JP6570237B2 - 自走台車の旋回方法および旋回設備 - Google Patents

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Description

本発明は、自走台車の旋回方法および旋回設備に関する。
自走台車を経路に沿って旋回させる場合、ガイドワイヤや光反射テープ、磁石、磁気テープなどの経路指標を、走行面等に原点から終点に至るまで埋設設置し、自走台車と経路指標との距離が常に0となるように制御するのが一般的であった。しかし、たとえば磁石を床に埋める経路指標では、床工事が必要であり、床工事のできない現場や、既に他の台車の磁石が埋設されている現場では、適用できないという問題があった。
自走台車の現在位置を、走行平面のX,Y座標値で検出する誘導方式では、X,Y座標値で走行経路を指示するために、メモリー容量が多大になるという問題があり、これを解決するものとして特許文献1が提案されている。この特許文献1は、旋回点において、円形の減速ゾーンと、この減速ゾーンの内側に同心状に円形の方向転換ゾーンを設け、減速ゾーンに入って減速走行中の走行台車が方向転換ゾーンに入ると、旋回点と次の目標点とを結ぶ線が、方向転換ゾーンの外周縁に交わる点を目標点を目標点として走行制御するものである。
特許第2902057号公報
しかしながら、特許文献1の旋回制御には、円形の方向転換ゾーンを必要とする。このため、たとえば大型の荷を搬送する大型台車では、かなり広い旋回用の走行面を必要とするという問題があった。
本発明は上記問題点を解決して、走行面などへの走行指標の設置工事も少なくて済み、狭い走行面で精度良く旋回できる自走台車の旋回方法および旋回設備を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、
前輪および後輪を有する車体を、走行面に敷設された第1誘導線に沿って第1誘導線上を車体の前後方向への移動である縦行移動する第1走行姿勢から、走行面に敷設され前記第1誘導線に所定の交差角で交差する第2誘導線に沿って第2誘導線上を縦行移動する第2走行姿勢に旋回する自走台車の旋回方法であって、
車体を第1誘導線に沿って第1誘導線上を縦行移動中に、第2誘導線に対応する位置で車体を停止させ、
車体を車体中心周りに前記交差角だけその場旋回し、
体を、車体の前後方向に直交する方向への移動である横行移動し、第2誘導線の対応位置に停止して位置補正して第2走行姿勢とし
車体を第2誘導線に沿って第2誘導線上を縦行移動して第1誘導線の対応位置に停止させ、第1誘導線と第2誘導線との交点を、第2誘導線による自律誘導の原点としたものである。
請求項2記載の発明は、
前輪および後輪を有する車体を、走行面に敷設された第1誘導線に沿って第1誘導線上を車体の前後方向への移動である縦行移動する第1走行姿勢から、走行面に敷設され前記第1誘導線に所定の交差角で交差する第2誘導線に沿って第2誘導線上を縦行移動する第2走行姿勢に旋回する自走台車の旋回方法であって、
車体を第1誘導線に沿って第1誘導線上を縦行移動中に、第2誘導線に対応する位置で車体を停止させ、
車体を第1誘導線に沿って第1誘導線上を縦行移動して停止させ、
さらに車体を、車体中心周りに前記交差角だけその場旋回し、
体を、車体の前後方向に直交する方向への移動である横行移動し、第2誘導線から側方に位置ずれし走行面において第2誘導線と平行でかつ第1誘導線に交差する補助誘導線に対応して停止することにより、車体を補助誘導線上で補助誘導線に沿う姿勢に補正し、
補正後の車体を、補助誘導線に沿って補助誘導線上を縦行移動して第1誘導線に対応する位置に停止させ、
さらに車体を、第1誘導線に沿って第1誘導線上を横行移動して、第2誘導線に対応する位置で停止させて第2走行姿勢とし、この停止位置を第2誘導線による自律誘導の原点としたものである。
請求項3記載の発明は、
前輪および後輪を有する車体を、走行面に敷設された第1誘導線に沿って第1誘導線上を車体の前後方向への移動である縦行移動する第1走行姿勢から、第1誘導線に対して第2誘導線が所定の交差角で交差する旋回エリアで、第2誘導線に沿って第2誘導線上を縦行移動する第2走行姿勢に旋回する自走台車の旋回方法であって、
第1誘導線に沿って第1誘導線上を縦行移動中に第2誘導線を検出して車体を停止するステップと、
さらに車体を、車体中心周りに前記交差角だけその場旋回させて、この後に第2走行姿勢になるように導くための途中姿勢である第2誘導姿勢とするステップと、
第2誘導姿勢の車体を、車体の前後方向に直交する方向への移動である横行移動して第2誘導線を検出し、車体を第2誘導線に対応する位置に停止して第2走行姿勢とするステップと、
さらに車体を、前方および後方の少なくとも一方に第2誘導線に沿って第2誘導線上を縦行移動し、前記旋回エリアに設置された位置情報記録部を検出して停止し、前記位置情報記録部から第2誘導線による自律誘導の原点データを取得するステップと、を順次行うものである。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の方法において、
第1誘導線に沿って第1誘導線上を縦行移動中に第2誘導線を検出して車体を停止するステップで、車体の停止位置を、第2誘導線の検出位置から横行方向および縦行方向に所定距離だけ離間移動させ、
第2誘導姿勢とするステップで、第1誘導線と第2誘導線とで区画される4つのエリアのうちの所定のエリアに車体中心を配置するものである。
請求項5記載の発明は、請求項3記載の方法において、
車体を第1誘導線方向に沿って第1誘導線上を前方および後方の少なくとも一方に移動して第2誘導線を検出し、車体を第2誘導線に対応する位置に停止するステップにおいて、
車体の前後に配置された走行センサにより、それぞれ第2誘導線を検出させ、前走行センサで第2誘導線を検出すると前輪を停止し、後走行センサで第2誘導線を検出すると後輪を停止するものである。
請求項6記載の発明は、
前輪および後輪を有する車体を、走行面に敷設された第1誘導線に沿って第1誘導線上を車体の前後方向への移動である縦行移動する第1走行姿勢から、第1誘導線に所定の交差角を隔てて第2誘導線が交差する旋回エリアで、第2誘導線に沿って第2誘導線上を縦行移動する第2走行姿勢に旋回する自走台車の旋回方法であって、
車体を第1誘導線に沿って第1誘導線上を縦行移動中に第2誘導線を検出して車体を停止するステップと、
第2誘導線から側方に位置ずれし第2誘導線と平行でかつ第1誘導線と交差する補助誘導線が敷設された旋回エリアに、車体を第1誘導線に沿って第1誘導線上を縦行移動させて停止させるステップと、
さらに車体を、車体中心周りに前記交差角だけその場旋回させて、この後に第2走行姿勢になるように導くための途中姿勢である第2誘導姿勢とするステップと、
第2誘導姿勢の車体を、車体の前後方向に直交する方向への移動である横行移動し、補助誘導線を検出する前走行センサおよび後走行センサにそれぞれ対応して前輪および後輪をそれぞれ停止し、車体を補助誘導線上で補助誘導線に沿う姿勢に補正するステップと、
さらに車体を補助誘導線に沿って補助誘導線上を縦行移動し第1誘導線を検出して停止するステップと、
さらにまた車体を第1誘導線に沿って第1誘導線上を縦行移動し第2誘導線を検出して停止して第2走行姿勢とし、この停止位置を第2誘導線による自律誘導の原点位置とするステップと、を順次行うものである。
請求項7記載の発明は、
垂直軸心周りに転舵される前輪および後輪を有する車体を、第1誘導線に沿って第1誘導線上を車体の前後方向への移動である縦行移動する第1走行姿勢から、第2誘導線に沿って第2誘導線上を縦行移動する第2走行姿勢に旋回する自走台車の旋回設備であって、
走行面に、第1誘導線と、第1誘導線に所定の交差角を隔てて交差するように走行面に敷設された第2誘導線と、第1誘導線と第2誘導線が交差する旋回エリアの走行面に設置された位置情報記録部とを具備し、
自走台車に、
車体の前後方向に所定間隔をあけて配置されて前記各誘導線を検出する少なくとも一対の走行センサと、
車体の幅方向に所定間隔をあけて配置され前記各誘導線を検出する少なくとも一対の横行センサと、
車体に設置されて前記位置情報記録部を読み取る位置情報センサと、
前記走行センサおよび前記横行センサの検出信号に基づいて前輪および後輪を制御し、前記走行センサにより前記各誘導線をそれぞれ検出して自律誘導により移動させる走行・操舵制御部と、を具備し、
前記走行・操舵制御部は、第1誘導線に沿って第1誘導線上を第1走行姿勢で縦行移動中に、第2誘導線に対応する位置で車体を停止させ、この車体を車体中心周りに前記交差角だけその場旋回させ、次いで車体を車体の前後方向に直交する方向への移動である横行移動し第2誘導線の対応位置に停止して位置補正して第2走行姿勢とし、さらに車体を第2誘導線に沿って第2誘導線上を縦行移動し前記位置情報センサにより前記位置情報記録部を検出して第2誘導線による自律誘導の原点位置のデータを読み取るように構成されたものである。
請求項8記載の発明は、
垂直軸心周りに転舵される前輪および後輪を有する車体を、第1誘導線に沿って第1誘導線上を車体の前後方向への移動である縦行移動する第1走行姿勢から、第2誘導線に沿って第2誘導線上を縦行移動する第2走行姿勢に旋回する自走台車の旋回設備であって、
走行面に、第1誘導線と、第1誘導線に所定の交差角を隔てて交差する第2誘導線と、第2誘導線から側方に位置ずれし第2誘導線と平行でかつ第1誘導線と交差する補助誘導線と、を具備し、
車体の前後方向に所定間隔をあけて配置され前記各誘導線を検出する少なくとも一対の走行センサと、
車体の幅方向に所定間隔をあけて配置され前記各誘導線を検出する少なくとも一対の横行センサと、
前記走行センサおよび前記横行センサの検出信号に基づいて前輪および後輪を制御し、前記走行センサにより前記各誘導線をそれぞれ検出して自律誘導により移動させる走行・操舵制御部と、を具備し、
前記走行・操舵制御部は、第1誘導線に沿って第1誘導線上を第1走行姿勢で縦行移動中に第2誘導線に対応する位置で車体を停止させ、車体を第1誘導線に沿って第1誘導線上を後方に移動して停止し、車体を車体中心周りに前記交差角だけその場旋回し、車体を、車体の前後方向に直交する方向への移動である横行移動して補助誘導線上で補助誘導線に沿う姿勢に補正し、次いで車体を、補助誘導線に沿って補助誘導線上を縦行移動し第1誘導線に対応する位置に停止し、さらに車体を第1誘導線に沿って第1誘導線上を横行移動し第2誘導線を検出して停止して第2走行姿勢とし、この停止位置を第2誘導線による自律誘導の原点位置としたものである。
本発明によれば、第1誘導線と第2誘導線の交点でその場旋回して位置ずれした車体を、第1誘導線方向に移動し第2誘導線の対応位置に停止して車体を位置補正し、さらに車体を第2誘導線方向に移動し第2誘導線による自律誘導の走行の原点位置に位置補正するので、車体を第2誘導線の走行原点に精度良く配置することができ、第2誘導線に沿って高精度で走行させることができる。したがって、走行面などへの走行指標の設置工事も少なくて済み、自走台車を狭い走行面でも精度良く旋回できる。
また、最初に車体を停止する車体中心の位置を、第1誘導線と第2誘導線とで区画される4つのエリアのうちの所定のエリアに配置することにより、その場旋回した後に位置補正のために移動する車体の移動を、一回目の横行移動で第2誘導線を検出させることができ、また一回目の縦行移動で位置情報記憶部を検出することができる。これにより、旋回のために必要な作業時間を確実に短縮することができる。
さらに、第1誘導線と第2誘導線の交点でその場旋回して車体を旋回した後、横行移動により第2誘導線を検出して位置を補正し、縦行移動により位置情報記憶部を精度良く検出して、第2誘導線の自律誘導のための原点データを取得することができる。
さらにまた、その場旋回した後で横行移動中に、前後の走行センサにより第2誘導線を検出して前輪、後輪をそれぞれ停止することにより、車体の姿勢を第2誘導線に沿う第2走行姿勢に精度良く補正することができる。
さらに、第1誘導線と平行で第2誘導線に交差する補助誘導線を設け、車体を、第1誘導線と第2誘導線の交点から、第2誘導線から側方に位置ずれし第2誘導線と平行でかつ第1誘導線と交差する補助誘導線が敷設された旋回エリアに、車体を第1誘導線に沿って縦行移動させた後、車体をその場旋回させることにより、第1誘導線と第2誘導線の交点から離間した位置で旋回させるので、大型の自走台車に大型の荷を搭載していても、周囲の設備や建屋などの障害物に干渉することなく容易に旋回させることができる。また、旋回後の自走台車を補助誘導線側に移動し、補助誘導線に対応して前後の車輪をそれぞれ停止することにより、自走台車を補助誘導線に平行な姿勢に姿勢調整することができる。さらに走行台車を補助誘導線に沿って移動して第1誘導線に対応して停止させた後、第1誘導線に沿って第2誘導線に対応して停止させることにより第2誘導線による自律誘導の原点位置とし、旋回後の自走台車を精度良く走行させることができる。したがって、走行面などへの走行指標の埋設も、第1誘導線と平行な直線状の補助誘導線だけの設置工事で済み、また狭い走行面でも、大型の自走台車および大型の荷を、周囲の設備や建屋などの障害物に干渉することなく、精度良く旋回させることができる。
本発明に係る自走台車の旋回設備の実施例1を示し、自走台車の概略平面図である。 自走台車の旋回状態を示す概略平面図である。 自走台車を示す構成図である。 (a)〜(g)はそれぞれ自走台車の旋回動作を説明する平面図である。 実施例1の自走台車の旋回動作1を示すフロー図である。 実施例1の自走台車の旋回動作2を示すフロー図である。 (a)〜(f)はそれぞれ実施例1の変形例の旋回動作を説明する平面図である。 実施例1の変形例の旋回動作を説明するフロー図である。 本発明に係る自走台車の旋回設備の実施例2を示し、自走台車の概略平面図である。 自走台車を示す構成図である。 自走台車の旋回動作1を説明する平面図である。 自走台車の旋回動作2を説明する平面図である。 自走台車の旋回動作3を説明する平面図である。 自走台車の旋回動作4を説明する平面図である。 自走台車の旋回動作5を説明する平面図である。 自走台車の旋回動作6を説明する平面図である。 自走台車の旋回動作7を説明する平面図である。 自走台車の旋回動作を説明するフロー図である。
[実施例1]
以下、本発明の実施例1を図1〜図6に基づいて説明する。
図1に示すように、本発明は、無人搬送車である走行台車10を、自律指標(第1誘導線R1という)に沿って第1走行姿勢で自律誘導により縦行移動する途中で、この第1誘導線R1に交差する別の自律指標(第2誘導線R2という)との交点X周囲の旋回エリアRAにおいて旋回させる。さらに第2誘導線R2に沿って第2走行姿勢で自律誘導により縦行移動させる。この時に、旋回エリアRAにおいて、自走台車10の旋回を案内する旋回自律指標を走行面に設置できない場合であっても、自律指標に頼らず良好に旋回して姿勢変更し、第2誘導路R2に乗り移らせて精度良く自律誘導により縦行移動させるものである。
すなわち、走行面に自走台車10を自律誘導により走行させるための第1誘導線R1が敷設されるとともに、走行面に自走台車10を自律誘導により走行させるための第2誘導線R2が敷設されている。そして、第1誘導線R1と第2誘導線R2が交差する交点Xの周囲近傍が旋回エリアRAに設定され、交点Xで第1誘導線R1と第2誘導線R2が所定の交差角:θ、図ではたとえばθ=90°で交差されている。さらに旋回エリアRA内の走行面で所定位置に、第2誘導線R2の原点の位置データを発信可能なIDタグ(位置情報記録部)Tが設置されている。
自走台車10は、車体11の前部と後部にそれぞれ走行・操舵用の前輪12Fおよび後輪12Rと、前輪12Fの左右両側に配置された左右一対の前キャスター車輪(従動輪)13Fと、後輪12Rの左右両側に配置された左右一対の後キャスター車輪(従動輪)13Rとを具備し、車体11の上面に荷Wの搭載部(図示せず)が設けられている。そして、前輪12Fおよび後輪12Rは、操舵装置により垂直方向の転舵軸周りに左右両側に90°を超えて(全操舵角が180°を超えて)転舵可能に構成されている。したがって、図2に示すように、前輪12Fおよび後輪12Rを車体中心COに対して法線方向に転舵し、前輪12Fおよび後輪12Rを相対方向に転舵して相対方向に回転駆動することにより、たとえば車体11の対角線の交点である車体中心COを中心に、その場旋回することができる。しかしながら、旋回エリアRAでは、第1誘導路R1を走行する自走台車10の走行および停止の精度、前輪12Fおよび後輪12Rの転舵角精度、回転数(距離)、走行面と摩擦などの精度誤差に起因して、旋回後の車体中心COが交点Xから位置ずれする。このように車体中心COと交点Xとが数センチ以上ずれることにより、第2誘導線R2の自律誘導の原点がずれ、第2誘導線R2による自律誘導の走行精度が低下することになる。
車体11は、走行面に敷設された走行指標である第1,第2誘導線R1,R2をそれぞれ検出する少なくとも前後一対でたとえば磁気検出式の走行センサ14F,14Rを具備している。これら走行センサ14F,14Rは前輪12Fおよび後輪12Rの前部に一体に転舵するように取り付けられ、転舵軸からそれぞれ調整距離:Lsだけ前方位置に位置ずれして設置されている。
また車体11の左右両側で車体中心COを通る横断方向の両側に、第1,第2誘導線R1,R2を検出する少なくとも左右一対の磁気検出式の横行センサ15R,15Lが設けられている。これら横行センサ15R,15Lは、走行センサ14F,14Rを通過する車軸CLに対して、横行センサ15R,15Lを結ぶ線の交差角が90°で、第1誘導線R1と第2誘導線R2の交差角θと同一となるように設定されている。ここで、図2に示すように、第1,第2誘導線R1,R2′の交差角θ1=45°の場合、横行センサ15F1,15R1の取付位置は、仮想線で示すように、交差角θ1に対応して車軸CLと横行センサ15F1,15R1を結ぶ線の交差角がθ1となる位置に配置される。もちろん、複数種類の交差点において複数の交差角θ1〜θnで交差する旋回エリアRAをそれぞれ通過する場合、左右一対で複数組の横行センサを、交差角θに対応した角度で設置することになる。
ここで、交点Xにおける第1誘導線R1と第2誘導線R2の交差角:θを90°で図示しているが、90°±30°前後が好適範囲である。
さらに車体11には、IDタグTを検出するIDタグセンサTS(位置情報センサ)が所定位置に設けられている。このIDタグセンサTSは、第2走行姿勢で第1誘導線R1と第2誘導線R2の交点Xと車体中心COとが一致した時に、IDタグTの上方に対向する検出位置に設置され、IDタグTからIDタグセンサTSに第2誘導線R2の自律誘導における原点位置情報が取得される。
図3に示すように、この走行台車10は、走行・操舵制御部(CPU)21を具備し、走行センサ14F,14Rおよび横行センサ15R,15Lからの検出信号に基づいて、走行・操舵制御部21から、A/D変換器22、D/A変換器23を介して前、後輪操舵用サーボドライバ24F,24Rに操作信号を出力し、前、後輪操舵用モータ25F,25Rをそれぞれ操作して前、後輪12F,12Rを操舵する。同時に、走行・操舵制御部21から操作信号を、A/D変換機22、D/A変換器23を介して前、後輪走行用サーボドライバ26F,26Rに出力し、前、後輪走行用モータ27F,27Rをそれぞれ操作して、前、後輪12F,12Rを走行駆動し、自律誘導により第1,第2誘導線R1,R2に沿って走行される。
前輪、後輪操舵用モータ25F,25Rには、前、後輪12F,12Rの操舵角を検出するために、前、後輪用ポテンショメータ28F,28Rがそれぞれ設けられており、前、後輪用ポテンショメータ28F,28Rから車輪の転舵角がA/D変換機22を介して走行・操舵制御部21に入力される。また前、後輪用走行用モータ27F,27Rには、前、後輪12F,12Rの移動距離を検出するために、前、後輪用ロータリエンコーダ29F,29Rがそれぞれ設けられており、前、後輪用ロータリエンコーダ29F,29Rから前、後輪12F,12Rの回転パルスが高速カウンタユニットを介して走行・操舵制御部21に入力される。
(旋回動作)
次に、図4を参照し、自走台車10の旋回方法を図5および図6に基づいて説明する。
図4(a)に示すように、走行センサ14F,14Rにより第1誘導線R1を検出しつつ第1走行姿勢で自律誘導により車体11を縦行移動(前進走行)する(STEP.1)。図4(b)に示すように、横行センサ15R,15Lにより第2誘導線R2を検出する(STEP.2)と、車体11を停止する(STEP.3)。
図4(c)に示すように、前輪12Fと後輪12Rをそれぞれ車体中心COに対して法線方向に転舵する(STEP.4)。前輪12Fと後輪12Rを相対方向に回転駆動することにより、車体11のその場旋回を開始する(STEP.5)。図4(d)に示すように、前輪12Fと後輪12Rの移動距離を検出し(STEP.6)、90°旋回するのに必要な旋回必要距離になると、車体11を停止する(STEP.7)。
図4(e)に示すように、前輪12Fと後輪12Rを横行方向に転舵して (STEP.8)、前輪12Fと後輪12Rを同一方向に回転駆動し、車体11を第2誘導線R2に沿って左右一方に横行移動させる(STEP.9)。
前後の走行センサ14R,14Lのうち、いずれか一方が第2誘導線R2を検出する(STEP.10)と、調整距離:Lsだけ移動した後、前輪12Fまたは後輪12Rの一方を停止する(STEP.11)。さらに前後の走行センサ14R,14Lの他方が第2誘導線R2を検出する(STEP.12)と、調整距離:Lsだけ移動した後、前輪12Fおよび後輪12Rの他方を停止する(STEP.13)。図4(f)に示すように、これにより車軸CLが第2誘導線R2の上方に一致するように車体11が高精度で第2走行姿勢に調整される。
ところで、予め設定された検出用横行距離を走行しても、走行センサ14R,14Lが第2誘導線R2を検出しない場合(STEP.14)、一旦走行台車10を停止し(STEP.15)、前、後輪12F,12Rを180°反転して、他方の横行方向に移動させる(STEP.16)。これにより走行センサ14R,14Lが第2誘導線R2を検出し、車体11の姿勢を高精度で第2走行姿勢に調整する(STEP.10〜13)ことができる。
図4(f)に示すように、前、後輪12F,12Rを90°転舵して走行方向に向け(STEP.17)、前方および後方の一方に移動させる(STEP.18)。そして図4(g)に示すように、IDダクセンサTSがIDタグTを検出する(STEP.19)と、車体11を停止する(STEP.20)。
設定された検出用縦行距離を走行しても(STEP.31)、IDダクセンサTSによりIDタグTが検出されない場合、車体11を停止し(STEP.32)、前、後輪12F,12Rを180°反転して、車体11を前方および後方の他方に移動させる(STEP.33)。これによりIDダクセンサTSがIDタグTを検出する(STEP.34)。
車体11を停止した後、さらにIDダクセンサTSによりIDタグTから第2誘導線の原点における位置認識データを取得する(STEP.21)。さらに前輪12Fと後輪12Rを180°反転して(または転舵しないで)、走行センサ14F,14Rで第2誘導線R2を検出し、車体11を第2誘導線R2に沿って前方に自律誘導により走行させる(STEP.22)。
(実施例1の効果)
上記実施例1によれば、その場旋回により位置ずれした車体11を、第1誘導線R1方向に移動し第2誘導線R2を検出して車体11を位置補正し、さらに車体11を第2誘導線R2方向に移動して第2誘導線R2の走行原点となる位置に位置補正するので、車体11を第2誘導線R2の走行原点に配置することができ、第2誘導線R2に沿って高精度で自律誘導により走行させることができる。
また、前後の走行センサ14F,14Rによりそれぞれ第2誘導線R2を検出して、前輪12Fと後輪12Rとをそれぞれ停止することで、第2誘導線R2に対する車体11の傾斜を無くして、車体11を高精度で第2誘導線R2に平行な第2走行姿勢にすることができる。
[実施例1の変形例]
実施例1では、位置補正のために一方の方向に検出用横行距離および検出用走行距離を移動させた。そして、検出対象物である第1誘導線R1またはIDタグTが見つからない場合、他方の方向に移動させて検出対象物を検出した。この実施例1の変形例では、一方と他方とに往復移動させることになる無駄を解消するものである。
すなわち、図7および図8に示すように、横行センサ15L,15Rにより第2誘導線R2を検出して車体11を停止した(STEP.3)の後に、車体中心COを、予め第1誘導線R1と第2誘導線R2とで区画される4つのエリアのうちの目的、たとえば右前方部の旋回中心エリアOAに確実に配置する。第2誘導線R2を検出して車体11を停止した(STEP.3)後、車体11の停止精度および旋回誤差を考慮した選択縦行距離L1だけ車体11を前方(または後方)に走行し(STEP.3.1)、さらに車体11の停止精度および旋回誤差を考慮した選択横行距離L2だけ車体11を右方に横行し(STEP.3.3)、これにより車体中心COを右前方の目的の旋回中心エリアOA内に配置する。これにより、その場旋回した車体11の車体中心COが右前方の旋回中心エリアOA内に確実に位置することになり、従って車体11の移動を一方にのみ行うことで、反転して行う第1誘導線R1およびIDタグTの探索動作を不要にすることができる。
上記実施例の変形例によれば、車体11を反転して第1誘導線R1またはを探索する図5に示す動作(STEP.14)〜(STEP.16)、IDタグTを探索する図6に示す(STEP.31)〜(STEP.34)の動作を削除することができ、旋回時間を短縮することができる。また旋回中心エリアOAの条件を選択することにより、自走台車10や荷Wの大きさに対応して、周辺機器との干渉を防止できて、旋回エリアRAを有効に使用することができる。
[実施例2]
実施例2を図9〜図18を参照して説明する。
実施例1では1台の車体からなる自走台車10による旋回動作を説明したが、荷がたとえば直径5m、長さが10mの大型筒体のような荷になると、一般に工場内で自動搬送に用いる幅2m長さ4m程度の自走台車10では搬送できない。また車体の旋回時に、車体や荷が周辺機器や建屋などの周囲設備に干渉するおそれがある。
この対策として、第2実施例では、図9に示す大型の自走台車40を使用して大型の荷Wを搬送する際に、第1誘導線R1と第2誘導線R2の交点X1から位置ずれし、かつ第2誘導線R2と平行な自律指標である補助誘導線R3を走行面に敷設する簡単な構造で、自走台車40を第1誘導線R1と補助誘導線R3の交点X2近傍を旋回中心とする旋回エリアRBで旋回するように構成したものである。
すなわち、走行面において、第1誘導線R1と第2誘導線R2が90°で交差する交点X1からから第1誘導線R1の長さ方向(走行方向後方)に旋回用離間距離:Yだけ離れ、第2誘導線R2と平行な補助誘導線R3が走行面に所定長さで敷設されている。この補助誘導線R3は、第1誘導線R1と交点X2で交差され、交点X2を含む旋回エリアRBが形成される。ここで交点X1,X2におけるそれぞれの交差角:θ=90°であるが、実施例1と同様に、90°に限るものではなく、90°±30°前後が好適な範囲である。もちろん、後述する横行センサ45L,45Rの設置位置も、実施例1と同様に変更される。
自走台車40は、前後の走行体41F,41Rと、これを互いに連結する連結フレーム41Cからなる車体41を具備している。前走行体41Fには、左右両側にそれぞれ配置された走行・操舵用の左輪42Lおよび右輪42Rと、左輪42Lの前後にそれぞれ配置された一対のキャスター車輪(従動輪)43Lと、右輪42Rの前後にそれぞれ配置された一対のキャスター車輪(従動輪)43Rが具備されている。また後走行体41Rには、左右両側にそれぞれ配置された走行・操舵用の左輪52Lおよび右輪52Rと、左輪42Lの前後に配置された一対のキャスター車輪(従動輪)53Lと、右輪52Rの前後に配置された一対のキャスター車輪(従動輪)53Rが具備されている。そして、走行体41R,41Lと連結フレーム41Cの上面に、荷Wの搭載部(図示せず)が設けられている。さらにこれら左、右輪42L,52L,42R,52Rは、操舵装置により垂直方向の転舵軸周りに左右両側に90°を超えて(全操舵角が180°を超えて)転舵可能に構成されており、たとえば車体41の対角線の交点である車体中心COを中心に、その場旋回することができる。
そして、各誘導線R1,R2,R3をそれぞれ検出する磁気検出式の走行センサ44F,44Rは、前後の走行体41F,41Rの左輪42L,52Lの前部にそれぞれ設けられており、これら走行センサ44F,44Rは左輪42Lの転舵軸からそれぞれ調整距離:Ls(図9参照)だけ前方位置に位置ずれして一体に転舵するように取り付けられている。また各誘導線R1,R2,R3をそれぞれ検出する磁気検出式の横行センサ45L,45Rは、前走行体41Fで車軸CLと直交する左右対称の後方寄りの所定位置に設置されている。
なお、実施例1で設けられたIDタグTおよびIDタグセンサTSは実施例2では設けられておらず、実施例2では、後述する(STEP.67)において、走行センサ44F,44Rが第2誘導線R2を検出して停止する位置を、第2誘導線R2の原点位置データとするように設定されている。もちろん、IDタグTおよびIDタグセンサTSを設けて、実施例1と同様に使用してもよい。
図10に示すように、この走行台車40は、走行・操舵制御部(CPU)61を具備し、走行センサ44F,44Rおよび横行センサ45L,45Rからの検出信号に基づいて、走行・操舵制御部61から前後のA/D変換器62,72および前後のD/A変換器63,73を介して、前、後輪操舵用サーボドライバ64L,64R,74L,74Rに操作信号を出力し、前後の左、右輪操舵用モータ65L,65R,75L,75Rを操作して前後の左、右輪42L,42R,52L,52Rを操舵する。同時に、走行・操舵制御部61から操作信号を、前後のA/D変換器62,72および前後のD/A変換器63,73を介して前後の左、右輪走行用サーボドライバ66L,66R,76L,76Rに出力し、前後の左、右輪走行用モータ67L,67R,77L,77Rをそれぞれ操作して、前後の左、右輪42L,42R,52L,52Rを走行駆動し、自律誘導により第1,第2誘導線R1,R2および補助誘導線R3に沿って走行される。
前後の左、右輪操舵用モータ67L,67R,77L,77Rには、前後の左、右輪42L,42R,52L,52Rの操舵角をそれぞれ検出するために、前後の左、右輪用ポテンショメータ68L,68R,78L,78Rがそれぞれ設けられている。そして前後の左、右輪用ポテンショメータ68L,68R,78L,78Rから舵角検出信号がA/D変換器62,72を介して走行・操舵制御部61に入力される。また前後の左、右輪42L,42R,52L,52Rの移動距離を検出するために、前、後輪用走行用モータ67L,67R,77L,77Rに回転角を検出する前、後輪用ロータリエンコーダ69L,69R,79L,79Rがそれぞれ設けられており、前後の左、右輪用ロータリエンコーダ69L,69R,79L,79Rから、前後の左、右輪42L,42R,52L,52Rの回転パルスが高速カウンタユニットを介して走行・操舵制御部61に入力されている。
(旋回動作)
次に、概略平面図である図9、図11〜図17を参照し、自走台車40の旋回方法を図18に基づいて説明する。
図9に示すように、走行センサ44F,44Rにより第1誘導線R1を検出しつつ自律誘導により第1走行姿勢で車体41を前方に縦行移動する(STEP.51)。横行センサ45R,45Lにより第2誘導線R2が検出される(STEP.52)と、車体41を調整距離:Lsだけ移動させて停止する(STEP.53)。
図11に示すように、前後の左、右輪42L,42R,52L,52Rを180°反転し、車体41を位置ずれ距離:LBだけ第1誘導線R1に沿って後方に縦行移動させ停止する。これにより、図12に示すように、位置ずれ距離:LB=旋回用離間距離:Y+設定距離:LF(車軸CLと前の左、右輪42L,42R間の幅方向の距離)+選択横行距離:L2である。車体41を位置ずれ距離:LBだけ後退させることにより、車体中心COが、第1誘導線R1と補助誘導線R3で区画される4つのエリアのうち、右後方の旋回中心エリアOB内に配置される(STEP.54)。
図12に示すように、前後の左、右輪42L,42R,52L,52Rを車体中心OCの法線方向に転舵し、法線上の車輪を相対方向に回転駆動することにより、車体中心OCを中心として車体41をその場旋回する(STEP.55)。前後の左、右輪42L,42R,52L,52Rの移動距離が旋回必要距離になる(STEP.56)と、その場旋回を停止する(STEP.57)。
図13に示すように、前後の左、右輪42L,42R,52L,52Rを左横行方向に90°それぞれ転舵して、車体41を第1誘導線R1に沿って補助誘導線R3側の左方に横行移動する(STEP.58)。ここで、先の選択横行距離:L2は、車体11の姿勢調整のために左方に横行移動するために必要な距離である。
前後の走行センサ44F,44Rのいずれか一方が補助誘導線R3を検出する(STEP.59)と、調整距離:Lsを走行した後、一方の左、右輪42L,42R,52L,52Rを停止する(STEP.60)。次いで他方の走行センサ44F,44Lが第2誘導線R2を検出する(STEP.61)と、調整距離:Lsを走行した後、他方の左、右輪52L,52R,42L,42Rを停止する(STEP.62)。これにより、図14に示すように、旋回誤差があっても、車体41の車軸CLが補助誘導線R3に平行となる第2走行姿勢に補正することができる。
次に、図15に示すように、前後の左、右輪42L,42R,52L,52Rを補助誘導線R3に沿って後方に90°転舵して回転駆動し、車体41を後方に移動させる(STEP.63)。そして横行センサ45R,45Lが第1誘導線R1を検出する(STEP.64)と、車体41を停止する(STEP.65)。
図16に示すように、前後の左、右輪42L,42R,52L,52Rを第1誘導線R1に沿う左横行方向に90°転舵して回転駆動し、車体4を第2誘導線R2に向かって左横行方向に移動する(STEP.66)。
図17に示すように、走行センサ44F,44Rが第2誘導線R2を検出する(STEP.67)と、調整距離:Ls移動後に車体41を停止し(STEP.68)、この停止位置を第2誘導線R2の原点位置とする。そして、前後の左、右輪42L,42R,52L,52Rを第2誘導線R2に沿う前方に90°転舵して駆動し、第2誘導線R2による自律誘導による縦行移動を開始する(STEP.69)。
(実施例2の効果)
上記実施例2によれば、第1誘導線R1から旋回離間距離:Yだけ離れかつ第1誘導線R1と平行な補助誘導線R3を、第2誘導線R2に交差して設け、車体41を、第1誘導線R1と第2誘導線R2の交点X1から、第1誘導線R1と補助誘導線R3の交点まで後方に縦行移動させた後、交点X2周辺の旋回中心エリアOBで車体41をその場旋回させることにより、大型の自走台車40に大型の荷Wを搭載していても、第1誘導線R1と第2誘導線R2の交点X1から離間した位置で旋回させることができる。したがって、車体41や荷Wが周囲の機器や建屋などの障害物に干渉することなく、スムーズに旋回させることができる。
また、前後の走行センサ44F,44Rを左の前後車輪42L,52Lにそれぞれ設け、かつ左右の横行センサ45L,45Rを車体中心COの前方で前走行体41Fに配置したので、後方への縦行移動により、車体中心COを、第1誘導線R1と補助誘導線R3により区画される旋回中心エリアOBに配置して、その場旋回させることができる。これにより、第1実施例の変形例と同様に、(STEP.58)の横行による姿勢変更および(STEP.63)の縦行時の位置調整を一方にのみ移動させればよいので、補助誘導線R3や第1誘導線R2の探索のための無駄な動作を削減することができる。そして荷Wの形状や大きさなどにより周囲の機器や建屋に干渉することのない旋回中心エリアOBを選択することができる。
さらに、車体41を補助誘導線R3に沿って移動し第1誘導線R1に対応して停止させた後、第1誘導線R1に沿って第2誘導線R2に対応して停止させることにより、第2誘導線R2による自律誘導の原点位置に車体41を配置することができ、旋回後の自走台車40を、自律誘導により第2誘導線R2に沿って精度良く縦行移動させることができる。したがって、走行面などに、第2誘導線R2と平行な直線状の補助誘導線R3を設置する工事のみで済み、大型の荷Wを精度良く旋回させることができる。
10,40 自走台車
11,41 車体
41F,41R 走行体
12F,42L,42R 前輪
12R,52L,52R 後輪
14F,44F 前走行センサ
14R,44R 後走行センサ
15L,15R,45L,45R 横行センサ
21,61 走行・操舵制御部
28F,28R,68L,68R,78L,78R ポテンショメータ
29F,29R,69L,69R,79L,79R ロータリエンコーダ
R1 第1誘導線
R2 第2誘導線
R3 補助誘導線
RA,RB 旋回エリア
T IDタグ
CO 車体中心
X,X1,X2 交点
TS タグセンサ
CL 車軸
Ls 調整距離
W 荷
OA,OB 旋回中心エリア
LB 位置ずれ距離
Y 旋回用離間距離
LF 設定距離
L1 選択縦行距離
L2 選択横行距離

Claims (8)

  1. 前輪および後輪を有する車体を、走行面に敷設された第1誘導線に沿って第1誘導線上を車体の前後方向への移動である縦行移動する第1走行姿勢から、走行面に敷設され前記第1誘導線に所定の交差角で交差する第2誘導線に沿って第2誘導線上を縦行移動する第2走行姿勢に旋回する自走台車の旋回方法であって、
    車体を第1誘導線に沿って第1誘導線上を縦行移動中に、第2誘導線に対応する位置で車体を停止させ、
    車体を車体中心周りに前記交差角だけその場旋回し、
    体を、車体の前後方向に直交する方向への移動である横行移動し、第2誘導線の対応位置に停止して位置補正して第2走行姿勢とし
    車体を第2誘導線に沿って第2誘導線上を縦行移動して第1誘導線の対応位置に停止させ、第1誘導線と第2誘導線との交点を、第2誘導線による自律誘導の原点とした
    ことを特徴とする自走台車の旋回方法。
  2. 前輪および後輪を有する車体を、走行面に敷設された第1誘導線に沿って第1誘導線上を車体の前後方向への移動である縦行移動する第1走行姿勢から、走行面に敷設され前記第1誘導線に所定の交差角で交差する第2誘導線に沿って第2誘導線上を縦行移動する第2走行姿勢に旋回する自走台車の旋回方法であって、
    車体を第1誘導線に沿って第1誘導線上を縦行移動中に、第2誘導線に対応する位置で車体を停止させ、
    車体を第1誘導線に沿って第1誘導線上を縦行移動して停止させ、
    さらに車体を、車体中心周りに前記交差角だけその場旋回し、
    体を、車体の前後方向に直交する方向への移動である横行移動し、第2誘導線から側方に位置ずれし走行面において第2誘導線と平行でかつ第1誘導線に交差する補助誘導線に対応して停止することにより、車体を補助誘導線上で補助誘導線に沿う姿勢に補正し、
    補正後の車体を、補助誘導線に沿って補助誘導線上を縦行移動して第1誘導線に対応する位置に停止させ、
    さらに車体を、第1誘導線に沿って第1誘導線上を横行移動して、第2誘導線に対応する位置で停止させて第2走行姿勢とし、この停止位置を第2誘導線による自律誘導の原点とした
    ことを特徴とする自走台車の旋回方法。
  3. 前輪および後輪を有する車体を、走行面に敷設された第1誘導線に沿って第1誘導線上を車体の前後方向への移動である縦行移動する第1走行姿勢から、第1誘導線に対して第2誘導線が所定の交差角で交差する旋回エリアで、第2誘導線に沿って第2誘導線上を縦行移動する第2走行姿勢に旋回する自走台車の旋回方法であって、
    第1誘導線に沿って第1誘導線上を縦行移動中に第2誘導線を検出して車体を停止するステップと、
    さらに車体を、車体中心周りに前記交差角だけその場旋回させて、この後に第2走行姿勢になるように導くための途中姿勢である第2誘導姿勢とするステップと、
    第2誘導姿勢の車体を、車体の前後方向に直交する方向への移動である横行移動して第2誘導線を検出し、車体を第2誘導線に対応する位置に停止して第2走行姿勢とするステップと、
    さらに車体を、前方および後方の少なくとも一方に第2誘導線に沿って第2誘導線上を縦行移動し、前記旋回エリアに設置された位置情報記録部を検出して停止し、前記位置情報記録部から第2誘導線による自律誘導の原点データを取得するステップと、を順次行う
    ことを特徴とする自走台車の旋回方法。
  4. 第1誘導線に沿って第1誘導線上を縦行移動中に第2誘導線を検出して車体を停止するステップで、車体の停止位置を、第2誘導線の検出位置から横行方向および縦行方向に所定距離だけ離間移動させ、
    第2誘導姿勢とするステップで、第1誘導線と第2誘導線とで区画される4つのエリアのうちの所定のエリアに車体中心を配置する
    ことを特徴とする請求項3記載の自走台車の旋回方法。
  5. 車体を第1誘導線方向に沿って第1誘導線上を前方および後方の少なくとも一方に移動して第2誘導線を検出し、車体を第2誘導線に対応する位置に停止するステップにおいて、
    車体の前後に配置された走行センサにより、それぞれ第2誘導線を検出させ、前走行センサで第2誘導線を検出すると前輪を停止し、後走行センサで第2誘導線を検出すると後輪を停止する
    ことを特徴とする請求項3記載の自走台車の旋回方法。
  6. 前輪および後輪を有する車体を、走行面に敷設された第1誘導線に沿って第1誘導線上を車体の前後方向への移動である縦行移動する第1走行姿勢から、第1誘導線に所定の交差角を隔てて第2誘導線が交差する旋回エリアで、第2誘導線に沿って第2誘導線上を縦行移動する第2走行姿勢に旋回する自走台車の旋回方法であって、
    車体を第1誘導線に沿って第1誘導線上を縦行移動中に第2誘導線を検出して車体を停止するステップと、
    第2誘導線から側方に位置ずれし第2誘導線と平行でかつ第1誘導線と交差する補助誘導線が敷設された旋回エリアに、車体を第1誘導線に沿って第1誘導線上を縦行移動させて停止させるステップと、
    さらに車体を、車体中心周りに前記交差角だけその場旋回させて、この後に第2走行姿勢になるように導くための途中姿勢である第2誘導姿勢とするステップと、
    第2誘導姿勢の車体を、車体の前後方向に直交する方向への移動である横行移動し、補助誘導線を検出する前走行センサおよび後走行センサにそれぞれ対応して前輪および後輪をそれぞれ停止し、車体を補助誘導線上で補助誘導線に沿う姿勢に補正するステップと、
    さらに車体を補助誘導線に沿って補助誘導線上を縦行移動し第1誘導線を検出して停止するステップと、
    さらにまた車体を第1誘導線に沿って第1誘導線上を縦行移動し第2誘導線を検出して停止して第2走行姿勢とし、この停止位置を第2誘導線による自律誘導の原点位置とするステップと、を順次行う
    ことを特徴とする自走台車の旋回方法。
  7. 垂直軸心周りに転舵される前輪および後輪を有する車体を、第1誘導線に沿って第1誘導線上を車体の前後方向への移動である縦行移動する第1走行姿勢から、第2誘導線に沿って第2誘導線上を縦行移動する第2走行姿勢に旋回する自走台車の旋回設備であって、
    走行面に、第1誘導線と、第1誘導線に所定の交差角を隔てて交差するように走行面に敷設された第2誘導線と、第1誘導線と第2誘導線が交差する旋回エリアの走行面に設置された位置情報記録部とを具備し、
    自走台車に、
    車体の前後方向に所定間隔をあけて配置されて前記各誘導線を検出する少なくとも一対の走行センサと、
    車体の幅方向に所定間隔をあけて配置され前記各誘導線を検出する少なくとも一対の横行センサと、
    車体に設置されて前記位置情報記録部を読み取る位置情報センサと、
    前記走行センサおよび前記横行センサの検出信号に基づいて前輪および後輪を制御し、前記走行センサにより前記各誘導線をそれぞれ検出して自律誘導により移動させる走行・操舵制御部と、を具備し、
    前記走行・操舵制御部は、第1誘導線に沿って第1誘導線上を第1走行姿勢で縦行移動中に、第2誘導線に対応する位置で車体を停止させ、この車体を車体中心周りに前記交差角だけその場旋回させ、次いで車体を車体の前後方向に直交する方向への移動である横行移動し第2誘導線の対応位置に停止して位置補正して第2走行姿勢とし、さらに車体を第2誘導線に沿って第2誘導線上を縦行移動し前記位置情報センサにより前記位置情報記録部を検出して第2誘導線による自律誘導の原点位置のデータを読み取るように構成された
    ことを特徴とする自走台車の旋回設備。
  8. 垂直軸心周りに転舵される前輪および後輪を有する車体を、第1誘導線に沿って第1誘導線上を車体の前後方向への移動である縦行移動する第1走行姿勢から、第2誘導線に沿って第2誘導線上を縦行移動する第2走行姿勢に旋回する自走台車の旋回設備であって、
    走行面に、第1誘導線と、第1誘導線に所定の交差角を隔てて交差する第2誘導線と、第2誘導線から側方に位置ずれし第2誘導線と平行でかつ第1誘導線と交差する補助誘導線と、を具備し、
    車体の前後方向に所定間隔をあけて配置され前記各誘導線を検出する少なくとも一対の走行センサと、
    車体の幅方向に所定間隔をあけて配置され前記各誘導線を検出する少なくとも一対の横行センサと、
    前記走行センサおよび前記横行センサの検出信号に基づいて前輪および後輪を制御し、前記走行センサにより前記各誘導線をそれぞれ検出して自律誘導により移動させる走行・操舵制御部と、を具備し、
    前記走行・操舵制御部は、第1誘導線に沿って第1誘導線上を第1走行姿勢で縦行移動中に第2誘導線に対応する位置で車体を停止させ、車体を第1誘導線に沿って第1誘導線上を後方に移動して停止し、車体を車体中心周りに前記交差角だけその場旋回し、車体を、車体の前後方向に直交する方向への移動である横行移動して補助誘導線上で補助誘導線に沿う姿勢に補正し、次いで車体を、補助誘導線に沿って補助誘導線上を縦行移動し第1誘導線に対応する位置に停止し、さらに車体を第1誘導線に沿って第1誘導線上を横行移動し第2誘導線を検出して停止して第2走行姿勢とし、この停止位置を第2誘導線による自律誘導の原点位置とした
    ことを特徴とする自走台車の旋回設備。
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