JP2004038999A - 文字入力システム、文字入力方法、文字入力プログラムおよび記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 文字入力システムは、日本語の母音を入力する5個の母音キーと、清音の子音を入力する9個の子音キーと、子音キーをシフト状態に切り替えるシフトキーとが設定され、子音「K」、「S」、「T」、「H」、「N」を入力する子音キーのシフト状態には、濁音、半濁音の子音「G」、「Z」、「D」、「B」、「P」が設定されている。母音キーが独立して入力された場合は、該母音キーに設定された母音で示されるかな文字が入力され、必要に応じてシフトキーが入力されたのち、子音キーが入力され、母音キーが入力された場合は、該子音キーおよび該母音キーに設定された清音、濁音および半濁音の子音と母音で示されるかな文字が入力される。
【選択図】 図4
Description
さらに、子音「K」、「S」、「T」、「H」、「N」が設定された子音キー28〜30、24、23の各シフト状態には、日本語の濁音、半濁音の子音「G」、「Z」、「D」、「B」、「P」がそれぞれ設定されている。このため、母音キーと組み合わされて入力される「か」行、「さ」行、「た」行、「は」行、「な」行の入力位置に対応して各子音キーのシフト状態では、「が」行、「ざ」行、「だ」行、「ば」行、「ぱ」行がそれぞれ入力されることとなる。従って、濁音、半濁音の子音キーの位置を覚えやすくなり、操作性が向上する。
なお、基本的なホームポジションは、図示のとおり、メインキーエリア20の中段のキー27〜30に設定されている。
すなわち、各メインキー21〜35のキートップの中央上下には、ローマ字による日本語入力や英語入力に用いられるアルファベットが設定され、その左側には数字が、キートップ下端側には機能およびキー番号が設定されている。
なお、文字コードとは、アルファベットを表すコードに限らず、数字、記号、機能、キー番号などを表すコードや、アルファベットの小文字、大文字で区別されるコードなども含むものである。
なお、これらの各配列内の各キーは、画面3Aに表示されるソフトキーであり、キー入力装置10の実際のキー21〜35、51〜55ではないが、各キー21〜35、51〜55に対応するものであるため、同一符号を付して説明する。
なお、本実施形態では、キー表記が複雑にならないように、記号配列は、メインキー21〜35に表記されていないが、この各記号もキー入力装置3のキー21〜35に表記してもよい。
従って、本実施形態では、メインキー21〜35を母音ゾーン20Aと子音ゾーン20Bとに分け、最も頻度の高い母音を人差し指に、子音を中指、薬指、小指に割り当て、頻度に合わせて覚えやすく、かつ打ちやすい順に並べている。
人差し指と親指は特に活動量が高いので、他の指と組み合わせると、子音および母音の交互打鍵や同時打鍵が指のポジションを崩さずに楽に行える。
すなわち、母音キーのうち中段のキー27、26にはそれぞれ「A」、「I」の打鍵キーが配列され、上段のキー22、21にはそれぞれ「U」、「E」の打鍵キーが配列され、さらに下段のキー32、31には「O」と撥音である「ん」の打鍵キーが配列されている。
また前述の中指位置のキー28の横には、「S」が備えられたキー29が備えられ、その横のキー30には「T」のキーが配置される。そして、上段、下段に行くにしたがって、各段のキーには、基準側から反対側に向かって、使用頻度順に沿ってキー23には「N」が、キー24には「H」が、キー25には「M」が、キー33には「Y」が、キー34には「R」が、キー35には「W」のキーがそれぞれ配置されている。
具体的には、「A」、「I」、「U」、「E」、「O」に対応するキー27,26,22,21,32には、各母音の小文字を入力する「a」、「i」、「u」、「e」、「o」が配列され、「ん」キー31には促音「っ」が配列され、子音ゾーンの上段の「N」、「H」、「M」に対応する打鍵キー23、24、25には、「P」、「B」、点「・」が配列され、中段の「K」、「S」、「T」に対応する打鍵キー28、29、30には、「G」、「Z」、「D」が配列され、さらに下段の「Y」、「R」、「W」に対応する打鍵キー33、34、35には句点「、」、読点「。」、長音「−」が配列されている。
なお、本実施形態では、右手で操作する場合についてのキー配列となっているが、左手で操作する場合は基準側が図示例とは逆になって左右逆に配列されることは言うまでもない。
まず、前述したメインキーエリア20A、サポートキーエリア20Bからなるキー入力部140においてキーが入力されたか否かを複合入力検出手段141で検出する。具体的には、図6に示すように、一定サイクル(例えば1〜10ms)でタイマ割込を行い(ステップ1、以下「ステップ」を「S」と略す)、キー入力部140の各キーに割り当てられたI/Oポート(キーボードインターフェース)をチェックしてキー入力があるか否かをチェックする(S2)。
さらに、キー操作によっては、カーソル移動、バックスペース等の各種機能を実行することもあり、そのような操作を指示するキーの組み合わせが入力された場合には、機能処理(S5)を行う。
以上により、1回の打鍵操作に対する処理が完了し、次のキー入力があれば以上の処理を繰り返して順次キー入力を行う。
なお、間違えてキーを押した場合を考慮して、押されているすべてのキーを離す前に、新たなキーが押された場合には、そのキーが押される前に離されたキーは無効となるように設定することが好ましい。
なお、打鍵キーの組合せパターンの一致を検出する方法としては、例えば、各キーにキーコードを設定し、同時打鍵されたキーの各コードを利用して行うなど、各種のパターン認識方法から適宜選択すればよい。
日本語の標準入力では、前述した図4の標準配列が画面3Aに表示される。ここで、従来のキーボードと同様に1文字単位で入力する場合には、各指のポジションを守りながら、ローマ字の子音や母音を1文字ずつ打って入力すればよい。活動量の高い人差し指を他の指と交互に打つので、リズムを掴むと電卓よりも打ちやすくできる。
各キー21〜35の上側の濁音、句読点、小文字などは、親指でシフトキー51を同時に打って入力する。また、一般のローマ字入力では「N」と兼用で打ちにくい撥音「ん」をキー31に独立させ、迷わず打てるようにしている。
なお、各キー21〜35の上側の子音は、親指でシフトキー51を同時に打って入力するため、シフトキー51、子音ゾーン20Bのキーと、母音ゾーン20Aのキーとが同時に押された場合には、子音ゾーン20Bのキーの上側の子音、母音の順序で並んだ文字列が出力されるようにパターン設定されている。
図7には、日本語の標準入力例が示され、同時打鍵を行うことで、「合う、行く、待つ、出る、記事、簿価、ファン、ティー」の各文字を2回の打鍵で入力することができる。なお、「ティ」の入力例のように、通常中指で入力する「Y」のキー33などの一部のメインキーを親指で打ってもよく、使用する指は同時打鍵するキーの組合せに応じて適宜変更してもよい。
英語入力モードに切り替えると、ディスプレイ3の画面3Aには、図8に示す英語の標準配列が表示される。英語の配列は、日本語の配列とほぼ共通化してある。英語も日本語と同様に、5つの母音と多数の子音とで成り立っているので、出現頻度の高い母音を活動力の高い人差し指に当て、子音を中指、薬指、小指に当てれば、片手による子音と母音の交互打鍵がしやすくなる。
これらの各キーのシフト位置には、上段の左側から順にキー23に「P」が、キー24に「B」が、キー25に「C」が設定され、中段左側から順にキー28に「G」が、キー29に「Z」が、キー30に「D」が設定され、さらに下段左側から順にキー33に「F」が、キー34に「V」が、キー35に「L」が設定されている。
また、本実施形態の配列でも、頻度の低い「J・Q・X」は左の母音側に配置されている。
小文字と大文字の切り替えは、「CAPS」キー31を用いる。このCAPSキー31を単独で打つと、「CAPS LOCK」が働き、それ以降の入力は大文字となる。また、CAPSキー31を他の1つの文字キー(1文字)と同時に打つと、その文字だけが大文字となるように働く。なお、CAPSキー31を他の2つの文字キー(2文字)と同時に打つと、後述する英語の高速入力の機能が働くように設定されている。
このように、「子音+母音」の綴りは多くの単語で部分的に用いられるため、子音キーと母音キーとを同時に打った際には、常に子音、母音の順序で並んだ文字列が出力されるように設定されている。
さらに、各キーの上側の子音は、親指でシフトキー51を同時に打って入力する。すなわち、シフトキー51と、子音キーと、母音キーとが同時に押された場合には、子音キーの上側の子音、母音の順序で並んだ文字列が出力されるようにパターン設定されている。
数字配列では、メインキーエリア20の中央3列に数字キーが設定され、左右2列に算術記号キーが設定されている。具体的には、メインキーエリア20の上段左側から順にキー21に記号「−」が、キー22に数字「7」が、キー23に数字「8」が、キー24に数字「9」が、キー25に記号「/」が設定され、また中段左側から順にキー26に記号「+」が、キー27に数字「4」が、キー28に数字「5」が、キー29に数字「6」が、キー30にコロン記号「*」が設定され、さらに下段左側から順にキー31に数字「0」が、キー32に数字「1」が、キー33に数字「2」が、キー34に数字「3」が、キー35に記号「.」が設定されている。
記号配列では、メインキーエリア20の左側2列にかっこ記号キーが設定され、右側3列に各種記号キーが設定されている。具体的には、メインキーエリア20の上段左側から順にキー21にかっこ記号「<」が、キー22にかっこ記号「>」が、キー23にセミコロン記号「;」が、キー24にコロン記号「:」が、キー25に記号「/」が設定され、また中段左側から順にキー26にかっこ記号「(」が、キー27にかっこ記号「)」が、キー28に修飾記号「@」が、キー29にシャープ記号「#」が、キー30にアスタリスク記号「*」が設定され、さらに下段左側から順にキー31にかっこ記号「[ 」が、キー32にかっこ記号「] 」が、キー33に修飾記号「!」が、キー34にクエスチョン記号「?」が、キー35に記号「=」が設定されている。
なお、記号入力は、通常、連続して打つことはないため、記号を1つ打つとその前の入力モードに戻るように設定されている。
キー入力装置10の各メインキー21〜35には、機能やキー番号が図13,14に示すように表記されている。これらの配列は、ディスプレイ3の画面3Aには表示されず、キー入力装置10上で入力をマスターして打つようにされている。
さらに、下段左側から順に、キー31に入力モードを英語入力に切り替える「英字」キーが、キー32に数字入力に切り替える「NUM」キーが、キー33に記号入力に切り替える「SYM」キーが、キー34に日本語入力に切り替える「カナ」キーが、キー35に各入力モードを半角入力に設定する「半角」キーが設定されている。
このようなキー配列では、一般のキーボードのように機能キーが分散されていないので、カーソル(←・→・↑・↓)なども手を移動せずに、ホームポジションを中心に、手元を見ないで打つことができ、操作性も高い。
例えば、「行左消去」は「DEL」キー54+「←」キー27、「改頁」は「リターン」キー55+「DOWN」キー22、「HOME」は「ESC」キー30+「UP」キー21+「FS」キー52、「END」は「ESC」キー30+「DOWN」キー22+「FS」キー52、「左タブ移動」は「TAB」キー26+「←」キー27+「FS」キー52などに設定されている。
なお、これらの高速入力のモードは、機能キーの「MENU」キー25を押すことで画面3Aに表示されるメニューのなかから選択することで切り替わるように設定されている。
まず、日本語の高速入力について説明する。日本語においてよく使われる音読みの熟語には、次の例のように定型的な綴りの出現頻度が高い。
・会計(KAI KEI) ・推定(SUI TEI) ・空港(KUU KOU)
・住所(ZYUU SYO) ・乗車(ZYOU SYA) ・主張(SYU TYOU)
・斡旋(Aっ SEん) ・実感(ZIっ KAん)
このため、日本語の高速入力においては、図15に示すように、日本語の標準配列とは一部配列が異なり、拗音や長拗音も配列されている。すなわち、母音ゾーン20Aのキー21,22,26,27,32のシフト位置に「YUU,YU, YOU,YA,YO 」の拗音、長拗音が設定されている。
高速入力では、母音ゾーン20Aのシフト位置にある拗音や長拗音と、子音ゾーン20Bのシフト位置の濁音などの子音キーとを組み合わせた文字、例えば住(ZYUU)などの単語を入力できるように、「SHIFT」キー51は母音ゾーン20Aの各キーのシフト位置(上側)の文字入力に優先的に働き、子音ゾーン20Bのキーに対しては子音ゾーン20Bのキーを単独で打つ場合以外、働かないようにロックされる。
このような「隣指シフト」は、打鍵するキーが隣接しているため、慣れるとシフトキー51を親指で打つ場合よりも打ちやすい。
2重母音の「A+U・A+E・A+O・O+I・O+E」は、母音ゾーン20Aの各キーを人差指と親指で同時に打って入力する。ただし、前に子音を伴う場合は、それらの子音キーを中指か、薬指か、小指で同時に打って入力する。
また、「〜UU」は、必ず前に子音を伴うので、「子音+ん」と打つことで入力できるようにパターン記録手段173に設定されている。
子音を中指・薬指・小指で打ちながら、「SHIFT 」キー51を親指で、母音ゾーン20Aの各キーの上側の「YA、YU、YO、YUU、YOU」を人差し指で同時に打って入力する。
「母音+ん」を人差し指と親指で同時に打って入力する。また、「母音+っ+SHIFT 」の3つのキーを、人差し指と親指の先、親指の関節の横で同時に打って入力する。いずれも前に子音を伴う場合は、それを中指、薬指、小指で同時に打って入力する。
図17には、日本語の高速入力例が示され、上記の組み合わせを同時打鍵することで、「経済、映像、書類、交通、駐車、受領、一般、考え」の各文字を2回の打鍵で入力することができる。
具体的には、英語の標準入力では、(子音+母音)の順序で構成される2文字の単語を、すべて1回の打けん操作で「複合入力」できるようにした。しかし、2文字の単語は、他に逆順(母音+子音)、2重母音(母音+母音)、2重子音(子音+子音)の組み合わせになるものもあり、これらを含めて簡単に「複合入力」できると入力の高速化を図ることができる。
従って、高速配列では、これらの各組み合わせを1回の打鍵操作で入力できるようにしている。
英語には、子音と母音とが「逆順」になる綴りがある。例えば、2文字の「am,an,as,at,if,in,is,it,of,on,or,up,us」や、「also,enter,into,only,upon 」などの綴りを見ると、母音が子音よりも先行している。そこで、「母音+子音」の2文字を打ちながら、「CAPS」キー31を親指で同時に打つことで、「逆順」の綴りも入力できるようにした。その場合、各キーの上側の子音を入力する場合には、「SHIFT」キー51を親指の関節の横で同時に打って入力すればよい。
なお、「CAPS」キー31による逆順の入力は、パターン記録手段173に、「母音+子音」の2文字と「CAPS」キー31とが同時に打鍵された入力キーの組合わせに対して逆順の文字列を設定しておくことで実現してもよいし、「CAPS」キー31が押された場合に、パターン記録手段173から出力される文字列を文字列選択手段172で逆順に直して出力するようにして実現してもよい。
初めの2文字が「母音+母音」になる単語には、例えば、「air,aunt,east,eight,oak,oil,our 」など、定型的な2重母音「A+I,A+U,E+A,E+I,O+A,O+I,O+U 」を含む綴りが多い。そこで、パターン記録手段173に、この2重母音を登録し、人差し指と親指で各母音キーを同時に打って入力できるようにした。
また、この定型的な2重母音の前に、各キーの下側の子音を加えると「mail,sauce,tea,heir,road,soil,you」などの「子音+母音+母音」も1回で打つことができるように、そのパターンが記録されている。
英語には、「子音+子音」の綴りがある。「子音+子音」の文字列を同時打鍵する場合、子音ゾーン20Bの2つのキーを組み合わせることになるが、シフト位置の文字を含めれば、各キーには2つの文字が設定されているため、同時打鍵した際に発生する文字列は、その順序まで考慮すれば8通りにもなる。このような組合せを、サポートキー51〜55などを用いて区別して入力することは、操作が複雑になり、難しい。
図18には、このようなパターン記録手段173に登録された、各子音キーの組合せに対応する2重子音の文字列が示されている。なお、これらの「子音+子音」の部分は、各キーの上側の子音を含む場合でも「SHIFT」キー51を使わずに、文字キーだけを同時に打って入力できるようにした。
2重子音を打つ場合、「B+Y」は薬指と親指、「N+G」は中指と親指、「C+T」は薬指と小指など、指を一部変則的に使う必要がある。いずれもこの高速入力は、打ちやすい綴りから「指の形」で覚えていき、習熟した順に取り入れていくとよい。
また、キー入力装置10は、文字列の選択処理が行えればよいため、それほど高性能な処理装置を採用する必要もなく、キー入力装置10も安価に提供できる。
その上、日本語および英語の入力には、例えば英語における逆順、2重母音、2重子音等を簡単に入力できる高速入力モードを設けているので、日本語のローマ字入力や英語入力時に頻度の高い文字列を簡単に入力することができ、入力操作性をより一層向上することができる。
例えば、図2のように、メインキー21〜35が15個しか設けられていなくても、各キー21〜35に少なくとも2つの文字コード(シフト位置に設定される文字コードと通常位置に設定される文字コード)つまり全体で少なくとも30個の文字コードを設定することができる。従って、日本語をローマ字入力する際に用いるアルファベット、つまり母音「A」、「I」、「U」、「E」、「O」と、母音キーと組み合わせて日本語の「か」行から「わ」行までの清音を入力する「K」、「S」、「T」、「N」、「H」、「M」、「Y」、「R」、「W」、さらに母音と組み合わせて日本語の濁音、半濁音を入力する「G」、「Z」、「D」、「P」、「B」の19文字に加えて句点「、」、読点「。」などまでを含めても各メインキー21〜35に設定でき、少ないキー数でも日本語入力に十分対応できる。
同様に、アルファベット26文字に加えてカンマ「,」、ピリオド「.」等も含めてメインキー21〜35に設定でき、英語入力にも十分対応できる。
すなわち、メインキーエリア20やサポートキーエリア50の各キーの配列を、日本語のローマ字入力用(標準配列)、英語配列、数字配列、記号配列、機能配列、キー番号配列、日本語高速配列、英語高速配列の8種類に切り替えることができ、メインキー21〜35が15個しかなくても、前記シフト位置にコードを設定し、かつ各配列を設定することで、30個×配列数分の文字コードを設定でき、各記号(文字、数字、記号など)を簡単に入力することができる。
すなわち、図22に示すように、本実施形態のキー入力装置10のメインキー21〜35のキートップには、前記第1実施形態と同じアルファベットが設定されている。
これらの入力モードの変更は、機能として「Num、Mark、英字」が設定されたサポートキー52〜54を、「Shift」キー51と同時に打つことで行う。また、日本語高速配列は、「Menu」キー55を押して画面3Aに表示されるメニューから「日本語高速配列」を選択して行う。さらに、図24の英語標準配列と同じ配列を画面3Aに表示する英語高速配列も「Menu」キー55によるメニューから選択できるようになっている。
また、機能配列およびF番号配列は画面3Aには表示されないため、各機能は「FS」キー52と各キー21〜35を同時に打って入力し、F番号は「Fn」キー53と各キー21〜35を同時に打って入力するようにされている。なお、これらのキー配列も理解しやすいように、図27,28に示す。
一方、サポートキー51〜55は、前記第1実施形態とは多少異なり、基準側(左側)からシフト機能、かな漢字変換機能およびスペース入力機能をもったキー51と、かな漢字無変換および「Num」配列への切替機能をもったキー52と、かな漢字変換時に変換候補の前候補を選択する機能および「Mark」配列への切替機能をもったキー53と、Help機能および英字配列への切替機能を備えたキー54と、Menu機能および半角モードへの切替機能を持ったキー55とにより構成されている。
なお、英語、数字、記号を入力する際に、「半角」キー55も小指で同時に打つと、半角を含むモード切り替えも素早くできるようにされている。
すなわち、キー24にはファイルの先頭への移動などを行う「Home」キーが、キー25にはファイルの終わりへの移動などを行う「End」キーが、キー30には「リターン」キーが、キー31には「ESC」キーが、キー32には「Ins」キーが、キー33には一時停止などを行う「Pause」キーが、キー34には「BS」キーが、キー35には「DEL」キーが設定されている。
例えば、「タブ→(←)移動」は[FS+TAB+→(←)]、「行末(頭)移動」は[Ctrl+→(←)]、「高速↓(↑)スクロール」は[Alt+↓(↑)]、「行右(左)削除」は「Fs+Del+→(←)]、「1行削除」は[Ctrl+Del]、「1文削除」は[Alt+Del」、「改ページ」は[Ctrl+リターン」などに設定されている。
さらに、「FS+Fn+F番号」、「Ctrl+Fn+F番号」、「Alt+Fn+F番号」等のショートカットに様々な機能を設定できる。
さらに、英語高速配列は、図24の英語標準配列と同一であるため、説明を省略する。
PDA100は、縦長形状とされ、その上半分側には情報を表示する画面101が形成され、下半分側には前記実施形態と同様にメインキーおよびサポートキーからなる20個のキー102が設けられている。このように20個のキー102によって文字入力を効率的に行うことができるため、小型で携帯性に優れ、かつ操作性も良好なPDA100を提供することができる。
このマウス111には、1〜3個程度のボタン114も形成され、マウス操作をする場合には、指や手のひらでマウス111を移動させ、指でボタン114を押す操作を行い、キー入力操作を行う場合には、マウス111を机上等に置いた状態で、各キー113を押す操作を行えばよい。
このようにマウス111にキー113を組み込めば、キーボードとマウスとが別々に設けられた一般的な入力装置のように、マウスおよびキーボード間で手を移動させてマウス操作と文字入力操作を行う必要がないため、操作性をより向上することができる。
さらに、図33に示すように、トラックボールの代わりに、ジョイスティック状のポインティングデバイス124と、2つのボタン125とを設けたキー入力装置120を形成してもよい。
すなわち、近年、携帯電話が普及し、どこででも通話ができる時代になったが、会議の席や電車の中など人の多い場所で電話を使用することは、はた迷惑になったり、プライバシーが保てないなどの問題が残る。
そこで、本発明の片手で操作できるキー入力装置を組み込めば、速くて入力しやすい「モバイル・ビジネス・ツール」が実現できる。
さらに、「Menu」キー55から「電話」を選択すると、図35に示すように、電話機能に適した各種キーが設定されたキー配列が画面132に表示され、電話機能を実現できるようになっている。
この本実施形態のPDA130によれば、メインキー21〜35およびサポートキー51〜55の計20個のキーが、一般の電話のボタン数とほぼ同じであるため、一般の電話と同じ感覚で電話を掛けることができる。
具体的には、片手キーボードのサポートキー51,54,55にある「Shift」、「Help」、「Menu」を、タッチ入力時に必要な「Enter(リターン)」、「BS」、「Del」の機能に変更している。これにより、モード切替に必要な「Num」、「Mark」、「英字」、「半角」を含む基本的な機能をすべてサポートキー51〜55に組み込んである。
なお、バータッチは、起点がそのキー内ならどこでもよく、バーの端末がキーから出てもよい。また、形、方向、長さはフリーとし、「\、/、|、∨、∧」等の軌跡となるように入力してもよい。このようにすれば、入力操作性を向上でき、タッチ操作を簡単に行うことができる。
また、メインキーエリア20の中段1列のキー26〜30には、そのシフト位置に「A」、「S」、「D」、「F」、「G」が、通常位置に「H」、「J」、「K」、「L」、「;(セミコロン)/−(長音)」を入力するキーが設定されている。さらに、下段1列のキー31〜35には、シフト位置に「Z」、「X」、「C」、「V」、「B」が、通常位置に「N」、「M」、「,(カンマ)/、(句点)」、「.(ピリオド)/。(読点)」、「Caps」を入力するキーが設定されている。
なお、各メインキー21〜35のキートップ下端側に設定される機能、F番号や、サポートキー51〜55の設定は、図22に示す第2実施形態のものと同一である。
図41,42に示すように、英語専用のキー入力装置10とすれば、英語入力に適したシンプルなキー入力装置にすることができる。
なお、図44〜46の配列は、機能として「かな、英字、数記号」が設定されたサポートキー52,53を押すことで行われる。また、電卓、電話、日本語高速配列は、キー34の機能として設定された「Menu」を作動させて画面3Aに表示されるメニューから「電卓、電話、日本語高速配列」を選択して行うようになっている。
以上のように、キー入力装置のキーに設定される具体的なキー配列は、実施にあたって適宜設定すればよい。
本発明のキー入力装置は、日本語入力も英語入力も、1文字づつ入力する第1段階(ステップ1)、子音+母音を同時に入力する第2段階(ステップ2)、さらに各高速配列を利用した高速入力へと習熟度に応じて3段階で使い分けることができ、しかも、3つの方法を併用して打つことができる。このため、通常はステップ1かステップ2で入力し、十分に慣れてから必要に応じて徐々に高速入力を取り入れることができ、習熟しやすい。
3 ディスプレイ
3A 画面
10,110,120 キー入力装置
20 メインキーエリア
21〜35 メインキー
50 サポートキーエリア
51〜55 サポートキー
100 PDA
130 電話付きPDA
140 キー入力部
141 複合入力検出手段
142 文字列生成処理手段
172 文字列選択手段
173 パターン記録手段
Claims (4)
- 日本語の母音「A」、「I」、「U」、「E」、「O」を入力する5個の母音キーと、
清音の子音「K」、「S」、「T」、「N」、「H」、「M」、「Y」、「R」、「W」を入力する9個の子音キーと、
これら子音キーをシフト状態に切り替えるシフトキーとが配置され、
前記子音キーのうち、子音「K」、「S」、「T」、「H」を入力する各子音キーのシフト状態には、濁音の子音「G」、「Z」、「D」、「B」がそれぞれ設定され、
子音「N」が設定された前記子音キーのシフト状態には、半濁音の子音「P」が設定され、
前記母音キーが独立して入力された場合は、該母音キーに設定された母音で示されるかな文字が入力され、
前記子音キーが入力されたのち、前記母音キーが入力された場合は、該子音キーに設定された子音および該母音キーに設定された母音で示される清音のかな文字が入力され、
前記シフトキーが入力され、前記濁音または半濁音の子音が設定された子音キーが入力されたのち、前記母音キーが入力された場合は、該子音キーのシフト状態に設定された濁音または半濁音の子音および該母音キーに設定された母音で示されるかな文字が入力されることを特徴とする文字入力システム。 - 日本語の母音「A」、「I」、「U」、「E」、「O」が設定された母音キーが独立して入力された場合は、該母音キーに設定された母音で示されるかな文字が入力され、
清音の子音「K」、「S」、「T」、「N」、「H」、「M」、「Y」、「R」、「W」が設定された子音キーが入力されたのち、前記母音キーが入力された場合は、該子音キーに設定された清音の子音および該母音キーに設定された母音で示される清音のかな文字が入力され、
前記子音キーをシフト状態に切り替えるシフトキーが入力されたのちに、前記子音「K」、「S」、「T」、「H」、「N」が設定された前記子音キーが入力され、前記母音キーが入力された場合は、該子音キーに設定された子音「K」、「S」、「T」、「H」、「N」に対応して該子音キーのシフト状態に設定された濁音または半濁音の子音「G」、「Z」、「D」、「B」、「P」および該母音キーに設定された母音で示される濁音または半濁音のかな文字が入力されることを特徴とする文字入力方法。 - コンピュータに、
日本語の母音「A」、「I」、「U」、「E」、「O」が設定された母音キーが独立して入力された場合は、該母音キーに設定された母音で示されるかな文字を入力する機能と、
清音の子音「K」、「S」、「T」、「N」、「H」、「M」、「Y」、「R」、「W」が設定された子音キーが入力されたのち、前記母音キーが入力された場合は、該子音キーに設定された清音の子音および該母音キーに設定された母音で示される清音のかな文字を入力する機能と、
前記子音キーをシフト状態に切り替えるシフトキーが入力されたのちに、前記子音「K」、「S」、「T」、「H」、「N」が設定された前記子音キーが入力され、前記母音キーが入力された場合は、該子音キーに設定された子音「K」、「S」、「T」、「H」、「N」に対応して該子音キーのシフト状態に設定された濁音または半濁音の子音「G」、「Z」、「D」、「B」、「P」および該母音キーに設定された母音で示される濁音または半濁音のかな文字を入力する機能とを実行させることを特徴とする文字入力プログラム。 - 請求項3に記載の文字入力プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
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