JP2004032514A - 信号処理回路 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】画素ずらし配置された固体撮像素子からのアナログ映像信号を、A/D変換回路10R,10G,10Bにおいて、ディジタル信号へと変換し、ローパスフィルタ11R,11G,11Bにおいて、映像信号の低域成分を取り出す。また、ハイパスフィルタ51R,51Gにおいて、RおよびG信号の高域成分を取り出し、平均回路52において両者の加算平均を演算し、乗算器104にてゲインKGを乗算した後、加算器15R,15G,15Bにおいて、RGB各映像信号の低域成分に加算する。ここで、判定回路101において、R信号とG信号の低域成分の信号レベルを比較し、高レベル信号Lと低レベル信号Sの比を演算し、ゲイン生成回路103においてゲインKGを生成する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は信号処理回路に関し、より特定的には、いわゆる空間画素ずらし法が採用された固体撮像装置で特に有彩色の被写体を撮像した場合に生じるモアレ現象を抑圧するための信号処理回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
いわゆる3板式の固体撮像装置では、R(赤),G(緑),B(青)の各色用の固体撮像素子(例えばCCD(Charge Coupled Device))が光学的に映像信号をサンプリングする際に、折り返し歪み(エリアシング)が発生する。
【0003】
ここで、固体撮像素子が光学的に映像信号をサンプリングする際のサンプリング周波数fsが十分高くない場合、折り返し歪が映像信号帯域内に入り込み、再生画像中にモアレを発生させて画質を劣化させる。すなわち、図11に示すように、固体撮像素子が光学的にサンプリングする映像信号が波形aで示す周波数特性を有する場合、サンプリング周波数fsの半分の周波数0.5fsに対して対称的に、波形bで示すような折り返し歪みが発生する。原信号aと折り返し歪みbは同じ帯域内に重なって存在するため、その両者を分離する事は難しい。
【0004】
図11の波形bで示すような折り返し歪を低減する方法としては、従来、テレビジョンカメラ装置におけるマトリクス演算機能を用いた、いわゆる「空間画素ずらし」と呼ばれる方法が知られている。この方法では図12に示すように、例えばGチャンネルのCCDの受光部(撮像部)の各画素を、RチャンネルおよびBチャンネルのCCDの受光部(撮像部)の各画素に対して、水平走査方向の画素間隔Pxの1/2だけ水平走査方向にずらして配置する。
【0005】
このように各CCDを配置することにより、RチャンネルおよびBチャンネルの映像信号の位相がGチャンネルの映像信号に対してそれぞれ180度ずれる。その結果、図11の波形bおよび波形cで示すように、RチャンネルおよびBチャンネルについて発生する折り返し歪の位相も、Gチャンネルについて発生する折り返し歪みの位相に対してそれぞれ180度ずれることになる。
【0006】
ここで、G,R,Bの信号をマトリクス演算することにより得られる輝度信号Yは、例えば下記の式で表わされる。
Y=0.59G+0.30R+0.11B
ここで、上記の式におけるG,R,Bは、それぞれGチャンネル,Rチャンネル,Bチャンネルの信号レベルを示す。なお、これらGチャンネル,Rチャンネル,Bチャンネルの白レベル(白基準位レベル)のレベル比(白レベル比)は同一(つまり1対1対1)であるとする。
【0007】
従って、このマトリクス演算により得られる輝度信号Yについては、Gチャンネルの折り返し歪成分(図11の波形bで示される)と、それとは逆位相のRチャンネルおよびBチャンネルの折り返し歪成分(図11の波形cで示される)とが部分的にキャンセルされ、その結果、折り返し歪成分が低減することになる。しかしながらこの場合には、図11の波形dで示される輝度信号Yの折返し歪成分Ydが、下記の式が示すように輝度信号Yの18%だけ残ってしまう。
Yd=G―R―B=0.59―0.30―0.11=0.18
【0008】
そこで、映像信号をより高解像度にする方法として、輝度信号の高域成分についてのみマトリクス比を代える方法がある。例えば次の式
YH=0.5G+0.5R
により高域輝度信号YHを算出すれば、G信号(Gチャンネルの映像信号)とR信号(Rチャンネルの映像信号)の比が1:1であるため、折り返し歪成分はキャンセルされる。特にG信号とR信号の信号レベルが等しい場合には折り返し歪成分は完全にキャンセルされる。
【0009】
また例えば高域輝度信号YHを次の式
YH=0.5G+0.3R+0.2B
により算出しても、G信号と、R信号およびB信号を足し合わせた信号との比が1:1であるため、折り返し歪成分はキャンセルされる。特にG信号とR信号とB信号の信号レベルが等しい場合には折り返し歪成分は完全にキャンセルされる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記の方法では、G信号と、R信号および/またはB信号とにより折り返し歪成分をキャンセルしているので、彩度の高い被写体については、その効果を十分に得ることができない。例えば赤色の被写体の場合には、R信号と比較してG信号が非常に小さいので、折り返し歪み成分の打ち消し効果が弱くなり、映像の再生時にモアレ現象が画面に強く現れてしまう。
【0011】
それゆえに本発明の目的は、空間画素ずらし法が採用された固体撮像装置で特に有彩色の被写体を撮像した場合に生じるモアレ現象を抑圧するための信号処理回路を提供することである。また本発明の他の目的は、この信号処理回路の回路規模の増大を抑制することである。
【0012】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
本発明は、上記の目的を達成するために、以下のように構成される。ただし、括弧内の参照符号等は、本発明の理解を助けるために示したものであって、本発明を何ら限定するものではない。
本発明の信号処理回路は、空間画素ずらし法が採用された固体撮像装置において生成された映像信号を処理するためのものであって、固体撮像装置において生成された第1〜第3の映像信号(実施形態との対応関係を示せば、例えばR信号,G信号,B信号)がそれぞれ入力され、これら第1〜第3の映像信号の低周波領域(R1L,G1L,B1L)をそれぞれ通過させる第1〜第3のローパスフィルタ(11R,11G,11B)と、少なくとも第1および第2の映像信号に基づいて、折り返し雑音を低減した高域信号(YH1)を生成する高域信号処理回路(50a)と、高域信号処理回路によって生成された高域信号を、第1〜第3のローパスフィルタの出力信号(R1L,G1L,B1L)にそれぞれ加算する第1〜第3の加算器(15R,15G,15B)とを備え、高域信号処理回路は、少なくとも第1および第2の映像信号の信号レベルに基づいて高域信号の信号レベルを調整するゲイン制御回路(53a)を含むことを特徴とする。これにより、少なくとも第1および第2の映像信号の信号レベルに基づいて高域信号の信号レベルを適宜に調整することが可能となり、その結果、空間画素ずらしの効果が十分に得られない彩度の強い画像において、モアレの発生を抑圧することができる。
【0013】
なお、上記のゲイン制御回路の説明において「少なくとも第1および第2の映像信号の信号レベルに基づいて高域信号の信号レベルを調整する」とあるが、これは、第1および第2の映像信号自体に限らず、例えばローパスフィルタを通過後の第1および第2の映像信号に基づいて高域信号の信号レベルを調整する場合も含まれる。
【0014】
また、本発明の信号処理回路は、固体撮像装置の内部に設けられても構わないし、固体撮像装置の外部に独立して設けられても構わない。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の種々の実施形態について、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1に、本発明の第1の実施形態に係る信号処理回路の構成を示す。図1において、入力端子1R,1G,1Bには、図示しないCCDなどの固体撮像素子からの撮像信号に、相関二重サンプリング(CDS)やオフセット調整やゲイン調整などの信号処理が施されたアナログ映像信号R0,G0,B0がそれぞれ入力される。なおここでは、上記の固体撮像素子には前述の空間画素ずらし法が適用されており、Gチャンネルの固体撮像素子の受光部(撮像部)の各画素が、RチャンネルおよびBチャンネルの固体撮像素子の受光部(撮像部)の各画素に対して、水平走査方向の画素間隔の1/2だけ水平走査方向にずらして配置されているものとする。
【0016】
アナログ映像信号R0,G0,B0は、それぞれ、A/D(アナログ・ディジタル)変換回路10R,10G,10Bにおいてディジタル信号R1,G1,B1へと変換され、ローパスフィルタ(LPF)11R,11G,11Bにおいて映像信号の低域成分のみが取り出される。A/D変換回路10R,10Gの出力信号R1,G1は、それぞれ、高域信号処理回路50aにおけるハイパスフィルタ(HPF)51R,51Gにも入力され、R信号およびG信号の高域成分のみが取り出される。なお、一般的には各ローパスフィルタとハイパスフィルタの通過特性は相互補完となる特性とし、この両者の出力信号を加算すれば、元の入力信号が復元されるような特性とする。
【0017】
ハイパスフィルタ51R,51Gの出力である、R信号およびG信号の高域成分は、平均回路52において両者の加算平均が演算される。なお、平均回路52は、例えば加算器とビットシフタから構成することができる。これらハイパスフィルタ51R,51Gおよび平均回路52によって、折り返し雑音が低減された高域信号YH0が生成されることになる。この高域信号YH0は、ゲイン制御回路53aにおいてそのゲインを制御された後、高域信号YH1として、加算器15R,15G,15Bへと出力される。加算器15R,15G,15Bでは、ローパスフィルタ11R,11G,11Bの出力であるRGB各チャンネルの映像信号の低域成分R1L,G1L,B1Lに、高域信号処理回路50aの出力である共通の高域信号YH1がそれぞれ加算され、ディジタルプロセス回路16へと供給される。
【0018】
ディジタルプロセス回路16では、ガンマ補正やニー補正や輪郭強調処理など、カメラに必要なディジタル信号処理が行われる。さらに、マトリクス変換回路17では、RGBの3原色信号から例えばYPbPrといった輝度色差信号へ変換するためのマトリクス変換処理が行われ、その変換結果が、D/A(ディジタル・アナログ)変換回路18およびパラレル・シリアル(P/S)変換回路19へと出力する。D/A変換回路18では、ディジタル信号をアナログ信号へと変換し、出力端子2Y、2Pb、2Prと出力し、P/S変換回路19では、ディジタル信号がパラレル/シリアル変換され、ディジタル・シリアル信号として、出力端子3へと出力される。
【0019】
ここで、高域信号処理回路50aにおけるゲイン制御回路53aの構成と動作について詳細に説明する。判定回路101には、ローパスフィルタ11R,11Gの出力信号R1L,G1Lが入力される。判定回路101では、入力された信号R1Lと信号G1Lの大小関係が判定され、レベルの高い方が信号L、低い方が信号Sとして出力される。すなわち、R1L≧G1Lの場合には、L=R1L、S=G1Lとなり、R1L<G1Lの場合には、L=G1L、S=R1Lとなる。
【0020】
除算器102では、判定回路101から出力された信号Lおよび信号Sに対して、S/Lの除算処理が行われ、信号R1Lと信号G1Lの比Krが求められる。さらに、ゲイン生成回路103では、比KrからゲインKGが生成され、乗算器104へと出力される。乗算器104では、ゲイン制御回路53aに入力される高域信号YH0に対してゲインKGが乗算され、高域信号YH1が生成される。
【0021】
図2に、ゲイン生成回路103の入出力特性の例を示す。
特性aは、KG=Krであり、G信号とR信号の比に比例して共通高域信号のゲインKGを制御する場合の例を示している。
Kr=1、すなわちR1L=G1Lの場合には、R信号とG信号はほぼ等しい振幅レベル(白色に近い画像)であるため、高域信号YH0(=0.5R1L+0.5G1L)に含まれるG信号とR信号の比がほぼ1:1となり、折り返し歪成分はほとんどキャンセルされる。つまり、Kr=1の場合には空間画素ずらしの効果が十分に発揮されるので、モアレ現象が問題になることはない。したがって、この場合には共通高域信号のゲインKGを1とし、ゲイン制御回路53aに入力された高域信号をそのまま出力する。
一方、極端な例として、Kr=0、すなわちR1L=0またはG1L=0の場合には、R信号およびG信号のいずれか一方しか存在しない(原色に近い画像)ので、折り返し歪成分はキャンセルされない。つまり、Kr=0の場合には空間画素ずらしの効果を全く得ることができないので、ゲイン制御回路53aに入力された高域信号をそのまま出力してしまうとモアレ現象が大きく問題となる。したがって、この場合には共通高域信号のゲインKGを0とし、ゲイン制御回路53aからは高域信号を全く出力しない(言い換えると、信号レベルが0の高域信号YH1を出力する)。
Krの値が上記以外の場合には、Krの値が小さいほどゲインKGを小さくし、ゲイン制御回路53aから出力される共通高域信号YH1のレベルを小さくする。
【0022】
図3に、信号R1L,G1Lに対するゲインKGの出力特性を等高線状に示す。R1L=G1Lの場合にはKG=1となり、R1L=0、またはG1L=0の場合には、KG=0となることがわかる。また、直線R1L=G1Lから離れる(これは被写体の彩度が強まることに相当する)に従い、ゲインKGは1から小さな値となる。このように、モアレが目立つような原色に近い画像になるほど共通高域信号のゲインを小さくすることにより、モアレの発生を抑圧している。
【0023】
なお、図2に示す特性aは単なる一例であって、本発明はこれに限らない。例えば、図2の特性bのように、比Krが1に近い場合には、ゲインKGを1に保つようにしてもよい。これにより、R信号とG信号のバランスが多少異なる場合にも、共通高域信号のゲインを1に保つことができる。
【0024】
以上のように、第1の実施形態によれば、R信号とG信号のレベルの比に応じて共通高域信号のゲインを変化させるので、特に空間画素ずらしの効果が十分に得られない彩度の強い画像において、モアレの発生を抑圧することができる。
【0025】
なお、本実施形態では、ハイパスフィルタ51R,51Gおよび平均回路52によって、折り返し雑音が低減された高域信号YH0が生成される場合について説明したが、本発明はこれに限らず、他の方法により高域信号YH0を生成しても構わない。例えば、ハイパスフィルタによって映像信号R1,G1,B1の高域成分R1H,G1H,B1Hをそれぞれ取り出し、これら高域成分を用いて、高域信号YH0を、YH0=0.5G1H+0.3R1H+0.2B1Hにより演算しても構わない。この場合、ゲイン制御回路53aにおいて、0.5G1Lと、0.3R1L+0.2B1Lとの比Krに基づいてゲインKGを決定するようにすれば、本実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0026】
(第2の実施形態)
図4に、本発明の第2の実施形態に係る信号処理回路の構成を示す。なお図4において、図1に示した第1の実施形態と同様の部分については同一の参照符号を付し、詳しい説明を省略する。
【0027】
第2の実施形態では、図4に示す高域信号処理回路50bにおけるゲイン制御回路53bの構成が、図1に示した第1の実施形態のゲイン制御回路53aとは異なっている。具体的には、判定回路101と乗算器104については第1の実施形態と同様であるが、減算器105を有することと、ゲイン生成回路106の入出力特性が第1の実施形態とは異なる。
【0028】
判定回路101は、第1の実施形態と同じく、入力された信号R1Lと信号G1Lの大小関係を判定し、レベルの高い方を信号L、低い方を信号Sとして出力する。次に、減算器105は、L−Sの減算処理を行い、信号R1Lと信号G1Lの信号差Kdを求める。さらに、ゲイン生成回路106は、信号差KdからゲインKGを生成し、乗算器104へと出力する。乗算器104は、ゲイン制御回路53bに入力される高域信号YH0に対してゲインKGを乗算して、高域信号YH1を生成する。
【0029】
図5に、ゲイン生成回路106の入出力特性の例を示す。ただし、ここで信号差Kdは、信号R1Lと信号G1Lを各々最大値を1に正規化した値について演算したものとする。
特性aは、KG=1−Kdであり、G信号とR信号の差に対応して共通高域信号のゲインKGを制御する場合の例を示している。
Kd=0、すなわちR1L=G1Lの場合には、R信号とG信号はほぼ等しい振幅レベル(白色に近い画像)である。そこで、空間画素ずらしの効果が十分に発揮されるので、共通高域信号のゲインKGを1とし、ゲイン制御回路53bに入力された高域信号をそのまま出力する。
一方、極端な例として、Kd=1、すなわちR1L=0かつG1L=1、またはG1L=0かつR1L=1の場合には、R信号およびG信号のいずれか一方しか存在しない(原色に近い画像)。そこで、空間画素ずらしの効果を得ることができないので、共通高域信号のゲインKGを0とし、ゲイン制御回路53bからは高域信号を全く出力しない。
Kdの値が上記以外の場合には、Kdの値が大きいほどゲインKGを小さくし、ゲイン制御回路53bから出力される共通高域信号YH1のレベルを小さくする。
【0030】
図6に、信号R1L,G1Lに対するゲインKGの出力特性を等高線状に示す。R1L=G1Lの場合にはKG=1となり、R1L=0かつG1L=1、またはG1L=0かつR1L=1の場合には、KG=0となることがわかる。また、直線R1L=G1Lから離れる(これは被写体の彩度が強まる事に相当する)に従い、ゲインKGは1から小さな値となる。このように、モアレが目立つような原色に近い画像になるほど共通高域信号のゲインを小さくすることにより、モアレの発生を抑圧している。
【0031】
本実施形態では、信号R1Lや信号G1Lが0に近い場合(画像が暗い場合)に、第1の実施形態とは異なる効果を得ることができる。すなわち、第1の実施形態では、図3に示したように、信号R1Lや信号G1Lが0に近い場合にKGの等値線が接近しているので、ノイズの影響等によりKGが大きく変動することとなる。しかしながら、本実施形態では、図6に示すように、信号R1Lや信号G1Lが0に近い場合でもKGの等値線が接近していないので、ノイズの影響等を受けにくい。
【0032】
なお、図5に示す特性aは単なる一例であって、本発明はこれに限らない。例えば、図5の特性bのように、差Kdが0に近い場合には、ゲインKGを1に保つようにしてもよい。これにより、R信号とG信号のバランスが多少異なる場合にも、共通高域信号のゲインを1に保つことができる。
【0033】
以上のように、第2の実施形態によれば、R信号とG信号のレベルの差に応じて共通高域信号のゲインを変化させるので、特に空間画素ずらしの効果が十分に得られない彩度の強い画像において、モアレの発生を抑圧することができる。また特に、第1の実施形態で用いた除算器の代わりに減算器を用いてゲイン制御回路を構成しているので、第1の実施形態に比べて回路規模の増大を抑制することができる。さらに、R信号やG信号が0に近い、すなわち暗い被写体の時に、ノイズ等に対してゲインKGが多大に影響されない構成とすることができる。
【0034】
なお、本実施形態では、ハイパスフィルタ51R,51Gおよび平均回路52によって、折り返し雑音が低減された高域信号YH0が生成される場合について説明したが、本発明はこれに限らず、他の方法により高域信号YH0を生成しても構わない。例えば、ハイパスフィルタによって映像信号R1,G1,B1の高域成分R1H,G1H,B1Hをそれぞれ取り出し、これら高域成分を用いて、高域信号YH0を、YH0=0.5G1H+0.3R1H+0.2B1Hにより演算しても構わない。この場合、ゲイン制御回路53bにおいて、0.5G1Lと、0.3R1L+0.2B1Lとの差Kdに基づいてゲインKGを決定するようにすれば、本実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0035】
(第3の実施形態)
図7に、本発明の第3の実施形態に係る信号処理回路の構成を示す。なお図7において、図4に示した第2の実施形態と同様の部分については同一の参照符号を付し、詳しい説明を省略する。
【0036】
第3の実施形態では、図7に示す高域信号処理回路50cにおけるゲイン制御回路53cの構成が、図4に示した第2の実施形態のゲイン制御回路53bとは異なっている。具体的には、判定回路101、乗算器104および減算器105については第2の実施形態と同様であるが、加算器107を有すること、ゲイン生成回路108の入出力特性が第2の実施形態とは異なる。
【0037】
判定回路101は、第2の実施形態と同じく、入力された信号R1Lと信号G1Lの大小関係を判定し、レベルの高い方を信号L、低い方を信号Sとして出力する。次に、減算器105は、L−Sの減算処理を行い、信号R1Lと信号G1Lの信号差Kdを求める。また、加算器107は、L+Sの加算処理を行い、信号R1Lと信号G1Lの信号和Ksを求める。さらに、ゲイン生成回路108は、信号差Kdおよび信号和KsからゲインKGを生成し、乗算器104へと出力する。乗算器104は、ゲイン制御回路53cに入力される高域信号YH0に対してゲインKGを乗算して、高域信号YH1を生成する。
【0038】
ゲイン生成回路108は、信号差Kdおよび信号和KsからゲインKGを演算するが、その入出力特性は、例えばKG=1−Kd(2−Ks)とする。図8に、この入出力特性を示す。ただし、ここで信号差Kdおよび信号和Ksは、信号R1Lと信号G1Lを各々最大値を1に正規化した値について演算したものとする。また、ゲインKGはKdとKsの二つのパラメータを有するので、図8では横軸をKdとして、代表例としていくつかのKsに対してその特性を示している。なお、図8に示す入出力特性は単なる一例であって、本発明はこれに限らない。
【0039】
図8から明らかなように、ゲイン生成回路108の出力KGは、信号差Kdが0の場合は1であり、信号差Kdが大きくなるに従ってその値は1から小さくなる。なお、信号差Kdに対する減少度合いは、信号和Ksが大きいほど緩やかで、信号和Ksが小さいほど急になる。
【0040】
図9に、信号R1L,G1Lに対するゲインKGの出力特性を等高線状に示す。R1L=G1Lの場合(すなわち被写体が無彩色で画素ずらしの効果が大きい場合)には、KG=1となる。また、直線R1L=G1Lから離れる(被写体の彩度が強まることに相当)に従い、ゲインKGは1から小さな値となる。
【0041】
本実施形態では、図9に示したように、高輝度部では第1の実施形態に近い特性を、低輝度部では第2の実施形態に近い特性を有する。これは、画素ずらしの効果が十分に出ない有彩色の被写体において、特にモアレが目立つ高輝度時には、モアレの混在する高域信号を十分に抑圧することを意味する。また、低輝度時、すなわち図9における左下に近い領域では、ゲインKGの等値線が平行に近くなり、あまり接近していない。すなわち、第2の実施形態と同様に、ノイズや誤差によりゲインKGが不用に大きく変動することがない。また、除算処理を用いていないので、回路規模の増大が抑えられることは言うまでもない。
【0042】
以上のように、第3の実施形態によれば、R信号とG信号のレベルの差および和に応じて共通高域信号のゲインを変化させるので、特に空間画素ずらしの効果が十分に得られない彩度の強い画像において、モアレの発生を抑圧することができる。また特に、第1の実施形態で用いた除算器の代わりに減算器および加算器を用いてゲイン制御回路を構成しているので、第1の実施形態に比べて回路規模の増大を抑制することができる。さらに、特に高輝度時において第1の実施形態とほぼ同様のモアレ抑圧効果を得ることができると同時に、R信号やG信号が0に近い、すなわち暗い被写体の時に、ノイズや誤差等に対してゲインKGが多大に影響されない構成とすることができる。
【0043】
なお、本実施形態では、ハイパスフィルタ51R,51Gおよび平均回路52によって、折り返し雑音が低減された高域信号YH0が生成される場合について説明したが、本発明はこれに限らず、他の方法により高域信号YH0を生成しても構わない。例えば、ハイパスフィルタによって映像信号R1,G1,B1の高域成分R1H,G1H,B1Hをそれぞれ取り出し、これら高域成分を用いて、高域信号YH0を、YH0=0.5G1H+0.3R1H+0.2B1Hにより演算しても構わない。この場合、ゲイン制御回路53cにおいて、0.5G1Lと、0.3R1L+0.2B1Lとの差Kdおよび和Ksに基づいてゲインKGを決定するようにすれば、本実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0044】
(第4の実施形態)
上記第1〜第3の実施形態では、R信号の高域成分(R1H)およびG信号の高域成分(G1H)に基づいて、YH0=0.5R1H+0.5G1Hという関係式により共通高域信号(YH0)を生成していた。しかしながらこの場合、R信号が少ないシアン系の映像について、空間画素ずらしの効果が十分に得られないという欠点がある。そこで、第4の実施形態では、R信号が少ないシアン系の映像については、B信号の高域成分(B1H)およびG信号の高域成分(G1H)に基づいて、YH0=0.5B1H+0.5G1Hという関係式により高域信号(YH0)を生成することで、上記欠点を解決する。以下、この第4の実施形態について説明する。
【0045】
図10に、本発明の第4の実施形態に係る信号処理回路の構成を示す。なお図10において、図7に示した第3の実施形態と同様の部分については同一の参照符号を付し、詳しい説明を省略する。
【0046】
第4の実施形態では、図10に示す高域信号処理回路50dの構成が、図7に示した第3の実施形態の高域信号処理回路50cとは異なっている。具体的には、ハイパスフィルタ51R,51Gに加えて、ハイパスフィルタ51Bが存在し、さらにセレクタ54を有することが第3の実施形態とは異なる。さらに、ゲイン制御回路53dにおいて、図7に示した判定回路101の代わりに、判定回路110が設けられている点が第3の実施形態とは異なる。
【0047】
図10において、A/D変換回路10R,10G,10Bの出力信号R1,G1,B1は、それぞれ、高域信号処理回路50dにおけるハイパスフィルタ(HPF)51R,51G,51Bに入力され、RGB各信号の高域成分のみが取り出される。ハイパスフィルタ51R,51Bの出力であるR信号およびB信号の高域成分はセレクタ54へと入力され、後述する判定回路110の出力である選択信号VSELに基づいていずれか一方の信号が選択されてセレクタ54から出力される。セレクタ54の出力信号は、ハイパスフィルタ51Gの出力であるG信号の高域成分と共に平均回路52へと入力され、両者の加算平均が演算される。
【0048】
ゲイン制御回路53dの判定回路110にはRGB各信号の低域成分R1L,G1L,B1Lが入力され、所定の判断基準に基づいてR信号(R1L)およびB信号(B1L)からいずれか一方の信号が選択される。判定回路110は、その選択結果を選択信号VSELによってセレクタ54へ供給すると共に、選択したR,Bいずれかの信号とG信号(G1L)との大小関係を判定し、レベルの高い方をL信号、低い方をS信号として出力する。
【0049】
判定回路110の出力である信号Lおよび信号Sは、第3の実施形態と同様の処理が施され、その結果、ゲインKGが決定される。乗算器104では、ゲイン制御回路53dに入力される高域信号YH0に対して、ゲインKGが乗算され、高域信号YH1が生成される。
【0050】
判定回路110においてR,Bいずれの信号を選択するかの判断基準としては、例えばRおよびB信号のうち信号レベルの大きい方を選択する方法がある。これにより、無彩色から大きく外れた被写体においても、その色相に関わらず信号レベルの大きい信号から高域信号を生成することができる。すなわち、R信号の少ないシアン系の被写体や照明が存在するような映像においても、B信号およびG信号に基づいて共通高域信号を生成することで、画素ずらしの目的であるモアレ抑圧効果を大きくすることができる。
【0051】
また、判定回路110においてR,Bいずれの信号を選択するかを判断するときに、単純にR信号とB信号の信号レベルを比較するのではなく、各信号に2倍や3倍の重み付けをして比較してもよい。例えば、B信号レベルがR信号レベルの2倍より大きい時はB信号を選択し、それ以下の時はR信号を選択するという方法がある。一般的にR信号よりB信号の方がノイズ成分が多いので、B信号から高域信号YH0を生成するとS/Nが不利となる。そこで、B信号がR信号に比べて十分な差を持って大きい時にのみ高域信号の源信号とすることで、S/Nの低下を抑えることができる。
【0052】
なお、本実施形態では、第3の実施形態と同様に、映像信号の差および和に基づいてゲインKGを決定するとしたが、本発明はこれに限らない。つまり、第1の実施形態あるいは第2の実施形態のように、映像信号の比あるいは差のみに基づいてゲインKGを決定する場合にも、本実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0053】
以上のように、第4の実施形態では、R信号が少ないときにはB信号とG信号に基づいて高域信号を生成するので、R信号が少ないシアン系の映像についても、空間画素ずらしの効果を十分に得ることができる。
【0054】
なお、以上の第1〜第4の実施形態の説明では、Gチャンネルの固体撮像素子(例えばCCD)を、R,Bチャンネルの固体撮像素子(例えばCCD)に対して、水平走査方向の画素間隔Pxの1/2だけ水平走査方向にずらして配置した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、一般的に、少なくとも2つの映像信号に基づいて折り返し雑音を低減した高域信号を生成することができるように配置された固体撮像素子からの撮像信号に対して本発明を適用することができる。
【0055】
また、第1〜第4の実施形態では、判定回路への入力としてローパスフィルタの出力信号を用いたが、A/D変換回路の出力信号を用いてもよい。あるいは、別個のローパスフィルタを設けてその出力信号を用いてもよい。例えば図1の例では、ゲイン制御回路53aは、A/D変換回路10R,10Gの出力信号R1,G1に基づいてゲインKGを決定しても構わないし、さらには、A/D変換回路10R,10Gの出力信号R1,G1を新たに設けた2つのローパスフィルタに供給し、この2つのローパスフィルタの出力信号に基づいてゲインKGを決定しても構わない。判定回路への入力としてローパスフィルタの出力信号を用いると、RGB各信号のレベルの変動に対してゲインKGの値が過敏に反応するのを避けることができる。
【0056】
また、第1〜第4の実施形態では、ハイパスフィルタおよびローパスフィルタを別個に設ける構成としたが、本発明はこれに限らず、例えば、もとの信号からローパスフィルタの出力を減算するような回路をハイパスフィルタとして設けてもよい。例えば図1の例では、ハイパスフィルタ51Rの代わりに、A/D変換回路10Rの出力信号R1からローパスフィルタ11Rの出力信号R1Lを減算する回路を設けてもよい。
【0057】
また、第1〜第4の実施形態では、各映像信号に高域信号を加算するための加算器をディジタルプロセス回路の前段に配置したが、本発明はこれに限らず、ガンマ変換回路あるいはニー回路の後段に加算器を配置してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る信号処理回路の構成を示すブロック図である。
【図2】第1の実施形態におけるゲイン生成回路の入出力特性図である。
【図3】第1の実施形態におけるゲイン制御回路の制御特性図である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係る信号処理回路の構成を示すブロック図である。
【図5】第2の実施形態におけるゲイン生成回路の入出力特性図である。
【図6】第2の実施形態におけるゲイン制御回路の制御特性図である。
【図7】本発明の第3の実施形態に係る信号処理回路の構成を示すブロック図である。
【図8】第3の実施形態におけるゲイン生成回路の入出力特性図である。
【図9】第3の実施形態におけるゲイン制御回路の制御特性図である。
【図10】本発明の第4の実施形態に係る信号処理回路の構成を示すブロック図である。
【図11】映像信号と折り返し歪みの相対利得の周波数特性を示す図である。
【図12】空間画素ずらし法が採用された固体撮像装置における各チャンネルの撮像部間の関係を説明するための図である。
【符号の説明】
1R、1G、1B 入力端子
2Y、2Pb、2Pr 出力端子
3 出力端子
10R、10G、10B A/D変換回路
11R、11G、11B ローパスフィルタ
15R、15G、15B 加算器
16 ディジタルプロセス回路
17 マトリクス変換回路
18 D/A変換回路
19 パラレル・シリアル変換回路
50a、50b、50c、50d 高域信号処理回路
51R、51G、51B ハイパスフィルタ
52 平均回路
53a、53b、53c、54d ゲイン制御回路
54 セレクタ
101、110 判定回路
102 除算器
103、106、108 ゲイン生成回路
104 乗算器
105 減算器
107 加算器
Claims (27)
- 空間画素ずらし法が採用された固体撮像装置において生成された映像信号を処理するための信号処理回路であって、
前記固体撮像装置において生成された第1〜第3の映像信号がそれぞれ入力され、当該第1〜第3の映像信号の低周波領域をそれぞれ通過させる第1〜第3のローパスフィルタと、
少なくとも前記第1および第2の映像信号に基づいて、折り返し雑音を低減した高域信号を生成する高域信号処理回路と、
前記高域信号処理回路によって生成された高域信号を、前記第1〜第3のローパスフィルタの出力信号にそれぞれ加算する第1〜第3の加算器とを備え、
前記高域信号処理回路は、少なくとも前記第1および第2の映像信号の信号レベルに基づいて前記高域信号の信号レベルを調整するゲイン制御回路を含むことを特徴とする信号処理回路。 - 前記ゲイン制御回路は、前記高域信号に含まれる折り返し雑音の低減度合いに応じて当該高域信号の信号レベルを調整することを特徴とする、請求項1記載の信号処理回路。
- 前記ゲイン制御回路は、前記高域信号に含まれる折り返し雑音の低減度合いが小さいほど当該高域信号の信号レベルが小さくなるように、当該高域信号の信号レベルを調整することを特徴とする、請求項2記載の信号処理回路。
- 前記高域信号処理回路は、前記第1および第2の映像信号の高周波領域を通過させる第1および第2のハイパスフィルタと、前記第1および第2のハイパスフィルタの出力を加算平均し、当該加算平均結果を前記高域信号として出力する平均回路とをさらに含む、請求項1記載の信号処理回路。
- 前記ゲイン制御回路は、前記平均回路の出力信号にゲインを乗算する乗算器を有し、
前記第1および第2の映像信号の信号レベルの比に基づいて前記ゲインが決定されることを特徴とする、請求項4記載の信号処理回路。 - 前記信号レベルの比が除算器により演算されることを特徴とする、請求項5記載の信号処理回路。
- 前記ゲイン制御回路は、前記第1および第2の映像信号の信号レベルの大小を比較し判定する判定回路をさらに有し、
前記第1および第2の映像信号の信号レベルの比Krが、前記判定回路の判定結果に基づいてKr≦1となるように演算されることを特徴とする、請求項5記載の信号処理回路。 - 前記第1および第2の映像信号の信号レベルの比をKrとし、前記ゲインをKGとするとき、KG=K0×Kr(K0は定数)により前記ゲインが演算されることを特徴とする、請求項7記載の信号処理回路。
- 前記第1および第2のローパスフィルタの出力信号の信号レベルの比に基づいて前記ゲインが決定されることを特徴とする、請求項5記載の信号処理回路。
- 前記ゲイン制御回路は、前記平均回路の出力信号にゲインを乗算する乗算器を有し、
前記第1および第2の映像信号の信号レベルの差に基づいて前記ゲインが決定されることを特徴とする、請求項4記載の信号処理回路。 - 前記信号レベルの差が減算器により演算されることを特徴とする請求項10記載の信号処理回路。
- 前記ゲイン制御回路は、前記第1および第2の映像信号の信号レベルの大小を比較し判定する判定回路をさらに有し、
前記第1および第2の映像信号の信号レベルの差Kdが、前記判定回路の判定結果に基づいてKd≧0となるように算出されることを特徴とする、請求項10記載の信号処理回路。 - 前記第1および第2の映像信号の信号レベルの差をKdとし、前記ゲインをKGとするとき、KG=1−K1×Kd(K1は定数)により前記ゲインが演算されることを特徴とする、請求項12記載の信号処理回路。
- 前記第1および第2のローパスフィルタの出力信号の信号レベルの差に基づいて前記ゲインが決定されることを特徴とする、請求項10記載の信号処理回路。
- 前記ゲイン制御回路は、前記平均回路の出力信号にゲインを乗算する乗算器を有し、
前記第1および第2の映像信号の信号レベルの差および和に基づいて前記ゲインが決定されることを特徴とする、請求項4記載の信号処理回路。 - 前記信号レベルの差が減算器により演算され、前記信号レベルの和が加算器により演算されることを特徴とする、請求項15記載の信号処理回路。
- 前記ゲイン制御回路は、前記第1および第2の映像信号の信号レベルの大小を比較し判定する判定回路をさらに有し、
前記第1および第2の映像信号の信号レベルの差Kdが、前記判定回路の判定結果に基づいてKd≧0となるように演算されることを特徴とする、請求項15記載の信号処理回路。 - 前記第1および第2の映像信号の信号レベルの差および和をそれぞれKdおよびKsとし、前記ゲインをKGとするとき、KG=1−K1×Kd×(K2−Ks)(K1,K2は定数)により前記ゲインが演算されることを特徴とする、請求項17記載の信号処理回路。
- 前記第1および第2のローパスフィルタの出力信号の信号レベルの差および和に基づいて前記ゲインが決定されることを特徴とする、請求項15記載の信号処理回路。
- 前記第1および第3の映像信号の信号レベルに基づいて、前記第1および第3の映像信号のどちらの映像信号を選択するかを決定する判定回路をさらに含み、
前記高域信号処理回路は、前記判定回路の決定により選択された前記第1および第3の映像信号のいずれか一方の映像信号と第2の映像信号とに基づいて、折り返し雑音を低減した高域信号を生成し、
前記ゲイン制御回路は、前記判定回路の決定により選択された前記第1および第3の映像信号のいずれか一方の映像信号の信号レベルと第2の映像信号の信号レベルとに基づいて前記高域信号の信号レベルを調整することを特徴とする、請求項1記載の信号処理回路。 - 前記高域信号処理回路は、
前記第1〜第3の映像信号の高周波領域をそれぞれ通過させる第1〜第3のハイパスフィルタと、
前記判定回路の決定結果に基づいて前記第1および第3のハイパスフィルタのいずれか一方の出力を選択するセレクタ回路と、
前記セレクタ回路の出力と前記第2のハイパスフィルタの出力を加算平均し、当該加算平均結果を前記高域信号として出力する平均回路とをさらに含む、請求項20記載の信号処理回路。 - 前記ゲイン制御回路は、前記平均回路の出力信号にゲインを乗算する乗算器を有し、
前記判定回路の決定により選択された前記第1および第3の映像信号のいずれか一方の映像信号の信号レベルと第2の映像信号の信号レベルの比に基づいて前記ゲインが決定されることを特徴とする、請求項21記載の信号処理回路。 - 前記判定回路は、前記第1および第3のローパスフィルタの出力信号の信号レベルの比に基づいて前記第1および第3の映像信号のどちらの映像信号を選択するかを決定し、
前記第1および第3のローパスフィルタの出力信号のうち、前記判定回路の決定により選択された映像信号に対応する方の出力信号の信号レベルと、前記第2のローパスフィルタの出力信号の信号レベルの差に基づいて前記ゲインが決定されることを特徴とする、請求項22記載の信号処理回路。 - 前記ゲイン制御回路は、前記平均回路の出力信号にゲインを乗算する乗算器を有し、
前記判定回路の決定により選択された前記第1および第3の映像信号のいずれか一方の映像信号の信号レベルと第2の映像信号の信号レベルの差に基づいて前記ゲインが決定されることを特徴とする、請求項21記載の信号処理回路。 - 前記判定回路は、前記第1および第3のローパスフィルタの出力信号の信号レベルの比に基づいて前記第1および第3の映像信号のどちらの映像信号を選択するかを決定し、
前記第1および第3のローパスフィルタの出力信号のうち、前記判定回路の決定により選択された映像信号に対応する方の出力信号の信号レベルと、前記第2のローパスフィルタの出力信号の信号レベルの差に基づいて前記ゲインが決定されることを特徴とする、請求項24記載の信号処理回路。 - 前記ゲイン制御回路は、前記平均回路の出力信号にゲインを乗算する乗算器を有し、
前記判定回路の決定により選択された前記第1および第3の映像信号のいずれか一方の映像信号の信号レベルと第2の映像信号の信号レベルの差および和に基づいて前記ゲインが決定されることを特徴とする、請求項21記載の信号処理回路。 - 前記判定回路は、前記第1および第3のローパスフィルタの出力信号の信号レベルの比に基づいて前記第1および第3の映像信号のどちらの映像信号を選択するかを決定し、
前記第1および第3のローパスフィルタの出力信号のうち、前記判定回路の決定により選択された映像信号に対応する方の出力信号の信号レベルと、前記第2のローパスフィルタの出力信号の信号レベルの差および和に基づいて前記ゲインが決定されることを特徴とする、請求項26記載の信号処理回路。
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