JP2004030834A - 磁気ヘッドサスペンション及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】経費及び労力を増加させることなく、バネ部品と積層体とを位置合わせ精度良く貼り合わせる。
【解決手段】積層体4とバネ部品6との一方が他方に埋め込まれるようにして貼り合わせて磁気ヘッドサスペンション5を製造する。このような構成によれば、高価な装置を使用することなく、積層体4とバネ部品6とを位置合わせ精度良く貼り合わせることができ、磁気ヘッドサスペンションの製造に要する経費及び労力を削減することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】積層体4とバネ部品6との一方が他方に埋め込まれるようにして貼り合わせて磁気ヘッドサスペンション5を製造する。このような構成によれば、高価な装置を使用することなく、積層体4とバネ部品6とを位置合わせ精度良く貼り合わせることができ、磁気ヘッドサスペンションの製造に要する経費及び労力を削減することができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば磁気ディスク装置等の回転式データ記憶装置に適用して好適な、磁気ヘッドサスペンション及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、磁気ディスク装置においては、回転動作する磁気ディスクの所望のトラック上に磁気ヘッドを正確に位置決めするために、磁気ヘッドサスペンションが利用されており、この磁気ヘッドサスペンションは、通常、電気絶縁性基板に電気回路となる導電材を積層して形成された積層体上に金属材から成るバネ部品を接着剤で貼りあわせることにより製造されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述のように、従来までの磁気ヘッドサスペンションは、バネ部品と積層体とを接着剤で貼りあわせることにより製造される構成となっているために、平面度と直線性を確保しつつ、且つ、再現性及び設置正確度を向上させて製造することが難しい。
【0004】
このような背景から、例えば引張り装置等の装置を利用した磁気ヘッドサスペンションの製造方法も考えられているが、一般にこのような装置は構成が複雑で非常に高価であるために、磁気ヘッドサスペンションの製造に要する経費が増加してしまう。また、このような装置を利用して磁気ヘッドサスペンションを製造する場合には、バネ部品と積層体の位置合わせ精度を向上させることが難しく、さらに、厳密な条件に基づいて装置及び製造工程を制御しなければならないために磁気ヘッドサスペンションの製造には多くの労力が必要となる。
【0005】
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、経費及び労力を増加させることなく、バネ部品と積層体とを位置合わせ精度良く貼り合わせて磁気ヘッドサスペンションを製造することが可能な、磁気ヘッドサスペンション及びその製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る磁気ヘッドサスペンションの製造方法の特徴は、回転動作する磁気ディスクの上方に磁気ヘッドを配置する磁気ヘッドサスペンションの製造方法であって、電気絶縁層、及び電気絶縁層上に積層され、磁気ヘッドと接続する電気回路が形成された導電層を有する積層体と、金属材料から成るバネ部品とを、一方が他方に埋め込まれるようにして張り合わせることにある。
【0007】
すなわち、本発明に係る磁気ヘッドサスペンションの製造方法においては、積層体とバネ部品の一方が他方に埋め込まれるようにして貼り合わせて磁気ヘッドサスペンションを製造する。このような構成によれば、高価な装置を使用することなく、積層体とバネ部品とを位置合わせ精度良く貼り合わせることができるので、磁気ヘッドサスペンションの製造に要する経費及び労力を削減することができる。
【0008】
なお、積層体と張り合わされるバネ部品の表面に積層体の形状と対応する溝部を形成し、積層体を溝部に挿入して積層体とバネ部品とを張り合わせるようにしてもよい。このような構成によれば、溝部を参考にしてバネ部品に対する積層体の位置を正確に認識し、積層体とバネ部品とを位置合わせ精度良く貼り合わせることが可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明に係る磁気ヘッドサスペンションは、例えば図1に示すようなヘッドサスペンションアセンブリに適用することができる。
【0010】
[ヘッドサスペンションアセンブリの概要]
図1に示すヘッドサスペンションアセンブリ1は、開口部2において磁気ヘッド3が接続される積層体4と、積層体4と貼りあわされて磁気ヘッドサスペンション5を形成するバネ部品6と、バネ部品6と接続する金属板7とを備える。そして、このヘッドサスペンションアセンブリ1は、図5(c)に示す様に、金属板7と接続するアーム部16により回転動作することにより、磁気ヘッド3を磁気ディスク上に正確に位置決めする。
【0011】
[積層体の構造及びその製造方法]
上記積層体4は表面部分に電気回路8を備え、この電気回路8は開口部2に設けられた磁気ヘッド3と接続する。このような構造の積層体4を製造する際は、始めに、図2(a)に示すような、25μm程度の膜厚を有する電気絶縁層11上に18μm程度の膜厚を有する銅層12が積層された基板を用意する。なお、上記電気絶縁性層11の材質としては例えばポリイミドを用いるとよい。また、上記銅層12は電気絶縁層11上に形成した金属シード層に電解めっき処理を施すことにより形成するとよい。
【0012】
次に、図2(b)に示すように銅層12表面に感光性レジスト層13を形成した後、露光処理及びエッチング処理を施すことにより、図2(c)に示すように、銅層12から成る電気回路8を形成する。そして、電気回路8の形成が完了すると、図2(d)に示すように、電気回路8上に回路保護のためのエポキシ系樹脂14を形成、硬化させ回路部15を形成する。
【0013】
次に、露光処理及びエッチング処理を施すことにより、図2(e)に示すように、回路部15が形成されていない箇所の電気絶縁性層11をエッチングして開口部9aを形成する。なお、開口部9aを形成するための電気絶縁層11のエッチング処理は、例えば強アルカリ性水溶液やプラズマエッチング装置を利用して行うとよい。
【0014】
最後に、基板洗浄後、エポキシ系樹脂が形成されていない回路部15に金メッキ処理を施すことにより(図示せず)、積層体4の製造処理は終了する。なお、図2(e)は、図1に示す直線A−A’において積層体4を切断した断面図を示す。
【0015】
[バネ部品の構造及びその製造方法]
上記バネ部品6は、図1及び図3に示すように、上記積層体4の開口部9aと対応する位置に形成された開口部9bと、この開口部9bの周部に形成された溝部10を備える。後述するように、上記溝部10には、積層体4と貼り合わされて磁気ヘッドサスペンション5を形成する際、積層体4の電気絶縁層11が挿入される。
【0016】
すなわち、より詳しく説明すると、上記溝部10の形状は、上記積層体4の電気絶縁層11の少なくとも一部(この実施形態の場合、図1に示す上記磁気ヘッド3を支持する部分Dを除くEに示す範囲の部分)がちょうど収まる形状となっている。これは、図1に示す磁気ヘッド3を支持する部分Dは、バネ部品6に対して固定されないフリーな浮いた状態となっている必要があるためである。
【0017】
なお、図3は、図1に示す直線C−C’においてバネ部品6を切断した断面図を示す。
【0018】
このような構造のバネ部品6を製造する際は、始めに、図4(a)に示すような金属材料20を用意し、塩化第二鉄又は塩化第二銅を用いたエッチング法、若しくは、プレス法によりこの金属材料20を成形することにより、図4(b)に示すような開口部9bを有する金属材料20を形成する。
【0019】
そして、図4(c)に示すように積層体4が張り合わされる領域以外の金属材料20表面に感光性レジスト層21を形成した後、金属材料20をハーフエッチングして溝部10を形成することにより、バネ部品6の製造処理は終了する。なお、図4(d)は、図1に示す直線B−B’においてバネ部品6を切断した断面図を示す。また、上記溝部10の深さは金属材料20の膜厚の1/2程度の深さを有するとよい。
【0020】
[磁気ヘッドサスペンションの製造方法]
上記積層体4とバネ部品6とを張り合わせて磁器ヘッドサスペンションを製造する際は、始めに、印刷法又はキャスト法を利用して、図5(a)に示すようにバネ部品6に形成された溝部10に接着剤21を塗布する。そして、図5(b),(c)に示すように、この溝部10に積層体4の電気絶縁層11部分を挿入し、接着剤21により積層体4とバネ部品とを貼り合わせることにより、磁気ヘッドサスペンション5を形成する。図5(b)は、図1の直線A−A’又はB−B’に沿う断面図を示す。また、図5(c)は、図1の直線C−C’に沿う断面図を示す。このように、この磁気ヘッドサスペンションの製造方法においては、積層体4を溝部10に挿入するだけで、積層体4をバネ部品6に対して位置精度良く配置し、貼り合わせることが可能となっているので、経費及び労力を増加させることなくバネ部品と積層体とを位置合わせ精度良く貼り合わせて磁気ヘッドサスペンションを製造することができる。なお、上記製造方法においては、溝部10に接着剤21を塗布することとしたが、積層体4の電気絶縁層11に接着剤21を塗布し、バネ部品6と貼り合わせるようにしてもよい。
【0021】
[その他の実施の形態]
以上、本発明の一実施形態の磁気ヘッドサスペンション及びその製造方法について説明したが、上述した実施形態の説明はあくまで本発明の一例である。このため、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることはもちろんである。
【0022】
【発明の効果】
本発明によれば、経費及び労力を増加させることなくバネ部品と積層体とを位置合わせ精度良く貼り合わせて磁気ヘッドサスペンションを製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気ヘッドサスペンションが適用されるヘッドサスペンションアセンブリの構成を示す分解斜視図である。
【図2】図1に示す積層体の製造方法を説明するための断面工程図である。
【図3】図1に示す直線C−C’におけるバネ部品の断面構造を示す模式図である。
【図4】図1に示すバネ部品の製造方法を説明するための断面工程図である。
【図5】本発明の実施の形態となる磁気ヘッドサスペンションの製造方法を説明するための断面工程図である。
【符号の説明】
1…ヘッドサスペンションアセンブリ、2,9a,9b…開口部、3…磁気ヘッド、4…積層体、5…磁気ヘッドサスペンション、6…バネ部品、7…金属板、8…電気回路、10…溝部、11…電気絶縁層、12…銅層、13…感光性レジスト層、20…金属材料、21…接着剤
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば磁気ディスク装置等の回転式データ記憶装置に適用して好適な、磁気ヘッドサスペンション及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、磁気ディスク装置においては、回転動作する磁気ディスクの所望のトラック上に磁気ヘッドを正確に位置決めするために、磁気ヘッドサスペンションが利用されており、この磁気ヘッドサスペンションは、通常、電気絶縁性基板に電気回路となる導電材を積層して形成された積層体上に金属材から成るバネ部品を接着剤で貼りあわせることにより製造されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述のように、従来までの磁気ヘッドサスペンションは、バネ部品と積層体とを接着剤で貼りあわせることにより製造される構成となっているために、平面度と直線性を確保しつつ、且つ、再現性及び設置正確度を向上させて製造することが難しい。
【0004】
このような背景から、例えば引張り装置等の装置を利用した磁気ヘッドサスペンションの製造方法も考えられているが、一般にこのような装置は構成が複雑で非常に高価であるために、磁気ヘッドサスペンションの製造に要する経費が増加してしまう。また、このような装置を利用して磁気ヘッドサスペンションを製造する場合には、バネ部品と積層体の位置合わせ精度を向上させることが難しく、さらに、厳密な条件に基づいて装置及び製造工程を制御しなければならないために磁気ヘッドサスペンションの製造には多くの労力が必要となる。
【0005】
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、経費及び労力を増加させることなく、バネ部品と積層体とを位置合わせ精度良く貼り合わせて磁気ヘッドサスペンションを製造することが可能な、磁気ヘッドサスペンション及びその製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る磁気ヘッドサスペンションの製造方法の特徴は、回転動作する磁気ディスクの上方に磁気ヘッドを配置する磁気ヘッドサスペンションの製造方法であって、電気絶縁層、及び電気絶縁層上に積層され、磁気ヘッドと接続する電気回路が形成された導電層を有する積層体と、金属材料から成るバネ部品とを、一方が他方に埋め込まれるようにして張り合わせることにある。
【0007】
すなわち、本発明に係る磁気ヘッドサスペンションの製造方法においては、積層体とバネ部品の一方が他方に埋め込まれるようにして貼り合わせて磁気ヘッドサスペンションを製造する。このような構成によれば、高価な装置を使用することなく、積層体とバネ部品とを位置合わせ精度良く貼り合わせることができるので、磁気ヘッドサスペンションの製造に要する経費及び労力を削減することができる。
【0008】
なお、積層体と張り合わされるバネ部品の表面に積層体の形状と対応する溝部を形成し、積層体を溝部に挿入して積層体とバネ部品とを張り合わせるようにしてもよい。このような構成によれば、溝部を参考にしてバネ部品に対する積層体の位置を正確に認識し、積層体とバネ部品とを位置合わせ精度良く貼り合わせることが可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明に係る磁気ヘッドサスペンションは、例えば図1に示すようなヘッドサスペンションアセンブリに適用することができる。
【0010】
[ヘッドサスペンションアセンブリの概要]
図1に示すヘッドサスペンションアセンブリ1は、開口部2において磁気ヘッド3が接続される積層体4と、積層体4と貼りあわされて磁気ヘッドサスペンション5を形成するバネ部品6と、バネ部品6と接続する金属板7とを備える。そして、このヘッドサスペンションアセンブリ1は、図5(c)に示す様に、金属板7と接続するアーム部16により回転動作することにより、磁気ヘッド3を磁気ディスク上に正確に位置決めする。
【0011】
[積層体の構造及びその製造方法]
上記積層体4は表面部分に電気回路8を備え、この電気回路8は開口部2に設けられた磁気ヘッド3と接続する。このような構造の積層体4を製造する際は、始めに、図2(a)に示すような、25μm程度の膜厚を有する電気絶縁層11上に18μm程度の膜厚を有する銅層12が積層された基板を用意する。なお、上記電気絶縁性層11の材質としては例えばポリイミドを用いるとよい。また、上記銅層12は電気絶縁層11上に形成した金属シード層に電解めっき処理を施すことにより形成するとよい。
【0012】
次に、図2(b)に示すように銅層12表面に感光性レジスト層13を形成した後、露光処理及びエッチング処理を施すことにより、図2(c)に示すように、銅層12から成る電気回路8を形成する。そして、電気回路8の形成が完了すると、図2(d)に示すように、電気回路8上に回路保護のためのエポキシ系樹脂14を形成、硬化させ回路部15を形成する。
【0013】
次に、露光処理及びエッチング処理を施すことにより、図2(e)に示すように、回路部15が形成されていない箇所の電気絶縁性層11をエッチングして開口部9aを形成する。なお、開口部9aを形成するための電気絶縁層11のエッチング処理は、例えば強アルカリ性水溶液やプラズマエッチング装置を利用して行うとよい。
【0014】
最後に、基板洗浄後、エポキシ系樹脂が形成されていない回路部15に金メッキ処理を施すことにより(図示せず)、積層体4の製造処理は終了する。なお、図2(e)は、図1に示す直線A−A’において積層体4を切断した断面図を示す。
【0015】
[バネ部品の構造及びその製造方法]
上記バネ部品6は、図1及び図3に示すように、上記積層体4の開口部9aと対応する位置に形成された開口部9bと、この開口部9bの周部に形成された溝部10を備える。後述するように、上記溝部10には、積層体4と貼り合わされて磁気ヘッドサスペンション5を形成する際、積層体4の電気絶縁層11が挿入される。
【0016】
すなわち、より詳しく説明すると、上記溝部10の形状は、上記積層体4の電気絶縁層11の少なくとも一部(この実施形態の場合、図1に示す上記磁気ヘッド3を支持する部分Dを除くEに示す範囲の部分)がちょうど収まる形状となっている。これは、図1に示す磁気ヘッド3を支持する部分Dは、バネ部品6に対して固定されないフリーな浮いた状態となっている必要があるためである。
【0017】
なお、図3は、図1に示す直線C−C’においてバネ部品6を切断した断面図を示す。
【0018】
このような構造のバネ部品6を製造する際は、始めに、図4(a)に示すような金属材料20を用意し、塩化第二鉄又は塩化第二銅を用いたエッチング法、若しくは、プレス法によりこの金属材料20を成形することにより、図4(b)に示すような開口部9bを有する金属材料20を形成する。
【0019】
そして、図4(c)に示すように積層体4が張り合わされる領域以外の金属材料20表面に感光性レジスト層21を形成した後、金属材料20をハーフエッチングして溝部10を形成することにより、バネ部品6の製造処理は終了する。なお、図4(d)は、図1に示す直線B−B’においてバネ部品6を切断した断面図を示す。また、上記溝部10の深さは金属材料20の膜厚の1/2程度の深さを有するとよい。
【0020】
[磁気ヘッドサスペンションの製造方法]
上記積層体4とバネ部品6とを張り合わせて磁器ヘッドサスペンションを製造する際は、始めに、印刷法又はキャスト法を利用して、図5(a)に示すようにバネ部品6に形成された溝部10に接着剤21を塗布する。そして、図5(b),(c)に示すように、この溝部10に積層体4の電気絶縁層11部分を挿入し、接着剤21により積層体4とバネ部品とを貼り合わせることにより、磁気ヘッドサスペンション5を形成する。図5(b)は、図1の直線A−A’又はB−B’に沿う断面図を示す。また、図5(c)は、図1の直線C−C’に沿う断面図を示す。このように、この磁気ヘッドサスペンションの製造方法においては、積層体4を溝部10に挿入するだけで、積層体4をバネ部品6に対して位置精度良く配置し、貼り合わせることが可能となっているので、経費及び労力を増加させることなくバネ部品と積層体とを位置合わせ精度良く貼り合わせて磁気ヘッドサスペンションを製造することができる。なお、上記製造方法においては、溝部10に接着剤21を塗布することとしたが、積層体4の電気絶縁層11に接着剤21を塗布し、バネ部品6と貼り合わせるようにしてもよい。
【0021】
[その他の実施の形態]
以上、本発明の一実施形態の磁気ヘッドサスペンション及びその製造方法について説明したが、上述した実施形態の説明はあくまで本発明の一例である。このため、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることはもちろんである。
【0022】
【発明の効果】
本発明によれば、経費及び労力を増加させることなくバネ部品と積層体とを位置合わせ精度良く貼り合わせて磁気ヘッドサスペンションを製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気ヘッドサスペンションが適用されるヘッドサスペンションアセンブリの構成を示す分解斜視図である。
【図2】図1に示す積層体の製造方法を説明するための断面工程図である。
【図3】図1に示す直線C−C’におけるバネ部品の断面構造を示す模式図である。
【図4】図1に示すバネ部品の製造方法を説明するための断面工程図である。
【図5】本発明の実施の形態となる磁気ヘッドサスペンションの製造方法を説明するための断面工程図である。
【符号の説明】
1…ヘッドサスペンションアセンブリ、2,9a,9b…開口部、3…磁気ヘッド、4…積層体、5…磁気ヘッドサスペンション、6…バネ部品、7…金属板、8…電気回路、10…溝部、11…電気絶縁層、12…銅層、13…感光性レジスト層、20…金属材料、21…接着剤
Claims (4)
- 回転動作する磁気ディスクの上方に磁気ヘッドを配置する磁気ヘッドサスペンションであって、
電気絶縁層、及び当該電気絶縁層上に積層され、前記磁気ヘッドと接続する電気回路が形成された導電層を有する積層体と、
金属材料から成るバネ部品とを備え、
前記積層体と前記バネ部品とは一方が他方に埋め込まれるようにして張り合わされていること
を特徴とする磁気ヘッドサスペンション。 - 請求項1に記載の磁気ヘッドサスペンションであって、
前記バネ部品は前記積層体と張り合わされる表面に当該積層体の少なくとも一部分の形状と対応する溝部を有し、
前記積層体の少なくとも一部分は前記溝部に挿入されて前記バネ部品と張り合わされていること
を特徴とする磁気ヘッドサスペンション。 - 回転動作する磁気ディスクの上方に磁気ヘッドを配置する磁気ヘッドサスペンションの製造方法であって、
電気絶縁層、及び当該電気絶縁層上に積層され、前記磁気ヘッドと接続する電気回路が形成された導電層を有する積層体と、金属材料から成るバネ部品とを貼り合わせる接合ステップを有し、
前記接合ステップにおいては、前記積層体と前記バネ部品の一方が他方に埋め込まれるようにして積層体とバネ部品を張り合わせること
を特徴とする磁気ヘッドサスペンションの製造方法。 - 請求項3に記載の磁気ヘッドサスペンションの製造方法であって、
前記積層体と張り合わされる前記バネ部品の表面に当該積層体の少なくとも一部分の形状と対応する溝部を形成するステップを有し、
前記接合ステップにおいては、前記積層体の少なくとも一部分を前記溝部に挿入して積層体とバネ部品とを張り合わせること
を特徴とする磁気ヘッドサスペンションの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002188242A JP2004030834A (ja) | 2002-06-27 | 2002-06-27 | 磁気ヘッドサスペンション及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002188242A JP2004030834A (ja) | 2002-06-27 | 2002-06-27 | 磁気ヘッドサスペンション及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004030834A true JP2004030834A (ja) | 2004-01-29 |
Family
ID=31183053
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002188242A Pending JP2004030834A (ja) | 2002-06-27 | 2002-06-27 | 磁気ヘッドサスペンション及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004030834A (ja) |
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2002
- 2002-06-27 JP JP2002188242A patent/JP2004030834A/ja active Pending
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Date | Code | Title | Description |
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