JP2004037223A - 測定装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】測定データに関連する付加データの欠損を検出することにより、欠損している場合にはユーザに知らせることができ、保存した測定データの信頼性を向上させた測定装置を提供する。
【解決手段】入力信号をデジタル変換した測定データと、この測定データに関連付けられた付加データを内部メモリに格納した後に記憶媒体に格納する測定装置において、
前記内部メモリに格納する前記付加データの数を、予め設定したデータ数に1データ加えたデータ数とし、
前記記憶媒体に前記測定データと前記付加データを格納する時に、前記付加データの中で最も古いデータが前記測定データと関連付けられているか否かにより、前記付加データの上書きによる欠損を検出する欠損検出手段を設けたことを特徴とする測定装置。
【選択図】 図1
【解決手段】入力信号をデジタル変換した測定データと、この測定データに関連付けられた付加データを内部メモリに格納した後に記憶媒体に格納する測定装置において、
前記内部メモリに格納する前記付加データの数を、予め設定したデータ数に1データ加えたデータ数とし、
前記記憶媒体に前記測定データと前記付加データを格納する時に、前記付加データの中で最も古いデータが前記測定データと関連付けられているか否かにより、前記付加データの上書きによる欠損を検出する欠損検出手段を設けたことを特徴とする測定装置。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、入力信号をデジタル変換して測定データを生成し記憶媒体に格納する測定装置に関し、特に測定データに関連付けて保存される付加データの欠損の検出に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電気信号や所定のセンサの出力等の測定データをはじめとする様々なデータを長時間収集するのにあたり、内部メモリの容量が一杯になった時点で、最も古い測定データを最新の測定データが上書きするリングメモリと呼ばれる方式が用いられる。
【0003】
これを図を用いて説明する。
図3は従来における測定装置の一例を示した構成図である。
図3において、測定回路1は入力信号を正規化し、A/D変換して測定データを生成する。操作手段6は、ユーザの操作により装置の設定、メモリスタート、メモリストップ、アラームの設定、コメント入力等を行う。
【0004】
制御手段8は、プロセッサ等から構成され装置全体の制御を司り、メモリスタートとメモリストップの操作もしくは予め設定された時間や予め設定されたデータ数の測定データの収集が完了した時点で、測定データを1つのブロックとして内部メモリ3に格納する。
さらに、測定データを管理する上でその信頼性を高めるため、測定データを作成した時の装置の設定情報、ユーザの登録情報、測定データ範囲で発生したアラーム、メッセージ、操作履歴情報等の測定データに関わるさまざまな情報を収集し付加データとして内部メモリ3に格納する。内部メモリ3は、測定データ保存部31と付加データ保存部32に分けられていて、上記の各データを該当するエリアに格納する。
【0005】
制御手段8に設けられたファイル作成手段21は、内部メモリ3に測定データのブロックが作成されたタイミングで、測定データ及び付加データをファイル形式で記憶媒体4に保存する。通信手段5は、作成されたファイルを制御手段8の制御下で予め設定した送信先にネットワークを介して送信する。送信には例えばFTP(File Transfer Protocol)や電子メール等を用いる。これらのデータは内部メモリ3に格納される時に関連付けられるため、対応するデータを選択して保存したり、送信することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
内部メモリ3に保存できる測定データ数は有限であるため、長時間のデータを収集するために内部メモリが一杯になった時点で、最も古い測定データを最新の測定データが上書きする。この場合、内部メモリ3の測定データが上書きされる前に、記憶媒体4への保存もしくは通信手段5による送信が実行されるように制御手段8が管理する。例えば、制御手段8は、内部メモリ3に格納できるデータ数を上限として、設定された所定の数のデータを内部メモリ3に格納した時に、記憶媒体4への保存もしくは通信手段5による送信を実行する。これにより測定データは欠損なく取得できたことになる。
また、付加データも内部メモリ3に格納できるデータ数は有限であり、多量の付加データが生成された場合には、リングメモリにより最も古いデータには最新データが上書きされていく。
【0007】
ここで、測定データについては、上書きされる前に制御手段8が記憶媒体4へのファイル保存もしくは通信手段5によるファイル送信を行うように制御を行っているが、付加データの上書きに関しては、その性質上、発生頻度が低いこと等により、同様の制御が行われていないのが現状である。そのため、付加データには上書きにより欠損が生じることがあり、欠損している場合であってもユーザはそれを認識することができないことになる。
測定データにとって上述したような情報をもつ付加データは、信頼性を確保する上で重要なものであり、付加データが欠損し、それがユーザに認識されない場合は測定データの信頼性が低下するという問題があった。
【0008】
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、測定データに関連する付加データの欠損を検出することにより、欠損している場合にはユーザに知らせることができ、保存した測定データの信頼性を向上させた測定装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は次の通りの構成になった測定装置である。
【0010】
(1)入力信号をデジタル変換した測定データと、この測定データに関連付けられた付加データを内部メモリに格納した後に記憶媒体に格納する測定装置において、
前記内部メモリに格納する前記付加データの数を、予め設定したデータ数に1データ加えたデータ数とし、
前記記憶媒体に前記測定データと前記付加データを格納する時に、前記付加データの中で最も古いデータが前記測定データと関連付けられているか否かにより、前記付加データの上書きによる欠損を検出する欠損検出手段を設けたことを特徴とする測定装置。
【0011】
(2)前記欠損検出手段がデータの欠損を検出した場合には所定の欠損情報を測定データまたは付加データに関連付けて記憶媒体に格納することを特徴とする(1)に記載の測定装置。
【0012】
(3)ネットワークに接続されて他の装置と通信を行う通信手段と、
この通信手段を介して前記測定データ、付加データ及び欠損情報を他の装置に送信する送信手段と、
を設けたことを特徴とする(2)に記載の測定装置。
【0013】
(4)前記付加データは、測定データを作成した時の装置の設定情報、ユーザの登録情報、測定時に発生したアラーム、メッセージ及び装置の操作履歴の少なくとも一つであることを特徴とする(1)乃至(3)のいずれかに記載の測定装置。
【0014】
(5)前記欠損情報は、フラグ情報、所定の符号及びメッセージの少なくとも一つであることを特徴とする(2)または(3)に記載の測定装置。
【0015】
(6)入力信号をデジタル変換した測定データと、この測定データに関連付けされた付加データを内部メモリに格納した後に記憶媒体に格納する測定装置において、
前記内部メモリに格納する前記付加データの数を、予め設定したデータ数に少なくとも1データ加えたデータ数とし、
格納されたデータが予め設定したデータ数を超えたことにより、上書きを事前に検出する上書き検出手段を設けたことを特徴とする測定装置。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の一実施例を示した構成図である。
図1において前出の図と同一のものは同一の符号を付けてその部分の説明を省略する。
【0017】
測定データや付加データは、内部メモリ3に測定データのブロックが作成されたタイミングで、ファイル形式で記憶媒体4に保存されたり、通信手段5を介して予め設定した送信先に送信される。
【0018】
欠損検出手段22は、ファイル作成手段21によって測定データのファイルが作成される際に、その測定データに対応した付加データが欠損していないかを検出する。
【0019】
詳細には、制御手段2が、付加データを内部メモリ3の付加データ保存部32に格納し、個々の付加データには、関連する測定データの番号を付加して測定データとの対応を可能とする。従って、ファイル作成手段21が、ファイル化する測定データの番号と対応する付加データを選出して、ファイルに保存することができる。
【0020】
付加データが格納されるメモリは有限であり、付加データ保存部のメモリが一杯になった時点で、最も古いデータは最新のデータによって上書きされる。
データの上書きが無いという判断は内部メモリ3内のデータの最も古いデータが測定データに対応していないことが分かればよい。
また、上書きがあったという判断は、格納開始点から付加データが予め設定されたデータ数を超えて古いデータを上書したことにより、最も古いデータも測定データに対応したデータになっていることで判断できる。
【0021】
しかし、予め設定したデータ数と等しい数の付加データが格納されると、上書きされてはいないが、全ての付加データが測定データに対応していることとなり、上書きの有無が判断できない。
そこで付加データ保存部のデータ格納数を、予め設定したデータ数に1データを加えたデータ数とする。これにより予め設定したデータ数と等しい数の付加データが格納された時に、最も古い付加データとなるこの追加分のデータが、測定データに対応していないことで上書きされていないことが判断できる。
【0022】
尚、予め設定したデータ数とは、装置において表示、データ解析及び保存等の処理の対象として必要なデータ数として決定されたり、メモリの容量により決定されるものである。
以上により、予め設定したデータ数に1データ加えるという簡単な改良で上書きによるデータの欠損検出を行うことができる。
【0023】
欠損を検出した場合には、ファイル作成手段が、付加データにフラグ情報、符号、メッセージなどの欠損情報の少なくとも一つを加えて記憶媒体に保存する。ここで、フラグ情報は上書き有無の判別を行うための2値化情報であり、符号も欠損の有無を判別する目印となるものである。また、メッセージは、欠損が生じた旨を表すコメント等である。
この欠損情報を表示器(図示せず)で表示したり、通信手段によりネットワークを介して他の装置へ送信することにより付加データが欠損していることをユーザが認識できる。尚、送信には例えばFTP(File Transfer Protocol)や電子メール等を用いる。
【0024】
図2は本発明の他の実施例を示した構成図である。
図2で前出の図と同一のものは同一の符号を付けてその部分の説明は省略する。図2において前出の実施例と相違するところは、制御手段7に欠損検出手段の代わりに上書き検出手段74を設けたことである。
【0025】
上書き検出手段74は、付加データの上書きによる欠損を事前に検出し、この事前検出によりファイル作成手段21が付加データを記憶媒体4への保存や通信手段5を介したファイル送信を行う。これにより、付加データの欠損を防ぐことを可能とする。
【0026】
詳細には、付加データ保存部32へのデータ格納数は予め設定したデータ数よりも少なくとも1データ以上多く格納できるようにする。制御手段7により個々の付加データには、記憶媒体4への保存の完了情報が付加されていて、記憶媒体4へ保存済みか未保存かが検知できる。上書き検出手段74は、記憶媒体4への未保存の付加データが、予め設定された数を超えたときに上書きを検出して、ファイル作成手段21が未格納の付加データのファイルを作成し、記憶媒体4へのファイル保存や通信手段5によるファイル送信を行う。
【0027】
これにより、付加データの上書きによる欠損を事前に検出し、この検出結果により付加データを記憶媒体へファイル保存したり、通信手段によりファイル送信を行うことができ付加データの欠損を防ぐことができる。
また、予め設定したデータ数よりも少なくとも1データ以上多く格納できることにより記憶媒体へのファイル保存や通信手段によるファイル送信等の処理時間にデータが上書きされるのを防ぐことができる。
【0028】
【発明の効果】
本発明によれば、以下のような効果がある。
【0029】
請求項1、2、5記載の発明によれば、測定データのファイルが作成される際に、その測定データに対応した付加データが欠損していないかを検出することができる。
また、予め設定したデータ数に1データ加えるという簡単な改良を施すことにより欠損検出できる。
さらに、測定データや付加データにフラグ情報、符号、メッセージなどの欠損情報を加えて記憶媒体に保存することにより、ユーザがデータ欠損を認識できユーザに注意を促してデータの信頼性を高めることができる。
【0030】
請求項3記載の発明によれば、通信手段によりネットワークを介して他の装置へ送信することにより付加データが欠損していることをユーザが認識できる。
【0031】
請求項4記載の発明によれば、ユーザの登録情報、測定時に発生したアラーム、メッセージ、装置の操作履歴などの測定データに関わる情報を測定データに関連付けて保存することにより測定データの信頼性を高めることができる。
また、これらの重要なデータが欠損したことを検出できる。
【0032】
請求項6記載の発明によれば、付加データの上書きによる欠損を事前に検出し、この検出結果により付加データを記憶媒体へファイル保存したり、通信手段によりファイル送信を行うことができ付加データの欠損を防ぐことができる。
【0033】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示した構成図である。
【図2】本発明の他の実施例を示した構成図である。
【図3】従来における測定装置の一例を示した構成図である。
【符号の説明】
3 内部メモリ
4 記憶媒体
5 通信手段
22 欠損検出手段
74 上書き検出手段
【発明の属する技術分野】
本発明は、入力信号をデジタル変換して測定データを生成し記憶媒体に格納する測定装置に関し、特に測定データに関連付けて保存される付加データの欠損の検出に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電気信号や所定のセンサの出力等の測定データをはじめとする様々なデータを長時間収集するのにあたり、内部メモリの容量が一杯になった時点で、最も古い測定データを最新の測定データが上書きするリングメモリと呼ばれる方式が用いられる。
【0003】
これを図を用いて説明する。
図3は従来における測定装置の一例を示した構成図である。
図3において、測定回路1は入力信号を正規化し、A/D変換して測定データを生成する。操作手段6は、ユーザの操作により装置の設定、メモリスタート、メモリストップ、アラームの設定、コメント入力等を行う。
【0004】
制御手段8は、プロセッサ等から構成され装置全体の制御を司り、メモリスタートとメモリストップの操作もしくは予め設定された時間や予め設定されたデータ数の測定データの収集が完了した時点で、測定データを1つのブロックとして内部メモリ3に格納する。
さらに、測定データを管理する上でその信頼性を高めるため、測定データを作成した時の装置の設定情報、ユーザの登録情報、測定データ範囲で発生したアラーム、メッセージ、操作履歴情報等の測定データに関わるさまざまな情報を収集し付加データとして内部メモリ3に格納する。内部メモリ3は、測定データ保存部31と付加データ保存部32に分けられていて、上記の各データを該当するエリアに格納する。
【0005】
制御手段8に設けられたファイル作成手段21は、内部メモリ3に測定データのブロックが作成されたタイミングで、測定データ及び付加データをファイル形式で記憶媒体4に保存する。通信手段5は、作成されたファイルを制御手段8の制御下で予め設定した送信先にネットワークを介して送信する。送信には例えばFTP(File Transfer Protocol)や電子メール等を用いる。これらのデータは内部メモリ3に格納される時に関連付けられるため、対応するデータを選択して保存したり、送信することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
内部メモリ3に保存できる測定データ数は有限であるため、長時間のデータを収集するために内部メモリが一杯になった時点で、最も古い測定データを最新の測定データが上書きする。この場合、内部メモリ3の測定データが上書きされる前に、記憶媒体4への保存もしくは通信手段5による送信が実行されるように制御手段8が管理する。例えば、制御手段8は、内部メモリ3に格納できるデータ数を上限として、設定された所定の数のデータを内部メモリ3に格納した時に、記憶媒体4への保存もしくは通信手段5による送信を実行する。これにより測定データは欠損なく取得できたことになる。
また、付加データも内部メモリ3に格納できるデータ数は有限であり、多量の付加データが生成された場合には、リングメモリにより最も古いデータには最新データが上書きされていく。
【0007】
ここで、測定データについては、上書きされる前に制御手段8が記憶媒体4へのファイル保存もしくは通信手段5によるファイル送信を行うように制御を行っているが、付加データの上書きに関しては、その性質上、発生頻度が低いこと等により、同様の制御が行われていないのが現状である。そのため、付加データには上書きにより欠損が生じることがあり、欠損している場合であってもユーザはそれを認識することができないことになる。
測定データにとって上述したような情報をもつ付加データは、信頼性を確保する上で重要なものであり、付加データが欠損し、それがユーザに認識されない場合は測定データの信頼性が低下するという問題があった。
【0008】
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、測定データに関連する付加データの欠損を検出することにより、欠損している場合にはユーザに知らせることができ、保存した測定データの信頼性を向上させた測定装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は次の通りの構成になった測定装置である。
【0010】
(1)入力信号をデジタル変換した測定データと、この測定データに関連付けられた付加データを内部メモリに格納した後に記憶媒体に格納する測定装置において、
前記内部メモリに格納する前記付加データの数を、予め設定したデータ数に1データ加えたデータ数とし、
前記記憶媒体に前記測定データと前記付加データを格納する時に、前記付加データの中で最も古いデータが前記測定データと関連付けられているか否かにより、前記付加データの上書きによる欠損を検出する欠損検出手段を設けたことを特徴とする測定装置。
【0011】
(2)前記欠損検出手段がデータの欠損を検出した場合には所定の欠損情報を測定データまたは付加データに関連付けて記憶媒体に格納することを特徴とする(1)に記載の測定装置。
【0012】
(3)ネットワークに接続されて他の装置と通信を行う通信手段と、
この通信手段を介して前記測定データ、付加データ及び欠損情報を他の装置に送信する送信手段と、
を設けたことを特徴とする(2)に記載の測定装置。
【0013】
(4)前記付加データは、測定データを作成した時の装置の設定情報、ユーザの登録情報、測定時に発生したアラーム、メッセージ及び装置の操作履歴の少なくとも一つであることを特徴とする(1)乃至(3)のいずれかに記載の測定装置。
【0014】
(5)前記欠損情報は、フラグ情報、所定の符号及びメッセージの少なくとも一つであることを特徴とする(2)または(3)に記載の測定装置。
【0015】
(6)入力信号をデジタル変換した測定データと、この測定データに関連付けされた付加データを内部メモリに格納した後に記憶媒体に格納する測定装置において、
前記内部メモリに格納する前記付加データの数を、予め設定したデータ数に少なくとも1データ加えたデータ数とし、
格納されたデータが予め設定したデータ数を超えたことにより、上書きを事前に検出する上書き検出手段を設けたことを特徴とする測定装置。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の一実施例を示した構成図である。
図1において前出の図と同一のものは同一の符号を付けてその部分の説明を省略する。
【0017】
測定データや付加データは、内部メモリ3に測定データのブロックが作成されたタイミングで、ファイル形式で記憶媒体4に保存されたり、通信手段5を介して予め設定した送信先に送信される。
【0018】
欠損検出手段22は、ファイル作成手段21によって測定データのファイルが作成される際に、その測定データに対応した付加データが欠損していないかを検出する。
【0019】
詳細には、制御手段2が、付加データを内部メモリ3の付加データ保存部32に格納し、個々の付加データには、関連する測定データの番号を付加して測定データとの対応を可能とする。従って、ファイル作成手段21が、ファイル化する測定データの番号と対応する付加データを選出して、ファイルに保存することができる。
【0020】
付加データが格納されるメモリは有限であり、付加データ保存部のメモリが一杯になった時点で、最も古いデータは最新のデータによって上書きされる。
データの上書きが無いという判断は内部メモリ3内のデータの最も古いデータが測定データに対応していないことが分かればよい。
また、上書きがあったという判断は、格納開始点から付加データが予め設定されたデータ数を超えて古いデータを上書したことにより、最も古いデータも測定データに対応したデータになっていることで判断できる。
【0021】
しかし、予め設定したデータ数と等しい数の付加データが格納されると、上書きされてはいないが、全ての付加データが測定データに対応していることとなり、上書きの有無が判断できない。
そこで付加データ保存部のデータ格納数を、予め設定したデータ数に1データを加えたデータ数とする。これにより予め設定したデータ数と等しい数の付加データが格納された時に、最も古い付加データとなるこの追加分のデータが、測定データに対応していないことで上書きされていないことが判断できる。
【0022】
尚、予め設定したデータ数とは、装置において表示、データ解析及び保存等の処理の対象として必要なデータ数として決定されたり、メモリの容量により決定されるものである。
以上により、予め設定したデータ数に1データ加えるという簡単な改良で上書きによるデータの欠損検出を行うことができる。
【0023】
欠損を検出した場合には、ファイル作成手段が、付加データにフラグ情報、符号、メッセージなどの欠損情報の少なくとも一つを加えて記憶媒体に保存する。ここで、フラグ情報は上書き有無の判別を行うための2値化情報であり、符号も欠損の有無を判別する目印となるものである。また、メッセージは、欠損が生じた旨を表すコメント等である。
この欠損情報を表示器(図示せず)で表示したり、通信手段によりネットワークを介して他の装置へ送信することにより付加データが欠損していることをユーザが認識できる。尚、送信には例えばFTP(File Transfer Protocol)や電子メール等を用いる。
【0024】
図2は本発明の他の実施例を示した構成図である。
図2で前出の図と同一のものは同一の符号を付けてその部分の説明は省略する。図2において前出の実施例と相違するところは、制御手段7に欠損検出手段の代わりに上書き検出手段74を設けたことである。
【0025】
上書き検出手段74は、付加データの上書きによる欠損を事前に検出し、この事前検出によりファイル作成手段21が付加データを記憶媒体4への保存や通信手段5を介したファイル送信を行う。これにより、付加データの欠損を防ぐことを可能とする。
【0026】
詳細には、付加データ保存部32へのデータ格納数は予め設定したデータ数よりも少なくとも1データ以上多く格納できるようにする。制御手段7により個々の付加データには、記憶媒体4への保存の完了情報が付加されていて、記憶媒体4へ保存済みか未保存かが検知できる。上書き検出手段74は、記憶媒体4への未保存の付加データが、予め設定された数を超えたときに上書きを検出して、ファイル作成手段21が未格納の付加データのファイルを作成し、記憶媒体4へのファイル保存や通信手段5によるファイル送信を行う。
【0027】
これにより、付加データの上書きによる欠損を事前に検出し、この検出結果により付加データを記憶媒体へファイル保存したり、通信手段によりファイル送信を行うことができ付加データの欠損を防ぐことができる。
また、予め設定したデータ数よりも少なくとも1データ以上多く格納できることにより記憶媒体へのファイル保存や通信手段によるファイル送信等の処理時間にデータが上書きされるのを防ぐことができる。
【0028】
【発明の効果】
本発明によれば、以下のような効果がある。
【0029】
請求項1、2、5記載の発明によれば、測定データのファイルが作成される際に、その測定データに対応した付加データが欠損していないかを検出することができる。
また、予め設定したデータ数に1データ加えるという簡単な改良を施すことにより欠損検出できる。
さらに、測定データや付加データにフラグ情報、符号、メッセージなどの欠損情報を加えて記憶媒体に保存することにより、ユーザがデータ欠損を認識できユーザに注意を促してデータの信頼性を高めることができる。
【0030】
請求項3記載の発明によれば、通信手段によりネットワークを介して他の装置へ送信することにより付加データが欠損していることをユーザが認識できる。
【0031】
請求項4記載の発明によれば、ユーザの登録情報、測定時に発生したアラーム、メッセージ、装置の操作履歴などの測定データに関わる情報を測定データに関連付けて保存することにより測定データの信頼性を高めることができる。
また、これらの重要なデータが欠損したことを検出できる。
【0032】
請求項6記載の発明によれば、付加データの上書きによる欠損を事前に検出し、この検出結果により付加データを記憶媒体へファイル保存したり、通信手段によりファイル送信を行うことができ付加データの欠損を防ぐことができる。
【0033】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示した構成図である。
【図2】本発明の他の実施例を示した構成図である。
【図3】従来における測定装置の一例を示した構成図である。
【符号の説明】
3 内部メモリ
4 記憶媒体
5 通信手段
22 欠損検出手段
74 上書き検出手段
Claims (6)
- 入力信号をデジタル変換した測定データと、この測定データに関連付けられた付加データを内部メモリに格納した後に記憶媒体に格納する測定装置において、
前記内部メモリに格納する前記付加データの数を、予め設定したデータ数に1データ加えたデータ数とし、
前記記憶媒体に前記測定データと前記付加データを格納する時に、前記付加データの中で最も古いデータが前記測定データと関連付けられているか否かにより、前記付加データの上書きによる欠損を検出する欠損検出手段を設けたことを特徴とする測定装置。 - 前記欠損検出手段がデータの欠損を検出した場合には所定の欠損情報を測定データまたは付加データに関連付けて記憶媒体に格納することを特徴とする請求項1に記載の測定装置。
- ネットワークに接続されて他の装置と通信を行う通信手段と、
この通信手段を介して前記測定データ、付加データ及び欠損情報を他の装置に送信する送信手段と、
を設けたことを特徴とする請求項2に記載の測定装置。 - 前記付加データは、測定データを作成した時の装置の設定情報、ユーザの登録情報、測定時に発生したアラーム、メッセージ及び装置の操作履歴の少なくとも一つであることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の測定装置。
- 前記欠損情報は、フラグ情報、所定の符号及びメッセージの少なくとも一つであることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の測定装置。
- 入力信号をデジタル変換した測定データと、この測定データに関連付けされた付加データを内部メモリに格納した後に記憶媒体に格納する測定装置において、
前記内部メモリに格納する前記付加データの数を、予め設定したデータ数に少なくとも1データ加えたデータ数とし、
格納されたデータが予め設定したデータ数を超えたことにより、上書きを事前に検出する上書き検出手段を設けたことを特徴とする測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002194159A JP2004037223A (ja) | 2002-07-03 | 2002-07-03 | 測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002194159A JP2004037223A (ja) | 2002-07-03 | 2002-07-03 | 測定装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004037223A true JP2004037223A (ja) | 2004-02-05 |
Family
ID=31702921
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002194159A Pending JP2004037223A (ja) | 2002-07-03 | 2002-07-03 | 測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004037223A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007170844A (ja) * | 2005-12-19 | 2007-07-05 | Yokogawa Electric Corp | 計測システム |
JP2008145145A (ja) * | 2006-12-07 | 2008-06-26 | Yokogawa Electric Corp | 測定装置 |
-
2002
- 2002-07-03 JP JP2002194159A patent/JP2004037223A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007170844A (ja) * | 2005-12-19 | 2007-07-05 | Yokogawa Electric Corp | 計測システム |
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