JP2004039116A - ヘッド位置制御方法、デイスク装置及びサーボトラックライト方法 - Google Patents

ヘッド位置制御方法、デイスク装置及びサーボトラックライト方法 Download PDF

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Abstract

【課題】デイスクの偏心に追従しない仮想円制御を行うヘッド位置制御方法に関し、面積復調方式のサーボ信号を使用しても、高精度な仮想円制御を実現する。
【解決手段】面積復調方式における位置信号を復調して、復調位置を計算し、仮想円制御を行うヘッド位置制御方法において、2相サーボ信号の速度オフセット補正を、仮想円軌道基準のヘッド速度Vと仮想円軌道と位置信号との相対速度ΔVとの両方で行う。このため、仮想円軌道制御しても、より高精度のヘッド位置制御が可能となる。このため、デイスクのトラックピッチが狭くなって、偏心トラック数が増加しても、より高精度な仮想円軌道制御ができ、リード/ライト性能を向上できる。
【選択図】図6

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、デイスクのデータを記録再生するためのヘッドを,デイスクの目標トラックに位置決めするためのヘッド位置制御方法、デイスク装置及びサーボトラックライト方法に関し、特に、偏心のあるデイスク上に記録されているサーボ信号を復調して、位置を得るためのヘッド位置制御方法、デイスク装置及びサーボトラックライト方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
回転するデイスク媒体に記録、再生を行うデイスク記憶装置は、データ等の記憶装置として、広く利用されている。図18に示すように、デイスク装置は,データを記憶するデイスク94と,デイスクを回転するスピンドルモータ96と,デイスク94上の情報を記録再生するヘッド90と、ヘッド90を目標位置まで移動させるアクチュエータ92とからなる。代表的な装置としては,磁気デイスク装置(HDD:ハードデイスクドライブ)や光デイスク装置(DVD−ROMやMO)がある。
【0003】
磁気デイスク装置において,デイスク94上には、ヘッド90の位置を検出するための位置信号100が記録されている。位置信号100は,サーボマークとトラック番号とオフセット情報とからなる。トラック番号とオフセット情報を使い,ヘッド90の現在位置を把握することができる。
【0004】
この位置情報と目標位置との差分を求めて,その位置ずれ量に応じて計算を行い,アクチュエータ92を駆動するための駆動量,例えばVCM(ボイスコイルモータ)ならば電流,電歪アクチュエータならば電圧,などを供給する。
【0005】
デイスク94上にサーボ信号(位置信号)100を記録する際には,デイスク装置自分自身で記録する従来のSTW(サーボ・トラック・ライト)方式に替えて,外部のSTW装置により記録する方法が提案されている。例えば,特開平03−073406号「磁気デイスク装置のサーボ情報書込み方法」の公報(平成3(1991)年3月28日公開)で提案されている。
【0006】
このように外部でSTWしたデイスク94を、HDD装置に実装すると、図19に示すように、偏心が生じ,デイスク94の回転に伴い、位置信号100に追従するヘッド90の位置が正弦波状に揺れてしまう。即ち、デイスク94に位置信号100を円周上に書き込んだ回転中心94−1を、スピンドルモータ96の軸中心98とを完全に一致させて、デイスク94を、スピンドルモータ96に取り付けることは、極めて困難である。このため、回転中心94−1と軸中心98とがずれる。
【0007】
このずれ、即ち偏心に、ヘッドを追従することは、常時、ヘッドが揺れている(駆動電流が流れている)ことになり、消費電力が増大し、且つヘッド切り換え時の動作が不安定となりやすい。この問題を解決するために,偏心に追従するのではなく,偏心に追従しないでアクチュエータを制御する方法が提案されている。例えば、特開平9−128915号公報(平成9年(1997年)5月16日公開)や、特開平9−330571号公報(平成9年(1997年)12月22日公開)で提案されている。
【0008】
このような提案においては,図20に示すように、偏心を無視するように位置軌道(仮想円軌道)を与え、ヘッドの復調信号から除去し、復調位置を得て、アクチュエータを制御することを記載する。これにより、図19に示すように、偏心した位置信号100の円軌道に対し、位置信号を利用して、ヘッド90が、スピンドルモータの回転軸98を中心とする円軌道110に位置決めされ、デイスク94にリード/ライトする。ヘッド90の軌跡110を直線にして表すと、図21のように、軌跡110は、正弦波で示される位置信号の軌跡102を横切ることになる。
【0009】
ところで,位置信号に、PosN,PosQの2位相サーボ信号を用いた,面積復調方式が利用されている。図22は、2位相サーボ位置信号の説明図、図23は、その位置復調回路のブロック図、図24乃至図26は、位置復調信号の説明図である。
【0010】
図22に示すように、位置信号(サーボ信号)は、サーボマーク、グレイコード(トラック番号)、インデックス、オフセット信号(PosA〜PosD)で構成されている。図23に示すように、ブロック120で、ヘッド90からの位置信号からトラック番号、オフセット信号(PosA〜PosD)を分離し、2位相サーボ信号PosN,PosQを、下記演算により、計算する。
【0011】
PosN=PosA−PosB
PosQ=PosC−PosD
そして、位置復調Pos1は,ブロック122で、PosNかPosQのうちのいずれか小さい方を用いるように復調する。即ち、図24に示すように、得られたPosN,PosQの内、小さい方を選択する。
【0012】
即ち、ヘッド90からの各オフセット信号(PosA〜PosD)の読み取り出力の振幅は、ヘッド90の位置でのオフセット信号(PosA〜PosD)の面積に比例する。逆説すれば、振幅で示される面積を復調することにより、ヘッドの位置を復調できるサーボ信号である。
【0013】
尚、ポジション感度ゲイン124は、トラック位置に応じて、ゲインを変えるものである。このような復調方式は、例えば、特開平8−195044号公報(平成8年(1996年)7月30日公開)等で詳細に説明されている。
【0014】
この面積復調方式の2相サーボ信号では、図24に示すように,復調時にはPosNとPosQとの乗り換え(切り換え)が発生する。ヘッド90が、図22のように、位置信号を斜めに横切る場合、即ち、速度を持つ場合には、PosN,PosQによる復調位置に誤差が生じ、NQの速度オフセットが生じる。即ち、図24に示すような、2位相サーボ信号、PosN,PosQが、トラック方向に4分の1位相ずれて観測できるのは、アクチュエータの速度がゼロである場合である。
【0015】
例えば、図25は、装置において20track/sampleの速度で移動したときのPosNおよびPosQの様子をシミュレーションした結果を示す。図25に示すように、PosNとPosQとの位相関係がずれる。図26は、この時の復調位置の計算結果であり,PosN,PosQとの切り換えで、正しく位置復調ができなくなる。
【0016】
即ち、図25、図26から判るように、PosNとPosQの復調区間で,オフセットが異なっている。この速度によるオフセットを補正するため、例えば、特開2001−256741号公報(平成13年(2001年)9月21日公開)の提案では、図23に示すように、アクチュエータの速度Vを、ブロック122に入力し、PosN,PosQを補正することを開示している。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述の速度オフセット補正方法では、図20の復調位置から得られるヘッドの速度Vで補正していた。一方、図19、図21に示すように、仮想円制御では、偏心を無視するため、偏心による位置信号のPosN,PosQに対する速度補正値は、復調位置から得られるものとは、相違する。
【0018】
このため、仮想円制御する場合には、正確な速度オフセット補正が困難であるという課題が生じる。特に、近年の記録密度の増加により、トラックピッチが狭くなっており、偏心のトラック数が増加し、且つより高精度な位置決めが要求されているため、補正速度の相違が無視できなくなってきた。
【0019】
従って、本発明の目的は、仮想円制御しても、位置信号の速度オフセット補正を正確に行うためのヘッド位置制御方法、デイスク装置及びサーボトラックライト方法を提供することにある。
【0020】
又、本発明の他の目的は、偏心のあるデイスクにヘッドを仮想円制御しても、面積復調方式の位置信号から正確な復調位置を得るためのヘッド位置制御方法、デイスク装置及びサーボトラックライト方法を提供することにある。
【0021】
更に、本発明の別の目的は、面積復調方式の位置信号を使用して高精度に位置制御するためのヘッド位置制御方法、デイスク装置及びサーボトラックライト方法を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】
この目的の達成のため、本発明は、ヘッドをデイスクの仮想円軌道に位置制御するためのヘッド位置制御方法において、前記ヘッドが読み取った前記デイスクの位置信号を復調するステップと、前記復調結果から復調位置を算出するステップと、前記復調位置から前記デイスクの偏心に起因する位置揺れを差し引くステップと、前記差し引かれた復調位置と目標位置との位置誤差に応じて、制御量を算出し、前記ヘッドを駆動するアクチュエータを制御するステップとを有し、前記算出ステップは、前記復調結果を、前記ヘッドの前記仮想円軌道基準の速度と、前記仮想円軌道と前記デイスクの位置信号との相対速度とに応じた補正値で補正し、前記復調位置を算出するステップを有する。
【0023】
又、本発明のデイスク装置は、ヘッドをデイスクの仮想円軌道に位置制御するデイスク装置において、前記デイスクの位置信号を読み取るヘッドと、前記ヘッドを駆動するアクチュエータと、前記ヘッドからの位置信号を復調し、前記ヘッドを駆動する前記アクチュエータを制御する制御部とを有し、前記制御部は、前記復調結果を、前記ヘッドの前記仮想円軌道基準の速度と、前記仮想円軌道と前記デイスクの位置信号との相対速度とに応じた補正値で補正し、復調位置を算出し、前記復調位置から前記デイスクの偏心に起因する位置揺れを差し引き、前記差し引かれた復調位置と目標位置との位置誤差に応じて、前記アクチュエータの制御量を算出する。
【0024】
本発明では、面積復調方式における仮想円制御を行なう際に、2相サーボ信号の速度オフセット補正を、仮想円軌道基準のヘッド速度と仮想円軌道と位置信号との相対速度との両方で行うため、仮想円軌道制御しても、より高精度のヘッド位置制御が可能となる。このため、デイスクのトラックピッチが狭くなって、偏心トラック数が増加しても、より高精度な仮想円軌道制御ができ、リード/ライト性能を向上できる。
【0025】
又、本発明では、好ましくは、前記復調ステップは、前記位置信号から互いに位相が異なる第1の位置情報と第2の位置情報を面積復調により復調するステップを有する。第1、第2の位置情報を使用した面積復調方式を採用するため、容易に仮想円軌道制御できる。
【0026】
又、本発明では、好ましくは、前記算出ステップは、前記第1の位置情報と前記第2の位置情報とを所定の重みで合成し、前記復調位置を算出するステップを有する。第1及び第2の位置情報の合成による復調を併用したので、切り換え段差のない復調位置が得られる。
【0027】
又、本発明では、好ましくは、前記算出ステップは、前記第1の位置情報を、前記ヘッドの前記仮想円軌道基準の速度と、前記仮想円軌道と前記デイスクの位置信号との相対速度とに応じた第1の補正値で補正し、前記第2の位置情報を、前記ヘッドの前記仮想円軌道基準の速度と、前記仮想円軌道と前記デイスクの位置信号との相対速度とに応じた第2の補正値で補正するステップを有する。第1、第2の位置情報の記録位置に応じて、速度オフセット補正するため、より正確に速度オフセット補正できる。
【0028】
又、本発明では、好ましくは、前記算出ステップは、前記第1の位置情報に所定の重みMを乗算し、前記第2の位置情報に他の所定の重み(1−M)を乗算し、両乗算結果を合成し、前記復調位置を算出するステップを有する。
【0029】
又、本発明では、好ましくは、前記相対速度を前記位置揺れを差し引くための仮想円位置軌道を微分して計算するステップを更に有する。仮想円位置軌道を利用して、相対速度を得るため、別にデータを保存する必要がなく、しかも、仮想円位置軌道に同期した相対位置を得ることができる。
【0030】
更に、本発明のサーボトラックライト方法は、搭載されたデイスクに位置信号を書き込むサーボトラックライト方法において、ヘッドが読み取った前記デイスクの位置信号を復調するステップと、前記復調結果を、前記ヘッドの仮想円軌道基準の速度と、前記仮想円軌道と前記デイスクの位置信号との相対速度とに応じた補正値で補正し、前記復調位置を算出するステップと、前記復調位置から前記デイスクの偏心に起因する位置揺れを差し引くステップと、前記差し引かれた復調位置と目標位置との位置誤差に応じて、制御量を算出し、前記ヘッドを駆動するアクチュエータを制御するステップと、前記ヘッドの仮想円軌道に沿って、前記位置信号を書き直すステップとを有する。
【0031】
この本発明の形態では、面積復調方式における仮想円制御を行なう際に、2相サーボ信号の速度オフセット補正を、仮想円軌道基準のヘッド速度と仮想円軌道と位置信号との相対速度との両方で行うため、仮想円軌道制御により、より高精度に位置信号の書き直しが可能となる。このため、デイスクのトラックピッチが狭くなって、偏心トラック数が増加しても、より高精度な仮想円軌道制御ができ、リード/ライト性能を向上できる。
【0032】
又、本発明では、好ましくは、前記復調ステップは、前記デイスクが搭載される装置の外部で、前記位置信号が書き込まれた前記デイスクの位置信号を復調するステップからなる。外部で位置信号が書き込まれたデイスクを使用しても、偏心に追従しない仮想円制御を高精度に実現できる。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、デイスク記憶装置、第1の実施の形態の位置復調系、第2の実施の形態の位置復調系、実施例、サーボトラックライト方法、他の実施の形態で、説明するが、本発明は、下記実施の形態に限られない。
【0034】
[デイスク記憶装置]
図1は、本発明の一実施の形態のデイスク記憶装置の構成図、図2は、図1の磁気デイスクの位置信号の配置図、図3は、図1及び図2の磁気デイスクの位置信号の構成図、図4は、図3の位置信号の読み取り波形図、図5は、図1のヘッド位置制御の説明図である。
【0035】
図1は、デイスク記憶装置として、磁気デイスク装置を示す。図1に示すように、磁気記憶媒体である磁気デイスク10が、スピンドルモータ18の回転軸19に設けられている。スピンドルモータ18は、磁気デイスク10を回転する。アクチュエータ(VCM)14は、先端に磁気ヘッド12を備え、磁気ヘッド12を磁気デイスク10の半径方向に移動する。
【0036】
アクチュエータ14は、回転軸を中心に回転するボイスコイルモータ(VCM)で構成される。図では、磁気デイスク装置に、2枚の磁気デイスク10が搭載され、4つの磁気ヘッド12が、同一のアクチュエータ14で同時に駆動される。
【0037】
磁気ヘッド12は、リード素子と、ライト素子とからなる。磁気ヘッド12は、スライダに、磁気抵抗素子を含むリード素子を積層し、その上にライトコイルを含むライト素子を積層して、構成される。
【0038】
位置検出回路20は、磁気ヘッド12が読み取った位置信号(アナログ信号)をデジタル信号に変換する。リード/ライト(R/W)回路22は、磁気ヘッド12の読み取り及び書込みを制御する。スピンドルモータ(SPM)駆動回路24は、スピンドルモータ18を駆動する。ボイスコイルモータ(VCM)駆動回路26は、ボイスコイルモータ(VCM)14に駆動電流を供給し、VCM14を駆動する。
【0039】
マイクロコントローラ(MCU)28は、位置検出回路20からのデジタル位置信号から現在位置を検出(復調)し、検出した現在位置と目標位置との誤差に従い、VCM駆動指令値を演算する。即ち、位置復調とサーボ制御を行う。リードオンリーメモリ(ROM)30は、MCU28の制御プログラム等を格納する。ハードデイスクコントローラ(HDC)32は、サーボ信号のセクタ番号を基準にして,1周内の位置を判断し,データを記録・再生する。ランダムアクセスメモリ(RAM)34は、リードデータやライトデータを1時格納する。HDC32は、ATAやSCSI等のインターフェイスIFで、ホストと通信する。バス36は、これらを接続する。
【0040】
図2に示すように、磁気デイスク10には、外周から内周に渡り、各トラックにサーボ信号(位置信号)が、円周方向に等間隔に配置される。尚、各トラックは、複数のセクタで構成され、図2の実線は、サーボ信号の記録位置を示す。図3に示すように、位置信号は,サーボマークServo Markと、トラック番号Gray Codeと、インデックスIndexと、オフセット情報PosA,PosB,PosC,PosDとからなる。
【0041】
図4は、図3の位置信号をヘッド12で読み取った信号波形図である。図4に示す信号波形のトラック番号Gray Codeとオフセット情報PosA,PosB,PosC,PosDを使い,磁気ヘッドの半径方向の位置を検出する。さらに、インデックス信号Indexを元にして,磁気ヘッドの円周方向の位置を把握する。例えば,インデックス信号を検出したときのセクタ番号を0番に設定し、サーボ信号を検出する毎に、カウントアップして、トラックの各セクタのセクタ番号を得る。
【0042】
このサーボ信号のセクタ番号は,データの記録再生を行うときの基準となる。尚、インデックス信号は、1周に1つである、又、インデックス信号の代わりに、セクタ番号を設けることもできる。
【0043】
図5は、図1のMCU28が行うアクチュエータのシーク制御例である。図1の位置検出回路20を通じて、MCU28が、アクチュエータの位置を確認して,サーボ演算し、適切な電流をVCM14に供給する。図5では、あるトラック位置から目標トラック位置へヘッド12を移動するシーク開始時からの制御の遷移と、アクチュエータ14の電流、アクチュエータ(ヘッド)の速度、アクチュエータ(ヘッド)の位置を示す。
【0044】
即ち、シーク制御は、コアース制御、整定制御及びフォロイング制御と遷移することで,目標位置まで移動させることができる。コアース制御は、基本的に速度制御であり、整定制御、フォロイング制御は、基本的に位置制御であり、いずれも、ヘッドの現在位置を検出する必要がある。
【0045】
このような,位置を確認するためには,前述の図2のように、磁気デイスク上にサーボ信号を事前に記録しておく。即ち、図3に示したように、サーボ信号の開始位置を示すサーボマーク,トラック番号を表すグレイコード,インデックス信号,オフセットを示すPosA〜PosDといった信号が記録されている。この信号を磁気ヘッドで読み出し、このサーボ信号を、位置検出回路20が、デジタル値に変換し、MCU28が、図6以下で説明するように、位置を復調し、アクチュエータ14を制御する。
【0046】
[第1の実施の形態の位置復調系]
図6は、本発明の一実施の形態の位置復調系のブロック図、図7は、その動作説明図、図8は、その仮想円軌道テーブル62の説明図である。図6の位置復調系は、図1のMCU28が実行する。尚、MCU28は、図6の復調位置を現在位置として用いて、周知のサーボ演算(例えば、オブザーバ制御)を行い、VCM14の制御量を計算する。
【0047】
図6において、信号復調部40は、ヘッド12からの位置信号(図22参照)からトラック番号、オフセット信号(PosA〜PosD)を分離する。演算器42、44は、それぞれ、2位相サーボ信号PosN,PosQを、下記演算により、計算する。
【0048】
PosN=PosA−PosB     (1)
PosQ=PosC−PosD     (2)
そして、乗算器48、50で、ポジション感度ゲインテーブル46からのポジション感度ゲインを、PosN,PosQに乗算する。ポジション感度ゲインは、PosN,PosQを使用して、位置を求める際の変換係数であり、トラック位置に応じて変化する。テーブル46は、ゾーン毎のポジション感度ゲインを保持し、復調されたトラック位置に応じたゾーンのポジション感度ゲインが読み出される。尚、このポジション感度ゲインの補正については、例えば、特開平8−195044号公報(平成8年(1996年)7月30日公開)等で詳細に説明されている。
【0049】
次に、速度オフセットの補正を行なう。速度オフセット補正については、後述する。速度オフセット補正されたPosN,PosQは、位置選択部52でいずれかが選択され、Pos1が得られる。
【0050】
位置復調部68は、復調されたトラック番号に、オフセット(リード、ライト素子の位置の差)と、位置Pos1を加算する。仮想円制御では、仮想円軌道テーブル62が設けられている。仮想円軌道は,デイスク10上のセクタに同期して生成され,かつその位相・振幅は、装置個体およびヘッド毎にさまざまである。そのような位置軌道を生成するために,
位置軌道=S[Head]×sin(ωt) + C[Head]×cos(ωt)    (3)
の式で表現する。尚、ωは、デイスクの回転角周波数である。この係数SおよびCの値を,ヘッド毎に,テーブル62に格納する。図8は、各ヘッド0、1…n毎に、正弦波の係数Sと余弦波の係数Cを格納した仮想円軌道テーブル62の説明図である。
【0051】
このテーブル62を、ヘッド番号Headで索引し、対応する正弦波の係数Sと余弦波の係数Cを引き出し、前述の位置軌道の式で位置軌道を生成する。位置復調部68は、前述のトラック番号、オフセット、位置Pos1の加算値から位置軌道を差し引き、復調位置を出力する。
【0052】
次に、前述の速度オフセット補正について説明する。前述の従来技術では、アクチュエータの速度Vは,ヘッドが追従している円軌道基準の速度である。このため、本願のように、サーボ信号の円軌道に追従せず,仮想円軌道上で位置決めしている場合には,位置決めしている仮想円軌道とデイスク上のサーボ信号との相対速度分の誤差ΔVが生じる。
【0053】
図7に示すように、仮想円軌道に位置決めするための補正軌道は正弦波(サイン)を示すので、相対速度は、余弦波(コサイン)になり,簡単に計算できる。実際には、前述のように、仮想円軌道は,デイスク10上のセクタに同期して生成され,かつその位相・振幅は装置個体およびヘッド毎にさまざまである。そのような位置軌道を生成するために,ωを、デイスクの回転角周波数とすると、
位置軌道=S[Head]×sin(ωt) + C[Head]×cos(ωt)
の式で表現して,テーブル62に、正弦波の係数Sおよび余弦波の係数Cの値をヘッド毎に格納する。場合によっては,係数SおよびCの値のテーブルを,デイスクの半径方向の場所毎に持っても良い。
【0054】
このとき,仮想円軌道の速度(相対速度)は,この位置軌道を微分することによって、得られる。即ち、
軌道の速度={S[Head]×cos(ωt) − C[Head]×sin(ωt)}/ω   (4)
で表現できる。したがって,位置軌道から軌道の速度は、位置軌道を微分する微分器64により、計算する。位置軌道は、サンプルごとに変化するのであるから,この速度もサンプルごとに変化する。したがって,それに伴うPosNおよびPosQの速度オフセットも,サンプルごとに変化する。仮想円軌道上に誤差「0」で位置決めできていたとしても,この速度オフセットはサンプルごとに計算して,加えつづけなければならない。
【0055】
また,シーク制御を実行しているときには,アクチュエータにはさらに速度が発生している。この速度Vは,シーク制御中には常に計算されており,現在の速度および次のサンプルでの速度は,常に把握されている。そのため,このシーク制御に伴う速度Vを,先の軌道に起因した速度ΔVと加算器66であわせて,PosN・PosQの速度オフセット補正に用いる。
【0056】
PosN,PosQの速度オフセット補正は、加算器54、56で速度オフセットの値を、PosN,PosQに加算する。この速度オフセット値は次の式で求まる。速度に掛ける係数は、図3に示したサーボ信号の仕様(Gray Codeのビット0からPosAとPosBの境界、及びPosCとPosDの境界)から一意に求めることができ、各々アンプ58、60のゲインとして設定する。
【0057】
PosNオフセット=速度×(GrayCode Bit0〜PosAとPosB境界の時間)/サンプル周期        (5)
PosQオフセット=速度×(GrayCode Bit0〜PosCとPosD境界の時間)/サンプル周期         (6)
即ち、係数は、図3のGrayCode(トラック番号)のビット0からPosAとPosBの境界の時間、PosCとPosDの境界の時間から決定される。
【0058】
このように、仮想円制御では,既知の正弦波位置軌道から相対速度を計算できる(位置がSin→速度はCos)ので,トラッキング時のPosNおよびPosQのオフセットは一意に求まる。
【0059】
図6に示したように、仮想円軌道のテーブル62の出力からは,位置軌道と速度軌道の2つが得られる。このうちの速度ΔVは,アクチュエータ14の仮想円軌道からの相対速度Vと加算され,PosNおよびPosQの復調部に入力される。その中で合成されて位置として計算される。
【0060】
[第2の実施の形態の位置復調系]
図9は、本発明の第2の実施の形態の位置復調系のブロック図、図10は、そのNQ合成復調動作の説明図、図11は、そのNQ合成復調動作の重み関数の説明図、図12は、重み関数によるNQ合成復調動作の説明図である。
【0061】
図9の位置復調系も、図1のMCU28が実行する。尚、MCU28は、図9の復調位置を現在位置として用いて、周知のサーボ演算(例えば、オブザーバ制御)を行い、VCM14の制御量を計算する。
【0062】
図9において、図6で説明したものと同一のものは、同一の符号で示してあり、信号復調部40は、ヘッド12からの位置信号(図22参照)からトラック番号、オフセット信号(PosA〜PosD)を分離する。演算器42、44は、それぞれ、2位相サーボ信号PosN,PosQを、計算する。
【0063】
そして、乗算器48、50で、ポジション感度ゲインテーブル46からのポジション感度ゲインを、PosN,PosQに乗算する。次に、速度オフセットの補正を行なう。速度オフセット補正については、図6の第1の実施の形態と同様である。即ち、仮想円制御では、仮想円軌道テーブル62が設けられている。仮想円軌道は,デイスク10上のセクタに同期して生成され,かつその位相・振幅は、装置個体およびヘッド毎にさまざまである。そのような位置軌道を生成するために,
位置軌道=S[Head]×sin(ωt) + C[Head]×cos(ωt)
の式で表現して,係数SおよびCの値を,ヘッド毎に,テーブル62に格納している。このテーブル62を、ヘッド番号Headで索引し、対応する正弦波の係数Sと余弦波の係数Cを引き出し、前述の位置軌道の式で位置軌道を生成する。
【0064】
このとき,仮想円軌道の速度は,この位置軌道を微分することによって、得られる。即ち、
軌道の速度(相対速度)={S[Head]×cos(ωt) − C[Head]×sin(ωt)}/ω
で表現できる。したがって,位置軌道から軌道の速度ΔVは、位置軌道を微分する微分器64により、計算し、シーク制御に伴う速度Vを,先の軌道に起因した速度ΔVと加算器66であわせて,PosN・PosQの速度オフセット補正に用いる。
【0065】
加算器54、56で加算する速度オフセットの値は次の式で求まる。速度に掛ける係数は、図3に示したサーボ信号の仕様から一意に求めることができ、各々アンプ58、60のゲインとして設定する。
【0066】
PosNオフセット=速度×(GrayCode Bit0〜PosAとPosB境界の時間)/サンプル周期
PosQオフセット=速度×(GrayCode Bit0〜PosCとPosD境界の時間)/サンプル周期
図9に示したように、仮想円軌道のテーブル62の出力からは,位置軌道と速度軌道の2つが得られる。このうちの速度ΔVは,アクチュエータ14の仮想円軌道からの相対速度Vと加算される。そして,PosNおよびPosQに、速度(V+ΔV)から得た前述のPosNオフセット値、PosQオフセット値を、加算部54、56で加算し、復調部52に入力する。
【0067】
復調部52では、本発明者らが、日本国特許出願2001−269871号(平成13年(2001年)9月6日出願)「デイスク装置の位置復調方法及び回路」で提案した,PosNとPosQの合成復調方式を用いた位置復調方式を用いる。
【0068】
このNQ合成復調は、PosNまたはPosQのいずれか一方を選択すると、PosN,PosQの切り換えに伴う段差が生じることから、PosN,PosQを合成して、復調することにより、PosNとPosQとの境界をまたぐことに伴う段差の影響を解消するものである。
【0069】
NQ合成復調法を、図10乃至図12で説明する。図10は、図9の加算器42、44で計算される位置情報PosN,PosQとを示す。NQ合成復調では、これらの一方を選択するのではなく、両方を使用して、位置復調する。
【0070】
図10に示すように、従来の復調方法では、PosN,PosQの絶対値が小さい方が、復調位置として選択されていた。NQ合成復調法では、同一区間において、PosQにつき、太線84を、PosNにつき、太線86、88を使用して、位置を復調する。
【0071】
図12は、図10のPosN,PosQのそれぞれを使用して、位置を復調した時の特性図であり、縦軸に復調した検出位置、横軸に実際の位置をとったものである。ここでは、縦軸は、誤差を含むポジション感度ゲインをkで表現し、検出(復調)位置をkxと表現する。ポジション感度ゲインが正しい値であれば、図12の下に示すように、従来技術のPosN,PosQの切り換え選択により、線90の段差のないリニアーな特性の検出位置が得られる。
【0072】
一方、ポジション感度ゲインに誤差があると、前述の太線区間を中心に、PosQは、線90、PosNは、線92、95の特性を描く。従って、従来技術のPosN,PosQの切り換え選択を行うと、PosNからPosQへの乗り換え時(−0.25)と、PosQからPosNへの乗り換え時(+0.25)で切り換え段差が生じる。
【0073】
NQ合成復調方法は、この切り換え段差をなくすため、PosN,PosQの合成により、位置復調するものであり、その原理を説明する。線90と線92の特性を,縦軸をyとし、ya,ybの式で表現すると、次のようである。
【0074】
ya=kx                 (7)
yb=k(x−0.5)+0.5       (8)
理想的には、ポジション感度ゲインkの値が誤差を持っていても、復調(検出)位置yが実位置xに対し、y=xの関係を持つことである。そこで、2つの線90、92を足し合わせ、破線94で示す段差のない直線を求める。
【0075】
このため、重みゲインMを使用し、復調位置yaに重みゲインMを掛け、復調位置ybに、復調ゲイン(1−M)を掛け、両者を合成する。即ち、下記(9)式を計算する。
【0076】
y=Mkx+(1−M)(k(x−0.5)+0.5)
=0.5(k−1)M+kx−0.5(k−1)      (9)
ここで、(9)式が、ポジション感度ゲインkの影響を受けないためには、復調位置kxが、実位置xと一致すれば良いので、(9)式を用いて、ゲインMを下記のように、計算する。
【0077】
x=0.5(k−1)M+kx−0.5(k−1)
0.5(k−1)M=−(k−1)x+0.5(k−1)
∴ M=−2x+1             (10)
となる。即ち、重みゲインMは、実位置xの1次関数であれば良い。
【0078】
ここでは、図12の線90に対し、プラス側にある線92について検討したが、同様に、マイナス側にある線95との関係についての重みゲインMは、下記式で表される。
【0079】
M=2x+1                (11)
そして、実位置xの絶対値を取ることにより、(10)、(11)式を、下記(12)式にまとめて表示できる。
【0080】
M=−2|x|+1             (12)
図11は、この重み関数の説明図である。ここで、重み関数Mは、実位置xの関数であるため、(12)式には、ポジション感度ゲインkの影響が含まれていない。ところが、実際に測定できる位置は、検出位置kxのみである。誤差を含むポジション感度ゲインkによる影響が最も現れるのは、PosN,PosQの切り換え境界付近であり、即ち、図12の±0.25である。この切り換え境界にあっては、図12から理解されるように、M=0.5に近い値を用いないと、合成により、段差のない線94を得られない。
【0081】
ところが、重みゲインMの計算に、y=xの代わりに、y=kxを用いるため、境界では、M=0.5にならない。そこで、M<0.5の時に、M=0.5に制限するという条件を、式(12)に付加する。図11は、y=kxを使用した時の、重み関数の下限値を0.5に制限した重み関数Mを示す。
【0082】
図9に戻り、重み関数テーブル70には、図11の重み関数が格納される。復調部52は、PosN,PosQの絶対値absを比較し、比較結果に応じて、Pos1,Pos2を計算する。式で示すと、以下のようになる。
【0083】
abs(PosN)≦abs(PosQ)の時は、
Pos1=−sgn(PosQ)*PosN+Vel*T1/Ts (13)
Pos2=sgn(PosN)*(PosQ−sgn(PosQ)*0.5)+Vel*T2/Ts (14)
abs(PosN)≦abs(PosQ)でない時は、
Pos1=sgn(PosN)*PosQ+Vel*T2/Ts  (15)
Pos2=−sgn(PosQ)*(PosN−sgn(PosN)*0.5)+Vel*T1/Ts (16)
尚、Vel*T2/Ts,Vel*T1/Tsは、前述の速度オフセット値である。次に、Pos1(=kx)で、重み関数テーブル70を参照し、重み関数M,1−Mを得る。乗算器72は、Pos1にMを乗算する。乗算器74は、Pos2に(1−M)を乗算する。
【0084】
位置復調部68は、復調されたトラック番号に、オフセット(リード、ライト素子の位置の差)と、補正された位置Pos1、Pos2を加算し、仮想円軌道テーブル62から得られた位置軌道を差し引き、復調位置を出力する。
【0085】
次に、C言語プログラムにて計算する方法を説明する。PosNで復調するときにはT1/Ts,PosQで復調するときにはT2/Tsのゲイン分だけ速度オフセットが加わるものとする。このとき,速度をVel, また,PosN,PosQの位相関係が逆転しないための最大速度をVEL_MAXとすると,位置は次の式で計算できる。
【0086】
Figure 2004039116
このように、PosNとPosQとの復調境界をまたいで復調することにより生じる段差を,PosNとPosQに重みゲインをかけて,常に加算しながら復調する,NQ合成復調方式を用いて、解消する。更に、NQの速度オフセット補正を加えることで,面積復調方式の仮想円制御における位置誤差劣化を回避できる。
【0087】
[実施例]
本発明の効果を実証するために,実際に2.5インチのHDDにて実験を行なった実施例を説明する。このハードデイスクドライブ(HDD)は、デイスクの回転数が、4200rpm,デイスクのトラックピッチが、61500TPIの装置である。実験結果を図13乃至図16に示す。
【0088】
この装置は,外部STW装置において事前に、デイスクにサーボ信号を記録しておき,その後HDDとして組立てた装置である。したがって,最初から偏心が生じている。そのため,デイスク上のトラックに追従している状態では,偏心に追従するための補正電流が流れており,電流は正弦波状に揺れる。
【0089】
ここでは仮想円制御の問題を見るため,正弦波状の位置軌道を加える。先の原理図に示したように,通常の位置復調を行なった後,正弦波の位置軌道を差し引く。その際の位置軌道の振幅を変化させて,様子を見る。最終目的は,アクチュエータの電流を「0」にすることである。しかし,この場合には位置復調への影響をみるために,故意にアクチュエータを揺らしている。そのため,電流は「0」にはならない。
【0090】
図13は、比較例であり、正弦波の位置軌道が,±0trackの振幅,すわなち,仮想円制御しないときのインデックス信号、観測位置(位置誤差信号)、VCM電流を時間軸で示す。観測位置は、平均化処理しているため、RPE(Repeatable Position Error)を示す。
【0091】
図14は、比較例であり、図13に加え、正弦波軌道として、±64trackの位置軌道を与えた場合(仮想円制御した場合)のインデックス信号、観測位置(位置誤差信号)、VCM電流を時間軸で示す。明らかに位置決め精度が悪くなっている。これは,主に、速度オフセット補正をしていない事が原因であり、更に、PosNとPosQとの復調境界をまたいで復調することも原因である。
【0092】
図15は、実施例であり、図14の仮想円制御において、NQの速度オフセット補正とNQ合成復調を行った場合のインデックス信号、観測位置、VCM電流を時間軸で示す。±64trackの位置軌道を与え、仮想円制御しても、先に示した図14よりも,位置誤差が減少していることがわかる。このように,NQ合成復調とともにNQの速度オフセット補正を加えることで,面積復調方式の仮想円制御における位置誤差劣化を回避できる。
【0093】
図16は、実施例であり、図15の仮想円制御において、±128trackにまで位置軌道振幅を増やした例の結果である。位置誤差が0にはならず,揺れている。この問題は,先の出願(特開2001−256741号)に説明したように,位置軌道に伴う速度が大きすぎて,PosNとPosQの位相関係が逆転する区間が生じているためである。このような状態では,いくらNQの速度オフセット補正を行なっても,解決できない。
【0094】
このように,面積復調方式を用いた仮想円制御の場合には,PosNとPosQとの位相関係が逆転しないための限界速度が,仮想円制御の位置軌道振幅の上限を決める。
【0095】
[サーボトラックライト方法]
次に、このようにして,PosNおよびPosQの復調境界の段差の影響,およびPosNおよびPosQの速度オフセットの影響,を回避できるようになったデイスク装置の利用方法について説明する。
【0096】
1つ目は,通常のHDD装置と同じである。外部STW装置において,デイスク単独でサーボ信号が記録されていた場合,そのようなデイスクを1枚または複数枚HDD装置に取り付ける。この際,デイスク間の偏心の差が問題になる。
【0097】
この差を解決するために,本願で説明した仮想円制御の技術を用いることにより、ヘッド間およびデイスク間で,偏心ずれの影響が回避できる。もしも,仮想円制御を用いない場合には,ヘッドの円周方向位置に応じて,ヘッド切替えを行なう際のアクチュエータの移動距離が異なってしまう。本願の仮想円制御を用いることにより、この問題を解決できる。
【0098】
2つ目は,STWそのものに用いるものである。図17は、本発明のサーボトラックライト方法の説明図である。外部のSTW装置において,デイスク単独でサーボ信号を記録する。そのようなデイスク10−1を1枚、デイスク装置1に取り付ける。そして,さらに、デイスク装置1に、何枚かのサーボ信号を全く記録していないデイスク10−2を搭載する。
【0099】
その上で,サーボ信号を記録しているデイスク面10−1のヘッド12−1で仮想円制御により位置決め制御を行い,偏心に追従しないようにする。そして,オリジナルのデイスク10−1のサーボ信号同士の間の領域に、全ヘッド12−1、12−2分,全デイスク10−1、10−2に、サーボ信号を記録する。最後に,新たに記録したサーボ信号で位置決めしながら,オリジナルのデイスク10−1のオリジナルのサーボ信号を消す。
【0100】
このようにすれば、外部でサーボ信号を記録したデイスクを使用して、そのサーボ信号から全デイスクに偏心のないサーボ信号を記録できる。この場合に、サーボトラックライト時のみ、仮想円制御を使用し、サーボトラックライト後は、仮想円制御を使用しない通常のサーボ信号で復調する方法を適用し、ヘッド位置制御を行う。
【0101】
[他の実施の形態]
以上、デイスク記憶装置を、磁気デイスク装置で説明したが、光デイスク装置、光磁気デイスク装置等の他のデイスク記憶装置にも適用できる。又、ヘッドの切替えにおける補正方法は、1枚のデイスクの表裏のヘッド間でも、適用でき、2枚以上のデイスクに限られない。又、デイスクの形状も、円盤形状に限らず、カード形状であっても良い。
【0102】
以上、本発明を、実施の形態で説明したが、本発明の趣旨の範囲内において、種々の変形が可能であり、これらを本発明の技術的範囲から排除するものではない。
【0103】
(付記1)ヘッドをデイスクの仮想円軌道に位置制御するためのヘッド位置制御方法において、前記ヘッドが読み取った前記デイスクの位置信号を復調するステップと、前記復調結果から復調位置を算出するステップと、前記復調位置から前記デイスクの偏心に起因する位置揺れを差し引くステップと、前記差し引かれた復調位置と目標位置との位置誤差に応じて、制御量を算出し、前記ヘッドを駆動するアクチュエータを制御するステップとを有し、前記算出ステップは、前記復調結果を、前記ヘッドの前記仮想円軌道基準の速度と、前記仮想円軌道と前記デイスクの位置信号との相対速度とに応じた補正値で補正し、前記復調位置を算出するステップを有することを特徴とするヘッド位置制御方法。
【0104】
(付記2)前記復調ステップは、前記位置信号から互いに位相が異なる第1の位置情報と第2の位置情報を面積復調により復調するステップを有することを特徴とする付記1のヘッド位置制御方法。
【0105】
(付記3)前記算出ステップは、前記第1の位置情報と前記第2の位置情報とを所定の重みで合成し、前記復調位置を算出するステップを有することを特徴とする付記2のヘッド位置制御方法。
【0106】
(付記4)前記算出ステップは、前記第1の位置情報を、前記ヘッドの前記仮想円軌道基準の速度と、前記仮想円軌道と前記デイスクの位置信号との相対速度とに応じた第1の補正値で補正し、前記第2の位置情報を、前記ヘッドの前記仮想円軌道基準の速度と、前記仮想円軌道と前記デイスクの位置信号との相対速度とに応じた第2の補正値で補正するステップを有することを特徴とする付記2のヘッド位置制御方法。
【0107】
(付記5)前記算出ステップは、前記第1の位置情報に所定の重みMを乗算し、前記第2の位置情報に他の所定の重み(1−M)を乗算し、両乗算結果を合成し、前記復調位置を算出するステップを有することを特徴とする付記3のヘッド位置制御方法。
【0108】
(付記6)前記相対速度を前記位置揺れを差し引くための仮想円位置軌道を微分して計算するステップを更に有することを特徴とする付記1のヘッド位置制御方法。
【0109】
(付記7)ヘッドをデイスクの仮想円軌道に位置制御するデイスク装置において、前記デイスクの位置信号を読み取るヘッドと、前記ヘッドを駆動するアクチュエータと、前記ヘッドからの位置信号を復調し、前記ヘッドを駆動する前記アクチュエータを制御する制御部とを有し、前記制御部は、前記復調結果を、前記ヘッドの前記仮想円軌道基準の速度と、前記仮想円軌道と前記デイスクの位置信号との相対速度とに応じた補正値で補正し、復調位置を算出し、前記復調位置から前記デイスクの偏心に起因する位置揺れを差し引き、前記差し引かれた復調位置と目標位置との位置誤差に応じて、前記アクチュエータの制御量を算出することを特徴とするデイスク装置。
【0110】
(付記8)前記制御部は、前記位置信号から互いに位相が異なる第1の位置情報と第2の位置情報を面積復調により復調することを特徴とする付記7のデイスク装置。
【0111】
(付記9)前記制御部は、前記第1の位置情報と前記第2の位置情報とを所定の重みで合成し、前記復調位置を算出することを特徴とする付記8のデイスク装置。
【0112】
(付記10)前記制御部は、前記第1の位置情報を、前記ヘッドの前記仮想円軌道基準の速度と、前記仮想円軌道と前記デイスクの位置信号との相対速度とに応じた第1の補正値で補正し、前記第2の位置情報を、前記ヘッドの前記仮想円軌道基準の速度と、前記仮想円軌道と前記デイスクの位置信号との相対速度とに応じた第2の補正値で補正することを特徴とする付記8のデイスク装置。
【0113】
(付記11)前記制御部は、前記第1の位置情報に所定の重みMを乗算し、前記第2の位置情報に他の所定の重み(1−M)を乗算し、両乗算結果を合成し、前記復調位置を算出することを特徴とする付記8のデイスク装置。
【0114】
(付記12)前記制御部は、前記差し引く位置揺れを格納するテーブルを有し、前記テーブルの位置揺れを微分して前記相対速度を計算することを特徴とする付記7のデイスク装置。
【0115】
(付記13)搭載されたデイスクに位置信号を書き込むサーボトラックライト方法において、ヘッドが読み取った前記デイスクの位置信号を復調するステップと、前記復調結果から復調位置を算出するステップと、前記復調位置から前記デイスクの偏心に起因する位置揺れを差し引くステップと、前記差し引かれた復調位置と目標位置との位置誤差に応じて、制御量を算出し、前記ヘッドを駆動するアクチュエータを制御するステップとを有し、前記算出ステップは、前記復調結果を、前記ヘッドの仮想円軌道基準の速度と、前記仮想円軌道と前記デイスクの位置信号との相対速度とに応じた補正値で補正し、前記復調位置を算出するステップを有し、前記ヘッドの仮想円軌道に沿って、前記位置信号を書き直すステップを更に有することを特徴とするサーボトラックライト方法。
【0116】
(付記14)前記復調ステップは、前記デイスクが搭載される装置の外部で、前記位置信号が書き込まれた前記デイスクの位置信号を復調するステップからなることを特徴とする付記11のサーボトラックライト方法。
【0117】
【発明の効果】
以上説明したように,面積復調方式における仮想円制御を行なう際に、2相サーボ信号の速度オフセット補正を、仮想円軌道基準のヘッド速度と仮想円軌道と位置信号との相対速度との両方で行うため、仮想円軌道制御しても、より高精度のヘッド位置制御が可能となる。このため、デイスクのトラックピッチが狭くなって、偏心トラック数が増加しても、より高精度な仮想円軌道制御ができ、リード/ライト性能を向上できる。
【0118】
又、PosNとPosQとの復調境界段差を、合成復調法を加えて、解消するため、より高精度な位置決め制御を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態のデイスク記憶装置の構成図である。
【図2】図1のデイスクの位置信号の説明図である。
【図3】図2の位置信号の詳細説明図である。
【図4】図2の位置信号の読み取り波形図である。
【図5】図1のヘッドのシーク動作の説明図である。
【図6】図1のヘッド位置制御部の位置復調部の第1の実施の形態の機能ブロック図である。
【図7】図6の仮想円制御における速度オフセット補正の説明図である。
【図8】図6の仮想円軌道テーブルの構成図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態の位置復調部の機能ブロック図である。
【図10】図9のPosN,PosQの説明図である。
【図11】図9の重みゲイン関数の説明図である。
【図12】図9のPosN,PosQ合成復調法の説明図である。
【図13】比較例の仮想円制御を行わない場合の実験例の説明図である。
【図14】比較例の仮想円制御を行い、速度オフセット補正を行わない場合の実験例の説明図である。
【図15】本発明による仮想円制御における速度オフセット補正を実施した場合の実験例の説明図である。
【図16】本発明による仮想円制御における速度オフセット補正を実施した場合の限界速度の実験例の説明図である。
【図17】本発明によるサーボトラックライト方法の実施の形態の説明図である。
【図18】従来の磁気デイスク装置の構成図である。
【図19】従来の仮想円制御の説明図である。
【図20】従来の仮想円制御時の位置復調方法の説明図である。
【図21】仮想円制御におけるサーボ信号軌跡と仮想円軌跡の関係図である。
【図22】面積復調方式の位置信号の説明図である。
【図23】従来の速度オフセット補正を行う位置復調部の説明図である。
【図24】図22の2相サーボ信号の説明図である。
【図25】速度が速くなった時の2相サーボ信号の説明図である。
【図26】図25の2相サーボ信号による復調位置の説明図である。
【符号の説明】
10 磁気デイスク
14 アクチュエータ
12 磁気ヘッド
20 位置検出回路
28 マイクロコントローラ
22 リードライトコントローラ
32 ハードデイスクコントローラ/メインコントローラ
34 バッファメモリ
54、56 速度オフセット加算器
58、60 速度オフセットゲインアンプ
62 仮想円軌道テーブル
64 速度生成微分器
66 速度補正用加算器

Claims (10)

  1. ヘッドをデイスクの仮想円軌道に位置制御するためのヘッド位置制御方法において、
    前記ヘッドが読み取った前記デイスクの位置信号を復調するステップと、
    前記復調結果から復調位置を算出するステップと、
    前記復調位置から前記デイスクの偏心に起因する位置揺れを差し引くステップと、
    前記差し引かれた復調位置と目標位置との位置誤差に応じて、制御量を算出し、前記ヘッドを駆動するアクチュエータを制御するステップとを有し、
    前記算出ステップは、前記復調結果を、前記ヘッドの前記仮想円軌道基準の速度と、前記仮想円軌道と前記デイスクの位置信号との相対速度とに応じた補正値で補正し、前記復調位置を算出するステップを有する
    ことを特徴とするヘッド位置制御方法。
  2. 前記復調ステップは、前記位置信号から互いに位相が異なる第1の位置情報と第2の位置情報を面積復調により復調するステップを有する
    ことを特徴とする請求項1のヘッド位置制御方法。
  3. 前記算出ステップは、前記第1の位置情報と前記第2の位置情報とを所定の重みで合成し、前記復調位置を算出するステップを有する
    ことを特徴とする請求項2のヘッド位置制御方法。
  4. 前記算出ステップは、前記第1の位置情報を、前記ヘッドの前記仮想円軌道基準の速度と、前記仮想円軌道と前記デイスクの位置信号との相対速度とに応じた第1の補正値で補正し、前記第2の位置情報を、前記ヘッドの前記仮想円軌道基準の速度と、前記仮想円軌道と前記デイスクの位置信号との相対速度とに応じた第2の補正値で補正するステップを有する
    ことを特徴とする請求項2のヘッド位置制御方法。
  5. ヘッドをデイスクの仮想円軌道に位置制御するデイスク装置において、
    前記デイスクの位置信号を読み取るヘッドと、
    前記ヘッドを駆動するアクチュエータと、
    前記ヘッドからの位置信号を復調し、前記ヘッドを駆動する前記アクチュエータを制御する制御部とを有し、
    前記制御部は、前記復調結果を、前記ヘッドの前記仮想円軌道基準の速度と、前記仮想円軌道と前記デイスクの位置信号との相対速度とに応じた補正値で補正し、復調位置を算出し、前記復調位置から前記デイスクの偏心に起因する位置揺れを差し引き、前記差し引かれた復調位置と目標位置との位置誤差に応じて、前記アクチュエータの制御量を算出する
    ことを特徴とするデイスク装置。
  6. 前記制御部は、前記位置信号から互いに位相が異なる第1の位置情報と第2の位置情報を面積復調により復調する
    ことを特徴とする請求項5のデイスク装置。
  7. 前記制御部は、前記第1の位置情報と前記第2の位置情報とを所定の重みで合成し、前記復調位置を算出する
    ことを特徴とする請求項6のデイスク装置。
  8. 前記制御部は、前記第1の位置情報を、前記ヘッドの前記仮想円軌道基準の速度と、前記仮想円軌道と前記デイスクの位置信号との相対速度とに応じた第1の補正値で補正し、前記第2の位置情報を、前記ヘッドの前記仮想円軌道基準の速度と、前記仮想円軌道と前記デイスクの位置信号との相対速度とに応じた第2の補正値で補正する
    ことを特徴とする請求項6のデイスク装置。
  9. 搭載されたデイスクに位置信号を書き込むサーボトラックライト方法において、
    ヘッドが読み取った前記デイスクの位置信号を復調するステップと、
    前記復調結果を、前記ヘッドの仮想円基準の速度と前記仮想円軌道と前記位置信号の相対速度とで補正して、復調位置を算出するステップと、
    前記復調位置から前記デイスクの偏心に起因する位置揺れを差し引くステップと、
    前記差し引かれた復調位置と目標位置との位置誤差に応じて、制御量を算出し、前記ヘッドを駆動するアクチュエータを制御するステップと、
    前記ヘッドの仮想円軌道に沿って、前記位置信号を書き直すステップを有する
    ことを特徴とするサーボトラックライト方法。
  10. 前記復調ステップは、前記デイスクが搭載される装置の外部で、前記位置信号が書き込まれた前記デイスクの位置信号を復調するステップからなる
    ことを特徴とする請求項9のサーボトラックライト方法。
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