JP2004028912A - 静電容量型加速度センサおよびその製造方法 - Google Patents

静電容量型加速度センサおよびその製造方法 Download PDF

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Koji Sakai
境 浩司
Atsushi Ishigami
石上 敦史
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Abstract

【課題】製造が容易で且つ高感度化が容易な静電容量型加速度センサおよびその製造方法を提供する。
【解決手段】重り部21と、支持基板1の一表面側に固着され重り部21を規定方向に変位可能とするばね部22を介して重り部21を支持する一組の支持部23,23と、重り部21の両側において支持基板1の上記一表面側に固着され上記規定方向が厚さ方向となるように列設された複数の薄板状の固定電極24bを有する櫛形状の固定電極部24と、隣り合う固定電極24b,24b間の櫛溝24cに1つずつ入り込み上記規定方向へ変位可能となるように重り部21に設けられた複数の薄板状の可動電極21aとを備える。重り部21、ばね部22、支持部23、固定電極24b、固定電極部24、可動電極21aは、支持基板1に固着した単結晶のシリコン基板をエッチング加工することにより形成する。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、静電容量型加速度センサおよびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、静電容量型加速度センサの一例として、特開平5−142252号公報に開示されたものが知られている。この公報に記載の静電容量型加速度センサは、図5に示すように、可動電極となる重り部32を薄肉の撓み部33を介して支持する枠状の支持枠31と、周部が支持枠31の上面側に固着されたガラス基板4と、ガラス基板4における重り部32との対向面に形成された固定電極41と、周部が支持枠31の下面側に固着されたガラス基板5と、ガラス基板5における重り部32との対向面に形成された固定電極51とを備え、図5における上下方向への重り部32の変位を静電容量値の変化として検出するものである。
【0003】
ここにおいて、重り部32と撓み部33と支持枠31とはシリコン基板をエッチング加工することによって形成されている。すなわち、重り部32と支持枠31との間に形成されるスリット34および撓み部33は、シリコン基板におけるスリット34および撓み部33それぞれの形成予定領域をシリコン基板の表裏両側からKOHなどのアルカリ系溶液によるエッチング速度の結晶方位依存性を利用した異方性エッチングを行うことによって形成されている。
【0004】
しかしながら、図5に示した静電容量型加速度センサでは、シリコン基板を表裏両側からエッチング速度の結晶方位依存性を利用した異方性エッチングを行う必要があり、しかも2枚のガラス基板を支持枠に陽極接合などにより固着する必要があるので、製造工程が複雑になるという不具合やチップサイズの小型化が難しいという不具合があった。
【0005】
これに対して、特開平8−178954号公報には、図5に示した静電容量型加速度センサに比べて製造が容易でセンサチップの厚さ寸法を小さくできる静電容量型加速度センサが提案されている。この公報に記載の静電容量型加速度センサは、図6に示すように、シリコン基板からなる支持基板1’の一表面側に設けられたビーム6と、支持基板1’の上記一表面側に固定された固定電極7と、ビーム6から延長され固定電極7に対向する可動電極61とを備えている。ここにおいて、ビーム6、可動電極61、および固定電極7は、支持基板1’上に堆積させたポリシリコン薄膜をエッチング加工することによりそれぞれ上記ポリシリコン薄膜の一部により形成されている。なお、この公報には、支持基板1’上に静電容量検出用の回路を一体化することも記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図6に示した静電容量型加速度センサは、固定電極7と可動電極61との対向面積が上記ポリシリコン薄膜の膜厚によって制限されるので、電極形状を櫛形状にするなどの工夫を施しても加速度に対する静電容量値の変化量が小さく、感度が低いという不具合があった。
【0007】
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、製造が容易で且つ高感度化が容易な静電容量型加速度センサおよびその製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、上記目的を達成するために、支持基板と、支持基板の一表面側において支持基板から離間して配置された重り部と、支持基板の前記一表面側に固着され前記一表面に沿って重り部を規定方向に変位可能とするばね部を介して重り部を支持する少なくとも一組の支持部と、重り部の側方において支持基板の前記一表面側に固着され前記規定方向が厚さ方向となるように列設された複数の薄板状の固定電極を有する櫛形状の固定電極部と、隣り合う固定電極間の櫛溝に1つずつ入り込み前記規定方向へ変位可能となるように重り部に設けられた複数の薄板状の可動電極とを備え、加速度を前記規定方向への重り部の変位に応じた固定電極と可動電極との間の静電容量値の変化として検出する静電容量型加速度センサであって、支持基板の一表面側に固着した半導体基板に対して表面に直交する方向に貫通させる垂直エッチングを利用して前記重り部、前記ばね部、前記固定電極、前記固定電極部、および前記可動電極が形成されてなることを特徴とするものであり、半導体基板に対して表面に直交する方向に貫通させる垂直エッチングを利用して前記重り部、前記ばね部、前記固定電極、前記固定電極部、および前記可動電極が形成されているから、製造が容易であり、前記固定電極と前記可動電極との対向面積を従来のポリシリコン薄膜をエッチングして形成したものに比べて十分に大きくすることができ、高感度化を図ることができる。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記支持基板がガラス基板からなり、前記半導体基板がシリコン基板からなるので、前記重り部、前記ばね部、前記固定電極、前記固定電極部、および前記可動電極が単結晶シリコンにより形成され、ポリシリコンにより形成する場合に比べて安定した物性が得られ特性が安定する。
【0010】
請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記シリコン基板の厚さが50μm〜150μmであることを特徴とし、実施態様である。
【0011】
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3の発明において、前記固定電極部が前記重り部の両側に設けられるとともに、前記重り部の両側において前記可動電極が前記規定方向へ列設され、前記重り部の一側に設けられた前記可動電極と他側に設けられた前記可動電極とは前記固定電極間に形成された櫛溝の中心線から互いに異なる向きにずれて配置されるので、前記規定方向に加速度が作用したときに前記重り部の両側で前記可動電極と前記固定電極との間の静電容量値の変化が異なることとなるから、加速度の向きを検出することが可能となる。
【0012】
請求項5の発明は、請求項1ないし請求項4の発明において、前記半導体基板における前記支持基板との対向面に前記重り部および前記ばね部および前記可動電極を前記支持基板から離間させる凹部が形成されているので、前記支持基板に特別な加工を施すことなく前記重り部および前記ばね部および前記可動電極を前記支持基板から離間させることができる。
【0013】
請求項6の発明は、請求項1ないし請求項4の発明において、前記支持基板の前記一表面に前記重り部および前記ばね部および前記可動電極を前記支持基板から離間させる凹部が形成されているので、請求項5の発明に比べて前記固定電極と前記可動電極との対向面積を大きくすることができるとともに前記重り部の重量を大きくすることができ、より一層の高感度化を図ることができる。
【0014】
請求項7の発明は、請求項5記載の静電容量型加速度センサの製造方法であって、前記半導体基板において前記支持基板との対向面となる面に前記凹部を形成した後、前記支持基板と前記半導体基板とを固着し、その後、前記半導体基板に対して表面に直交する方向に貫通させる垂直エッチングを利用して前記重り部、前記ばね部、前記固定電極、前記固定電極部、および前記可動電極を形成することを特徴とし、製造が容易で且つ高感度化が可能な容量型加速度センサを提供することができる。
【0015】
請求項8の発明は、請求項6記載の静電容量型加速度センサの製造方法であって、前記一表面にサンドブラスト加工により前記凹部を形成した前記支持基板と前記半導体基板とを固着し、その後、前記半導体基板に対して表面に直交する方向に貫通させる垂直エッチングを利用して前記重り部、前記ばね部、前記固定電極、前記固定電極部、および前記可動電極を形成することを特徴とし、前記半導体基板を表面側から裏面側へ貫通するように垂直エッチングを行うことによって前記重り部、前記ばね部、前記固定電極、前記固定電極部、および前記可動電極を形成することができ、製造が容易で且つ高感度化が可能な容量型加速度センサを提供することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)
本実施形態の静電容量型加速度センサは、図1に示すように、ガラス基板よりなる支持基板1の一表面(図1(b)の上面)側に支持基板1から離間して配置された重り部21と、支持基板1の上記一表面側に固着され上記一表面に沿って重り部21を規定方向(図1(a)における左右方向)に変位可能とするばね部22を介して重り部21を支持する一組の支持部23,23と、重り部21の両側において支持基板1の上記一表面側に固着され上記規定方向が厚さ方向となるように列設された複数の薄板状の固定電極24bを有する櫛形状の固定電極部24と、隣り合う固定電極24b,24b間の櫛溝24cに1つずつ入り込み上記規定方向へ変位可能となるように重り部21に設けられた複数の薄板状の可動電極21aとを備えている。すなわち、重り部21の両側では、上記規定方向に沿って固定電極24bと可動電極21aとが交互に並んでおり、上記規定方向において隣り合う固定電極24b,24b間の櫛溝24cに1つの可動電極21aが入り込み且つ上記規定方向において隣り合う可動電極21a,21a間の櫛溝21bに1つの固定電極24bが入り込んでいる。
【0017】
なお、支持基板1の上記一表面側に設けられた重り部21、ばね部22、支持部23、固定電極24b、固定電極部24、可動電極21aは、後述するように、単結晶のシリコン基板20(図3(a)参照)をエッチング加工することによりシリコン基板20の一部により形成されている。
【0018】
重り部21は、図1(a)の左右方向を上記規定方向として同図における重り部21の中心Oから矢印の向きに変位可能であり、一組の支持部23,23は図1(a)における重り部21の左右両側に形成されている。ただし、支持部23,23は図1(a)の上下方向における形成位置をずらしてある。また、各支持部23,23の表面側にはパッド26,26が形成されている。なお、図1(a)における重り部21の左側の支持部23に形成されたパッド26は図示しない拡散層配線を介して図1(a)における重り部21の上側の各可動電極21aに電気的に接続され、図1(a)における重り部21の右側の支持部23に形成されたパッド26は図示しない拡散層配線を介して図1(a)における重り部21の下側の各可動電極21aに電気的に接続されている。
【0019】
各ばね部22は、平面形状がつづら折れ状に形成されており、図1(a)における右側のばね部22は一端部が重り部21の右上の角部に連続一体に連結され、他端部が重り部21の右側の支持部23に連続一体に連結されている。同様に、図1(a)における左側のばね部22は一端部が重り部21の左下の角部に連続一体に連結され、他端部が重り部21の左側の支持部23に連続一体に連結されている。
【0020】
また、固定電極部24は、上記規定方向に列設された複数の固定電極24bと、上記規定方向に延長され複数の固定電極24bを連結する連結部24aとで櫛形状の平面形状に形成されており、連結部24aの延長方向の一端部から側方へ延設された固定極部24dの表面側にパッド26が形成されている。ここに、図1(a)における右側の固定極部24dに形成されたパッド26は図示しない拡散層配線を介して図1(a)における重り部21の下側の各固定電極24bと電気的に接続され、図1(a)における左側の固定極部24dに形成されたパッド26は図示しない拡散層配線を介して図1(a)における重り部21の上側の各固定電極24bと電気的に接続されている。なお、固定極部24dは支持部23の近傍まで延設されている。
【0021】
ところで、本実施形態の静電容量型加速度センサにおいても、従来同様、加速度を規定方向への重り部21の変位に応じた固定電極24bと可動電極21aとの間の静電容量値の変化として検出することができる。ただし、本実施形態では、図1(a)において重り部21の上側に設けられた可動電極21aと下側に設けられた可動電極21aとが、それぞれ図2(a),(b)に示すように固定電極24b,24b間に形成された櫛溝24cの中心線Mから互いに異なる向きにずれて配置されているので、上記規定方向に加速度が作用したときに重り部21の両側で可動電極21aと固定電極24bとの間の静電容量値の変化が異なることとなるから、加速度の向きを検出することが可能となる。
【0022】
ところで、上述の重り部21、ばね部22、支持部23、固定電極部24、固定電極24a、固定極部24d、可動電極21は、支持基板1に陽極接合により接合したn形の単結晶のシリコン基板20(図3(a)参照)をエッチング加工することによって形成されており、図1(b)の上下方向における支持部23および固定電極24の寸法は上記シリコン基板20の厚さ寸法tと同じであり、同方向における重り部21およびばね部22および可動電極21aの寸法は上記シリコン基板20の厚さ寸法よりもやや小さくなっている。したがて、重り部21と支持基板1との間、ばね部22と支持基板1との間、および可動電極21aと支持基板1との間には隙間が形成されており、重り部21およびばね部22および可動電極21aが支持基板1から浮いている。
【0023】
以下、製造方法について図3を参照しながら説明するが、図3(a)〜(d)それぞれにおいて一点鎖線よりも左側の図は概略断面図、右側の図は概略平面図である。
【0024】
まず、n形のシリコン基板20の主表面および裏面にシリコン酸化膜を熱酸化などにより形成し、シリコン基板20の裏面に凹部20aを形成するためにシリコン基板20の裏面のシリコン酸化膜をフォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を利用してパターニングした後、このパターニングされたシリコン酸化膜をマスクとしてシリコン基板20を裏面から所定深さまでエッチングし、シリコン基板20の主表面および裏面のシリコン酸化膜をエッチング除去することによって図3(a)に示すような構造が得られる。なお、所定深さは支持基板1と重り部21との間の距離に設定してある。
【0025】
次に、シリコン基板20の主表面および裏面にシリコン酸化膜を再び形成し、シリコン基板20の主表面および裏面に上記拡散層配線を形成するために各シリコン酸化膜をパターニングした後、このパターニングされたシリコン酸化膜をマスクとしてp形不純物をプレデポジションしてから、ドライブインを行い、シリコン酸化膜を除去する。その後、シリコン基板20の主表面上にパッド26を形成するためにアルミニウム膜のような低抵抗の金属膜を例えば蒸着法によって形成し、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術などを利用して金属膜をパターニングすることによって金属膜の一部からなるパッド26を形成することにより、図3(b)に示す構造が得られる。
【0026】
その後、ガラス基板よりなる支持基板1とシリコン基板20とを陽極接合することによって図3(c)に示す構造が得られる。
【0027】
次に、シリコン基板20の主表面側にフォトレジスト層を塗布形成し、このフォトレジスト層を重り部21、ばね部22、支持部23、固定電極24b、固定電極部24、可動電極21aなどを形成するためにパターニングした後、シリコン基板20に対して主表面に直交する方向に貫通させる垂直エッチングを行うことによって図3(d)に示す構造が得られる。ここに誘導結合プラズマ(ICP)を利用したエッチング装置を用いてエッチングを行うことによってシリコン基板20の厚み方向に垂直エッチングを行うことができる。なお、上記シリコン基板20の厚さ寸法tは、固定電極24bと可動電極21aとの対向面積を大きくするという点およびウェハのハンドリングの点から見れば大きい方が望ましいが、上記垂直エッチングに用いるエッチング装置の観点から見れば薄い方が望ましく、50μm〜150μmに設定してある。
【0028】
ここまでの工程はウェハの状態で行われるので、以後、ダイシングを行えばよい。
【0029】
しかして、本実施形態の静電容量型加速度センサでは、支持基板1の一表面側に固着した半導体基板20に対して主表面に直交する方向に貫通させる垂直エッチングを行うことにより重り部21、ばね部22、固定電極24b、固定電極部24、および可動電極21aが形成されているので、製造が容易であり、固定電極24bと可動電極21aとの対向面積を従来のポリシリコン薄膜をエッチングして形成したものに比べて十分に大きくすることができ、高感度化を図ることができる。また、重り部21、ばね部22、固定電極24b、固定電極部24、および可動電極21aが単結晶シリコンにより形成されるので、ポリシリコンにより形成する場合に比べて安定した物性が得られ特性が安定する。
【0030】
(実施形態2)
本実施形態の静電容量型加速度センサの基本構成は実施形態1と略同じであり、図4(d)に示すように、ガラス基板よりなる支持基板1の上記一表面に重り部21およびばね部22および可動電極21aを支持基板1から離間させる凹部2aを形成することで、重り部21およびばね部22および可動電極21aを支持基板1から浮かせている点が相違する。なお、実施形態1と同様の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0031】
したがって、本実施形態では、実施形態1のようにシリコン基板20を裏面からエッチングすることで凹部20aを形成する工程の代わりに、支持基板1の上記一表面に凹部2aを形成する工程を行うことになる。
【0032】
以下、製造方法について図4を参照しながら説明するが、図4(a)〜(d)それぞれにおいて一点鎖線よりも左側の図は概略断面図、右側の図は概略平面図である。
【0033】
まず、支持基板1の上記一表面にサンドブラスト加工などによって凹部20aを形成することにより、図4(a)に示す構造が得られる。その後、シリコン基板20の主表面および裏面にシリコン酸化膜を形成し、シリコン基板20の主表面および裏面に上記拡散層配線を形成するために各シリコン酸化膜をパターニングした後、このパターニングされたシリコン酸化膜をマスクとしてp形不純物をプレデポジションしてから、ドライブインを行い、シリコン酸化膜を除去する。その後、シリコン基板20の主表面上にパッド26を形成するためにアルミニウム膜のような低抵抗の金属膜を例えば蒸着法によって形成し、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術などを利用して金属膜をパターニングすることによって金属膜の一部からなるパッド26を形成することにより、図4(b)に示す構造が得られる。
【0034】
その後、支持基板1とシリコン基板20とを陽極接合することによって図3(c)に示す構造が得られる。
【0035】
次に、シリコン基板20の主表面側にフォトレジスト層を塗布形成し、このフォトレジスト層を重り部21、ばね部22、支持部23、固定電極24b、固定電極部24、可動電極21aなどを形成するためにパターニングした後、シリコン基板20の厚み方向に貫通するように主表面に直交する方向に掘り下げるエッチングを行うことによって図4(d)に示す構造が得られる。ここに誘導結合プラズマ(ICP)を利用したエッチング装置を用いてエッチングを行うことによってシリコン基板20の厚み方向に垂直エッチングを行うことができる。なお、ここまでの工程はウェハの状態で行われるので、以後、ダイシングを行えばよい。また、以上説明した製造方法では、支持基板1に凹部2aを形成した後、シリコン基板20に拡散層配線を形成したが、支持基板1に凹部2aを形成する工程は支持基板1とシリコン基板20とを接合する工程の前までに行えばよく、例えばシリコン基板20に拡散層配線を形成した後に行ってもよい。
【0036】
しかして、本実施形態の静電容量型加速度センサでは、支持基板1の一表面側に固着した半導体基板20を半導体基板20の表面に直交する方向に垂直に掘り下げる垂直エッチングを利用して重り部21、ばね部22、固定電極24b、固定電極部24、および可動電極21aが形成されているので、製造が容易であり、固定電極24bと可動電極21aとの対向面積を従来のポリシリコン薄膜をエッチングして形成したものに比べて十分に大きくすることができ、高感度化を図ることができる。また、本実施形態では、実施形態1のようにシリコン基板20に凹部20aを形成することなしに重り部21およびばね部22および可動電極21aを支持基板1から浮かせることができるので、実施形態1に比べて可動電極21と固定電極24bとの対向面積をさらに大きくすることができるとともに重り部21の重量を大きくすることができ、より一層の高感度化を図ることができる。
【0037】
【発明の効果】
請求項1の発明は、支持基板と、支持基板の一表面側において支持基板から離間して配置された重り部と、支持基板の前記一表面側に固着され前記一表面に沿って重り部を規定方向に変位可能とするばね部を介して重り部を支持する少なくとも一組の支持部と、重り部の側方において支持基板の前記一表面側に固着され前記規定方向が厚さ方向となるように列設された複数の薄板状の固定電極を有する櫛形状の固定電極部と、隣り合う固定電極間の櫛溝に1つずつ入り込み前記規定方向へ変位可能となるように重り部に設けられた複数の薄板状の可動電極とを備え、加速度を前記規定方向への重り部の変位に応じた固定電極と可動電極との間の静電容量値の変化として検出する静電容量型加速度センサであって、支持基板の一表面側に固着した半導体基板に対して表面に直交する方向に貫通させる垂直エッチングを利用して前記重り部、前記ばね部、前記固定電極、前記固定電極部、および前記可動電極が形成されてなるものであり、半導体基板に対して表面に直交する方向に貫通させる垂直エッチングを利用して前記重り部、前記ばね部、前記固定電極、前記固定電極部、および前記可動電極が形成されているから、製造が容易であり、前記固定電極と前記可動電極との対向面積を従来のポリシリコン薄膜をエッチングして形成したものに比べて十分に大きくすることができ、高感度化を図ることができるという効果がある。
【0038】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記支持基板がガラス基板からなり、前記半導体基板がシリコン基板からなるので、前記重り部、前記ばね部、前記固定電極、前記固定電極部、および前記可動電極が単結晶シリコンにより形成され、ポリシリコンにより形成する場合に比べて安定した物性が得られ特性が安定するという効果がある。
【0039】
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3の発明において、前記固定電極部が前記重り部の両側に設けられるとともに、前記重り部の両側において前記可動電極が前記規定方向へ列設され、前記重り部の一側に設けられた前記可動電極と他側に設けられた前記可動電極とは前記固定電極間に形成された櫛溝の中心線から互いに異なる向きにずれて配置されるので、前記規定方向に加速度が作用したときに前記重り部の両側で前記可動電極と前記固定電極との間の静電容量値の変化が異なることとなるから、加速度の向きを検出することが可能となるという効果がある。
【0040】
請求項5の発明は、請求項1ないし請求項4の発明において、前記半導体基板における前記支持基板との対向面に前記重り部および前記ばね部および前記可動電極を前記支持基板から離間させる凹部が形成されているので、前記支持基板に特別な加工を施すことなく前記重り部および前記ばね部および前記可動電極を前記支持基板から離間させることができるという効果がある。
【0041】
請求項6の発明は、請求項1ないし請求項4の発明において、前記支持基板の前記一表面に前記重り部および前記ばね部および前記可動電極を前記支持基板から離間させる凹部が形成されているので、請求項5の発明に比べて前記固定電極と前記可動電極との対向面積を大きくすることができるとともに前記重り部の重量を大きくすることができ、より一層の高感度化を図ることができるという効果がある。
【0042】
請求項7の発明は、請求項5記載の静電容量型加速度センサの製造方法であって、前記半導体基板において前記支持基板との対向面となる面に前記凹部を形成した後、前記支持基板と前記半導体基板とを固着し、その後、前記半導体基板に対して表面に直交する方向に貫通させる垂直エッチングを利用して前記重り部、前記ばね部、前記固定電極、前記固定電極部、および前記可動電極を形成するので、製造が容易で且つ高感度化が可能な容量型加速度センサを提供することができるという効果がある。
【0043】
請求項8の発明は、請求項6記載の静電容量型加速度センサの製造方法であって、前記一表面にサンドブラスト加工により前記凹部を形成した前記支持基板と前記半導体基板とを固着し、その後、前記半導体基板に対して表面に直交する方向に貫通させる垂直エッチングを利用して前記重り部、前記ばね部、前記固定電極、前記固定電極部、および前記可動電極を形成するので、前記半導体基板を表面側から裏面側へ貫通するように垂直エッチングを行うことによって前記重り部、前記ばね部、前記固定電極、前記固定電極部、および前記可動電極を形成することができ、製造が容易で且つ高感度化が可能な容量型加速度センサを提供することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1を示し、(a)は概略平面図、(b)は概略断面図である。
【図2】同上を示し、(a)は図1における要部Aの拡大図、(b)は図1における要部Bの拡大図である。
【図3】同上の製造方法の説明図である。
【図4】実施形態2の製造方法の説明図である。
【図5】従来例を示す概略断面図である。
【図6】他の従来例を示す概略平面図である。
【符号の説明】
1 支持基板
21 重り部
21a 可動電極
22 ばね部
23 支持部
24 固定電極部
24b 固定電極

Claims (8)

  1. 支持基板と、支持基板の一表面側において支持基板から離間して配置された重り部と、支持基板の前記一表面側に固着され前記一表面に沿って重り部を規定方向に変位可能とするばね部を介して重り部を支持する少なくとも一組の支持部と、重り部の側方において支持基板の前記一表面側に固着され前記規定方向が厚さ方向となるように列設された複数の薄板状の固定電極を有する櫛形状の固定電極部と、隣り合う固定電極間の櫛溝に1つずつ入り込み前記規定方向へ変位可能となるように重り部に設けられた複数の薄板状の可動電極とを備え、加速度を前記規定方向への重り部の変位に応じた固定電極と可動電極との間の静電容量値の変化として検出する静電容量型加速度センサであって、支持基板の一表面側に固着した半導体基板に対して表面に直交する方向に貫通させる垂直エッチングを利用して前記重り部、前記ばね部、前記固定電極、前記固定電極部、および前記可動電極が形成されてなることを特徴とする静電容量型加速度センサ。
  2. 前記支持基板がガラス基板からなり、前記半導体基板がシリコン基板からなることを特徴とする請求項1記載の静電容量型加速度センサ。
  3. 前記シリコン基板の厚さが50μm〜150μmであることを特徴とする請求項2記載の静電容量型加速度センサ。
  4. 前記固定電極部が前記重り部の両側に設けられるとともに、前記重り部の両側において前記可動電極が前記規定方向へ列設され、前記重り部の一側に設けられた前記可動電極と他側に設けられた前記可動電極とは前記固定電極間に形成された櫛溝の中心線から互いに異なる向きにずれて配置されることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の静電容量型加速度センサ。
  5. 前記半導体基板における前記支持基板との対向面に前記重り部および前記ばね部および前記可動電極を前記支持基板から離間させる凹部が形成されてなることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の静電容量型加速度センサ。
  6. 前記支持基板の前記一表面に前記重り部および前記ばね部および前記可動電極を前記支持基板から離間させる凹部が形成されてなることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の静電容量型加速度センサ。
  7. 請求項5記載の静電容量型加速度センサの製造方法であって、前記半導体基板において前記支持基板との対向面となる面に前記凹部を形成した後、前記支持基板と前記半導体基板とを固着し、その後、前記半導体基板に対して表面に直交する方向に貫通させる垂直エッチングを利用して前記重り部、前記ばね部、前記固定電極、前記固定電極部、および前記可動電極を形成することを特徴とする静電容量型加速度センサの製造方法。
  8. 請求項6記載の静電容量型加速度センサの製造方法であって、前記一表面にサンドブラスト加工により前記凹部を形成した前記支持基板と前記半導体基板とを固着し、その後、前記半導体基板に対して表面に直交する方向に貫通させる垂直エッチングを利用して前記重り部、前記ばね部、前記固定電極、前記固定電極部、および前記可動電極を形成することを特徴とする静電容量型加速度センサの製造方法。
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