JP2004023160A - デジタルカメラ - Google Patents
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Abstract
【課題】撮影前に予め設定することなく、音声録音を容易に行うことができるデジタルカメラを提供することを目的とする。
【解決手段】マイクに入力される音量レベル及び音声持続時間を計測し(S44)、計測結果に基づいて、音声データを記録媒体に記録するフラグをセットする(S46〜S56)。そして、フラグに基づいて、音声データを記録媒体に記録する(S62、S64)。また、音声録音は、最大30秒後に終了し(S60)、30秒を満たない時間で、次ぎの撮影のための操作等が行われた場合には、音声録音を終了する(S58)。
【選択図】 図5
【解決手段】マイクに入力される音量レベル及び音声持続時間を計測し(S44)、計測結果に基づいて、音声データを記録媒体に記録するフラグをセットする(S46〜S56)。そして、フラグに基づいて、音声データを記録媒体に記録する(S62、S64)。また、音声録音は、最大30秒後に終了し(S60)、30秒を満たない時間で、次ぎの撮影のための操作等が行われた場合には、音声録音を終了する(S58)。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタルカメラにかかり、特に、被写体を撮影すると共に、撮影の際の音声を録音することが可能なデジタルカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、簡便に撮影可能なCCD撮像素子などを有した撮像装置として、デジタルカメラが数多く流通している。デジタルカメラは、その撮影時には、レリーズスイッチを操作することをトリガとして、CCD撮像素子などで光量に応じた電荷(光電変換)を画素毎に読み取って、画像データに変換した後に、撮影画像を画像データとして磁気記録媒体などの記録媒体に記録している。
【0003】
撮影から記録までの過程では、撮影コマ毎に、主な処理として、撮影画像のデジタル変換、撮影画像表示のための画像作成、そして撮影画像を記録するための記録処理の各々が行われている。
【0004】
このように、デジタルカメラでは、レリーズスイッチの操作で撮像画像の記録を簡単に行うことができる。
【0005】
また、この種のデジタルカメラの中には、被写体の画像だけでなく、音声も記録可能なデジタルカメラも提案されてきている。例えば、特開平11−18041号公報に記載の技術では、メモリカードに、ユーザが録音制御を可能にするモードを選択したか否かを示す情報を格納する。レリーズスイッチが全押し状態にされると、撮影処理を実行し、撮影された画像をLCDにフリーズして表示すると共に、音声の録音処理を開始する。ユーザが録音制御を可能とするモードを選択したことを示す情報がメモリカードに記録されている場合であって、録音処理中にレリーズスイッチが全押し状態とされた場合には、録音処理を中止して新たな画像と音声の記録を行う。また、同様の場合であってレリーズスイッチが半押し状態とされた場合には、録音処理を中止し、電子ビューファインダモードに移行する。さらに、録音制御を不可能とするモードに設定されている場合には、操作の有無によらず10秒間だけ音声を記録して処理を終了する。このようにすることによって、録音終了のタイミングを変更している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平11−18041号公報に記載の技術では、音声録音を行う際に、撮影前に予め設定しておく必要があり、設定を行う操作が煩雑となる、という問題がある。
【0007】
本発明は、上記問題を解決すべく成されたもので、撮影前に予め設定することなく、音声録音を容易に行うことができるデジタルカメラを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、音声を検出する検出手段と、被写体を撮影する撮影手段の撮影が指示されたとき、前記検出手段の検出結果から、前記音声の音量レベル及び該音量レベルが所定音量レベルを越えた持続時間を計測する計測手段と、前記計測手段の計測結果に基づいて、音声を録音する録音手段と、を含むことを特徴としている。
【0009】
請求項1に記載の発明によれば、検出手段では、音声が検出され、計測手段では、被写体を撮影する指示がされたとき、検出手段によって検出された音声の音量レベル及び所定音量レベルを越えた持続時間が計測される。
【0010】
そして、録音手段では、計測手段の計測結果に基づいて、音声を録音する。例えば、録音手段は、計測手段の計測結果に基づいて、音声を録音するか否かを判断する判断手段を含み、該判断手段の判断結果に応じて音声を録音する。
【0011】
例えば、音声を録音しようとする際には、録音対象となる音声が所定の音量レベル以上で、所定音量レベルを越える持続時間が所定時間以上となるので、所定の音量レベル以上かつ所定の持続時間以上であるときに、音声録音すると判断することによって、音声を録音するか否かを判断することが可能であり、録音手段は、該判断結果に応じて音声を録音する。すなわち、判断結果が音声を録音しないと判断した場合には、録音がされずに、判断結果が音声を録音すると判断した場合には、音声が録音される。
【0012】
すなわち、撮影に関する音声を録音する場合には、録音する音声を撮影時や撮影後の予め定めたタイミングで音声を検出することにより、録音するか否かを自動的に決定することができ、必要な音声を録音することが可能となる。従って、撮影に関する音声を録音するか否かを予め設定しておくことなく、撮影に関する音声の録音が可能となる。
【0013】
検出手段の検出タイミングは、例えば、請求項2に記載の発明のように、被写体の撮影を行った後に、検出手段による検出を開始するようにしてもよい。このように被写体の撮影を行った後に続いて撮影に関する音声を録音することによって、撮影に関する音声を録音することができる。また、撮影後に録音するための処理を行うため、比較的安価な処理装置で実現することが可能となる。
【0014】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記録音手段は、録音経過時間、所定音量レベル以下の持続時間、または次の撮影指示に関する指示を表す所定条件が満たされたときに、前記録音を終了することを特徴としている。
【0015】
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は請求項2に記載の発明において、録音手段が、所定の条件が満たされたときに、撮影に関する音声の録音を終了することによって、自動的に音声録音を終了することが可能となる。例えば、所定の条件としては、予め定められた録音経過時間を表すとき、所定音量レベル以下の持続時間、次の撮影の指示を行う操作がなされたとき、予め定められた録音終了を表す指示が行われたとき等の条件が満たされたときに、録音を終了させることが可能である。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。
【0017】
図1(A)、(B)に示すように、デジタルカメラ10の本体12は略箱型で、正面から見て左側に、本体12の把持を容易とするための突起(把持部)が形成された形状とされている。本体12の正面側中央にはレンズ14が取り付けられた鏡筒15が設けられており、本体12のレンズ14上方には、低照度での撮影等の場合に補助光を発するためのストロボ18、ユーザが撮影範囲等を目視で確認するための光学ファインダ16が取り付けられている。
【0018】
また、ストロボ18の近傍の位置には、ストロボ発光時に被写体で反射して戻ってきたストロボ光の光量を検出するストロボ受光センサにストロボ光を導くためのストロボ受光窓38、及び内蔵されたAEセンサに光を導くためのAE受光窓40が備えられている。
【0019】
さらに、本実施の形態に係わるデジタルカメラ10は、音声録音が可能とされており、本体12の正面には、音声録音するための後述するマイクが本体12内部に設けられたマイク用スリット86が設けられており、音声が当該スリット86を介して後述するマイクに入力されるようになっている。
【0020】
本体12の上面には、正面から見て右側に電源スイッチ20が、左側(把持部に対応する位置)にレリーズスイッチ22が各々設けられており、本体12の正面から見て右側面には、メモリカード(図示省略)を装填可能なスロット24が設けられている。
【0021】
また、デジタルカメラ10の正面から見て右側面には、このデジタルカメラ10に内蔵に設けられた内蔵メモリやスロット24に装填されるメモリカードに記録された画像データを外部に送出するためのUSB(Universal Serial Bus)ケーブルが接続されるUSB端子42、及び内蔵メモリやメモリカードに記録された画像データを、携帯電話を使用して外部に送信において、携帯電話との接続時に使用される携帯電話用端子44が備えられている。
【0022】
更に、携帯電話用端子44の下方には、交流電源から電源を得るためのACアダプタを接続するACアダプタ接続口28が設けられており、交流電源をデジタルカメラ10に供給可能なように構成されている。
【0023】
また、図1(B)に示すように、本体12の背面には、透過型液晶(半透過型液晶でもよい)からなるカラーディスプレイ26が設けられており、ディスプレイ26は、蛍光管やLED等によって構成されるバックライトを備えた構成とされている。なお、ディスプレイ26は光学ファインダ16の機能も有する。
【0024】
本体12の背面には、向かって右側に、選択スイッチ34、メニュースイッチ30、実行/画面切換スイッチ32、及びキャンセルスイッチ36が設けられている。なお、選択スイッチ34は、メニュースイッチ30を押下することによって表示されたメニュー画面等のモード等を選択するためのスイッチであり、その実行は実行/画面切換スイッチ32で行う。また、キャンセルスイッチ36は種々のモード等をキャンセルするためのスイッチである。
【0025】
さらに、本体12の背面には、撮影モードを切り替える撮影モード切替スイッチ82が設けられており、該撮影モード切替スイッチ82を操作することによって、静止画を撮影する静止画撮影モードと、動画を撮影する動画撮影モードと、静止画撮影と動画撮影を同時に行う同時撮影モードと、の切り替えを行うようになっている。
【0026】
図2にはデジタルカメラ10の電気系の構成が示されている。レンズ14は、詳しくはズームレンズ(焦点距離可変レンズ)からなり、ズーム機構は駆動回路46によって駆動される。また、オートフォーカス(AF)機構47も備え、AF機構47も同様に駆動回路46によって駆動される。なお、ズームレンズに代えて、AF機構47のみを備えた焦点距離可変レンズを用いてもよい。
【0027】
本体12の内部におけるレンズ14の焦点位置に相当する位置には、撮影手段としてのエリアCCDセンサ等で構成される撮像素子50が配置されており、被写体を反射してレンズ14に入射された光は撮像素子50の受光面に結像される。撮像素子50は、受光面上にマトリクス状に配列された多数個の光電変換セルの各々における受光量を表すアナログ信号を画像信号として出力する。撮像素子50は、駆動回路46に接続されているタイミング信号発生部によって発生されたタイミング信号に同期したタイミングで駆動されて画像信号を出力する。
【0028】
レンズ14と撮像素子50との間には絞り48が配置されている。絞りは連続的に変更可能な単一な絞りで構成してもよいし、絞り量が異なる複数の絞りを切り替える構成としてもよい。
【0029】
タイミング信号発生部52には、さらにストロボ18の発光を制御するストロボ制御回路54も接続されており、ストロボ18は低照度であることが検出された場合や、ユーザによって発光が指示された場合にタイミング信号発生部52によって発生されたタイミング信号に同期したタイミングで発光制御される。
【0030】
撮像素子50の信号出力端には、サンプリング部56、A/D変換器58、信号処理部60、メモリ62、及び圧縮/伸張部64が順に接続されており、それぞれシステムバス68に接続され、システムバス68に接続されたシステム制御部70によって統括的に制御されるようになっている。
【0031】
サンプリング部56では、撮像素子50から出力された画像信号をタイミング信号発生部52によって発生されたタイミング信号に同期したタイミングでサンプリングすると共に、増幅してA/D変換器58へ出力する。サンプリング部56は、図示しないCDS(Correlated Double Sampling:相関二重サンプリング:以下CDSという)部を含んで構成されている。CDS部は、例えば、CCD型の撮像素子を用いて、基本的にその素子により生じる各種のノイズをタイミング信号発生部からのタイミング信号によりクランプするクランプ回路と、タイミング信号によりアナログ電圧信号をホールドするサンプルホールド回路を有する。CDS部は、ノイズ成分を除去してアナログの出力信号として画像信号をA/D変換器58に送る。サンプリング部56から出力された画像信号は、A/D変換器58によってデジタルの画像データに変換されて信号処理部60へ入力される。信号処理部60では、入力された画像データに対して色補正・γ補正・Y/C変換等の各種処理を行う。信号処理部60から出力された画像データは、RAM等で構成されたメモリ62に一時記録される。そして、レリーズスイッチ22の操作がなされた場合に、圧縮/伸張部64で圧縮されてから内蔵メモリ84又はスロット24に装填されたメモリカード80に格納されるようになっている。
【0032】
また、システムバス68には、ディスプレイ26も接続され、撮影によって得られる画像データに基づく画像の表示が可能とされている。
【0033】
さらに、システムバス68には、上述のUSB端子42、携帯電話用端子44、音声を録音するためのマイク66、及びレリーズスイッチ22を含む各種操作スイッチ(メニュースイッチ30、実行/画面切換スイッチ32、選択スイッチ34、キャンセルスイッチ36、撮影モード切換スイッチ82等)74が接続された入出力インターフェース(I/F)76が接続されており、各種操作スイッチ74の操作に応じた制御がなされるようになっている。
【0034】
すなわち、レリーズスイッチ22が操作された等により、内蔵メモリ84又はスロット24に装填されたメモリカード80への画像データの格納が指示された場合、システム制御部70はメモリ62に一時記録されている画像データを読み出して圧縮/伸張部64へ転送する。これにより、画像データは圧縮/伸張部64で圧縮された後に内蔵メモリ84又はメモリカード80に格納される。なお、撮影する際のモードによって画像デーがが圧縮されることなく内蔵メモリ84又はメモリカード80に格納される場合もある。
【0035】
また、内蔵メモリ84又はスロット24に装填されたメモリカード80に格納されている画像データが表す画像の再生(表示)が指示された場合には、内蔵メモリ84又はスロット24に装填されたメモリカード80から画像データが読み出され、読み出された画像データが圧縮/伸張部64で伸張(解凍)された後、メモリ62に一時記録される。そして、メモリ62に一時記録された画像データを用いてディスプレイ26への画像の表示(再生)が行われる。
【0036】
次に、上述のように構成されたデジタルカメラ10の作用について、図3〜6に示すフローチャートを参照して説明する。
【0037】
図3は、図1に示す電源スイッチ20をオンした時に起動される‘電源オン’プログラムを示すフローチャートである。なお、オートフォーカス機能、自動露出機能等については省略して説明する。
【0038】
はじめに、電源スイッチ20がオンされると、ステップS10では、システムのリセットが行われる。なお、このとき、レンズ14を保護するレンズバリアを有する場合には、同時にレンズバリアを開放するようにしてもよい。
【0039】
ステップS12では、現在選択されているモードが撮影モードか否か判定される。該判定は、撮影モード切替スイッチ82の状態に応じて判定され、判定が肯定されるとステップS14へ移行して、撮影モードが起動される。
【0040】
ここで、撮影モードについて図4のフローチャートを参照して説明する。
【0041】
ステップS20では、撮影モードが起動されると、撮像デバイス50から出力される画像データが表す撮影画像の、カラーディスプレイ26への表示が行われる。
【0042】
続いてステップS22では、現在のモードが撮影モードか否か判定される。該判定が否定された場合には、このサブルーチンを抜けて‘電源オン’プログラムのステップS12へ戻る。
【0043】
ステップS22の判定が肯定された場合には、ステップS24へ移行して、図1(B)に示す実行/画面切換スイッチ32がオンされているか否か判定される。該判定が肯定された場合には、ステップS26へ移行して、撮像デバイス50からの画像標示及び撮影可能枚数などのシステム情報のうち、現在表示されていない方の表示を行う、画像表示の切換が行われ、ステップS28へ移行する。
【0044】
一方、ステップS24の判定が否定された場合には、そのままステップS28へ移行する。
【0045】
ステップS28では、レリーズスイッチ22がオンされたか否か判定される。該判定が否定された場合には、ステップS22へ戻って、上述の処理が繰り返される。
【0046】
また、ステップS28の判定が肯定された場合には、ステップS30へ移行して、撮影によって得られる画像データが内蔵メモリ84やメモリカード80等の記録媒体に記録される。すなわち、レリーズスイッチ22が操作されることにより、内蔵メモリ84又はスロット24に装填されたメモリカード80への画像データの格納が指示された場合、システム制御部70はメモリ62に一時記録されている画像データを読み出して圧縮/伸張部64へ転送する。これにより、画像データは圧縮/伸張部64で圧縮された後に内蔵メモリ84又はメモリカード80に格納される。
【0047】
続いて、ステップS32では、録音処理が行われる。すなわち、撮影時における周囲の音声がマイク66によって取得されて音声データとして録音が行われる。
【0048】
なお、録音処理は、図5のフローチャートに沿って行われる。すなわち、ステップS40では、音声データを記録媒体に記録するためのフラグがクリアされる。
【0049】
ステップS42では、音声記録モードが開始される。すなわち、録音時間を計測するためのタイマがセットされる。
【0050】
ステップS44では、音量レベル及び音声持続時間が計測される。すなわち、マイク66を介して入力されることによって得られる音声データの音量レベル及び当該音声の持続時間が計測される。
【0051】
ステップS46では、計測された音量レベルが所定値以上で所定時間継続しているか否か判定される。該判定が肯定された場合には、ステップS48へ移行する。
【0052】
ステップS48では、マイク66によって取得される音声データを記録媒体に記録するフラグが既にセットされているか否か判定される。該判定が否定された場合には、ステップS50へ移行して、タイマがリセット後リスタートされて、ステップS52へ移行する。ステップS52では、音声データを記録媒体に記録するフラグがセットされる。そして、ステップS54で、音声データがメモリ62に一時記録されていき、ステップS57へ移行する。
【0053】
また、ステップS48の判定が肯定された場合には、そのままステップS54へ移行して、フラグがセットされずに音声データがメモリ62に一時記録される。
【0054】
一方、ステップS46の判定が否定された場合には、ステップS56へ移行して、マイク66によって取得される音声データを記録媒体に記録するフラグが既にセットされているか否か判定される。該判定が否定された場合には、後述するステップS57へ移行し、該判定が肯定された場合には、上述のステップS54へ移行する。
【0055】
ステップS57では、所定値以下の音量レベルが所定時間継続したか否か判定される。該判定が否定された場合には、ステップS58へ移行し、該判定が肯定された場合には、後述のステップS62へ移行する。
【0056】
ステップS58では、レリーズスイッチ22等の録音処理以外の操作又は録音処理を終了するための操作がなされたか否か判定される。なお、本実施の形態では、録音処理中にレリーズスイッチ22を操作することによって録音処理を終了するようになっているものとして説明する。
【0057】
ステップS58の判定が否定された場合には、ステップS60へ移行して、音声記録モードが30秒経過したか否か判定される。すなわち、セットされたタイマが30秒を超えたか否か判定され、該判定が否定された場合には、ステップS44へ戻って、上述の処理が繰り返され、ステップS60の判定が肯定された場合には、ステップS62へ移行する。
【0058】
一方、ステップS58の判定が肯定された場合には、そのままステップS62へ移行する。
【0059】
ステップS62では、音声データを記録媒体に記録するフラグがセットされているか否か判定され、該判定が肯定された場合には、ステップS64へ移行して、メモリ62に一時記録されている音声データを記録媒体に記録して、録音処理を終了し、ステップS62の判定が否定された場合には、そのまま録音処理を終了する。なお、メモリ62に一時記録された音声データは、録音処理の終了時に消去するようにしてもよい。
【0060】
すなわち、本実施の形態に係わるデジタルカメラ10の録音処理では、レリーズスイッチ22が操作されて撮影処理(図4に示すステップS20〜S30)後に、デジタルカメラ10は音声記録モードへ移行する。そして、撮影画像に音声も付加して記録したい場合には、デジタルカメラ10のマイク66に向かって音声を吹き込むことによって、音声が録音され、音声記録は最大30秒後に終了する。30秒を満たない時間で、所定の音量レベル以下が所定期間継続した場合や次の撮影のためのレリーズスイッチ22操作等がなされた場合には、音声記録を終了し、撮影動作へ移行する。また、デジタルカメラ10のマイク66に向かって音声を吹き込まなかった場合には、録音処理終了時(音声記録開始から30秒経過、或いはレリーズスイッチ22等の操作など)に、データを記録媒体に記録しないようなしている。
【0061】
従って、撮影後に音声記録を行うか否かを撮影前に予め設定しておく必要がなく、必要なときに音声も付加した撮影を行うことができる。
【0062】
なお、ステップS44は本発明の検出手段に相当し、ステップS44及びステップ46は本発明の計測手段に相当し、ステップS62及びステップS64は本発明の録音手段に相当する。
【0063】
ここで、図3に示す‘電源オン’プログラムのステップS12へ戻って説明する。
【0064】
ステップS12の判定が否定、すなわち、モードが撮影モードでないと判定された場合には、ステップS16へ移行して、再生モードが起動される。
【0065】
次に、再生モードについて図6のフローチャートを参照して説明する。
【0066】
ステップS70では、現在のモードが再生モードか否か判定される。該判定が否定された場合には、‘電源オン’プログラムのステップS12へ戻る。
【0067】
ステップS70の判定が肯定された場合には、ステップS72へ移行して、既に記録済みの画像データのメモリ62上のアドレスを表すポインタにより、現在、指定されているアドレスに記録された画像がカラーディスプレイ26に再生表示され、ステップS74へ移行する。
【0068】
ステップS74では、選択スイッチ34による再生画像の選択が行われているか否か判定される。該判定が肯定された場合には、ステップS76へ移行して、他の記録済み画像が再生表示されるようにポインタのインクリメントが行われ、ステップS72へ戻る。
【0069】
一方、ステップS74の判定が否定された場合には、このサブルーチンを抜けて‘電源オン’プログラムのステップS12へ戻る。
【0070】
このように本実施の形態に係わるデジタルカメラ10では、撮影に関する音声についても録音することができ、その音声の録音時には、撮影に関する音声録音をする指示を予め行うことなく、音声を吹き込むだけで自動的に音声を録音することができる。また、所定の音量レベル以下または所定の持続時間以下の必要のない音声については録音しないので、必要な音声のみを録音することができる。
【0071】
なお、上記の実施の形態では、撮影後に録音処理を行うようにしていたが、撮影と同時に録音処理を行うようにしてもよいし、撮影前に所定の条件が満た時(例えば、上述のように所定の音量レベル以上の音声が所定時間以上持続した場合等)に、録音開始して一旦メモリに音声データを記憶し、レリーズスイッチ22が操作されて撮影が行われたときに、記録媒体に音声データを記録するようにしてもよい。
【0072】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、音声を検出して、検出した音声の音量レベル及び所定音量レベルを越えた持続時間を計測して、計測結果に基づいて音声録音を行うことによって、自動的に音声録音を行うことができるので、撮影前に予め設定することなく、音声録音を容易に行うことができる、という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わるデジタルカメラの外観を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係わるデジタルカメラの電気系の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態に係わるデジタルカメラの動作の流れを示すフローチャートである。
【図4】撮影モードのサブルーチンを示すフローチャートである。
【図5】録音処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】再生モードのサブルーチンを示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 デジタルカメラ
22 レリーズスイッチ
62 メモリ
66 マイク
70 システム制御部
76 入出力I/F
80 メモリカード
84 内蔵メモリ
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタルカメラにかかり、特に、被写体を撮影すると共に、撮影の際の音声を録音することが可能なデジタルカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、簡便に撮影可能なCCD撮像素子などを有した撮像装置として、デジタルカメラが数多く流通している。デジタルカメラは、その撮影時には、レリーズスイッチを操作することをトリガとして、CCD撮像素子などで光量に応じた電荷(光電変換)を画素毎に読み取って、画像データに変換した後に、撮影画像を画像データとして磁気記録媒体などの記録媒体に記録している。
【0003】
撮影から記録までの過程では、撮影コマ毎に、主な処理として、撮影画像のデジタル変換、撮影画像表示のための画像作成、そして撮影画像を記録するための記録処理の各々が行われている。
【0004】
このように、デジタルカメラでは、レリーズスイッチの操作で撮像画像の記録を簡単に行うことができる。
【0005】
また、この種のデジタルカメラの中には、被写体の画像だけでなく、音声も記録可能なデジタルカメラも提案されてきている。例えば、特開平11−18041号公報に記載の技術では、メモリカードに、ユーザが録音制御を可能にするモードを選択したか否かを示す情報を格納する。レリーズスイッチが全押し状態にされると、撮影処理を実行し、撮影された画像をLCDにフリーズして表示すると共に、音声の録音処理を開始する。ユーザが録音制御を可能とするモードを選択したことを示す情報がメモリカードに記録されている場合であって、録音処理中にレリーズスイッチが全押し状態とされた場合には、録音処理を中止して新たな画像と音声の記録を行う。また、同様の場合であってレリーズスイッチが半押し状態とされた場合には、録音処理を中止し、電子ビューファインダモードに移行する。さらに、録音制御を不可能とするモードに設定されている場合には、操作の有無によらず10秒間だけ音声を記録して処理を終了する。このようにすることによって、録音終了のタイミングを変更している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平11−18041号公報に記載の技術では、音声録音を行う際に、撮影前に予め設定しておく必要があり、設定を行う操作が煩雑となる、という問題がある。
【0007】
本発明は、上記問題を解決すべく成されたもので、撮影前に予め設定することなく、音声録音を容易に行うことができるデジタルカメラを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、音声を検出する検出手段と、被写体を撮影する撮影手段の撮影が指示されたとき、前記検出手段の検出結果から、前記音声の音量レベル及び該音量レベルが所定音量レベルを越えた持続時間を計測する計測手段と、前記計測手段の計測結果に基づいて、音声を録音する録音手段と、を含むことを特徴としている。
【0009】
請求項1に記載の発明によれば、検出手段では、音声が検出され、計測手段では、被写体を撮影する指示がされたとき、検出手段によって検出された音声の音量レベル及び所定音量レベルを越えた持続時間が計測される。
【0010】
そして、録音手段では、計測手段の計測結果に基づいて、音声を録音する。例えば、録音手段は、計測手段の計測結果に基づいて、音声を録音するか否かを判断する判断手段を含み、該判断手段の判断結果に応じて音声を録音する。
【0011】
例えば、音声を録音しようとする際には、録音対象となる音声が所定の音量レベル以上で、所定音量レベルを越える持続時間が所定時間以上となるので、所定の音量レベル以上かつ所定の持続時間以上であるときに、音声録音すると判断することによって、音声を録音するか否かを判断することが可能であり、録音手段は、該判断結果に応じて音声を録音する。すなわち、判断結果が音声を録音しないと判断した場合には、録音がされずに、判断結果が音声を録音すると判断した場合には、音声が録音される。
【0012】
すなわち、撮影に関する音声を録音する場合には、録音する音声を撮影時や撮影後の予め定めたタイミングで音声を検出することにより、録音するか否かを自動的に決定することができ、必要な音声を録音することが可能となる。従って、撮影に関する音声を録音するか否かを予め設定しておくことなく、撮影に関する音声の録音が可能となる。
【0013】
検出手段の検出タイミングは、例えば、請求項2に記載の発明のように、被写体の撮影を行った後に、検出手段による検出を開始するようにしてもよい。このように被写体の撮影を行った後に続いて撮影に関する音声を録音することによって、撮影に関する音声を録音することができる。また、撮影後に録音するための処理を行うため、比較的安価な処理装置で実現することが可能となる。
【0014】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記録音手段は、録音経過時間、所定音量レベル以下の持続時間、または次の撮影指示に関する指示を表す所定条件が満たされたときに、前記録音を終了することを特徴としている。
【0015】
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は請求項2に記載の発明において、録音手段が、所定の条件が満たされたときに、撮影に関する音声の録音を終了することによって、自動的に音声録音を終了することが可能となる。例えば、所定の条件としては、予め定められた録音経過時間を表すとき、所定音量レベル以下の持続時間、次の撮影の指示を行う操作がなされたとき、予め定められた録音終了を表す指示が行われたとき等の条件が満たされたときに、録音を終了させることが可能である。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。
【0017】
図1(A)、(B)に示すように、デジタルカメラ10の本体12は略箱型で、正面から見て左側に、本体12の把持を容易とするための突起(把持部)が形成された形状とされている。本体12の正面側中央にはレンズ14が取り付けられた鏡筒15が設けられており、本体12のレンズ14上方には、低照度での撮影等の場合に補助光を発するためのストロボ18、ユーザが撮影範囲等を目視で確認するための光学ファインダ16が取り付けられている。
【0018】
また、ストロボ18の近傍の位置には、ストロボ発光時に被写体で反射して戻ってきたストロボ光の光量を検出するストロボ受光センサにストロボ光を導くためのストロボ受光窓38、及び内蔵されたAEセンサに光を導くためのAE受光窓40が備えられている。
【0019】
さらに、本実施の形態に係わるデジタルカメラ10は、音声録音が可能とされており、本体12の正面には、音声録音するための後述するマイクが本体12内部に設けられたマイク用スリット86が設けられており、音声が当該スリット86を介して後述するマイクに入力されるようになっている。
【0020】
本体12の上面には、正面から見て右側に電源スイッチ20が、左側(把持部に対応する位置)にレリーズスイッチ22が各々設けられており、本体12の正面から見て右側面には、メモリカード(図示省略)を装填可能なスロット24が設けられている。
【0021】
また、デジタルカメラ10の正面から見て右側面には、このデジタルカメラ10に内蔵に設けられた内蔵メモリやスロット24に装填されるメモリカードに記録された画像データを外部に送出するためのUSB(Universal Serial Bus)ケーブルが接続されるUSB端子42、及び内蔵メモリやメモリカードに記録された画像データを、携帯電話を使用して外部に送信において、携帯電話との接続時に使用される携帯電話用端子44が備えられている。
【0022】
更に、携帯電話用端子44の下方には、交流電源から電源を得るためのACアダプタを接続するACアダプタ接続口28が設けられており、交流電源をデジタルカメラ10に供給可能なように構成されている。
【0023】
また、図1(B)に示すように、本体12の背面には、透過型液晶(半透過型液晶でもよい)からなるカラーディスプレイ26が設けられており、ディスプレイ26は、蛍光管やLED等によって構成されるバックライトを備えた構成とされている。なお、ディスプレイ26は光学ファインダ16の機能も有する。
【0024】
本体12の背面には、向かって右側に、選択スイッチ34、メニュースイッチ30、実行/画面切換スイッチ32、及びキャンセルスイッチ36が設けられている。なお、選択スイッチ34は、メニュースイッチ30を押下することによって表示されたメニュー画面等のモード等を選択するためのスイッチであり、その実行は実行/画面切換スイッチ32で行う。また、キャンセルスイッチ36は種々のモード等をキャンセルするためのスイッチである。
【0025】
さらに、本体12の背面には、撮影モードを切り替える撮影モード切替スイッチ82が設けられており、該撮影モード切替スイッチ82を操作することによって、静止画を撮影する静止画撮影モードと、動画を撮影する動画撮影モードと、静止画撮影と動画撮影を同時に行う同時撮影モードと、の切り替えを行うようになっている。
【0026】
図2にはデジタルカメラ10の電気系の構成が示されている。レンズ14は、詳しくはズームレンズ(焦点距離可変レンズ)からなり、ズーム機構は駆動回路46によって駆動される。また、オートフォーカス(AF)機構47も備え、AF機構47も同様に駆動回路46によって駆動される。なお、ズームレンズに代えて、AF機構47のみを備えた焦点距離可変レンズを用いてもよい。
【0027】
本体12の内部におけるレンズ14の焦点位置に相当する位置には、撮影手段としてのエリアCCDセンサ等で構成される撮像素子50が配置されており、被写体を反射してレンズ14に入射された光は撮像素子50の受光面に結像される。撮像素子50は、受光面上にマトリクス状に配列された多数個の光電変換セルの各々における受光量を表すアナログ信号を画像信号として出力する。撮像素子50は、駆動回路46に接続されているタイミング信号発生部によって発生されたタイミング信号に同期したタイミングで駆動されて画像信号を出力する。
【0028】
レンズ14と撮像素子50との間には絞り48が配置されている。絞りは連続的に変更可能な単一な絞りで構成してもよいし、絞り量が異なる複数の絞りを切り替える構成としてもよい。
【0029】
タイミング信号発生部52には、さらにストロボ18の発光を制御するストロボ制御回路54も接続されており、ストロボ18は低照度であることが検出された場合や、ユーザによって発光が指示された場合にタイミング信号発生部52によって発生されたタイミング信号に同期したタイミングで発光制御される。
【0030】
撮像素子50の信号出力端には、サンプリング部56、A/D変換器58、信号処理部60、メモリ62、及び圧縮/伸張部64が順に接続されており、それぞれシステムバス68に接続され、システムバス68に接続されたシステム制御部70によって統括的に制御されるようになっている。
【0031】
サンプリング部56では、撮像素子50から出力された画像信号をタイミング信号発生部52によって発生されたタイミング信号に同期したタイミングでサンプリングすると共に、増幅してA/D変換器58へ出力する。サンプリング部56は、図示しないCDS(Correlated Double Sampling:相関二重サンプリング:以下CDSという)部を含んで構成されている。CDS部は、例えば、CCD型の撮像素子を用いて、基本的にその素子により生じる各種のノイズをタイミング信号発生部からのタイミング信号によりクランプするクランプ回路と、タイミング信号によりアナログ電圧信号をホールドするサンプルホールド回路を有する。CDS部は、ノイズ成分を除去してアナログの出力信号として画像信号をA/D変換器58に送る。サンプリング部56から出力された画像信号は、A/D変換器58によってデジタルの画像データに変換されて信号処理部60へ入力される。信号処理部60では、入力された画像データに対して色補正・γ補正・Y/C変換等の各種処理を行う。信号処理部60から出力された画像データは、RAM等で構成されたメモリ62に一時記録される。そして、レリーズスイッチ22の操作がなされた場合に、圧縮/伸張部64で圧縮されてから内蔵メモリ84又はスロット24に装填されたメモリカード80に格納されるようになっている。
【0032】
また、システムバス68には、ディスプレイ26も接続され、撮影によって得られる画像データに基づく画像の表示が可能とされている。
【0033】
さらに、システムバス68には、上述のUSB端子42、携帯電話用端子44、音声を録音するためのマイク66、及びレリーズスイッチ22を含む各種操作スイッチ(メニュースイッチ30、実行/画面切換スイッチ32、選択スイッチ34、キャンセルスイッチ36、撮影モード切換スイッチ82等)74が接続された入出力インターフェース(I/F)76が接続されており、各種操作スイッチ74の操作に応じた制御がなされるようになっている。
【0034】
すなわち、レリーズスイッチ22が操作された等により、内蔵メモリ84又はスロット24に装填されたメモリカード80への画像データの格納が指示された場合、システム制御部70はメモリ62に一時記録されている画像データを読み出して圧縮/伸張部64へ転送する。これにより、画像データは圧縮/伸張部64で圧縮された後に内蔵メモリ84又はメモリカード80に格納される。なお、撮影する際のモードによって画像デーがが圧縮されることなく内蔵メモリ84又はメモリカード80に格納される場合もある。
【0035】
また、内蔵メモリ84又はスロット24に装填されたメモリカード80に格納されている画像データが表す画像の再生(表示)が指示された場合には、内蔵メモリ84又はスロット24に装填されたメモリカード80から画像データが読み出され、読み出された画像データが圧縮/伸張部64で伸張(解凍)された後、メモリ62に一時記録される。そして、メモリ62に一時記録された画像データを用いてディスプレイ26への画像の表示(再生)が行われる。
【0036】
次に、上述のように構成されたデジタルカメラ10の作用について、図3〜6に示すフローチャートを参照して説明する。
【0037】
図3は、図1に示す電源スイッチ20をオンした時に起動される‘電源オン’プログラムを示すフローチャートである。なお、オートフォーカス機能、自動露出機能等については省略して説明する。
【0038】
はじめに、電源スイッチ20がオンされると、ステップS10では、システムのリセットが行われる。なお、このとき、レンズ14を保護するレンズバリアを有する場合には、同時にレンズバリアを開放するようにしてもよい。
【0039】
ステップS12では、現在選択されているモードが撮影モードか否か判定される。該判定は、撮影モード切替スイッチ82の状態に応じて判定され、判定が肯定されるとステップS14へ移行して、撮影モードが起動される。
【0040】
ここで、撮影モードについて図4のフローチャートを参照して説明する。
【0041】
ステップS20では、撮影モードが起動されると、撮像デバイス50から出力される画像データが表す撮影画像の、カラーディスプレイ26への表示が行われる。
【0042】
続いてステップS22では、現在のモードが撮影モードか否か判定される。該判定が否定された場合には、このサブルーチンを抜けて‘電源オン’プログラムのステップS12へ戻る。
【0043】
ステップS22の判定が肯定された場合には、ステップS24へ移行して、図1(B)に示す実行/画面切換スイッチ32がオンされているか否か判定される。該判定が肯定された場合には、ステップS26へ移行して、撮像デバイス50からの画像標示及び撮影可能枚数などのシステム情報のうち、現在表示されていない方の表示を行う、画像表示の切換が行われ、ステップS28へ移行する。
【0044】
一方、ステップS24の判定が否定された場合には、そのままステップS28へ移行する。
【0045】
ステップS28では、レリーズスイッチ22がオンされたか否か判定される。該判定が否定された場合には、ステップS22へ戻って、上述の処理が繰り返される。
【0046】
また、ステップS28の判定が肯定された場合には、ステップS30へ移行して、撮影によって得られる画像データが内蔵メモリ84やメモリカード80等の記録媒体に記録される。すなわち、レリーズスイッチ22が操作されることにより、内蔵メモリ84又はスロット24に装填されたメモリカード80への画像データの格納が指示された場合、システム制御部70はメモリ62に一時記録されている画像データを読み出して圧縮/伸張部64へ転送する。これにより、画像データは圧縮/伸張部64で圧縮された後に内蔵メモリ84又はメモリカード80に格納される。
【0047】
続いて、ステップS32では、録音処理が行われる。すなわち、撮影時における周囲の音声がマイク66によって取得されて音声データとして録音が行われる。
【0048】
なお、録音処理は、図5のフローチャートに沿って行われる。すなわち、ステップS40では、音声データを記録媒体に記録するためのフラグがクリアされる。
【0049】
ステップS42では、音声記録モードが開始される。すなわち、録音時間を計測するためのタイマがセットされる。
【0050】
ステップS44では、音量レベル及び音声持続時間が計測される。すなわち、マイク66を介して入力されることによって得られる音声データの音量レベル及び当該音声の持続時間が計測される。
【0051】
ステップS46では、計測された音量レベルが所定値以上で所定時間継続しているか否か判定される。該判定が肯定された場合には、ステップS48へ移行する。
【0052】
ステップS48では、マイク66によって取得される音声データを記録媒体に記録するフラグが既にセットされているか否か判定される。該判定が否定された場合には、ステップS50へ移行して、タイマがリセット後リスタートされて、ステップS52へ移行する。ステップS52では、音声データを記録媒体に記録するフラグがセットされる。そして、ステップS54で、音声データがメモリ62に一時記録されていき、ステップS57へ移行する。
【0053】
また、ステップS48の判定が肯定された場合には、そのままステップS54へ移行して、フラグがセットされずに音声データがメモリ62に一時記録される。
【0054】
一方、ステップS46の判定が否定された場合には、ステップS56へ移行して、マイク66によって取得される音声データを記録媒体に記録するフラグが既にセットされているか否か判定される。該判定が否定された場合には、後述するステップS57へ移行し、該判定が肯定された場合には、上述のステップS54へ移行する。
【0055】
ステップS57では、所定値以下の音量レベルが所定時間継続したか否か判定される。該判定が否定された場合には、ステップS58へ移行し、該判定が肯定された場合には、後述のステップS62へ移行する。
【0056】
ステップS58では、レリーズスイッチ22等の録音処理以外の操作又は録音処理を終了するための操作がなされたか否か判定される。なお、本実施の形態では、録音処理中にレリーズスイッチ22を操作することによって録音処理を終了するようになっているものとして説明する。
【0057】
ステップS58の判定が否定された場合には、ステップS60へ移行して、音声記録モードが30秒経過したか否か判定される。すなわち、セットされたタイマが30秒を超えたか否か判定され、該判定が否定された場合には、ステップS44へ戻って、上述の処理が繰り返され、ステップS60の判定が肯定された場合には、ステップS62へ移行する。
【0058】
一方、ステップS58の判定が肯定された場合には、そのままステップS62へ移行する。
【0059】
ステップS62では、音声データを記録媒体に記録するフラグがセットされているか否か判定され、該判定が肯定された場合には、ステップS64へ移行して、メモリ62に一時記録されている音声データを記録媒体に記録して、録音処理を終了し、ステップS62の判定が否定された場合には、そのまま録音処理を終了する。なお、メモリ62に一時記録された音声データは、録音処理の終了時に消去するようにしてもよい。
【0060】
すなわち、本実施の形態に係わるデジタルカメラ10の録音処理では、レリーズスイッチ22が操作されて撮影処理(図4に示すステップS20〜S30)後に、デジタルカメラ10は音声記録モードへ移行する。そして、撮影画像に音声も付加して記録したい場合には、デジタルカメラ10のマイク66に向かって音声を吹き込むことによって、音声が録音され、音声記録は最大30秒後に終了する。30秒を満たない時間で、所定の音量レベル以下が所定期間継続した場合や次の撮影のためのレリーズスイッチ22操作等がなされた場合には、音声記録を終了し、撮影動作へ移行する。また、デジタルカメラ10のマイク66に向かって音声を吹き込まなかった場合には、録音処理終了時(音声記録開始から30秒経過、或いはレリーズスイッチ22等の操作など)に、データを記録媒体に記録しないようなしている。
【0061】
従って、撮影後に音声記録を行うか否かを撮影前に予め設定しておく必要がなく、必要なときに音声も付加した撮影を行うことができる。
【0062】
なお、ステップS44は本発明の検出手段に相当し、ステップS44及びステップ46は本発明の計測手段に相当し、ステップS62及びステップS64は本発明の録音手段に相当する。
【0063】
ここで、図3に示す‘電源オン’プログラムのステップS12へ戻って説明する。
【0064】
ステップS12の判定が否定、すなわち、モードが撮影モードでないと判定された場合には、ステップS16へ移行して、再生モードが起動される。
【0065】
次に、再生モードについて図6のフローチャートを参照して説明する。
【0066】
ステップS70では、現在のモードが再生モードか否か判定される。該判定が否定された場合には、‘電源オン’プログラムのステップS12へ戻る。
【0067】
ステップS70の判定が肯定された場合には、ステップS72へ移行して、既に記録済みの画像データのメモリ62上のアドレスを表すポインタにより、現在、指定されているアドレスに記録された画像がカラーディスプレイ26に再生表示され、ステップS74へ移行する。
【0068】
ステップS74では、選択スイッチ34による再生画像の選択が行われているか否か判定される。該判定が肯定された場合には、ステップS76へ移行して、他の記録済み画像が再生表示されるようにポインタのインクリメントが行われ、ステップS72へ戻る。
【0069】
一方、ステップS74の判定が否定された場合には、このサブルーチンを抜けて‘電源オン’プログラムのステップS12へ戻る。
【0070】
このように本実施の形態に係わるデジタルカメラ10では、撮影に関する音声についても録音することができ、その音声の録音時には、撮影に関する音声録音をする指示を予め行うことなく、音声を吹き込むだけで自動的に音声を録音することができる。また、所定の音量レベル以下または所定の持続時間以下の必要のない音声については録音しないので、必要な音声のみを録音することができる。
【0071】
なお、上記の実施の形態では、撮影後に録音処理を行うようにしていたが、撮影と同時に録音処理を行うようにしてもよいし、撮影前に所定の条件が満た時(例えば、上述のように所定の音量レベル以上の音声が所定時間以上持続した場合等)に、録音開始して一旦メモリに音声データを記憶し、レリーズスイッチ22が操作されて撮影が行われたときに、記録媒体に音声データを記録するようにしてもよい。
【0072】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、音声を検出して、検出した音声の音量レベル及び所定音量レベルを越えた持続時間を計測して、計測結果に基づいて音声録音を行うことによって、自動的に音声録音を行うことができるので、撮影前に予め設定することなく、音声録音を容易に行うことができる、という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わるデジタルカメラの外観を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係わるデジタルカメラの電気系の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態に係わるデジタルカメラの動作の流れを示すフローチャートである。
【図4】撮影モードのサブルーチンを示すフローチャートである。
【図5】録音処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】再生モードのサブルーチンを示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 デジタルカメラ
22 レリーズスイッチ
62 メモリ
66 マイク
70 システム制御部
76 入出力I/F
80 メモリカード
84 内蔵メモリ
Claims (3)
- 音声を検出する検出手段と、
被写体を撮影する撮影手段の撮影が指示されたとき、前記検出手段の検出結果から、前記音声の音量レベル及び該音量レベルが所定音量レベルを越えた持続時間を計測する計測手段と、
前記計測手段の計測結果に基づいて、音声を録音する録音手段と、
を含むデジタルカメラ。 - 前記検出手段は、被写体の撮影を行った後に、前記検出を開始することを特徴としている請求項1に記載のデジタルカメラ。
- 前記録音手段は、録音経過時間、所定音量レベル以下の持続時間、または次の撮影指示に関する指示を表す所定条件が満たされたときに、前記録音を終了することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のデジタルカメラ。
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Cited By (3)
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CN101841649A (zh) * | 2009-03-18 | 2010-09-22 | 卡西欧计算机株式会社 | 记录带声音的静止图像的数字照相机 |
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2002
- 2002-06-12 JP JP2002171627A patent/JP2004023160A/ja active Pending
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