JP2004038813A - 無人搬送車の走行ガイド線 - Google Patents
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Abstract
【課題】斜めに交差する走行ガイド線上をどちらから走行しても交差部分で無人搬送車がふらつかないようにすること。
【解決手段】走行ガイド線11、11aが斜めに交差する部分で、一方の走行ガイド線11に関して他方の走行ガイド線11aと線対称に補助ガイド線13を設ける。また、走行ガイド線11aに関して走行ガイド線11と線対称に補助ガイド線13aを設ける。一方の補助ガイド線13の長さは無人搬送車1の検知領域Sの両端部位まで設け、また、他方補助ガイド線13aの長さは無人搬送車1aの検知領域Saの両端部位まで設けている。無人搬送車1が走行していくと、磁気ガイドセンサ本体2は走行ガイド線11の両側にある走行ガイド線11aと補助ガイド線13を同時に検知する。
【選択図】 図1
【解決手段】走行ガイド線11、11aが斜めに交差する部分で、一方の走行ガイド線11に関して他方の走行ガイド線11aと線対称に補助ガイド線13を設ける。また、走行ガイド線11aに関して走行ガイド線11と線対称に補助ガイド線13aを設ける。一方の補助ガイド線13の長さは無人搬送車1の検知領域Sの両端部位まで設け、また、他方補助ガイド線13aの長さは無人搬送車1aの検知領域Saの両端部位まで設けている。無人搬送車1が走行していくと、磁気ガイドセンサ本体2は走行ガイド線11の両側にある走行ガイド線11aと補助ガイド線13を同時に検知する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、床面に敷設されている走行ガイド線をセンサが検知しながら該走行ガイド線に沿って走行する無人搬送車の走行ガイド線に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図3に示す無人搬送車1は、例えば自動倉庫や工場などで無人で走行して荷を所定の場所に搬送するものであり、この無人搬送車1の前部と後部の下面側には横長状の磁気ガイドセンサ本体2がそれぞれ設けられている。また、この無人搬送車1を走行ガイドするための走行ガイド線11が床面上に敷設されており、この走行ガイド線11は例えば磁気テープなどからなり、この走行ガイド線11から発生している磁界を前記磁気ガイドセンサ本体2が検知しながら無人搬送車1が走行ガイド線11に沿って走行するものである。
【0003】
無人搬送車1に設けられている磁気ガイドセンサ本体2は、図4及び図5に示すように、特定の磁界の強さ以上でオン信号を出力する磁気センサ3を多数列設して構成されているものであり、これらの磁気センサ3が走行ガイド線11と直交するような形で列設されている。走行ガイド線11から発生する磁気力線12により感知できる磁界の強さ以上の磁気力線12が生じている領域があり、この領域がある磁場電気力線12により複数の磁気センサ3がオンすることになる。図5の例では磁気ガイドセンサ本体2の中央部分の磁気センサ3がオンしており、このオンしている磁気センサ3からの信号が図4に示す操舵輪制御部4へ入力される。
【0004】
操舵輪制御部4側では、どの位置の磁気センサ3がオンしているかを認識しており、オンしている両端の磁気センサ3の中間部分が車体中心に対してどれだけずれているかを演算し、そのずれ分がなくなる方向に無人搬送車1の操舵制御が行なわれる。つまり、無人搬送車1が走行ガイド線11に沿って走行するようにモータドライバ5を介して操舵用モータ6を駆動し、図3に示す例えば前輪7が操舵される。なお、8は後輪である。このように走行ガイド線11による磁気誘導方式において、無人搬送車1は走行ガイド線11に沿って走行するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記の走行ガイド線11が1本のみであれば、無人搬送車1は走行ガイド線11に沿って何らの支障もなくスムーズに走行するが、図3に示すように走行ガイド線11に他の走行ガイド線11aが斜めに交差する場合には以下に示すような問題があった。
【0006】
すなわち、図3に示すように図中左側に位置する無人搬送車1が走行ガイド線11に沿って右方に走行していくと、走行ガイド線11と走行ガイド線11aとが交差している手前で磁気ガイドセンサ本体2は両方の走行ガイド線11、11aを検知をしてしまう。図6はこの状態を示しており、磁気ガイドセンサ本体2内の中央部分の複数の磁気センサ3が本来の通るべき走行ガイド線11を検知すると共に、図中左側の複数の磁気センサ3が他の走行ガイド線11aを検知する。したがって、操舵輪制御部4ではオン信号を出力している磁気センサ3の両端の中央部分が走行ガイド線11の位置であると判断し、操舵輪制御部4は無人搬送車1の車体中心を図6に示すセンターCに合わすように操舵を行なう。そのため、無人搬送車1は本来ならば車体中心を走行ガイド線11に合わせなければならないところ、センターCに合わせて走行しようとする。
【0007】
無人搬送車1がさらに走行していくと、次は走行ガイド線11と走行ガイド線11aとの交点上に達し、この状態では図7に示すように、磁気ガイドセンサ本体2の磁気センサ3は走行ガイド線11を検知し、無人搬送車1は本来の中心を走行する。無人搬送車1がさらに走行していくと、図8に示すように、図中の右側の複数の磁気センサ3が走行ガイド線11aを検知する。そのため、操舵輪制御部4ではオン信号を出力している磁気センサ3の両端の中央部分が走行ガイド線11の位置であると判断し、操舵輪制御部4は無人搬送車1の車体中心を図8に示すセンターCに合わすように操舵を行なう。そのため、無人搬送車1は、本来ならば車体中心を走行ガイド線11に合わせなければならないところ、センターCに合わせて走行しようとすることになる。
【0008】
このように無人搬送車1が走行している走行ガイド線11に対して斜めに交差している他の走行ガイド線11aにより無人搬送車1は車体中心を合わせるべき位置を誤って判断して、無人搬送車1が走行ガイド線11、11aの交差点上を跨ぐ時にふらついてしまうという問題があった。また、最悪無人搬送車1が走行ガイド線11から大きくずれて脱線してしまうことにもなりかねなかった。また、他の走行ガイド線11aに沿って走行する無人搬送車1aの場合においても、走行ガイド線11aに斜めに交差している走行ガイド線11により同様の問題があった。
【0009】
本発明は上述の問題点に鑑みて提供したものであって、斜めに交差する走行ガイド線上をどちらから走行しても交差部分で無人搬送車がふらつかないようにすることを目的とした無人搬送車の走行ガイド線を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明の請求項1記載の無人搬送車の走行ガイド線では、無人搬送車に設けられたセンサによって検知され、前記無人搬送車の走行ガイドとして床面に敷設される走行ガイド線であって、一方のガイド線と他方のガイド線とが交差する走行ガイド線において、前記一方の走行ガイド線を中心にして前記交差する他方の走行ガイド線と対称になるように補助ガイド線が敷設されていることを特徴としている。
【0011】
かかる構成のように、無人搬送車が走行している一方の走行ガイド線を中心にして、他方の走行ガイド線と補助ガイド線とが対称になることにより、他方の走行ガイド線と補助ガイド線との中間部分、すなわち、一方の走行ガイド線に沿って車はガイドされることになる。そのため、走行ガイド線の交差部分での無人搬送車のふらつきを無くすことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。なお、無人搬送車1の磁気ガイドセンサ本体2の構成は従来と同様であるので、同一の機能を発揮する要素には同一の番号を付して詳細な説明は省略し、本発明の要旨の部分について詳細に説明する。
【0013】
図1において、無人搬送車1は磁気を帯びた一方の走行ガイド線11に沿って走行し、また無人搬送車1aは走行ガイド線11と斜めに交差している磁気を帯びた他方の走行ガイド線11aに沿って走行する。また、無人搬送車1の磁気ガイドセンサ本体2による幅方向の検知領域がSであり、無人搬送車1と同じ構成の無人搬送車1aの磁気ガイドセンサ本体2aによる幅方向の検知領域がSaである。そして、走行ガイド線11に関して走行ガイド線11aと線対称となる補助ガイド線13を床面上に敷設している。この補助ガイド線13の交点Pを中心にして延出する長さは、磁気ガイドセンサ本体2の検知領域Sの両端に達する部位としているが、それ以上の長さで敷設するようにしても良い。
【0014】
また、他の走行ガイド線11a側も同様に、走行ガイド線11aに関して走行ガイド線11と線対称となる補助ガイド線13aを設けている。また、この補助ガイド線13aの長さは、交点Pを中心として磁気ガイドセンサ本体2aの検知領域Saの少なくとも両端に達する部位まで床面上に敷設している。もちろん、補助ガイド線13aの長さをそれ以上敷設するようにしても良い。なお、補助ガイド線13、13aはともに走行ガイド線11、11aと同様の磁気テープなどで構成されている。
【0015】
次に、図1及び図2により無人搬送車1が走行ガイド線11に沿って走行する場合の動作について説明する。無人搬送車1が交点Pの手前まで走行してくると、無人搬送車1の磁気ガイドセンサ本体2は本来の走行ガイド線11と、他の走行ガイド線11a及びこの走行ガイド線11aと対称に設けられた補助ガイド線13を同時に検知することになる。すなわち、図2(a)に示すように、磁気ガイドセンサ本体2の中央部分の複数の磁気センサ3は走行ガイド線11を検知し、図中左側の複数の磁気センサ3は他の走行ガイド線11aを検知し、同時に図中右側の複数の磁気センサ3は補助ガイド線13を検知する。
【0016】
したがって、磁気ガイドセンサ本体2の両端の磁気センサ3がオン信号を出力するので、図4に示す操舵輪制御部4はこの両端の磁気センサ3の中間部分と、車体中心とがどれだけずれているかを演算して、そのずれ分がなくなる方向に無人搬送車1の操舵制御を行なう。これにより、無人搬送車1は本来の走行ガイド線11に沿って走行する。また、無人搬送車1が交点Pに向かって走行していくと、走行ガイド線11aと補助ガイド線13とは走行ガイド線11に対して対称となっていて交点Pに向かっているので、磁気ガイドセンサ本体2のオンしている両側の磁気センサ3の中間部分が走行ガイド線11に対応することになる。
【0017】
図2(b)は無人搬送車1の磁気ガイドセンサ本体2が交点Pにきた時を示し、この場合には、走行ガイド線11と直交した他の補助ガイド線13aにより磁気ガイドセンサ本体2のすべての磁気センサ3がオン信号を出力する。そして、この場合磁気ガイドセンサ本体2の中間部分が無人搬送車1の走行中心であると操舵輪制御部4が判断する。
【0018】
さらに無人搬送車1が走行ガイド線11に沿って走行していくと、走行ガイド線11に対して他の走行ガイド線11aと補助ガイド線13が対称となっているので、磁気ガイドセンサ本体2が検知している磁気センサ3の両側の中間部分は走行ガイド線11の位置と対応している。図2(c)は、無人搬送車1がさらに走行していき補助ガイド線13の端部にきた時の状態を示し、磁気ガイドセンサ本体2の図中左側の複数の磁気センサ3が補助ガイド線13を検知し、図中の中央部分の複数の磁気センサ3が走行ガイド線11を検知し、図中右側の複数の磁気センサ3が他の走行ガイド線11aを検知している。
【0019】
したがって、磁気ガイドセンサ本体2の両端の磁気センサ3がオン信号を出力するので、図4に示す操舵輪制御部4はこの両端の磁気センサ3の中間部分と、車体中心とがどれだけずれているかを演算して、そのずれ分がなくなる方向に無人搬送車1の操舵制御を行なう。これにより、無人搬送車1は本来の走行ガイド線11に沿って走行する。また、図2(c)の状態から無人搬送車1がさらに走行ガイド線11に沿って走行していくと、補助ガイド線13はもちろん他の走行ガイド線11aも磁気ガイドセンサ本体2の検知領域Sから外れるために、無人搬送車1は走行ガイド線11に沿って走行していく。
【0020】
このように、交点Pに補助ガイド線13を設けているので、無人搬送車1は交点P部分を走行する場合に、ふらつくことなくスムーズに走行することができる。もちろん、走行ガイド線11から無人搬送車1が脱線することもない。
【0021】
また、他の走行ガイド線11aに沿って走行する他方の無人搬送車1aの場合も同様であり、交点Pの手前では走行ガイド線11aに関して互いに対称な他の走行ガイド線11と補助ガイド線13aとを磁気ガイドセンサ本体2aの磁気センサ3が同時に検知する。さらに、交点Pでは磁気ガイドセンサ本体2aが補助ガイド線13を検知し、交点P以降では、先の場合と同様に無人搬送車1aの磁気ガイドセンサ本体2aが走行ガイド線11と補助ガイド線13aとを検知していくので、無人搬送車1aは常に走行ガイド線11aに沿って走行することができる。かかる場合にも、無人搬送車1aは交点P部分をふらつくことなく走行ガイド線11aに沿って走行することができる。このように、斜めに交差する走行ガイド線11、11aのどちらから走行してきても、無人搬送車1、1aはふらつくことなく交点Pをスムーズに通過することができる。なお、無人搬送車1、1aの後部の磁気ガイドセンサ本体2、2aの場合にも上記と同様にふらつくことなく交点Pをスムーズに通過することができる。
【0022】
ところで、走行ガイド線11、11aが交差する角度は、ほぼ45度とするのが最も好適例である。つまり、交差角を45度にした場合には、補助ガイド線13aが走行ガイド線11に対して90度で直交するので、無人搬送車1が交点Pの前後でも線対称となっている補助ガイド線13と走行ガイド線11aとを同時に検知できるからである。なお、補助ガイド線13の場合も同様である。
【0023】
ここで、走行ガイド線11、11aの交差角を45度より大きく、あるいは小さくすると、補助ガイド線13aが走行ガイド線11に対して交点Pを中心にして前方あるいは後方に傾斜してくるので、交点Pの前後で磁気ガイドセンサ本体2が走行ガイド線11と左右の走行ガイド線11a及び補助ガイド線13の他に傾斜している補助ガイド線13aも検知してしまうことになる。そのため、無人搬送車1は本来走行すべき走行ガイド線11から少し補助ガイド線13a側へ操舵されることになるものの、補助ガイド線13、13aが全くない従来よりは無人搬送車1のふらつきは少ないものである。なお、無人搬送車1aの場合も同様である。したがって、両走行ガイド線11、11aの交差角は45度が好適例である。
【0024】
【発明の効果】
本発明の請求項1記載の無人搬送車の走行ガイド線によれば、対称となっている走行ガイド線と補助ガイド線により両者の中間部分が無人搬送車の本来走行すべき走行ガイド線として判断でき、そのため、いずれの走行ガイド線に沿って無人搬送車が走行しても、走行ガイド線の交差部分での無人搬送車のふらつきを無くすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における斜めに交差する走行ガイド線に対して補助ガイド線を敷設した状態を示す構成図である。
【図2】(a)〜(c)は本発明の実施の形態における走行ガイド線の交差部分を走行する場合の動作説明図である。
【図3】従来例の斜めに交差する走行ガイド線に沿って無人搬送車が走行する場合の問題点を説明するための図である。
【図4】無人搬送車の走行ガイド線を検知して操舵制御する場合のブロック図である。
【図5】磁気ガイドセンサ本体が走行ガイド線を検知する場合の説明図である。
【図6】従来例の問題点を説明するための動作説明図である。
【図7】従来例の問題点を説明するための動作説明図である。
【図8】従来例の問題点を説明するための動作説明図である。
【符号の説明】
1 無人搬送車
2 磁気ガイドセンサ本体
3 磁気センサ
11 走行ガイド線
11a 走行ガイド線
13 補助ガイド線
13a 補助ガイド線
【発明の属する技術分野】
本発明は、床面に敷設されている走行ガイド線をセンサが検知しながら該走行ガイド線に沿って走行する無人搬送車の走行ガイド線に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図3に示す無人搬送車1は、例えば自動倉庫や工場などで無人で走行して荷を所定の場所に搬送するものであり、この無人搬送車1の前部と後部の下面側には横長状の磁気ガイドセンサ本体2がそれぞれ設けられている。また、この無人搬送車1を走行ガイドするための走行ガイド線11が床面上に敷設されており、この走行ガイド線11は例えば磁気テープなどからなり、この走行ガイド線11から発生している磁界を前記磁気ガイドセンサ本体2が検知しながら無人搬送車1が走行ガイド線11に沿って走行するものである。
【0003】
無人搬送車1に設けられている磁気ガイドセンサ本体2は、図4及び図5に示すように、特定の磁界の強さ以上でオン信号を出力する磁気センサ3を多数列設して構成されているものであり、これらの磁気センサ3が走行ガイド線11と直交するような形で列設されている。走行ガイド線11から発生する磁気力線12により感知できる磁界の強さ以上の磁気力線12が生じている領域があり、この領域がある磁場電気力線12により複数の磁気センサ3がオンすることになる。図5の例では磁気ガイドセンサ本体2の中央部分の磁気センサ3がオンしており、このオンしている磁気センサ3からの信号が図4に示す操舵輪制御部4へ入力される。
【0004】
操舵輪制御部4側では、どの位置の磁気センサ3がオンしているかを認識しており、オンしている両端の磁気センサ3の中間部分が車体中心に対してどれだけずれているかを演算し、そのずれ分がなくなる方向に無人搬送車1の操舵制御が行なわれる。つまり、無人搬送車1が走行ガイド線11に沿って走行するようにモータドライバ5を介して操舵用モータ6を駆動し、図3に示す例えば前輪7が操舵される。なお、8は後輪である。このように走行ガイド線11による磁気誘導方式において、無人搬送車1は走行ガイド線11に沿って走行するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記の走行ガイド線11が1本のみであれば、無人搬送車1は走行ガイド線11に沿って何らの支障もなくスムーズに走行するが、図3に示すように走行ガイド線11に他の走行ガイド線11aが斜めに交差する場合には以下に示すような問題があった。
【0006】
すなわち、図3に示すように図中左側に位置する無人搬送車1が走行ガイド線11に沿って右方に走行していくと、走行ガイド線11と走行ガイド線11aとが交差している手前で磁気ガイドセンサ本体2は両方の走行ガイド線11、11aを検知をしてしまう。図6はこの状態を示しており、磁気ガイドセンサ本体2内の中央部分の複数の磁気センサ3が本来の通るべき走行ガイド線11を検知すると共に、図中左側の複数の磁気センサ3が他の走行ガイド線11aを検知する。したがって、操舵輪制御部4ではオン信号を出力している磁気センサ3の両端の中央部分が走行ガイド線11の位置であると判断し、操舵輪制御部4は無人搬送車1の車体中心を図6に示すセンターCに合わすように操舵を行なう。そのため、無人搬送車1は本来ならば車体中心を走行ガイド線11に合わせなければならないところ、センターCに合わせて走行しようとする。
【0007】
無人搬送車1がさらに走行していくと、次は走行ガイド線11と走行ガイド線11aとの交点上に達し、この状態では図7に示すように、磁気ガイドセンサ本体2の磁気センサ3は走行ガイド線11を検知し、無人搬送車1は本来の中心を走行する。無人搬送車1がさらに走行していくと、図8に示すように、図中の右側の複数の磁気センサ3が走行ガイド線11aを検知する。そのため、操舵輪制御部4ではオン信号を出力している磁気センサ3の両端の中央部分が走行ガイド線11の位置であると判断し、操舵輪制御部4は無人搬送車1の車体中心を図8に示すセンターCに合わすように操舵を行なう。そのため、無人搬送車1は、本来ならば車体中心を走行ガイド線11に合わせなければならないところ、センターCに合わせて走行しようとすることになる。
【0008】
このように無人搬送車1が走行している走行ガイド線11に対して斜めに交差している他の走行ガイド線11aにより無人搬送車1は車体中心を合わせるべき位置を誤って判断して、無人搬送車1が走行ガイド線11、11aの交差点上を跨ぐ時にふらついてしまうという問題があった。また、最悪無人搬送車1が走行ガイド線11から大きくずれて脱線してしまうことにもなりかねなかった。また、他の走行ガイド線11aに沿って走行する無人搬送車1aの場合においても、走行ガイド線11aに斜めに交差している走行ガイド線11により同様の問題があった。
【0009】
本発明は上述の問題点に鑑みて提供したものであって、斜めに交差する走行ガイド線上をどちらから走行しても交差部分で無人搬送車がふらつかないようにすることを目的とした無人搬送車の走行ガイド線を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明の請求項1記載の無人搬送車の走行ガイド線では、無人搬送車に設けられたセンサによって検知され、前記無人搬送車の走行ガイドとして床面に敷設される走行ガイド線であって、一方のガイド線と他方のガイド線とが交差する走行ガイド線において、前記一方の走行ガイド線を中心にして前記交差する他方の走行ガイド線と対称になるように補助ガイド線が敷設されていることを特徴としている。
【0011】
かかる構成のように、無人搬送車が走行している一方の走行ガイド線を中心にして、他方の走行ガイド線と補助ガイド線とが対称になることにより、他方の走行ガイド線と補助ガイド線との中間部分、すなわち、一方の走行ガイド線に沿って車はガイドされることになる。そのため、走行ガイド線の交差部分での無人搬送車のふらつきを無くすことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。なお、無人搬送車1の磁気ガイドセンサ本体2の構成は従来と同様であるので、同一の機能を発揮する要素には同一の番号を付して詳細な説明は省略し、本発明の要旨の部分について詳細に説明する。
【0013】
図1において、無人搬送車1は磁気を帯びた一方の走行ガイド線11に沿って走行し、また無人搬送車1aは走行ガイド線11と斜めに交差している磁気を帯びた他方の走行ガイド線11aに沿って走行する。また、無人搬送車1の磁気ガイドセンサ本体2による幅方向の検知領域がSであり、無人搬送車1と同じ構成の無人搬送車1aの磁気ガイドセンサ本体2aによる幅方向の検知領域がSaである。そして、走行ガイド線11に関して走行ガイド線11aと線対称となる補助ガイド線13を床面上に敷設している。この補助ガイド線13の交点Pを中心にして延出する長さは、磁気ガイドセンサ本体2の検知領域Sの両端に達する部位としているが、それ以上の長さで敷設するようにしても良い。
【0014】
また、他の走行ガイド線11a側も同様に、走行ガイド線11aに関して走行ガイド線11と線対称となる補助ガイド線13aを設けている。また、この補助ガイド線13aの長さは、交点Pを中心として磁気ガイドセンサ本体2aの検知領域Saの少なくとも両端に達する部位まで床面上に敷設している。もちろん、補助ガイド線13aの長さをそれ以上敷設するようにしても良い。なお、補助ガイド線13、13aはともに走行ガイド線11、11aと同様の磁気テープなどで構成されている。
【0015】
次に、図1及び図2により無人搬送車1が走行ガイド線11に沿って走行する場合の動作について説明する。無人搬送車1が交点Pの手前まで走行してくると、無人搬送車1の磁気ガイドセンサ本体2は本来の走行ガイド線11と、他の走行ガイド線11a及びこの走行ガイド線11aと対称に設けられた補助ガイド線13を同時に検知することになる。すなわち、図2(a)に示すように、磁気ガイドセンサ本体2の中央部分の複数の磁気センサ3は走行ガイド線11を検知し、図中左側の複数の磁気センサ3は他の走行ガイド線11aを検知し、同時に図中右側の複数の磁気センサ3は補助ガイド線13を検知する。
【0016】
したがって、磁気ガイドセンサ本体2の両端の磁気センサ3がオン信号を出力するので、図4に示す操舵輪制御部4はこの両端の磁気センサ3の中間部分と、車体中心とがどれだけずれているかを演算して、そのずれ分がなくなる方向に無人搬送車1の操舵制御を行なう。これにより、無人搬送車1は本来の走行ガイド線11に沿って走行する。また、無人搬送車1が交点Pに向かって走行していくと、走行ガイド線11aと補助ガイド線13とは走行ガイド線11に対して対称となっていて交点Pに向かっているので、磁気ガイドセンサ本体2のオンしている両側の磁気センサ3の中間部分が走行ガイド線11に対応することになる。
【0017】
図2(b)は無人搬送車1の磁気ガイドセンサ本体2が交点Pにきた時を示し、この場合には、走行ガイド線11と直交した他の補助ガイド線13aにより磁気ガイドセンサ本体2のすべての磁気センサ3がオン信号を出力する。そして、この場合磁気ガイドセンサ本体2の中間部分が無人搬送車1の走行中心であると操舵輪制御部4が判断する。
【0018】
さらに無人搬送車1が走行ガイド線11に沿って走行していくと、走行ガイド線11に対して他の走行ガイド線11aと補助ガイド線13が対称となっているので、磁気ガイドセンサ本体2が検知している磁気センサ3の両側の中間部分は走行ガイド線11の位置と対応している。図2(c)は、無人搬送車1がさらに走行していき補助ガイド線13の端部にきた時の状態を示し、磁気ガイドセンサ本体2の図中左側の複数の磁気センサ3が補助ガイド線13を検知し、図中の中央部分の複数の磁気センサ3が走行ガイド線11を検知し、図中右側の複数の磁気センサ3が他の走行ガイド線11aを検知している。
【0019】
したがって、磁気ガイドセンサ本体2の両端の磁気センサ3がオン信号を出力するので、図4に示す操舵輪制御部4はこの両端の磁気センサ3の中間部分と、車体中心とがどれだけずれているかを演算して、そのずれ分がなくなる方向に無人搬送車1の操舵制御を行なう。これにより、無人搬送車1は本来の走行ガイド線11に沿って走行する。また、図2(c)の状態から無人搬送車1がさらに走行ガイド線11に沿って走行していくと、補助ガイド線13はもちろん他の走行ガイド線11aも磁気ガイドセンサ本体2の検知領域Sから外れるために、無人搬送車1は走行ガイド線11に沿って走行していく。
【0020】
このように、交点Pに補助ガイド線13を設けているので、無人搬送車1は交点P部分を走行する場合に、ふらつくことなくスムーズに走行することができる。もちろん、走行ガイド線11から無人搬送車1が脱線することもない。
【0021】
また、他の走行ガイド線11aに沿って走行する他方の無人搬送車1aの場合も同様であり、交点Pの手前では走行ガイド線11aに関して互いに対称な他の走行ガイド線11と補助ガイド線13aとを磁気ガイドセンサ本体2aの磁気センサ3が同時に検知する。さらに、交点Pでは磁気ガイドセンサ本体2aが補助ガイド線13を検知し、交点P以降では、先の場合と同様に無人搬送車1aの磁気ガイドセンサ本体2aが走行ガイド線11と補助ガイド線13aとを検知していくので、無人搬送車1aは常に走行ガイド線11aに沿って走行することができる。かかる場合にも、無人搬送車1aは交点P部分をふらつくことなく走行ガイド線11aに沿って走行することができる。このように、斜めに交差する走行ガイド線11、11aのどちらから走行してきても、無人搬送車1、1aはふらつくことなく交点Pをスムーズに通過することができる。なお、無人搬送車1、1aの後部の磁気ガイドセンサ本体2、2aの場合にも上記と同様にふらつくことなく交点Pをスムーズに通過することができる。
【0022】
ところで、走行ガイド線11、11aが交差する角度は、ほぼ45度とするのが最も好適例である。つまり、交差角を45度にした場合には、補助ガイド線13aが走行ガイド線11に対して90度で直交するので、無人搬送車1が交点Pの前後でも線対称となっている補助ガイド線13と走行ガイド線11aとを同時に検知できるからである。なお、補助ガイド線13の場合も同様である。
【0023】
ここで、走行ガイド線11、11aの交差角を45度より大きく、あるいは小さくすると、補助ガイド線13aが走行ガイド線11に対して交点Pを中心にして前方あるいは後方に傾斜してくるので、交点Pの前後で磁気ガイドセンサ本体2が走行ガイド線11と左右の走行ガイド線11a及び補助ガイド線13の他に傾斜している補助ガイド線13aも検知してしまうことになる。そのため、無人搬送車1は本来走行すべき走行ガイド線11から少し補助ガイド線13a側へ操舵されることになるものの、補助ガイド線13、13aが全くない従来よりは無人搬送車1のふらつきは少ないものである。なお、無人搬送車1aの場合も同様である。したがって、両走行ガイド線11、11aの交差角は45度が好適例である。
【0024】
【発明の効果】
本発明の請求項1記載の無人搬送車の走行ガイド線によれば、対称となっている走行ガイド線と補助ガイド線により両者の中間部分が無人搬送車の本来走行すべき走行ガイド線として判断でき、そのため、いずれの走行ガイド線に沿って無人搬送車が走行しても、走行ガイド線の交差部分での無人搬送車のふらつきを無くすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における斜めに交差する走行ガイド線に対して補助ガイド線を敷設した状態を示す構成図である。
【図2】(a)〜(c)は本発明の実施の形態における走行ガイド線の交差部分を走行する場合の動作説明図である。
【図3】従来例の斜めに交差する走行ガイド線に沿って無人搬送車が走行する場合の問題点を説明するための図である。
【図4】無人搬送車の走行ガイド線を検知して操舵制御する場合のブロック図である。
【図5】磁気ガイドセンサ本体が走行ガイド線を検知する場合の説明図である。
【図6】従来例の問題点を説明するための動作説明図である。
【図7】従来例の問題点を説明するための動作説明図である。
【図8】従来例の問題点を説明するための動作説明図である。
【符号の説明】
1 無人搬送車
2 磁気ガイドセンサ本体
3 磁気センサ
11 走行ガイド線
11a 走行ガイド線
13 補助ガイド線
13a 補助ガイド線
Claims (1)
- 無人搬送車に設けられたセンサによって検知され、前記無人搬送車の走行ガイドとして床面に敷設される走行ガイド線であって、一方のガイド線と他方のガイド線とが交差する走行ガイド線において、
前記一方の走行ガイド線を中心にして前記交差する他方の走行ガイド線と対称になるように補助ガイド線が敷設されていることを特徴とする無人搬送車の走行ガイド線。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002198050A JP2004038813A (ja) | 2002-07-05 | 2002-07-05 | 無人搬送車の走行ガイド線 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002198050A JP2004038813A (ja) | 2002-07-05 | 2002-07-05 | 無人搬送車の走行ガイド線 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004038813A true JP2004038813A (ja) | 2004-02-05 |
Family
ID=31705611
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002198050A Pending JP2004038813A (ja) | 2002-07-05 | 2002-07-05 | 無人搬送車の走行ガイド線 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004038813A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111103878A (zh) * | 2019-12-06 | 2020-05-05 | 云南昆船智能装备有限公司 | 一种复位导引传感器及用于智慧停车系统的方法 |
-
2002
- 2002-07-05 JP JP2002198050A patent/JP2004038813A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN111103878A (zh) * | 2019-12-06 | 2020-05-05 | 云南昆船智能装备有限公司 | 一种复位导引传感器及用于智慧停车系统的方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20041101 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20051220 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060508 |