JP2004022738A - 電磁ノイズ吸収シート - Google Patents
電磁ノイズ吸収シート Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004022738A JP2004022738A JP2002174429A JP2002174429A JP2004022738A JP 2004022738 A JP2004022738 A JP 2004022738A JP 2002174429 A JP2002174429 A JP 2002174429A JP 2002174429 A JP2002174429 A JP 2002174429A JP 2004022738 A JP2004022738 A JP 2004022738A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electromagnetic noise
- heat
- noise absorbing
- absorbing sheet
- electronic component
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Cooling Or The Like Of Electrical Apparatus (AREA)
- Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
Abstract
【課題】放熱機能付き電磁ノイズ吸収シートを提供する。
【解決手段】電子部品1とヒートシンク2の間に挟み込まれる電磁ノイズ吸収シート5は、電子部品1からヒートシンク2への電磁ノイズの伝搬を阻止する材料から成る電磁ノイズ吸収シート層6を有する。この電磁ノイズ吸収シート層6には貫通孔8を形成する。貫通孔8には電磁ノイズ吸収シート層6よりも熱伝導率が高い熱伝導用の材料を充填形成する。電磁ノイズ吸収シート層6を多層にする場合には、各電磁ノイズ吸収シート層6間に熱伝導率が良い熱伝導シート層7を介設する。電磁ノイズ吸収シート層6は熱伝導率があまりよくないが、貫通孔8内部の熱伝導用材料によって、電子部品1の発熱は良好にヒートシンク2に伝搬する。電子部品1の放熱効率が向上して熱に起因した問題を防止でき、かつ、電磁ノイズ放射問題(EMI問題)をも抑制できる。
【選択図】 図1
【解決手段】電子部品1とヒートシンク2の間に挟み込まれる電磁ノイズ吸収シート5は、電子部品1からヒートシンク2への電磁ノイズの伝搬を阻止する材料から成る電磁ノイズ吸収シート層6を有する。この電磁ノイズ吸収シート層6には貫通孔8を形成する。貫通孔8には電磁ノイズ吸収シート層6よりも熱伝導率が高い熱伝導用の材料を充填形成する。電磁ノイズ吸収シート層6を多層にする場合には、各電磁ノイズ吸収シート層6間に熱伝導率が良い熱伝導シート層7を介設する。電磁ノイズ吸収シート層6は熱伝導率があまりよくないが、貫通孔8内部の熱伝導用材料によって、電子部品1の発熱は良好にヒートシンク2に伝搬する。電子部品1の放熱効率が向上して熱に起因した問題を防止でき、かつ、電磁ノイズ放射問題(EMI問題)をも抑制できる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ICやCPU等の電子部品と、ヒートシンク等の放熱用部材との間に挟み込まれる電磁ノイズ吸収シートに関するものである。
【0002】
【背景技術】
CPU等の電子部品は発熱量が大きく、その熱によって電子部品が誤動作したり、破損する虞がある。そこで、一般的には、図6(a)の斜視図や、図6(b)の分解図に示されるように、電子部品1にヒートシンク2が取り付けられる。このヒートシンク2は、電子部品1の発熱を吸熱し当該熱を放熱するものであり、電子部品1の温度上昇を抑制して、熱による電子部品1の誤動作や破損を防止するものである。
【0003】
しかし、電子部品1とヒートシンク2の密着性が悪いと、電子部品1の熱を効率良くヒートシンク2に伝導することができない。これにより、電子部品1の温度が上昇し、ヒートシンク2を取り付けているのにも拘わらず、熱による電子部品1の誤動作や破損が発生してしまう虞がある。そこで、そのような場合には、例えば、電子部品1とヒートシンク2との間に放熱シート3が介設される。この放熱シート3は熱伝導率が高く、柔軟性がある材料により構成され、電子部品1およびヒートシンク2に密着して、電子部品1の熱を効率良くヒートシンク2に伝導させるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ヒートシンク2は金属により構成されている。このため、ヒートシンク2は電子部品1と電磁的に結合し、この電磁結合により電子部品1の内部で発生した電磁ノイズがヒートシンク2に伝搬することがある。そして、ヒートシンク2がアンテナとして機能して、電磁ノイズを外部に放射してしまうという問題(EMI問題)が発生することがある。また、電子部品1の電磁ノイズが、ヒートシンク2から、ヒートシンク2に接続されている金属へ伝搬し、当該電磁ノイズが外部に放射される場合もある。近年、処理の高速化を図るために信号の高周波化が進んでおり、これに起因して上記EMI問題が発生する場合が増加している。
【0005】
そこで、そのようなEMI問題を回避するために、放熱シート3を構成する材料として、熱伝導率が高く、且つ、電磁ノイズを吸収することができる材料を採用すればよいと考えられる。しかしながら、電磁ノイズを吸収することができる材料の中に、電子部品1の熱を満足にヒートシンク2に伝熱させることができる高い熱伝導率を持つものは無い。このため、放熱シート3の構成材料として、電磁ノイズを吸収することができる材料を採用して、放熱シート3に電磁ノイズ吸収の機能を持たせようとすると、放熱シート3の熱伝導率は低いものとなり、電子部品1からヒートシンク2への放熱効率が低下して、熱による電子部品1の誤動作や破損が発生する確率が高くなってしまう。
【0006】
本発明は上記課題を解決するために成されたものであり、その目的は、電子部品と、ヒートシンク等の放熱用部材との間に介設して、電子部品から放熱用部材への効率良い熱伝導の機能と、電子部品から放熱用部材への電磁ノイズの伝搬の阻止機能との両方を満足に行うことができる電磁ノイズ吸収シートを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この発明は次に示す構成をもって前記課題を解決するための手段としている。すなわち、この発明の一つの構成は、熱を発する電子部品と、その電子部品の熱を吸熱し当該熱を放熱する放熱用部材との間に挟み込まれる電磁ノイズ吸収シートであって、この電磁ノイズ吸収シートは、電子部品から放熱用部材への電磁ノイズの伝搬を阻止する材料により構成されており、当該電磁ノイズ吸収シートには表面側から裏面側に貫通する貫通孔が設けられ、この貫通孔には電磁ノイズ吸収シートよりも熱伝導率が高い熱伝導用の材料が充填形成されており、その熱伝導用の材料によって電子部品から放熱用部材への放熱効率が高められる構成を備えていることを特徴としている。
【0008】
また、本発明の別の一つの構成は、熱を発する電子部品と、その電子部品の熱を吸熱し当該熱を放熱する放熱用部材との間に挟み込まれる電磁ノイズ吸収シートであって、この電磁ノイズ吸収シートは、電子部品から放熱用部材への電磁ノイズの伝搬を阻止する複数の電磁ノイズ吸収層が積層されている多層構造と成し、それら電磁ノイズ吸収層間には電磁ノイズ吸収層よりも熱伝導率が高い熱伝導層が介設されており、前記電磁ノイズ吸収層には積層方向に貫通する貫通孔が形成され、この貫通孔には電磁ノイズ吸収層よりも熱伝導率が高い熱伝導用の材料が充填形成されており、電磁ノイズ吸収層の貫通孔内部の熱伝導用の材料と熱伝導層によって電子部品から放熱用部材への放熱効率が高められる構成を備えていることを特徴としている。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に、この発明に係る実施形態例を図面に基づいて説明する。
【0010】
図1(a)には第1実施形態例の電磁ノイズ吸収シートが電子部品1と放熱用部材であるヒートシンク2と共に断面図により示されている。
【0011】
この第1実施形態例の電磁ノイズ吸収シート5は、CPU等の電子部品1と、ヒートシンク2との間に介設されるものであり、多層構造と成している。この多層構造の電磁ノイズ吸収シート5は、図1(b)の分解図に示されるように、電磁ノイズ吸収層である複数の電磁ノイズ吸収シート層6(6a,6b,6c)と、熱伝導層である複数の熱伝導シート層7(7a,7b,7c,7d)とを有して構成されている。それら電磁ノイズ吸収シート層6と熱伝導シート層7は交互に積層され圧着されて一体化されている。
【0012】
電磁ノイズ吸収シート層6(6a,6b,6c)は、電子部品1からヒートシンク2への電磁ノイズの伝搬を阻止できる材料により構成されており、電子部品1からヒートシンク2への電磁ノイズ伝搬を抑制してEMI問題を防止するものである。この第1実施形態例では、電磁ノイズ吸収シート層6の電磁ノイズ抑制効果を高めるために、電磁ノイズ吸収シート層6はフェライト等の磁性体により構成されている。つまり、電磁ノイズ抑制効果を確実にするために、例えばシリコン系などの誘電材料に磁性粉を混入して誘電材料中に磁性体が点在しているような材料ではなく、磁性体同士が密に配置されている材料によって電磁ノイズ吸収シート層6が構成されている。
【0013】
なお、複数の電磁ノイズ吸収シート層6a,6b,6cは同じ磁性材料により構成されていてもよいし、互いに異なる磁性材料により構成されていてもよく、各電磁ノイズ吸収シート層6a,6b,6cの構成材料はそれぞれ適宜な磁性材料により構成してよいものである。
【0014】
電磁ノイズ吸収シート層6には表面側から裏面側に貫通する複数の貫通孔8が形成されている。この第1実施形態例では、それら複数の貫通孔8は電磁ノイズ吸収シート層6にマトリクス状に整列配置されている。また、この第1実施形態例では、熱伝導シート層7を介して隣り合う電磁ノイズ吸収シート層6の一方側の貫通孔8と他方側の貫通孔8とが互いにオーバーラップする部分を有しないように、隣り合う電磁ノイズ吸収シート層6の貫通孔8は互いにずれて配置されている。
【0015】
上記のような貫通孔8には熱伝導用の材料が充填形成されている。この熱伝導用の材料は、電磁ノイズ吸収シート層6よりも高い熱伝導率を持ち、電子部品1の熱を効率良くヒートシンク2に伝熱させることが可能なものである。例えば、その熱伝導用の材料の例を挙げれば、シリコン系の材料やアルミナなどがある。
【0016】
熱伝導シート層7(7a,7b,7c,7d)も、電磁ノイズ吸収シート層6よりも高い熱伝導率を持ち、電子部品1の熱を効率良くヒートシンク2に伝熱させることが可能な材料により構成されている。なお、熱伝導シート層7の構成材料は、貫通孔8に充填される熱伝導用の材料と同じでもよいし、その貫通孔8の熱伝導用の材料とは別の熱伝導率が良い材料でもよい。
【0017】
また、この第1実施形態例では、電磁ノイズ吸収シート5の表面側と裏面側のそれぞれの外表層は熱伝導シート層7(7a,7d)により構成されており、少なくとも、それら外表層の熱伝導シート層7a,7dの構成材料は柔軟性を有するものである。この柔軟性のある外表層の熱伝導シート層7a,7dによって、電磁ノイズ吸収シート5は電子部品1およびヒートシンク2との密着性を向上させることができる。
【0018】
この第1実施形態例の電磁ノイズ吸収シート5は上記のように構成されている。この第1実施形態例の電磁ノイズ吸収シート5では、電磁ノイズ吸収シート層6によって、電子部品1からヒートシンク2への電磁ノイズ伝搬をほぼ抑制することができる。また、電磁ノイズ吸収シート層6の構成材料は熱伝導率が高いものではないが、この第1実施形態例では、電磁ノイズ吸収シート層6に貫通孔8を設け、この貫通孔8に熱伝導用の材料を充填した。このため、その貫通孔8に充填された熱伝導用の材料と、熱伝導シート層7とによって、電子部品1からヒートシンク2に至る熱伝導率の良い熱の伝導経路が形成される。これにより、電子部品1の熱をヒートシンク2に効率良く伝熱させることができる。
【0019】
よって、電子部品1からヒートシンク2への電磁ノイズ伝搬に起因した電磁ノイズ放射の問題(EMI問題)と、電子部品1からヒートシンク2への熱伝導不良に起因した熱による電子部品1の誤動作や破損の問題とを両方共に防止することができる電磁ノイズ吸収シート5を提供することが可能となる。
【0020】
また、この第1実施形態例では、電磁ノイズ吸収シート層6に貫通孔8を設けたので、電磁ノイズが僅かにその貫通孔8を介して電磁ノイズ吸収シート層6を通り抜けてしまう虞があるが、この第1実施形態例では、熱伝導シート層7を介して隣り合う電磁ノイズ吸収シート層6の貫通孔8の形成位置は互いにずれている構成とした。これにより、貫通孔8を通り抜ける電磁ノイズは、図1(a)の実線Aに示されるような蛇行した経路で、電子部品1からヒートシンク2に向かうこととなる。このため、貫通孔8を通り抜ける電磁ノイズは非常に僅かである上に、その僅かな電磁ノイズは蛇行した経路によって大幅に減衰する。つまり、この第1実施形態例では、電磁ノイズ吸収シート層6に貫通孔8を形成したが、貫通孔8に起因したヒートシンク2への電磁ノイズ伝搬の懸念は殆ど無いものである。
【0021】
なお、各電磁ノイズ吸収シート層6a,6b,6cにおける貫通孔8の形成数や貫通孔8の開口面積は、上記のような貫通孔8を通り抜ける電磁ノイズの量や、電子部品1からヒートシンク2への放熱効率や、電磁ノイズ吸収シート層6の電磁ノイズ吸収率などを考慮して、適宜に設定されるものである。
【0022】
ところで、特開平10−92988号公報には、図5(b)に示されるような放熱シート15が示されている。この放熱シート15には貫通孔18が形成されている。この貫通孔18は、図5(a)に示されるようなヒートシンク17の放熱用のピン(ヒートパイプ)19を挿入して放熱シート15をヒートシンク17に組み込んで放熱シート15をヒートシンク17と一体化するためのものである。この貫通孔18と、この第1実施形態例の電磁ノイズ吸収シート5における電磁ノイズ吸収シート層6の貫通孔8とは、その機能が全く異なる。なお、図5(a)中の符号16はICを示している。
【0023】
また、特開平10−92988号公報に記載の放熱シート15は、熱伝導とノイズ抑制を行うために、軟磁性粉末(磁性体)と有機結合剤と熱伝導性粉末を混合して複合磁性体により構成されている。このため、この第1実施形態例のように、電磁ノイズ吸収シート5の電磁ノイズ吸収シート層6を磁性体だけで構成する場合に比べて、ノイズ抑制効果は格段に低いものとなる。
【0024】
換言すれば、この第1実施形態例の電磁ノイズ吸収シート5は、電磁ノイズ抑制の機能と、熱伝導の機能とを別々の部分に持たせて、それぞれ効果を発揮できるような別々の材料により構成したので、電磁ノイズ抑制の機能と、熱伝導の機能とを両方共に効果的に行うことができる。これに対して、特開平10−92988号公報に記載の放熱シート15では、電磁ノイズ抑制の機能と、熱伝導の機能とを一つの材料で行おうとしているが、電磁ノイズ抑制の機能および熱伝導の機能の両機能を満足に行う材料は無い。よって、第1実施形態例の電磁ノイズ吸収シート5は、特開平10−92988号公報に記載の放熱シート15よりも格段に優れているものである。
【0025】
以下に、第2実施形態例を説明する。なお、この第2実施形態例の説明において、第1実施形態例と同一構成部分には同一符号を付し、その共通部分の重複説明は省略する。
【0026】
この第2実施形態例では、電磁ノイズ吸収シート5の薄型化を図ることが容易な構成の一例を示す。すなわち、この第2実施形態例の電磁ノイズ吸収シート5は、図2(a)の分解図や、図2(b)の断面図に示されるように、1枚の電磁ノイズ吸収シート層6と、その電磁ノイズ吸収シート層6の表裏両面に形成される熱伝導シート層7(7A,7B)とが積層一体化して構成されている。
【0027】
この第2実施形態例においても、電磁ノイズ吸収シート層6には複数の貫通孔8が形成されており、それら貫通孔8にはそれぞれ熱伝導用の材料が充填形成されている。また、熱伝導シート層7A,7Bは、熱伝導率が高いだけでなく、柔軟性をも有している材料により構成されており、電磁ノイズ吸収シート5と、電子部品1およびヒートシンク2との密着性を高める構成を有している。
【0028】
この第2実施形態例の構成では、第1実施形態例と同様の効果を得ることができる。また、電磁ノイズ吸収シート5を構成している積層数が第1実施形態例の構成よりも少ないことから、電磁ノイズ吸収シート5の薄型化が容易である。
【0029】
なお、この発明は第1と第2の各実施形態例に限定されるものではなく、様々な形態をも採り得る。例えば、第1実施形態例の多層構造の電磁ノイズ吸収シート5では、熱伝導シート層7を介して隣り合う電磁ノイズ吸収シート層6は、互いに貫通孔8の形成位置がずれていたが、例えば、図3に示されるように、各電磁ノイズ吸収シート層6には、それぞれ、同じ位置に貫通孔8を形成する構成としてもよい。
【0030】
ところで、その場合には、図3の実線Bに示されるように、電子部品1の電磁ノイズの一部が電子部品1から直線的な経路でヒートシンク2に伝搬されることになるので、第1実施形態例の如く電磁ノイズの一部が電子部品1から蛇行した経路でヒートシンク2に伝搬される場合よりも、電磁ノイズがヒートシンク2に伝搬され易くなる。しかし、貫通孔8の開口面積を小さくすることにより、各電磁ノイズ吸収シート層6の貫通孔8を直線的に配置しても、電磁ノイズ吸収シート層6の貫通孔8を通り抜けてヒートシンク2に至る電磁ノイズは非常に僅かとなり、電磁ノイズ吸収シート層6によって電子部品1からヒートシンク2への電磁ノイズの大部分は吸収される。このため、各電磁ノイズ吸収シート層6の貫通孔8を直線的に配置しても、EMI問題をほぼ防止することができる。
【0031】
また、第1実施形態例の多層構造の電磁ノイズ吸収シート5では、電磁ノイズ吸収シート層6は3層であったが、電磁ノイズ吸収シート層6の積層数は2層でも、4層以上でもよい。
【0032】
さらに、第1と第2の各実施形態例では、電磁ノイズ吸収層は磁性材料のシートから成る層であったが、例えば、その電磁ノイズ吸収層は、シートでなく、例えば、熱伝導シート層7上に成膜技術などを利用して形成される膜(磁性膜)により構成してもよい。また、熱伝導シート層7に関しても同様に、熱伝導シート層7は、シートではなく、例えば電磁ノイズ吸収シート層6上に成膜技術を利用して形成される熱伝導用の材料の膜により構成されていてもよい。
【0033】
さらに、第1と第2の各実施形態例では、電磁ノイズ吸収シート5は、電磁ノイズ吸収シート層6と熱伝導シート層7の積層体であったが、例えば、図4に示されるように、電磁ノイズ吸収シート5は、1枚の板状の例えば磁性シートにより構成されていてもよい。この場合にも、その電磁ノイズ吸収シート5には貫通孔8が形成され、当該貫通孔8には熱伝導用の材料が充填形成される。
【0034】
このような場合には、貫通孔8に充填形成されている熱伝導用の材料と、電子部品1やヒートシンク2との間の熱の遣り取りを円滑にするために、例えば、図4に示されるように、電磁ノイズ吸収シート5の表面側と裏面側の両面に、貫通孔8内部の熱伝導用の材料に連接する例えばゲル・ゾル状の熱伝導用の材料10(例えばシリコーングリス)を点在配置してもよい。又は、電磁ノイズ吸収シート5の表面側と裏面側の一方側には、図4に示されるように、貫通孔8内部の熱伝導用の材料に連接する例えばゲル・ゾル状の熱伝導用の材料10を点在配置し、他方側の面には、ゲル・ゾル状の熱伝導用の材料を一面に塗布形成してもよい。これにより、電磁ノイズ吸収シート5の表裏両面のゲル・ゾル状の熱伝導用の材料が電子部品1あるいはヒートシンク2に密着して、電子部品1の熱をそのゲル・ゾル状の熱伝導用の材料と、貫通孔8内部の熱伝導用の材料とを介してヒートシンク2に円滑に伝熱させることができる。
【0035】
さらに、第1実施形態例に示したような多層構造の電磁ノイズ吸収シート5においても、上記同様に、電磁ノイズ吸収シート5の表面側と裏面側の一方又は両方の外表層として、熱伝導シート層7を配置するのではなく、図4に示されるような、貫通孔8内部の熱伝導用の材料に連接する例えばゲル・ゾル状の熱伝導用の材料10を点在配置してよい。また、電磁ノイズ吸収シート5の表面側と裏面側の一方側には、図4に示されるように、貫通孔8内部の熱伝導用の材料に連接する例えばゲル・ゾル状の熱伝導用の材料10を点在配置し、他方側の面には、ゲル・ゾル状の熱伝導用の材料を一面に塗布形成してもよい。
【0036】
さらに、第1と第2の各実施形態例では、電磁ノイズ吸収シート層6には複数の貫通孔8がマトリクス状に整列形成されていたが、貫通孔8をマトリクス状に整列形成しなくともよい。
【0037】
さらに、電磁ノイズ吸収シート5が挟み込まれる電子部品1や放熱用部材であるヒートシンク2の一例が図示されているが、電磁ノイズ吸収シート5は様々な形態の放熱用部材と電子部品間に介設することができるものである。
【0038】
【発明の効果】
この発明によれば、電磁ノイズ吸収シートには貫通孔を設け、この貫通孔には熱伝導用の材料を充填形成する構成とした。あるいは、電磁ノイズ吸収層と熱伝導層を交互に積層して多層構造の電磁ノイズ吸収シートを構成する場合には、電磁ノイズ吸収層に貫通孔を設け、この貫通孔には熱伝導用の材料を充填形成する構成とした。
【0039】
このような構成では、貫通孔内部の熱伝導用の材料が、電子部品から放熱用部材への熱の伝導経路と成すことができる。つまり、この発明の電磁ノイズ吸収シートでは、電磁ノイズの伝搬抑制機能と、熱伝導機能とをそれぞれ別々の部分に持たせる構成とした。このため、熱伝導を考慮することなく、電磁ノイズの伝搬抑制機能の向上を主に考えて電磁ノイズ吸収シートあるいは多層構造の電磁ノイズ吸収シートの電磁ノイズ吸収層を構成する材料を選択することができる。これにより、電子部品から放熱用部材への電磁ノイズの伝搬阻止を良好に行うことができて、EMI問題を防止することができる。
【0040】
しかも、この発明では、上記電磁ノイズの伝搬抑制機能を持つ材料とは異なる熱伝導率が高い材料によって、電磁ノイズ吸収シートあるいは多層構造の電磁ノイズ吸収シートの電磁ノイズ吸収層の貫通孔内部の熱伝導用の材料を構成することによって、電子部品から放熱用部材への放熱効率を格段に高めることができる。よって、EMI問題を抑制することができ、かつ、熱による電子部品の誤動作や破損を防止できる電磁ノイズ吸収シートを提供することができる。
【0041】
ところで、この発明では、電磁ノイズ吸収シートあるいは多層構造の電磁ノイズ吸収シートの電磁ノイズ吸収層に貫通孔が形成されているので、その貫通孔を介して電子部品の電磁ノイズの一部が電磁ノイズ吸収シートを通り抜ける虞がある。しかし、その貫通孔を小さく形成することによって、電子部品から放熱用部材へ伝搬される電磁ノイズは非常に僅かとなるので、EMI問題はほぼ抑制できるものである。
【0042】
また、多層構造の電磁ノイズ吸収シートにおいては、積層方向に隣り合っている電磁ノイズ吸収層の一方側の貫通孔が他方側の貫通孔とオーバーラップする部分を有しないように電磁ノイズ吸収層の貫通孔を配置することによって、貫通孔を介して電子部品から放熱用部材へ伝搬する電磁ノイズを殆ど無くすことができる。これにより、より確実にEMI問題を抑制することができる。
【0043】
電磁ノイズ吸収シートの表面側と裏面側の一方又は両方に柔軟性がある外表層が形成されているものにあっては、電磁ノイズ吸収シートが電子部品あるいは放熱用部材との密着性を向上させることができる。これにより、電子部品から電磁ノイズ吸収シートへの熱の伝達、あるいは、電磁ノイズ吸収シートから放熱用部材への熱の伝達を円滑に行わせることができることとなり、電子部品の放熱効率をさらに高めることができて、熱に起因した電子部品の誤動作や破損の防止効果を向上させることができる。
【0044】
また、電磁ノイズ吸収シートの表面側と裏面側の一方あるは両方には、貫通孔内部の熱伝導用の材料に連接する熱伝導用の材料が形成されているものにあっても、電子部品の熱を電磁ノイズ吸収シートの貫通孔内部の熱伝導用の材料を介して、より効率良く放熱用部材に伝導することができて、熱に起因した問題をより防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態例の電磁ノイズ吸収シートを説明するための図である。
【図2】第2実施形態例の電磁ノイズ吸収シートを説明するための図である。
【図3】その他の実施形態例を説明するための図である。
【図4】さらに、その他の実施形態例を説明するための図である。
【図5】特開平10−92988号公報に記載の放熱シートの一例を示す説明図である。
【図6】電子部品の放熱構造の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 電子部品
2 ヒートシンク
5 電磁ノイズ吸収シート
6 電磁ノイズ吸収シート層
7 熱伝導シート層
8 貫通孔
10 ゲル・ゾル状の熱伝導用の材料
【発明の属する技術分野】
本発明は、ICやCPU等の電子部品と、ヒートシンク等の放熱用部材との間に挟み込まれる電磁ノイズ吸収シートに関するものである。
【0002】
【背景技術】
CPU等の電子部品は発熱量が大きく、その熱によって電子部品が誤動作したり、破損する虞がある。そこで、一般的には、図6(a)の斜視図や、図6(b)の分解図に示されるように、電子部品1にヒートシンク2が取り付けられる。このヒートシンク2は、電子部品1の発熱を吸熱し当該熱を放熱するものであり、電子部品1の温度上昇を抑制して、熱による電子部品1の誤動作や破損を防止するものである。
【0003】
しかし、電子部品1とヒートシンク2の密着性が悪いと、電子部品1の熱を効率良くヒートシンク2に伝導することができない。これにより、電子部品1の温度が上昇し、ヒートシンク2を取り付けているのにも拘わらず、熱による電子部品1の誤動作や破損が発生してしまう虞がある。そこで、そのような場合には、例えば、電子部品1とヒートシンク2との間に放熱シート3が介設される。この放熱シート3は熱伝導率が高く、柔軟性がある材料により構成され、電子部品1およびヒートシンク2に密着して、電子部品1の熱を効率良くヒートシンク2に伝導させるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ヒートシンク2は金属により構成されている。このため、ヒートシンク2は電子部品1と電磁的に結合し、この電磁結合により電子部品1の内部で発生した電磁ノイズがヒートシンク2に伝搬することがある。そして、ヒートシンク2がアンテナとして機能して、電磁ノイズを外部に放射してしまうという問題(EMI問題)が発生することがある。また、電子部品1の電磁ノイズが、ヒートシンク2から、ヒートシンク2に接続されている金属へ伝搬し、当該電磁ノイズが外部に放射される場合もある。近年、処理の高速化を図るために信号の高周波化が進んでおり、これに起因して上記EMI問題が発生する場合が増加している。
【0005】
そこで、そのようなEMI問題を回避するために、放熱シート3を構成する材料として、熱伝導率が高く、且つ、電磁ノイズを吸収することができる材料を採用すればよいと考えられる。しかしながら、電磁ノイズを吸収することができる材料の中に、電子部品1の熱を満足にヒートシンク2に伝熱させることができる高い熱伝導率を持つものは無い。このため、放熱シート3の構成材料として、電磁ノイズを吸収することができる材料を採用して、放熱シート3に電磁ノイズ吸収の機能を持たせようとすると、放熱シート3の熱伝導率は低いものとなり、電子部品1からヒートシンク2への放熱効率が低下して、熱による電子部品1の誤動作や破損が発生する確率が高くなってしまう。
【0006】
本発明は上記課題を解決するために成されたものであり、その目的は、電子部品と、ヒートシンク等の放熱用部材との間に介設して、電子部品から放熱用部材への効率良い熱伝導の機能と、電子部品から放熱用部材への電磁ノイズの伝搬の阻止機能との両方を満足に行うことができる電磁ノイズ吸収シートを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この発明は次に示す構成をもって前記課題を解決するための手段としている。すなわち、この発明の一つの構成は、熱を発する電子部品と、その電子部品の熱を吸熱し当該熱を放熱する放熱用部材との間に挟み込まれる電磁ノイズ吸収シートであって、この電磁ノイズ吸収シートは、電子部品から放熱用部材への電磁ノイズの伝搬を阻止する材料により構成されており、当該電磁ノイズ吸収シートには表面側から裏面側に貫通する貫通孔が設けられ、この貫通孔には電磁ノイズ吸収シートよりも熱伝導率が高い熱伝導用の材料が充填形成されており、その熱伝導用の材料によって電子部品から放熱用部材への放熱効率が高められる構成を備えていることを特徴としている。
【0008】
また、本発明の別の一つの構成は、熱を発する電子部品と、その電子部品の熱を吸熱し当該熱を放熱する放熱用部材との間に挟み込まれる電磁ノイズ吸収シートであって、この電磁ノイズ吸収シートは、電子部品から放熱用部材への電磁ノイズの伝搬を阻止する複数の電磁ノイズ吸収層が積層されている多層構造と成し、それら電磁ノイズ吸収層間には電磁ノイズ吸収層よりも熱伝導率が高い熱伝導層が介設されており、前記電磁ノイズ吸収層には積層方向に貫通する貫通孔が形成され、この貫通孔には電磁ノイズ吸収層よりも熱伝導率が高い熱伝導用の材料が充填形成されており、電磁ノイズ吸収層の貫通孔内部の熱伝導用の材料と熱伝導層によって電子部品から放熱用部材への放熱効率が高められる構成を備えていることを特徴としている。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に、この発明に係る実施形態例を図面に基づいて説明する。
【0010】
図1(a)には第1実施形態例の電磁ノイズ吸収シートが電子部品1と放熱用部材であるヒートシンク2と共に断面図により示されている。
【0011】
この第1実施形態例の電磁ノイズ吸収シート5は、CPU等の電子部品1と、ヒートシンク2との間に介設されるものであり、多層構造と成している。この多層構造の電磁ノイズ吸収シート5は、図1(b)の分解図に示されるように、電磁ノイズ吸収層である複数の電磁ノイズ吸収シート層6(6a,6b,6c)と、熱伝導層である複数の熱伝導シート層7(7a,7b,7c,7d)とを有して構成されている。それら電磁ノイズ吸収シート層6と熱伝導シート層7は交互に積層され圧着されて一体化されている。
【0012】
電磁ノイズ吸収シート層6(6a,6b,6c)は、電子部品1からヒートシンク2への電磁ノイズの伝搬を阻止できる材料により構成されており、電子部品1からヒートシンク2への電磁ノイズ伝搬を抑制してEMI問題を防止するものである。この第1実施形態例では、電磁ノイズ吸収シート層6の電磁ノイズ抑制効果を高めるために、電磁ノイズ吸収シート層6はフェライト等の磁性体により構成されている。つまり、電磁ノイズ抑制効果を確実にするために、例えばシリコン系などの誘電材料に磁性粉を混入して誘電材料中に磁性体が点在しているような材料ではなく、磁性体同士が密に配置されている材料によって電磁ノイズ吸収シート層6が構成されている。
【0013】
なお、複数の電磁ノイズ吸収シート層6a,6b,6cは同じ磁性材料により構成されていてもよいし、互いに異なる磁性材料により構成されていてもよく、各電磁ノイズ吸収シート層6a,6b,6cの構成材料はそれぞれ適宜な磁性材料により構成してよいものである。
【0014】
電磁ノイズ吸収シート層6には表面側から裏面側に貫通する複数の貫通孔8が形成されている。この第1実施形態例では、それら複数の貫通孔8は電磁ノイズ吸収シート層6にマトリクス状に整列配置されている。また、この第1実施形態例では、熱伝導シート層7を介して隣り合う電磁ノイズ吸収シート層6の一方側の貫通孔8と他方側の貫通孔8とが互いにオーバーラップする部分を有しないように、隣り合う電磁ノイズ吸収シート層6の貫通孔8は互いにずれて配置されている。
【0015】
上記のような貫通孔8には熱伝導用の材料が充填形成されている。この熱伝導用の材料は、電磁ノイズ吸収シート層6よりも高い熱伝導率を持ち、電子部品1の熱を効率良くヒートシンク2に伝熱させることが可能なものである。例えば、その熱伝導用の材料の例を挙げれば、シリコン系の材料やアルミナなどがある。
【0016】
熱伝導シート層7(7a,7b,7c,7d)も、電磁ノイズ吸収シート層6よりも高い熱伝導率を持ち、電子部品1の熱を効率良くヒートシンク2に伝熱させることが可能な材料により構成されている。なお、熱伝導シート層7の構成材料は、貫通孔8に充填される熱伝導用の材料と同じでもよいし、その貫通孔8の熱伝導用の材料とは別の熱伝導率が良い材料でもよい。
【0017】
また、この第1実施形態例では、電磁ノイズ吸収シート5の表面側と裏面側のそれぞれの外表層は熱伝導シート層7(7a,7d)により構成されており、少なくとも、それら外表層の熱伝導シート層7a,7dの構成材料は柔軟性を有するものである。この柔軟性のある外表層の熱伝導シート層7a,7dによって、電磁ノイズ吸収シート5は電子部品1およびヒートシンク2との密着性を向上させることができる。
【0018】
この第1実施形態例の電磁ノイズ吸収シート5は上記のように構成されている。この第1実施形態例の電磁ノイズ吸収シート5では、電磁ノイズ吸収シート層6によって、電子部品1からヒートシンク2への電磁ノイズ伝搬をほぼ抑制することができる。また、電磁ノイズ吸収シート層6の構成材料は熱伝導率が高いものではないが、この第1実施形態例では、電磁ノイズ吸収シート層6に貫通孔8を設け、この貫通孔8に熱伝導用の材料を充填した。このため、その貫通孔8に充填された熱伝導用の材料と、熱伝導シート層7とによって、電子部品1からヒートシンク2に至る熱伝導率の良い熱の伝導経路が形成される。これにより、電子部品1の熱をヒートシンク2に効率良く伝熱させることができる。
【0019】
よって、電子部品1からヒートシンク2への電磁ノイズ伝搬に起因した電磁ノイズ放射の問題(EMI問題)と、電子部品1からヒートシンク2への熱伝導不良に起因した熱による電子部品1の誤動作や破損の問題とを両方共に防止することができる電磁ノイズ吸収シート5を提供することが可能となる。
【0020】
また、この第1実施形態例では、電磁ノイズ吸収シート層6に貫通孔8を設けたので、電磁ノイズが僅かにその貫通孔8を介して電磁ノイズ吸収シート層6を通り抜けてしまう虞があるが、この第1実施形態例では、熱伝導シート層7を介して隣り合う電磁ノイズ吸収シート層6の貫通孔8の形成位置は互いにずれている構成とした。これにより、貫通孔8を通り抜ける電磁ノイズは、図1(a)の実線Aに示されるような蛇行した経路で、電子部品1からヒートシンク2に向かうこととなる。このため、貫通孔8を通り抜ける電磁ノイズは非常に僅かである上に、その僅かな電磁ノイズは蛇行した経路によって大幅に減衰する。つまり、この第1実施形態例では、電磁ノイズ吸収シート層6に貫通孔8を形成したが、貫通孔8に起因したヒートシンク2への電磁ノイズ伝搬の懸念は殆ど無いものである。
【0021】
なお、各電磁ノイズ吸収シート層6a,6b,6cにおける貫通孔8の形成数や貫通孔8の開口面積は、上記のような貫通孔8を通り抜ける電磁ノイズの量や、電子部品1からヒートシンク2への放熱効率や、電磁ノイズ吸収シート層6の電磁ノイズ吸収率などを考慮して、適宜に設定されるものである。
【0022】
ところで、特開平10−92988号公報には、図5(b)に示されるような放熱シート15が示されている。この放熱シート15には貫通孔18が形成されている。この貫通孔18は、図5(a)に示されるようなヒートシンク17の放熱用のピン(ヒートパイプ)19を挿入して放熱シート15をヒートシンク17に組み込んで放熱シート15をヒートシンク17と一体化するためのものである。この貫通孔18と、この第1実施形態例の電磁ノイズ吸収シート5における電磁ノイズ吸収シート層6の貫通孔8とは、その機能が全く異なる。なお、図5(a)中の符号16はICを示している。
【0023】
また、特開平10−92988号公報に記載の放熱シート15は、熱伝導とノイズ抑制を行うために、軟磁性粉末(磁性体)と有機結合剤と熱伝導性粉末を混合して複合磁性体により構成されている。このため、この第1実施形態例のように、電磁ノイズ吸収シート5の電磁ノイズ吸収シート層6を磁性体だけで構成する場合に比べて、ノイズ抑制効果は格段に低いものとなる。
【0024】
換言すれば、この第1実施形態例の電磁ノイズ吸収シート5は、電磁ノイズ抑制の機能と、熱伝導の機能とを別々の部分に持たせて、それぞれ効果を発揮できるような別々の材料により構成したので、電磁ノイズ抑制の機能と、熱伝導の機能とを両方共に効果的に行うことができる。これに対して、特開平10−92988号公報に記載の放熱シート15では、電磁ノイズ抑制の機能と、熱伝導の機能とを一つの材料で行おうとしているが、電磁ノイズ抑制の機能および熱伝導の機能の両機能を満足に行う材料は無い。よって、第1実施形態例の電磁ノイズ吸収シート5は、特開平10−92988号公報に記載の放熱シート15よりも格段に優れているものである。
【0025】
以下に、第2実施形態例を説明する。なお、この第2実施形態例の説明において、第1実施形態例と同一構成部分には同一符号を付し、その共通部分の重複説明は省略する。
【0026】
この第2実施形態例では、電磁ノイズ吸収シート5の薄型化を図ることが容易な構成の一例を示す。すなわち、この第2実施形態例の電磁ノイズ吸収シート5は、図2(a)の分解図や、図2(b)の断面図に示されるように、1枚の電磁ノイズ吸収シート層6と、その電磁ノイズ吸収シート層6の表裏両面に形成される熱伝導シート層7(7A,7B)とが積層一体化して構成されている。
【0027】
この第2実施形態例においても、電磁ノイズ吸収シート層6には複数の貫通孔8が形成されており、それら貫通孔8にはそれぞれ熱伝導用の材料が充填形成されている。また、熱伝導シート層7A,7Bは、熱伝導率が高いだけでなく、柔軟性をも有している材料により構成されており、電磁ノイズ吸収シート5と、電子部品1およびヒートシンク2との密着性を高める構成を有している。
【0028】
この第2実施形態例の構成では、第1実施形態例と同様の効果を得ることができる。また、電磁ノイズ吸収シート5を構成している積層数が第1実施形態例の構成よりも少ないことから、電磁ノイズ吸収シート5の薄型化が容易である。
【0029】
なお、この発明は第1と第2の各実施形態例に限定されるものではなく、様々な形態をも採り得る。例えば、第1実施形態例の多層構造の電磁ノイズ吸収シート5では、熱伝導シート層7を介して隣り合う電磁ノイズ吸収シート層6は、互いに貫通孔8の形成位置がずれていたが、例えば、図3に示されるように、各電磁ノイズ吸収シート層6には、それぞれ、同じ位置に貫通孔8を形成する構成としてもよい。
【0030】
ところで、その場合には、図3の実線Bに示されるように、電子部品1の電磁ノイズの一部が電子部品1から直線的な経路でヒートシンク2に伝搬されることになるので、第1実施形態例の如く電磁ノイズの一部が電子部品1から蛇行した経路でヒートシンク2に伝搬される場合よりも、電磁ノイズがヒートシンク2に伝搬され易くなる。しかし、貫通孔8の開口面積を小さくすることにより、各電磁ノイズ吸収シート層6の貫通孔8を直線的に配置しても、電磁ノイズ吸収シート層6の貫通孔8を通り抜けてヒートシンク2に至る電磁ノイズは非常に僅かとなり、電磁ノイズ吸収シート層6によって電子部品1からヒートシンク2への電磁ノイズの大部分は吸収される。このため、各電磁ノイズ吸収シート層6の貫通孔8を直線的に配置しても、EMI問題をほぼ防止することができる。
【0031】
また、第1実施形態例の多層構造の電磁ノイズ吸収シート5では、電磁ノイズ吸収シート層6は3層であったが、電磁ノイズ吸収シート層6の積層数は2層でも、4層以上でもよい。
【0032】
さらに、第1と第2の各実施形態例では、電磁ノイズ吸収層は磁性材料のシートから成る層であったが、例えば、その電磁ノイズ吸収層は、シートでなく、例えば、熱伝導シート層7上に成膜技術などを利用して形成される膜(磁性膜)により構成してもよい。また、熱伝導シート層7に関しても同様に、熱伝導シート層7は、シートではなく、例えば電磁ノイズ吸収シート層6上に成膜技術を利用して形成される熱伝導用の材料の膜により構成されていてもよい。
【0033】
さらに、第1と第2の各実施形態例では、電磁ノイズ吸収シート5は、電磁ノイズ吸収シート層6と熱伝導シート層7の積層体であったが、例えば、図4に示されるように、電磁ノイズ吸収シート5は、1枚の板状の例えば磁性シートにより構成されていてもよい。この場合にも、その電磁ノイズ吸収シート5には貫通孔8が形成され、当該貫通孔8には熱伝導用の材料が充填形成される。
【0034】
このような場合には、貫通孔8に充填形成されている熱伝導用の材料と、電子部品1やヒートシンク2との間の熱の遣り取りを円滑にするために、例えば、図4に示されるように、電磁ノイズ吸収シート5の表面側と裏面側の両面に、貫通孔8内部の熱伝導用の材料に連接する例えばゲル・ゾル状の熱伝導用の材料10(例えばシリコーングリス)を点在配置してもよい。又は、電磁ノイズ吸収シート5の表面側と裏面側の一方側には、図4に示されるように、貫通孔8内部の熱伝導用の材料に連接する例えばゲル・ゾル状の熱伝導用の材料10を点在配置し、他方側の面には、ゲル・ゾル状の熱伝導用の材料を一面に塗布形成してもよい。これにより、電磁ノイズ吸収シート5の表裏両面のゲル・ゾル状の熱伝導用の材料が電子部品1あるいはヒートシンク2に密着して、電子部品1の熱をそのゲル・ゾル状の熱伝導用の材料と、貫通孔8内部の熱伝導用の材料とを介してヒートシンク2に円滑に伝熱させることができる。
【0035】
さらに、第1実施形態例に示したような多層構造の電磁ノイズ吸収シート5においても、上記同様に、電磁ノイズ吸収シート5の表面側と裏面側の一方又は両方の外表層として、熱伝導シート層7を配置するのではなく、図4に示されるような、貫通孔8内部の熱伝導用の材料に連接する例えばゲル・ゾル状の熱伝導用の材料10を点在配置してよい。また、電磁ノイズ吸収シート5の表面側と裏面側の一方側には、図4に示されるように、貫通孔8内部の熱伝導用の材料に連接する例えばゲル・ゾル状の熱伝導用の材料10を点在配置し、他方側の面には、ゲル・ゾル状の熱伝導用の材料を一面に塗布形成してもよい。
【0036】
さらに、第1と第2の各実施形態例では、電磁ノイズ吸収シート層6には複数の貫通孔8がマトリクス状に整列形成されていたが、貫通孔8をマトリクス状に整列形成しなくともよい。
【0037】
さらに、電磁ノイズ吸収シート5が挟み込まれる電子部品1や放熱用部材であるヒートシンク2の一例が図示されているが、電磁ノイズ吸収シート5は様々な形態の放熱用部材と電子部品間に介設することができるものである。
【0038】
【発明の効果】
この発明によれば、電磁ノイズ吸収シートには貫通孔を設け、この貫通孔には熱伝導用の材料を充填形成する構成とした。あるいは、電磁ノイズ吸収層と熱伝導層を交互に積層して多層構造の電磁ノイズ吸収シートを構成する場合には、電磁ノイズ吸収層に貫通孔を設け、この貫通孔には熱伝導用の材料を充填形成する構成とした。
【0039】
このような構成では、貫通孔内部の熱伝導用の材料が、電子部品から放熱用部材への熱の伝導経路と成すことができる。つまり、この発明の電磁ノイズ吸収シートでは、電磁ノイズの伝搬抑制機能と、熱伝導機能とをそれぞれ別々の部分に持たせる構成とした。このため、熱伝導を考慮することなく、電磁ノイズの伝搬抑制機能の向上を主に考えて電磁ノイズ吸収シートあるいは多層構造の電磁ノイズ吸収シートの電磁ノイズ吸収層を構成する材料を選択することができる。これにより、電子部品から放熱用部材への電磁ノイズの伝搬阻止を良好に行うことができて、EMI問題を防止することができる。
【0040】
しかも、この発明では、上記電磁ノイズの伝搬抑制機能を持つ材料とは異なる熱伝導率が高い材料によって、電磁ノイズ吸収シートあるいは多層構造の電磁ノイズ吸収シートの電磁ノイズ吸収層の貫通孔内部の熱伝導用の材料を構成することによって、電子部品から放熱用部材への放熱効率を格段に高めることができる。よって、EMI問題を抑制することができ、かつ、熱による電子部品の誤動作や破損を防止できる電磁ノイズ吸収シートを提供することができる。
【0041】
ところで、この発明では、電磁ノイズ吸収シートあるいは多層構造の電磁ノイズ吸収シートの電磁ノイズ吸収層に貫通孔が形成されているので、その貫通孔を介して電子部品の電磁ノイズの一部が電磁ノイズ吸収シートを通り抜ける虞がある。しかし、その貫通孔を小さく形成することによって、電子部品から放熱用部材へ伝搬される電磁ノイズは非常に僅かとなるので、EMI問題はほぼ抑制できるものである。
【0042】
また、多層構造の電磁ノイズ吸収シートにおいては、積層方向に隣り合っている電磁ノイズ吸収層の一方側の貫通孔が他方側の貫通孔とオーバーラップする部分を有しないように電磁ノイズ吸収層の貫通孔を配置することによって、貫通孔を介して電子部品から放熱用部材へ伝搬する電磁ノイズを殆ど無くすことができる。これにより、より確実にEMI問題を抑制することができる。
【0043】
電磁ノイズ吸収シートの表面側と裏面側の一方又は両方に柔軟性がある外表層が形成されているものにあっては、電磁ノイズ吸収シートが電子部品あるいは放熱用部材との密着性を向上させることができる。これにより、電子部品から電磁ノイズ吸収シートへの熱の伝達、あるいは、電磁ノイズ吸収シートから放熱用部材への熱の伝達を円滑に行わせることができることとなり、電子部品の放熱効率をさらに高めることができて、熱に起因した電子部品の誤動作や破損の防止効果を向上させることができる。
【0044】
また、電磁ノイズ吸収シートの表面側と裏面側の一方あるは両方には、貫通孔内部の熱伝導用の材料に連接する熱伝導用の材料が形成されているものにあっても、電子部品の熱を電磁ノイズ吸収シートの貫通孔内部の熱伝導用の材料を介して、より効率良く放熱用部材に伝導することができて、熱に起因した問題をより防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態例の電磁ノイズ吸収シートを説明するための図である。
【図2】第2実施形態例の電磁ノイズ吸収シートを説明するための図である。
【図3】その他の実施形態例を説明するための図である。
【図4】さらに、その他の実施形態例を説明するための図である。
【図5】特開平10−92988号公報に記載の放熱シートの一例を示す説明図である。
【図6】電子部品の放熱構造の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 電子部品
2 ヒートシンク
5 電磁ノイズ吸収シート
6 電磁ノイズ吸収シート層
7 熱伝導シート層
8 貫通孔
10 ゲル・ゾル状の熱伝導用の材料
Claims (5)
- 熱を発する電子部品と、その電子部品の熱を吸熱し当該熱を放熱する放熱用部材との間に挟み込まれる電磁ノイズ吸収シートであって、この電磁ノイズ吸収シートは、電子部品から放熱用部材への電磁ノイズの伝搬を阻止する材料により構成されており、当該電磁ノイズ吸収シートには表面側から裏面側に貫通する貫通孔が設けられ、この貫通孔には電磁ノイズ吸収シートよりも熱伝導率が高い熱伝導用の材料が充填形成されており、その熱伝導用の材料によって電子部品から放熱用部材への放熱効率が高められる構成を備えていることを特徴とする電磁ノイズ吸収シート。
- 熱を発する電子部品と、その電子部品の熱を吸熱し当該熱を放熱する放熱用部材との間に挟み込まれる電磁ノイズ吸収シートであって、この電磁ノイズ吸収シートは、電子部品から放熱用部材への電磁ノイズの伝搬を阻止する複数の電磁ノイズ吸収層が積層されている多層構造と成し、それら電磁ノイズ吸収層間には電磁ノイズ吸収層よりも熱伝導率が高い熱伝導層が介設されており、前記電磁ノイズ吸収層には積層方向に貫通する貫通孔が形成され、この貫通孔には電磁ノイズ吸収層よりも熱伝導率が高い熱伝導用の材料が充填形成されており、電磁ノイズ吸収層の貫通孔内部の熱伝導用の材料と熱伝導層によって電子部品から放熱用部材への放熱効率が高められる構成を備えていることを特徴とする電磁ノイズ吸収シート。
- 積層方向に熱伝導層を介して隣り合っている電磁ノイズ吸収層は互いに貫通孔の形成位置がずれており、その貫通孔は隣の電磁ノイズ吸収層の貫通孔とオーバーラップする部分を有しないことを特徴とする請求項2記載の電磁ノイズ吸収シート。
- 電磁ノイズ吸収シートの表面側と裏面側の一方又は両方には、電磁ノイズ吸収シートよりも熱伝導率が高く、かつ、電磁ノイズ吸収シートよりも柔軟性がある材料から成る外表層が形成されて、電子部品あるいは放熱用部材との密着性を向上させる構成を有していることを特徴とする請求項1又は請求項2又は請求項3記載の電磁ノイズ吸収シート。
- 電磁ノイズ吸収シートの表面側と裏面側の一方あるいは両方には、貫通孔内部の熱伝導用の材料に連接する熱伝導用の材料が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2又は請求項3記載の電磁ノイズ吸収シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002174429A JP2004022738A (ja) | 2002-06-14 | 2002-06-14 | 電磁ノイズ吸収シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002174429A JP2004022738A (ja) | 2002-06-14 | 2002-06-14 | 電磁ノイズ吸収シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004022738A true JP2004022738A (ja) | 2004-01-22 |
Family
ID=31173396
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002174429A Pending JP2004022738A (ja) | 2002-06-14 | 2002-06-14 | 電磁ノイズ吸収シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004022738A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100683712B1 (ko) | 2004-11-23 | 2007-02-20 | 삼성에스디아이 주식회사 | 플라즈마 디스플레이 장치 |
KR100766932B1 (ko) | 2006-04-26 | 2007-10-17 | 삼성에스디아이 주식회사 | 플라즈마 디스플레이 장치 |
KR100860780B1 (ko) | 2008-05-19 | 2008-09-29 | 주식회사 나노맥 | 전자기파 차폐 및 흡수용 시트의 제조방법 |
EP2508611A1 (en) | 2006-03-27 | 2012-10-10 | Tokyo University of Agriculture and Technology TLO Co., Ltd. | Process for production of triprenyl phenol compounds |
JP2015130375A (ja) * | 2014-01-06 | 2015-07-16 | 富士通株式会社 | 熱伝導シートおよび電子装置 |
CN105658025A (zh) * | 2014-11-14 | 2016-06-08 | 南京酷派软件技术有限公司 | 一种终端的散热装置和终端 |
CN106029566A (zh) * | 2014-02-25 | 2016-10-12 | 株式会社钟化 | 高取向性石墨 |
WO2018079240A1 (ja) * | 2016-10-26 | 2018-05-03 | デクセリアルズ株式会社 | 熱伝導シート、熱伝導シートの製造方法及び半導体装置 |
-
2002
- 2002-06-14 JP JP2002174429A patent/JP2004022738A/ja active Pending
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100683712B1 (ko) | 2004-11-23 | 2007-02-20 | 삼성에스디아이 주식회사 | 플라즈마 디스플레이 장치 |
EP2508611A1 (en) | 2006-03-27 | 2012-10-10 | Tokyo University of Agriculture and Technology TLO Co., Ltd. | Process for production of triprenyl phenol compounds |
KR100766932B1 (ko) | 2006-04-26 | 2007-10-17 | 삼성에스디아이 주식회사 | 플라즈마 디스플레이 장치 |
KR100860780B1 (ko) | 2008-05-19 | 2008-09-29 | 주식회사 나노맥 | 전자기파 차폐 및 흡수용 시트의 제조방법 |
WO2009142412A2 (ko) * | 2008-05-19 | 2009-11-26 | 주식회사 나노맥 | 전자기파 차폐 및 흡수용 시트의 제조방법 |
WO2009142412A3 (ko) * | 2008-05-19 | 2010-04-01 | 주식회사 나노맥 | 전자기파 차폐 및 흡수용 시트의 제조방법 |
JP2015130375A (ja) * | 2014-01-06 | 2015-07-16 | 富士通株式会社 | 熱伝導シートおよび電子装置 |
CN106029566A (zh) * | 2014-02-25 | 2016-10-12 | 株式会社钟化 | 高取向性石墨 |
CN105658025A (zh) * | 2014-11-14 | 2016-06-08 | 南京酷派软件技术有限公司 | 一种终端的散热装置和终端 |
CN105658025B (zh) * | 2014-11-14 | 2018-01-09 | 南京酷派软件技术有限公司 | 一种终端的散热装置和终端 |
WO2018079240A1 (ja) * | 2016-10-26 | 2018-05-03 | デクセリアルズ株式会社 | 熱伝導シート、熱伝導シートの製造方法及び半導体装置 |
CN109891578A (zh) * | 2016-10-26 | 2019-06-14 | 迪睿合电子材料有限公司 | 导热片、导热片的制造方法及半导体装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6402421B2 (ja) | 電磁波シールド部材、及び電磁波シールド構造 | |
KR101044200B1 (ko) | 리지드-플렉서블 회로기판 및 그 제조방법 | |
JP5743251B2 (ja) | 複合材料及び電子デバイス | |
JP4562498B2 (ja) | 携帯端末機 | |
JP2011066332A (ja) | 制御装置の放熱構造 | |
JP2004022738A (ja) | 電磁ノイズ吸収シート | |
TW201202649A (en) | Heat transporting unit and electronic device | |
KR20150037306A (ko) | 경연성 인쇄회로기판 | |
WO2016163135A1 (ja) | 電子モジュール及び電子装置 | |
WO2018092529A1 (ja) | 高周波モジュール | |
JP2001015656A (ja) | 電子部品用放熱体 | |
JP2014216610A (ja) | 放熱構造体及び電子機器 | |
JP2001111237A (ja) | 多層プリント基板及び電子機器 | |
JP3202473U (ja) | 電子装置の改良放熱構造 | |
KR101420802B1 (ko) | 전자모듈용 방열구조체 및 이를 구비한 전자기기 | |
JP2019047080A (ja) | 熱伝導部材、プリント回路板および電子機器 | |
KR20160024565A (ko) | 전자파를 차폐하는 방열 시트 및 이를 포함하는 전자 장치 | |
JP2011091142A (ja) | フレックスリジッド基板 | |
KR101228390B1 (ko) | 전자기파 차폐 방열 시트 | |
WO2019130995A1 (ja) | ノイズ吸収熱伝導シートおよびこれを用いた電子機器 | |
JP2881136B2 (ja) | 電磁波吸収体 | |
CN215819213U (zh) | 一种高导热屏蔽结构 | |
JP2004023065A (ja) | 金属−グラファイトシート複合体および電子機器 | |
JP3313685B2 (ja) | 電子部品用放熱体 | |
JP4447155B2 (ja) | 電磁波抑制熱伝導シート |