JP2004024426A - 中綿詰め物体の製造方法 - Google Patents

中綿詰め物体の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】中綿を減圧吸引圧縮して側地内に充填することにより、側地内に効率よく合理的に中綿を充填することができ、とくに、側地の内部空間体積より嵩の高い中綿を側地内に充填する中綿詰め物体の製造方法を提供する。
【解決手段】側地の内部に中綿を充填して中綿詰め物体を製造する方法であって、嵩高性の中綿(1)を減圧吸引可能、かつ側地内に中綿を充填し大気圧に戻した後に引き抜くことができるシール材(2,3)で覆い、中綿(1)を吸引手段(4)により減圧吸引して嵩を減らし、この状態の中綿(5)をシール材ごと側地内に充填し、その後、減圧吸引を止めて中綿を大気圧に戻し、シール材を側地内から外部に引き抜く。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、敷布団、ベッドパッド、マットレス、こたつ敷布団、クッション及び枕等に有用な中綿詰め物体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
敷布団、ベッドパッド、マットレス、こたつ敷布団、クッション及び枕等の詰物体は、従来、木綿や合成繊維等の原綿をカード機により開繊し、繊維ウェブとした後、所定の形状に折り畳んで中綿体を形成し、この中綿体を側地の開口部から側地内に充填し、前記側地開口部を縫製することによって製造していた。また、繊維ウェブに低融点繊維を混合し、加熱融着処理して固綿としたり、所定の形状に成形した成形綿を側地内に充填することも行われている(特開平5−137857号公報、同6−245850号公報、同11−342280号公報)。
【0003】
また、開繊した短繊維を圧力空気を用いて側地内に成形しつつ吹き込み、その後、側地開口部を閉じた後、側地とともに厚さ方向を縫製する方法が提案されている(特開平11−290160号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の詰物体の製造方法においては、例えば敷布団の場合、床つき感(実際に着用したときに人体の重量で沈む現象)をなくすか減少させるため、充填する綿の量をある程度多くする必要があり、側地内に充填することが困難なこともあった。とくに側地の内容積以上に嵩のある綿を充填することは、困難であった。
【0005】
本発明は、前記従来の問題を解決するため、側地内に効率よく合理的に中綿を充填することができる中綿詰め物体の製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明の中綿詰め物体の製造方法は、側地の内部に中綿を充填して中綿詰め物体を製造する方法であって、
嵩高性の中綿を減圧吸引可能、かつ側地内に中綿を充填し大気圧に戻した後に引き抜くことができるシール材で覆い、
前記中綿を減圧吸引して嵩を減らし、
前記減圧吸引した状態の中綿をシール材ごと側地内に充填し、
その後、減圧吸引を止めて中綿を大気圧に戻し、シール材を側地内から外部に引き抜くことを特徴とする。
【0007】
本発明方法においては、前記側地の内部空間体積より、減圧吸引前の前記中綿の嵩の方が高いことが好ましい。
【0008】
また前記シール材が、1枚もしくは2枚の樹脂フィルム、または1枚もしくは2枚の織物補強ラミネートフィルムであることが好ましい。
【0009】
また前記シール材が、前記中綿の表面もしくは裏面に接する面が剛体であり前記中綿の側面に接する面が樹脂フィルムもしくは織物補強ラミネートフィルムで形成するか、または樹脂フィルムもしくは織物補強ラミネートフィルムに補助バーをもしくは補助紐を固定したことが好ましい。
【0010】
また前記減圧吸引前の嵩を100%とした場合、減圧吸引後の中綿の嵩が、20〜80%の範囲であることが好ましい。
【0011】
また前記中綿は、繊維ウェブ、繊維ウェブに低融点繊維を混合して加熱成形した成形綿、樹脂発泡体、ヤシガラ、不織布およびこれらの組み合わせから選ばれる少なくとも一つであることが好ましい。さらに、網状構造体(ヘチマ繊維状の立体網状体)やエアークッション(樹脂フィルム内に空気を密封したクッション材)などを前記繊維ウェブなどと組み合わせて用いることもできる。
【0012】
また前記減圧吸引前の中綿を不織布で包んだことが好ましい。
【0013】
また前記側地の開口部がファスナーにより開閉可能であることが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明方法によれば、中綿をシール材で覆って減圧吸引し、嵩を減らした状態で側地内に充填するので、側地内にスムースに中綿を充填できる。次に、充填後減圧吸引を止めてシールを開放し、中綿を大気圧に戻すと、中綿は膨れて最初の嵩高い状態に戻る。すなわち、減圧吸引している時間はわずかであるので、繊維物性は変化することなく、元の状態に戻る。前記において、減圧吸引は、例えば家庭用の電気掃除機程度の吸引力で十分である。もちろんそれ以上の減圧吸引を行っても差し支えない。そして、前記減圧吸引した状態の中綿をシール材ごと側地内に充填する。すなわち、減圧吸引機として例えば家庭用の電気掃除機を用いた場合、電源を入れた状態のまま中綿をシール材ごと側地内に充填する。
【0015】
充填後減圧吸引を止めてシールを開放し、中綿を大気圧に戻した後、シール材を側地内から外部に引き抜く。ここで重要なことは、中綿を減圧吸引する前の段階で、側地内に中綿を充填し大気圧に戻した後に引き抜くことができるようにシール材を配置しておくことである。従来からクッション、枕、布団などを樹脂フィルムの袋に入れて真空にし、嵩を小さくして保管したり輸送することは知られているが、このような袋状では側地内から引き抜くことはできない。
【0016】
以下、実施の形態を用いて説明する。シール材は樹脂フィルムでも繊維補強ラミネートフィルムでも同様に使用できるが、以下においては樹脂フィルムを用いて説明する。
【0017】
(実施の形態1)
そこで本発明方法は、例えば図1Aのように、上下2枚の樹脂フィルム2,3で中綿1を間に挟んでサンドイッチ状にする。このとき、上下2枚の樹脂フィルム2,3のうち少なくとも一方は、中綿1の側面を覆い、互いに密着できる大きさ以上のものを用いる。次に図1Bに示すように、中綿1の側面に、家庭用掃除機の吸引パイプ4を当て、電源を入れて減圧吸引する。このとき、中綿1の側面に樹脂フィルム2を手またはバーなどの治具で抑えると、樹脂フィルム2は中綿1に吸引により張り付く。そして中綿の空気が抜けると、図1Cの状態になり、嵩の減った中綿5が形成される。この状態のまま、すなわち減圧吸引を続けた状態で、あらかじめ封筒状態に縫製されている側地(図示せず)の1辺開口部から側地内に入れる。中綿1の嵩は中綿5のとおり小さくなっているので、側地内に入れるのは容易である。側地内に嵩の減った中綿5を入れた後、家庭用掃除機の電源を切り、吸引パイプ4を離す。これにより、中綿5内に空気が入って膨脹し、図1Bの状態に戻る。但しこの状態では吸引パイプ4は存在していない、次に側地内から樹脂フィルム2,3を引き抜く。その結果、元の嵩高状態の中綿1が側地内に残る。その後、側地の1辺開口部を閉じる。すなわち、側地の1辺開口部がファスナーである場合はファスナーを閉じる。また、側地の1辺開口部を縫製により閉じる場合は、ミシンなどで縫製する。
【0018】
本実施形態によれば、側地の内部空間体積より減圧吸引前の嵩の方が高い中綿を側地内に充填することができる。このようにして敷布団を作製すると、ふっくらとして見栄えが良く、かつ床つき感の無い敷布団を製造できる。この場合、側地の1辺開口部は、ミシン縫製に比べてファスナーの方が閉じやすい。内部の膨らんでいる中綿を押さてファスナーを閉じればよいからである。
【0019】
(実施の形態2)
図2A−Cは別の実施形態を示し、中綿を薄い不織布6であらかじめ覆っておき、樹脂フィルム2,3を上下で挟んで実施の形態1と同様に処理する。中綿を薄い不織布6であらかじめ覆っておくと、最後に側地内部から樹脂フィルム2,3を引き抜く際、成形された中綿の表面が乱れず、きれいに仕上げることができる。これは、樹脂フィルム2,3が良く滑って引き抜き易くなるからである。
【0020】
(実施の形態3)
図3A−Bは別の実施形態を示し、プラスチックプレート、または金属プレートなどの薄い剛体7,9の周囲に樹脂フィルム8,10を一体化しておき、この間に中綿1を配置し、実施の形態1と同様に処理する。剛体7,9を用いると、細長い中綿の場合、剛体で補強したまま側地内に充填できる。また、剛体の表面を平滑にしておくと、側地内から引き抜く際、中綿の表面を乱すことなく滑らせて引き抜き易くなる。本実施形態においては両面に剛体を用いたが、片面に剛体を用い、片面に樹脂フィルムを用いても良い。
【0021】
(実施の形態4)
図4は別の実施形態を示し、1枚の樹脂フィルム11をU字形に中綿1を包む。樹脂フィルム11の端12,13同士は、中綿1の側面に来るようにする。また、吸引機の吸引パイプは、図4に向かってこちら側か、または向こう側に当てる。この状態で実施の形態1と同様に処理して、減圧吸引圧縮し、側地内に入れる。この場合、前記吸引パイプは手前側に来るようにする。こうして圧縮された中綿を側地内に充填した後、減圧吸引を止め、中綿を元の嵩の状態に戻し、樹脂フィルム11を側地内から引き抜く。樹脂フィルム11は、一番奥の部分が端12,13のように分離しているので、引き抜きことができる。本実施形態においては1枚の樹脂フィルム11を用いたが、両端が開放された筒状のフィルムを用いても良い。
【0022】
図5は別の実施形態を示し、樹脂フィルム14に補助バー15,16を固定したものである。このようにすると、側地内から樹脂フィルム14を引き抜き易い。
【0023】
図6はさらに別の実施形態を示し、樹脂フィルム17に補助紐18を固定したものである。このようにすると、側地内から樹脂フィルム17を引き抜き易い。
【0024】
【実施例】
以下実施例を用いてさらに具体的に説明する。
【0025】
(実施例1)
(1)側地の形成
図7に示すように、表側地22、裏側地および側面23は、通常の敷布団に使われる綿織物生地を用い、中仕切り24、25はポリエステル100%のニット地の伸縮性テープを用いた。伸縮性テープはJIS L108 8 15.2B法に規定されるメリヤス生地の伸長弾性率測定法により、自記装置付定速伸長形引っ張り試験機を用いて、「グラブ法」で測定した。試験片の大きさは、幅10cm、長さ15cm、つかみ間隔76mm、引っ張り速度10cm/分、一定荷重7.4N、繰り返し回数10回の測定で、伸長率は40%以上、伸長弾性率が97%以上であった。また、この伸縮性テープは、JIS L108 8 33.1法に規定される通気性が、210.7cm/cm・Sであった。伸縮性テープは、側地との縫いしろを含めた幅(布団に形成したときの厚さに該当)は70mm、縫いしろから縫いしろまでの幅を50mmとした。また側地の手前側1辺は開閉できるようにファスナー線29を縫い込んだ。
【0026】
側地の大きさはシングルサイズであり、縦200cm、横100cm、中仕切りは縦方向に沿って、中央が40cm、両側部が30cmとなるようにした。
(2)中綿の形成
低融点バインダー繊維は、東レ社製芯鞘型ポリエステル低融点繊維(繊度4.4デニール、繊維長51mm)を用いた。通常のポリエステル(ポリエチレンテレフタレート)繊維は、繊度7〜18デニール、繊維長64mmを用いた。
【0027】
積層綿は図8に示す装置を用いて140〜150℃、加熱時間150秒で圧縮一体化成形した。すなわち、低融点バインダー繊維の混合率の異なる短繊維カードウェブ41,42,43を下部コンベア44に載せて左側(矢印A方向)に送り込み、押えラチス46によって圧縮しながら、加熱室48内の下部コンベア45と上部コンベア47を通過させ、加熱圧縮一体成形する。得られた各層31,32,33からなる積層成形綿34の全体の厚みは90mmであった。
【0028】
各層の表面硬度は、高分子計器社製の硬度計、アスカーF型を用いて3個所測定した値の平均値を算出した。この値は高いほど硬いことを示す。中綿の構成内容を次の表1に示す。
【0029】
【表1】
Figure 2004024426
【0030】
(3)敷布団の形成
前記のように形成した圧縮一体化成形した中綿(縦200cm、横は中央が40cm、両端が30cm、厚さ90mm)を、図1A−Cに示す方法により、減圧吸引圧縮した。厚さは約35mmとなった。このとき用いた樹脂フィルムは、日本ポリケム社製商品名“ノバテックHD”(厚み30μmのポリエチレン)である。また減圧吸引機は電気掃除機(アークランドサカモト社製“パワークリーナーGTPC−1080”、仕事容量220W)を用いた。
【0031】
次に図9に示すように、ファスナー27を開けた開口28から圧縮綿を側地内に入れ、減圧吸引を止め、中綿26を最初の嵩高い状態に戻し、次に樹脂フィルムを引き抜いた。その後、ファスナー線29の部分を押さえながら開口28を閉じた。21は敷布団である。
【0032】
図10に得られた敷布団21を示す。中綿は圧縮前の厚さは90mmであり、厚さ50mmの側地に充填した後、65mmまで膨れた状態となった。また、伸縮性テープ24の縫いしろから縫いしろまでの幅が50mmに対して、敷布団の厚さは65mmであり、伸縮テープは厚さ方向に引っ張られた状態であった。
【0033】
得られた敷き布団は、弾発性があり、床つき感もなく、寝心地が良好であった。形状は、平坦であり常に膨れ上がった状態でへたりにくく、健康布団として機能的に優れていた。また、吸水性、吸湿性、保温性、軽量性等の機能性を付与できた。また、通常の敷布団のように三つ折りにもできた。
【0034】
図10の敷布団を3月間、使用試験した。実験者は身長170cm、体重65kgである。へたりはほとんどなく、最初の状態とほぼ同一の状態であった。とくに、側地の側面23は垂直方向に張られた状態のままであり、見栄えも良好であった。
【0035】
なお、前記実施例においては、敷布団の幅方向が中央が40cm、両端が30cmの3区分に分割したが、20cm幅を5区分とし、トータル100cmとすることもできる。このようにすると敷布団はさらにへたりにくくなる。
【0036】
また、20cm幅で5区分(トータル100cm)の場合はシングルサイズ、20cm幅で6区分(トータル120cm)の場合はセミダブルサイズ、20cm幅で7区分(トータル140cm)はダブルサイズ、20cm幅で8区分(トータル160cm)の場合はダブルデラックス(キング)サイズとすることができ、中綿の規格化が可能となり好ましい。
【0037】
(実施例2)
実施例1における圧縮一体化中綿の上層をコットン(木綿)繊維に代えた以外は、実施例1と同様に敷布団を作成した。この敷布団も実施例1と同様に、弾発性があり、床つき感もなく、寝心地が良好であった。形状は、平坦であり常に膨れ上がった状態でへたりにくく、健康敷布団として機能的に優れていた。また、吸水性、吸湿性の機能性を付与できた。
【0038】
(実施例3)
実施例1における圧縮一体化中綿の上層を、セラミックス粉末を混合したポリエステル繊維を用いた以外は、実施例1と同様に敷布団を作成した。セラミックス粉末は、ファーベスト社製、ニチメン社販売の商品名「レイアース」を配合率1質量%でポリマーに配合し、常法に従い溶融紡糸し、延伸し、捲縮をかけ、カットファイバーにした。繊度は10デニール、繊維長64mmであった。この敷布団も実施例1と同様に、弾発性があり、床つき感もなく、寝心地が良好であった。形状は、平坦であり常に膨れ上がった状態でへたりにくく、健康布団として機能的に優れていた。また、発熱性があり、人体の熱を逃しにくく冷え性の人には効果があった。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したとおり本発明方法は、側地内に効率よく合理的に中綿を充填することができる。とくに、中綿を減圧吸引圧縮して側地内に充填することにより、側地の内部空間体積より嵩の高い中綿を側地内に充填することができる。とくに敷布団とした場合は、平坦であり常に膨れ上がった状態でへたりにくく、弾発性があり、床つき感もなく、寝心地が良好で、健康布団として機能性の高い敷布団とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】A−Cは本発明の実施の形態1における中綿の減圧吸引方法を示す説明図。
【図2】A−Cは本発明の実施の形態2における中綿の減圧吸引方法を示す説明図。
【図3】A−Bは本発明の実施の形態3における中綿の減圧吸引方法を示す説明図。
【図4】本発明の実施の形態4における中綿の減圧吸引方法を示す説明図。
【図5】同、別の減圧吸引方法を示す説明図。
【図6】同、別の減圧吸引方法を示す説明図。
【図7】本発明の実施例1における側地の斜視図。
【図8】同、圧縮成形綿の製造工程を示す断面図。
【図9】同、敷布団の開口部における部分拡大斜視図。
【図10】同、最終製品の敷布団の斜視図。
【符号の説明】
1 中綿
2,3,8,10,11,14,17 樹脂フィルム
4 吸引パイプ
5 減圧吸引後の嵩の減った中綿
6 不織布に包まれた中綿
7,9 剛体
15,16 補助バー
18 補助紐
21 敷布団
22 側地表面
23 側地側面
24 中仕切
27 ファスナー
28 開口部
29 ファスナー線

Claims (8)

  1. 側地の内部に中綿を充填して中綿詰め物体を製造する方法であって、
    嵩高性の中綿を減圧吸引可能、かつ側地内に中綿を充填し大気圧に戻した後に引き抜くことができるシール材で覆い、
    前記中綿を減圧吸引して嵩を減らし、
    前記減圧吸引した状態の中綿をシール材ごと側地内に充填し、
    その後、減圧吸引を止めて中綿を大気圧に戻し、シール材を側地内から外部に引き抜くことを特徴とする中綿詰め物体の製造方法。
  2. 前記側地の内部空間体積より、減圧吸引前の前記中綿の嵩の方が高い請求項1に記載の中綿詰め物体の製造方法。
  3. 前記シール材が、1枚もしくは2枚の樹脂フィルム、または1枚もしくは2枚の織物補強ラミネートフィルムである請求項1に記載の中綿詰め物体の製造方法。
  4. 前記シール材が、前記中綿の表面もしくは裏面に接する面が剛体であり前記中綿の側面に接する面が樹脂フィルムもしくは織物補強ラミネートフィルムで形成するか、または樹脂フィルムもしくは織物補強ラミネートフィルムに補助バーをもしくは補助紐を固定した請求項1に記載の中綿詰め物体の製造方法。
  5. 前記減圧吸引前の嵩を100%とした場合、減圧吸引後の中綿の嵩が、20〜80%の範囲である請求項1に記載の中綿詰め物体の製造方法。
  6. 前記中綿が、繊維ウェブ、繊維ウェブに低融点繊維を混合して加熱成形した成形綿、樹脂発泡体、ヤシガラ、不織布およびこれらの組み合わせから選ばれる少なくとも一つである請求項1に記載の中綿詰め物体の製造方法。
  7. 前記減圧吸引前の中綿を不織布で包んだ請求項1に記載の中綿詰め物体の製造方法。
  8. 前記側地の開口部がファスナーにより開閉可能である請求項1に記載の中綿詰め物体の製造方法。
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