JP2004039449A - 燃料電池モジュール及び複合発電システム - Google Patents

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Abstract

【課題】ガス化ガスのような炭素成分の割合の高いガスを用いる際、燃料電池モジュールのような燃料ガスの流速が遅く、燃料ガスの滞留時間が長く、温度が低い流路があるような炭素析出し易い環境でも、系内における炭素析出を防止する。
【解決手段】改質器2と、燃料電池モジュール本体1と、水分供給器6とを具備する燃料電池モジュールを用いる。改質器2は、ガス化炉16から供給されるガス化ガスである燃料ガスを改質する。燃料電池モジュール本体1は、その改質された燃料ガスと酸化剤ガスとを用いて発電を行う。水分供給器6は、燃料電池モジュール本体1から送出された排燃料ガスに含まれる水分の凝縮を行い、得られる水を水蒸気に変換して送出する。そして、改質器2は、水分供給器6から送出された水蒸気56を用いて改質を行う。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃料電池のモジュール及び複合発電システムに関し、特に、炭素成分の多い燃料ガスを用いた燃料電池モジュール及び複合発電システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
ガス化により生成されるガス化ガスは、熱力学的な平衡上、適正なS/C(スチーム/カーボン比)を確保せねば、炭素析出の可能性がある。特に、燃料電池は、系内での燃料ガスの流速がガスタービンなど一般機器に比べ遅く、滞留時間も長いため炭素析出の可能性が高くなる。従って、燃料電池モジュールにおいてガス化ガスのような炭素成分の割合の高いガスを用いる場合には、系内における炭素析出を防止する必要がある。
【0003】
炭素析出の防止技術として、燃料電池モジュールにガス化ガスを投入する前に水蒸気添加を行うことが知られている。水蒸気は、例えば、燃料電池セルで使用後の燃料ガス(排燃料ガス)の一部を再循環することにより、再循環された排燃料ガス中の水蒸気を得ることが出来る。しかし、ガス化ガスはC分が多く、再循環で得られる水蒸気量は天然ガスなどに比べ低く不十分である。
【0004】
燃料電池モジュールにおいてガス化ガスのような炭素成分の割合の高いガスを用いる際、系内における炭素析出を防止することが出来る技術が望まれている。ガス化ガスを用いる場合の適切な量の水蒸気を確保することが可能な技術が求められている。系内の水蒸気を有効利用することが可能な技術が求められている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の目的は、ガス化ガスのような炭素成分の割合の高いガスを用いる際、系内における炭素析出を防止することが出来る燃料電池モジュール及び複合発電システムを提供することである。
【0006】
また、本発明の他の目的は、ガス化ガスを用いる場合の適切な量の水蒸気を確保することが可能な燃料電池モジュール及び複合発電システムを提供することである。
【0007】
本発明の更に他の目的は、系内の水蒸気を有効利用することが可能な燃料電池モジュール及び複合発電システムを提供することである。
【0008】
本発明の別の目的は、他のシステムと合わせて効率を向上することが可能な燃料電池モジュール及び複合発電システムを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
以下に、[発明の実施の形態]で使用される番号・符号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号・符号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明の実施の形態]との対応関係を明らかにするために括弧付で付加されたものである。ただし、それらの番号・符号を、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
【0010】
従って、上記課題を解決するために、本発明の燃料電池モジュールは、燃料電池モジュール本体(1)と、水分供給器(6)とを具備する。燃料電池モジュール本体(1)は、燃料ガス(51)と酸化剤ガス(52)とを用いて発電を行う。水分供給器(6)は、燃料電池モジュール本体(1)から送出された排燃料ガス(51’)に含まれる水分の凝縮を行い、得られる水を水蒸気に変換して送出する。ただし、燃料ガス(51)は、水分供給器(6)から送出された水蒸気(56)と混合されて燃料電池モジュール本体(1)へ供給される。
【0011】
また、本発明の燃料電池モジュールは、燃料ガス(51)を水分供給器(6)から送出された水蒸気(56)と混合する水蒸気混合部(図示せず、(2))を更に具備する。
【0012】
また、本発明の燃料電池モジュールは、改質器(2)と、燃料電池モジュール本体(1)と、水分供給器(6)とを具備する。改質器(2)は、燃料ガス(51)を改質する。燃料電池モジュール本体(1)は、その改質された燃料ガス(51)と酸化剤ガス(52)とを用いて発電を行う。水分供給器(6)は、燃料電池モジュール本体(1)から送出された排燃料ガス(51’)に含まれる水分(54)の凝縮を行い、得られる水(55)を水蒸気(56)に変換して送出する。そして、改質器(2)は、水分供給器(6)から送出された水蒸気(56)を用いて改質を行う。
【0013】
また、本発明の燃料電池モジュールは、水分供給器(6)が、その凝縮の際に放出される凝縮熱を用いて、水(55)を水蒸気(56)に変換する。
【0014】
また、本発明の燃料電池モジュールは、水分供給器(6)が、第1凝縮部(6−1)と、気液分離部(6−3)と、ポンプ(6−4)とを備える。第1凝縮部(6−1)は、排燃料ガス(51’)が通過する第1配管(6−1a)の排燃料ガス(51’)に対してその凝縮を行う。ここで、第1凝縮部(6−1)は、第1配管(6−1a)と、内部の流体が第1配管(6−1a)内の流体と熱交換を行う第2配管(6−1b)とを含む。気液分離部(6−3)は、排燃料ガス(51’’’)とその凝縮により得られる水(54’)とを分離する。ポンプ(6−4)は、気液分離部(6−3)の水(55)を第2配管(6−1b)へ供給する。そして、第1凝縮部(6−1)は、第2配管(6−1b)の水(55)を、その凝縮熱を用いて、水蒸気(56)に変換する。
【0015】
更に、本発明の燃料電池モジュールは、水分供給器(6)が、排燃料ガス(51’)に対して、第1凝縮部(6−1)に加えて2回目のその凝縮を行なう第2凝縮部(6−2)を更に具備する。第2凝縮部(6−2)は、第1配管(6−1a)に接続された第3配管(6−2a)と、外部の低温熱媒体を供給する第4配管(6−2b)とを含む。そして、その2回目のその凝縮は、第3配管(6−2a)中の排燃料ガス(51’’)と第4配管(6−2b)中の低温熱媒体(61)との熱交換により行う。
【0016】
更に、本発明の燃料電池モジュールは、気液分離部(6−3)で分離された排燃料ガス(57)と、燃料電池モジュール本体(1)から送出された排酸化剤ガス(52’)とを熱交換する熱交換部(5、5’)を更に具備する。
【0017】
更に、本発明の燃料電池モジュールは、燃料ガス(51)が、ガス化炉(16)から供給されるガス化ガスである。
【0018】
上記課題を解決するために、本発明の複合発電システムは、ガスタービン(3)と、ガス化炉(16)と、燃料電池モジュール(30)と、燃焼器(8)とを具備する。ガスタービン(3)は、第1発電機(図示せず)を有し、酸化剤ガス(52)の圧縮を行う。ガス化炉(16)は、炭化水素系燃料と酸素含有ガスとを供給され、燃料ガス(51)を生成する。燃料電池モジュール(30)は、燃料ガス(51)と、酸化剤ガス(52)とにより発電を行う。上記各項のいずれか一項に記載されている。燃焼器(8)は、燃料電池モジュール(30)で使用済みの燃料ガス(57)と酸化剤ガス(52’)とを燃焼する。そして、ガスタービン(3)は、燃焼器(8)により発生した燃焼ガス(53)を用いてその圧縮を行い、第1発電機(図示せず)を駆動する。
【0019】
また、本発明の複合発電システムは、ガスタービン(3)で使用済みの燃焼ガス(53)の排熱回収を行う排熱回収システム(40)を更に具備する。ここで、排熱回収システム(40)は、燃焼ガス(53)の排熱により作動流体としての水(61)を水蒸気(60)に変換する排熱回収ボイラ(9)と、第2発電機(図示せず)を有し、水蒸気(60)により回転して第2発電機(図示せず)を駆動する蒸気タービン(10)とを備える。
【0020】
更に、本発明の複合発電システムは、排熱回収システム(40)が、作動流体としての水(61)を、水分供給器(6)での排燃料ガス(51’’)に含まれる水分(54)のその凝縮用に、水分供給器(6)へ供給する。
【0021】
更に、本発明の複合発電システムは、ガスタービン(3)と、ガス化炉(16)と、燃料電池モジュール(30)と、燃焼器(8)と、排熱回収システム(40)とを具備する。ガスタービン(3)は、第1発電機(図示せず)を有し、酸化剤ガス(52)の圧縮を行う。ガス化炉(16)は、炭化水素系燃料と酸素含有ガスとを供給され、燃料ガス(51)を生成する。燃料電池モジュール(30)は、燃料ガス(51)と、酸化剤ガス(52)とにより発電を行う。燃焼器(8)は、燃料電池モジュール(30)で使用済みの燃料ガス(51’)と酸化剤ガス(52’)とを燃焼し、燃焼ガス(53)をガスタービン(3)へ送出する。排熱回収システム(40)は、ガスタービン(3)で使用済みの燃焼ガス(53)の排熱回収を行う。そして、ガスタービン(3)は、燃焼ガス(53)を用いてその圧縮を行い、第1発電機(図示せず)を駆動する。排熱回収システム(40)は、燃焼ガス(53)の排熱により作動流体としての水(61)を水蒸気(60)に変換する排熱回収ボイラ(9)と、第2発電機(図示せず)を有し水蒸気(60)により回転して第2発電機(図示せず)を駆動する蒸気タービン(10)とを備える。そして、燃料電池モジュール(30)は、水蒸気(60)の一部と燃料ガス(51)とを混合する水蒸気混合部(図示せず、(2))を備える。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明である燃料電池モジュールの実施の形態に関して、添付図面を参照して説明する。
本実施例において、ガス化システムの燃料ガスを利用した固体電解質型燃料電池モジュールについて例を示して説明するが、他の炭素成分の多い燃料ガスを利用した燃料電池モジュールについても適用が可能である。また、他のタイプの燃料電池にも適用が可能である。なお、各実施の形態において同一又は相当部分には同一の符号を付して説明する。
【0023】
図1は、本発明である燃料電池モジュールを適用した複合発電システムの実施の形態を示す構成図である。複合発電システムは、燃料電池モジュール本体1と改質器2(又は水蒸気混合部2)と熱交換器5と熱交換器5’と水分供給器6とを有する燃料電池モジュール30、ガスタービン3、空気圧縮機4、燃焼器8、排熱回収ボイラ9と蒸気タービン10と復水器11とポンプ12とを有する排熱回収システム40、煙突13及びガス化システム16を備える。
そして、それらは図示しない制御部により制御され、燃料ガス配管21−1〜21−2、排燃料ガス配管23−1〜23−5、水分配管24−1〜24−3、酸化剤ガス配管25−1〜25−6、排酸化剤ガス配管26−1〜26−4、燃焼ガス配管27−1〜27−3、ボイラ配管28−1〜28−4及びボイラ配管29−1〜29−2で接続されている。
【0024】
ガスタービン3は、タービンとコンプレッサと発電機を有する。ガスタービン3は、燃焼ガス配管27−1を介して供給される燃焼ガス53により、タービンを回転させる。そして、その回転により発電機(図示されず)を動作させる。同時に、その回転によりコンプレッサを駆動し、酸化剤ガス配管25−1を介して供給される酸化剤ガス52(酸素を含むガス、本実施例では空気)を圧縮する。その後、酸化剤ガス52は、酸化剤ガス配管25−2へ排出される。
【0025】
酸化剤ガス配管25−2の酸化剤ガス52は、一部は、酸化剤ガス配管25−5経由で、ガス化システム16内の空気分離器(図示せず)へ供給される。残りは、酸化剤ガス配管25−5経由で、空気圧縮機4へ供給される。
【0026】
空気圧縮機4は、酸化剤ガス配管25−3を介して供給される酸化剤ガス52を、燃料電池モジュール本体1の運転圧力まで、更に圧縮する。その後、酸化剤ガス52は、酸化剤ガス配管25−4へ排出される。
【0027】
酸化剤ガス配管25−4の酸化剤ガス52は、ガス化システム16内の空気分離器(図示せず)から供給される窒素を主成分とするガスと混合され、燃料電池モジュール本体1へ供給される。
【0028】
ガス化システム16は、炭化水素系燃料を用いて一酸化炭素及び水素を主成分とするガス化ガスを生成する。生成されたガス化ガスは、燃料ガス51として燃料ガス配管21−1へ供給される。その際、酸素含有ガスを用いるために、酸化剤ガス配管25−5から酸化剤ガス52である酸素を含むガス(本実施例では空気)を供給され、酸素を分離する。分離後の残ガス(本実施例では窒素を主成分とするガス)は、酸化剤ガス配管25−6から酸化剤ガス配管25−4へ戻される。
【0029】
改質器2は、水分配管24−3から供給される水蒸気56(後述)とを用いて、燃料ガス配管21−1を介して供給される燃料ガス51(ガス化システム16で生成したガス化ガス)の改質(水蒸気改質反応)を行う。水蒸気を豊富に含んだ水素と一酸化炭素を主成分とする燃料ガスは、配管21−2を介して燃料電池モジュール本体1へ供給される。
ただし、ガス化システム16で生成したガス化ガスが、所望の組成範囲(水蒸気を除く)に入っていれば、改質器2の位置で、水蒸気を添加するだけでも良い。その場合、改質器2の位置には、燃料ガス51に水蒸気56を混合する水蒸気混合部2が設置される。流量が少ない場合には、単に配管でガス化ガスと水蒸気とを混合しても良い。
【0030】
燃料電池モジュール本体1は、酸化剤ガス配管25−4を介して供給される酸化剤ガス52と、燃料ガス配管21−2を介して供給される燃料ガス51とを用いて発電を行う。燃料電池モジュール本体1で使用済みの燃料ガス51としての排燃料ガス51’(生成した水蒸気を含む)は、排燃料ガス配管23−1へ送出される。燃料電池モジュール本体1で使用済みの酸化剤ガス52としての排酸化剤ガス52’は、排酸化剤ガス配管26−1へ送出される。
【0031】
水分供給器6は、第1凝縮部6−1、第2凝縮部6−2、気液分離部6−3及びポンプ6−4を備える。
第1凝縮部6−1は、第1配管6−1aと第2配管6−1bを含む。
第1配管6−1aは、排燃料ガス配管23−1に接続され、そこから供給される排燃料ガス51’が通過する。第2配管6−1bは、水分配管24−1−ポンプ6−4−水分配管24−2を介して気液分離部6−3からの水55(後述)が通過する。そして、第1配管6−1a内の排燃料ガス51’と、第2配管6−1b内の水とが熱交換を行う。熱交換により、第1配管6−1a内には、排燃料ガス51’中の水分が凝縮して、排燃料ガス51’’と水54となり、凝縮熱が発生する。第2配管6−1b内の水55は、その凝縮熱により、水蒸気56となる。
第1配管6−1aは、排燃料ガス配管23−2に接続され、そこへ排燃料ガス51’’と水54が送出される。第2配管6−1bは、水分配管24−3に接続され、そこへ水蒸気56が送出される。
【0032】
第2凝縮部6−2は、第3配管6−2aと第4配管6−2bを含む。
第3配管6−2aは、排燃料ガス配管23−2に接続され、そこから供給される排燃料ガス51’’と水54が通過する。第4配管6−2bは、ボイラ配管29−1からの低温熱媒体(後述)が通過する。そして、第3配管6−2a内の排燃料ガス51’’と水54と、第4配管6−2b内の低温熱媒体とが熱交換を行う。熱交換により、第3配管6−2a内には、排燃料ガス51’’中の水分が凝縮して、排燃料ガス51’’’と水54’となり、凝縮熱が発生する。第4配管6−2b内の低温熱媒体は、その凝縮熱により、昇温する。
第3配管6−2aは、排燃料ガス配管23−3に接続され、そこへ排燃料ガス51’’’と水54’が送出される。第2配管6−2bは、ボイラ配管29−2に接続され、そこへ昇温された低温熱媒体が送出される。
【0033】
気液分離部6−3は、排燃料ガス51’’’と水54’とを気液分離する。そして、それらは、排燃料ガス57と水55となる。液面計(図示せず)を有し、制御部(図示せず)が監視している。そして、水分不足の場合には、水供給系統(図示せず)から水を供給する。
気液分離部6−3の底部には、水分配管24−1が接続され、水55は、ポンプ6−4により吸い出される。また、気液分離部6−3の上部には、排燃料ガス配管23−4が接続され、排燃料ガス57は、そこから送出される。
燃料電池モジュール30の運転初期では、予め水55を供給しておくものとする。
【0034】
ポンプ6−4は、水分配管24−1を介して気液分離部6−3から水55を吸い出し、水分配管24−1を介して第1凝縮部6−1の第2配管6−1bへ水55を供給する。第2配管6−1bへ供給する水の量は、改質器2(又は水蒸気混合部2)へ供給される燃料ガス51の流量に基づいて、制御部(図示しない)により決定される。決定の基準としては、例えば、予め設定されたS/Cとなるように決定する。
【0035】
また、再循環は、液相の水55をポンプアップするので、機器(ポンプ6−4)が小型かつ高温対応の機器を用いる必要が無く低コストで実施出来る。
【0036】
なお、第1凝縮部6−1の容量が十分に大きければ、第2凝縮部6−2は無くても良い。その場合、ボイラ配管29−1〜ボイラ配管29−2を省略できる。そして、コストを削減できる。
【0037】
熱交換器5は、熱交換器5’に接続した熱交換配管22を有する。排燃料ガス配管23−4から供給された排燃料ガス57は、熱交換配管22内を流通する高温の熱媒体と熱交換して昇温される。そして、排燃料ガス配管23−5へ送出される。高温の熱媒体は、熱交換により低温となり、熱交換配管22を経由して熱交換器5’へ供給される。
熱交換器5’は、熱交換器5に接続した熱交換配管22を有する。排酸化剤ガス配管26−1−排酸化剤ガス配管26−3経由で供給された排酸化剤ガス52’の一部は、熱交換配管22内を流通する低温の熱媒体と熱交換して降温される。そして、排酸化剤ガス配管26−4へ送出される。低温の熱媒体は、熱交換により高温となり、熱交換配管22を経由して熱交換器5へ供給される。
【0038】
この熱交換により、燃焼器8入口での排燃料ガス57の温度を高温化することが出来る。
【0039】
燃焼器8は、排酸化剤ガス配管26−1−排酸化剤ガス配管26−2経由で供給された排酸化剤ガス52’と、排燃料ガス配管23−5を介して供給される排燃料ガス57とを燃焼させ、燃焼ガス53を生成する。燃焼ガス53は、燃焼ガス配管27−1へ送出される。
ガスタービン3は、燃焼ガス配管27−1を介して供給される燃焼ガス53により、タービンを回転させ、発電機を動作させる。その後、燃焼ガス53は、燃焼ガス配管27−2を介して排熱回収ボイラ9へ送出される。
【0040】
排熱回収ボイラ9は、燃焼ガス配管27−2経由で供給された燃焼ガス53と、ボイラ配管28−4経由で供給された水61とが熱交換を行う。そして、水61が水蒸気60となる。水蒸気60は、ボイラ配管28−1へ送出される。また、燃焼ガス53は、燃焼ガス配管27−3へ送出される。
蒸気タービン10は、タービンと発電機を有する。ボイラ配管28−1経由で供給された水蒸気60により、タービンを回転させる。そして、その回転により発電機を動作させる。水蒸気60は、ボイラ配管28−2へ送出される。
復水器11は、ボイラ配管28−2経由で供給された水蒸気60を低温の熱媒体により凝縮し、水61とする。水61は、ボイラ配管28−3へ送出される。
ポンプ12は、ボイラ配管28−3から供給される水61を吸い込み、ボイラ配管28−4へ吐出する。
ボイラ配管28−4は途中で分岐し、ボイラ配管29−1〜ボイラ配管29−2となり、第2凝縮部6−2へ、低温熱媒体としての水61を供給する。
煙突13は、燃焼ガス配管27−3から供給される燃焼ガス53を外部に排気する。
【0041】
燃料ガス51は、ガス化システム16で生成されたガス化ガスであり、水素と一酸化炭素を主成分とする。一酸化炭素の割合が高いため、燃料ガス51の流速が遅く、温度が低く、含有する水蒸気量が少ない場合には、炭素の析出が起き易い。
そこで本発明では、燃料電池モジュール本体1の燃料ガス配管23の途中に、排燃料ガス51’中の水分を凝縮し、燃料ガス51の改質器2へ供給する水分供給器6を設けている。この水(水蒸気)により燃料ガス51の水蒸気量が増加し、炭素析出を防止することが可能となる。そして、水分供給器6は、排燃料ガス51’の水分を凝縮し、水分を有効に用いることが出来る。
また、水分を抜いた排燃料ガス57を用いて燃焼器8で燃焼を行うので、利用できる熱量が多くなり、ガスタービン3の効率を向上させることができる。
【0042】
次に、本発明である燃料電池モジュールを適用した複合発電システムの実施の形態の動作に関して、図1を参照して説明する。
【0043】
まず、酸化剤ガス52について説明する。
【0044】
酸化剤ガス52は、酸化剤ガス供給部(図示せず)が接続された酸化剤ガス配管11−1を経由してガスタービン3に供給され、コンプレッサにより圧縮される。その後、酸化剤ガス52は、酸化剤ガス配管25−2を経由して、一部は、酸化剤ガス配管25−5経由でガス化システム16へ供給される(酸素を分離して、酸素を炭素の酸化に用いる)。残りは、酸化剤ガス配管25−3経由で空気圧縮機4へ供給される。その際、排酸化剤ガス配管26−4からの排酸化剤ガス52’が酸化剤ガス配管25−3へ合流する。
酸化剤ガス52は、酸化剤ガス配管25−3経由で空気圧縮機4へ供給され、そこで、燃料電池モジュール本体1の運転圧力まで更に圧縮される。そして、酸化剤ガス配管25−4へ送出される。酸化剤ガス配管25−4の途中で、ガス化システム16から酸素を分離された酸化剤ガス(窒素を主成分とする)が酸化剤ガス配管25−6経由で合流する。そして、酸化剤ガス52は、酸化剤ガス配管25−4経由で燃料電池モジュール本体1へ供給される。
【0045】
燃料電池モジュール本体1へ供給された酸化剤ガス52は、燃料電池モジュール本体1において燃料電池セルに供給され、発電に寄与する。その際、燃料電池セルの発熱により、温度を上昇させる。そして、使用済みの酸化剤ガス52としての排酸化剤ガス52’は、燃料電池モジュール本体1から排酸化剤ガス配管26−1へ送出される。
排酸化剤ガス配管26−1の排酸化剤ガス52’の一部は、排酸化剤ガス配管26−3を経由して熱交換器5’へ供給される。そして、そこで熱交換配管22の低温の熱媒体と熱交換して、降温され、排酸化剤ガス配管26−4へ送出される。また、排酸化剤ガス配管26−1の排酸化剤ガス52’の残りは、排酸化剤ガス配管26−2経由で燃焼器8へ供給される。
【0046】
次に、燃料ガス51について説明する。
【0047】
ガス化システム16により生成された一酸化炭素及び水素を主成分とするガス化ガスは、燃料ガス51として燃料ガス配管21−1へ供給される。
燃料ガス51は、改質器2において水分配管24−3から供給される水蒸気56を用いて、改質(水蒸気改質反応)される。そして、燃料ガス51は、水蒸気を豊富に含んだ水素と一酸化炭素を主成分とするガスとなる。その後、燃料ガス51は、燃料ガス配管21−2を介して燃料電池モジュール本体1へ供給される。
あるいは、燃料ガス51は、水蒸気混合部2(又は、燃料ガス配管21−1の途中)において水分配管24−3から供給される水蒸気56を混合される。そして、燃料ガス51は、水蒸気を豊富に含んだ水素と一酸化炭素を主成分とするガスとなる。その後、燃料ガス51は、燃料ガス配管21−2を介して燃料電池モジュール本体1へ供給される。
【0048】
燃料電池モジュール本体1へ供給された燃料ガス51は、燃料電池モジュール本体1において燃料電池セルに供給され、発電に寄与する。使用済みの燃料ガス51としての排燃料ガス51’は、燃料電池モジュール本体1から排燃料ガス配管23−1へ送出される。その際、発電により生成する水(水蒸気)は、排燃料ガス51’に含まれる。
【0049】
排燃料ガス51’は、排燃料ガス配管23−1を通り、水分供給器6の第1凝縮部6−1の第1配管6−1aに供給される。そして、そこで、水分配管24−2を介して第2配管6−1bに供給された水55と熱交換を行う。熱交換により、第1配管6−1a内では、排燃料ガス51’中の水分が凝縮する。すなわち、排燃料ガス51’が、排燃料ガス51’’と水54となり、凝縮熱が発生する。また、第2配管6−1b内の水55は、その凝縮熱により、水蒸気56となる。
排燃料ガス51’’と水54は、排燃料ガス配管23−2に供給される。水蒸気56は、水分配管24−3に供給される。
【0050】
排燃料ガス51’’と水54は、第2凝縮部6−2の第3配管6−2aに供給される。そして、そこで、ボイラ配管29−1を介して第4配管6−2bに供給された低温熱媒体と熱交換を行う。熱交換により、第3配管6−2a内では、排燃料ガス51’’中の水分が凝縮する。すなわち、排燃料ガス51’’と水54とは、排燃料ガス51’’’と水54’となり、凝縮熱が発生する。また、第4配管6−2b内の低温熱媒体は、その凝縮熱により、昇温される。
排燃料ガス51’’’と水54’は、排燃料ガス配管23−3に供給される。低温熱媒体は、ボイラ配管29−2へ送出される。
【0051】
排燃料ガス51’’’と水54’とは、気液分離部6−3に供給される。そして、そこで、気液分離され、排燃料ガス57と水55となる。
排燃料ガス57は、排燃料ガス配管23−4から送出される。水55は、ポンプ6−4により吸い出され、第1凝縮部6−1の第2配管6−1bへ送出される。
【0052】
排燃料ガス57は、排燃料ガス配管23−4から熱交換器5へ供給される。そして、そこで、熱交換配管22は、熱交換配管22内を流通する高温の熱媒体と熱交換する。熱交換により、排燃料ガス57は、昇温される。そして、排酸化剤ガス配管26−5を経由して燃焼器8へ送出される。高温の熱媒体は、降温され、熱交換配管22を経由して熱交換器5’へ供給される。
【0053】
次に、燃焼ガス53について説明する。
【0054】
排酸化剤ガス配管26−2から供給された排酸化剤ガス52’と、排燃料ガス配管23−5から供給された排燃料ガス57は、燃焼器8において混合され燃焼し、燃焼ガス53を生成する。燃焼ガス53は、燃焼ガス配管27−1を経由してガスタービン3へ供給される。
燃焼ガス配管27−1を経由した燃焼ガス53は、ガスタービン3のタービンを回転させる。この回転により、発電機が動作する。同時に、その回転によりコンプレッサが駆動し、酸化剤ガス配管25−1を介して供給される酸化剤ガス52(本実施例では空気)が圧縮される。使用済みの燃焼ガス53は、燃焼ガス配管27−2から排出される。
燃焼ガス配管27−2から排出された燃焼ガス53は、排熱回収ボイラ9へ供給される。そして、排熱回収ボイラ9において熱交換を行う。熱交換後、燃焼ガス53は、燃焼ガス配管27−3を経由して、煙突13から外部に排気される。
【0055】
次に、排熱回収ボイラ9内での水61(水蒸気60)について説明する。
【0056】
ボイラ配管28−4経由で供給された水61は、排熱回収ボイラ9により、燃焼ガス配管27−2経由で供給された燃焼ガス53と熱交換を行う。熱交換により、水61は、水蒸気60となる。水蒸気60は、ボイラ配管28−1へ送出される。また、燃焼ガス53は、降温され、燃焼ガス配管27−3へ送出される。
ボイラ配管28−1経由で供給された水蒸気60は、蒸気タービン10のタービンを回転させる。そして、その回転により発電機を動作させる。その後、水蒸気60は、ボイラ配管28−2へ送出される。
ボイラ配管28−2経由で供給された水蒸気60は、復水器11において、低温の熱媒体と熱交換を行う。熱交換により、水蒸気60は、凝縮し、水61となる。水61は、ボイラ配管28−3へ送出される。
ボイラ配管28−3から供給される水61は、ポンプ12に吸い込まれ、ボイラ配管28−4へ吐出される。ただし、水61の一部は、ボイラ配管28−4の途中で分岐し、低温熱媒体としてボイラ配管29−1経由で第2凝縮部6−2の第4配管6−2bへ供給され、ボイラ配管29−2経由でボイラ配管28−4へ戻る。
【0057】
本発明では、ガス化ガスのような炭素成分の割合の高いガスを用いる際、改質器2(又は、水蒸気混合部2)で適切な量の水分をガス化ガスに供給する。従って、燃料電池モジュール関係の、燃料ガスの流速が遅く、燃料ガスの滞留時間が長く、温度が低い流路があるような炭素析出し易い環境でも、系内における炭素析出を防止することが出来る。
また、その際に用いる水は、排燃料ガス51’中の水分(燃料ガス51に含まれていた水分、及び、燃料電池モジュール本体1内の発電で生成した水分)である。従って、系内の水蒸気を再循環させて、有効利用することが可能となる。
【0058】
排燃料ガス51’の水分を凝縮し、水分だけを再循環させて用いている。従って、排燃料ガス51’を再循環させる場合に比較して、水分の供給が効率的であり、適切な量の水蒸気を確保することが可能となる。
また、燃焼器8へ供給される排燃料ガス57は、水分を含まないガスとなる。従って、燃焼器8で燃焼する際、水分の加熱分のエネルギーを消耗することが無く、排燃料ガス57の発熱量を高くすることが出来る。
【0059】
本実施例では、複合発電システム(図1)において、燃料電池モジュール30を1つの系とみなして、その中で、水分を有効に利用するようにしている。
ただし、複合発電システム全体を1つの系とみなして、その中で、水分を有効に利用するようにしても良い。その一例を示すのが図2である。
【0060】
図2は、本発明である複合発電システムの他の実施の形態を示す構成図である。
複合発電システムは、燃料電池モジュール本体1と改質器2(又は水蒸気混合部2)とを有する燃料電池モジュール30、ガスタービン3、空気圧縮機4、燃焼器8、排熱回収ボイラ9と蒸気タービン10と復水器11とポンプ12と排ガス凝縮器14とポンプ15と三方弁24aとを有する排熱回収システム40、煙突13及びガス化システム16を備える。
そして、それらは図示しない制御部により制御され、燃料ガス配管21−1〜21−2、排燃料ガス配管23、水分配管24、酸化剤ガス配管25−1〜25−6、排酸化剤ガス配管26、燃焼ガス配管27−1〜27−4、ボイラ配管28−1〜28−4で接続されている。
【0061】
図1の複合発電システムでは、排燃料ガス配管23の途中に設けられた水分供給器6において、燃料電池モジュール本体1から排出された排燃料ガス51’から直ぐに水分を凝縮して取り出していた。
図2では、水分供給器6の代わりに、ボイラ配管28−1の途中に設けられた三方弁24aから水蒸気60をそのまま抽気し、水分配管24を介して改質器2(又は水蒸気混合部2)へ供給している。
【0062】
三方弁24aにおいて、改質器2(又は水蒸気混合部2)へ供給する水蒸気の量は、燃料ガス51の流量に基づいて、制御部(図示しない)により決定される。決定の基準としては、例えば、予め設定されたS/Cとなるように決定する。
【0063】
また、三方弁24aから水蒸気60の一部が抜けるため、排熱回収ボイラ9の水61の循環ラインであるボイラ配管28−1〜ボイラ配管28−4内の水分が減少する。それを補うために、燃焼ガス配管27−3の途中に排ガス凝縮器14を用い、煙突13で排出する前の燃焼ガス53から水分を凝縮させ、凝縮した水をポンプ15により、ボイラ配管28−4へ供給する。すなわち、燃料電池モジュール30へ供給された水分を排ガス凝縮器14で凝縮し、ポンプ15でボイラ配管28−4へ返還している。
【0064】
この場合、水分供給器6や熱交換器5及び熱交換器5’の構成が不要になるので、燃料電池モジュール30の構造を簡略化することが出来る。
【0065】
本発明により、ガス化ガスのような炭素成分の割合の高いガスを用いる際、改質器2(又は水蒸気混合部2)で適切な量の水分をガス化ガスに供給する。従って、燃料電池モジュール関係の、燃料ガスの流速が遅く、燃料ガスの滞留時間が長く、温度が低い流路があるような炭素析出し易い環境でも、系内における炭素析出を防止することが出来る。
また、その際に用いる水は、燃料電池モジュール30−燃焼器8−ガスタービン3−ボイラ配管28の系内の水分である。従って、系内の水蒸気を再循環させて、有効利用することが可能となる。
【0066】
【発明の効果】
本発明により、ガス化ガスのような炭素成分の割合の高いガスを用いる際、燃料電池モジュールのような燃料ガスの流速が遅く、燃料ガスの滞留時間が長く、温度が低い流路があるような炭素析出し易い環境でも、系内における炭素析出を防止することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明である燃料電池モジュールを適用した複合発電システムの実施の形態を示す構成図である。
【図2】本発明である複合発電システムの他の実施の形態を示す構成図である。
【符号の説明】
1  燃料電池モジュール本体
2  改質器(又は、水蒸気混合部)
3  ガスタービン
4  空気圧縮機
5(’)  熱交換器
6  水分供給器
6−1  第1凝縮部
6−2  第2凝縮部
6−3  気液分離部
6−4  ポンプ
8  燃焼器
9  排熱回収ボイラ
10  蒸気タービン
11  復水器
12  ポンプ
13  煙突
14  排ガス凝縮器
15  ポンプ
16  ガス化システム
21−1〜21−2  燃料ガス配管
22  熱交換配管
23−1〜23−5  排燃料ガス配管
24−1〜24−3  水分配管
25−1〜25−6  酸化剤ガス配管
26−1〜26−4  排酸化剤ガス配管
27−1〜27−4  燃焼ガス配管
28−1〜28−4  ボイラ配管
29−1〜29−2  ボイラ配管
30  燃料電池モジュール
40  排熱回収システム
51  燃料ガス
51’、51’’、51’’’、57  排燃料ガス
52  酸化剤ガス
52’  排酸化剤ガス
53  燃焼ガス
54、54’、55  水
56  水蒸気
60  水蒸気
61  水

Claims (12)

  1. 燃料ガスと酸化剤ガスとを用いて発電を行う燃料電池モジュール本体と、
    前記燃料電池モジュール本体から送出された排燃料ガスに含まれる水分の凝縮を行い、得られる水を水蒸気に変換して送出する水分供給器と、
    を具備し、
    前記燃料ガスは、前記水分供給器から送出された前記水蒸気と混合されて前記燃料電池モジュール本体へ供給される、
    燃料電池モジュール。
  2. 前記燃料ガスを前記水分供給器から送出された前記水蒸気と混合する水蒸気混合部を更に具備する、
    請求項1に記載の燃料電池モジュール。
  3. 燃料ガスを改質する改質器と、
    前記改質された前記燃料ガスと酸化剤ガスとを用いて発電を行う燃料電池モジュール本体と、
    前記燃料電池モジュール本体から送出された排燃料ガスに含まれる水分の凝縮を行い、得られる水を水蒸気に変換して送出する水分供給器と、
    を具備し、
    前記改質器は、前記水分供給器から送出された前記水蒸気を用いて改質を行う、
    燃料電池モジュール。
  4. 前記水分供給器は、前記凝縮の際に放出される凝縮熱を用いて、前記水を前記水蒸気に変換する、
    請求項1乃至3のいずれか一項に記載の燃料電池モジュール。
  5. 前記水分供給器は、
    前記排燃料ガスが通過する第1配管の前記排燃料ガスに対して前記凝縮を行う第1凝縮部と、ここで、前記第1凝縮部は、前記第1配管と、内部の流体が前記第1配管内の流体と熱交換を行う第2配管とを含み、
    前記排燃料ガスと前記凝縮により得られる前記水とを分離する気液分離部と、
    前記気液分離部の前記水を前記第2配管へ供給するポンプと、
    を備え、
    前記第1凝縮部は、前記第2配管の前記水を、前記凝縮熱を用いて、前記水蒸気に変換する、
    請求項4に記載の燃料電池モジュール。
  6. 前記水分供給器は、前記排燃料ガスに対して、前記第1凝縮部に加えて2回目の前記凝縮を行なう第2凝縮部を更に具備し、
    前記第2凝縮部は、前記第1配管に接続された第3配管と、外部の低温熱媒体を供給する第4配管とを含み、前記2回目の前記凝縮は、前記第3配管中の前記排燃料ガスと前記第4配管中の前記低温熱媒体との熱交換により行う、
    請求項5に記載の燃料電池モジュール。
  7. 前記気液分離部で分離された前記排燃料ガスと、前記燃料電池モジュール本体から送出された排酸化剤ガスとを熱交換する熱交換部を更に具備する、
    請求項4乃至6のいずれか一項に記載の燃料電池モジュール。
  8. 前記燃料ガスは、ガス化炉から供給されるガス化ガスである、
    請求項1乃至7のいずれか一項に記載の燃料電池モジュール。
  9. 第1発電機を有し、酸化剤ガスの圧縮を行うガスタービンと、
    炭化水素系燃料と酸素含有ガスとを供給され、燃料ガスを生成するガス化炉と、
    前記燃料ガスと、前記酸化剤ガスとにより発電を行う請求項1乃至8のいずれか一項に記載の燃料電池モジュールと、
    前記燃料電池モジュールで使用済みの前記燃料ガスと前記酸化剤ガスとを燃焼する燃焼器と、
    を具備し、
    前記ガスタービンは、前記燃焼器により発生した燃焼ガスを用いて前記圧縮を行い、前記第1発電機を駆動する、
    複合発電システム。
  10. 前記ガスタービンで使用済みの前記燃焼ガスの排熱回収を行う排熱回収システムを更に具備し、
    ここで、前記排熱回収システムは、
    前記燃焼ガスの排熱により作動流体としての水を水蒸気に変換する排熱回収ボイラと、
    第2発電機を有し、前記水蒸気により回転して前記第2発電機を駆動する蒸気タービンと、
    を備える、
    請求項9に記載の複合発電システム。
  11. 前記排熱回収システムは、前記作動流体としての水を、前記水分供給器での前記排燃料ガスに含まれる前記水分の前記凝縮用に、前記水分供給器へ供給する、
    請求項10に記載の複合発電システム。
  12. 第1発電機を有し、酸化剤ガスの圧縮を行うガスタービンと、
    炭化水素系燃料と酸素含有ガスとを供給され、燃料ガスを生成するガス化炉と、
    前記燃料ガスと、前記酸化剤ガスとにより発電を行う燃料電池モジュールと、前記燃料電池モジュールで使用済みの前記燃料ガスと前記酸化剤ガスとを燃焼し、燃焼ガスを前記ガスタービンへ送出する燃焼器と、
    前記ガスタービンで使用済みの前記燃焼ガスの排熱回収を行う排熱回収システムと、
    を具備し、
    前記ガスタービンは、前記燃焼ガスを用いて前記圧縮を行い、前記第1発電機を駆動し、
    前記排熱回収システムは、前記燃焼ガスの排熱により作動流体としての水を水蒸気に変換する排熱回収ボイラと、第2発電機を有し前記水蒸気により回転して前記第2発電機を駆動する蒸気タービンとを備え、
    前記燃料電池モジュールは、前記水蒸気の一部と前記燃料ガスとを混合する水蒸気混合部を備える、
    複合発電システム。
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