JP2004038494A - ユーザ情報管理方法,アプリケーション配信方法,ユーザ情報管理サーバ,アプリケーション配信サーバ,ユーザ情報管理プログラムおよびアプリケーション配信プログラム - Google Patents

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木野 亨
Masakazu Inoue
井上 正和
Shoji Wajima
輪島 章司
Toshiya Yamazaki
山嵜 利哉
Rikiya Suzuki
鈴木 理記也
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Abstract

【課題】アプリケーションの配信処理を委託してもアプリケーション提供者がユーザ情報を容易に管理することが可能なユーザ情報管理方法,アプリケーション配信方法,ユーザ情報管理サーバ,アプリケーション配信サーバ,ユーザ情報管理プログラムおよびアプリケーション配信プログラムを提供することを目的とする。
【解決手段】アプリケーション提供サービスを利用するユーザのユーザ情報を管理するユーザ情報管理サーバ10であって、ユーザ端末30からのアプリケーション利用要求に応じて認証処理を行う認証処理手段13と、認証処理の結果に応じてアプリケーション配信サーバ20に配信依頼を送信してユーザ端末30に対するアプリケーションの配信を依頼する配信依頼手段14とを有することにより上記課題を解決する。
【選択図】     図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ユーザ情報管理方法,アプリケーション配信方法,ユーザ情報管理サーバ,アプリケーション配信サーバ,ユーザ情報管理プログラムおよびアプリケーション配信プログラムに係り、特にアプリケーション提供サービスで利用するユーザ情報管理方法,アプリケーション配信方法,ユーザ情報管理サーバ,アプリケーション配信サーバ,ユーザ情報管理プログラムおよびアプリケーション配信プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えばアプリケーションを製作してユーザ(以下、エンドユーザという)に提供するアプリケーション提供者(以下、コンテンツホルダという)は、店頭販売や通信販売などの一般の流通経路を利用してエンドユーザにアプリケーションを記録したCD−ROM等の記録媒体を提供し、アプリケーションの対価を回収していた。
【0003】
近年、インターネット等のネットワーク環境の普及に伴い、コンテンツホルダは記録媒体を利用したアプリケーションの記録媒体販売からネットワーク環境を利用したアプリケーションのネットワーク販売へとシフトしつつある。
【0004】
アプリケーションのネットワーク販売は、例えばネットワーク上のサーバに登録されたアプリケーションをエンドユーザにダウンロードさせて、アプリケーションの対価を回収していた。なお、コンテンツホルダは、業務負担やコストを考慮して、アプリケーションのネットワーク販売をアウトソーシング会社などの委託者に委託することもあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の記録媒体販売ではエンドユーザによるアプリケーションの利用状況を把握することが困難であり、且つ、記録媒体の流通コスト,不良在庫などが発生するという問題があった。
【0006】
また、アプリケーションのネットワーク販売を開始するためには、新規な開発作業が必要であり、且つ、ネットワークやサーバなどのインフラが必要であるという問題があった。
【0007】
さらに、アプリケーションのネットワーク販売をアウトソーシング会社などの委託者に委託する場合、ユーザ情報は委託者側のサーバで管理されるため、コンテンツホルダ側でユーザ情報やエンドユーザによるアプリケーションの利用状況を管理することが困難であるという問題があった。
【0008】
したがって、コンテンツホルダはエンドユーザに対して自由度の高い課金設定を容易に行うことができないという問題があった。
【0009】
本発明は、上記の点に鑑みなされたもので、アプリケーションの配信処理を委託してもアプリケーション提供者がユーザ情報を容易に管理することが可能なユーザ情報管理方法,アプリケーション配信方法,ユーザ情報管理サーバ,アプリケーション配信サーバ,ユーザ情報管理プログラムおよびアプリケーション配信プログラムを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
そこで、上記課題を解決するため、本発明は、アプリケーションをユーザの利用するユーザ端末に提供するアプリケーション提供者の利用するコンピュータにおいて前記ユーザのユーザ情報を管理するユーザ情報管理方法であって、前記コンピュータは、前記ユーザ端末からのアプリケーション利用要求に応じて認証処理を行う認証処理段階と、前記認証処理の結果に応じて、前記アプリケーションの配信処理を委託した委託者のアプリケーション配信サーバに、少なくともユーザ識別情報およびアプリケーション識別情報を含んだ配信依頼を送信して前記ユーザ端末に対するアプリケーションの配信を依頼する配信依頼段階とを有することを特徴とする。
【0011】
また、本発明は、アプリケーションをユーザの利用するユーザ端末に提供するアプリケーション提供者が利用するユーザ情報管理サーバから前記アプリケーションの配信処理を委託された委託者が利用するコンピュータにおいて前記アプリケーションの配信処理を行うアプリケーション配信方法であって、前記コンピュータは、前記ユーザ情報管理サーバから、少なくともユーザ識別情報およびアプリケーション識別情報を含んだ配信依頼を受信する受信段階と、前記アプリケーション識別情報に応じたアプリケーションを前記ユーザ識別情報に応じたユーザ端末に配信する配信段階と、前記ユーザ識別情報およびアプリケーション識別情報を利用実績情報として格納手段に格納する格納段階とを有することを特徴とする。
【0012】
本発明によれば、ユーザ情報をアプリケーション提供者が管理し、少なくともユーザ識別情報およびアプリケーション識別情報を含んだ配信依頼を送信してアプリケーションの配信を依頼することができるので、アプリケーションの配信処理を委託してもアプリケーション提供者がユーザ情報を容易に管理できる。したがって、アプリケーション提供者はユーザ情報を利用することで、ユーザに対して自由度の高い課金設定を容易に行うことが可能である。
【0013】
また、本発明によれば、アプリケーション提供者からの配信依頼に応じてアプリケーションの配信を行うことができるので、委託者側に認証機能を設ける必要がない。したがって、アプリケーションの配信処理を委託された委託者はユーザ情報を管理することなく、ユーザにアプリケーションを配信することが可能である。
【0014】
さらに、本発明によれば、前記ユーザ識別情報およびアプリケーション識別情報を利用実績情報として格納しておくことにより、アプリケーション提供者と委託者との間で自由度の高い課金設定を容易に行うことが可能である。
【0015】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面に基づいて説明する。なお、本実施例で用いるコンテンツという用語はアプリケーションと同義である。
【0016】
図1は、本発明によるコンテンツ提供システムの一実施例の構成図を示す。図1のコンテンツ提供システム1は、ユーザ情報管理サーバ10と,コンテンツ配信サーバ20と,ユーザ端末30とが、例えばインターネットなどのネットワーク40を介して接続されている。
【0017】
ユーザ情報管理サーバ10はコンテンツホルダが利用するコンピュータであり、ユーザ情報16を有している。コンテンツ配信サーバ20はコンテンツホルダから委託を受けた委託者が利用するコンピュータであり、コンテンツデータ25および履歴情報26を有している。また、ユーザ端末30はコンテンツの提供を受けるエンドユーザが利用するコンピュータである。
【0018】
ユーザ情報管理サーバ10は、ユーザ登録プログラム11と,コンテンツ登録依頼プログラム12と,ユーザ認証プログラム13と,配信依頼プログラム14と,ユーザ課金プログラム15とを実行する。
【0019】
ユーザ登録プログラム11は、コンテンツデータ25の提供を受けるエンドユーザのユーザ情報16を登録する。コンテンツ登録依頼プログラム12は、コンテンツデータ25の登録をコンテンツ配信サーバ20に依頼する。ユーザ認証プログラム13は、エンドユーザの認証を行う。配信依頼プログラム14は、ユーザ端末30に対するコンテンツデータ25の配信をコンテンツ配信サーバ20に依頼する。ユーザ課金プログラム15はエンドユーザに対する課金処理を行う。
【0020】
コンテンツ配信サーバ20は、コンテンツ登録プログラム21と,配信プログラム22と,履歴管理プログラム23と,コンテンツホルダ課金プログラム24とを実行する。
【0021】
コンテンツ登録プログラム21は、ユーザ情報管理サーバ10から受信したコンテンツデータ25を記憶手段へ登録する。配信プログラム22は、コンテンツデータ25をユーザ端末30に配信する。履歴管理プログラム23は、ユーザ端末30に対するコンテンツデータ25の配信実績を履歴情報26として管理する。コンテンツホルダ課金プログラム24はコンテンツホルダに対する課金処理を行う。
【0022】
ユーザ端末30は、送受信プログラム31と,コンテンツ受信プログラム32とを実行する。
【0023】
送受信プログラム31は例えばブラウザなどであり、ネットワーク40を介してユーザ情報管理サーバ10,コンテンツ配信サーバ20との間で通信を行う。コンテンツ受信プログラム32は例えばブラウザ用のプラグインなどであり、コンテンツデータ25をコンテンツ配信サーバ20から受信する。
【0024】
図2は、本発明によるユーザ情報管理サーバおよびコンテンツ配信サーバの一実施例のハードウェア構成図を示す。
【0025】
ユーザ情報管理サーバ10およびコンテンツ配信サーバ20は、それぞれバスBで相互に接続されている入力装置101と,表示装置102と,ドライブ装置103と,記録媒体104と,補助記憶装置105と,メモリ装置106と,演算処理装置107と,インターフェース装置108と,データベース(以下、DBという)109とを有するように構成される。
【0026】
入力装置101はキーボード及びマウスなどで構成され、様々な操作指示を入力するために用いられる。表示装置102は、操作に必要な各種ウインドウやデータ等を表示する。インターフェース装置108は、ネットワーク40に接続する為のインターフェースであり、例えばLANアダプタ,モデム(Modem)等で構成される。
【0027】
DB109は、本発明のユーザ情報管理方法またはコンテンツ配信方法の処理に必要な各種情報(例えば、ユーザ情報16,コンテンツデータ25,履歴情報26など)を管理する。なお、DBサーバを別途設けて、DB109に格納されている情報を管理させてもよい。
【0028】
本発明のユーザ情報管理方法またはコンテンツ配信方法を実現するための各種プログラムは、CD−ROM等の記録媒体104によって提供される。プログラムを記録した記録媒体104はドライブ装置103にセットされ、プログラムが記録媒体104から読み出されて補助記憶装置105にインストールされる。
【0029】
補助記憶装置105はインストールされたプログラムを格納すると共に、プログラムの処理に必要なファイルやデータ等を格納する。メモリ装置106は、起動時に補助記憶装置105からプログラムを読み出して格納する。演算処理装置107は、メモリ装置106に格納されたプログラムに従って処理を実行する。
【0030】
以下、本発明によるコンテンツ提供システム1の処理を図面を参照しつつ詳細に説明していく。コンテンツ提供システム1では、事前にユーザ登録処理とコンテンツ登録処理とを行う。
【0031】
コンテンツ提供システム1の利用を希望するエンドユーザからアプリケーションの配信サービスを利用するための登録依頼があると、依頼を受け付けたユーザ登録プログラム11が図3のようなユーザ情報16を登録する。
【0032】
図3は、ユーザ情報の一例の構成図を示す。図3のユーザ情報16は、エンドユーザID,ユニークユーザID,氏名,アドレスを有する。エンドユーザIDはエンドユーザの識別情報であって、エンドユーザと一対一に対応している。また、ユニークユーザIDはエンドユーザIDと対応付けられて登録されている。なお、ユニークユーザIDとエンドユーザIDとは必ずしも一対一に対応付けなくともよく、一対nに対応付けてもよい。
【0033】
図4は、コンテンツ登録処理の一例の説明図を示す。コンテンツホルダ側の従業員などからコンテンツデータ25の登録要求があると、ユーザ情報管理サーバ10のコンテンツ登録依頼プログラム12はステップS10に進み、コンテンツデータ25およびコンテンツホルダを識別するためのコンテンツホルダIDをコンテンツ配信サーバ20のコンテンツ登録プログラム21に送信し、コンテンツデータ25の登録を依頼する。
【0034】
コンテンツ登録プログラム21は、ユーザ情報管理サーバ10のコンテンツ登録依頼プログラム12からコンテンツデータ25およびコンテンツホルダIDを受信するとステップS11に進む。ステップS11では、コンテンツ登録プログラム21が、コンテンツデータ25を識別するためのコンテンツIDを生成し、コンテンツデータ25をコンテンツホルダIDおよびコンテンツIDと対応付けて登録する。
【0035】
なお、コンテンツデータ25の登録方法はこれに限るものではなく、例えば記録媒体104に記録されたコンテンツデータをコンテンツ配信サーバ20が読み込んでもよい。また、コンテンツ登録プログラム21はコンテンツデータを登録する際に、例えばネットワークを介して配信するのに適した形式にコンテンツをエンコードするどの変換処理を行ってもよい。生成したコンテンツIDは、登録の完了情報とともにユーザ情報管理サーバ10へ通知する。
【0036】
図5は、コンテンツ配信処理の一例の説明図を示す。なお、図5では説明に必要のない構成を一部省略している。ステップS21では、コンテンツデータ25の配信を希望するエンドユーザの利用するユーザ端末30の送受信プログラム31がユーザ情報管理サーバ10にエンドユーザIDおよびパスワードを送信し、ログインを要求する。
【0037】
ユーザ情報管理サーバ10のユーザ認証プログラム13は、ユーザ端末30からログイン要求を受信すると、そのログイン要求に対する認証処理を行う。認証処理が正常に終了すると、ユーザ認証プログラム13は認証が正常に終了した旨をユーザ端末30に通知する。なお、認証処理が正常に終了しなければ、例えばユーザ認証プログラム13はその旨をユーザ端末30に通知する。
【0038】
ユーザ情報管理サーバ10から認証が正常に終了した旨が通知されるとステップS22に進み、ユーザ端末30の送受信プログラム31はエンドユーザが配信を希望するとして選択したコンテンツをユーザ情報管理サーバ10の配信依頼プログラム14に通知する。
【0039】
エンドユーザが選択したコンテンツが通知されると、ユーザ情報管理サーバ10の配信依頼プログラム14は図3のユーザ情報16を参照し、ステップS21で受信したエンドユーザIDに対応するユニークユーザIDを取得する。例えば図3のユーザ情報の場合、配信依頼プログラム14はエンドユーザID「U001」を受信すると、ユニークユーザID「X001」を取得する。
【0040】
ステップS22に続いてステップS23に進み、配信依頼プログラム14は取得したユニークユーザID,ユーザ情報管理サーバ10を利用するコンテンツホルダを識別するためのコンテンツホルダIDおよびエンドユーザが選択したコンテンツをコンテンツ配信サーバ20に通知することで、ユーザ端末30に対するコンテンツデータ25の配信を依頼する。
【0041】
ステップS23に続いてステップS24に進み、コンテンツ配信サーバ20の配信プログラム22はユーザ情報管理サーバ10を経由してコンテンツ配信サーバ20のアドレス(例えば、URL)をユーザ端末30に通知する。言い替えれば、配信プログラム22はコンテンツ配信サーバ20のアドレスをリダイレクト情報としてユーザ端末30に通知する。
【0042】
コンテンツ配信サーバ20のアドレスを通知されると、ユーザ端末30のコンテンツ受信プログラム32はステップS25に進み、通知されたコンテンツ配信サーバ20のアドレスを用いてコンテンツデータ25に登録されている該当するコンテンツの一部又は全部の配信を要求する。コンテンツ配信サーバ20の配信プログラム22は、ユーザ端末30からの要求に応じてコンテンツデータ25の一部又は全部をユーザ端末30に配信する。なお、ステップS25の要求および配信は、コンテンツデータ25のサイズなどに応じて1回以上行われる。
【0043】
ユーザ端末30のコンテンツ受信プログラム32は、ステップS25でコンテンツ配信サーバ20から受信したコンテンツデータ25の一部又は全部をキャッシュなどに格納し、格納したコンテンツデータ25を起動する。
【0044】
なお、コンテンツ配信サーバ20の履歴管理プログラム23は図6のような履歴情報26をユーザ端末30に対する配信実績として管理する。図6は、履歴情報の一例の構成図を示す。図6の履歴情報26は、コンテンツホルダID,コンテンツID,ユニークユーザID,利用開始年月日時刻,利用終了年月日時刻を有する。
【0045】
図5のようなコンテンツ配信処理では、コンテンツホルダ側がユーザ情報管理サーバ10にてユーザ情報を管理しているために、コンテンツ配信サーバ20にユーザ情報を渡す必要がなく、エンドユーザの個人情報に対するセキュリティが向上する。また、コンテンツホルダ側でユーザ認証を行うために、コンテンツ配信サーバ20はユーザ認証の仕組みを有する必要がない。
【0046】
本実施例では、ステップS25でコンテンツデータ25をユーザ端末30に配信する例について説明したが、コンテンツデータ25をユーザ端末30に配信することなく、コンテンツ配信サーバ20側で起動する構成も可能である。この場合、コンテンツデータ25を起動したコンテンツ配信サーバ20はステップS25で、ユーザ端末30からのリクエストを処理してユーザ端末30にレスポンスする。
【0047】
図7は、課金処理の一例の説明図を示す。なお、図7では説明に必要のない構成を一部省略している。ステップS31では、コンテンツ配信サーバ20のコンテンツホルダ課金プログラム24が、図6のような履歴情報26から課金額を算出する期間に該当する配信実績レコードを選択して取得する。
【0048】
コンテンツホルダ課金プログラム24は、履歴情報26から選択して取得した配信実績レコードをユニークユーザIDでグループ化する。例えばコンテンツホルダ課金プログラム24は、SQLの「group by句」でユニークユーザIDを指定することでグループ化を行う。
【0049】
コンテンツホルダ課金プログラム24は、グループ化された配信実績レコードのグループ数を計数し、その数をユニークユーザ数とする。例えばコンテンツホルダ課金プログラム24は、SQLの「select文」でcount指定することでユニークユーザ数を算出する。言い替えれば、コンテンツホルダ課金プログラム24は、課金額を算出する期間に1回以上利用されたユニークユーザIDの数をユニークユーザ数として計数している。
【0050】
コンテンツホルダ課金プログラム24は、計数したユニークユーザ数およびコンテンツホルダと委託者とで契約された課金体系に応じて課金額を算出する。図8は、課金体系の一例の説明図を示す。
【0051】
図8の課金体系の場合、コンテンツホルダがコンテンツ配信サーバ20に登録したコンテンツ数に応じた管理料と、ユニークユーザ数に応じた配信料とに応じて課金額が算出される。
【0052】
例えばコンテンツ数10に対して300ユニークユーザで契約しているコンテンツホルダの課金該当期間に利用のあったユニークユーザ数が310である場合、課金額は41万円(管理料10万円+配信料31万円)となる。また、コンテンツ数10に対して300ユニークユーザで契約しているコンテンツホルダのユニークユーザ数が300以下である場合、例えば契約口数以下の利用数であっても契約口数分の利用があったとみなして課金するとすると、課金額は40万円(管理料10万円+配信料30万円)となる。
【0053】
ステップS32では、算出した課金額を用いてコンテンツホルダ課金プログラム24がコンテンツホルダに対して課金処理を行う。なお、コンテンツホルダ課金プログラム24は、算出した課金額,ユニークユーザ数などを含む図9のような課金情報を管理する。
【0054】
図9は、課金情報の一例の構成図を示す。図9の課金情報は、コンテンツホルダID,コンテンツ数,課金対象期間,ユニークユーザ数,課金額を有する。コンテンツホルダIDは、課金対象のコンテンツホルダを識別するための識別情報である。コンテンツ数は、コンテンツホルダがコンテンツ配信サーバ20に登録したコンテンツの数である。課金対象期間は課金額を算出する期間を表し、例えば図9の課金対象期間「200202」が2002年2月を表す。
【0055】
ステップS33では、コンテンツ配信サーバ20の例えば履歴管理プログラム23が履歴情報26をユーザ情報管理サーバ10に送信する。ステップS34では、受信した履歴情報26を用いてユーザ課金プログラム15が、エンドユーザに対して課金処理を行う。
【0056】
なお、ユーザ課金プログラム15は、コンテンツホルダとエンドユーザとの間で契約した課金体系に応じて、履歴情報26から課金額を自由に算出することができる。したがって、コンテンツホルダはコンテンツ配信サーバ20から送信されてくるコンテンツホルダに対する課金とは依存関係を持たずに、エンドユーザに対して自由度の高い課金設定を行うことが可能である。また、履歴情報26を取得するこで、コンテンツホルダはエンドユーザによるコンテンツデータ25の利用状況を詳細に把握することが可能である。
【0057】
本発明によるコンテンツ提供システム1では、コンテンツ配信サーバ20を運営する委託者,ユーザ情報管理サーバを運営するコンテンツホルダおよびエンドユーザの夫々に対して次のような長所がある。
【0058】
委託者は、コンテンツの収益率によるリスクを負うことがないので、コンテンツ配信サーバ20の負荷のみを考慮して資源の見積りができる。コンテンツホルダは、委託者に対して支払う課金額の変動が少なく、且つ、エンドユーザに対する課金体系を自由に設定できる。また、エンドユーザはコンテンツホルダとの間で契約した課金体系に応じてコンテンツを利用することができる。
【0059】
本発明は、以下に記載する付記のような構成が考えられる。
(付記1)アプリケーションをユーザの利用するユーザ端末に提供するアプリケーション提供者の利用するコンピュータにおいて前記ユーザのユーザ情報を管理するユーザ情報管理方法であって、
前記コンピュータは、
前記ユーザ端末からのアプリケーション利用要求に応じて認証処理を行う認証処理段階と、
前記認証処理の結果に応じて、前記アプリケーションの配信処理を委託した委託者のアプリケーション配信サーバに、少なくともユーザ識別情報およびアプリケーション識別情報を含んだ配信依頼を送信して前記ユーザ端末に対するアプリケーションの配信を依頼する配信依頼段階と
を有することを特徴とするユーザ情報管理方法。
(付記2)前記アプリケーション利用要求は、少なくとも前記ユーザと一対一に対応付けられた第1のユーザ識別情報およびアプリケーション識別情報を含み、前記配信依頼は、少なくとも前記第1のユーザ識別情報とn対1に対応付けられた第2のユーザ識別情報およびアプリケーション識別情報を含むことを特徴とする付記1記載のユーザ情報管理方法。
(付記3)前記配信依頼は、アプリケーション提供者識別情報を更に含むことを特徴とする付記1記載のユーザ情報管理方法。
(付記4)前記ユーザ端末に提供する1つ以上のアプリケーションと前記アプリケーション提供者識別情報とを前記アプリケーション配信サーバに送信して前記アプリケーションの登録を依頼するアプリケーション登録依頼段階を更に有することを特徴とする付記3記載のユーザ情報管理方法。
(付記5)アプリケーションをユーザの利用するユーザ端末に提供するアプリケーション提供者が利用するユーザ情報管理サーバから前記アプリケーションの配信処理を委託された委託者が利用するコンピュータにおいて前記アプリケーションの配信処理を行うアプリケーション配信方法であって、
前記コンピュータは、
前記ユーザ情報管理サーバから、少なくともユーザ識別情報およびアプリケーション識別情報を含んだ配信依頼を受信する受信段階と、
前記アプリケーション識別情報に応じたアプリケーションを前記ユーザ識別情報に応じたユーザ端末に配信する配信段階と、
前記ユーザ識別情報およびアプリケーション識別情報を利用実績情報として格納手段に格納する格納段階と
を有することを特徴とするアプリケーション配信方法。
(付記6)前記配信依頼に含まれるユーザ情報は、前記ユーザと一対一に対応付けられた第1のユーザ識別情報に、更にn対1に対応付けられた第2のユーザ識別情報であることを特徴とする付記5記載のアプリケーション配信方法。
(付記7)前記配信依頼は、アプリケーション提供者識別情報を更に含むことを特徴とする付記5記載のアプリケーション配信方法。
(付記8)前記利用実績情報を前記ユーザ情報管理サーバに提供することを特徴とする付記5記載のアプリケーション配信方法。
(付記9)前記利用実績情報に含まれる前記第2のユーザ識別情報を重複がないように取得し、取得した第2のユーザ識別情報の数に応じて前記アプリケーション提供者に対する課金情報を作成する課金情報作成段階を更に有することを特徴とする付記6記載のアプリケーション配信方法。
(付記10)アプリケーション提供サービスを利用するユーザのユーザ情報を管理するユーザ情報管理サーバであって、
前記ユーザが利用するユーザ端末からのアプリケーション利用要求に応じて認証処理を行う認証処理手段と、
前記認証処理の結果に応じて、前記アプリケーションの配信処理を委託した委託者のアプリケーション配信サーバに、少なくともユーザ識別情報およびアプリケーション識別情報を含んだ配信依頼を送信して前記ユーザ端末に対するアプリケーションの配信を依頼する配信依頼手段と
を有することを特徴とするユーザ情報管理サーバ。
(付記11)アプリケーションをユーザに提供するアプリケーション提供者が利用するユーザ情報管理サーバからの依頼に応じてアプリケーションを前記ユーザが利用するユーザ端末に配信するアプリケーション配信サーバであって、
前記ユーザ情報管理サーバから、少なくともユーザ識別情報およびアプリケーション識別情報を含んだ配信依頼を受信し、前記アプリケーション識別情報に応じたアプリケーションを前記ユーザ識別情報に応じたユーザ端末に配信する配信手段と、
前記ユーザ識別情報およびアプリケーション識別情報を利用実績情報として管理する管理手段と
を有することを特徴とするアプリケーション配信サーバ。
(付記12)コンピュータに、
アプリケーション提供サービスを利用するユーザが利用するユーザ端末からのアプリケーション利用要求に応じて認証処理を行う認証処理手順と、
前記認証処理の結果に応じて、アプリケーション提供者がアプリケーションの配信処理を委託した委託者のアプリケーション配信サーバに、少なくともユーザ識別情報およびアプリケーション識別情報を含んだ配信依頼を送信して前記ユーザ端末に対するアプリケーションの配信を依頼する配信依頼手順と
を実行させるためのユーザ情報管理プログラム。
(付記13)コンピュータに、
アプリケーション提供者のユーザ情報管理サーバから、少なくともユーザ識別情報およびアプリケーション識別情報を含んだ配信依頼を受信し、前記アプリケーション識別情報に応じたアプリケーションを前記ユーザ識別情報に応じたユーザ端末に配信する配信手順と、
前記ユーザ識別情報およびアプリケーション識別情報を利用実績情報として格納手段に格納する格納手順と
を実行させるためのアプリケーション配信プログラム。
(付記14)コンピュータに、
アプリケーション提供サービスを利用するユーザが利用するユーザ端末からのアプリケーション利用要求に応じて認証処理を行う認証処理手順と、
前記認証処理の結果に応じて、アプリケーション提供者がアプリケーションの配信処理を委託した委託者のアプリケーション配信サーバに、少なくともユーザ識別情報およびアプリケーション識別情報を含んだ配信依頼を送信して前記ユーザ端末に対するアプリケーションの配信を依頼する配信依頼手順と
を実行させるためのユーザ情報管理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
(付記15)コンピュータに、
アプリケーション提供者のユーザ情報管理サーバから、少なくともユーザ識別情報およびアプリケーション識別情報を含んだ配信依頼を受信し、前記アプリケーション識別情報に応じたアプリケーションを前記ユーザ識別情報に応じたユーザ端末に配信する配信手順と、
前記ユーザ識別情報およびアプリケーション識別情報を利用実績情報として格納手段に格納する格納手順と
を実行させるためのアプリケーション配信プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【0060】
【発明の効果】
上述の如く、本発明によれば、アプリケーションの配信処理を委託してもアプリケーション提供者がユーザ情報を容易に管理できる。したがって、アプリケーション提供者はユーザ情報を利用することで、ユーザに対して自由度の高い課金設定を容易に行うことが可能である。
【0061】
また、本発明によれば、アプリケーションの配信処理を委託された委託者はユーザ情報を管理することなく、ユーザにアプリケーションを配信することが可能である。さらに、本発明によれば、アプリケーション提供者と委託者との間で自由度の高い課金設定を容易に行うことが可能である。
【0062】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるコンテンツ提供システムの一実施例の構成図である。
【図2】本発明によるユーザ情報管理サーバおよびコンテンツ配信サーバの一実施例のハードウェア構成図である。
【図3】ユーザ情報の一例の構成図である。
【図4】コンテンツ登録処理の一例の説明図である。
【図5】コンテンツ配信処理の一例の説明図である。
【図6】履歴情報の一例の構成図である。
【図7】課金処理の一例の説明図である。
【図8】課金体系の一例の説明図である。
【図9】課金情報の一例の構成図である。
【符号の説明】
1  コンテンツ提供システム
10  ユーザ情報管理サーバ
11  ユーザ登録プログラム
12  コンテンツ登録依頼プログラム
13  ユーザ認証プログラム
14  配信依頼プログラム
15  ユーザ課金プログラム
16  ユーザ情報
20  コンテンツ配信サーバ
21  コンテンツ登録プログラム
22  配信プログラム
23  履歴管理プログラム
24  コンテンツホルダ課金プログラム
25  コンテンツデータ
26  履歴情報
30  ユーザ端末
31  送受信プログラム
32  コンテンツ受信プログラム
101  入力装置
102  表示装置
103  ドライブ装置
104  記録媒体
105  補助記憶装置
106  メモリ装置
107  演算処理装置
108  インターフェース装置
109  データベース(DB)

Claims (10)

  1. アプリケーションをユーザの利用するユーザ端末に提供するアプリケーション提供者の利用するコンピュータにおいて前記ユーザのユーザ情報を管理するユーザ情報管理方法であって、
    前記コンピュータは、
    前記ユーザ端末からのアプリケーション利用要求に応じて認証処理を行う認証処理段階と、
    前記認証処理の結果に応じて、前記アプリケーションの配信処理を委託した委託者のアプリケーション配信サーバに、少なくともユーザ識別情報およびアプリケーション識別情報を含んだ配信依頼を送信して前記ユーザ端末に対するアプリケーションの配信を依頼する配信依頼段階と
    を有することを特徴とするユーザ情報管理方法。
  2. 前記アプリケーション利用要求は、少なくとも前記ユーザと一対一に対応付けられた第1のユーザ識別情報およびアプリケーション識別情報を含み、
    前記配信依頼は、少なくとも前記第1のユーザ識別情報とn対1に対応付けられた第2のユーザ識別情報およびアプリケーション識別情報を含むことを特徴とする請求項1記載のユーザ情報管理方法。
  3. アプリケーションをユーザの利用するユーザ端末に提供するアプリケーション提供者が利用するユーザ情報管理サーバから前記アプリケーションの配信処理を委託された委託者が利用するコンピュータにおいて前記アプリケーションの配信処理を行うアプリケーション配信方法であって、
    前記コンピュータは、
    前記ユーザ情報管理サーバから、少なくともユーザ識別情報およびアプリケーション識別情報を含んだ配信依頼を受信する受信段階と、
    前記アプリケーション識別情報に応じたアプリケーションを前記ユーザ識別情報に応じたユーザ端末に配信する配信段階と、
    前記ユーザ識別情報およびアプリケーション識別情報を利用実績情報として格納手段に格納する格納段階と
    を有することを特徴とするアプリケーション配信方法。
  4. 前記配信依頼に含まれるユーザ情報は、前記ユーザと一対一に対応付けられた第1のユーザ識別情報に、更にn対1に対応付けられた第2のユーザ識別情報であることを特徴とする請求項3記載のアプリケーション配信方法。
  5. 前記利用実績情報を前記ユーザ情報管理サーバに提供することを特徴とする請求項3記載のアプリケーション配信方法。
  6. 前記利用実績情報に含まれる前記第2のユーザ識別情報を重複がないように取得し、取得した第2のユーザ識別情報の数に応じて前記アプリケーション提供者に対する課金情報を作成する課金情報作成段階を更に有することを特徴とする請求項3記載のアプリケーション配信方法。
  7. アプリケーション提供サービスを利用するユーザのユーザ情報を管理するユーザ情報管理サーバであって、
    前記ユーザが利用するユーザ端末からのアプリケーション利用要求に応じて認証処理を行う認証処理手段と、
    前記認証処理の結果に応じて、前記アプリケーションの配信処理を委託した委託者のアプリケーション配信サーバに、少なくともユーザ識別情報およびアプリケーション識別情報を含んだ配信依頼を送信して前記ユーザ端末に対するアプリケーションの配信を依頼する配信依頼手段と
    を有することを特徴とするユーザ情報管理サーバ。
  8. アプリケーションをユーザに提供するアプリケーション提供者が利用するユーザ情報管理サーバからの依頼に応じてアプリケーションを前記ユーザが利用するユーザ端末に配信するアプリケーション配信サーバであって、前記ユーザ情報管理サーバから、少なくともユーザ識別情報およびアプリケーション識別情報を含んだ配信依頼を受信し、前記アプリケーション識別情報に応じたアプリケーションを前記ユーザ識別情報に応じたユーザ端末に配信する配信手段と、
    前記ユーザ識別情報およびアプリケーション識別情報を利用実績情報として管理する管理手段と
    を有することを特徴とするアプリケーション配信サーバ。
  9. コンピュータに、
    アプリケーション提供サービスを利用するユーザが利用するユーザ端末からのアプリケーション利用要求に応じて認証処理を行う認証処理手順と、
    前記認証処理の結果に応じて、アプリケーション提供者がアプリケーションの配信処理を委託した委託者のアプリケーション配信サーバに、少なくともユーザ識別情報およびアプリケーション識別情報を含んだ配信依頼を送信して前記ユーザ端末に対するアプリケーションの配信を依頼する配信依頼手順と
    を実行させるためのユーザ情報管理プログラム。
  10. コンピュータに、
    アプリケーション提供者のユーザ情報管理サーバから、少なくともユーザ識別情報およびアプリケーション識別情報を含んだ配信依頼を受信し、前記アプリケーション識別情報に応じたアプリケーションを前記ユーザ識別情報に応じたユーザ端末に配信する配信手順と、
    前記ユーザ識別情報およびアプリケーション識別情報を利用実績情報として格納手段に格納する格納手順と
    を実行させるためのアプリケーション配信プログラム。
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