JP2004036422A - 燃料噴射装置およびこれを備えたディーゼル機関 - Google Patents

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吉栖 博史
Shoji Namekawa
長面川 昇司
Hiroyuki Ishida
石田 裕幸
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Abstract

【課題】低負荷時の煙色改善および高負荷時においてNOxを低減することができる燃料噴射装置およびこれを備えるディーゼル機関を提供する。
【解決手段】初期噴射を抑えた噴射率制御運転モードで運転する際、制御手段24は第1の弁機構13および第2の弁機構14を同時に開閉させた後、第1の弁機構13の開放時期を通常噴射運転モード時よりも早まるように制御することを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃料噴射装置およびこれを備えたディーゼル機関に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
蓄圧式の燃料噴射装置としては、従来、昇圧された燃料を蓄えておく1つの蓄圧器と、この蓄圧器から燃料が供給されることにより開放して燃料を噴射する燃料噴射弁と、蓄圧器から燃料噴射弁へ燃料を供給する燃料供給路と、この燃料供給路に接続されて燃料噴射弁への燃料供給を断続する1つの弁機構とを具備するものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような燃料噴射装置においては、負荷の増減に関わりなく燃料噴射期間のすべてにわたって略一定の噴射率で燃料噴射が行われる。このような燃料噴射方式では、低負荷時の煙色が改善できるが、高負荷時に燃料噴射期間における初期において多量の燃料が供給されるため排ガス中のNOxが多くなり、大気汚染を助長する要因となるなど環境面で問題を生じる可能性がある。そのため、低負荷時の煙色改善と高負荷時のNOx低減を同時に達成できる何らかの対策が望まれている。
【0004】
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、低負荷時の煙色改善と高負荷時のNOx低減を同時に達成することができる燃料噴射装置およびこれを備えるディーゼル機関を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の燃料噴射装置およびこれを備えるディーゼル機関では、上記課題を解決するため、以下の手段を採用した。
すなわち、請求項1記載の燃料噴射装置によれば、昇圧された燃料を蓄えておく第1の蓄圧器と、前記第1の蓄圧器に蓄えられた燃料圧力よりも高い圧力に昇圧された燃料を蓄えておく第2の蓄圧器と、これら蓄圧器から前記燃料が供給されることにより開放して該燃料を噴射する燃料噴射弁と、前記第1の蓄圧器および前記第2の蓄圧器から前記燃料噴射弁へ燃料を供給する燃料供給路と、前記燃料供給路に接続されて前記第1の蓄圧器から前記燃料噴射弁への燃料供給を断続する第1の弁機構と、前記燃料供給路に接続されて前記第2の蓄圧器から前記燃料噴射弁への燃料供給を断続する第2の弁機構と、前記第1の弁機構および前記第2の弁機構の作動を制御する制御手段と、を具備し、前記第1の蓄圧器および前記第1の弁機構と、前記第2の蓄圧器および前記第2の弁機構とが並列に接続されているとともに、通常噴射運転モード時、前記制御手段は前記第1の弁機構と前記第2の弁機構とを同時に開放して、前記燃料噴射弁より燃料を噴射させている燃料噴射装置であって、初期噴射を抑えた噴射率制御運転モードで運転する際、前記制御手段は前記第1の弁機構および前記第2の弁機構を同時に開閉させた後、前記第1の弁機構の開放時期を前記通常噴射運転モード時よりも早まるように制御することを特徴とする。
【0006】
この燃料噴射装置においては、通常噴射運転モード時の噴射開始時期よりも前に第1の弁機構が開放されて第1の蓄圧器から燃料噴射弁に燃料が供給され、続いて通常噴射運転モード時の噴射開始時期と同時期に第2の弁機構が開放されて第2の蓄圧器から燃料噴射弁に燃料が供給される。
これにより、噴射率制御運転モード時における噴射開始時期が早められるとともに、燃料が噴射される期間における前半の燃料噴射率が低く抑えられ、後半の燃料噴射率は高められる。
【0007】
請求項2に記載の燃料噴射装置によれば、昇圧された燃料を蓄えておく第1の蓄圧器と、前記第1の蓄圧器に蓄えられた燃料圧力よりも高い圧力に昇圧された燃料を蓄えておく第2の蓄圧器と、これら蓄圧器から前記燃料が供給されることにより開放して該燃料を噴射する燃料噴射弁と、前記第1の蓄圧器および前記第2の蓄圧器から前記燃料噴射弁へ燃料を供給する燃料供給路と、前記燃料供給路に接続されて前記第1の蓄圧器から前記燃料噴射弁への燃料供給を断続する第1の弁機構と、前記燃料供給路に接続されて前記第2の蓄圧器から前記燃料噴射弁への燃料供給を断続する第2の弁機構と、前記第1の弁機構および前記第2の弁機構の作動を制御する制御手段と、を具備し、前記第2の弁機構の下流側に前記第1の弁機構が位置するように接続されているとともに、通常噴射運転モード時、前記制御手段は前記第1の弁機構および前記第2の弁機構を同時に開放して前記燃料噴射弁より燃料を噴射させている燃料噴射装置であって、初期噴射を抑えた噴射率制御運転モードで運転する際、前記制御手段は前記第1の弁機構の開放時期を前記通常噴射運転モード時よりも早めるように制御することを特徴とする。
【0008】
この燃料噴射装置においては、通常噴射運転モード時の噴射開始時期よりも前に第1の弁機構が開放されて第1の蓄圧器から燃料噴射弁に燃料が供給され、続いて通常噴射運転モード時の噴射開始時期と同時期に第2の弁機構が開放されて第2の蓄圧器から燃料噴射弁に燃料が供給される。
これにより、噴射率制御運転モード時における噴射開始時期が早められるとともに、燃料が噴射される期間における前半の燃料噴射率が低く抑えられ、後半の燃料噴射率は高められる。
また、第1の弁機構および第2の弁機構がともに開放されている状態から、第1の弁機構を閉鎖することにより、燃料噴射弁への燃料の供給が遮断される。
【0009】
請求項3に記載の燃料噴射装置によれば、昇圧された燃料を蓄えておく第1の蓄圧器と、前記第1の蓄圧器に蓄えられた燃料圧力よりも高い圧力に昇圧された燃料を蓄えておく第2の蓄圧器と、これら蓄圧器から前記燃料が供給されることにより開放して該燃料を噴射する燃料噴射弁と、前記第1の蓄圧器および前記第2の蓄圧器から前記燃料噴射弁へ燃料を供給する燃料供給路と、前記燃料供給路に接続されて前記第1の蓄圧器から前記燃料噴射弁への燃料供給を断続する第1の弁機構と、前記燃料供給路に接続されて前記第2の蓄圧器から前記燃料噴射弁への燃料供給を断続する第2の弁機構と、前記第1の弁機構および前記第2の弁機構の作動を制御する制御手段と、を具備し、前記第1の蓄圧器および前記第1の弁機構と、前記第2の蓄圧器および前記第2の弁機構とが並列に接続されているとともに、通常噴射運転モード時、前記制御手段は前記第1の弁機構と前記第2の弁機構とを同時に開放して、前記燃料噴射弁より燃料を噴射させている燃料噴射装置であって、初期噴射を抑えた噴射率制御運転モードで運転する際、前記制御手段は前記第1の弁機構および前記第2の弁機構を同時に開閉させた後、前記第2の弁機構の開放時期を前記通常噴射運転モード時よりも遅れるように制御することを特徴とする。
【0010】
この燃料噴射装置においては、通常噴射運転モード時の噴射開始時期と同時期に第1の弁機構が開放されて第1の蓄圧器から燃料噴射弁に燃料が供給され、続いて通常噴射運転モード時の噴射開始時期よりも後に第2の弁機構が開放されて第2の蓄圧器から燃料噴射弁に燃料が供給される。
これにより、噴射率制御運転モード時における噴射開始時期は、通常噴射運転モード時の噴射開始時期と同時期とされながら、かつ燃料が噴射される期間における前半の燃料噴射率が低く抑えられ、後半の燃料噴射率は高められる。
【0011】
請求項4に記載の燃料噴射装置によれば、昇圧された燃料を蓄えておく第1の蓄圧器と、前記第1の蓄圧器に蓄えられた燃料圧力よりも高い圧力に昇圧された燃料を蓄えておく第2の蓄圧器と、これら蓄圧器から前記燃料が供給されることにより開放して該燃料を噴射する燃料噴射弁と、前記第1の蓄圧器および前記第2の蓄圧器から前記燃料噴射弁へ燃料を供給する燃料供給路と、前記燃料供給路に接続されて前記第1の蓄圧器から前記燃料噴射弁への燃料供給を断続する第1の弁機構と、前記燃料供給路に接続されて前記第2の蓄圧器から前記燃料噴射弁への燃料供給を断続する第2の弁機構と、前記第1の弁機構および前記第2の弁機構の作動を制御する制御手段と、を具備し、前記第2の弁機構の下流側に前記第1の弁機構が位置するように接続されているとともに、通常噴射運転モード時、前記制御手段は前記第1の弁機構および前記第2の弁機構を同時に開放して前記燃料噴射弁より燃料を噴射させている燃料噴射装置であって、初期噴射を抑えた噴射率制御運転モードで運転する際、前記制御手段は前記第2の弁機構の開放時期を前記通常噴射運転モード時よりも遅れるように制御することを特徴とする。
【0012】
この燃料噴射装置においては、通常噴射運転モード時の噴射開始時期と同時期に第1の弁機構が開放されて第1の蓄圧器から燃料噴射弁に燃料が供給され、続いて通常噴射運転モード時の噴射開始時期よりも後に第2の弁機構が開放されて第2の蓄圧器から燃料噴射弁に燃料が供給される。
これにより、噴射率制御運転モード時における噴射開始時期は、通常噴射運転モード時の噴射開始時期と同時期とされながら、かつ燃料が噴射される期間における前半の燃料噴射率が低く抑えられ、後半の燃料噴射率は高められる。
また、第1の弁機構および第2の弁機構がともに開放されている状態から、第1の弁機構を閉鎖することにより、燃料噴射弁への燃料の供給が遮断される。
【0013】
請求項5に記載の燃料噴射装置によれば、昇圧された燃料を蓄えておく第1の蓄圧器と、前記第1の蓄圧器に蓄えられた燃料圧力よりも高い圧力に昇圧された燃料を蓄えておく第2の蓄圧器と、これら蓄圧器から前記燃料が供給されることにより開放して該燃料を噴射する燃料噴射弁と、前記第1の蓄圧器および前記第2の蓄圧器から前記燃料噴射弁へ燃料を供給する燃料供給路と、前記燃料供給路に接続されて前記第1の蓄圧器から前記燃料噴射弁への燃料供給を断続する第1の弁機構と、前記燃料供給路に接続されて前記第2の蓄圧器から前記燃料噴射弁への燃料供給を断続する第2の弁機構と、前記第1の弁機構および前記第2の弁機構の作動を制御する制御手段と、を具備し、前記第1の蓄圧器および前記第1の弁機構と、前記第2の蓄圧器および前記第2の弁機構とが並列に接続されているとともに、通常噴射運転モード時、前記制御手段は前記第1の弁機構と前記第2の弁機構とを同時に開放して、前記燃料噴射弁より燃料を噴射させている燃料噴射装置であって、初期噴射を抑えた噴射率制御運転モードで運転する際、前記制御手段は前記第1の弁機構および前記第2の弁機構を同時に開閉させた後、前記第1の弁機構の開放時期を前記通常噴射運転モード時よりも早めるとともに、前記第2の弁機構の開放時期を前記通常噴射運転モード時よりも遅れるように制御することを特徴とする。
【0014】
この燃料噴射装置においては、通常噴射運転モード時の噴射開始時期よりも前に第1の弁機構が開放されて第1の蓄圧器から燃料噴射弁に燃料が供給され、続いて通常噴射運転モード時の噴射開始時期よりも後に第2の弁機構が開放されて第2の蓄圧器から燃料噴射弁に燃料が供給される。
これにより、噴射率制御運転モード時における噴射開始時期が早められるとともに、第2の蓄圧器から供給される燃料による噴射開始時期が通常噴射運転モード時の噴射開始時期よりも後になり、燃料が噴射される期間における前半の燃料噴射率が低く抑えられ、後半の燃料噴射率は高められる。
【0015】
請求項6に記載の燃料噴射装置によれば、昇圧された燃料を蓄えておく第1の蓄圧器と、前記第1の蓄圧器に蓄えられた燃料圧力よりも高い圧力に昇圧された燃料を蓄えておく第2の蓄圧器と、これら蓄圧器から前記燃料が供給されることにより開放して該燃料を噴射する燃料噴射弁と、前記第1の蓄圧器および前記第2の蓄圧器から前記燃料噴射弁へ燃料を供給する燃料供給路と、前記燃料供給路に接続されて前記第1の蓄圧器から前記燃料噴射弁への燃料供給を断続する第1の弁機構と、前記燃料供給路に接続されて前記第2の蓄圧器から前記燃料噴射弁への燃料供給を断続する第2の弁機構と、前記第1の弁機構および前記第2の弁機構の作動を制御する制御手段と、を具備し、前記第2の弁機構の下流側に前記第1の弁機構が位置するように接続されているとともに、通常噴射運転モード時、前記制御手段は前記第1の弁機構および前記第2の弁機構を同時に開放して前記燃料噴射弁より燃料を噴射させている燃料噴射装置であって、初期噴射を抑えた噴射率制御運転モードで運転する際、前記制御手段は前記第1の弁機構の開放時期を前記通常噴射運転モード時よりも早めるとともに、前記第2の弁機構の開放時期を前記通常噴射運転モード時よりも遅れるように制御することように制御することを特徴とする。
【0016】
この燃料噴射装置においては、通常噴射運転モード時の噴射開始時期よりも前に第1の弁機構が開放されて第1の蓄圧器から燃料噴射弁に燃料が供給され、続いて通常噴射運転モード時の噴射開始時期よりも後に第2の弁機構が開放されて第2の蓄圧器から燃料噴射弁に燃料が供給される。
これにより、噴射率制御運転モード時における噴射開始時期が早められるとともに、第2の蓄圧器から供給される燃料による噴射開始時期が通常噴射運転モード時の噴射開始時期よりも後になり、燃料が噴射される期間における前半の燃料噴射率が低く抑えられ、後半の燃料噴射率は高められる。
また、第1の弁機構および第2の弁機構がともに開放されている状態から、第1の弁機構を閉鎖することにより、燃料噴射弁への燃料の供給が遮断される。
【0017】
請求項7に記載の燃料噴射装置によれば、請求項1,2,5,6のいずれか一項に記載の燃料噴射装置において、前記第1の弁機構の開放時期は、徐々に早められることを特徴とする。
【0018】
この燃料噴射装置においては、第1の弁機構の開放時期が徐々に早められるので、各筒内の圧力や各筒内から排出される排気ガスの温度の状態、すなわち燃焼状態が徐々に変化させられることとなる。
【0019】
請求項8に記載の燃料噴射装置によれば、請求項3,4,5,6のいずれか一項に記載の燃料噴射装置において、前記第2の弁機構の開放時期は、徐々に遅められることを特徴とする。
【0020】
この燃料噴射装置においては、第2の弁機構の開放時期が徐々に遅められるので、各筒内の圧力や各筒内から排出される排気ガスの温度の状態、すなわち燃焼状態が徐々に変化させられることとなる。
【0021】
請求項9に記載の燃料噴射装置によれば、請求項1から8のいずれか一項に記載の燃料噴射装置において、前記蓄圧器にはそれぞれ、前記燃料を所定圧力に昇圧する昇圧ポンプが接続されていることを特徴とする。
【0022】
この燃料噴射装置においては、各蓄圧器に対して個別に接続された昇圧ポンプから各蓄圧器に昇圧された燃料が供給される。
【0023】
請求項10に記載のディーゼル機関によれば、請求項1から9のいずれか一項に記載の燃料噴射装置と、前記燃料噴射弁が取り付けられるシリンダヘッドと、を具備してなることを特徴とする。
【0024】
このディーゼル機関においては、燃料が噴射される期間における前半の燃料噴射率が低く抑えられ、後半の燃料噴射率が高められる噴射率制御運転モードを備えた燃料噴射装置が具備されることとなり、高負荷時における燃料消費率を良好に維持しつつ、排ガス中のNOxの低減が図れる。
【0025】
請求項11に記載のディーゼル機関によれば、請求項10に記載のディーゼル機関において、前記蓄圧器および前記弁機構が、前記シリンダヘッドとは分離して設けられていることを特徴とする。
【0026】
このディーゼル機関においては、蓄圧器および弁機構を、シリンダヘッドとは分離して設けることにより、メンテナンスや部品の交換作業等が簡単に行える。また、ディーゼル機関を設計する上での自由度が増し、シリンダヘッドあるいはディーゼル機関自体の小型/軽量化が図れる。
【0027】
請求項12に記載のディーゼル機関によれば、請求項11に記載のディーゼル機関において、前記制御手段は、負荷を検出するガバナからの信号に基づいて前記第1の弁機構および前記第2の弁機構を制御することを特徴とする。
【0028】
このディーゼル機関においては、通常噴射運転モードから噴射率制御運転モードへの移行、あるいは噴射率制御運転モードから通常噴射運転モードへの移行が、ガバナにより検出された機関の負荷に基づいて行われる。
すなわち、機関の負荷が所定負荷以上になると通常噴射運転モードから噴射率制御運転モードへ、逆に機関の負荷が所定負荷よりも低くなると噴射率制御運転モードから通常噴射運転モードへと自動的に移行される。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る燃料噴射装置およびこれを備えるディーゼル機関の第1の実施形態を図1ないし図4に基づいて説明する。
図1に示すように、燃料噴射装置10は、低圧用蓄圧器(第1の蓄圧器)11と、高圧用蓄圧器(第2の蓄圧器)12と、第1制御弁(第1の弁機構)13と、第2制御弁(第2の弁機構)14と、燃料噴射弁15と、燃料供給路16と、第1昇圧ポンプ17と、第2昇圧ポンプ18と、コントロール装置(制御手段)24とを主たる要素として構成されたものである。
【0030】
低圧用蓄圧器11は、第1昇圧ポンプ17によってたとえば60MPaに昇圧された燃料を蓄えておくためのものである。
同様に、高圧用蓄圧器12は、第2昇圧ポンプ18によってたとえば160MPaに昇圧された燃料(たとえば、C重油)を蓄えておくためのものである。
図中において符号17a,18aはそれぞれ、第1昇圧ポンプ17、第2昇圧ポンプ18に吸入される燃料から不純物を取り除くフィルタである。
また、符号19は燃料サービスタンクである。
【0031】
第1制御弁13は、低圧用蓄圧器11から燃料噴射弁15へ燃料を供給するポジションと、燃料噴射弁15への燃料供給を断って燃料噴射弁15側に残った余圧を燃料サービスタンク19へ逃がすポジションとを選択可能な三方向弁が使用されている。
第2制御弁14は、高圧用蓄圧器12から燃料噴射弁15へ燃料を供給するポジションと、燃料噴射弁15への燃料供給を断つポジションとを選択可能な二方向弁が使用されている。
【0032】
また、第1制御弁13には、燃料噴射弁15への燃料供給を断つポジションが選択されたときに、燃料噴射弁15側の燃料供給路16に残って余圧を生じた燃料を燃料サービスタンク19へ戻す通路20が接続されている。
この通路20には等圧弁22が設けられており、この等圧弁22よりも上流側の燃料供給路16内の燃料圧力が、たとえば20MPaよりも低くならないように調整されている。
一方、低圧用蓄圧器11と第1制御弁13とを連通する燃料供給路16には、逆止弁23が設けられており、この逆止弁23よりも下流側に位置する燃料が低圧用蓄圧器11の側に逆流しないようになっている。
【0033】
これら第1制御弁13および第2制御弁14はそれぞれ、作動油タンクから、作動油供給ポンプ、作動油供給管、および作動油パイロット弁を通って作動油が供給されることにより作動される、いわゆる油圧作動弁である。作動油パイロット弁は電磁弁であり、コイルに電流が通電されるか否かによって弁が開閉されるものである。
また、コイルへの通電/非通電はコントロール装置24によってなされる。
すなわち、第1制御弁13および第2制御弁14は、コントロール装置24からの入力信号によりコイルへの通電/非通電がなされて、電磁弁が開閉させられることにより作動油が供給あるいは遮断されてそのポジションが操作されるものである。
【0034】
燃料噴射弁15は、所定圧力(たとえば、45MPa)以上の圧力を有する燃料が供給されることにより開放して、シリンダ内に燃料を噴射するものである。この燃料噴射弁15は、バネ15aによってニードルバルブ15bが閉じる方向に付勢されており、所定圧力がニードルバルブ15bの下方に加わるとバネ15aの付勢力に打ち勝ってニードルバルブ15bが開くタイプのものである。
【0035】
図2はこの燃料噴射装置10を備えるレシプロ式のディーゼル機関30の概略構成図である。
図2において符号31はシリンダ、32はシリンダヘッド、33はピストン、34はコネクティングロッド、35はクランクシャフト、36はクランクケース、37はバルブ、38はガバナである。
なお、ここでいうディーゼル機関は発電機用のディーゼル機関であって、50Hz用の場合はたとえば750回転、60Hz用の場合はたとえば720回転を定格回転数とするものである。
【0036】
燃料噴射装置10は、燃料噴射弁15がシリンダヘッド32の略中央に設置されているが、低圧用蓄圧器11、高圧用蓄圧器12、第1制御弁13、および第2制御弁14がシリンダ31の側部に分けて設置されており、両者は燃料供給路16をなす管路で接続されている。
【0037】
また、ガバナ38で検出されたディーゼル機関30の負荷情報は、コントロール装置24に信号として送られるようになっている。
【0038】
上記のように構成された燃料噴射装置10を備えるディーゼル機関30を運転したときの燃料噴射装置10の作動の仕方について説明する。
低圧用蓄圧器11には第1昇圧ポンプ17の働きにより昇圧された燃料が常時蓄えられるとともに、高圧用蓄圧器12には第2昇圧ポンプ18の働きにより昇圧された燃料が常時蓄えられる。燃料噴射弁15からは、これら低圧用蓄圧器11または高圧用蓄圧器12に蓄えられた燃料が、第1制御弁13および第2制御弁14の以下のような開閉動作によって間欠的に噴射される。
【0039】
ディーゼル機関30が中負荷(たとえば50%負荷)以下で運転される、通常噴射運転モードの場合には、図3に示すように、第1制御弁13と第2制御弁14とは同時に開閉させられている。これにより、高圧用蓄圧器12に蓄えられた燃料が第2制御弁14を通じて燃料噴射弁15に供給される。
このとき、燃料噴射期間のすべてにわたって略一定の噴射率で燃料噴射が行われている。
【0040】
次に、ディーゼル機関30の負荷が上がり、中負荷よりも高い負荷(高負荷)で運転される場合には、通常噴射運転モードから噴射率制御運転モードに移行されることとなる。
この場合、まずはじめにコントロール装置24が第1制御弁13を第2制御弁14と同じタイミングで開閉させる(図4参照)。
このときはまだ高圧用蓄圧器12に蓄えられた燃料が第2制御弁14を通じて燃料噴射弁15に供給されている。
【0041】
続いて、第1制御弁13の開放時期が、コントロール装置24により通常噴射運転モード時(図4に実線で示す)よりも早められる(図4に破線で示す)。
すなわち、燃料噴射行程において、第1制御弁13および第2制御弁14がともに閉じられた状態から第1制御弁13が先行して開放されることとなり、低圧用蓄圧器11に蓄えられた燃料が第1制御弁13を通じて燃料噴射弁15に供給される。
【0042】
続いて、第2制御弁14が通常噴射運転モード時と同じタイミングで(言い換えれば、第1制御弁13の開放から所定の時間をおいて)開放され、高圧用蓄圧器12に蓄えられた燃料が第2制御弁14を通じて燃料噴射弁15に供給される。このとき、高圧用蓄圧器12に蓄えられた燃料の圧力が低圧用蓄圧器11に蓄えられた燃料の圧力よりも高いため逆止弁22が閉じ、高圧用蓄圧器12に蓄えられた燃料が低圧用蓄圧器11の側に流入することを防止している。
【0043】
燃料噴射の行程を終えると、第1制御弁13および第2制御弁14は同時に閉じられる。これら第1制御弁13および第2制御弁14が閉じられると、燃料噴射弁15側の燃料供給路16に残って余圧を生じた燃料が、第1制御弁13に設けられた通路20を通じて排出され、燃料サービスタンク19に回収される。
【0044】
このように、開放時の燃料圧力が低い第1制御弁13を先行して開放すると、吸入行程一回当たりの燃料噴射の期間における前半の燃料噴射率が低く抑えられ、開放時の燃料圧力が高い第2制御弁14を遅れて開放すると、後半の燃料噴射率が高められる(吸入行程一回当たりの燃料噴射率の変化、および各制御弁の開閉状態を示すと図4のようになる)。
【0045】
したがって、本実施形態のディーゼル機関においては燃料噴射期間における前半の燃料噴射率が低く抑えられ、続いて後半の燃料噴射率が高められるので、燃料消費率を良好に維持しつつ、排ガス中のNOxを低減することができる。
【0046】
また、低圧用蓄圧器11、高圧用蓄圧器12、第1制御弁13、および第2制御弁14を燃料噴射弁15と別体に構成し、シリンダヘッド32あるいはシリンダ31とは分離して設けたことにより、メンテナンスや部品の交換作業等を容易に行うことができる。また、ディーゼル機関を設計する上での自由度が増し、シリンダヘッド、シリンダさらにはディーゼル機関の小型/軽量化を実現することができる。
【0047】
さらに、機械式の燃料噴射弁を使用することができるので、従来構造のシリンダヘッドを流用できる。
【0048】
上述した実施形態では、図4に示すように、コントロール装置24により第1制御弁13が第2制御弁14と同じタイミングで開閉させられた後、第1制御弁13の開放時期が通常噴射運転モード時よりも早くなるように制御されている。しかし、図5に示すように、コントロール装置24により第1制御弁13が第2制御弁14と同じタイミングで開閉させられた後、第2制御弁14の開放時期が通常噴射運転モード時よりも遅くなるように制御することもできる。
この場合、燃料噴射装置全体としての噴射開始時期および噴射終了時期は、通常噴射運転モード時と変わらないが、図4に示すものと同様、吸入行程一回当たりの燃料噴射の期間における前半の燃料噴射率が低く抑えられ、後半の燃料噴射率が高められる。
【0049】
したがって、本実施形態のディーゼル機関においても燃料噴射期間における前半の燃料噴射率が低く抑えられ、続いて後半の燃料噴射率が高められるので、燃料消費率を良好に維持しつつ、排ガス中のNOxを低減することができる。
【0050】
また、第1制御弁13および第2制御弁14をそれぞれ、図4および図5に示すように制御することも可能である。
すなわち、第1制御弁13の開放時期を通常噴射運転モードよりも早めるとともに、第2の制御弁14の開放時期を通常噴射運転モードよりも遅くなるように制御することもできる。これを図に示すと図6のようになる。
このようにしても、吸入行程一回当たりの燃料噴射の期間における前半の燃料噴射率が低く抑えられ、後半の燃料噴射率が高められる。
【0051】
次に、本発明に係る燃料噴射装置およびこれを備えるディーゼル機関の第2の実施形態を図7に基づいて説明する。なお、前述した第1の実施形態において既に説明した構成要素には同一符号を付し、それについての説明は省略する。
【0052】
図7に示す第2の実施形態は、第2制御弁が第1の実施形態に示す第1制御弁13と同じ構成のものとされ、この第2制御弁13’の出口側(燃料噴射弁15側)の燃料供給路16が第1制御弁13の上流側、すなわち逆止弁23と第1制御弁13との間に接続されている点で第1の実施形態と大きく異なっている。
なお、第1の実施形態では第2制御弁14の出口側の燃料供給路16は、第1制御弁13の下流側、すなわち第1制御弁13と燃料噴射弁15との間に接続されていた。
【0053】
また、第2制御弁13’には、燃料噴射弁15への燃料供給を断つポジションが選択されたときに、燃料噴射弁15側の燃料供給路16に残って余圧を生じた燃料を戻す通路20’が接続されており、その下流側には燃料サービスタンク19が設けられている。
この通路20’には等圧弁22’が設けられており、この等圧弁22’よりも上流側のドレン排出路20’内および燃料供給路16内の燃料圧力が、たとえば20MPaよりも低くならないように調整されている。
【0054】
上記のように構成された燃料噴射装置20を備えるディーゼル機関を運転したときの燃料噴射装置20の作動の仕方について説明する。
低圧用蓄圧器11には第1昇圧ポンプ17の働きにより昇圧された燃料が常時蓄えられるとともに、高圧用蓄圧器12には第2昇圧ポンプ18の働きにより昇圧された燃料が常時蓄えられる。燃料噴射弁15からは、これら低圧用蓄圧器11または高圧用蓄圧器12に蓄えられた燃料が、第1制御弁13および第2制御弁13’の以下のような開閉動作によって間欠的に噴射される。
【0055】
ディーゼル機関が中負荷(たとえば50%負荷)以下で運転される、通常噴射運転モードの場合には、図4に実線で示すように、第1制御弁13および第2制御弁13’は同時に開閉させられている。この場合、高圧用蓄圧器12に蓄えられた燃料の圧力は低圧用蓄圧器11に蓄えられた燃料の圧力よりも高いため、高圧用蓄圧器12に蓄えられた燃料が第2制御弁13’を通じて燃料噴射弁15に供給される。
したがって、燃料噴射期間のすべてにわたって略一定の噴射率で燃料噴射が行われている。
【0056】
次に、ディーゼル機関の負荷が上がり、中負荷よりも高い負荷(高負荷)で運転される場合には、通常噴射運転モードから噴射率制御運転モードに移行されることとなる。
通常噴射運転モードから噴射率制御運転モードへの移行、すなわち第1制御弁13および第2制御弁13’の制御の仕方については、図4ないし図6を用いて説明したものと同様であるので、ここではその説明を省略する。
【0057】
前述した第1実施形態のものと異なり、本実施形態のものは第2制御弁13’の下流側に第1制御弁13が位置するように接続されているため、第2制御弁13’が第1制御弁13より遅れて閉じられることとなっても、第1制御弁13が閉じられることにより燃料噴射弁15への燃料の供給を完全に遮断することができる。
したがって、第1制御弁13と第2制御弁13’とを必ずしも同時に閉じる必要はなく、第2制御弁13’を第1制御弁13よりも遅れて閉じさせることができるようになるので、これら制御弁13,13’の開閉制御を簡略化することができる。
【0058】
また、通常噴射運転モードから噴射率制御運転モードへの移行において、第1制御弁13の開放時期が、徐々に(ゆっくり)早められるとさらに有利である。一方、通常噴射運転モードから噴射率制御運転モードへの移行において、第2制御弁14の開放時期が、徐々に(ゆっくり)遅められるとさらに有利である。ここでいう徐々にという意味は、通常噴射運転モードから噴射率制御運転モードへ一気に移行されるのではなく、たとえばディーゼル機関が50回転する間に移行されるようにすることである。したがって、通常噴射運転モード時の噴射開始時期と噴射率制御運転モード時の噴射開始時期との差を50等分して、1回転毎に1/50ずつ噴射開始時期を早めるあるいは遅めるようにすることである。このように徐々に移行されることにより、たとえば各筒内の圧力や各筒内から排出される排気ガスの温度の状態、すなわち燃焼状態の急激な変化を回避することができる。
【0059】
さらに、通常噴射運転モードから噴射率制御運転モードへの移行時期については、ガバナ38により検出された負荷状態を信号としてコントロール装置24に送り、このコントロール装置24がガバナ38からの信号に基づいて第1制御弁13および第2制御弁14をそれぞれ制御するように構成しておけばさらに有利である。
これにより完全な自動化を図ることができて、たとえば発電施設などでは無人化を図ることができる。
【0060】
さらにまた、以上説明した実施形態では第1制御弁13および第2制御弁13’,14の閉鎖時期については特に説明していないが、燃料噴射量を全体として減少させたい場合にはこれら制御弁13,14の閉鎖時期を早めればよいし、燃料噴射量を全体として増加させたい場合にはこれら制御弁13,14の閉鎖時期を遅らせればよい。
【0061】
さらにまた、第1制御弁13および第2制御弁13’,14の、適正な噴射開始時期は、工場内での試運転時に予め計測された各筒内の最高圧力や各筒内から排出される排気ガスの温度に基づいて、高負荷時に最も良好な燃焼状態となり、NOxを最大限低減させることができるように決定され、出荷前にコントロール装置24に予め記憶されている。
【0062】
なお、上述した実施形態においては、各蓄圧器に対してそれぞれ昇圧ポンプを設けるようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、たとえば低圧側蓄圧器11に対して設けていた昇圧ポンプ17を省略し、高圧側蓄圧器12に対して設けられた昇圧ポンプ18から、たとえば減圧弁、オリフィスなどの減圧手段を介して昇圧された燃料を低圧用蓄圧器11に供給することもできる。
【0063】
また、第1制御弁13および第2制御弁13’14が閉じられた後、燃料噴射弁15側の燃料供給路16に残って余圧を生じた燃料は、通路20、20’を通じて戻され、燃料サービスタンク19に回収されるようになっている。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、燃料ドレンタンクに排出することもできる。
【0064】
さらに、制御弁13,13’,14はそれぞれ油圧作動弁としているが、本発明はこれに限定されるものではなく、単なる電磁弁とすることもできる。
すなわち、これら制御弁13,13’,14は上述したような流路の切換を行うことができるものであればいかなるものでも良い。
ただし燃料として、粘性が高く、使用時に加熱しなければならないC重油などを使用する場合には、制御弁13,13’14に油圧作動弁を用いることが望ましい。というのは、燃料として加熱されたC重油などを使用する場合、これら制御弁13,13’14として電磁弁を用いると、ソレノイド固定用樹脂が溶解したり、配線が熱により誤作動を引き起こしたり、熱により損傷を受けたりするおそれがあるからである。
【0065】
さらにまた、噴射率制御運転モード/通常噴射運転モードの切換は、上述したようなガバナ38からの信号に基づいて自動的に行わせること以外に、ディーゼル機関の機側や複数台のディーゼル機関を集中管理する制御室などに設けられた切換スイッチなどにより切換を行うようにすることもできる。
【0066】
さらにまた、噴射率制御運転モードから通常噴射運転モードへの移行については特に説明はしていないが、上記の説明を逆に行えば達成し得ることとなるのでここではその説明を省略する。
【0067】
【発明の効果】
本発明の燃料噴射装置およびこれを備えたディーゼル機関によれば、以下の効果を奏する。
請求項1に記載の燃料噴射装置によれば、通常噴射運転モード時の噴射開始時期よりも前に第1の弁機構が開放されて第1の蓄圧器から燃料噴射弁に圧力の低い燃料が供給され、続いて通常噴射運転モード時の噴射開始時期と同時期に第2の弁機構が開放されて第2の蓄圧器から燃料噴射弁に圧力の高い燃料が供給される。
これにより、噴射率制御運転モード時における噴射開始時期を早めることができるとともに、燃料が噴射される期間における前半の燃料噴射率を低く抑え、かつ後半の燃料噴射率を高めることができ、燃料消費率を良好に維持しつつ、排ガス中のNOxを低減することができる。
【0068】
請求項2に記載の燃料噴射装置によれば、通常噴射運転モード時の噴射開始時期よりも前に第1の弁機構が開放されて第1の蓄圧器から燃料噴射弁に圧力の低い燃料が供給され、続いて通常噴射運転モード時の噴射開始時期と同時期に第2の弁機構が開放されて第2の蓄圧器から燃料噴射弁に圧力の高い燃料が供給される。
これにより、噴射率制御運転モード時における噴射開始時期を早めることができるとともに、燃料が噴射される期間における前半の燃料噴射率を低く抑え、かつ後半の燃料噴射率を高めることができ、燃料消費率を良好に維持しつつ、排ガス中のNOxを低減することができる。
また、第1の弁機構および第2の弁機構がともに開放されている状態から、第1の弁機構を閉鎖することにより、燃料噴射弁への燃料の供給を遮断することができるので、弁機構の開閉制御を簡略化することができる。
【0069】
請求項3に記載の燃料噴射装置によれば、通常噴射運転モード時の噴射開始時期と同時期に第1の弁機構が開放されて第1の蓄圧器から燃料噴射弁に燃料が供給され、続いて通常噴射運転モード時の噴射開始時期よりも後に第2の弁機構が開放されて第2の蓄圧器から燃料噴射弁に燃料が供給される。
これにより、噴射率制御運転モード時における噴射開始時期は、通常噴射運転モード時の噴射開始時期と同時期とすることができ、かつ燃料が噴射される期間における前半の燃料噴射率を低く抑え、かつ後半の燃料噴射率を高めることができ、燃料消費率を良好に維持しつつ、排ガス中のNOxを低減することができる。
【0070】
請求項4に記載の燃料噴射装置によれば、通常噴射運転モード時の噴射開始時期と同時期に第1の弁機構が開放されて第1の蓄圧器から燃料噴射弁に燃料が供給され、続いて通常噴射運転モード時の噴射開始時期よりも後に第2の弁機構が開放されて第2の蓄圧器から燃料噴射弁に燃料が供給される。
これにより、噴射率制御運転モード時における噴射開始時期は、通常噴射運転モード時の噴射開始時期と同時期とすることができ、かつ燃料が噴射される期間における前半の燃料噴射率を低く抑え、かつ後半の燃料噴射率を高めることができ、燃料消費率を良好に維持しつつ、排ガス中のNOxを低減することができる。
また、第1の弁機構および第2の弁機構がともに開放されている状態から、第1の弁機構を閉鎖することにより、燃料噴射弁への燃料の供給を遮断することができるので、弁機構の開閉制御を簡略化することができる。
【0071】
請求項5に記載の燃料噴射装置によれば、通常噴射運転モード時の噴射開始時期よりも前に第1の弁機構が開放されて第1の蓄圧器から燃料噴射弁に燃料が供給され、続いて通常噴射運転モード時の噴射開始時期よりも後に第2の弁機構が開放されて第2の蓄圧器から燃料噴射弁に燃料が供給される。
これにより、噴射率制御運転モード時における噴射開始時期が早められるとともに、第2の蓄圧器から供給される燃料による噴射開始時期が通常噴射運転モード時の噴射開始時期よりも後になり、燃料が噴射される期間における前半の燃料噴射率を低く抑え、かつ後半の燃料噴射率を高めることができ、燃料消費率を良好に維持しつつ、排ガス中のNOxを低減することができる。
【0072】
請求項6に記載の燃料噴射装置によれば、通常噴射運転モード時の噴射開始時期よりも前に第1の弁機構が開放されて第1の蓄圧器から燃料噴射弁に燃料が供給され、続いて通常噴射運転モード時の噴射開始時期よりも後に第2の弁機構が開放されて第2の蓄圧器から燃料噴射弁に燃料が供給される。
これにより、噴射率制御運転モード時における噴射開始時期が早められるとともに、第2の蓄圧器から供給される燃料による噴射開始時期が通常噴射運転モード時の噴射開始時期よりも後になり、燃料が噴射される期間における前半の燃料噴射率を低く抑え、かつ後半の燃料噴射率を高めることができ、燃料消費率を良好に維持しつつ、排ガス中のNOxを低減することができる。
また、第1の弁機構および第2の弁機構がともに開放されている状態から、第1の弁機構を閉鎖することにより、燃料噴射弁への燃料の供給を遮断することができるので、弁機構の開閉制御を簡略化することができる。
【0073】
請求項7に記載の燃料噴射装置によれば、第1の弁機構の開放時期が徐々に早められるので、各筒内の圧力や各筒内から排出される排気ガスの温度の状態、すなわち燃焼状態を徐々にかつ良好に変化させることができる。
【0074】
請求項8に記載の燃料噴射装置によれば、第2の弁機構の開放時期が徐々に遅められるので、各筒内の圧力や各筒内から排出される排気ガスの温度の状態、すなわち燃焼状態を徐々にかつ良好に変化させることができる。
【0075】
請求項9に記載の燃料噴射装置によれば、各蓄圧器に対して個別に接続された昇圧ポンプから各蓄圧器に昇圧された燃料が供給されるので、効率よく所望の圧力を得ることができる。
【0076】
請求項10に記載のディーゼル機関によれば、燃料が噴射される期間における前半の燃料噴射率が低く抑えられ、後半の燃料噴射率が高められる噴射率制御運転モードを備えた燃料噴射装置が具備されることとなり、高負荷時における燃料消費率を良好に維持しつつ、排ガス中のNOxの低減を図ることができる。
【0077】
請求項11に記載のディーゼル機関によれば、蓄圧器および弁機構を、シリンダヘッドとは分離して設けることにより、メンテナンスや部品の交換作業等を簡単に行うことができる。
また、ディーゼル機関を設計する上での自由度が増し、シリンダヘッドあるいはディーゼル機関自体の小型/軽量化を図ることができる。
【0078】
請求項12に記載のディーゼル機関によれば、機関の負荷が所定負荷以下になると噴射率制御運転モードから通常噴射運転モードへ、逆に機関の負荷が所定負荷よりも高くなると通常噴射運転モードから噴射率制御運転モードへと自動的に移行されることとなるので、噴射率制御運転モード/通常噴射運転モードの切換を完全に自動化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による燃料噴射装置の第1の実施形態を示す概略構成図である。
【図2】図1の燃料噴射装置を搭載したディーゼル機関の概略構成図である。
【図3】図1に示す燃料噴射装置の通常噴射運転モード時の作動状態を説明するための図であって、吸入行程一回当たりの燃料噴射率の変化、および各制御弁の開閉状態を示す図表である。
【図4】図1に示す燃料噴射装置の噴射率制御運転モード時の作動状態を説明するための図であって、吸入行程一回当たりの燃料噴射率の変化、および各制御弁の開閉状態を示す図表である。
【図5】図1に示す燃料噴射装置の噴射率制御運転モード時の他の作動状態を説明するための図であって、吸入行程一回当たりの燃料噴射率の変化、および各制御弁の開閉状態を示す図表である。
【図6】図1に示す燃料噴射装置の噴射率制御運転モード時の別の作動状態を説明するための図であって、吸入行程一回当たりの燃料噴射率の変化、および各制御弁の開閉状態を示す図表である。
【図7】本発明による燃料噴射装置の第2の実施形態を示す概略構成図である。
【符号の説明】
10 燃料噴射装置
11 低圧用蓄圧器(第1の蓄圧器)
12 高圧用蓄圧器(第2の蓄圧器)
13 第1制御弁(第1の弁機構)
13’第2制御弁(第2の弁機構)
14 第2制御弁(第2の弁機構)
15 燃料噴射弁
16 燃料供給路
17 第1昇圧ポンプ
18 第2昇圧ポンプ
20 燃料噴射装置
24 コントロール装置(制御手段)
30 ディーゼル機関
32 シリンダヘッド
38 ガバナ

Claims (12)

  1. 昇圧された燃料を蓄えておく第1の蓄圧器と、
    前記第1の蓄圧器に蓄えられた燃料圧力よりも高い圧力に昇圧された燃料を蓄えておく第2の蓄圧器と、
    これら蓄圧器から前記燃料が供給されることにより開放して該燃料を噴射する燃料噴射弁と、
    前記第1の蓄圧器および前記第2の蓄圧器から前記燃料噴射弁へ燃料を供給する燃料供給路と、
    前記燃料供給路に接続されて前記第1の蓄圧器から前記燃料噴射弁への燃料供給を断続する第1の弁機構と、
    前記燃料供給路に接続されて前記第2の蓄圧器から前記燃料噴射弁への燃料供給を断続する第2の弁機構と、
    前記第1の弁機構および前記第2の弁機構の作動を制御する制御手段と、を具備し、
    前記第1の蓄圧器および前記第1の弁機構と、前記第2の蓄圧器および前記第2の弁機構とが並列に接続されているとともに、
    通常噴射運転モード時、前記制御手段は前記第1の弁機構と前記第2の弁機構とを同時に開放して、前記燃料噴射弁より燃料を噴射させている燃料噴射装置であって、
    初期噴射を抑えた噴射率制御運転モードで運転する際、前記制御手段は前記第1の弁機構および前記第2の弁機構を同時に開閉させた後、前記第1の弁機構の開放時期を前記通常噴射運転モード時よりも早まるように制御することを特徴とする燃料噴射装置。
  2. 昇圧された燃料を蓄えておく第1の蓄圧器と、
    前記第1の蓄圧器に蓄えられた燃料圧力よりも高い圧力に昇圧された燃料を蓄えておく第2の蓄圧器と、
    これら蓄圧器から前記燃料が供給されることにより開放して該燃料を噴射する燃料噴射弁と、
    前記第1の蓄圧器および前記第2の蓄圧器から前記燃料噴射弁へ燃料を供給する燃料供給路と、
    前記燃料供給路に接続されて前記第1の蓄圧器から前記燃料噴射弁への燃料供給を断続する第1の弁機構と、
    前記燃料供給路に接続されて前記第2の蓄圧器から前記燃料噴射弁への燃料供給を断続する第2の弁機構と、
    前記第1の弁機構および前記第2の弁機構の作動を制御する制御手段と、を具備し、
    前記第2の弁機構の下流側に前記第1の弁機構が位置するように接続されているとともに、
    通常噴射運転モード時、前記制御手段は前記第1の弁機構および前記第2の弁機構を同時に開放して前記燃料噴射弁より燃料を噴射させている燃料噴射装置であって、
    初期噴射を抑えた噴射率制御運転モードで運転する際、前記制御手段は前記第1の弁機構の開放時期を前記通常噴射運転モード時よりも早めるように制御することを特徴とする燃料噴射装置。
  3. 昇圧された燃料を蓄えておく第1の蓄圧器と、
    前記第1の蓄圧器に蓄えられた燃料圧力よりも高い圧力に昇圧された燃料を蓄えておく第2の蓄圧器と、
    これら蓄圧器から前記燃料が供給されることにより開放して該燃料を噴射する燃料噴射弁と、
    前記第1の蓄圧器および前記第2の蓄圧器から前記燃料噴射弁へ燃料を供給する燃料供給路と、
    前記燃料供給路に接続されて前記第1の蓄圧器から前記燃料噴射弁への燃料供給を断続する第1の弁機構と、
    前記燃料供給路に接続されて前記第2の蓄圧器から前記燃料噴射弁への燃料供給を断続する第2の弁機構と、
    前記第1の弁機構および前記第2の弁機構の作動を制御する制御手段と、を具備し、
    前記第1の蓄圧器および前記第1の弁機構と、前記第2の蓄圧器および前記第2の弁機構とが並列に接続されているとともに、
    通常噴射運転モード時、前記制御手段は前記第1の弁機構と前記第2の弁機構とを同時に開放して、前記燃料噴射弁より燃料を噴射させている燃料噴射装置であって、
    初期噴射を抑えた噴射率制御運転モードで運転する際、前記制御手段は前記第1の弁機構および前記第2の弁機構を同時に開閉させた後、前記第2の弁機構の開放時期を前記通常噴射運転モード時よりも遅れるように制御することを特徴とする燃料噴射装置。
  4. 昇圧された燃料を蓄えておく第1の蓄圧器と、
    前記第1の蓄圧器に蓄えられた燃料圧力よりも高い圧力に昇圧された燃料を蓄えておく第2の蓄圧器と、
    これら蓄圧器から前記燃料が供給されることにより開放して該燃料を噴射する燃料噴射弁と、
    前記第1の蓄圧器および前記第2の蓄圧器から前記燃料噴射弁へ燃料を供給する燃料供給路と、
    前記燃料供給路に接続されて前記第1の蓄圧器から前記燃料噴射弁への燃料供給を断続する第1の弁機構と、
    前記燃料供給路に接続されて前記第2の蓄圧器から前記燃料噴射弁への燃料供給を断続する第2の弁機構と、
    前記第1の弁機構および前記第2の弁機構の作動を制御する制御手段と、を具備し、
    前記第2の弁機構の下流側に前記第1の弁機構が位置するように接続されているとともに、
    通常噴射運転モード時、前記制御手段は前記第1の弁機構および前記第2の弁機構を同時に開放して前記燃料噴射弁より燃料を噴射させている燃料噴射装置であって、
    初期噴射を抑えた噴射率制御運転モードで運転する際、前記制御手段は前記第2の弁機構の開放時期を前記通常噴射運転モード時よりも遅れるように制御することを特徴とする燃料噴射装置。
  5. 昇圧された燃料を蓄えておく第1の蓄圧器と、
    前記第1の蓄圧器に蓄えられた燃料圧力よりも高い圧力に昇圧された燃料を蓄えておく第2の蓄圧器と、
    これら蓄圧器から前記燃料が供給されることにより開放して該燃料を噴射する燃料噴射弁と、
    前記第1の蓄圧器および前記第2の蓄圧器から前記燃料噴射弁へ燃料を供給する燃料供給路と、
    前記燃料供給路に接続されて前記第1の蓄圧器から前記燃料噴射弁への燃料供給を断続する第1の弁機構と、
    前記燃料供給路に接続されて前記第2の蓄圧器から前記燃料噴射弁への燃料供給を断続する第2の弁機構と、
    前記第1の弁機構および前記第2の弁機構の作動を制御する制御手段と、を具備し、
    前記第1の蓄圧器および前記第1の弁機構と、前記第2の蓄圧器および前記第2の弁機構とが並列に接続されているとともに、
    通常噴射運転モード時、前記制御手段は前記第1の弁機構と前記第2の弁機構とを同時に開放して、前記燃料噴射弁より燃料を噴射させている燃料噴射装置であって、
    初期噴射を抑えた噴射率制御運転モードで運転する際、前記制御手段は前記第1の弁機構および前記第2の弁機構を同時に開閉させた後、前記第1の弁機構の開放時期を前記通常噴射運転モード時よりも早めるとともに、前記第2の弁機構の開放時期を前記通常噴射運転モード時よりも遅れるように制御することを特徴とする燃料噴射装置。
  6. 昇圧された燃料を蓄えておく第1の蓄圧器と、
    前記第1の蓄圧器に蓄えられた燃料圧力よりも高い圧力に昇圧された燃料を蓄えておく第2の蓄圧器と、
    これら蓄圧器から前記燃料が供給されることにより開放して該燃料を噴射する燃料噴射弁と、
    前記第1の蓄圧器および前記第2の蓄圧器から前記燃料噴射弁へ燃料を供給する燃料供給路と、
    前記燃料供給路に接続されて前記第1の蓄圧器から前記燃料噴射弁への燃料供給を断続する第1の弁機構と、
    前記燃料供給路に接続されて前記第2の蓄圧器から前記燃料噴射弁への燃料供給を断続する第2の弁機構と、
    前記第1の弁機構および前記第2の弁機構の作動を制御する制御手段と、を具備し、
    前記第2の弁機構の下流側に前記第1の弁機構が位置するように接続されているとともに、
    通常噴射運転モード時、前記制御手段は前記第1の弁機構および前記第2の弁機構を同時に開放して前記燃料噴射弁より燃料を噴射させている燃料噴射装置であって、
    初期噴射を抑えた噴射率制御運転モードで運転する際、前記制御手段は前記第1の弁機構の開放時期を前記通常噴射運転モード時よりも早めるとともに、前記第2の弁機構の開放時期を前記通常噴射運転モード時よりも遅れるように制御することように制御することを特徴とする燃料噴射装置。
  7. 請求項1,2,5,6のいずれか一項に記載の燃料噴射装置において、
    前記第1の弁機構の開放時期は、徐々に早められることを特徴とする燃料噴射装置。
  8. 請求項3,4,5,6のいずれか一項に記載の燃料噴射装置において、
    前記第2の弁機構の開放時期は、徐々に遅められることを特徴とする燃料噴射装置。
  9. 請求項1から8のいずれか一項に記載の燃料噴射装置において、
    前記蓄圧器にはそれぞれ、前記燃料を所定圧力に昇圧する昇圧ポンプが接続されていることを特徴とする燃料噴射装置。
  10. 請求項1から9のいずれか一項に記載の燃料噴射装置と、
    前記燃料噴射弁が取り付けられるシリンダヘッドと、を具備してなることを特徴とするディーゼル機関。
  11. 請求項10に記載のディーゼル機関において、
    前記蓄圧器および前記弁機構が、前記シリンダヘッドとは分離して設けられていることを特徴とするディーゼル機関。
  12. 請求項11に記載のディーゼル機関において、
    前記制御手段は、負荷を検出するガバナからの信号に基づいて前記第1の弁機構および前記第2の弁機構を制御することを特徴とするディーゼル機関。
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