JP2004027231A - 二量体アゾピリドン着色剤を含む相変化インキ - Google Patents

二量体アゾピリドン着色剤を含む相変化インキ Download PDF

Info

Publication number
JP2004027231A
JP2004027231A JP2003175938A JP2003175938A JP2004027231A JP 2004027231 A JP2004027231 A JP 2004027231A JP 2003175938 A JP2003175938 A JP 2003175938A JP 2003175938 A JP2003175938 A JP 2003175938A JP 2004027231 A JP2004027231 A JP 2004027231A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
carbon atoms
another embodiment
groups
ink
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003175938A
Other languages
English (en)
Inventor
Bo Wu
ボ ウ
Rina Carlini
リナ カーリニ
Jeffrey H Banning
ジェフリー エイチ バンニング
James M Duff
ジェイムス エム ダフ
James D Mayo
ジェイムス ディー マヨ
Jr Jule W Thomas
ジュール ダブリュー トーマス ジュニア
Paul F Smith
ポール エフ スミス
Michael B Meinhardt
マイケル ビー マインハート
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Xerox Corp
Original Assignee
Xerox Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Xerox Corp filed Critical Xerox Corp
Publication of JP2004027231A publication Critical patent/JP2004027231A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D11/00Inks
    • C09D11/30Inkjet printing inks
    • C09D11/34Hot-melt inks
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D11/00Inks
    • C09D11/30Inkjet printing inks
    • C09D11/32Inkjet printing inks characterised by colouring agents
    • C09D11/328Inkjet printing inks characterised by colouring agents characterised by dyes

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)

Abstract

【課題】優れたインキ特性を有する相変化インキ組成物を提供することにある。
【解決手段】相変化インキキャリヤー及び式
【化1】
Figure 2004027231

(式中、記号は特許請求の範囲に定義された意味を有する)
により表される着色剤化合物を含む相変化インキ組成物。

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は相変化インキに関する。更に詳しくは、本発明は特定の二量体アゾピリドン着色剤化合物を含むホットメルトインキ又は相変化インキに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
相変化インキキャリヤー組成物において望ましい熱安定性、高温に暴露された場合に最小の望ましくない変色、望ましい輝度、望ましい色相、望ましいクロマ、望ましい程高い光堅牢度特性、望ましい程快適な色、及び望ましい溶解性特性を示し、かつ相変化インキが熱安定性、低いパイル高さを有する画像、薄いリトグラフィー画像品質に近い画像、酸化安定性、相変化インキキャリヤーから沈殿のないこと、異なる色の隣接して印刷されたインキへの拡散のないこと、相変化インキキャリヤーの如き媒体からテープ接着剤、紙等に滲出しないこと、相変化インクジェットプリントヘッドの詰まりのないこと、経時で鮮明に留まる鮮明な縁部を有する画像、温かい気候でそれらの高い画像品質を保持する画像、望ましい程高い光学密度の画像、インキの色及びスペクトル特性を低下しないで、又はインキで生じたプリントの光学密度もしくは色を危うくしないでインキ中の実質的に減少された量の着色剤の使用、及びコスト有効インキを維持するとともに135℃以上の温度で放出されることを可能にする黄色の着色剤に対する要望が存する。
【0003】
【課題を解決するための手段】
本発明は式
【0004】
【化16】
Figure 2004027231
【0005】
の着色剤化合物を含む相変化インキに関する。
式中、
は(i)一実施態様において少なくとも1個の炭素原子、別の実施態様において少なくとも約8個の炭素原子、別の実施態様において少なくとも約10個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約12個の炭素原子、別の実施態様において少なくとも約14個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約16個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約18個の炭素原子、別の実施態様において少なくとも約20個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約22個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約24個の炭素原子、別の実施態様において少なくとも約26個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約28個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約30個の炭素原子、別の実施態様において少なくとも約32個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約34個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約36個の炭素原子を有し、また一実施態様において約200個以下の炭素原子、別の実施態様において約100個以下の炭素原子、更に別の実施態様において約75個以下の炭素原子、更に別の実施態様において約60個以下の炭素原子、別の実施態様において約50個以下の炭素原子、
【0006】
更に別の実施態様において約40個以下の炭素原子(炭素原子の数はこれらの範囲外であってもよい)を有するアルキレン基(線状アルキレン基、分岐アルキレン基、飽和アルキレン基、不飽和アルキレン基、環状アルキレン基、未置換アルキレン基、及び置換アルキレン基を含み、ヘテロ原子、例えば、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン等がアルキレン基中に存在してもよく、また存在しなくてもよい)、(ii)一実施態様において少なくとも約6個の炭素原子、別の実施態様において少なくとも約10個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約13個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約14個の炭素原子、別の実施態様において少なくとも約16個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約17個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約18個の炭素原子、別の実施態様において少なくとも約19個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約20個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約21個の炭素原子、別の実施態様において少なくとも約22個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約23個の炭素原子を有し、また一実施態様において約100個以下の炭素原子、別の実施態様において約75個以下の炭素原子、更に別の実施態様において約50個以下の炭素原子(炭素原子の数はこれらの範囲外であってもよい)を有するアリーレン基(未置換アリーレン基及び置換アリーレン基を含む)、
【0007】
(iii)一実施態様において少なくとも約7個の炭素原子、別の実施態様において少なくとも約8個の炭素原子、別の実施態様において少なくとも約10個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約12個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約14個の炭素原子、別の実施態様において少なくとも約16個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約18個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約20個の炭素原子、別の実施態様において少なくとも約22個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約24個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約26個の炭素原子、別の実施態様において少なくとも約28個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約30個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約32個の炭素原子、別の実施態様において少なくとも約34個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約36個の炭素原子、別の実施態様において少なくとも約38個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約40個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約42個の炭素原子を有し、また一実施態様において約200個以下の炭素原子、別の実施態様において約100個以下の炭素原子、更に別の実施態様において約44個以下の炭素原子(炭素原子の数はこれらの範囲外であってもよい)を有するアリールアルキレン基(未置換アリールアルキレン基及び置換アリールアルキレン基を含む)、
【0008】
(iv)一実施態様において少なくとも約7個の炭素原子、別の実施態様において少なくとも約8個の炭素原子、別の実施態様において少なくとも約10個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約12個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約14個の炭素原子、別の実施態様において少なくとも約16個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約18個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約20個の炭素原子、別の実施態様において少なくとも約22個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約24個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約26個の炭素原子、別の実施態様において少なくとも約28個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約30個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約32個の炭素原子、別の実施態様において少なくとも約34個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約36個の炭素原子、別の実施態様において少なくとも約38個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約40個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約42個の炭素原子を有し、また一実施態様において約200個以下の炭素原子、別の実施態様において約100個の炭素原子、更に別の実施態様において約44個以下の炭素原子(炭素原子の数はこれらの範囲外であってもよい)を有するアルキルアリーレン基(未置換アルキルアリーレン基及び置換アリーレン基を含む)、(v)一実施態様において少なくとも1個の炭素原子、別の実施態様において少なくとも約8個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約10個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約12個の炭素原子、別の実施態様において少なくとも約14個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約16個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約18個の炭素原子、別の実施態様において少なくとも約20個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約22個の炭素原子、
【0009】
更に別の実施態様において少なくとも約24個の炭素原子、別の実施態様において少なくとも約26個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約28個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約30個の炭素原子、別の実施態様において少なくとも約32個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約34個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約36個の炭素原子を有し、また一実施態様において約200個以下の炭素原子、別の実施態様において約100個以下の炭素原子、更に別の実施態様において約75個以下の炭素原子、更に別の実施態様において約60個以下の炭素原子、別の実施態様において約50個以下の炭素原子、更に別の実施態様において約40個以下の炭素原子(炭素原子の数はこれらの範囲外であってもよい)を有するアルキレンオキシ基(線状アルキレンオキシ基、分岐アルキレンオキシ基、飽和アルキレンオキシ基、不飽和アルキレンオキシ基、環状アルキレンオキシ基、未置換アルキレンオキシ基、及び置換アルキレンオキシ基を含み、またヘテロ原子、例えば、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン等がアルキレンオキシ基のアルキル部分中に存在してもよく、また存在しなくてもよい)、
【0010】
(vi)一実施態様において少なくとも約6個の炭素原子、別の実施態様において少なくとも約10個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約13個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約14個の炭素原子、別の実施態様において少なくとも約16個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約17個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約18個の炭素原子、別の実施態様において少なくとも約19個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約20個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約21個の炭素原子、別の実施態様において少なくとも約22個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約23個の炭素原子を有し、また一実施態様において約100個以下の炭素原子、別の実施態様において約75個以下の炭素原子、更に別の実施態様において約50個以下の炭素原子(炭素原子の数はこれらの範囲外であってもよい)を有するアリーレンオキシ基(未置換アリーレンオキシ基及び置換アリーレンオキシ基を含む)、(vii)一実施態様において少なくとも約7個の炭素原子、別の実施態様において少なくとも約8個の炭素原子、別の実施態様において少なくとも約10個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約12個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約14個の炭素原子、別の実施態様において少なくとも約16個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約18個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約20個の炭素原子、別の実施態様において少なくとも約22個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約24個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約26個の炭素原子、別の実施態様において少なくとも約28個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約30個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約32個の炭素原子、別の実施態様において少なくとも約34個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約36個の炭素原子、別の実施態様において少なくとも約38個の炭素原子、
【0011】
更に別の実施態様において少なくとも約40個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約42個の炭素原子を有し、また一実施態様において約200個以下の炭素原子、別の実施態様において約100個以下の炭素原子、更に別の実施態様において約44個以下の炭素原子(炭素原子の数はこれらの範囲外であってもよい)を有するアリールアルキレンオキシ基(未置換アリールアルキレンオキシ基及び置換アリールアルキレンオキシ基を含む)、(viii)一実施態様において少なくとも約7個の炭素原子、別の実施態様において少なくとも約8個の炭素原子、別の実施態様において少なくとも約10個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約12個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約14個の炭素原子、別の実施態様において少なくとも約16個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約18個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約20個の炭素原子、別の実施態様において少なくとも約22個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約24個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約26個の炭素原子、別の実施態様において少なくとも28個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約30個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約32個の炭素原子、別の実施態様において少なくとも約34個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約36個の炭素原子、別の実施態様において少なくとも約38個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約40個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約42個の炭素原子を有し、また一実施態様において約200個以下の炭素原子、別の実施態様において約100個以下の炭素原子、更に別の実施態様において約44個以下の炭素原子(炭素原子の数はこれらの範囲外であってもよい)を有するアルキルアリーレンオキシ基(未置換アルキルアリーレンオキシ基及び置換アルキルアリーレンオキシ基を含む)、
【0012】
(ix)ポリアルキレンオキシ基(その反復アルキレンオキシ基のアルキル部分は典型的には約1個〜約12個の炭素原子を有するが、炭素原子の数はこれらの範囲外であってもよい)、例えば、ポリエチレンオキシ基、ポリプロピレンオキシ基、ポリブチレンオキシ基等(反復アルキレンオキシ基の数は典型的には約2〜約50の反復アルキレンオキシ基であるが、反復単位の数はこれらの範囲外であってもよい)、(x)ポリアリーレンオキシ基(その反復アリーレンオキシ基のアリール部分は典型的には約6個〜約14個の炭素原子を有するが、炭素原子の数はこれらの範囲外であってもよい)、例えば、ポリフェニレンオキシ基、ポリナフタレンオキシ基、ポリフェナントレンオキシ基等(反復アリーレンオキシ基の数は典型的には約2〜約20の反復アリーレンオキシ基であるが、反復単位の数はこれらの範囲外であってもよい)、(xi)ポリアリールアルキレンオキシ基(その反復アリールアルキレンオキシ基のアリールアルキル部分は典型的には約7個〜約50個の炭素原子を有するが、炭素原子の数はこれらの範囲外であってもよい)、例えば、ポリベンジレンオキシ基、ポリフェニルエチレンオキシ基等(反復アリールアルキレンオキシ基の数は典型的には約2〜約20の反復アリールアルキレンオキシ基であるが、反復単位の数はこれらの範囲外であってもよい)、
【0013】
(xii)ポリアルキルアリーレンオキシ基(その反復アルキルアリーレンオキシ基のアルキルアリール部分は典型的には約7個〜約50個の炭素原子を有するが、炭素原子の数はこれらの範囲外であってもよい)、例えば、ポリトルエンオキシ基等(反復アルキルアリーレンオキシ基の数は典型的には約2〜約20の反復アルキルアリーレンオキシ基であるが、反復単位の数はこれらの範囲外であってもよい)、(xiii)典型的には約2個〜約12個の炭素原子を有し、かつ典型的には約4個〜約18個の環原子を有する複素環基(未置換複素環基及び置換複素環基を含む)(炭素原子の数及び環原子の数はこれらの範囲外であってもよく、複素環基中のヘテロ原子は窒素、酸素、硫黄、ケイ素、リン等、並びにこれらの混合物であってもよいが、これらに限定されない)、(xiv)シリレン基(未置換シリレン基及び置換シリレン基を含む)、(xv)シロキサン基(未置換シロキサン基及び置換シロキサン基を含む)、(xvi)典型的には約2〜約100の反復シリレン単位を有するポリシリレン基(未置換ポリシリレン基及び置換ポリシリレン基を含む)、又は(xvii)典型的には約2〜約200の反復シロキサン単位(反復シロキサン単位の数はこの範囲外であってもよい)を有するポリシロキサン基(未置換ポリシロキサン基及び置換ポリシロキサン基を含む)であり、
【0014】
置換アルキレン基、アリーレン基、アリールアルキレン基、アルキルアリーレン基、アルキレンオキシ基、アリーレンオキシ基、アリールアルキレンオキシ基、アルキルアリーレンオキシ基、ポリアルキレンオキシ基、ポリアリーレンオキシ基、ポリアリールアルキレンオキシ基、ポリアルキルアリーレンオキシ基、複素環基、シリレン基、シロキシ基、ポリシリレン基、及びポリシロキシ基の置換基はヒドロキシ基、ハロゲン原子、シアノ基、エーテル基、アルデヒド基、ケトン基、カルボン酸基、エステル基、アミド基、カルボニル基、チオカルボニル基、スルフェート基、スルホネート基、スルフィド基、スルホキシド基、ホスフェート基、ニトリル基、メルカプト基、ニトロ基、ニトロソ基、スルホン基、アシル基、酸無水物基、アジド基、シアネート基、イソシアネート基、チオシアネート基、イソチオシアネート基、これらの混合物等であり、シリレン基、シロキシ基、ポリシリレン基、及びポリシロキシ基の置換基はまたアルキル基、アリール基、アリールアルキル基、及びアルキルアリール基であってもよく、2個以上の置換基が一緒に結合されて環を形成してもよい。
【0015】
好適なR基の幾つかの特別な例として、式−(CH−のn−ヘキサンジイル、式−(CH−のn−オクタンジイル、式−(CH10−のn−デカンジイル、式−(CH12−のn−ドデカンジイル、式
【0016】
【化17】
Figure 2004027231
【0017】
の3−メチル−1,5−ペンタンジイル、式
【0018】
【化18】
Figure 2004027231
【0019】
の1,4−シクロヘキサンジメチレン(これはいずれかの特別な立体化学に限定されないことが意図され、全てのシス異性体及びトランス異性体を含む)、式
【0020】
【化19】
Figure 2004027231
【0021】
の4,4’−イソプロピリデンジシクロヘキサンジイル(これはいずれかの特別な立体化学に限定されないことが意図され、全てのシス異性体及びトランス異性体を含む)、式
【0022】
【化20】
Figure 2004027231
【0023】
の4,4’−ビシクロヘキサンジイル(これはいずれかの特別な立体化学に限定されないことが意図され、全てのシス異性体及びトランス異性体を含む)、式
【0024】
【化21】
Figure 2004027231
【0025】
の異性体及びその他の分岐アルキレン異性体(これらは不飽和及び環式基を含んでもよい)を含む、36個の炭素原子を有する分岐アルキレン基、及び式
【0026】
【化22】
Figure 2004027231
【0027】
の4,8−ビス(メチレン)トリシクロ〔52102,6〕デカンジイル(これはいずれかの特別な立体化学に限定されないことが意図され、全てのシス異性体及びトランス異性体を含む)等が挙げられるが、これらに限定されない。
及びR’は互いに独立に(i)一実施態様において少なくとも1個の炭素原子、別の実施態様において少なくとも約8個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約10個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約12個の炭素原子、別の実施態様において少なくとも約14個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約16個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約18個の炭素原子、別の実施態様において少なくとも約20個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約22個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約24個の炭素原子、別の実施態様において少なくとも約26個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約28個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約30個の炭素原子、別の実施態様において少なくとも約32個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約34個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約36個の炭素原子を有し、また一実施態様において約200個以下の炭素原子、別の実施態様において約100個以下の炭素原子、更に別の実施態様において約75個以下の炭素原子、更に別の実施態様において約60個以下の炭素原子、別の実施態様において約50個以下の炭素原子、更に別の実施態様において約40個以下の炭素原子(炭素原子の数はこれらの範囲外であってもよい)を有するアルキル基(線状アルキル基、分岐アルキル基、飽和アルキル基、不飽和アルキル基、環状アルキル基、未置換アルキル基、及び置換アルキル基を含み、またヘテロ原子、例えば、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン等がアルキル基中に存在してもよく、また存在しなくてもよい)、
【0028】
(ii)一実施態様において少なくとも約6個の炭素原子、別の実施態様において少なくとも約10個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約13個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約14個の炭素原子、別の実施態様において少なくとも約16個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約17個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約18個の炭素原子、別の実施態様において少なくとも約19個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約20個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約21個の炭素原子、別の実施態様において少なくとも約22個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約23個の炭素原子を有し、また一実施態様において約100個以下の炭素原子、別の実施態様において約75個以下の炭素原子、更に別の実施態様において約50個以下の炭素原子(炭素原子の数はこれらの範囲外であってもよい)を有するアリール基(未置換アリール基及び置換アリール基を含む)、
【0029】
(iii)一実施態様において少なくとも約7個の炭素原子、別の実施態様において少なくとも約8個の炭素原子、別の実施態様において少なくとも約10個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約12個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約14個の炭素原子、別の実施態様において少なくとも約16個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約18個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約20個の炭素原子、別の実施態様において少なくとも約22個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約24個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約26個の炭素原子、別の実施態様において少なくとも約28個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約30個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約32個の炭素原子、別の実施態様において少なくとも約34個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約36個の炭素原子、別の実施態様において少なくとも約38個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約40個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約42個の炭素原子を有し、また一実施態様において約200個以下の炭素原子、別の実施態様において約100個の炭素原子、更に別の実施態様において約44個以下の炭素原子(炭素原子の数はこれらの範囲外であってもよい)を有するアリールアルキル基(未置換アリールアルキル基及び置換アリールアルキル基を含む)、
【0030】
(iv)一実施態様において少なくとも約7個の炭素原子、別の実施態様において少なくとも約8個の炭素原子、別の実施態様において少なくとも約10個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約12個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約14個の炭素原子、別の実施態様において少なくとも約16個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約18個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約20個の炭素原子、別の実施態様において少なくとも約22個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約24個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約26個の炭素原子、別の実施態様において少なくとも約28個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約30個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも32個の炭素原子、別の実施態様において少なくとも約34個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約36個の炭素原子、別の実施態様において少なくとも約38個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約40個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約42個の炭素原子を有し、また一実施態様において約200個以下の炭素原子、別の実施態様において約100個以下の炭素原子、更に別の実施態様において約44個以下の炭素原子(炭素原子の数はこれらの範囲外であってもよい)を有するアルキルアリール基(未置換アルキルアリール基及び置換アルキルアリール基を含む)、
【0031】
(v)一実施態様において少なくとも1個の炭素原子、別の実施態様において少なくとも約8個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約10個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約12個の炭素原子、別の実施態様において少なくとも約14個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約16個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約18個の炭素原子、別の実施態様において少なくとも約20個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約22個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約24個の炭素原子、別の実施態様において少なくとも約26個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約28個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約30個の炭素原子、別の実施態様において少なくとも約32個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約34個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約36個の炭素原子を有し、また一実施態様において約200個以下の炭素原子、別の実施態様において約100個以下の炭素原子、更に別の実施態様において約75個以下の炭素原子、更に別の実施態様において約60個以下の炭素原子、別の実施態様において約50個以下の炭素原子、更に別の実施態様において約40個以下の炭素原子(炭素原子の数はこれらの範囲外であってもよい)を有するアルコキシ基(線状アルコキシ基、分岐アルコキシ基、飽和アルコキシ基、不飽和アルコキシ基、環状アルコキシ基、未置換アルコキシ基、及び置換アルコキシ基を含み、またヘテロ原子、例えば、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン等がアルコキシ基のアルキル部分中に存在してもよく、また存在しなくてもよい)、
【0032】
(vi)一実施態様において少なくとも約6個の炭素原子、別の実施態様において少なくとも約10個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約13個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約14個の炭素原子、別の実施態様において少なくとも約16個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約17個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約18個の炭素原子、別の実施態様において少なくとも約19個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約20個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約21個の炭素原子、別の実施態様において少なくとも約22個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約23個の炭素原子を有し、また一実施態様において約100個以下の炭素原子、別の実施態様において約75個以下の炭素原子、更に別の実施態様において約50個以下の炭素原子(炭素原子の数はこれらの範囲外であってもよい)を有するアリールオキシ基(未置換アリールオキシ基及び置換アリールオキシ基を含む)、(vii)一実施態様において少なくとも約7個の炭素原子、別の実施態様において少なくとも約8個の炭素原子、別の実施態様において少なくとも約10個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約12個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約14個の炭素原子、別の実施態様において少なくとも約16個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約18個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約20個の炭素原子、別の実施態様において少なくとも約22個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約24個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約26個の炭素原子、別の実施態様において少なくとも約28個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約30個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約32個の炭素原子、別の実施態様において少なくとも約34個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約36個の炭素原子、
【0033】
別の実施態様において少なくとも約38個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約40個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約42個の炭素原子を有し、また一実施態様において約200個以下の炭素原子、別の実施態様において約100個以下の炭素原子、更に別の実施態様において約44個以下の炭素原子(炭素原子の数はこれらの範囲外であってもよい)を有するアリールアルキルオキシ基(未置換アリールアルキルオキシ基及び置換アリールアルキルオキシ基を含む)、(viii)一実施態様において少なくとも約7個の炭素原子、別の実施態様において少なくとも約8個の炭素原子、別の実施態様において少なくとも約10個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約12個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約14個の炭素原子、別の実施態様において少なくとも約16個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約18個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約20個の炭素原子、別の実施態様において少なくとも約22個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約24個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約26個の炭素原子、別の実施態様において少なくとも約28個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約30個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約32個の炭素原子、別の実施態様において少なくとも約34個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約36個の炭素原子、別の実施態様において少なくとも約38個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約40個の炭素原子、更に別の実施態様において少なくとも約42個の炭素原子を有し、また一実施態様において約200個以下の炭素原子、別の実施態様において約100個以下の炭素原子、更に別の実施態様において約44個以下の炭素原子(炭素原子の数はこれらの範囲外であってもよい)を有するアルキルアリールオキシ基(未置換アルキルアリールオキシ基及び置換アルキルアリールオキシ基を含む)、
【0034】
(ix)ポリアルキレンオキシ基(その反復アルキレンオキシ基のアルキル部分は典型的には約1個〜約12個の炭素原子を有するが、炭素原子の数はこれらの範囲外であってもよい)、例えば、ポリエチレンオキシ基、ポリプロピレンオキシ基、ポリブチレンオキシ基等(反復アルキレンオキシ基の数は典型的には約2〜約50の反復アルキレンオキシ基であるが、反復単位の数はこれらの範囲外であってもよい)、(x)ポリアリーレンオキシ基(その反復アリーレンオキシ基のアルキル部分は典型的には約6個〜約14個の炭素原子を有するが、炭素原子の数はこれらの範囲外であってもよい)、例えば、ポリフェニレンオキシ基、ポリナフタレンオキシ基、ポリフェナントレンオキシ基等(反復アリーレンオキシ基の数は典型的には約2〜約20の反復アリーレンオキシ基であるが、反復単位の数はこれらの範囲外であってもよい)、(xi)ポリアリールアルキレンオキシ基(その反復アリールアルキレンオキシ基のアリールアルキル部分は典型的には約7個〜約50個の炭素原子を有するが、炭素原子の数はこれらの範囲外であってもよい)、例えば、ポリベンジレンオキシ基、ポリフェニルエチレンオキシ基等(反復アリールアルキレンオキシ基の数は典型的には約2〜約20の反復アリールアルキレンオキシ基であるが、反復単位の数はこれらの範囲外であってもよい)、
【0035】
(xii)ポリアルキルアリーレンオキシ基(その反復アルキルアリーレンオキシ基のアルキルアリール部分は典型的には約7個〜約50個の炭素原子を有するが、炭素原子の数はこれらの範囲外であってもよい)、例えば、ポリトルエンオキシ基等(反復アルキルアリーレンオキシ基の数は典型的には約2〜約20の反復アルキルアリーレンオキシ基であるが、反復単位の数はこれらの範囲外であってもよい)、(xiii)典型的には約2個〜約12個の炭素原子を有し、かつ典型的には約4個〜約18個の環原子(炭素原子の数及び環原子の数はこれらの範囲外であってもよい)を有する複素環基(未置換複素環基及び置換複素環基を含む)(複素環基中のヘテロ原子は窒素、酸素、硫黄、ケイ素、リン等、並びにこれらの混合物であってもよいが、これらに限定されない)、(xiv)シリル基(未置換シリル基及び置換シリル基を含む)、(xv)シロキサン基(未置換シロキサン基及び置換シロキサン基を含む)、(xvi)典型的には2〜約100の反復シリレン単位を有するポリシリレン基(未置換ポリシリレン基及び置換ポリシリレン基を含む)、(xvii)典型的には2〜約200の反復シロキサン単位(反復シロキサン単位の数はこの範囲外であってもよい)を有するポリシロキサン基(未置換ポリシロキサン基及び置換ポリシロキサン基を含む)、又は(xviii)式
【0036】
【化23】
Figure 2004027231
【0037】
(式中、rは一実施態様において少なくとも1、別の実施態様において少なくとも約5、更に別の実施態様において少なくとも約10であり、また一実施態様において約100以下、別の実施態様において約50以下、更に別の実施態様において約25以下である反復−CH−基の数を表す整数であるが、rの値はこれらの範囲外であってもよく、かつsは一実施態様において少なくとも1、別の実施態様において少なくとも約5、更に別の実施態様において少なくとも約10であり、また一実施態様において約100以下、別の実施態様において約50以下、更に別の実施態様において約25以下である反復−CH−基の数を表す整数であるが、sの値はこれらの範囲外であってもよい)
の基であり、
【0038】
置換アルキル基、アリール基、アリールアルキル基、アルキルアリール基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アリールアルキルオキシ基、アルキルアリールオキシ基、ポリアルキレンオキシ基、ポリアリーレンオキシ基、ポリアリールアルキレンオキシ基、ポリアルキルアリーレンオキシ基、複素環基、シリル基、シロキシ基、ポリシリレン基、及びポリシロキシ基の置換基はヒドロキシ基、ハロゲン原子、シアノ基、エーテル基、アルデヒド基、ケトン基、カルボン酸基、エステル基、アミド基、カルボニル基、チオカルボニル基、スルフェート基、スルホネート基、スルフィド基、スルホキシド基、ホスフェート基、ニトリル基、メルカプト基、ニトロ基、ニトロソ基、スルホン基、アシル基、酸無水物基、アジド基、シアネート基、イソシアネート基、チオシアネート基、イソチオシアネート基、これらの混合物等であり、シリレン基、シロキシ基、ポリシリレン基、及びポリシロキシ基の置換基はまたアルキル基、アリール基、アリールアルキル基、及びアルキルアリール基であってもよく、2個以上の置換基が一緒に結合されて環を形成してもよく、R及びR’は互いに同じであってもよく、また互いに異なっていてもよい。
好適なR基及びR’基の幾つかの特別な例として、式−CHCHのエチル、式−(CHCHのn−ブチル、式−(CHCHのn−オクチル、式−(CHCHのn−デシル、式−(CH11CHのn−ドデシル、式−(CH13CHのn−テトラデシル、式−(CH15CHのセチル、式−(CH17CHのステアリル、式
【0039】
【化24】
Figure 2004027231
【0040】
の2−エチルヘキシル、式
【0041】
【化25】
Figure 2004027231
【0042】
の基を含む、アビエチル、並びに上記式の水素化異性体及び脱水素異性体(これらはまたロジン由来の天然産物アビエチン酸の誘導体である)、例えば、ジデヒドロアビエチル等、式
【0043】
【化26】
Figure 2004027231
【0044】
の3−プロピルオクタデカノイル、式
【0045】
【化27】
Figure 2004027231
【0046】
の2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−メチレン等が挙げられるが、これらに限定されない。
及びR’は互いに独立に(i)典型的には1〜約100個の炭素原子、好ましくは約1個〜約10個の炭素原子、更に好ましくは約1個〜約5個の炭素原子(炭素原子の数はこれらの範囲外であってもよい)を有するアルキル基(線状アルキル基、分岐アルキル基、飽和アルキル基、不飽和アルキル基、環状アルキル基、未置換アルキル基、及び置換アルキル基を含み、またヘテロ原子、例えば、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン等がアルキル基中に存在してもよい)、(ii)典型的には約6個〜約100個の炭素原子、好ましくは約6個〜約10個の炭素原子(炭素原子の数はこれらの範囲外であってもよい)を有するアリール基(未置換アリール基及び置換アリール基を含む)、(iii)典型的には約7個〜約100個の炭素原子、好ましくは約7個〜約10個の炭素原子(炭素原子の数はこれらの範囲外であってもよい)を有するアリールアルキル基(未置換アリールアルキル基及び置換アリールアルキル基を含む)、又は(iv)典型的には約7個〜約100個の炭素原子、好ましくは約7個〜約10個の炭素原子(炭素原子の数はこれらの範囲外であってもよい)を有するアルキルアリール基(未置換アルキルアリール基及び置換アルキルアリール基を含む)であり、
【0047】
置換アルキル基、アリール基、アリールアルキル基、及びアルキルアリール基の置換基はヒドロキシ基、ハロゲン原子、アミン基、イミン基、アンモニウム基、ピリジン基、ピリジニウム基、エーテル基、アルデヒド基、エステル基、アミド基、カルボニル基、チオカルボニル基、スルフェート基、スルホネート基、スルフィド基、スルホキシド基、ホスフィン基、ホスホニウム基、ホスフェート基、ニトリル基、メルカプト基、ニトロ基、ニトロソ基、スルホン基、アシル基、酸無水物基、アジド基、シアネート基、イソシアネート基、チオシアネート基、イソチオシアネート基、これらの混合物等であってもよいが、これらに限定されず、2個以上の置換基が一緒に結合されて環を形成してもよく、R及びR’は互いに同じであってもよく、また互いに異なっていてもよい。
好適なR基及びR’基の特別な例として、メチル(−CH)、式−(CHCH(式中、cは1、2、3、4、5、6、7、8、又は9の整数である)の線状アルキル基等が挙げられる。
X及びX’は互いに独立に(i)直接結合、(ii)酸素原子、(iii)硫黄原子、(iv)式−NR40−の基(式中、R40は水素原子、典型的には1個〜約50個の炭素原子、好ましくは約2個〜約20個の炭素原子、更に好ましくは約4個〜約12個の炭素原子(炭素原子の数はこれらの範囲外であってもよい)を有するアルキル基(線状アルキル基、分岐アルキル基、飽和アルキル基、不飽和アルキル基、環状アルキル基、未置換アルキル基、及び置換アルキル基を含み、またヘテロ原子、例えば、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン等がアルキル基中に存在してもよく、また存在しなくてもよい)、
【0048】
典型的には約6個〜約50個の炭素原子、好ましくは約6個〜約20個の炭素原子、更に好ましくは約6個〜約10個の炭素原子(炭素原子の数はこれらの範囲外であってもよい)を有するアリール基(置換アリール基を含む)、典型的には約7個〜約100個の炭素原子、好ましくは約7個〜約50個の炭素原子、更に好ましくは約7個〜約20個の炭素原子(炭素原子の数はこれらの範囲外であってもよい)を有するアリールアルキル基(置換アリールアルキル基を含む)、又は典型的には約7個〜約100個の炭素原子、好ましくは約7個〜約50個の炭素原子、更に好ましくは約7個〜約20個の炭素原子(炭素原子の数はこれらの範囲外であってもよい)を有するアルキルアリール基(置換アルキルアリール基を含む)である)、又は(v)式−CR5060−の基(式中、R50及びR60は互いに独立に水素原子、典型的には1個〜約50個の炭素原子、好ましくは約2個〜約20個の炭素原子、更に好ましくは約4個〜約12個の炭素原子(炭素原子の数はこれらの範囲外であってもよい)を有するアルキル基(線状アルキル基、分岐アルキル基、飽和アルキル基、不飽和アルキル基、環状アルキル基、未置換アルキル基、及び置換アルキル基を含み、またヘテロ原子、例えば、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン等がアルキル基中に存在してもよく、また存在しなくてもよい)、典型的には約6個〜約50個の炭素原子、好ましくは約6個〜約20個の炭素原子、
【0049】
更に好ましくは約6個〜約10個の炭素原子(炭素原子の数はこれらの範囲外であってもよい)を有するアリール基(置換アリール基を含む)、典型的には約7個〜約100個の炭素原子、好ましくは約7個〜約50個の炭素原子、更に好ましくは約7個〜約20個の炭素原子(炭素原子の数はこれらの範囲外であってもよい)を有するアリールアルキル基(置換アリールアルキル基を含む)、又は典型的には約7個〜約100個の炭素原子、好ましくは約7個〜約50個の炭素原子、更に好ましくは約7個〜約20個の炭素原子(炭素原子の数はこれらの範囲外であってもよい)を有するアルキルアリール基(置換アルキルアリール基を含む)である)であり、
置換アルキル基、アリール基、アリールアルキル基、及びアルキルアリール基の置換基はヒドロキシ基、ハロゲン原子、アミン基、イミン基、アンモニウム基、ピリジン基、ピリジニウム基、エーテル基、アルデヒド基、エステル基、アミド基、カルボニル基、チオカルボニル基、スルフェート基、スルホネート基、スルフィド基、スルホキシド基、ホスフィン基、ホスホニウム基、ホスフェート基、ニトリル基、メルカプト基、ニトロ基、ニトロソ基、スルホン基、アシル基、酸無水物基、アジド基、シアネート基、イソシアネート基、チオシアネート基、イソチオシアネート基、これらの混合物等であってもよいが、これらに限定されず、2個以上の置換基が一緒に結合されて環を形成してもよく、またX及びX’は互いに同じであってもよく、また互いに異なっていてもよい。
【0050】
Z及びZ’は互いに独立に(i)水素原子、(ii)フッ素、塩素、臭素、及びヨウ素を含む、ハロゲン原子、(iii)ニトロ基、(iv)典型的には1個〜約50個の炭素原子、好ましくは約1個〜約20個の炭素原子、更に好ましくは約1個〜約10個の炭素原子(炭素原子の数はこれらの範囲外であってもよい)を有するアルキル基(線状アルキル基、分岐アルキル基、飽和アルキル基、不飽和アルキル基、環状アルキル基、未置換アルキル基、及び置換アルキル基を含み、またヘテロ原子、例えば、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン等がアルキル基中に存在してもよく、また存在しなくてもよい)、(v)典型的には約6個〜約50個の炭素原子、好ましくは約6個〜約14個の炭素原子、更に好ましくは約6個〜約10個の炭素原子(炭素原子の数はこれらの範囲外であってもよい)を有するアリール基(置換アリール基を含む)、(vi)典型的には約7個〜約50個の炭素原子、好ましくは約7個〜約25個の炭素原子、更に好ましくは約7個〜約15個の炭素原子(炭素原子の数はこれらの範囲外であってもよい)を有するアリールアルキル基(置換アリールアルキル基を含む)、(vii)典型的には約7個〜約50個の炭素原子、好ましくは約7個〜約25個の炭素原子、更に好ましくは約7個〜約15個の炭素原子(炭素原子の数はこれらの範囲外であってもよい)を有するアルキルアリール基(置換アルキルアリール基を含む)、(viii)式
【0051】
【化28】
Figure 2004027231
【0052】
(式中、R70は典型的には1個〜約50個の炭素原子、好ましくは約1個〜約20個の炭素原子、更に好ましくは約1個〜約10個の炭素原子(炭素原子の数はこれらの範囲外であってもよい)を有するアルキル基(線状アルキル基、分岐アルキル基、飽和アルキル基、不飽和アルキル基、環状アルキル基、未置換アルキル基、及び置換アルキル基を含み、またヘテロ原子、例えば、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン等がアルキル基中に存在してもよく、また存在しなくてもよい)、典型的には約6個〜約50個の炭素原子、好ましくは約6個〜約20個の炭素原子、更に好ましくは約6個〜約14個の炭素原子(炭素原子の数はこれらの範囲外であってもよい)を有するアリール基(置換アリール基を含む)、典型的には約7個〜約50個の炭素原子、好ましくは約7個〜約25個の炭素原子、更に好ましくは約7個〜約15個の炭素原子(炭素原子の数はこれらの範囲外であってもよい)を有するアリールアルキル基(置換アリールアルキル基を含む)、典型的には約7個〜約50個の炭素原子、好ましくは約7個〜約25個の炭素原子、更に好ましくは約7個〜約15個の炭素原子(炭素原子の数はこれらの範囲外であってもよい)を有するアルキルアリール基(置換アルキルアリール基を含む)、典型的には約1個〜約50個の炭素原子、好ましくは約4個〜約20個の炭素原子、更に好ましくは約8個〜約12個の炭素原子(炭素原子の数はこれらの範囲外であってもよい)を有するアルコキシ基(線状アルコキシ基、分岐アルコキシ基、飽和アルコキシ基、不飽和アルコキシ基、環状アルコキシ基、未置換アルコキシ基、及び置換アルコキシ基を含み、またヘテロ原子、例えば、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン等がアルコキシ基のアルキル部分中に存在してもよく、また存在しなくてもよい)、
【0053】
典型的には約6個〜約50個の炭素原子、好ましくは約6個〜約20個の炭素原子、更に好ましくは約6個〜約14個の炭素原子(炭素原子の数はこれらの範囲外であってもよい)を有するアリールオキシ基(置換アリールオキシ基を含む)、典型的には約7個〜約50個の炭素原子、好ましくは約7個〜約25個の炭素原子、更に好ましくは約7〜約15個の炭素原子(炭素原子の数はこれらの範囲外であってもよい)を有するアリールアルキルオキシ基(置換アリールアルキルオキシ基を含む)、
典型的には約7個〜約50個の炭素原子、好ましくは約7個〜約25個の炭素原子、更に好ましくは約7個〜約15個の炭素原子(炭素原子の数はこれらの範囲外であってもよい)を有するアルキルアリールオキシ基(置換アルキルアリールオキシ基を含む)、ポリアルキレンオキシ基(その反復アルキレンオキシ基のアルキル部分は典型的には約1個〜約12個の炭素原子を有するが、炭素原子の数はこれらの範囲外であってもよい)、例えば、ポリエチレンオキシ基、ポリプロピレンオキシ基、ポリブチレンオキシ基等(反復アルキレンオキシ基の数は典型的には約2〜約50の反復アルキレンオキシ基であるが、反復単位の数はこれらの範囲外であってもよい)、ポリアリーレンオキシ基(その反復アリーレンオキシ基のアリール部分は典型的には約6個〜約14個の炭素原子を有するが、炭素原子の数はこれらの範囲外であってもよい)、例えば、ポリフェニレンオキシ基、ポリナフタレンオキシ基、ポリフェナントレンオキシ基等(反復アリーレンオキシ基の数は典型的には約2〜約20の反復アリーレンオキシ基であるが、反復単位の数はこれらの範囲外であってもよい)、
【0054】
ポリアリールアルキレンオキシ基(その反復アリールアルキレンオキシ基のアリールアルキル部分は典型的には約7個〜約50個の炭素原子を有するが、炭素原子の数はこれらの範囲外であってもよい)、例えば、ポリベンジレンオキシ基、ポリフェニルエチレンオキシ基等(反復アリールアルキレンオキシ基の数は典型的には約2〜約20の反復アリールアルキレンオキシ基であるが、反復単位の数はこれらの範囲外であってもよい)、ポリアルキルアリーレンオキシ基(その反復アルキルアリーレンオキシ基のアルキルアリール部分は典型的には約7個〜約50個の炭素原子を有するが、炭素原子の数はこれらの範囲外であってもよい)、例えば、ポリトルエンオキシ基等(反復アルキルアリーレンオキシ基の数は典型的には約2〜約20の反復アルキルアリーレンオキシ基であるが、反復単位の数はこれらの範囲外であってもよい)、典型的には約2個〜約12個の炭素原子、及び典型的には約4個〜約18個の環原子(炭素原子の数及び環原子の数はこれらの範囲外であってもよい)を有する複素環基(未置換複素環基及び置換複素環基を含む)(その複素環基中のヘテロ原子は窒素、酸素、硫黄、ケイ素、リン等、並びにこれらの混合物であってもよいが、これらに限定されない)、シリル基(未置換シリル基及び置換シリル基を含む)、シロキサン基(未置換シロキサン基及び置換シロキサン基を含む)、典型的には約2〜約100の反復シリレン単位を有するポリシリレン基(未置換ポリシリレン基及び置換ポリシリレン基を含む)、又は典型的には2〜約200の反復シロキサン単位(反復シロキサン単位の数はこの範囲外であってもよい)を有するポリシロキサン基(未置換ポリシロキサン基及び置換ポリシロキサン基を含む)である)
の基、
【0055】
(ix)式−SO80のスルホニル基(式中、R80は水素原子、典型的には1個〜約50個の炭素原子、好ましくは約1個〜約20個の炭素原子、更に好ましくは約1個〜約10個の炭素原子(炭素原子の数はこれらの範囲外であってもよい)を有するアルキル基(線状アルキル基、分岐アルキル基、飽和アルキル基、不飽和アルキル基、環状アルキル基、未置換アルキル基、及び置換アルキル基を含み、またヘテロ原子、例えば、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン等がアルキル基中に存在してもよく、また存在しなくてもよい)、典型的には約6個〜約50個の炭素原子、好ましくは約6個〜約20個の炭素原子、更に好ましくは約6個〜約14個の炭素原子(炭素原子の数はこれらの範囲外であってもよい)を有するアリール基(置換アリール基を含む)、典型的には約7個〜約50個の炭素原子、好ましくは約7個〜約25個の炭素原子、更に好ましくは約7個〜約15個の炭素原子(炭素原子の数はこれらの範囲外であってもよい)を有するアリールアルキル基(置換アリールアルキル基を含む)、典型的には約7個〜約50個の炭素原子、好ましくは約7個〜約25個の炭素原子、
【0056】
更に好ましくは約7個〜約15個の炭素原子(炭素原子の数はこれらの範囲外であってもよい)を有するアルキルアリール基(置換アルキルアリール基を含む)、典型的には約1個〜約50個の炭素原子、好ましくは約4個〜約20個の炭素原子、更に好ましくは約8個〜約12個の炭素原子(炭素原子の数はこれらの範囲外であってもよい)を有するアルコキシ基(線状アルコキシ基、分岐アルコキシ基、飽和アルコキシ基、不飽和アルコキシ基、環状アルコキシ基、未置換アルコキシ基、及び置換アルコキシ基を含み、またヘテロ原子、例えば、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン等がアルコキシ基のアルキル部分中に存在してもよく、また存在しなくてもよい)、典型的には約6個〜約50個の炭素原子、好ましくは約6個〜約20個の炭素原子、更に好ましくは約6個〜約14個の炭素原子(炭素原子の数はこれらの範囲外であってもよい)を有するアリールオキシ基(置換アリールオキシ基を含む)、典型的には約7個〜約50個の炭素原子、好ましくは約7個〜約25個の炭素原子、更に好ましくは約7個〜約15個の炭素原子(炭素原子の数はこれらの範囲外であってもよい)を有するアリールアルキルオキシ基(置換アリールアルキルオキシ基を含む)、典型的には約7個〜約50個の炭素原子、好ましくは約7個〜約25個の炭素原子、更に好ましくは約7個〜約15個の炭素原子(炭素原子の数はこれらの範囲外であってもよい)を有するアルキルアリールオキシ基(置換アルキルアリールオキシ基を含む)、
【0057】
ポリアルキレンオキシ基(その反復アルキレンオキシ基のアルキル部分は典型的には約1個〜約12個の炭素原子を有するが、炭素原子の数はこれらの範囲外であってもよい)、例えば、ポリエチレンオキシ基、ポリプロピレンオキシ基、ポリブチレンオキシ基等(反復アルキレンオキシ基の数は典型的には約2〜約50の反復アルキレンオキシ基であるが、反復単位の数はこれらの範囲外であってもよい)、ポリアリーレンオキシ基(その反復アリーレンオキシ基のアリール部分は典型的には約6個〜約14個の炭素原子を有するが、炭素原子の数はこれらの範囲外であってもよい)、例えば、ポリフェニレンオキシ基、ポリナフタレンオキシ基、ポリフェナントレンオキシ基等(反復アリーレンオキシ基の数は典型的には約2〜約20の反復アリーレンオキシ基であるが、反復単位の数はこれらの範囲外であってもよい)、
【0058】
ポリアリールアルキレンオキシ基(その反復アリールアルキレンオキシ基のアリールアルキル部分は典型的には約7個〜約50個の炭素原子を有するが、炭素原子の数はこれらの範囲外であってもよい)、例えば、ポリベンジレンオキシ基、ポリフェニルエチレンオキシ基等(反復アリールアルキレンオキシ基の数は典型的には約2〜約20の反復アリールアルキレンオキシ基であるが、反復単位の数はこれらの範囲外であってもよい)、ポリアルキルアリーレンオキシ基(その反復アルキルアリーレンオキシ基のアルキルアリール部分は典型的には約7個〜約50個の炭素原子を有するが、炭素原子の数はこれらの範囲外であってもよい)、例えば、ポリトルエンオキシ基等(反復アルキルアリーレンオキシ基の数は典型的には約2〜約20の反復アルキルアリーレンオキシ基であるが、反復単位の数はこれらの範囲外であってもよい)、典型的には約2個〜約12個の炭素原子、及び典型的には約4個〜約18個の環原子(炭素原子の数及び環原子の数はこれらの範囲外であってもよい)を有する複素環基(未置換複素環基及び置換複素環基を含む)(その複素環基中のヘテロ原子は窒素、酸素、硫黄、ケイ素、リン等、並びにこれらの混合物であってもよいが、これらに限定されない)、シリル基(未置換シリル基及び置換シリル基を含む)、シロキサン基(未置換シロキサン基及び置換シロキサン基を含む)、典型的には2〜約100の反復シリレン単位を有するポリシリレン基(未置換ポリシリレン基及び置換ポリシリレン基を含む)、又は典型的には2〜約200の反復シロキサン単位(反復シロキサン単位の数はこの範囲外であってもよい)を有するポリシロキサン基(未置換ポリシロキサン基及び置換ポリシロキサン基を含む)である)、又は
【0059】
(x)式−PO90のホスホリル基(式中、R90は水素原子、典型的には1個〜約50個の炭素原子、好ましくは約1個〜約20個の炭素原子、更に好ましくは約1個〜約10個の炭素原子(炭素原子の数はこれらの範囲外であってもよい)を有するアルキル基(線状アルキル基、分岐アルキル基、飽和アルキル基、不飽和アルキル基、環状アルキル基、未置換アルキル基、及び置換アルキル基を含み、またヘテロ原子、例えば、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン等がアルキル基中に存在してもよく、また存在しなくてもよい)、典型的には約6個〜約50個の炭素原子、好ましくは約6個〜約20個の炭素原子、更に好ましくは約6個〜約14個の炭素原子(炭素原子の数はこれらの範囲外であってもよい)を有するアリール基(置換アリールを含む)、典型的には約7個〜約50個の炭素原子、好ましくは約7個〜約25個の炭素原子、更に好ましくは約7個〜約15個の炭素原子(炭素原子の数はこれらの範囲外であってもよい)を有するアリールアルキル基(置換アリールアルキル基を含む)、典型的には約7個〜約50個の炭素原子、好ましくは約7個〜約25個の炭素原子、更に好ましくは約7個〜約15個の炭素原子(炭素原子の数はこれらの範囲外であってもよい)を有するアルキルアリール基(置換アルキルアリール基を含む)、
【0060】
典型的には約1個〜約50個の炭素原子、好ましくは約4個〜約20個の炭素原子、更に好ましくは約8個〜約12個の炭素原子(炭素原子の数はこれらの範囲外であってもよい)を有するアルコキシ基(線状アルコキシ基、分岐アルコキシ基、飽和アルコキシ基、不飽和アルコキシ基、環状アルコキシ基、未置換アルコキシ基、及び置換アルコキシ基を含み、またヘテロ原子、例えば、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン等がアルコキシ基のアルキル部分中に存在してもよく、また存在しなくてもよい)、典型的には約6個〜約50個の炭素原子、好ましくは約6個〜約20個の炭素原子、更に好ましくは約6個〜約14個の炭素原子(炭素原子の数はこれらの範囲外であってもよい)を有するアリールオキシ基(置換アリールオキシ基を含む)、典型的には約7個〜約50個の炭素原子、好ましくは約7個〜約25個の炭素原子、更に好ましくは約7個〜約15個の炭素原子(炭素原子の数はこれらの範囲外であってもよい)を有するアリールアルキルオキシ基(置換アリールアルキルオキシ基を含む)、典型的には約7個〜約50個の炭素原子、好ましくは約7個〜約25個の炭素原子、更に好ましくは約7個〜約15個の炭素原子(炭素原子の数はこれらの範囲外であってもよい)を有するアルキルアリールオキシ基(置換アルキルアリールオキシ基を含む)、ポリアルキレンオキシ基(その反復アルキレンオキシ基のアルキル部分は典型的には約1個〜約12個の炭素原子を有するが、炭素原子の数はこれらの範囲外であってもよい)、例えば、ポリエチレンオキシ基、ポリプロピレンオキシ基、ポリブチレンオキシ基等(反復アルキレンオキシ基の数は典型的には約2〜約50の反復アルキレンオキシ基であるが、反復単位の数はこれらの範囲外であってもよい)、
【0061】
ポリアリーレンオキシ基(その反復アリーレンオキシ基のアリール部分は典型的には約6個〜約14個の炭素原子を有するが、炭素原子の数はこれらの範囲外であってもよい)、例えば、ポリフェニレンオキシ基、ポリナフタレンオキシ基、ポリフェナントレンオキシ基等(反復アリーレンオキシ基の数は典型的には約2〜約20の反復アリーレンオキシ基であるが、反復単位の数はこれらの範囲外であってもよい)、ポリアリールアルキレンオキシ基(その反復アリールアルキレンオキシ基のアリールアルキル部分は典型的には約7個〜約50個の炭素原子を有するが、炭素原子の数はこれらの範囲外であってもよい)、例えば、ポリベンジレンオキシ基、ポリフェニルエチレンオキシ基等(反復アリールアルキレンオキシ基の数は典型的には約2〜約20の反復アリールアルキレンオキシ基であるが、反復単位の数はこれらの範囲外であってもよい)、ポリアルキルアリーレンオキシ基(その反復アルキルアリーレンオキシ基のアルキルアリール部分は典型的には約7個〜約50個の炭素原子を有するが、炭素原子の数はこれらの範囲外であってもよい)、例えば、ポリトルエンオキシ基等(反復アルキルアリーレンオキシ基の数は典型的には約2〜約20の反復アルキルアリーレンオキシ基であるが、反復単位の数はこれらの範囲外であってもよい)、典型的には約2個〜約12個の炭素原子、及び典型的には約4個〜約18個の環原子(炭素原子の数及び環原子の数はこれらの範囲外であってもよい)を有する複素環基(未置換複素環基及び置換複素環基を含む)(その複素環基中のヘテロ原子は窒素、酸素、硫黄、ケイ素、リン等、並びにこれらの混合物であってもよいが、これらに限定されない)、
【0062】
シリル基(未置換シリル基及び置換シリル基を含む)、シロキサン基(未置換シロキサン基及び置換シロキサン基を含む)、典型的には2〜約100の反復シリレン単位を有するポリシリレン基(未置換ポリシリレン基及び置換ポリシリレン基を含む)、又は典型的には2〜約200の反復シロキサン単位(反復シロキサン単位の数はこの範囲外であってもよい)を有するポリシロキサン基(未置換ポリシロキサン基及び置換ポリシロキサン基を含む)である)であり、
置換アルキル基、アリール基、アリールアルキル基、アルキルアリール基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アリールアルキルオキシ基、アルキルアリールオキシ基、ポリアルキレンオキシ基、ポリアリーレンオキシ基、ポリアリールアルキレンオキシ基、ポリアルキルアリーレンオキシ基、複素環基、シリル基、シロキシ基、ポリシリレン基、及びポリシロキシ基の置換基はヒドロキシ基、ハロゲン原子、シアノ基、エーテル基、アルデヒド基、ケトン基、カルボン酸基、エステル基、アミド基、カルボニル基、チオカルボニル基、スルフェート基、スルホネート基、スルフィド基、スルホキシド基、ホスフェート基、ニトリル基、メルカプト基、ニトロ基、ニトロソ基、スルホン基、アシル基、酸無水物基、アジド基、シアネート基、イソシアネート基、チオシアネート基、イソチオシアネート基、これらの混合物等であり、シリレン基、シロキシ基、ポリシリレン基、及びポリシロキシ基の置換基はまたアルキル基、アリール基、アリールアルキル基、及びアルキルアリール基であってもよく、2個以上の置換基が一緒に結合されて環を形成してもよく、またZ及びZ’は互いに同じであってもよく、また互いに異なっていてもよい。4個までのZ基がその分子に存在し得る。4個までのZ’基がその分子に存在し得る。
基Z及びXは一緒に結合されて環を形成することができ、また基Z’及びX’は一緒に結合されて環を形成することができる。
【0063】
【発明の実施の形態】
この式の着色剤の幾つかの特別な例として、
【0064】
【化29】
Figure 2004027231
【0065】
(式中、C3664+nは分岐アルキレン基(これは不飽和及び環式基を含んでもよい)であり、nは0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、又は10の整数であり、その一種の異性体は下記の式のものである)
【0066】
【化30】
Figure 2004027231
【0067】
(式中、C3664+nは分岐アルキレン基(これは不飽和及び環式基を含んでもよい)であり、nは0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、又は10の整数であり、その一種の異性体は下記の式のものである)
【0068】
【化31】
Figure 2004027231
【0069】
【化32】
Figure 2004027231
【0070】
(式中、C3664+nは分岐アルキレン基(これは不飽和及び環式基を含んでもよい)であり、nは0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、又は10の整数であり、その一種の異性体は下記の式のものである)
【0071】
【化33】
Figure 2004027231
【0072】
(式中、C3664+nは分岐アルキレン基(これは不飽和及び環式基を含んでもよい)であり、nは0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、又は10の整数であり、その一種の異性体は下記の式のものである)
【0073】
【化34】
Figure 2004027231
【0074】
(式中、C3664+nは分岐アルキレン基(これは不飽和及び環式基を含んでもよい)であり、nは0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、又は10の整数であり、その一種の異性体は下記の式のものであった)
【0075】
【化35】
Figure 2004027231
【0076】
【化36】
Figure 2004027231
【0077】
等が挙げられる。
本発明の着色剤化合物はあらゆる所望の方法又は有効な方法により調製し得る。例えば、それらは以下のように低温条件下のニトロシル硫酸による適当に置換された二量体アニリンのジアゾ化、続いて低温条件下の緩衝アルカリ性水溶液中の適当に置換されたピリドンとのカップリングにより調製し得る。
【0078】
【化37】
Figure 2004027231
【0079】
【化38】
Figure 2004027231
【0080】
更に詳しくは、適当に置換されたジアニリンが最初にそれを溶媒で希釈された酢酸及び、必要により、第二の酸、例えば、硫酸、ドデシルベンゼンスルホン酸、プロピオン酸、塩酸、リン酸、ジアゾ化反応に有益なあらゆるその他の酸等、並びにこれらの混合物に溶解することによりジアゾ化反応にかけられる。溶媒はジアゾ化反応に有益なあらゆる溶媒、例えば、水、アセトン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン、同様の高沸点エーテル溶媒等、並びにこれらの混合物であってもよい。
成分の完全な溶解後に、混合物が一実施態様において+15℃以下の温度に冷却されるが、その温度はこれらの範囲外であってもよい。
その後に、ニトロシル硫酸が所望の量又は有効量で混合物に添加される。特別な実施態様において、ニトロシル硫酸は反応混合物の温度が15℃を越えないような速度で滴下して添加される。
ジアゾニウム塩を生成するための反応は本質的に瞬時であり、ニトロシル硫酸の添加の完結後にその反応は実質的に完結する。
その後に、反応混合物中に存在する残留の過剰のニトロシル硫酸が反応停止剤、例えば、スルファミン酸、尿素等、並びにこれらの混合物の添加により反応停止し得る。反応の完結後に、反応混合物は相当するジアゾニウム塩を含む。
【0081】
所望の置換基を有するピリドンの前駆体溶液は適当な溶媒中で調製される。水と有機溶媒の混合物が反応副生物である無機又は有機の塩を容易に溶媒和するのに役立ち得る。
ピリドン前駆体溶液は、典型的には少なくとも10のアルカリ性pHに維持される。ピリドン前駆体溶液は塩基と任意の緩衝塩の混合物を含み得る。
次いで低温に維持された、ジアゾニウム塩を含む溶液がピリドン溶液に徐々に添加され、明黄色の沈殿の即時の生成をもたらす。その後に、黄色の沈殿が濾過により回収でき、所望により、洗浄し得る。
前駆体ジアニリンは所望の方法又は有効な方法、例えば、“無水イサト酸の化学”, G.M. Coppola, Synthesis, 505頁(1980);“無水イサト酸IV.種々の求核性試薬との反応”, R.P. Staigerら, J. Org. Chem., 24巻, 1214頁(1959);R.P. Staigerら, J. Chem. Eng. Data B, 454頁(1963);及び米国特許第4,016,143号に開示された方法により調製し得る。
【0082】
前駆体ピリドンはあらゆる所望の方法又は有効な方法、例えば、“4,6−二置換−3−シアノ−2−ピリドン及び4−メチル−3−シアノ−6−ヒドロキシ−2−ピリドンの合成に関する反応条件の研究”, D.Z. Mijinら, J. Serb. Chem. Soc., 59巻, 12号,959頁(1994);“イソキノリンアルカロイドの合成II.4−メチル−3−ピリジンカルボキシアルデヒド及びその他の4−メチル−3−置換ピリジンの合成及び反応”, J. M. Bobbittら, J. Org. Chem., 25巻, 560頁(1960);“5−(4−アリールアゾフェニル)アゾ−3−シアノ−4−メチル−6−ヒドロキシ−2−ピリドンの合成及び染色特性”,J.M. Kanhereら, Indian Journal of Textile Research, 13巻, 213頁(1988);“1−置換2−ヒドロキシ−6−ピリドン誘導体からの或る種のピリドンアゾ染料の合成及びそれらの着色評価”, C. Chenら, Dyes and Pigments, 15巻, 69頁(1991);“3−シアノ−6−ヒドロキシ−5−(2−(ペルフルオロアルキル)フェニルアゾ)−2−ピリドンの合成及び染料拡散熱転写印刷についてのそれらの適用”, M. Matsuiら,Bull. Chem. Soc. Jpn., 1993, 66巻, Iss.6, 1790−4頁;“N−アルキルシアノピリドンの合成”, B. Pengら, Faming Zhuanli Shenqing Gongkai Shuomingshu
(1997), CN 1158845;
【0083】
“1−ブチル−3−シアノ−4−メチル−6−ヒドロキシピリド−2−オンの合成”, X. Kongら, Huaxue Shiji (1998), 20(1), 58−59;“3−シアノ−6−ヒドロキシ−2−ピリドンから3−シアノ−6−アミノ−2−ピリドンへの位置選択的変換”, A.R. Katritzkyら, J. Heterocycl. Chem. (1995), 32(3), 1007−10;“或る種のヘテロアリールアゾピリドン染料の合成及びそれらの吸収スペクトルに関する溶媒効果”, N. Ertanら, Dyes Pigm. (1995), 27(4), 313−20;“ピリドン化合物の調製方法”, H. Schmid, Ger. Offen. DE 4314430 (1994);“4−メチル−6−ヒドロキシ−2−ピリドン誘導体の互変異性”, H. Liuら, Dalian Ligong Daxue Xuebao (1992), 32(4), 405−11;“1−アルキル−3−シアノ−4−メチル−6−ヒドロキシ−2−ピリドン型混合アゾカップリング成分の調製”, J. Prikrylら, Czech. (1991) 8頁CODEN: CZXXA9 CS 273045 B1 19911220 CAN 118: 256604 AN 1993; 256604 CAPLUS;“ヒドロキシピリドン誘導体の構造特性”, Q. Pengら, Dalian Ligong Daxue Xuebao (1991), 31(3), 279−86;及び“6−ヒドロキシピリジン−2−オン”, F. Schmidt, Ger. Offen. DE 2845863 (1980)に開示された方法により調製し得る。
【0084】
如何なる特別な理論にも制限されないが、本発明の着色剤分子のオルト置換構造の特徴はアゾ基、ヒドロキシル基、及びカルボニル基の間の強い分子内水素結合の形成を可能にし、これが剛性及び可視光条件下の着色剤の有意な光安定性を与えると考えられる。これらの結合は下記のように形成するものと考えられる(ここではエノール互変異性体及びヒドラゾン互変異性体の両方を示し、この型の分子が、例えば、“1−置換2−ヒドロキシ−6−ピリドン誘導体からの或る種のピリドンアゾ染料の合成及びそれらの着色評価”, C. Chenら, Dyes and Pigments, 15巻, 69頁(1991)により教示されたように存在する)。
【0085】
【化39】
Figure 2004027231
【0086】
この構造の特徴はまた熱安定性及び化学安定性を着色剤分子に付与し得るものと考えられる。更に、如何なる理論にも限定されないが、着色剤分子中に少なくとも12個の炭素原子を有するアルキル基又はアルキレン基、特に(必ずではないが)この型の分岐アルキル基を含むことは相変化インキビヒクルの如き媒体から異なる色の隣接インキ(色間のブリードをもたらす)、隣接の未印刷領域(縁部ラジェッドネスをもたらす)、テープ接着剤(縁部ラジェッドネス及び可能な読み難さをもたらす)等への着色剤分子の拡散又は滲出を更に低減すると考えられる。更に、着色剤分子内に二つのアゾピリドン発色団を含むことにより、着色剤のスペクトル強さが実質的に増大され、インキの着色及びスペクトル特性(L*a*b*)を低下しないで、またインキで生じたプリントの光学密度もしくは着色を危うくしないで、例えば、インキ中の実質的に減少された量の着色剤の使用を可能にすると考えられる。
本発明の相変化インキは相変化キャリヤー系又は組成物を含む。
あらゆる所望の、又は有効なキャリヤー組成物が使用し得る。好適なインキキャリヤー物質の例として、脂肪アミド、例えば、モノアミド、テトラアミド、これらの混合物等が挙げられる。好適な脂肪アミドインキキャリヤー物質の特別な例として、ステアリルステアラミド、ダイマー酸、エチレンジアミン、及びステアリン酸の反応生成物であるダイマー酸をベースとするテトラ−アミド、ダイマー酸、エチレンジアミン、及び少なくとも約36個の炭素原子を有するカルボン酸の反応生成物であるダイマー酸をベースとするテトラ−アミド等、並びにこれらの混合物が挙げられる。脂肪アミドインキキャリヤーがダイマー酸、エチレンジアミン、及び少なくとも約36個の炭素原子を有するカルボン酸の反応生成物であるダイマー酸をベースとするテトラ−アミドである場合、そのカルボン酸は式
【0087】
【化40】
Figure 2004027231
【0088】
のものである。
式中、Rは線状アルキル基、分岐アルキル基、飽和アルキル基、不飽和アルキル基、及び環状アルキル基を含む、アルキル基であり、前記アルキル基は一実施態様において少なくとも約36個の炭素原子を有し、別の実施態様において少なくとも約40個の炭素原子を有し、前記アルキル基は一実施態様において約200個以下の炭素原子を有し、別の実施態様において約150個以下の炭素原子を有し、更に別の実施態様において約100個以下の炭素原子を有するが、炭素原子の数はこれらの範囲外であってもよい。この式のカルボン酸が、例えば、ベーカー・ペトロライト(タルサ、OK)から市販されており、また米国特許第6,174,937号の実施例1に記載されたようにして調製し得る。脂肪アミドキャリヤー物質に関する更なる情報が、例えば、米国特許第4,889,560号、同第4,889,761号、同第5,194,638号、同第4,830,671号、同第6,174,937号、同第5,372,852号、同第5,597,856号、同第6,174,937号、及び英国特許GB2238792号に開示されている。
また、イソシアネート誘導樹脂及びワックス、例えば、ウレタンイソシアネート誘導物質、尿素イソシアネート誘導物質、ウレタン/尿素イソシアネート誘導物質、これらの混合物等が相変化インキキャリヤー物質として適している。イソシアネート誘導キャリヤー物質に関する更なる情報が、例えば、米国特許第5,750,604号、同第5,780,528号、同第5,782,966号、同第5,783,658号、同第5,827,918号、同第5,830,942号、同第5,919,839号、同第6,255,432号、同第6,309,453号、英国特許GB2294939号、同GB2305928号、同第GB2305670号、同第GB2290793号、PCT公開WO 94/14902、同WO 97/12003、同WO 97/13816、同WO 96/14364、同WO 97/33943、及び同WO 95/04760に開示されている。
【0089】
また、脂肪アミド物質及びイソシアネート誘導物質の混合物は本発明のインキ用のインキキャリヤー組成物として使用し得る。
本発明に適した追加の相変化インキキャリヤー物質として、パラフィン、微結晶性ワックス、ポリエチレンワックス、エステルワックス、アミドワックス、脂肪酸、脂肪アルコール、脂肪アミド及びその他のワックス状物質、スルホンアミド物質、異なる天然源(例えば、トール油ロジン及びロジンエステル)からつくられた樹脂状物質、並びに多くの合成樹脂、オリゴマー、ポリマー及びコポリマー、例えば、エチレン/酢酸ビニルコポリマー、エチレン/アクリル酸コポリマー、エチレン/酢酸ビニル/アクリル酸コポリマー、アクリル酸とポリアミドとのコポリマー等、イオノマー等、並びにこれらの混合物が挙げられる。一種以上のこれらの物質がまた脂肪アミド物質及び/又はイソシアネート誘導物質との混合物中で使用し得る。
【0090】
一つの特別な実施態様において、相変化インキキャリヤーは(a)一実施態様においてインキの少なくとも25重量%、別の実施態様においてインキの少なくとも30重量%、更に別の実施態様においてインキの少なくとも37重量%、また一実施態様においてインキの60重量%以下、別の実施態様においてインキの53重量%以下、更に別の実施態様においてインキの48重量%以下の量(その量はこれらの範囲外であってもよい)でインキ中に存在する、ポリエチレンワックス;(b)一実施態様においてインキの少なくとも8重量%、別の実施態様においてインキの少なくとも10重量%、更に別の実施態様においてインキの少なくとも12重量%、また一実施態様においてインキの32重量%以下、別の実施態様においてインキの28重量%以下、更に別の実施態様においてインキの25重量%以下の量(その量はこれらの範囲外であってもよい)でインキ中に存在する、ステアリルステアラミドワックス;(c)一実施態様においてインキの少なくとも10重量%、別の実施態様においてインキの少なくとも13重量%、更に別の実施態様においてインキの少なくとも16重量%、また一実施態様においてインキの32重量%以下、別の実施態様においてインキの27重量%以下、更に別の実施態様においてインキの22重量%以下の量(その量はこれらの範囲外であってもよい)でインキ中に存在する、ダイマー酸、エチレンジアミン、及び36個より多い炭素原子を有する長鎖アルコールのカルボン酸誘導体の反応生成物であるダイマー酸をベースとするテトラ−アミド;
【0091】
(d)一実施態様においてインキの少なくとも6重量%、別の実施態様においてインキの少なくとも8重量%、更に別の実施態様においてインキの少なくとも10重量%、また一実施態様においてインキの16重量%以下、別の実施態様においてインキの14重量%以下、更に別の実施態様においてインキの12重量%以下の量(その量はこれらの範囲外であってもよい)でインキ中に存在する、2当量のヒドロアビエチルアルコールと1当量のイソホロンジイソシアネートの反応から誘導されたウレタン樹脂;(e)一実施態様においてインキの少なくとも2重量%、別の実施態様においてインキの少なくとも3重量%、更に別の実施態様においてインキの少なくとも4.5重量%、また一実施態様においてインキの13重量%以下、別の実施態様においてインキの10重量%以下、更に別の実施態様においてインキの7.5重量%以下の量(その量はこれらの範囲外であってもよい)でインキ中に存在する、3当量のステアリルイソシアネートとグリセロールをベースとするアルコールの付加物であるウレタン樹脂;及び(f)一実施態様においてインキの少なくとも0.01重量%、別の実施態様においてインキの少なくとも0.05重量%、更に別の実施態様においてインキの少なくとも0.1重量%、また一実施態様においてインキの1重量%以下、別の実施態様においてインキの0.5重量%、更に別の実施態様においてインキの0.3重量%以下の量(その量はこれらの範囲外であってもよい)でインキ中に存在する、酸化防止剤を含むインキキャリヤーを含む。
【0092】
インキキャリヤーは一実施態様においてインキの少なくとも0.1重量%、別の実施態様においてインキの少なくとも50重量%、更に別の実施態様においてインキの少なくとも90重量%、また一実施態様においてインキの99重量%以下、別の実施態様においてインキの98重量%以下、更に別の実施態様においてインキの95重量%以下のあらゆる所望の、又は有効な量(その量はこれらの範囲外であってもよい)で本発明の相変化インキ中に存在する。
本発明の相変化インキは式
【0093】
【化41】
Figure 2004027231
【0094】
の着色剤化合物を含む。この着色剤は一実施態様においてインキの少なくとも1重量%、別の実施態様においてインキの少なくとも2重量%、更に別の実施態様においてインキの少なくとも3重量%、また一実施態様においてインキの20重量%以下、別の実施態様においてインキの13重量%以下、更に別の実施態様においてインキの6重量%以下の、所望の色又は色相を得るのに所望の、又は有効な量(その量はこれらの範囲外であってもよい)でインキ中に存在する。本発明の着色剤はインキ中の唯一の着色剤であってもよく、又はその他の着色剤、例えば、染料、顔料、これらの混合物等と組み合わせて存在し得る。
本発明のインキはまた必要により酸化防止剤を含んでもよい。インキ組成物の任意の酸化防止剤は画像を酸化から保護し、またインキ調製方法の加熱部分中にインキ成分を酸化から保護する。好適な酸化防止の特別な例として、ナウガード(登録商標)524、ナウガード(登録商標)76、及びナウガード(登録商標)512、イルガノックス(登録商標)1010等が挙げられる。
【0095】
本発明のインキはまた必要により粘度改良剤を含んでもよい。好適な粘度改良剤の例として、脂肪族ケトン、例えば、ステアロン等が挙げられる。
インキへのその他の任意の添加剤として、透明剤、例えば、ユニオン・カンプ(登録商標)X37−523−235、粘着性付与剤、例えば、フォーラル(登録商標)85、水添アビエチン酸(ロジン酸)のグリセロールエステル、フォーラル(登録商標)105、ヒドロアビエチン酸(ロジン酸)のペンタエリスリトールエステル、セロリン(登録商標)21、フタル酸のヒドロアビエチン(ロジン)アルコールエステル、アラカワKE−311樹脂、水添アビエチン酸(ロジン酸)のトリグリセリド、合成ポリテルペン樹脂、例えば、ネブタック(登録商標)2300、ネブタック(登録商標)100、及びネブタック(登録商標)80、ウィングタック(登録商標)86、変性合成ポリテルペン樹脂等、接着剤、例えば、バーサミド(登録商標)757、759、又は744、可塑剤、例えば、ユニプレックス(登録商標)250、フタレートエステル可塑剤サンチサイザー(登録商標)、例えば、ジオクチルフタレート、ジウンデシルフタレート、アルキルベンジルフタレート(サンチサイザー(登録商標)278)、トリフェニルホスフェート、KP−140(登録商標)、トリブトキシエチルホスフェート、モルフレックス(登録商標)150、ジシクロヘキシルフタレート、トリオクチルトリメリテート等が挙げられる。
【0096】
本発明のインキ組成物は一実施態様において50℃以上、別の実施態様において70℃以上、更に別の実施態様において80℃以上の融点を有し、また一実施態様において160℃以下、別の実施態様において140℃以下、更に別の実施態様において100℃以下の融点を有するが、融点はこれらの範囲外であってもよい。
本発明のインキ組成物は一般に一実施態様において30センチポイズ以下、別の実施態様において20センチポイズ以下、更に別の実施態様において15センチポイズ以下、また一実施態様において2センチポイズ以上、別の実施態様において5センチポイズ以上、別の実施態様において7センチポイズ以上のジェット温度(一実施態様において75℃以上、別の実施態様において100℃以上、更に別の実施態様において120℃以上、また一実施態様において180℃以下、別の実施態様において150℃以下、ジェット温度はこれらの範囲外であってもよい)における溶融粘度を有するが、溶融粘度はこれらの範囲外であってもよい。
本発明のインキ組成物はあらゆる所望の方法又は好適な方法により調製し得る。例えば、インキ成分が一緒に混合され、続いて均一なインキ組成物が得られるまで一実施態様において少なくとも100℃、また一実施態様において140℃以下の温度(その温度はこれらの範囲外であってもよい)に加熱され、続いてインキを周囲温度に冷却する。本発明のインキは周囲温度で固体である。特別な実施態様において、生成方法中に、インキはそれらの溶融状態で金型に注入され、次いで冷却され、固化されてインキスティックを形成する。
【0097】
本発明のインキは直接印刷インクジェット方法のための装置及び間接(オフセット)印刷インクジェット適用に使用し得る。本発明の別の実施態様は本発明のインキをインクジェット印刷装置に混入し、インキを溶融し、溶融インキの液滴を像様パターンで記録支持体に放出させることを含む方法に関する。直接印刷方法はまた、例えば、米国特許第5,195,430号に開示されている。本発明の更に別の実施態様は本発明のインキをインクジェット印刷装置に混入し、インキを溶融し、溶融インキの液滴を像様パターンで中間転写部材に放出させ、インキを像様パターンで中間転写媒体から最終記録支持体に転写することを含む方法に関する。オフセット又は間接印刷方法はまた、例えば、米国特許第5,389,958号に開示されている。一つの特別な実施態様において、印刷装置はインキの液滴が圧電振動要素の振動により像様パターンで放出させられる圧電印刷方法を使用する。本発明のインキはまたその他のホットメルト印刷方法、例えば、ホットメルト音響インクジェット印刷、ホットメルト熱インクジェット印刷、ホットメルト連続流又は偏向インクジェット印刷等に使用し得る。本発明の相変化インキはまたホットメルトインクジェット印刷方法以外の印刷方法に使用し得る。
【0098】
【実施例】
実施例1

【0099】
【化42】
Figure 2004027231
【0100】
(式中、C3664+nは不飽和及び環状基を含んでもよい分岐アルキレン基であり、nは0、1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10の整数であり、その一種の異性体は式
【0101】
【化43】
Figure 2004027231
【0102】
のものであった)
の着色剤を以下のようにして調製した。

【0103】
【化44】
Figure 2004027231
【0104】
(式中、C3664+nは不飽和及び環状基を含んでもよい分岐アルキレン基であり、nは0、1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10の整数であり、その一種の異性体は式
【0105】
【化45】
Figure 2004027231
【0106】
のものであった)
の二量体エステルアントラニレートを以下のようにして調製した。メカニカルスターラー、水冷却器、及び温度計を備えた3リットルの反応がまに、無水イサト酸(203.9g、1.25モル;シグマ−アルドリッチ(ミルウォーキー、WI)から得られた)、プリポール(登録商標)2033(式
【0107】
【化46】
Figure 2004027231
【0108】
の異性体、並びに不飽和及び環状基を含んでもよいその他の分岐異性体を含むC−36二量体ジオール混合物;267g、0.5モル、ユニケマ(ニューキャッスル、DEから得られた;この型のC36二量体ジオールに関する更なる情報が、例えば、“ダイマー酸”, Kirk−Othmer Encyclopedia of Chemical Technology, 8巻, 第4編(1992), 223−237頁に開示されており、その開示が参考として本明細書に完全に含まれる)、1,4−ジアザビシクロ〔2.2.2〕オクタン(28g、0.25モル;シグマ−アルドリッチ社から得られた)、及びトルエン(750ml)を連続して仕込んだ。こうして生成された不均一混合物を115℃(内部温度)に加熱した。進行する反応中に、ガスのCO副生物の発生を観察した。約3時間の加熱時間後に、反応が完結した。その混合物を室温に冷却し、水酸化ナトリウムの1.0モルの水溶液(500ml、0.5モル)を混合物に添加した。その混合物を二つの2リットルの分離ロートに分けた。夫々のロートに、酢酸エチル(350ml)を添加し、続いて食塩(飽和塩化ナトリウム水溶液)溶液を添加し、それにより有機相対水相の容積比は約2:1であった。pHが中性になるまで有機相を食塩溶液の5x300mlアリコートで洗浄した。得られた有機層抽出物を合わせ、無水MgSO粉末で乾燥させ、次いで濾過した。溶媒を真空でロータリーエバポレーターで蒸留により除去して、黄褐色の粘稠な油を得、続いてこれを高真空下で乾燥させて生成物372g(収率96%)を得た。その二量体エステルアントラニレート生成物の純度はH−NMR分光分析により非常に高いことが観察され、97%と推定され、3%が残留トルエン溶媒と帰属された。H−NMRスペクトルの帰属(300 MHz, CDCl): 7.85 ppm (2重線, 2H積分), 7.22 ppm (3重線, 2H), 6.60 ppm(重なり2重線+3重線, 4H), 5.7 ppm (ブロード一重線), 4.25 ppm (3重線, CHOC=O, 4H), 1.75 ppm〜0.8 ppm (脂肪族CH, CH, CHプロトン, 3個のシグナルは合計して積分して80Hである)。
【0109】
メカニカルスターラー及びディーン・スタークトラップを備えた2リットルの丸底フラスコに、融解ドデシルアミン(185.0g、1.0モル;融点30−32℃;アクゾ・ノーベル・ケミカルズ(ミッシサウガ、オンタリオ)から得られた)、続いてエチルシアノアセテート(135.6g、1.2モル、密度1.06g/ml;スペクトラム・ケミカルズ(ニュー・ブルンスウィック、NJ)から得られた)を仕込んだ。その混合物を撹拌し、1時間の期間にわたって120℃に加熱し、その時間中に液体副生物を蒸留して除いた。次いで、その熱い反応混合物に、撹拌しながら溶媒N,N−ジメチルホルムアミド(320g、カレドン・ラブズ(ブランプトン、オンタリオ)から得られた)、エチルアセトアセテート(260.0g、2.0モル、密度1.02g/ml;ロンザ・グループ(ドイツ)から得られた)、及びピペラジン(192.2g、2.0モル;スペクトラム・ケミカルズ(ニュー・ブルンスウィック、NJ)から得られた)を連続して添加した。得られた混合物を4時間にわたって110℃の内部温度に加熱し、その時間中に更に多くの液体副生物を蒸留して除いた。その後に金褐色の粘稠な溶液が生じ、これを室温に冷却した。その溶液を室温で激しく撹拌しながらメタノール(1,624g)、脱イオン水(684g)、及び濃硝酸(322g、3.6モル)の調製された溶液に慎重に注いだ。固体物質が直ちに沈殿し、得られるスラリーを更に30分間撹拌した。そのスラリーを真空濾過し、固体フィルターケーキを、濾液の電導度が低くなるまで、70容量%のメタノール及び30容量%の水を含む溶媒混合物500mlづつで数回すすいだ。
【0110】
固体ケーキを40℃で真空下で24時間にわたって乾燥させてドデシルピリドン生成物277g(収率87%)を明るいベージュ色の固体として得た。H−NMRスペクトル分析は生成物が高純度のものであることを示し、生成物収率の約2%を越える汚染物質の証拠はなかった。H−NMRスペクトルの帰属(300 MHz, DMSO−d): 5.6 ppm (一重線, 環位置C−5にあるH), 3.88 ppm (ブロード3重線, 2H, 環Nに隣接のCH), 2.2 ppm (一重線, 3H, 環位置C−4にあるCH), 1.6 ppm〜0.8 ppm (ドデシル基からのCH及びCHプロトン, 3個のシグナルは合計で積分して65Hである)。
メカニカルスターラー、滴下ロート、及び温度計を備えた1リットルの丸底フラスコに、先に調製したジアントラニレート(108g、0.139モル)、続いて氷酢酸210ml、濃硫酸18ml、脱イオン水20ml、及びプロピオン酸(シグマ−アルドリッチ社から得られた)20mlを連続して仕込んだ。その暗色の溶液を+3℃〜+5℃の内部温度に冷却した。次いでニトロシル硫酸(NSA、硫酸中に40重量%のNSAを含む市販の溶液;シグマ−アルドリッチ社から得られた;56ml、0.285モル)を滴下ロートに仕込み、内部温度を+3℃〜+5℃に保ち、NOガスの放出を最小にするようにジアントラニレート溶液に徐々に滴下した。1.5時間後に、NSA添加が完結した。次いで少量のスルファミン酸(1g、0.01モル)をその混合物に添加して残留NSAを反応停止し、混合物を更に15分間撹拌した。
【0111】
メカニカルスターラーを備えた10リットルの目盛付きビーカーを使用して、ドデシルピリドンの溶液を調製した。この容器に、水酸化ナトリウム(55g、1.39モル)及び酢酸ナトリウム(114g、1.39モル)、続いて脱イオン水(3.5リットル)及びイソプロパノール(2.5リットル)を仕込んだ。成分の全てが一旦溶解すると、先に調製したドデシルピリドンをその溶液に添加し、全てのピリドン固体が溶解されるまで激しく撹拌した。次いで冷たいジアゾニウム塩溶液を室温でドデシルピリドンカップリング溶液に徐々に注いだ。即時の明黄色の沈殿を生成し、添加完結後に、得られるスラリーを更に0.5時間撹拌し、その後に着色剤物質を回収した。黄色のスラリーを3ミクロンの疎水性膜で真空濾過した。次いで黄色のフィルターケーキをイソプロパノール:脱イオン水の20:80混合物中で再度スラリーにし、30分間撹拌し、次いで再度濾過した。次いでフィルターケーキを下記の処理に数回かけた:脱イオン水1リットル中で再度分散させ、30分間撹拌し、次いで得られる濾液のpHが5.0より大きくなり、濾液の導電度が低くなるまで3ミクロンの疎水性膜で濾過した。次いでケーキを真空オーブン中で30℃で36時間にわたって乾燥させて、粗生成物192.6g(収率96.3%)をマスタードイエローの顆粒粉末として得た。融点範囲123−134℃。
【0112】
粗生成物を1:1のアセトンとイソプロパノールの熱混合物2リットル中で撹拌することにより更に精製して明るいオレンジ−黄色の粉末を得た。この精製物質は128−134℃の融点、430nmのUV/vis波長最大値(トルエン中)、及び5.37x10ml/g−cmのトルエン中のスペクトル強さを有していた。H−NMRスペクトルの帰属(300 MHz, CDCl): 8.18 ppm (2重線, 2H積分, 芳香族H), 8.05 ppm (2重線, 2H積分, 芳香族H), 7.65 ppm (3重線, 2H積分, 芳香族H), 7.30 ppm (3重線,2H積分, 芳香族H), 4.45 ppm (2重線の2重線, 4H積分, エステル隣接CH), 4.00 ppm (2重線の2重線, 4H積分, ピリドン隣接CH), 2.65 ppm (一重線, 6H積分, ピリドン環のCH), 1.90−0.80 ppm (多重線, CH, CH, CH積分して>60H,
全てのその他のアルキルプロトン)。
【0113】
実施例2
実施例1に示された式の着色剤を以下のようにして調製した。実施例1に示された式の二量体エステルアントラニレートを実施例1に記載されたようにして調製した。メカニカルスターラー、滴下ロート、及び温度計を備えた1リットルの丸底フラスコに、ジアントラニレート(54.4g、0.070モル)、続いて氷酢酸173ml、脱イオン水43ml、及び濃硫酸15mlを含む調製溶液を撹拌下に仕込んだ。得られる暗色の溶液を+3℃〜+5℃の内部温度に冷却した。ニトロシル硫酸(NSA、硫酸中に40重量%のNSAを含む市販の溶液;シグマ−アルドリッチ社(ミルウォーキー、WI)から得られた、45.6g、0.144モル)を滴下ロートに仕込み、次いで内部温度を0℃〜+8℃に維持するような速度でその溶液に徐々に滴下した。20分後に、NSA添加が完結し、その混合物を0℃で冷却しながら更に15分間撹拌した。次いで尿素(0.2g、3.3ミリモル)をその混合物に添加して残留NSA試薬を反応停止し、混合物を更に15分間撹拌した。
【0114】
メカニカルスターラーを備えた2リットルの反応がま中でドデシルピリドンのカップリング溶液を調製した。この容器に、実施例1に記載されたようにして調製したドデシルピリドン(45.7g、0.144モル)、続いてイソプロパノール457mlを仕込んだ。水酸化ナトリウム(21.5g、0.538モル)、酢酸ナトリウム3水和物(73.2g、0.538モル)、及び脱イオン水457mlの溶液を調製し、次いでイソプロパノール中のピリドンの勢いよく撹拌した分散液に添加した。室温で15分間撹拌した後に褐色の溶液を生成した。次いで冷たいジアゾニウム塩溶液を激しく撹拌しているドデシルピリドンカップリング溶液に徐々に注いだ。明黄色の沈殿を即時に生成し、ジアゾニウム塩溶液の添加完結後に、黄色のスラリーを更に30分間撹拌した。
黄色のスラリーを3ミクロンの疎水性膜媒体で真空濾過した。次いで黄色の染料ケーキをイソプロパノールと脱イオン水の50:50混合物中で再度分散させ、30分間撹拌した。次いでフィルターケーキを下記の処理に数回かけた:イソプロパノールと脱イオン水の50:50混合物1リットル中で再度分散させ、30分間撹拌し、次いで得られる濾液のpHが5.0より大きくなり、濾液の導電度が低くなるまで3ミクロンの疎水性膜で濾過した。最後に1リットル容積のメタノールで2回すすいでフィルターケーキを得た。次いでケーキを真空オーブン中で40℃で36時間にわたって乾燥させて、粗生成物90g(収率89.6%)を明黄色の粉末として得た。融点範囲121−133℃、430nmのUV/vis波長最大値(トルエン中)、及び5.14x10ml/g−cmのトルエン中のスペクトル強さ。所望により、この物質は実施例1に記載されたように再結晶により更に精製し得る。
実施例3

【0115】
【化47】
Figure 2004027231
【0116】
(式中、C3664+nは不飽和及び環状基を含んでもよい分岐アルキレン基であり、nは0、1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10の整数であり、その一種の異性体は式
【0117】
【化48】
Figure 2004027231
【0118】
のものであった)
の着色剤を以下のようにして調製した。

【0119】
【化49】
Figure 2004027231
【0120】
(式中、C3664+nは不飽和及び環状基を含んでもよい分岐アルキレン基であり、nは0、1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10の整数であり、その一種の異性体は式
【0121】
【化50】
Figure 2004027231
【0122】
のものであった)
の二量体エステルアントラニレートを実施例1に記載されたようにして調製した。
磁気撹拌バー及び温度サーモスタットを備えた2リットルのフラスコに、オクタデシルアミン(ステアリルアミン、18.9g、0.07モル;シグマ−アルドリッチ社(ミルウ;オーキー、WI)から得られた)、続いてエチルシアノアセテート(7.9g、0.07モル、密度1.06g/ml;スペクトラム・ケミカルズ(ニュー・ブルンスウィック、NJ)から得られた)を仕込んだ。得られる混合物を撹拌し、1時間にわたって120℃の内部温度に加熱し、その時間中に液体副生物を蒸留して除いた。次いでその熱い反応混合物に、エチルアセトアセテート(10.08g、0.0775モル、密度1.02g/ml;ロンザ・グループ(ドイツ)から得られた)、ピペリジン(11.0g、0.13モル、密度0.861g/ml;シグマ−アルドリッチ社から得られた)、並びにトルエン5重量部及び1,2−ジメトキシエタン1重量部を含む溶媒混合物(60ml)を連続して添加した。その反応は120℃で撹拌して更に24時間進行した。次いで溶媒を真空で蒸留して除き、残っている粘稠な溶液をメタノール(80ml)、脱イオン水(20ml)、及び濃塩酸(16ml、2.5モル)の撹拌溶液に慎重に注いだ。固体の沈殿が直ちに生成し、スラリーを真空濾過し、続いて固体ケーキを80%の水性メタノール2x50mlづつですすいだ。こうして得られたケーキを24時間にわたって空気乾燥させてN−ステアリルピリドン生成物24.5g(0.061モル、収率87%)を明るい黄褐色の粉末として得た。
【0123】
メカニカルスターラー、滴下ロート、及び温度計を備えた1リットルの丸底フラスコに、先に調製した二量体エステルアントラニレート(87g、0.112モル)、続いて連続に氷酢酸170ml、濃硫酸17ml、脱イオン水17ml、及びプロピオン酸(シグマ−アルドリッチ社から得られた)17mlを仕込んだ。その暗色の溶液を撹拌しながら+3℃〜+5℃の内部温度に冷却した。次いでニトロシル硫酸(NSA、硫酸中に40重量%のNSAを含む市販の溶液、シグマ−アルドリッチ社から得られた;71g、0.224モル)を滴下ロートに仕込み、内部温度を0℃〜+8℃に保つようにその溶液に徐々に滴下した。1時間後に、NSA添加が完結し、その混合物を冷却しながら更に0.5時間撹拌した。次いでスルファミン酸(1g、0.01モル)をその混合物に添加して残留NSAを反応停止し、その混合物を更に15分間撹拌した。
【0124】
ステアリルピリドンの溶液をメカニカルスターラーを備えた4リットルのフラスコ中で調製した。この容器に、水酸化ナトリウム(45g、1.12モル)及び酢酸ナトリウム(92g、1.12モル)、続いて脱イオン水(2リットル)及びイソプロパノール(1.5リットル)を仕込んだ。成分の全てが一旦溶解すると、過剰のステアリルピリドン(139.5g、0.35モル)をその溶液に激しい撹拌下で添加した。その混合物を30分間撹拌し、その後に未溶解固体を濾過により除去した。次いでそのピリドン溶液をメカニカルスターラーを備えた10リットルのガラス容器に移した。次いで冷ジアゾニウム塩溶液を室温で勢いよく撹拌しているステアリルピリドン溶液に徐々に注いだ。明黄色の沈殿が直ちに生成され、更に多くのジアゾニウム塩溶液を添加するにつれてスラリー粘度が上昇し、撹拌を助けるために追加の脱イオン水1.0リットルを必要とした。そのスラリーを室温で1時間撹拌し、その後に着色剤物質を回収した。スラリーを3ミクロンの疎水性膜媒体で真空濾過した。次いでフィルターケーキからの着色剤物質の全てをジクロロメタン溶媒4リットルに溶解し、二つの2リットルの分離ロートに分けた。最終の水層が5のpH及び低い電導度を測定するまで脱イオン水1リットルづつを使用してジクロロメタン層の幾つかの抽出を行なった。ジクロロメタン溶媒を真空で蒸留により除去して、黄褐色の粗固体を残した。粗生成物を沸騰イソプロパノール(約3リットル)中で再結晶して明黄色−オレンジ色の顆粒粉末を得た。融点範囲122−123℃。H−NMRスペクトル分析はこの物質が示された構造と一致して高純度であることを示した。
実施例4

【0125】
【化51】
Figure 2004027231
【0126】
(中央のシクロヘキサン環内にシス配置異性体及びトランス配置異性体の両方を含む)
の着色剤を以下のようにして調製した。

【0127】
【化52】
Figure 2004027231
【0128】
(中央のシクロヘキサン環内にシス配置異性体及びトランス配置異性体の両方を含む)
の二量体エステルアントラニレートを以下のようにして調製した。4リットルのビーカー中のN,N−ジメチルホルムアミド500ml中の1,4−シクロヘキサンジメタノール(144.2g、1.0モル)、無水イサト酸(408g、2.50モル;シグマ−アルドリッチ社から得られた)、及びトリエチルアミン(22.4g、0.20モル;シグマ−アルドリッチ社から得られた)を撹拌し、2.5時間にわたって100℃に加熱した。次いでその反応溶液を50℃に冷却し、メタノール2リットルで処理した。得られる白色の懸濁液を2時間撹拌し、続いて濾過し、固体をフィルターロート中でメタノール5x100mlづつで洗浄した。60℃で24時間乾燥させて白色の固体195.5gを得、純粋な1,4−シクロヘキサンジメチルジアントラニレート(H−NMR分光分析により99%より大きい)と同定した。この生成物の融点は144−145℃であった。
ドデシルピリドンを実施例1に記載されたようにして調製した。
氷酢酸100ml中の先に調製した1,4−ジメチルシクロヘキサンジアントラニレート(19.1g、0.050モル)の懸濁液に、濃硫酸(10ml)続いて水20mlを添加した。得られる懸濁液を氷−塩浴中で冷却し、その温度を+3℃〜+6℃に保ち、ニトロシル硫酸(NSA、硫酸中に40重量%のNSAを含む市販の溶液、シグマ−アルドリッチ社から得られた;21ml、0.105モル)を45分間にわたって撹拌混合物に徐々に滴下した。得られる懸濁液を約5℃で1時間撹拌した。
【0129】
実施例1に記載されたようにして調製されたドデシルピリドン(31g、0.105モル)を水800ml中で懸濁させ、水酸化ナトリウム(20g、0.50モル)、酢酸ナトリウム(49g、0.60モル)、及びイソプロパノール(400ml)を添加することによりドデシルピリドンのカップラー溶液を調製した。得られる濁った溶液を激しく撹拌し、その間にジアゾ化ジアントラニレートの懸濁液をそれに徐々に注いだ。明黄色の懸濁液が直ちに生成した。その懸濁液を室温で1時間撹拌し、続いて濾過し、固体を水3x500mlづつで洗浄した。その湿潤ケーキを水2リットル中に再度分散させ、次いで濾過し、水3x100ml続いてイソプロパノール3x100mlで洗浄した。次いで湿潤ケーキをイソプロパノール100ml中で80℃で1時間撹拌した。濾過し、イソプロパノールで洗浄し、続いて空気中で24時間乾燥させて、粗生成物を緑−黄色の固体(26.7g)として得た。生成物をジクロロメタン400ml中で撹拌し、こうして得られた懸濁液をその後にメタノール100mlで処理した。その混合物を濾過し、固体をメタノール4x50mlづつで洗浄した。集めた固体を60℃で乾燥させて着色剤23.1g(収率44%)を明黄色の粉末として得た。
【0130】
実施例5
実施例1〜4で調製された着色剤の種々の特性を測定した。アニリン、ピリドン、及び合成された着色剤の構造確認をブロードバンドX−トランスミッター4核プローブ(2チャンネルシステム)とともに300メガヘルツ(7テスラ)ブルカー・アドバンスDPX300核磁気共鳴スペクトロメーターを使用し、重水素化クロロホルム(CDCl)又は6重水素ジメチルホルムアミド(DMSO−d)(シグマ−アルドリッチ社(ミルウォーキー、WI)から得られた)の如き重水素化溶媒に溶解した50mgのサンプルについてNMR分析を行なってH−NMR分光分析により得た。融点をTAインストルメンツDSC2010熱量計を使用して示差走査熱量測定方法により測定し、それにより着色剤のサンプル10mgを250℃の最高まで毎分10℃の加熱速度で一つの加熱サイクルで加熱した。実施例着色剤の幾つかについて、炭素(C)、水素(H)、及び窒素(N)の定量重量%含量を着色剤のサンプル2mgについてLECO CHNS 932アナライザーを使用して燃焼分析により測定した。着色剤のUS/vis波長最大値及びスペクトル強さをトルエン又はジクロロメタン中で約0.01−0.02mg/mlの濃度でヒューレット−パッカード8452Aダイオード−アレイスペクトロフォトメーターを使用して測定した。平均分子量(MW)、融点範囲(mp、℃)、トルエン中の波長最大値(λmax、nm)、スペクトル強さ(特に示される場合を除いて、トルエン中)(SS、mL*g−1cm−1)、及びモル吸光率(ε、L*モル−1cm−1)に関する結果を下記の表に示す。モル吸光率εは着色剤のモル吸光係数と定義され、ベアー−ランベルト法則により表される。
【0131】
ε=    (測定された吸光度) 
(着色剤濃度)x(セル光路長さ)
ここで、着色剤濃度はリットル当りのモルの単位を有し、光路長さは1cmである。加えて、
モル吸光率、ε(L*モル−1cm−1)=スペクトル強さ(mL*g−1cm−1)x(着色剤分子量)÷1000
比較目的のために、これらの値がまたBASFから市販されているネオペン075イエローについて提示される。
【0132】
【表1】
Figure 2004027231
+括弧中の値は再結晶サンプルを使用して得られた。
*ジクロロメタン中で測定した。
【0133】
実施例6
実施例1、2、3、及び4の着色剤並びに、比較目的のために、BASFから市販されているネオペン075イエローを含むインキ組成物を以下のようにして調製した。
インキA:ステンレス鋼ビーカー中でポリエチレンワックス(式CH(CH50CHのPE655、ベーカー・ペトロライト(タルサ、OK)から得られた)209.68g、ステアリルステアラミドワックス(ケマミド(登録商標)S−180、クロンプトン社(グリーンウィッチ、CT)から得られた)95.54g、1当量の二量体ジ酸と2当量のエチレンジアミン及び米国特許第6,174,937号(その開示が参考として本明細書に完全に含まれる)の実施例1に記載されたように調製されたユニシド(登録商標)700(ベーカー・ペトロライト(タルサ、OK)から得られた長鎖アルコールのカルボン酸誘導体)の反応から得られたテトラ−アミド樹脂114.76g、米国特許第5,782,966号(その開示が参考として本明細書に完全に含まれる)の実施例1に記載されたようにして調製された、2当量のアビトール(登録商標)Eヒドロアビエチルアルコール(ハーキュレス社(ウィルミントン、DE)から得られた)と1当量のイソホロンジイソシアネートの反応から得られたウレタン樹脂49.81g、米国特許第6,309,453号(その開示が参考として本明細書に完全に含まれる)の実施例4に記載されたようにして調製された3当量のステアリルイソシアネートとグリセロールをベースとするアルコールの付加物であったウレタン樹脂20.23g、及びナウガード(登録商標)445酸化防止剤(ユニロイヤル・ケミカル社(ミドルバリー、CT)から得られた)1.01gを合わせた。
【0134】
これらの物質をオーブン中で約135℃の温度で一緒に融解し、次いで約0.2時間にわたって約135℃に温度調節されたマントル中で撹拌することによりブレンドした。次いでこの混合物に実施例1に記載されたようにして調製された黄色染料24.58gを添加した。更に約2時間撹拌した後、こうして生成された黄色インキを約15ポンド/平方インチ(1.1kg/cm)の圧力のもとにNAE0.2ミクロフィルター及びワットマン#3濾紙(上部で)を使用して加熱モット(登録商標)装置(モット・メタルギカルから得られた)で濾過した。濾過した相変化インキを金型に注入し、固化させてインキスティックを形成した。こうして調製された黄色の相変化インキはレオメトリックス・コーン−プレート粘度計により約140℃で測定して約10.7センチポイズの粘度、デュポン2100熱量計を使用して示差走査熱量測定により測定して約85℃及び105℃の融点、約15℃のガラス転移温度(T)、固体インキをn−ブタノールに溶解し、ペーキン・エルマーラムダ2S UV/VISスペクトロフォトメーターを使用して吸光度を測定することによる溶液中の着色剤の測定に基づいてスペクトロフォトグラフィー操作を使用することにより測定された、428nmにおける約2314ml吸光度/gのスペクトル強さを示した。
【0135】
インキB:インキBを下記の表に記載されたインキ組成物に異なる配合を使用した以外はインキAを調製するのに使用したのと同様の様式で調製した。インキAに使用したのと同じ方法を使用してインキBの性質を得た。表に示されるように、インキAとBの主たる相違はインキ中の相対的染料濃度である。着色剤を含むインキのスペクトル強さはインキ中の染料濃度を低下するに従って低下するであろう。インキA及びインキBの粘度は実際に同じである。
インキC:実施例1からの着色剤に代えて、実施例3からの着色剤を使用した以外はインキAについて記載された方法によりインキを調製した。インキAについて使用されたのと同じ方法を使用してインキCの性質を得た。
インキD(比較例):実施例1からの着色剤に代えて、市販されているネオペン075着色剤(BASFから得られた)を使用した以外はインキAについて記載された方法によりインキを調製した。インキAについて記載されたのと同じ方法を使用してインキDの性質を得た。
着色剤を含まないインキベース:着色剤を使用しなかった以外はインキAについて記載されたのと同じ様式で無色相変化インキベースを調製した。無色インキベースを無色インキベースへの着色剤拡散の程度を評価する目的のためにつくった。
下記の表は種々のインキの組成物及びその中の成分の量(表中に示された重量%数)を要約する。
【0136】
【表2】
Figure 2004027231
*アビトールEをベースとするウレタン樹脂
**グリセロールアルコールをベースとするウレタン樹脂
【0137】
こうして調製された黄色インキをゼロックス(登録商標)フェーザー850プリンター(これはインキが最初に中間転写部材に像様パターンで噴射され、続いて中間転写部材から最終記録支持体に像様パターンで転写される印刷方法を使用する)中でハンマーミル・レーザープリント(登録商標)紙(インターナショナル・ペーパー(メンフィス、TN)から得られた)に成功裏に印刷した。355 dpi x 464 dpiの解像度を有するベタ画像をプリンターから生じ、それらのカラースペースデータを装置製造業者により供給された適当な較正標準を使用してASTM1E805に規定された測定方法(材料の色又は色差の標準機器実施方法)に従ってACS(登録商標)スペクトロ・センサー(登録商標)II色彩計(アプライド・カラー・システムズ社から)で得た。インキの総合の色性能を確かめ、定量する目的のために、夫々の相変化インキサンプルについての1976 CIE L*(明度)、a*(赤色度−緑色度)、及びb*(黄色度−青色度)CIELAB値を計算するためにASTM E308(CIEシステムを使用する物体の色の標準計算方法)に従って、測定データを三刺激積分により変換した。加えて、CIELAB乾湿計クロマ、C*ab、及びCIELAB乾湿計色相角度に関する値を刊行物CIE15.2, Colorimetry(第2編, Central Bureau de la CIE, Vienna, 1986)に従って計算した。
【0138】
黄色インキの印刷サンプルを色特性について評価し、これらを下記の表に報告する。当業者に明らかであるように、本発明の着色剤でつくられたインキに関するCIE L*a*b*値は優れた黄色シェード印刷インキを表す。下記の表は140℃におけるインキの粘度(η、センチポイズ)、n−ブタノール中のスペクトル強さ(SS、mL*g−1cm−1)、及びゼロックス・フェーザー(登録商標)850プリンターを使用してそのインキでつくられたプリントのCIE L*a*b色座標をリストする。
【0139】
【表3】
Figure 2004027231
【0140】
上記表中のカラー値は実施例1の着色剤及び実施例3の着色剤がプリントの高いb*値により証明されるように良好な黄色でホットメルトインキに使用し得ることを示す。更に低濃度の実施例1の着色剤をインキB中に使用し、これはb*の値で証明されるように比較インキD(これは一層高い着色剤濃度で市販の着色剤ネオペン075で配合された)の黄色度と同様の黄色度を生じた。
実施例7
相変化インキキャリヤー中の実施例1及び3の着色剤並びに、比較目的のための、市販のネオペン075染料の溶解性を調べた。これらの着色剤を含むインキ組成物(夫々、インキA、C、及びD)を実施例6に記載されたようにして調製した。相変化インキはプリンターウォームアップ及びスタンドバイモード中だけでなく操作中に或る範囲の温度に暴露されるので、着色剤は125℃程度に低い温度でインキに完全に可溶性であることが望ましい。夫々のインキ中の夫々の着色剤の溶解性を最初にインキを145℃まで加熱し、次いでそれらを冷却し、続いて再度加熱することにより異なる温度で試験した。結果は以下のとおりであった。
【0141】
【表4】
Figure 2004027231
【0142】
結果が示すように、実施例1及び3の着色剤は125℃以上の温度でそれらの夫々のインキに完全に可溶性のままであった。
実施例8
実施例1の着色剤、実施例3の着色剤、及び、比較目的のための、市販のネオペン075染料を含むインキ(夫々、インキA、C、及びD)を実施例6に記載されたようにして調製した。インキ中の着色剤熱安定性を試験インキを数日間にわたって145℃の温度で加熱することにより評価した。着色剤の分解を所定の試験温度におけるインキスペクトル強さの変化(損失)を時間の関数として監視することにより評価した。残存のスペクトル強さを145℃の加熱の毎日についてのインキ中の残存の未分解着色剤の測定としてここで使用した。結果は以下のとおりであった。
【0143】
【表5】
Figure 2004027231
−−−=測定せず
【0144】
結果が示すように、実施例1及び実施例3の着色剤は市販の着色剤ネオペン075で配合されたインキDと較べてインキA及びC中の優れた熱安定性を明らかに示す。
実施例9
実施例1の着色剤、実施例3の着色剤、及び、比較目的のための、市販のネオペン075染料を含むインキ(夫々、インキA、B、C、及びD)を実施例6に記載されたようにして調製した。着色剤を含まない以外は実施例6の黄色インキのベースキャリヤーと同じ組成物の透明インキをまた調製した。
着色剤分解はスペクトル強さの低下をもたらすだけでなく(実施例8に示されるように)、インキ中の着色剤分解反応の結果として望ましくない色を生じ得る。これらの現象の両方は着色剤が熱安定性ではない場合にインキからのプリントの色品質に悪影響し得る。実用的な適用の観点から、着色剤熱安定性を評価する殆どの場合に問題であるのはインキの総合の色変化(カラー値のΔE変化として測定される)である。
試験インキ及び無色のインキベースをプリンター中で加熱し、プリントの色変化を時間の関数として測定することにより熱安定性試験(“ノースタンドバイ”試験と称される)を行なった。得られるプリントの色変化をCIELAB値により監視し、初期のCIELAB値に対するデルタEにより表す。夫々のサンプルの色変化をCIELAB値を得るための上記された方法に従って測定した。色変化をASTM D2244−89(機器測定された色座標からの色差の計算のための標準試験方法)に従って測定した(デルタE=〔(L*−L*+(a*−a*+(b*−b*1/2)。インキA、C、及びD並びに透明インキベースに関する結果は以下のとおりであった。
【0145】
【表6】
Figure 2004027231
−−−=測定せず
【0146】
データが示すように、実施例1の着色剤を含むインキA及びBはネオペン075を含む比較インキDよりも実質的に良好な色安定性を示した。加えて、実施例1の着色剤を含むインキA及びBで観察された色変化は無色のインキベースに関するデータにより示されるように殆どインキベースの変色に起因し、実施例1の着色剤の優れた熱安定性の証拠を更に与える。実施例3の着色剤を含むインキCがまたインキDよりも良好な色安定性を示した。
【0147】
実施例 10
実施例6に記載されたようにして調製されたインキA、B、C、及びDを拡散について試験した。また、透明インキベースを実施例6に記載されたようにして調製した。この拡散評価方法は黄色インキピクセルからの着色剤が黄色インキピクセルを包囲する隣接無色インキピクセルに拡散する能力について試験するために印刷画像を使用した。試験プリントを80%の透明インキピクセルにより包囲された約20%の個々の黄色ピクセルを含むように生じた。プリントをカラー画像アナライザーを使用して検出される総合の色変化について幾つかの日数にわたって45℃及び60℃で分析し、その応答を経時のデルタE(ΔE)の変化として測定し、下記の表に示した。夫々のサンプルの色差をCIELAB値を得るために上記された方法に従って測定した。色差をASTM D2244−89(機器測定された色座標からの色差の計算のための標準試験方法)に従って測定した(デルタE=〔(L*−L*+(a*−a*+(b*−b*1/2)。プリントの加熱はプリントが温かい気候で取り扱われ、又は高速書類ハンドラーに通される条件を模擬するのに利用できた。60℃のプリント試験を60℃より低い温度における時間の長期間にわたる着色剤拡散に関する情報を与える促進試験として設計した。
【0148】
【表7】
Figure 2004027231
45℃における延長加熱後のΔE;−−−=測定せず
【0149】
【表8】
Figure 2004027231
60℃における延長加熱後のΔE;−−−=測定せず
【0150】
データが示すように、45℃及び60℃の試験温度で、試験した全ての着色剤は色変化により明らかなように、またデルタE(ΔE)の変化として測定されたように、周囲の透明ベースピクセルに拡散していた。しかしながら、実施例1、2、及び3の着色剤(インキA、B、及びC)はインキD中の比較着色剤ネオペン075よりもかなり小さい程度で拡散を受けた。それ故、実施例1、2、及び3の着色剤は最小の染料拡散についてのそれらの能力において比較の市販の着色剤ネオペン075より優れている。
実施例 11
実施例1及び3の着色剤を含むインキ(夫々、インキA及びC)を着色剤拡散について試験した。実施例1及び3の着色剤(インキA及びC)並びに、比較目的のための、市販の着色剤ネオペン075(インキD)を含むインキ組成物を実施例6に記載されたようにして調製した。また、着色剤を含まない以外は実施例6の黄色インキのベースキャリヤーと同じ組成物の無色のインキを調製した。この拡散評価方法は黄色インキのテキストプリントを生じ、スコッチ(登録商標)テープ接着剤(3M(セントポール、MN)から得られた)をテキストの一部に適用し、経時の接着剤材料への着色剤拡散の程度を調べることを伴った。テキストプリントサンプルを室温及び60℃で研究して如何に熱が着色剤拡散に関する能力を増幅するのかを観察した。この試験はスコッチ(登録商標)テープ接着剤ラベルを着色剤を含むインキで生じたプリントに適用する実際の状況を模擬した。
【0151】
プリントの加熱はプリントが温かい気候で取り扱われ、又は高速書類ハンドラーに通される場合の条件を模擬するのに利用できた。60℃のプリント試験を60℃より低い温度における時間の長期間にわたる着色剤拡散に関する情報を与える促進試験として設計した。レーティングシステムを開発してインキ実施例間の相対的着色剤拡散の程度を1〜5のレーティングスケールで評価し、5のスコアーは影響されたテキスト領域中に認められる着色剤拡散がないことを表し、1は影響された領域中に全く読み難いテキスト文字をもたらす過度の着色剤拡散を表す。60℃で7日後に、市販の着色剤ネオペン075を含む比較インキDを使用して印刷されたテキスト領域は全く読み難いテキスト文字をもたらす適用されたテープへの広範な着色剤拡散を示し、このインキを1のスコアーに指定した。実施例1及び3の着色剤を含むインキA及びCについて、拡散の程度は最小に認められ、接着剤テープの下に位置された印刷されたテキストは60℃の加熱条件下でさえも依然として判読でき、インキA及びCを夫々3の相対的スコアーに指定した。60℃の加熱温度で行なわれた促進試験は市販の着色剤ネオペン075と較べて、実施例1及び3の着色剤の大いに改良された拡散性能を明らかに示す結果を与えた。室温(20℃)条件下の適用された接着剤テープによる拡散試験は着色剤拡散の程度が実施例インキA、C、及びDの全てについて実際に無視できることを示した。下記の表は室温(20℃)条件及び60℃の加熱条件の両方におけるエージングの7日後のインキA、C、及びDに関する着色剤拡散試験スコアーを要約する。
【0152】
【表9】
Figure 2004027231
【0153】
実施例 12
インキA、C、及びDからフェーザー(登録商標)850を使用することによりハンマーミル紙に印刷された、355 dpi x 464 dpiの解像度を有するベタプリントを耐光堅牢度について試験した。プリントを室温で時間の種々の期間にわたって退色試験器(アトラス・エレクトリック・デバイス社(シカゴ、IL))中で2500−Wキセノンアークランプで照射した。夫々の未照射対照スワッチに対する夫々の照射サンプルの色差をCIELAB値を得るのについて上記された方法に従って測定した。色差をASTM D2244−89(機器測定された色座標からの色差の計算のための標準試験方法)に従って測定した(ΔE=〔(L*−L*+(a*−a*+(b*−b*1/2)。下記の表はカラー値の変化を示すΔEの値を時間の関数として示す。
【0154】
【表10】
Figure 2004027231
【0155】
データが示すように、これらの黄色インキの全てが優れた耐光堅牢度を示し、ΔEは100時間の照射後でさえも実質的に10未満であった。
実施例 13
本発明の相変化インキを以下のようにして調製する。固形インキキャリヤー組成物を米国特許第5,780,528号(その開示が参考として本明細書に完全に含まれる)の実施例11に記載されたようにして調製する。この組成物に、実施例1に記載されたようにして調製された黄色着色剤約2.0重量%を添加する。更に約3時間撹拌した後、こうして生成された黄色インキを#3ワットマン濾紙及び約15ポンド/平方インチ(1.1kg/cm)の圧力を使用して加熱モット(登録商標)装置(モット・メタルギカルから得られた)で濾過する。次いで濾過された相変化インキを金型に注入し、固化させてインキスティックを形成する。
こうして調製された黄色相変化インキは約140℃でレオメトリクス・コーン−プレート粘度計により測定して約11〜13センチポイズの粘度、デュポン2100熱量計を使用する示差走査熱量測定により測定して約80℃の融点、約14℃のガラス転移温度(T)、及び約555nmにおける約150ml吸光度/gのスペクトル強さ(固形インキをトルエンに溶解し、パーキン・エルマー・ラムダ2S UV/VISスペクトロフォトメーターを使用して吸光度を測定することによる溶液中の着色剤の測定に基づくスペクトロフォトメトリック方法を使用することにより測定された)を示すと考えられる。

Claims (8)

  1. 相変化インキキャリヤー及び式
    Figure 2004027231
    の着色剤化合物を含むことを特徴とする相変化インキ組成物。
    〔式中、
    (A)Rは(i)アルキレン基、(ii)アリーレン基、(iii)アリールアルキレン基、(iv)アルキルアリーレン基、(v)アルキレンオキシ基、(vi)アリーレンオキシ基、(vii)アリールアルキレンオキシ基、(viii)アルキルアリーレンオキシ基、(ix)ポリアルキレンオキシ基、(x)ポリアリーレンオキシ基、(xi)ポリアリールアルキレンオキシ基、(xii)ポリアルキルアリーレンオキシ基、(xiii)複素環基、(xiv)シリレン基、(xv)シロキサン基、(xvi)ポリシリレン基、又は(xvii)ポリシロキサン基であり、
    (B)R及びR’は互いに独立に(i)アルキル基、(ii)アリール基、(iii)アリールアルキル基、(iv)アルキルアリール基、(v)アルコキシ基、(vi)アリールオキシ基、(vii)アリールアルキルオキシ基、(viii)アルキルアリールオキシ基、(ix)ポリアルキレンオキシ基、(x)ポリアリーレンオキシ基、(xi)ポリアリールアルキレンオキシ基、(xii)ポリアルキルアリーレンオキシ基、(xiii)複素環基、(xiv)シリル基、(xv)シロキサン基、(xvi)ポリシリレン基、(xvii)ポリシロキサン基、又は(xviii)式
    Figure 2004027231
    (式中、r及びsは互いに独立に反復−CH−基の数を表す整数である)
    の基であり、
    (C)R及びR’は互いに独立に(i)アルキル基、(ii)アリール基、(iii)アリールアルキル基、又は(iv)アルキルアリール基であり、
    (D)X及びX’は互いに独立に(i)直接結合、(ii)酸素原子、(iii)硫黄原子、(iv)式−NR40−の基(式中、R40は水素原子、アルキル基、アリール基、アリールアルキル基、又はアルキルアリール基である)、又は(v)式−CR5060−の基(式中、R50及びR60は互いに独立に水素原子、アルキル基、アリール基、アリールアルキル基、又はアルキルアリール基である)であり、かつ
    (E)Z及びZ’は互いに独立に(i)水素原子、(ii)ハロゲン原子、(iii)ニトロ基、(iv)アルキル基、(v)アリール基、(vi)アリールアルキル基、(vii)アルキルアリール基、(viii)式
    Figure 2004027231
    (式中、R70はアルキル基、アリール基、アリールアルキル基、アルキルアリール基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アリールアルキルオキシ基、アルキルアリールオキシ基、ポリアルキレンオキシ基、ポリアリーレンオキシ基、ポリアリールアルキレンオキシ基、ポリアルキルアリーレンオキシ基、複素環基、シリル基、シロキサン基、ポリシリレン基、又はポリシロキサン基である)
    の基、(ix)式−SO80のスルホニル基(式中、R80は水素原子、アルキル基、アリール基、アリールアルキル基、アルキルアリール基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アリールアルキルオキシ基、アルキルアリールオキシ基、ポリアルキレンオキシ基、ポリアリーレンオキシ基、ポリアリールアルキレンオキシ基、ポリアルキルアリーレンオキシ基、複素環基、シリル基、シロキサン基、ポリシリレン基、又はポリシロキサン基である)、又は(x)式−PO90のホスホリル基(式中、R90は水素原子、アルキル基、アリール基、アリールアルキル基、アルキルアリール基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アリールアルキルオキシ基、アルキルアリールオキシ基、ポリアルキレンオキシ基、ポリアリーレンオキシ基、ポリアリールアルキレンオキシ基、ポリアルキルアリーレンオキシ基、複素環基、シリル基、シロキサン基、ポリシリレン基、又はポリシロキサン基である)である〕
  2. 相変化インキキャリヤーが(a)ステアリルステアラミド、(b)ダイマー酸、エチレンジアミン、及びステアリン酸の反応生成物であるダイマー酸をベースとするテトラ−アミド、又は(c)これらの混合物を含む請求の範囲第1項記載の相変化インキ組成物。

  3. Figure 2004027231
    又は
    Figure 2004027231
    である請求項1記載の相変化インキ組成物。
  4. 及びR’が互いに独立に
    Figure 2004027231
    Figure 2004027231
    である請求項1記載の相変化インキ組成物。
  5. 着色剤化合物が式
    Figure 2004027231
    (式中、C3664+nは分岐アルキレン基(これは不飽和及び環式基を含んでもよい)であり、nは0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、又は10の整数である)
    Figure 2004027231
    (式中、C3664+nは分岐アルキレン基(これは不飽和及び環式基を含んでもよい)であり、nは0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、又は10の整数である)
    Figure 2004027231
    (式中、C3664+nは分岐アルキレン基(これは不飽和及び環式基を含んでもよい)であり、nは0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、又は10の整数である)
    Figure 2004027231
    (式中、C3664+nは分岐アルキレン基(これは不飽和及び環式基を含んでもよい)であり、nは0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、又は10の整数である)
    Figure 2004027231
    (式中、C3664+nは分岐アルキレン基(これは不飽和及び環式基を含んでもよい)であり、nは0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、又は10の整数である)
    Figure 2004027231
    又は
    Figure 2004027231
    の化合物である請求項1記載の相変化インキ組成物。
  6. 着色剤化合物が式
    Figure 2004027231
    の化合物である請求項1記載の相変化インキ組成物。
  7. (a)請求の範囲第1項記載の相変化インキキャリヤー及び着色剤化合物を含む相変化インキ組成物をインクジェット印刷装置に混入することを特徴とする方法。
  8. 支持体が中間転写媒体であり、溶融インキの液滴を画像様パターンで中間転写部材に放出し、続いて中間転写部材からの画像様パターンを最終記録シートに転写する請求の範囲第7項記載の方法。
JP2003175938A 2002-06-27 2003-06-20 二量体アゾピリドン着色剤を含む相変化インキ Pending JP2004027231A (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US10/184,269 US6663703B1 (en) 2002-06-27 2002-06-27 Phase change inks containing dimeric azo pyridone colorants

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004027231A true JP2004027231A (ja) 2004-01-29

Family

ID=29711399

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003175938A Pending JP2004027231A (ja) 2002-06-27 2003-06-20 二量体アゾピリドン着色剤を含む相変化インキ

Country Status (6)

Country Link
US (1) US6663703B1 (ja)
EP (1) EP1375610B1 (ja)
JP (1) JP2004027231A (ja)
BR (1) BRPI0302125B1 (ja)
CA (1) CA2433168C (ja)
DE (1) DE60312928T2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008255358A (ja) * 2007-04-04 2008-10-23 Xerox Corp 着色剤化合物
JP2008260934A (ja) * 2007-04-04 2008-10-30 Xerox Corp 着色剤化合物を含む相変化インク
JP2008266638A (ja) * 2007-04-04 2008-11-06 Xerox Corp 着色剤化合物を含む相変化インク

Families Citing this family (99)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6730150B1 (en) * 1996-06-28 2004-05-04 Xerox Corporation Phase change ink formulation containing a combination of a urethane resin, a mixed urethane/urearesin, a mono-amide and a polyethylene wax
US6989052B1 (en) * 2004-06-30 2006-01-24 Xerox Corporation Phase change ink printing process
US7381253B2 (en) * 2004-12-03 2008-06-03 Xerox Corporation Multi-chromophoric azo pyridone colorants
US7432027B2 (en) * 2005-03-30 2008-10-07 Xerox Corporation Dual-layer protected transient document
US7465343B2 (en) * 2005-05-13 2008-12-16 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Inkjet ink for use on polymeric substrate
US7572325B2 (en) * 2005-11-30 2009-08-11 Xerox Corporation Ink carriers, phase change inks including same and methods for making same
US7758268B2 (en) 2005-12-20 2010-07-20 Xerox Corporation Hand held photochromic marking implement
US20070252879A1 (en) * 2006-04-28 2007-11-01 Xerox Corporation Phase change ink additives
US20080145557A1 (en) 2006-12-18 2008-06-19 Xerox Corporation Phase change inks containing dialkyl ethers
US7381831B1 (en) 2007-04-04 2008-06-03 Xerox Corporation Colorant compounds
US7677713B2 (en) 2007-05-30 2010-03-16 Xerox Corporation Solid ink set incorporating naturally derived materials and processes thereof
US7699918B2 (en) * 2007-05-31 2010-04-20 Xerox Corporation Reactive ink components and methods for forming images using reactive inks
US8791202B2 (en) * 2007-09-21 2014-07-29 Xerox Corporation Phase change ink compositions
US8123344B2 (en) * 2008-08-04 2012-02-28 Xerox Corporation Ink carriers containing surface modified nanoparticles, phase change inks including same, and methods for making same
US8029861B2 (en) * 2008-09-23 2011-10-04 Xerox Corporation Ink carriers containing low viscosity functionalized waxes, phase change inks including same, and methods for making same
US7985286B2 (en) * 2008-11-24 2011-07-26 Xerox Corporation Solid inks with lower coefficient of friction
US20100215865A1 (en) * 2009-02-26 2010-08-26 Xerox Corporation Preparation of flexographic printing masters using an additive process
US20100242790A1 (en) 2009-03-24 2010-09-30 Xerox Corporation Cationically and hybrid curable uv gels
US9005484B2 (en) 2009-03-31 2015-04-14 Xerox Corporation Low polarity nano silver gels
US8293444B2 (en) 2009-06-24 2012-10-23 Xerox Corporation Purified polyester resins for toner performance improvement
US8262210B2 (en) 2009-09-29 2012-09-11 Xerox Corporation Curable gel inks with reduced syneresis and halo formation
US8383311B2 (en) 2009-10-08 2013-02-26 Xerox Corporation Emulsion aggregation toner composition
DE102010009379B4 (de) * 2010-02-26 2014-10-30 Carl Zeiss Vision International Gmbh Druckfarbenzusammensetzung, Verfahren zum Bedrucken und Verwendung der Druckfarbenzusammensetzung
US8465579B2 (en) 2011-04-27 2013-06-18 Xerox Corporation Solid ink compositions comprising crystalline esters of tartaric acid
US8506040B2 (en) 2011-04-27 2013-08-13 Xerox Corporation Solid ink compositions comprising crystalline-amorphous mixtures
US8449095B2 (en) 2010-07-13 2013-05-28 Xerox Corporation Radiation curable solid ink compositions suitable for transfuse printing applications
US8308286B2 (en) 2010-09-14 2012-11-13 Xerox Corporation Curable phase change ink containing alkoxysilane monomer
US8657430B2 (en) 2010-10-08 2014-02-25 Xerox Corporation Curable phase change inks containing crystalline polyesters
US8613507B2 (en) 2010-10-18 2013-12-24 Xerox Corporation Curable phase change inks containing functionalized isosorbides
US8343715B2 (en) 2010-11-03 2013-01-01 Xerox Corporation Photochromic polyesters and methods of producing photochromic polyesters
US8449102B2 (en) 2010-12-17 2013-05-28 Xerox Corporation Curable solid inks for raised print applications and methods for using the same
US8450385B2 (en) 2010-12-21 2013-05-28 Xerox Corporation Urea-urethane gellant compositions with controlled molecular weight and methods of preparation
US8591785B2 (en) 2011-01-10 2013-11-26 Xerox Corporation Digitally prepared stamp masters and methods of making the same
US8651849B2 (en) 2011-01-10 2014-02-18 Xerox Corporation Digitally prepared stamp masters and methods of making the same
US8459788B2 (en) 2011-03-04 2013-06-11 Xerox Corporation Curable solid ink compositions comprising novel curable wax
US8652723B2 (en) 2011-03-09 2014-02-18 Xerox Corporation Toner particles comprising colorant-polyesters
US8840232B2 (en) 2011-04-27 2014-09-23 Xerox Corporation Phase change ink
US8372189B2 (en) 2011-04-27 2013-02-12 Xerox Corporation Phase change inks and methods of making the same
US8690309B2 (en) 2011-04-27 2014-04-08 Xerox Corporation Print process for phase separation ink
US8833917B2 (en) 2011-04-27 2014-09-16 Xerox Corporation Solid ink compositions comprising crystalline-amorphous mixtures
US8328924B2 (en) 2011-04-27 2012-12-11 Xerox Corporation Phase change inks and methods of making the same
US8308859B1 (en) 2011-04-27 2012-11-13 Xerox Corporation Phase change ink components and methods of making the same
US8506694B2 (en) 2011-04-27 2013-08-13 Xerox Corporation Phase separation ink
US8500896B2 (en) 2011-04-27 2013-08-06 Xerox Corporation Solid ink compositions comprising amorphous esters of tartaric acid
US8287632B1 (en) 2011-04-27 2012-10-16 Xerox Corporation Solid ink compositions comprising amorphous esters of citric acid
US8714723B2 (en) 2011-05-11 2014-05-06 Xerox Corporation Robust curable solid inks and methods for using the same
US9109124B2 (en) 2011-06-01 2015-08-18 Xerox Corporation Solid ink compositions comprising semicrystalline oligomer resins
US9085546B2 (en) 2012-04-09 2015-07-21 Xerox Corporation Amide gellant compositions containing isosorbide
US8772416B2 (en) 2012-04-09 2014-07-08 Xerox Corporation Ink compositions containing isosorbide-capped amide gellant
US8647424B2 (en) 2012-04-26 2014-02-11 Xerox Corporation Phase change inks comprising inorganic nucleating agents
US8741043B2 (en) 2012-04-26 2014-06-03 Xerox Corporation Bio-renewable fast crystallizing phase change inks
US8882897B2 (en) 2012-04-26 2014-11-11 Xerox Corporation Phase change inks comprising aromatic diester crystalline compounds
US8741040B2 (en) 2012-04-26 2014-06-03 Xerox Corporation Phase change ink compositions comprising aromatic ethers
US8814999B2 (en) 2012-04-26 2014-08-26 Xerox Corporation Phase change ink compositions comprising crystalline sulfone compounds and derivatives thereof
US9528016B2 (en) 2012-04-26 2016-12-27 Xerox Corporation Phase change inks comprising crystalline amides
US9528015B2 (en) 2012-04-26 2016-12-27 Xerox Corporation Phase change ink compositions comprising crystalline diurethanes and derivatives thereof
US8961673B2 (en) 2012-04-26 2015-02-24 Xerox Corporation Phase change ink compositions comprising diurethanes as amorphous materials
US8647423B2 (en) 2012-04-26 2014-02-11 Xerox Corporation Phase change inks comprising fatty acids
US8888905B2 (en) 2012-04-26 2014-11-18 Xerox Corporation Fast crystallizing crystalline-amorphous ink compositions and methods for making the same
US8784547B2 (en) 2012-06-18 2014-07-22 Xerox Corporation Lightfast solid ink compositions
US8714724B2 (en) 2012-10-02 2014-05-06 Xerox Corporation Phase change inks containing novel synergist
US8696100B1 (en) 2012-10-02 2014-04-15 Xerox Corporation Phase change ink containing synergist for pigment dispersion
US8591640B1 (en) 2012-11-19 2013-11-26 Xerox Corporation Bio-renewable fast crystallizing phase change inks
US8753441B2 (en) 2012-11-19 2014-06-17 Xerox Corporation Bio-renewable phase change inks comprising recycled resin materials
US8758494B2 (en) 2012-11-19 2014-06-24 Xerox Corporation Pigmented magenta and yellow phase change inks
US9062226B2 (en) 2012-11-19 2015-06-23 Xerox Corporation Compositions of pigment concentrates in phase change inks
US8616693B1 (en) 2012-11-30 2013-12-31 Xerox Corporation Phase change ink comprising colorants derived from plants and insects
US9090758B2 (en) 2012-11-30 2015-07-28 Xerox Corporation Phase change ink comprising modified naturally-derived colorants
US8808438B2 (en) 2013-01-14 2014-08-19 Xerox Corporation Amorphous materials for use in phase change inks
US8551236B1 (en) 2013-01-14 2013-10-08 Xerox Corporation Phase change inks comprising crystalline-amorphous mixtures
US8827393B2 (en) 2013-01-16 2014-09-09 Xerox Corporation Fluorescent phase change ink compositions
US9109131B2 (en) 2013-01-16 2015-08-18 Xerox Corporation Photochromic phase change ink compositions
US8747535B1 (en) 2013-01-18 2014-06-10 Xerox Corporation Solid ink compositions comprising crystalline-amorphous mixtures
US8741044B1 (en) 2013-01-18 2014-06-03 Xerox Corporation Cycylohexyl-mannitol diketal derivatives as vehicle modifiers and gelators
US9139743B2 (en) 2013-01-31 2015-09-22 Xerox Corporation Malic acid derivatives as amorphous materials for phase change ink
US8747536B1 (en) 2013-01-31 2014-06-10 Xerox Corporation Phase change ink formulation including malic acid derivatives as amorphous materials
US8815000B1 (en) 2013-02-14 2014-08-26 Xerox Corporation Solid inks comprising liquid crystalline materials
US9187663B2 (en) 2013-03-21 2015-11-17 Xerox Corporation Ink composition and method of jetting ink
US9090791B2 (en) 2013-06-04 2015-07-28 Xerox Corporation Mixtures of ester of tartaric acid and ester of citric acid as amorphous materials for phase change inks
US9139746B2 (en) 2013-06-04 2015-09-22 Xerox Corporation Phase change ink compositions comprising mixtures of ester of tartaric acid and ester of citric acid as amorphous materials
US9096768B2 (en) 2013-08-15 2015-08-04 Xerox Corporation Curable phase change ink compositions
US9074104B2 (en) 2013-09-04 2015-07-07 Xerox Corporation Inks comprising amorphous ureas
US9056998B2 (en) 2013-10-14 2015-06-16 Xerox Corporation Crystalline compounds for phase change inks
US9011587B1 (en) 2013-10-14 2015-04-21 Xerox Corporation Phase change inks comprising novel crystalline compounds
US9120943B2 (en) 2013-10-15 2015-09-01 Xerox Corporation Bio-renewable phase change inks
US9528012B2 (en) 2013-10-30 2016-12-27 Xerox Corporation Electron beam curable inks for indirect printing
US9074105B2 (en) 2013-10-30 2015-07-07 Xerox Corporation Emulsified UV curable inks for indirect printing
US9422440B2 (en) 2013-12-06 2016-08-23 Xerox Corporation Bis-ureas as amorphous materials for phase-change ink
US9228102B2 (en) 2014-04-03 2016-01-05 Xerox Corporation Scratch resistant inks
US20150283759A1 (en) 2014-04-08 2015-10-08 Xerox Corporation Method of making three-dimensional objects using bio-renewable crystalline-amorphous materials
US20150283758A1 (en) 2014-04-08 2015-10-08 Xerox Corporation Method of making three-dimensional objects using crystalline and amorphous compounds
US9676952B2 (en) 2015-02-24 2017-06-13 Xerox Corporation 3D printing system comprising solid build ink comprising colorant
US9977356B2 (en) 2015-07-17 2018-05-22 Xerox Corporation Cold pressure fix toner compositions based on crystalline polyester and amorphous organic compound mixtures
US9910373B2 (en) 2015-07-17 2018-03-06 Xerox Corporation Cold pressure fix toner compositions based on small molecule crystalline and amorphous organic compound mixtures
US9738759B1 (en) 2016-03-14 2017-08-22 Xerox Corporation Cold pressure fix toners comprising crystalline co-polyester-co-poly(alkylsiloxane)
US9703217B1 (en) 2016-03-25 2017-07-11 Xerox Corporation Toner compositions for magnetic ink character recognition
US10048605B1 (en) 2017-01-24 2018-08-14 Xerox Corporation Cold pressure fix toner comprising crystalline resin and high and low Tg amorphous polyester
EP3601452B1 (en) 2017-03-31 2023-09-13 Kao Corporation Radiation curable ink compositions, printed articles, and methods of using the same
EP3775064B1 (en) 2018-04-05 2023-09-13 Kao Corporation In-line primer printing methods

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61159459A (ja) * 1984-11-08 1986-07-19 サンド アクチエンゲゼルシヤフト 塩基性アゾ化合物
JPS62116669A (ja) * 1985-10-10 1987-05-28 バスフ アクチェン ゲゼルシャフト ピペラジン残基を有する化合物及びその用途
JPH06206368A (ja) * 1992-11-25 1994-07-26 Tektronix Inc 選択的相変化インク組成物及びその付着方法
JPH09111137A (ja) * 1995-07-21 1997-04-28 Clariant Internatl Ltd 塩基性アゾ化合物
JPH11151865A (ja) * 1997-11-20 1999-06-08 Konica Corp 感熱転写材料及びインクジェット記録液
JP2004075678A (ja) * 2002-06-27 2004-03-11 Xerox Corp 二量体アゾピリドン着色剤

Family Cites Families (54)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3957749A (en) 1968-12-07 1976-05-18 Cassella Farbwerke Mainkur Aktiengesellschaft Water-insoluble monoazo pyridine dyes
BE755392A (fr) 1969-08-28 1971-02-01 Teletype Corp Encre et appareil d'impression electrostatique
US4083842A (en) 1971-08-20 1978-04-11 Sandoz Ltd. Diazo compounds containing two optionally substituted-5-arylazo-6-hydroxypyridone-2 radicals linked through their nitrogen atoms
GB1559001A (en) 1976-03-30 1980-01-09 Ici Ltd Hydrophilic textiles coloured with azo dyes and a process for their colouration
IT1061811B (it) 1976-06-25 1983-04-30 Montedison Spa Coloranti monoazoici gialli insolubili in acqua
US4247456A (en) 1976-11-19 1981-01-27 Cassella Aktiengesellschaft Water-insoluble monoazo pyridone dye
IT1088895B (it) 1977-11-22 1985-06-10 Acna Coloranti monozoici idroinsolubili
US4359418A (en) 1979-03-12 1982-11-16 Ciba-Geigy Corporation Amine salts of azo dyestuffs of the pyridone series
DE2929763A1 (de) 1979-07-23 1981-02-19 Basf Ag Verfahren zum faerben und bedrucken von cellulosehaltigem textilmaterial
EP0023770A1 (en) 1979-08-02 1981-02-11 Imperial Chemical Industries Plc Cationic pyridone azo dyestuffs, certain novel coupling components from which they are derived and processes for the manufacture of the dyestuffs and the coupling components
US4390369A (en) 1981-12-17 1983-06-28 Exxon Research And Engineering Co. Natural wax-containing ink jet inks
JPS5891767A (ja) 1981-11-25 1983-05-31 Sumitomo Chem Co Ltd モノアゾ化合物およびそれを用いるセルロ−ス繊維の染色方法
US4484948A (en) 1981-12-17 1984-11-27 Exxon Research And Engineering Co. Natural wax-containing ink jet inks
US4427413A (en) 1981-12-24 1984-01-24 Ciba-Geigy A.G. Dye mixture, and its use in transfer printing
EP0142863B1 (en) 1983-11-22 1989-03-22 Mitsubishi Kasei Corporation Reactive pyridone azo dyestuffs
JPH07115470B2 (ja) 1984-05-10 1995-12-13 ウイレツト インターナシヨナル リミテツド 溶融熱可塑性組成物及び該組成物の基質への適用方法
EP0172283B1 (en) 1984-08-20 1988-08-17 Sumitomo Chemical Company, Limited Monoazo pyridone compound
DE3538517A1 (de) 1984-11-08 1986-05-15 Sandoz-Patent-GmbH, 7850 Lörrach Basische azoverbindungen, deren herstellung und verwendung
EP0187352B1 (en) 1984-12-31 1991-06-05 Howtek, Inc. A method of ink jet colour printing
DE3671460D1 (de) 1985-06-25 1990-06-28 Howtek Inc Tinte fuer den tintenstrahldruck.
DE3600387A1 (de) 1985-08-08 1987-02-12 Bayer Ag Herstellung von illustrationstiefdruckfarben
GB8612778D0 (en) 1986-05-27 1986-07-02 Ici Plc Thermal transfer printing
JPS6354476A (ja) 1986-08-25 1988-03-08 Seiko Epson Corp 熱溶融性インク
US4734349A (en) 1986-09-22 1988-03-29 Eastman Kodak Company Toners and yellow dye compounds used therein
EP0268897A1 (de) 1986-11-15 1988-06-01 BASF Aktiengesellschaft Pyridonazofarbstoffe
DE3726301A1 (de) 1987-08-07 1989-02-16 Cassella Ag Pyridonfarbstoffe, verfahren zu ihrer herstellung und verwendung
DE3736817A1 (de) 1987-10-30 1989-05-11 Basf Ag Pyridonazofarbstoffe und ihre verwendung
DE3738374A1 (de) 1987-11-12 1989-05-24 Basf Ag Thien-3-ylazofarbstoffe und ihre verwendung
JP2966849B2 (ja) 1987-12-03 1999-10-25 三井化学株式会社 黄色系昇華転写用色材
US4889560A (en) 1988-08-03 1989-12-26 Tektronix, Inc. Phase change ink composition and phase change ink produced therefrom
US4889761A (en) 1988-08-25 1989-12-26 Tektronix, Inc. Substrates having a light-transmissive phase change ink printed thereon and methods for producing same
US5151120A (en) 1989-03-31 1992-09-29 Hewlett-Packard Company Solid ink compositions for thermal ink-jet printing having improved printing characteristics
US5006170A (en) 1989-06-22 1991-04-09 Xerox Corporation Hot melt ink compositions
US5221335A (en) 1990-05-23 1993-06-22 Coates Electrographics Limited Stabilized pigmented hot melt ink containing nitrogen-modified acrylate polymer as dispersion-stabilizer agent
GB9016448D0 (en) 1990-07-26 1990-09-12 Ici Plc Anionic compounds
US5041413A (en) 1990-12-14 1991-08-20 Eastman Kodak Company Yellow dye mixture for thermal color proofing
US5177052A (en) 1991-07-25 1993-01-05 Eastman Kodak Company Mixture of dyes for cyan dye donor for thermal color proofing
US5168406A (en) 1991-07-31 1992-12-01 Texas Instruments Incorporated Color deformable mirror device and method for manufacture
DE4205713C2 (de) 1992-02-25 1994-08-04 Siegwerk Druckfarben Gmbh & Co Druckfarbe, Verfahren zu ihrer Herstellung und deren Verwendung
US5385957A (en) 1992-08-24 1995-01-31 Videojet Systems International, Inc. Hotmelt ink jet comprising ionomers having melting points from about 50° C. to about 130° or a softening point below about 80° C., and an image-forming agent
US5621022A (en) 1992-11-25 1997-04-15 Tektronix, Inc. Use of polymeric dyes in hot melt ink jet inks
US5902841A (en) 1992-11-25 1999-05-11 Tektronix, Inc. Use of hydroxy-functional fatty amides in hot melt ink jet inks
GB9313274D0 (en) 1993-06-28 1993-08-11 Zeneca Ltd Composition
US5413630A (en) * 1993-12-13 1995-05-09 Xerox Corporation Colorant and ink compositions
KR0119563B1 (ko) 1994-11-16 1997-10-22 구형우 열전사 기록용 피리돈계 옐로우 모노아조 염료
US5929218A (en) 1996-05-08 1999-07-27 Hansol Paper Co., Ltd. Pyridone-based yellow monoazo dye for use in thermal transfer and ink compositions comprising same
US5827918A (en) 1996-06-28 1998-10-27 Tektronix, Inc. Phase change ink formulation using urea and urethane isocyanate-derived resins
US5919839A (en) 1996-06-28 1999-07-06 Tektronix, Inc. Phase change ink formulation using an isocyanate-derived wax and a clear ink carrier base
JPH10204358A (ja) 1996-11-21 1998-08-04 Brother Ind Ltd ホットメルト型固体インク
GB2339434B (en) 1997-06-21 2002-03-13 Avecia Ltd Pyridonazo dyes and inks containing them
GB9804175D0 (en) 1998-02-28 1998-04-22 Zeneca Ltd Compounds
WO2001009256A1 (fr) 1999-07-29 2001-02-08 Mitsui Chemicals, Inc. Compose jaune, et encre d'impression par jet a teneur en eau comprenant le compose
GB9922136D0 (en) 1999-09-20 1999-11-17 Avecia Ltd Compounds, compositions and use
JP2002014223A (ja) 2000-06-30 2002-01-18 Sumitomo Chem Co Ltd 黄色フィルタ層を有する色フィルタアレイおよびその製造方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61159459A (ja) * 1984-11-08 1986-07-19 サンド アクチエンゲゼルシヤフト 塩基性アゾ化合物
JPS62116669A (ja) * 1985-10-10 1987-05-28 バスフ アクチェン ゲゼルシャフト ピペラジン残基を有する化合物及びその用途
JPH06206368A (ja) * 1992-11-25 1994-07-26 Tektronix Inc 選択的相変化インク組成物及びその付着方法
JPH09111137A (ja) * 1995-07-21 1997-04-28 Clariant Internatl Ltd 塩基性アゾ化合物
JPH11151865A (ja) * 1997-11-20 1999-06-08 Konica Corp 感熱転写材料及びインクジェット記録液
JP2004075678A (ja) * 2002-06-27 2004-03-11 Xerox Corp 二量体アゾピリドン着色剤

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008255358A (ja) * 2007-04-04 2008-10-23 Xerox Corp 着色剤化合物
JP2008260934A (ja) * 2007-04-04 2008-10-30 Xerox Corp 着色剤化合物を含む相変化インク
JP2008266638A (ja) * 2007-04-04 2008-11-06 Xerox Corp 着色剤化合物を含む相変化インク

Also Published As

Publication number Publication date
DE60312928D1 (de) 2007-05-16
US6663703B1 (en) 2003-12-16
CA2433168A1 (en) 2003-12-27
CA2433168C (en) 2010-05-25
EP1375610B1 (en) 2007-04-04
EP1375610A1 (en) 2004-01-02
BRPI0302125B1 (pt) 2015-09-29
BR0302125A (pt) 2004-08-17
DE60312928T2 (de) 2007-09-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1375610B1 (en) Phase change inks containing dimeric azo pyridone colorants
JP4516725B2 (ja) 二量体アゾピリドン着色剤
US6576748B1 (en) Method for making dimeric azo pyridone colorants
US6755902B2 (en) Phase change inks containing azo pyridone colorants
US6590082B1 (en) Azo pyridone colorants
US6673139B1 (en) Phase change inks containing dimeric azo pyridone colorants
US6646111B1 (en) Dimeric azo pyridone colorants
US6576747B1 (en) Processes for preparing dianthranilate compounds and diazopyridone colorants
EP1980593B1 (en) Colourant compounds for phase change inks
US6696552B2 (en) Process for preparing substituted pyridone compounds
EP1985667B1 (en) Pyrazolone-azo colourant compounds
EP1983032B1 (en) Phase change inks containing colorant compounds
US7754862B2 (en) Multi-chromophoric AZO pyridone colorants
EP1983033B1 (en) Phase change inks containing colourant compounds

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060620

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100106

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100225

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100525

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100610