JP2004030045A - イベント管理システム及びその制御方法及び記憶媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】ネットワークを活用し、オンデマンド形式で開催するイベントを決定すると共に、少なくとも開催者側にとっても或る程度の収益を確保することを可能にする。
【解決手段】ネットワークのホームページに上映する映画のスケジュールを公開すると共に、好きな日時について上映してもらいたい映画があった場合に会員にその申しこみを許容し、それを受け付ける。そして、その情報も公開する。こうして、上映に至る条件となる要望数が確保されると、上映することに決定し、正式なスケジュールとして公開する。
【選択図】 図3
【解決手段】ネットワークのホームページに上映する映画のスケジュールを公開すると共に、好きな日時について上映してもらいたい映画があった場合に会員にその申しこみを許容し、それを受け付ける。そして、その情報も公開する。こうして、上映に至る条件となる要望数が確保されると、上映することに決定し、正式なスケジュールとして公開する。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はイベント管理システム及びその制御方法及び記憶媒体、例えば映画等の催し物の管理を行う装置及び方法及び記憶媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、映画、演劇等の催し物(以下、イベントという)を開催する場合、観客数による収益が、そのイベントを開催する費用(人件費も含む)を上まわることが必要になる。
【0003】
これまでの観客数を確保する手段としては、放送、新聞・雑誌、チラシ等による宣伝によるものがほとんどであり、必然、それにかかる費用も大きなものとなっていた。
【0004】
ネットワークが普及してきている現在、これを宣伝に活用することができるようになってきた。必然、それによってこれまでの宣伝費にかかる費用を削減できるものとして期待されてもいる。
【0005】
例えば、映画館を例にするのであれば、その映画館のホームページをネットワーク、例えばインターネット上(Webサイト)に設け、ここから上映する映画リストを配信するようにすれば、そのホームページの設置に係る費用で済むことにより、多くの経費削減が見込める。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ジャンルに対する好みは人それぞれであり、それを把握してイベントを計画しなければ多くの観客を期待できないし、収益も期待できない。
【0007】
そこで、本発明は、ネットワーク、例えばインターネットを活用し、オンデマンド形式で開催するイベントを決定すると共に、少なくとも開催者側にとっても或る程度の収益を確保することを可能ならしめるイベント管理装置及び方法及び記憶媒体を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するため、例えば本発明のイベント管理装置は以下の構成を備える。すなわち、
開催するイベントを決定するイベント管理システムであって、
ネットワークを介して、ユーザーより、開催するイベントの種類と日時についての要求を受信する受信手段と、
受信した要求を、イベントの種類と日時毎に集計する集計手段と、
該集計結果に基づいて、当該日時に行うイベントを決定する手段とを備える。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に従って本発明にかかる実施形態を詳細に説明する。
【0010】
尚、以下では、開催者側として映画館を例にして説明するものとする。
【0011】
<システム概要の説明>
図1は、映画館の注文に応じて、製作会社から配信業者を経由して映画データを配信するシステムの概要を示す図である。
【0012】
同図において、製作会社と配信業者の間では、媒体変換方法と料金体系を決定する。ここでの料金体系とは、配信業者と映画館の間での料金体系であり、映画館はこの料金体系の枠内で映画データを受信し(若しくはフィルムを受け取り)、上映を行う。料金体系は固定料金+上映回数に応じた従量料金のミックス型、一定期間の上映を認める固定料金型、上映回数のみに応じて課金される完全従量型の3通りがある。製作会社と配信業者間では配信業務の委任契約が交わされ、配信業者は制作会社にその契約にしたがって所定の手数料が支払われる。
【0013】
映画館(具体的には映画館に設置した端末)から映画データやその他の関連コンテンツ(パンフレットの印刷データやオリジナル壁紙データやスクリーンセーバー等)のダウンロードの注文を配信業者(正確には配送業者に設置してある端末)に要求する。配信業者は映画館を認証後、注文を記録し、課金手続を行う。このときリクエスト番号(上映する映画を特定する情報)や配信内容等がリクエストテーブルに記録される。課金された配信データの料金は、料金体系中の支払条件に基づいて決済される。
【0014】
配信業者は、決済終了後、要求された映画データやその他の関連コンテンツを要求されたデータ形式で映画館に配信する。配信される映画データや関連コンテンツは電子透かしを付加された上さらに暗号化されてから、映画館に配信される。映画館では受信完了後、暗号化データを復号する。
【0015】
<映画館におけるシステム構成図>
次に、映画館側に設置されるシステムの具体的な構成図を図2に示す。図中、1は装置全体の制御を司る処理部のCPU、2はBIOSやブートプログラムを記憶しているROMである。3はRAMであり、ここにOS、後述する各機能を実現するプログラム、及び、図8、図9並びに図11に対応するプログラムがロードされ、CPU1により実行される。4はハードディスクであり、OSやプログラム及び図8、図9並びに図11に対応するプログラムをはじめ、後述する各種データベース等が記憶されている。更に、図示の如く、上映する映画のスケジュールを管理するデータベース、本システムの会員を管理する会員データベース、及び、最終的に上映決定に至るまでの一時的なデータを格納する投票データベース(後述の説明から明らかにする)が格納されている。
【0016】
5はインターネットに接続するネットワークインターフェースであり、TA、モデム等である。6はキーボード、7はマウス等のポインティングデバイスである。8は表示制御部であり、9は表示制御部8からの映像信号を受けて表示する表示装置である。10はネットワークで、インターネット、イントラネット又はLANなどで、パーソナルコンピュータや携帯電話と接続される。当然、ネットワークの中にパーソナルコンピュータと携帯電話が接続されるための環境(例えば、電話局、プロバイダなど)が設定されている。
【0017】
なお、上記構成における、ハードディスク4に記憶されている上映スケジュールデータベースは、日時と上映する映画(コンテンツ)の関係を記憶しているものであるので、その詳細は説明するまでもないであろう。また、会員データベース、投票データベースについては、後述する。
【0018】
さて、上記構成である映画館に設置されるシステムは、利用者の携帯電話やパーソナルコンピュータ(PC)によるリクエストに応じて上映作品を決定し、利用者の申し込み及び課金を行うものである。
【0019】
本システムが有する機能と動作は以下の通りである。
【0020】
(1)本システムを利用する会員は会員登録を行う(例えば無料とする)。登録作業は、映画館のホームページ(以下、単にWebサイトという)上で行うものとする。登録する項目には、利用者の氏名、年齢、Eメールアドレス、課金に関する情報、及び、好きな映画ジャンルであり、本システムから利用者(会員)には、会員コードと暗証番号を発行し知らせる。なお、詳細は後述するが、自分の好きなジャンルの映画が決まりそうな場合等に自動的に通知されるので、登録したジャンル等はその会員であれば自由に変更できるようにする。
【0021】
(2)携帯電話またはPC(パーソナルコンピュータやワークステーション等)で映画館のWebサイトと接続し、映画の上映リクエスト、申し込みが出来るようにする。
【0022】
(3)会員より入力された上映希望作品と上映希望日を集計し、その結果を映画館のWebサイトで公開する。その際、最初のリクエストがあると、当該作品の専用ページが映画館のWebサイトに自動追加され、当該上映対象の映画に対する料金体系に基づき、上映最小人数(例えば、A作品は申し込み合計20名で上映、B作品は50名以上で上映等)が表示される。以後同じ作品について他の人の追加リクエストがあると最新の申し込み人数を表示する。
【0023】
(4)会員は当該作品のリクエスト申し込み画面に必要な情報を入力して、希望する作品と自分が見に行ける日時を指定する。会員は自己の都合の良い日時を指定すればよい。なお、最小上映人数を既に超えている日時か又は最も上映最小人数に近い日時を選択することで、その映画を見ることが可能になる可能性を高めることができる。
【0024】
(5)上映最小人数(定足数)に達した場合に電子メール(iモード含む)で会員にメールで通知し、最終的な申し込みを促す。
【0025】
(6)あと少しで上映最小人数に達する場合には、その映画と同じジャンルに興味を持つ会員に申し込みを促す電子メール(iモード含む)を送る。この場合、割引料金でチケットを購入できるようにする。
【0026】
(7)最終通知に対して会員が正式に申し込み処理を行うと、課金処理が実行される。そして、会員からの申し込みが上映最小人数に達すると正式に上映が決定され、申し込んだ利用者に案内メールで通知する。
【0027】
(8)決定した上映スケジュールは映画館のWebサイトで公開される。それとと共に、申し込み者以外の登録会員に電子メールにより通知される(PC用とIモード用)。また、会員の選択したジャンルの作品のみ通知することも出来るようにする。ジャンルの選択としては、SF/サスペンス/コメディ等作品内容による種別ジャンル、アメリカ映画・フランス映画等製作国による国ジャンル、吹き替え・字幕スーパー等音声の種類による吹き替え/字幕に関するジャンル、主演男優や主演女優の指定による主演ジャンル、監督別による監督ジャンル等がある。
【0028】
(9)申し込みが上映最小人数(対象映画に依存する)に達しなかった場合は、その旨の案内メールが出され、課金処理が取り消され、予め決められた他の作品が上映されることを通知する。
【0029】
上記の点を実現するため、実施形態における、映画館(もしくは映画館の事務所)に設置されるシステムの処理概要を図3にしたがって説明する。
【0030】
本システムは、映画館と製作会社との間で交わされた契約にしたがって実際の上映回数を管理し、上映回数に応じた正確な課金を行い、且つ、決済を行う仕組みを構成する。実際に上映した作品と日時は映画館のシステムに記憶され規定の料金(例えば固定+従量)が映画の配給元にフィードバックされる。
【0031】
まず、配信業者と映画館の間で映画データ及び関連コンテンツの配信に関する契約が締結されると、上映に先立って配信業者から映画館側に上映映画データが配信される。
【0032】
上映映画データには、映画館が指定する特定のサーバーのハードウェアのシリアルNo.に依存するキーデータを含んでおり、他のハードウェアでは作動しない。また、当該特定サーバーにおいて電源ON時に自動起動し、同一のハードウェアで複数の上映管理ソフトが起動することも禁じられる(チェックがかかり起動できない)。
【0033】
<処理の流れ説明>
以下、上記本実施形態におけるシステム(映画館側のシステム)の具体的な動作を順に説明する。
【0034】
図4は、映画館のWebサイトのホームページ(実施形態における映画館の名称は「電鉄ムービル」)の例である。ここで、「上映スケジュール」をユーザーがPCや携帯電話等で指定すると、図7に示すような、今日が属する月以降の上映プログラム一覧のページが表示される(図示はPCのブラウザの例)。図4において、「案内地図はここをクリック」を指定すると、映画館の所在を示す地図が表示される(図示せず)。
【0035】
また、「会員登録はここをクリック」を指定すると、会員登録が行われる。会員登録時に入力するデータは、図6に示す如く、氏名、Eメールアドレス、住所、好きなジャンル、そして、口座番号やクレジットカードの番号であり、これらのデータの入力が行われると、会員番号と暗証コードが発行され、そのユーザーに通知される。
【0036】
これにより、上映映画の投票に参加する権利を得ることになる(詳細は後述)。また、登録会員は、一般客よりチケット代が割り引されるようになる。
【0037】
例えば、「7/2〜7/8の投票の締め切りは6/17まで」をクリックすると、登録会員であれば(会員番号と暗証コードの入力することになる)、7月2日〜7月8日に上映する映画を自ら指定し、投票することができるようになる。
【0038】
説明を簡単にするため、実施形態における会員による投票で決めることができる映画の上映時間帯は、図7にも示したように、毎日18時30分から20時30分までの時間帯とし、それ以外の時間帯は通常の映画館と同様、映画館側で予め決めるものとする。また、会員による上映映画の投票する対象は1週間単位とし、投票の締めはその週の最初の上映日(実施形態では日曜日)より2週間前とする。なお、この期間は、システム管理者が自由に設定できるが、最終的に決定した上映映画が一般消費者に知らしめ、その宣伝効果が期待できる期間を設けることが望まれる。
【0039】
さて、図4の表示画面上で、ユーザーは、図示の「7/2〜7/8の投票の締め切りは6/17)を指示(クリック)すると、図5に示すページ50がWebブラウザ上に表示される。
【0040】
図示に示すごとく、7月2日〜7月8日の期間での、これまでの会員による投票結果(投票数)が表示される(但し、図示の場合7/5は休館日)。また、図示において「定足数」とは、その人数の申し込みが必要であることを示している。これは上映する映画毎に、それぞれの課金(配信業者に支払う金額)が異なるためであり、映画館の規模をも加味して、映画館側で予め設定した結果でもある。鑑賞したい映画は、人それぞれであるため、同じ日に異なる映画の投票も当然に有り得る。
【0041】
また、登録会員であれば、図示の欄51に7/2〜7/8の期間(但し7/5は除く)で、好きな日に、好きな映画を選択し、投票することができる。具体的には、鑑賞したい日(時間帯は18時30分以降)と、映画の題名を選択することになる。
【0042】
映画の題名は、本システムが予め配信業者との通信によって、配信業者が提供可能な映画の一覧(課金情報、ジャンル情報も含まれる)を予めダウンロードしておいたものから選択可能になる。題名の選択は、図示の如くコンボボックスとなっているので、その右端をクリックしてプルダウンメニュー(スクロールバー付き)を表示させ、そのなかの所望とするものを選択し、最終的に「投票」ボタンをクリックすることで行う。
【0043】
投票が行われると、その結果は、本システムにメールとして通知され、Webサイト(ホームページを提供しているインターネット上のサイト)のデータはその投票の結果を反映させるべく、適度な時間間隔で更新される。この更新期間は、その都度行ってもよいが、実施形態では一日に1回乃至2回程度とした。
【0044】
以上のようにして、本システムは、投票期間まで所定日数にまで近づくと(2週間前になると)、締めの処理を行う。そして、その期間内における上映映画を決定する処理を行う。
【0045】
具体的には、投票数が定足数以上である映画が1つのみである場合には、その映画に投票した登録会員全員に、最終確認のためにチケット代の請求がおこなわれる旨をメールで知らせる。但し、先に説明したように、登録会員は一般客(非会員)と異なり、チケット代は割り引きにする。そして、その回答を集計し、定足数を満たしている場合には、本決まりとし、各投票者の指定された口座からの入金処理を行い、受領を示すメールを送信する。
【0046】
また、このチケット代にかかる請求メールに対して承諾の回答を行った会員の数が、定足数に満たない場合も当然に有り得る。その場合には、その映画に対して投票していなかった他の会員に案内メールを出す。この場合にも、チケット代は一般客よりは、割り引くものの、最初からその映画に対して投票した会員よりは若干高いチケット代に設定する。そして、この回答結果を集計し、定足数を満たしている場合には、本決まりとし、入金処理と、受領のメールを送信する。
【0047】
また、同時刻において、上記条件を満たしている候補(映画)が2以上ある場合には、投票数と定足数の差(投票数−定足数)が一番大きい候補に投票した会員にチケット代の請求のメールを出す。これ以降は上記と同様である。
【0048】
一方、投票数が定足数の所定割合(実施形態では5割としたが、適宜変更できる)だけ足りない場合には、次のような処理を行う。
【0049】
まず、その定足数には満たないものの、その中の最大投票数となった映画に対して投票した会員と、過去に同じジャンルについて参加したことがある他の会員宛にメールを送信する。送信するメールの内容は、例えば、今現在、その映画が定足に満たないものの、他の会員にも案内メールを送信しており、その結果、定足数になった場合に見に来ることができるか否かの問い合わせるものである。このメールの回答待ちは、2、3日とする。そして、その後、再度集計をし、参加意思を示す会員数が定足数に至っている場合には、先に説明したのと同様に最終確認メール(チケット代がいくらになるか等を記載したメール)を送信し、その回答次第で本決まりにするかどうかを決定する。
【0050】
また、上記案内メールを送信しても定足数に満たない、或いは、最初から定足数に満たしそうもない(投票数が定足数の5割り未満)場合には、映画館が予め用意した映画を上映することに決定し、投票者全員に対して上映には至らなかった旨のメールを送信する。
【0051】
いずれにしても、上記の例、すなわち、7/2〜7/8までのスケジュールの最終決定は、締め日から例えば1週間以内で決定する(上映日の1週間前でもある)。そして、非会員でも閲覧できるようにする(図4における「上映スケジュール」をクリックしたときに表示されるページを更新する)。
【0052】
こうして、最終的に上映する映画が決定されると、本システムと配信業者との間で先に説明した契約が交わされ、その契約に従った回数の上映しかできないキーを含んだコンテンツのダウンロードが行われ、上映が行われることになる。なお、映画館のシステムが、デジタルデータの再生能力を有していない場合には、フィルムを借り受けそれに基づいて上映することになる。
【0053】
以上の動作を行うため、実施形態における映画館に設置されるシステム(図2参照)は、例えば以下に説明する手順にしたがって動作する。
【0054】
なお、必要なホームページにかかるデータは、既にWebサイトにアップロードされているものとして説明する。
【0055】
図8は、会員からの投票のチェック処理にかかるフローチャートである。この処理は、例えば1日に2回起動するものとする。
【0056】
先ず、ステップS1において、CPU1は、投票のメールがあるか否かを判断する。否の場合には、本処理を終了する。投票があると判断した場合には、ステップS2に進み、その中の1つを受信し、ステップS3で指定された日時に同名の映画が既にあるか否かをデータベースを参照して判断する。もし存在すれば、ステップS4において、投票データベースの対応するプログラムの映画の投票数を“1”だけ増加する。
【0057】
また、新規の題名であると判断した場合には、ステップS5に進んで、その日時にその題名をデータベースに登録し、ステップS6で投票数を“1”とする。
【0058】
そして、ステップS7に進み、全て受信したか否かを判断する。否の場合には、ステップS2以降の処理を繰り返すことになる。
【0059】
こうして、全ての受信が完了すると、ステップS8に進み、上記内容を投票データベースに反映させるべく保存する。この後、ステップS9にて、Webサイトのホームページのデータを更新する処理(投票された映画の追加又は/及び投票数を最新の状態にする)を行う。なお、投票した会員のメールアドレスも当然記憶する。
【0060】
説明が前後するが、定足数は、配信業者が保持している配信可能な映画リストにその課金内容が示されているので、その課金に予めシステムに設定した金額(従業員数や維持費を加味して管理社が設定する)を加算した金額を、標準的な会員のチケット代で除算した結果の整数部分を採用する。ただし、本システムの管理者がキーボード等で適宜その数字を設定するようにしても構わない。
【0061】
図9は締め処理手順を示すフローチャートである。この処理は投票により上映プログラムを決める週の2週間前にCPU1により実行されるものである。
【0062】
先ず、ステップS11で締め対象の週をCPU1により決定する。そして、ステップS12に進み、その週の最初の日(実施形態では日曜日)を初期値として設定する。
【0063】
次のステップS12では、注目日の映画に対する投票数が定足数を満たしているものがあるかどうかをデータベースを参照してCPU1により判断する。定足数を満たしている候補があれば、ステップS14に進み、その候補が1つであるか否かを判断し、2つ以上あれば先に説明したように「投票数−定足数」が最大となる1つの候補に絞りこむ。なお、同じ条件が2つあればオペレータが手動で選択してもよいし、収益率の多い方を自動的に選択してもよい。
【0064】
いずれにしても、1つの映画への絞り込みがなされると、ステップS16に進み、CPU1から、その映画に投票した会員全員のE−MAILアドレスに対して最終確認のメールを送信する。送信するメールとしては、例えば図10に示すようなものである。図示において、Subjectの欄には、その映画を特定する情報があるので、本システムは返信メールのSubjectを解析することで、どの映画に対する回答かが判別できるようになる。
【0065】
各会員は、このメールを受け、「チケット購入」、「チケット購入しない」のいずれか一方を削除し、返信することになる。
【0066】
なお、次点扱い、或いは、定足数に満たなかった映画に投票した会員にも、その映画が上映に至らなかった旨のメールを送信する。
【0067】
一方、ステップS13において、注目日の映画の投票数が定足数に満たないと判断した場合には、ステップS17に進み、投票率(=投票数/定足数)の最大となるものが50%以上か否かを判断する。50%以上であると判断した場合には、ステップS18に進み、その映画に投票した会員全員、及び、その映画のジャンルについて興味を示すと考えられる会員を検索し、それら会員宛にもメールを送信する。
【0068】
メール本文の内容は、図10と多少異なる。すなわち、定足数に満たないものの、あと少しの参加で上映になることを知らせる文と、もし定足数になった場合にチケットを購入するか否かのいずれかを選択してもらう旨が記載されるものである。次点扱いになった映画に投票した会員に対しても、その旨のメールを送信するのは勿論である。
【0069】
また、投票率が50%未満である場合、処理はステップS19に進み、予め映画館側で設定した映画に決定し、ステップS20で、その日の投票した会員全員にその旨のメールを送信する。そして、ステップS21に進み、注目日の上映映画として映画館が設定した映画にするべく、Webサイトのページを更新する。
【0070】
こうして、注目日に対する処理が終わると、ステップS22に進み、或る週の全日に対する処理が終了したか否かを判断し、否の場合には、注目日を翌日にし、ステップS13以降の処理を行うことになる。
【0071】
上記処理によって、定足数に達した映画、及び、定足数に満たないまでもその5割の投票を獲得した映画については、会員からの回答メールを待って最終的に決定することになる。この次点で、上映2週間前であるので、その回答による最終決定は1週間後、すなわち、上映の1週間前にする。
【0072】
図11は、この回答メールを受信する際の処理である。この処理は、上記の通り、上映1週間前に実行されるものである。
【0073】
先ず、ステップS31において、回答メールを全て受信する。次いで、ステップS32に進み、受信したメールのSubjectの欄をCPU1により抽出して、どの映画に対する回答であるかの判断処理、及び、本文中に「チケット購入しない」という文字列がなく、且つ、「チケット購入」の文字列があるかどうかを判断することで、その回答メールがチケット購入する意思表示のメールであるかどうかの解析処理を行う。この処理を受信した全メールに対して行う。
【0074】
次いで、ステップS33に進み、集計処理を行う。実施形態では1週間、すなわち、7つの上映プログラムを管理するものであるので、各日のチケット購入のメールの数を計数することになる。但し、既に、投票時に定足数に至らず、映画館側で決定した日の上映映画についてのメールは来ることはないので、除外する。休館日も同様である。
【0075】
ステップS34では、定足数(上映しようとする映画に依存する)以上のチケット購入希望者があるか否かをCPU1により判断する。例えば、金曜日を除く、各曜日の映画の定足数を満たすチケット購入希望者がいれば、ステップS35に進んで、それらの曜日の映画の上映を決定する。そして、ステップS36に進んでそれぞれの映画に対する会員への課金処理を行う。そして、ステップS37に進み、課金処理が完了し、その映画の上映が決定した旨のメールをCPU1から該当するE−MAILアドレスに送信する。
【0076】
次いで、処理はステップS38に進み、今度はチケット購入希望者が定足数に満たなかったものがあるかどうかを判断する。上記の例の場合、金曜日の映画が該当することになる。このようなケースの場合は、ステップS39に進み、その日野上映映画として映画館側が予め設定した映画を上映するように決定する。そして、ステップS40において、チケット希望者をした会員に対しては、その映画が上映のための定足数に満たなかった旨と、チケット代の課金を行わなかった旨のメールを送信する。
【0077】
こうして、ステップS40に進むと、該当する週の全日程の上映プログラムが完了したことになるので、そのデータをWebサイトのページに反映させ、ステップS41で本システムの上映スケジュールデータベースに追加登録し、その週のデータを管理していた投票データベース中の該当する領域を削除する。
【0078】
なお、上映する映画が決定した場合には、上映日と上映回数について配信業者との間で契約が交わされ、再生回数制限つきで、尚且つ、特定のシステムでしか再生できないキーを含む映画データをダウンロードし、上映日に再生する処理を行う。ただし、デジタルコンテンツを再生するシステムを導入していない映画館では、フィルムを借りる等して上映を行うことになる。
【0079】
以上説明したように、本実施形態によれば、これまでは経験的な感に頼って上映する映画を決定していたのに対し、直接的に観衆の「声」を反映させて上映する映画を決定することが可能になる。また、飛び入りで入館する客も当然に有り得るものの、映画館側としては最低限の観客が確保された上で上映することが可能になり、経営面でも非常に有望になる。
【0080】
なお、上記実施形態では、映画を例にして説明したが、演劇等の他の催物にも適用できるので、上記実施形態によって本発明が限定されるものではない。
【0081】
また、上記実施形態では、スケジュールの決定対象を1週間単位としたが、これによって本願発明が限定されるものではないし、その締め日も2週間前にする必要もなく、適宜変更して構わない。また、会員による上映映画を決定する時間帯も上記に限らず、1日に幾つも設けても構わない。
【0082】
また、一人の会員が同じ日の同じ映画に対して複数の投票を許容しても構わない。これは、友人・知人を代表して投票する等が考えられるからであり、最終的に上映する否かはその数だけチケットの購入意思表示が反映されるからである。
【0083】
また、上記実施形態に従えば、投票段階で定足数に満たなかった場合で所定割合の投票があると、その映画と同じジャンルに興味を示した会員にメールが送信される。したがって、仮に、ホームページを閲覧することを忘れていたとしても、自身の興味のあるジャンルが投票に乗っている場合には、その連絡を受けることも可能になる。この意味から、チケット購入希望者が定足数以上あっても課員にそのメールを通知しても構わない。
【0084】
また、上記実施形態に従えば、最初の投票段階から申し込みの意思表示した会員、その途中から参加した会員(定足に至らず追加募集したことで参加の意思表示した会員)それぞれの課金(いずれも飛び入りの観客よりは割安)についても、前者の方が割安にすることで、会員が積極的に参加する仕組みを形成することになる。
【0085】
また、同じ日に定足数を満たしている映画が複数ある場合、結局のところ上映する映画はそのうちの1つとなるものの、少なくとも望まれている映画がどのようなものであるのかを知る情報として活用できるので、次回の週の定足数に満たなかった場合に映画館側が設定する映画にどれを選定するかの参考にすることもできるようになる。
【0086】
また、上記実施形態では、ホームページを設置するWebサイトと、実施形態の管理システムはそれぞれ独立しているとして説明したが、同じ装置で行っても良いのは勿論である。
【0087】
また、配信業者側としても、映画館のWebサイトを閲覧することで、その映画館の上映スケジュールと、配信したコンテンツとの整合性を検証できるようにもなる。
【0088】
また、上記実施形態におけるシステムは、パーソナルコンピュータやワークステーション等の汎用情報処理装置に前述した各実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(または記録媒体)を、インストールし、コンピュータ(CPUやMPU)に実行させることで達成できる。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0089】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0090】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、ネットワーク、例えば、インターネット、イントラネットなどを活用し、オンデマンド形式で開催するイベントを決定すると共に、少なくとも開催者側にとっても或る程度の収益を確保することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態における映画制作会社から映画館にいたるまでの情報の流れを示す図である。
【図2】実施形態における映画館に設置されるシステム構成を示す図である。
【図3】実施形態におけるシステムの動作概要を示す図である。
【図4】実施形態におけるWebサイトで公開されるホームページの例を示す図である。
【図5】実施形態における投票中の映画一覧を示すページを示す図である。
【図6】実施形態における会員データベースのデータ構造を示す図である。
【図7】実施形態におけるWebサイトで公開されるスケジュールのページを示す図である。
【図8】実施形態におけるシステムにおける投票受領の処理手順を示すフローチャートである。
【図9】実施形態における締め処理のフローチャートである。
【図10】実施形態で使用するメールの一例を示す図である。
【図11】実施形態における上映決定から課金処理の処理手順を示すフローチャートである。
【発明の属する技術分野】
本発明はイベント管理システム及びその制御方法及び記憶媒体、例えば映画等の催し物の管理を行う装置及び方法及び記憶媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、映画、演劇等の催し物(以下、イベントという)を開催する場合、観客数による収益が、そのイベントを開催する費用(人件費も含む)を上まわることが必要になる。
【0003】
これまでの観客数を確保する手段としては、放送、新聞・雑誌、チラシ等による宣伝によるものがほとんどであり、必然、それにかかる費用も大きなものとなっていた。
【0004】
ネットワークが普及してきている現在、これを宣伝に活用することができるようになってきた。必然、それによってこれまでの宣伝費にかかる費用を削減できるものとして期待されてもいる。
【0005】
例えば、映画館を例にするのであれば、その映画館のホームページをネットワーク、例えばインターネット上(Webサイト)に設け、ここから上映する映画リストを配信するようにすれば、そのホームページの設置に係る費用で済むことにより、多くの経費削減が見込める。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ジャンルに対する好みは人それぞれであり、それを把握してイベントを計画しなければ多くの観客を期待できないし、収益も期待できない。
【0007】
そこで、本発明は、ネットワーク、例えばインターネットを活用し、オンデマンド形式で開催するイベントを決定すると共に、少なくとも開催者側にとっても或る程度の収益を確保することを可能ならしめるイベント管理装置及び方法及び記憶媒体を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するため、例えば本発明のイベント管理装置は以下の構成を備える。すなわち、
開催するイベントを決定するイベント管理システムであって、
ネットワークを介して、ユーザーより、開催するイベントの種類と日時についての要求を受信する受信手段と、
受信した要求を、イベントの種類と日時毎に集計する集計手段と、
該集計結果に基づいて、当該日時に行うイベントを決定する手段とを備える。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に従って本発明にかかる実施形態を詳細に説明する。
【0010】
尚、以下では、開催者側として映画館を例にして説明するものとする。
【0011】
<システム概要の説明>
図1は、映画館の注文に応じて、製作会社から配信業者を経由して映画データを配信するシステムの概要を示す図である。
【0012】
同図において、製作会社と配信業者の間では、媒体変換方法と料金体系を決定する。ここでの料金体系とは、配信業者と映画館の間での料金体系であり、映画館はこの料金体系の枠内で映画データを受信し(若しくはフィルムを受け取り)、上映を行う。料金体系は固定料金+上映回数に応じた従量料金のミックス型、一定期間の上映を認める固定料金型、上映回数のみに応じて課金される完全従量型の3通りがある。製作会社と配信業者間では配信業務の委任契約が交わされ、配信業者は制作会社にその契約にしたがって所定の手数料が支払われる。
【0013】
映画館(具体的には映画館に設置した端末)から映画データやその他の関連コンテンツ(パンフレットの印刷データやオリジナル壁紙データやスクリーンセーバー等)のダウンロードの注文を配信業者(正確には配送業者に設置してある端末)に要求する。配信業者は映画館を認証後、注文を記録し、課金手続を行う。このときリクエスト番号(上映する映画を特定する情報)や配信内容等がリクエストテーブルに記録される。課金された配信データの料金は、料金体系中の支払条件に基づいて決済される。
【0014】
配信業者は、決済終了後、要求された映画データやその他の関連コンテンツを要求されたデータ形式で映画館に配信する。配信される映画データや関連コンテンツは電子透かしを付加された上さらに暗号化されてから、映画館に配信される。映画館では受信完了後、暗号化データを復号する。
【0015】
<映画館におけるシステム構成図>
次に、映画館側に設置されるシステムの具体的な構成図を図2に示す。図中、1は装置全体の制御を司る処理部のCPU、2はBIOSやブートプログラムを記憶しているROMである。3はRAMであり、ここにOS、後述する各機能を実現するプログラム、及び、図8、図9並びに図11に対応するプログラムがロードされ、CPU1により実行される。4はハードディスクであり、OSやプログラム及び図8、図9並びに図11に対応するプログラムをはじめ、後述する各種データベース等が記憶されている。更に、図示の如く、上映する映画のスケジュールを管理するデータベース、本システムの会員を管理する会員データベース、及び、最終的に上映決定に至るまでの一時的なデータを格納する投票データベース(後述の説明から明らかにする)が格納されている。
【0016】
5はインターネットに接続するネットワークインターフェースであり、TA、モデム等である。6はキーボード、7はマウス等のポインティングデバイスである。8は表示制御部であり、9は表示制御部8からの映像信号を受けて表示する表示装置である。10はネットワークで、インターネット、イントラネット又はLANなどで、パーソナルコンピュータや携帯電話と接続される。当然、ネットワークの中にパーソナルコンピュータと携帯電話が接続されるための環境(例えば、電話局、プロバイダなど)が設定されている。
【0017】
なお、上記構成における、ハードディスク4に記憶されている上映スケジュールデータベースは、日時と上映する映画(コンテンツ)の関係を記憶しているものであるので、その詳細は説明するまでもないであろう。また、会員データベース、投票データベースについては、後述する。
【0018】
さて、上記構成である映画館に設置されるシステムは、利用者の携帯電話やパーソナルコンピュータ(PC)によるリクエストに応じて上映作品を決定し、利用者の申し込み及び課金を行うものである。
【0019】
本システムが有する機能と動作は以下の通りである。
【0020】
(1)本システムを利用する会員は会員登録を行う(例えば無料とする)。登録作業は、映画館のホームページ(以下、単にWebサイトという)上で行うものとする。登録する項目には、利用者の氏名、年齢、Eメールアドレス、課金に関する情報、及び、好きな映画ジャンルであり、本システムから利用者(会員)には、会員コードと暗証番号を発行し知らせる。なお、詳細は後述するが、自分の好きなジャンルの映画が決まりそうな場合等に自動的に通知されるので、登録したジャンル等はその会員であれば自由に変更できるようにする。
【0021】
(2)携帯電話またはPC(パーソナルコンピュータやワークステーション等)で映画館のWebサイトと接続し、映画の上映リクエスト、申し込みが出来るようにする。
【0022】
(3)会員より入力された上映希望作品と上映希望日を集計し、その結果を映画館のWebサイトで公開する。その際、最初のリクエストがあると、当該作品の専用ページが映画館のWebサイトに自動追加され、当該上映対象の映画に対する料金体系に基づき、上映最小人数(例えば、A作品は申し込み合計20名で上映、B作品は50名以上で上映等)が表示される。以後同じ作品について他の人の追加リクエストがあると最新の申し込み人数を表示する。
【0023】
(4)会員は当該作品のリクエスト申し込み画面に必要な情報を入力して、希望する作品と自分が見に行ける日時を指定する。会員は自己の都合の良い日時を指定すればよい。なお、最小上映人数を既に超えている日時か又は最も上映最小人数に近い日時を選択することで、その映画を見ることが可能になる可能性を高めることができる。
【0024】
(5)上映最小人数(定足数)に達した場合に電子メール(iモード含む)で会員にメールで通知し、最終的な申し込みを促す。
【0025】
(6)あと少しで上映最小人数に達する場合には、その映画と同じジャンルに興味を持つ会員に申し込みを促す電子メール(iモード含む)を送る。この場合、割引料金でチケットを購入できるようにする。
【0026】
(7)最終通知に対して会員が正式に申し込み処理を行うと、課金処理が実行される。そして、会員からの申し込みが上映最小人数に達すると正式に上映が決定され、申し込んだ利用者に案内メールで通知する。
【0027】
(8)決定した上映スケジュールは映画館のWebサイトで公開される。それとと共に、申し込み者以外の登録会員に電子メールにより通知される(PC用とIモード用)。また、会員の選択したジャンルの作品のみ通知することも出来るようにする。ジャンルの選択としては、SF/サスペンス/コメディ等作品内容による種別ジャンル、アメリカ映画・フランス映画等製作国による国ジャンル、吹き替え・字幕スーパー等音声の種類による吹き替え/字幕に関するジャンル、主演男優や主演女優の指定による主演ジャンル、監督別による監督ジャンル等がある。
【0028】
(9)申し込みが上映最小人数(対象映画に依存する)に達しなかった場合は、その旨の案内メールが出され、課金処理が取り消され、予め決められた他の作品が上映されることを通知する。
【0029】
上記の点を実現するため、実施形態における、映画館(もしくは映画館の事務所)に設置されるシステムの処理概要を図3にしたがって説明する。
【0030】
本システムは、映画館と製作会社との間で交わされた契約にしたがって実際の上映回数を管理し、上映回数に応じた正確な課金を行い、且つ、決済を行う仕組みを構成する。実際に上映した作品と日時は映画館のシステムに記憶され規定の料金(例えば固定+従量)が映画の配給元にフィードバックされる。
【0031】
まず、配信業者と映画館の間で映画データ及び関連コンテンツの配信に関する契約が締結されると、上映に先立って配信業者から映画館側に上映映画データが配信される。
【0032】
上映映画データには、映画館が指定する特定のサーバーのハードウェアのシリアルNo.に依存するキーデータを含んでおり、他のハードウェアでは作動しない。また、当該特定サーバーにおいて電源ON時に自動起動し、同一のハードウェアで複数の上映管理ソフトが起動することも禁じられる(チェックがかかり起動できない)。
【0033】
<処理の流れ説明>
以下、上記本実施形態におけるシステム(映画館側のシステム)の具体的な動作を順に説明する。
【0034】
図4は、映画館のWebサイトのホームページ(実施形態における映画館の名称は「電鉄ムービル」)の例である。ここで、「上映スケジュール」をユーザーがPCや携帯電話等で指定すると、図7に示すような、今日が属する月以降の上映プログラム一覧のページが表示される(図示はPCのブラウザの例)。図4において、「案内地図はここをクリック」を指定すると、映画館の所在を示す地図が表示される(図示せず)。
【0035】
また、「会員登録はここをクリック」を指定すると、会員登録が行われる。会員登録時に入力するデータは、図6に示す如く、氏名、Eメールアドレス、住所、好きなジャンル、そして、口座番号やクレジットカードの番号であり、これらのデータの入力が行われると、会員番号と暗証コードが発行され、そのユーザーに通知される。
【0036】
これにより、上映映画の投票に参加する権利を得ることになる(詳細は後述)。また、登録会員は、一般客よりチケット代が割り引されるようになる。
【0037】
例えば、「7/2〜7/8の投票の締め切りは6/17まで」をクリックすると、登録会員であれば(会員番号と暗証コードの入力することになる)、7月2日〜7月8日に上映する映画を自ら指定し、投票することができるようになる。
【0038】
説明を簡単にするため、実施形態における会員による投票で決めることができる映画の上映時間帯は、図7にも示したように、毎日18時30分から20時30分までの時間帯とし、それ以外の時間帯は通常の映画館と同様、映画館側で予め決めるものとする。また、会員による上映映画の投票する対象は1週間単位とし、投票の締めはその週の最初の上映日(実施形態では日曜日)より2週間前とする。なお、この期間は、システム管理者が自由に設定できるが、最終的に決定した上映映画が一般消費者に知らしめ、その宣伝効果が期待できる期間を設けることが望まれる。
【0039】
さて、図4の表示画面上で、ユーザーは、図示の「7/2〜7/8の投票の締め切りは6/17)を指示(クリック)すると、図5に示すページ50がWebブラウザ上に表示される。
【0040】
図示に示すごとく、7月2日〜7月8日の期間での、これまでの会員による投票結果(投票数)が表示される(但し、図示の場合7/5は休館日)。また、図示において「定足数」とは、その人数の申し込みが必要であることを示している。これは上映する映画毎に、それぞれの課金(配信業者に支払う金額)が異なるためであり、映画館の規模をも加味して、映画館側で予め設定した結果でもある。鑑賞したい映画は、人それぞれであるため、同じ日に異なる映画の投票も当然に有り得る。
【0041】
また、登録会員であれば、図示の欄51に7/2〜7/8の期間(但し7/5は除く)で、好きな日に、好きな映画を選択し、投票することができる。具体的には、鑑賞したい日(時間帯は18時30分以降)と、映画の題名を選択することになる。
【0042】
映画の題名は、本システムが予め配信業者との通信によって、配信業者が提供可能な映画の一覧(課金情報、ジャンル情報も含まれる)を予めダウンロードしておいたものから選択可能になる。題名の選択は、図示の如くコンボボックスとなっているので、その右端をクリックしてプルダウンメニュー(スクロールバー付き)を表示させ、そのなかの所望とするものを選択し、最終的に「投票」ボタンをクリックすることで行う。
【0043】
投票が行われると、その結果は、本システムにメールとして通知され、Webサイト(ホームページを提供しているインターネット上のサイト)のデータはその投票の結果を反映させるべく、適度な時間間隔で更新される。この更新期間は、その都度行ってもよいが、実施形態では一日に1回乃至2回程度とした。
【0044】
以上のようにして、本システムは、投票期間まで所定日数にまで近づくと(2週間前になると)、締めの処理を行う。そして、その期間内における上映映画を決定する処理を行う。
【0045】
具体的には、投票数が定足数以上である映画が1つのみである場合には、その映画に投票した登録会員全員に、最終確認のためにチケット代の請求がおこなわれる旨をメールで知らせる。但し、先に説明したように、登録会員は一般客(非会員)と異なり、チケット代は割り引きにする。そして、その回答を集計し、定足数を満たしている場合には、本決まりとし、各投票者の指定された口座からの入金処理を行い、受領を示すメールを送信する。
【0046】
また、このチケット代にかかる請求メールに対して承諾の回答を行った会員の数が、定足数に満たない場合も当然に有り得る。その場合には、その映画に対して投票していなかった他の会員に案内メールを出す。この場合にも、チケット代は一般客よりは、割り引くものの、最初からその映画に対して投票した会員よりは若干高いチケット代に設定する。そして、この回答結果を集計し、定足数を満たしている場合には、本決まりとし、入金処理と、受領のメールを送信する。
【0047】
また、同時刻において、上記条件を満たしている候補(映画)が2以上ある場合には、投票数と定足数の差(投票数−定足数)が一番大きい候補に投票した会員にチケット代の請求のメールを出す。これ以降は上記と同様である。
【0048】
一方、投票数が定足数の所定割合(実施形態では5割としたが、適宜変更できる)だけ足りない場合には、次のような処理を行う。
【0049】
まず、その定足数には満たないものの、その中の最大投票数となった映画に対して投票した会員と、過去に同じジャンルについて参加したことがある他の会員宛にメールを送信する。送信するメールの内容は、例えば、今現在、その映画が定足に満たないものの、他の会員にも案内メールを送信しており、その結果、定足数になった場合に見に来ることができるか否かの問い合わせるものである。このメールの回答待ちは、2、3日とする。そして、その後、再度集計をし、参加意思を示す会員数が定足数に至っている場合には、先に説明したのと同様に最終確認メール(チケット代がいくらになるか等を記載したメール)を送信し、その回答次第で本決まりにするかどうかを決定する。
【0050】
また、上記案内メールを送信しても定足数に満たない、或いは、最初から定足数に満たしそうもない(投票数が定足数の5割り未満)場合には、映画館が予め用意した映画を上映することに決定し、投票者全員に対して上映には至らなかった旨のメールを送信する。
【0051】
いずれにしても、上記の例、すなわち、7/2〜7/8までのスケジュールの最終決定は、締め日から例えば1週間以内で決定する(上映日の1週間前でもある)。そして、非会員でも閲覧できるようにする(図4における「上映スケジュール」をクリックしたときに表示されるページを更新する)。
【0052】
こうして、最終的に上映する映画が決定されると、本システムと配信業者との間で先に説明した契約が交わされ、その契約に従った回数の上映しかできないキーを含んだコンテンツのダウンロードが行われ、上映が行われることになる。なお、映画館のシステムが、デジタルデータの再生能力を有していない場合には、フィルムを借り受けそれに基づいて上映することになる。
【0053】
以上の動作を行うため、実施形態における映画館に設置されるシステム(図2参照)は、例えば以下に説明する手順にしたがって動作する。
【0054】
なお、必要なホームページにかかるデータは、既にWebサイトにアップロードされているものとして説明する。
【0055】
図8は、会員からの投票のチェック処理にかかるフローチャートである。この処理は、例えば1日に2回起動するものとする。
【0056】
先ず、ステップS1において、CPU1は、投票のメールがあるか否かを判断する。否の場合には、本処理を終了する。投票があると判断した場合には、ステップS2に進み、その中の1つを受信し、ステップS3で指定された日時に同名の映画が既にあるか否かをデータベースを参照して判断する。もし存在すれば、ステップS4において、投票データベースの対応するプログラムの映画の投票数を“1”だけ増加する。
【0057】
また、新規の題名であると判断した場合には、ステップS5に進んで、その日時にその題名をデータベースに登録し、ステップS6で投票数を“1”とする。
【0058】
そして、ステップS7に進み、全て受信したか否かを判断する。否の場合には、ステップS2以降の処理を繰り返すことになる。
【0059】
こうして、全ての受信が完了すると、ステップS8に進み、上記内容を投票データベースに反映させるべく保存する。この後、ステップS9にて、Webサイトのホームページのデータを更新する処理(投票された映画の追加又は/及び投票数を最新の状態にする)を行う。なお、投票した会員のメールアドレスも当然記憶する。
【0060】
説明が前後するが、定足数は、配信業者が保持している配信可能な映画リストにその課金内容が示されているので、その課金に予めシステムに設定した金額(従業員数や維持費を加味して管理社が設定する)を加算した金額を、標準的な会員のチケット代で除算した結果の整数部分を採用する。ただし、本システムの管理者がキーボード等で適宜その数字を設定するようにしても構わない。
【0061】
図9は締め処理手順を示すフローチャートである。この処理は投票により上映プログラムを決める週の2週間前にCPU1により実行されるものである。
【0062】
先ず、ステップS11で締め対象の週をCPU1により決定する。そして、ステップS12に進み、その週の最初の日(実施形態では日曜日)を初期値として設定する。
【0063】
次のステップS12では、注目日の映画に対する投票数が定足数を満たしているものがあるかどうかをデータベースを参照してCPU1により判断する。定足数を満たしている候補があれば、ステップS14に進み、その候補が1つであるか否かを判断し、2つ以上あれば先に説明したように「投票数−定足数」が最大となる1つの候補に絞りこむ。なお、同じ条件が2つあればオペレータが手動で選択してもよいし、収益率の多い方を自動的に選択してもよい。
【0064】
いずれにしても、1つの映画への絞り込みがなされると、ステップS16に進み、CPU1から、その映画に投票した会員全員のE−MAILアドレスに対して最終確認のメールを送信する。送信するメールとしては、例えば図10に示すようなものである。図示において、Subjectの欄には、その映画を特定する情報があるので、本システムは返信メールのSubjectを解析することで、どの映画に対する回答かが判別できるようになる。
【0065】
各会員は、このメールを受け、「チケット購入」、「チケット購入しない」のいずれか一方を削除し、返信することになる。
【0066】
なお、次点扱い、或いは、定足数に満たなかった映画に投票した会員にも、その映画が上映に至らなかった旨のメールを送信する。
【0067】
一方、ステップS13において、注目日の映画の投票数が定足数に満たないと判断した場合には、ステップS17に進み、投票率(=投票数/定足数)の最大となるものが50%以上か否かを判断する。50%以上であると判断した場合には、ステップS18に進み、その映画に投票した会員全員、及び、その映画のジャンルについて興味を示すと考えられる会員を検索し、それら会員宛にもメールを送信する。
【0068】
メール本文の内容は、図10と多少異なる。すなわち、定足数に満たないものの、あと少しの参加で上映になることを知らせる文と、もし定足数になった場合にチケットを購入するか否かのいずれかを選択してもらう旨が記載されるものである。次点扱いになった映画に投票した会員に対しても、その旨のメールを送信するのは勿論である。
【0069】
また、投票率が50%未満である場合、処理はステップS19に進み、予め映画館側で設定した映画に決定し、ステップS20で、その日の投票した会員全員にその旨のメールを送信する。そして、ステップS21に進み、注目日の上映映画として映画館が設定した映画にするべく、Webサイトのページを更新する。
【0070】
こうして、注目日に対する処理が終わると、ステップS22に進み、或る週の全日に対する処理が終了したか否かを判断し、否の場合には、注目日を翌日にし、ステップS13以降の処理を行うことになる。
【0071】
上記処理によって、定足数に達した映画、及び、定足数に満たないまでもその5割の投票を獲得した映画については、会員からの回答メールを待って最終的に決定することになる。この次点で、上映2週間前であるので、その回答による最終決定は1週間後、すなわち、上映の1週間前にする。
【0072】
図11は、この回答メールを受信する際の処理である。この処理は、上記の通り、上映1週間前に実行されるものである。
【0073】
先ず、ステップS31において、回答メールを全て受信する。次いで、ステップS32に進み、受信したメールのSubjectの欄をCPU1により抽出して、どの映画に対する回答であるかの判断処理、及び、本文中に「チケット購入しない」という文字列がなく、且つ、「チケット購入」の文字列があるかどうかを判断することで、その回答メールがチケット購入する意思表示のメールであるかどうかの解析処理を行う。この処理を受信した全メールに対して行う。
【0074】
次いで、ステップS33に進み、集計処理を行う。実施形態では1週間、すなわち、7つの上映プログラムを管理するものであるので、各日のチケット購入のメールの数を計数することになる。但し、既に、投票時に定足数に至らず、映画館側で決定した日の上映映画についてのメールは来ることはないので、除外する。休館日も同様である。
【0075】
ステップS34では、定足数(上映しようとする映画に依存する)以上のチケット購入希望者があるか否かをCPU1により判断する。例えば、金曜日を除く、各曜日の映画の定足数を満たすチケット購入希望者がいれば、ステップS35に進んで、それらの曜日の映画の上映を決定する。そして、ステップS36に進んでそれぞれの映画に対する会員への課金処理を行う。そして、ステップS37に進み、課金処理が完了し、その映画の上映が決定した旨のメールをCPU1から該当するE−MAILアドレスに送信する。
【0076】
次いで、処理はステップS38に進み、今度はチケット購入希望者が定足数に満たなかったものがあるかどうかを判断する。上記の例の場合、金曜日の映画が該当することになる。このようなケースの場合は、ステップS39に進み、その日野上映映画として映画館側が予め設定した映画を上映するように決定する。そして、ステップS40において、チケット希望者をした会員に対しては、その映画が上映のための定足数に満たなかった旨と、チケット代の課金を行わなかった旨のメールを送信する。
【0077】
こうして、ステップS40に進むと、該当する週の全日程の上映プログラムが完了したことになるので、そのデータをWebサイトのページに反映させ、ステップS41で本システムの上映スケジュールデータベースに追加登録し、その週のデータを管理していた投票データベース中の該当する領域を削除する。
【0078】
なお、上映する映画が決定した場合には、上映日と上映回数について配信業者との間で契約が交わされ、再生回数制限つきで、尚且つ、特定のシステムでしか再生できないキーを含む映画データをダウンロードし、上映日に再生する処理を行う。ただし、デジタルコンテンツを再生するシステムを導入していない映画館では、フィルムを借りる等して上映を行うことになる。
【0079】
以上説明したように、本実施形態によれば、これまでは経験的な感に頼って上映する映画を決定していたのに対し、直接的に観衆の「声」を反映させて上映する映画を決定することが可能になる。また、飛び入りで入館する客も当然に有り得るものの、映画館側としては最低限の観客が確保された上で上映することが可能になり、経営面でも非常に有望になる。
【0080】
なお、上記実施形態では、映画を例にして説明したが、演劇等の他の催物にも適用できるので、上記実施形態によって本発明が限定されるものではない。
【0081】
また、上記実施形態では、スケジュールの決定対象を1週間単位としたが、これによって本願発明が限定されるものではないし、その締め日も2週間前にする必要もなく、適宜変更して構わない。また、会員による上映映画を決定する時間帯も上記に限らず、1日に幾つも設けても構わない。
【0082】
また、一人の会員が同じ日の同じ映画に対して複数の投票を許容しても構わない。これは、友人・知人を代表して投票する等が考えられるからであり、最終的に上映する否かはその数だけチケットの購入意思表示が反映されるからである。
【0083】
また、上記実施形態に従えば、投票段階で定足数に満たなかった場合で所定割合の投票があると、その映画と同じジャンルに興味を示した会員にメールが送信される。したがって、仮に、ホームページを閲覧することを忘れていたとしても、自身の興味のあるジャンルが投票に乗っている場合には、その連絡を受けることも可能になる。この意味から、チケット購入希望者が定足数以上あっても課員にそのメールを通知しても構わない。
【0084】
また、上記実施形態に従えば、最初の投票段階から申し込みの意思表示した会員、その途中から参加した会員(定足に至らず追加募集したことで参加の意思表示した会員)それぞれの課金(いずれも飛び入りの観客よりは割安)についても、前者の方が割安にすることで、会員が積極的に参加する仕組みを形成することになる。
【0085】
また、同じ日に定足数を満たしている映画が複数ある場合、結局のところ上映する映画はそのうちの1つとなるものの、少なくとも望まれている映画がどのようなものであるのかを知る情報として活用できるので、次回の週の定足数に満たなかった場合に映画館側が設定する映画にどれを選定するかの参考にすることもできるようになる。
【0086】
また、上記実施形態では、ホームページを設置するWebサイトと、実施形態の管理システムはそれぞれ独立しているとして説明したが、同じ装置で行っても良いのは勿論である。
【0087】
また、配信業者側としても、映画館のWebサイトを閲覧することで、その映画館の上映スケジュールと、配信したコンテンツとの整合性を検証できるようにもなる。
【0088】
また、上記実施形態におけるシステムは、パーソナルコンピュータやワークステーション等の汎用情報処理装置に前述した各実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(または記録媒体)を、インストールし、コンピュータ(CPUやMPU)に実行させることで達成できる。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0089】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0090】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、ネットワーク、例えば、インターネット、イントラネットなどを活用し、オンデマンド形式で開催するイベントを決定すると共に、少なくとも開催者側にとっても或る程度の収益を確保することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態における映画制作会社から映画館にいたるまでの情報の流れを示す図である。
【図2】実施形態における映画館に設置されるシステム構成を示す図である。
【図3】実施形態におけるシステムの動作概要を示す図である。
【図4】実施形態におけるWebサイトで公開されるホームページの例を示す図である。
【図5】実施形態における投票中の映画一覧を示すページを示す図である。
【図6】実施形態における会員データベースのデータ構造を示す図である。
【図7】実施形態におけるWebサイトで公開されるスケジュールのページを示す図である。
【図8】実施形態におけるシステムにおける投票受領の処理手順を示すフローチャートである。
【図9】実施形態における締め処理のフローチャートである。
【図10】実施形態で使用するメールの一例を示す図である。
【図11】実施形態における上映決定から課金処理の処理手順を示すフローチャートである。
Claims (11)
- 開催するイベントを決定するイベント管理システムであって、
ネットワークを介して、ユーザーより、開催するイベントの種類と日時についての要求を受信する受信手段と、
受信した要求を、イベントの種類と日時毎に集計する集計手段と、
該集計結果に基づいて、当該日時に行うイベントを決定する手段と
を備えることを特徴とするイベント管理システム。 - 開催するイベントを決定するイベント管理システムの制御方法であって、
ネットワークを介して、ユーザーより、開催するイベントの種類と日時についての要求を受信する受信工程と、
受信した要求を、イベントの種類と日時毎に集計する集計工程と、
該集計結果に基づいて、当該日時に行うイベントを決定する工程と
を備えることを特徴とするイベント管理システムの制御方法。 - コンピュータが読み込み実行することで、開催するイベントを決定するイベント管理システムとして機能するプログラムコードを格納する記憶媒体であって、
ネットワークを介して、ユーザーより、開催するイベントの種類と日時についての要求を受信する受信工程のプログラムコードと、
受信した要求を、イベントの種類と日時毎に集計する集計工程のプログラムコードと、
該集計結果に基づいて、当該日時に行うイベントを決定する工程のプログラムコードと
を備えることを特徴とする記憶媒体。 - ネットワーク上で決定されたイベント開催のスケジュールを公開させると共に、未定の日時においてのイベントの要望を集い、順次スケジュールを決定するイベント管理システムであって、
参加会員を、少なくともメールアドレス情報と共に登録する会員登録手段と、
前記会員登録手段で登録された会員からの情報を前記ネットワークを介して受信する受信手段と、
受信した情報が、新規のイベントの開催の要望があった場合、当該イベントを開催するに必要な定足数を設定し、当該イベントを仮イベントとしつつ、前記定足数と共に前記ネットワーク上で公開する第1の公開手段と、
受信した情報が、既存の仮イベントの開催に対する要望であった場合、公開されている当該仮イベントへの参加希望者数を更新する更新手段と、
前記仮イベントに対する参加希望者数が、当該仮イベントの定足数に達したか否かを判断する判断手段と、
該判断手段によって参加希望数が定足数を満たしていると判断した場合、当該仮イベントを正式なイベントとしてスケジュールに登録し、公開する第2の公開手段と
を備えることを特徴とするイベント管理システム。 - 前記第2の公開手段は、
前記判断手段によって参加数数が定足数を満たしていると判断した場合、当該仮イベントに参加希望を示した会員宛に最終決定の是非を問うメールを送信する第1のメール送信手段と、
該第1のメール送信手段の回答結果を集計する集計手段とを備え、
該集計手段の当該集計結果による参加数が定足数に満たしている場合に正式なイベントとして公開することを特徴とする請求項第4項に記載のイベント管理システム。 - 更に、前記第2の公開手段で正式なイベントとしてスケジュールに公開した場合、当該イベントに参加希望を示した会員に対して課金処理を行うことを特徴とする請求項第5項に記載のイベント管理システム。
- 前記会員登録手段では、更に、登録しようとする利用者の好きなジャンルが含まれることを特徴とする請求項第4項に記載のイベント管理システム。
- 更に、前記判断手段によって、仮イベントに対する参加希望数が定足数に満たない場合、当該イベントのジャンルと同ジャンルを好みとして登録した会員宛に当該仮イベントが或る旨をメールで通知し、その回答により参加希望があった場合には、当該参加希望を含めて判断することを特徴とする請求項第7項に記載のイベント管理システム。
- 前記イベントは映画であることを特徴とする請求項第4項乃至第8項のいずれか1項に記載のイベント管理システム。
- ネットワーク上で決定されたイベント開催のスケジュールを公開させると共に、未定の日時においてのイベントの要望を集い、順次スケジュールを決定するイベント管理システムの制御方法であって、
参加会員を、少なくともメールアドレス情報と共に登録する会員登録工程と、
前記会員登録工程で登録された会員からの情報を前記ネットワークを介して受信する受信工程と、
受信した情報が、新規のイベントの開催の要望があった場合、当該イベントを開催するに必要な定足数を設定し、当該イベントを仮イベントとしつつ、前記定足数と共に前記ネットワーク上で公開する第1の公開工程と、
受信した情報が、既存の仮イベントの開催に対する要望であった場合、公開されている当該仮イベントへの参加希望者数を更新する更新工程と、
前記仮イベントに対する参加希望者数が、当該仮イベントの定足数に達したか否かを判断する判断工程と、
該判断工程によって参加希望数が定足数を満たしていると判断した場合、当該仮イベントを正式なイベントとしてスケジュールに登録し、公開する第2の公開工程と
を備えることを特徴とするイベント管理システムの制御方法。 - コンピュータが読み込み実行することで、ネットワーク上で決定されたイベント開催のスケジュールを公開させると共に、未定の日時においてのイベントの要望を集い、順次スケジュールを決定するイベント管理システムとして機能するプログラムコードを格納する記憶媒体であって、
参加会員を、少なくともメールアドレス情報と共に登録する会員登録工程のプログラムコードと、
前記会員登録工程で登録された会員からの情報を前記ネットワークを介して受信する受信工程のプログラムコードと、
受信した情報が、新規のイベントの開催の要望があった場合、当該イベントを開催するに必要な定足数を設定し、当該イベントを仮イベントとしつつ、前記定足数と共に前記ネットワーク上で公開する第1の公開工程のプログラムコードと、
受信した情報が、既存の仮イベントの開催に対する要望であった場合、公開されている当該仮イベントへの参加希望者数を更新する更新工程のプログラムコードと、
前記仮イベントに対する参加希望者数が、当該仮イベントの定足数に達したか否かを判断する判断工程のプログラムコードと、
該判断工程によって参加希望数が定足数を満たしていると判断した場合、当該仮イベントを正式なイベントとしてスケジュールに登録し、公開する第2の公開工程のプログラムコードと
を格納することを特徴とする記憶媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002183199A JP2004030045A (ja) | 2002-06-24 | 2002-06-24 | イベント管理システム及びその制御方法及び記憶媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002183199A JP2004030045A (ja) | 2002-06-24 | 2002-06-24 | イベント管理システム及びその制御方法及び記憶媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004030045A true JP2004030045A (ja) | 2004-01-29 |
Family
ID=31179488
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002183199A Withdrawn JP2004030045A (ja) | 2002-06-24 | 2002-06-24 | イベント管理システム及びその制御方法及び記憶媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004030045A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006270610A (ja) * | 2005-03-24 | 2006-10-05 | Mitsubishi Electric Corp | 通信サービス提供システム |
-
2002
- 2002-06-24 JP JP2002183199A patent/JP2004030045A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006270610A (ja) * | 2005-03-24 | 2006-10-05 | Mitsubishi Electric Corp | 通信サービス提供システム |
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