JP2004024318A - 理美容鋏 - Google Patents

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JP2004024318A
JP2004024318A JP2002181490A JP2002181490A JP2004024318A JP 2004024318 A JP2004024318 A JP 2004024318A JP 2002181490 A JP2002181490 A JP 2002181490A JP 2002181490 A JP2002181490 A JP 2002181490A JP 2004024318 A JP2004024318 A JP 2004024318A
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Tomio Narita
成田 富夫
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Abstract

【課題】モデルがリラックスでき、かつ、鋏の使用者が手首に負担がかからず、楽な姿勢で細かい曲線や自然な曲線のカットをできる湾曲理美容鋏を提供することである。
【解決手段】刃体部3が縦断面内で湾曲した湾曲理美容鋏の把手部2を、縦断面内で刃体部3と同じ側に湾曲させることにより、刃体部3の湾曲方向を毛先側に向けて曲線カットをする際に、把手部2をモデルの頭部近傍の皮膚にあまり近づけなくてもよいようにし、モデルがリラックスでき、かつ、鋏の使用者も手首に負担がかからず、細かい曲線や自然な曲線をカットできるようにした。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、刃体部の先端側が縦断面内で湾曲した理美容鋏に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
理美容鋏は、2つの鋏片が把手部と刃体部との中間で互いに回動自在に軸支され、刃体部が互いに噛み合わされるようになっている。通常、各鋏片の把手部は、それぞれ親指と薬指を挿入するようにリング状に形成され、薬指を挿入する側の把手部の外周には、小指を掛ける指掛け部が設けられている。
【0003】
理美容鋏は、各鋏片の把手部と刃体部を真直に形成したものが多いが、髪をカットされる人(以下、モデルと言う)の皮膚を傷つけず、かつ、曲線カットができるように、刃体部の先端側を縦断面内で湾曲させたものがある。このような湾曲理美容鋏を使用するときは、刃体部が湾曲した側から各リング状把手部に各指を挿入し、刃体部の湾曲方向を毛先側に向けて髪をカットすることが多い。このため、右利き用と左利き用のものとでは、刃体部の湾曲方向が逆向きになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の湾曲理美容鋏は、刃体部の湾曲方向を毛先側に向けて曲線カットをする際に、カット部位によっては真直な把手部をモデルの頭部近傍の皮膚にかなり近づける必要がある。このため、モデルが不安感や不快感を感じ、リラックスし難い問題がある。一方、理容師や美容師等の鋏の使用者も、把手部を持つ手がモデルの皮膚との間の狭い空間で自由度を制約されるので、細かい曲線や自然な曲線のカットをし難く、手首にも負担がかかりやすい問題もある。
【0005】
また、上述したように、従来の湾曲理美容鋏は、刃体部の湾曲方向に対する各把手部への指の挿入方向が決まっている。一般に、モデルの髪をカットする場合は、その部位によって好ましいカット方向がある。通常、このカット方向は、頭部の中央から左右両側へ向かう方向とされることが多い。例えば、前髪部の場合は、額の中央から左右両側へ向かう方向へカットされ、襟脚部の場合は、首の後側中央から左右両側へ向かう方向へカットされることが多い。
【0006】
したがって、湾曲理美容鋏を用いてこのような頭部の左右両側へ向かう方向にカットする部位では、頭部の右側と左側をカットする場合とで、所定の方向から把手部へ指を挿入した手を、それぞれ順手と逆手とに切り換える必要がある。このため、鋏の使用者は無理な姿勢を要求され、手首にも負担がかかりやすいので、細かい曲線や自然な曲線のカットをし難い問題がある。
【0007】
そこで、この発明の課題は、モデルがリラックスでき、かつ、鋏の使用者が手首に負担がかからず、楽な姿勢で細かい曲線や自然な曲線のカットをできる湾曲理美容鋏を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、この発明は、2つの鋏片が把手部と刃体部との中間で互いに回動自在に軸支され、互いに噛み合わされる刃体部の先端側が縦断面内で湾曲した理美容鋏において、前記各把手部を、前記縦断面内で刃体部と同じ側に湾曲または屈曲させた構成を採用したものである。
【0009】
すなわち、刃体部の先端側が縦断面内で湾曲した湾曲理美容鋏の各把手部を、縦断面内で刃体部と同じ側に湾曲または屈曲させることにより、刃体部の湾曲方向を毛先側に向けて曲線カットをする際に、把手部をモデルの頭部近傍の皮膚にあまり近づけなくてもよいようにし、モデルがリラックスでき、かつ、鋏の使用者も手首に負担がかからず、細かい曲線や自然な曲線のカットをできるようにした。また、このように把手部を湾曲または屈曲させることにより、鋏を持ったときのバランス感覚が向上し、より安定してカットができることが分かった。
【0010】
なお、刃体部の湾曲角度は、通常、その先端の末端湾曲角度で30°以下程度のあまり大きくない角度に設定されており、把手部の末端湾曲角度または屈曲角度も、同程度のあまり大きくない角度に設定するとよい。
【0011】
前記各把手部を指が挿入されるリング状に形成されたものとし、これらのリング状の各把手部の外周に指掛け部を設けることにより、各リング状把手部へいずれの方向から指を挿入しても、鋏を安定して操作できるようにし、湾曲理美容鋏の刃体部の湾曲方向をリバーシブルに持ち替えることができる。
【0012】
したがって、頭部の左右両側へ向かう方向にカットする部位であっても、鋏の使用者は鋏を持つ手を順手と逆手とに切り換える必要がなく、楽な姿勢で手首にも負担をかけることなく、細かい曲線や自然な曲線のカットをすることができる。また、このような湾曲理美容鋏のリバーシブルな持ち替えを可能とすることにより、カットデザインの幅も広げることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき、この発明の実施形態を説明する。この理美容鋏は、図1(a)、(b)に示すように、2つの鋏片1a、1bが、リング状把手部2と刃体部3との中間で、ねじ4により互いに回動自在に軸支され、噛み合わされる各刃体部3の先端側が縦断面内で湾曲するとともに、各把手部2も縦断面内で同じ側に湾曲している。各刃体部3と各把手部2の末端湾曲角度は、いずれも5°に設定されている。
【0014】
前記各リング状把手部2は互いに等径で、軸支点から等距離の位置に設けられ、その外周には棒状の指掛け部5が螺着されている。また、一方の把手部2には、把手部2間のスペーサ用の突起部6が設けられている。鋏の使用者は、2つの把手部2にそれぞれ親指と薬指を挿入し、薬指を挿入した側の把手部2の指掛け部5に小指を掛けて、両方の刃体部3を噛み合わせ作動できるように理美容鋏を把持する。この理美容鋏は、両方の把手部2に指掛け部5が設けられているので、いずれの方向から指を挿入しても薬指を挿入した側の把手部2の指掛け部5に小指を掛けることができ、鋏を安定して操作することができる。
【0015】
図2は、上述した理美容鋏の使用状態の例を示す。なお、鋏の使用者は右利きである。図2(a)は、右側の襟脚部をカットしている状態である。この場合の使用者は、各刃体部3が湾曲した側から各把手部2に指を挿入し、順手で各刃体部3の湾曲方向を毛先側に向けて曲線カットしている。また、このときの各把手部2は、モデルの襟脚部から離れる方向に湾曲している。
【0016】
図2(b)は、左側の襟脚部を曲線カットしている状態である。この場合の使用者は、各刃体部3の湾曲方向と反対側から各把手部2に指を挿入し、同じく順手で各刃体部3の湾曲方向を毛先側に向けて曲線カットしている。このときの各把手部2も、モデルの襟脚部から離れる方向に湾曲している。
【0017】
図2(a)、(b)に示したように、この理美容鋏は刃体部3の湾曲方向をリバーシブルに持ち替えることにより、モデルの右側および左側のいずれの側をカットする場合も、順手で各刃体部3の湾曲方向を毛先側に向けて曲線カットすることができ、かつ、このときの各把手部2が、モデルの頭部近傍の皮膚から離れる方向に湾曲する。したがって、モデルがリラックスできるとともに、鋏の使用者も楽な姿勢で手首にも負担をかけることなく、細かい曲線や自然な曲線のカットをすることができる。
【0018】
なお、図2は、鋏の使用者が右利きの場合の例を示したが、使用者が左利きの場合は、図2(a)の右側の襟脚部をカットするときに、各刃体部3の湾曲方向と反対側から各把手部2に指を挿入し、図2(b)の左側の襟脚部をカットするときに、各刃体部3が湾曲した側から各把手部2に指を挿入することになる。この場合も、使用者は順手で各刃体部3の湾曲方向を毛先側に向けることができ、各把手部2もモデルの襟脚部から離れる方向に湾曲することになる。したがって、この理美容鋏は、右利きと左利きの兼用のものとすることもできる。
【0019】
上述した実施形態では、2つの鋏片の把手部をリング状で等径のものとし、これらを軸支点から等距離の位置に設けたが、本発明に係る理美容鋏の把手部は、リング状のものに限定されることはなく、任意の形状に設計することができる。また、2つの鋏片の把手部を互いに異なる寸法形状とすることもできる。
【0020】
また、上述した実施形態では、把手部を刃体部と同じ側に湾曲させ、その末端湾曲角度を刃体部と同じ5°に設定したが、把手部は刃体部と同じ側に屈曲させてもよい。把手部の末端湾曲角度または屈曲角度は、30°以下程度のあまり大きくない角度で任意に設定することができ、刃体部の末端湾曲角度と異なる角度に設定してもよい。
【0021】
【発明の効果】
以上のように、この発明の理美容鋏は、刃体部が縦断面内で湾曲した湾曲理美容鋏の各把手部を、縦断面内で刃体部と同じ側に湾曲または屈曲させることにより、刃体部の湾曲方向を毛先側に向けて曲線カットをする際に、把手部をモデルの頭部近傍の皮膚にあまり近づけなくてもよいようにしたので、モデルがリラックスでき、かつ、鋏の使用者も手首に負担がかからず、細かい曲線や自然な曲線をカットすることができる。このように把手部を湾曲させることにより、鋏を持ったときのバランス感覚も向上し、より安定したカットをすることもできる。
【0022】
また、前記各把手部を指が挿入されるリング状に形成されたものとし、これらのリング状の各把手部の外周に指掛け部を設けることにより、各リング状把手部へいずれの方向から指を挿入しても鋏を安定して操作できるようにして、湾曲理美容鋏の刃体部の湾曲方向をリバーシブルに持ち替えることができ、頭部の左右両側へ向かう方向にカットする部位であっても、鋏の使用者は順手で刃体部の湾曲方向を毛先側に向けて、楽な姿勢で手首にも負担をかけることなく、細かい曲線や自然な曲線のカットをすることができる。このような湾曲理美容鋏のリバーシブルな持ち替えを可能とすることにより、カットデザインの幅も広げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】aは理美容鋏の実施形態を示す平面図、bはaの正面図
【図2】a、bは、それぞれ図1の理美容鋏の使用状態を示す外観斜視図
【符号の説明】
1a、1b 鋏片
2 把手部
3 刃体部
4 ねじ
5 指掛け部
6 突起部

Claims (2)

  1. 2つの鋏片が把手部と刃体部との中間で互いに回動自在に軸支され、互いに噛み合わされる刃体部の先端側が縦断面内で湾曲した理美容鋏において、前記各把手部を、前記縦断面内で刃体部と同じ側に湾曲または屈曲させたことを特徴とする理美容鋏。
  2. 前記各把手部が指を挿入するリング状に形成され、これらのリング状の各把手部の外周に指掛け部を設けた請求項1に記載の理美容鋏。
JP2002181490A 2002-06-21 2002-06-21 理美容鋏 Pending JP2004024318A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8114107B2 (en) 2003-11-05 2012-02-14 Applied Medical Resources Corporation Laparoscopic scissor blades
WO2013178049A1 (zh) * 2012-05-30 2013-12-05 Peng Yuegui 一种新型剪刀

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