【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は自動車のテールゲートの運搬に好適なテールゲート台車に関する。
【０００２】
【従来の技術】
乗用車に代表される自動車は、車体の左右にドアを備える２ドアタイプ車両、４ドアタイプ車両及び車体後面にテールゲートを備える５ドアタイプ車両が主として実用に供される。
これらの車両は、塗装ラインで塗装を施した後に、車体組立ラインに移し、そこでドアを外し、ドア開口から車内備品を搬入し、車内備品の車体への取付けがなされる。その後にドアを再取付けするという組立方法が採用される。
【０００３】
テールゲートを備える５ドアタイプ車両も同様であり、テールゲートは車体に付けたままで、ドア開口から車内備品を搬入し、車内備品の車体への取付けを実施する。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
仮にテールゲートを車体本体から分離して単体で運搬することを考えた場合に、テールゲートを一般の台車で運搬することには次に述べる不具合がある。
それは、テールゲートを長距離搬送するにはコンベア装置に委ねる必要があるが、コンベア装置ではテールゲートは吊下げ姿勢、すなわち縦向きにする必要がある。一方、台車で運搬するときは、テールゲートは水平向きで載せる必要がある。
【０００５】
このテールゲートの姿勢変更は作業員の手で行わざるを得ず、作業員の負担が大きくなる。又は、テールゲートの姿勢変更を反転機などの設備で実施するとすれば設備費用が嵩む。
この様な理由から、テールゲートを一般の台車で運搬することには問題がある。
【０００６】
そこで、本発明の目的は、テールゲートの姿勢を変えることのできる機能を備えた台車を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項１は、車体本体から取外したテールゲート単体を運搬するためのテールゲート専用の台車であって、この台車は、車輪を備えた台車ベースと、この台車ベースに立てた支柱と、この支柱に昇降可能に取付けた昇降フレームと、この昇降フレームを昇降させる昇降シリンダと、前記昇降フレームの上部にピンを介して上下スイング可能に取付けたスイングアームと、このスイングアームに連結した受け枠と、この受け枠に載せたテールゲートを掛け止めるため受け枠の上部に突出させたフック部と、前記受け枠を前記ピン回りに傾動させるべく受け枠と昇降フレームとの間に渡した傾動シリンダと、昇降フレームから水平に延ばしたハンドルとで構成したことを特徴とする。
【０００８】
受け枠にテールゲートを載せる。傾動シリンダを作動させることで、受け枠を略水平から略縦向きまで傾動させる。受け枠を立てた場合にはフック部がテールゲートの落下を防止する。加えて、昇降シリンダの作動により、受け枠の床からの高さを任意に調整することができる。
従って、テールゲートを略水平にして運搬すること並びに略縦向きにしてコンベア装置に受け渡す又はコンベア装置から受け取ることが、できる。
【０００９】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図１（ａ）〜（ｄ）は本発明に係る自動車車体の組立方法の説明図である。
（ａ）は、テールゲート１１、ドア１２、１２及び車体本体１４とからなる塗装済み車体１０を示し、この車体１０を、矢印▲１▼の如く低速で車体組立ラインに沿って前進させながら、車体１０からテールゲート１１及びドア１２、１２を取外す。ドア１２、１２に関する以降の説明は省略する。
【００１０】
（ｂ）において、後部開口１５、ドア開口１６、１６から備品を車内へ搬入し、これらの開口１５、１６、１６から作業員が車内へ出入りすることにより、組付けを実施する。
【００１１】
一方、（ｃ）において、単体状のテールゲート１１にハーネス組付け等の小組を実施する。この小組作業は、テールゲート１１の前後、左右、上下から任意の姿勢で実施できるので、極めて容易になり、作用能率が向上する。
（ｄ）において、内装済みの車体本体１４に、小組済みのテールゲート１１を取付ける。
【００１２】
以上の組立方法によれば、テールゲート１１を備えた車体１０おいては、テールゲート１１を取外した状態で、車体本体１４の内装を実施するので、テールゲート１１を外した後に生ずる後部開口１５から備品を搬入することも可能となり、内装作業が容易になる。
並行して、単体状のテールゲート１１に小組を施すことができ、この小組作業も容易になる。従って、車体組立ラインの作業性を大幅に向上させることができる。
【００１３】
加えて、図（ｃ）を（ｂ）に並行して実施することを特徴とする。
車体組立ラインでは、混合生産と称して、多種の車体を流すことが普通に行われる。混合生産の場合は最も工数の掛かる車両が処理できるように作業員が配置される。この結果、少工数車体に対しては作業員が余剰となり、無駄が発生する虞がある。
【００１４】
しかし、本発明のように、車体組立ライン（（ａ）→（ｂ）→（ｄ）に相当）に平行にゲート小組ライン（（ｃ）に相当）を配置し、このゲート小組ラインでテールゲートの小組を実施するようにし、少工数車体組立時には余剰作業員をゲート小組ラインに回せるようにした。この結果、無駄の発生を未然に防止することができる。
【００１５】
以上の組立方法を実施するには、この方法に適した治具、機構又は装置が必要となる。以下、本発明の組立方法を実施するのに好適な治具、機構又は装置の具体例を説明する。
【００１６】
図２は本発明に係る車体組立ラインの要部斜視図であり、本発明方法を実施するために、テールゲート把持具２０、テールゲート搬送機構５０、テールゲート台車８０及びテールゲートコンベア装置１１０を準備した。
【００１７】
また、５１、５１は車体組立ラインの上方に、車体本体１４の移動方向に延ばした一対の長手レールであり、５３は長手レール５１．５１に走行可能に渡したライン方向移動フレームであり、５４はライン直角方向（クロス方向と記す。）へ移動可能にライン方向移動フレーム５３に載せたクロス方向移動フレームであり、５５はクロス方向移動フレーム５４に走行方向へ移動可能に取付けたサブ移動フレームであり、これらは全てテールゲート搬送機構５０の構成要素となる。
【００１８】
なお、作図の都合で長手レール５１、５１にライン方向移動フレーム５３が載り、このライン方向移動フレーム５３にクロス方向移動フレーム５４が載っているが、後述の詳細な図では、長手レール５１、５１にライン方向移動フレーム５３を吊下げ、このライン方向移動フレーム５３にクロス方向移動フレーム５４を吊下げた。
【００１９】
図中、２０１、２０２、２０３及び２０４は、テールゲート分離工程作業場において長手レール５１に取付けられたスイッチ紐である。（２０８）〜（２１１）は、テールゲート結合工程作業場において長手レール５１に取付けられたスイッチ紐である。２０５はスイッチボックスであり、これらの作用は後述する。
【００２０】
次に、テールゲート把持具２０、テールゲート搬送機構５０、テールゲート台車８０の具体的構造及び作用を順に詳しく説明する。
図３は本発明に係るテールゲート把持具の側面図であり、テールゲート把持具２０は、テールゲート１１の窓枠下部１１ａに嵌める上部Ｕ字ブロック２１と、この上部Ｕ字ブロック２１を支える上部アーム２２と、この上部アーム２２を支える上部縦ビーム２３と、この上部縦ビーム２３の下部側面に設けたベアリングブロック２４と、このベアリングブロック２４に上下移動可能に挿入した下部縦ビーム２５と、この下部縦ビーム２５の下端から延ばした下部アーム２６と、テールゲート１１の下辺１１ｂに嵌めるために前記下部アーム２６に取付けた下部Ｕ字ブロック２７とを備える。
【００２１】
図４は本発明に係るテールゲート把持具の正面図であり、テールゲート把持具２０は、左右一対の上部Ｕ字ブロック２１、２１、上部アーム２２、２２、上部縦ビーム２３、２３、ベアリングブロック２４、２４、下部縦ビーム２５、２５、下部アーム２６、２６、下部Ｕ字ブロック２７、２７を備えるとともに、上部縦ビーム２３、２３間に渡したクロスメンバ３１、３２にカプラー３３を備え、このカプラー３３に中央孔３４及び位置決め孔３５・・・を備え、クロスメンバ３２に図面表裏方向へスイング可能に爪部材３６及びこの爪部材３６を図面奥へ付勢するトーションばね３７を備え、下部縦ビーム２５、２５の上端間に渡したクロスメンバ３８及び、ベアリングブロック２４、２４間に渡したクロスメンバ３９を備え、これらのクロスメンバ３８、３９間に渡したクランプ機構４０を備える。クランプ機構４０は詳細を後述する。
【００２２】
図５は図４の５矢視図であり、想像線で示すクロスメンバ３８が、矢印▲２▼の如く移動すると実線で示す爪部材３６は、想像線の位置までスイングする。クロスメンバ３８が実線の位置に達したら、爪部材３６は実線の位置に戻る。この後は爪部材３６の爪部３６ａの作用で、クロスメンバ３８が下がることはない。すなわち、図３において、把持時にはクロスメンバ３８の下降動を爪部材３６で阻止することができるため、爪部材３６はロック部材として働く。ロックを解消するには人手で爪部材３６を持上げれば良い。
【００２３】
図６（ａ）、（ｂ）は図４の６矢視図兼クランプ機構の作用図である。
（ａ）によりクランプ機構４０を説明すると、クランプ機構４０は、クロスメンバ３９に取付けた支持ピース４１と、この支持ピース４１にスイング可能に取付けた第１スイング部材４２と、この第１スイング部材４２にスイング可能に取付けた第２スイング部材４３と、この第２スイング部材４３に取付けた連結ロッド４４と、前記第１スイング部材４２を人為的にスイングさせる操作レバー４５とからなる。
【００２４】
第１スイング部材４２は一端を支持ピース４１に連結し、他端に前記操作レバー４５を取付け、この様な第１スイング部材４２の中央に第２スイング部材４３の一端を取付け、第２スイング部材４３の他端に連結ロッド４４の一端を取付ける。この連結ロッド４４の他端は図４に示すとおりにクロスメンバ３８に固定する。
【００２５】
図６（ｂ）において、操作レバー４５を想像線の位置から図時計回りに回すと、第１スイング部材４２が時計回りにスイングし、この結果、第２スイング部材４３並びに連結ロッド４４が図上方へ移動する。図４において、連結ロッド４４が上方へ移動すればクロスメンバ３８と共に下部縦ビーム２５、２５が上昇する。これらの動作は、図３において想像線で示す下部Ｕ字ブロック２７が、実線の位置へ上昇してテールゲート１１の下辺１１ｂに嵌合することを意味する。
【００２６】
図７（ａ）、（ｂ）は本発明に係るテールゲート把持具の取付け要領図である。
（ａ）において、テールゲート１１は僅かに開いた状態にしておく。そして、作業員は、上部Ｕ字ブロック２１、２１を窓枠下部１１ａに掛けることで、テールゲート把持具２０をテールゲート１１に仮置きする。当然のことながら下部Ｕ字ブロック２７、２７はテールゲート１１の下辺１１ｂに干渉しない位置（下方位置）にある。
【００２７】
次に、作業員は操作レバー４５を引き上げる。これにより、下部Ｕ字ブロック２７、２７は上昇する。
（ｂ）は、上・下Ｕ字ブロック２１、２１、２７、２７でテールゲート１１を挟持した状態を示す。以降、爪部材３６のロック作用により、テールゲート把持具２０がテールゲート１１から外れる虞はない。
なお、テールゲート把持具２０の上部のカプラー３３は、テールゲート１１に倣って傾斜しており、このカプラー３３は次に述べるテールゲート搬送機構５０との接点になる部品である。
【００２８】
図８は本発明に係るテールゲート搬送機構の側面図であり、テールゲート搬送機構５０は、長手レール５１と、この長手レール５１にローラ５２・・・を介して走行可能に取付けたライン方向移動フレーム５３と、このライン方向移動フレーム５３にライン直角方向（図面表裏方向）へ移動可能に取付けたクロス方向移動フレーム５４と、このクロス方向移動フレーム５４に移動可能に取付けたサブ移動フレーム５５と、このサブ移動フレーム５５に取付けた昇降シリンダ５６と、昇降シリンダ５６のピストンロッド５７に吊下げた昇降基台５８と、この昇降基台５８に水平軸５９を介して取付けたチャック６１と、チャック６１を作動させるために水平軸５９に取付けたスイッチ２００とを、基本とする機構である。
【００２９】
６３は操作バーであり、水平軸５９を回転させる部材であり、これによりチャック６１の姿勢を変えることができる。６４は扇形ブレーキ板であり、水平軸５９に固定した部材である。６５はブレーキであり、扇形ブレーキ板６４を静止させる部材である。
【００３０】
６６はサブ移動フレーム５５を走行させるロッドレスシリンダ、６７はクロス方向移動フレーム５４を走行させるロッドレスシリンダ、６８はライン方向移動フレーム５３を走行させるモータである。
【００３１】
２０５はスイッチボックス、２０６はダンパーシリンダである。
２０７はロッドレスシリンダ６６の係合ロッドであり、サブ移動フレーム５５を強制移動する部材である。
【００３２】
図９は本発明に係るテールゲート機構の正面図であり、長手レール（図８符号５１）は省略した。
ここで、ライン方向移動フレーム５３は図面表裏方向に移動し、このフレーム５３に沿ってクロス方向移動フレーム５４が図面左右方向に移動し、このクロス方向移動フレーム５４に沿ってサブ移動フレーム５５が図面表裏方向へ移動し、このサブ移動フレーム５５に昇降基台５８が昇降可能に吊下げられいることを示す。６９、６９は昇降ガイドであり、これらの昇降ガイド６９、６９の平行化作用により、１本の昇降シリンダ５６で、昇降基台５８を揺れることなく昇降させることができる。
【００３３】
図１０（ａ）、（ｂ）は本発明で採用したチャックとカプラーの説明図である。
（ａ）において、チャック６１は、小さなシリンダユニット７１と、これのピストンロッド７２と、このピストンロッド７２に設けた先尖りテーパ部７３と、シリンダユニット７１からピストンロッド７２を囲うように延ばした筒体７４と、この筒体７４から延ばした位置決めピン７５・・・と、筒体７４の先端に嵌めたボール７６・・・とからなる。
【００３４】
そして、作業員は位置決めピン７５、７５を、位置決め孔３５、３５に挿入する要領で、筒体７４を中央孔３４に挿入する。
（ｂ）において、作業員が前記水平軸５９に取付けられているスイッチ２００（図８参照）を押釦することにより、シリンダユニット７１を作動させてピストンロッド７２を前進（図では下降）させる。すると、テーパ部７３がボール７６．７６を径外方へ押出し、ボール７６、７６が中央孔３４の周面を押圧する。この結果、チャック６１はカプラー３３に強く結合する。シリンダユニット７１を逆作動させれば、カプラー３３からチャック６１を外すことができる。
【００３５】
図１１（ａ）、（ｂ）は本発明に係るテールゲート台車の側面図及び部分拡大図である。
（ａ）において、テールゲート台車８０は、車輪としてのボールベアリング８１・・・を備える台車ベース８２と、この台車ベース８２に立てた支柱８３と、この支柱８３に付設した縦レール８４と、このレール８４に昇降可能に取付けた昇降フレーム８５と、この昇降フレーム８５を昇降させる昇降シリンダ８６と、前記昇降フレーム８５の上部にピン８７を介して上下スイング可能に取付けたスイングアーム８８と、このスイングアーム８８に連結した受け枠８９と、この受け枠８９の上部に突出させたフック部９１と、この受け枠８９をピン８７回りに傾動させるべく受け枠８９と昇降フレーム８５との間に渡した傾動シリンダ９２と、昇降フレーム８５の上部から水平に延ばしたループハンドル９３とからなる。９４、９５は昇降シリンダ８６、傾動シリンダ９２の操作ボタンである。
【００３６】
（ｂ）は（ａ）のｂ部拡大図であり、昇降フレーム８５に連結ブラケット９６を取付け、この連結ブラケット９６にピン９７を介して昇降シリンダ８６（（ａ）、参照）のピストンロッド９８に連結する。この結果、ピストンロッド９８を上下させることで、昇降フレーム８５を昇降させることができる。なお、縦レール８４にガイドブラケット９９を摺動自在に嵌め、このガイドブラケット９９に昇降フレーム８５を取付けたので、前記昇降動作は円滑となる。
【００３７】
図１２（ａ）は図１１の１２矢視図、図１２（ｂ）は（ａ）のｂ矢視図である。
（ａ）において、台車ベース８２に左右２本の支柱８３、８３を立て、これらに昇降フレーム８５、８５を沿わせ、スイングアーム８８、８８を介して縦長矩形枠状の受け枠８９を支え、この受け枠８９を傾動シリンダ９２で図面表裏方向へ傾動できるように構成したことを示す。ループハンドル９３は作業員から見て左右に広げた。これは、受け枠８９にテールゲート１１（図１１参照）が載った状態で、テールゲート台車８０を旋回並びに走行させる必要があり、その際にテールゲートに触れることなく操作ができるようには考慮した結果である。同じ思想で、操作ボタン９４、９５は台車中央から最も遠い位置に配置した。
【００３８】
（ｂ）で、昇降フレーム８５、８５（（ａ）参照）間に渡したクロスメンバ１０１に支持ブロック１０２を載せ、この支持ブラケット１０２にコ字ブラケット１０３を止め、このコ字ブラケット１０３に傾動シリンダ９２の下部プレート１０４、１０４を挿入し、且つ長いボルト１０５で両者を連結する。なお、支持ブラケット１０２の奥にピストンロッド９８、傾動シリンダ９２の奥に連結ブラケット９６があるが、これらの構成、作用は図１１（ｂ）で説明したので、ここでは説明を省略する。
【００３９】
図１３は本発明に係るテールゲートコンベア装置の側面図であり、テールゲートコンベア装置１１０は、支柱１１１と、この支柱に沿わせた縦レール１１２と、この縦レール１１２に沿わせたガイドローラ１１３・・・により支柱に昇降可能に取付けた昇降部材１１４と、この昇降部材１１４に取付けたアーム部材１１５と、このアーム部材１１５に水平に取付けた短尺ハンガー支持レール１１６と、この短尺ハンガー支持レール１１６で支持される走行ローラ１１７と、この走行レール１１７から吊下げた吊下げ部材１１８と、この吊下げ部材１１８から水平に張りだした係合ロッド１１９と、前記短尺ハンガー支持レール１１６に平行に走らせたチェーンコンベア１２１と、このチェーンコンベア１２１から下げると共に前記係合ロッド１１９に係合するドッグ１２２と、この様な吊下げ部材１１８から吊下げたフック１２３及びアーム１２４と、このアーム１２４に取付けた振止めローラ１２５とからなる。
【００４０】
図１４は本発明に係るテールゲートコンベア装置の正面図である。ただし、本図ではチェーンコンベア１２１より、下位に昇降部材１１４などを示した。
チェーンコンベア１２１の奥にある長尺ハンガー支持レール１２６、１２６は、図示する如く、長さＬだけ欠落している。この欠落部に短尺ハンガー支持レール１１６を着脱自在に嵌めることができる。この様な欠落部分を臨む位置にドッグ解除プレート１２７ａ、１２７ｂを配置する。このドッグ解除プレート１２７ａ、１２７ｂの作用は後述する。
【００４１】
一方、昇降部材１１４を図示せぬ昇降手段で縦レール１１２、１１２並びに支柱１１１に沿って昇降させることで、想像線で示すテールゲート１１を昇降させることができる。この際にアーム１２４、１２４の先に付けた振止めローラ１２５、１２５の振止め作用により、テールゲート１１の振れを効果的に防止することができる。
【００４２】
そして、昇降部材１１４などを上昇させることにより、長尺ハンガー支持レール１２６、１２６間に短尺ハンガー支持レール１１６を一直線に並べれば、チェーンコンベア１２１のドッグ１２２の作用で、吊下げ部材１１８、係合ロッド１１９、フック１２３、アーム１２４及びテールゲート１１は、短尺ハンガー支持レール１１６から長尺ハンガー支持レール１２６へ、又はその逆に載り移らせることができる。この結果、テールゲート１１を取外し作業場から小組作業場へ、小組作業場から取付け（再取付け）作業場へ自在に移動させることができる。
【００４３】
図１５（ａ）、（ｂ）は本発明に係るテールゲートコンベア装置のドッグの作用説明図である。
（ａ）では、チェーンコンベア１２１のドッグ１２２が係合ロッド１１９に係合しているために走行ローラ１１７並びに吊下げ部材１１８が図面表裏方向に移動させることができる。
【００４４】
チェーンコンベア１２１は一定速度で連続的に周回しているため、走行ローラ１１７並びに吊下げ部材１１８を止めるには、次の要領による。すなわち、シリンダユニット１２８ａ、１２８ｂのピストンロッド１２９ａ、１２９ｂに前記ドッグ解除プレート１２７ａ、１２７ｂを取付けておき、ピストンロッド１２９ａ、１２９ｂを前進させることで、ドッグ解除プレート１２７ａ、１２７ｂをチェーンコンベア１２１の下に差入れる。すると、ドッグ１２２はドッグ解除プレート１２７ａ、１２７ｂにより図面表裏方向にスイングする。
【００４５】
（ｂ）はドッグ１２２がスイングした状態を示す。この状態ではドッグ１２２は係合ロッド１１９から離れ、ドッグ解除プレート１２７ａ、１２７ｂ上を通過する。この結果、ドック解除プレート１２７ｂにより走行ローラ１１７並びに吊下げ部材１１８を短尺ハンガー支持レール１１６に留めることができる。また、後続の走行ローラ１１７並びに吊下げ部材１１８はドック解除プレート１２７ａにより長尺ハンガー支持レール１２６に留めることができる。
すなわち、（ａ）、（ｂ）により、走行ローラ１１７並びに吊下げ部材１１８を走行状態又は非走行状態の何れかに切換えることができる。
【００４６】
本発明に係る車体の組立方法を総合的に説明する。
先ず、図８において、モータ６８は停止して空転可能とし、ロッドレスシリンダ６６は、その係合ロッド２０７とダンパーシリンダ２０６によりサブ移動フレーム５５を位置決め把持した状態にある。また、ブレーキ６５はロック（制動）状態にある。テールゲート搬送機構５０は、源位置にある。源位置とは、図２において、ライン方向移動フレーム５３が長手レール５１の基端側の位置で且つクロス方向移動フレーム５４がロッドレスシリンダ６７（図９参照）により車体組立ライン上にあることを意味する。
【００４７】
図１６（ａ）〜（ｃ）は本発明に係るテールゲート把持具取付けからテールゲート水平開までの作用図である。
（ａ）にて、作業者（図示せず。以下同じ）が車体本体１４に閉止状態で取付けられているテールゲート１１にテールゲート把持具２０取付ける。
【００４８】
この状態で作業者が長手レール５１に取付けられたスイッチ紐２０１（図２参照）を引く。これににより、図８において、ロッドレスシリンダ６６及びブレーキ６５がフリーの状態になり、作業者が操作バー６３を把持して前記昇降シリンダ５６のピストンロッド５７先端に配設された前記昇降基台５８を下降させる。
【００４９】
図１６（ｂ）に戻って、次いで作業者が昇降基台５８に配設されたチャック６１を水平軸５９回りに回すことで、カプラー３３に臨ませ、カプラー３３へ挿入する。
次いで前記スイッチ２００（図９参照）を押釦することにより小シリンダユニット７１（図１０参照）を作動させて、チャック６１とカプラー３３を結合する。
【００５０】
次いで図２にて、作業者が長手レール５１に取付けられたスイッチ紐２０２を引くことにより下記作動が連続して行われる。まず昇降シリンダ５６が収縮し、これにより車体本体１４に取付けられたテールゲート１１は開放状態となる（図１６（ｃ）参照）。この状態でテールゲート搬送機構５０のライン方向移動フレーム５３から下は、源位置から長手レール５１に沿って搬送コンベアによって搬送される車体本体１４に追従して、移動する。
【００５１】
図１７（ａ）、（ｂ）は本発明に係るテールゲート取外しからテールゲート搬送開始までの作用図である。
（ａ）で、作業者がテールゲート１１を車体本体１４に締結しているヒンジボルト１３２を取外す。これにより、（ｂ）のごとく車体本体１４とテールゲート１１は分離状態となり、車体本体１４のみ車体組立ラインの搬送コンベアに沿って前進する。
次いで、図２において作業者はライン方向移動フレーム５３に取付けられたスイッチボックス２０５の押釦を押すことにより下記作動が連続して行われる。
【００５２】
図８において、まず、ブレーキ６５がロック（制動）状態となり、水平軸５９の回転が規制される。更に、上記状態でロッドレスシリンダ６６が作動し、係合ロッド２０７によりサブ移動フレーム５５をダンパーシリンダ２０６の方向に移動させ、係合ロッド２０７とダンパーシリンダ２０６によりサブ移動フレーム５５を位置決め把持する。次いでモータ６８が作動して、テールゲート搬送機構５０のライン方向移動フレーム５３から下が、長手レール５１に沿って源位置に復帰する。次いでロッドレスシリンダ６７が作動し、ロッドレスシリンダ６７の作動ロッドに連結されている前記クロス方向移動フレーム５４を車体組立ライン脇に待機させたテールゲート台車８０（図２参照）上に移動する。
【００５３】
次に作業者が長手レール５１に取付けられたスイッチ紐２０３（図２参照）を引くことにより、図８に示す前記昇降シリンダ５６、ロッドレスシリンダ６６及びブレーキ６５がフリーの状態となる。すなわちテールゲート把持具２０は、サブ移動フレーム５５を介して垂直方向及びライン方向に移動自在に、且つ、水平軸５９回りに回転自在に支持される。
次に作業者が操作バー６３を把持して前記昇降シリンダ５６のピストンロッド５７先端に配設された前記昇降基台５８を下降させる。
【００５４】
図１８（ａ）〜（ｃ）は本発明に係るテールゲート搬送末期からテールゲート姿勢修正までの作用図である。
（ａ）で、テールゲート１１の開口縁をフック部９１に掛ける要領で、略水平にした受け枠８９にテールゲート１１を預ける。
【００５５】
次に前記スイッチ２００（図９参照）を押釦することにより図１０（ａ）に示すシリンダユニット７１を作動させ、そのピストンロッド７２を後退させてチャック６１とカプラー３３の係合を解除する。
【００５６】
次いで長手レール５１に取付けられたスイッチ紐２０４（図２参照）を引くことにより下記動作が継続して行われる。
図８において、まず、昇降シリンダ５６を収縮させる（図１８（ｂ）も参照）と同時にブレーキ６５をロック状態とし、昇降シリンダ５６が収縮端に達すると、ロッドレスシリンダ６６が作動し、係合ロッド２０７によりサブ移動フレーム５５をダンパーシリンダ２０６の方向に移動させ、係合ロッド２０７とダンパーシリンダ２０６によりサブ移動フレーム５５を位置決め把持する。この状態で、ロッドレスシリンダ６７を作動させることによりロッドレスシリンダ６７の作動ロッドに締結されている前記クロス方向移動フレーム５４を、図２に示す車体組立ライン脇に待機させたテールゲート台車８０上から車体組立ライン上の源位置に復帰させる。
【００５７】
図１８（ｃ）にて、受け枠８９を略水平から略垂直まで傾動させ、作業員の手でテールゲート１１からテールゲート把持具２０を外す。テールゲート１１は略垂直であるから取外し作業は容易である。
【００５８】
図１９（ａ）、（ｂ）は本発明に係るテールゲート旋回からテールゲートコンベア装置に移載するまでの作用図である。
（ａ）にて、テールゲート台車８０を水平旋回させ、ループハンドル９３が後方になるようにする。そして、昇降シリンダを作動させて、テールゲート１１を上昇させる。なお、この上昇は次のコンベア装置への移載に備えた行為であり、何時行っても良い。不要であれば上昇を省いても良い。
【００５９】
（ｂ）にて、作業員はループハンドル９３を押しながらテールゲート台車８０を前進させ、テールゲート１１の開口内にテールゲート搬送装置１１０のフック１２３を挿入し、次いで昇降シリンダを作動させてテールゲート１１をテールゲート台車８０のフック部９１からテールゲート搬送装置１１０のフック１２３へ移載し、その後、台車８０を素早く後退させる。この様な迅速な操作を実施するには、本実施例のようにワーク（テールゲート１１）が前で操作ハンドル（ループハンドル９３）が後ろにあることが望ましい。作業員が前方を視認しながら作業を行うことができるからである。
これによりテールゲート分離の１サイクルが完了する。
【００６０】
次にテールゲート１１を車体本体１４に取付けるときついて説明する。なお、図面的には不正確になるが、便利なので図１９をも説明に使う。
【００６１】
図８に示すモータ６８は停止して空転可能とし、ロッドレスシリンダ６６は、その係合ロッド２０７とダンパーシリンダ２０６によりサブ移動フレーム５５を位置決め把持した状態にある。また、ブレーキ６５はロック状態になる。テールゲート搬送機構５０は、源位置にある。源位置とは、図２においてライン方向移動フレーム５３が長手レール５１の基端側の位置で且つクロス方向移動フレーム５４がロッドレスシリンダ６７により車体組立ライン脇に待機させたテールゲート台車８０上にあることを意味する。
【００６２】
次に図１９（ｂ）にて、作業員は操作ボタン９５を押釦し、傾動シリンダ９２を作動させて、受け枠８９（ただし空の受け枠８９）を略水平状態から略垂直状態まで傾動させ、ループハンドル９３を押しながらテールゲート台車８０を前進させ、操作ボタン９４を押釦し、昇降シリンダ８６（図１１参照）を伸長させ、テールゲート１１をテールゲート搬送装置１１０のフック１２３からフック部９１に移載後、台車８０を素早く後退させる。
【００６３】
図１９（ａ）にて、ループハンドル９３を引きながらテールゲート台車８０を後退させ、テールゲート台車８０を水平回転し、ループハンドル９３が前方になるようにする。そして作業員は操作ボタン９５を押釦し、傾動シリンダ９２を作動させて、受け枠８９を略垂直状態から略水平状態まで傾動させ、ループハンドル９３を押しながらテールゲート台車８０を前進させ、操作ボタン９４を押釦し、昇降シリンダ８６（図１１参照）を収縮させる。
【００６４】
この状態で作業員が長手レール５１に取付けられたスイッチ紐２０８（図２参照）を引くことにより、図８に示すロッドレスシリンダ６６、昇降シリンダ５６及びブレーキ６５がフリーの状態となり、作業者が操作バー６３を把持して前記昇降シリンダ５６のピストンロッド５７先端に配設された前記昇降基台５８を下降させる。
次いで作業者が昇降基台５８に配設されたチャック６１を水平軸５９回りに回すことで、図１０（ａ）、（ｂ）によりカプラー３３に臨ませ、カプラー３３へ挿入する。
【００６５】
次いで前記スイッチ２００（図９参照）を押釦することにより図１０のシリンダユニット７１を作動させて、チャック６１とカプラー３３を結合する。
【００６６】
次いで長手レール５１に取付けられたスイッチ紐２０９（図２参照）を引くことにより下記作動が連続して行われる。図８において、まず、昇降シリンダ５６を収縮させると同時にブレーキ６５をロック状態とし、昇降シリンダ５６が収縮端に達すると、ロッドレスシリンダ６６が作動し、係合ロッド２０７によりサブ移動フレーム５５をダンパーシリンダ２０６の方向に移動させ、係合ロッド２０７とダンパーシリンダ２０６によりサブ移動フレーム５５を位置決め把持する。
【００６７】
この状態で、ロッドレスシリンダ６７（図９参照）を作動させることによりロッドレスシリンダ６７の作動ロッドに締結されている前記クロス方向移動フレーム５４を車体組立ライン脇に待機させたテールゲート台車８０（図２参照）上から車体組立ライン上に移動させる。
【００６８】
次いで長手レール５１に取付けられたスイッチ紐２１０（図２参照）を引くことにより、図８に示すロッドレスシリンダ６６及びブレーキ６５がフリーの状態となり作業者が操作バー６３を把持して、ライン方向移動フレームを移動させ、テールゲート１１を車体本体１４に追従させる。
【００６９】
次いで長手レール５１に取付けられたスイッチ紐２１１（図２参照）を引くことによりモータ６８を作動させ、この状態で作業者は前記車体本体１４に追従状態のテールゲート１１を車体本体１４の取付け位置に位置合わせする。
【００７０】
図２０は本発明に係るヒンジボルト及びダンパーの取付け図であり、テールゲート１１を車体本体１４の取付け位置に位置合わせした状態で、ヒンジボルト１３２及びダンパー２１３により車体本体１４とテールゲート１１を結合する。
【００７１】
次いで、図８で作業者がスイッチボックス２０５の押釦を押すことにより下記作動が連続して行われる。まず、シリンダユニット７１（図１０参照）が作動し、チャック６１とカプラー３３の結合を解除し、次いでブレーキ６５がロック状態となり、水平軸５９の回転が規制される。更に上記状態でロッドレスシリンダ６６が作動し、係合ロッド２０７によりサブ移動フレーム５５をダンパーシリンダ２０６の方向に移動させ、係合ロッド２０７とダンパーシリンダ２０６によりサブ移動フレーム５５を位置決め把持する。
【００７２】
次いでモータ６８が作動して、テールゲート搬送機構５０のライン方向移動フレーム５３から下が、長手レール５１に沿って源位置に復帰する。次いでロッドレスシリンダ６７が作動し、ロッドレスシリンダ６７の作動ロッドに連結されている前記クロス方向移動フレーム５４を車体組立ライン脇に待機させたテールゲート台車８０（図２参照）上に移動する。テールゲート１１は作業者により閉じられた後、テールゲート１１よりゲート把持具２０を取外す。
これによりテールゲート結合の１サイクルが完了する。
【００７３】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項１では、受け枠にテールゲートを載せる。傾動シリンダを作動させることで、受け枠を略水平から略縦向きまで傾動させる。受け枠を立てた場合にはフック部がテールゲートの落下を防止する。加えて、昇降シリンダの作動により、受け枠の床からの高さを任意に調整することができる。
従って、テールゲートを略水平にして運搬すること並びに略縦向きにしてコンベア装置に受け渡す又はコンベア装置から受け取ることが、できる。
この結果、テールゲートの運搬が容易となり、作業員の負担を大幅に軽減でき、自動車の組立性を大いに高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る自動車車体の組立方法の説明図
【図２】本発明に係る車体組立ラインの要部斜視図
【図３】本発明に係るテールゲート把持具の側面図
【図４】本発明に係るテールゲート把持具の正面図
【図５】図４の５矢視図
【図６】図４の６矢視図兼クランプ機構の作用図
【図７】本発明に係るテールゲート把持具の取付け要領図
【図８】本発明に係るテールゲート搬送機構の側面図
【図９】本発明に係るテールゲート機構の正面図
【図１０】本発明で採用したチャックとカプラーの説明図
【図１１】本発明に係るテールゲート台車の側面図
【図１２】図１１の１２矢視図
【図１３】本発明に係るテールゲートコンベア装置の側面図
【図１４】本発明に係るテールゲートコンベア装置の正面図
【図１５】本発明に係るテールゲートコンベア装置のドッグの作用説明図
【図１６】本発明に係るテールゲート把持具取付けからテールゲート水平開までの作用図
【図１７】本発明に係るテールゲート取外しからテールゲート搬送開始までの作用図
【図１８】本発明に係るテールゲート搬送末期からテールゲート姿勢修正までの作用図
【図１９】本発明に係るテールゲート旋回からテールゲートコンベア装置に移載するまでの作用図
【図２０】本発明に係るヒンジボルト及びダンパーの取付け図
【符号の説明】
１０…車体、１１…テールゲート、１１ａ…テールゲートの窓枠下部、１１ｂ…テールゲートの下辺、１４…車体本体、８０…テールゲート台車、８２…台車ベース、８３…支柱、８４…縦レール、８５…昇降フレーム、８６…昇降シリンダ、８７…ピン、８８…スイングアーム、８９…受け枠、９１…フック部、９２…傾動シリンダ、９３……ループハンドル。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a tailgate bogie suitable for carrying a tailgate of an automobile.
[0002]
[Prior art]
As a car represented by a passenger car, a two-door type vehicle having doors on the left and right sides of the vehicle body, a four-door type vehicle, and a five-door type vehicle having a tailgate on the rear surface of the vehicle body are mainly put to practical use.
These vehicles are painted on a painting line, then moved to a vehicle body assembly line, where a door is removed, vehicle interior equipment is carried in through a door opening, and vehicle interior equipment is mounted on a vehicle body. Thereafter, an assembly method of reattaching the door is adopted.
[0003]
The same applies to a five-door type vehicle equipped with a tailgate. With the tailgate attached to the vehicle body, the vehicle interior equipment is carried in through the door opening, and the vehicle interior equipment is mounted on the vehicle body.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
If it is considered that the tailgate is separated from the vehicle body and transported by itself, transporting the tailgate with a general bogie has the following disadvantages.
In order to transport the tailgate over a long distance, it is necessary to entrust the tailgate to a conveyor device. In the conveyor device, however, the tailgate needs to be in a suspended posture, that is, in a vertical orientation. On the other hand, when transporting by trolley, the tailgate needs to be mounted horizontally.
[0005]
This tailgate attitude change must be performed by the operator's hand, which increases the burden on the operator. Alternatively, if the attitude of the tailgate is changed using equipment such as a reversing machine, equipment costs increase.
For these reasons, there is a problem in transporting the tailgate with a general bogie.
[0006]
Accordingly, an object of the present invention is to provide a bogie having a function capable of changing the attitude of a tailgate.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, claim 1 is a truck dedicated to a tailgate for transporting a tailgate alone detached from a vehicle body, and the truck is provided with a truck base having wheels and a truck base. An upright column, an elevating frame mounted on the column so as to be able to move up and down, an elevating cylinder for elevating the up and down frame, a swing arm mounted on an upper portion of the elevating frame via pins to be able to swing up and down, and this swing arm , A hook protruding above the receiving frame for latching the tailgate placed on the receiving frame, and a receiving frame and an elevating frame for tilting the receiving frame around the pin. And a handle extending horizontally from the lifting frame.
[0008]
Place the tailgate in the receiving frame. By operating the tilt cylinder, the receiving frame is tilted from substantially horizontal to substantially vertical. When the receiving frame is erected, the hook prevents the tailgate from falling. In addition, the height of the receiving frame from the floor can be arbitrarily adjusted by the operation of the lifting cylinder.
Therefore, it is possible to carry the tailgate substantially horizontally and to transfer it to the conveyor device or to receive it from the conveyor device substantially vertically.
[0009]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
An embodiment of the present invention will be described below with reference to the accompanying drawings. The drawings should be viewed in the direction of reference numerals.
1 (a) to 1 (d) are explanatory diagrams of a method of assembling an automobile body according to the present invention.
(A) shows a painted vehicle body 10 including a tailgate 11, doors 12, 12, and a vehicle body 14, and the vehicle body 10 is advanced along a vehicle body assembly line at a low speed as indicated by an arrow (1). The tailgate 11 and the doors 12, 12 are removed from the vehicle body 10. The following description regarding the doors 12 and 12 will be omitted.
[0010]
In (b), the equipment is carried into the vehicle through the rear opening 15 and the door openings 16, 16, and the worker enters and exits the vehicle through these openings 15, 16, 16 to perform the assembling.
[0011]
On the other hand, in (c), a small group such as a harness is mounted on the single tailgate 11. This small group work can be performed in any posture from the front, rear, left, right, and top and bottom of the tailgate 11, so that it becomes extremely easy and the operation efficiency is improved.
In (d), the assembled small tailgate 11 is attached to the vehicle body 14 already installed.
[0012]
According to the above assembling method, in the vehicle body 10 having the tailgate 11, the interior of the vehicle body 14 is implemented with the tailgate 11 removed, so that the rear opening 15 generated after the tailgate 11 is removed. It is also possible to carry in equipment from the inside, and interior work becomes easy.
At the same time, a small group can be formed on the tailgate 11 in a single body, and this small group operation is also facilitated. Therefore, the workability of the vehicle body assembly line can be greatly improved.
[0013]
In addition, FIG. 13C is characterized in that it is performed in parallel with FIG.
In a vehicle body assembly line, it is common practice to flow various kinds of vehicle bodies, which is called mixed production. In the case of mixed production, workers are arranged so that the vehicle requiring the most man-hours can be processed. As a result, there is a possibility that the number of workers becomes excessive for the vehicle body with a small number of man-hours, causing waste.
[0014]
However, as in the present invention, a gate sub-assembly line (corresponding to (c)) is arranged in parallel with the vehicle body assembly line (corresponding to (a) → (b) → (d)), and the gate In order to assemble the car body with a small number of man-hours, surplus workers can be turned to the gate small-assembly line. As a result, waste can be prevented from occurring.
[0015]
In order to carry out the above assembling method, a jig, a mechanism or a device suitable for this method is required. Hereinafter, specific examples of jigs, mechanisms, or devices suitable for carrying out the assembling method of the present invention will be described.
[0016]
FIG. 2 is a perspective view of a main part of the vehicle body assembly line according to the present invention. In order to carry out the method of the present invention, the tailgate gripper 20, the tailgate transport mechanism 50, the tailgate carriage 80, and the tailgate conveyor device 110 are used. Got ready.
[0017]
Reference numerals 51 and 51 denote a pair of longitudinal rails extending in the direction of movement of the vehicle body 14 above the vehicle body assembly line, 53 denotes a line direction moving frame which is movably passed over the longitudinal rail 51.51, and 54 Is a cross direction moving frame mounted on the line direction moving frame 53 so as to be movable in a direction perpendicular to the line (referred to as a cross direction), and 55 is a sub moving frame mounted on the cross direction moving frame 54 so as to be movable in the running direction. These are all components of the tailgate transport mechanism 50.
[0018]
Note that the line-direction moving frame 53 is mounted on the longitudinal rails 51 and 51 for convenience of drawing, and the cross-direction moving frame 54 is mounted on the line-direction moving frame 53. However, in the detailed drawings described later, the longitudinal rails 51 and 51 are illustrated. , The cross direction moving frame 54 is hung on the line direction moving frame 53.
[0019]
In the figure, 201, 202, 203 and 204 are switch strings attached to the longitudinal rail 51 in the tailgate separation process work place. (208) to (211) are switch cords attached to the longitudinal rails 51 in the tailgate joining process work place. Reference numeral 205 denotes a switch box, and these operations will be described later.
[0020]
Next, the specific structures and operations of the tailgate gripper 20, the tailgate transport mechanism 50, and the tailgate carriage 80 will be described in detail in this order.
FIG. 3 is a side view of the tailgate gripping tool according to the present invention. The tailgate gripping tool 20 includes an upper U-shaped block 21 fitted into the window frame lower portion 11 a of the tailgate 11, and an upper portion supporting the upper U-shaped block 21. An arm 22, an upper vertical beam 23 supporting the upper arm 22, a bearing block 24 provided on a lower side surface of the upper vertical beam 23, and a lower vertical beam 25 inserted into the bearing block 24 so as to be vertically movable; A lower arm 26 extends from the lower end of the lower vertical beam 25, and a lower U-shaped block 27 attached to the lower arm 26 for fitting to the lower side 11b of the tailgate 11.
[0021]
FIG. 4 is a front view of the tailgate gripper according to the present invention. The tailgate gripper 20 includes a pair of left and right upper U-shaped blocks 21 and 21, upper arms 22 and 22, upper vertical beams 23 and 23, and a bearing block. 24, 24, lower vertical beams 25, 25, lower arms 26, 26, lower U-shaped blocks 27, 27, and cross members 31, 32 extending between the upper vertical beams 23, 23 are provided with couplers 33. The coupler 33 is provided with a center hole 34 and a positioning hole 35..., The cross member 32 is provided with a pawl member 36 and a torsion spring 37 for urging the pawl member 36 to the back of the drawing so as to be able to swing in the front and back of the drawing. A cross member 38 extends between the upper ends of the beams 25, 25 and a cross member 39 extends between the bearing blocks 24, 24. Comprising a clamping mechanism 40 which pass between Rosumenba 38 and 39. The details of the clamp mechanism 40 will be described later.
[0022]
FIG. 5 is a view taken in the direction of the arrow 5 in FIG. 4. When the cross member 38 shown by the imaginary line moves as shown by the arrow (2), the claw member 36 shown by the solid line swings to the position of the imaginary line. When the cross member 38 reaches the position indicated by the solid line, the claw member 36 returns to the position indicated by the solid line. Thereafter, the cross member 38 does not lower due to the action of the claw portion 36a of the claw member 36. That is, in FIG. 3, since the downward movement of the cross member 38 can be prevented by the claw member 36 at the time of gripping, the claw member 36 functions as a lock member. To release the lock, the claw member 36 may be manually lifted.
[0023]
6 (a) and 6 (b) are views as viewed from the direction of the arrow 6 in FIG. 4 and an operation diagram of the clamp mechanism.
The clamp mechanism 40 will be described with reference to (a). The clamp mechanism 40 includes a support piece 41 attached to the cross member 39, a first swing member 42 attached to the support piece 41 to be able to swing, and a first swing member 42. The second swing member 43 is attached to the second swing member 43 so as to be able to swing, a connecting rod 44 attached to the second swing member 43, and an operation lever 45 for artificially swinging the first swing member 42.
[0024]
One end of the first swing member 42 is connected to the support piece 41, and the operation lever 45 is attached to the other end. One end of the second swing member 43 is attached to the center of such a first swing member 42. Attach one end of a connecting rod 44 to the other end of 43. The other end of the connecting rod 44 is fixed to the cross member 38 as shown in FIG.
[0025]
In FIG. 6B, when the operation lever 45 is rotated clockwise from the position of the imaginary line, the first swing member 42 swings clockwise, and as a result, the second swing member 43 and the connecting rod 44 move upward in the figure. Move to In FIG. 4, when the connecting rod 44 moves upward, the lower vertical beams 25, 25 move up together with the cross member 38. These operations mean that the lower U-shaped block 27 shown by the imaginary line in FIG. 3 rises to the position of the solid line and fits on the lower side 11b of the tailgate 11.
[0026]
7 (a) and 7 (b) are installation procedure diagrams of the tailgate gripper according to the present invention.
In (a), the tail gate 11 is slightly opened. Then, the worker temporarily places the tailgate gripper 20 on the tailgate 11 by hanging the upper U-shaped blocks 21 and 21 on the window frame lower part 11a. As a matter of course, the lower U-shaped blocks 27, 27 are at positions (lower positions) that do not interfere with the lower side 11b of the tailgate 11.
[0027]
Next, the operator raises the operation lever 45. Thereby, the lower U-shaped blocks 27, 27 are raised.
(B) shows a state in which the tailgate 11 is held between the upper and lower U-shaped blocks 21, 21, 27, 27. Thereafter, there is no danger that the tailgate gripper 20 will come off the tailgate 11 due to the locking action of the claw member 36.
The coupler 33 on the upper part of the tailgate holder 20 is inclined following the tailgate 11, and the coupler 33 is a component to be a contact point with the tailgate transport mechanism 50 described below.
[0028]
FIG. 8 is a side view of the tailgate transport mechanism according to the present invention. The tailgate transport mechanism 50 includes a longitudinal rail 51, and a line-direction moving member movably attached to the longitudinal rail 51 via rollers 52. A frame 53, a cross-direction moving frame 54 movably attached to the line-direction moving frame 53 in a direction perpendicular to the line (front and back of the drawing), and a sub-moving frame 55 movably mounted to the cross-direction moving frame 54. An elevating cylinder 56 attached to the sub-movement frame 55, an elevating base 58 suspended from a piston rod 57 of the elevating cylinder 56, a chuck 61 attached to the elevating base 58 via a horizontal shaft 59, and a chuck 61 And a switch 200 attached to the horizontal shaft 59 to operate the switch.
[0029]
Reference numeral 63 denotes an operation bar, which is a member for rotating the horizontal shaft 59, by which the attitude of the chuck 61 can be changed. Reference numeral 64 denotes a fan-shaped brake plate, which is a member fixed to the horizontal shaft 59. A brake 65 is a member for stopping the fan-shaped brake plate 64.
[0030]
66 is a rodless cylinder for running the sub-movement frame 55, 67 is a rodless cylinder for running the cross-direction movement frame 54, and 68 is a motor for running the line-direction movement frame 53.
[0031]
205 is a switch box, and 206 is a damper cylinder.
Reference numeral 207 denotes an engagement rod of the rodless cylinder 66, which is a member for forcibly moving the sub-movement frame 55.
[0032]
FIG. 9 is a front view of a tailgate mechanism according to the present invention, in which a longitudinal rail (reference numeral 51 in FIG. 8) is omitted.
Here, the line direction moving frame 53 moves in the front and back direction of the drawing, the cross direction moving frame 54 moves in the drawing left and right direction along the frame 53, and the sub moving frame 55 moves in the drawing direction along the cross direction moving frame 54. The sub-movement frame 55 moves up and down to indicate that the elevating base 58 is hung up and down. Reference numerals 69, 69 denote elevating guides. By the parallelizing action of these elevating guides 69, 69, one elevating cylinder 56 can elevate the elevating base 58 without shaking.
[0033]
FIGS. 10A and 10B are explanatory diagrams of the chuck and the coupler employed in the present invention.
6A, a chuck 61 includes a small cylinder unit 71, a piston rod 72 thereof, a tapered tapered portion 73 provided on the piston rod 72, and a cylinder extending from the cylinder unit 71 so as to surround the piston rod 72. , A positioning pin 75 extending from the cylindrical body 74, and a ball 76 fitted to the tip of the cylindrical body 74.
[0034]
Then, the operator inserts the cylindrical body 74 into the central hole 34 in a manner of inserting the positioning pins 75, 75 into the positioning holes 35, 35.
In (b), the operator pushes a switch 200 (see FIG. 8) attached to the horizontal shaft 59 to operate the cylinder unit 71 to move the piston rod 72 forward (down in the figure). Then, the tapered portion 73 pushes the balls 76.76 outward in the radial direction, and the balls 76 press the peripheral surface of the central hole 34. As a result, the chuck 61 is strongly coupled to the coupler 33. If the cylinder unit 71 is operated in reverse, the chuck 61 can be removed from the coupler 33.
[0035]
11A and 11B are a side view and a partially enlarged view of the tailgate truck according to the present invention.
In (a), the tailgate bogie 80 includes a bogie base 82 having ball bearings 81 as wheels, a support 83 erected on the base 82, a vertical rail 84 attached to the support 83, and An elevating frame 85 attached to the rail 84 so as to be able to elevate and lower, an elevating cylinder 86 for elevating the elevating frame 85, a swing arm 88 attached to the upper part of the elevating frame 85 via a pin 87 so as to be able to swing up and down, A receiving frame 89 connected to the arm 88, a hook portion 91 protruding above the receiving frame 89, and passed between the receiving frame 89 and the elevating frame 85 to incline the receiving frame 89 around the pin 87. It comprises a tilt cylinder 92 and a loop handle 93 extending horizontally from the upper part of the lifting frame 85. Reference numerals 94 and 95 denote operation buttons for the lifting cylinder 86 and the tilting cylinder 92.
[0036]
(B) is an enlarged view of a part (b) of (a). A connecting bracket 96 is attached to the elevating frame 85, and the connecting bracket 96 is connected to a piston rod 98 of an elevating cylinder 86 (see (a)) via a pin 97. connect. As a result, the lifting frame 85 can be moved up and down by moving the piston rod 98 up and down. Since the guide bracket 99 is slidably fitted on the vertical rail 84 and the elevating frame 85 is mounted on the guide bracket 99, the elevating operation becomes smooth.
[0037]
FIG. 12A is a view taken in the direction of the arrow 12 in FIG. 11, and FIG. 12B is a view taken in the direction of the arrow b in FIG.
In (a), two right and left columns 83, 83 are erected on a bogie base 82, and elevating frames 85, 85 are arranged along these columns, and a vertically long rectangular frame-shaped receiving frame 89 is supported via swing arms 88, 88. This shows that the receiving frame 89 is configured to be tiltable in the front and rear directions of the drawing by the tilt cylinder 92. The loop handle 93 was extended right and left as viewed from the operator. This is because it is necessary to turn and run the tailgate bogie 80 with the tailgate 11 (see FIG. 11) resting on the receiving frame 89. In this case, it is necessary to operate the tailgate truck 80 without touching the tailgate. This is the result. With the same idea, the operation buttons 94 and 95 are arranged at positions farthest from the center of the bogie.
[0038]
In (b), the support block 102 is mounted on the cross member 101 passed between the lifting frames 85, 85 (see (a)), the U-shaped bracket 103 is fixed to the support bracket 102, and the tilting cylinder is attached to the U-shaped bracket 103. Insert the lower plates 104, 104 of the 92 and connect them with long bolts 105. The piston rod 98 is located behind the support bracket 102, and the connecting bracket 96 is located behind the tilt cylinder 92. The configuration and operation of these components have been described with reference to FIG.
[0039]
FIG. 13 is a side view of the tailgate conveyor device according to the present invention. The tailgate conveyor device 110 includes a support 111, a vertical rail 112 along the support, and a guide roller 113 along the vertical rail 112. .., An arm member 115 attached to the elevating member 114, a short hanger support rail 116 horizontally attached to the arm member 115, and a short hanger support rail 116 , A suspending member 118 suspended from the traveling rail 117, an engaging rod 119 extending horizontally from the suspending member 118, and running parallel to the short hanger supporting rail 116. Chain conveyor 121 and the engagement rod A dog 122 which engages the 19, the hook 123 and the arm 124 suspended from such hanging member 118, made of Futome roller 125. attached to the arm 124.
[0040]
FIG. 14 is a front view of the tailgate conveyor device according to the present invention. However, in this figure, the elevating member 114 and the like are shown below the chain conveyor 121.
The long hanger support rails 126, 126 at the back of the chain conveyor 121 are missing by a length L as shown. The short hanger support rail 116 can be removably fitted in the missing portion. The dog release plates 127a and 127b are arranged at positions facing such a missing portion. The operation of the dog release plates 127a and 127b will be described later.
[0041]
On the other hand, by raising and lowering the raising and lowering member 114 along the vertical rails 112 and 112 and the support pillar 111 by raising and lowering means (not shown), it is possible to raise and lower the tail gate 11 indicated by the imaginary line. At this time, the vibration of the tailgate 11 can be effectively prevented by the vibration-preventing action of the vibration-preventing rollers 125 attached to the ends of the arms 124.
[0042]
When the short hanger support rails 116 are arranged in a straight line between the long hanger support rails 126 by raising the elevating member 114 and the like, the suspending member 118 The rod 119, hook 123, arm 124 and tailgate 11 can be transferred from the short hanger support rail 116 to the long hanger support rail 126 or vice versa. As a result, the tailgate 11 can be freely moved from the detaching workplace to the small workplace, and from the small workplace to the mounting (reinstallation) workplace.
[0043]
FIGS. 15A and 15B are explanatory diagrams of the operation of the dog of the tailgate conveyor device according to the present invention.
In (a), since the dog 122 of the chain conveyor 121 is engaged with the engagement rod 119, the traveling roller 117 and the suspension member 118 can be moved in the front and back directions in the drawing.
[0044]
Since the chain conveyor 121 continuously circulates at a constant speed, the following procedure is used to stop the traveling roller 117 and the suspension member 118. That is, the dog release plates 127a and 127b are attached to the piston rods 129a and 129b of the cylinder units 128a and 128b, and the dog rods 129a and 129b are advanced, so that the dog release plates 127a and 127b are placed below the chain conveyor 121. Insert. Then, the dog 122 swings in the front and back directions in the drawing by the dog release plates 127a and 127b.
[0045]
(B) shows a state where the dog 122 swings. In this state, the dog 122 separates from the engagement rod 119 and passes over the dog release plates 127a and 127b. As a result, the traveling roller 117 and the suspension member 118 can be fixed to the short hanger support rail 116 by the dock release plate 127b. Further, the subsequent traveling roller 117 and the suspension member 118 can be fixed to the long hanger support rail 126 by the dock release plate 127a.
That is, according to (a) and (b), the traveling roller 117 and the suspension member 118 can be switched between the traveling state and the non-traveling state.
[0046]
A method for assembling a vehicle body according to the present invention will be comprehensively described.
First, in FIG. 8, the motor 68 is stopped so as to be able to run idle, and the rodless cylinder 66 is in a state where the sub-movement frame 55 is positioned and gripped by the engagement rod 207 and the damper cylinder 206. The brake 65 is in a locked (braking) state. The tailgate transport mechanism 50 is at the source position. The source position means that in FIG. 2, the line direction moving frame 53 is located at the base end side of the longitudinal rail 51 and the cross direction moving frame 54 is on the vehicle body assembly line by the rodless cylinder 67 (see FIG. 9). means.
[0047]
16 (a) to 16 (c) are action diagrams from attachment of the tailgate gripper to horizontal opening of the tailgate according to the present invention.
In (a), an operator (not shown; the same applies hereinafter) attaches the tailgate grip 20 to the tailgate 11 which is attached to the vehicle body 14 in a closed state.
[0048]
In this state, the operator pulls the switch string 201 (see FIG. 2) attached to the longitudinal rail 51. As a result, in FIG. 8, the rodless cylinder 66 and the brake 65 are in a free state, and the operator grasps the operation bar 63 and holds the lift base provided at the tip of the piston rod 57 of the lift cylinder 56. Lower 58.
[0049]
Returning to FIG. 16B, the operator turns the chuck 61 provided on the elevating base 58 around the horizontal axis 59 so as to face the coupler 33 and insert it into the coupler 33.
Next, the small cylinder unit 71 (see FIG. 10) is operated by pressing the switch 200 (see FIG. 9), and the chuck 61 and the coupler 33 are connected.
[0050]
Next, in FIG. 2, the following operation is continuously performed by the operator pulling the switch cord 202 attached to the longitudinal rail 51. First, the lifting cylinder 56 contracts, whereby the tailgate 11 attached to the vehicle body 14 is opened (see FIG. 16C). In this state, the tailgate transport mechanism 50 moves below the line direction moving frame 53 following the vehicle body 14 transported by the transport conveyor along the longitudinal rail 51 from the source position.
[0051]
FIGS. 17A and 17B are operation diagrams from the removal of the tailgate to the start of the tailgate conveyance according to the present invention.
In (a), the operator removes the hinge bolt 132 fastening the tailgate 11 to the vehicle body 14. As a result, the vehicle body 14 and the tailgate 11 are separated from each other as shown in (b), and only the vehicle body 14 moves forward along the conveyor on the vehicle body assembly line.
Next, in FIG. 2, the operator presses the push button of the switch box 205 attached to the line-direction moving frame 53, whereby the following operations are continuously performed.
[0052]
In FIG. 8, first, the brake 65 is locked (braking), and the rotation of the horizontal shaft 59 is restricted. Further, the rodless cylinder 66 operates in the above state, the sub-movement frame 55 is moved in the direction of the damper cylinder 206 by the engagement rod 207, and the sub-movement frame 55 is positioned and gripped by the engagement rod 207 and the damper cylinder 206. Next, the motor 68 operates to return the tail gate transport mechanism 50 from the line-direction moving frame 53 downward to the original position along the longitudinal rail 51. Next, the rodless cylinder 67 is operated, and the cross-direction moving frame 54 connected to the operating rod of the rodless cylinder 67 is moved onto the tailgate bogie 80 (see FIG. 2) which is on standby beside the vehicle body assembly line.
[0053]
Next, when the operator pulls the switch string 203 (see FIG. 2) attached to the longitudinal rail 51, the lifting cylinder 56, the rodless cylinder 66, and the brake 65 shown in FIG. 8 are in a free state. That is, the tailgate gripper 20 is supported via the sub-movement frame 55 so as to be movable in the vertical and line directions and rotatable about the horizontal axis 59.
Next, the operator grips the operation bar 63 and lowers the elevating base 58 disposed at the tip of the piston rod 57 of the elevating cylinder 56.
[0054]
FIGS. 18A to 18C are operation diagrams from the end of the tailgate conveyance to the correction of the tailgate attitude according to the present invention.
In (a), the tail gate 11 is deposited in a substantially horizontal receiving frame 89 in such a manner that the opening edge of the tail gate 11 is hung on the hook portion 91.
[0055]
Next, by pressing the switch 200 (see FIG. 9), the cylinder unit 71 shown in FIG. 10A is operated, the piston rod 72 is retracted, and the engagement between the chuck 61 and the coupler 33 is released.
[0056]
Next, by pulling the switch cord 204 (see FIG. 2) attached to the longitudinal rail 51, the following operation is continuously performed.
In FIG. 8, first, the lift cylinder 56 is contracted (see also FIG. 18 (b)), and at the same time, the brake 65 is locked. When the lift cylinder 56 reaches the contracted end, the rodless cylinder 66 is operated to engage. The sub moving frame 55 is moved in the direction of the damper cylinder 206 by the rod 207, and the sub moving frame 55 is positioned and gripped by the engaging rod 207 and the damper cylinder 206. In this state, by operating the rodless cylinder 67, the cross direction moving frame 54 fastened to the operating rod of the rodless cylinder 67 is placed on the tailgate bogie 80, which stands by the vehicle body assembly line shown in FIG. To the original position on the vehicle body assembly line.
[0057]
In FIG. 18 (c), the receiving frame 89 is tilted from substantially horizontal to substantially vertical, and the tailgate gripper 20 is removed from the tailgate 11 by the operator's hand. Since the tailgate 11 is substantially vertical, removal work is easy.
[0058]
FIGS. 19 (a) and 19 (b) are action diagrams from the turning of the tailgate according to the present invention to the transfer to the tailgate conveyor device.
In (a), the tailgate truck 80 is turned horizontally so that the loop handle 93 is located rearward. Then, the lifting cylinder is operated to raise the tail gate 11. Note that this rise is an action in preparation for transfer to the next conveyor device, and may be performed at any time. If unnecessary, the rise may be omitted.
[0059]
In (b), the operator moves the tailgate carriage 80 forward while pressing the loop handle 93, inserts the hook 123 of the tailgate transport device 110 into the opening of the tailgate 11, and then operates the lifting cylinder to move the tail. The gate 11 is transferred from the hook portion 91 of the tailgate carriage 80 to the hook 123 of the tailgate transport device 110, and then the carriage 80 is quickly retracted. In order to perform such quick operation, it is desirable that the work (tailgate 11) is in front and the operation handle (loop handle 93) is in the rear as in this embodiment. This is because the worker can perform the work while visually confirming the front.
This completes one cycle of tailgate separation.
[0060]
Next, a description will be given of a case where the tailgate 11 is attached to the vehicle body 14. Although it is inaccurate in the drawing, FIG. 19 is also used for description because it is convenient.
[0061]
The motor 68 shown in FIG. 8 is stopped to enable idling, and the rodless cylinder 66 is in a state where the sub-movement frame 55 is positioned and gripped by the engagement rod 207 and the damper cylinder 206. Further, the brake 65 enters the locked state. The tailgate transport mechanism 50 is at the source position. The source position means that the line direction moving frame 53 is located at the base end side of the longitudinal rail 51 in FIG. 2 and the cross direction moving frame 54 is on the tail gate bogie 80 which is made to stand by the bodyless assembly line by the rodless cylinder 67. It means there is.
[0062]
Next, in FIG. 19B, the operator pushes the operation button 95 and operates the tilting cylinder 92 to tilt the receiving frame 89 (the empty receiving frame 89) from a substantially horizontal state to a substantially vertical state. , While pushing the loop handle 93, the tailgate carriage 80 is advanced, the operation button 94 is pushed, the elevating cylinder 86 (see FIG. 11) is extended, and the tailgate 11 is moved from the hook 123 of the tailgate transport device 110 to the hook portion 91. , The carriage 80 is quickly retracted.
[0063]
In FIG. 19A, the tailgate trolley 80 is retracted while pulling the loop handle 93, and the tailgate trolley 80 is horizontally rotated so that the loop handle 93 is forward. Then, the operator pushes the operation button 95, activates the tilt cylinder 92, tilts the receiving frame 89 from a substantially vertical state to a substantially horizontal state, advances the tailgate carriage 80 while pressing the loop handle 93, and operates the operation button. The user presses the button 94 to contract the lift cylinder 86 (see FIG. 11).
[0064]
In this state, when the worker pulls the switch cord 208 (see FIG. 2) attached to the longitudinal rail 51, the rodless cylinder 66, the lifting cylinder 56, and the brake 65 shown in FIG. The operation bar 63 is gripped to lower the elevating base 58 disposed at the tip of the piston rod 57 of the elevating cylinder 56.
Next, the worker turns the chuck 61 provided on the elevating base 58 around the horizontal axis 59 so that the operator faces the coupler 33 as shown in FIGS. 10A and 10B and inserts it into the coupler 33.
[0065]
Then, by pressing the switch 200 (see FIG. 9), the cylinder unit 71 shown in FIG. 10 is operated to connect the chuck 61 and the coupler 33.
[0066]
Next, by pulling the switch string 209 (see FIG. 2) attached to the longitudinal rail 51, the following operation is continuously performed. In FIG. 8, first, the lift cylinder 56 is contracted and the brake 65 is locked at the same time. When the lift cylinder 56 reaches the contracted end, the rodless cylinder 66 is operated, and the sub-movement frame 55 is damped by the engagement rod 207. The sub-movement frame 55 is moved in the direction of the cylinder 206 and positioned and gripped by the engagement rod 207 and the damper cylinder 206.
[0067]
In this state, by operating the rodless cylinder 67 (see FIG. 9), the cross-direction moving frame 54 fastened to the operating rod of the rodless cylinder 67 is made to stand by the tailgate carriage 80 (by the body assembly line). (See FIG. 2) Move from above onto the vehicle body assembly line.
[0068]
Next, by pulling the switch cord 210 (see FIG. 2) attached to the longitudinal rail 51, the rodless cylinder 66 and the brake 65 shown in FIG. The tail frame 11 is made to follow the vehicle body 14 by moving the moving frame.
[0069]
Next, the motor 68 is operated by pulling the switch cord 211 (see FIG. 2) attached to the longitudinal rail 51. In this state, the operator moves the tailgate 11 following the vehicle body 14 to the mounting position of the vehicle body 14. Position.
[0070]
FIG. 20 is a mounting view of the hinge bolt and the damper according to the present invention. In a state where the tailgate 11 is aligned with the mounting position of the vehicle body 14, the vehicle body 14 and the tailgate 11 are connected by the hinge bolt 132 and the damper 213. I do.
[0071]
Next, in FIG. 8, when the operator presses the push button of the switch box 205, the following operations are continuously performed. First, the cylinder unit 71 (see FIG. 10) is operated to release the connection between the chuck 61 and the coupler 33, then the brake 65 is locked, and the rotation of the horizontal shaft 59 is restricted. Further, in this state, the rodless cylinder 66 is operated, the sub-movement frame 55 is moved in the direction of the damper cylinder 206 by the engagement rod 207, and the sub-movement frame 55 is positioned and gripped by the engagement rod 207 and the damper cylinder 206.
[0072]
Next, the motor 68 operates to return the tail gate transport mechanism 50 from the line-direction moving frame 53 downward to the original position along the longitudinal rail 51. Next, the rodless cylinder 67 is operated, and the cross-direction moving frame 54 connected to the operating rod of the rodless cylinder 67 is moved onto the tailgate bogie 80 (see FIG. 2) which is on standby beside the vehicle body assembly line. After the tailgate 11 is closed by the operator, the gate gripper 20 is removed from the tailgate 11.
This completes one cycle of tailgate coupling.
[0073]
【The invention's effect】
The present invention has the following effects by the above configuration.
According to the first aspect, the tailgate is placed on the receiving frame. By operating the tilt cylinder, the receiving frame is tilted from substantially horizontal to substantially vertical. When the receiving frame is erected, the hook prevents the tailgate from falling. In addition, the height of the receiving frame from the floor can be arbitrarily adjusted by the operation of the lifting cylinder.
Therefore, it is possible to carry the tailgate substantially horizontally and to transfer it to the conveyor device or to receive it from the conveyor device substantially vertically.
As a result, the tailgate can be easily transported, the burden on the operator can be greatly reduced, and the assemblability of the automobile can be greatly improved.
[Brief description of the drawings]
1 is an explanatory view of an assembling method of an automobile body according to the present invention; FIG. 2 is a perspective view of a main part of a vehicle body assembly line according to the present invention; FIG. 3 is a side view of a tailgate gripper according to the present invention; FIG. 5 is a front view of the tailgate gripping tool according to the present invention. FIG. 5 is a view as seen from the direction of arrow 5 in FIG. 4 FIG. 6 is a view as viewed from the direction of arrow 6 in FIG. FIG. 8 is a side view of a tailgate transport mechanism according to the present invention. FIG. 9 is a front view of a tailgate mechanism according to the present invention. FIG. 10 is an explanatory view of a chuck and a coupler employed in the present invention. FIG. 11 is a side view of a tailgate truck according to the present invention. FIG. 12 is a view taken in the direction of arrow 12 in FIG. 11. FIG. 13 is a side view of a tailgate conveyor device according to the present invention. FIG. 15 is a front view of a conveyor device according to the present invention. FIG. 16 is an explanatory diagram of the operation of the dog of the bear device. FIG. 16 is an operational diagram from the attachment of the tailgate gripper to the horizontal opening of the tailgate according to the present invention. FIG. 17 is an operational diagram from the removal of the tailgate to the start of the transport of the tailgate according to the present invention. FIG. 18 is an operational diagram from the end of the tailgate conveyance to the tailgate attitude correction according to the present invention. FIG. 19 is an operational diagram from the tailgate turning to the transfer to the tailgate conveyor device according to the present invention. Mounting diagram of hinge bolt and damper according to the invention
DESCRIPTION OF SYMBOLS 10 ... vehicle body, 11 ... tailgate, 11a ... lower part of the window frame of a tailgate, 11b ... lower side of a tailgate, 14 ... body body, 80 ... tailgate bogie, 82 ... bogie base, 83 ... prop, 84 ... vertical rail, 85: lifting frame, 86: lifting cylinder, 87: pin, 88: swing arm, 89: receiving frame, 91: hook portion, 92: tilting cylinder, 93: loop handle.
