JP2004032359A - ビデオカメラ - Google Patents
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Abstract
【課題】ビデオカメラを上下左右に振ることにより得られた角速度から、振れ角を処理し入力操作信号として利用し、メニューを選択するビデオカメラ提供する。
【解決手段】ビデオカメラの各種機能の設定を行う際、ビューファインダ内、又はモニタ内において設定可能とするメニューを表示させ(S32)、ビデオカメラの振れを、振れの大きさと、位置とに分解して得た方向検出信号(S101)に応じて操作(S103,104)することにより、メニュー移動(S34)しモード変更(S35)するようにしたビデオカメラ。
【選択図】 図2
【解決手段】ビデオカメラの各種機能の設定を行う際、ビューファインダ内、又はモニタ内において設定可能とするメニューを表示させ(S32)、ビデオカメラの振れを、振れの大きさと、位置とに分解して得た方向検出信号(S101)に応じて操作(S103,104)することにより、メニュー移動(S34)しモード変更(S35)するようにしたビデオカメラ。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、角速度センサを用いる手振れ補正回路を搭載したビデオカメラに関し、特にビデオカメラを手で動かすことにより生じる角速度センサからの信号を、メニュー選択や画像入力の操作方法として使用することに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、手持ち撮影時において生じ易い手振れ等による像振を防止するため、カメラの振れ情報を振れ検出手段によって検出し、その検出結果に応じて光学的もしくは電子的にその振れをキャンセルすることによって手振れ補正を実現する装置が種々提案されている。
また、ビデオカメラにはビデオカメラの制御の設定を行うためのユーザメニューを表示するオンスクリーンディスプレイ機能(以下OSDと記す)が搭載されており、ビューファインダ内、又はモニタ内に表示したオンスクリーン画面をユーザが見ながらビデオカメラの設定を選択、制御するものである。
【0003】
従来の角速度検出を用いた電子式手振れ補正装置の動作を図7を用いて説明する。CCD1から入力された撮像信号はA/D変換部2でデジタル化され、周知の信号処理回路3を経由してメモリ4にいったん保存されたのち、D/A変換部5で映像信号に変換されモニタ7に表示される。X軸方向手振れセンサ8、Y軸方向手振れセンサ9により検出されたYaw方向、Pitch方向の手振れ信号はマイコン10で後述する処理を施されてメモリ4の読み出し位置制御を行うことによって手振れを補正する。
一方、OSDメニューにおいては、同図に示すようにキー操作ボタン12からメニュー操作開始のキー入力が行われると、マイコン10が検知してOSD発生回路11を制御し、映像信号にOSD信号を合成部6にて足し込み、モニタ7に出力する構成となっている。
【0004】
さらに、これらの制御につき図8のフローチャートを用いて説明する。マイコン10は同図(a)に示すように、手振れセンサより入力される角速度信号入力(ステップ21)からDC成分、パン、及びチルト動作を判別するHPF(ステップ22,23)を経てLPF(ステップ24)によって角度に変換され、ズームゲイン(ステップ25)の補正を行って手振れ補正信号出力(ステップ26)が出力される。これが図7のメモリ4の読み出し開始位置信号として使用される。
マイコン10におけるOSD処理は図8(b)に示すようにメニュー操作が開始されるとまずOSDメニューを表示(ステップ32)する。次にユーザキー操作(ステップ33)を受け付け、その動作に応じた処理例えばOSDメニュー移動(ステップ34)、モード変更(ステップ35)を行いOSD表示消去(ステップ36)で終了する。
このように、前記の手振れ補正処理とOSD処理とは独立して動作する構成となっているものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、最近のビデオカメラは小型化が進み、そのためユーザ入力キーを設置するスペースが設けられないという問題が、あるいは、キー自体を小型化していたり、入力キーの数を減らしメニューを階層構造にし、入力キーから指を離さないで使用する必要があるなど、操作性が良いとは言えないという問題があった。
本発明は、以上の点に鑑みなされたもので、従来独立して動作しているビデオカメラの手振れ補正装置とOSDとを連動して動作させ、ビデオカメラ自体を振ることによりメニューを選択あるいは制御するビデオカメラを提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために、以下の1)及び2)記載の手段よりなる。
すなわち、
1)ビデオカメラの各種機能の設定を行う際、ビューファインダ内、又はモニタ内において設定可能とするメニューを表示するメニュー表示手段と、
前記メニュー表示手段のうち、設定に必要な表示部を指定する指定手段と、
前記指定手段によって指定された表示部のモードを変更する変更手段と、
前記変更手段による表示部の変更が全て終了すると、前記メニューの表示を消去する手段とを用いたビデオカメラであって、
前記指定手段は、
当該ビデオカメラの振れを、振れの大きさと、位置とに分解して得た方向検出信号に応じて、前記表示部のうちのいずれかを指定する構成を有することを特徴とするビデオカメラ。
2)1)に記載のビデオカメラにおいて、
前記指定手段は、
前記方向検出信号を、予め設定しておいた所定時間保持して得た信号に応じて、前記表示部のうちのいずれかを指定する構成を有することを特徴とするビデオカメラ。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態につき、好ましい実施例により説明する。従来独立して動作していたビデオカメラの手振れ補正機能とOSD機能とを連動させて動作させてやればよい。図1は、その実施例に係るビデオカメラの概略ブロック図である。図7で示した従来のビデオカメラと同一の構成要素には同一符号を付している。
CCD1から入力された撮像信号はA/D変換部2でデジタル化され、周知の信号処理回路3を経由してメモリ4にいったん保存されたのち、D/A変換部5で映像信号に変換されモニタ7に表示される。X軸方向手振れセンサ8、Y軸方向手振れセンサ9により検出されたYaw方向、Pitch方向の手振れ信号はマイコン101で後述する処理を施されてメモリ4の読み出し位置制御を行うことによって手振れを補正する。
一方、OSDメニューにおいては、同図に示すようにキー操作ボタン12からメニュー操作開始のキー入力が行われるとマイコン101が検知してOSD発生回路11を制御し、映像信号にOSD信号を合成部6にて足し込み、モニタ7に出力する。
【0008】
次に手振れ補正機能とOSD機能とを連動させるアルゴリズムについて、図2のフローチャートを用い説明する。
手振れ補正系のアルゴリズムは、手振れセンサより入力される角速度信号入力(ステップ21)からDC成分、パン、及びチルト動作を判別するHPF(ステップ22,23)を経てLPF(ステップ24)によって角度に変換され、ズームゲイン(ステップ25)の補正を行って手振れ補正信号出力(ステップ26)が出力される。これがメモリ4の読み出し開始位置信号として使用される。
これら一連の動作に加え、角速度信号入力(ステップ21)からDC成分をカット(ステップ22)した信号を元に方向検出(ステップ101)を行い、結果を方向メモリに保存(ステップ202)する部分を追加する。尚、手振れセンサーはX軸方向とX軸方向の2個存在するので、手振れ補正機能のアルゴリズムは、同じ物が2つ並列に動作している。従って、方向メモリ保存(ステップ102)は、X軸方向(Yaw方向)とX軸方向(Pitch方向)の方向検出結果が保存される。
【0009】
OSD系では、メニュー操作が開始されるとまずOSDメニューを表示(ステップ32)する。次にユーザキー操作(ステップ33)を受け付け、その動作に応じた処理例えばOSDメニュー移動(ステップ34)、モード変更(ステップ35)を行いOSD表示消去(ステップ36)で終了する。
これら一連の動作に加え、ユーザキー操作(ステップ33)を検出する部分に並列に、ユーザ手振れ操作(ステップ103)、保存された方向メモリを参照(ステップ104)する部分を追加する。
ユーザキー操作(ステップ33)と並列に方向を検出(ステップ101)し結果を方向メモリに保存(ステップ102)し、保存された方向メモリを参照(ステップ104)することによりOSDメニューは、ユーザキー操作(ステップ33)、又はビデオカメラの上下左右動作によるユーザ手振れ操作(ステップ102)にて動作させるようにする。
【0010】
上述の説明を図3の概略図を用いて説明する。同図(a)は、図2におけるOSDメニュー表示(ステップ32)状態を示す。ユーザキー操作(ステップ33)は、図3(b)に示すように、操作ボタンを使用し(a)のメニュー動作を行う状態を示し、又ユーザ手振れ操作(ステップ102)は、(c)にて示すようにビデオカメラの上下左右動作にて動作を行う状態を示している。
【0011】
また、図4に示すように、ビデオカメラの上下左右動作による操作は、メニュー階層の移動のみならず、制御の調整値の設定画面(a)、又はビデオカメラの上下左右動作に連動した画像入力画面(b)の入力操作としてもよい。
【0012】
ビデオカメラを操作する時、通常撮影時は撮影対象を常に捉えようとする動きになるが、上下左右に振って入力操作を行おうとする時、対象物はOSDでビューファインダあるいはモニタ上で静止している。人間の特性として構えた位置から例えば右に振った場合、その後メニューを正面から見るため構えた位置に戻そうとするのが自然な動作である。この右に振った場合自然に構えた位置に戻す動作、すなわち逆の左に振り返してしまう。これに対応するための方向を検出するアルゴリズムについて図5、図6を用いて説明する。
【0013】
ビデオカメラを振って入力操作した動作の角速度信号と、前記振り返し動作の角速度信号から所望の入力操作信号を得る処理を、図5に示す。今Yaw方向+Bにビデオカメラを振り、入力操作をしようとする。入力操作と判断する角速度信号の設定値を±Aとすると、+B>+Aにて入力操作と判断される。しかしながら、同図(a)に示すように振り返し入力−Bも入力操作と判断されると動作が安定しなくなるので、(b)に示すようにある検出不感窓時間Wを設け、+B>+Aと判断された時点から検出不感窓W期間は角速度信号を検知しても出力しないようにし、その結果(c)に示す入力操作信号Yを出力する構成とする。
【0014】
図5の動作を行うためのアルゴリズムを図6に示すフローチャートを用いて説明する。入力情報は、Yaw方向角速度信号、前回方向検出サブルーチンにおける検出不感窓Wの結果である。ここで、角速度信号Yaw方向+B、W=0が入力されたとする。
方向検出サブルーチンは、Wが0かどうかを調べ(ステップ51)、0ならば各速度信号が振幅Aよりも大きいかを調べる(ステップ55)。大きければYは+1に設定(ステップ59)する。大きくなければ信号が−Aよりも小さいか調べ(ステップ56)、小さければYは−1に設定する(ステップ58)。小さくなければYは0に設定(ステップ57)する。ただしイニシャルは0である。Yが0以外に設定された場合は、Wを1000に設定(ステップ60,61)する。この結果を次回方向検出サブルーチンが呼ばれるまで保持しておく。従って、Yは+1、Wは1000が出力結果となる。
【0015】
次回方向検出サブルーチンが呼ばれた場合、Wが1000であるから、分岐(ステップ51)ではnoの判定がなされて、デクリメント(ステップ52)を実施する。分岐(ステップ53)、処理(ステップ54)ではWが負の数にならないようにデクリメントした結果が0になったならば0に戻す(ステップ54)。従って、今回方向検出サブルーチンの結果Wは999になり、Yは前回の出力結果+1である。
【0016】
以後方向検出サブルーチンが呼ばれるたびにWが0かどうかを調べ(ステップ51)、Wが0出なければWを監視して0になるまで、毎回Wのデクリメントだけを行い角速度信号検出は行わずYの値を保持する。方向検出サブルーチンが呼ばれる頻度が0.001秒毎の場合を例にするときに、Wを1000に設定するということは、検出不感窓の意味を持つWの期間が1秒に設定されたことを意味する。つまりこの場合、ひとたび方向検出を行ったのちは1秒間そのまま検出結果を保持し続けて、その間の変化を無視するという構成である。
【0017】
前述のように手振れセンサーはYaw方向とPitch方向の2個存在するので、この検出不感窓方向検出サブルーチンは、同じ物が2つ並列に動作している。従って、図2の方向メモリ保存(ステップ102)には、Yaw方向とPitch方向の方向検出結果が保存される。
OSD表示のアルゴリズムは、同図の方向メモリ参照(ステップ405)において方向メモリ(ステップ102)に保存されている方向検出結果を用い入力操作を行う。
【0018】
なお、上述の実施例において、手振れ補正手段は、振れを角速度として検出するセンサと、センサの出力を角度信号に変換し振れ角を求め、振れ角に応じて手振れを補正する手振れ補正装置付きビデオカメラであれば、電子式でも光学式でもよい。
【0019】
【発明の効果】
角速度を検出し手振れ補正を行うビデオカメラにおいて、ビデオカメラの制御の設定を行う際、手振れ補正手段とOSD機能とを連動して動作させることにより、ビデオカメラ意図的に上下左右に振ることにより得られた信号を、入力操作信号として使用することができるようになる。
従ってユーザは、特定の操作ボタンで入力を行わなくても、ビデオカメラを持ち上下左右に振るだけで簡単に目的のメニュー操作、画像入力等を行うことができ、最近の小型化が進んだビデオカメラの操作性を改良することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に適用される電子式手触れ補正回路を搭載したビデオカメラを説明するための概略ブロック図である。
【図2】本実施例に適用されるビデオカメラの手振れ補正及びOSDを説明するための概略フローチャートである。
【図3】本実施例に適用されるビデオカメラの入力操作を説明するための概略図である。
【図4】本実施例に適用されるビデオカメラの入力の形態例を説明するための図である。
【図5】本実施例に適用される入力操作信号を説明するための図である。
【図6】本実施例に適用される入力操作信号を検出する回路を説明するためのフローチャートの一例である。
【図7】従来の角速度を用いた電子式手触れ補正回路を搭載したビデオカメラを説明するための概略ブロック図である。
【図8】従来の角速度を用いた電子式手触れ補正回路と、OSD回路の動作を説明するためのフローチャートの一例である。
【符号の説明】
1…CCD
2…A/D変換部
3…信号処理回路
4…メモリ
5…D/A変換部
6…合成部
7…モニタ
8…X軸方向手振れセンサ
9…Y軸方向手振れセンサ
11…OSD発生回路
10,101…マイコン
12…キー操作ボタン
【発明の属する技術分野】
本発明は、角速度センサを用いる手振れ補正回路を搭載したビデオカメラに関し、特にビデオカメラを手で動かすことにより生じる角速度センサからの信号を、メニュー選択や画像入力の操作方法として使用することに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、手持ち撮影時において生じ易い手振れ等による像振を防止するため、カメラの振れ情報を振れ検出手段によって検出し、その検出結果に応じて光学的もしくは電子的にその振れをキャンセルすることによって手振れ補正を実現する装置が種々提案されている。
また、ビデオカメラにはビデオカメラの制御の設定を行うためのユーザメニューを表示するオンスクリーンディスプレイ機能(以下OSDと記す)が搭載されており、ビューファインダ内、又はモニタ内に表示したオンスクリーン画面をユーザが見ながらビデオカメラの設定を選択、制御するものである。
【0003】
従来の角速度検出を用いた電子式手振れ補正装置の動作を図7を用いて説明する。CCD1から入力された撮像信号はA/D変換部2でデジタル化され、周知の信号処理回路3を経由してメモリ4にいったん保存されたのち、D/A変換部5で映像信号に変換されモニタ7に表示される。X軸方向手振れセンサ8、Y軸方向手振れセンサ9により検出されたYaw方向、Pitch方向の手振れ信号はマイコン10で後述する処理を施されてメモリ4の読み出し位置制御を行うことによって手振れを補正する。
一方、OSDメニューにおいては、同図に示すようにキー操作ボタン12からメニュー操作開始のキー入力が行われると、マイコン10が検知してOSD発生回路11を制御し、映像信号にOSD信号を合成部6にて足し込み、モニタ7に出力する構成となっている。
【0004】
さらに、これらの制御につき図8のフローチャートを用いて説明する。マイコン10は同図(a)に示すように、手振れセンサより入力される角速度信号入力(ステップ21)からDC成分、パン、及びチルト動作を判別するHPF(ステップ22,23)を経てLPF(ステップ24)によって角度に変換され、ズームゲイン(ステップ25)の補正を行って手振れ補正信号出力(ステップ26)が出力される。これが図7のメモリ4の読み出し開始位置信号として使用される。
マイコン10におけるOSD処理は図8(b)に示すようにメニュー操作が開始されるとまずOSDメニューを表示(ステップ32)する。次にユーザキー操作(ステップ33)を受け付け、その動作に応じた処理例えばOSDメニュー移動(ステップ34)、モード変更(ステップ35)を行いOSD表示消去(ステップ36)で終了する。
このように、前記の手振れ補正処理とOSD処理とは独立して動作する構成となっているものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、最近のビデオカメラは小型化が進み、そのためユーザ入力キーを設置するスペースが設けられないという問題が、あるいは、キー自体を小型化していたり、入力キーの数を減らしメニューを階層構造にし、入力キーから指を離さないで使用する必要があるなど、操作性が良いとは言えないという問題があった。
本発明は、以上の点に鑑みなされたもので、従来独立して動作しているビデオカメラの手振れ補正装置とOSDとを連動して動作させ、ビデオカメラ自体を振ることによりメニューを選択あるいは制御するビデオカメラを提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために、以下の1)及び2)記載の手段よりなる。
すなわち、
1)ビデオカメラの各種機能の設定を行う際、ビューファインダ内、又はモニタ内において設定可能とするメニューを表示するメニュー表示手段と、
前記メニュー表示手段のうち、設定に必要な表示部を指定する指定手段と、
前記指定手段によって指定された表示部のモードを変更する変更手段と、
前記変更手段による表示部の変更が全て終了すると、前記メニューの表示を消去する手段とを用いたビデオカメラであって、
前記指定手段は、
当該ビデオカメラの振れを、振れの大きさと、位置とに分解して得た方向検出信号に応じて、前記表示部のうちのいずれかを指定する構成を有することを特徴とするビデオカメラ。
2)1)に記載のビデオカメラにおいて、
前記指定手段は、
前記方向検出信号を、予め設定しておいた所定時間保持して得た信号に応じて、前記表示部のうちのいずれかを指定する構成を有することを特徴とするビデオカメラ。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態につき、好ましい実施例により説明する。従来独立して動作していたビデオカメラの手振れ補正機能とOSD機能とを連動させて動作させてやればよい。図1は、その実施例に係るビデオカメラの概略ブロック図である。図7で示した従来のビデオカメラと同一の構成要素には同一符号を付している。
CCD1から入力された撮像信号はA/D変換部2でデジタル化され、周知の信号処理回路3を経由してメモリ4にいったん保存されたのち、D/A変換部5で映像信号に変換されモニタ7に表示される。X軸方向手振れセンサ8、Y軸方向手振れセンサ9により検出されたYaw方向、Pitch方向の手振れ信号はマイコン101で後述する処理を施されてメモリ4の読み出し位置制御を行うことによって手振れを補正する。
一方、OSDメニューにおいては、同図に示すようにキー操作ボタン12からメニュー操作開始のキー入力が行われるとマイコン101が検知してOSD発生回路11を制御し、映像信号にOSD信号を合成部6にて足し込み、モニタ7に出力する。
【0008】
次に手振れ補正機能とOSD機能とを連動させるアルゴリズムについて、図2のフローチャートを用い説明する。
手振れ補正系のアルゴリズムは、手振れセンサより入力される角速度信号入力(ステップ21)からDC成分、パン、及びチルト動作を判別するHPF(ステップ22,23)を経てLPF(ステップ24)によって角度に変換され、ズームゲイン(ステップ25)の補正を行って手振れ補正信号出力(ステップ26)が出力される。これがメモリ4の読み出し開始位置信号として使用される。
これら一連の動作に加え、角速度信号入力(ステップ21)からDC成分をカット(ステップ22)した信号を元に方向検出(ステップ101)を行い、結果を方向メモリに保存(ステップ202)する部分を追加する。尚、手振れセンサーはX軸方向とX軸方向の2個存在するので、手振れ補正機能のアルゴリズムは、同じ物が2つ並列に動作している。従って、方向メモリ保存(ステップ102)は、X軸方向(Yaw方向)とX軸方向(Pitch方向)の方向検出結果が保存される。
【0009】
OSD系では、メニュー操作が開始されるとまずOSDメニューを表示(ステップ32)する。次にユーザキー操作(ステップ33)を受け付け、その動作に応じた処理例えばOSDメニュー移動(ステップ34)、モード変更(ステップ35)を行いOSD表示消去(ステップ36)で終了する。
これら一連の動作に加え、ユーザキー操作(ステップ33)を検出する部分に並列に、ユーザ手振れ操作(ステップ103)、保存された方向メモリを参照(ステップ104)する部分を追加する。
ユーザキー操作(ステップ33)と並列に方向を検出(ステップ101)し結果を方向メモリに保存(ステップ102)し、保存された方向メモリを参照(ステップ104)することによりOSDメニューは、ユーザキー操作(ステップ33)、又はビデオカメラの上下左右動作によるユーザ手振れ操作(ステップ102)にて動作させるようにする。
【0010】
上述の説明を図3の概略図を用いて説明する。同図(a)は、図2におけるOSDメニュー表示(ステップ32)状態を示す。ユーザキー操作(ステップ33)は、図3(b)に示すように、操作ボタンを使用し(a)のメニュー動作を行う状態を示し、又ユーザ手振れ操作(ステップ102)は、(c)にて示すようにビデオカメラの上下左右動作にて動作を行う状態を示している。
【0011】
また、図4に示すように、ビデオカメラの上下左右動作による操作は、メニュー階層の移動のみならず、制御の調整値の設定画面(a)、又はビデオカメラの上下左右動作に連動した画像入力画面(b)の入力操作としてもよい。
【0012】
ビデオカメラを操作する時、通常撮影時は撮影対象を常に捉えようとする動きになるが、上下左右に振って入力操作を行おうとする時、対象物はOSDでビューファインダあるいはモニタ上で静止している。人間の特性として構えた位置から例えば右に振った場合、その後メニューを正面から見るため構えた位置に戻そうとするのが自然な動作である。この右に振った場合自然に構えた位置に戻す動作、すなわち逆の左に振り返してしまう。これに対応するための方向を検出するアルゴリズムについて図5、図6を用いて説明する。
【0013】
ビデオカメラを振って入力操作した動作の角速度信号と、前記振り返し動作の角速度信号から所望の入力操作信号を得る処理を、図5に示す。今Yaw方向+Bにビデオカメラを振り、入力操作をしようとする。入力操作と判断する角速度信号の設定値を±Aとすると、+B>+Aにて入力操作と判断される。しかしながら、同図(a)に示すように振り返し入力−Bも入力操作と判断されると動作が安定しなくなるので、(b)に示すようにある検出不感窓時間Wを設け、+B>+Aと判断された時点から検出不感窓W期間は角速度信号を検知しても出力しないようにし、その結果(c)に示す入力操作信号Yを出力する構成とする。
【0014】
図5の動作を行うためのアルゴリズムを図6に示すフローチャートを用いて説明する。入力情報は、Yaw方向角速度信号、前回方向検出サブルーチンにおける検出不感窓Wの結果である。ここで、角速度信号Yaw方向+B、W=0が入力されたとする。
方向検出サブルーチンは、Wが0かどうかを調べ(ステップ51)、0ならば各速度信号が振幅Aよりも大きいかを調べる(ステップ55)。大きければYは+1に設定(ステップ59)する。大きくなければ信号が−Aよりも小さいか調べ(ステップ56)、小さければYは−1に設定する(ステップ58)。小さくなければYは0に設定(ステップ57)する。ただしイニシャルは0である。Yが0以外に設定された場合は、Wを1000に設定(ステップ60,61)する。この結果を次回方向検出サブルーチンが呼ばれるまで保持しておく。従って、Yは+1、Wは1000が出力結果となる。
【0015】
次回方向検出サブルーチンが呼ばれた場合、Wが1000であるから、分岐(ステップ51)ではnoの判定がなされて、デクリメント(ステップ52)を実施する。分岐(ステップ53)、処理(ステップ54)ではWが負の数にならないようにデクリメントした結果が0になったならば0に戻す(ステップ54)。従って、今回方向検出サブルーチンの結果Wは999になり、Yは前回の出力結果+1である。
【0016】
以後方向検出サブルーチンが呼ばれるたびにWが0かどうかを調べ(ステップ51)、Wが0出なければWを監視して0になるまで、毎回Wのデクリメントだけを行い角速度信号検出は行わずYの値を保持する。方向検出サブルーチンが呼ばれる頻度が0.001秒毎の場合を例にするときに、Wを1000に設定するということは、検出不感窓の意味を持つWの期間が1秒に設定されたことを意味する。つまりこの場合、ひとたび方向検出を行ったのちは1秒間そのまま検出結果を保持し続けて、その間の変化を無視するという構成である。
【0017】
前述のように手振れセンサーはYaw方向とPitch方向の2個存在するので、この検出不感窓方向検出サブルーチンは、同じ物が2つ並列に動作している。従って、図2の方向メモリ保存(ステップ102)には、Yaw方向とPitch方向の方向検出結果が保存される。
OSD表示のアルゴリズムは、同図の方向メモリ参照(ステップ405)において方向メモリ(ステップ102)に保存されている方向検出結果を用い入力操作を行う。
【0018】
なお、上述の実施例において、手振れ補正手段は、振れを角速度として検出するセンサと、センサの出力を角度信号に変換し振れ角を求め、振れ角に応じて手振れを補正する手振れ補正装置付きビデオカメラであれば、電子式でも光学式でもよい。
【0019】
【発明の効果】
角速度を検出し手振れ補正を行うビデオカメラにおいて、ビデオカメラの制御の設定を行う際、手振れ補正手段とOSD機能とを連動して動作させることにより、ビデオカメラ意図的に上下左右に振ることにより得られた信号を、入力操作信号として使用することができるようになる。
従ってユーザは、特定の操作ボタンで入力を行わなくても、ビデオカメラを持ち上下左右に振るだけで簡単に目的のメニュー操作、画像入力等を行うことができ、最近の小型化が進んだビデオカメラの操作性を改良することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に適用される電子式手触れ補正回路を搭載したビデオカメラを説明するための概略ブロック図である。
【図2】本実施例に適用されるビデオカメラの手振れ補正及びOSDを説明するための概略フローチャートである。
【図3】本実施例に適用されるビデオカメラの入力操作を説明するための概略図である。
【図4】本実施例に適用されるビデオカメラの入力の形態例を説明するための図である。
【図5】本実施例に適用される入力操作信号を説明するための図である。
【図6】本実施例に適用される入力操作信号を検出する回路を説明するためのフローチャートの一例である。
【図7】従来の角速度を用いた電子式手触れ補正回路を搭載したビデオカメラを説明するための概略ブロック図である。
【図8】従来の角速度を用いた電子式手触れ補正回路と、OSD回路の動作を説明するためのフローチャートの一例である。
【符号の説明】
1…CCD
2…A/D変換部
3…信号処理回路
4…メモリ
5…D/A変換部
6…合成部
7…モニタ
8…X軸方向手振れセンサ
9…Y軸方向手振れセンサ
11…OSD発生回路
10,101…マイコン
12…キー操作ボタン
Claims (2)
- ビデオカメラの各種機能の設定を行う際、ビューファインダ内、又はモニタ内において設定可能とするメニューを表示するメニュー表示手段と、
前記メニュー表示手段のうち、設定に必要な表示部を指定する指定手段と、
前記指定手段によって指定された表示部のモードを変更する変更手段と、
前記変更手段による表示部の変更が全て終了すると、前記メニューの表示を消去する手段とを用いたビデオカメラであって、
前記指定手段は、
当該ビデオカメラの振れを、振れの大きさと、位置とに分解して得た方向検出信号に応じて、前記表示部のうちのいずれかを指定する構成を有することを特徴とするビデオカメラ。 - 請求項1に記載のビデオカメラにおいて、
前記指定手段は、
前記方向検出信号を、予め設定しておいた所定時間保持して得た信号に応じて、前記表示部のうちのいずれかを指定する構成を有することを特徴とするビデオカメラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002185737A JP2004032359A (ja) | 2002-06-26 | 2002-06-26 | ビデオカメラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002185737A JP2004032359A (ja) | 2002-06-26 | 2002-06-26 | ビデオカメラ |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2004032359A true JP2004032359A (ja) | 2004-01-29 |
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ID=31181279
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2002185737A Pending JP2004032359A (ja) | 2002-06-26 | 2002-06-26 | ビデオカメラ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004032359A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006211458A (ja) * | 2005-01-31 | 2006-08-10 | Casio Comput Co Ltd | デジタルカメラ、及びその動作方法 |
JP2009258372A (ja) * | 2008-04-16 | 2009-11-05 | Olympus Imaging Corp | 撮影装置 |
JP2011081288A (ja) * | 2009-10-09 | 2011-04-21 | Nidec Sankyo Corp | 撮影用光学装置およびこの撮影用光学装置を備える携帯機器 |
US8520117B2 (en) | 2005-12-28 | 2013-08-27 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Image display apparatus and photographing apparatus that sets a display format according to a sensed motion |
JP2013176060A (ja) * | 2013-03-11 | 2013-09-05 | Olympus Imaging Corp | 撮像装置、撮像装置の制御方法 |
-
2002
- 2002-06-26 JP JP2002185737A patent/JP2004032359A/ja active Pending
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