JP2004036782A - 転がり軸受装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ラジアル玉軸受1aと斜接玉軸受1bとを含み、同心に配置した内外軌道輪2,3と、これら内外軌道輪2,3間にそれぞれ転動可能に軸方向に並んで介装したラジアル玉軸受用の玉列6ならびに斜接玉軸受用の玉列7とからなり、内外軌道輪2,3のうちの少なくともいずれか一方の軌道輪には、ラジアル玉軸受用の玉軌道と斜接玉軸受用の玉軌道とが一体的に形成され、斜接玉軸受1bには、実質的に、嵌合される回転軸によるモーメント荷重のみが負荷される。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転軸を固定部に対して回転自在に支持する転がり軸受装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、車両や各種工作機械において、片持ち梁状の回転軸の基部をハウジング等の固定部に対して回転自在に支持するために転がり軸受装置が用いられている。
【0003】
転がり軸受装置は、例えば、内外輪の間に転動可能に玉列を介装してなるラジアル玉軸受であり、内輪を回転軸に外嵌し、外輪を固定部に固定することにより、回転軸が固定部に対して回転自在に支持される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
片持ち梁状の回転軸には、その先端にてギアやベルト等が設置され、当該回転軸から動力が出力されたり、逆に入力されたりする。そのため、回転軸の先端側にて軸心に直交する力が作用し、回転に伴って回転軸にモーメントが発生する。
【0005】
特に、過大なモーメント荷重がラジアル玉軸受に負荷された場合、軸受寿命が低下したり、玉が軌道の肩に乗り上げたりし、モーメント剛性が不足して使用不能になるという問題があった。
【0006】
そこで、モーメント剛性を高めるため、複列深溝のラジアル玉軸受を用いた場合、ラジアル荷重を両列の深溝玉軸受にて受けるため、トルクが大きくなるという新たな問題が発生する。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ラジアル玉軸受と斜接玉軸受とを含む転がり軸受装置であって、同心に配置した内外軌道輪と、これら内外軌道輪間にそれぞれ転動可能に軸方向に並んで介装したラジアル玉軸受用の玉列ならびに斜接玉軸受用の玉列とからなり、前記内外軌道輪のうちの少なくともいずれか一方の軌道輪には、ラジアル玉軸受用の玉軌道と斜接玉軸受用の玉軌道とが一体的に形成され、前記斜接玉軸受には、実質的に、嵌合される回転軸によるモーメント荷重のみが負荷されるものである。
【0008】
転がり軸受装置の具体的な適用対象としては、特に限定されるものではなく、車両や各種工作機械等の片持ち梁状の回転軸を回転自在に支持する個所に広く適用できる。
【0009】
内輪が回転輪,外輪が固定輪、あるいは内輪が固定輪,外輪が回転輪のいずれであってもよい。
【0010】
ラジアル玉軸受は、ラジアル荷重を受ける他、玉と内外軌道輪の間に存在する隙間によって、回転軸にモーメントが発生した際に、当該隙間分だけ内外の軌道輪が相対的に移動し、わずかにモーメント荷重を受ける。
【0011】
斜接玉軸受は、ラジアル荷重を受けず、回転軸にモーメントが発生した際に、当該モーメント荷重のみを受けるように構成されている。すなわち、モーメント荷重を受けない時は、玉は軌道輪に対して空転状態とし、回転軸にモーメントが発生した時のみ軌道輪に対して転接してモーメント荷重を受ける。このように、モーメント荷重の有無によって玉が軌道輪に転接したり空転したりするように、玉と軌道輪との間に隙間を形成したり、あるいは玉に予圧を付与せずに玉と軌道輪を接触させ、実質的にモーメント荷重を受ける構成とする。
【0012】
本発明の転がり軸受装置によると、ラジアル荷重を受けるラジアル玉軸受と、回転軸によるモーメント荷重のみを受ける斜接玉軸受とを備えており、ラジアル荷重は単列のラジアル玉軸受にて受けるため、トルクを小さく抑えることができる。また、過大なモーメント荷重が負荷された場合には、当該モーメント荷重を実質的に斜接玉軸受にて受けることができる。
【0013】
具体的には、ラジアル玉軸受と斜接玉軸受とを含む転がり軸受装置であって、同心に配置した内輪ならびに外輪と、これら内外輪間にそれぞれ転動可能に軸方向に並んで介装したラジアル玉軸受用の玉列ならびに斜接玉軸受用の玉列とからなり、前記内輪は、ラジアル玉軸受用の第1内輪軌道溝を有した第1内輪と、斜接玉軸受用の第2内輪軌道溝を有した第2内輪とからなり、前記外輪は、ラジアル玉軸受用の第1外輪軌道溝と、斜接玉軸受用の第2外輪軌道溝を有し、前記ラジアル玉軸受用の玉列が、前記第1内輪の第1内輪軌道溝と、前記外輪の第1外輪軌道溝に沿って転動可能に配置され、前記斜接玉軸受用の玉列が、前記第2内輪の第2内輪軌道溝と、前記外輪の第2外輪軌道溝に沿って転動可能に配置され、前記内輪に回転軸が装着され、前記外輪が固定部に固定され、前記斜接玉軸受には、実質的に前記回転軸によるモーメント荷重のみが負荷されるものである。
【0014】
このように、第1内輪,外輪,玉列からなるラジアル玉軸受に、第2内輪ならびに玉列を別途追加して斜接玉軸受を構成することで、共通のラジアル玉軸受でもって、第2内輪を変更するだけで、負荷されるモーメント荷重の大きさの違いに対応できる。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図1および図2を用いて説明する。
【0016】
図1は転がり軸受装置1の半分の断面図、図2はその使用状態を示す半分の断面図である。
【0017】
図1において、転がり軸受装置1は、同心に設けた内輪2ならびに外輪3と、これら内外輪2,3間に軸方向に並設して介装した2列の玉6,7より構成されている。
【0018】
内輪2は、第1内輪4と第2内輪5からなる。
【0019】
第1内輪4は、軸受鋼(SUJ)等を用いて、焼入れ・焼もどし処理を施して所望の表面硬さに形成されている。第1内輪4の外周面には、ラジアル玉軸受1a用の深溝の第1内輪軌道溝41が設けられている。
【0020】
第2内輪5は、薄板鋼板をプレス成形し、焼入れ・焼もどし処理を施して所望の表面硬さにして形成されている。
【0021】
第2内輪5は、外周面が第1内輪4の内周面に当接し内周面が後述する回転軸に外嵌するよう軸方向円筒状に延びる軸外嵌部52と、前記軸外嵌部52の軸方向一端側に第1内輪2から外輪3にかけて拡径して外周面に斜接玉軸受1b用の第2内輪軌道溝51が形成され内周面に前記回転軸が当接する軌道部53と、前記軌道部53の軸方向端部から軸方向他端側に軸方向に向けて延びその軸方向他端側の端面が外輪3の軸方向一端側の端面に所要の隙間11を隔てて対向するシール部54とから構成されている。
【0022】
第2内輪5の軌道部53の構造をさらに詳しく説明すると、この軌道部53は、第1内輪4の軸方向一方側端面に当接するよう軸外嵌部52の軸方向一端側から径方向外向きに折り曲げられた環状の第1径方向部53aと、第1径方向部53aから軸方向一方側に向けて円弧状に拡径する環状の円弧状部53bと、この円弧状部53bから径方向に向けて延びる環状の第2径方向部53cとから構成されている。そして、第2内輪5の軌道部53においては、第2径方向部53cに前記シール部54が連接されているとともに、円弧状部53bの外周面は円弧状に形成されることで前記第2内輪軌道溝51を構成する。
【0023】
外輪3は、軸受鋼(SUJ)等を用いて、焼入れ・焼もどし処理を施して所望の表面硬さに形成されている。外輪3の内周面には、ラジアル玉軸受1a用の深溝の第1外輪軌道溝31が形成されており、かつ、内周面の片縁部には斜接玉軸受1b用の第2外輪軌道溝32が形成されている。
【0024】
転がり軸受装置1の組み立て手順について説明する。
【0025】
第1内輪4と外輪3の中心軸を互いに偏心させておき、複数の玉6を第1内輪4の第1内輪軌道溝41と外輪3の第1外輪軌道溝31に沿って転動可能に介装させる。第1内輪4と外輪3の中心軸を合わせ、保持器8を装着して玉6を周方向等間隔に保持させる。
【0026】
第2内輪5の第2内輪軌道溝51に沿って、複数の玉7を配置させ、保持器9を装着して玉7を周方向等間隔に保持させる。
【0027】
第2内輪5の軸外嵌部52の外周面に第1内輪4が圧入され、軌道部53の第1径方向部53aを第1内輪4の軸方向端面に当接させて、後述するように、玉7に予圧が付与されないように位置決めする。第1内輪4と第2内輪5が一体回転可能となる。玉7は、第2内輪5の第2内輪軌道溝51と、外輪3の第2外輪軌道溝32に沿って転動する。
【0028】
斜接玉軸受1bは、回転軸に過大なモーメントが発生した際に、当該モーメント荷重を受けるように構成されている。すなわち、ラジアル荷重はラジアル玉軸受1aにて受け、斜接玉軸受1bは、ラジアル荷重を受けずモーメント荷重のみを受けるように構成されている。例えば、玉7には予圧が付与されず、玉7と、第2内輪軌道溝51ならびに第2外輪軌道溝32との間には、隙間が形成されていたり、あるいは、玉7と、第2内輪軌道溝51ならびに第2外輪軌道溝32が、予圧を付与されない状態にて接触していてもよい。モーメント荷重が作用しない時には、玉7は、第2内輪軌道溝51ならびに第2外輪軌道溝32に対して空転状態となり、回転軸にモーメントが発生した時のみ、第2内輪軌道溝51ならびに第2外輪軌道溝32に対して転接してモーメント荷重を受ける。
【0029】
内外輪2,3間にグリースが充填され、第1内輪4と外輪3の軸方向一端がシール部材10にて閉蓋されるとともに、軸方向他端は第2内輪5のシール部54と外輪3との間にラビリンスとなる隙間11が形成されている。
【0030】
図2を用いて、転がり軸受装置1の使用状態について説明する。
【0031】
第2内輪5の軸外嵌部52が、片持ち梁状の回転軸12の外周面に圧入固定される。回転軸12は図の左方向(矢印A方向)に延設され、その先端にてギアやベルト等が設置され、回転軸12から動力が出力されたり、入力されたりする。転がり軸受装置1は、斜接玉軸受1bを回転軸12の先端側に配置して、回転軸12の基部に装着される。回転軸12には、第2内輪5の軌道部53の外面に沿うバックアップ部14が形成されている。また、外輪3は、ハウジング等の固定部13に圧入固定される。転がり軸受装置1によって、回転軸12が固定部13に対して回転自在に支持される。
【0032】
回転軸12に過大なモーメント荷重Mが作用しない状態では、斜接玉軸受1bの玉7は、第2内輪軌道溝51ならびに第2外輪軌道溝32に対して空転し、ラジアル荷重は、ラジアル玉軸受1aのみにて受ける。
【0033】
回転軸12に過大なモーメント荷重Mが作用すると、斜接玉軸受1bの玉7が第2内輪軌道溝51ならびに第2外輪軌道溝32に転接し、実質的に斜接玉軸受1bにて当該モーメント荷重Mを受ける。なお、ラジアル玉軸受1aでは、玉6と軌道溝31,41の間に存在する隙間分だけ、第1内輪4と外輪3が相対的に移動し、わずかにモーメント荷重Mを受ける。
【0034】
このように構成された転がり軸受装置によると、ラジアル荷重は単列のラジアル玉軸受1aにて受けるため、トルクを小さく抑えることができる。また、過大なモーメント荷重が負荷された場合には、実質的に当該モーメント荷重を斜接玉軸受1bにて受けることができ、軸受寿命の低下や、玉6,7が軌道の肩に乗り上げるのを防止でき、モーメント剛性が向上する。
【0035】
第1内輪4,外輪3,玉列6からなるラジアル玉軸受1aに、第2内輪5ならびに玉列7を別途追加して斜接玉軸受1bを構成することで、共通のラジアル玉軸受1aでもって、第2内輪5を変更するだけで、負荷されるモーメント荷重の大きさの違いに対応できる。すなわち、従来から一般的に使用されているラジアル玉軸受1aを用い、部品の共通化を図りながら、容易にモーメント荷重に対する負荷容量の異なる軸受を安価に提供できる。
【0036】
なお、第2内輪5の形状は、上記実施の形態のものに限らず、第1内輪4に固定されるとともに、玉7が転接する第2内輪軌道溝51を有したものであればよい。例えば、回転軸12にバックアップ部14が不要なように、軌道部53を厚肉としたもの等であってもよい。
【0037】
内輪2は、鍛造品である第1内輪4と、プレス成形品である第2内輪5の組み合わせに限るものではなく、鍛造品どうしの組み合わせや、プレス成形品どうしの組み合わせとしてもよく、外輪3もプレス成形品としてもよい。
【0038】
図3に、転がり軸受装置1の変形例を示す。
【0039】
この変形例は、内輪2を一体ものとしたことを特徴とするものである。
【0040】
内輪2は、軸受鋼(SUJ)等を用いて、焼入れ・焼もどし処理を施して所望の表面硬さに形成されている。内輪2の外周面には、ラジアル玉軸受1a用の深溝の第1内輪軌道溝21と、斜接玉軸受1b用の第2内輪軌道溝22が、軸方向に並んで形成されている。
【0041】
転がり軸受装置1の組み立て手順は、内外輪2,3の中心軸を互いに偏心させておき、軸方向一端からラジアル玉軸受1a用の玉6を第1内輪軌道溝21と第1外輪軌道溝31に沿って転動可能に介装させるとともに、軸方向他端から斜接玉軸受1b用の玉7を、第2内輪軌道溝22と第2外輪軌道溝32に沿って転動可能に介装させる。内外輪2,3の中心軸を合わせ、玉6,7をそれぞれ保持器8,9にて周方向等間隔に保持させる。
【0042】
ラジアル玉軸受1aは、ラジアル荷重を受ける他、玉6と軌道溝21,31の間に存在する隙間によって、回転軸にモーメントが発生した際に、当該隙間分だけ内外輪2,3が相対的に移動し、わずかにモーメント荷重を受ける。
【0043】
斜接玉軸受1bは、ラジアル荷重を受けず、回転軸にモーメントが発生した際に、当該モーメント荷重のみを受けるように構成されている。すなわち、モーメント荷重を受けない時は、玉7は内外輪2,3に対して空転状態とし、回転軸にモーメントが発生した時のみ内外輪2,3に対して転接してモーメント荷重を受けるように、玉7と軌道溝22,32との間に隙間を形成したり、あるいは玉7に予圧を付与せずに玉7と軌道溝22,32を接触させ、実質的にモーメント荷重を受けるように構成されている。
【0044】
内外輪2,3間にグリースが充填され、軸方向両端がそれぞれシール部材10,10にて閉蓋される。
【0045】
転がり軸受装置1は、内輪2が片持ち梁状の回転軸の外周に圧入固定されるとともに、外輪3が固定部に固定されることにより、回転軸を回転自在に支持する。
【0046】
このように構成された転がり軸受装置1においても、前記実施の形態と同様の効果が得られる。
【0047】
なお、前記各例において、グリース密封構造に限らず、オイル潤滑で使用する転がり軸受装置に適用してもよい。この場合、シール部材10,54は不要となる。
【0048】
【発明の効果】
本発明の転がり軸受装置によると、ラジアル荷重は単列のラジアル玉軸受にて受けるため、トルクを小さく抑えることができる。また、過大なモーメント荷重が負荷された場合には、実質的に当該モーメント荷重を斜接玉軸受にて受けることができ、軸受寿命の低下や、玉が軌道の肩に乗り上げるのを防止でき、モーメント剛性が向上するという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における転がり軸受装置の半分の断面図である。
【図2】本発明の実施の形態における転がり軸受装置の使用状態の半分の断面図である。
【図3】本発明の変形例における転がり軸受装置の半分の断面図である。
【符号の説明】
1 転がり軸受装置
1a ラジアル玉軸受
1b 斜接玉軸受
2 内輪
3 外輪
4 第1内輪
5 第2内輪
6,7 玉
12 回転軸
13 固定部
21,41 第1内輪軌道溝
22,51 第2内輪軌道溝
31 第1外輪軌道溝
32 第2外輪軌道溝
Claims (2)
- ラジアル玉軸受と斜接玉軸受とを含む転がり軸受装置であって、
同心に配置した内外軌道輪と、これら内外軌道輪間にそれぞれ転動可能に軸方向に並んで介装したラジアル玉軸受用の玉列ならびに斜接玉軸受用の玉列とからなり、
前記内外軌道輪のうちの少なくともいずれか一方の軌道輪には、ラジアル玉軸受用の玉軌道と斜接玉軸受用の玉軌道とが一体的に形成され、
前記斜接玉軸受には、実質的に、嵌合される回転軸によるモーメント荷重のみが負荷される、ことを特徴とする転がり軸受装置。 - ラジアル玉軸受と斜接玉軸受とを含む転がり軸受装置であって、
同心に配置した内輪ならびに外輪と、これら内外輪間にそれぞれ転動可能に軸方向に並んで介装したラジアル玉軸受用の玉列ならびに斜接玉軸受用の玉列とからなり、
前記内輪は、ラジアル玉軸受用の第1内輪軌道溝を有した第1内輪と、斜接玉軸受用の第2内輪軌道溝を有した第2内輪とからなり、
前記外輪は、ラジアル玉軸受用の第1外輪軌道溝と、斜接玉軸受用の第2外輪軌道溝を有し、
前記ラジアル玉軸受用の玉列が、前記第1内輪の第1内輪軌道溝と、前記外輪の第1外輪軌道溝に沿って転動可能に配置され、
前記斜接玉軸受用の玉列が、前記第2内輪の第2内輪軌道溝と、前記外輪の第2外輪軌道溝に沿って転動可能に配置され、
前記内輪に回転軸が装着され、前記外輪が固定部に固定され、
前記斜接玉軸受には、実質的に前記回転軸によるモーメント荷重のみが負荷される、ことを特徴とする転がり軸受装置。
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