JP2004035145A - 自動積み上げ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】順次搬送供給する荷体を移動車に直接次々と積み上げることができ、積み上げた荷体はそのまま移動車毎搬出して所望場所へ運搬することができる自動積み上げ装置を提供する。
【解決手段】搬出入開放部2を設けた機体3にガイド機構5に沿って昇降自在に設け、この取付水平枠部4に荷体1外面の突出部分11に上昇によって下方から引っ掛かり支承係止する係止爪部7を複数設け、取付水平枠部4の上昇によって荷体1は持ち上げ上昇され、取付水平枠部4の下降によって各係止爪部7は内方への付勢に抗して外力へ退避回動しつつ荷体1外面に沿って下降するように構成し、荷体1上の荷体1を係止爪部7の上昇により持ち上げた際、この持ち上げた荷体1と下方の荷体1との間に別の荷体1を供給する供給開放部10を搬出入開放部2と異なる側に設けた自動積み上げ装置。
【選択図】 図2
【解決手段】搬出入開放部2を設けた機体3にガイド機構5に沿って昇降自在に設け、この取付水平枠部4に荷体1外面の突出部分11に上昇によって下方から引っ掛かり支承係止する係止爪部7を複数設け、取付水平枠部4の上昇によって荷体1は持ち上げ上昇され、取付水平枠部4の下降によって各係止爪部7は内方への付勢に抗して外力へ退避回動しつつ荷体1外面に沿って下降するように構成し、荷体1上の荷体1を係止爪部7の上昇により持ち上げた際、この持ち上げた荷体1と下方の荷体1との間に別の荷体1を供給する供給開放部10を搬出入開放部2と異なる側に設けた自動積み上げ装置。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、荷体の自動積み上げ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
例えば、製造業者や管理業者或いは販売業者は、商品や部品等を保管する際、積み重ね収納可能な収納箱に収納して工場や倉庫等に積み上げて保管することが多く、また、出荷の際には、この積み上げた収納箱から所望する数の収納箱を積み下ろして出荷する。
【0003】
また、保管スペースを節約するためには、これらの収納箱をなるべく多段に積み上げた状態で倉庫に保管することが望ましい。
【0004】
この際、多数収納して重くなった収納箱を、例えば人力で多段に積み上げることは、かなりやっかいであり、その高さが身長を超えれば、到底一人では行えない。
【0005】
そこで、従来、重量のある収納箱でも、負担なく何段でも自動的に積み上げたり積み下ろしたりできる自動積み上げ(積み下ろし)装置が提案されている。
【0006】
この自動積み上げ装置について説明すると、コンベアで順次搬送される収納箱を、コンベアの所定位置で持ち上げたり持ち下げたりすることで、収納箱を順次多段に積み上げたり積み下ろしたりできる構成となっている。
【0007】
更に説明すると、コンベアの所定位置に積み上げ機構と、積み下ろし機構とを設けた構成とし、夫々の機構には、収納箱を昇降させるための昇降部を設け、この昇降部に収納箱に係止し得る係止爪を設けている。
【0008】
作動を具体的に説明すると、コンベアで搬送される収納箱を積み上げ機構まで搬送して一旦停止させ、昇降部の前記係止爪を収納箱の側部に係止させて持ち上げ、この持ち上げた状態を保持したまま、コンベアを再び作動して別の収納箱を持ち上げた収納箱の下方まで搬送して一旦停止させ、この収納箱の上に、持ち上げた収納箱を下ろすことで、収納箱が二段に積み上げられる。
【0009】
続いて、上段の収納箱に係止している係止爪をこの収納箱から離脱させ、下段の収納箱の側部に係止させて、前述と同様に昇降部により持ち上げることで、今度は収納箱を二段同時に持ち上げ、この持ち上げた状態を保持したまま、コンベアを作動して更に別の収納箱を搬送して一旦停止させ、この収納箱の上に、持ち上げた二段の収納箱を下ろすことで、収納箱が三段に積み上げられる。
【0010】
以上、上記動作を繰り返すことで、たとえ重量のある収納箱であっても何段でも自動的に積み上げられるように作動制御される構成である。
【0011】
また、積み下ろしの際には、積み上げ時の略逆の動作によって、積み上げられた収納箱が積み下ろされる。
【0012】
ところで、この従来の自動積み上げ装置は、コンベア上で収納箱を積み上げたり積み下ろしたりする構成上、多段に積み上げた収納箱を倉庫に移動させるときなどには、台車やフォークリフト用のパレットの上に移し換えて行う。
【0013】
しかしながら、多段に積み上げられた収納箱がかなり重い場合や、また、非常に高く積み重ねられている場合には、これをコンベアから持ち上げて台車などに移し換えることは非常に困難である。また、台車やパレット上に移し換える自動移し換え装置を設けることも考えられるが、重く、高く積み上げられているものまで移し換えできるようにすると、非常に大掛かりな装置となり、多大な導入コストがかかってしまうために難しい。
【0014】
そのため、この自動積み上げ装置は、何段にも高く積み上げることは可能ではあるが、移し換えを考慮すると、結局それほど高く積み上げることができないのが現状であった。
【0015】
そこで、本発明は、例えば、コンベアから移送される荷体や順次搬送供給する荷体を台車等の移動車に直接次々と積み上げることができ、積み上げた荷体は作業位置からそのまま移動車毎搬出して所望場所へ運搬することができる極めて実用性に秀れた画期的な自動積み上げ装置を提供することを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
【0017】
積み上げた荷体1を搬入若しくは搬出するための搬出入開放部2を設けた機体3に、この開放部2側を除く対向位置であって前記荷体1の外側に配置される取付水平枠部4を機体3に対してガイド機構5に沿って昇降自在に設け、この機体3に前記ガイド機構5に沿って前記取付水平枠部4を昇降駆動する駆動機構6を設け、この取付水平枠部4に前記荷体1外面の突出部分11に上昇によって下方から引っ掛かり支承係止する係止爪部7を内方への自重による回動付勢若しくはバネ付勢に抗して外方へ退避回動自在に複数設け、前記取付水平枠部4の上昇によって各係止爪部7が上昇することで前記荷体1外面の突出部分11に下方から引っ掛かり支承係止して荷体1は持ち上げ上昇され、前記取付水平枠部4の下降によって前記各係止爪部7は内方への付勢に抗して外方へ退避回動しつつ荷体1外面に沿って下降するように構成し、各係止爪部7を連動機構8を介して一斉に外方退避位置へ退避回動させて保持する切り換え操作部9を設け、前記荷体1上の荷体1を前記係止爪部7の上昇により持ち上げた際、この持ち上げた荷体1と下方の荷体1との間に別の荷体1を供給する供給開放部10を前記搬出入開放部2と異なる側に設けたことを特徴とする自動積み上げ装置に係るものである。
【0018】
また、移動車12に載せた前記荷体1を移動車12毎搬入若しくは搬出し得るように前記搬出入開放部2を設け、前記取付水平枠部4を前記搬出入開放部2側が開放した枠状に構成し、前記搬出入開放部2を介して作業位置に前記移動車12を位置させた際、前記移動車12上の荷体1の対向側面外方位置に前記枠状の取付水平枠部4が位置し、この取付水平枠部4に設けた各係止爪部7が前記荷体1外面の突出部分11に上昇によって下方から引っ掛かり支承係止し得るように構成し、前記取付水平枠部4の上昇によって係止爪部7により前記荷体1が持ち上げ上昇された際、前記搬出入開放部2と異なる側に設けた前記供給開放部10から別の荷体1を、持ち上げた荷体1の下の荷体1の上に積み重ね供給し得るように構成したことを特徴とする請求項1記載の自動積み上げ装置に係るものである。
【0019】
また、前記供給開放部10から、前記搬出入開放部2を介して前記作業位置に配置した前記移動車12上の前記荷体1上に別の荷体1をスライド供給して積み上げ、若しくは積み上げられた荷体1をスライド排出して積み下ろしし得る搬送部13を前記供給開放部10に連設したことを特徴とする請求項2記載の自動積み上げ装置に係るものである。
【0020】
また、前記搬出入開放部2は、機体3の正面側に設け、前記供給開放部10は機体3の側面側に設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の自動積み上げ装置に係るものである。
【0021】
また、前記係止爪部7を下方より前記荷体1外面の突出部分11に引っ掛かり支承係止させた際、前記荷体1外面の突出部分11の外側部に配設され、この荷体1の位置ずれを防止する位置ずれ防止用突設部14を前記係止爪部7に立設したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の自動積み上げ装置に係るものである。
【0022】
【発明の実施の形態】
好適と考える本発明の実施の形態(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいてその作用効果を示して簡単に説明する。
【0023】
例えば、荷体1を積んだ移動車12を搬出入開放部2に搬入すると、この移動車12は、荷体1を積み上げ積み下ろしする作業位置に配置されることとなる。尚、この際、取付水平枠部4は、搬出入開放部2側が開放した枠状に形成しているため、荷体1を積んだ移動車12の搬出入がこの取付水平枠部4によって、妨げられることはない。
【0024】
この取付水平枠部4は、前記取付水平枠部4の上昇によって各係止爪部7が上昇することで前記荷体1外面の突出部分11に下方から引っ掛かり支承係止して荷体1は持ち上げ上昇され、前記取付水平枠部4の下降によって前記各係止爪部7は内方への付勢に抗して外方へ退避回動しつつ荷体1外面に沿って下降する。
【0025】
例えば、実施例で示した構成のように取付水平枠部4は、作業位置に配置した移動車12に載る荷体1の下から二段目の荷体1外側を下降の下限とし、駆動機構6を作動制御することで取付水平枠部4をガイド機構5に沿って昇降させることで、この移動車12に載る下から二段目の荷体1を持ち上げ又は持ち下げし得るよう設定する。
【0026】
荷体1を予め一つ積んだ移動車12を搬出入開放部2から作業位置に搬入し、例えば搬送部13により供給開放部10を介して荷体1を供給すると、この荷体1は移動車12に載る荷体1(最下段の荷体1)の上に供給されて自動的に二段に積み上げられることとなる。
【0027】
次いで、取付水平枠部4を下限(移動車12に載る下から二段目の荷体1外側)まで下降させ、この位置から取付水平枠部4を上昇させると、上昇する係止爪部7が移動車12に載る下から二段目の荷体1外面の突出部分11に下方から引っ掛かり支承係止してこの荷体1が持ち上げ上昇することとなる。
【0028】
この持ち上げた荷体1と、移動車12に載る荷体1(最下段の荷体1)との間に、搬送部13から供給開放部10を介して荷体1を供給すると、この荷体1は最下段の荷体1の上に供給されて自動的に二段に積み上げられることとなる。
【0029】
次いで、取付水平枠部4を下降させることで、持ち上げた荷体1が供給開放部10を介して供給された荷体1の上に下ろされ、移動車12上で荷体1が自動的に三段に積み上げられることとなり、更に取付水平枠部4を下降させることで、係止爪部7は、内方への自重による回動付勢若しくはバネ付勢に抗して外方へ退避回動しつつ荷体1外面に沿って下降していくこととなり、取付水平枠部4の下降下限位置で再び上昇させることで、下から二段目の荷体1外面の突出部分11に係止爪部7が下方から引っ掛かり支承係止してこの荷体1が持ち上げ上昇され、この持ち上げられた二段の荷体1と、下方の荷体1との間に供給開放部10から荷体1を供給することで、この供給した荷体1が最下段の荷体1上に自動的に供給されて二段に積み上げられることになり、この供給した荷体1の上に持ち上げた二段の荷体1を下ろすことで、荷体1が移動車12上に四段に積み上げられることとなる。
【0030】
即ち、取付水平枠部4の上昇に伴って持ち上げられた荷体1と下方の荷体1との間に、供給開放部10から別の荷体1を供給するように作動制御することで、荷体1が次々と多段に積み上げられることとなり、このような動作を繰り返すことで、移動車12上に荷体1を所望段積み上げることができる。
【0031】
荷体1を所望する段数に積み上げた後、切り換え操作部9を切り換え操作すると、係止爪部7が連動機構8を介して一斉に外方退避位置に退避回動して保持された状態となり、積み上げた荷体1を搬出入開放部2から移動車12毎搬出することができる。よって、所望段積み上げた荷体1を、移動車12によって作業位置から所望位置へと容易に搬出できることとなる。
【0032】
従って、本発明は、重量のある荷体1であっても、自動的に積み上げることができることは勿論、荷体1は移動車12上に直接積み上げでき、移動車12毎搬出入できるため、従来のように、例えばベルトコンベアから台車やパレット等への移し換えを考慮して積み上げる荷体の高さが制限されることもなく、何段でも高く積み上げて、この積み上げた荷体1を移動車12によりそのまま倉庫等の所望位置に運搬することができる。
【0033】
また、例えば、前記供給開放部10を介して、前記作業位置に配置した前記移動車12上に前記荷体1をスライド供給若しくは、供給開放部10を介して前記移動車12上から荷体1をスライド排出し得る搬送部13を前記供給開放部10に連設した構成とすれば、搬送部13から供給開放部10に荷体1を順次供給、若しくは、供給開放部10から搬送部13へ荷体1を順次排出でき、取付水平枠部4を駆動機構6によってガイド機構5に沿って昇降させるだけで、移動車12上に荷体1を順次積み上げたり、移動車12上から荷体1を順次積み下ろしたりすることができ、よって、秀れた作業効率を発揮できることとなるなど、一層実用的となる。
【0034】
また、例えば、前記搬出入開放部2を機体3の正面側に設け、前記供給開放部10を機体3の側面側に設けた構成とすれば、移動車12を機体3に対して正面から真っすぐに直進させるだけで搬出入開放部2に搬入することができ、また、移動車12を機体3に対して真っすぐに後退させるだけで搬出入開放部2から搬出することができるため、移動車12を搬出入開放部2に容易に搬出入できることとなる。
【0035】
また、移動車12上に供給される荷体1が機体3の側面側から供給されるため、搬出入開放部2に移動車12を配置した状態で、側方から荷体1を順次移動車12上に供給でき、これにより、供給開放部10を介しての荷体1の供給又は排出が、搬出入開放部2を介しての荷体1を載せた移動車12の搬出入を妨げることはないなど、一層実用的となる。
【0036】
また、例えば、前記荷体1を前記係止爪部7で持ち上げた際に、この荷体1の位置ずれを防止する位置ずれ防止用突設部14を前記係止爪部7に立設した構成とすれば、係止爪部7の上昇又は下降によって荷体1を持ち上げ持ち下げする際に、荷体1を係止爪部7により安定して確実に昇降できることとなるなど、一層実用的となる。
【0037】
【実施例】
図面は本発明の一実施例を図示したものであり、以下に説明する。
【0038】
本実施例は、積み上げた荷体1を搬入若しくは搬出するための搬出入開放部2を設けた機体3に、この開放部2側を除く対向位置であって前記荷体1の外側に配置される取付水平枠部4を機体3に対してガイド機構5に沿って昇降自在に設け、この機体3に前記ガイド機構5に沿って前記取付水平枠部4を昇降駆動する駆動機構6を設けた構成としている。
【0039】
具体的には、機体3は、図1に示すように、高さのある方形状の立設枠部3Aの下部左右部に、正面側に向けて接地脚杆3Bを水平突設した構成で、この立設枠部3Aと、下部左右部から正面側に突出した左右の接地脚杆3Bとによってコ字型に囲まれた開放部分を前記搬出入開放部2としている。
【0040】
また、この搬出入開放部2は、図1,図6に示すように、移動車12としての台車12が荷体1を載せた状態で台車12毎搬入若しくは搬出し得る大きさ,形状に形成している。尚、本実施例では、移動車12として台車12を適用した場合を示したが、フォークリフトを移動車12として適用しても良く、この場合には、搬出入開放部2をフォークリフトのパレットが搬出入し得る形状,大きさに形成する。
【0041】
また、接地脚杆3Bには、台車12上に積み上げた荷体1の搬出入開放部2への搬出入をガイドするためのガイド枠部3Cを設けた構成としている。
【0042】
このガイド枠部3Cは、コ字型に形成した枠体の両端部を接地脚杆3Bに付設して形成した構成としている。
【0043】
本実施例では、この機体3の立設枠部3Aに、ガイド機構5を介して前記取付水平枠部4を設けた構成としている。
【0044】
具体的には、この取付水平枠部4は、搬出入開放部2と略同じ形状,大きさの開放部分を有するコ字型に形成し、左右両端部を搬出入開放部2側である正面側に向けて基端部を機体3に連結した構成としている。
【0045】
ガイド機構5について説明すると、図1,図2に示すように、立設枠部3Aの左右外側部をアングル状とすることで凹条部15を構成する一方、この凹条部15にスライド移動自在に係合するスライド係合部4Aを取付水平枠部4の基端部に設けて構成している。
【0046】
更に詳しくは、スライド係合部4AはL字型に形成して立設枠部3Aの左右部夫々に配設され、このL字型のスライド係合部4Aのうち、一側内面が立設枠部3Aの左右夫々の外側部(凹条部15形成側)に配され、他側内面が立設枠部3Aの左右夫々の手前側面部に配されるように、立設枠部3Aに係合した構成としている。
【0047】
また、スライド係合部4Aの一側内面には、凹条部15に係合するローラ体18を軸着した構成としている。
【0048】
また、他側内面の端部寄りには、立設枠部3Aの左右対向内面に係合するローラ体18を軸着した構成としている。
【0049】
これにより、取付水平枠部4は、スライド係合部4Aのローラ体18によって、機体3に対して昇降駆動することができる。
【0050】
駆動機構6について説明すると、駆動機構6は、ピストンシリンダ構造によるエアーポンプ装置を採用している。
【0051】
また、この駆動機構6は、立設枠部3Aの下部略中央位置に設けた構成としている。
【0052】
尚、駆動機構6は、エアーポンプ装置以外にも、取付水平枠部4を機体3に対して昇降駆動させ得るものであれば適宜採用しても良く、例えば油圧ポンプ装置等を採用しても良い。
【0053】
本実施例では、取付水平枠部4には、図1,図2に示すように、荷体1外面の突出部分11に上昇によって下方から引っ掛かり支承係止する係止爪部7を外方へ退避回動自在に複数設けた構成としている。
【0054】
具体的には、係止爪部7は、図4に示すように、板材をへの字状に折曲し、折曲部を境にした一側(先端側)の上端面が荷体1を支承する支承面とした構成とし、他側端部(基端側)を後述する軸8Aに取り付けた構成としている。
【0055】
係止爪部7の取付水平枠部4に対する取付構造を説明すると、取付水平枠部4の左右の腕部上に軸8Aを配設し、この軸8Aの前後二箇所に係止爪部7の他側端部(基端部)を付設した構成としている。即ち、係止爪部7は、軸8Aに対して突出した状態で付設された構成としている。
【0056】
また、係止爪部7は、前記支承面が水平方向に向いた状態で軸8Aに対して回り止めされるように構成すると共に、自重によって外方へひっくり返ることのない位置まで外方へ回動し得るように構成している。即ち、係止爪部7は基端部を軸8Aに付設し、先端部を軸8Aに対して内方へ突出した状態で設けたことで、係止爪部7の先端側にかかる自重により、内方へ付勢された構成としている。
【0057】
また、係止爪部7は、前記軸8Aに付設した合計四つの係止爪部7(支承面)により、荷体1の両側部を持ち上げ上昇し得る構成としている。
【0058】
また、係止爪部7の支承面には、この支承面で荷体1外面の突出部分11を引っ掛かり支承係止して荷体1を持ち上げた際、この荷体1の突出部分11のやや外側に配置され、荷体1の位置ずれを防止するための位置ずれ防止用突設部14を立設した構成としている。
【0059】
これにより、図4に示すように、積み上げた荷体1に対して取付水平枠部4を下降させて、荷体1外面の突出部分11が係止爪部7の下方から当接すると、係止爪部7は内方へ自重により回動付勢されているために、突出部分11によって押し上げられ、この突出部分11を通過したところで、再び内方へ自重により付勢された状態となり、これにより、係止爪部7は荷体1の外面に沿って下降できることとなる。よって、荷体1が多段に積み上げられた状態であっても、内方へ付勢する係止爪部7が取付水平枠部4の下降を妨げることはない。また、取付水平枠部4を上昇させた際には、係止爪部7の支承面で荷体1外面の突出部分11を引っ掛かり支承係止して持ち上げ上昇することができる。
【0060】
尚、本実施例の荷体1とは、図2,図4に示すように、例えば機械部品などを収納する樹脂製の箱を示しており、突出部分11とはこの箱の鍔部などの外方に突出した部分を示している。
【0061】
本実施例では、各係止爪部7を連動機構8を介して一斉に外方退避位置へ退避回動させて保持する切り換え操作部9を設けた構成としている。
【0062】
具体的には、連動機構8は、係止爪部7を付設した軸8Aの夫々の後方端部同志を、一方の軸8Aが一方向へ回動した際に、他方の軸8Aが一方の軸8Aとは逆方向へ回動するように連結した構成としている。
【0063】
更に具体的には、図5に示すように、係止爪部7を付設した連結杆8Aの夫々の後方端部に連結杆8Aと共に回動する回動片8Bを設けた構成としている。
【0064】
また、夫々の軸8Aに付設した係止爪部7が互いに同じ角度で向き合った際、夫々の軸8Aの後方端部に付設した回動片8Bは上下逆さまとなるように軸8Aに付設した構成としている。
【0065】
また、一方の軸8Aの前方端部には、切り換え操作部9となるレバー9をこの軸8Aと共に回動し得るように設けた構成としている。
【0066】
これにより、図5に示すように、レバー9が真上に向いた状態で(この時レバー9を設けた一方の軸8Aの後方端部に付設した回動片8Bは外方斜め下を向いた状態となっている。)、このレバー9を時計回りに(外方に向けて)略90度回動すると、レバー9を付設した一方の軸8Aが時計回りに略90度回動し、同時にこの軸8Aの後方端部に付設した一方の回動片8Bは、時計回りに略90度回動して、この一方の回動片8Bに軸着した連結板8Cが所定長さ対向方向へ押し出されることとなる。
【0067】
この押し出された連結板8Cが、他方の軸8Aの後方端部に付設した他方の回動片8Bを、反時計回りに略90度回動することとなって、この他方の回動片8Bの回動により、他方の軸8Aが反時計回りに略90度回動し、よって一方の軸8Aと他方の軸8Bとを同時に逆回動できることとなる。よって、レバー9を切り換え操作することで、各係止爪部7を一斉に内方へ自重により回動付勢した状態又は外方退避位置に回動した状態にすることができる。
【0068】
つまり、図6に示すように、作業位置で台車12上に荷体1を多段に積み上げた際、このレバー9を切り換え操作して係止爪部7を一斉に外方へ退避した状態とすることで、この多段に積み上げた荷体1を搬出入開放部2から台車12毎容易に搬出することができる。
【0069】
本実施例では、取付水平枠部4を駆動機構6によりガイド機構5に沿って上昇させた際、上昇した取付水平枠部4と前記ガイド枠部3Cの上部との間を、作業位置に配置した台車12に機体3の側部から荷体1を供給する供給開放部10としている。
【0070】
また、ガイド枠部3Cは、作業位置に荷体1を一つ載せた台車12を配置した際、この荷体1の上部と略同じ高さとなるように設けることで、供給開放部10から荷体1を供給した際、台車12に載る最下段の荷体1の上に荷体1が供給される構成としている。
【0071】
この供給開放部10には、図2,図3に示すように、荷体1を搬送する搬送部13(ベルトコンベア13)を臨設し、このベルトコンベア13から供給開放部10を介して搬出入開放部2に荷体1が自動供給されるよう構成している。
【0072】
また、ベルトコンベア13は、搬出入開放部2から作業位置に配置された台車12に載る最下段の荷体1の上部よりも若干高めとなる位置に臨設した構成としている。
【0073】
これにより、図2,図3に示すように、ベルトコンベア13によって荷体1を機体3に向けて搬送すると、搬送された荷体1は、供給開放部10を介して、ベルトコンベア13よりもやや下方に位置する、台車12に載る最下段の荷体1の上にスライドしながら供給されていき、供給開放部10を押し出されると同時に自重により最下段の荷体1上に積み上げられることとなる。
【0074】
また、ベルトコンベア13によって、荷体1を供給開放部10を介して台車12上まで自動供給できるため、どんなに重量のある荷体1であっても、容易に台車12上にスライド供給することができる。
【0075】
前記ベルトコンベア13を設けた側とは反対側のガイド枠部3Cには、供給開放部10から供給される荷体1が機体3外部に飛び出してしまうことを防止するためのストッパー17を設けた構成としている。
【0076】
具体的には、このストッパー17は、図1,図2,図7に示すように、帯板体を縦にして上端部がガイド枠部3Cの上部から上方へ突出するようにこのガイド枠部3Cの上部に付設して形成した構成としている。
【0077】
また、このストッパー17は、荷体1を当接して受け止めた際にこの受け止めた荷体1が丁度最下段の荷体1上に積み上げられることとなる位置に設けた構成としている。
【0078】
これにより、たとえ供給開放部10から荷体1が勢いよく供給されたとしても、この荷体1はストッパー17によって確実に当接して受け止められ、そのまま自重により最下段の荷体1上に積み上げられるため、ベルトコンベア13から供給開放部10を介して供給される荷体1が機体3外部へ飛び出してしまったり、最下段の荷体1の上に傾いて積み上げられて荷崩れを起こしてしまうこともない。
【0079】
尚、図中符号20は、機体3を移動可能とする車輪である。
【0080】
次に積み上げ作動を説明する。尚、本実施例では、ガイド機構5の昇降範囲を、台車12に載る荷体1の下から二段目の荷体1外側位置を下限とし、ガイド枠部3Cの上部に対して取付水平枠部4を荷体1一つを十分にスライド供給し得る高さまで上昇させた位置を上限とした設定としている。これにより、搬出入開放部2に搬入する台車12上には、予め荷体1を一段又は二段載せてから作業を開始することが望ましい。
【0081】
本実施例においては、荷体1を予め台車12上に二段積み上げ、この二段の荷体1を載せた台車12を搬出入開放部2から作業位置に搬入して積み上げ作業を開始する構成としている。
【0082】
また、本実施例では、駆動機構6を操作するスイッチ操作部16に、ワンタッチで取付水平枠部4を一気に台車12に載る下から二段目の荷体1外側まで下降させる機能を設けている(図示省略)。
【0083】
荷体1を予め二段積み上げた台車12を搬出入開放部2から搬入して作業位置に配置し所定のボタンを押すと、取付水平枠部4が、台車12に載る下から二段目の荷体1外側、即ち、ガイド機構5の下限位置に配置して自動停止することとなる。この際、係止爪部7が外方退避位置に向いている場合は、レバー9を切り換え操作して内方へ自重により回動付勢された状態とする。
【0084】
取付水平枠部4を駆動機構6によりガイド機構5に沿って上昇させると、図3(a)に示すように、係止爪部7の支承面が、荷体1外面の突出部分11に下方から引っ掛かり支承係止し、更に取付水平枠部4を上昇させることで、図3(b)に示すように、下から二段目の荷体1が持ち上げ上昇されることとなる。この際、台車12に載る荷体1(最下段の荷体1)と持ち上げた荷体1との間に、荷体1が一つ十分に余裕を持って収まる高さまで取付水平枠部4を持ち上げる。
【0085】
ベルトコンベア13から供給開放部10を介して、最下段の荷体1上に別の荷体1をスライド供給すると、図3(c)に示すように、ベルトコンベア13から供給開放部10を介して供給された荷体1が最下段の荷体1上にスライド供給されることとなる。
【0086】
所定のボタンを押すと、取付水平枠部4が下降し、持ち上げていた荷体1が供給開放部10を介して供給した荷体1の上に積み上げられて三段となると共に、取付水平枠部4は更に下降して、係止爪部7が荷体1外面の突出部分11を退避回動しながら荷体1外面に沿って下降し、図3(d)に示すように、台車12に載る下から二段目の荷体1外側で自動停止する。
【0087】
取付水平枠部4を再び上昇させると、上昇する係止爪部7によって、今度は台車12に載る下から二段目の荷体1を最上段の荷体1毎持ち上げることとなる。
【0088】
持ち上げた荷体1と最下段の荷体1との間に、ベルトコンベア13から供給開放部10を介して荷体1を供給し、再び所定のボタンを押すことで、荷体1は台車12上に四段積み上げられると共に、再び取付水平枠部4は、台車12に載る下から二段目の荷体1外側で自動停止する。
【0089】
上記作動を繰り返すことで、台車12上に荷体1が多段に積み上げられることとなる。
【0090】
台車12上に荷体1を所望段積み上げた後、レバー9を係止爪部7が外方退避位置に退避回動して保持するように回動操作することで、台車12上に所望段積み上げられた荷体1を台車12毎、機体3外へ搬出できることとなる。
【0091】
尚、本実施例では、取付水平枠部4を台車12に載る下から二段目の荷体1外側までボタン一つで下降させることができる構成としたが、上昇についてもボタン一つで行える構成としてもよい。この場合には、取付水平枠部4を上昇させるボタンを押した際、台車12に載る下から二段目の荷体1を荷体1一つ分の高さよりもやや高めに持ち上げたところで一旦停止するように構成することで、供給開放部10からの荷体1の供給と、取付水平枠部4を上昇させるボタン操作と下降させるボタン操作だけで台車12上に荷体1を多段に積み上げることができることとなる。
【0092】
次に積み下げ作動について説明する。
【0093】
係止爪部7をレバー9の切り換え操作により外方退避位置に保持した状態の機体3に、搬出入開放部2から荷体1を多段に積み上げた台車12をこの台車12毎搬入する。
【0094】
取付水平枠部4を下から三段目の荷体1外側に移動し、この状態で、レバー9を切り換え操作して係止爪部7を内方へ自重により回動付勢した状態とする。
【0095】
取付水平枠部4を駆動機構6によりガイド機構5に沿って上昇させると、上昇する係止爪部7によって、下から三段目以上の荷体1が持ち上げられる。
【0096】
台車12に載る下から二段目の荷体1を供給開放部10からベルトコンベア13にスライド排出する。
【0097】
持ち上げていた荷体1を台車12に載る最下段の荷体1上に下ろす。
【0098】
これにより、台車12上に多段に積み上げられた荷体1から、一つの荷体1を積み下ろすことができる。
【0099】
更に荷体1を積み下ろしたい場合には、レバー9を切り換え操作して係止爪部7を外方へ退避させた状態とし、取付水平枠部4を駆動機構6により再び下から三段目の荷体1外側に移動する。
【0100】
再びレバー9の切り換え操作により係止爪部7を内方へ自重により回動付勢した状態とし、取付水平枠部4を駆動機構6により上昇させ、上昇する係止爪部7により台車12に載る下から三段目以上の荷体1を持ち上げる。
【0101】
台車12に載る下から二段目の荷体1を供給開放部10からベルトコンベア13にスライド排出し、持ち上げた荷体1を最下段の荷体1上に下ろす。
【0102】
上述した作動を繰り返すことにより、台車12に多段に積み上げられた荷体1が、一つずつベルトコンベア13に積み下ろしていくことができる。
【0103】
尚、積み下ろし時においても、取付水平枠部4をボタン一つで昇降し得るように構成しても良い。
【0104】
尚、本実施例では、搬送部13となるベルトコンベア13をガイド枠部3Cの上部及び台車12に載る最下段の荷体1の上部よりもやや高い位置に隣設した構成としたが、ベルトコンベア13を例えば昇降可能に構成し、積み上げ時と積み下ろし時で、ベルトコンベア13の高さを調整してより容易に荷体1を台車12上に積み上げ積み下ろしできるように構成しても良い。
【0105】
【発明の効果】
本発明は上述のように構成したから、例えば、ベルトコンベアから移送される荷体や順次搬送供給する荷体を台車等の移動車に直接次々と積み上げることができ、積み上げた荷体は作業位置からそのまま移動車毎搬出して所望場所へ運搬することができる極めて実用性に秀れた画期的な自動積み上げ装置となる。
【0106】
即ち、本発明の係止爪部は、上昇の際には、荷体外面の突出部分に下方から引っ掛かり支承係止して荷体を持ち上げ上昇でき、下降の際には、荷体外面の突出部分を退避回動しながら、この荷体に沿って下降できるため、取付水平枠部を昇降させ、供給開放部から荷体を順次供給するだけで、荷体を何段でも積み上げすることができ、しかも、荷体は移動車上に直接積み上げられるため、従来のように、例えばベルトコンベアから台車やパレット等への移し換えを考慮して積み上げる荷体の高さが制限されることもなく、何段でも高く積み上げて、この積み上げた荷体を移動車によりそのまま倉庫等の所望位置に運搬することができる極めて実用性に秀れた画期的な自動積み上げ装置となる。
【0107】
また、請求項2記載の発明においては、荷体を積み上げ積み下ろしする作業位置に、移動車上に積み上げた荷体をこの移動車毎、搬出入開放部を介して搬出入することができ、これにより、移動車上に荷体を直接積み上げて、そのまま所望場所へ運搬することができる極めて実用性に秀れた画期的な自動積み上げ装置となる。
【0108】
また、請求項3記載の発明においては、搬送部から供給開放部を介して荷体を搬出入開放部内に順次スライド供給できるため、たとえ重量のある荷体であっても確実且つ容易に多段に積み上げることができ、また、移動車上に多段に積み上げられた荷体から供給開放部を介して、搬送部にこの荷体をスライド排出できるため、たとえ多段に積み上げられた荷体でも、確実且つ容易に積み下ろすことができる一層実用性に秀れた画期的な自動積み上げ装置となる。
【0109】
また、請求項4記載の発明においては、移動車を機体に対して正面から真っすぐに直進させるだけで搬出入開放部に搬入することができ、また、移動車を機体に対して真っすぐに後退させるだけで搬出入開放部から搬出することができるため、移動車を搬出入開放部に容易に搬出入することができる。
【0110】
また、移動車上に供給される荷体が機体の側面側から供給されるため、搬出入開放部に移動車を配置した状態で、側方から荷体を順次移動車上に供給でき、これにより、供給開放部を介しての荷体の供給又は排出が、搬出入開放部への荷体を載せた移動車の搬出入を妨げることはなく、よって、移動車上に多段に積み上げられた荷体をこの移動車毎搬出入することができる一層実用性に秀れた画期的な自動積み上げ装置となる。
【0111】
また、請求項5記載の発明においては、前記荷体を前記係止爪部で持ち上げた際に、この荷体の位置ずれを防止する位置ずれ防止用突設部を前記係止爪部に立設した構成とすれば、係止爪部の上昇又は下降によって荷体を持ち上げ持ち下げする際に、荷体を係止爪部により安定して昇降することができる一層実用性に秀れた画期的な自動積み上げ装置となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の全体斜視図である。
【図2】本実施例の使用状態を示す全体説明斜視図である。
【図3】本実施例の荷体を積み上げる一連の作動を示す説明図である。
【図4】本実施例の荷体外面の突出部分に対する係止爪部の退避回動を示す拡大説明図である。
【図5】本実施例の連動機構を示す拡大説明斜視図である。
【図6】本実施例の搬出入開放部に対して台車に多段に載せた積み上げた荷体を台車毎搬出入可能であることを示す説明斜視図である。
【図7】本実施例の説明正面図である。
【符号の説明】
1 荷体
2 搬出入開放部
3 機体
4 取付水平枠部
5 ガイド機構
6 駆動機構
7 係止爪部
8 連動機構
9 切り換え操作部
10 供給開放部
11 突出部分
12 移動車
13 搬送部
14 位置ずれ防止用突設部
【発明の属する技術分野】
本発明は、荷体の自動積み上げ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
例えば、製造業者や管理業者或いは販売業者は、商品や部品等を保管する際、積み重ね収納可能な収納箱に収納して工場や倉庫等に積み上げて保管することが多く、また、出荷の際には、この積み上げた収納箱から所望する数の収納箱を積み下ろして出荷する。
【0003】
また、保管スペースを節約するためには、これらの収納箱をなるべく多段に積み上げた状態で倉庫に保管することが望ましい。
【0004】
この際、多数収納して重くなった収納箱を、例えば人力で多段に積み上げることは、かなりやっかいであり、その高さが身長を超えれば、到底一人では行えない。
【0005】
そこで、従来、重量のある収納箱でも、負担なく何段でも自動的に積み上げたり積み下ろしたりできる自動積み上げ(積み下ろし)装置が提案されている。
【0006】
この自動積み上げ装置について説明すると、コンベアで順次搬送される収納箱を、コンベアの所定位置で持ち上げたり持ち下げたりすることで、収納箱を順次多段に積み上げたり積み下ろしたりできる構成となっている。
【0007】
更に説明すると、コンベアの所定位置に積み上げ機構と、積み下ろし機構とを設けた構成とし、夫々の機構には、収納箱を昇降させるための昇降部を設け、この昇降部に収納箱に係止し得る係止爪を設けている。
【0008】
作動を具体的に説明すると、コンベアで搬送される収納箱を積み上げ機構まで搬送して一旦停止させ、昇降部の前記係止爪を収納箱の側部に係止させて持ち上げ、この持ち上げた状態を保持したまま、コンベアを再び作動して別の収納箱を持ち上げた収納箱の下方まで搬送して一旦停止させ、この収納箱の上に、持ち上げた収納箱を下ろすことで、収納箱が二段に積み上げられる。
【0009】
続いて、上段の収納箱に係止している係止爪をこの収納箱から離脱させ、下段の収納箱の側部に係止させて、前述と同様に昇降部により持ち上げることで、今度は収納箱を二段同時に持ち上げ、この持ち上げた状態を保持したまま、コンベアを作動して更に別の収納箱を搬送して一旦停止させ、この収納箱の上に、持ち上げた二段の収納箱を下ろすことで、収納箱が三段に積み上げられる。
【0010】
以上、上記動作を繰り返すことで、たとえ重量のある収納箱であっても何段でも自動的に積み上げられるように作動制御される構成である。
【0011】
また、積み下ろしの際には、積み上げ時の略逆の動作によって、積み上げられた収納箱が積み下ろされる。
【0012】
ところで、この従来の自動積み上げ装置は、コンベア上で収納箱を積み上げたり積み下ろしたりする構成上、多段に積み上げた収納箱を倉庫に移動させるときなどには、台車やフォークリフト用のパレットの上に移し換えて行う。
【0013】
しかしながら、多段に積み上げられた収納箱がかなり重い場合や、また、非常に高く積み重ねられている場合には、これをコンベアから持ち上げて台車などに移し換えることは非常に困難である。また、台車やパレット上に移し換える自動移し換え装置を設けることも考えられるが、重く、高く積み上げられているものまで移し換えできるようにすると、非常に大掛かりな装置となり、多大な導入コストがかかってしまうために難しい。
【0014】
そのため、この自動積み上げ装置は、何段にも高く積み上げることは可能ではあるが、移し換えを考慮すると、結局それほど高く積み上げることができないのが現状であった。
【0015】
そこで、本発明は、例えば、コンベアから移送される荷体や順次搬送供給する荷体を台車等の移動車に直接次々と積み上げることができ、積み上げた荷体は作業位置からそのまま移動車毎搬出して所望場所へ運搬することができる極めて実用性に秀れた画期的な自動積み上げ装置を提供することを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
【0017】
積み上げた荷体1を搬入若しくは搬出するための搬出入開放部2を設けた機体3に、この開放部2側を除く対向位置であって前記荷体1の外側に配置される取付水平枠部4を機体3に対してガイド機構5に沿って昇降自在に設け、この機体3に前記ガイド機構5に沿って前記取付水平枠部4を昇降駆動する駆動機構6を設け、この取付水平枠部4に前記荷体1外面の突出部分11に上昇によって下方から引っ掛かり支承係止する係止爪部7を内方への自重による回動付勢若しくはバネ付勢に抗して外方へ退避回動自在に複数設け、前記取付水平枠部4の上昇によって各係止爪部7が上昇することで前記荷体1外面の突出部分11に下方から引っ掛かり支承係止して荷体1は持ち上げ上昇され、前記取付水平枠部4の下降によって前記各係止爪部7は内方への付勢に抗して外方へ退避回動しつつ荷体1外面に沿って下降するように構成し、各係止爪部7を連動機構8を介して一斉に外方退避位置へ退避回動させて保持する切り換え操作部9を設け、前記荷体1上の荷体1を前記係止爪部7の上昇により持ち上げた際、この持ち上げた荷体1と下方の荷体1との間に別の荷体1を供給する供給開放部10を前記搬出入開放部2と異なる側に設けたことを特徴とする自動積み上げ装置に係るものである。
【0018】
また、移動車12に載せた前記荷体1を移動車12毎搬入若しくは搬出し得るように前記搬出入開放部2を設け、前記取付水平枠部4を前記搬出入開放部2側が開放した枠状に構成し、前記搬出入開放部2を介して作業位置に前記移動車12を位置させた際、前記移動車12上の荷体1の対向側面外方位置に前記枠状の取付水平枠部4が位置し、この取付水平枠部4に設けた各係止爪部7が前記荷体1外面の突出部分11に上昇によって下方から引っ掛かり支承係止し得るように構成し、前記取付水平枠部4の上昇によって係止爪部7により前記荷体1が持ち上げ上昇された際、前記搬出入開放部2と異なる側に設けた前記供給開放部10から別の荷体1を、持ち上げた荷体1の下の荷体1の上に積み重ね供給し得るように構成したことを特徴とする請求項1記載の自動積み上げ装置に係るものである。
【0019】
また、前記供給開放部10から、前記搬出入開放部2を介して前記作業位置に配置した前記移動車12上の前記荷体1上に別の荷体1をスライド供給して積み上げ、若しくは積み上げられた荷体1をスライド排出して積み下ろしし得る搬送部13を前記供給開放部10に連設したことを特徴とする請求項2記載の自動積み上げ装置に係るものである。
【0020】
また、前記搬出入開放部2は、機体3の正面側に設け、前記供給開放部10は機体3の側面側に設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の自動積み上げ装置に係るものである。
【0021】
また、前記係止爪部7を下方より前記荷体1外面の突出部分11に引っ掛かり支承係止させた際、前記荷体1外面の突出部分11の外側部に配設され、この荷体1の位置ずれを防止する位置ずれ防止用突設部14を前記係止爪部7に立設したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の自動積み上げ装置に係るものである。
【0022】
【発明の実施の形態】
好適と考える本発明の実施の形態(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいてその作用効果を示して簡単に説明する。
【0023】
例えば、荷体1を積んだ移動車12を搬出入開放部2に搬入すると、この移動車12は、荷体1を積み上げ積み下ろしする作業位置に配置されることとなる。尚、この際、取付水平枠部4は、搬出入開放部2側が開放した枠状に形成しているため、荷体1を積んだ移動車12の搬出入がこの取付水平枠部4によって、妨げられることはない。
【0024】
この取付水平枠部4は、前記取付水平枠部4の上昇によって各係止爪部7が上昇することで前記荷体1外面の突出部分11に下方から引っ掛かり支承係止して荷体1は持ち上げ上昇され、前記取付水平枠部4の下降によって前記各係止爪部7は内方への付勢に抗して外方へ退避回動しつつ荷体1外面に沿って下降する。
【0025】
例えば、実施例で示した構成のように取付水平枠部4は、作業位置に配置した移動車12に載る荷体1の下から二段目の荷体1外側を下降の下限とし、駆動機構6を作動制御することで取付水平枠部4をガイド機構5に沿って昇降させることで、この移動車12に載る下から二段目の荷体1を持ち上げ又は持ち下げし得るよう設定する。
【0026】
荷体1を予め一つ積んだ移動車12を搬出入開放部2から作業位置に搬入し、例えば搬送部13により供給開放部10を介して荷体1を供給すると、この荷体1は移動車12に載る荷体1(最下段の荷体1)の上に供給されて自動的に二段に積み上げられることとなる。
【0027】
次いで、取付水平枠部4を下限(移動車12に載る下から二段目の荷体1外側)まで下降させ、この位置から取付水平枠部4を上昇させると、上昇する係止爪部7が移動車12に載る下から二段目の荷体1外面の突出部分11に下方から引っ掛かり支承係止してこの荷体1が持ち上げ上昇することとなる。
【0028】
この持ち上げた荷体1と、移動車12に載る荷体1(最下段の荷体1)との間に、搬送部13から供給開放部10を介して荷体1を供給すると、この荷体1は最下段の荷体1の上に供給されて自動的に二段に積み上げられることとなる。
【0029】
次いで、取付水平枠部4を下降させることで、持ち上げた荷体1が供給開放部10を介して供給された荷体1の上に下ろされ、移動車12上で荷体1が自動的に三段に積み上げられることとなり、更に取付水平枠部4を下降させることで、係止爪部7は、内方への自重による回動付勢若しくはバネ付勢に抗して外方へ退避回動しつつ荷体1外面に沿って下降していくこととなり、取付水平枠部4の下降下限位置で再び上昇させることで、下から二段目の荷体1外面の突出部分11に係止爪部7が下方から引っ掛かり支承係止してこの荷体1が持ち上げ上昇され、この持ち上げられた二段の荷体1と、下方の荷体1との間に供給開放部10から荷体1を供給することで、この供給した荷体1が最下段の荷体1上に自動的に供給されて二段に積み上げられることになり、この供給した荷体1の上に持ち上げた二段の荷体1を下ろすことで、荷体1が移動車12上に四段に積み上げられることとなる。
【0030】
即ち、取付水平枠部4の上昇に伴って持ち上げられた荷体1と下方の荷体1との間に、供給開放部10から別の荷体1を供給するように作動制御することで、荷体1が次々と多段に積み上げられることとなり、このような動作を繰り返すことで、移動車12上に荷体1を所望段積み上げることができる。
【0031】
荷体1を所望する段数に積み上げた後、切り換え操作部9を切り換え操作すると、係止爪部7が連動機構8を介して一斉に外方退避位置に退避回動して保持された状態となり、積み上げた荷体1を搬出入開放部2から移動車12毎搬出することができる。よって、所望段積み上げた荷体1を、移動車12によって作業位置から所望位置へと容易に搬出できることとなる。
【0032】
従って、本発明は、重量のある荷体1であっても、自動的に積み上げることができることは勿論、荷体1は移動車12上に直接積み上げでき、移動車12毎搬出入できるため、従来のように、例えばベルトコンベアから台車やパレット等への移し換えを考慮して積み上げる荷体の高さが制限されることもなく、何段でも高く積み上げて、この積み上げた荷体1を移動車12によりそのまま倉庫等の所望位置に運搬することができる。
【0033】
また、例えば、前記供給開放部10を介して、前記作業位置に配置した前記移動車12上に前記荷体1をスライド供給若しくは、供給開放部10を介して前記移動車12上から荷体1をスライド排出し得る搬送部13を前記供給開放部10に連設した構成とすれば、搬送部13から供給開放部10に荷体1を順次供給、若しくは、供給開放部10から搬送部13へ荷体1を順次排出でき、取付水平枠部4を駆動機構6によってガイド機構5に沿って昇降させるだけで、移動車12上に荷体1を順次積み上げたり、移動車12上から荷体1を順次積み下ろしたりすることができ、よって、秀れた作業効率を発揮できることとなるなど、一層実用的となる。
【0034】
また、例えば、前記搬出入開放部2を機体3の正面側に設け、前記供給開放部10を機体3の側面側に設けた構成とすれば、移動車12を機体3に対して正面から真っすぐに直進させるだけで搬出入開放部2に搬入することができ、また、移動車12を機体3に対して真っすぐに後退させるだけで搬出入開放部2から搬出することができるため、移動車12を搬出入開放部2に容易に搬出入できることとなる。
【0035】
また、移動車12上に供給される荷体1が機体3の側面側から供給されるため、搬出入開放部2に移動車12を配置した状態で、側方から荷体1を順次移動車12上に供給でき、これにより、供給開放部10を介しての荷体1の供給又は排出が、搬出入開放部2を介しての荷体1を載せた移動車12の搬出入を妨げることはないなど、一層実用的となる。
【0036】
また、例えば、前記荷体1を前記係止爪部7で持ち上げた際に、この荷体1の位置ずれを防止する位置ずれ防止用突設部14を前記係止爪部7に立設した構成とすれば、係止爪部7の上昇又は下降によって荷体1を持ち上げ持ち下げする際に、荷体1を係止爪部7により安定して確実に昇降できることとなるなど、一層実用的となる。
【0037】
【実施例】
図面は本発明の一実施例を図示したものであり、以下に説明する。
【0038】
本実施例は、積み上げた荷体1を搬入若しくは搬出するための搬出入開放部2を設けた機体3に、この開放部2側を除く対向位置であって前記荷体1の外側に配置される取付水平枠部4を機体3に対してガイド機構5に沿って昇降自在に設け、この機体3に前記ガイド機構5に沿って前記取付水平枠部4を昇降駆動する駆動機構6を設けた構成としている。
【0039】
具体的には、機体3は、図1に示すように、高さのある方形状の立設枠部3Aの下部左右部に、正面側に向けて接地脚杆3Bを水平突設した構成で、この立設枠部3Aと、下部左右部から正面側に突出した左右の接地脚杆3Bとによってコ字型に囲まれた開放部分を前記搬出入開放部2としている。
【0040】
また、この搬出入開放部2は、図1,図6に示すように、移動車12としての台車12が荷体1を載せた状態で台車12毎搬入若しくは搬出し得る大きさ,形状に形成している。尚、本実施例では、移動車12として台車12を適用した場合を示したが、フォークリフトを移動車12として適用しても良く、この場合には、搬出入開放部2をフォークリフトのパレットが搬出入し得る形状,大きさに形成する。
【0041】
また、接地脚杆3Bには、台車12上に積み上げた荷体1の搬出入開放部2への搬出入をガイドするためのガイド枠部3Cを設けた構成としている。
【0042】
このガイド枠部3Cは、コ字型に形成した枠体の両端部を接地脚杆3Bに付設して形成した構成としている。
【0043】
本実施例では、この機体3の立設枠部3Aに、ガイド機構5を介して前記取付水平枠部4を設けた構成としている。
【0044】
具体的には、この取付水平枠部4は、搬出入開放部2と略同じ形状,大きさの開放部分を有するコ字型に形成し、左右両端部を搬出入開放部2側である正面側に向けて基端部を機体3に連結した構成としている。
【0045】
ガイド機構5について説明すると、図1,図2に示すように、立設枠部3Aの左右外側部をアングル状とすることで凹条部15を構成する一方、この凹条部15にスライド移動自在に係合するスライド係合部4Aを取付水平枠部4の基端部に設けて構成している。
【0046】
更に詳しくは、スライド係合部4AはL字型に形成して立設枠部3Aの左右部夫々に配設され、このL字型のスライド係合部4Aのうち、一側内面が立設枠部3Aの左右夫々の外側部(凹条部15形成側)に配され、他側内面が立設枠部3Aの左右夫々の手前側面部に配されるように、立設枠部3Aに係合した構成としている。
【0047】
また、スライド係合部4Aの一側内面には、凹条部15に係合するローラ体18を軸着した構成としている。
【0048】
また、他側内面の端部寄りには、立設枠部3Aの左右対向内面に係合するローラ体18を軸着した構成としている。
【0049】
これにより、取付水平枠部4は、スライド係合部4Aのローラ体18によって、機体3に対して昇降駆動することができる。
【0050】
駆動機構6について説明すると、駆動機構6は、ピストンシリンダ構造によるエアーポンプ装置を採用している。
【0051】
また、この駆動機構6は、立設枠部3Aの下部略中央位置に設けた構成としている。
【0052】
尚、駆動機構6は、エアーポンプ装置以外にも、取付水平枠部4を機体3に対して昇降駆動させ得るものであれば適宜採用しても良く、例えば油圧ポンプ装置等を採用しても良い。
【0053】
本実施例では、取付水平枠部4には、図1,図2に示すように、荷体1外面の突出部分11に上昇によって下方から引っ掛かり支承係止する係止爪部7を外方へ退避回動自在に複数設けた構成としている。
【0054】
具体的には、係止爪部7は、図4に示すように、板材をへの字状に折曲し、折曲部を境にした一側(先端側)の上端面が荷体1を支承する支承面とした構成とし、他側端部(基端側)を後述する軸8Aに取り付けた構成としている。
【0055】
係止爪部7の取付水平枠部4に対する取付構造を説明すると、取付水平枠部4の左右の腕部上に軸8Aを配設し、この軸8Aの前後二箇所に係止爪部7の他側端部(基端部)を付設した構成としている。即ち、係止爪部7は、軸8Aに対して突出した状態で付設された構成としている。
【0056】
また、係止爪部7は、前記支承面が水平方向に向いた状態で軸8Aに対して回り止めされるように構成すると共に、自重によって外方へひっくり返ることのない位置まで外方へ回動し得るように構成している。即ち、係止爪部7は基端部を軸8Aに付設し、先端部を軸8Aに対して内方へ突出した状態で設けたことで、係止爪部7の先端側にかかる自重により、内方へ付勢された構成としている。
【0057】
また、係止爪部7は、前記軸8Aに付設した合計四つの係止爪部7(支承面)により、荷体1の両側部を持ち上げ上昇し得る構成としている。
【0058】
また、係止爪部7の支承面には、この支承面で荷体1外面の突出部分11を引っ掛かり支承係止して荷体1を持ち上げた際、この荷体1の突出部分11のやや外側に配置され、荷体1の位置ずれを防止するための位置ずれ防止用突設部14を立設した構成としている。
【0059】
これにより、図4に示すように、積み上げた荷体1に対して取付水平枠部4を下降させて、荷体1外面の突出部分11が係止爪部7の下方から当接すると、係止爪部7は内方へ自重により回動付勢されているために、突出部分11によって押し上げられ、この突出部分11を通過したところで、再び内方へ自重により付勢された状態となり、これにより、係止爪部7は荷体1の外面に沿って下降できることとなる。よって、荷体1が多段に積み上げられた状態であっても、内方へ付勢する係止爪部7が取付水平枠部4の下降を妨げることはない。また、取付水平枠部4を上昇させた際には、係止爪部7の支承面で荷体1外面の突出部分11を引っ掛かり支承係止して持ち上げ上昇することができる。
【0060】
尚、本実施例の荷体1とは、図2,図4に示すように、例えば機械部品などを収納する樹脂製の箱を示しており、突出部分11とはこの箱の鍔部などの外方に突出した部分を示している。
【0061】
本実施例では、各係止爪部7を連動機構8を介して一斉に外方退避位置へ退避回動させて保持する切り換え操作部9を設けた構成としている。
【0062】
具体的には、連動機構8は、係止爪部7を付設した軸8Aの夫々の後方端部同志を、一方の軸8Aが一方向へ回動した際に、他方の軸8Aが一方の軸8Aとは逆方向へ回動するように連結した構成としている。
【0063】
更に具体的には、図5に示すように、係止爪部7を付設した連結杆8Aの夫々の後方端部に連結杆8Aと共に回動する回動片8Bを設けた構成としている。
【0064】
また、夫々の軸8Aに付設した係止爪部7が互いに同じ角度で向き合った際、夫々の軸8Aの後方端部に付設した回動片8Bは上下逆さまとなるように軸8Aに付設した構成としている。
【0065】
また、一方の軸8Aの前方端部には、切り換え操作部9となるレバー9をこの軸8Aと共に回動し得るように設けた構成としている。
【0066】
これにより、図5に示すように、レバー9が真上に向いた状態で(この時レバー9を設けた一方の軸8Aの後方端部に付設した回動片8Bは外方斜め下を向いた状態となっている。)、このレバー9を時計回りに(外方に向けて)略90度回動すると、レバー9を付設した一方の軸8Aが時計回りに略90度回動し、同時にこの軸8Aの後方端部に付設した一方の回動片8Bは、時計回りに略90度回動して、この一方の回動片8Bに軸着した連結板8Cが所定長さ対向方向へ押し出されることとなる。
【0067】
この押し出された連結板8Cが、他方の軸8Aの後方端部に付設した他方の回動片8Bを、反時計回りに略90度回動することとなって、この他方の回動片8Bの回動により、他方の軸8Aが反時計回りに略90度回動し、よって一方の軸8Aと他方の軸8Bとを同時に逆回動できることとなる。よって、レバー9を切り換え操作することで、各係止爪部7を一斉に内方へ自重により回動付勢した状態又は外方退避位置に回動した状態にすることができる。
【0068】
つまり、図6に示すように、作業位置で台車12上に荷体1を多段に積み上げた際、このレバー9を切り換え操作して係止爪部7を一斉に外方へ退避した状態とすることで、この多段に積み上げた荷体1を搬出入開放部2から台車12毎容易に搬出することができる。
【0069】
本実施例では、取付水平枠部4を駆動機構6によりガイド機構5に沿って上昇させた際、上昇した取付水平枠部4と前記ガイド枠部3Cの上部との間を、作業位置に配置した台車12に機体3の側部から荷体1を供給する供給開放部10としている。
【0070】
また、ガイド枠部3Cは、作業位置に荷体1を一つ載せた台車12を配置した際、この荷体1の上部と略同じ高さとなるように設けることで、供給開放部10から荷体1を供給した際、台車12に載る最下段の荷体1の上に荷体1が供給される構成としている。
【0071】
この供給開放部10には、図2,図3に示すように、荷体1を搬送する搬送部13(ベルトコンベア13)を臨設し、このベルトコンベア13から供給開放部10を介して搬出入開放部2に荷体1が自動供給されるよう構成している。
【0072】
また、ベルトコンベア13は、搬出入開放部2から作業位置に配置された台車12に載る最下段の荷体1の上部よりも若干高めとなる位置に臨設した構成としている。
【0073】
これにより、図2,図3に示すように、ベルトコンベア13によって荷体1を機体3に向けて搬送すると、搬送された荷体1は、供給開放部10を介して、ベルトコンベア13よりもやや下方に位置する、台車12に載る最下段の荷体1の上にスライドしながら供給されていき、供給開放部10を押し出されると同時に自重により最下段の荷体1上に積み上げられることとなる。
【0074】
また、ベルトコンベア13によって、荷体1を供給開放部10を介して台車12上まで自動供給できるため、どんなに重量のある荷体1であっても、容易に台車12上にスライド供給することができる。
【0075】
前記ベルトコンベア13を設けた側とは反対側のガイド枠部3Cには、供給開放部10から供給される荷体1が機体3外部に飛び出してしまうことを防止するためのストッパー17を設けた構成としている。
【0076】
具体的には、このストッパー17は、図1,図2,図7に示すように、帯板体を縦にして上端部がガイド枠部3Cの上部から上方へ突出するようにこのガイド枠部3Cの上部に付設して形成した構成としている。
【0077】
また、このストッパー17は、荷体1を当接して受け止めた際にこの受け止めた荷体1が丁度最下段の荷体1上に積み上げられることとなる位置に設けた構成としている。
【0078】
これにより、たとえ供給開放部10から荷体1が勢いよく供給されたとしても、この荷体1はストッパー17によって確実に当接して受け止められ、そのまま自重により最下段の荷体1上に積み上げられるため、ベルトコンベア13から供給開放部10を介して供給される荷体1が機体3外部へ飛び出してしまったり、最下段の荷体1の上に傾いて積み上げられて荷崩れを起こしてしまうこともない。
【0079】
尚、図中符号20は、機体3を移動可能とする車輪である。
【0080】
次に積み上げ作動を説明する。尚、本実施例では、ガイド機構5の昇降範囲を、台車12に載る荷体1の下から二段目の荷体1外側位置を下限とし、ガイド枠部3Cの上部に対して取付水平枠部4を荷体1一つを十分にスライド供給し得る高さまで上昇させた位置を上限とした設定としている。これにより、搬出入開放部2に搬入する台車12上には、予め荷体1を一段又は二段載せてから作業を開始することが望ましい。
【0081】
本実施例においては、荷体1を予め台車12上に二段積み上げ、この二段の荷体1を載せた台車12を搬出入開放部2から作業位置に搬入して積み上げ作業を開始する構成としている。
【0082】
また、本実施例では、駆動機構6を操作するスイッチ操作部16に、ワンタッチで取付水平枠部4を一気に台車12に載る下から二段目の荷体1外側まで下降させる機能を設けている(図示省略)。
【0083】
荷体1を予め二段積み上げた台車12を搬出入開放部2から搬入して作業位置に配置し所定のボタンを押すと、取付水平枠部4が、台車12に載る下から二段目の荷体1外側、即ち、ガイド機構5の下限位置に配置して自動停止することとなる。この際、係止爪部7が外方退避位置に向いている場合は、レバー9を切り換え操作して内方へ自重により回動付勢された状態とする。
【0084】
取付水平枠部4を駆動機構6によりガイド機構5に沿って上昇させると、図3(a)に示すように、係止爪部7の支承面が、荷体1外面の突出部分11に下方から引っ掛かり支承係止し、更に取付水平枠部4を上昇させることで、図3(b)に示すように、下から二段目の荷体1が持ち上げ上昇されることとなる。この際、台車12に載る荷体1(最下段の荷体1)と持ち上げた荷体1との間に、荷体1が一つ十分に余裕を持って収まる高さまで取付水平枠部4を持ち上げる。
【0085】
ベルトコンベア13から供給開放部10を介して、最下段の荷体1上に別の荷体1をスライド供給すると、図3(c)に示すように、ベルトコンベア13から供給開放部10を介して供給された荷体1が最下段の荷体1上にスライド供給されることとなる。
【0086】
所定のボタンを押すと、取付水平枠部4が下降し、持ち上げていた荷体1が供給開放部10を介して供給した荷体1の上に積み上げられて三段となると共に、取付水平枠部4は更に下降して、係止爪部7が荷体1外面の突出部分11を退避回動しながら荷体1外面に沿って下降し、図3(d)に示すように、台車12に載る下から二段目の荷体1外側で自動停止する。
【0087】
取付水平枠部4を再び上昇させると、上昇する係止爪部7によって、今度は台車12に載る下から二段目の荷体1を最上段の荷体1毎持ち上げることとなる。
【0088】
持ち上げた荷体1と最下段の荷体1との間に、ベルトコンベア13から供給開放部10を介して荷体1を供給し、再び所定のボタンを押すことで、荷体1は台車12上に四段積み上げられると共に、再び取付水平枠部4は、台車12に載る下から二段目の荷体1外側で自動停止する。
【0089】
上記作動を繰り返すことで、台車12上に荷体1が多段に積み上げられることとなる。
【0090】
台車12上に荷体1を所望段積み上げた後、レバー9を係止爪部7が外方退避位置に退避回動して保持するように回動操作することで、台車12上に所望段積み上げられた荷体1を台車12毎、機体3外へ搬出できることとなる。
【0091】
尚、本実施例では、取付水平枠部4を台車12に載る下から二段目の荷体1外側までボタン一つで下降させることができる構成としたが、上昇についてもボタン一つで行える構成としてもよい。この場合には、取付水平枠部4を上昇させるボタンを押した際、台車12に載る下から二段目の荷体1を荷体1一つ分の高さよりもやや高めに持ち上げたところで一旦停止するように構成することで、供給開放部10からの荷体1の供給と、取付水平枠部4を上昇させるボタン操作と下降させるボタン操作だけで台車12上に荷体1を多段に積み上げることができることとなる。
【0092】
次に積み下げ作動について説明する。
【0093】
係止爪部7をレバー9の切り換え操作により外方退避位置に保持した状態の機体3に、搬出入開放部2から荷体1を多段に積み上げた台車12をこの台車12毎搬入する。
【0094】
取付水平枠部4を下から三段目の荷体1外側に移動し、この状態で、レバー9を切り換え操作して係止爪部7を内方へ自重により回動付勢した状態とする。
【0095】
取付水平枠部4を駆動機構6によりガイド機構5に沿って上昇させると、上昇する係止爪部7によって、下から三段目以上の荷体1が持ち上げられる。
【0096】
台車12に載る下から二段目の荷体1を供給開放部10からベルトコンベア13にスライド排出する。
【0097】
持ち上げていた荷体1を台車12に載る最下段の荷体1上に下ろす。
【0098】
これにより、台車12上に多段に積み上げられた荷体1から、一つの荷体1を積み下ろすことができる。
【0099】
更に荷体1を積み下ろしたい場合には、レバー9を切り換え操作して係止爪部7を外方へ退避させた状態とし、取付水平枠部4を駆動機構6により再び下から三段目の荷体1外側に移動する。
【0100】
再びレバー9の切り換え操作により係止爪部7を内方へ自重により回動付勢した状態とし、取付水平枠部4を駆動機構6により上昇させ、上昇する係止爪部7により台車12に載る下から三段目以上の荷体1を持ち上げる。
【0101】
台車12に載る下から二段目の荷体1を供給開放部10からベルトコンベア13にスライド排出し、持ち上げた荷体1を最下段の荷体1上に下ろす。
【0102】
上述した作動を繰り返すことにより、台車12に多段に積み上げられた荷体1が、一つずつベルトコンベア13に積み下ろしていくことができる。
【0103】
尚、積み下ろし時においても、取付水平枠部4をボタン一つで昇降し得るように構成しても良い。
【0104】
尚、本実施例では、搬送部13となるベルトコンベア13をガイド枠部3Cの上部及び台車12に載る最下段の荷体1の上部よりもやや高い位置に隣設した構成としたが、ベルトコンベア13を例えば昇降可能に構成し、積み上げ時と積み下ろし時で、ベルトコンベア13の高さを調整してより容易に荷体1を台車12上に積み上げ積み下ろしできるように構成しても良い。
【0105】
【発明の効果】
本発明は上述のように構成したから、例えば、ベルトコンベアから移送される荷体や順次搬送供給する荷体を台車等の移動車に直接次々と積み上げることができ、積み上げた荷体は作業位置からそのまま移動車毎搬出して所望場所へ運搬することができる極めて実用性に秀れた画期的な自動積み上げ装置となる。
【0106】
即ち、本発明の係止爪部は、上昇の際には、荷体外面の突出部分に下方から引っ掛かり支承係止して荷体を持ち上げ上昇でき、下降の際には、荷体外面の突出部分を退避回動しながら、この荷体に沿って下降できるため、取付水平枠部を昇降させ、供給開放部から荷体を順次供給するだけで、荷体を何段でも積み上げすることができ、しかも、荷体は移動車上に直接積み上げられるため、従来のように、例えばベルトコンベアから台車やパレット等への移し換えを考慮して積み上げる荷体の高さが制限されることもなく、何段でも高く積み上げて、この積み上げた荷体を移動車によりそのまま倉庫等の所望位置に運搬することができる極めて実用性に秀れた画期的な自動積み上げ装置となる。
【0107】
また、請求項2記載の発明においては、荷体を積み上げ積み下ろしする作業位置に、移動車上に積み上げた荷体をこの移動車毎、搬出入開放部を介して搬出入することができ、これにより、移動車上に荷体を直接積み上げて、そのまま所望場所へ運搬することができる極めて実用性に秀れた画期的な自動積み上げ装置となる。
【0108】
また、請求項3記載の発明においては、搬送部から供給開放部を介して荷体を搬出入開放部内に順次スライド供給できるため、たとえ重量のある荷体であっても確実且つ容易に多段に積み上げることができ、また、移動車上に多段に積み上げられた荷体から供給開放部を介して、搬送部にこの荷体をスライド排出できるため、たとえ多段に積み上げられた荷体でも、確実且つ容易に積み下ろすことができる一層実用性に秀れた画期的な自動積み上げ装置となる。
【0109】
また、請求項4記載の発明においては、移動車を機体に対して正面から真っすぐに直進させるだけで搬出入開放部に搬入することができ、また、移動車を機体に対して真っすぐに後退させるだけで搬出入開放部から搬出することができるため、移動車を搬出入開放部に容易に搬出入することができる。
【0110】
また、移動車上に供給される荷体が機体の側面側から供給されるため、搬出入開放部に移動車を配置した状態で、側方から荷体を順次移動車上に供給でき、これにより、供給開放部を介しての荷体の供給又は排出が、搬出入開放部への荷体を載せた移動車の搬出入を妨げることはなく、よって、移動車上に多段に積み上げられた荷体をこの移動車毎搬出入することができる一層実用性に秀れた画期的な自動積み上げ装置となる。
【0111】
また、請求項5記載の発明においては、前記荷体を前記係止爪部で持ち上げた際に、この荷体の位置ずれを防止する位置ずれ防止用突設部を前記係止爪部に立設した構成とすれば、係止爪部の上昇又は下降によって荷体を持ち上げ持ち下げする際に、荷体を係止爪部により安定して昇降することができる一層実用性に秀れた画期的な自動積み上げ装置となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の全体斜視図である。
【図2】本実施例の使用状態を示す全体説明斜視図である。
【図3】本実施例の荷体を積み上げる一連の作動を示す説明図である。
【図4】本実施例の荷体外面の突出部分に対する係止爪部の退避回動を示す拡大説明図である。
【図5】本実施例の連動機構を示す拡大説明斜視図である。
【図6】本実施例の搬出入開放部に対して台車に多段に載せた積み上げた荷体を台車毎搬出入可能であることを示す説明斜視図である。
【図7】本実施例の説明正面図である。
【符号の説明】
1 荷体
2 搬出入開放部
3 機体
4 取付水平枠部
5 ガイド機構
6 駆動機構
7 係止爪部
8 連動機構
9 切り換え操作部
10 供給開放部
11 突出部分
12 移動車
13 搬送部
14 位置ずれ防止用突設部
Claims (5)
- 積み上げた荷体を搬入若しくは搬出するための搬出入開放部を設けた機体に、この開放部側を除く対向位置であって前記荷体の外側に配置される取付水平枠部を機体に対してガイド機構に沿って昇降自在に設け、この機体に前記ガイド機構に沿って前記取付水平枠部を昇降駆動する駆動機構を設け、この取付水平枠部に前記荷体外面の突出部分に上昇によって下方から引っ掛かり支承係止する係止爪部を内方への自重による回動付勢若しくはバネ付勢に抗して外方へ退避回動自在に複数設け、前記取付水平枠部の上昇によって各係止爪部が上昇することで前記荷体外面の突出部分に下方から引っ掛かり支承係止して荷体は持ち上げ上昇され、前記取付水平枠部の下降によって前記各係止爪部は内方への付勢に抗して外方へ退避回動しつつ荷体外面に沿って下降するように構成し、各係止爪部を連動機構を介して一斉に外方退避位置へ退避回動させて保持する切り換え操作部を設け、前記荷体上の荷体を前記係止爪部の上昇により持ち上げた際、この持ち上げた荷体と下方の荷体との間に別の荷体を供給する供給開放部を前記搬出入開放部と異なる側に設けたことを特徴とする自動積み上げ装置。
- 移動車に載せた前記荷体を移動車毎搬入若しくは搬出し得るように前記搬出入開放部を設け、前記取付水平枠部を前記搬出入開放部側が開放した枠状に構成し、前記搬出入開放部を介して作業位置に前記移動車を位置させた際、前記移動車上の荷体の対向側面外方位置に前記枠状の取付水平枠部が位置し、この取付水平枠部に設けた各係止爪部が前記荷体外面の突出部分に上昇によって下方から引っ掛かり支承係止し得るように構成し、前記取付水平枠部の上昇によって係止爪部により前記荷体が持ち上げ上昇された際、前記搬出入開放部と異なる側に設けた前記供給開放部から別の荷体を、持ち上げた荷体の下の荷体の上に積み重ね供給し得るように構成したことを特徴とする請求項1記載の自動積み上げ装置。
- 前記供給開放部から、前記搬出入開放部を介して前記作業位置に配置した前記移動車上の前記荷体上に別の荷体をスライド供給して積み上げ、若しくは積み上げられた荷体をスライド排出して積み下ろしし得る搬送部を前記供給開放部に連設したことを特徴とする請求項2記載の自動積み上げ装置。
- 前記搬出入開放部は、機体の正面側に設け、前記供給開放部は機体の側面側に設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の自動積み上げ装置。
- 前記係止爪部を下方より前記荷体外面の突出部分に引っ掛かり支承係止させた際、前記荷体外面の突出部分の外側部に配設され、この荷体の位置ずれを防止する位置ずれ防止用突設部を前記係止爪部に立設したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の自動積み上げ装置。
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Legal Events
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050414 |