JP2004029419A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】装置本体の前側板104とそれに対向する後側板105に、複数の感光体40もしくは感光体40を有するユニットが支持されている画像形成装置において、前側板104および後側板105を、感光体40もしくは感光体40を有するユニットを位置決めするための位置決め穴106とともに同一の抜き型でプレス加工する。
【選択図】 図5
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタ、複写機、ファクシミリ等の画像形成装置、特にフルカラーの画像形成装置に関するものある。
【0002】
【従来の技術】
近年、電子写真方式の画像形成装置はカラープリンタやカラー複写機等のようなフルカラーの装置が要望され、その要望に答えるようにフルカラーの機器が多く出回っている。このフルカラーの電子写真装置において、種々のカラー記録方式のものが提案されているが、大別すると、1ドラム型とタンデム型の方式に分けられる。1ドラム型は、1つの感光体の回りに複数色の現像装置を備え、それらの現像装置でトナーを付着させて感光体上に合成トナー像を形成し、そのトナー像を転写してシートにカラー画像を記録する方式のものである。他方、タンデム型は並べて備える複数の感光体にそれぞれ単色のトナー画像を形成し、それらの単色トナー像を順次転写してシートに合成カラー画像を記録する方式のものである。
【0003】
1ドラム型とタンデム型とを比較すると、1ドラム型は感光体が1つであるから、タンデム型と比べて画像形成部を小型化することができ、低コストであるという利点があるものの、1つの感光体を用いて複数回(通常4回)画像形成を繰り返してフルカラー画像を形成するものであるから画像形成の高速化に難がある。これに対し、後者のタンデム型は小型化、コストの面で上記1ドラム型より劣るものの、画像形成の高速化が容易である利点があり、最近ではフルカラーもモノクロ並みのスピードが要求されることから、タンデム型が注目されている。
【0004】
ところで、タンデム型のカラー画像形成装置の場合、例えば4色の画像を高精度に重ねることが要求され、この重ねに画像に僅かでもずれがあると、人の目で敏感に感知してしまう。このため、色重ねの要求精度はμmオーダに達するレベルが要求されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、タンデム型カラー画像形成装置において、各作像ユニットの支持・位置決めする筐体フレームや側板の加工精度は上記要求レベル(μmオーダ)より低い精度であった。したがって、感光体を支持する前後側板の加工精度が色重ね精度より劣るため、高品質なフルカラー画像が得られない場合があった。特に、各感光体の平行度にずれが生じていると色重ね精度が落ち、フルカラーの画像品質が劣化するという問題があった。
【0006】
本発明は、上記した従来の事情に鑑み、前後側板の加工精度を高めることでカラー画像の色重ね精度を高められるカラー画像形成装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明は、装置本体の前側板と該前側板と対向する後側板に、複数の像担持体もしくは像担持体を有するユニットが支持されている画像形成装置において、前記前側板および後側板を、前記像担持体もしくは像担持体を有するユニットを位置決めするための位置決め穴とともに同一の抜き型でプレス加工することを特徴としている。
【0008】
また、上記の目的を達成するため、本発明は、装置本体の前側板と該前側板と対向する後側板に、複数の像担持体もしくは像担持体を有するユニットが支持されている画像形成装置において、前記前側板および後側板に形成する前記像担持体もしくは像担持体を有するユニットを位置決めするための位置決め穴を同一の抜き型でプレス加工することを特徴としている。
【0009】
なお、本発明の画像形成装置は、前記前側板及び後側板に形成する前記位置決め穴の位置を同一にすると、効果的である。
【発明の実施の形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に従って説明する。
図1は、本発明に係るカラー画像形成装置の一例であるカラー複写機を示す概略図である。このカラー複写機は、中央に複写機本体100、その下部にテーブル状に構成された給紙部200が配置され、複写機本体100の上方にスキャナ300、スキャナ300の上方に原稿自動搬送装置400を配置した構成となっている。
【0011】
複写機本体100のほぼ中央には、複数のローラ14、15、16に巻き掛けられた可撓性を有する無端ベルトにより構成された像担持体としての中間転写ベルト10が設けられている。この中間転写ベルト10は、複数のローラ14,15,16のうち1つが図示していない駆動装置によって回転駆動される駆動ローラで、他のローラが従動ローラであり、駆動ローラの回転により矢印で示す時計方向に走行駆動される。このようにして、走行する中間転写ベルト10の上部走行辺には、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの作像ユニット18が横に並べるようにして配置されている。すなわち、ローラ14とローラ15間の走行辺上に、4つの作像ユニット18を配置してタンデム画像形成装置20を構成している。
【0012】
4個の作像ユニット18は、中間転写ベルト10に接する像担持体としての感光体ドラム40を具備している。この感光体ドラム40の周りには、帯電装置、現像装置、クリーニング装置、除電装置等が配置され、さらに感光体ドラム40が中間転写ベルト10に接する位置における中間転写ベルト10の内側には転写装置57が設けられている。本実施形態の場合、4個の作像ユニット18は同一構造に構成されているが、現像装置のトナーの色がイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色に分けられている。また、各作像ユニット18の上方には光変調されたレーザ光を各感光体ドラム表面に照射する露光装置21が配置され、このレーザ光は帯電装置と現像装置の間で感光体ドラムに照射する。露光装置21は、各作像ユニット18毎に設けてもよいし、共通の露光装置21を用いてもよい。
【0013】
一方、中間転写ベルト10を挟んでタンデム画像形成装置20と反対の側には、2次転写装置22が設けられている。2次転写装置22は、ローラ23間に、無端ベルトである2次転写ベルト24を巻き掛け、該ベルトが中間転写ベルト10を介してローラ16に押し当てられるように配置されている。なお、図1において、2次転写装置22の左横には、シート上に担持された転写画像を定着するための定着装置25が設けられている。
【0014】
上述した2次転写装置22には、画像転写後のシートをこの定着装置25へと補給するシート補給機能も備えてなる。もちろん、2次転写装置22として、非接触のチャージャを配置してもよく、そのような場合は、転写後のシートを定着装置25まで補給するシート補給装置を、別途設ける必要が生ずる。
【0015】
なお、図示例では、このような2次転写装置22及び定着装置25の下方に、上述したタンデム画像形成装置20と平行に、シートの両面に画像を記録すべくシートを反転するシート反転装置28を備えている。
【0016】
さて、かく構成のカラー複写機を用いてコピーをとるときは、原稿自動搬送装置400の原稿台30上に原稿をセットする。または、原稿自動搬送装置400を開いてスキャナ300のコンタクトガラス32上に原稿をセットし、原稿自動搬送装置400を閉じてそれで押さえる。
【0017】
そして、図示していないスタートスイッチを押すと、原稿自動搬送装置400に原稿をセットしたときは、原稿を補給してコンタクトガラス32上へと移動して後、他方コンタクトガラス32上に原稿をセットしたときは、直ちにスキャナ300を駆動し、第1走行体33及び第2走行体34を走行する。そして、第1走行体33で光源から光を発射するとともに原稿面からの反射光をさらに反射して第2走行体34に向け、第2走行体34のミラーで反射して結像レンズ35を通して読み取りセンサ36に入れ、原稿内容を読み取る。
【0018】
また、図示していないスタートスイッチを押すと、中間転写ベルト10が回転走行し、同時に、個々の作像ユニット18でその感光体40を回転して各感光体40上にそれぞれ、イエロー・マゼンタ・シアン・ブラックの単色画像を形成する。そして、中間転写ベルト10の走行とともに、それらの単色画像を順次転写して中間転写ベルト10上に合成カラー画像を形成する。
【0019】
一方、図示していないスタートスイッチを押すと、給紙部200の給紙ローラ42の1つを選択回転し、ペーパーバンク43に多段に備える給紙カセット44の1つからシートを繰り出し、分離ローラ45で1枚ずつ分離して給紙路46に入れ、補給ローラ47で補給して複写機本体100内の給紙路48に導き、レジストローラ49に突き当てて止める。
【0020】
または、手差し給紙を選択した場合には給紙ローラ50を回転して手差しトレイ51上のシートを繰り出し、分離ローラ52で1枚ずつ分離して手差し給紙路53に入れ、同じくレジストローラ49に突き当てて止める。
【0021】
そして、中間転写ベルト10上の合成カラー画像にタイミングを合わせてレジストローラ49を回転し、中間転写ベルト10と2次転写装置22との間にシートを送り込み、2次転写装置22で転写してシート上に一括してフルカラー画像を記録する。
【0022】
画像転写後のシートは、2次転写装置22で補給して定着装置25へと送り込み、定着装置25で熱と圧力とを加えて転写画像を定着して後、切り換え爪55で切り換えて排出ローラ26で排出し、排紙トレイ27上にスタックする。または、切り換え爪55で切り換えてシート反転装置28に入れ、そこで反転して再び転写位置へと導き、裏面にも画像を記録して後、排出ローラ26で排紙トレイ27上に排出する。
【0023】
一方、画像転写後の中間転写ベルト10は、中間転写体クリーニング装置17で、画像転写後に中間転写ベルト10上に残留する残留トナーを除去し、タンデム画像形成装置20による再度の画像形成に備える。なお、本画像形成装置は、使用時に操作者が立つ位置を前面とすると、図1は前面側から見た図であり、感光体40の軸線は前後方向である。
【0024】
図2は、上記画像形成装置における作像ユニットの詳細を示す要部構成図で、各作像ユニットは同一構成であり、本図ではシアン・ブラックの作像ユニットを示している。
【0025】
図2において、作像ユニット18Bk、18Cは、感光体40の周囲に、帯電装置56、光書き込み系L、現像装置60、1次転写装置57、クリーニング装置58、除電装置59を備えている。なお、本実施形態では感光体40とクリーニング装置58とで1つのユニットを構成し、現像装置60は単独で1つのユニットを構成しているが、感光体40、現像装置60及びクリーニング装置58がそれぞれ別々のユニットとして構成してもよいし、3つの装置を1つのユニットにすることや、感光体40と現像装置60を1つのユニットでクリーニング装置58を別ユニットにすることも可能である。なお、図2中において、作像ユニット18の各装置はブラックに属するものには符号にBk、シアンに属するものにはCを付している。
【0026】
ところで、上記したタンデム型の画像形成装置では、各色の感光体軸線の平行度を高精度に一致させられれば、重ね画像に位置ずれのない良好なフルカラー画像が得られる。各感光体40の平行度を高精度に揃えるには、感光体40もしくは感光体40を含むユニットの取り付け精度を高めることが有利であるが、従来実施されている感光体取り付けの加工精度では不十分であった。
【0027】
そこで、本発明では各感光体40の平行度を高精度に支持することができるものであり、その具体的な組み付けについて順次説明する。
図3は、画像形成部100の骨組みに相当する本体フレーム101の構造を示す斜視図である。
【0028】
図3において、ステー101a〜101lを組み付けることによって形成される本体フレーム101は装置本体の全体外形を形成している。そして、本体フレーム101の上部において左右方向に延びるステー101a,101bはスキャナを支持し、底部で長方形に形成されるステー101i,101j,101k,101lとその4隅で垂直方向に延びるステー101e,101f,101g,101hとによって上記給紙、搬送、定着、反転の各装置を支持している。なお、本例の本体フレーム101は装置奥側のステー101b,101g,101hは2本構造となっているが、ステー101b,101g,101hは1本であってもよい。
【0029】
図4において、本体フレーム101の上部においてステー101eと101gステー101fと101h間に締結する前後方向に延びるステー101c、101dには平面から見て長方形状の枠状に形成された書き込みフレーム102が該ステー上に乗るようにして支持されており、書き込みフレーム102はほぼ4隅に相当する位置102A,102B,102Cの3ヶ所は垂直方向から螺合されるネジによる締結で、残る位置102Dは図示していない締結高さ微調整機構を介してステー101dに支持されている。この書き込みフレーム102には露光装置21が支持される。
【0030】
図4及び図5において、書き込みフレーム102中、前後のフレームには2ヶ所に位置決めピン103が固定され、この位置決めピン103に前側板104及び後側板(図5では図示せず)がぶら下がるようにして締結されている。この前後側板には、画像形成手段18及び中間転写ベルト10が支持され、前側板104及び後側板には4本の感光体40の位置決め穴106、現像スリーブの位置決め穴107を含む多数の位置決め穴が形成されている。そして、この前側板104及び後側板は、同一形状に形成されているので、上記位置決め穴106,107とともに同一の抜き型でプレス加工して設けている。さらに、本実施形態では後側板と前側板は、書き込みフレーム102に直接締結することにより、露光装置21と画像形成手段18及び中間転写体10からなるタンデム画像形成装置20との位置精度を最小限の部品積み上げで構成するようになっている。
【0031】
このように構成することで、前側板104及び後側板の穴位置及び穴径誤差が理論的に零になり、4本の感光体同士の平行度を高精度にすることができる。さらに、現像スリーブ軸を位置決めすることで感光体40と現像スリーブ61の微小ギャップを高精度に管理でき、さらにまた中間転写ベルト10を支持するローラの位置決め穴(図示せず)を設けることで感光体40と中間転写ベルト10の配置関係も高精度にすることができる。
【0032】
また、上記実施形態では前側板104及び後側板が同一形状に形成されているが、例えば、図6に示すように、前側板104,105の形状が異なる場合がある。図6の例では、後側板105は、付加的な機能を持たせるため前側板104よりも大きな形状に形成されている。
【0033】
このように構成される前後側板104,105も、感光体40や現像スリーブ軸用の位置決め穴106,107を同一の抜き型でプレス加工することで、4本の感光体同士の平行度を高精度にすることができる。
【0034】
【発明の効果】
請求項1の構成によれば、前後側板の穴位置及び穴径誤差が理論的に0になり、4本の感光体ドラムどうしの平行度と、書き込みユニットと感光体ドラムの等距離度を高精度に構成することができる。これにより、フルカラー画像の位置重ね精度が向上し、高画質に貢献することができる。
【0035】
請求項2及び3の構成によれば、4本の感光体ドラムどうしの平行度と、書き込みユニットと感光体ドラムの等距離度を高精度に構成することができ、しかも前後側板のそれぞれを機能に応じて自由に変えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】タンデム型カラー複写機の全体構成図である。
【図2】図2に示すタンデム画像形成機構の要部拡大図である。
【図3】装置本体の本体フレームを示す斜視図である。
【図4】図3の本体フレームに書き込みフレームを装着した状態を示す斜視図である。
【図5】図4の本体フレームに前後側板を装着した状態を示す正面図である。
【図6】本発明の他の実施形態を示す前後側板を装着した本体フレームの斜視図である。
【符号の説明】
40 感光体
101 本体フレーム
104 前側板
105 後側板
106,107 位置決め穴
Claims (3)
- 装置本体の前側板と該前側板と対向する後側板に、複数の像担持体もしくは像担持体を有するユニットが支持されている画像形成装置において、
前記前側板および後側板を、前記像担持体もしくは像担持体を有するユニットを位置決めするための位置決め穴とともに同一の抜き型でプレス加工することを特徴とする画像形成装置。 - 装置本体の前側板と該前側板と対向する後側板に、複数の像担持体もしくは像担持体を有するユニットが支持されている画像形成装置において、
前記前側板および後側板に形成する前記像担持体もしくは像担持体を有するユニットを位置決めするための位置決め穴を同一の抜き型でプレス加工することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項2に記載の画像形成装置において、前記前側板及び後側板に形成する前記位置決め穴の位置を同一にすることを特徴とする画像形成装置。
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2002
- 2002-06-26 JP JP2002186155A patent/JP2004029419A/ja active Pending
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