of two orthogonal polarized-wave waveguide type, and radio wave receiving converter and antenna device using the input device |
JP2021517773A (ja) * | 2018-04-06 | 2021-07-26 | コリア アドバンスト インスティチュート オブ サイエンス アンド テクノロジー | 導波管およびボードを連結するコネクタ |
US11394099B2 (en) | 2018-04-06 | 2022-07-19 | Korea Advanced Institute Of Science And Technology | Connector for connecting a waveguide to a board and having a first opening part facing the board and a second opening part for receiving the waveguide |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2009193858A (ja) | シールドコネクタ | |
JP2007035587A (ja) | コネクタ | |
KR101344933B1 (ko) | 커넥터 조립체 | |
JP2008117906A (ja) | 高周波ユニット | |
US20060240689A1 (en) | Mounting structure of high frequency apparatus | |
JP3771094B2 (ja) | 衛星放送受信用コンバータ | |
JP2004040405A (ja) | 円偏波を受けるための衛星放送受信用コンバータ | |
JP3916521B2 (ja) | 衛星放送受信用コンバータの取付構造 | |
US7247053B2 (en) | High-frequency apparatus having high performance and capable of preventing entry of interfering wave into terminal | |
JP3856444B2 (ja) | 衛星放送受信用コンバータ | |
JP2004015074A (ja) | 衛星放送受信用コンバータ | |
US6707687B2 (en) | Connection structure for radio frequency circuit that exceeds in RF characteristics | |
JP3916522B2 (ja) | 衛星放送受信用コンバータ | |
US7061435B2 (en) | Monopole antenna assembly | |
JP2001068175A (ja) | 同軸ケーブルの接続構造 | |
CN105322275A (zh) | 背腔缝隙天线结构及电子设备 | |
US20010033205A1 (en) | Converter for satellite broadcast reception superior in productivity | |
JP2010153415A (ja) | 電子機器 | |
JP4870951B2 (ja) | 同軸ケーブル用プラグ | |
JPH0359552B2 (ja) | ||
JP3649622B2 (ja) | 衛星放送受信用コンバーター | |
JP2007242695A (ja) | 高周波ユニット | |
JP2004072318A (ja) | 衛星放送受信用コンバータ | |
JP2000100492A (ja) | テレビターミナル | |
JPH09223912A (ja) | アンテナユニット |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050616 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20070115 |