JP2004026923A - 筆記具用水性インキ組成物 - Google Patents
筆記具用水性インキ組成物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004026923A JP2004026923A JP2002182620A JP2002182620A JP2004026923A JP 2004026923 A JP2004026923 A JP 2004026923A JP 2002182620 A JP2002182620 A JP 2002182620A JP 2002182620 A JP2002182620 A JP 2002182620A JP 2004026923 A JP2004026923 A JP 2004026923A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- ink
- pigment
- ink composition
- manufactured
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
Abstract
【解決手段】少なくとも水と、着色剤と、水溶性有機溶剤と、10糖以上の糖類を40重量%以上含有してなる糖混合物とからなる筆記具用水性インキ組成物。
【選択図】 なし
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は筆記具用水性インキ組成物に関する。更に詳細には、キャップを外した状態で長時間放置した場合も、ペン先の乾燥に起因するカスレや筆記不能の発生を抑えるような耐ドライアップ性(キャップオフ性能)及び垂れ下がり防止性能に優れた筆記具用水性インキ組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、筆記具用水性インキのペン先乾燥防止剤としては、水溶性有機溶剤、尿素及び/又は尿素誘導体等が用いられている。また、近年では筆跡の堅牢性を向上させるため、着色剤として顔料を用いた筆記具用インキ組成物が汎用されているが、顔料系インキは染料系インキと比較してペン先での乾燥が早く、乾燥後にキャップを装着して放置した場合も筆記性が回復しないという欠点がある。
【0003】
また、水性ボールペンの分野では剪断減粘性インキをインキ収容管に直接収容し該インキの後端にインキ逆流防止体を備える構造の、所謂「ゲルボールペン」が多数市場に出回っているが、この種のボールペンに使用されるインキは剪断減粘性付与剤として、キサンタンガム、サクシノグリカン等のガム類、架橋型アクリル酸重合体、HLB値が8〜12の非イオン性界面活性剤や会合型ウレタン等が提案され、実用化されている。しかしながら、これらの剪断減粘性付与剤はいずれもペン先で水分が蒸発した際に、強固な乾燥膜を形成し易いため、キャップオフ性能を著しく劣化させることがある。
【0004】
従って、前記剪断減粘性水性ボールペンインキにおいては、更にキャップオフ性能の改良が必要となり、前述の水溶性有機溶剤、尿素及び/又はその誘導体の増量等が試みられてきた。
【0005】
しかしながら、例えば、グリセリン、エチレングリコール等の多価アルコールに代表される水溶性有機溶剤は十分なキャップオフ性能を得るためには多量の添加が必要となり、その結果インキ粘度の上昇による高速筆記時のインキ追従性不良や、筆跡の乾燥不良、筆跡の滲み等種々の不具合が発生する。
また、尿素及び/又は尿素誘導体はある程度のキャップオフ性能の向上は認められるものの、高温環境下における保管により分解してアンモニアを発生させ、インキのpHを上昇させたり、ペン先での固形分析出を誘発する等、筆記具の性能劣化を引き起こしてしまうことがある。
【0006】
前記水溶性有機溶剤、尿素及び/又は尿素誘導体等は吸水性能の高さがキャップオフ性能を発現させているが、これら従来のキャップオフ性能付与剤を過剰に添加したインキは高湿度条件下に筆記具が放置された場合、ペン先部分において局部的に水分を吸収することになる。
そのため、例えばノック式水性ボールペンにこのようなインキを適用した場合、水分吸収によりペン先部分のインキ粘度が低下し、インキがペン先部分に溜まる「垂れ下がり」、或いは溜まったインキが落下する「ボタ落ち」現象が発生してしまう。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は前記問題を解決するものであり、すなわち、インキの粘度を変化させることがなく、滲みのない優れた筆跡を与えると共に、耐ドライアップ性及び垂れ下がり防止性能を付与することができる水性インキ組成物を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、少なくとも水と、着色剤と、水溶性有機溶剤と、10糖以上の糖類を40重量%以上含有してなる糖混合物とからなり、前記10糖以上の糖類が澱粉糖化物及び/又はその還元物であり、前記糖混合物をインキ組成物中0.5〜10.0重量%の範囲で含有する筆記具用水性インキ組成物であることを要件とする。
また、前記した筆記具用水性インキ組成物が水性ボールペン用インキであることを要件とする。
【0009】
本発明に用いられる糖混合物としては、10糖以上の糖類が40%以上含まれるものが好適であり、優れたキャップオフ性及び垂れ下がり防止性能を付与することができる。
キャップオフ性を付与するためには、ある程度の乾燥皮膜の形成が必要であるが、単糖や二糖は乾燥皮膜の形成が充分でないのでキャップオフ性に対する効果が小さく、吸水性が高いためにボールペンに適用した場合、チップを下向き(倒立)で放置することによる垂れ下がりが発生しやすい。また、3糖〜8糖程度では、単糖や二糖に比べて吸水性は低くなるが、十分なキャップオフ性能を得るには至らない。
更に、十分なキャップオフ性能を得るために多量の添加を試みると、吸水性が高くなり垂れ下がりの原因になったり、添加した糖が溶解しきれずにインキ中の固形分が増加し、キャップオフ性能が低下することがある。
【0010】
前記糖類は分子量が大きくなるに従い吸湿性が低くなり、乾燥皮膜を形成し易くなる特徴を有することから、10糖以上の糖類を用いることで高湿度下での垂れ下がりを防止できると共に、キャップオフ性能も向上する。
更に、耐熱性、耐酸性、耐微生物性等の性能も向上し、インキ中で安定した状態を維持できる。
【0011】
前記10糖以上の糖類としては、澱粉の酵素分解等によって得られる澱粉糖化物や、該澱粉糖化物の末端基を還元した還元澱粉糖化物を用いることができる。
【0012】
また、澱粉を分解していくと、様々な重合度の糖類が生成するため、10糖以上の糖類のみを完全に単離することは技術的に困難であり、製造コストもかかってしまう。そこで9糖以下の糖類が存在する糖混合物において、前記10糖以上の糖類を40重量%以上含有することにより、インキ中で前記性能を十分に得ることができ、キャップオフ性能及び垂れ下がり防止性能を付与できる。
【0013】
前記糖混合物はインキ組成物全量に対して0.5〜10.0重量%、好ましくは1.0〜8.0重量%の範囲で配合される。0.5重量%より少ないと耐ドライアップ性の効果が得難く、10.0重量%より多いとインキの粘度が上昇して泣き出しやボテの原因になったり、追従性を妨げることがある。更には耐ドライアップ性を悪化させてしまうこともある。
【0014】
前記着色剤は、水性媒体に溶解もしくは分散可能な染料及び顔料が全て使用可能であり、その具体例を以下に例示する。
酸性染料としては、
ニューコクシン(C.I.16255)、
タートラジン(C.I.19140)、
アシッドブルーブラック10B(C.I.20470)、
ギニアグリーン(C.I.42085)、
ブリリアントブルーFCF(C.I.42090)、
アシッドバイオレット6BN(C.I.43525)、
ソルブルブルー(C.I.42755)、
ナフタレングリーン(C.I.44025)、
エオシン(C.I.45380)、
フロキシン(C.I.45410)、
エリスロシン(C.I.45430)、
ニグロシン(C.I.50420)、
アシッドフラビン(C.I.56205)等が用いられる。
【0015】
塩基性染料としては、
クリソイジン(C.I.11270)、
メチルバイオレットFN(C.I.42535)、
クリスタルバイオレット(C.I.42555)、
マラカイトグリーン(C.I.42000)、
ビクトリアブルーFB(C.I.44045)、
ローダミンB(C.I.45170)、
アクリジンオレンジNS(C.I.46005)、
メチレンブルーB(C.I.52015)等が用いられる。
【0016】
直接染料としては、
コンゴーレッド(C.I.22120)、
ダイレクトスカイブルー5B(C.I.24400)、
バイオレットBB(C.I.27905)、
ダイレクトディープブラックEX(C.I.30235)、
カヤラスブラックGコンク(C.I.35225)、
ダイレクトファストブラックG(C.I.35255)、
フタロシアニンブルー(C.I.74180)等が用いられる。
【0017】
前記顔料としては、カーボンブラック、群青などの無機顔料や銅フタロシアニンブルー、ベンジジンイエロー等の有機顔料の他、既に界面活性剤や水溶性樹脂を用いて微細に安定的に水媒体中に分散された水分散顔料製品等が用いられ、例えば、界面活性剤を用いた水分散顔料としては、
C.I.Pigment Blue 15:3B〔商品名:Sandye Super Blue GLL、顔料分24%、山陽色素(株)製〕、
C.I. Pigment Red 146〔商品名:Sandye Super Pink FBL、顔料分21.5%、山陽色素(株)製〕、
C.I.Pigment Yellow 81〔商品名:TC YellowFG、顔料分約30%、大日精化工業(株)製〕、
C.I.Pigment Red220/166〔商品名:TC Red FG、顔料分約35%、大日精化工業(株)製〕等を挙げることができる。
また、水溶性樹脂を用いた水分散顔料としては、
C.I.Pigment Black 7〔商品名:WA color Black A250、顔料分15%、大日精化工業(株)製〕、
C.I.Pigment Green 7〔商品名:WA−S color Green、顔料分8%、大日精化工業(株)製〕、
C.I.Pigment Violet 23〔商品名:マイクロピグモ WMVT−5、顔料分20%、オリエント化学工業(株)製〕、
C.I.Pigment Yellow 83〔商品名:エマコールNSイエロー4618、顔料分30%、山陽色素(株)製〕が挙げられる。
【0018】
蛍光顔料としては、各種蛍光染料を樹脂マトリックス中に固溶体化した合成樹脂微細粒子状の蛍光顔料が使用できる。その他、パール顔料、金属粉顔料、蓄光性顔料、二酸化チタン、シリカ、炭酸カルシウム等の白色顔料、熱変色性組成物を内包したカプセル顔料、香料や香料を内包したカプセル顔料等を例示できる。前記金属光沢顔料としては、アルミニウムや真鍮等の金属光沢顔料、芯物質として天然雲母、合成雲母、ガラス片、アルミナ、透明性フィルム片の表面を酸化チタン等の金属酸化物で被覆した金属光沢顔料(パール顔料)、透明又は着色透明フィルムに金属蒸着膜を形成した金属光沢顔料、透明性樹脂層を複数積層した虹彩性フィルムを細かく裁断した虹彩性を有する金属光沢顔料が例示できる。
更に、アルミニウムや真鍮等の金属光沢顔料を用いる場合、前記金属光沢顔料の表面を透明性樹脂や着色透明性樹脂で被覆した顔料が好適に用いられ、インキ組成物中での安定性に優れる。
前記透明性樹脂又で被覆した金属光沢顔料として、具体的には、偏平状金属粉の両面を透明又は着色透明性の樹脂フィルムで被覆したものを例示できる。
前記着色剤は一種又は二種以上を適宜混合して使用することができ、インキ組成中3乃至20重量%、好ましくは5乃至15重量%の範囲で用いられる。
【0019】
また、着色剤として顔料を用いた場合、必要に応じて顔料分散剤を添加できる。前記顔料分散剤としてはアニオン、ノニオン等の界面活性剤、ポリアクリル酸、スチレンアクリル酸等のアニオン性高分子、PVP、PVA等の非イオン性高分子等が用いられる。
【0020】
前記水溶性有機溶剤としては、例えば、エタノール、プロパノール、ブタノール、グリセリン、ソルビトール、トリエタノールアミン、ジエタノールアミン、モノエタノールアミン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、チオジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、スルフォラン、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン等が挙げられる。
前記水溶性有機溶剤は1種又は2種以上を併用することもでき、5〜30重量%の範囲で用いられる。
【0021】
上記成分以外に、必要に応じて炭酸ナトリウム、燐酸ナトリウム、酢酸ソーダ等の無機塩類、水溶性のアミン化合物等の有機塩基性化合物等のpH調整剤、ベンゾトリアゾール、トリルトリアゾール、ジシクロヘキシルアンモニウムナイトライト、ジイソプロピルアンモニウムナイトライト、サポニン等の防錆剤、石炭酸、1,2−ベンズチアゾリン−3−オンのナトリウム塩、安息香酸ナトリウム、デヒドロ酢酸ナトリウム、ソルビン酸カリウム、パラオキシ安息香酸プロピル、2,3,5,6−テトラクロロ−4−(メチルスルフォニル)ピリジン等の防腐剤或いは防黴剤、金属石鹸、ポリアルキレングリコール、脂肪酸エステル、エチレンオキサイド付加型カチオン活性剤、燐酸系活性剤、チオカルバミン酸塩、ジメチルジチオカルバミン酸塩等の潤滑剤、尿素、ピロリン酸ナトリウム等の湿潤剤、消泡剤、分散剤、インキの浸透性を向上させるフッ素系界面活性剤やノニオン系の界面活性剤を使用してもよい。
【0022】
本発明の筆記具用水性インキ組成物を、チップを直接或いは接続部材を介して取付けたインキ収容管に、インキを直接収容するタイプのボールペンに適用する場合は、剪断減粘性付与剤の添加によりインキに適当な粘性を与えて実用に供する。用いられる剪断減粘性付与剤は従来より公知のものから適宜選択することができ、その具体例としては、キサンタンガム、サクシノグリカン、カラギーナン等の多糖類、ポリアクリル酸、架橋型アクリル酸、ポリビニルアセトアミド、非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、会合性ウレタンエマルジョン等が挙げられる。
【0023】
本発明の筆記具用水性インキ組成物を充填する筆記具自体の構造、形状は特に限定されるものではなく、従来より汎用のものが適用でき、例えば、軸筒内にインキ組成物を充填したインキ収容管を有し、該インキ収容管はボールを先端部に装着したチップに連通しており、さらにインキの端面には逆流防止用のインキ逆流防止体が密接しているボールペンや、筆記部が外気に晒された状態で軸筒内に収納されており、ノック式、回転式、スライド式等の出没機構を有するボールペン等が例示できる。
【0024】
【発明の実施の形態】
本発明の筆記具用水性インキ組成物は、水媒体中に着色剤、糖混合物、水溶性有機溶剤を添加し、更に添加剤が配合される場合には適宜添加剤を投入し、必要に応じて加熱し、攪拌することで、溶解又は分散させることにより調整され、ボールペン、サインペンやフェルトペン等のマーキングペン、万年筆、筆ペン等の形態の筆記具に充填して使用される。
【0025】
【実施例】
以下に実施例を説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。尚、数値は重量部を表わす。
【0026】
実施例1
銅フタロシアニンブルー水分散体 30.0〔商品名:SP Blue 625、富士色素(株)製;顔料 27.5%、ジエチレングリコール 8%、アニオン界面活性剤 4%、水 残部〕
エチレングリコール 10.0
ジエチレングリコール 10.0
尿素 5.0
アルカリ増粘型アクリルエマルジョン 2.2
〔商品名:プライマルASE−60、ロームアンドハース社製〕
糖混合物 5.0〔商品名:サンデック70、(株)林原商事製;10糖以上の澱粉糖化物を約73.5%含む〕
リン酸エステル系界面活性剤 0.5
〔商品名:プライサーフA212C、第一工業製薬(株)製〕
1,2−ベンズチアゾリン−3−オン(防腐剤) 0.2
〔商品名:プロキセルXL−2、アビシア(株)製〕
水 37.1
【0027】
予め顔料以外の成分を水に投入し、予備攪拌した後、顔料(水分散体)を投入しディスパーにて2000rpmで10分間攪拌して青色水性インキを得た。
【0028】
実施例2
カーボンブラック水分散体 40.0〔商品名:SP Black 8922、富士色素(株)製;顔料 20%、ジエチレングリコール 15%、アニオン界面活性剤 6%、水 残部〕
エチレングリコール 10.0
ジエチレングリコール 5.0
アルカリ増粘型アクリルエマルジョン 2.5
〔商品名:レオレート1、エレメンティスジャパン社製〕
尿素 5.0
リン酸エステル系界面活性剤 0.5
〔商品名:プライサーフAL、第一工業製薬(株)製〕
トリエタノールアミン 1.0
糖混合物 3.0
〔商品名:サンデック30、(株)林原商事製;10糖以上の澱粉糖化物を73.5%以上含む〕
1,3ジエチルチオ尿素(防錆剤) 0.3
1,2−ベンズチアゾリン−3−オン(防腐剤) 0.2
〔商品名:プロキセルXL−2、アビシア(株)製〕
水 32.5
【0029】
予め顔料以外の成分を水に投入し、予備攪拌した後、顔料(水分散体)を投入しディスパーにて2000rpmで10分間攪拌して黒色水性インキを得た。
【0030】
実施例3
カーボンブラック水分散体 50.0〔商品名:WA Black A250、大日精化工業(株)製;顔料 15%、ジエチレングリコール 20%、アクリル樹脂 6%、水 残部〕
グリセリン 5.0
エチレングリコール 5.0
会合性ウレタン樹脂 2.5
〔商品名:TAFIGEL PUR60、ムンジンケム社製〕
ブチルカービトール 0.5
リン酸エステル系界面活性剤 0.5
〔商品名:プライサーフA212C、第一工業製薬(株)製〕
トリエタノールアミン 0.3
糖混合物 5.0
〔商品名:サンデック100、(株)林原商事製;10糖以上の澱粉糖化物を約60%含む〕
1,3ジエチルチオ尿素(防錆剤) 0.3
1,2−ベンズチアゾリン−3−オン(防腐剤) 0.2
〔商品名:プロキセルXL−2、アビシア(株)製〕
水 30.7
【0031】
会合性ウレタン樹脂とブチルカービトールを予め混合しておき、顔料以外の他成分を混合、予備攪拌した後、顔料(水分散体)を投入し、ディスパーにて2000rpmで10分間攪拌して黒色水性インキを得た。
【0032】
実施例4
C.I.ダイレクトブラック19水溶液 40.0
〔商品名:ウォーターブラック100L、オリエント化学工業(株)製;染料
20%、水 80%〕
グリセリン 10.0
ジエチレングリコール 10.0
キサンタンガム 0.4
尿素 10.0
リン酸エステル系界面活性剤 0.5
〔商品名:プライサーフA212C、第一工業製薬(株)製〕
糖混合物 5.0
〔商品名:サンデック70、(株)林原商事製;10糖以上の澱粉糖化物を約73.5%含む〕
1,3ジエチルチオ尿素(防錆剤) 0.5
1,2−ベンズチアゾリン−3−オン(防腐剤) 0.5
〔商品名:プロキセルXL−2、アビシア(株)製〕
水 23.1
【0033】
予めグリセリンとキサンタンガムを混合させた後、少量の水を入れディスパーにて6000rpmで10分間攪拌したものに、別途その他の添加剤と水とを混ぜた水溶液を投入しディスパーにて6000rpmで10分間攪拌して黒色水性インキを得た。
【0034】
実施例5
アゾ顔料水分散体 40.0〔商品名:SP Red 5585、富士色素(株)製;顔料 20%、アニオン界面活性剤 4%、水 残部〕
エチレングリコール 8.0
アルカリ増粘型アクリルエマルジョン 2.0
〔商品名:レオレート1、エレメンティスジャパン社製〕
尿素 5.0
リン酸エステル系界面活性剤 0.5
〔商品名:プライサーフAL、第一工業製薬(株)製〕
トリエタノールアミン 1.0
糖混合物 8.0
〔商品名:サンデック150、(株)林原商事製;10糖以上の澱粉糖化物を約49%含む〕
1,2−ベンズチアゾリン−3−オン(防腐剤) 0.2
〔商品名:プロキセルXL−2、アビシア(株)製〕
水 35.3
【0035】
予め顔料以外の成分を水に投入し、予備攪拌した後、顔料(水分散体)を投入しディスパー2000rpmで10分間攪拌することで赤色水性インキを得た。
【0036】
比較例1
実施例1の組成中の糖混合物(サンデック70)を同量の水に置き換え、実施例1と同様の方法で青色水性インキを得た。
【0037】
比較例2
実施例2の組成中の糖混合物(サンデック30)を同量の水に置き換え、実施例2と同様の方法で黒色水性インキを得た。
【0038】
比較例3
実施例3の組成中の糖混合物(サンデック100)を同量の水に置き換え、実施例3と同様の方法で黒色水性インキを得た。
【0039】
比較例4
実施例4の組成中の糖混合物(サンデック70)を同量の水に置き換え、実施例4と同様の方法で黒色水性インキを得た。
【0040】
比較例5
実施例5の組成中の糖混合物(サンデック150)を同量の水に置き換え、実施例5と同様の方法で赤色水性インキを得た。
【0041】
比較例6
実施例1の組成中の糖混合物(サンデック70)を同量のグリセリンに置き換え、実施例1と同様の方法で青色水性インキを得た。
【0042】
比較例7
実施例2の組成中の糖混合物(サンデック30)を10糖以上が約27%の酵素糖化水飴(商品名:マルトラップ42、(株)林原商事製)8重量部に置き換え、水を27重量部とする以外は実施例2と同様の方法で黒色水性インキを得た。
【0043】
比較例8
実施例2の組成中の糖混合物(サンデック150)を10糖以上が約10.5%の酵素糖化水飴(商品名:マルトラップ30、(株)林原商事製)15重量部に置き換え、水を20重量部とする以外は実施例2と同様の方法で黒色水性インキを得た。
【0044】
比較例9
実施例1の組成中の糖混合物(サンデック70)を同量の無水結晶マルトース(商品名:ファイントース、(株)林原商事製)に置き換え、実施例1と同様の方法で青色水性インキを得た。
【0045】
前記の配合、調製方法で得られた実施例1乃至5及び比較例1乃至9のそれぞれのインキを、市販のボールペン(商品名:ハイテックノック、(株)パイロット製)に充填し、インキ後端に高粘稠流体であるインキ逆流防止体を配して試料ボールペンを作成し、以下の性能比較試験を行なった。
【0046】
〔キャップオフ試験〕
組み立て後、筆記可能であることを確認した試料ボールペンを、ペン先を露出した状態で室内及び50℃恒温糟内に横置きで60日間放置した後JIS P3201筆記用紙Aに手書きで○を一行に12個連続筆記し、何行目から正常に筆記できるかを調べ、以下の基準で評価した。
○:1行目から正常に筆記できる。
△:3行目以内に正常な筆記ができる。
×:3行目以内に正常な筆記がきない。
【0047】
〔垂れ下がり試験〕
キャップを外した試料ボールペンを、ペン先(チップ)非接触状態で下向き(倒立)に保持し、温度20℃、相対湿度95%の雰囲気下に24時間放置した後、ペン先の外観を目視で観察し、以下の基準で評価した。
○:インキの漏れだし(垂れ下がり)が認められない。
△:チップ先端にインキの小滴が認められる。
×:チップ先端に、大きいインキ滴が認められる、或いはチップ先端から漏れたインキが落下している。
【0048】
前記性能比較試験の結果を以下の表に示す。
【0049】
【表1】
【0050】
【発明の効果】
本発明は、キャップオフ性を改良するために過剰量の水溶性有機溶剤を含有させたインキ組成物に発生していた高湿度条件下における垂れ下がりや、尿素及び/又は尿素誘導体を配合したインキ組成物の高温下における尿素類の分解によるインキへの悪影響等の問題点を解消し、良好な安定性、優れたキャップオフ性及び垂れ下がり防止性能を備えた筆記用水性インキ組成物を提供することができる。
Claims (4)
- 少なくとも水と、着色剤と、水溶性有機溶剤と、10糖以上の糖類を40重量%以上含有してなる糖混合物とからなることを特徴とする筆記具用水性インキ組成物。
- 前記10糖以上の糖類が澱粉糖化物及び/又はその還元物であることを特徴とする請求項1記載の筆記具用水性インキ組成物。
- 前記糖混合物をインキ組成物中0.5〜10.0重量%の範囲で含有することを特徴とする請求項1又は2記載の筆記具用水性インキ組成物。
- 請求項1乃至3のいずれかに記載の筆記具用水性インキ組成物がボールペン用インキであることを特徴とする筆記具用水性インキ組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002182620A JP4191435B2 (ja) | 2002-06-24 | 2002-06-24 | 筆記具用水性インキ組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002182620A JP4191435B2 (ja) | 2002-06-24 | 2002-06-24 | 筆記具用水性インキ組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004026923A true JP2004026923A (ja) | 2004-01-29 |
JP4191435B2 JP4191435B2 (ja) | 2008-12-03 |
Family
ID=31179071
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002182620A Expired - Lifetime JP4191435B2 (ja) | 2002-06-24 | 2002-06-24 | 筆記具用水性インキ組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4191435B2 (ja) |
Cited By (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006111861A (ja) * | 2004-09-17 | 2006-04-27 | Pilot Ink Co Ltd | キャップレスボールペン用水性インキ組成物及びそれを収容したキャップレスボールペン |
JP2006117880A (ja) * | 2004-10-25 | 2006-05-11 | Pilot Ink Co Ltd | 筆記具用水性インキ組成物及びそれを用いた筆記具 |
JP2006290984A (ja) * | 2005-04-08 | 2006-10-26 | Pilot Ink Co Ltd | 万年筆型筆記具用水性インキ組成物及びそれを内蔵した万年筆型筆記具 |
JP2007016144A (ja) * | 2005-07-08 | 2007-01-25 | Pilot Ink Co Ltd | ボールペン用水性インキ組成物及びそれを収容したボールペン |
WO2009040888A1 (ja) | 2007-09-26 | 2009-04-02 | The Pilot Ink Co., Ltd. | ボールペン用水性インキ組成物 |
JP2010174257A (ja) * | 2010-04-28 | 2010-08-12 | Pilot Ink Co Ltd | ボールペン用水性インキ組成物及びそれを収容したボールペン |
JP2010196073A (ja) * | 2004-09-17 | 2010-09-09 | Pilot Ink Co Ltd | キャップレスボールペン用水性インキ組成物及びそれを収容したキャップレスボールペン |
JP2011178968A (ja) * | 2010-03-04 | 2011-09-15 | Pilot Ink Co Ltd | ボールペン用水性インキ組成物及びそれを用いたボールペンレフィル、ボールペン |
JP2011178979A (ja) * | 2010-02-05 | 2011-09-15 | Pilot Ink Co Ltd | 可逆熱変色性筆記具用インキ組成物及びそれを収容した筆記具 |
KR101214781B1 (ko) * | 2004-09-17 | 2012-12-21 | 파일롯트 잉크 가부시키가이샤 | 볼펜용 수성 잉크 조성물 및 이를 포함하는 볼펜 |
JP2019119778A (ja) * | 2017-12-28 | 2019-07-22 | 株式会社パイロットコーポレーション | ボールペン用水性インキ組成物及びそれを内蔵したボールペン |
WO2021152779A1 (ja) * | 2020-01-30 | 2021-08-05 | 三菱鉛筆株式会社 | 水性ボールペン用インク組成物 |
WO2022045092A1 (ja) * | 2020-08-26 | 2022-03-03 | 株式会社パイロットコーポレーション | 筆記具用水性インキ組成物、筆記具、および筆記具用カートリッジインキ |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0337280A (ja) * | 1989-07-03 | 1991-02-18 | Mitsubishi Pencil Co Ltd | ボールペン用水性インキ |
WO2001048103A1 (fr) * | 1999-12-24 | 2001-07-05 | Mitsubishi Pencil Kabushikikaisha | Stylo a bille et encre pour stylo a bille |
JP2001323200A (ja) * | 2000-05-18 | 2001-11-20 | Mitsubishi Pencil Co Ltd | ボールペン用インキ |
-
2002
- 2002-06-24 JP JP2002182620A patent/JP4191435B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0337280A (ja) * | 1989-07-03 | 1991-02-18 | Mitsubishi Pencil Co Ltd | ボールペン用水性インキ |
WO2001048103A1 (fr) * | 1999-12-24 | 2001-07-05 | Mitsubishi Pencil Kabushikikaisha | Stylo a bille et encre pour stylo a bille |
JP2001323200A (ja) * | 2000-05-18 | 2001-11-20 | Mitsubishi Pencil Co Ltd | ボールペン用インキ |
Cited By (16)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006111861A (ja) * | 2004-09-17 | 2006-04-27 | Pilot Ink Co Ltd | キャップレスボールペン用水性インキ組成物及びそれを収容したキャップレスボールペン |
JP2010196073A (ja) * | 2004-09-17 | 2010-09-09 | Pilot Ink Co Ltd | キャップレスボールペン用水性インキ組成物及びそれを収容したキャップレスボールペン |
KR101214781B1 (ko) * | 2004-09-17 | 2012-12-21 | 파일롯트 잉크 가부시키가이샤 | 볼펜용 수성 잉크 조성물 및 이를 포함하는 볼펜 |
JP2006117880A (ja) * | 2004-10-25 | 2006-05-11 | Pilot Ink Co Ltd | 筆記具用水性インキ組成物及びそれを用いた筆記具 |
JP2006290984A (ja) * | 2005-04-08 | 2006-10-26 | Pilot Ink Co Ltd | 万年筆型筆記具用水性インキ組成物及びそれを内蔵した万年筆型筆記具 |
JP2007016144A (ja) * | 2005-07-08 | 2007-01-25 | Pilot Ink Co Ltd | ボールペン用水性インキ組成物及びそれを収容したボールペン |
WO2009040888A1 (ja) | 2007-09-26 | 2009-04-02 | The Pilot Ink Co., Ltd. | ボールペン用水性インキ組成物 |
US8403579B2 (en) | 2007-09-26 | 2013-03-26 | The Pilot Ink Co., Ltd. | Water-based ink composition for ballpoint pens |
JP2011178979A (ja) * | 2010-02-05 | 2011-09-15 | Pilot Ink Co Ltd | 可逆熱変色性筆記具用インキ組成物及びそれを収容した筆記具 |
JP2014156605A (ja) * | 2010-02-05 | 2014-08-28 | Pilot Ink Co Ltd | 可逆熱変色性筆記具用インキ組成物及びそれを収容した筆記具 |
JP2011178968A (ja) * | 2010-03-04 | 2011-09-15 | Pilot Ink Co Ltd | ボールペン用水性インキ組成物及びそれを用いたボールペンレフィル、ボールペン |
JP2010174257A (ja) * | 2010-04-28 | 2010-08-12 | Pilot Ink Co Ltd | ボールペン用水性インキ組成物及びそれを収容したボールペン |
JP2019119778A (ja) * | 2017-12-28 | 2019-07-22 | 株式会社パイロットコーポレーション | ボールペン用水性インキ組成物及びそれを内蔵したボールペン |
WO2021152779A1 (ja) * | 2020-01-30 | 2021-08-05 | 三菱鉛筆株式会社 | 水性ボールペン用インク組成物 |
CN115023473A (zh) * | 2020-01-30 | 2022-09-06 | 三菱铅笔株式会社 | 水性圆珠笔用墨组合物 |
WO2022045092A1 (ja) * | 2020-08-26 | 2022-03-03 | 株式会社パイロットコーポレーション | 筆記具用水性インキ組成物、筆記具、および筆記具用カートリッジインキ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4191435B2 (ja) | 2008-12-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP1637348B1 (en) | Water based ink composition for ballpoint pen and ballpoint pen comprising the same | |
JP5700585B2 (ja) | ボールペン用水性インキ組成物及びそれを収容したボールペン | |
JP5283250B2 (ja) | 水性インキ組成物およびその製造方法、ならびに筆記具 | |
JP2004026923A (ja) | 筆記具用水性インキ組成物 | |
JP4750487B2 (ja) | キャップレスボールペン用水性インキ組成物及びそれを収容したキャップレスボールペン | |
JP2000129188A (ja) | 二重発色インキ組成物及びそれを用いた筆記具 | |
JP2009019191A (ja) | 出没式ボールペン用水性インキ組成物及びそれを収容した出没式ボールペン | |
JP2008297544A (ja) | 出没式ボールペン用水性インキ組成物及びそれを収容した出没式ボールペン | |
JP4771762B2 (ja) | ボールペン用水性インキ組成物及びそれを収容したボールペン | |
JP7145605B2 (ja) | 筆記具 | |
JP5475943B2 (ja) | ボールペン用水性インキ組成物及びそれを収容したボールペン | |
JP2007177023A (ja) | ボールペン用水性インキ組成物及びそれを内蔵したボールペン | |
JP2003201433A (ja) | 筆記具用水性インキ組成物 | |
JP4326867B2 (ja) | ボールペン用水性インキ組成物及びそれを内蔵したボールペン | |
JP2007238736A (ja) | ボールペン用水性インキ組成物及びそれを収容したボールペン | |
JP2005036156A (ja) | 筆記具用水性インキ組成物 | |
JP3816368B2 (ja) | ボールペン用水性インキ組成物及びそれを内蔵したボールペン | |
JP5216599B2 (ja) | ボールペン用水性インキ組成物 | |
JP2009040823A (ja) | ボールペン用水性インキ組成物及びそれを収容したボールペン | |
JP4160805B2 (ja) | 筆記具用水性インキ組成物 | |
JP2009040826A (ja) | ボールペン用水性インキ組成物及びそれを収容したボールペン | |
JP2008274048A (ja) | ボールペン用水性インキ組成物及びそれを内蔵したボールペン | |
JP2005023135A (ja) | ボールペン用水性インキ組成物 | |
JP2014005386A (ja) | ボールペン用水性インキ組成物及びそれを内蔵したボールペン | |
JP2003306630A (ja) | 筆記具用水性インキ組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050616 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20071026 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20071106 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20071206 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080916 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080918 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110926 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4191435 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140926 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |