JP2004038544A - 画像処理装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】プロセッサアレイ部21、入力シフトレジスタ22および出力シフトレジスタ23を有するSIMDプロセッサ(第1画像処理部)20と、入力画像データを一時的に蓄積し、入力シフトレジスタ22に対してその第1系統入力として供給する入力ラインバッファ10と、SIMDプロセッサ20から出力される画像データの一部を画像処理結果として一時的に蓄積する出力ラインバッファ30と、SIMDプロセッサ20から出力される画像データの残りの一部を入力とし、処理後の画像データを入力シフトレジスタ22に対してその第2系統入力として供給する第2画像処理部40とを備えた構成とする。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像データをデジタル処理する画像処理装置に関し、特に複数のプロセッサを内蔵し、1ライン分の画像データを並列に処理することができるSIMD(Single Instruction stream Multi Data stream)プロセッサを用いた画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の汎用のマイクロプロセッサやDSP(Digital Signal Processor)においては、信号処理を実行するに際し、単一の演算器を繰り返し使用していくことになるため、所々信号処理速度には限界があり、処理能力を高くすることができなかった。そのため、フルカスタムやゲートアレイ等の手法を用いてASIC(Application Specific Integrated Circuit)を作成する必要があった。
【0003】
近年、画像処理の分野では、複数のプロセッサを内蔵し、1ライン分の画像データを並列に処理することができるSIMD(Single Instruction stream Multi Data stream)プロセッサが使用され始めている。複写機やプリンタ等における画像処理の種類として、黒補正、シェーディング補正、拡大/縮小、色空間変換等があり、これら各種の画像処理では、比較的単純な信号処理を繰り返すこととなる。そのため、複写機やプリンタ等における画像処理の態様としては、SIMDプロセッサを用いた画像処理が適していることがわかる。
【0004】
しかし、SIMDプロセッサは線形の画像処理(以下、単に線形処理と記す場合もある)には適しているものの、ガンマ補正やリミッタ回路等の非線形の画像処理(以下、単に非線形処理と記す場合もある)には不向きな回路構成となっていた。このSIMDプロセッサが持つ固有の問題を解決するために、SIMDプロセッサを用いた構成を採りながら、非線形の画像処理も行えるようにしたプログラマブルな信号処理用プロセッサが提案されている(例えば、特開平5−67203号公報参照)。
【0005】
この従来例に係る信号処理用プロセッサの回路構成を図7に示す。ただし、図7においては、特開平5−67203号公報記載の発明の主旨を損ねず、かつ本発明の説明に沿うように各用語を変更し、また説明に不要な部分は省略して示している。
【0006】
図7に示されるSIMDプロセッサは、入力シフトレジスタ101、非線形用入力シフトレジスタ102、プロセッサアレイ部103、非線形用出力シフトレジスタ104、出力シフトレジスタ105および非線形処理用のルックアップテーブル(LUT)106を備えた構成となっている。なお、非線形用入力シフトレジスタ102および非線形用出力シフトレジスタ104は、非線形の画像処理のときにのみ用いられるシフトレジスタである。
【0007】
次に、上記構成のSIMDプロセッサにおける各部の動作について説明する。入力画像データはビットを単位として入力シフトレジスタ101に読み込まれ、1水平走査期間の画像データが読み取られる。この1水平走査期間の画像データは、非線形用入力シフトレジスタ102を経由してプロセッサアレイ部103に転送される。プロセッサアレイ部103では、転送された画像データをSIMD制御のもとに線形処理が実行される。
【0008】
非線形の画像処理が必要なときは、画像データがプロセッサアレイ部103から非線形用出力シフトレジスタ104に転送され、ビットを単位として、ルックアップテーブル106に入力される。ルックアップテーブル106から出力される画像データは非線形用入力シフトレジスタ102に直列に入力され、そして当該入力シフトレジスタ102からプロセッサアレイ部103に転送される。この画像データは、プロセッサアレイ部103で再度線形処理されるか、若しくは処理されないでそのまま出力シフトレジスタ105にその結果が移され、そして出力される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来技術では、SIMDプロセッサに不向きな処理、例えば非線形処理する回路(ルックアップテーブル106)の個数を増やした場合、その増えた個数分だけ非線形用入力シフトレジスタ102および非線形用出力シフトレジスタ104についてもその個数を増やす必要があるため、回路規模が大きくなるとともに、ピン数等が増大するという課題がある。
【0010】
また、1ライン分の画素の演算処理に使用できる時間が1ライン分の画素を入力するのに要する時間であるために、非線形用シフトレジスタ102,103と外部データ入出力シフトレジスタ101,105とが同じ速度で動作している場合には、プロセッサアレイ部103で使用できる処理時間がすべて非線形処理に費やされてしまい、他の処理ができないことになり、処理の待ち時間によってパフォーマンスが低下するという課題もある。
【0011】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、SIMDプロセッサを用いた構成を採りながら、小さな回路規模にてSIMDプロセッサに不向きな処理(例えば、非線形な画像処理)の実現が可能であり、さらには処理の待ち時間によるパフォーマンスの低下を防ぐことができる画像処理装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明による画像処理装置は、SIMD制御されるプロセッサアレイ部、第1系統入力または第2系統入力として与えられる画像データをプロセッサアレイ部に並列に転送する入力シフトレジスタおよびプロセッサアレイ部で処理された画像データが並列入力される出力シフトレジスタを有する第1画像処理手段と、入力される画像データを一時的に蓄積し、その蓄積した画像データを前記入力シフトレジスタに対してその第1系統入力として供給する入力側蓄積手段と、前記第1画像処理手段から出力される画像データの一部を画像処理結果として一時的に蓄積する出力側蓄積手段と、前記第1画像処理手段から出力される画像データの残りの一部を入力とし、画像処理後の画像データを前記入力シフトレジスタに対してその第2系統入力として供給する第2画像処理手段とを備える構成となっている。
【0013】
上記構成の画像処理装置において、第1画像処理手段としてのSIMDプロセッサを構成する入力シフトレジスタが、入力画像データと第2画像処理手段での処理後の画像データとを取り込む2系統の入力系を持つ一方、出力シフトレジスタから出力される画像データの一部を画像処理結果として出力側蓄積手段に、残りの一部を第2画像処理手段に供給することで、従来の非線形用入出力シフトレジスタを用いなくても、SIMDプロセッサに不向きな処理、例えば非線形処理の実現が可能になる。これにより、非線形用入出力シフトレジスタを省略できる分だけ、特にSIMDプロセッサに不向きな処理を行う回路を増やす場合には、その増えた個数に相当する非線形用入出力シフトレジスタを省略できる分だけ、回路規模を縮小できる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0015】
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係る画像処理装置の構成を示すブロック図である。図1から明らかなように、本実施形態に係る画像処理装置は、入力側蓄積手段としての入力ラインバッファ10、第1画像処理部(以下、SIMDプロセッサと記す)20、出力側蓄積手段としての出力ラインバッファ30および第2画像処理部40を備えた構成となっている。
【0016】
入力ラインバッファ10は、一定走査期間ごとに入力される画像データを一時的に蓄積する。ここで、入力ラインバッファ10が画像データを取り込む動作速度(クロック速度)と画像データを出力する動作速度とは必ずしも同じ速度でなくても良い。ここでは、一例として、入力ラインバッファ10が画像データを取り込む動作速度に対して、その2倍の動作速度で入力ラインバッファ10から画像データの出力を行うようにしている。
【0017】
SIMDプロセッサ20は、プロセッサアレイ部21、入力シフトレジスタ22および出力シフトレジスタ23を有する構成となっている。プロセッサアレイ部21は、複数のプロセッサを内蔵し、プログラム制御部(図示せず)によってSIMD制御されることにより、1ライン(1水平走査期間)分の画像データを並列に処理することができる。
【0018】
入力シフトレジスタ21は、入力ラインバッファ10から供給される画像データを第1系統入力、第2画像処理部40から供給される画像データを第2系統入力とし、これら画像データをプロセッサアレイ部21に並列に転送する。プロセッサアレイ部21は、入力される画像データに対して所定の線形な画像処理をSIMD制御のもとに行う。プロセッサアレイ部21で処理された画像データは、出力シフトレジスタ23に対して並列に出力される。
【0019】
出力シフトレジスタ23の出力ライン24の1本(24a)は、識別信号としての出力データイネーブルフラグFLGに割り当たられている。この出力データイネーブルフラグFLGは、プロセッサアレイ部21で生成される信号であり、プロセッサアレイ部21での処理中の画像データが最終処理出力の画像データであるか、第2画像処理部40に供給される画像データであるかを識別するのに用いられる。
【0020】
出力データイネーブルフラグFLGは、例えば、最終処理出力の画像データの場合には高レベル(以下、“H”レベルと記す)、第2画像処理部40に供給される画像データの場合には低レベル(以下、“L”レベルと記す)になり、出力ライン24aを介して出力ラインバッファ30に供給される。出力ラインバッファ30は、SIMDプロセッサ20から出力される画像データの一部を画像処理結果として一時的に蓄積する。すなわち、出力ラインバッファ30は、出力データイネーブルフラグFLGを受けて、当該出力データイネーブルフラグFLGが“H”レベルのときの画像データのみを取り込んで一時的に格納する。
【0021】
ここで、出力ラインバッファ30が画像データを取り込む動作速度(クロック速度)と画像データを出力する動作速度とは必ずしも同じ速度でなくても良い。ここでは、一例として、出力ラインバッファ30が画像データを取り込む動作速度に対して、その1/2の動作速度で出力ラインバッファ30から画像データの出力を行うようにしている。
【0022】
SIMDプロセッサ20から出力される画像データの残りの一部、即ち出力データイネーブルフラグFLGが“L”レベルのときの画像データは、第2画像処理部40に供給される。第2画像処理部40は、従来のLUT(ルックアップテーブル)に相当し、入力される画像データに対してSIMDプロセッサ20に不向きな処理、例えば色変換に用いられる非線形な画像処理を行う。第2画像処理部40で非線形処理された画像データは、入力シフトレジスタ22に対してその第2系統入力として供給される。
【0023】
次に、上記構成の第1実施形態に係る画像処理装置における各部の動作について説明する。
【0024】
入力画像データは、入力ラインバッファ10に一時的に格納され、さらに入力ラインバッファ10からビットを単位として入力シフトレジスタ22に読み込まれる。入力シフトレジスタ22に読み込まれた1水平走査期間(1ライン分)の画像データは、入力シフトレジスタ22からプロセッサアレイ部21に並列に転送される。プロセッサアレイ部21では、入力された画像データに対してSIMD制御のもとに線形な画像処理が実行される。
【0025】
プロセッサアレイ部21は、線形処理した画像データが最終処理出力の画像データである場合は当該画像データと共に、“H”レベルの出力データイネーブルフラグFLGを出力する。この最終処理出力の画像データおよび“H”レベルの出力データイネーブルフラグFLGは、出力シフトレジスタ23から出力ラインバッファ30に渡される。すると、出力ラインバッファ30は、“H”レベルの出力データイネーブルフラグFLGを受けて最終処理出力の画像データを取り込み、一時的に格納する。
【0026】
一方、入力された画像データに対して非線形な画像処理が必要なときは、プロセッサアレイ部21は、当該画像データと共に“L”レベルの出力データイネーブルフラグFLGを出力する。出力データイネーブルフラグFLGが“L”レベルであることで、出力ラインバッファ30は出力シフトレジスタ23から出力される画像データの取り込みを行わない。
【0027】
その結果、非線形な画像処理が必要な画像データは、プロセッサアレイ部21から出力シフトレジスタ23に転送され、さらにビットを単位として、第2画像処理部40に供給される。第2画像処理部40では、入力される画像データに対して非線形な画像処理を実行する。第2画像処理部40で非線形処理された画像データは、入力シフトレジスタ22に直列に入力され、そして入力シフトレジスタ22からプロセッサアレイ部21に並列に転送される。
【0028】
この非線形処理後の画像データは、プロセッサアレイ部21で再度線形処理されるか、若しくは処理されないでそのまま出力シフトレジスタ23にその結果が転送される。このとき、プロセッサアレイ部21からは、当該画像データと共に“H”レベルの出力データイネーブルフラグFLGが出力される。そして、出力データイネーブルフラグFLGによる識別のもとに、プロセッサアレイ部21から出力される画像データは出力ラインバッファ30に一時的に格納される。
【0029】
ここで、第1実施形態に係る画像処理装置での画像処理の具体例について、例えば色変換処理を行う場合を例に挙げて説明する。先述したように、色変換処理には非線形な画像処理が必要であり、その処理は第2画像処理部40で実行されることになる。
【0030】
先ず、R(赤)G(緑)B(青)の入力画像データが、入力ラインバッファ10に一時的に格納され、入力ラインバッファ10からビットを単位として入力シフトレジスタ22に1ライン分読み込まれ、さらに入力シフトレジスタ22からプロセッサアレイ部21に並列に転送される。プロセッサアレイ部21では、RGBの画像データを、第2画像処理部40においてLUTを用いて色変換を行う際に使用するアドレスデータに変換する線形処理が行われる。
【0031】
このアドレスデータは第2画像処理部40に供給される。第2画像処理部40では、入力されるアドレスデータを基にLUTを用いて、RGBの画像データを例えばY(イエロー)M(マゼンタ)C(シアン)K(ブラック)の画像データに色変換する非線形処理が行われる。非線形処理後のYMCKの画像データは、入力シフトレジスタ22に直列に入力され、さらに入力シフトレジスタ22からプロセッサアレイ部21に並列に転送される。
【0032】
この非線形処理後の画像データは、プロセッサアレイ部21で再度、例えばフィルタリング等の線形処理されて最終処理出力の画像データとなる。このとき、プロセッサアレイ部21は、この最終処理出力の画像データと共に、“H”レベルの出力データイネーブルフラグFLGを出力する。これにより、色変換処理が行われた画像データは、出力ラインバッファ30を経由して出力される。なお、ここでの動作説明から明らかなように、プロセッサアレイ部21は、入力画像データと第2画像処理部40での処理後の画像データとに対してそれぞれ異なる処理を行うことになる。
【0033】
上述したように、入力シフトレジスタ22に入力画像データと非線形処理後の画像データとを取り込む2系統の入力系を持たせるとともに、出力シフトレジスタ23から出力される画像データの一部を画像処理結果として出力ラインバッファ30に、残りの一部を第2画像処理部40に供給することで、従来の非線形用入出力シフトレジスタを用いなくても、SIMDプロセッサに不向きな処理の実現が可能になる。これにより、非線形用入出力シフトレジスタを省略できる分だけ、特にSIMDプロセッサに不向きな処理を行う回路を増やす場合には、その増えた個数に相当する非線形用入出力シフトレジスタを省略できる分だけ、回路規模を縮小できる。
【0034】
しかも、本実施形態に係る画像処理装置においては、入力ラインバッファ10および出力ラインバッファ30を設け、入力ラインバッファ10が画像データを取り込む動作速度(クロック速度)および出力ラインバッファ30が画像データを出力する動作速度に対して、内部の回路、即ち入力ラインバッファ10の出力以降、出力ラインバッファ30の入力までの回路の動作速度を速く、本例では2倍に設定していることで、入力ラインバッファ10から次の1ライン分の画像データが入力されるまでの間にプロセッサアレイ部21での画像処理と第2画像処理部40での画像処理とを並行して行うことができるため、処理の待ち時間によるパフォーマンスの低下を防ぐことができる。
【0035】
図2は、第1画像処理部(SIMDプロセッサ)20と第2画像処理部40との信号ラインの接続の詳細を示す結線図であり、図中、図2と同等部分には同一符号を付して示している。
【0036】
ここで、出力シフトレジスタ23の出力ビット数を仮にMビットとする。この出力ビット数Mのうち、第2画像処理部40の入力ビット数をNビットとする。なお、出力ラインバッファ30には出力シフトレジスタ23の出力ビット数M分の信号ラインが接続されている。
【0037】
図3は、最終処理出力の画像データのビット数がM−Nビット以内のときの動作説明図である。処理内容によって最終処理出力の画像データのビット数は増減するが、M−Nビット以内の場合、最終処理出力の画像データのビット数が少ないため、第2画像処理部40への入力画像データと重ならない。よって、第2画像処理部40への入力画像データと最終処理出力の画像データは並行して出力シフトレジスタ23から出力される。この場合、出力データイネーブルフラグFLGは“H”レベルである。
【0038】
図4は、最終処理出力の画像データのビット数がM−Nビットよりも多いときの動作説明図である。この場合、最終処理出力の画像データが第2画像処理部40への入力画像データと重なるため、プロセッサアレイ部21はこれらの画像データを出力シフトレジスタ23の同じ出力端子から時間差を持ってそれぞれ出力するようにする。
【0039】
具体的には、プロセッサアレイ部21は最初に、第2画像処理部40への入力画像データを出力する。この場合、当該画像データと共に“L”レベルの出力データイネーブルフラグFLGを出力する。出力データイネーブルフラグFLGが“L”レベルであることから、出力ラインバッファ30はこの画像データを取り込まない。プロセッサアレイ部21は次に、最終処理出力の画像データを出力する。この場合、当該画像データと共に“H”レベルの出力データイネーブルフラグFLGを出力する。出力データイネーブルフラグFLGが“H”レベルであることから、出力ラインバッファ30はこの画像データを取り込む。
【0040】
図5は、最終処理出力の画像データのビット数がM−Nビットよりも多い場合で、連続して入力画像データを送ったときの動作説明図である。ここで、入力ラインバッファ10の入力および出力ラインバッファ30の出力の動作速度に対して、内部の回路、即ち入力ラインバッファ10の出力以降、出力ラインバッファ30の入力までの回路は倍の速度で動作している。これにより、入力データと出力データのパイプラインを維持することができるので、処理の待ち時間によるパフォーマンスの低下を防ぐことができる。
【0041】
[第2実施形態]
図6は、本発明の第2実施形態に係る画像処理装置の構成を示すブロック図であり、図中、図1と同等部分には同一符号を付して示している。
【0042】
第1実施形態に係る画像処理装置では、SIMDプログラムに不向きな処理を行う第2の画像処理手段として、単一の画像処理部、即ち第2画像処理部40を設けた構成を採っていたのに対し、本実施形態に係る画像処理装置では、複数、例えば2つの画像処理部、即ち第2画像処理部40および第3の画像処理部50を設けた構成を採っている。
【0043】
かかる構成の第2実施形態に係る画像処理装置においても、入力ラインバッファ10の入力および出力ラインバッファ30の出力の動作速度に対して、内部の回路が3倍の速度で動作するように設定すれば、第1実施形態に係る画像処理装置の場合と同様に、入力データと出力データのパイプラインを維持することができるため、処理の待ち時間によるパフォーマンスの低下を防ぐことができる。この動作原理のもとに、第2の画像処理手段として、画像処理部の数を3以上に増やすことも可能である。
【0044】
なお、上記実施形態では、第2画像処理部40の処理として、色変換に用いられる非線形処理を例に挙げて説明したが、これに限られるものではなく、例えばデータ圧縮に用いられるハフマン符号化処理など、SIMDプロセッサ20に不向きな処理であれば良い。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、2系統の入力系を持つ入力ラインバッファと、出力する画像データの一部を最終処理出力の画像データとし、残りの一部を第2画像処理部の画像データとする出力ラインバッファとを設けたことで、従来の非線形用出力シフトレジスタを省略できるため、SIMDプロセッサを用いた構成を採りながら、小さな回路規模にてSIMDプロセッサに不向きな処理が可能である。また、入力側および出力側にそれぞれ蓄積手段を設け、当該蓄積手段に画像データを入力したり、蓄積手段から画像データを出力したりする際の動作速度に対して、実際に画像処理を行う内部回路の動作速度を速く設定したことで、入出力データのパイプラインを維持することができるため、処理の待ち時間によるパフォーマンスの低下を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る画像処理装置の構成を示すブロック図である。
【図2】第1画像処理部(SIMDプロセッサ)と第2画像処理部との信号ラインの接続の詳細を示す結線図である。
【図3】最終処理出力の画像データのビット数がM−Nビット以内のときの動作説明図である。
【図4】最終処理出力の画像データのビット数がM−Nビットよりも多いときの動作説明図である。
【図5】最終処理出力の画像データのビット数がM−Nビットよりも多い場合で、連続して入力画像データを送ったときの動作説明図である。
【図6】本発明の第2実施形態に係る画像処理装置の構成を示すブロック図である。
【図7】従来例に係る信号処理用プロセッサの回路構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10…入力ラインバッファ、20…SIMDプロセッサ(第1画像処理部)、21…プロセッサアレイ部、22…入力シフトレジスタ、23…出力シフトレジスタ、30…出力ラインバッファ、40…第2画像処理部、50…第3画像処理部
Claims (6)
- SIMD制御されるプロセッサアレイ部、第1系統入力または第2系統入力として与えられる画像データを前記プロセッサアレイ部に並列に転送する入力シフトレジスタおよび前記プロセッサアレイ部で処理された画像データが並列入力される出力シフトレジスタを有する第1画像処理手段と、
入力される画像データを一時的に蓄積し、その蓄積した画像データを前記入力シフトレジスタに対してその第1系統入力として供給する入力側蓄積手段と、
前記第1画像処理手段から出力される画像データの一部を画像処理結果として一時的に蓄積する出力側蓄積手段と、
前記第1画像処理手段から出力される画像データの残りの一部を入力とし、画像処理後の画像データを前記入力シフトレジスタに対してその第2系統入力として供給する第2画像処理手段と
を備えることを特徴とする画像処理装置。 - 前記第1画像処理手段は、前記入力側蓄積手段から供給される画像データと前記第2画像処理手段から供給される画像データとに対してそれぞれ異なる画像処理を行う
ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。 - 前記第2画像処理手段は、前記第1画像処理手段から出力される画像データの残りの一部に対して非線形の画像処理を行う
ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。 - 前記入力側蓄積手段への画像データの入力および前記出力側蓄積手段からの画像データの出力の各動作速度に対して、前記第1画像処理手段および前記第2画像処理手段の各動作速度が速く設定されている
ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。 - 前記第1画像処理手段は、前記出力シフトレジスタの出力ビット数をM、前記第2画像処理手段の入力ビット数をNとするとき、最終処理出力の画像データのビット数がM−Nビットよりも多い場合は、前記出力側蓄積手段に供給する画像データと前記第2画像処理手段に供給する画像データとを、前記出力シフトレジスタの同じ出力端子から時間差を持って出力する
ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。 - 前記第1画像処理手段は、前記出力側蓄積手段に供給する画像データを出力するときは、その旨を示す識別信号を当該画像データと共に出力し、
前記出力側蓄積手段は前記識別信号が与えられると、そのときの画像データを取り込む
ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
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JP2009507292A (ja) * | 2005-09-05 | 2009-02-19 | コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ | 分離したシリアルモジュールを備えるプロセッサアレイ |
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