JP2004025153A - 飲料容器洗浄装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】洗浄された飲料容器が水切り部から180度方向転換されて水切り部の真下を逆向きに搬送される飲料容器洗浄装置において、水切り部から180度方向転換される反転部での飲料容器の上下の空間が、全ての取扱い容器について遮断できるようにして、洗浄された飲料容器の水滴が下方を通過する水切りされた飲料容器に滴下して、飲料容器の内部に入り込んでしまうのを防止することができるため、水切りされた飲料容器が洗浄時の廃液で汚れてしまうことがなく、飲料容器を清潔な状態で保持することが可能な飲料容器洗浄装置を提供する。
【解決手段】飲料容器洗浄装置1は、容器搬送用グリップコンベア10の水切り部16の上下の飲料容器Pの空間を遮蔽する水切り部間仕切り60が配設されているとともに、反転部17に上下の飲料容器Pの空間を遮蔽すべく、反転部間仕切り74を配設する。
【選択図】 図1
【解決手段】飲料容器洗浄装置1は、容器搬送用グリップコンベア10の水切り部16の上下の飲料容器Pの空間を遮蔽する水切り部間仕切り60が配設されているとともに、反転部17に上下の飲料容器Pの空間を遮蔽すべく、反転部間仕切り74を配設する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、飲料容器洗浄装置に係り、特に、グリップ式飲料容器洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、びん、缶、PETボトル等の飲料容器を洗浄すべく、飲料容器洗浄装置が用いられている。この場合に、上記飲料容器は、下向きに把持されて装置の洗浄部を搬送されて水圧ジェット洗浄が行われ、続いて自由落下による容器内の水切りが行われている。
【0003】
また、装置のレイアウト上、洗浄された飲料容器は、水切り部から180度方向転換されて上向きとなって排出部に至り、水切り部の真下を逆方向に搬送されて装置外に排出されている。そのため、洗浄された飲料容器の水滴が、下方にある水切りされた飲料容器に滴下して飲料容器の内部に入り込まないように、通常水切り部と排出部間に水切り部間仕切りが配設されている。従って、水切り部を搬送される水切り中の飲料容器の水滴は、上記水切り部間仕切りによって一ヶ所に集合されて機外へ排出させられるため、反転して真下を搬送される洗浄された飲料容器に滴下してしまうことはない。従って、水切りされた飲料容器が洗浄時の廃液で汚れてしまうことがなく、清潔な状態を保持することが可能となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、そのような飲料容器洗浄装置においては、洗浄された飲料容器が水切り部から180度方向転換されて排出部に至る反転部においては、飲料容器が下降するため上記間仕切りと飲料容器とが当接して干渉してしまうことを防止する必要がある。そのため、例えば一升瓶のような最大の飲料容器の大きさを想定して上記間仕切りの反転部への延長を設定し、上記間仕切りと飲料容器とが当接してしまうのを防止している。
【0005】
そのため、250cc容器などの小さい飲料容器の洗浄を行う場合には、反転部での上下の飲料容器の空間が間仕切りで遮断されなくなってしまうため、洗浄された飲料容器の水滴が、下方を通過する水切りされた飲料容器に滴下して飲料容器の内部に入り込む可能性があった。
【0006】
そこで、本発明は、洗浄された飲料容器が水切り部から180度方向転換されて水切り部の真下を逆向きに搬送される飲料容器洗浄装置において、水切り部から180度方向転換される反転部での飲料容器の上下の空間が、全ての取扱い容器について遮断できるようにして、洗浄された飲料容器の水滴が下方を通過する水切りされた飲料容器に滴下して、飲料容器の内部に入り込んでしまうのを防止することができるため、水切りされた飲料容器が洗浄時の廃液で汚れてしまうことがなく、飲料容器を清潔な状態で保持することが可能な飲料容器洗浄装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記問題点を解決するために創作されたものであって、第1には、飲料容器が搬送コンベアによって把持されて洗浄部に搬送されて洗浄され、続いて水切り部に搬送されて水切りがなされるとともに、水切りされた飲料容器が搬送コンベアの反転部で180度方向転換され、飲料容器が水切り部の真下を逆向きに通過する飲料容器洗浄装置において、洗浄された飲料容器の水滴が、下方を通過する水切りされた飲料容器に滴下して飲料容器の内部に入り込むのを防止すべく、水切り部での上下の飲料容器の空間を遮蔽する水切り部間仕切りが配設されているとともに、上記搬送コンベアの反転部において上下の飲料容器の空間を遮蔽すべく、反転部間仕切りを有していることを特徴とする。
【0008】
この第1の構成の飲料容器洗浄装置においては、上記搬送コンベアの反転部において上下の飲料容器の空間を遮蔽すべく反転部間仕切りを有しているため、洗浄部から180度方向転換される反転部での飲料容器の上下の空間が遮断されない状態を防止することができ、洗浄された飲料容器の水滴が下方を通過する水切りされた飲料容器に滴下して、飲料容器の内部に入り込んでしまうのを防止することができるため、水切りされた飲料容器が洗浄時の廃液で汚れてしまうことがなく、飲料容器を清潔な状態で保持することが可能となる。
【0009】
また、第2には、上記第1の構成の飲料容器洗浄装置であって、上記反転部間仕切りが、上記水切り部間仕切りから突出するように係着されており、飲料容器の大きさに応じてその突出量が可変になされていることを特徴とする。
【0010】
この第2の構成の飲料容器洗浄装置においては、上記反転部間仕切りが、上記水切り部間仕切りから突出するように係着されており、飲料容器の大きさに応じてその突出量が可変になされているため、各飲料容器の大きさに応じて、反転部での飲料容器の上下の空間を最適に遮断することが可能になる。
【0011】
また、第3には、上記第1又は2の構成の飲料容器洗浄装置であって、上記反転部間仕切りが、所定の角度に傾斜して配設されていることを特徴とする。
【0012】
この第3の構成の飲料容器洗浄装置においては、上記反転部間仕切りが、所定の角度に傾斜して配設されているため、洗浄された飲料容器から滴下した水滴を、下方を通過する飲料容器に滴下するのを回避しつつ、所定の方向に流して排出することができる。
【0013】
また、第4には、上記第3の構成の飲料容器洗浄装置であって、上記反転部間仕切りが回動自在に支承されており、バネによる付勢力とストッパーとによって所定の角度に保持されているとともに、上記反転部間仕切りと飲料容器との当接時にはバネの付勢力に抗して上記反転部間仕切りが回動することにより、飲料容器の通過が許容されるべくなされていることを特徴とする。
【0014】
この第4の構成の飲料容器洗浄装置においては、上記反転部間仕切りと飲料容器との当接時にはバネの付勢力に抗して上記反転部間仕切りが回動することにより、飲料容器の通過が許容されるため、好適に上記反転部間仕切り或いは飲料容器の破損を防止することができる。
【0015】
また、第5には、上記第4の構成の飲料容器洗浄装置であって、上記反転部間仕切りの回動を検出可能なセンサーを有しており、該センサーによって上記反転部間仕切りの回動を検出した場合には、装置の運転を停止して異常警報を発するようになされていることを特徴とする。
【0016】
この第5の構成の飲料容器洗浄装置においては、上記反転部間仕切りの回動を検出可能なセンサーを有しており、該センサーによって上記反転部間仕切りの回動を検出した場合には、装置の運転を停止して異常警報を発するようになされているため、上記反転部間仕切りと飲料容器との当接時には、上記反転部間仕切りの回動を上記センサーが検出することで、装置の運転が停止される。そのため、上記反転部間仕切りと飲料容器との当接時に装置の運転が停止され異常警報が発せられるようになされているため、それ以上に繰り返し連続して上記反転部間仕切りと飲料容器とが当接してしまうのを回避することができるとともに、装置の操作者に、飲料容器の大きさに上記反転部間仕切りの調節が対応していないこと、或いは大きさの異なる飲料容器が混入していることを気付かせることが可能になる。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態としての実施例を、図面を利用して以下のとおり説明する。本発明に基づく飲料容器洗浄装置1は、図1に示すように、飲料容器Pを飲料容器洗浄装置1の内部を循環させる搬送コンベアである容器搬送用グリップコンベア10、供給コンベア20、排出コンベア30、洗浄ユニット40、エアブロー装置50、水切り部間仕切り60、反転部間仕切りユニット70、フレーム80を有している。
【0018】
上記容器搬送用グリップコンベア10は、図1〜図4に示すように、複数の容器保持用のグリッパゴム11が連続的に多数掛合されてループ状に配設されてなるチェーンが、一対に対峙して配設されている。そして、その対峙するチェーンの間に飲料容器Pが狭持された状態で図示略の駆動装置によってチェーンが循環することにより、飲料容器Pが所定の方向に搬送される。また、対峙するチェーンの間隔は、図1及び図3に示すように、グリッパゴム間隔調整用ハンドル10aによって調整可能になされている。従って、一升瓶などの太い飲料容器や250cc瓶などの細い飲料容器いずれにも対応可能となっている。
【0019】
また、上記容器搬送用グリップコンベア10は、図1、図2、図4に示すように、供給部12、排出部13、反転部14、洗浄部15、水切り部16、反転部17が設定されており、上記供給部12には上記供給コンベア20、上記排出部13には上記排出コンベア30が連設されている。そして、飲料容器Pは、上記供給コンベア20によって搬送されて上記供給部12に至ると、対峙する上記グリッパゴム11によって狭持されることで上記容器搬送用グリップコンベア10に受け渡され、そのまま直進して反転部14に至ると上昇しながら搬送方向が180度反転して逆方向に直進し、洗浄部15、水切り部16を通過して反転部17に至ると下降しながら搬送方向が180度反転して逆方向に直進し、上記排出部13で上記対峙する上記グリッパゴム11が左右に開いて上記排出コンベア30に受け渡されて、飲料容器洗浄装置1の装置外に排出される。なお、上記供給コンベア20、及び上記排出コンベア30は、ベルトコンベア、チェーンコンベア、ローラーコンベアなど任意の構成でよい。
【0020】
上記洗浄ユニット40は、図1に示すように、洗浄配管42を有している。該洗浄配管42は、上記容器搬送用グリップコンベア10の洗浄部15の直下に、上記容器搬送用グリップコンベアに所定の距離を隔てて並進して配設されており、図示略のポンプに接続されている。また、上記洗浄配管42は、上記洗浄部15を移動する飲料容器Pに向けて、複数の洗浄ノズル42aが設定されている。そして、該洗浄ノズル42aから飲料容器Pに向けて洗浄液或いはエアーを高圧で吐出することにより、飲料容器Pを水圧ジェット洗浄することが可能になされている。なお、この場合の洗浄液としては、水、温水、殺菌溶液など、洗浄する飲料容器Pの種別などに応じて適宜選定されるものである。また、図1に示すように、上記洗浄配管42は、表面にネジが刻設された一対のシャフト44に支持されており、洗浄ノズル上下調整用ハンドル46を回動することによって上下に調整可能になされている。従って、一升瓶などの高さの高い飲料容器や250cc瓶などの低い飲料容器いずれにも対応可能となっている。
【0021】
上記エアブロー装置50は、図1及び図2に示すように、モータ52を有しており、図示略のファンを回転させることによって、エアブローノズル54からエアーを高圧で噴射することが可能になされている。そして、上記エアブロー装置50は、上記容器搬送用グリップコンベア10の水切り部16を移動する飲料容器Pに、エアブローノズル54からエアーを高圧で噴射することにより、洗浄時に飲料容器Pに付着した洗浄水の水滴を吹き飛ばして、飲料容器Pの水切りを行うことが可能になされている。
【0022】
上記水切り部間仕切り60は、図1〜図3に示すように、直方体のトレイ状に形成されており、上記容器搬送用グリップコンベア10の水切り部16の内部側に水平に配設されて、水切り部16での上下の飲料容器Pの空間を遮蔽している。従って、洗浄された飲料容器Pの水滴が、下方を通過する水切りされた飲料容器Pに滴下して飲料容器Pの内部に入り込むのを防止することが可能になされている。また、上記水切り部間仕切り60は、図2及び図3に示すように、中央部の底面に接続された排水管62に向けて、多方向から緩やかなテーパが形成されており、飲料容器Pから滴下した水滴を一ヶ所に集めて排水することが可能になされている。
【0023】
上記反転部間仕切りユニット70は、図1及び図2に示すように、上記水切り部間仕切り60の裏面側に係着されており、図4及び図5に示すように、上記水切り部間仕切り60から上記容器搬送用グリップコンベア10の反転部17側に突出するように配設されている。
【0024】
また、上記反転部間仕切りユニット70は、図6及び図7に示すように、ベースプレート72、ブラケット73、反転部間仕切りとなる水滴受けプレート74、蝶番75、ねじりバネ75aを有している。上記ベースプレート72は、ステンレス板材によって平板状に形成されており、下方に曲折して蝶番取付面72bが形成されている。また、中央部には、長手方向に延伸する長穴72aが形成されている。
【0025】
上記ブラケット73は、図6及び図7に示すように、ステンレス板材によって断面略L字状に形成されており、上端部で上記ベースプレート72に固着されている。また、下面部73aは、後述する水滴受けプレート74の傾斜と同じ角度のテーパ面となっており、近接センサー70a、ストッパー70bが固着されている。
【0026】
上記ストッパー70bは、上記ブラケット73の下面部73aに下方に突出して固着されており、また先端部にはクッションゴムが固着されている。また、上記近接センサー70aは、磁気式の近接センサーであり、上記ストッパー70bと並設して同方向に上記下面部73aに固着されており、上記水滴受けプレート74の動きを検出して、その検出信号が飲料容器洗浄装置1の図示略のコントローラに送られるように電気的に接続されている。そして、該近接センサー70aによって上記反転部間仕切りユニット70の水滴受けプレート74の回動を検出した場合には、上記コントローラは装置の運転を停止して異常警報を発するようになされている。この場合の異常警報は、サイレンやパトランプ等任意の構成でよい。
【0027】
上記水滴受けプレート74は、図6及び図7に示すように、ステンレス板材によって断面略L字状に形成されており、テーパ面74aと垂直面74bが形成されている。上記テーパ面74aは、後述するように、飲料容器Pから滴下した水滴を自由落下させるべく、上記垂直面74bに対して直角以上の角度となるように形成されている。
【0028】
そして、以上の構成からなる上記ベースプレート72の蝶番取付面72bと上記水滴受けプレート74の垂直面74bに上記蝶番75が固着されることによって、上記ベースプレート72と上記水滴受けプレート74は回動自在に接続されることになる。また、上記蝶番75の軸部にはねじりバネ75aが係合されており、上記ベースプレート72に対して上記水滴受けプレート74を常時閉方向に付勢している。
【0029】
以上のような構成からなる上記反転部間仕切りユニット70は、図6に示すように、上記ベースプレート72の長穴72aから、上記水切り部間仕切り60側の孔60aに、ボルト76が挿通され、蝶ナットで螺合されることによって、上記反転部間仕切りユニット70の上記水滴受けプレート74が、上記水切り部間仕切り60から反転部17側へ突出する状態で、上記水切り部間仕切り60に締結される。
【0030】
この場合に、上記反転部間仕切りユニット70は、図6に示すように、上記ベースプレート72の長穴72aを介して上記水切り部間仕切り60に締結されるため、上記水滴受けプレート74は長手方向に長穴72aの長さの範囲内でスライド自在となっている。そのため、上記水切り部間仕切り60から突出する上記水滴受けプレート74の突出量は、飲料容器Pの大きさに応じて長穴72aの長さの範囲内で可変となり、多様な種類の各飲料容器の大きさに応じて、反転部17での飲料容器Pの上下の空間を最適に遮断することが可能になる。つまり、図5に示すように、上記反転部間仕切りユニット70は、一升瓶などの高さの高い飲料容器Pを洗浄する場合は図中最も左側の位置に設定され、250cc瓶などの低い飲料容器Pを洗浄する場合は図中最も右側の位置に設定される。
【0031】
次に、上述した構成からなる本実施例による飲料容器洗浄装置1の作用及び効果を説明する。図1に示すように、洗浄される飲料容器Pは、供給コンベア20によって、上記容器搬送用グリップコンベア10の供給部12に供給される。そして、上述したように、飲料容器Pは、上記供給部12に至ると対峙する上記グリッパゴム11によって狭持されることで上記容器搬送用グリップコンベア10に受け渡され、そのまま直進して反転部14に至ると上昇しながら逆さまに回動されて搬送方向が180度反転して逆方向に直進し、洗浄部15に至る。
【0032】
そして、該洗浄部15で、飲料容器Pは、上記洗浄ユニット40によって洗浄される。つまり、飲料容器Pは、上記洗浄ユニット40の洗浄配管42に設定されている複数の洗浄ノズル42aから高圧で吐出される所定の洗浄液により、ジェット洗浄される。そして、洗浄部15で洗浄された飲料容器Pは、水切り部16に搬送されて水切りされる。つまり、上述したように、該水切り部16で上記エアブロー装置50のエアブローノズル54から高圧で噴射されるエアーによって、洗浄時に飲料容器Pに付着した洗浄水の水滴を吹き飛ばして、飲料容器Pの水切りが行われる。なお、水切りされた水滴は、上記水切り部間仕切り60によって回収されるため、下方を通過する水切りされた飲料容器Pに滴下して飲料容器Pの内部に入り込んでしまうのが好適に防止される。従って、水切りされた飲料容器が洗浄時の廃液で汚れてしまうことがなく、飲料容器を清潔な状態で保持することが可能となる。そして、上記水切り部間仕切り60に回収された水滴は、中央部の底面一ヶ所に集められて排水管62によって排水される。
【0033】
続いて、水切り部16で水切りされた飲料容器Pは、上記容器搬送用グリップコンベア10の反転部17に搬送され、該反転部17で下降しながら逆さまに回動されて搬送方向が180度反転して逆方向に直進し上記排出部13に搬送される。この場合に、該反転部17の上部側の飲料容器Pから滴下した水滴は、図8に示すように、上記反転部間仕切りユニット70の水滴受けプレート74の上面に落下する。そして、該水滴受けプレート74の傾斜に沿って流れて端部から下方に落下する。そのため、反転部17の上部側の飲料容器Pから滴下した水滴は、水滴受けプレート74によって落下する方向が変えられるため、反転部17の下部側の飲料容器Pの内部に入り込んでしまうのを防止することができるため、水切りされた飲料容器Pが洗浄時の廃液で汚れてしまうことがなく、飲料容器Pを清潔な状態で保持することが可能となる。
【0034】
また、上述したように、上記水切り部間仕切り60から突出する上記水滴受けプレート74の突出量は、飲料容器Pの大きさに応じて長穴72aの長さの範囲内で可変となっているため、多様な種類の各飲料容器の大きさに応じてその突出量を調節することにより、反転部17での飲料容器Pの上下の空間を最適に遮断することが可能になる。
【0035】
また、ここで、上述したように、上記反転部間仕切りユニット70は、図6に示すように、上記ベースプレート72と上記水滴受けプレート74とは、上記蝶番75によって回動自在に接続されており、また上記ねじりバネ75aによって上記ベースプレート72に対して上記水滴受けプレート74が常時閉方向に付勢されている。そのため、通常時は、図6に示すように、上記水滴受けプレート74は、上記ねじりバネ75aに付勢されて上記ストッパー70bの先端部のクッションゴムに当接して所定の角度に保持されているため、反転部17の上部側の飲料容器Pから滴下した水滴を受けることができるようになされている。
【0036】
また、万が一、上記水切り部間仕切り60から突出する上記水滴受けプレート74の突出量が、飲料容器Pの大きさに対応して適切に調節されなかった場合、或いは、想定された飲料容器Pとは別の飲料容器が混入していた場合などには、図9に示すように、飲料容器Pと上記水滴受けプレート74が当接してしまうことが想定される。
【0037】
この場合には、図9に示すように、上記ねじりバネ75aの付勢力に抗して上記水滴受けプレート74が下方に回動することにより、飲料容器Pの通過が許容されるため、好適に上記反転部間仕切りユニット70或いは飲料容器Pの破損を防止することができる。
【0038】
また、この時に、上記水滴受けプレート74が下方に回動するのを、上記近接センサー70aが検出するため、上述したように、コントローラによって装置の運転を停止し異常警報が発せられる。そのため、それ以上に繰り返し連続して上記反転部間仕切りユニット70の水滴受けプレート74と飲料容器Pとが当接してしまうのを回避することができるとともに、装置の操作者に、飲料容器Pの大きさに対応する調節となっていないこと、或いは大きさの異なる飲料容器Pが混入していることを気付かせることが可能になる。
【0039】
続いて、飲料容器Pは、上記反転部17で搬送方向が180度反転して逆方向に直進し、上記排出部13に搬送される。そして、該排出部13で、上記対峙する上記グリッパゴム11が左右に開くことにより、飲料容器Pは上記排出コンベア30に受け渡されて、上記排出コンベア30によって飲料容器洗浄装置1の装置外に排出される。
【0040】
なお、本発明は、上記実施例の構成のみに限定されるものではなく、多様な態様が可能である。例えば、本実施例では、上記容器搬送用グリップコンベア10は、グリップ式としているが、吊り下げ式等の他の形式のコンベアであってもよい。
【0041】
また、上記反転部間仕切りユニット70の水滴受けプレート74は、スライドレールなどによってスライドの動作を容易にするようにしてもよい。
【0042】
また、上記反転部間仕切りユニット70の水滴受けプレート74の材質においても、ステンレス材に限定されるものではなく、樹脂プレートなど耐水性のあるものであれば任意の部材でよい。
【0043】
また、洗浄する飲料容器Pにおいても、ガラスビン、PETボトル、陶磁器容器など、どのようなものであってもよい。
【0044】
【発明の効果】
本発明に基づく請求項1に記載の飲料容器洗浄装置によれば、上記搬送コンベアの反転部において上下の飲料容器の空間を遮蔽すべく反転部間仕切りを有しているため、洗浄部から180度方向転換される反転部での飲料容器の上下の空間が遮断されない状態を防止することができ、洗浄された飲料容器の水滴が下方を通過する水切りされた飲料容器に滴下して、飲料容器の内部に入り込んでしまうのを防止することができるため、水切りされた飲料容器が洗浄時の廃液で汚れてしまうことがなく、飲料容器を清潔な状態で保持することが可能となる。
【0045】
また、特に、請求項2に記載の飲料容器洗浄装置によれば、上記反転部間仕切りが、上記水切り部間仕切りから突出するように係着されており、飲料容器の大きさに応じてその突出量が可変になされているため、各飲料容器の大きさに応じて、反転部での飲料容器の上下の空間を最適に遮断することが可能になる。
【0046】
また、特に、請求項3に記載の飲料容器洗浄装置によれば、上記反転部間仕切りが、所定の角度に傾斜して配設されているため、洗浄された飲料容器から滴下した水滴を、下方を通過する飲料容器に滴下するのを回避しつつ、所定の方向に流して排出することができる。
【0047】
また、特に、請求項4に記載の飲料容器洗浄装置によれば、上記反転部間仕切りと飲料容器との当接時にはバネの付勢力に抗して上記反転部間仕切りが回動することにより、飲料容器の通過が許容されるため、好適に上記反転部間仕切り或いは飲料容器の破損を防止することができる。
【0048】
また、特に、請求項5に記載の飲料容器洗浄装置によれば、上記反転部間仕切りの回動を検出可能なセンサーを有しており、該センサーによって上記反転部間仕切りの回動を検出した場合には、装置の運転を停止して異常警報を発するようになされているため、上記反転部間仕切りと飲料容器との当接時には、上記反転部間仕切りの回動を上記センサーが検出することで、装置の運転が停止される。そのため、上記反転部間仕切りと飲料容器との当接時に装置の運転が停止され異常警報が発せられるようになされているため、それ以上に繰り返し連続して上記反転部間仕切りと飲料容器とが当接してしまうのを回避することができるとともに、装置の操作者に、飲料容器の大きさに上記反転部間仕切りの調節が対応していないこと、或いは大きさの異なる飲料容器が混入していることを気付かせることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に基づく飲料容器洗浄装置の構成を示す斜視図である。
【図2】図1におけるA−A断面図である。
【図3】図1におけるB−B断面図である。
【図4】図1におけるC−C断面図である。
【図5】容器搬送用グリップコンベアの反転部近傍の要部を示す説明図である。
【図6】反転部間仕切りユニットの構成及び作動を示す断面図である。
【図7】反転部間仕切りユニットの全体構成を示す斜視図である。
【図8】反転部間仕切りの通常時の作用効果を示す説明図である。
【図9】反転部間仕切りの異常時の作用効果を示す説明図である。
【符号の説明】
1 飲料容器洗浄装置
10 搬送コンベア
15 洗浄部
16 水切り部
17 反転部
60 水切り部間仕切り
70a センサー
70b ストッパー
74 反転部間仕切り
75a ねじりバネ
【発明の属する技術分野】
本発明は、飲料容器洗浄装置に係り、特に、グリップ式飲料容器洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、びん、缶、PETボトル等の飲料容器を洗浄すべく、飲料容器洗浄装置が用いられている。この場合に、上記飲料容器は、下向きに把持されて装置の洗浄部を搬送されて水圧ジェット洗浄が行われ、続いて自由落下による容器内の水切りが行われている。
【0003】
また、装置のレイアウト上、洗浄された飲料容器は、水切り部から180度方向転換されて上向きとなって排出部に至り、水切り部の真下を逆方向に搬送されて装置外に排出されている。そのため、洗浄された飲料容器の水滴が、下方にある水切りされた飲料容器に滴下して飲料容器の内部に入り込まないように、通常水切り部と排出部間に水切り部間仕切りが配設されている。従って、水切り部を搬送される水切り中の飲料容器の水滴は、上記水切り部間仕切りによって一ヶ所に集合されて機外へ排出させられるため、反転して真下を搬送される洗浄された飲料容器に滴下してしまうことはない。従って、水切りされた飲料容器が洗浄時の廃液で汚れてしまうことがなく、清潔な状態を保持することが可能となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、そのような飲料容器洗浄装置においては、洗浄された飲料容器が水切り部から180度方向転換されて排出部に至る反転部においては、飲料容器が下降するため上記間仕切りと飲料容器とが当接して干渉してしまうことを防止する必要がある。そのため、例えば一升瓶のような最大の飲料容器の大きさを想定して上記間仕切りの反転部への延長を設定し、上記間仕切りと飲料容器とが当接してしまうのを防止している。
【0005】
そのため、250cc容器などの小さい飲料容器の洗浄を行う場合には、反転部での上下の飲料容器の空間が間仕切りで遮断されなくなってしまうため、洗浄された飲料容器の水滴が、下方を通過する水切りされた飲料容器に滴下して飲料容器の内部に入り込む可能性があった。
【0006】
そこで、本発明は、洗浄された飲料容器が水切り部から180度方向転換されて水切り部の真下を逆向きに搬送される飲料容器洗浄装置において、水切り部から180度方向転換される反転部での飲料容器の上下の空間が、全ての取扱い容器について遮断できるようにして、洗浄された飲料容器の水滴が下方を通過する水切りされた飲料容器に滴下して、飲料容器の内部に入り込んでしまうのを防止することができるため、水切りされた飲料容器が洗浄時の廃液で汚れてしまうことがなく、飲料容器を清潔な状態で保持することが可能な飲料容器洗浄装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記問題点を解決するために創作されたものであって、第1には、飲料容器が搬送コンベアによって把持されて洗浄部に搬送されて洗浄され、続いて水切り部に搬送されて水切りがなされるとともに、水切りされた飲料容器が搬送コンベアの反転部で180度方向転換され、飲料容器が水切り部の真下を逆向きに通過する飲料容器洗浄装置において、洗浄された飲料容器の水滴が、下方を通過する水切りされた飲料容器に滴下して飲料容器の内部に入り込むのを防止すべく、水切り部での上下の飲料容器の空間を遮蔽する水切り部間仕切りが配設されているとともに、上記搬送コンベアの反転部において上下の飲料容器の空間を遮蔽すべく、反転部間仕切りを有していることを特徴とする。
【0008】
この第1の構成の飲料容器洗浄装置においては、上記搬送コンベアの反転部において上下の飲料容器の空間を遮蔽すべく反転部間仕切りを有しているため、洗浄部から180度方向転換される反転部での飲料容器の上下の空間が遮断されない状態を防止することができ、洗浄された飲料容器の水滴が下方を通過する水切りされた飲料容器に滴下して、飲料容器の内部に入り込んでしまうのを防止することができるため、水切りされた飲料容器が洗浄時の廃液で汚れてしまうことがなく、飲料容器を清潔な状態で保持することが可能となる。
【0009】
また、第2には、上記第1の構成の飲料容器洗浄装置であって、上記反転部間仕切りが、上記水切り部間仕切りから突出するように係着されており、飲料容器の大きさに応じてその突出量が可変になされていることを特徴とする。
【0010】
この第2の構成の飲料容器洗浄装置においては、上記反転部間仕切りが、上記水切り部間仕切りから突出するように係着されており、飲料容器の大きさに応じてその突出量が可変になされているため、各飲料容器の大きさに応じて、反転部での飲料容器の上下の空間を最適に遮断することが可能になる。
【0011】
また、第3には、上記第1又は2の構成の飲料容器洗浄装置であって、上記反転部間仕切りが、所定の角度に傾斜して配設されていることを特徴とする。
【0012】
この第3の構成の飲料容器洗浄装置においては、上記反転部間仕切りが、所定の角度に傾斜して配設されているため、洗浄された飲料容器から滴下した水滴を、下方を通過する飲料容器に滴下するのを回避しつつ、所定の方向に流して排出することができる。
【0013】
また、第4には、上記第3の構成の飲料容器洗浄装置であって、上記反転部間仕切りが回動自在に支承されており、バネによる付勢力とストッパーとによって所定の角度に保持されているとともに、上記反転部間仕切りと飲料容器との当接時にはバネの付勢力に抗して上記反転部間仕切りが回動することにより、飲料容器の通過が許容されるべくなされていることを特徴とする。
【0014】
この第4の構成の飲料容器洗浄装置においては、上記反転部間仕切りと飲料容器との当接時にはバネの付勢力に抗して上記反転部間仕切りが回動することにより、飲料容器の通過が許容されるため、好適に上記反転部間仕切り或いは飲料容器の破損を防止することができる。
【0015】
また、第5には、上記第4の構成の飲料容器洗浄装置であって、上記反転部間仕切りの回動を検出可能なセンサーを有しており、該センサーによって上記反転部間仕切りの回動を検出した場合には、装置の運転を停止して異常警報を発するようになされていることを特徴とする。
【0016】
この第5の構成の飲料容器洗浄装置においては、上記反転部間仕切りの回動を検出可能なセンサーを有しており、該センサーによって上記反転部間仕切りの回動を検出した場合には、装置の運転を停止して異常警報を発するようになされているため、上記反転部間仕切りと飲料容器との当接時には、上記反転部間仕切りの回動を上記センサーが検出することで、装置の運転が停止される。そのため、上記反転部間仕切りと飲料容器との当接時に装置の運転が停止され異常警報が発せられるようになされているため、それ以上に繰り返し連続して上記反転部間仕切りと飲料容器とが当接してしまうのを回避することができるとともに、装置の操作者に、飲料容器の大きさに上記反転部間仕切りの調節が対応していないこと、或いは大きさの異なる飲料容器が混入していることを気付かせることが可能になる。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態としての実施例を、図面を利用して以下のとおり説明する。本発明に基づく飲料容器洗浄装置1は、図1に示すように、飲料容器Pを飲料容器洗浄装置1の内部を循環させる搬送コンベアである容器搬送用グリップコンベア10、供給コンベア20、排出コンベア30、洗浄ユニット40、エアブロー装置50、水切り部間仕切り60、反転部間仕切りユニット70、フレーム80を有している。
【0018】
上記容器搬送用グリップコンベア10は、図1〜図4に示すように、複数の容器保持用のグリッパゴム11が連続的に多数掛合されてループ状に配設されてなるチェーンが、一対に対峙して配設されている。そして、その対峙するチェーンの間に飲料容器Pが狭持された状態で図示略の駆動装置によってチェーンが循環することにより、飲料容器Pが所定の方向に搬送される。また、対峙するチェーンの間隔は、図1及び図3に示すように、グリッパゴム間隔調整用ハンドル10aによって調整可能になされている。従って、一升瓶などの太い飲料容器や250cc瓶などの細い飲料容器いずれにも対応可能となっている。
【0019】
また、上記容器搬送用グリップコンベア10は、図1、図2、図4に示すように、供給部12、排出部13、反転部14、洗浄部15、水切り部16、反転部17が設定されており、上記供給部12には上記供給コンベア20、上記排出部13には上記排出コンベア30が連設されている。そして、飲料容器Pは、上記供給コンベア20によって搬送されて上記供給部12に至ると、対峙する上記グリッパゴム11によって狭持されることで上記容器搬送用グリップコンベア10に受け渡され、そのまま直進して反転部14に至ると上昇しながら搬送方向が180度反転して逆方向に直進し、洗浄部15、水切り部16を通過して反転部17に至ると下降しながら搬送方向が180度反転して逆方向に直進し、上記排出部13で上記対峙する上記グリッパゴム11が左右に開いて上記排出コンベア30に受け渡されて、飲料容器洗浄装置1の装置外に排出される。なお、上記供給コンベア20、及び上記排出コンベア30は、ベルトコンベア、チェーンコンベア、ローラーコンベアなど任意の構成でよい。
【0020】
上記洗浄ユニット40は、図1に示すように、洗浄配管42を有している。該洗浄配管42は、上記容器搬送用グリップコンベア10の洗浄部15の直下に、上記容器搬送用グリップコンベアに所定の距離を隔てて並進して配設されており、図示略のポンプに接続されている。また、上記洗浄配管42は、上記洗浄部15を移動する飲料容器Pに向けて、複数の洗浄ノズル42aが設定されている。そして、該洗浄ノズル42aから飲料容器Pに向けて洗浄液或いはエアーを高圧で吐出することにより、飲料容器Pを水圧ジェット洗浄することが可能になされている。なお、この場合の洗浄液としては、水、温水、殺菌溶液など、洗浄する飲料容器Pの種別などに応じて適宜選定されるものである。また、図1に示すように、上記洗浄配管42は、表面にネジが刻設された一対のシャフト44に支持されており、洗浄ノズル上下調整用ハンドル46を回動することによって上下に調整可能になされている。従って、一升瓶などの高さの高い飲料容器や250cc瓶などの低い飲料容器いずれにも対応可能となっている。
【0021】
上記エアブロー装置50は、図1及び図2に示すように、モータ52を有しており、図示略のファンを回転させることによって、エアブローノズル54からエアーを高圧で噴射することが可能になされている。そして、上記エアブロー装置50は、上記容器搬送用グリップコンベア10の水切り部16を移動する飲料容器Pに、エアブローノズル54からエアーを高圧で噴射することにより、洗浄時に飲料容器Pに付着した洗浄水の水滴を吹き飛ばして、飲料容器Pの水切りを行うことが可能になされている。
【0022】
上記水切り部間仕切り60は、図1〜図3に示すように、直方体のトレイ状に形成されており、上記容器搬送用グリップコンベア10の水切り部16の内部側に水平に配設されて、水切り部16での上下の飲料容器Pの空間を遮蔽している。従って、洗浄された飲料容器Pの水滴が、下方を通過する水切りされた飲料容器Pに滴下して飲料容器Pの内部に入り込むのを防止することが可能になされている。また、上記水切り部間仕切り60は、図2及び図3に示すように、中央部の底面に接続された排水管62に向けて、多方向から緩やかなテーパが形成されており、飲料容器Pから滴下した水滴を一ヶ所に集めて排水することが可能になされている。
【0023】
上記反転部間仕切りユニット70は、図1及び図2に示すように、上記水切り部間仕切り60の裏面側に係着されており、図4及び図5に示すように、上記水切り部間仕切り60から上記容器搬送用グリップコンベア10の反転部17側に突出するように配設されている。
【0024】
また、上記反転部間仕切りユニット70は、図6及び図7に示すように、ベースプレート72、ブラケット73、反転部間仕切りとなる水滴受けプレート74、蝶番75、ねじりバネ75aを有している。上記ベースプレート72は、ステンレス板材によって平板状に形成されており、下方に曲折して蝶番取付面72bが形成されている。また、中央部には、長手方向に延伸する長穴72aが形成されている。
【0025】
上記ブラケット73は、図6及び図7に示すように、ステンレス板材によって断面略L字状に形成されており、上端部で上記ベースプレート72に固着されている。また、下面部73aは、後述する水滴受けプレート74の傾斜と同じ角度のテーパ面となっており、近接センサー70a、ストッパー70bが固着されている。
【0026】
上記ストッパー70bは、上記ブラケット73の下面部73aに下方に突出して固着されており、また先端部にはクッションゴムが固着されている。また、上記近接センサー70aは、磁気式の近接センサーであり、上記ストッパー70bと並設して同方向に上記下面部73aに固着されており、上記水滴受けプレート74の動きを検出して、その検出信号が飲料容器洗浄装置1の図示略のコントローラに送られるように電気的に接続されている。そして、該近接センサー70aによって上記反転部間仕切りユニット70の水滴受けプレート74の回動を検出した場合には、上記コントローラは装置の運転を停止して異常警報を発するようになされている。この場合の異常警報は、サイレンやパトランプ等任意の構成でよい。
【0027】
上記水滴受けプレート74は、図6及び図7に示すように、ステンレス板材によって断面略L字状に形成されており、テーパ面74aと垂直面74bが形成されている。上記テーパ面74aは、後述するように、飲料容器Pから滴下した水滴を自由落下させるべく、上記垂直面74bに対して直角以上の角度となるように形成されている。
【0028】
そして、以上の構成からなる上記ベースプレート72の蝶番取付面72bと上記水滴受けプレート74の垂直面74bに上記蝶番75が固着されることによって、上記ベースプレート72と上記水滴受けプレート74は回動自在に接続されることになる。また、上記蝶番75の軸部にはねじりバネ75aが係合されており、上記ベースプレート72に対して上記水滴受けプレート74を常時閉方向に付勢している。
【0029】
以上のような構成からなる上記反転部間仕切りユニット70は、図6に示すように、上記ベースプレート72の長穴72aから、上記水切り部間仕切り60側の孔60aに、ボルト76が挿通され、蝶ナットで螺合されることによって、上記反転部間仕切りユニット70の上記水滴受けプレート74が、上記水切り部間仕切り60から反転部17側へ突出する状態で、上記水切り部間仕切り60に締結される。
【0030】
この場合に、上記反転部間仕切りユニット70は、図6に示すように、上記ベースプレート72の長穴72aを介して上記水切り部間仕切り60に締結されるため、上記水滴受けプレート74は長手方向に長穴72aの長さの範囲内でスライド自在となっている。そのため、上記水切り部間仕切り60から突出する上記水滴受けプレート74の突出量は、飲料容器Pの大きさに応じて長穴72aの長さの範囲内で可変となり、多様な種類の各飲料容器の大きさに応じて、反転部17での飲料容器Pの上下の空間を最適に遮断することが可能になる。つまり、図5に示すように、上記反転部間仕切りユニット70は、一升瓶などの高さの高い飲料容器Pを洗浄する場合は図中最も左側の位置に設定され、250cc瓶などの低い飲料容器Pを洗浄する場合は図中最も右側の位置に設定される。
【0031】
次に、上述した構成からなる本実施例による飲料容器洗浄装置1の作用及び効果を説明する。図1に示すように、洗浄される飲料容器Pは、供給コンベア20によって、上記容器搬送用グリップコンベア10の供給部12に供給される。そして、上述したように、飲料容器Pは、上記供給部12に至ると対峙する上記グリッパゴム11によって狭持されることで上記容器搬送用グリップコンベア10に受け渡され、そのまま直進して反転部14に至ると上昇しながら逆さまに回動されて搬送方向が180度反転して逆方向に直進し、洗浄部15に至る。
【0032】
そして、該洗浄部15で、飲料容器Pは、上記洗浄ユニット40によって洗浄される。つまり、飲料容器Pは、上記洗浄ユニット40の洗浄配管42に設定されている複数の洗浄ノズル42aから高圧で吐出される所定の洗浄液により、ジェット洗浄される。そして、洗浄部15で洗浄された飲料容器Pは、水切り部16に搬送されて水切りされる。つまり、上述したように、該水切り部16で上記エアブロー装置50のエアブローノズル54から高圧で噴射されるエアーによって、洗浄時に飲料容器Pに付着した洗浄水の水滴を吹き飛ばして、飲料容器Pの水切りが行われる。なお、水切りされた水滴は、上記水切り部間仕切り60によって回収されるため、下方を通過する水切りされた飲料容器Pに滴下して飲料容器Pの内部に入り込んでしまうのが好適に防止される。従って、水切りされた飲料容器が洗浄時の廃液で汚れてしまうことがなく、飲料容器を清潔な状態で保持することが可能となる。そして、上記水切り部間仕切り60に回収された水滴は、中央部の底面一ヶ所に集められて排水管62によって排水される。
【0033】
続いて、水切り部16で水切りされた飲料容器Pは、上記容器搬送用グリップコンベア10の反転部17に搬送され、該反転部17で下降しながら逆さまに回動されて搬送方向が180度反転して逆方向に直進し上記排出部13に搬送される。この場合に、該反転部17の上部側の飲料容器Pから滴下した水滴は、図8に示すように、上記反転部間仕切りユニット70の水滴受けプレート74の上面に落下する。そして、該水滴受けプレート74の傾斜に沿って流れて端部から下方に落下する。そのため、反転部17の上部側の飲料容器Pから滴下した水滴は、水滴受けプレート74によって落下する方向が変えられるため、反転部17の下部側の飲料容器Pの内部に入り込んでしまうのを防止することができるため、水切りされた飲料容器Pが洗浄時の廃液で汚れてしまうことがなく、飲料容器Pを清潔な状態で保持することが可能となる。
【0034】
また、上述したように、上記水切り部間仕切り60から突出する上記水滴受けプレート74の突出量は、飲料容器Pの大きさに応じて長穴72aの長さの範囲内で可変となっているため、多様な種類の各飲料容器の大きさに応じてその突出量を調節することにより、反転部17での飲料容器Pの上下の空間を最適に遮断することが可能になる。
【0035】
また、ここで、上述したように、上記反転部間仕切りユニット70は、図6に示すように、上記ベースプレート72と上記水滴受けプレート74とは、上記蝶番75によって回動自在に接続されており、また上記ねじりバネ75aによって上記ベースプレート72に対して上記水滴受けプレート74が常時閉方向に付勢されている。そのため、通常時は、図6に示すように、上記水滴受けプレート74は、上記ねじりバネ75aに付勢されて上記ストッパー70bの先端部のクッションゴムに当接して所定の角度に保持されているため、反転部17の上部側の飲料容器Pから滴下した水滴を受けることができるようになされている。
【0036】
また、万が一、上記水切り部間仕切り60から突出する上記水滴受けプレート74の突出量が、飲料容器Pの大きさに対応して適切に調節されなかった場合、或いは、想定された飲料容器Pとは別の飲料容器が混入していた場合などには、図9に示すように、飲料容器Pと上記水滴受けプレート74が当接してしまうことが想定される。
【0037】
この場合には、図9に示すように、上記ねじりバネ75aの付勢力に抗して上記水滴受けプレート74が下方に回動することにより、飲料容器Pの通過が許容されるため、好適に上記反転部間仕切りユニット70或いは飲料容器Pの破損を防止することができる。
【0038】
また、この時に、上記水滴受けプレート74が下方に回動するのを、上記近接センサー70aが検出するため、上述したように、コントローラによって装置の運転を停止し異常警報が発せられる。そのため、それ以上に繰り返し連続して上記反転部間仕切りユニット70の水滴受けプレート74と飲料容器Pとが当接してしまうのを回避することができるとともに、装置の操作者に、飲料容器Pの大きさに対応する調節となっていないこと、或いは大きさの異なる飲料容器Pが混入していることを気付かせることが可能になる。
【0039】
続いて、飲料容器Pは、上記反転部17で搬送方向が180度反転して逆方向に直進し、上記排出部13に搬送される。そして、該排出部13で、上記対峙する上記グリッパゴム11が左右に開くことにより、飲料容器Pは上記排出コンベア30に受け渡されて、上記排出コンベア30によって飲料容器洗浄装置1の装置外に排出される。
【0040】
なお、本発明は、上記実施例の構成のみに限定されるものではなく、多様な態様が可能である。例えば、本実施例では、上記容器搬送用グリップコンベア10は、グリップ式としているが、吊り下げ式等の他の形式のコンベアであってもよい。
【0041】
また、上記反転部間仕切りユニット70の水滴受けプレート74は、スライドレールなどによってスライドの動作を容易にするようにしてもよい。
【0042】
また、上記反転部間仕切りユニット70の水滴受けプレート74の材質においても、ステンレス材に限定されるものではなく、樹脂プレートなど耐水性のあるものであれば任意の部材でよい。
【0043】
また、洗浄する飲料容器Pにおいても、ガラスビン、PETボトル、陶磁器容器など、どのようなものであってもよい。
【0044】
【発明の効果】
本発明に基づく請求項1に記載の飲料容器洗浄装置によれば、上記搬送コンベアの反転部において上下の飲料容器の空間を遮蔽すべく反転部間仕切りを有しているため、洗浄部から180度方向転換される反転部での飲料容器の上下の空間が遮断されない状態を防止することができ、洗浄された飲料容器の水滴が下方を通過する水切りされた飲料容器に滴下して、飲料容器の内部に入り込んでしまうのを防止することができるため、水切りされた飲料容器が洗浄時の廃液で汚れてしまうことがなく、飲料容器を清潔な状態で保持することが可能となる。
【0045】
また、特に、請求項2に記載の飲料容器洗浄装置によれば、上記反転部間仕切りが、上記水切り部間仕切りから突出するように係着されており、飲料容器の大きさに応じてその突出量が可変になされているため、各飲料容器の大きさに応じて、反転部での飲料容器の上下の空間を最適に遮断することが可能になる。
【0046】
また、特に、請求項3に記載の飲料容器洗浄装置によれば、上記反転部間仕切りが、所定の角度に傾斜して配設されているため、洗浄された飲料容器から滴下した水滴を、下方を通過する飲料容器に滴下するのを回避しつつ、所定の方向に流して排出することができる。
【0047】
また、特に、請求項4に記載の飲料容器洗浄装置によれば、上記反転部間仕切りと飲料容器との当接時にはバネの付勢力に抗して上記反転部間仕切りが回動することにより、飲料容器の通過が許容されるため、好適に上記反転部間仕切り或いは飲料容器の破損を防止することができる。
【0048】
また、特に、請求項5に記載の飲料容器洗浄装置によれば、上記反転部間仕切りの回動を検出可能なセンサーを有しており、該センサーによって上記反転部間仕切りの回動を検出した場合には、装置の運転を停止して異常警報を発するようになされているため、上記反転部間仕切りと飲料容器との当接時には、上記反転部間仕切りの回動を上記センサーが検出することで、装置の運転が停止される。そのため、上記反転部間仕切りと飲料容器との当接時に装置の運転が停止され異常警報が発せられるようになされているため、それ以上に繰り返し連続して上記反転部間仕切りと飲料容器とが当接してしまうのを回避することができるとともに、装置の操作者に、飲料容器の大きさに上記反転部間仕切りの調節が対応していないこと、或いは大きさの異なる飲料容器が混入していることを気付かせることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に基づく飲料容器洗浄装置の構成を示す斜視図である。
【図2】図1におけるA−A断面図である。
【図3】図1におけるB−B断面図である。
【図4】図1におけるC−C断面図である。
【図5】容器搬送用グリップコンベアの反転部近傍の要部を示す説明図である。
【図6】反転部間仕切りユニットの構成及び作動を示す断面図である。
【図7】反転部間仕切りユニットの全体構成を示す斜視図である。
【図8】反転部間仕切りの通常時の作用効果を示す説明図である。
【図9】反転部間仕切りの異常時の作用効果を示す説明図である。
【符号の説明】
1 飲料容器洗浄装置
10 搬送コンベア
15 洗浄部
16 水切り部
17 反転部
60 水切り部間仕切り
70a センサー
70b ストッパー
74 反転部間仕切り
75a ねじりバネ
Claims (5)
- 飲料容器が搬送コンベアによって把持されて洗浄部に搬送されて洗浄され、続いて水切り部に搬送されて水切りがなされるとともに、水切りされた飲料容器が搬送コンベアの反転部で180度方向転換され、飲料容器が水切り部の真下を逆向きに通過する飲料容器洗浄装置において、
洗浄された飲料容器の水滴が、下方を通過する水切りされた飲料容器に滴下して飲料容器の内部に入り込むのを防止すべく、水切り部での上下の飲料容器の空間を遮蔽する水切り部間仕切りが配設されているとともに、
上記搬送コンベアの反転部において上下の飲料容器の空間を遮蔽すべく、反転部間仕切りを有していることを特徴とする飲料容器洗浄装置。 - 上記反転部間仕切りが、上記水切り部間仕切りから突出するように係着されており、飲料容器の大きさに応じてその突出量が可変になされていることを特徴とする請求項1に記載の飲料容器洗浄装置。
- 上記反転部間仕切りが、所定の角度に傾斜して配設されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の飲料容器洗浄装置。
- 上記反転部間仕切りが回動自在に支承されており、バネによる付勢力とストッパーとによって所定の角度に保持されているとともに、上記反転部間仕切りと飲料容器との当接時にはバネの付勢力に抗して上記反転部間仕切りが回動することにより、飲料容器の通過が許容されるべくなされていることを特徴とする請求項3に記載の飲料容器洗浄装置。
- 上記反転部間仕切りの回動を検出可能なセンサーを有しており、該センサーによって上記反転部間仕切りの回動を検出した場合には、装置の運転を停止して異常警報を発するようになされていることを特徴とする請求項4に記載の飲料容器洗浄装置。
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Cited By (2)
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JP2009541167A (ja) * | 2006-06-30 | 2009-11-26 | カーハーエス・アクチエンゲゼルシヤフト | 可撓性のホース状形成物、特に袋を処理するための装置 |
US8707663B2 (en) | 2006-06-23 | 2014-04-29 | Khs Gmbh | Apparatus for the filling of bags having at least one opening therein and having space to permit decreased accumulation of filling materials |
-
2002
- 2002-06-28 JP JP2002189909A patent/JP2004025153A/ja active Pending
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US8707663B2 (en) | 2006-06-23 | 2014-04-29 | Khs Gmbh | Apparatus for the filling of bags having at least one opening therein and having space to permit decreased accumulation of filling materials |
JP2009541167A (ja) * | 2006-06-30 | 2009-11-26 | カーハーエス・アクチエンゲゼルシヤフト | 可撓性のホース状形成物、特に袋を処理するための装置 |
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