JP2004031658A - 信号増幅用集積回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】入力信号に応じた適切な増幅回路の消費電流となるように積極的に消費電流を可変することにより、入力信号を適切に増幅することができつつも、消費電流を抑制して発熱を軽減することができる。
【解決手段】入力される信号強度に応じてスイッチ切換え制御部37が増幅回路CSA,MA1,MA2の消費電流を可変する。その可変は、信号強度が強い場合には増幅度が低く設定され、ノイズの影響が小さいので消費電流を小さくし、信号強度が弱い場合には増幅度が高く設定され、ノイズの影響が無視できないのでノイズの影響が抑制できる大消費電流に設定するように行う。これにより、入力信号を適切に増幅することができつつも、消費電流を抑制して発熱を軽減することができる。
【選択図】    図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、光や放射線等を電荷に変換するための変換層を備え、電荷に応じた信号を増幅するための増幅回路を備えた信号増幅用集積回路に係り、医用放射線撮像装置や産業用非破壊検査装置などに用いられる技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の信号増幅用集積回路は、増幅回路に対して十分な信号強度である場合には増幅度を小さく設定し、不十分な信号強度である場合には増幅度を大きく設定している。一般的に増幅回路は、入力される信号強度によって消費電流が若干変化することがあるものの、設定された増幅度によってその消費電流が大きく変化することはなく、ほぼ一定となっている。
【0003】
例えば、医用放射線撮像装置においては、「透視」や「撮影」といった撮影手法があるが、これらはそれぞれ放射線の強度が異なるので、増幅度の設定を変えることが一般的である。
【0004】
具体的には、「透視」の場合には、信号強度が弱いので増幅度を大きく設定するが、S/N比を向上させるために増幅回路には多くの消費電流を必要とする。増幅の際には、所要の信号だけでなく不要なノイズ成分までもが同様に増幅されてしまうので、増幅度を大きく設定する場合には消費電流を大きくして増幅回路自身のノイズを抑える。
【0005】
一方、「撮影」の場合には、信号強度が強いので1倍や3倍程度の小さな増幅度に設定している。したがって、増幅回路は少ない消費電流でも十分なS/N比とすることができる。
【0006】
このように医用技術においては、撮影手法に応じて増幅回路の増幅度が異なるが、一般的に信号増幅用集積回路は、両撮影手法に対応できるように、高い増幅度を要する「透視」に合わせて回路設計が行われている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような構成を有する従来例の場合には、次のような問題がある。
すなわち、従来の装置では、高い増幅度を要する「透視」に合わせて回路設計が行われている関係上、増幅回路の消費電流が高くなる。したがって、多くの電流が消費され、信号増幅用集積回路が発熱するだけでなく、この回路に電力を供給する電源自体も大型化するという問題がある。
【0008】
例えば、変換層にはアモルファスセレン(a−Se)という材料が用いられることが多いが、この物質は熱に弱く、40数℃で結晶化することが知られている。したがって、消費電流の増大による信号増幅用集積回路の発熱は極めて問題となる。このような問題を回避するためには、ヒートパイプやファン等を取り付けるなど放熱対策を講じる必要があって、形状の巨大化、重量の増大、ひいては取り付け位置の制限が生じる。
【0009】
この発明は、入力信号に応じた適切な増幅回路の消費電流となるように積極的に消費電流を可変することにより、入力信号を適切に増幅することができつつも、消費電流を抑制して発熱を軽減することができる信号増幅用集積回路を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、請求項1に記載の発明は、光や放射線を電荷に変換するための変換層からの信号を増幅する増幅回路を備えた信号増幅用集積回路において、入力される信号強度に応じて前記増幅回路の消費電流を可変する消費電流可変手段を備え、信号強度が強い場合には消費電流を小さくし、信号強度が弱い場合には消費電流を大きくすることを特徴とするものである。
【0011】
(作用・効果)
一般的に、増幅回路における回路自身の消費電流とノイズは反比例の関係にあるので、消費電流を小さくすればノイズが増大し、消費電流を大きくすればノイズが減少する。このような増幅回路の特性を積極的に利用し、入力される信号強度に応じて消費電流可変手段が増幅回路の消費電流を可変する。その可変は、信号強度が強い場合には増幅度が低く設定され、ノイズの影響が小さいので消費電流を小さくし、信号強度が弱い場合には増幅度が高く設定され、ノイズの影響が無視できないのでノイズの影響が抑制できる大消費電流に設定するように行う。これにより、入力信号を適切に増幅することができつつも、消費電流を抑制して発熱を軽減することができる。よって、形状の巨大化、重量の増大を抑制することができ、取り付け位置の自由度を高めることができる。
【0012】
また、前記増幅回路が複数段で構成され、前記消費電流可変手段は、全ての増幅回路の消費電流を可変することが好ましい(請求項2)。
【0013】
(作用・効果)全ての増幅回路について消費電流を可変することにより、効率的に消費電流を抑制することができる。
【0014】
また、前記増幅回路が複数段で構成され、前記消費電流可変手段は、一部の増幅回路に対する消費電流を遮断または供給することが好ましい(請求項3)。
【0015】
(作用・効果)複数の増幅回路のうち、一部の増幅回路に対する消費電流を遮断または供給することにより、増幅回路全体としての消費電流を可変することができる。
【0016】
また、前記消費電流可変手段は、入射する平均放射線強度にして1〜1000mR/minの範囲の所定値を境にして消費電流を可変することが好ましい(請求項4)。
【0017】
また、前記消費電流可変手段は、入力される信号強度に基づいて動作する制御スイッチを備えていることが好ましい(請求項5)。
【0018】
(作用・効果)制御スイッチは、増幅回路の電源ライン等について導通・非道通を切換えることができ、消費電流を可変することができる。
【0019】
なお、この明細書は、次のような信号増幅用集積回路についても開示している。
【0020】
(技術的課題)通常、信号増幅用集積回路は、「透視」や「撮影」といった撮影手法に応じて増幅度が決められるので、信号増幅用集積回路はいずれか一方に適するように集積回路がそれぞれに製造されている。そのため少なくとも二種類の集積回路を作り込む必要があり、集積回路製造用のマスクが全マスクプロセス数の二倍必要となる。また、品種が異なるので、最初のプロセスから区別して管理する必要がある。
【0021】
(1)光や放射線を電荷に変換するための変換層からの信号を増幅する増幅回路を備えた信号増幅用集積回路において、配線プロセス以前のプロセスを共通とし、入力される信号強度が強い場合には消費電流を小さくする配線パターンで製造し、入力される信号強度が弱い場合には消費電流を大きくする配線パターンで製造することを特徴とする信号増幅用集積回路。
【0022】
(作用・効果)配線プロセス以前のプロセスを共通で製造し、配線プロセス(コンタクトホールの形成も含む)における配線用のマスクだけを異なるものとして作り分ける。つまり、入力される信号強度が強い場合には、消費電流を小さくする配線パターンで製造し、入力される信号強度が弱い場合には、消費電流を大きくする配線パターンで製造する。
【0023】
これにより、そのため配線プロセスまでは共通のプロセスで製造することができ、マスクも配線用マスク以外を共通で使用することができる。したがって、配線プロセス以前においては、区別して管理しなくてもよく、管理を容易化することができる。
【0024】
(2)上記の(1)において、前記配線パターンは、全ての増幅器における電源ラインの配線を形成することを特徴とする信号増幅用集積回路。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照してこの発明の一実施例を説明する。
図1ないし図3はこの発明の一実施例に係り、図1はX線撮影装置の概略構成を示したブロック図であり、図2X線フラットパネル検出器の概略構成を示す斜視図であり、図3はX線フラットパネル検出器の層構造を示す断面図であり、図3はX線フラットパネル検出器の周辺回路の構成を示すブロック図である。
【0026】
天板1は、検査対象である被検体Mが載置されるものである。この天板1はX線透過材料などで構成されている。天板1を挟む位置には、X線管3とX線フラットパネル検出器5とが対向配備されている。
【0027】
撮影制御部7は、X線管3からのX線照射を制御する照射制御部9を制御する。照射制御部9の制御は、撮影者によって操作されるキーボード11やマウス13からの指示に応じて、撮影制御部11から出力される指令信号によって行われる。キーボード11やマウス13からは、「X線照射強度」と「増幅度」に関する情報が指示される。
【0028】
上述したX線フラットパネル検出器5は次のように構成されている。
【0029】
X線フラットパネル検出器5は、X線検出素子の配列として、例えば、横1536×縦1536(x×y)の正方形マトリックス構成が挙げられる。また、この平面寸法としては、縦横約43cmが例示される。外形としては平面形状を呈することから、胸部や腹部などの大きな部位を撮影するのに適した方形の検出面を構成させることが可能であること、視野周辺の歪みがほとんどなく高解像度であること、薄型・軽量であることなどの多くの利点を有する。
【0030】
このように多くの利点を備えたX線フラットパネル検出器5の具体的な構成は、次のようなものである。
すなわち、入射X線を電荷あるいは光に変換するX線変換層15と、このX線変換層15で生じた電荷あるいは光を検出する素子が縦横にマトリックス状に配置されてなる検出アレイ層17との積層構造を有する。
【0031】
このX線フラットパネル検出器5としては、図3に示す構造を採用した直接変換タイプを例に採って以下に説明するが、X線変換層15がシンチレータ層からなり、検出アレイ層17の表面に形成されたフォトダイオードなどの光検出素子によって光検出を行い、コンデンサに電荷を蓄える構成の間接変換タイプであってもよい。
【0032】
この発明の変換層に相当するX線変換層15は、入射X線を直ちに電荷に変換するセレン層(アモルファスセレン層)やCdZnTe層などから構成されている。その下層に位置する検出アレイ層17の表面には電荷検出素子19が形成されており、表面電極21に対向形成された電荷収集電極により電荷の検出を行ってコンデンサC1に蓄電する構成となっている。上記各電荷検出素子19と、その上層のX線変換層15の一部と、上記コンデンサC1とが一つのX線検出素子XDを構成している。
【0033】
各X線検出素子XDは、図4に示すように、それぞれTFT(Thin Film Transistor)23を介して縦横に延出された読み出し配線R1,R2に接続されている。これらの読み出し配線R1,R2は、それぞれが横読み出し駆動部RC1または縦読み出し駆動部RC2に接続されており、これらには読み出し用の走査信号与えられる。X線フラットパネル検出器5に形成されている複数個のX線検出素子XDを特定するには、横方向アドレスと縦方向アドレスを指定する縦・横の走査信号を出力すればよい。
【0034】
横読み出し駆動部RC1及び縦読み出し駆動部RC2では、縦・横の走査信号にしたがって各々の読み出し配線R1,R2に読み出し用の電圧が印加されるのに伴って、各X線検出素子XDから順にX線検出信号が出力信号として出力される。その際、TFT23及び読み出し配線R2を通り、さらにX線フラットパネル検出器5の後段に配備された、後述する信号収集部(29)の各増幅器25及びマルチプレクサ27を経て、出力信号がX線検出データとして収集されることになる。
【0035】
図1に戻る。
上記のように構成されたX線フラットパネル検出器5の後段には、データメモリを備えた信号収集部29が配備されている。信号収集部29は、X線フラットパネル検出器5で検出された透過X線の出力信号を記憶してゆく。そのときの記憶の仕方やX線フラットパネル検出器5の特定部分にあるX線検出素子XDの指定にあたる制御は、信号収集部29によって行われる。
【0036】
信号収集部29によって収集・記憶された透過X線の出力信号は、データ処理部31によって処理される。このデータ処理部31は透過X線の出力信号を処理対象とする。さらに処理部31には、モニタ33が接続されており、データ処理部31によって処理されたデータに基づいて画像が出力可能に構成されている。
【0037】
次に、図5を参照して、上述した検出アレイ層17における増幅回路を含む周辺回路について説明する。なお、図5は、増幅回路を含む周辺回路を示し、(a)は消費電流が大きい設定であり、(b)は消費電流が小さい設定である。また、上述した検出アレイ層17は、この発明における信号増幅用集積回路に相当する。
【0038】
各増幅器25は、信号の入力側から順に、チャージセンシングアンプCSAと、第1アンプMA1と、第2アンプMA2とを直列に備えている。各アンプCSA,MA1,MA2には、それぞれ制御スイッチ35を介して電力が供給される。制御スイッチ35は、二つのスイッチSW1,SW2を備え、一方が閉止の場合には他方が開放し、一方が開放の場合には他方が閉止するように動作する。
【0039】
チャージセンシングアンプCSAの電源ラインには、第1電源Vcc1と第2電源Vcc2が制御スイッチ35を介して接続され、第1アンプMA1の電源ラインには、第3電源Vcc3と第4電源Vcc4が制御スイッチ35を介して接続され、第2アンプMA2の電源ラインには、第4電源Vcc4と第5電源Vcc6が制御スイッチ35を介して接続されている。各電源の奇数番号のものと偶数番号のものとでは、奇数番号(第1電源Vcc1、第3電源Vcc3、第5電源Vcc5)の電源が、偶数番号(第2電源Vcc2、第4電源Vcc4、第6電源Vcc6)の電源に比較して大電流を供給可能となっている。
【0040】
具体的には、第1電源Vcc1は消費電流I1、第2電源Vcc2は消費電流I1、電源Vcc3は消費電流I3、電源Vcc4は消費電流I4、電源Vcc5は消費電流I5、電源Vcc6は消費電流I6を供給する。そして、消費電流I1,I3,I5>消費電流I2,I4,I6となっている。なお、消費電流I2,I4,I6は、増幅器CSA,MA1,MA2が動作するのに必要な最低限の電流に設定してある。
【0041】
各制御スイッチ35は、スイッチ切換え制御部37によって制御される。このスイッチ切換え制御部37には、撮影者によってキーボード11等を介して設定された「X線照射強度」と「増幅度」に関する情報が撮影制御部7から与えられる。これらの情報に基づいて、スイッチ切換え制御部37が各制御スイッチ35のスイッチSW1,SW2を切換える。X線平均照射強度としては、透視や撮影の双方に対応可能なように1〜1000mR/minの範囲で設定されるが、この範囲内の所定値を境にして、後述するスイッチの切換が行われる。所定値としては、例えば、5〜15mR/minが例示され、これより強い強度は撮影に利用され、弱い強度は透視に利用されるのが一般的である。もちろん、切換の設定が行われる所定値は複数あってもよく、消費電流の切換えスイッチも複数による多段切換であってもよい。さらには、制御スイッチ35による段階的な切換ではなく、リニアに消費電流を変更する手段を用いることも可能である。
【0042】
なお、上記のスイッチ切換え制御部37がこの発明における消費電流可変手段に相当する。
【0043】
動作を具体的に説明する。
「X線照射強度」が弱く、「増幅度」が高い場合には、図5(a)に示すように、スイッチ切換え制御部37が各制御スイッチ35をスイッチSW1側に切換え、チャージセンシングアンプCSAには大きな消費電流I1を供給し、第1アンプMA1にも大きな消費電流I3を供給し、第2アンプMA2にも大きな消費電流I5を供給する。つまり、入力される信号強度が弱い場合には、各アンプの消費電流が大きくなるようにする。
【0044】
また、「X線照射強度」が強く、「増幅度」が低い場合には、図5(b)に示すように、スイッチ切換え制御部37が各制御スイッチ35をスイッチSW2側に切換え、チャージセンシングアンプCSAには小さな消費電流I2を供給し、第1アンプMA1にも小さな消費電流I4を供給し、第2アンプMA2にも小さな消費電流I6を供給する。つまり、入力される信号強度が強い場合には、各アンプの消費電流が小さくなるようにする。
【0045】
一般的に、増幅回路における回路自身の消費電流とノイズは反比例の関係にあるので、消費電流を小さくすればノイズが増大し、消費電流を大きくすればノイズが減少する。このような増幅回路の特性を積極的に利用し、入力される信号強度に応じてスイッチ切換え制御部37が増幅回路CSA,MA1,MA2の消費電流を可変する。その可変は、信号強度が強い場合には増幅度が低く設定され、ノイズの影響が小さいので消費電流を小さくし、信号強度が弱い場合には増幅度が高く設定され、ノイズの影響が無視できないのでノイズの影響が抑制できる大消費電流に設定するように行う。これにより、入力信号を適切に増幅することができつつも、消費電流を抑制して発熱を軽減することができる。よって、検出アレイ層17の形状の巨大化、重量の増大を抑制することができ、取り付け位置の自由度を高めることができる。
【0046】
また、上記のように各増幅器CSA,MA1,MA2の全ての消費電流を可変することなく、図6に示すように消費電流を可変するようにしてもよい。
【0047】
すなわち、チャージセンシングアンプCSAには電源Vcc1が固定的に接続され、第1及び第2アンプMA1,MA2には、それぞれ電源Vcc3,Vcc5がスイッチSW3,SW4を介して接続されている。また、チャージセンシングアンプCSAの出力と第1アンプMA1の入力と、第2アンプMA2の出力は、スイッチSW5を介してバイパスするように接続されている。各スイッチSW3〜SW5は、スイッチ切換え制御部37によって開閉が制御される。
【0048】
動作を具体的に説明する。
「X線照射強度」が弱く、「増幅度」が高い場合には、図6(a)に示すように、スイッチ切換え制御部37がスイッチSW3,SW4を閉止するとともにスイッチSW5を開放して、チャージセンシングアンプCSAには大きな消費電流I1を供給し、第1アンプMA1にも大きな消費電流I3を供給し、第2アンプMA2にも大きな消費電流I5を供給する。つまり、入力される信号強度が弱い場合には、各アンプの消費電流が大きくなるようにする。
【0049】
また、「X線照射強度」が強く、「増幅度」が低い場合には、図6(b)に示すように、スイッチ切換え制御部37がスイッチSW3,SW4を開放するとともにスイッチSW5を閉止して、チャージセンシングアンプCSAには大きな消費電流I1で動作を継続させ、第1アンプMA1及び第2アンプMA2には大きな消費電流I3,I5の供給を遮断する。つまり、入力される信号強度が強い場合には、初段アンプCSAのみを動作させ、他のアンプMA1,MA2を非動作とする。
【0050】
このように一部の増幅器に対する消費電流を遮断または供給するように制御しても上述した構成と同様の効果を奏する。
【0051】
なお、この発明は上述した実施例に限定されるものではなく、以下のように変形実施が可能である。
【0052】
(1)スイッチ切換え制御部37は、「X線照射強度」と「増幅度」に関連する情報に基づいてスイッチを切換えるようにしたが、「X線照射強度」の情報だけに基づいてスイッチを切換えるようにしてもよいし、「増幅度」の情報のみに基づいてスイッチを切換えるようにしてもよい。
【0053】
(2)上記の実施例では、X線に基づいて画像化する装置に配備された信号増幅用集積回路を例に採って説明したが、γ線等の他の放射線や光などに基づき変換した電荷を増幅する信号増幅用集積回路に配備されたものであってもこの発明を適用することができる。
【0054】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、この発明によれば、増幅回路における回路自身の消費電流とノイズは反比例の関係という特性を積極的に利用し、入力される信号強度に応じて消費電流可変手段が増幅回路の消費電流を可変する。その可変は、信号強度が強い場合には増幅度が低く設定され、ノイズの影響が小さいので消費電流を小さくし、信号強度が弱い場合には増幅度が高く設定され、ノイズの影響が無視できないのでノイズの影響が抑制できる大消費電流に設定するように行う。これにより、入力信号を適切に増幅することができつつも、消費電流を抑制して発熱を軽減することができる。その結果、形状の巨大化、重量の増大を抑制することができ、取り付け位置の自由度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】X線撮影装置の概略構成を示したブロック図である。
【図2】X線フラットパネル検出器の概略構成を示す斜視図である。
【図3】X線フラットパネル検出器の層構造を示す断面図である。
【図4】X線フラットパネル検出器の周辺回路の構成を示すブロック図である。
【図5】増幅回路を含む周辺回路を示し、(a)は消費電流が大きい設定であり、(b)は消費電流が小さい設定である。
【図6】増幅回路を含む周辺回路の他の例を示し、(a)は消費電流が大きい設定であり、(b)は消費電流が小さい設定である。
【符号の説明】
1 … 天板
5 … X線フラットパネル検出器
15 … X線変換層(変換層)
17 … 検出アレイ層(信号増幅用集積回路)
25 … 増幅器
CSA … チャージセンシングアンプ
MA1 … 第1アンプ
MA2 … 第2アンプ
35 … 制御スイッチ
Vcc1〜6 … 第1〜第6電源
I1〜6 … 消費電流

Claims (5)

  1. 光や放射線を電荷に変換するための変換層からの信号を増幅する増幅回路を備えた信号増幅用集積回路において、入力される信号強度に応じて前記増幅回路の消費電流を可変する消費電流可変手段を備え、信号強度が強い場合には消費電流を小さくし、信号強度が弱い場合には消費電流を大きくすることを特徴とする信号増幅用集積回路。
  2. 請求項1に記載の信号増幅用集積回路において、前記増幅回路が複数段で構成され、前記消費電流可変手段は、全ての増幅回路の消費電流を可変することを特徴とする信号増幅用集積回路。
  3. 請求項1に記載の信号増幅用集積回路において、前記増幅回路が複数段で構成され、前記消費電流可変手段は、一部の増幅回路に対する消費電流を遮断または供給することを特徴とする信号増幅用集積回路。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の信号増幅用集積回路において、前記消費電流可変手段は、入射する平均放射線強度にして1〜1000mR/minの範囲の所定値を境にして消費電流を可変することを特徴とする信号増幅用集積回路。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の信号増幅用集積回路において、前記消費電流可変手段は、入力される信号強度に基づいて動作する制御スイッチを備えていることを特徴とする信号増幅用集積回路。
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