JP2004039724A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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Yoshimichi Kobori
小堀 悦理
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Abstract

【課題】キャパシタンス構造及び配線構造の形成を同じ工程で同時に行うことにより、キャパシタンス構造と配線構造が同一層に存在する、半導体装置およびその製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】下層配線上に絶縁膜を順に堆積し、キャパシタンス206用のホールと配線溝205との接続孔204を形成する。次にRFスパッタを用い、接続孔204以外の膜表面に犠牲膜207を堆積する。その後、これをマスクとして全面エッチングすることにより、接続孔204底部に下部配線層を露出させる。続いて、全面に導電膜を堆積し、上層の金属配線209を形成する。その結果、キャパシタンス領域形成用の工程を増やすことなく、同一層内にキャパシタンス領域と配線領域を同時に形成することが出来、かつ製造工程の削減も可能となるため、製造コストを低減することが出来る。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は半導体装置に関し、配線とキャパシタンスを備えた半導体装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、半導体集積回路の高集積化に伴い、これまでのSi基板上でのキャパシタンス構造の形成に替わり、配線層間中にキャパシタンスを形成するMIM技術の開発が行われている。例えば従来方法において、配線構造の形成方法について、特開2000−228497号公報に記載されている方法がある。以下より、図面を参照しながら説明する。
【0003】
まず、図4(A)に示すように、トランジスタのような下部構造が形成された基板100上に第1層間絶縁膜102を形成し、その上に第1エッチストッパ膜104と第2層間絶縁膜106を順次形成する。
【0004】
次に、配線形成部とキャパシタ形成部を限定する感光膜パターン(図示せず)をマスクとして用いて第1エッチストッパ膜104の表面が露出されるまで第2層間絶縁膜106を選択エッチングする。
【0005】
その後、配線ライン形成部の基板100表面が所定部分露出されるように第1エッチストッパ膜104と第1層間絶縁膜102を順次選択エッチングしてコンタクトホールh1を形成する。
【0006】
続いて、図4(B)に示すように、コンタクトホールh1を完全に埋め込むように第1導電性膜を形成し、第2層間絶縁膜106表面が露出されるまでCMP処理を行い、第1配線ライン108aと下部電極108bを同時に形成する。
【0007】
次に、図4(C)に示すように、第1配線ライン108aと下部電極108bを含めた第2層間絶縁膜106上に第3層間絶縁膜110を形成し、その上に第2エッチストッパ膜112と第4層間絶縁膜114を順次形成した後、配線ライン形成部とキャパシタ形成部を限定する感光膜パターン(図示されず)をマスクとして第2エッチストッパ膜112の表面が露出されるまで第4層間絶縁膜114を選択エッチングする。
【0008】
その後、図5(A)に示すように、下部電極108bの表面が所定部分露出されるように第2エッチストッパ膜112と第3層間絶縁膜110を順次エッチングして第1ビアホールh2を形成し、CVD法を用いて誘電体膜116を形成する。
【0009】
続いて、第1配線ライン108aの表面が所定部分露出されるように誘電体膜116、第2エッチストッパ膜112、及び第3層間絶縁膜110を順次選択エッチングして第2ビアホールh3を形成する。
【0010】
最後に、図5(B)に示すように、第1及び第2ビアホールh2,h3が充分に埋め込まれるように第2導電性膜を形成し、誘電体膜116の表面が露出されるまでCMP法を用いて第2配線ライン118aと上部電極118bを同時に形成することにより、配線層中にMIM構造のキャパシタを有する半導体装置が完成する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら従来方法では、キャパシタンス構造と配線構造を別々の工程で形成するために、其々に適した別のリソグラフィ工程及びそのレチクルマスクが必要となる。
【0012】
またキャパシタンス構造形成後、CMP工程により絶縁膜の平坦化を行う場合において、配線よりも幅の大きいキャパシタンス構造部分の大きな段差を緩和しなくてはならないため、層間膜の堆積膜厚及び研磨時間が増加する。
【0013】
そこで本発明は、キャパシタンス構造及び配線構造の形成を同じ工程で同時に行うことにより、キャパシタンス構造と配線構造が同一層に存在する、半導体装置およびその製造方法を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明では、層間キャパシタンス構造及び配線構造が同一層に存在する配線構造において、層間キャパシタンス構造形成領域が配線構造形成領域と比較して十分大きい場合に、層間キャパシタンス構造及び配線構造の形成工程において、異方性スパッタリングにより配線構造における微細なホール内表面上以外の膜上に、膜を形成する工程を含むことを特徴とする、半導体装置の製造方法を提供する。
【0015】
その結果、配線形成工程中においてキャパシタンス構造と配線構造とを同時に形成し、従来キャパシタンス構造を形成する際のリソグラフィ工程及びエッチング工程を省略することが出来る。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態について、以下図面を参照しながら説明する。
【0017】
(実施形態1)
本発明の実施形態1について、図面を参照しながら説明する。
【0018】
まず、図1(a)に示すように、下層のCu配線200上に保護膜としてSiN膜201をプラズマCVD法により成膜する。このSiN膜201は、Cu配線200の酸化を防止する働きがある。
【0019】
次に、低誘電率の第1絶縁膜202及び低誘電率の第2絶縁膜203を順に堆積し、低誘電率の第2絶縁膜203上にレジストを用いて接続孔204及び配線溝205のパターンを形成し、第1絶縁膜202及び第2絶縁膜203をエッチング除去する。このとき面積の広いキャパシタンス構造領域206も同一マスクを用いて形成する。
【0020】
ここで、配線溝205及び接続孔204の幅は0.4μm以下で、アスペクト比は2以上となる層間膜の膜厚であり、キャパシタンス領域206の幅は0.5μm以上である。
【0021】
その後、図1(b)に示すように、例えばRFスパッタリングにより、配線構造における微細なホールである接続孔204内表面上以外の膜上に、犠牲膜207を堆積する。つまり、接続孔204内には、犠牲膜207は形成されていない。このように、接続孔204の内側に成膜できないのは、キャパシタンス構造領域206と配線領域205のように大きくサイズが異なるものに対して、スパッタリング法を用いて成膜を行っているためである。この工程が本実施形態の特徴であり、この点については後で詳述する。なお、このときRFスパッタリング時の圧力は0.1Pa以上が望ましい。
【0022】
続いて、図1(c)に示すように、接続孔204の底部にあるSiN膜201をドライエッチングにより除去する。このとき犠牲膜207も同時に除去され、上面にSiN膜201が堆積されたキャパシタンス領域206と、SiN膜201が除去されCu配線200が露出した接続孔204が形成される。
【0023】
次に、図1(d)に示すように、第1絶縁膜202、第2絶縁膜203、接続孔204、配線溝205、及びキャパシタンス領域206上に均一に、TaN膜208を堆積する。このTaN膜208は、配線のバリアメタルとなる。
【0024】
その後、図1(e)に示すように、キャパシタンス領域206、接続孔204、及び配線溝205を完全に埋め込むように、電界メッキ法によりCu膜209をTaN膜208上全面に堆積する。
【0025】
続いて、図1(f)に示すように、CMP法により、配線溝205及びキャパシタンス領域206よりはみ出したCu膜209及びその下にあるTaN膜208を順に除去し、第2絶縁膜203表面が露出するように膜表面を平坦化する。
【0026】
その結果、キャパシタンス領域206、接続孔204、及び配線溝205はCu膜209で完全に埋め込まれ、下層配線200がキャパシタンス構造の下部電極となる領域と、上層配線209がキャパシタンス構造の上部電極となる領域とを有する半導体装置、つまり同一層内にキャパシタンス領域と配線領域を有する半導体装置を得ることが出来る。なお同一層とは、キャパシタンス領域206と配線領域205が、同じ絶縁膜層中に存在していることを意味する。
【0027】
ここで、本実施形態の特徴である、犠牲層207の堆積について説明する。
【0028】
図1(b)において、犠牲膜207であるSiO膜は、RFスパッタリングによって成膜される。RFスパッタリングでは、通常のスパッタリングと異なり電圧が十分かけられていないため、粒子は垂直に飛散せず、ランダムな方向に飛散する。
【0029】
よって、RFスパッタリングによると、幅の大きなキャパシタンス領域206には粒子が均一に付着して成膜が可能であるが、ランダム方向から来る粒子はホールの淵に衝突するなどして、幅の小さな接続孔204領域には粒子が入り込めず、成膜出来ない。具体的には、ホールの幅寸法が0.4μm以下でアスペクト比2以上になると、RFスパッタリングによる成膜は大変困難である。また、真空度が高くなると粒子が垂直方向へ飛散しやすくなるため、装置内の圧力は、0.1Pa以上が望ましい。
【0030】
そこで、この現象を利用して、接続孔204以外の領域に犠牲層207を堆積する。
【0031】
本実施形態において、半導体装置の高性能化に伴い、キャパシタンスの容量は大きく、逆に配線は微細なものが求められているため、キャパシタンス領域206は0.5μm以上、配線領域は0.4μm以下で設計されている。よって、RFスパッタリングにより一工程で、接続孔204以外の膜表面、つまり接続孔204の内部側面及び底部には形成されず、キャパシタンス領域206及び第2絶縁膜203表面上に均一に犠牲層207を堆積することが出来る。
【0032】
その結果、図1(c)に示すように、この後の工程において、犠牲層207はキャパシタンス領域206のSiN膜201の保護膜として働くため、特にリソグラフィ及びエッチング等の工程を追加する必要なく、通常の全面エッチングによって、接続孔204底部のSiN膜201のみを除去することが出来る。
【0033】
以上より、本実施形態では、キャパシタンス領域206と配線領域205が同一層にある場合において、RFスパッタリングを用いることにより、従来キャパシタンス構造を形成する際のリソグラフィ及びエッチング工程を省略することが出来る。また更に、キャパシタンス領域206は大きく、配線領域205は微細に形成することが出来るため、大容量のキャパシタンス構造を得ることが出来る。
【0034】
なお、ここではRFスパッタリングを用いたが、粒子をランダムに飛散させ成膜する方法であれば、別の方法でもよい。
【0035】
(実施形態2)
本発明の実施形態2について、図面を参照しながら説明する。
【0036】
まず、図2(a)に示すように、下層のCu配線300上に保護膜としてTaN膜302をスパッタリング法で成膜する。
【0037】
次に、図2(b)に示すように、CMP法によりCu配線300以外の絶縁膜、つまり第1絶縁膜301表面上に位置するTaN膜302を除去し、銅配線300をTaN膜302で全面保護した配線を形成する。
【0038】
その後、図2(c)に示すように、低誘電率の第2絶縁膜303、低誘電率の第3絶縁膜304を順に堆積し、低誘電率の第3絶縁膜304上にレジストを用いて接続孔305及び配線溝306のパターンを形成し、低誘電率の第2絶縁膜303、低誘電率の第3絶縁膜304をエッチング除去する。また、面積の広いキャパシタンス領域307も同一マスクを用いて同時に形成する。このとき、配線及び接続孔の幅は0.4μm以下で、アスペクト比は2以上であり、キャパシタンス領域307の幅は0.5μm以上であることが望ましい。
【0039】
続いて、図2(d)に示すように、第2絶縁膜303、第3絶縁膜304、接続孔305、配線溝306、及びキャパシタンス領域307上全面に、TaN膜308を均一に堆積する。TaN膜308は、配線領域306においてはバリアメタルとなる。
【0040】
その後、接続孔305底部以外の膜表面に、キャパシタンス材料膜309を酸素と金属の反応性スパッタリング法により成膜する。キャパシタンス材料膜309には、例えば、Al、若しくはTaなどを用いる。
【0041】
このように、接続孔305の内部に成膜できないのは、キャパシタンス構造領域307と配線領域306のように大きくサイズが異なるものに対して、スパッタリング法を用いて成膜を行っているためである。この工程が本実施形態の特徴であり、この点については後で詳述する。なお、この反応性スパッタリング法を用いた成膜時の圧力は、0.1Pa以上が望ましい。
【0042】
続いて、図2(e)に示すように、キャパシタンス材料膜309及びキャパシタンス材料膜309の堆積されていない接続孔305表面上全体に、TaN膜310を堆積する。ここでも配線部分では、TaN膜310はバリアメタルとなる。
【0043】
次に、図2(f)に示すように、キャパシタンス領域307及び配線溝306が完全に埋め込まれるように、TaN膜310上全面に、電界メッキ法によりCu膜311を堆積する。
【0044】
その後、図2(g)に示すように、CMP法を用いて、キャパシタンス領域307及び配線領域306からはみ出したCu膜311、TaN膜308,310及びキャパシタンス材料膜309を除去して、第3絶縁膜304が露出するよう膜表面を平坦化する。
【0045】
その結果、キャパシタンス領域307、接続孔305、及び配線溝306はCu膜311で完全に埋め込まれ、下層配線300がキャパシタンス構造の下部電極となる領域306と、上層配線309がキャパシタンス構造の上部電極となる領域307とを有する半導体装置、つまり同一層内にキャパシタンス領域307と配線領域306を有する半導体装置を得ることが出来る。なお同一層とは、キャパシタンス領域307と配線領域306が、同じ絶縁膜層中に存在していることを意味する。
【0046】
ここで、本実施形態の特徴である、キャパシタンス材料膜309の堆積について説明する。
【0047】
図2(d)において、キャパシタンス材料膜309は、酸素と金属の反応性スパッタリング法によって成膜される。これは、実施形態1のRFスパッタリング法と同様に、通常のスパッタリングと異なり電圧が十分かけられていないため、粒子は垂直に飛散せず、ランダムな方向に飛散する。
【0048】
よって、酸素と金属の反応性スパッタリング法においても、幅の大きなキャパシタンス領域307には粒子が均一に付着して成膜が可能であるが、ランダム方向から来る粒子は、幅の小さな接続孔305領域には粒子が入り込めず、成膜出来ない。具体的には、ホールの幅寸法が0.4μm以下でアスペクト比2以上になると、酸素と金属の反応性スパッタリング法による成膜は大変困難である。また、真空度が高くなると粒子が垂直方向へ飛散しやすくなるため、装置内の圧力は、0.1Pa以上が望ましい。
【0049】
よって、本実施形態においても、この現象を利用して、接続孔305以外の領域にキャパシタンス材料膜309を堆積する。
【0050】
本実施形態において、半導体装置の高性能化に伴い、キャパシタンスの容量は大きく、逆に配線は微細なものが求められているため、キャパシタンス領域307は0.5μm以上、配線領域306は0.4μm以下で設計されている。よって、酸素と金属の反応性スパッタリング法により一工程で、接続孔305内には堆積せず、接続孔305以外の膜表面に均一にキャパシタンス材料膜309を堆積することが出来る。
【0051】
その結果、図2(d)に示すように、キャパシタンス材料膜309を堆積する必要のない部分を除き、必要な部分にキャパシタンス材料膜309を形成することが出来る。
【0052】
以上より、本実施形態では、キャパシタンス領域と配線領域が同一層にある場合において、酸素と金属の反応性スパッタリング法を用いることにより、従来キャパシタンス構造を形成する際のリソグラフィ及びエッチング工程を省略し、かつ大容量のキャパシタンス構造を形成することが出来る。
【0053】
なお、ここでは酸素と金属の反応性スパッタリング法を用いたが、粒子をランダムに飛散させ成膜する方法であれば、別の方法でもよい。
【0054】
(実施形態3)
本発明の実施形態3について、図面を参照しながら説明する。
【0055】
まず、図3(a)に示すように、下層の第1導電膜400上に、低誘電率の第1絶縁膜401及び低誘電率の第2絶縁膜402を順に堆積し、低誘電率の第2絶縁膜402上にレジストを用いて接続孔403及び配線溝404のパターンを形成し、第1絶縁膜401及び第2絶縁膜402をエッチング除去する。このとき面積の広いキャパシタンス構造領域405も同一マスクを用いて形成しておく。
【0056】
ここで、配線溝404及び接続孔403の幅は0.4μm以下で、アスペクト比は2以上となる層間膜の膜厚であり、キャパシタンス領域405の幅は0.5μm以上である。
【0057】
その後、図3(b)に示すように、例えばRFスパッタリングにより、配線構造における微細なホールである接続孔403内表面上以外の膜上に、第3絶縁膜406を堆積する。つまり、接続孔403内には、第3絶縁膜406は形成されていない。このように、接続孔403以外の部分にのみ成膜できるのは、キャパシタンス構造領域405と配線領域404のように大きくサイズが異なるものに対して、スパッタリング法を用いて成膜を行っているためである。この工程が本実施形態の特徴であり、この点については後で詳述する。なお、このときRFスパッタリング時の圧力は0.1Pa以上が望ましい。
【0058】
続いて、図3(c)に示すように、キャパシタンス領域405、接続孔403、及び配線溝404を完全に埋め込むように、第2導電膜407を第3絶縁膜406上全面に堆積する。
【0059】
最後に、図3(d)に示すように、CMP法により、配線溝404及びキャパシタンス領域405よりはみ出したCu膜407及びその下にある第3絶縁膜406を順に除去し、第2絶縁膜402表面が露出するように膜表面を平坦化する。
【0060】
その結果、キャパシタンス領域405、接続孔403、及び配線溝404は第2導電膜407で完全に埋め込まれ、下層配線400がキャパシタンス構造の下部電極となる領域404と、上層配線404がキャパシタンス構造の上部電極となる領域405とを有する半導体装置、つまり同一層内にキャパシタンス領域405と配線領域404を有する半導体装置を得ることが出来る。なお同一層とは、キャパシタンス領域405と配線領域404が、同じ絶縁膜層中に存在していることを意味する。
【0061】
ここで、本実施形態の特徴である、第3絶縁膜406の堆積について説明する。
【0062】
図3(b)において、第3絶縁膜406は、RFスパッタリングによって成膜される。RFスパッタリングでは、通常のスパッタリングと異なり電圧が十分かけられていないため、粒子は垂直に飛散せず、ランダムな方向に飛散する。
【0063】
よって、RFスパッタリングによると、幅の広いキャパシタンス領域405には粒子が均一に付着して成膜が可能であるが、ランダム方向から来る粒子はホールの淵に衝突するなどして、幅の小さな接続孔403領域には粒子が入り込めず、成膜出来ない。具体的には、ホールの幅寸法が0.4μm以下でアスペクト比2以上になると、RFスパッタリングによる成膜は大変困難である。また、真空度が高くなると粒子が垂直方向へ飛散しやすくなるため、スパッタ装置内の圧力は、0.1Pa以上が望ましい。
【0064】
よって、本実施形態においても、この現象を利用して、接続孔403の内部には第3絶縁膜406を堆積させず、接続孔403以外の領域に第3絶縁膜406を堆積する。
【0065】
本実施形態において、半導体装置の高性能化に伴い、キャパシタンスの容量は大きく、逆に配線は微細なものが求められているため、キャパシタンス領域405は0.5μm以上、配線領域404は0.4μm以下で設計されている。よって、RFスパッタリングにより一工程で、接続孔403以外の膜表面、つまり接続孔403の内部には形成されず、キャパシタンス領域405及び第2絶縁膜402表面上に均一に第3絶縁膜406を堆積することが出来る。
【0066】
その結果、図3(b)に示すように、特にキャパシタンス領域405を形成するためのリソグラフィ及びエッチング等の工程を追加する必要なく、第3絶縁膜、つまりキャパシタンス用容量絶縁膜を不要な部分を除いて堆積することが出来る。
【0067】
【発明の効果】
本発明によると、大きなキャパシタンス容量が必要となり、広い面積のキャパシタンス構造が必要となる反面、配線の高集積化に伴い微細な配線が必要となった場合においても、例えばRFスパッタリング法等を活用することにより、広い面積部分には膜を堆積し、微細な部分には不要な膜を堆積しない、選択的な膜の堆積が可能となる。
【0068】
その結果、キャパシタンス領域形成用の工程を増やすことなく、同一層内にキャパシタンス領域と配線領域を同時に形成することが出来、かつ製造工程の削減も可能となり、製造コストを低減出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の工程断面図
【図2】実施形態2の工程断面図
【図3】実施形態3の工程断面図
【図4】従来方法の工程断面図
【図5】従来方法の工程断面図
【符号の説明】
200 Cu配線
201 SiN膜
202 第1絶縁膜
203 第2絶縁膜
204 接続孔
205 配線溝
206 キャパシタンス領域
207 犠牲膜SiO
208 TaN膜
209 Cu膜
300 Cu配線
301 第1絶縁膜
302 TaN膜
303 第2絶縁膜
304 第3絶縁膜
305 接続孔
306 配線溝
307 キャパシタンス領域
308 TaN膜
309 Al、又はTa
310 TaN膜
311 Cu膜
400 第1導電膜
401 第1絶縁膜
402 第2絶縁膜
403 接続孔
404 配線溝
405 キャパシタンス領域
406 第3絶縁膜
407 第2導電膜

Claims (12)

  1. 下層配線がキャパシタンス構造の下部電極となる領域と、上層配線がキャパシタンス構造の上部電極となる領域と、を有する半導体装置において、
    配線領域の開口部には堆積されず、前記キャパシタンス領域には堆積するように絶縁膜を堆積する工程を備えることを特徴とする、半導体装置の製造方法。
  2. 半導体基板上に、キャパシタンス下部電極と下層配線を形成する工程と、
    前記キャパシタンス下部電極と前記下層配線上に第1の絶縁膜を堆積する工程と、
    前記絶縁膜中に、キャパシタンス領域及び下層配線領域を形成するための開口部を形成する工程と、
    前記開口部において、前記配線領域の開口部には堆積されず、前記キャパシタンス領域には堆積するように第2の絶縁膜を堆積する工程と、
    前記キャパシタンス領域上の第2の絶縁膜上に、キャパシタンス上部電極を、前記配線領域の開口部上に上層配線、又はプラグを形成する工程と、を備えた半導体装置の製造方法。
  3. 前記キャパシタンス構造が、前記配線構造と同一工程で同時に形成されることを特徴とする、請求項1又は2記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記異方性スパッタリング、若しくは前記第2の絶縁膜を堆積する際に、装置内圧力0.1Pa以上であるスパッタリング方法を用いる、請求項1又は2記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記異方性スパッタリング、若しくは前記第2の絶縁膜を堆積する際に、RFスパッタリング、または酸素と金属の反応性スパッタリング法を用いる、請求項1又は2記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記配線構造の接続孔の幅、若しくは前記配線領域の開口部の幅が、0.4μm以下であり、前記配線領域のアスペクト比が2以上となる配線構造を有することを特徴とする、請求項1又は2記載の半導体装置。
  7. 前記第2の絶縁膜は、犠牲膜であることを特徴とする、請求項2記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記犠牲膜の成膜には、RFスパッタリングを用いる、請求項7記載の半導体装置の製造方法。
  9. 前記第2の絶縁膜は、容量絶縁膜であることを特徴とする、請求項2記載の半導体装置の製造方法。
  10. 前記第2の絶縁膜の成膜には、酸素と金属の反応性スパッタリング法を用いる、請求項9記載の半導体装置の製造方法。
  11. 下層配線と上層配線と前記下層配線と前記上層配線とを接続するビアメタルとを有する配線構造と、
    下部電極と上部電極と前記下部電極と前記上部電極との間に形成された容量絶縁膜とを有するキャパシタンス構造とを備えた半導体装置であって、
    前記下層配線と前記下部電極とは同一配線層である、半導体装置。
  12. 前記配線構造の上層配線とビアメタルとはデュアルダマシン構造であり、
    前記キャパシタンス構造の前記上部電極とは同一配線層である、請求項11記載の半導体装置。
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