JP2004038897A - 目的の文字を直接入力できる携帯電話機の入力装置 - Google Patents
目的の文字を直接入力できる携帯電話機の入力装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004038897A JP2004038897A JP2002225369A JP2002225369A JP2004038897A JP 2004038897 A JP2004038897 A JP 2004038897A JP 2002225369 A JP2002225369 A JP 2002225369A JP 2002225369 A JP2002225369 A JP 2002225369A JP 2004038897 A JP2004038897 A JP 2004038897A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- input
- switch
- character
- input device
- mode
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Input From Keyboards Or The Like (AREA)
- Telephone Set Structure (AREA)
Abstract
【課題】キー数が少ない入力装置において、記号、文字、数字の入力を容易に行うことができる入力装置を提供すること。
【解決手段】数字、英字および仮名文字の入力兼用のメインスイッチを備えた携帯電話機において、個々のメインスイッチを、シャフトと、コモン接片部と、複数の接点が設けられた出力接片部とからなるコントロールスイッチにより構成し、このシャフトの傾倒位置によって、コモン接片部が出力接片部の接点のうち任意の接点に接触可能な構成とし、ひらがな、カタカナおよび英字などの文字入力モード、数字入力モードおよび記号の入力時において、個々の接点に対応する個別の文字が入力される構成としてある。
【選択図】 図2
【解決手段】数字、英字および仮名文字の入力兼用のメインスイッチを備えた携帯電話機において、個々のメインスイッチを、シャフトと、コモン接片部と、複数の接点が設けられた出力接片部とからなるコントロールスイッチにより構成し、このシャフトの傾倒位置によって、コモン接片部が出力接片部の接点のうち任意の接点に接触可能な構成とし、ひらがな、カタカナおよび英字などの文字入力モード、数字入力モードおよび記号の入力時において、個々の接点に対応する個別の文字が入力される構成としてある。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、数字、記号、英字および仮名文字の入力兼用のメインスイッチを備えた携帯電話機(簡易型携帯電話システムを含む)、および、その文字入力法に関する。詳しくは、携帯電話機、携帯情報端末(PDA)、PHS、電子手帳、腕時計、小型のワードプロセッサ(ワープロ)やパーソナルコンピュータ(パソコン)等で入力操作を行えるようにした入力装置と、この入力装置を有する携帯電話機に関する。
【0002】
【従来の技術】
携帯電話機は、通話よりもメールで相手と情報を交換する機会が増加するにともない文字入力の効率化が要求されている。
【0003】
このため、従来の携帯電話機においては、図7の外観図に示すように、電話番号などを入力するためのメインキーを、数字、英字および仮名文字の入力兼用としている。数字、英字または仮名文字の入力モードは、モードキーを押下することにより切替えられる。そして、メインキーを押下することにより、目的の数字、英字または仮名文字を入力するキーインプット方式が通常採用されている。
【0004】
ところで、アルファベットおよび仮名文字の種類は、数字の種類よりも多い。このため、各メインキーには、英字および仮名文字が複数個ずつ割り当てられている。さらに、各文字は、それぞれ当該メインキーの押下回数に対応付けられている。このため従来の携帯電話機においては、メインキーの押下回数によって、そのメインキーに割り当てられた複数の文字の中から目的とする文字を選択していた。
【0005】
ここで、文字入力の一例として、カタカナの「モ」を入力する場合について説明する。先ず、「モードキー」を押下することによりカタカナ入力モードを選択する。「モ」が属するマ行の文字は、「7キー」に割り当てられている。そして、「モ」は、「7キー」を5回押下した場合に対応する。そこで、「7キー」を5回押下すると、表示部に「マ」、「ミ」、「ム」、「メ」、「モ」と順次に仮名文字が表示され、5回目の「モ」が入力される。したがって、携帯電話機に文字を選択して入力するにあたっては、通常、メインキーを何回も押下する必要がある。このため、文字入力の操作に手間と時間がかかるという問題点があった。
【0006】
この問題を解決するために特開2000−165499に、個々のメインキーを、キートップと、複数の接点が設けられたキー基板とにより構成し、このキートップを、当該キートップのうちの押下位置によって、接点のうち任意の接点に接触可能な構成とし、英字入力モードおよび仮名文字入力モードにおいて、個々の接点に個別の文字を対応するとともに、全ての接点に同時に接触した場合にも文字を対応し、キートップが一つの接点に接触した場合又は全ての接点に同時に接触した場合に、対応する文字が入力される構成とする内容が公開されている。
【0007】
この発明の携帯電話機によれば、接点ごとに個別に文字を対応させておき、キートップが接触した接点に対応する文字を入力する。このため、原則的に、キートップを一回押下することにより、容易に目的とする文字を選択して入力することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、携帯電話機に許されるキートップの面積は非常に狭く、かつ、隣のキーとの間隔が狭いので、一つのキーに複数の接点を設け、キーを指で押し下げて入力する場合、誤入力しやすかった。本発明は、この点に鑑みて文字等の入力のしやすい入力装置とその入力方法の提供を目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この目的の達成を図るため、この発明の携帯電話機によれば、数字、英字および仮名文字の入力兼用のメインスイッチを備えた携帯電話機において、個々のメインスイッチを、シャフトと、コモン接片部と、複数の接点が設けられた出力接片部とからなるコントロールスイッチにより構成し、このシャフトの傾倒位置によって、コモン接片部が出力接片部の接点のうち任意の接点に接触可能な構成とし、ひらがな、カタカナおよび英字などの文字入力モード、数字入力モードおよび記号の入力時において、個々の接点に対応する個別の文字が入力される構成としてある。
【0010】
このように、この発明の携帯電話機によれば、接点ごとに個別に文字を対応させておき、シャフトが傾倒してコモン接片部と接触した出力接片部の接点に対応する文字を入力する。このため、原則的に、シャフトを1回傾倒することにより、容易に目的とする文字を選択して入力することができる。
【0011】
この発明の携帯電話機において、好ましくは、1つのコントロールスイッチあたり、2つの接点を設けることが望ましい。このように、2つの接点を設ければ、1つのメインスイッチで2つの文字を選択することができる。その結果、迅速に文字入力を行うことができる。
【0012】
また、この発明の携帯電話機は、少なくとも4カ所のスイッチ部を備えたモード切替スイッチを備え、4つのスイッチ部は、それぞれメインスイッチの入力モードを、ひらがな入力モードに設定するひらがな入力用スイッチ部と、英字入力モードに設定する英字入力用スイッチ部と、カタカナ入力モードに設定するカタカナ入力用スイッチ部と、数字入力モードに設定する数字入力用スイッチ部とで構成されていることを特徴とする。
【0013】
さらに、メインスイッチと同様の2つの接点を設けたコントロールスイッチによるシフトスイッチを備え、1つの接点を第1シフトとして、他の接点を第2シフトとしたことを特徴とする。
【0014】
この発明の携帯電話機において、好ましくは、ひながな入力モードおよびカタカナ入力モードにおいて、シフトスイッチを傾倒した場合に、当該接点に対応する文字の、促音または拗音を表す小さな文字を入力することが望ましい。
【0015】
また、この発明の携帯電話機において、好ましくは、英字入力モードにおいて、メインスイッチを傾倒した場合に、当該接点に対応する英字の小文字を入力し、シフトスイッチを傾倒してから(傾倒して離してから)メインスイッチを傾倒した場合に、当該接点に対応する英字の大文字を入力することが望ましい。
【0016】
入力装置は、少なくとも15個の前記メインスイッチ21〜35を備え、これらの15個のメインスイッチ21〜35の内の5個のスイッチ21〜25の下側には、母音を表すアルファベットである「A」、「I」、「U」、「E」、「O」が設定されている。この際、前記15個のスイッチ21〜35は上下5段左右3列に配列され、最上段の3個のスイッチ21〜23には左側から順に「A」、「I」、「U」を入力する文字スイッチが設定され、上から2段目の左から2つのスイッチ24,25には左側から順に「E」、「O」を入力する文字スイッチが設定されていることが好ましい。このような順序で母音が配置されていれば、スイッチ位置を覚えやすく、より操作性を向上できる。
【0017】
続いて、ローマ字入力において前記母音スイッチと組み合わされることで、「か」行〜「わ」行を入力する子音「K、S、T、N、H、M、Y、R、W」を各スイッチの下側に設定する。母音に次いで入力頻度の高い清音の子音を簡単な操作で入力することができ、操作性をより一層向上することができる。ただし、「W」は、スイッチの数の関係上、下側に配置できないので「Y」の上側に配置した。続いて、「か」行を入力する「K」に濁音の「が」行を入力する「G」を、「さ」行を入力する「S」に「ざ」行を入力する「Z」を、「た」行を入力する「T」に「だ」行を入力する「D」を、「は」行を入力する「H」に「ば」行を入力する「B」をそれぞれスイッチの上側に設定した。関連する清音と濁音を同じスイッチを用いてスイッチの位置を覚えやすくするためである。
【0018】
また、「ぱ」行を入力するための「P」は、濁音がない「な」行、すなわち「N」のスイッチの上側に設定されている。また、「な」行を入力する「N」が設定されたスイッチ29は、ローマ字入力においては、撥音「ん」を入力するスイッチとしても利用されている。
【0019】
さらに、残った「C」、「F」、「J」、「L」、「Q」、「V」、「X」は上側が空いている場所にそれぞれ設定されている。
【0020】
15のメインスイッチの内12個のメインスイッチの左端側の下側には、「1」、「2」、「3」、「4」、「5」、「6」、「7」、「8」、「9」、「*」、「0」、「#」の数字入力モードで入力される数字および記号が設定されていることが好ましい。このスイッチ入力装置によれば、「0」〜「9」までの数字と、「*」、「#」の記号とが設けられているので、数値データの入力や、電話帳などに電話番号を入力する操作や電話を掛ける操作を容易に行うことができる。特に、メインスイッチが左右3列に配置されるため、これらのメインスイッチの左列から右列さらに上段から下段に向かって「1」、「2」、「3」、「4」、「5」、「6」、「7」、「8」、「9」、「*」、「0」、「#」の各数字などを設定すれば、携帯電話をはじめとする各種電話におけるプッシュボタンと同じ配列となり、電話やFAXに容易に適用することができる。
【0021】
また、数字入力モードにおける各メインスイッチ21〜32の上側には、数字入力モード時に入力される記号が設定されていることが好ましい。例えば、「¥」「÷」「−」「×(掛ける)」「+」「.(少数点)」などである。さらにスイッチの数の関係上、後述の英字入力モードの第2シフトで設定できなかった記号を設定してある。
【0022】
また、前記メインスイッチの入力モードが、ひらがな入力モード、またはカタカナ入力モードに設定されているときに、シフトスイッチを傾倒して離した後に、小文字が存在するひらがな、またはカタカナが1つ入力された際には、そのひらがな、またはカタカナの小文字が入力されるように設定されていることが好ましい。例えば、シフトスイッチを傾倒した後に、メインスイッチ21を傾倒すると、通常の「あ」ではなく、この「あ」の小文字「ぁ」が入力される。他の小文字「ぃ、ぅ、ぇ、ぉ、ゃ、ゅ、ょ、っ、ヵ、ヶ、ゎ」も同様である。この際、1つ小文字が入力されると、元のひらがな、またはカタカナ入力モードに自動的に戻るようにして、小文字入力機能がシフトスイッチ52の次に入力された文字のみに働くワンタイム入力方式を採用している。
【0023】
さらに、英字入力モード時に、各メインスイッチ21〜32、34を傾倒すると、英小文字が入力され、第1シフトを傾倒して離し、続いてメインスイッチ21〜32、34を傾倒すると英大文字が入力される。また、第1シフトを傾倒しながらメインスイッチを傾倒し、続けて英大文字が入力できる。第1シフトを離したら通常の状態に戻る。すなわちメインスイッチを傾倒すると英小文字が入力される。
【0024】
すべての入力モードで共通のスイッチは、メインスイッチ上下5段左右3列の最下段5段目のスイッチ33、35である。スイッチ33の上側に「←(左矢印)」、下側に「BS(バックスペース)」を配置し、また、スイッチ35の上側に「→(右矢印)」、下側に「スペース」を配置した。
【0025】
誤った文字を入力した場合には、カーソルスイッチ「←(左矢印)」または「→(右矢印)」により、画面上でカーソルを移動させ、カーソルが示す位置の文字を、「BS」スイッチを傾倒することにより消去することができる。「スペース」スイッチは、文字どおりスペースを挿入することができるが、その他に、ひながな入力モード時に入力された未確定文字を、漢字に変換するかな漢字変換機能も設定されている。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、この発明の携帯電話機、および、それへの文字入力方法の実施の形態についてあわせて説明する。
本発明の実施の形態は、図1に示すように、携帯電話機1の入力装置5として用いられたものである。携帯電話機1には、マイク2と、スピーカー3と、画面4とが設けられているとともに、複数のスイッチが配置された入力装置5が設けられている。
【0027】
入力装置5は、前記携帯電話機1の下側に設けられたメインスイッチエリア20と、このメインスイッチエリア20の上側に設けられた機能スイッチエリア50とを備えている。メインスイッチエリア20には、図2に示すように、上下5段左右3列の15個のメインスイッチ21〜35が配置されている。機能スイッチエリア50には、4個の機能スイッチ51〜54が配置されている。
【0028】
メインスイッチは、コントロールスイッチであり、シャフトとコモン接片部と出力接片部とにより構成されている。そして、出力接片部には、2つの接点が設けられている。シャフトの傾倒位置によって、コモン接片部が2つの接点のどちらかに接触可能な構成としてある。
【0029】
なお、シャフトは、バネ、クッション、またはスプリング等により保持されている。そして、指を離すとセンターの中立の位置に戻る構造とする。メインスイッチの具体的構造は、図3(a)に示す通りである。
【0030】
(メインスイッチ21〜35の構成)メインスイッチ21〜35は、横長に形成され、各文字、数字、記号が設定されている。すなわち、各メインスイッチ21〜35には、各スイッチ21〜35を単独で傾倒した際に入力され、ローマ字による日本語入力や英語入力に用いられるアルファベット等の文字、数字や記号が設定されている。メインスイッチの周囲の上側および下側にそれらの文字、数字や記号が表示されている。
【0031】
ここで、前記メインスイッチ21〜35での文字スイッチの配列は、上段側に母音スイッチが設定され、その下側には、ローマ字入力において前記母音スイッチと組み合わされることで「か行」〜「わ行」を入力する子音スイッチが配列されている。本発明の実施の形態では、日本語の入力としてローマ字入力を採用している。
【0032】
従来、携帯電話機の文字入力は、仮名を直接入力する方式でしたが、例えば「こ」の文字を入力する場合、頭の中で「こ」の文字が何の行の文字であるかを検索し「か」の行の文字であることを認識することを強いられた。
【0033】
一般に、携帯電話機の文字入力が、効率が悪いとされているのは、目的の文字を入力するまで、1つのキーを複数回押すことが負担になるからであると思われている。しかし、それは、1度押すキーを決定すれば、同一キーを押すだけなので、単純な作業であり、あまり負担にならない。それよりも、入力しようとする目的の文字が何の行なのかを頭の中で検索する作業の方が負担になる。
【0034】
ローマ字入力は、例えば「こ」の文字を入力する場合、何の行の文字であるかを頭の中で検索する必要はなく、直接「K」の文字を思い浮かべることができる。そして「K」を入力しながら「こーお」と延ばして「O」が思い浮かぶので「O」の文字を入力する。よって、ローマ字入力は、50音表に従って入力する方法に比べて作業が単純なので負担が少ない。
【0035】
また、ローマ字入力は、仮名文字50音に比べて文字数が少ないため、特にスイッチ数が少ない入力装置では、仮名文字50音を各キーに設定した場合に比べて操作が簡単であり、また最近のパソコン等の普及に伴い、日本語を入力するユーザーの大半がローマ字を使って入力しているため、取り組みやすいという利点がある。
【0036】
さらに、ローマ字入力では、各文字の出現頻度には規則性があり、母音の頻度が最も高く、次に子音が「K、S、T、N…」の50音順にほぼ出現する。従って、本発明の実施の形態では、母音スイッチを上段のメインスイッチ21〜25にまとめて設定し、子音スイッチをその下側のスイッチ26〜32、34に頻度の高い順に並べたので、頻度に合わせて覚えやすく、かつ、打ちやすい順とされている。
【0037】
具体的には、図2に示すように、各スイッチ21〜25の中央の下側には、文字配列としてそれぞれ母音を表す「A」、「I」、「U」、「E」、「O」が配列されている。この配列は、左から右および第1段から第2段に行くに従って、「A」、「I」、「U」、「E」、「O」となるように文字の覚えやすさを配慮して設定されている。通常50音表では、アイウエオは、縦1列に配置してあり、本発明は、それと異なる配置であるが、日常、目にする文字は横書きが多いので、本発明の配列のように横長の列の方が、縦長の列よりも目的の文字を見つけやすい。また、従来の携帯電話機のキー配列と異なるので、操作しづらいということが懸念されるが、元来、人は、新しい物や事に適応する能力が備わっているため、慣れてしまえば本発明のスイッチ配列は負担にならない。
【0038】
他の各スイッチ26〜32、34の中央の下側には、日本語の子音を表す「K」、「S」、「T」、「N」、「H」、「M」、「Y」、「R」の子音スイッチが配列され、スイッチ「Y」の上側には、子音スイッチ「W」が配列されている。これらの配列は、「か」行、「さ」行、「た」行、「な」行、「は」行、「ま」行、「や」行、「ら」行の子音がアカサタナ順に並ぶように配慮して設定されている。
【0039】
また、スイッチ26、27、28、そして30の上側には、「G」、「Z」、「D」、「B」の各子音スイッチが配列されている。すなわち、「が」行、「ざ」行、「だ」行、「ば」行を入力する子音「G」、「Z」、「D」、「B」が、清音「か」行、「さ」行、「た」行、「は」行を入力する「K」、「S」、「T」、「H」に対応して設定されて清音と濁音とが対応するように配列されている。
【0040】
また、「ぱ」行を入力するための「P」は、濁音がない「な」行、すなわち「N」のスイッチの上側に設定されている。また、「な」行を入力する「N」が設定されたスイッチ29は、ローマ字入力においては、撥音「ん」を入力するスイッチとしても利用されている。
【0041】
さらに、残った「C」、「F」、「J」、「L」、「Q」、「V」、「X」は上側が空いている場所にそれぞれ設定されている。英字入力モード時も同一のスイッチ配列を使用する。
【0042】
各メインスイッチ21〜32、34のスイッチの周囲の右端側の上下には、文字入力時に必要な記号を設定した。具体的には、上側、下側の順でスイッチ21に「!」、「〜」、スイッチ22に「”2」、「|」、スイッチ23に「@」、「^」、スイッチ24に「$」、「/」、スイッチ25に「%」、「?」、スイッチ26に「&」、「_」、スイッチ27に「’」、「ー」、スイッチ28に「(」、「「」、スイッチ29に「)」、「」」、スイッチ30に「,」、「、」、スイッチ31に「;」、「゛」、スイッチ32に「:」、「゜」、スイッチ34に「.(ピリオド)」、「。」、がそれぞれ設定されている。
【0043】
また、メインスイッチ21〜32のスイッチの周囲の左端側には、数字入力モードにおいて入力される各種数字、記号が表示されている。具体的には、各メインスイッチ21〜32には、数字「1」、「2」、「3」、「4」、「5」、「6」、「7」、「8」、「9」、「*」、「0」、「#」の電話において利用される数字および記号がそれぞれ設定されている。また、メインスイッチ34には、「=」が設定されている。スイッチの左端側の下側に表示してある。
【0044】
左端側の上側には、数字入力モードで使用する記号、および文字入力モードでスイッチの数の関係上設定ができなかった記号を設定している。具体的には、スイッチ21に「・」、スイッチ22に「<」、スイッチ23に「>」、スイッチ24に「¥」、スイッチ25に「[」、スイッチ26に「]」、スイッチ27に「÷」、スイッチ28に「{」、スイッチ29に「}」、スイッチ30に「−(マイナス)」、スイッチ31に「×(掛ける)」、スイッチ32に「+」、スイッチ34に「.(小数点)」がそれぞれ設定されている。
【0045】
メインスイッチ上下5段左右3列の最下段5段目のスイッチ33、35は、すべての入力モードで共通のスイッチであり、スイッチ33の上側に「←(左矢印)」、下側に「BS(バックスペース)」を配置し、また、スイッチ35の上側に「→(右矢印)」、下側に「スペース」を配置した。
【0046】
誤った文字を入力した場合には、カーソルスイッチ「←(左矢印)」または「→(右矢印)」により、画面上でカーソルを移動させ、カーソルが示す位置の文字を、「BS」スイッチを傾倒することにより消去することができる。「スペース」スイッチは、空白を挿入するのに使用する。その他に、ひながな入力モード時に入力された未確定文字を漢字に変換するかな漢字変換機能も設定されている。
【0047】
(機能スイッチ51〜54の構成)機能スイッチ51〜54には、入力モードの切り替えや文字入力時に利用される各種機能が設定されている。すなわち、各機能スイッチ51〜54の周囲には、それらのスイッチが単独で押された際に入力される機能を示す記号が表記されている。具体的には、次の通りである。
【0048】
機能スイッチ51には、その表面に電話で受話器を外した状態を図示した記号が表記され、電話を掛けたり受けたりする機能が設定されている。また、機能スイッチ52は、メインスイッチと同様にシャフトと複数の接点からなるコントロールスイッチを使用している。具体的には、接点が2個で、上側が第2シフトで下側が第1シフトである。第1シフトは、文字入力モードにおいて小文字を入力するのに使用する。また、第2シフトは、同じく文字入力モードにおいて、記号を入力するのに使用する。さらに、機能スイッチ53には、その表面に電話で受話器が掛けられた状態を図示した記号が表記され、電話を切る機能が設定されている。
【0049】
各機能スイッチ51〜53の上方には、平面円形形状に形成されたモード切替スイッチ54が設けられている。
【0050】
(モード切替スイッチ54の詳細)モード切替スイッチ54は、図2に示すように、円形形状に形成され、その下、右、上、左の4カ所にスイッチ部54A〜54Dを有する。各スイッチ部54A〜54Dの周囲には、「ひらがな」、「英字」、「カタカナ」、「数字」の文字が表記されている。
【0051】
そして、「ひらがな」が表記されたひらがな入力用スイッチ部54Aには、入力モードをひらがな入力に切り替える機能が設定されている。同様に、「英字」が表記された英字入力用スイッチ部54Bには英字入力モードに切り替える機能が、「カタカナ」が表記されたカタカナ入力用スイッチ部54Cにはカタカナ入力モードに切り替える機能が、「数字」が表記された数字入力用スイッチ部54Dには数字入力モードに切り替える機能がそれぞれ設定されている。
【0052】
具体的には、各入力モードは以下の操作で切り替えられる。
(1)ひらがな入力用スイッチ部54Aを押すと、「ひらがな入力モード」に切り替えられる。
(2)英字入力用スイッチ部54Bを押すと、「英字(小文字)入力モード」に切り替えられる。
(3)カタカナ入力用スイッチ部54Cを押すと、「カタカナ入力モード」に切り替えられる。
(4)数字入力用スイッチ部54Dを押すと、「数字入力モード」へ切り替えられる。
【0053】
(シフトスイッチの詳細)シフトスイッチは、第1シフト、第2シフトともに、数字入力モードの場合は無効である。ひらがな入力モード、カタカナ入力モード、および英字入力モードの時、第1シフトと第2シフトの両方が有効である。
【0054】
具体的には、ひらがな入力モードにおいて、第1シフトを傾倒して離してからメインスイッチ21を下側に傾倒すると大母音「あ」の代わりに小母音「ぁ」が入力される。同様に、それぞれ第1シフトを傾倒して離してから、メインスイッチ22〜25をそれぞれ下側に傾倒すると小母音「ぃ、ぅ、ぇ、ぉ」が入力される。さらに、第1シフトを傾倒した後に、「や=YA(スイッチ32を下側に傾倒した後、スイッチ21を下側に傾倒する)」を1文字入力すると、その文字の小文字「ゃ」が入力される。同様にして、第1シフトを傾倒した後に、文字「ゆ、よ、つ、わ」を入力すると小文字「ゅ、ょ、っ、ゎ」が入力される。
【0055】
また、カタカナ入力モードにおいて、第1シフトを傾倒して離してからスイッチ21を下側に傾倒すると小母音「ァ」が入力される。同様に、それぞれ第1シフトを傾倒して離してから、スイッチ22〜25をそれぞれ傾倒すると小母音「ィ、ゥ、ェ、ォ」が入力される。さらに、第1シフトを傾倒した後に、「ヤ=YA(スイッチ32を下側に傾倒した後、スイッチ21を下側に傾倒する)」を1文字入力すると、その文字の小文字「ャ」が入力される。同様にして、第1シフトを傾倒した後に、文字「ユ、ヨ、カ、ケ、ツ、ワ」を入力すると小文字「ュ、ョ、ヵ、ヶ、ッ、ヮ」が入力される。
【0056】
シフトスイッチ52は、ワンタイム入力機能である。すなわち、シフトスイッチ52を傾倒した後に、小文字が1つ入力されると、元のかなモードに自動的に戻る機能である。
【0057】
英字入力モードにおいて、第1シフトを傾倒して離した後に、文字スイッチを傾倒すると、英大文字を入力することができる。大文字が入力するのは、1字だけで、次は、小文字を入力するモードに戻る。英字モードで入力している時に、文頭や名詞など、1文字のみ大文字で入力したい場合がある。シフト機能は、このような場合に、英大文字を直接入力する機能である。
【0058】
第2シフトは、ひらがな入力モード、カタカナ入力モード、および英字入力モードに共通で、記号の入力に使用する。すなわち、第2シフトを傾倒して離した後にメインスイッチを傾倒すると、それぞれのスイッチの周囲の右端側の上下に表記された記号が入力される。第1シフトと同様に、ワンタイム入力機能により、記号が入力するのは1字だけで、次は、元の文字入力モードに戻る。
【0059】
ただし、シフトスイッチを傾倒したまま文字を入力すれば、シフトスイッチを傾倒している間は、シフト機能が働く。例えば、英字入力モードで、大文字を続けて入力することはよくあるが、1文字ごとにシフトスイッチを傾倒してから入力するのは煩わしい。そこで、第1シフトを傾倒したままの状態で文字を入力すれば、シフトスイッチを傾倒している間、大文字を連続して入力することができる。記号についても、同様で、第2シフトを傾倒したままの状態で、メインスイッチによって記号を入力すれば、シフトスイッチを傾倒している間、記号を連続して入力することができる。
【0060】
(スイッチ入力処理)前述のスイッチ配列の入力装置5における入力処理機能について、図4に示すブロック図を参照して説明する。まず、各スイッチ21〜35、51〜54で入力があったか否かをスイッチ入力検出手段101で検出する。例えば、一定サイクル(例えば1〜10ms)でタイマ割込を行い、各スイッチ21〜35、51〜54に割り当てられたI/Oポート等をチェックしてスイッチ入力があるか否かをチェックする。
【0061】
スイッチ入力無しと判断されたら、タイマ割込を一定サイクルで繰り返してスイッチ入力を待つ。一方、スイッチ入力有りと判断されれば、スイッチ入力処理手段102において入力処理が行われる。なお、モード切替スイッチ54を打鍵して入力モードの切替操作が行われた場合には、モード切替手段103が作動され、スイッチ入力処理手段102の入力モードが適宜切り替えられて設定される。
【0062】
スイッチ入力処理手段102では、設定された入力モードと入力されたスイッチに応じて所定の文字や数字等が出力されるように処理する。そして、出力された文字や数字は、画面制御手段104を介して画面4に表示される。
【0063】
図5、図6は、メインスイッチの働きを示した図である。すなわち、スイッチ入力に対して出力される数字、文字や記号を示した表である。
【0064】
(変形例)なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。例えば、本発明が適用される入力装置としては、前記実施の形態の構成に限らず、機能スイッチ51〜54やメインスイッチ21〜35のスイッチ配列も、各スイッチエリア20,50内で変えてもよい。例えば、前記実施の形態では、母音「A,I,U,E,O」をメインスイッチエリア20の上2段のスイッチ21〜25に設定していたが、中2段のスイッチや、下2段のスイッチに配置し、残りのスイッチに各子音を設定してもよい。さらに、母音「A,I,U,E,O」をメインスイッチエリア20の左列のスイッチ21、24、27、30、33のスイッチに設定したり、中央列や右列のスイッチに設定してもよい。
【0065】
また、機能スイッチ51〜54の数、形状、設定される機能も前記実施の形態に限らず、本発明の入力装置5を組み込む機器に応じて適宜設定すればよい。
【0066】
さらに、モード切替スイッチ54の形状は、円形に限らず、菱形、楕円形、長方形、矩形、三角形、5角形などでもよく、実施にあたって適宜設定すればよい。また、前記実施の形態では、一体のモード切替スイッチ54を用いていたが、例えば、各スイッチ部54A〜54Dが物理的に独立した4つのスイッチで構成されたモード切替スイッチを用いてもよい。
【0067】
また、前記実施の形態では、モード切替スイッチ54にひながな入力用スイッチ部54Aと英字入力用スイッチ部54Bとカタカナ入力用スイッチ部54Cと数字入力用スイッチ部54Dの4つの入力用スイッチ部を設けていたが、例えば、英字入力専用の入力装置5とした場合では、1つの文字入力用スイッチ部のみを設けてもよい。要するに、本発明においては、モード切替スイッチ54は、少なくとも、文字入力用スイッチ部と、数字入力用スイッチ部との2つのスイッチ部を備えていればよい。
【0068】
また、モード切替スイッチ54における各スイッチ部54A〜54Dの配置位置は前記実施の形態の配列に限らず、他の設定をしてもよい。
【0069】
前記実施の形態では、カーソルスイッチ「←(左矢印)、→(右矢印)」は、左右だけであったが、シフトスイッチと組み合わせて第1シフトを傾倒した後に「←(左矢印)」を傾倒すると上にカソールが移動し、第1シフトを傾倒した後に「→(右矢印)」を傾倒すると下へカソールが移動するようにしてもよい。また、別のカーソルスイッチを設けて、上下左右ににカーソル移動機能を組み込んでもよい。この際、カーソルスイッチとしては、モード切替スイッチ54と同様に平面円形、菱形等で形成されて4つのスイッチ部を備えるものでもよいし、4つの異なるキーで構成されるものでもよい。
【0070】
メインスイッチエリア20と機能スイッチエリア50の位置関係は、前記実施の形態に限らず、入力装置5が組み込まれる機器に応じて適宜設定すればよい。例えば、モード切替スイッチ54等が配置された機能スイッチエリア50をメインスイッチエリア20の下側に配置してもよいし、横長の機器に組み込む場合等では、メインスイッチエリア20の左右何れかに機能スイッチエリア50つまりモード切替スイッチ54が設定されていてもよい。
【0071】
前記実施の形態では、数字入力モードではシフト機能を無効にしていたが、シフト機能を有効にして特殊記号などを配置することも可能である。
【0072】
また、スイッチ21〜35における各文字、数字、記号の配列は前記実施の形態に限らない。例えば、テンキーボードに本発明の入力装置を組み込む場合には、数字は下段のスイッチから「0,1,2,3…」の順序に並ぶように設定すればよい。また、文字配列も、母音および子音を区分けしたものに限らず、アルファベット順に設定してもよい。さらに、記号の組み合わせ配列も前記実施の形態のものに限らず、矢印や、省略文字、単位記号、学術記号、絵文字等を適宜配置してもよく、これらも本発明の入力装置の用途等に応じて適宜設定すればよい。
【0073】
本発明の入力装置が利用される機種や用途については、携帯電話に限らず、携帯情報端末(PDA)、パソコン用の入力装置、ノートブック型パソコン、モバイルパソコン、PHS、電子手帳、電卓、およびペンタッチ式のキーボードなどの情報処理機器の入力装置への利用や、計測機器や制御機器に組み込まれた入力装置、さらにはインターネットテレビリモコンなどの家電用機器などに利用してもよい。なお、入力装置としては、前記実施の形態のように、物理的なキーが実際に設けられた通常の入力装置に限らず、画面に表示されたスイッチ部分をペンや指等でタッチして入力する画面タッチ式入力装置でもよい。
【0074】
また、本発明は、15個のメインスイッチを備える入力装置に限らず、14個以下のメインスイッチを備えるものや、16個以上のメインスイッチを備える入力装置にも広く適用できる。要するに、少なくとも、1つのメインスイッチに、文字、数字、記号が設定されている入力装置であれば適用できる。
【0075】
また、メインスイッチは、コントロールスイッチの代わりにジョグダイヤルスイッチを使用してもかまわない。通常、ジョグダイヤルスイッチはその回転量に応じて入力の変化を検出しているが、本発明では、単に上への回転と、下への回転のみを検出し、コントロールスイッチの上側と下側に対応させるようにする。すなわち、メインスイッチ15個とシフトスイッチ1個の合計16個をそれぞれジョグダイヤルスイッチに置き換える。その際、ジョグダイヤルスイッチの回転方向を検出する手段を設ける。それにより、いづれかのジョグダイヤルスイッチを回したときに、どのジョグダイヤルスイッチが選択され、どちらの方向に回転したかを検出することができる。それにより、入力しようとする文字等を特定することができる。
【0076】
【発明の効果】
以上述べたように本発明は、数字、英字および仮名文字の入力兼用のメインスイッチを備えた入力装置において、個々のメインスイッチを、シャフトと、コモン接片部と、複数の接点が設けられた出力接片部とからなるコントロールスイッチにより構成し、シャフトの傾倒位置によって、コモン接片部が出力接片部の接点のうち任意の接点に接触可能な構成とし、ひらがな、カタカナおよび英字などの文字入力モード、数字入力モードおよび記号を入力時において、個々の接点に対応する個別の文字が入力される構成としたことにより、スイッチの面積は非常に狭く、かつ、隣のスイッチとの間隔が狭い携帯電話機などでも、原則的に、一回の動作で容易に目的とする文字を選択して入力することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る入力装置を使った携帯電話機を示す平面図である。
【図2】本発明の実施の形態の入力装置の要部を示す平面図である。
【図3】(a)本発明の実施の形態に係るコントロールスイッチの概略的縦断面図である。
(b)本発明の実施の形態に係るコントロールスイッチの動作を示す概略的縦断面図である。
(c)本発明の実施の形態に係るコントロールスイッチに使用される固定接片部材の概略的平面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る入力装置の内部構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の実施の形態に係るメインスイッチの働きを示す図である。
【図6】本発明の実施の形態に係るメインスイッチの働きを示す図である。
【図7】従来の入力装置を使った携帯電話機を示す平面図である。
【符号の説明】
1・・・携帯電話機
2・・・マイク
3・・・スピーカー
4・・・画面
5・・・入力装置
20・・・メインスイッチエリア
21〜35・・・メインスイッチ
50・・・機能スイッチエリア
51〜54・・・機能スイッチ
54・・・モード切替スイッチ
54A・・・ひらがな入力用スイッチ部
54B・・・英字入力用スイッチ部
54C・・・カタカナ入力用スイッチ部
54D・・・数字入力用スイッチ部
70・・・コントロールスイッチ
71・・・シャフト
72・・・第1アクチュエーター
73・・・第2アクチュエーター
74・・・スプリング
75・・・コモン接片部
76・・・出力接片部
77・・・突起
101・・・スイッチ入力検出手段
102・・・スイッチ入力処理手段
103・・・モード切替手段
104・・・画面制御手段
【発明の属する技術分野】
この発明は、数字、記号、英字および仮名文字の入力兼用のメインスイッチを備えた携帯電話機(簡易型携帯電話システムを含む)、および、その文字入力法に関する。詳しくは、携帯電話機、携帯情報端末(PDA)、PHS、電子手帳、腕時計、小型のワードプロセッサ(ワープロ)やパーソナルコンピュータ(パソコン)等で入力操作を行えるようにした入力装置と、この入力装置を有する携帯電話機に関する。
【0002】
【従来の技術】
携帯電話機は、通話よりもメールで相手と情報を交換する機会が増加するにともない文字入力の効率化が要求されている。
【0003】
このため、従来の携帯電話機においては、図7の外観図に示すように、電話番号などを入力するためのメインキーを、数字、英字および仮名文字の入力兼用としている。数字、英字または仮名文字の入力モードは、モードキーを押下することにより切替えられる。そして、メインキーを押下することにより、目的の数字、英字または仮名文字を入力するキーインプット方式が通常採用されている。
【0004】
ところで、アルファベットおよび仮名文字の種類は、数字の種類よりも多い。このため、各メインキーには、英字および仮名文字が複数個ずつ割り当てられている。さらに、各文字は、それぞれ当該メインキーの押下回数に対応付けられている。このため従来の携帯電話機においては、メインキーの押下回数によって、そのメインキーに割り当てられた複数の文字の中から目的とする文字を選択していた。
【0005】
ここで、文字入力の一例として、カタカナの「モ」を入力する場合について説明する。先ず、「モードキー」を押下することによりカタカナ入力モードを選択する。「モ」が属するマ行の文字は、「7キー」に割り当てられている。そして、「モ」は、「7キー」を5回押下した場合に対応する。そこで、「7キー」を5回押下すると、表示部に「マ」、「ミ」、「ム」、「メ」、「モ」と順次に仮名文字が表示され、5回目の「モ」が入力される。したがって、携帯電話機に文字を選択して入力するにあたっては、通常、メインキーを何回も押下する必要がある。このため、文字入力の操作に手間と時間がかかるという問題点があった。
【0006】
この問題を解決するために特開2000−165499に、個々のメインキーを、キートップと、複数の接点が設けられたキー基板とにより構成し、このキートップを、当該キートップのうちの押下位置によって、接点のうち任意の接点に接触可能な構成とし、英字入力モードおよび仮名文字入力モードにおいて、個々の接点に個別の文字を対応するとともに、全ての接点に同時に接触した場合にも文字を対応し、キートップが一つの接点に接触した場合又は全ての接点に同時に接触した場合に、対応する文字が入力される構成とする内容が公開されている。
【0007】
この発明の携帯電話機によれば、接点ごとに個別に文字を対応させておき、キートップが接触した接点に対応する文字を入力する。このため、原則的に、キートップを一回押下することにより、容易に目的とする文字を選択して入力することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、携帯電話機に許されるキートップの面積は非常に狭く、かつ、隣のキーとの間隔が狭いので、一つのキーに複数の接点を設け、キーを指で押し下げて入力する場合、誤入力しやすかった。本発明は、この点に鑑みて文字等の入力のしやすい入力装置とその入力方法の提供を目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この目的の達成を図るため、この発明の携帯電話機によれば、数字、英字および仮名文字の入力兼用のメインスイッチを備えた携帯電話機において、個々のメインスイッチを、シャフトと、コモン接片部と、複数の接点が設けられた出力接片部とからなるコントロールスイッチにより構成し、このシャフトの傾倒位置によって、コモン接片部が出力接片部の接点のうち任意の接点に接触可能な構成とし、ひらがな、カタカナおよび英字などの文字入力モード、数字入力モードおよび記号の入力時において、個々の接点に対応する個別の文字が入力される構成としてある。
【0010】
このように、この発明の携帯電話機によれば、接点ごとに個別に文字を対応させておき、シャフトが傾倒してコモン接片部と接触した出力接片部の接点に対応する文字を入力する。このため、原則的に、シャフトを1回傾倒することにより、容易に目的とする文字を選択して入力することができる。
【0011】
この発明の携帯電話機において、好ましくは、1つのコントロールスイッチあたり、2つの接点を設けることが望ましい。このように、2つの接点を設ければ、1つのメインスイッチで2つの文字を選択することができる。その結果、迅速に文字入力を行うことができる。
【0012】
また、この発明の携帯電話機は、少なくとも4カ所のスイッチ部を備えたモード切替スイッチを備え、4つのスイッチ部は、それぞれメインスイッチの入力モードを、ひらがな入力モードに設定するひらがな入力用スイッチ部と、英字入力モードに設定する英字入力用スイッチ部と、カタカナ入力モードに設定するカタカナ入力用スイッチ部と、数字入力モードに設定する数字入力用スイッチ部とで構成されていることを特徴とする。
【0013】
さらに、メインスイッチと同様の2つの接点を設けたコントロールスイッチによるシフトスイッチを備え、1つの接点を第1シフトとして、他の接点を第2シフトとしたことを特徴とする。
【0014】
この発明の携帯電話機において、好ましくは、ひながな入力モードおよびカタカナ入力モードにおいて、シフトスイッチを傾倒した場合に、当該接点に対応する文字の、促音または拗音を表す小さな文字を入力することが望ましい。
【0015】
また、この発明の携帯電話機において、好ましくは、英字入力モードにおいて、メインスイッチを傾倒した場合に、当該接点に対応する英字の小文字を入力し、シフトスイッチを傾倒してから(傾倒して離してから)メインスイッチを傾倒した場合に、当該接点に対応する英字の大文字を入力することが望ましい。
【0016】
入力装置は、少なくとも15個の前記メインスイッチ21〜35を備え、これらの15個のメインスイッチ21〜35の内の5個のスイッチ21〜25の下側には、母音を表すアルファベットである「A」、「I」、「U」、「E」、「O」が設定されている。この際、前記15個のスイッチ21〜35は上下5段左右3列に配列され、最上段の3個のスイッチ21〜23には左側から順に「A」、「I」、「U」を入力する文字スイッチが設定され、上から2段目の左から2つのスイッチ24,25には左側から順に「E」、「O」を入力する文字スイッチが設定されていることが好ましい。このような順序で母音が配置されていれば、スイッチ位置を覚えやすく、より操作性を向上できる。
【0017】
続いて、ローマ字入力において前記母音スイッチと組み合わされることで、「か」行〜「わ」行を入力する子音「K、S、T、N、H、M、Y、R、W」を各スイッチの下側に設定する。母音に次いで入力頻度の高い清音の子音を簡単な操作で入力することができ、操作性をより一層向上することができる。ただし、「W」は、スイッチの数の関係上、下側に配置できないので「Y」の上側に配置した。続いて、「か」行を入力する「K」に濁音の「が」行を入力する「G」を、「さ」行を入力する「S」に「ざ」行を入力する「Z」を、「た」行を入力する「T」に「だ」行を入力する「D」を、「は」行を入力する「H」に「ば」行を入力する「B」をそれぞれスイッチの上側に設定した。関連する清音と濁音を同じスイッチを用いてスイッチの位置を覚えやすくするためである。
【0018】
また、「ぱ」行を入力するための「P」は、濁音がない「な」行、すなわち「N」のスイッチの上側に設定されている。また、「な」行を入力する「N」が設定されたスイッチ29は、ローマ字入力においては、撥音「ん」を入力するスイッチとしても利用されている。
【0019】
さらに、残った「C」、「F」、「J」、「L」、「Q」、「V」、「X」は上側が空いている場所にそれぞれ設定されている。
【0020】
15のメインスイッチの内12個のメインスイッチの左端側の下側には、「1」、「2」、「3」、「4」、「5」、「6」、「7」、「8」、「9」、「*」、「0」、「#」の数字入力モードで入力される数字および記号が設定されていることが好ましい。このスイッチ入力装置によれば、「0」〜「9」までの数字と、「*」、「#」の記号とが設けられているので、数値データの入力や、電話帳などに電話番号を入力する操作や電話を掛ける操作を容易に行うことができる。特に、メインスイッチが左右3列に配置されるため、これらのメインスイッチの左列から右列さらに上段から下段に向かって「1」、「2」、「3」、「4」、「5」、「6」、「7」、「8」、「9」、「*」、「0」、「#」の各数字などを設定すれば、携帯電話をはじめとする各種電話におけるプッシュボタンと同じ配列となり、電話やFAXに容易に適用することができる。
【0021】
また、数字入力モードにおける各メインスイッチ21〜32の上側には、数字入力モード時に入力される記号が設定されていることが好ましい。例えば、「¥」「÷」「−」「×(掛ける)」「+」「.(少数点)」などである。さらにスイッチの数の関係上、後述の英字入力モードの第2シフトで設定できなかった記号を設定してある。
【0022】
また、前記メインスイッチの入力モードが、ひらがな入力モード、またはカタカナ入力モードに設定されているときに、シフトスイッチを傾倒して離した後に、小文字が存在するひらがな、またはカタカナが1つ入力された際には、そのひらがな、またはカタカナの小文字が入力されるように設定されていることが好ましい。例えば、シフトスイッチを傾倒した後に、メインスイッチ21を傾倒すると、通常の「あ」ではなく、この「あ」の小文字「ぁ」が入力される。他の小文字「ぃ、ぅ、ぇ、ぉ、ゃ、ゅ、ょ、っ、ヵ、ヶ、ゎ」も同様である。この際、1つ小文字が入力されると、元のひらがな、またはカタカナ入力モードに自動的に戻るようにして、小文字入力機能がシフトスイッチ52の次に入力された文字のみに働くワンタイム入力方式を採用している。
【0023】
さらに、英字入力モード時に、各メインスイッチ21〜32、34を傾倒すると、英小文字が入力され、第1シフトを傾倒して離し、続いてメインスイッチ21〜32、34を傾倒すると英大文字が入力される。また、第1シフトを傾倒しながらメインスイッチを傾倒し、続けて英大文字が入力できる。第1シフトを離したら通常の状態に戻る。すなわちメインスイッチを傾倒すると英小文字が入力される。
【0024】
すべての入力モードで共通のスイッチは、メインスイッチ上下5段左右3列の最下段5段目のスイッチ33、35である。スイッチ33の上側に「←(左矢印)」、下側に「BS(バックスペース)」を配置し、また、スイッチ35の上側に「→(右矢印)」、下側に「スペース」を配置した。
【0025】
誤った文字を入力した場合には、カーソルスイッチ「←(左矢印)」または「→(右矢印)」により、画面上でカーソルを移動させ、カーソルが示す位置の文字を、「BS」スイッチを傾倒することにより消去することができる。「スペース」スイッチは、文字どおりスペースを挿入することができるが、その他に、ひながな入力モード時に入力された未確定文字を、漢字に変換するかな漢字変換機能も設定されている。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、この発明の携帯電話機、および、それへの文字入力方法の実施の形態についてあわせて説明する。
本発明の実施の形態は、図1に示すように、携帯電話機1の入力装置5として用いられたものである。携帯電話機1には、マイク2と、スピーカー3と、画面4とが設けられているとともに、複数のスイッチが配置された入力装置5が設けられている。
【0027】
入力装置5は、前記携帯電話機1の下側に設けられたメインスイッチエリア20と、このメインスイッチエリア20の上側に設けられた機能スイッチエリア50とを備えている。メインスイッチエリア20には、図2に示すように、上下5段左右3列の15個のメインスイッチ21〜35が配置されている。機能スイッチエリア50には、4個の機能スイッチ51〜54が配置されている。
【0028】
メインスイッチは、コントロールスイッチであり、シャフトとコモン接片部と出力接片部とにより構成されている。そして、出力接片部には、2つの接点が設けられている。シャフトの傾倒位置によって、コモン接片部が2つの接点のどちらかに接触可能な構成としてある。
【0029】
なお、シャフトは、バネ、クッション、またはスプリング等により保持されている。そして、指を離すとセンターの中立の位置に戻る構造とする。メインスイッチの具体的構造は、図3(a)に示す通りである。
【0030】
(メインスイッチ21〜35の構成)メインスイッチ21〜35は、横長に形成され、各文字、数字、記号が設定されている。すなわち、各メインスイッチ21〜35には、各スイッチ21〜35を単独で傾倒した際に入力され、ローマ字による日本語入力や英語入力に用いられるアルファベット等の文字、数字や記号が設定されている。メインスイッチの周囲の上側および下側にそれらの文字、数字や記号が表示されている。
【0031】
ここで、前記メインスイッチ21〜35での文字スイッチの配列は、上段側に母音スイッチが設定され、その下側には、ローマ字入力において前記母音スイッチと組み合わされることで「か行」〜「わ行」を入力する子音スイッチが配列されている。本発明の実施の形態では、日本語の入力としてローマ字入力を採用している。
【0032】
従来、携帯電話機の文字入力は、仮名を直接入力する方式でしたが、例えば「こ」の文字を入力する場合、頭の中で「こ」の文字が何の行の文字であるかを検索し「か」の行の文字であることを認識することを強いられた。
【0033】
一般に、携帯電話機の文字入力が、効率が悪いとされているのは、目的の文字を入力するまで、1つのキーを複数回押すことが負担になるからであると思われている。しかし、それは、1度押すキーを決定すれば、同一キーを押すだけなので、単純な作業であり、あまり負担にならない。それよりも、入力しようとする目的の文字が何の行なのかを頭の中で検索する作業の方が負担になる。
【0034】
ローマ字入力は、例えば「こ」の文字を入力する場合、何の行の文字であるかを頭の中で検索する必要はなく、直接「K」の文字を思い浮かべることができる。そして「K」を入力しながら「こーお」と延ばして「O」が思い浮かぶので「O」の文字を入力する。よって、ローマ字入力は、50音表に従って入力する方法に比べて作業が単純なので負担が少ない。
【0035】
また、ローマ字入力は、仮名文字50音に比べて文字数が少ないため、特にスイッチ数が少ない入力装置では、仮名文字50音を各キーに設定した場合に比べて操作が簡単であり、また最近のパソコン等の普及に伴い、日本語を入力するユーザーの大半がローマ字を使って入力しているため、取り組みやすいという利点がある。
【0036】
さらに、ローマ字入力では、各文字の出現頻度には規則性があり、母音の頻度が最も高く、次に子音が「K、S、T、N…」の50音順にほぼ出現する。従って、本発明の実施の形態では、母音スイッチを上段のメインスイッチ21〜25にまとめて設定し、子音スイッチをその下側のスイッチ26〜32、34に頻度の高い順に並べたので、頻度に合わせて覚えやすく、かつ、打ちやすい順とされている。
【0037】
具体的には、図2に示すように、各スイッチ21〜25の中央の下側には、文字配列としてそれぞれ母音を表す「A」、「I」、「U」、「E」、「O」が配列されている。この配列は、左から右および第1段から第2段に行くに従って、「A」、「I」、「U」、「E」、「O」となるように文字の覚えやすさを配慮して設定されている。通常50音表では、アイウエオは、縦1列に配置してあり、本発明は、それと異なる配置であるが、日常、目にする文字は横書きが多いので、本発明の配列のように横長の列の方が、縦長の列よりも目的の文字を見つけやすい。また、従来の携帯電話機のキー配列と異なるので、操作しづらいということが懸念されるが、元来、人は、新しい物や事に適応する能力が備わっているため、慣れてしまえば本発明のスイッチ配列は負担にならない。
【0038】
他の各スイッチ26〜32、34の中央の下側には、日本語の子音を表す「K」、「S」、「T」、「N」、「H」、「M」、「Y」、「R」の子音スイッチが配列され、スイッチ「Y」の上側には、子音スイッチ「W」が配列されている。これらの配列は、「か」行、「さ」行、「た」行、「な」行、「は」行、「ま」行、「や」行、「ら」行の子音がアカサタナ順に並ぶように配慮して設定されている。
【0039】
また、スイッチ26、27、28、そして30の上側には、「G」、「Z」、「D」、「B」の各子音スイッチが配列されている。すなわち、「が」行、「ざ」行、「だ」行、「ば」行を入力する子音「G」、「Z」、「D」、「B」が、清音「か」行、「さ」行、「た」行、「は」行を入力する「K」、「S」、「T」、「H」に対応して設定されて清音と濁音とが対応するように配列されている。
【0040】
また、「ぱ」行を入力するための「P」は、濁音がない「な」行、すなわち「N」のスイッチの上側に設定されている。また、「な」行を入力する「N」が設定されたスイッチ29は、ローマ字入力においては、撥音「ん」を入力するスイッチとしても利用されている。
【0041】
さらに、残った「C」、「F」、「J」、「L」、「Q」、「V」、「X」は上側が空いている場所にそれぞれ設定されている。英字入力モード時も同一のスイッチ配列を使用する。
【0042】
各メインスイッチ21〜32、34のスイッチの周囲の右端側の上下には、文字入力時に必要な記号を設定した。具体的には、上側、下側の順でスイッチ21に「!」、「〜」、スイッチ22に「”2」、「|」、スイッチ23に「@」、「^」、スイッチ24に「$」、「/」、スイッチ25に「%」、「?」、スイッチ26に「&」、「_」、スイッチ27に「’」、「ー」、スイッチ28に「(」、「「」、スイッチ29に「)」、「」」、スイッチ30に「,」、「、」、スイッチ31に「;」、「゛」、スイッチ32に「:」、「゜」、スイッチ34に「.(ピリオド)」、「。」、がそれぞれ設定されている。
【0043】
また、メインスイッチ21〜32のスイッチの周囲の左端側には、数字入力モードにおいて入力される各種数字、記号が表示されている。具体的には、各メインスイッチ21〜32には、数字「1」、「2」、「3」、「4」、「5」、「6」、「7」、「8」、「9」、「*」、「0」、「#」の電話において利用される数字および記号がそれぞれ設定されている。また、メインスイッチ34には、「=」が設定されている。スイッチの左端側の下側に表示してある。
【0044】
左端側の上側には、数字入力モードで使用する記号、および文字入力モードでスイッチの数の関係上設定ができなかった記号を設定している。具体的には、スイッチ21に「・」、スイッチ22に「<」、スイッチ23に「>」、スイッチ24に「¥」、スイッチ25に「[」、スイッチ26に「]」、スイッチ27に「÷」、スイッチ28に「{」、スイッチ29に「}」、スイッチ30に「−(マイナス)」、スイッチ31に「×(掛ける)」、スイッチ32に「+」、スイッチ34に「.(小数点)」がそれぞれ設定されている。
【0045】
メインスイッチ上下5段左右3列の最下段5段目のスイッチ33、35は、すべての入力モードで共通のスイッチであり、スイッチ33の上側に「←(左矢印)」、下側に「BS(バックスペース)」を配置し、また、スイッチ35の上側に「→(右矢印)」、下側に「スペース」を配置した。
【0046】
誤った文字を入力した場合には、カーソルスイッチ「←(左矢印)」または「→(右矢印)」により、画面上でカーソルを移動させ、カーソルが示す位置の文字を、「BS」スイッチを傾倒することにより消去することができる。「スペース」スイッチは、空白を挿入するのに使用する。その他に、ひながな入力モード時に入力された未確定文字を漢字に変換するかな漢字変換機能も設定されている。
【0047】
(機能スイッチ51〜54の構成)機能スイッチ51〜54には、入力モードの切り替えや文字入力時に利用される各種機能が設定されている。すなわち、各機能スイッチ51〜54の周囲には、それらのスイッチが単独で押された際に入力される機能を示す記号が表記されている。具体的には、次の通りである。
【0048】
機能スイッチ51には、その表面に電話で受話器を外した状態を図示した記号が表記され、電話を掛けたり受けたりする機能が設定されている。また、機能スイッチ52は、メインスイッチと同様にシャフトと複数の接点からなるコントロールスイッチを使用している。具体的には、接点が2個で、上側が第2シフトで下側が第1シフトである。第1シフトは、文字入力モードにおいて小文字を入力するのに使用する。また、第2シフトは、同じく文字入力モードにおいて、記号を入力するのに使用する。さらに、機能スイッチ53には、その表面に電話で受話器が掛けられた状態を図示した記号が表記され、電話を切る機能が設定されている。
【0049】
各機能スイッチ51〜53の上方には、平面円形形状に形成されたモード切替スイッチ54が設けられている。
【0050】
(モード切替スイッチ54の詳細)モード切替スイッチ54は、図2に示すように、円形形状に形成され、その下、右、上、左の4カ所にスイッチ部54A〜54Dを有する。各スイッチ部54A〜54Dの周囲には、「ひらがな」、「英字」、「カタカナ」、「数字」の文字が表記されている。
【0051】
そして、「ひらがな」が表記されたひらがな入力用スイッチ部54Aには、入力モードをひらがな入力に切り替える機能が設定されている。同様に、「英字」が表記された英字入力用スイッチ部54Bには英字入力モードに切り替える機能が、「カタカナ」が表記されたカタカナ入力用スイッチ部54Cにはカタカナ入力モードに切り替える機能が、「数字」が表記された数字入力用スイッチ部54Dには数字入力モードに切り替える機能がそれぞれ設定されている。
【0052】
具体的には、各入力モードは以下の操作で切り替えられる。
(1)ひらがな入力用スイッチ部54Aを押すと、「ひらがな入力モード」に切り替えられる。
(2)英字入力用スイッチ部54Bを押すと、「英字(小文字)入力モード」に切り替えられる。
(3)カタカナ入力用スイッチ部54Cを押すと、「カタカナ入力モード」に切り替えられる。
(4)数字入力用スイッチ部54Dを押すと、「数字入力モード」へ切り替えられる。
【0053】
(シフトスイッチの詳細)シフトスイッチは、第1シフト、第2シフトともに、数字入力モードの場合は無効である。ひらがな入力モード、カタカナ入力モード、および英字入力モードの時、第1シフトと第2シフトの両方が有効である。
【0054】
具体的には、ひらがな入力モードにおいて、第1シフトを傾倒して離してからメインスイッチ21を下側に傾倒すると大母音「あ」の代わりに小母音「ぁ」が入力される。同様に、それぞれ第1シフトを傾倒して離してから、メインスイッチ22〜25をそれぞれ下側に傾倒すると小母音「ぃ、ぅ、ぇ、ぉ」が入力される。さらに、第1シフトを傾倒した後に、「や=YA(スイッチ32を下側に傾倒した後、スイッチ21を下側に傾倒する)」を1文字入力すると、その文字の小文字「ゃ」が入力される。同様にして、第1シフトを傾倒した後に、文字「ゆ、よ、つ、わ」を入力すると小文字「ゅ、ょ、っ、ゎ」が入力される。
【0055】
また、カタカナ入力モードにおいて、第1シフトを傾倒して離してからスイッチ21を下側に傾倒すると小母音「ァ」が入力される。同様に、それぞれ第1シフトを傾倒して離してから、スイッチ22〜25をそれぞれ傾倒すると小母音「ィ、ゥ、ェ、ォ」が入力される。さらに、第1シフトを傾倒した後に、「ヤ=YA(スイッチ32を下側に傾倒した後、スイッチ21を下側に傾倒する)」を1文字入力すると、その文字の小文字「ャ」が入力される。同様にして、第1シフトを傾倒した後に、文字「ユ、ヨ、カ、ケ、ツ、ワ」を入力すると小文字「ュ、ョ、ヵ、ヶ、ッ、ヮ」が入力される。
【0056】
シフトスイッチ52は、ワンタイム入力機能である。すなわち、シフトスイッチ52を傾倒した後に、小文字が1つ入力されると、元のかなモードに自動的に戻る機能である。
【0057】
英字入力モードにおいて、第1シフトを傾倒して離した後に、文字スイッチを傾倒すると、英大文字を入力することができる。大文字が入力するのは、1字だけで、次は、小文字を入力するモードに戻る。英字モードで入力している時に、文頭や名詞など、1文字のみ大文字で入力したい場合がある。シフト機能は、このような場合に、英大文字を直接入力する機能である。
【0058】
第2シフトは、ひらがな入力モード、カタカナ入力モード、および英字入力モードに共通で、記号の入力に使用する。すなわち、第2シフトを傾倒して離した後にメインスイッチを傾倒すると、それぞれのスイッチの周囲の右端側の上下に表記された記号が入力される。第1シフトと同様に、ワンタイム入力機能により、記号が入力するのは1字だけで、次は、元の文字入力モードに戻る。
【0059】
ただし、シフトスイッチを傾倒したまま文字を入力すれば、シフトスイッチを傾倒している間は、シフト機能が働く。例えば、英字入力モードで、大文字を続けて入力することはよくあるが、1文字ごとにシフトスイッチを傾倒してから入力するのは煩わしい。そこで、第1シフトを傾倒したままの状態で文字を入力すれば、シフトスイッチを傾倒している間、大文字を連続して入力することができる。記号についても、同様で、第2シフトを傾倒したままの状態で、メインスイッチによって記号を入力すれば、シフトスイッチを傾倒している間、記号を連続して入力することができる。
【0060】
(スイッチ入力処理)前述のスイッチ配列の入力装置5における入力処理機能について、図4に示すブロック図を参照して説明する。まず、各スイッチ21〜35、51〜54で入力があったか否かをスイッチ入力検出手段101で検出する。例えば、一定サイクル(例えば1〜10ms)でタイマ割込を行い、各スイッチ21〜35、51〜54に割り当てられたI/Oポート等をチェックしてスイッチ入力があるか否かをチェックする。
【0061】
スイッチ入力無しと判断されたら、タイマ割込を一定サイクルで繰り返してスイッチ入力を待つ。一方、スイッチ入力有りと判断されれば、スイッチ入力処理手段102において入力処理が行われる。なお、モード切替スイッチ54を打鍵して入力モードの切替操作が行われた場合には、モード切替手段103が作動され、スイッチ入力処理手段102の入力モードが適宜切り替えられて設定される。
【0062】
スイッチ入力処理手段102では、設定された入力モードと入力されたスイッチに応じて所定の文字や数字等が出力されるように処理する。そして、出力された文字や数字は、画面制御手段104を介して画面4に表示される。
【0063】
図5、図6は、メインスイッチの働きを示した図である。すなわち、スイッチ入力に対して出力される数字、文字や記号を示した表である。
【0064】
(変形例)なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。例えば、本発明が適用される入力装置としては、前記実施の形態の構成に限らず、機能スイッチ51〜54やメインスイッチ21〜35のスイッチ配列も、各スイッチエリア20,50内で変えてもよい。例えば、前記実施の形態では、母音「A,I,U,E,O」をメインスイッチエリア20の上2段のスイッチ21〜25に設定していたが、中2段のスイッチや、下2段のスイッチに配置し、残りのスイッチに各子音を設定してもよい。さらに、母音「A,I,U,E,O」をメインスイッチエリア20の左列のスイッチ21、24、27、30、33のスイッチに設定したり、中央列や右列のスイッチに設定してもよい。
【0065】
また、機能スイッチ51〜54の数、形状、設定される機能も前記実施の形態に限らず、本発明の入力装置5を組み込む機器に応じて適宜設定すればよい。
【0066】
さらに、モード切替スイッチ54の形状は、円形に限らず、菱形、楕円形、長方形、矩形、三角形、5角形などでもよく、実施にあたって適宜設定すればよい。また、前記実施の形態では、一体のモード切替スイッチ54を用いていたが、例えば、各スイッチ部54A〜54Dが物理的に独立した4つのスイッチで構成されたモード切替スイッチを用いてもよい。
【0067】
また、前記実施の形態では、モード切替スイッチ54にひながな入力用スイッチ部54Aと英字入力用スイッチ部54Bとカタカナ入力用スイッチ部54Cと数字入力用スイッチ部54Dの4つの入力用スイッチ部を設けていたが、例えば、英字入力専用の入力装置5とした場合では、1つの文字入力用スイッチ部のみを設けてもよい。要するに、本発明においては、モード切替スイッチ54は、少なくとも、文字入力用スイッチ部と、数字入力用スイッチ部との2つのスイッチ部を備えていればよい。
【0068】
また、モード切替スイッチ54における各スイッチ部54A〜54Dの配置位置は前記実施の形態の配列に限らず、他の設定をしてもよい。
【0069】
前記実施の形態では、カーソルスイッチ「←(左矢印)、→(右矢印)」は、左右だけであったが、シフトスイッチと組み合わせて第1シフトを傾倒した後に「←(左矢印)」を傾倒すると上にカソールが移動し、第1シフトを傾倒した後に「→(右矢印)」を傾倒すると下へカソールが移動するようにしてもよい。また、別のカーソルスイッチを設けて、上下左右ににカーソル移動機能を組み込んでもよい。この際、カーソルスイッチとしては、モード切替スイッチ54と同様に平面円形、菱形等で形成されて4つのスイッチ部を備えるものでもよいし、4つの異なるキーで構成されるものでもよい。
【0070】
メインスイッチエリア20と機能スイッチエリア50の位置関係は、前記実施の形態に限らず、入力装置5が組み込まれる機器に応じて適宜設定すればよい。例えば、モード切替スイッチ54等が配置された機能スイッチエリア50をメインスイッチエリア20の下側に配置してもよいし、横長の機器に組み込む場合等では、メインスイッチエリア20の左右何れかに機能スイッチエリア50つまりモード切替スイッチ54が設定されていてもよい。
【0071】
前記実施の形態では、数字入力モードではシフト機能を無効にしていたが、シフト機能を有効にして特殊記号などを配置することも可能である。
【0072】
また、スイッチ21〜35における各文字、数字、記号の配列は前記実施の形態に限らない。例えば、テンキーボードに本発明の入力装置を組み込む場合には、数字は下段のスイッチから「0,1,2,3…」の順序に並ぶように設定すればよい。また、文字配列も、母音および子音を区分けしたものに限らず、アルファベット順に設定してもよい。さらに、記号の組み合わせ配列も前記実施の形態のものに限らず、矢印や、省略文字、単位記号、学術記号、絵文字等を適宜配置してもよく、これらも本発明の入力装置の用途等に応じて適宜設定すればよい。
【0073】
本発明の入力装置が利用される機種や用途については、携帯電話に限らず、携帯情報端末(PDA)、パソコン用の入力装置、ノートブック型パソコン、モバイルパソコン、PHS、電子手帳、電卓、およびペンタッチ式のキーボードなどの情報処理機器の入力装置への利用や、計測機器や制御機器に組み込まれた入力装置、さらにはインターネットテレビリモコンなどの家電用機器などに利用してもよい。なお、入力装置としては、前記実施の形態のように、物理的なキーが実際に設けられた通常の入力装置に限らず、画面に表示されたスイッチ部分をペンや指等でタッチして入力する画面タッチ式入力装置でもよい。
【0074】
また、本発明は、15個のメインスイッチを備える入力装置に限らず、14個以下のメインスイッチを備えるものや、16個以上のメインスイッチを備える入力装置にも広く適用できる。要するに、少なくとも、1つのメインスイッチに、文字、数字、記号が設定されている入力装置であれば適用できる。
【0075】
また、メインスイッチは、コントロールスイッチの代わりにジョグダイヤルスイッチを使用してもかまわない。通常、ジョグダイヤルスイッチはその回転量に応じて入力の変化を検出しているが、本発明では、単に上への回転と、下への回転のみを検出し、コントロールスイッチの上側と下側に対応させるようにする。すなわち、メインスイッチ15個とシフトスイッチ1個の合計16個をそれぞれジョグダイヤルスイッチに置き換える。その際、ジョグダイヤルスイッチの回転方向を検出する手段を設ける。それにより、いづれかのジョグダイヤルスイッチを回したときに、どのジョグダイヤルスイッチが選択され、どちらの方向に回転したかを検出することができる。それにより、入力しようとする文字等を特定することができる。
【0076】
【発明の効果】
以上述べたように本発明は、数字、英字および仮名文字の入力兼用のメインスイッチを備えた入力装置において、個々のメインスイッチを、シャフトと、コモン接片部と、複数の接点が設けられた出力接片部とからなるコントロールスイッチにより構成し、シャフトの傾倒位置によって、コモン接片部が出力接片部の接点のうち任意の接点に接触可能な構成とし、ひらがな、カタカナおよび英字などの文字入力モード、数字入力モードおよび記号を入力時において、個々の接点に対応する個別の文字が入力される構成としたことにより、スイッチの面積は非常に狭く、かつ、隣のスイッチとの間隔が狭い携帯電話機などでも、原則的に、一回の動作で容易に目的とする文字を選択して入力することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る入力装置を使った携帯電話機を示す平面図である。
【図2】本発明の実施の形態の入力装置の要部を示す平面図である。
【図3】(a)本発明の実施の形態に係るコントロールスイッチの概略的縦断面図である。
(b)本発明の実施の形態に係るコントロールスイッチの動作を示す概略的縦断面図である。
(c)本発明の実施の形態に係るコントロールスイッチに使用される固定接片部材の概略的平面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る入力装置の内部構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の実施の形態に係るメインスイッチの働きを示す図である。
【図6】本発明の実施の形態に係るメインスイッチの働きを示す図である。
【図7】従来の入力装置を使った携帯電話機を示す平面図である。
【符号の説明】
1・・・携帯電話機
2・・・マイク
3・・・スピーカー
4・・・画面
5・・・入力装置
20・・・メインスイッチエリア
21〜35・・・メインスイッチ
50・・・機能スイッチエリア
51〜54・・・機能スイッチ
54・・・モード切替スイッチ
54A・・・ひらがな入力用スイッチ部
54B・・・英字入力用スイッチ部
54C・・・カタカナ入力用スイッチ部
54D・・・数字入力用スイッチ部
70・・・コントロールスイッチ
71・・・シャフト
72・・・第1アクチュエーター
73・・・第2アクチュエーター
74・・・スプリング
75・・・コモン接片部
76・・・出力接片部
77・・・突起
101・・・スイッチ入力検出手段
102・・・スイッチ入力処理手段
103・・・モード切替手段
104・・・画面制御手段
Claims (8)
- 数字、文字および記号の入力兼用のメインスイッチを備えた入力装置において、個々の前記メインスイッチを、シャフトと、コモン接片部と、複数の接点が設けられた出力接片部と、からなるコントロールスイッチにより構成し、シャフトの傾倒位置によって、前記コモン接片部と前記出力接片部の前記接点のうち任意の接点に接触可能な構成とし、数字入力モード、文字入力モード、または記号を入力時において、個々の前記接点に個別の数字、文字、または記号を対応させ、前記コモン接片部が1つの前記接点に接触した場合に、対応する数字、文字、または記号を入力されることを特徴とする入力装置。
- 1つの前記出力接片部あたり、2つの前記接点を設けたことを特徴とする請求項1記載の入力装置。
- ひらがな入力モード、カタカナ入力モードおよび英字入力モードにおいて、前記メインスイッチの接点をそれぞれアルファベット26文字に対応させたことを特徴とする請求項2記載の入力装置。
- シフトスイッチを備えた入力装置において、英字入力モード時に、前記メインスイッチのシャフトを傾倒した場合に、前記メインスイッチの接点に対応する英字の小文字を入力し、前記シフトスイッチを傾倒した後に、前記メインスイッチのシャフトを傾倒した場合に、前記メインスイッチの接点に対応する英字の大文字を入力することを特徴とする請求項1〜3記載の入力装置。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の入力装置において、前記メインスイッチの周囲の左端側の上側および下側に数字および記号が表記され、前記メインスイッチの周囲の中央部の上側および下側にアルファベットが表記され、前記メインスイッチの周囲の右端側の上側および下側に記号が表記されていることを特徴とする入力装置。
- 数字、文字および記号の入力兼用のメインスイッチを備えた入力装置において、個々の前記メインスイッチを、ジョグダイヤルスイッチにより構成し、前記ジョグダイヤルスイッチの回転方向を検出する手段を備え、数字入力モード、文字入力モード、または記号を入力時において、ジョグダイヤルスイッチの一方向への回転と他方向への回転に個別の文字または記号を対応させ、前記回転方向を検出する手段が、いずれかの方向の回転を検出した場合に、対応する数字、文字、または記号を入力されることを特徴とする入力装置。
- 請求項1〜6のいずれかに記載の入力装置を有することを特徴とする携帯電話機。
- シャフトとコモン接片部と複数の接点が設けられた出力接片部とからなるコントロールスイッチにより構成された、数字、文字および記号の入力兼用のメインスイッチにより、携帯電話機に文字を入力するにあたり、数字入力モード、文字入力モードおよび記号を入力時において、前記出力接片部の前記接点に個別の数字、文字または記号を対応させ、前記シャフトの傾倒位置によって、前記コモン接片部が前記出力接片部の1つの前記接点に接触した場合に、対応する文字を入力することを特徴とする携帯電話機への文字入力方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002225369A JP2004038897A (ja) | 2002-06-28 | 2002-06-28 | 目的の文字を直接入力できる携帯電話機の入力装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002225369A JP2004038897A (ja) | 2002-06-28 | 2002-06-28 | 目的の文字を直接入力できる携帯電話機の入力装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004038897A true JP2004038897A (ja) | 2004-02-05 |
Family
ID=31711517
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002225369A Pending JP2004038897A (ja) | 2002-06-28 | 2002-06-28 | 目的の文字を直接入力できる携帯電話機の入力装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004038897A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007193388A (ja) * | 2006-01-17 | 2007-08-02 | Nec Corp | 情報処理装置及びデータ入力方法並びにプログラム |
JP2008525885A (ja) * | 2004-12-28 | 2008-07-17 | ソニー エリクソン モバイル コミュニケーションズ, エービー | 携帯無線装置用キーパッド |
US8061912B2 (en) | 2007-04-11 | 2011-11-22 | Shenzhen Futaihong Precision Industry Co., Ltd. | Keypad assembly and portable electronic device using same |
US8780271B2 (en) | 2005-01-20 | 2014-07-15 | Thomson Licensing | Bi-modal switching for controlling digital TV applications on hand-held video devices |
US8810734B2 (en) | 2005-08-31 | 2014-08-19 | Thomson Licensing | Bi-modal switching for controlling digital TV applications on video devices |
-
2002
- 2002-06-28 JP JP2002225369A patent/JP2004038897A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008525885A (ja) * | 2004-12-28 | 2008-07-17 | ソニー エリクソン モバイル コミュニケーションズ, エービー | 携帯無線装置用キーパッド |
US8780271B2 (en) | 2005-01-20 | 2014-07-15 | Thomson Licensing | Bi-modal switching for controlling digital TV applications on hand-held video devices |
US8810734B2 (en) | 2005-08-31 | 2014-08-19 | Thomson Licensing | Bi-modal switching for controlling digital TV applications on video devices |
JP2007193388A (ja) * | 2006-01-17 | 2007-08-02 | Nec Corp | 情報処理装置及びデータ入力方法並びにプログラム |
US8061912B2 (en) | 2007-04-11 | 2011-11-22 | Shenzhen Futaihong Precision Industry Co., Ltd. | Keypad assembly and portable electronic device using same |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6356258B1 (en) | Keypad | |
US7556204B2 (en) | Electronic apparatus and method for symbol input | |
US7548231B1 (en) | Devices having input controls for efficient input of data | |
WO2002073589A1 (en) | Hand-held device that supports fast text typing | |
JP2014150569A (ja) | 文字入力システム | |
WO2010089918A1 (ja) | 電子機器及び電子機器のプログラム | |
JP2000165499A (ja) | 携帯電話機およびそれへの文字入力方法 | |
JPH06102979A (ja) | 片手用キーボード | |
JPWO2003107632A1 (ja) | 電子機器 | |
JP4410916B2 (ja) | キー入力装置および携帯電話機 | |
JP2004038897A (ja) | 目的の文字を直接入力できる携帯電話機の入力装置 | |
JP2003186613A (ja) | 文字入力装置 | |
JP3071751B2 (ja) | キー入力装置 | |
JP2002351599A (ja) | 電子機器の文字入力装置 | |
JP4190951B2 (ja) | キー入力装置、携帯電話機およびキー入力方法 | |
JPH07200120A (ja) | 隣接文字表示キーボード | |
JP3110695B2 (ja) | キー入力装置 | |
KR20100122379A (ko) | 문자 입출력 장치 및 그 방법 | |
JP2001356872A (ja) | キー入力装置およびその入力方法 | |
JP2001075708A (ja) | キー入力装置および日本語入力方法 | |
JP3071704B2 (ja) | キー入力装置 | |
JP2001184155A (ja) | キー入力装置 | |
KR200412641Y1 (ko) | 숫자와 문자를 입력할 수 있는 12방향키 입력장치 | |
JP2002373046A (ja) | 携帯型電子機器 | |
JP2002163067A (ja) | 携帯電話機等の操作ボタン |