JP2004032610A - 無線基地局装置およびリソース割当制御方法 - Google Patents
無線基地局装置およびリソース割当制御方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】無線基地局装置の呼処理制御部でのCHカードにおいてリソースの割り当て方に無駄ができ、空きがあるにも拘わらず呼設定不可となってしまう不都合を回避する。
【解決手段】ベースバンド信号処理を行う複数のCHカード群を備えた無線基地局装置を、要求された呼にCHカードのリソースを割り当てを行うとともに、前記CHカード群の使用状況を調査して設定された呼をその内容に応じて他のCHカードに移動させCHカード群のリソースを再配置して新規呼用にCHカードのリソースを確保するリソース割り当て手段を備えた構成とする。再配置の過程において前記CHカード群の使用状況に基づき線形計画法を用いてCHカードのリソースの再配置内容を決定する。
【選択図】図1
【解決手段】ベースバンド信号処理を行う複数のCHカード群を備えた無線基地局装置を、要求された呼にCHカードのリソースを割り当てを行うとともに、前記CHカード群の使用状況を調査して設定された呼をその内容に応じて他のCHカードに移動させCHカード群のリソースを再配置して新規呼用にCHカードのリソースを確保するリソース割り当て手段を備えた構成とする。再配置の過程において前記CHカード群の使用状況に基づき線形計画法を用いてCHカードのリソースの再配置内容を決定する。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、IMT2000 方式その他の移動体通信システムにおける無線回線資源の割当方法に関し、特に複数の無線送受信カード(CHカード)を含み構成された無線基地局装置およびその呼処理制御に適用されるリソース割当制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
IMT2000 方式その他の移動体通信システムは、周知のように複数の移動局と通信する無線基地局を含み構成されており、無線基地局装置の呼処理制御部では呼の設定/解放を実現する為に、ベースバンド機能を有する複数枚の無線送受信制御カード( 以下ではCHカードという) を備えている。
【0003】
無線基地局装置の呼処理制御部では呼の設定/解放を実現する為に、複数のCHカードに対してリソースの割り当て/リソースの解除といったリソース管理を行っている。なお、新規呼は、新規設定/HHO(ハード・ハンドオーバー)のどちらで設定される。
【0004】
この種のシステムは、特開平9−331569号公報(「無線回線資源の割当方式」)に開示されている。同公報は、無線回線の若番のキャリアから空き回線を順次検索し、最初に見つかった空き回線を呼に割り当てる技術では、若番のキャリア番号を受け持つ無線送受信カードの寿命が一番早く尽きてしまうという不都合を解消し、特定のカードの使用頻度が高くなることなく、全ての無線送受信カードがほぼ均等に使用されるようにする技術(無線回線利用方式)を提案している。
【0005】
図6(a) ,(b) は、上記公報に開示されたデジタルMCA(マルチチャネルアクセス)のシステム(無線基地局)に相当するシステム構成図である。図7は図6の装置における動作を説明するためのフローチャートである。なお、図中の符号等は同公報に準じている。このデジタルMCAシステムは、無線通信制御装置102と複数の移動局101とで構成されている。無線通信制御装置102は信号送受信装置11と無線送受信カード12を備えている。信号送受信装置11には最大16枚の無線送受信カード(CHカード)321を備えている。無線送受信カード321は、例えば1枚で1キャリア(全部で16キャリア)のすべてのタイムスロットの送受信を行う。無線制御カード12は、制御部5と記憶部6で構成される。制御部5は、通信制御手段1と回線管理手段2を備え、記憶部6は使用管理メモリ3と回線管理メモリ4を備えている。ここでは、システム各部の詳細構成および動作の説明、またフローチャートの説明は当該公報に譲り省略する。
【0006】
この他、特開2001−285480号公報、特開2001−218260号公報にも、呼を収容する呼・チャンネル変換手段であるカード群を有効に使用するための呼収容装置および呼の収容方法等、この種の無線基地局装置およびそのユニット資源管理方法に関する技術が開示されている。
【0007】
ところで、従来の無線基地局装置においては、稼働中に呼の設定→解放→設定→解放→…を繰り返しているとリソースの割り当て方に空きが発生し、無駄のあるリソースの割り当て方となる。図4に無駄のあるリソースの割り当て方となってしまう例を示す。図4((a),(b))は、無線基地局装置のCHカードの使用状態の変化を模式的に表した図である。
【0008】
ここでは、前提条件としてCHカードの実装枚数は2枚で、1CHカード当たりのリソース数は3であるとする。また、基地局はサービスA,B,Cをサポートしているものとする。各サービスをCHカードに割り当てるために必要なリソース数は次の通りとする。すなわち、サービスAをCHカードに割り当てるのに必要なリソース数は1、サービスBをCHカードに割り当てるのに必要なリソース数は2、サービスCをCHカードに割り当てるのに必要なリソース数は3である。
【0009】
まず、ある時点でサービスA(1User目) 、サービスA(2User目) 、サービスA(3User目) 、サービスB(1User目) が図4(a) に示すようにそれぞれのCHカードに設定されていたとする。
【0010】
次に、サービスA(2User目) 、サービスA(3User目) が開放されると、CHカードの使用状態は図4(b) に示すごとくになる。ここで更に、必要リソース数が3のサービスC(2User目) の設定要求(新規設定)が、上位装置(RNC: Radio Network Controller)より通知されたとする。この場合に、基地局装置としては空きリソースは合計3つあるが、CHカードをまたがっての設定はできないため、このサービスCを割り当てることができない。すなわち、図4(b) の場合は、無駄のあるリソースの割り当て方になってしまっている。
【0011】
このように従来の無線基地局装置では、その呼処理制御部においてリソースに空きがあるのに新たに設定される呼が設定不可となってしまう場合があり、リソースを有効に活用できないという問題点がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記問題点に対処すべくなされたもので、無線基地局装置の呼処理制御部でのCHカードにおいて例えば図4に示した如くに、呼の設定/解放動作でリソースの割り当て方に無駄ができてしまい、空きがあるにも拘わらず呼設定不可となってしまうとの、従来みられた不都合を回避することができる新たな無線基地局装置およびリソース割当制御方法を提案することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
課題解決のため、本発明によれば、要求された呼に割り当てられてベースバンド信号処理を行う複数のCHカード群を備えた無線基地局装置を、要求された呼にCHカードのリソースを割り当てを行うとともに、前記CHカード群の使用状況を調査して設定された呼をその内容に応じて他のCHカードに移動させCHカード群のリソースを再配置して新規呼用にCHカードのリソースを確保するリソース割り当て手段を含み構成する。リソース割り当て手段が、前記再配置の過程において前記CHカード群の使用状況に基づき線形計画法を用いてCHカードのリソースの再配置内容を決定するように構成することができる。
【0014】
また、無線基地局を、呼受付/応答部、ベースバンド信号処理を行う複数のCHカード群、このCHカード群のリソース管理等を行うリソース管理/設定部、およびCode再配置部を含み構成し、これら各部の協働によって、要求された呼にCHカードのリソースを割り当てを行うとともに、前記CHカード群の使用状況を調査して設定された呼をその内容に応じて他のCHカードに移動させCHカード群のリソースを再配置して新規呼用にCHカードのリソースを確保するように構成する。CHカードのリソースの再配置内容の決定には、前記CHカード群の使用状況に基づき線形計画法を用いるようにしても良い。
【0015】
また、本発明方法は、ベースバンド信号処理を行う複数のCHカード群201を備え構成された無線基地局装置において呼に対してCHカードのリソースを割り当てるリソース割り当て方法であって、要求された呼を単一のCHカードに割り当て可能かを判定する第1の判定過程と、第1の判定過程の結果が割り当て可能であれば、要求元にその旨を通知するとともに当該呼をCHカードに割り当てる過程と、第1の判定過程の結果が割り当て不可の場合に、当該呼の各種パラメータに基づき、前記CHカード群に既に設定された呼を所定状態に再配置することで要求された呼が特定の単一CHカードに割り当て可能かを予測判定する第2の判定過程と、第2の判定過程の結果が割り当て可能であれば、要求元にその旨を通知するとともに前記CHカード群の既設定呼を前記所定状態に再配置するとともに当該要求呼を前記特定の単一CHカードに割り当てる過程と、第2の判定過程の結果が割り当て不可であれば、要求元にその旨を通知すると過程と、を含むことを特徴とする。前記第2の判定過程において、要求呼が割り当て可能かの予測判定に線形計画法を用いることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明は、例えばIMT2000 方式の無線基地局装置呼処理制御部に適用されるものである。本発明の特徴は、線形計画法を用いることで、ベースバンド機能を有する複数枚のCHカード(モデム)における、全体として最適なリソースの割り当て方を算出し、これに従って再配置することで呼設定不可となる状態を回避するよう制御する点にある。
【0017】
〔実施例〕以下、本発明につき実施例をあげ図面を参照して詳細に説明する。本発明に係る基地局装置の一実施例の構成を図1のブロック図に移動局とともに示す。図1は、本発明に関連する要部のみ示している。図1の無線基地局装置200は、CHカード群201及び呼制御部202を有し、呼制御部202は、呼受付/応答部203、リソース管理/設定部204、Code再配置部205を含み構成されている。本発明のリソース割当方法はこれらの各機能部の集合として構成されるリソース割り当て手段により実施することができる。無線基地局装置200には、この他、通信制御部と回線管理部、回線管理およびリソース使用管理要の記憶部(メモリ)等、および各部を制御する主制御部を備えているものとする。
【0018】
続いて、図中に示した各機能部の概略を簡略に説明する。なお、各機能部それぞれの動作は後に実施例の動作として詳細に説明する。
【0019】
まず、前記呼受付/応答部203は、(A1): 上位装置(RNC )より通知された呼設定の受付、(A2): 呼設定をリソース管理/設定部204に通知、(A3): 呼設定可能ならばACK を、設定不可ならばFailure を上位装置(RNC) への通知、の各処理を行う。なお、設定可能/不可についてはリソース管理/設定部204より通知される。
【0020】
次にリソース管理/設定部204では、(B1): 呼受付/応答部203より通知された呼設定を実施するのに必要なリソースがCHカード群201に存在するか否かの判定処理、(B2): リソースが存在するならば、当該リソースへの呼の割り当て処理を行う。なお、判定及び割り当て方は従来から使用されている公知のアルゴリズムでよい。
【0021】
また、同じリソース管理/設定部204は、上記判定で呼が割り当て可能であれば、(B3): 呼受付/応答部203に設定可能である旨の通知する。しかし、上記判定で呼が割り当て不可であれば、(B4): Code再配置部205へ起動指令を送出するとともに、以下の各種パラメータを通知する。
【0022】
(B4−1)現状のリソースの状況(各CHカードにどのようなサービスが設定されているか。また、対応する使用リソース数)
(B4−2)新規呼が新規設定/HHOのどちらで設定か
(B4−3)新規呼のサービスが何か。また、設定に必要なリソース数
【0023】
更に、リソース管理/設定部204は、Code再配置部205より再配置可能と通知された場合には、(B5): Code再配置部205が算出したリソース割当状態になるようCHカード群201に対して再配置を実行し呼受付/応答部203に設定可能である旨の通知する。しかし、Code再配置14より再配置不可と通知された場合には、(B6): 呼受付/応答部203に設定不可であることを通知する。
【0024】
次に、CHカード群201は、(C1): リソース管理/設定部204により必要なリソースを割り当てられることで、無線回線を設定/維持する。CHカード群は実装枚数分のCHカードCHn(n=1,2, …,実装枚数) から構成され、1CHカード当たりのリソース数はCH_Rn(n=1,2, …,実装枚数) を有する(図3模式図参照)。なお、リソース管理/設定部204は1つの呼のリソースを複数のCHカードに跨って割り付けることはできない。
【0025】
最後に、Code再配置部205では、(D1): リソース管理/設定部204より起動指令を受け、後述するアルゴリズムにより呼が設定可能なリソース割当状態を求める。呼が設定可能なリソース割当状態が求まれば、(D2): 再配置可能であることをリソース管理/設定部204に通知する。また、(D3): 求まった設定可能なリソース割当状態も通知する。再配置可能な状態が求まらなければ、(D4): 再配置不可であることをリソース管理/設定部204へ通知する。
【0026】
続いて、本実施例の動作について図1および図2 のフローチャートを用いて説明する。まず、上位装置(RNC)により新たに呼設定要求がなされたとする(S101)。図1の呼受付/応答部203において、これを受け付け、その呼設定をリソース管理/設定部204に通知する(S102)。
【0027】
次にリソース管理/設定部204では、呼受付/応答部203より通知された呼をCHカード群201に設定するのに必要なリソースが存在するかを判定する(S103)。もし、リソースが存在するならば(S103:Yes)、そのリソースに呼を割り当てる(S104)。なお、この時の判定及び割り当て方法には従来から使用されているアルゴリズムを使用する。また、呼設定可能なリソースが存在するのであれば、呼受付/応答部203に設定可能であることを通知する(S105)。
【0028】
一方、もし呼が割り当て不可であれば(S103:No)、Code再配置部205に対して起動指令を出し、Code再配置部205が動作するのに必要な以下の(B4−1)〜(B4−3)の各種パラメータを通知する(S106)。
【0029】
(B4−1)現状のリソースの状況(各CHカードにどのようなサービスが設定されているか。また、対応する使用リソース数)
(B4−2)新規呼が新規設定/HHOのどちらで設定か
(B4−3)新規呼のサービスが何か。また、設定に必要なリソース数
【0030】
Code再配置部205ではリソース管理/設定部204より起動指令を受け、後から詳述する“アルゴリズム”に基づき、新たな呼が設定できるようなリソース割当状態の導出(算出)を試みる(S107)。
【0031】
Code再配置部205は、目的とするリソース割当状態が算出できれば(S107:Yes) 、再配置可能であること及び呼設定可能なリソース割当状態をリソース管理/設定部204に通知する(S108)。算出できない(解が求まらない)場合には(S107:No)、再配置不可であることをリソース管理/設定部204に通知する(S110)。
【0032】
リソース管理/設定部204では、Code再配置部205より再配置可能と通知された場合には、(Code再配置部205より) 通知されるリソース配置状態となるようにCHカード群201に対してリソースの再配置を実行し、また、呼受付/応答部203に呼設定可能であることを通知する(S109)。もし、Code再配置部205より再配置不可と通知された場合(S110)には、リソース管理/設定部204は、呼受付/応答部203に設定不可であることを通知する(S111)。
【0033】
呼受付/応答部203は、リソース管理/設定部204からの通知内容に応じて、呼設定可能ならばACK を、設定不可ならばFailure を上位装置(RNC) に通知する(S112)。
【0034】
〔アルゴリズム〕以下に本実施例で用いるアルゴリズムについて説明を行う。まず、当アルゴリズムで使用する用語について定義等を示す。
【0035】
基地局がサポートしているサービス及びそのサービスに必要なリソース数をサービス:S _k(k=1,2,…, 基地局がサポートしているサービスの種類数) 、必要なリソース数:Rs_k(k=1,2,…, 基地局がサポートしているサービスの種類数) と定義する。
【0036】
次に、再配置後にCHカードCH_n(n=1,2, …実装枚数) に設定される各サービス:S _k(k=1,2,…基地局がサポートしているサービスの種類数) の個数をCH_n_S _k 、と表す。
【0037】
また、現在CHカード群201に設定されているサービスの中で、リソース数が最も少ないサービスを除くサービス群をS ’_k (kはS _k のk と同じ意味。但し、リソース数が最も少ないサービスS _k のk は欠番とする) で表し、このS ’_k ’について、現在、CHカードCH_n(n=1,2, …実装枚数) に設定されている個数を、CH_n _S ’_k と表す。
【0038】
最後に、新たに設定される呼のサービスとその呼に必要なリソースを、新規呼のサービス:NS_k (kは基地局がサポートしているサービスS _k の内、該当サービスのk )、必要なリソース:NRs _k(k はNS_k のk と同じ値) と定義する。
【0039】
本実施例のアルゴリズムでは、A1: 新たに設定したい呼が新規設定なのか、HHO によるものなのかを判断する。A2: 新規設定または HHOに対応して以下に示したそれぞれの線形計画問題を解く。A3: 線形計画法の解が求まれば、その解が再配置後の状態であり、再配置可能とする。解が求まらなければ、再配置不可とする。
【0040】
〔新たな呼が新規設定により設定される場合の線形計画問題〕
目的関数:
【0041】
【数1】
【0042】
制約条件:
【0043】
【数2】
【0044】
【数3】
【0045】
【数4】
【0046】
〔新たな呼がHHO により設定される場合の線形計画問題〕
目的関数:
【0047】
【数5】
【0048】
制約条件:
【0049】
【数6】
【0050】
【数7】
【0051】
【数8】
【0052】
なお、新規設定/HHO共、シンプレックス表の各要素が必ず整数となるようなピポットを選択していく。整数とならない場合及び解なしの場合には再配置不可とする。
【0053】
上に示したアルゴリズムの基本的な考え方であるが、
・新たに設定される呼のリソースはCHカードを跨って確保できない。1CHカード当り、設定できる最大のリソース数は決まっている。 …[ 制約1]
・各サービス共、CHカード群201に設定したい個数が決まっている。…[ 制約2]
という制約の下、CHカード群201に設定できるリソース数が最大となるような状態を求めるということにある。リソース数が最大になる状態を求めることは、上記制約条件の場合、設定したい呼が全てCHカード群201に設定できる場合を求めるのと同義である。前掲の[ 式2]と[ 式7]は[ 制約1]を表し、[ 式3]と[ 式8]は[ 制約2]を表している。
【0054】
また、再配置するサービスは、設定されているサービスの中で最もリソース数の少ない呼とすることも制約とした([ 制約3])。これは呼が移動することによる呼処理制御機能部の負荷をできるだけ小さくする為である。前掲の[ 式4]と[ 式9]は[ 制約3])を表している。
【0055】
最後に、HHO の場合と新規設定の場合の相違は[ 式3 、4]と[ 式8 、9]に現れている。HHO 時にはHHO 元の呼のリソースが消滅するので、[ 式3、8]から[ 式4 、9]が導出される。
【0056】
以下では、図3に例示されている場合を例にとって実施例の効果を具体的に示す。図3の(c) のような場合には、このままではサービスCの新たな呼(要求リソース3)は割り当てることができない。本発明では、このような状況になった場合に、Code配置部205が起動される。実施例の場合は、起動されたCode再配置部205で前述アルゴリズムに従って以下に示す線形計画問題を解く。
【0057】
〔線形計画問題〕
目的関数:Max. f =CH_1 _S _1+2* CH _1 _S _2+3*CH_1 _S _3 + CH_2 _S _1+2* CH _2 _S _2+3*CH_2 _S _3 ……[ 式1 より]
制約条件:
CH_1 _S _1+2* CH _1 _S _2+3*CH_1 _S _3 ≦3
CH_2 _S _1+2* CH _2 _S _2+3*CH_2 _S _3 ≦3 ……[ 式2 より] CH_1 _S _1+ CH _2 _S _1=1
CH_1 _S _2+ CH _2 _S _2=1
CH_1 _S _3+ CH _2 _S _3=1 ……[ 式3 より]
CH_1 _S _2 =0,CH_2 _S _2=1 ……[ 式4 より]
CH_n _S ≧0 ……[ 式5 より]
但し、
CH_1 _S _1 :再配置後にCHカードCH_1 に割り当てられるサービスA の個数、
CH_1 _S _2 :再配置後にCHカードCH_1 に割り当てられるサービスB の個数、
CH_1 _S _3 :再配置後にCHカードCH_1 に割り当てられるサービスC の個数、
CH_2 _S _1 :再配置後にCHカードCH_2 に割り当てられるサービスA の個数、
CH_2 _S _2 :再配置後にCHカードCH_2 に割り当てられるサービスB の個数、
CH_2 _S _3 :再配置後にCHカードCH_2 に割り当てられるサービスC の個数、
Rs_1 :サービスA をCHカードに割り当てるのに必要なリソース数は1、
Rs_2 :サービスB をCHカードに割り当てるのに必要なリソース数は2、
Rs_3 :サービスC をCHカードに割り当てるのに必要なリソース数は3、
とする。
【0058】
この線形計画問題を解くと、
CH_1 _S _1= 0,CH _1 _S _2= 0,CH _1 _S _3= 1, CH_2 _S _1= 1,CH _2 _S _2= 1,CH _2 _S _3= 0(図5(a) の状態)が算出される。これは新たな呼( サービスC )を設定することが可能なリソース割当状態である。従って、図5(b) (再配置結果)に示すように、リソース管理/設定部204が算出されたリソース割当状態通りに再配置しなおせば良く、これにより新たな呼( サービスC )を設定することができるようになる。
【0059】
以上説明した実施例による効果は、呼の設定/解放動作でリソースの割り当て方に無駄が生じ、これが原因でその後に新たに設定される呼が設定不可となってしまう事態を有効に防止できることである。これは、線形計画法を使用することでリソースの最適な割り当て方を算出できることによる。
【0060】
【発明の効果】
本発明の効果は、呼の設定/解放動作でリソースの割り当て方に無駄が生じ、これが原因でその後に新たに設定される呼が設定不可となってしまう事態を有効に防止できることである。その理由は、線形計画法を使用することでリソースの最適な割り当て方を算出できることにある。なお、本発明方法はIMT2000 方式の無線基地局装置呼処理制御機能部においてもその効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る基地局装置の一実施例の構成を示すブロック図である。
【図2】実施例の動作を説明するフローチャートである。
【図3】本発明に係る基地局装置でのCHカード群の構成例を示す模式図である。
【図4】無線基地局装置のCHカードの使用状態の変化を模式的に表した図((a),(b))である。
【図5】線形計画法により算出されたリソース割当状態を説明する模式図(a)、及び再配置結果を示す図(b)である。
【図6】(a),(b)は、従来の無線基地局の構成例を示すシステム構成図である。
【図7】図6の従来システムの動作を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
200…無線基地局装置
201…CHカード群
202…呼制御部
203…呼受付/応答部
204…リソース管理/設定部
205…Code再配置部
【発明の属する技術分野】
本発明は、IMT2000 方式その他の移動体通信システムにおける無線回線資源の割当方法に関し、特に複数の無線送受信カード(CHカード)を含み構成された無線基地局装置およびその呼処理制御に適用されるリソース割当制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
IMT2000 方式その他の移動体通信システムは、周知のように複数の移動局と通信する無線基地局を含み構成されており、無線基地局装置の呼処理制御部では呼の設定/解放を実現する為に、ベースバンド機能を有する複数枚の無線送受信制御カード( 以下ではCHカードという) を備えている。
【0003】
無線基地局装置の呼処理制御部では呼の設定/解放を実現する為に、複数のCHカードに対してリソースの割り当て/リソースの解除といったリソース管理を行っている。なお、新規呼は、新規設定/HHO(ハード・ハンドオーバー)のどちらで設定される。
【0004】
この種のシステムは、特開平9−331569号公報(「無線回線資源の割当方式」)に開示されている。同公報は、無線回線の若番のキャリアから空き回線を順次検索し、最初に見つかった空き回線を呼に割り当てる技術では、若番のキャリア番号を受け持つ無線送受信カードの寿命が一番早く尽きてしまうという不都合を解消し、特定のカードの使用頻度が高くなることなく、全ての無線送受信カードがほぼ均等に使用されるようにする技術(無線回線利用方式)を提案している。
【0005】
図6(a) ,(b) は、上記公報に開示されたデジタルMCA(マルチチャネルアクセス)のシステム(無線基地局)に相当するシステム構成図である。図7は図6の装置における動作を説明するためのフローチャートである。なお、図中の符号等は同公報に準じている。このデジタルMCAシステムは、無線通信制御装置102と複数の移動局101とで構成されている。無線通信制御装置102は信号送受信装置11と無線送受信カード12を備えている。信号送受信装置11には最大16枚の無線送受信カード(CHカード)321を備えている。無線送受信カード321は、例えば1枚で1キャリア(全部で16キャリア)のすべてのタイムスロットの送受信を行う。無線制御カード12は、制御部5と記憶部6で構成される。制御部5は、通信制御手段1と回線管理手段2を備え、記憶部6は使用管理メモリ3と回線管理メモリ4を備えている。ここでは、システム各部の詳細構成および動作の説明、またフローチャートの説明は当該公報に譲り省略する。
【0006】
この他、特開2001−285480号公報、特開2001−218260号公報にも、呼を収容する呼・チャンネル変換手段であるカード群を有効に使用するための呼収容装置および呼の収容方法等、この種の無線基地局装置およびそのユニット資源管理方法に関する技術が開示されている。
【0007】
ところで、従来の無線基地局装置においては、稼働中に呼の設定→解放→設定→解放→…を繰り返しているとリソースの割り当て方に空きが発生し、無駄のあるリソースの割り当て方となる。図4に無駄のあるリソースの割り当て方となってしまう例を示す。図4((a),(b))は、無線基地局装置のCHカードの使用状態の変化を模式的に表した図である。
【0008】
ここでは、前提条件としてCHカードの実装枚数は2枚で、1CHカード当たりのリソース数は3であるとする。また、基地局はサービスA,B,Cをサポートしているものとする。各サービスをCHカードに割り当てるために必要なリソース数は次の通りとする。すなわち、サービスAをCHカードに割り当てるのに必要なリソース数は1、サービスBをCHカードに割り当てるのに必要なリソース数は2、サービスCをCHカードに割り当てるのに必要なリソース数は3である。
【0009】
まず、ある時点でサービスA(1User目) 、サービスA(2User目) 、サービスA(3User目) 、サービスB(1User目) が図4(a) に示すようにそれぞれのCHカードに設定されていたとする。
【0010】
次に、サービスA(2User目) 、サービスA(3User目) が開放されると、CHカードの使用状態は図4(b) に示すごとくになる。ここで更に、必要リソース数が3のサービスC(2User目) の設定要求(新規設定)が、上位装置(RNC: Radio Network Controller)より通知されたとする。この場合に、基地局装置としては空きリソースは合計3つあるが、CHカードをまたがっての設定はできないため、このサービスCを割り当てることができない。すなわち、図4(b) の場合は、無駄のあるリソースの割り当て方になってしまっている。
【0011】
このように従来の無線基地局装置では、その呼処理制御部においてリソースに空きがあるのに新たに設定される呼が設定不可となってしまう場合があり、リソースを有効に活用できないという問題点がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記問題点に対処すべくなされたもので、無線基地局装置の呼処理制御部でのCHカードにおいて例えば図4に示した如くに、呼の設定/解放動作でリソースの割り当て方に無駄ができてしまい、空きがあるにも拘わらず呼設定不可となってしまうとの、従来みられた不都合を回避することができる新たな無線基地局装置およびリソース割当制御方法を提案することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
課題解決のため、本発明によれば、要求された呼に割り当てられてベースバンド信号処理を行う複数のCHカード群を備えた無線基地局装置を、要求された呼にCHカードのリソースを割り当てを行うとともに、前記CHカード群の使用状況を調査して設定された呼をその内容に応じて他のCHカードに移動させCHカード群のリソースを再配置して新規呼用にCHカードのリソースを確保するリソース割り当て手段を含み構成する。リソース割り当て手段が、前記再配置の過程において前記CHカード群の使用状況に基づき線形計画法を用いてCHカードのリソースの再配置内容を決定するように構成することができる。
【0014】
また、無線基地局を、呼受付/応答部、ベースバンド信号処理を行う複数のCHカード群、このCHカード群のリソース管理等を行うリソース管理/設定部、およびCode再配置部を含み構成し、これら各部の協働によって、要求された呼にCHカードのリソースを割り当てを行うとともに、前記CHカード群の使用状況を調査して設定された呼をその内容に応じて他のCHカードに移動させCHカード群のリソースを再配置して新規呼用にCHカードのリソースを確保するように構成する。CHカードのリソースの再配置内容の決定には、前記CHカード群の使用状況に基づき線形計画法を用いるようにしても良い。
【0015】
また、本発明方法は、ベースバンド信号処理を行う複数のCHカード群201を備え構成された無線基地局装置において呼に対してCHカードのリソースを割り当てるリソース割り当て方法であって、要求された呼を単一のCHカードに割り当て可能かを判定する第1の判定過程と、第1の判定過程の結果が割り当て可能であれば、要求元にその旨を通知するとともに当該呼をCHカードに割り当てる過程と、第1の判定過程の結果が割り当て不可の場合に、当該呼の各種パラメータに基づき、前記CHカード群に既に設定された呼を所定状態に再配置することで要求された呼が特定の単一CHカードに割り当て可能かを予測判定する第2の判定過程と、第2の判定過程の結果が割り当て可能であれば、要求元にその旨を通知するとともに前記CHカード群の既設定呼を前記所定状態に再配置するとともに当該要求呼を前記特定の単一CHカードに割り当てる過程と、第2の判定過程の結果が割り当て不可であれば、要求元にその旨を通知すると過程と、を含むことを特徴とする。前記第2の判定過程において、要求呼が割り当て可能かの予測判定に線形計画法を用いることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明は、例えばIMT2000 方式の無線基地局装置呼処理制御部に適用されるものである。本発明の特徴は、線形計画法を用いることで、ベースバンド機能を有する複数枚のCHカード(モデム)における、全体として最適なリソースの割り当て方を算出し、これに従って再配置することで呼設定不可となる状態を回避するよう制御する点にある。
【0017】
〔実施例〕以下、本発明につき実施例をあげ図面を参照して詳細に説明する。本発明に係る基地局装置の一実施例の構成を図1のブロック図に移動局とともに示す。図1は、本発明に関連する要部のみ示している。図1の無線基地局装置200は、CHカード群201及び呼制御部202を有し、呼制御部202は、呼受付/応答部203、リソース管理/設定部204、Code再配置部205を含み構成されている。本発明のリソース割当方法はこれらの各機能部の集合として構成されるリソース割り当て手段により実施することができる。無線基地局装置200には、この他、通信制御部と回線管理部、回線管理およびリソース使用管理要の記憶部(メモリ)等、および各部を制御する主制御部を備えているものとする。
【0018】
続いて、図中に示した各機能部の概略を簡略に説明する。なお、各機能部それぞれの動作は後に実施例の動作として詳細に説明する。
【0019】
まず、前記呼受付/応答部203は、(A1): 上位装置(RNC )より通知された呼設定の受付、(A2): 呼設定をリソース管理/設定部204に通知、(A3): 呼設定可能ならばACK を、設定不可ならばFailure を上位装置(RNC) への通知、の各処理を行う。なお、設定可能/不可についてはリソース管理/設定部204より通知される。
【0020】
次にリソース管理/設定部204では、(B1): 呼受付/応答部203より通知された呼設定を実施するのに必要なリソースがCHカード群201に存在するか否かの判定処理、(B2): リソースが存在するならば、当該リソースへの呼の割り当て処理を行う。なお、判定及び割り当て方は従来から使用されている公知のアルゴリズムでよい。
【0021】
また、同じリソース管理/設定部204は、上記判定で呼が割り当て可能であれば、(B3): 呼受付/応答部203に設定可能である旨の通知する。しかし、上記判定で呼が割り当て不可であれば、(B4): Code再配置部205へ起動指令を送出するとともに、以下の各種パラメータを通知する。
【0022】
(B4−1)現状のリソースの状況(各CHカードにどのようなサービスが設定されているか。また、対応する使用リソース数)
(B4−2)新規呼が新規設定/HHOのどちらで設定か
(B4−3)新規呼のサービスが何か。また、設定に必要なリソース数
【0023】
更に、リソース管理/設定部204は、Code再配置部205より再配置可能と通知された場合には、(B5): Code再配置部205が算出したリソース割当状態になるようCHカード群201に対して再配置を実行し呼受付/応答部203に設定可能である旨の通知する。しかし、Code再配置14より再配置不可と通知された場合には、(B6): 呼受付/応答部203に設定不可であることを通知する。
【0024】
次に、CHカード群201は、(C1): リソース管理/設定部204により必要なリソースを割り当てられることで、無線回線を設定/維持する。CHカード群は実装枚数分のCHカードCHn(n=1,2, …,実装枚数) から構成され、1CHカード当たりのリソース数はCH_Rn(n=1,2, …,実装枚数) を有する(図3模式図参照)。なお、リソース管理/設定部204は1つの呼のリソースを複数のCHカードに跨って割り付けることはできない。
【0025】
最後に、Code再配置部205では、(D1): リソース管理/設定部204より起動指令を受け、後述するアルゴリズムにより呼が設定可能なリソース割当状態を求める。呼が設定可能なリソース割当状態が求まれば、(D2): 再配置可能であることをリソース管理/設定部204に通知する。また、(D3): 求まった設定可能なリソース割当状態も通知する。再配置可能な状態が求まらなければ、(D4): 再配置不可であることをリソース管理/設定部204へ通知する。
【0026】
続いて、本実施例の動作について図1および図2 のフローチャートを用いて説明する。まず、上位装置(RNC)により新たに呼設定要求がなされたとする(S101)。図1の呼受付/応答部203において、これを受け付け、その呼設定をリソース管理/設定部204に通知する(S102)。
【0027】
次にリソース管理/設定部204では、呼受付/応答部203より通知された呼をCHカード群201に設定するのに必要なリソースが存在するかを判定する(S103)。もし、リソースが存在するならば(S103:Yes)、そのリソースに呼を割り当てる(S104)。なお、この時の判定及び割り当て方法には従来から使用されているアルゴリズムを使用する。また、呼設定可能なリソースが存在するのであれば、呼受付/応答部203に設定可能であることを通知する(S105)。
【0028】
一方、もし呼が割り当て不可であれば(S103:No)、Code再配置部205に対して起動指令を出し、Code再配置部205が動作するのに必要な以下の(B4−1)〜(B4−3)の各種パラメータを通知する(S106)。
【0029】
(B4−1)現状のリソースの状況(各CHカードにどのようなサービスが設定されているか。また、対応する使用リソース数)
(B4−2)新規呼が新規設定/HHOのどちらで設定か
(B4−3)新規呼のサービスが何か。また、設定に必要なリソース数
【0030】
Code再配置部205ではリソース管理/設定部204より起動指令を受け、後から詳述する“アルゴリズム”に基づき、新たな呼が設定できるようなリソース割当状態の導出(算出)を試みる(S107)。
【0031】
Code再配置部205は、目的とするリソース割当状態が算出できれば(S107:Yes) 、再配置可能であること及び呼設定可能なリソース割当状態をリソース管理/設定部204に通知する(S108)。算出できない(解が求まらない)場合には(S107:No)、再配置不可であることをリソース管理/設定部204に通知する(S110)。
【0032】
リソース管理/設定部204では、Code再配置部205より再配置可能と通知された場合には、(Code再配置部205より) 通知されるリソース配置状態となるようにCHカード群201に対してリソースの再配置を実行し、また、呼受付/応答部203に呼設定可能であることを通知する(S109)。もし、Code再配置部205より再配置不可と通知された場合(S110)には、リソース管理/設定部204は、呼受付/応答部203に設定不可であることを通知する(S111)。
【0033】
呼受付/応答部203は、リソース管理/設定部204からの通知内容に応じて、呼設定可能ならばACK を、設定不可ならばFailure を上位装置(RNC) に通知する(S112)。
【0034】
〔アルゴリズム〕以下に本実施例で用いるアルゴリズムについて説明を行う。まず、当アルゴリズムで使用する用語について定義等を示す。
【0035】
基地局がサポートしているサービス及びそのサービスに必要なリソース数をサービス:S _k(k=1,2,…, 基地局がサポートしているサービスの種類数) 、必要なリソース数:Rs_k(k=1,2,…, 基地局がサポートしているサービスの種類数) と定義する。
【0036】
次に、再配置後にCHカードCH_n(n=1,2, …実装枚数) に設定される各サービス:S _k(k=1,2,…基地局がサポートしているサービスの種類数) の個数をCH_n_S _k 、と表す。
【0037】
また、現在CHカード群201に設定されているサービスの中で、リソース数が最も少ないサービスを除くサービス群をS ’_k (kはS _k のk と同じ意味。但し、リソース数が最も少ないサービスS _k のk は欠番とする) で表し、このS ’_k ’について、現在、CHカードCH_n(n=1,2, …実装枚数) に設定されている個数を、CH_n _S ’_k と表す。
【0038】
最後に、新たに設定される呼のサービスとその呼に必要なリソースを、新規呼のサービス:NS_k (kは基地局がサポートしているサービスS _k の内、該当サービスのk )、必要なリソース:NRs _k(k はNS_k のk と同じ値) と定義する。
【0039】
本実施例のアルゴリズムでは、A1: 新たに設定したい呼が新規設定なのか、HHO によるものなのかを判断する。A2: 新規設定または HHOに対応して以下に示したそれぞれの線形計画問題を解く。A3: 線形計画法の解が求まれば、その解が再配置後の状態であり、再配置可能とする。解が求まらなければ、再配置不可とする。
【0040】
〔新たな呼が新規設定により設定される場合の線形計画問題〕
目的関数:
【0041】
【数1】
【0042】
制約条件:
【0043】
【数2】
【0044】
【数3】
【0045】
【数4】
【0046】
〔新たな呼がHHO により設定される場合の線形計画問題〕
目的関数:
【0047】
【数5】
【0048】
制約条件:
【0049】
【数6】
【0050】
【数7】
【0051】
【数8】
【0052】
なお、新規設定/HHO共、シンプレックス表の各要素が必ず整数となるようなピポットを選択していく。整数とならない場合及び解なしの場合には再配置不可とする。
【0053】
上に示したアルゴリズムの基本的な考え方であるが、
・新たに設定される呼のリソースはCHカードを跨って確保できない。1CHカード当り、設定できる最大のリソース数は決まっている。 …[ 制約1]
・各サービス共、CHカード群201に設定したい個数が決まっている。…[ 制約2]
という制約の下、CHカード群201に設定できるリソース数が最大となるような状態を求めるということにある。リソース数が最大になる状態を求めることは、上記制約条件の場合、設定したい呼が全てCHカード群201に設定できる場合を求めるのと同義である。前掲の[ 式2]と[ 式7]は[ 制約1]を表し、[ 式3]と[ 式8]は[ 制約2]を表している。
【0054】
また、再配置するサービスは、設定されているサービスの中で最もリソース数の少ない呼とすることも制約とした([ 制約3])。これは呼が移動することによる呼処理制御機能部の負荷をできるだけ小さくする為である。前掲の[ 式4]と[ 式9]は[ 制約3])を表している。
【0055】
最後に、HHO の場合と新規設定の場合の相違は[ 式3 、4]と[ 式8 、9]に現れている。HHO 時にはHHO 元の呼のリソースが消滅するので、[ 式3、8]から[ 式4 、9]が導出される。
【0056】
以下では、図3に例示されている場合を例にとって実施例の効果を具体的に示す。図3の(c) のような場合には、このままではサービスCの新たな呼(要求リソース3)は割り当てることができない。本発明では、このような状況になった場合に、Code配置部205が起動される。実施例の場合は、起動されたCode再配置部205で前述アルゴリズムに従って以下に示す線形計画問題を解く。
【0057】
〔線形計画問題〕
目的関数:Max. f =CH_1 _S _1+2* CH _1 _S _2+3*CH_1 _S _3 + CH_2 _S _1+2* CH _2 _S _2+3*CH_2 _S _3 ……[ 式1 より]
制約条件:
CH_1 _S _1+2* CH _1 _S _2+3*CH_1 _S _3 ≦3
CH_2 _S _1+2* CH _2 _S _2+3*CH_2 _S _3 ≦3 ……[ 式2 より] CH_1 _S _1+ CH _2 _S _1=1
CH_1 _S _2+ CH _2 _S _2=1
CH_1 _S _3+ CH _2 _S _3=1 ……[ 式3 より]
CH_1 _S _2 =0,CH_2 _S _2=1 ……[ 式4 より]
CH_n _S ≧0 ……[ 式5 より]
但し、
CH_1 _S _1 :再配置後にCHカードCH_1 に割り当てられるサービスA の個数、
CH_1 _S _2 :再配置後にCHカードCH_1 に割り当てられるサービスB の個数、
CH_1 _S _3 :再配置後にCHカードCH_1 に割り当てられるサービスC の個数、
CH_2 _S _1 :再配置後にCHカードCH_2 に割り当てられるサービスA の個数、
CH_2 _S _2 :再配置後にCHカードCH_2 に割り当てられるサービスB の個数、
CH_2 _S _3 :再配置後にCHカードCH_2 に割り当てられるサービスC の個数、
Rs_1 :サービスA をCHカードに割り当てるのに必要なリソース数は1、
Rs_2 :サービスB をCHカードに割り当てるのに必要なリソース数は2、
Rs_3 :サービスC をCHカードに割り当てるのに必要なリソース数は3、
とする。
【0058】
この線形計画問題を解くと、
CH_1 _S _1= 0,CH _1 _S _2= 0,CH _1 _S _3= 1, CH_2 _S _1= 1,CH _2 _S _2= 1,CH _2 _S _3= 0(図5(a) の状態)が算出される。これは新たな呼( サービスC )を設定することが可能なリソース割当状態である。従って、図5(b) (再配置結果)に示すように、リソース管理/設定部204が算出されたリソース割当状態通りに再配置しなおせば良く、これにより新たな呼( サービスC )を設定することができるようになる。
【0059】
以上説明した実施例による効果は、呼の設定/解放動作でリソースの割り当て方に無駄が生じ、これが原因でその後に新たに設定される呼が設定不可となってしまう事態を有効に防止できることである。これは、線形計画法を使用することでリソースの最適な割り当て方を算出できることによる。
【0060】
【発明の効果】
本発明の効果は、呼の設定/解放動作でリソースの割り当て方に無駄が生じ、これが原因でその後に新たに設定される呼が設定不可となってしまう事態を有効に防止できることである。その理由は、線形計画法を使用することでリソースの最適な割り当て方を算出できることにある。なお、本発明方法はIMT2000 方式の無線基地局装置呼処理制御機能部においてもその効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る基地局装置の一実施例の構成を示すブロック図である。
【図2】実施例の動作を説明するフローチャートである。
【図3】本発明に係る基地局装置でのCHカード群の構成例を示す模式図である。
【図4】無線基地局装置のCHカードの使用状態の変化を模式的に表した図((a),(b))である。
【図5】線形計画法により算出されたリソース割当状態を説明する模式図(a)、及び再配置結果を示す図(b)である。
【図6】(a),(b)は、従来の無線基地局の構成例を示すシステム構成図である。
【図7】図6の従来システムの動作を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
200…無線基地局装置
201…CHカード群
202…呼制御部
203…呼受付/応答部
204…リソース管理/設定部
205…Code再配置部
Claims (6)
- 要求された呼に割り当てられてベースバンド信号処理を行う複数のCHカード群を備えた無線基地局装置において、
要求された呼にCHカードのリソースを割り当てを行うとともに、前記CHカード群の使用状況を調査して設定された呼をその内容に応じて他のCHカードに移動させCHカード群のリソースを再配置して新規呼用にCHカードのリソースを確保するリソース割り当て手段を含み構成されたことを特徴とする無線基地局装置。 - リソース割り当て手段が、前記再配置の過程において前記CHカード群の使用状況に基づき線形計画法を用いてCHカードのリソースの再配置内容を決定することを特徴とする請求項1に記載の無線基地局装置。
- 呼受付/応答部、ベースバンド信号処理を行う複数のCHカード群、このCHカード群のリソース管理等を行うリソース管理/設定部、およびCode再配置部を含み構成された無線基地局装置であって、
前記呼受付/応答部は、呼設定を受付けてリソース管理/設定部に通知し、これに対応したリソース管理/設定部からの当該呼の設定の可否を呼要求元に通知し、
リソース管理/設定部は、呼受付/応答部より通知された呼設定を実施するのに必要なリソースがCHカード群に存在するか否かを判定し、リソースが存在するならば呼受付/応答部に設定可能である旨を通知するとともに当該リソースへの呼の割り当て処理を行い、同判定で呼が割り当て不可であればCode再配置部へ起動指令を送出するとともに所定の各種パラメータを通知し、これに対応した Code 再配置部205より再配置可能と通知された場合にはCode再配置部が算出したリソース割当状態になるようCHカード群に対して呼の再配置を実行し呼受付/応答部に設定可能である旨を通知し、Code再配置より再配置不可と通知された場合には呼受付/応答部に設定不可であることを通知し、
Code再配置部は、リソース管理/設定部より起動指令を受け、所定アルゴリズムにより既設定リソースの再配置により当該要求呼が設定可能なリソース割当状態を求め、要求呼が設定可能なリソース割当状態が求まれば再配置可能であることを導出したリソース割当状態情報とともにリソース管理/設定部に通知するが、再配置可能な状態が求まらなければ再配置不可であることをリソース管理/設定部へ通知する、
ことを特徴とする無線基地局装置。 - 前記Code再配置部で実行されるアルゴリズムは、線形計画法に基づくことを特徴とする請求項3記載の無線基地局装置。
- ベースバンド信号処理を行う複数のCHカード群201を備え構成された無線基地局装置において呼に対してCHカードのリソースを割り当てるリソース割り当て方法であって、
要求された呼を単一のCHカードに割り当て可能かを判定する第1の判定過程と、
第1の判定過程の結果が割り当て可能であれば、要求元にその旨を通知するとともに当該呼をCHカードに割り当てる過程と、
第1の判定過程の結果が割り当て不可の場合に、当該呼の各種パラメータに基づき、前記CHカード群に既に設定された呼を所定状態に再配置することで要求された呼が特定の単一CHカードに割り当て可能かを予測判定する第2の判定過程と、
第2の判定過程の結果が割り当て可能であれば、要求元にその旨を通知するとともに前記CHカード群の既設定呼を前記所定状態に再配置するとともに当該要求呼を前記特定の単一CHカードに割り当てる過程と、
第2の判定過程の結果が割り当て不可であれば、要求元にその旨を通知すると過程と、を含むことを特徴とするリソース割り当て方法。 - 前記第2の判定過程において、要求呼が割り当て可能かの予測判定に線形計画法を用いることを特徴とする請求項5に記載のリソース割り当て方法。
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