JP2004025004A - ドクター装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】先端部がロールに当接するドクターブレードと、前記ドクターブレードを保持するドクターホルダーとを有するドクター装置において、ドクターブレードを幅方向に湾曲させる機構を備えていることを特徴とするドクター装置。
【選択図】なし
Description
【発明の属する技術分野】
本発明はグラビアコーター等において使用される余分な塗液をかき落とすドクターリング機構に用いるドクター装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、一般的に使用されているグラビアコーター等のドクター装置におけるドクターホルダーは、2枚の平行に設けた板間にドクターブレードを挟むか平面度のでている板に平行度のでているスリットに差し込んで固定する方式である。
【0003】
この種のドクターホルダーを有したドクター装置では、ドクターブレード先端をロール幅方向に対し、均一に当接させることが重要である。このため、ドクター装置にあっては、ドクターブレードをロール幅方向に均一に当接させるための調節機構が設けられる。この調節機構には調節ネジを用いドクターブレードを局所的に加圧し、うねり形状を任意に可変させ当接させる装置がある。
【0004】
一般にロール幅が長尺化するほどロール自体が自重によりたわんでしまい,さらにはロール幅の長尺化にともない、ドクターホルダーを長尺化させる必要があるため、ドクターホルダー自体も自重によりたわんでしまう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来装置ではロール幅長尺化にともない局所加圧を行う調節ネジが多数必要になり、調節に労力を要するという問題があった。
本発明は、ロールのたわみに合わせ、あるいはドクターホルダーのたわみを抑制させるため、簡易にドクターブレードの形状を湾曲させる機構を備えたドクター装置であって、前記ロールにドクターブレードを均一に当接させることを可能としたドクターホルダーを有するドクター装置を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明において上記の課題を達成するために、まず請求項1の発明では、先端部がロールに当接するドクターブレードと、前記ドクターブレードを保持するドクターホルダーとを有するドクター装置において、ドクターブレードを幅方向に湾曲させる機構を備えていることを特徴とするドクター装置としたものである。
【0007】
また請求項2の発明では、前記幅方向に湾曲させる機構がネジ方式であることを特徴とする請求項1に記載のドクター装置としたものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例を図に基づいて説明することにより、本発明の実施の形態を説明する。
本発明のドクター装置の一実施例について、断面図を図1に、正面図を図2に、側面図を図3に示す。
【0009】
ドクターブレード2を上側当板3aと下側当板3bで挟み、上側ホルダー1aと下側ホルダー1bの内面側に設けられたスリットに挿入する。なお、上側当板3a、下側当板3bおよびドクターブレード2はスリットに挿入して、押し込むことで位置あわせが可能となっている。位置あわせを行った後、一定トルクで締め付けボルト4により上側当板3a、下側当板3bおよびドクターブレード2をドクターホルダー1に固定する。
【0010】
湾曲調整ネジ6に付属している湾曲ナット7を幅方向に移動させて、支持台5に固定することにより、2つの支持台5が、湾曲調整ネジ6により接続される。湾曲調整ネジ6により接続された2つの支持台5の間の距離は、湾曲ナット7を移動させて固定した位置に応じて変化する。湾曲調整ネジ6により接続された2つの支持台5の間の距離が小さくなればなるほど、ドクターブレード2は、より大きく湾曲調整ネジ6から離れるように湾曲する(図3参照)。
【0011】
この結果、湾曲調整ネジ6に付属している湾曲調整ナット7を幅方向に移動させ、支持台5に固定することにより、ロール8のたわみ、ドクターホルダー1のたわみによらずドクターブレード2を湾曲させロール8に均一に当接させることが可能となる(図4参照)。
【0012】
100nmレベルの高精度薄膜均一塗工が要求される光学薄膜の塗工において膜厚のばらつきは、光学特性および面性に大きく影響をおよぼす。そのため、幅方向の膜厚分布についてもばらつきを少なくすることが重要である。
以下に例示する条件で塗工を行い、本発明のドクター装置を用い、ドクターブレードをロールに均一に当接するよう幅方向の湾曲を調整した場合の膜厚分布を図5の(a)に示す。
【0013】
【0014】
一方、本発明によるドクターブレードの湾曲の調整を試みずに、塗工を実施した場合の幅方向の膜厚分布を図5の(b)に示す。
【0015】
図5の(a)および(b)は上記塗工条件について塗工後、基材中央部より100mm間隔で幅方向に13点の膜厚を測定したグラフである。
【0016】
本発明によるドクターブレードの湾曲を調整しない場合、両端の膜厚が薄く中央部の膜厚が厚くなり、膜厚分布の標準偏差は2.61となっており、光学薄膜としてはばらつきが大きくなっている。一方、本発明によるドクターブレードの湾曲を調整した場合、膜厚の分布の標準偏差0.80とばらつきが小さくなり、良好な膜厚分布を得ることが出来た。また、ドクターブレードの湾曲の調整に要した時間は1〜2分であり、短時間かつ容易に実行出来た。
【0017】
尚、図1〜3に示した上述のドクターブレードを幅方向に湾曲させる機構は、あくまでも一例であって、ドクターブレードを幅方向に湾曲させることが可能である限り、他の機構であって良い。
【0018】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のドクター装置によれば、容易にドクターブレードの湾曲を調整することが出来、良好な幅方向の膜厚分布を得る塗工が可能となる。
したがって、高精度な膜厚分布を要求される光学薄膜等を製造する場合のドクター装置として利用出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のドクター装置の一実施例を示す断面図である。
【図2】図1に断面を示すドクター装置の正面図である。
【図3】図1に断面を示すドクター装置の側面図である。
【図4】本発明のドクター装置により湾曲させてロールに当接させたドクターブレードを示す図である。
【図5】塗液を塗工した時の膜厚分布を示したグラフであって、(a)は、本発明によるドクターブレードの湾曲の調整した場合の膜厚分布を示すグラフであり、(b)は、本発明によるドクターブレードの湾曲の調整しない場合の膜厚分布を示すグラフである。
【符号の説明】
1…ドクターホルダー
1a…上側ホルダー
1b…下側ホルダー
2…ドクターブレード
3a…上側当板
3b…下側当板
4…締め付けボルト
5…固定台
6…湾曲調整ネジ
7…湾曲調整ナット
8…ロール
Claims (2)
- 先端部がロールに当接するドクターブレードと、前記ドクターブレードを保持するドクターホルダーとを有するドクター装置において、ドクターブレードを幅方向に湾曲させる機構を備えていることを特徴とするドクター装置。
- 前記幅方向に湾曲させる機構がネジ方式であることを特徴とする請求項1に記載のドクター装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002183866A JP2004025004A (ja) | 2002-06-25 | 2002-06-25 | ドクター装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002183866A JP2004025004A (ja) | 2002-06-25 | 2002-06-25 | ドクター装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004025004A true JP2004025004A (ja) | 2004-01-29 |
Family
ID=31179899
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002183866A Pending JP2004025004A (ja) | 2002-06-25 | 2002-06-25 | ドクター装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004025004A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020131051A (ja) * | 2019-02-13 | 2020-08-31 | 極東産機株式会社 | ラミネート装置 |
-
2002
- 2002-06-25 JP JP2002183866A patent/JP2004025004A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2020131051A (ja) * | 2019-02-13 | 2020-08-31 | 極東産機株式会社 | ラミネート装置 |
JP7254550B2 (ja) | 2019-02-13 | 2023-04-10 | 極東産機株式会社 | ラミネート装置 |
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