JP2004035739A - 冶金用コークスの製造方法及び擬似粒子 - Google Patents
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Abstract
【課題】気孔生成材を核としてその周囲に気孔壁強化材を付着させた擬似粒子を作成し、該擬似粒子を配合炭に添加するコークスの製造方法を発展させ、コークス強度を低下させることなく気孔率の高い低嵩密度コークスを製造することができる新たな冶金用コークスの製造方法を提供する。
【解決手段】気孔生成材を核として、その周囲に気孔壁強化材を被覆してなる擬似粒子を製造する。気孔生成材に、最大平均反射率(Ro)が1.3%以上でギーセラー流動性(MF)が50ddpm以下である気孔壁強化材(A)を先に被覆し、その後最大平均反射率(Ro)が1.0%以上でギーセラー流動性(MF)が800ddpm以上である気孔壁強化材(B)を被覆する。ギーセラー流動性の低い気孔壁強化材Aが気孔生成材の界面に発生する微細亀裂を閉塞させるので、コークスの強度低下を抑制する。またギーセラー流動性の高い気孔壁強化材Aは流動性が高いため、擬似粒子周辺の広範囲な気孔壁の強化が行える。
【選択図】 図1
【解決手段】気孔生成材を核として、その周囲に気孔壁強化材を被覆してなる擬似粒子を製造する。気孔生成材に、最大平均反射率(Ro)が1.3%以上でギーセラー流動性(MF)が50ddpm以下である気孔壁強化材(A)を先に被覆し、その後最大平均反射率(Ro)が1.0%以上でギーセラー流動性(MF)が800ddpm以上である気孔壁強化材(B)を被覆する。ギーセラー流動性の低い気孔壁強化材Aが気孔生成材の界面に発生する微細亀裂を閉塞させるので、コークスの強度低下を抑制する。またギーセラー流動性の高い気孔壁強化材Aは流動性が高いため、擬似粒子周辺の広範囲な気孔壁の強化が行える。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、石炭を乾留して冶金用コークスを製造する冶金用コークスの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在の高炉操業においては、特に微粉炭の多量吹き込み操業の定常化に伴って、炉下部の通気性の低下が問題として挙げられている。この通気性の低下は、微粉炭多量吹き込みに伴う微粉炭の未燃焼チャーの増加、及び炉内の通気性を確保するためのコークス装入量の減少によって生じるものである。高炉操業においては、通気性を確保するために、炉内におけるコークス充填層内の空隙率を増やすことが必要である。そのために、大粒径のコークスを装入してコークス間の空隙を大きくすること、およびコークス自体の気孔率を高めて低嵩密度とし、空隙率を確保することが検討されている。
【0003】
コークス自体の気孔率を高めて低嵩密度にする方法としては、石炭にプラスチック等の気孔生成材を添加して乾留することにより、コークスの塊内に任意の気孔を生成する方法が検討されている。このような方法でコークスの気孔率を高める場合、気孔率が高くなるとコークスの強度自体が低下してしまい、高炉内へ装入した際に炉内で劣化が進み、炉下部で細粒化する。この結果、炉下部の通気性の低下に関する問題が残存する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者らは、コークスの組織構造を塊全体に均一でなく部分的に制御することにより、塊そのものの品質を制御する方法を見出している(特開平11−241072号公報参照)。すなわち、気孔生成材を核としてその周囲に気孔壁強化材を付着させた擬似粒子を作成し、該擬似粒子を配合炭に添加することにより、低嵩密度でありながら高強度であるコークスを製造できる。
【0005】
そして本発明は、気孔生成材を核としてその周囲に気孔壁強化材を付着させた擬似粒子を作成し、該擬似粒子を配合炭に添加するコークスの製造方法を発展させ、コークス強度を低下させることなく気孔率の高い低嵩密度コークスを製造することができる新たな冶金用コークスの製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
気孔生成材を単純に添加した場合にコークス強度が低下する原因として、以下の2つの原因が考えられる。一つは、気孔生成材と周囲との界面に微細亀裂が発生することであり、もう一つは、気孔生成材の揮発分が高いので気孔生成材の周囲が高気孔率化し、これにより気孔壁厚みが低下することである。
【0007】
本発明者らは、ギーセラー流動性が低い低MF炭はその流動性が低いため、気孔生成材の界面に発生する微細亀裂を閉塞させる一方、高MF炭はその流動性が高いため、擬似粒子周辺の広範囲な気孔壁の強化が行えることを知見し、気孔壁強化材としてこれらのギーセラー流動性の異なる2種類の石炭を含ませた。
【0008】
すなわち請求項1の発明は、気孔生成材を核として、その周囲に気孔壁強化材を被覆してなる擬似粒子を製造し、該擬似粒子を石炭に添加する冶金用コークスの製造方法であって、前記気孔壁強化材が、ギーセラー流動性の異なる2種類の気孔壁強化材を含むことを特徴とする冶金用コークスの製造方法により、上述した課題を解決する。
【0009】
この発明によれば、ギーセラー流動性の低い方の気孔壁強化材が気孔生成材の界面に発生する微細亀裂を閉塞させるので、コークスの強度低下を抑制する。またギーセラー流動性の高い方の気孔壁強化材は流動性が高いため、擬似粒子周辺の広範囲な気孔壁の強化を行う。したがって、コークス強度を低下させることなく気孔率の高い低嵩密度コークスを製造することができる。
【0010】
請求項2の発明は、請求項1に記載の冶金用コークスの製造方法において、前記気孔生成材に、ギーセラー流動性の低い方の気孔壁強化材(A)を先に被覆し、その後ギーセラー流動性の高い方の気孔壁強化材(B)を被覆することを特徴とする。
【0011】
この発明によれば、気孔壁の強度を効果的に向上させることができる。
【0012】
また請求項3に記載の発明は、気孔生成材を核として、その周囲に気孔壁強化材を被覆してなる擬似粒子を製造し、該擬似粒子を石炭に添加する冶金用コークスの製造方法であって、前記気孔壁強化材は、最大平均反射率(Ro)が1.3%以上でギーセラー流動性(MF)が50ddpm以下である気孔壁強化材(A)と、最大平均反射率(Ro)が1.0%以上でギーセラー流動性(MF)が800ddpm以上である気孔壁強化材(B)とを含むことを特徴とする冶金用コークスの製造方法により、上述した課題を解決する。
【0013】
気孔壁強化材として、高Ro低MF炭の気孔壁強化材(A)はコークスの低嵩密度化に寄与し、中Ro高MF炭の気孔壁強化材(B)はコークスの高強度化、粒径拡大に寄与する。コークスの低嵩密度化、高強度化、大粒径化を目指すには、気孔壁強化材として、高Ro低MF炭の気孔壁強化材(A)と、中Ro高MF炭の気孔壁強化材(B)とを同時に使用するのが望ましい。
【0014】
請求項4の発明は、請求項3に記載の冶金用コークスの製造方法において、前記気孔生成材に、最大平均反射率(Ro)が1.3%以上でギーセラー流動性(MF)が50ddpm以下である気孔壁強化材(A)を先に被覆し、その後最大平均反射率(Ro)が1.0%以上でギーセラー流動性(MF)が800ddpm以上である気孔壁強化材(B)を被覆することを特徴とする。
【0015】
この発明によれば、気孔壁の強度を効果的に向上させることができる。
【0016】
前記2種類の前記気孔壁強化材(A)及び気孔壁強化材(B)の最大平均反射率(Ro)が、前記気孔生成材の最大平均反射率(Ro)よりも大きいことが望ましい。
【0017】
また本発明は、請求項6〜10に記載のように、気孔生成材を核として、その周囲に気孔壁強化材を被覆してなり、石炭に添加される冶金用コークス用の擬似粒子としても構成することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について具体的に説明する。本実施形態においては、石炭として通常の配合炭を用い、これをコークス炉にて乾留することにより冶金用コークスを得る。この際に、気孔生成材を核としてその周囲に気孔壁強化材を被覆させた擬似粒子を配合炭に添加する。
【0019】
図1は擬似粒子構造を示す。図中(A)は乾留前の擬似粒子構造の模式図を示し、図中(B)は乾留後の擬似粒子構造の模式図を示す。
【0020】
気孔生成材1としては、乾留中にガスを発生させてコークス中に気孔を生成する機能を有するものが用いられる。このような気孔生成材1としては、例えば、プラスチック、高VM炭、高石炭化度の風化炭、半無煙炭等を用いることができる。
【0021】
気孔壁強化材A及び気孔壁強化材Bは、コークスの気孔壁の強化および微細亀裂の閉塞のために用いられる。気孔壁強化材Aは、気孔生成材の表面に設けられる気孔壁強化材Aの内層と、気孔壁強化材Aの内層の外側に設けられる気孔壁強化材Bの外層とを有する。
【0022】
気孔壁強化材A及び気孔壁強化材Bのギーセラー流動性MFは互いに異なり、気孔壁強化材Bのギーセラー流動性MFは気孔壁強化材Aのギーセラー流動性MFよりも大きい。
【0023】
最大平均反射率Roはコークスの基質の強度を表す。同じ厚みを持ったコークスでも最大平均反射率Roが大きいほどコークスの基質の強度が高い。この実施形態では、気孔壁強化材A及び気孔壁強化材Bの最大平均反射率Roはいずれも、気孔生成材1の最大平均反射率Roよりも大きく設定される。本実施形態においては、気孔壁強化材Bのギーセラー流動性MFが気孔壁強化材Aのギーセラー流動性MFよりも大きいのが重要であり、最大平均反射率Roは気孔壁強化材Aの方が大きくても気孔壁強化材Bの方が大きくてもよい。ただし、気孔壁強化材Aにはギーセラー流動性MFが低いものを使用するので、低MF低Roではコークス強度の低下を招いてしまう。このため気孔壁強化材Aの最大平均反射率Roは、ある程度高いものを使用しなければならない。
【0024】
このようなことから本実施形態では、気孔壁強化材Aには低MF高Roの石炭を使用し、気孔壁強化材Bには高MF中Roの石炭を使用する。これらの気孔壁強化材A及びBはいずれもコークスの強度を向上させる石炭である。具体的には気孔壁強化材Aには最大平均反射率Roが1.3%以上でギーセラー流動性MFが50ddpm以下である石炭を使用し、気孔壁強化材Bには最大平均反射率Roが1.0%以上でギーセラー流動性MFが800ddpm以上である石炭を使用する。気孔壁強化材Aのギーセラー流動性MFが低いほど界面の補強がし易い。その目安が50ddpmである。
【0025】
気孔壁強化材の気孔生成材1への被覆方法としては、まず気孔生成材の表面に気孔壁強化材Aを先に被覆する。その後、気孔生成材に被覆された気孔壁強化材Aの表面に、気孔壁強化材Bを被覆する。これにより気孔壁強化材が、気孔壁強化材Aの内層と気孔壁強化材Bの外層とで構成されるようになる。
【0026】
擬似粒子はハンドリングに耐え得る強度を有する必要があり、成型用バインダとしては、PDA、タール、ソフトピッチ、糖蜜やデンプンなどが利用可能である。
【0027】
このような方法にて製造された擬似粒子を石炭に添加して乾留を行うことにより、コークス強度を低下させることなく気孔率の高いコークスを、品質のばらつきが小さくかつ高生産性にて得ることができる。
【0028】
図1(B)は、気孔生成材1の周辺の気孔径分布と、気孔壁強化材A,Bがコークス基質を補強する範囲の模式図を示す。気孔生成材1は揮発分が高いため、擬似粒子周辺の気孔径は大きく気孔率が高い。しかも、周囲との界面に石炭収縮率の差から生じる微細亀裂が発生するため、気孔生成材1を添加するとコークスの強度が低下する。高Ro低MF炭である気孔壁強化材Aは、軟化溶融時の流動性が低いため、気孔生成材と周囲との界面の組織的不連続性やその近傍の微細亀裂によるコークス強度低下を防止すると考えられる。一方、中Ro高MF炭である気孔壁強化材Bは、軟化溶融時の流動性が高いため、擬似粒子周辺の広範囲なコークス基質強度の向上が行えると考えられる。すなわち気孔壁強化材の種類を変えることで、気孔生成材を添加したことによるコークスの強度を効果的に抑制することができると考えられる。
【0029】
次に本発明の他の実施形態について説明する。上記実施形態では、気孔壁強化材は、気孔生成材1の表面に設けられる気孔壁強化材Aの内層と、気孔壁強化材Aの内層の外側に設けられる気孔壁強化材Bの外層とで構成されている。しかし気孔壁強化材は、気孔壁強化材Aと気孔壁強化材Bとが混合された一層から構成されてもよい。気孔壁強化材Aと気孔壁強化材Bとをあらかじめ混合させると、気孔壁強化材A及び気孔壁強化材Bを気孔生成材に被覆するのが容易になる。気孔壁強化材A及び気孔壁強化材Bのギーセラー流動度及び最大平均反射率Roは上記実施形態と同様に設定される。
【0030】
また本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態は種々変更可能である。例えば気孔壁強化材Aの内層と気孔壁強化材Bの外層との間に、気孔壁強化材の中間層を設けてもよく、さらに気孔壁強化材A及び気孔壁強化材Bのみを混合するだけでなく、気孔壁強化材A及び気孔壁強化材Bと異なるギーセラー流動性を有する気孔壁強化材Cを混合してもよい。
【0031】
【実施例】
以下実施例について説明する。擬似粒子を配合炭に配合して乾留することによりコークスを製造した。図2は気孔壁強化材種がコークス性状に及ぼす影響を示す。図2中無添加は擬似粒子が無添加のコークスの性状を示し、図2中の気孔壁強化材A又は気孔壁強化材Bは、気孔壁強化材A又は気孔壁強化材Bが被覆された擬似粒子を配合炭に添加したコークスの性状を示す。この実施例における擬似粒子は気孔生成材に一層のみの気孔壁強化材A又は気孔壁強化材Bが被覆された構造を有する。
【0032】
擬似粒子を添加すると、擬似粒子無添加のベースに比べてコークス性状が向上した。気孔壁強化材に高Ro低MF炭の気孔壁強化材Aを用いると、気孔率の向上が大きかったが、コークス粒径と強度の向上は小さかった。一方気孔壁強化材に中Ro高MF炭の気孔壁強化材Bを用いると、気孔率の向上は小さかったが、コークス粒径と強度が向上した。これは、高MF炭は軟化溶融時の流動性が高いため、擬似粒子周辺の微細亀裂や気孔を閉塞することに起因すると考えられる。
【0033】
図3は気孔壁強化材A及び気孔壁強化材Bの被覆方法を変えた場合のコークス性状を示す。図3中無添加は、擬似粒子が無添加のコークスの性状を示し、図3中一層造粒法は、気孔壁強化材Aのみが被覆された擬似粒子を添加したコークスの性状を示し、図3中混合造粒法は、混合された気孔壁強化材A及び気孔壁強化材Bが被覆された擬似粒子を添加したコークスの性状を示し、図中多層造粒法は、気孔壁強化材Aの内層と気孔壁強化材Bの外層が被覆された擬似粒子を添加したコークスの性状を示す。
【0034】
気孔壁強化材A及び気孔壁強化材Bを使用することで、気孔壁強化材Aを単独で使用する場合より、気孔率の低下を抑制しながら、コークス粒径、強度とも効果的に向上させることができる。これは、気孔壁強化材Aのみでは擬似粒子周辺の広範囲なコークス基質を補強することはできないが、気孔壁強化材Bを用いることでこれが可能になったためと考えられる。
【0035】
また気孔壁強化材A及び気孔壁強化材Bを2層に分けて被覆すると、より一層この効果を奏することができる。これは気孔生成材の界面に発生する微細亀裂や周辺の広範囲なコークス基質を有効に補強できるためと考えられる。
【0036】
【発明の効果】
本発明によれば、ギーセラー流動性の低い気孔壁強化材Aが気孔生成材の界面に発生する微細亀裂を閉塞させるので、コークスの強度低下を抑制する。またギーセラー流動性の高い気孔壁強化材Bは流動性が高いため、擬似粒子周辺の広範囲な気孔壁の強化が行える。したがって、コークス強度を低下させることなく気孔率の高い低嵩密度コークスを製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における擬似粒子の構造を示す模式図(図中(A)は乾留前の構造を示し、図中(B)は乾留後の構造を示す)。
【図2】気孔壁強化材種がコークス性状の及ぼす影響を示すグラフ。
【図3】造粒法がコークス性状に及ぼす影響を示すグラフ。
【符号の説明】
1・・・気孔生成材
A・・気孔壁強化材
B・・・気孔壁強化材
【発明の属する技術分野】
本発明は、石炭を乾留して冶金用コークスを製造する冶金用コークスの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在の高炉操業においては、特に微粉炭の多量吹き込み操業の定常化に伴って、炉下部の通気性の低下が問題として挙げられている。この通気性の低下は、微粉炭多量吹き込みに伴う微粉炭の未燃焼チャーの増加、及び炉内の通気性を確保するためのコークス装入量の減少によって生じるものである。高炉操業においては、通気性を確保するために、炉内におけるコークス充填層内の空隙率を増やすことが必要である。そのために、大粒径のコークスを装入してコークス間の空隙を大きくすること、およびコークス自体の気孔率を高めて低嵩密度とし、空隙率を確保することが検討されている。
【0003】
コークス自体の気孔率を高めて低嵩密度にする方法としては、石炭にプラスチック等の気孔生成材を添加して乾留することにより、コークスの塊内に任意の気孔を生成する方法が検討されている。このような方法でコークスの気孔率を高める場合、気孔率が高くなるとコークスの強度自体が低下してしまい、高炉内へ装入した際に炉内で劣化が進み、炉下部で細粒化する。この結果、炉下部の通気性の低下に関する問題が残存する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者らは、コークスの組織構造を塊全体に均一でなく部分的に制御することにより、塊そのものの品質を制御する方法を見出している(特開平11−241072号公報参照)。すなわち、気孔生成材を核としてその周囲に気孔壁強化材を付着させた擬似粒子を作成し、該擬似粒子を配合炭に添加することにより、低嵩密度でありながら高強度であるコークスを製造できる。
【0005】
そして本発明は、気孔生成材を核としてその周囲に気孔壁強化材を付着させた擬似粒子を作成し、該擬似粒子を配合炭に添加するコークスの製造方法を発展させ、コークス強度を低下させることなく気孔率の高い低嵩密度コークスを製造することができる新たな冶金用コークスの製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
気孔生成材を単純に添加した場合にコークス強度が低下する原因として、以下の2つの原因が考えられる。一つは、気孔生成材と周囲との界面に微細亀裂が発生することであり、もう一つは、気孔生成材の揮発分が高いので気孔生成材の周囲が高気孔率化し、これにより気孔壁厚みが低下することである。
【0007】
本発明者らは、ギーセラー流動性が低い低MF炭はその流動性が低いため、気孔生成材の界面に発生する微細亀裂を閉塞させる一方、高MF炭はその流動性が高いため、擬似粒子周辺の広範囲な気孔壁の強化が行えることを知見し、気孔壁強化材としてこれらのギーセラー流動性の異なる2種類の石炭を含ませた。
【0008】
すなわち請求項1の発明は、気孔生成材を核として、その周囲に気孔壁強化材を被覆してなる擬似粒子を製造し、該擬似粒子を石炭に添加する冶金用コークスの製造方法であって、前記気孔壁強化材が、ギーセラー流動性の異なる2種類の気孔壁強化材を含むことを特徴とする冶金用コークスの製造方法により、上述した課題を解決する。
【0009】
この発明によれば、ギーセラー流動性の低い方の気孔壁強化材が気孔生成材の界面に発生する微細亀裂を閉塞させるので、コークスの強度低下を抑制する。またギーセラー流動性の高い方の気孔壁強化材は流動性が高いため、擬似粒子周辺の広範囲な気孔壁の強化を行う。したがって、コークス強度を低下させることなく気孔率の高い低嵩密度コークスを製造することができる。
【0010】
請求項2の発明は、請求項1に記載の冶金用コークスの製造方法において、前記気孔生成材に、ギーセラー流動性の低い方の気孔壁強化材(A)を先に被覆し、その後ギーセラー流動性の高い方の気孔壁強化材(B)を被覆することを特徴とする。
【0011】
この発明によれば、気孔壁の強度を効果的に向上させることができる。
【0012】
また請求項3に記載の発明は、気孔生成材を核として、その周囲に気孔壁強化材を被覆してなる擬似粒子を製造し、該擬似粒子を石炭に添加する冶金用コークスの製造方法であって、前記気孔壁強化材は、最大平均反射率(Ro)が1.3%以上でギーセラー流動性(MF)が50ddpm以下である気孔壁強化材(A)と、最大平均反射率(Ro)が1.0%以上でギーセラー流動性(MF)が800ddpm以上である気孔壁強化材(B)とを含むことを特徴とする冶金用コークスの製造方法により、上述した課題を解決する。
【0013】
気孔壁強化材として、高Ro低MF炭の気孔壁強化材(A)はコークスの低嵩密度化に寄与し、中Ro高MF炭の気孔壁強化材(B)はコークスの高強度化、粒径拡大に寄与する。コークスの低嵩密度化、高強度化、大粒径化を目指すには、気孔壁強化材として、高Ro低MF炭の気孔壁強化材(A)と、中Ro高MF炭の気孔壁強化材(B)とを同時に使用するのが望ましい。
【0014】
請求項4の発明は、請求項3に記載の冶金用コークスの製造方法において、前記気孔生成材に、最大平均反射率(Ro)が1.3%以上でギーセラー流動性(MF)が50ddpm以下である気孔壁強化材(A)を先に被覆し、その後最大平均反射率(Ro)が1.0%以上でギーセラー流動性(MF)が800ddpm以上である気孔壁強化材(B)を被覆することを特徴とする。
【0015】
この発明によれば、気孔壁の強度を効果的に向上させることができる。
【0016】
前記2種類の前記気孔壁強化材(A)及び気孔壁強化材(B)の最大平均反射率(Ro)が、前記気孔生成材の最大平均反射率(Ro)よりも大きいことが望ましい。
【0017】
また本発明は、請求項6〜10に記載のように、気孔生成材を核として、その周囲に気孔壁強化材を被覆してなり、石炭に添加される冶金用コークス用の擬似粒子としても構成することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について具体的に説明する。本実施形態においては、石炭として通常の配合炭を用い、これをコークス炉にて乾留することにより冶金用コークスを得る。この際に、気孔生成材を核としてその周囲に気孔壁強化材を被覆させた擬似粒子を配合炭に添加する。
【0019】
図1は擬似粒子構造を示す。図中(A)は乾留前の擬似粒子構造の模式図を示し、図中(B)は乾留後の擬似粒子構造の模式図を示す。
【0020】
気孔生成材1としては、乾留中にガスを発生させてコークス中に気孔を生成する機能を有するものが用いられる。このような気孔生成材1としては、例えば、プラスチック、高VM炭、高石炭化度の風化炭、半無煙炭等を用いることができる。
【0021】
気孔壁強化材A及び気孔壁強化材Bは、コークスの気孔壁の強化および微細亀裂の閉塞のために用いられる。気孔壁強化材Aは、気孔生成材の表面に設けられる気孔壁強化材Aの内層と、気孔壁強化材Aの内層の外側に設けられる気孔壁強化材Bの外層とを有する。
【0022】
気孔壁強化材A及び気孔壁強化材Bのギーセラー流動性MFは互いに異なり、気孔壁強化材Bのギーセラー流動性MFは気孔壁強化材Aのギーセラー流動性MFよりも大きい。
【0023】
最大平均反射率Roはコークスの基質の強度を表す。同じ厚みを持ったコークスでも最大平均反射率Roが大きいほどコークスの基質の強度が高い。この実施形態では、気孔壁強化材A及び気孔壁強化材Bの最大平均反射率Roはいずれも、気孔生成材1の最大平均反射率Roよりも大きく設定される。本実施形態においては、気孔壁強化材Bのギーセラー流動性MFが気孔壁強化材Aのギーセラー流動性MFよりも大きいのが重要であり、最大平均反射率Roは気孔壁強化材Aの方が大きくても気孔壁強化材Bの方が大きくてもよい。ただし、気孔壁強化材Aにはギーセラー流動性MFが低いものを使用するので、低MF低Roではコークス強度の低下を招いてしまう。このため気孔壁強化材Aの最大平均反射率Roは、ある程度高いものを使用しなければならない。
【0024】
このようなことから本実施形態では、気孔壁強化材Aには低MF高Roの石炭を使用し、気孔壁強化材Bには高MF中Roの石炭を使用する。これらの気孔壁強化材A及びBはいずれもコークスの強度を向上させる石炭である。具体的には気孔壁強化材Aには最大平均反射率Roが1.3%以上でギーセラー流動性MFが50ddpm以下である石炭を使用し、気孔壁強化材Bには最大平均反射率Roが1.0%以上でギーセラー流動性MFが800ddpm以上である石炭を使用する。気孔壁強化材Aのギーセラー流動性MFが低いほど界面の補強がし易い。その目安が50ddpmである。
【0025】
気孔壁強化材の気孔生成材1への被覆方法としては、まず気孔生成材の表面に気孔壁強化材Aを先に被覆する。その後、気孔生成材に被覆された気孔壁強化材Aの表面に、気孔壁強化材Bを被覆する。これにより気孔壁強化材が、気孔壁強化材Aの内層と気孔壁強化材Bの外層とで構成されるようになる。
【0026】
擬似粒子はハンドリングに耐え得る強度を有する必要があり、成型用バインダとしては、PDA、タール、ソフトピッチ、糖蜜やデンプンなどが利用可能である。
【0027】
このような方法にて製造された擬似粒子を石炭に添加して乾留を行うことにより、コークス強度を低下させることなく気孔率の高いコークスを、品質のばらつきが小さくかつ高生産性にて得ることができる。
【0028】
図1(B)は、気孔生成材1の周辺の気孔径分布と、気孔壁強化材A,Bがコークス基質を補強する範囲の模式図を示す。気孔生成材1は揮発分が高いため、擬似粒子周辺の気孔径は大きく気孔率が高い。しかも、周囲との界面に石炭収縮率の差から生じる微細亀裂が発生するため、気孔生成材1を添加するとコークスの強度が低下する。高Ro低MF炭である気孔壁強化材Aは、軟化溶融時の流動性が低いため、気孔生成材と周囲との界面の組織的不連続性やその近傍の微細亀裂によるコークス強度低下を防止すると考えられる。一方、中Ro高MF炭である気孔壁強化材Bは、軟化溶融時の流動性が高いため、擬似粒子周辺の広範囲なコークス基質強度の向上が行えると考えられる。すなわち気孔壁強化材の種類を変えることで、気孔生成材を添加したことによるコークスの強度を効果的に抑制することができると考えられる。
【0029】
次に本発明の他の実施形態について説明する。上記実施形態では、気孔壁強化材は、気孔生成材1の表面に設けられる気孔壁強化材Aの内層と、気孔壁強化材Aの内層の外側に設けられる気孔壁強化材Bの外層とで構成されている。しかし気孔壁強化材は、気孔壁強化材Aと気孔壁強化材Bとが混合された一層から構成されてもよい。気孔壁強化材Aと気孔壁強化材Bとをあらかじめ混合させると、気孔壁強化材A及び気孔壁強化材Bを気孔生成材に被覆するのが容易になる。気孔壁強化材A及び気孔壁強化材Bのギーセラー流動度及び最大平均反射率Roは上記実施形態と同様に設定される。
【0030】
また本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態は種々変更可能である。例えば気孔壁強化材Aの内層と気孔壁強化材Bの外層との間に、気孔壁強化材の中間層を設けてもよく、さらに気孔壁強化材A及び気孔壁強化材Bのみを混合するだけでなく、気孔壁強化材A及び気孔壁強化材Bと異なるギーセラー流動性を有する気孔壁強化材Cを混合してもよい。
【0031】
【実施例】
以下実施例について説明する。擬似粒子を配合炭に配合して乾留することによりコークスを製造した。図2は気孔壁強化材種がコークス性状に及ぼす影響を示す。図2中無添加は擬似粒子が無添加のコークスの性状を示し、図2中の気孔壁強化材A又は気孔壁強化材Bは、気孔壁強化材A又は気孔壁強化材Bが被覆された擬似粒子を配合炭に添加したコークスの性状を示す。この実施例における擬似粒子は気孔生成材に一層のみの気孔壁強化材A又は気孔壁強化材Bが被覆された構造を有する。
【0032】
擬似粒子を添加すると、擬似粒子無添加のベースに比べてコークス性状が向上した。気孔壁強化材に高Ro低MF炭の気孔壁強化材Aを用いると、気孔率の向上が大きかったが、コークス粒径と強度の向上は小さかった。一方気孔壁強化材に中Ro高MF炭の気孔壁強化材Bを用いると、気孔率の向上は小さかったが、コークス粒径と強度が向上した。これは、高MF炭は軟化溶融時の流動性が高いため、擬似粒子周辺の微細亀裂や気孔を閉塞することに起因すると考えられる。
【0033】
図3は気孔壁強化材A及び気孔壁強化材Bの被覆方法を変えた場合のコークス性状を示す。図3中無添加は、擬似粒子が無添加のコークスの性状を示し、図3中一層造粒法は、気孔壁強化材Aのみが被覆された擬似粒子を添加したコークスの性状を示し、図3中混合造粒法は、混合された気孔壁強化材A及び気孔壁強化材Bが被覆された擬似粒子を添加したコークスの性状を示し、図中多層造粒法は、気孔壁強化材Aの内層と気孔壁強化材Bの外層が被覆された擬似粒子を添加したコークスの性状を示す。
【0034】
気孔壁強化材A及び気孔壁強化材Bを使用することで、気孔壁強化材Aを単独で使用する場合より、気孔率の低下を抑制しながら、コークス粒径、強度とも効果的に向上させることができる。これは、気孔壁強化材Aのみでは擬似粒子周辺の広範囲なコークス基質を補強することはできないが、気孔壁強化材Bを用いることでこれが可能になったためと考えられる。
【0035】
また気孔壁強化材A及び気孔壁強化材Bを2層に分けて被覆すると、より一層この効果を奏することができる。これは気孔生成材の界面に発生する微細亀裂や周辺の広範囲なコークス基質を有効に補強できるためと考えられる。
【0036】
【発明の効果】
本発明によれば、ギーセラー流動性の低い気孔壁強化材Aが気孔生成材の界面に発生する微細亀裂を閉塞させるので、コークスの強度低下を抑制する。またギーセラー流動性の高い気孔壁強化材Bは流動性が高いため、擬似粒子周辺の広範囲な気孔壁の強化が行える。したがって、コークス強度を低下させることなく気孔率の高い低嵩密度コークスを製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における擬似粒子の構造を示す模式図(図中(A)は乾留前の構造を示し、図中(B)は乾留後の構造を示す)。
【図2】気孔壁強化材種がコークス性状の及ぼす影響を示すグラフ。
【図3】造粒法がコークス性状に及ぼす影響を示すグラフ。
【符号の説明】
1・・・気孔生成材
A・・気孔壁強化材
B・・・気孔壁強化材
Claims (10)
- 気孔生成材を核として、その周囲に気孔壁強化材を被覆してなる擬似粒子を製造し、該擬似粒子を石炭に添加する冶金用コークスの製造方法であって、
前記気孔壁強化材が、ギーセラー流動性の異なる2種類の気孔壁強化材を含むことを特徴とする冶金用コークスの製造方法。 - 前記気孔生成材に、ギーセラー流動性の低い方の気孔壁強化材(A)を先に被覆し、
その後、ギーセラー流動性の高い方の気孔壁強化材(B)を被覆することを特徴とする請求項1に記載の冶金用コークスの製造方法。 - 気孔生成材を核として、その周囲に気孔壁強化材を被覆してなる擬似粒子を製造し、該擬似粒子を石炭に添加する冶金用コークスの製造方法であって、
前記気孔壁強化材は、最大平均反射率(Ro)が1.3%以上でギーセラー流動性(MF)が50ddpm以下である気孔壁強化材(A)と、最大平均反射率(Ro)が1.0%以上でギーセラー流動性(MF)が800ddpm以上である気孔壁強化材(B)とを含むことを特徴とする冶金用コークスの製造方法。 - 前記気孔生成材に、最大平均反射率(Ro)が1.3%以上でギーセラー流動性(MF)が50ddpm以下である気孔壁強化材(A)を先に被覆し、
その後、最大平均反射率(Ro)が1.0%以上でギーセラー流動性(MF)が800ddpm以上である気孔壁強化材(B)を被覆することを特徴とする請求項3に記載の冶金用コークスの製造方法。 - 前記2種類の前記気孔壁強化材の最大平均反射率(Ro)が、前記気孔生成材の最大平均反射率(Ro)よりも大きいことを特徴とする請求項1ないし4いずれかに記載の冶金用コークスの製造方法。
- 気孔生成材を核として、その周囲に気孔壁強化材を被覆してなり、石炭に添加される冶金用コークス用の擬似粒子であって、
前記気孔壁強化材が、ギーセラー流動性の異なる2種類の気孔壁強化材を含むことを特徴とする冶金用コークス用の擬似粒子。 - 前記気孔壁強化材が、前記気孔生成材の表面に設けられ、ギーセラー流動性(MF)が低い方の気孔壁強化材(A)の層と、
気孔壁強化材(A)の層の外側に設けられ、ギーセラー流動性(MF)が高い方の気孔壁強化材(B)の層とを含むことを特徴とする請求項6に記載の冶金用コークス用の擬似粒子。 - 気孔生成材を核として、その周囲に気孔壁強化材を被覆してなり、石炭に添加される冶金用コークス用の擬似粒子であって、
前記気孔壁強化材は、最大平均反射率(Ro)が1.3%以上でギーセラー流動性(MF)が50ddpm以下である気孔壁強化材(A)と、最大平均反射率(Ro)が1.0%以上でギーセラー流動性(MF)が800ddpm以上である気孔壁強化材(B)とを含むことを特徴とする冶金用コークス用の擬似粒子。 - 前記気孔壁強化材が、前記気孔生成材の表面に設けられ、最大平均反射率(Ro)が1.3%以上でギーセラー流動性(MF)が50ddpm以下である気孔壁強化材(A)の層と、
気孔壁強化材(A)の層の外側に設けられ、最大平均反射率(Ro)が1.0%以上でギーセラー流動性(MF)が800ddpm以上である気孔壁強化材(B)の層とを含むことを特徴とする請求項8に記載の冶金用コークス用の擬似粒子。 - 前記2種類の前記気孔壁強化材の最大平均反射率(Ro)が、前記気孔生成材の最大平均反射率(Ro)よりも大きいことを特徴とする請求項5ないし9いずれかに記載の冶金用コークス用の擬似粒子。
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JP2002195164A JP2004035739A (ja) | 2002-07-03 | 2002-07-03 | 冶金用コークスの製造方法及び擬似粒子 |
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CN104710999A (zh) * | 2010-09-01 | 2015-06-17 | 杰富意钢铁株式会社 | 煤及粘结材料的软化熔融特性评价方法、以及焦炭的制造方法 |
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2002
- 2002-07-03 JP JP2002195164A patent/JP2004035739A/ja active Pending
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