JP2004030595A - 設備機器点検調査用携帯端末装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】設備機器の点検調査業務を簡易に効率よく行うことができる設備機器の点検調査用の携帯端末装置を提供する。
【解決手段】表示手段3、入力手段5、データ記録部7とからなる携帯端末装置1において、携帯端末装置1の入力手段5が、点検調査した設備の各部材ごとの図面を入力することにより設備機器の配置状況を表す配置図を作図する作図機能11を有する。そして、その作図機能11は作図した設備機器の各部材ごとの材質・寸法等の条件を入力する条件入力部13を備え、この作図機能の条件入力部13には各設備機器の各部材ごとの条件を入力すると点検調査項目のうち一部の点検調査項目の点検調査結果が入力される。
【選択図】 図6
【解決手段】表示手段3、入力手段5、データ記録部7とからなる携帯端末装置1において、携帯端末装置1の入力手段5が、点検調査した設備の各部材ごとの図面を入力することにより設備機器の配置状況を表す配置図を作図する作図機能11を有する。そして、その作図機能11は作図した設備機器の各部材ごとの材質・寸法等の条件を入力する条件入力部13を備え、この作図機能の条件入力部13には各設備機器の各部材ごとの条件を入力すると点検調査項目のうち一部の点検調査項目の点検調査結果が入力される。
【選択図】 図6
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、設備機器の点検調査及び配置図を作成するための設備機器点検調査用携帯端末装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
プロパンガスメータ、接続用ホース、配管等のいわゆる設備機器については、定期的に点検調査を行うことが法律や条令等により義務づけられている。このような設備機器の点検調査では、予め定められた設備機器の点検調査項目に従い、設備機器の点検調査を管理する所定の管理センターまたはその管理センターの委託を受けた委託業者(販売事業者を含む)が設備機器の点検調査を行っている。そして、設備機器を点検調査した結果は所定の管理台帳に入力され、設備機器の点検調査結果のデータとして管理センターまたは管理センターの委託を受けた委託業者が管理している。
【0003】
また、法律等によっては設備機器の配置図の作成が義務づけられており、その場合は設備機器の点検調査と併せて設備機器の配置図を作成し、これを管理台帳に入力することにより設備機器の配置図のデータとして点検調査結果と併せて管理センターや委託業者により管理されている。
【0004】
これらの設備機器の点検調査業務では、業務の一元管理を図るため、コンピュータや携帯端末装置が用いられている。
【0005】
特開平7−262228号公報には、設備機器点検調査用携帯端末装置の一例が記載されている。
【0006】
【特許文献】特開平7−262228号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
設備機器の点検調査において設備機器の配置図の作成が義務づけられている場合に、設備機器の管理台帳を作成する際に設備機器の点検調査結果と作成した配置図とが別々に管理台帳に入力されるため、設備機器の各部材のうち点検調査項目と配置図とに共通して関わる部材については、その材質や寸法等を入力する作業が重複して行われている。
【0008】
また、設備機器の配置図を作成する際に、すでにデータ化された配置図の一部を修正すれば配置図が作成できる場合でも、その設備機器について最初から配置図を作成しなければならず、設備機器の配置図の作成作業が煩雑となっている。
【0009】
また、設備機器の配置図の作成は、一般に手書きで行われるため、作図する者の経験度等により配置図の精度が異なる。この点に関しては、多くの作図ソフトが市販されているが、市販の作図ソフトでは配置図の作成作業が複雑であるため、設備機器の配置図を作成する者が情報機器端末装置等の取扱いに不慣れな高齢者等である場合に、データの入力ミス等が発生するおそれがある。その上、これらの市販ソフトは作図のみを目的としているため、携帯端末装置を用いる場合や作図データ以外の文字データ等と組み合わせて用いる場合に適していない。
【0010】
また、設備機器の最適配置は、設備機器の点検調査結果に基づいて特定されるが、設備機器の点検調査結果と作成した設備機器の配置図とはそれぞれデータとして関連づけがなされていないため、作成した設備機器の配置図上に設備機器の不良個所を反映させることができず、点検調査作業をしながら設備機器の最適配置を把握することができない。
【0011】
本発明の目的は、設備機器の点検調査業務を簡易に効率よく行うことができる設備機器点検調査用携帯端末装置を提供することにある。
【0012】
本発明の他の目的は、設備機器の配置図の作成を容易にすることができる設備機器点検調査用携帯端末装置を提供することにある。
【0013】
本発明の他の目的は、作成した設備機器の配置図に作図者による精度のバラツキが少なく、設備機器の配置図を容易に作成できる設備機器点検調査用携帯端末装置を提供することにある。
【0014】
本発明の他の目的は、誰もが簡単に設備機器の配置図を容易に作成することができる設備機器点検調査用携帯端末装置を提供することにある。
【0015】
本発明の他の目的は、設備機器の最適配置や不良個所の把握が容易な設備機器点検調査用携帯端末装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明が改良の対象とする設備機器点検調査用携帯端末装置は、点検調査項目表示手段と、点検調査結果入力手段と、点検調査結果データ記録部とを具備する。点検調査項目表示手段は、設備機器を点検調査することについて予め定められた点検調査項目を表示画面に表示させる機能を有している。また点検調査結果入力手段は、点検調査項目に従って点検調査した点検調査結果を表示画面を介して直接入力する機能を有する。表示画面を介して直接入力する機能とは、表示画面上に表示される各種の表示部に入力機能を発揮させるものであり、例えば市販の携帯用端末装置に実装されているペンタッチ入力機能を点検調査結果の入力用に設定してしかもデータを点検調査結果データ記録部に記憶させる機能を意味する。点検調査結果データ記録部は、点検調査結果入力手段により入力された点検調査結果を点検調査結果データとして記録するものである。
【0017】
本発明においては、作図用データ記憶手段と、作図用データ入力手段と、配置図作成手段とを更に設ける。作図用データ記憶手段は、設備機器の配置状況を表す配置図を作成するための作図用データを記憶するものである。作図用データ記憶手段は、前述の点検調査結果データ記録部とは完全に別個に作成してもよいが、一部の記憶部が前述の点検調査結果データ記録部と共用されるものであってもよい。作図用データ入力手段は、作図用データ記憶手段に作図用データを入力する機能を発揮するものであり、前述の点検調査結果入力手段と同様に、例えば、表示画面上に表示される各種の表示部に入力機能を発揮させるものでもよい。そして配置図作成手段は、作図用データに基づいて表示手段の表示画面上に配置図を表示させるものである。本発明は、入力した作図用データのうち点検調査結果入力手段により入力する点検調査結果データとして利用できるデータを、点検調査結果データ記録部にも記録するように作図用データ入力手段を構成するか、または点検調査結果データのうち作図用データとして利用できるデータを作図用データ記憶手段にも記憶させるように点検調査結果入力手段を構成することを特徴とする。
【0018】
本発明によれば、設備機器の配置図を作成するためのデータ入力作業を行うときに同時に設備機器の点検調査のデータ入力作業の少なくとも一部を自動的に実行されるか、または設備機器の点検作業のためのデータ入力作業を行うときに同時に設備機器の配置図を作成するためのデータ入力作業の少なくとも一部が自動的に実行される。そのため設備機器の点検調査業務におけるデータ入力の重複作業を省略することができる。
【0019】
なおサーバとの間でデータのやりとりをするためには、通信部を備えていればよい。この通信部は、点検調査結果データ記録部に記録された点検調査項目及び点検調査結果並びに作図用データ記憶手段に記憶されたデータを送信する機能と、点検調査結果データ記録部に記録される点検調査項目及び点検調査結果並びに作図用データ記憶手段に記憶されるデータを受信する機能のいずれか一方を備えていればよい。このような通信部を備えていれば、点検作業結果を逐次センターにデータを転送できる上、点検に必要な情報を簡単に入手できるので、一連の点検作業をスピーディに行うことができる。
【0020】
また定型化された設備機器の配置図がテンプレートとして複数種類記憶されたテンプレート記憶手段を更に設けてもよい。テンプレート記憶手段を設ける場合には、テンプレート記憶手段に記憶された複数種類のテンプレートから選択された適宜のテンプレートと作図用データ記憶手段に記憶された作図用データとを用いて配置図を表示画面上に表示する機能(配管図表示機能)を配置図作成手段に持たせればよい。テンプレートを用いると、すでにデータ化された配置図の一部を修正すればよく、その設備機器について最初から配置図を作成する必要がないため、設備機器の配置図の作成作業が容易になって、配置図の作成時間を短縮できる。なおこの場合、配置図の修正が必要な場合には、作図用データ入力手段により作図用データを修正することにより、簡単に配置図の修正ができる。
【0021】
また配置図作成手段は、作図用データ記憶手段に記憶された作図用データの格納場所を特定するための符号を、対応する作図用データに従って表示画面上に表示された図面部分に隣接してまたは図面部分上に表示する符号表示機能を有しているのが好ましい。配置図作成手段が、このような符号表示機能を有している場合には、配置図の修正を行う際に、表示画面上の符号を基準にして、修正個所の特定を行うことができる。また表示画面上に表示された符号を指定することにより、表示画面上に作図用データ記憶手段に記憶されたデータを表示するデータ表示機能を配置図作成手段に持たせることも可能になる。このようなデータ表示機能を発揮させることができると、図面の修正作業を行う際及び点検調査を行う際のいずれにおいても、入力済みのデータの確認作業を迅速に行うことができる。
【0022】
また作図用データ入力手段には、表示画面上における作図の始点位置データと終点位置データとを表示画面をプロットすることにより入力するプロット入力機能を持たせることが好ましい。このプロット入力機能は、表示画面のプロット位置が予め定めた規定位置から外れているときに、最も近い規定位置がプロットされたものと補正して始点位置データ及び終点位置データを確定する機能である。作図用データ入力手段が、このようなプロット入力機能をもつと、表示画面上の位置をプロットしながら作図作業及び修正作業を進める際の作業性が大幅に向上する。
【0023】
また点検調査結果から設備機器の配置状態の良否を判定する配置状態良否判定手段を更に設けても良い。この場合、配置図作成手段には、配置状態良否判定手段により判定された不良個所を表示画面上の配置図に表示する機能(不良個所表示機能)を持たせるのが好ましい。このような構成を採用すると、作成した設備機器の配置図上に設備機器の不良個所を反映させることができるため、点検調査作業をしながら設備機器の最適配置を把握することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例を説明する。まず最初に、本発明の設備機器点検調査用携帯端末装置の第1の実施の形態の基本構成を、図1のブロック図を用いて説明する。図2及び図3は、図1の実施の形態を公知の携帯用端末装置を用いて実現する場合に用いるソフトウエアの主要部の基本アルゴリズムを示している。この設備機器点検調査用携帯端末装置Aは、点検調査項目表示手段Bと、点検調査結果入力手段Cと、点検調査結果データ記録部Dと、作図用データ入力手段Eと、作図用データ記憶手段Fと、配置図作成手段Gと、テンプレート記憶手段Hと、配置状態良否判定手段Iと、通信部Jと、表示画面K及び表示画面駆動回路Lから構成される表示手段Mとから構成される。点検調査項目表示手段Bは、設備機器を点検調査することについて予め定められた点検調査項目を、表示画面駆動回路Lを動作させて表示手段Mの表示画面Kに表示させる機能を有している。点検調査結果入力手段Cは、表示画面K上に表示された点検調査項目に従って点検調査した点検調査結果を表示画面Kを介して点検調査結果データ記憶部Dに直接入力する機能を有するように構成されている。具体的には、点検調査結果入力手段Cは、表示画面K上に表示される各種の表示部に入力機能を発揮させる。この例では携帯用端末装置に実装されているペンタッチ入力機能を点検調査結果の入力用に設定して、点検調査結果データを点検調査結果データ記録部Dに記録する。点検調査結果データ記録部Dは、点検調査結果入力手段Cにより入力された点検調査結果を点検調査結果データとして記録する書込及び読み出しが可能なメモリである。点検調査の際のアルゴリズムのフローは、図2に示すステップST101〜ステップST104によって構成される。
【0025】
作図用データ入力手段Eは、作図用データ記憶手段Fに作図用データを入力する機能を発揮するものであり、前述の点検調査結果入力手段Cと同様に、例えば、表示画面K上に表示される各種の表示部に入力機能を発揮させるものである。この実施の形態では、入力した作図用データのうち点検調査結果入力手段Cにより入力する点検調査結果データとして利用できるデータを、点検調査結果データ記録部Dにも記録するように作図用データ入力手段Eを構成している。また作図用データ記憶手段Fは、設備機器の配置状況を表す配置図を作成するための作図用データを記憶する書込及び読み出しが可能なメモリである。この作図用データ記憶手段Fは、前述の点検調査結果データ記録部Dとは別個のもとして構成してある。
【0026】
配置図作成手段Gは、作図用データ記憶手段Fに記憶された作図用データに基づいて表示画面駆動回路Lを動作させて表示画面K上に配置図を表示させるものである。この配置図作成手段Gは、作図用データ記憶手段Fに記憶された作図用データの格納場所を特定するための符号を、対応する作図用データに従って表示画面K上に表示された図面部分に隣接してまたは図面部分上に表示する符号表示機能を有している。その結果、配置図作成手段Gは、配置図の修正を行う際に、表示画面K上の符号を基準にして、修正個所の特定を行うことを可能にしている。更に本実施の形態の配置図作成手段Gは、表示画面K上に表示された符号を指定することにより、表示画面K上に作図用データ記憶手段Fに記憶されたデータを表示するデータ表示機能を有している。したがって本実施の形態によれば、図面の修正作業を行う際及び点検調査を行う際のいずれにおいても、入力済みのデータの確認作業を迅速に行うことができる。
【0027】
テンプレート記憶手段Hには、定型化された設備機器の配置図がテンプレートとして複数種類記憶されている。テンプレート記憶手段Hを設ける場合、配置図作成手段Gには、テンプレート記憶手段Hに記憶された複数種類のテンプレートから選択された適宜のテンプレートと作図用データ記憶手段Fに記憶された作図用データとを用いて配置図を表示画面K上に表示する機能(配管図表示機能)を持たせている。テンプレートを用いると、すでにデータ化された配置図の一部を修正すればよく、その設備機器について最初から配置図を作成する必要がないため、設備機器の配置図の作成作業が容易になって、配置図の作成時間を短縮できる。なおこの場合、配置図の修正が必要な場合には、作図用データ入力手段Eにより作図用データを修正することにより、簡単に配置図の修正ができる。配置図作成手段Gが、テンプレートを用いるか否かは図示しない選択スイッチからの選択により定まる。テンプレートを用いない場合、配置図作成手段Gは、予め定めた順番で作図用データ記憶手段Fに記憶したデータに基づいて、適宜に配置図作成用のデータを作成して表示画面Kに出力する。
【0028】
配置状態良否判定手段Iは、点検調査結果から設備機器の配置状態の良否を判定する。本実施の形態では、配置図作成手段Gに、配置状態良否判定手段Iにより判定された不良個所を表示画面K上の配置図に表示する機能(不良個所表示機能)を持たせている。その結果、作成した設備機器の配置図上に設備機器の不良個所を反映させることができるため、点検調査作業をしながら設備機器の最適配置を把握することができる。
【0029】
通信部Jは、センターPのサーバとの間でネットワークNを介してデータのやりとりをするために用いられる。この通信部Jは、点検調査結果データ記録部Dに記録された点検調査項目及び点検調査結果並びに作図用データ記憶手段Fに記憶されたデータを送信する機能と、点検調査結果データ記録部Dに記録される点検調査項目及び点検調査結果並びに作図用データ記憶手段Dに記憶されるデータを受信する機能の両方を備えている。本実施の形態では、通信部Jを備えていれば、点検作業結果を逐次センターPにデータを転送できる上、点検に必要な情報を簡単に入手できる。
【0030】
図1の実施の形態における、作図作業の際のアルゴリズムのフローは、図3に示すステップST201〜ステップST212によって構成される。
【0031】
図4は、本発明の第2の実施の形態の基本構成を示すブロック図である。この実施の形態は、点検調査結果データのうち作図用データとして利用できるデータを作図用データ記憶手段Fにも記憶させるように点検調査結果入力手段C´を構成している点で、図1の実施の形態と相違する。その他の点は、図1の実施の形態と同じであるので説明は省略する。また図5は、この実施の形態において、点検調査作業を行う際のアルゴリズムのフローを示しており、このフローは図5に示すステップST301〜ステップST306によって構成される。
【0032】
第1及び第2の実施の形態のいずれによっても、設備機器の点検調査業務におけるデータ入力の重複作業を省略することができる。
【0033】
図6は、前述の第1の実施の形態を使用するプログラムを中心にして別の観点から表現した具体的な実施例のブロック図を示している。
【0034】
図6の中で1は携帯端末装置である。携帯端末装置1は、液化石油ガス(以下LPガスという)の設備機器を点検調査に用いられ、主に表示手段3、入力手段5、データ記録部7及び通信部9から構成されている。携帯端末装置1の表示手段3は、表示画面4を備えており、その表示画面4には設備機器を点検調査することについて予め定められた点検調査項目が表示される。入力手段5では、この点検調査項目に従いLPガスの設備機器を点検調査をする者(オペレータ)が点検調査し、その点検調査結果が表示手段3の表示画面4を介して直接入力される。入力手段5により入力された設備機器の点検調査結果が、データとしてデータ記録部7に記録される。そしてデータ記録部7に記録された点検調査結果は、通信部9により送信または受信される。
【0035】
本発明の実施の形態では、携帯端末装置1の入力手段5がLPガス設備の各部材ごとの図面を入力することにより設備機器の配置状況を表す配置図(配管図)を作図する作図機能11を備えている。この作図機能11は、作図したLPガス設備機器の各部材ごとの材質・寸法等の条件を入力する条件入力部13を備えている。
【0036】
本発明の実施の形態の作図機能11は、LPガスの配管図が定型化された複数のテンプレート15を備えている。また、作図機能11は、プロット入力手段17と、プログラム手段19とを有している。このプログラム手段19は、始点位置判定プログラム21、終点位置判定プログラム23及び配置位置決定プログラム25から構成されている。そして、終点位置判定プログラム23は、補正機能27を備えている。さらに、作図機能11は、最適配置判定プログラム29と、不良個所判定プログラム31と不良個所表示機能33とを備えている。
【0037】
図6の帯端末装置1を構成するこれらのプログラムにより、図1の携帯端末装置Aの各構成すなわち点検調査項目表示手段B、点検調査結果入力手段C、点検調査結果データ記録部D、作図用データ入力手段E、作図用データ記憶手段F、配置図作成手段G、テンプレート記憶手段H、配置状態良否判定手段I、通信部J及び表示手段M(表示画面K及び表示画面駆動回路L)からなる構成が実行される。また、図2及び図3のアルゴリズムにより、図6の携帯端末装置1のプログラムが実行されることにより、図1の各構成が実行される。
【0038】
図7は、携帯端末装置1を用いてLPガス設備機器の点検調査を行う手順を示すアルゴリズムのフローであり、本発明の第1の実施の形態において設備機器の配置図を作成する手順を示すアルゴリズムのフローである。図8(A)〜(E)及び図9(A)〜(H)は、携帯端末装置1を用いてLPガス設備機器の点検調査結果(配管図に限るもの)を作成する作成画面の画面表示の一例である。図10(A)〜(E)は、携帯端末装置1を用いてLPガス設備機器の点検調査結果(配管図以外のデータ)を入力する入力画面の画面表示の一例である。図11(A)〜(C)は、携帯端末装置1を用いたLPガスの点検調査結果の終了画面の画面表示の一例である。図12(A)及び(B)は、携帯端末装置1を用いてLPガス設備機器の点検調査に間するデータを送受信する通信画面の画面表示の一例である。以下、図7のフローチャート及び図8〜図12の表示画面の一例を用いて、本発明の実施の形態を具体的に説明する。
【0039】
図7のフローチャートでは、まずオペレータが、携帯端末装置1のスイッチをオンにして、表示手段3の表示画面4にLPガス点検調査について作業項目を選択するための初期画面(メニュー画面)を表示させる(ST1)。初期画面(メニュー画面)は図8(A)に示されており、この初期画面には「定期保安点検調査」、「配管図作成」、「埋設管調査」、「データ送信」、「データ受信」等の8つ作業を選択する選択ボタンが表示される。なお、携帯端末装置1は、携帯端末装置本体と先端が携帯端末装置の表示画面に触れると(タップされると)携帯端末装置が圧力に反応するプラスチックのペンとから構成されている。オペレータは、このペンで「データの受信」のボタンをタップすることにより、予め定められたLPガス設備機器の点検調査項目を通信ネットワーク回線を通じて管理センターから受信し(ST2)、受信した点検調査項目のデータは携帯端末装置1のデータ記録部7内に格納される。これらの点検調査項目に従ってLPガスの設備機器を点検調査し(ST3)、設備機器を点検調査するにあたっては、配管図の作成をするか否かを選択する(ST4)。配管図の作成をする場合は初期画面の「配管図作成」ボタンをタップして配管図の作成画面を表示させ(ST5)、配管図の作成がない場合は「定期保安点検調査」、「埋設管調査」等の「配管図作成」以外のボタンをタップして配管図のデータ入力以外の点検調査結果のデータ(文字データのみ)の入力画面を表示させる(ST21)。ここではまず、配管図の作成画面の操作から説明する。ST5で「配管図作成」ボタンをタップすると、図8(B)に示すようにLPガス設備機器の点検調査対象となる消費者の一覧が表示された消費者一覧画面が表示される。この一覧画面から点検調査の対象とする消費者名を選択してタップすると(ST6)、図8(C)に示すように選択した消費者の基本情報を入力する基本情報入力画面が表示される。この画面では、選択した消費者の氏名、住所、施設区分等の基本情報を入力する(ST7)。消費者の基本情報の入力が完了したら、図8(C)の画面の下部に示された「アイソメ」ボタンをタップする。すると、図8(D)に示すように、表示画面には「最初から描きますか?」の文字が表示され、その下に「はい」及び「いいえ」のボタンが表示され、ここで「はい」をタップする。すると、選択した消費者の配管図がすでにデータとして入力されている場合は、図8(E)に示すように表示画面には「ファイルにこの消費者の配管データがあります。このファイルデータから作図をしますか?」の文字及び「はい」及び「いいえ」のボタンが表示される。この既作成の配管データを利用して配管図を作成する場合は「はい」をタップし、既作成の配管データを利用しない場合は「いいえ」をタップする(ST8)。ここでは、「いいえ」を選択して既作成の配管図を利用しないで配管図の作成をする。
【0040】
次にLPガス配管図の作成について作図機能11の構成を説明する(ST10)。作図機能11は、配管図が、常に、どこからどこまでどのような部材または材料をどのような寸法で設置するか、またその際に埋設部や隠蔽部があるか等の情報を選択しながら入力することにより、LPガス設備機器の配置状況を表すことができる。具体的には図9(A)〜(H)の作図画面及び部材入力画面に各情報を入力することにより配管図を作成する。ここで、作図画面は、図9(A)等に示すように、各々60°ずつ3方向に回転した複数の直線が平行に表示されており且つこれらの複数の直線が交差することにより互いに同じ大きさの正三角形ができるように表示された網目状のグラフ(アイソメ図用グラフ)を構成している。また、部材入力の画面は、図9(B),(C)及び(D)に示すように、始点の部材名、材質、埋設の有無、隠蔽の有無、口径寸法及び長さ寸法並びに終点の部材名をそれぞれ入力する入力欄が表示されている。これらの入力欄には、配管図を作図する途中で適宜、部材名、材質、寸法等の条件を入力する(ST13及びST16)。具体的には、部材名として配管、エルボ、一口コック等の名称を入力し、材料としては、白管、ポリエチレン管、被服黒管等の材料名を入力する。また口径として15A、20A、32A等の寸法を入力し、埋設及び隠蔽について有または無を選択し、長さについてcm単位で数字を入力する。これらの構成は作図機能11の条件入力部13を示している。この構成により、LPガスの各部材の部材名等の条件入力を伴った配管図を作成することにより同時に設備機器の点検調査の一部を補うことになるため、設備機器の点検調査業務における重複作業を省略することができる。
【0041】
ST8で、既作成の配管データを利用して配管図を作成する場合は、図8(E)の表示画面で「はい」をタップすることにより、既作成の配管図を作図画面上に表示し(ST9)、これを修正することにより配管図を作成する(ST10)。なお、この構成は本発明のテンプレート15を示している。このように既作成の配管図を修正する、すなわちテンプレート15を修正することにより設備機器を作図すれば、すでにデータ化された配置図の一部を修正するだけでよく、その設備機器について最初から配置図を作成する必要はないため、設備機器の配置図の作成作業が容易になるメリットがある。なお、すでに入力された配管図の中には、本実施の形態のような既作成の配管図だけでなく、定型化された複数の配管図も含まれているので、選択した消費者について既作成の配管図がない場合であっても、定型化された複数の配管図を修正することにより配管図を作成することができる。
【0042】
次に作図画面上で実際に配管図を作成する(ST11)。オペレータは、点検調査の結果、LPガスの各部材が配置される位置の始点と終点をタップする。具体的には図9(A),(B),(E),(F)及び(G)のように、作図画面のグラフ上の3本の直線が交わる交点を配置される部材の始点としてタップして、上述のとおり、始点の部材名、寸法等を部材入力画面に入力すると始点位置が決定する(ST12及びST13)。次にタップした始点からグラフ線に沿ってその延長線上の交点付近を部材の終点としてタップする(同時に終点に配管以外の部材が配置される場合はそれらの名称及び材質等を入力する)(ST14及びST16)。これらの作業により、一つの部材の配置位置(寸法等の条件を含む)が決定する(ST17)。作図画面に表示された各配管図の始点と終点は必ず「○」で表示される。これにより、次の部材を入力する際に始点をタップしやすくなる。その結果始点位置と終点位置をプロットするだけで線図を作成することができるため、設備機器の配置図を作成する場合に、作図者による精度のバラツキを少なくすることができる。これらの作用効果は、本発明のプロット入力手段17、プログラム手段19、始点位置判定プログラム21、終点位置判定プログラム23及び配置位置決定プログラム25の機能を示すものである。さらに配管図を作成する場合は、上述の終点を始点としてタップし(ST18及びST12)、配管図の作成を終了する場合は、作図画面の下部に表示された「終了」ボタンをタップして配管図の作成を終了する(ST19)。
【0043】
なお、上記の終点位置をタップする場合には、終点位置判定プログラム23の補正機能27がはたらき、終点位置が正規の終点位置にプロットされなかった場合に、予め定められた許容範囲内であれば正規の終点位置にプロットされたものと判定する(ST15)。具体的には、終点位置としてタップした始点から見て、グラフ線の延長上にタップされた場合であって3本のグラフ線が交差する交点上にタップされなかった場合であっても、その交点上にタップされたものとして終点が表示される。この補正機能27を採用することにより、設備機器の配置図を作成する者が携帯端末装置等の扱いに不慣れな高齢者等である場合でも、データの入力ミス等の発生を少なくすることができるため、誰にでも簡単に設備機器の配置図を作成することができる効果が得られる。なお、始点から見てグラフ線の延長上にタップされなかった場合は、エラー表示となり改めて終点位置をタップする。
【0044】
上述のST4において、配管図の作成をしない場合すなわち「配管図作成」以外のボタンをタップした場合(ST21)について説明する。ここでは、図10に示すように「埋設管調査」について説明しその他の点検調査については省略する。図10(A)は、図8(A)と同様の初期画面である。初期画面の選択ボタンのうち「埋設管調査」ボタンをタップすると、図10(B)のように埋設管調査の対象となる消費者の一覧が表示され、この中から一の消費者を選択して(ST22)、図10(C)に示されたような消費者に関する氏名、調査区分等の基本情報を入力する(ST23)。そして、実際に、埋設管の点検調査をした結果を、図10(D)の点検調査結果の入力画面を介して入力する(ST24)。点検調査結果の入力が終了したら、入力画面の下部に表示された「登録・終了」ボタンをタップする。すると、図10(E)の表示画面に「この消費者の点検調査を終了しますか?」の文字と「はい」及び「いいえ」のボタンが表示されるため、ここでは「はい」をタップする。これにより、埋設管調査の結果の入力が完了し(ST25)、点検調査結果のデータがデータ記録部7に格納される(ST20)。なお「いいえ」を選択した場合は、再び点検調査結果の入力画面が表示され入力データの修正ができる。
【0045】
この時点で配管図のデータ及び配管図のデータ以外のデータ(埋設管点検調査の結果データ)がデータ記録部に格納されており(ST25及びST20)、これらのデータから最適配置判定プログラム29により、LPガス設備機器の最適配置を計算する(ST26)。これらの最適配置から不良個所判定プログラム31が設備機器の各部材のうち不良となる個所を判定する(ST27)。そして、不良個所判定プログラム31により判定された設備機器の不良個所を不良個所表示機能33により作図した配管図上に表示することができる(ST28)。より具体的に説明すると、携帯端末装置1内に既納された最大消費量のデータや圧力損失のデータ等から、入力した点検調査結果のデータに基づく正規の配置を演算したのち、正規の配置(理想的な配置)と実際の配置とを対比したズレを不良個所として作図した配管図上に表示する。このような構成を採用すると、作成した設備機器の配置図上に設備機器の不良個所を反映させることができるため、点検調査作業をしながら設備機器の最適配置を把握することができる。
【0046】
データ記録部に格納された各種の点検調査結果のデータは、通信部9を介して通信ネットワーク回線を通じて管理センター等の外部に送信することができる(ST29)。
【0047】
図11(A)〜(C)は、本発明の実施の形態における設備機器の点検調査結果の入力を終了するための表示画面を示す図である。図10(E)の表示画面で「はい」のボタンをタップして図11、点検調査結果のデータ(文字データのみ)の入力を終了すると、図11(A)及び(B)の表示画面が表示される。図11(A)の表示画面には、点検調査結果の概要(点検調査年月日及び簡単な点検調査結果等)が表示され、図11(B)の表示画面には点検調査結果の入力により判定された不良個所が「要改善項目」として表示される(ST26〜ST28)。ここでは、本発明の図1の配置状態良否判定手段I(図6の不良個所判定プログラム31及び不良個所表示機能33)が実行される。これにより、配管図のデータからだけでなく点検調査結果の文字データからも不良個所を特定することができるので、点検調査結果のデータ修正作業が容易になる。
【0048】
図12(A)及び(B)は配管図のデータを含む点検調査結果のデータを受信及び送信する作業を行う画面である。これらの画面は、図8(A)または図10(A)の初期画面中の「データ受信」ボタン及び「データ受信」ボタンをタップすることにより表示される。点検調査結果のデータを受信する場合は、図11(A)の「受信開始」ボタンをタップし(ST2)、点検調査結果のデータを送信する場合は、図12(A)の「送信開始」ボタンをタップする(ST29)。初期画面に戻る場合は、「初期画面」ボタンをタップする。
【0049】
図13は、本発明の第2の実施の形態である形態端末装置を用いて作成したLPガス設備機器の配管図の平面図であり、図13は図14の配管図の立体図を2次元で表したアイソメ図である。図13及び図14に描かれた設備機器の各部材にはP1,P2,・・・等の符号が表示され、LPガスの配管図には寸法が表示される。これらの機能は、本発明を構成する配管図作成手段Gに含まれる符号を表示する機能によって実現される。なお、本発明の実施の形態である携帯端末装置には、平面図とアイソメ図を切り替える操作ボタンが設置されており、この操作ボタンを操作することにより、設備機器の配置図を表示したい図の種類を変えることができる。
【0050】
図15は、図13の平面図及びその一部の図を拡大した拡大図である。図15に描かれた設備機器の平面図には、図13の平面図と同様に設備機器の各部材ごとにP1,P2等の符号が付されており、これらの各部材の符号を指定すると、その指定した部分の設備機器の部材の配置図が拡大される。具体的には図13の平面図または図14のアイソメ図に表示されたLPガス配管図のうちプロパン庫(符号P1)をペンタッチ入力で指定すると、図15の表示画面に示すようにプロパン庫(符号P1)の詳細図が表示される。この詳細図には、設備機器の各部材の寸法、材質、メーカー名、交換期限等が表示される。これらの機能は、本発明を構成する配置図作成手段Gの作図用データ記憶手段に記憶されたデータを表示する機能によって実現される。
【0051】
なお、本発明の実施の形態では、本発明の携帯端末装置1が主にLPガス業務に使用される場合について説明したが、本発明はLPガスに限らず、不動産、建築、土木、水道工事、環境測定、都市ガス、電気工事、林野調査、農業調査等のあらゆる分野で利用することができる。
【0052】
【発明の効果】
本発明によれば、設備機器の配置図を作成することにより同時に設備機器の点検調査の一部を行うことができるため、設備機器の点検調査業務における重複作業を省略することができる。
【0053】
また、本発明によれば、設備機器の点検調査結果を入力するだけで、設備機器の点検調査結果のデータと設備機器の配置図のデータを同時に作成することができるため、作図作業をすることなく設備機器の配置図を容易に作成することができる。
【0054】
また、本発明によれば、テンプレートを修正することにより設備機器を作図することができるので、すでにデータ化された配置図の一部を修正すればよく、その設備機器について最初から配置図を作成する必要はないため、設備機器の配置図の作成作業が容易になる。
【0055】
さらに、本発明によれば、始点位置と終点位置をプロットするだけで線図を作成することができるため、設備機器の配置図を作成する際に作図者による精度のバラツキを少なくすることができる。
【0056】
また、本発明によれば、設備機器の配置図を作成する際に予定の許容範囲内で正規の終点位置に補正する補正機能を有するため、作成者が携帯端末装置等の扱いに不慣れな高齢者等である場合でも、データの入力ミス等の発生を少なくすることができるため、誰にでも簡単に設備機器の配置図を作成することができる。
【0057】
また、本発明によれば、作成した設備機器の配置図上に設備機器の不良個所を反映させることができるため、点検調査作業をしながら設備機器の最適配置を把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の携帯端末装置の実施の形態を示したブロック図である。
【図2】本発明の携帯端末装置の実施の形態を用いて設備機器の点検調査を行う手順を示すアルゴリズムのフローチャートである。
【図3】本発明の携帯端末装置の実施の形態を用いて設備機器の配置図を作成する手順を示すアルゴリズムのフローチャートである。
【図4】本発明の携帯端末装置の他の実施の形態を示したブロック図である。
【図5】本発明の携帯端末装置の他の実施の形態を用いて設備機器の点検調査を行う手順を示すアルゴリズムのフローチャートである。
【図6】図1の実施の形態を使用するプログラムを中心にして別の観点から表現した具体的な実施例のブロック図である。
【図7】本発明の携帯端末装置を用いてLPガス設備機器の点検調査及び配置図の作成を行う手順を示すアルゴリズムのフローチャートである。
【図8】本発明の携帯端末装置を用いてLPガス設備機器の点検調査結果(配管図に限るもの)を作成する作成画面の画面表示の一例である。
【図9】本発明の携帯端末装置を用いてLPガス設備機器の点検調査結果(配管図に限るもの)を作成する作成画面の画面表示の一例である。
【図10】本発明の携帯端末装置を用いてLPガス設備機器の調査結果(配管図以外のデータ)を入力する入力画面の画面表示の一例である。
【図11】本発明の携帯端末装置を用いてLPガス設備機器の点検調査を終了する画面の画面表示の一例である。
【図12】本発明の携帯端末装置を用いてLPガス設備機器の点検調査に間するデータを送受信する通信画面の画面表示の一例である。
【図13】本発明の携帯端末装置を用いて作成したLPガス設備機器の配置図(配管図に限るもの)を表示する表示画面の一例である。
【図14】本発明の携帯端末装置を用いて作成したLPガス設備機器の配置図(配管図に限るもの)を表示する表示画面の他の一例である。
【図15】図13のLPガス設備機器の配置図(配管図に限るもの)を表示する表示画面の他の一例である。
【符号の説明】
A,1 設備機器点検調査用携帯端末装置
B 点検調査項目表示手段
C 点検調査結果入力手段
D 点検調査結果データ記録部
E 作図用データ入力手段
F 作図用データ記憶手段
G 配置図作成手段
H テンプレート記憶手段
I 配置状態良否判定手段
J,9 通信部
K,4 表示画面
L 表示画面駆動回路
M,3 表示手段
N ネットワーク
P センター
5 入力手段
7 データ記録部
11 作図機能
13 条件入力部
15 テンプレート
17 プロット入力手段
19 プログラム手段
21 始点位置判定プログラム
23 終点位置判定プログラム
25 配置位置決定プログラム
27 補正機能
29 最適配置判定プログラム
31 不良個所判定プログラム
33 不良個所表示機能
【発明の属する技術分野】
本発明は、設備機器の点検調査及び配置図を作成するための設備機器点検調査用携帯端末装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
プロパンガスメータ、接続用ホース、配管等のいわゆる設備機器については、定期的に点検調査を行うことが法律や条令等により義務づけられている。このような設備機器の点検調査では、予め定められた設備機器の点検調査項目に従い、設備機器の点検調査を管理する所定の管理センターまたはその管理センターの委託を受けた委託業者(販売事業者を含む)が設備機器の点検調査を行っている。そして、設備機器を点検調査した結果は所定の管理台帳に入力され、設備機器の点検調査結果のデータとして管理センターまたは管理センターの委託を受けた委託業者が管理している。
【0003】
また、法律等によっては設備機器の配置図の作成が義務づけられており、その場合は設備機器の点検調査と併せて設備機器の配置図を作成し、これを管理台帳に入力することにより設備機器の配置図のデータとして点検調査結果と併せて管理センターや委託業者により管理されている。
【0004】
これらの設備機器の点検調査業務では、業務の一元管理を図るため、コンピュータや携帯端末装置が用いられている。
【0005】
特開平7−262228号公報には、設備機器点検調査用携帯端末装置の一例が記載されている。
【0006】
【特許文献】特開平7−262228号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
設備機器の点検調査において設備機器の配置図の作成が義務づけられている場合に、設備機器の管理台帳を作成する際に設備機器の点検調査結果と作成した配置図とが別々に管理台帳に入力されるため、設備機器の各部材のうち点検調査項目と配置図とに共通して関わる部材については、その材質や寸法等を入力する作業が重複して行われている。
【0008】
また、設備機器の配置図を作成する際に、すでにデータ化された配置図の一部を修正すれば配置図が作成できる場合でも、その設備機器について最初から配置図を作成しなければならず、設備機器の配置図の作成作業が煩雑となっている。
【0009】
また、設備機器の配置図の作成は、一般に手書きで行われるため、作図する者の経験度等により配置図の精度が異なる。この点に関しては、多くの作図ソフトが市販されているが、市販の作図ソフトでは配置図の作成作業が複雑であるため、設備機器の配置図を作成する者が情報機器端末装置等の取扱いに不慣れな高齢者等である場合に、データの入力ミス等が発生するおそれがある。その上、これらの市販ソフトは作図のみを目的としているため、携帯端末装置を用いる場合や作図データ以外の文字データ等と組み合わせて用いる場合に適していない。
【0010】
また、設備機器の最適配置は、設備機器の点検調査結果に基づいて特定されるが、設備機器の点検調査結果と作成した設備機器の配置図とはそれぞれデータとして関連づけがなされていないため、作成した設備機器の配置図上に設備機器の不良個所を反映させることができず、点検調査作業をしながら設備機器の最適配置を把握することができない。
【0011】
本発明の目的は、設備機器の点検調査業務を簡易に効率よく行うことができる設備機器点検調査用携帯端末装置を提供することにある。
【0012】
本発明の他の目的は、設備機器の配置図の作成を容易にすることができる設備機器点検調査用携帯端末装置を提供することにある。
【0013】
本発明の他の目的は、作成した設備機器の配置図に作図者による精度のバラツキが少なく、設備機器の配置図を容易に作成できる設備機器点検調査用携帯端末装置を提供することにある。
【0014】
本発明の他の目的は、誰もが簡単に設備機器の配置図を容易に作成することができる設備機器点検調査用携帯端末装置を提供することにある。
【0015】
本発明の他の目的は、設備機器の最適配置や不良個所の把握が容易な設備機器点検調査用携帯端末装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明が改良の対象とする設備機器点検調査用携帯端末装置は、点検調査項目表示手段と、点検調査結果入力手段と、点検調査結果データ記録部とを具備する。点検調査項目表示手段は、設備機器を点検調査することについて予め定められた点検調査項目を表示画面に表示させる機能を有している。また点検調査結果入力手段は、点検調査項目に従って点検調査した点検調査結果を表示画面を介して直接入力する機能を有する。表示画面を介して直接入力する機能とは、表示画面上に表示される各種の表示部に入力機能を発揮させるものであり、例えば市販の携帯用端末装置に実装されているペンタッチ入力機能を点検調査結果の入力用に設定してしかもデータを点検調査結果データ記録部に記憶させる機能を意味する。点検調査結果データ記録部は、点検調査結果入力手段により入力された点検調査結果を点検調査結果データとして記録するものである。
【0017】
本発明においては、作図用データ記憶手段と、作図用データ入力手段と、配置図作成手段とを更に設ける。作図用データ記憶手段は、設備機器の配置状況を表す配置図を作成するための作図用データを記憶するものである。作図用データ記憶手段は、前述の点検調査結果データ記録部とは完全に別個に作成してもよいが、一部の記憶部が前述の点検調査結果データ記録部と共用されるものであってもよい。作図用データ入力手段は、作図用データ記憶手段に作図用データを入力する機能を発揮するものであり、前述の点検調査結果入力手段と同様に、例えば、表示画面上に表示される各種の表示部に入力機能を発揮させるものでもよい。そして配置図作成手段は、作図用データに基づいて表示手段の表示画面上に配置図を表示させるものである。本発明は、入力した作図用データのうち点検調査結果入力手段により入力する点検調査結果データとして利用できるデータを、点検調査結果データ記録部にも記録するように作図用データ入力手段を構成するか、または点検調査結果データのうち作図用データとして利用できるデータを作図用データ記憶手段にも記憶させるように点検調査結果入力手段を構成することを特徴とする。
【0018】
本発明によれば、設備機器の配置図を作成するためのデータ入力作業を行うときに同時に設備機器の点検調査のデータ入力作業の少なくとも一部を自動的に実行されるか、または設備機器の点検作業のためのデータ入力作業を行うときに同時に設備機器の配置図を作成するためのデータ入力作業の少なくとも一部が自動的に実行される。そのため設備機器の点検調査業務におけるデータ入力の重複作業を省略することができる。
【0019】
なおサーバとの間でデータのやりとりをするためには、通信部を備えていればよい。この通信部は、点検調査結果データ記録部に記録された点検調査項目及び点検調査結果並びに作図用データ記憶手段に記憶されたデータを送信する機能と、点検調査結果データ記録部に記録される点検調査項目及び点検調査結果並びに作図用データ記憶手段に記憶されるデータを受信する機能のいずれか一方を備えていればよい。このような通信部を備えていれば、点検作業結果を逐次センターにデータを転送できる上、点検に必要な情報を簡単に入手できるので、一連の点検作業をスピーディに行うことができる。
【0020】
また定型化された設備機器の配置図がテンプレートとして複数種類記憶されたテンプレート記憶手段を更に設けてもよい。テンプレート記憶手段を設ける場合には、テンプレート記憶手段に記憶された複数種類のテンプレートから選択された適宜のテンプレートと作図用データ記憶手段に記憶された作図用データとを用いて配置図を表示画面上に表示する機能(配管図表示機能)を配置図作成手段に持たせればよい。テンプレートを用いると、すでにデータ化された配置図の一部を修正すればよく、その設備機器について最初から配置図を作成する必要がないため、設備機器の配置図の作成作業が容易になって、配置図の作成時間を短縮できる。なおこの場合、配置図の修正が必要な場合には、作図用データ入力手段により作図用データを修正することにより、簡単に配置図の修正ができる。
【0021】
また配置図作成手段は、作図用データ記憶手段に記憶された作図用データの格納場所を特定するための符号を、対応する作図用データに従って表示画面上に表示された図面部分に隣接してまたは図面部分上に表示する符号表示機能を有しているのが好ましい。配置図作成手段が、このような符号表示機能を有している場合には、配置図の修正を行う際に、表示画面上の符号を基準にして、修正個所の特定を行うことができる。また表示画面上に表示された符号を指定することにより、表示画面上に作図用データ記憶手段に記憶されたデータを表示するデータ表示機能を配置図作成手段に持たせることも可能になる。このようなデータ表示機能を発揮させることができると、図面の修正作業を行う際及び点検調査を行う際のいずれにおいても、入力済みのデータの確認作業を迅速に行うことができる。
【0022】
また作図用データ入力手段には、表示画面上における作図の始点位置データと終点位置データとを表示画面をプロットすることにより入力するプロット入力機能を持たせることが好ましい。このプロット入力機能は、表示画面のプロット位置が予め定めた規定位置から外れているときに、最も近い規定位置がプロットされたものと補正して始点位置データ及び終点位置データを確定する機能である。作図用データ入力手段が、このようなプロット入力機能をもつと、表示画面上の位置をプロットしながら作図作業及び修正作業を進める際の作業性が大幅に向上する。
【0023】
また点検調査結果から設備機器の配置状態の良否を判定する配置状態良否判定手段を更に設けても良い。この場合、配置図作成手段には、配置状態良否判定手段により判定された不良個所を表示画面上の配置図に表示する機能(不良個所表示機能)を持たせるのが好ましい。このような構成を採用すると、作成した設備機器の配置図上に設備機器の不良個所を反映させることができるため、点検調査作業をしながら設備機器の最適配置を把握することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例を説明する。まず最初に、本発明の設備機器点検調査用携帯端末装置の第1の実施の形態の基本構成を、図1のブロック図を用いて説明する。図2及び図3は、図1の実施の形態を公知の携帯用端末装置を用いて実現する場合に用いるソフトウエアの主要部の基本アルゴリズムを示している。この設備機器点検調査用携帯端末装置Aは、点検調査項目表示手段Bと、点検調査結果入力手段Cと、点検調査結果データ記録部Dと、作図用データ入力手段Eと、作図用データ記憶手段Fと、配置図作成手段Gと、テンプレート記憶手段Hと、配置状態良否判定手段Iと、通信部Jと、表示画面K及び表示画面駆動回路Lから構成される表示手段Mとから構成される。点検調査項目表示手段Bは、設備機器を点検調査することについて予め定められた点検調査項目を、表示画面駆動回路Lを動作させて表示手段Mの表示画面Kに表示させる機能を有している。点検調査結果入力手段Cは、表示画面K上に表示された点検調査項目に従って点検調査した点検調査結果を表示画面Kを介して点検調査結果データ記憶部Dに直接入力する機能を有するように構成されている。具体的には、点検調査結果入力手段Cは、表示画面K上に表示される各種の表示部に入力機能を発揮させる。この例では携帯用端末装置に実装されているペンタッチ入力機能を点検調査結果の入力用に設定して、点検調査結果データを点検調査結果データ記録部Dに記録する。点検調査結果データ記録部Dは、点検調査結果入力手段Cにより入力された点検調査結果を点検調査結果データとして記録する書込及び読み出しが可能なメモリである。点検調査の際のアルゴリズムのフローは、図2に示すステップST101〜ステップST104によって構成される。
【0025】
作図用データ入力手段Eは、作図用データ記憶手段Fに作図用データを入力する機能を発揮するものであり、前述の点検調査結果入力手段Cと同様に、例えば、表示画面K上に表示される各種の表示部に入力機能を発揮させるものである。この実施の形態では、入力した作図用データのうち点検調査結果入力手段Cにより入力する点検調査結果データとして利用できるデータを、点検調査結果データ記録部Dにも記録するように作図用データ入力手段Eを構成している。また作図用データ記憶手段Fは、設備機器の配置状況を表す配置図を作成するための作図用データを記憶する書込及び読み出しが可能なメモリである。この作図用データ記憶手段Fは、前述の点検調査結果データ記録部Dとは別個のもとして構成してある。
【0026】
配置図作成手段Gは、作図用データ記憶手段Fに記憶された作図用データに基づいて表示画面駆動回路Lを動作させて表示画面K上に配置図を表示させるものである。この配置図作成手段Gは、作図用データ記憶手段Fに記憶された作図用データの格納場所を特定するための符号を、対応する作図用データに従って表示画面K上に表示された図面部分に隣接してまたは図面部分上に表示する符号表示機能を有している。その結果、配置図作成手段Gは、配置図の修正を行う際に、表示画面K上の符号を基準にして、修正個所の特定を行うことを可能にしている。更に本実施の形態の配置図作成手段Gは、表示画面K上に表示された符号を指定することにより、表示画面K上に作図用データ記憶手段Fに記憶されたデータを表示するデータ表示機能を有している。したがって本実施の形態によれば、図面の修正作業を行う際及び点検調査を行う際のいずれにおいても、入力済みのデータの確認作業を迅速に行うことができる。
【0027】
テンプレート記憶手段Hには、定型化された設備機器の配置図がテンプレートとして複数種類記憶されている。テンプレート記憶手段Hを設ける場合、配置図作成手段Gには、テンプレート記憶手段Hに記憶された複数種類のテンプレートから選択された適宜のテンプレートと作図用データ記憶手段Fに記憶された作図用データとを用いて配置図を表示画面K上に表示する機能(配管図表示機能)を持たせている。テンプレートを用いると、すでにデータ化された配置図の一部を修正すればよく、その設備機器について最初から配置図を作成する必要がないため、設備機器の配置図の作成作業が容易になって、配置図の作成時間を短縮できる。なおこの場合、配置図の修正が必要な場合には、作図用データ入力手段Eにより作図用データを修正することにより、簡単に配置図の修正ができる。配置図作成手段Gが、テンプレートを用いるか否かは図示しない選択スイッチからの選択により定まる。テンプレートを用いない場合、配置図作成手段Gは、予め定めた順番で作図用データ記憶手段Fに記憶したデータに基づいて、適宜に配置図作成用のデータを作成して表示画面Kに出力する。
【0028】
配置状態良否判定手段Iは、点検調査結果から設備機器の配置状態の良否を判定する。本実施の形態では、配置図作成手段Gに、配置状態良否判定手段Iにより判定された不良個所を表示画面K上の配置図に表示する機能(不良個所表示機能)を持たせている。その結果、作成した設備機器の配置図上に設備機器の不良個所を反映させることができるため、点検調査作業をしながら設備機器の最適配置を把握することができる。
【0029】
通信部Jは、センターPのサーバとの間でネットワークNを介してデータのやりとりをするために用いられる。この通信部Jは、点検調査結果データ記録部Dに記録された点検調査項目及び点検調査結果並びに作図用データ記憶手段Fに記憶されたデータを送信する機能と、点検調査結果データ記録部Dに記録される点検調査項目及び点検調査結果並びに作図用データ記憶手段Dに記憶されるデータを受信する機能の両方を備えている。本実施の形態では、通信部Jを備えていれば、点検作業結果を逐次センターPにデータを転送できる上、点検に必要な情報を簡単に入手できる。
【0030】
図1の実施の形態における、作図作業の際のアルゴリズムのフローは、図3に示すステップST201〜ステップST212によって構成される。
【0031】
図4は、本発明の第2の実施の形態の基本構成を示すブロック図である。この実施の形態は、点検調査結果データのうち作図用データとして利用できるデータを作図用データ記憶手段Fにも記憶させるように点検調査結果入力手段C´を構成している点で、図1の実施の形態と相違する。その他の点は、図1の実施の形態と同じであるので説明は省略する。また図5は、この実施の形態において、点検調査作業を行う際のアルゴリズムのフローを示しており、このフローは図5に示すステップST301〜ステップST306によって構成される。
【0032】
第1及び第2の実施の形態のいずれによっても、設備機器の点検調査業務におけるデータ入力の重複作業を省略することができる。
【0033】
図6は、前述の第1の実施の形態を使用するプログラムを中心にして別の観点から表現した具体的な実施例のブロック図を示している。
【0034】
図6の中で1は携帯端末装置である。携帯端末装置1は、液化石油ガス(以下LPガスという)の設備機器を点検調査に用いられ、主に表示手段3、入力手段5、データ記録部7及び通信部9から構成されている。携帯端末装置1の表示手段3は、表示画面4を備えており、その表示画面4には設備機器を点検調査することについて予め定められた点検調査項目が表示される。入力手段5では、この点検調査項目に従いLPガスの設備機器を点検調査をする者(オペレータ)が点検調査し、その点検調査結果が表示手段3の表示画面4を介して直接入力される。入力手段5により入力された設備機器の点検調査結果が、データとしてデータ記録部7に記録される。そしてデータ記録部7に記録された点検調査結果は、通信部9により送信または受信される。
【0035】
本発明の実施の形態では、携帯端末装置1の入力手段5がLPガス設備の各部材ごとの図面を入力することにより設備機器の配置状況を表す配置図(配管図)を作図する作図機能11を備えている。この作図機能11は、作図したLPガス設備機器の各部材ごとの材質・寸法等の条件を入力する条件入力部13を備えている。
【0036】
本発明の実施の形態の作図機能11は、LPガスの配管図が定型化された複数のテンプレート15を備えている。また、作図機能11は、プロット入力手段17と、プログラム手段19とを有している。このプログラム手段19は、始点位置判定プログラム21、終点位置判定プログラム23及び配置位置決定プログラム25から構成されている。そして、終点位置判定プログラム23は、補正機能27を備えている。さらに、作図機能11は、最適配置判定プログラム29と、不良個所判定プログラム31と不良個所表示機能33とを備えている。
【0037】
図6の帯端末装置1を構成するこれらのプログラムにより、図1の携帯端末装置Aの各構成すなわち点検調査項目表示手段B、点検調査結果入力手段C、点検調査結果データ記録部D、作図用データ入力手段E、作図用データ記憶手段F、配置図作成手段G、テンプレート記憶手段H、配置状態良否判定手段I、通信部J及び表示手段M(表示画面K及び表示画面駆動回路L)からなる構成が実行される。また、図2及び図3のアルゴリズムにより、図6の携帯端末装置1のプログラムが実行されることにより、図1の各構成が実行される。
【0038】
図7は、携帯端末装置1を用いてLPガス設備機器の点検調査を行う手順を示すアルゴリズムのフローであり、本発明の第1の実施の形態において設備機器の配置図を作成する手順を示すアルゴリズムのフローである。図8(A)〜(E)及び図9(A)〜(H)は、携帯端末装置1を用いてLPガス設備機器の点検調査結果(配管図に限るもの)を作成する作成画面の画面表示の一例である。図10(A)〜(E)は、携帯端末装置1を用いてLPガス設備機器の点検調査結果(配管図以外のデータ)を入力する入力画面の画面表示の一例である。図11(A)〜(C)は、携帯端末装置1を用いたLPガスの点検調査結果の終了画面の画面表示の一例である。図12(A)及び(B)は、携帯端末装置1を用いてLPガス設備機器の点検調査に間するデータを送受信する通信画面の画面表示の一例である。以下、図7のフローチャート及び図8〜図12の表示画面の一例を用いて、本発明の実施の形態を具体的に説明する。
【0039】
図7のフローチャートでは、まずオペレータが、携帯端末装置1のスイッチをオンにして、表示手段3の表示画面4にLPガス点検調査について作業項目を選択するための初期画面(メニュー画面)を表示させる(ST1)。初期画面(メニュー画面)は図8(A)に示されており、この初期画面には「定期保安点検調査」、「配管図作成」、「埋設管調査」、「データ送信」、「データ受信」等の8つ作業を選択する選択ボタンが表示される。なお、携帯端末装置1は、携帯端末装置本体と先端が携帯端末装置の表示画面に触れると(タップされると)携帯端末装置が圧力に反応するプラスチックのペンとから構成されている。オペレータは、このペンで「データの受信」のボタンをタップすることにより、予め定められたLPガス設備機器の点検調査項目を通信ネットワーク回線を通じて管理センターから受信し(ST2)、受信した点検調査項目のデータは携帯端末装置1のデータ記録部7内に格納される。これらの点検調査項目に従ってLPガスの設備機器を点検調査し(ST3)、設備機器を点検調査するにあたっては、配管図の作成をするか否かを選択する(ST4)。配管図の作成をする場合は初期画面の「配管図作成」ボタンをタップして配管図の作成画面を表示させ(ST5)、配管図の作成がない場合は「定期保安点検調査」、「埋設管調査」等の「配管図作成」以外のボタンをタップして配管図のデータ入力以外の点検調査結果のデータ(文字データのみ)の入力画面を表示させる(ST21)。ここではまず、配管図の作成画面の操作から説明する。ST5で「配管図作成」ボタンをタップすると、図8(B)に示すようにLPガス設備機器の点検調査対象となる消費者の一覧が表示された消費者一覧画面が表示される。この一覧画面から点検調査の対象とする消費者名を選択してタップすると(ST6)、図8(C)に示すように選択した消費者の基本情報を入力する基本情報入力画面が表示される。この画面では、選択した消費者の氏名、住所、施設区分等の基本情報を入力する(ST7)。消費者の基本情報の入力が完了したら、図8(C)の画面の下部に示された「アイソメ」ボタンをタップする。すると、図8(D)に示すように、表示画面には「最初から描きますか?」の文字が表示され、その下に「はい」及び「いいえ」のボタンが表示され、ここで「はい」をタップする。すると、選択した消費者の配管図がすでにデータとして入力されている場合は、図8(E)に示すように表示画面には「ファイルにこの消費者の配管データがあります。このファイルデータから作図をしますか?」の文字及び「はい」及び「いいえ」のボタンが表示される。この既作成の配管データを利用して配管図を作成する場合は「はい」をタップし、既作成の配管データを利用しない場合は「いいえ」をタップする(ST8)。ここでは、「いいえ」を選択して既作成の配管図を利用しないで配管図の作成をする。
【0040】
次にLPガス配管図の作成について作図機能11の構成を説明する(ST10)。作図機能11は、配管図が、常に、どこからどこまでどのような部材または材料をどのような寸法で設置するか、またその際に埋設部や隠蔽部があるか等の情報を選択しながら入力することにより、LPガス設備機器の配置状況を表すことができる。具体的には図9(A)〜(H)の作図画面及び部材入力画面に各情報を入力することにより配管図を作成する。ここで、作図画面は、図9(A)等に示すように、各々60°ずつ3方向に回転した複数の直線が平行に表示されており且つこれらの複数の直線が交差することにより互いに同じ大きさの正三角形ができるように表示された網目状のグラフ(アイソメ図用グラフ)を構成している。また、部材入力の画面は、図9(B),(C)及び(D)に示すように、始点の部材名、材質、埋設の有無、隠蔽の有無、口径寸法及び長さ寸法並びに終点の部材名をそれぞれ入力する入力欄が表示されている。これらの入力欄には、配管図を作図する途中で適宜、部材名、材質、寸法等の条件を入力する(ST13及びST16)。具体的には、部材名として配管、エルボ、一口コック等の名称を入力し、材料としては、白管、ポリエチレン管、被服黒管等の材料名を入力する。また口径として15A、20A、32A等の寸法を入力し、埋設及び隠蔽について有または無を選択し、長さについてcm単位で数字を入力する。これらの構成は作図機能11の条件入力部13を示している。この構成により、LPガスの各部材の部材名等の条件入力を伴った配管図を作成することにより同時に設備機器の点検調査の一部を補うことになるため、設備機器の点検調査業務における重複作業を省略することができる。
【0041】
ST8で、既作成の配管データを利用して配管図を作成する場合は、図8(E)の表示画面で「はい」をタップすることにより、既作成の配管図を作図画面上に表示し(ST9)、これを修正することにより配管図を作成する(ST10)。なお、この構成は本発明のテンプレート15を示している。このように既作成の配管図を修正する、すなわちテンプレート15を修正することにより設備機器を作図すれば、すでにデータ化された配置図の一部を修正するだけでよく、その設備機器について最初から配置図を作成する必要はないため、設備機器の配置図の作成作業が容易になるメリットがある。なお、すでに入力された配管図の中には、本実施の形態のような既作成の配管図だけでなく、定型化された複数の配管図も含まれているので、選択した消費者について既作成の配管図がない場合であっても、定型化された複数の配管図を修正することにより配管図を作成することができる。
【0042】
次に作図画面上で実際に配管図を作成する(ST11)。オペレータは、点検調査の結果、LPガスの各部材が配置される位置の始点と終点をタップする。具体的には図9(A),(B),(E),(F)及び(G)のように、作図画面のグラフ上の3本の直線が交わる交点を配置される部材の始点としてタップして、上述のとおり、始点の部材名、寸法等を部材入力画面に入力すると始点位置が決定する(ST12及びST13)。次にタップした始点からグラフ線に沿ってその延長線上の交点付近を部材の終点としてタップする(同時に終点に配管以外の部材が配置される場合はそれらの名称及び材質等を入力する)(ST14及びST16)。これらの作業により、一つの部材の配置位置(寸法等の条件を含む)が決定する(ST17)。作図画面に表示された各配管図の始点と終点は必ず「○」で表示される。これにより、次の部材を入力する際に始点をタップしやすくなる。その結果始点位置と終点位置をプロットするだけで線図を作成することができるため、設備機器の配置図を作成する場合に、作図者による精度のバラツキを少なくすることができる。これらの作用効果は、本発明のプロット入力手段17、プログラム手段19、始点位置判定プログラム21、終点位置判定プログラム23及び配置位置決定プログラム25の機能を示すものである。さらに配管図を作成する場合は、上述の終点を始点としてタップし(ST18及びST12)、配管図の作成を終了する場合は、作図画面の下部に表示された「終了」ボタンをタップして配管図の作成を終了する(ST19)。
【0043】
なお、上記の終点位置をタップする場合には、終点位置判定プログラム23の補正機能27がはたらき、終点位置が正規の終点位置にプロットされなかった場合に、予め定められた許容範囲内であれば正規の終点位置にプロットされたものと判定する(ST15)。具体的には、終点位置としてタップした始点から見て、グラフ線の延長上にタップされた場合であって3本のグラフ線が交差する交点上にタップされなかった場合であっても、その交点上にタップされたものとして終点が表示される。この補正機能27を採用することにより、設備機器の配置図を作成する者が携帯端末装置等の扱いに不慣れな高齢者等である場合でも、データの入力ミス等の発生を少なくすることができるため、誰にでも簡単に設備機器の配置図を作成することができる効果が得られる。なお、始点から見てグラフ線の延長上にタップされなかった場合は、エラー表示となり改めて終点位置をタップする。
【0044】
上述のST4において、配管図の作成をしない場合すなわち「配管図作成」以外のボタンをタップした場合(ST21)について説明する。ここでは、図10に示すように「埋設管調査」について説明しその他の点検調査については省略する。図10(A)は、図8(A)と同様の初期画面である。初期画面の選択ボタンのうち「埋設管調査」ボタンをタップすると、図10(B)のように埋設管調査の対象となる消費者の一覧が表示され、この中から一の消費者を選択して(ST22)、図10(C)に示されたような消費者に関する氏名、調査区分等の基本情報を入力する(ST23)。そして、実際に、埋設管の点検調査をした結果を、図10(D)の点検調査結果の入力画面を介して入力する(ST24)。点検調査結果の入力が終了したら、入力画面の下部に表示された「登録・終了」ボタンをタップする。すると、図10(E)の表示画面に「この消費者の点検調査を終了しますか?」の文字と「はい」及び「いいえ」のボタンが表示されるため、ここでは「はい」をタップする。これにより、埋設管調査の結果の入力が完了し(ST25)、点検調査結果のデータがデータ記録部7に格納される(ST20)。なお「いいえ」を選択した場合は、再び点検調査結果の入力画面が表示され入力データの修正ができる。
【0045】
この時点で配管図のデータ及び配管図のデータ以外のデータ(埋設管点検調査の結果データ)がデータ記録部に格納されており(ST25及びST20)、これらのデータから最適配置判定プログラム29により、LPガス設備機器の最適配置を計算する(ST26)。これらの最適配置から不良個所判定プログラム31が設備機器の各部材のうち不良となる個所を判定する(ST27)。そして、不良個所判定プログラム31により判定された設備機器の不良個所を不良個所表示機能33により作図した配管図上に表示することができる(ST28)。より具体的に説明すると、携帯端末装置1内に既納された最大消費量のデータや圧力損失のデータ等から、入力した点検調査結果のデータに基づく正規の配置を演算したのち、正規の配置(理想的な配置)と実際の配置とを対比したズレを不良個所として作図した配管図上に表示する。このような構成を採用すると、作成した設備機器の配置図上に設備機器の不良個所を反映させることができるため、点検調査作業をしながら設備機器の最適配置を把握することができる。
【0046】
データ記録部に格納された各種の点検調査結果のデータは、通信部9を介して通信ネットワーク回線を通じて管理センター等の外部に送信することができる(ST29)。
【0047】
図11(A)〜(C)は、本発明の実施の形態における設備機器の点検調査結果の入力を終了するための表示画面を示す図である。図10(E)の表示画面で「はい」のボタンをタップして図11、点検調査結果のデータ(文字データのみ)の入力を終了すると、図11(A)及び(B)の表示画面が表示される。図11(A)の表示画面には、点検調査結果の概要(点検調査年月日及び簡単な点検調査結果等)が表示され、図11(B)の表示画面には点検調査結果の入力により判定された不良個所が「要改善項目」として表示される(ST26〜ST28)。ここでは、本発明の図1の配置状態良否判定手段I(図6の不良個所判定プログラム31及び不良個所表示機能33)が実行される。これにより、配管図のデータからだけでなく点検調査結果の文字データからも不良個所を特定することができるので、点検調査結果のデータ修正作業が容易になる。
【0048】
図12(A)及び(B)は配管図のデータを含む点検調査結果のデータを受信及び送信する作業を行う画面である。これらの画面は、図8(A)または図10(A)の初期画面中の「データ受信」ボタン及び「データ受信」ボタンをタップすることにより表示される。点検調査結果のデータを受信する場合は、図11(A)の「受信開始」ボタンをタップし(ST2)、点検調査結果のデータを送信する場合は、図12(A)の「送信開始」ボタンをタップする(ST29)。初期画面に戻る場合は、「初期画面」ボタンをタップする。
【0049】
図13は、本発明の第2の実施の形態である形態端末装置を用いて作成したLPガス設備機器の配管図の平面図であり、図13は図14の配管図の立体図を2次元で表したアイソメ図である。図13及び図14に描かれた設備機器の各部材にはP1,P2,・・・等の符号が表示され、LPガスの配管図には寸法が表示される。これらの機能は、本発明を構成する配管図作成手段Gに含まれる符号を表示する機能によって実現される。なお、本発明の実施の形態である携帯端末装置には、平面図とアイソメ図を切り替える操作ボタンが設置されており、この操作ボタンを操作することにより、設備機器の配置図を表示したい図の種類を変えることができる。
【0050】
図15は、図13の平面図及びその一部の図を拡大した拡大図である。図15に描かれた設備機器の平面図には、図13の平面図と同様に設備機器の各部材ごとにP1,P2等の符号が付されており、これらの各部材の符号を指定すると、その指定した部分の設備機器の部材の配置図が拡大される。具体的には図13の平面図または図14のアイソメ図に表示されたLPガス配管図のうちプロパン庫(符号P1)をペンタッチ入力で指定すると、図15の表示画面に示すようにプロパン庫(符号P1)の詳細図が表示される。この詳細図には、設備機器の各部材の寸法、材質、メーカー名、交換期限等が表示される。これらの機能は、本発明を構成する配置図作成手段Gの作図用データ記憶手段に記憶されたデータを表示する機能によって実現される。
【0051】
なお、本発明の実施の形態では、本発明の携帯端末装置1が主にLPガス業務に使用される場合について説明したが、本発明はLPガスに限らず、不動産、建築、土木、水道工事、環境測定、都市ガス、電気工事、林野調査、農業調査等のあらゆる分野で利用することができる。
【0052】
【発明の効果】
本発明によれば、設備機器の配置図を作成することにより同時に設備機器の点検調査の一部を行うことができるため、設備機器の点検調査業務における重複作業を省略することができる。
【0053】
また、本発明によれば、設備機器の点検調査結果を入力するだけで、設備機器の点検調査結果のデータと設備機器の配置図のデータを同時に作成することができるため、作図作業をすることなく設備機器の配置図を容易に作成することができる。
【0054】
また、本発明によれば、テンプレートを修正することにより設備機器を作図することができるので、すでにデータ化された配置図の一部を修正すればよく、その設備機器について最初から配置図を作成する必要はないため、設備機器の配置図の作成作業が容易になる。
【0055】
さらに、本発明によれば、始点位置と終点位置をプロットするだけで線図を作成することができるため、設備機器の配置図を作成する際に作図者による精度のバラツキを少なくすることができる。
【0056】
また、本発明によれば、設備機器の配置図を作成する際に予定の許容範囲内で正規の終点位置に補正する補正機能を有するため、作成者が携帯端末装置等の扱いに不慣れな高齢者等である場合でも、データの入力ミス等の発生を少なくすることができるため、誰にでも簡単に設備機器の配置図を作成することができる。
【0057】
また、本発明によれば、作成した設備機器の配置図上に設備機器の不良個所を反映させることができるため、点検調査作業をしながら設備機器の最適配置を把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の携帯端末装置の実施の形態を示したブロック図である。
【図2】本発明の携帯端末装置の実施の形態を用いて設備機器の点検調査を行う手順を示すアルゴリズムのフローチャートである。
【図3】本発明の携帯端末装置の実施の形態を用いて設備機器の配置図を作成する手順を示すアルゴリズムのフローチャートである。
【図4】本発明の携帯端末装置の他の実施の形態を示したブロック図である。
【図5】本発明の携帯端末装置の他の実施の形態を用いて設備機器の点検調査を行う手順を示すアルゴリズムのフローチャートである。
【図6】図1の実施の形態を使用するプログラムを中心にして別の観点から表現した具体的な実施例のブロック図である。
【図7】本発明の携帯端末装置を用いてLPガス設備機器の点検調査及び配置図の作成を行う手順を示すアルゴリズムのフローチャートである。
【図8】本発明の携帯端末装置を用いてLPガス設備機器の点検調査結果(配管図に限るもの)を作成する作成画面の画面表示の一例である。
【図9】本発明の携帯端末装置を用いてLPガス設備機器の点検調査結果(配管図に限るもの)を作成する作成画面の画面表示の一例である。
【図10】本発明の携帯端末装置を用いてLPガス設備機器の調査結果(配管図以外のデータ)を入力する入力画面の画面表示の一例である。
【図11】本発明の携帯端末装置を用いてLPガス設備機器の点検調査を終了する画面の画面表示の一例である。
【図12】本発明の携帯端末装置を用いてLPガス設備機器の点検調査に間するデータを送受信する通信画面の画面表示の一例である。
【図13】本発明の携帯端末装置を用いて作成したLPガス設備機器の配置図(配管図に限るもの)を表示する表示画面の一例である。
【図14】本発明の携帯端末装置を用いて作成したLPガス設備機器の配置図(配管図に限るもの)を表示する表示画面の他の一例である。
【図15】図13のLPガス設備機器の配置図(配管図に限るもの)を表示する表示画面の他の一例である。
【符号の説明】
A,1 設備機器点検調査用携帯端末装置
B 点検調査項目表示手段
C 点検調査結果入力手段
D 点検調査結果データ記録部
E 作図用データ入力手段
F 作図用データ記憶手段
G 配置図作成手段
H テンプレート記憶手段
I 配置状態良否判定手段
J,9 通信部
K,4 表示画面
L 表示画面駆動回路
M,3 表示手段
N ネットワーク
P センター
5 入力手段
7 データ記録部
11 作図機能
13 条件入力部
15 テンプレート
17 プロット入力手段
19 プログラム手段
21 始点位置判定プログラム
23 終点位置判定プログラム
25 配置位置決定プログラム
27 補正機能
29 最適配置判定プログラム
31 不良個所判定プログラム
33 不良個所表示機能
Claims (9)
- 設備機器を点検調査することについて予め定められた点検調査項目を表示画面に表示する点検調査項目表示手段と、前記点検調査項目に従って点検調査した点検調査結果を前記表示画面を介して直接入力する点検調査結果入力手段と、前記点検調査結果入力手段により入力された前記点検調査結果を点検調査結果データとして記録する点検調査結果データ記録部とを具備する設備機器点検調査用携帯端末装置であって、
前記設備機器の配置状況を表す配置図を作成するための作図用データを記憶する作図用データ記憶手段と、前記作図用データ記憶手段に前記作図用データを入力する作図用データ入力手段と、前記作図用データに基づいて前記表示手段の前記表示画面上に前記配置図を表示させる配置図作成手段とを更に有し、
前記作図用データ入力手段は、入力した前記作図用データのうち前記点検調査結果入力手段により入力する点検調査結果データとして利用できるデータを、前記点検調査結果データ記録部にも記録することを特徴とする設備機器点検調査用携帯端末装置。 - 設備機器を点検調査することについて予め定められた点検調査項目を表示画面に表示する点検調査項目表示手段と、前記点検調査項目に従って点検調査した点検調査結果を前記表示手段の前記表示画面を介して直接入力する点検調査結果入力手段と、前記点検調査結果入力手段により入力された前記点検調査結果を点検調査結果データとして記録する点検調査結果データ記録部とを具備する設備機器点検調査用携帯端末装置であって、
前記設備機器の配置状況を表す配置図を作成するための作図用データを記憶する作図用データ記憶手段と、前記作図用データ記憶手段に前記作図用データを入力する作図用データ入力手段と、前記作図用データに基づいて前記表示手段の前記表示画面上に前記配置図を表示する配置図作成手段とを更に具備し、
前記点検調査結果入力手段は、前記点検調査結果データのうち前記作図用データとして利用できるデータを前記作図用データ記憶手段にも記憶させることを特徴とする設備機器点検調査用携帯端末装置。 - 前記データ記録部に記録された前記点検調査項目及び前記点検調査結果並びに前記作図用データ記憶手段に記憶されたデータを送信する機能を有する通信部を更に備えている請求項1または2に記載の設備機器点検調査用携帯端末装置。
- 前記通信部は、前記データ記録部に記録される前記点検調査項目及び前記点検調査結果並びに前記作図用データ記憶手段に記憶されるデータを受信する機能を備えている請求項3に記載の設備機器点検調査用携帯端末装置。
- 定型化された設備機器の配置図がテンプレートとして複数種類記憶されたテンプレート記憶手段を更に備え、
前記配置図作成手段は、前記テンプレート記憶手段に記憶された複数種類のテンプレートから選択された適宜のテンプレートと前記作図用データ記憶手段に記憶された前記作図用データとを用いて前記配置図を前記表示画面上に表示する機能を有しており、
前記作図用データ入力手段により修正された前記作図用データによって前記配置図が修正されることを特徴とする請求項1または2に記載の設備機器点検調査用携帯端末装置。 - 前記配置図作成手段は、前記作図用データ記憶手段に記憶された前記作図用データの格納場所を特定するための符号を、対応する作図用データに従って前記表示画面上に表示された図面部分に隣接してまたは前記図面部分上に表示する符号表示機能を有している請求項1または2に記載の設備機器点検調査用携帯端末装置。
- 前記配置図作成手段は、前記表示画面上に表示された符号を指定することにより、前記表示画面上に前記作図用データ記憶手段に記憶されたデータを表示するデータ表示機能を有している請求項6に記載の設備機器点検調査用携帯端末装置。
- 前記作図用データ入力手段は、前記表示画面上における作図の始点位置データと終点位置データとを前記表示画面をプロットすることにより入力するプロット入力機能を有しており、
前記プロット入力機能は、前記表示画面のプロット位置が予め定めた規定位置から外れているときに、最も近い規定位置がプロットされたものと補正して始点位置データ及び終点位置データを確定することを特徴とする請求項1または2に記載の設備機器点検調査用携帯端末装置。 - 前記点検調査結果から前記設備機器の配置状態の良否を判定する配置状態良否判定手段を備えており、
前記配置図作成手段は、前記配置状態良否判定手段により判定された不良個所を前記表示画面上の前記配置図に表示する機能を有している請求項1または2に記載の設備機器点検調査用携帯端末装置。
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