JP2004037858A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【目的】軸に設けたフランジに感光ドラムを装着して感光ドラムを支持する画像形成装置に関し、特には、装置本体内において回転可能に設けたフランジに向かって感光ドラムを傷つけることなく正確な位置に着脱可能に装着することができる画像形成装置を提供する。
【構成】軸30にフランジ50を介して感光ドラム10を支持する画像形成装置において、感光ドラム10を軸方向に移動させてフランジ50に装着するときに、感光ドラム10の内側面とフランジ50の外側面とが当接するに先立って、感光ドラム10の中心が軸30の中心に位置するように弾性変形しながら感光ドラム10を案内し、且つ感光ドラム10とフランジ50とが位置決めされたときに感光ドラム10の内側面を押圧する弾性部材がフランジに設けられている。
【選択図】 図2
【構成】軸30にフランジ50を介して感光ドラム10を支持する画像形成装置において、感光ドラム10を軸方向に移動させてフランジ50に装着するときに、感光ドラム10の内側面とフランジ50の外側面とが当接するに先立って、感光ドラム10の中心が軸30の中心に位置するように弾性変形しながら感光ドラム10を案内し、且つ感光ドラム10とフランジ50とが位置決めされたときに感光ドラム10の内側面を押圧する弾性部材がフランジに設けられている。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、軸に設けたフランジに感光ドラムを装着して感光ドラムを支持する画像形成装置に関し、特には、装置本体内において回転可能に設けたフランジに向かって感光ドラムを傷つけることなく正確な位置に着脱可能に装着することができる画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
筒状の金属製の感光ドラムの両端にフランジを設け、フランジの中心に軸を設けて画像形成装置に装着し駆動源に連結して用いている。感光ドラムとフランジとの結合には圧入や接着剤などの方法によって固定していることが多く、メンテナンスや寿命となった感光ドラムだけを交換するときにフランジの取り外しが煩雑な作業となってしまう。感光ドラムとフランジとを接着剤または圧入の方法をとらずに強固に感光ドラムとフランジとを固定する技術が特開平6−332347号公報に記載されている。この技術は、フランジの外周に有弾性の導電性リングを設け、感光ドラムに挿入する構成が開示されている。
【0003】
一方、高解像度化や高速化を達成させるために感光ドラムは極めて高精度で且つがたつきのないように装置本体内に装着する必要がある。このため、画像形成装置内部に予め感光ドラムを支持する軸とフランジとを備えているものが好ましい。即ち、画像形成装置の製造工程時において軸とフランジとを装置内に配置し、駆動源からの伝達ががたのないように組み立て調整することができ、感光ドラムの着脱のみの交換によりメンテナンスなどを行うことができる。
【0004】
上述した画像形成装置に感光ドラムを装着するときには、例えば、感光ドラムの一端側の内周面をフランジの外周面に挿入させて突き当てて位置決めすると共に、感光ドラムの他端側に別に設けたフランジの穴に軸を挿通させる。別のフランジは、取り外す必要がないために予め感光ドラムに圧入して固定されている。あるいは感光ドラムとフランジとが一体形成されていても良い。別のフランジにはドラムを回転可能にするためにベアリングが設けられている。そして感光ドラムを軸方向にベアリングを介してばねなどの押圧部材により別のフランジが位置する方向から押圧して感光ドラムとフランジとを固定している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述した画像形成装置において、駆動源からの駆動の伝達が装置本体側に設けたフランジに伝達されたときに、感光ドラムとフランジとの間の接触している部分にスリップが生じる場合がある。特に複写速度が高速の画像形成装置においては駆動開始時に急激に回転が上昇するためにスリップが生じ易く、感光ドラムとフランジとの接触部分がすれて金属粉が発生する。この金属粉は画像形成に悪影響を及ぼしてシート材の画質が低下したり、感光ドラムの表面に付着して感光ドラム表面を傷つけて感光ドラムの寿命を短くし、有効な画像形成の出力枚数を達成することができない。
また、押圧部材による感光ドラムへの押圧力が小さい場合にフランジと感光ドラムとの間に駆動伝達トルクが不足してフランジと感光ドラムとの連結部で更にスリップが生じ易くなってしまうという問題を有する。
【0006】
更に、感光ドラムの装着時に感光ドラムの先端部分がフランジに向かって真っ直ぐに挿入されずにフランジの縁にぶつかってしまう場合が生じる。感光ドラムはアルミなどの金属材料よりなり、特にアルミ製の感光ドラムは衝撃に弱く、感光ドラムがフランジとの衝突によって変形し、回転時に感光ドラムが偏心してしまい画像形成が忠実に良好に行われなくなってしまうという問題を有する。
【0007】
本発明は上記問題を解決するため、簡単な構成により確実に感光ドラムをフランジに案内し、且つ感光ドラムの挿着後に感光ドラムとフランジとがスリップすることがない画像形成装置を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するため、軸にフランジを介して感光ドラムを支持する画像形成装置において、感光ドラムを軸方向に移動させてフランジに装着するときに、感光ドラムの内側面とフランジの外側面とが当接するに先立って、感光ドラムの中心が軸の中心に位置するように弾性変形しながら感光ドラムを案内し、且つ感光ドラムとフランジとが位置決めされたときに感光ドラムの内側面を押圧する弾性部材がフランジに設けられていることを特徴とする。
【0009】
また、装置本体に支持された軸にフランジを回転可能に設け、このフランジに感光ドラムを軸の軸方向に装着可能に設けた画像形成装置において、感光ドラムの内側面とフランジの外側面とが当接するに先立って、感光ドラムの中心が軸の中心に位置するように弾性変形しながら感光ドラムを案内し、且つ感光ドラムとフランジとが位置決めされたときに感光ドラムの内側面を押圧する弾性部材がフランジに設けられていることを特徴とする。
【0010】
また、弾性部材は、その一部がフランジの外側面から半径方向外側に突出するように設けた複数の回転可能な弾性ローラからなることを特徴とし、フランジの外側面がテーパ面を有することを特徴とする。
【0011】
更に、装置本体に軸線方向にスライド可能に設けた枠体を有し、感光ドラムを枠体内に載置し、枠体を移動させて前記感光ドラムを前記フランジに装着し、軸の先端側を枠体に固定部材で固定することを特徴とする。
【0012】
フランジに対して感光ドラムを装着させるときに、フランジに設けた弾性部材が感光ドラムとフランジとの接触に先立って感光ドラムの内周面に接触する。弾性部材は、感光ドラムの中心がフランジに設けた軸の中心と一致するように作用しながら案内される。弾性部材によって案内された感光ドラムの先端がフランジに突き当たって位置決めされる。次いで別のフランジを設けた側から押圧部材によって感光ドラムを押圧してフランジと感光ドラムとの間を固定する。このとき押圧弾性部材は感光ドラムの内周面を感光ドラムの半径方向外側に向かって押圧して感光ドラムとフランジとを強固にグリップする。
【0013】
特に、フランジにテーパ面を設けることにより感光ドラムの先端がフランジの一部分にぶつかって傷つける可能性をわずかにし、弾性部材を回転可能なローラにすることにより感光ドラムの内周面と弾性部材とが擦れることなく案内される。
また、枠体によって感光ドラムを載置して軸方向にスライドさせて感光ドラムを真っ直ぐにフランジに向かって案内する。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の好適な実施例を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の画像形成装置の概略断面図を示し、図2および3に画像形成装置の感光ドラムを示す概略上面図を示し、図4にフランジの概略正面図を示す。
【0015】
図1に示すように、画像形成装置1は、感光ドラム10を有し、感光ドラム10を中心に感光ドラム10の表面を均一に帯電させる帯電装置(図示せず)と、画像データに応じた光照射を感光ドラム10表面に行って静電潜像を形成するLEDアレイなどの露光装置(図示せず)と、静電潜像をトナーによって現像する現像装置2と、搬送されてくるシート材にトナー像を転写する転写装置3と、感光ドラム10表面に残留したトナーを除去するクリーニング装置(図示せず)と、感光ドラム10表面に残留した電荷を除電するイレーサランプ(図示せず)とを有する。周知の帯電、露光、現像、転写の工程を経てトナー像を転写されたシート材は、定着装置4によって定着され装置外部に排出される。
非磁性トナーを用いて弾性の現像ローラを感光ドラム10に接触させて現像するクリーナレス現像方式においてはクリーニング装置を設けなくても良い。
【0016】
図2に示すように、感光ドラム10は装置本体の内壁20に支持されており、本発明による画像形成装置1は、感光ドラム10と、内壁20に支持された軸30と、回転可能に設けたフランジ50と、感光ドラム10を案内して感光ドラム10の内周面側を押圧する弾性部材60と、感光ドラム10を載置して軸30の軸線方向にスライド可能に設けた枠体40と、感光ドラム10をフランジ50に向かって押圧し且つ軸30の先端側を固定する固定部材70とを有する。
【0017】
感光ドラム10は、円筒形状のアルミニウム製の金属ドラムが好適に使用され、感光ドラム10の外周面には光半導体が形成されている。感光ドラム10の一端側はフランジ50にはめる開口部11を有する。感光ドラム10の他端側には、別のフランジ12(以下、「第二フランジ12」と呼ぶ)が圧入等によって固定されている。第二フランジ12の中心には軸30を挿通させる穴13が設けられている。軸30は、内壁20にねじなどにより固定されている。なお、第二フランジ12は感光ドラム10に一体形成したものであっても良い。
【0018】
軸30は、フランジ50および第二フランジ12の各穴13、51に挿通して、感光ドラム10に取り付けられている。各穴14、51の内壁面にはベアリング14、51が設けられている。この構成により、感光ドラム10は軸30を中心に回転可能となる。
【0019】
フランジ50の外周面はテーパ面52を有しており、感光ドラム10が装着される方向に向かうに従って暫時直径が大きくなるように設けられている。またフランジ50の一端側には、駆動源からの駆動を伝達するギアが設けられている。更にフランジ50には、感光ドラム10を案内して感光ドラム10の内周面側を押圧する弾性部材60が、複数設けられている。
【0020】
弾性部材60は、感光ドラム10の挿入側に位置し、感光ドラム10の開口部11をフランジ50に案内するとともに、感光ドラム10の内側面を押圧して感光ドラム10をフランジ50に取り付けるものであり、ゴム、合成樹脂などの弾性の部材からなる。
【0021】
具体的に、弾性部材60は、その一部がフランジ50の外側面から半径方向外側に突出するように設けられ、且つフランジ50の側面より突出するように設けられている。なお、弾性部材60は、適度な厚みを有する板部材80に取り付けられ、さらに、板部材80はフランジ50にねじ止め等により、取り付けられている。
【0022】
このような取り付け構造により、弾性部材60が磨耗し、感光ドラム10に適切な押圧力を与えることができない場合には、フランジ一式を交換せずに、弾性部材60あるいは弾性部材60を備えた板部材80を交換するのみで、適切な押圧力を得ることができるためメンテナンス性に優れている。なお、弾性部材60の交換は、この部材の磨耗のみだけではなく、感光ドラム10の回転、すなわちフランジ50からの伝達トルクに対応した弾性部材60を交換してもよい。また、弾性部材60が再利用可能な場合にはリサイクル性にも優れる。
【0023】
さらに、別の好ましい弾性部材60の例を図3に示す。弾性部材60は、複数(実施例においては3カ所)の弾性ローラで形成され、各弾性ローラは板部材80に設けられた受部に軸支されている。なお、弾性ローラは、板部材80に固定しても良い。各弾性部材60は、感光ドラム10への押圧を均等に分散するため、軸30を中心として等間隔の角度θ(この実施例では約120°)で配置する。
【0024】
以上の構成により、感光ドラム10をフランジ50に取り付ける場合は、枠体40を介して感光ドラム10をフランジ50側にスライドさせる。徐々に、感光ドラム10をフランジ50に近づけると、感光ドラム10の中心が軸30の中心に位置するように、弾性部材60が弾性変形しながら感光ドラム10が案内される。
【0025】
さらに、感光ドラム10の開口部11をフランジ50側にスライドさせると、弾性部材60は、その一部がフランジ50のテーパ面52から半径方向外側に突出するように設けられ、且つフランジ50の側面より突出するように設けられているため、感光ドラム10とフランジ50とが位置決めされたときに感光ドラム10の内側面を押圧する。この後、固定部材70により、軸30の先端側を枠体に固定して、感光ドラム10をフランジ50に取り付けて完了する。また、フランジ50から感光ドラム10を取り外すときは、固定部材70を解除して、感光ドラム10を開放した状態にして行う。
【0026】
【発明の効果】
このように、弾性部材を、その一部がフランジの外側面から半径方向外側に突出するように設け、且つフランジの側面より突出するように設けることにより、弾性部材がフランジへの感光ドラム着脱時の案内となり、感光ドラムの開口部周縁がフランジにぶつかることなく、簡単に装着作業を行うことができる。
【0027】
また、先に述べた構成に加え、弾性部材が、軸の中心に対し等間隔の角度で配置され、感光ドラムへの押圧が均等に作用する構成により、感光ドラム内面とフランジとの摩擦圧接が増し、フランジから感光ドラムへの伝達トルクが向上する。
【0028】
さらに、弾性部材をゴム、合成樹脂などの弾性の部材で形成されるとともに、弾性部材は適度な厚みを有する板部材に取り付けられている構成により、弾性部材が磨耗し、感光ドラムに適切な押圧力を与えることができない場合には、弾性部材あるいは弾性部材を備えた板部材を交換するのみで、適切な押圧力を得ることができメンテナンス性に優れる。また、弾性部材が再利用可能な場合にはリサイクル性にも優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の概略断面図。
【図2】画像形成装置に装着された感光ドラムを示す概略上面図。
【図3】図2に示した感光ドラムの概略図
【図4】フランジの概略正面図。
【図5】図1における矢印Aの部分拡大図。
【図6】図5の矢印Bからみた図。
【図7】図5の矢印Cからみた図。
【符号の説明】
10 感光ドラム
20 内壁
30 軸
40 フランジ
50 弾性部材
60 固定部材
70 板部材
【発明の属する技術分野】
本発明は、軸に設けたフランジに感光ドラムを装着して感光ドラムを支持する画像形成装置に関し、特には、装置本体内において回転可能に設けたフランジに向かって感光ドラムを傷つけることなく正確な位置に着脱可能に装着することができる画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
筒状の金属製の感光ドラムの両端にフランジを設け、フランジの中心に軸を設けて画像形成装置に装着し駆動源に連結して用いている。感光ドラムとフランジとの結合には圧入や接着剤などの方法によって固定していることが多く、メンテナンスや寿命となった感光ドラムだけを交換するときにフランジの取り外しが煩雑な作業となってしまう。感光ドラムとフランジとを接着剤または圧入の方法をとらずに強固に感光ドラムとフランジとを固定する技術が特開平6−332347号公報に記載されている。この技術は、フランジの外周に有弾性の導電性リングを設け、感光ドラムに挿入する構成が開示されている。
【0003】
一方、高解像度化や高速化を達成させるために感光ドラムは極めて高精度で且つがたつきのないように装置本体内に装着する必要がある。このため、画像形成装置内部に予め感光ドラムを支持する軸とフランジとを備えているものが好ましい。即ち、画像形成装置の製造工程時において軸とフランジとを装置内に配置し、駆動源からの伝達ががたのないように組み立て調整することができ、感光ドラムの着脱のみの交換によりメンテナンスなどを行うことができる。
【0004】
上述した画像形成装置に感光ドラムを装着するときには、例えば、感光ドラムの一端側の内周面をフランジの外周面に挿入させて突き当てて位置決めすると共に、感光ドラムの他端側に別に設けたフランジの穴に軸を挿通させる。別のフランジは、取り外す必要がないために予め感光ドラムに圧入して固定されている。あるいは感光ドラムとフランジとが一体形成されていても良い。別のフランジにはドラムを回転可能にするためにベアリングが設けられている。そして感光ドラムを軸方向にベアリングを介してばねなどの押圧部材により別のフランジが位置する方向から押圧して感光ドラムとフランジとを固定している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述した画像形成装置において、駆動源からの駆動の伝達が装置本体側に設けたフランジに伝達されたときに、感光ドラムとフランジとの間の接触している部分にスリップが生じる場合がある。特に複写速度が高速の画像形成装置においては駆動開始時に急激に回転が上昇するためにスリップが生じ易く、感光ドラムとフランジとの接触部分がすれて金属粉が発生する。この金属粉は画像形成に悪影響を及ぼしてシート材の画質が低下したり、感光ドラムの表面に付着して感光ドラム表面を傷つけて感光ドラムの寿命を短くし、有効な画像形成の出力枚数を達成することができない。
また、押圧部材による感光ドラムへの押圧力が小さい場合にフランジと感光ドラムとの間に駆動伝達トルクが不足してフランジと感光ドラムとの連結部で更にスリップが生じ易くなってしまうという問題を有する。
【0006】
更に、感光ドラムの装着時に感光ドラムの先端部分がフランジに向かって真っ直ぐに挿入されずにフランジの縁にぶつかってしまう場合が生じる。感光ドラムはアルミなどの金属材料よりなり、特にアルミ製の感光ドラムは衝撃に弱く、感光ドラムがフランジとの衝突によって変形し、回転時に感光ドラムが偏心してしまい画像形成が忠実に良好に行われなくなってしまうという問題を有する。
【0007】
本発明は上記問題を解決するため、簡単な構成により確実に感光ドラムをフランジに案内し、且つ感光ドラムの挿着後に感光ドラムとフランジとがスリップすることがない画像形成装置を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するため、軸にフランジを介して感光ドラムを支持する画像形成装置において、感光ドラムを軸方向に移動させてフランジに装着するときに、感光ドラムの内側面とフランジの外側面とが当接するに先立って、感光ドラムの中心が軸の中心に位置するように弾性変形しながら感光ドラムを案内し、且つ感光ドラムとフランジとが位置決めされたときに感光ドラムの内側面を押圧する弾性部材がフランジに設けられていることを特徴とする。
【0009】
また、装置本体に支持された軸にフランジを回転可能に設け、このフランジに感光ドラムを軸の軸方向に装着可能に設けた画像形成装置において、感光ドラムの内側面とフランジの外側面とが当接するに先立って、感光ドラムの中心が軸の中心に位置するように弾性変形しながら感光ドラムを案内し、且つ感光ドラムとフランジとが位置決めされたときに感光ドラムの内側面を押圧する弾性部材がフランジに設けられていることを特徴とする。
【0010】
また、弾性部材は、その一部がフランジの外側面から半径方向外側に突出するように設けた複数の回転可能な弾性ローラからなることを特徴とし、フランジの外側面がテーパ面を有することを特徴とする。
【0011】
更に、装置本体に軸線方向にスライド可能に設けた枠体を有し、感光ドラムを枠体内に載置し、枠体を移動させて前記感光ドラムを前記フランジに装着し、軸の先端側を枠体に固定部材で固定することを特徴とする。
【0012】
フランジに対して感光ドラムを装着させるときに、フランジに設けた弾性部材が感光ドラムとフランジとの接触に先立って感光ドラムの内周面に接触する。弾性部材は、感光ドラムの中心がフランジに設けた軸の中心と一致するように作用しながら案内される。弾性部材によって案内された感光ドラムの先端がフランジに突き当たって位置決めされる。次いで別のフランジを設けた側から押圧部材によって感光ドラムを押圧してフランジと感光ドラムとの間を固定する。このとき押圧弾性部材は感光ドラムの内周面を感光ドラムの半径方向外側に向かって押圧して感光ドラムとフランジとを強固にグリップする。
【0013】
特に、フランジにテーパ面を設けることにより感光ドラムの先端がフランジの一部分にぶつかって傷つける可能性をわずかにし、弾性部材を回転可能なローラにすることにより感光ドラムの内周面と弾性部材とが擦れることなく案内される。
また、枠体によって感光ドラムを載置して軸方向にスライドさせて感光ドラムを真っ直ぐにフランジに向かって案内する。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の好適な実施例を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の画像形成装置の概略断面図を示し、図2および3に画像形成装置の感光ドラムを示す概略上面図を示し、図4にフランジの概略正面図を示す。
【0015】
図1に示すように、画像形成装置1は、感光ドラム10を有し、感光ドラム10を中心に感光ドラム10の表面を均一に帯電させる帯電装置(図示せず)と、画像データに応じた光照射を感光ドラム10表面に行って静電潜像を形成するLEDアレイなどの露光装置(図示せず)と、静電潜像をトナーによって現像する現像装置2と、搬送されてくるシート材にトナー像を転写する転写装置3と、感光ドラム10表面に残留したトナーを除去するクリーニング装置(図示せず)と、感光ドラム10表面に残留した電荷を除電するイレーサランプ(図示せず)とを有する。周知の帯電、露光、現像、転写の工程を経てトナー像を転写されたシート材は、定着装置4によって定着され装置外部に排出される。
非磁性トナーを用いて弾性の現像ローラを感光ドラム10に接触させて現像するクリーナレス現像方式においてはクリーニング装置を設けなくても良い。
【0016】
図2に示すように、感光ドラム10は装置本体の内壁20に支持されており、本発明による画像形成装置1は、感光ドラム10と、内壁20に支持された軸30と、回転可能に設けたフランジ50と、感光ドラム10を案内して感光ドラム10の内周面側を押圧する弾性部材60と、感光ドラム10を載置して軸30の軸線方向にスライド可能に設けた枠体40と、感光ドラム10をフランジ50に向かって押圧し且つ軸30の先端側を固定する固定部材70とを有する。
【0017】
感光ドラム10は、円筒形状のアルミニウム製の金属ドラムが好適に使用され、感光ドラム10の外周面には光半導体が形成されている。感光ドラム10の一端側はフランジ50にはめる開口部11を有する。感光ドラム10の他端側には、別のフランジ12(以下、「第二フランジ12」と呼ぶ)が圧入等によって固定されている。第二フランジ12の中心には軸30を挿通させる穴13が設けられている。軸30は、内壁20にねじなどにより固定されている。なお、第二フランジ12は感光ドラム10に一体形成したものであっても良い。
【0018】
軸30は、フランジ50および第二フランジ12の各穴13、51に挿通して、感光ドラム10に取り付けられている。各穴14、51の内壁面にはベアリング14、51が設けられている。この構成により、感光ドラム10は軸30を中心に回転可能となる。
【0019】
フランジ50の外周面はテーパ面52を有しており、感光ドラム10が装着される方向に向かうに従って暫時直径が大きくなるように設けられている。またフランジ50の一端側には、駆動源からの駆動を伝達するギアが設けられている。更にフランジ50には、感光ドラム10を案内して感光ドラム10の内周面側を押圧する弾性部材60が、複数設けられている。
【0020】
弾性部材60は、感光ドラム10の挿入側に位置し、感光ドラム10の開口部11をフランジ50に案内するとともに、感光ドラム10の内側面を押圧して感光ドラム10をフランジ50に取り付けるものであり、ゴム、合成樹脂などの弾性の部材からなる。
【0021】
具体的に、弾性部材60は、その一部がフランジ50の外側面から半径方向外側に突出するように設けられ、且つフランジ50の側面より突出するように設けられている。なお、弾性部材60は、適度な厚みを有する板部材80に取り付けられ、さらに、板部材80はフランジ50にねじ止め等により、取り付けられている。
【0022】
このような取り付け構造により、弾性部材60が磨耗し、感光ドラム10に適切な押圧力を与えることができない場合には、フランジ一式を交換せずに、弾性部材60あるいは弾性部材60を備えた板部材80を交換するのみで、適切な押圧力を得ることができるためメンテナンス性に優れている。なお、弾性部材60の交換は、この部材の磨耗のみだけではなく、感光ドラム10の回転、すなわちフランジ50からの伝達トルクに対応した弾性部材60を交換してもよい。また、弾性部材60が再利用可能な場合にはリサイクル性にも優れる。
【0023】
さらに、別の好ましい弾性部材60の例を図3に示す。弾性部材60は、複数(実施例においては3カ所)の弾性ローラで形成され、各弾性ローラは板部材80に設けられた受部に軸支されている。なお、弾性ローラは、板部材80に固定しても良い。各弾性部材60は、感光ドラム10への押圧を均等に分散するため、軸30を中心として等間隔の角度θ(この実施例では約120°)で配置する。
【0024】
以上の構成により、感光ドラム10をフランジ50に取り付ける場合は、枠体40を介して感光ドラム10をフランジ50側にスライドさせる。徐々に、感光ドラム10をフランジ50に近づけると、感光ドラム10の中心が軸30の中心に位置するように、弾性部材60が弾性変形しながら感光ドラム10が案内される。
【0025】
さらに、感光ドラム10の開口部11をフランジ50側にスライドさせると、弾性部材60は、その一部がフランジ50のテーパ面52から半径方向外側に突出するように設けられ、且つフランジ50の側面より突出するように設けられているため、感光ドラム10とフランジ50とが位置決めされたときに感光ドラム10の内側面を押圧する。この後、固定部材70により、軸30の先端側を枠体に固定して、感光ドラム10をフランジ50に取り付けて完了する。また、フランジ50から感光ドラム10を取り外すときは、固定部材70を解除して、感光ドラム10を開放した状態にして行う。
【0026】
【発明の効果】
このように、弾性部材を、その一部がフランジの外側面から半径方向外側に突出するように設け、且つフランジの側面より突出するように設けることにより、弾性部材がフランジへの感光ドラム着脱時の案内となり、感光ドラムの開口部周縁がフランジにぶつかることなく、簡単に装着作業を行うことができる。
【0027】
また、先に述べた構成に加え、弾性部材が、軸の中心に対し等間隔の角度で配置され、感光ドラムへの押圧が均等に作用する構成により、感光ドラム内面とフランジとの摩擦圧接が増し、フランジから感光ドラムへの伝達トルクが向上する。
【0028】
さらに、弾性部材をゴム、合成樹脂などの弾性の部材で形成されるとともに、弾性部材は適度な厚みを有する板部材に取り付けられている構成により、弾性部材が磨耗し、感光ドラムに適切な押圧力を与えることができない場合には、弾性部材あるいは弾性部材を備えた板部材を交換するのみで、適切な押圧力を得ることができメンテナンス性に優れる。また、弾性部材が再利用可能な場合にはリサイクル性にも優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の概略断面図。
【図2】画像形成装置に装着された感光ドラムを示す概略上面図。
【図3】図2に示した感光ドラムの概略図
【図4】フランジの概略正面図。
【図5】図1における矢印Aの部分拡大図。
【図6】図5の矢印Bからみた図。
【図7】図5の矢印Cからみた図。
【符号の説明】
10 感光ドラム
20 内壁
30 軸
40 フランジ
50 弾性部材
60 固定部材
70 板部材
Claims (5)
- 軸にフランジを介して感光ドラムを支持する画像形成装置において、前記感光ドラムを軸方向に移動させて前記フランジに装着するときに、前記感光ドラムの内側面と前記フランジの外側面とが当接するに先立って、前記感光ドラムの中心が前記軸の中心に位置するように弾性変形しながら前記感光ドラムを案内し、且つ前記感光ドラムと前記フランジとが位置決めされたときに前記感光ドラムの内側面を押圧する弾性部材が前記フランジに設けられていることを特徴とする画像形成装置。
- 装置本体に支持された軸にフランジを回転可能に設け、このフランジに感光ドラムを前記軸の軸方向に装着可能に設けた画像形成装置において、前記感光ドラムの内側面と前記フランジの外側面とが当接するに先立って、前記感光ドラムの中心が前記軸の中心に位置するように弾性変形しながら前記感光ドラムを案内し、且つ前記感光ドラムと前記フランジとが位置決めされたときに前記感光ドラムの内側面を押圧する弾性部材が前記フランジに設けられていることを特徴とする画像形成装置。
- 前記弾性部材は、その一部がフランジの外側面から半径方向外側に突出するように設けた複数の回転可能な弾性ローラからなることを特徴とする請求項1または2記載の画像形成装置。
- 前記フランジの外側面がテーパ面を有することを特徴とする請求項1乃至3記載の画像形成装置。
- 装置本体に前記軸線方向にスライド可能に設けた枠体を有し、前記感光ドラムを前記枠体内に載置し、前記枠体を移動させて前記感光ドラムを前記フランジに装着し、前記軸の先端側を前記枠体に固定部材で固定することを特徴とする請求項2乃至4記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002194996A JP2004037858A (ja) | 2002-07-03 | 2002-07-03 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002194996A JP2004037858A (ja) | 2002-07-03 | 2002-07-03 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004037858A true JP2004037858A (ja) | 2004-02-05 |
Family
ID=31703546
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002194996A Pending JP2004037858A (ja) | 2002-07-03 | 2002-07-03 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004037858A (ja) |
-
2002
- 2002-07-03 JP JP2002194996A patent/JP2004037858A/ja active Pending
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