JP2004022269A - 電気部品の接続装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】電気部品間を接続するコネクタが振動や衝撃によって破損したり、接触不良を起すことが少ない電気部品の接続装置を提供する。
【解決手段】電子機器の筐体1内に設けられた複数の電気部品2,4同士を、コネクタ5を介して電気的に接続する際、筐体1内に固定された第1の電気部品2に、筐体1の被取り付け部1aより浮かした状態で第2の電気部品4をコネクタ5を介して直結し、かつ第2の電気部品4を弾性を有する取り付け部材7を介して被取り付け部1aに取り付けるようにしたもので、電子機器の使用中に筐体1に振動や衝撃が作用しても、取り付け部材7が弾性変形して振動や衝撃を吸収するため、第1、第2の電気部品2,4同士を接続するコネクタ5が振動や衝撃によって破損したり、接触不良を起すことが少ない。
【選択図】 図2
【解決手段】電子機器の筐体1内に設けられた複数の電気部品2,4同士を、コネクタ5を介して電気的に接続する際、筐体1内に固定された第1の電気部品2に、筐体1の被取り付け部1aより浮かした状態で第2の電気部品4をコネクタ5を介して直結し、かつ第2の電気部品4を弾性を有する取り付け部材7を介して被取り付け部1aに取り付けるようにしたもので、電子機器の使用中に筐体1に振動や衝撃が作用しても、取り付け部材7が弾性変形して振動や衝撃を吸収するため、第1、第2の電気部品2,4同士を接続するコネクタ5が振動や衝撃によって破損したり、接触不良を起すことが少ない。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は電子機器に使用されている電気部品の接続装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来電子機器には多くの電気部品が使用されているが、各電気部品は、さらにコネクタ及びケーブルにより電気的に接続されている。
【0003】
図5は電子機器に使用されている複数の電気部品a,bをコネクタc及びケーブルdを介して電気的に接続した接続装置の一例を示すもので、電気部品aの外側面に複数のコネクタcが設けられていて、これらコネクタcと隣接する電気部品a,bの間はケーブルdで接続された構造となっている。
【0004】
また図6に示す接続装置は、電子機器の筐体eに固定された電気部品bのコネクタcに電気部品aのコネクタcを直結して、電気部品aを筐体eより浮かした状態で電気部品bに保持させることにより、ケーブルdを省略したものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし図5に示す電気部品の接続装置では、各電気部品a,b間を接続するケーブルcの配線スペースを必要とするため、多くの電気部品a,bが使用されている電子機器では、筐体内に多くの配線スペースを確保する必要があって、このことから、電子機器を小型化できない等の問題がある。
【0006】
またコネクタ数の増加による損失と、長いケーブルを使用することによる損失により電子機器の性能が劣化したり、外部ノイズの影響を受けやすいなどの問題もある。
【0007】
一方図6に示す電気部品の接続装置では、電気部品aを電気部品bのコネクタcに直接接続することによりケーブルcを省略できるため、ケーブルの損失による電子機器の性能劣化は改善できるが、電気部品aの荷重が電気部品bのコネクタcにのみ加わるため、筐体eに振動や衝撃が加わった場合、電気部品bのコネクタcに応力が集中して、コネクタcが破損したり、接触不良を起す等の問題がある。
【0008】
本発明はかかる従来の問題を改善するためになされたもので、電気部品間を接続するコネクタに負担をかけることが少ない電気部品の接続装置を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため本発明の電気部品の接続装置は、電子機器の筐体内に設けられた複数の電気部品同士を、コネクタを介して電気的に接続する電気部品の接続装置であって、筐体内に固定された第1の電気部品に、筐体の被取り付け部より浮かした状態で第2の電気部品をコネクタを介して直結し、かつ第2の電気部品を弾性を有する取り付け部材を介して被取り付け部に取り付けたものである。
【0010】
前記構成により、ケーブルを使用せずに筐体内の各電気部品同士を接続することができるため、ケーブルを配線するためのスペースが筐体内に不要となり、これによって電子機器の小型化が図れると共に、コネクタやケーブルによる損失を低減することができるため、電子機器の性能向上が図れる上、外部ノイズに影響を受けることも少なくなる。
【0011】
また電子機器の使用中に筐体に振動や衝撃が作用しても、取り付け部材が弾性変形して振動や衝撃を吸収するため、電気部品同士を接続するコネクタに応力が集中することがなく、これによってコネクタが破損したり、接触不良を起こすのを未然に防止することができる。
【0012】
前記目的を達成するため本発明の電気部品の接続装置は、筐体の被取り付け部に凹部を形成することにより、第2の電気部品を被取り付け部より浮かしたものである。
【0013】
前記構成により、筐体に各電気部品を取り付けた際の組み立て公差や、被取り付け部の加工精度にバラツキがあっても、第2の電気部品が被取り付け部に接触することがないため、組み立て公差や、加工精度のバラツキにより電気部品同士が接続できなくなったり、コネクタ部分に無理な力が作用するのを防止することができる。
【0014】
前記目的を達成するため本発明の電気部品の接続装置は、取り付け部材の一端側に第2の電気部品を取り付け、かつ取り付け部材の他端側を凹部の周辺部に取り付けると共に、凹部の周辺部近傍に位置する取り付け部材に、長孔または薄肉部を形成したものである。
【0015】
前記構成により、取り付け部材が長孔や薄肉部分より容易に弾性変形するため、筐体に作用する振動や衝撃を確実に吸収することができるようになる。
【0016】
前記目的を達成するため本発明の電気部品の接続装置は、取り付け部材のほぼ中央部に第2の電気部品を取り付け、かつ取り付け部材の両端側を凹部の周辺部に取り付けると共に、凹部の周辺部近傍に位置する取り付け部材に、長孔または薄肉部を形成したものである。
【0017】
前記構成により、取り付け部材が長孔や薄肉部分より容易に弾性変形するため、筐体に作用する振動や衝撃を確実に吸収することができると共に、取り付け部材が両持ち構造で被取り付け部へ取り付けられるため、重量の重い電気部品であっても、確実に固定することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図1ないし図3に示す図面を参照して詳述する。
【0019】
図1は電気部品と取り付け部材の分解斜視図、図2は電気部品を電子機器の筐体へ取り付ける際の分解斜視図、図3は電気部品を筐体に取り付けた状態の断面図である。
【0020】
電子機器の筐体1は、図2に示すように一部がヒートシンク等の被取り付け部1aより形成されていて、この被取り付け部1a上に、放熱を必要とする複数の第1の電気部品2がビス等の固着具3により直付けされており、一部の電気部品(以下第2の電気部品と呼ぶ)4は、第1の電気部品2の側面に設けられたコネクタ5に直接接続されている。
【0021】
第2の電気部品4は例えば3方にコネクタ5が設けられていて、これらコネクタ5の一部はケーブル6を介して隣接する第1の電気部品2に接続されていると共に、第2の電気部品4の下方には、第2の電気部品4の底面が被取り付け部1aの上面に接触しないよう、第2の電気部品4の底面積よりやや大きい凹部1bが形成されている。
【0022】
また第2の電気部品4の底面には、第2の電気部品4の長手方向と直行するよう取り付け部材7の一端側がビス等の固着具8により固着されている。
【0023】
取り付け部材7は図1に示すように第2の電気部品4とほぼ同大か、やや小さい金属やプラスチックの薄板より形成されていて、一端側とほぼ中央に固着具8を螺挿するねじ孔7aが穿設され、他端側には、取り付け部材7を被取り付け部1aに取り付けるビス等の固着具9を挿入する取り付け孔7bが穿設されている。
【0024】
そして取り付け部材7のほぼ中央部に穿設されたねじ孔7aと取り付け部材7の他端側に穿設された取り付け孔7bの間に、例えば2個の長孔7cが取り付け部材7の長手方向と直行する方向に穿設されている。
【0025】
これら長孔7cは取り付け部材7が弾性変形しやすくするためのもので、被取り付け部1aに取り付け部材7の他端側を固着した際、被取り付け部1aに形成された凹部1bの周辺部1cに沿うように形成されている。
【0026】
次に前記構成された電気部品の接続装置の作用を説明する。
【0027】
筐体1の被取り付け部1aに電気部品4以外の隣接する第1の電気部品2を取り付けた後第2の電気部品4を取り付けるが、第2の電気部品4の取り付けに当っては、まず第2の電気部品4の底面に取り付け部材7の一端側を固着具8により取り付ける。
【0028】
次に第2の電気部品4と隣接する第1の電気部品2の間をコネクタ5とケーブル6により接続したら、第2の電気部品4と第1の電気部品2の間を直結する。
【0029】
そして最後に取り付け部材7の他端側に穿設された取り付け孔7bに挿入した固着具9を被取り付け部1aに穿設したねじ孔1dに螺挿して、被取り付け部1aに取り付け部材7の他端部を固着するもので、第2の電気部品4の組み立て公差や、被取り付け部1aの加工精度にバラツキがあっても、被取り付け部1aには予め凹部1bが形成されているため、第2の電気部品4の底面が被取り付け部1aに接触することがない。
【0030】
これによって組み立て公差や被取り付け部1aの加工精度のバラツキが原因で、第1、第2の電気部品2,4間を直結するコネクタ5に無理な力が作用することがない。
【0031】
また電子機器の使用中に、筐体1に振動や衝撃が加わっても、取り付け部材7が長孔7c部分より図3の矢印A,Bに示すように上下に弾性変形して、振動や衝撃を吸収するため、第1、第2の電気部品2,4間を直結するコネクタ5部分に応力が集中することがなく、これによってコネクタ5が破損したり、接触不良を起すのを未然に防止することができる。
【0032】
なお前記実施の形態では、取り付け部材7の一端側に第2の電気部品4を取り付け、取り付け部材7の他端側を被取り付け部1aに固定した片持ち構造について説明したが、図4に示す変形例のように、取り付け部材7の中央部に第2の電気部品4を取り付け、取り付け部材7の両端を被取り付け部1aに固着具9で固定した両持ち構造としてもよい。
【0033】
この場合取り付け部材7の弾性変形が妨げられないように、取り付け部材7の両端側にそれぞれ長孔7cを形成すればよい。
【0034】
また取り付け部材7に弾性を付与する手段としては、取り付け部材7の長手方向に凹溝を形成して、取り付け部材7の一部を薄肉にしてもよい。
【0035】
【発明の効果】
本発明は以上詳述したように、電子機器の筐体内に設けられた複数の電気部品同士を、コネクタを介して電気的に接続する際、筐体内に固定された第1の電気部品に、筐体の被取り付け部より浮かした状態で第2の電気部品をコネクタを介して直結し、かつ第2の電気部品を弾性を有する取り付け部材を介して被取り付け部に取り付けるようにしたことから、ケーブルを使用せずに筐体内の各電気部品同士を接続することができるため、ケーブルを配線するためのスペースが筐体内に不要となり、これによって電子機器の小型化が図れると共に、コネクタやケーブルによる損失を低減することができるため、電子機器の性能向上が図れる上、外部ノイズに影響を受けることも少なくなる。
【0036】
また電子機器の使用中に筐体に振動や衝撃が作用しても、取り付け部材が弾性変形して振動や衝撃を吸収するため、電気部品同士を接続するコネクタに応力が集中することがなく、これによってコネクタが破損したり、接触不良を起こすのを未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態になる電気部品の接続装置に使用する電気部品と取り付け部材を示す分解斜視図
【図2】本発明の実施の形態になる電気部品の接続装置を示す分解斜視図
【図3】本発明の実施の形態になる電気部品の接続装置を示す断面図
【図4】本発明の実施の形態になる電気部品の接続装置の変形例を示す断面図
【図5】従来の電気部品の接続装置を示す斜視図
【図6】従来の電気部品の接続装置を示す斜視図
【符号の説明】
1 筐体
1a 被取り付け部
1b 凹部
1c 周辺部
2 第1の電気部品
4 第2の電気部品
5 コネクタ
6 ケーブル
7 取り付け部材
7c 長孔
【発明の属する技術分野】
本発明は電子機器に使用されている電気部品の接続装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来電子機器には多くの電気部品が使用されているが、各電気部品は、さらにコネクタ及びケーブルにより電気的に接続されている。
【0003】
図5は電子機器に使用されている複数の電気部品a,bをコネクタc及びケーブルdを介して電気的に接続した接続装置の一例を示すもので、電気部品aの外側面に複数のコネクタcが設けられていて、これらコネクタcと隣接する電気部品a,bの間はケーブルdで接続された構造となっている。
【0004】
また図6に示す接続装置は、電子機器の筐体eに固定された電気部品bのコネクタcに電気部品aのコネクタcを直結して、電気部品aを筐体eより浮かした状態で電気部品bに保持させることにより、ケーブルdを省略したものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし図5に示す電気部品の接続装置では、各電気部品a,b間を接続するケーブルcの配線スペースを必要とするため、多くの電気部品a,bが使用されている電子機器では、筐体内に多くの配線スペースを確保する必要があって、このことから、電子機器を小型化できない等の問題がある。
【0006】
またコネクタ数の増加による損失と、長いケーブルを使用することによる損失により電子機器の性能が劣化したり、外部ノイズの影響を受けやすいなどの問題もある。
【0007】
一方図6に示す電気部品の接続装置では、電気部品aを電気部品bのコネクタcに直接接続することによりケーブルcを省略できるため、ケーブルの損失による電子機器の性能劣化は改善できるが、電気部品aの荷重が電気部品bのコネクタcにのみ加わるため、筐体eに振動や衝撃が加わった場合、電気部品bのコネクタcに応力が集中して、コネクタcが破損したり、接触不良を起す等の問題がある。
【0008】
本発明はかかる従来の問題を改善するためになされたもので、電気部品間を接続するコネクタに負担をかけることが少ない電気部品の接続装置を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため本発明の電気部品の接続装置は、電子機器の筐体内に設けられた複数の電気部品同士を、コネクタを介して電気的に接続する電気部品の接続装置であって、筐体内に固定された第1の電気部品に、筐体の被取り付け部より浮かした状態で第2の電気部品をコネクタを介して直結し、かつ第2の電気部品を弾性を有する取り付け部材を介して被取り付け部に取り付けたものである。
【0010】
前記構成により、ケーブルを使用せずに筐体内の各電気部品同士を接続することができるため、ケーブルを配線するためのスペースが筐体内に不要となり、これによって電子機器の小型化が図れると共に、コネクタやケーブルによる損失を低減することができるため、電子機器の性能向上が図れる上、外部ノイズに影響を受けることも少なくなる。
【0011】
また電子機器の使用中に筐体に振動や衝撃が作用しても、取り付け部材が弾性変形して振動や衝撃を吸収するため、電気部品同士を接続するコネクタに応力が集中することがなく、これによってコネクタが破損したり、接触不良を起こすのを未然に防止することができる。
【0012】
前記目的を達成するため本発明の電気部品の接続装置は、筐体の被取り付け部に凹部を形成することにより、第2の電気部品を被取り付け部より浮かしたものである。
【0013】
前記構成により、筐体に各電気部品を取り付けた際の組み立て公差や、被取り付け部の加工精度にバラツキがあっても、第2の電気部品が被取り付け部に接触することがないため、組み立て公差や、加工精度のバラツキにより電気部品同士が接続できなくなったり、コネクタ部分に無理な力が作用するのを防止することができる。
【0014】
前記目的を達成するため本発明の電気部品の接続装置は、取り付け部材の一端側に第2の電気部品を取り付け、かつ取り付け部材の他端側を凹部の周辺部に取り付けると共に、凹部の周辺部近傍に位置する取り付け部材に、長孔または薄肉部を形成したものである。
【0015】
前記構成により、取り付け部材が長孔や薄肉部分より容易に弾性変形するため、筐体に作用する振動や衝撃を確実に吸収することができるようになる。
【0016】
前記目的を達成するため本発明の電気部品の接続装置は、取り付け部材のほぼ中央部に第2の電気部品を取り付け、かつ取り付け部材の両端側を凹部の周辺部に取り付けると共に、凹部の周辺部近傍に位置する取り付け部材に、長孔または薄肉部を形成したものである。
【0017】
前記構成により、取り付け部材が長孔や薄肉部分より容易に弾性変形するため、筐体に作用する振動や衝撃を確実に吸収することができると共に、取り付け部材が両持ち構造で被取り付け部へ取り付けられるため、重量の重い電気部品であっても、確実に固定することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図1ないし図3に示す図面を参照して詳述する。
【0019】
図1は電気部品と取り付け部材の分解斜視図、図2は電気部品を電子機器の筐体へ取り付ける際の分解斜視図、図3は電気部品を筐体に取り付けた状態の断面図である。
【0020】
電子機器の筐体1は、図2に示すように一部がヒートシンク等の被取り付け部1aより形成されていて、この被取り付け部1a上に、放熱を必要とする複数の第1の電気部品2がビス等の固着具3により直付けされており、一部の電気部品(以下第2の電気部品と呼ぶ)4は、第1の電気部品2の側面に設けられたコネクタ5に直接接続されている。
【0021】
第2の電気部品4は例えば3方にコネクタ5が設けられていて、これらコネクタ5の一部はケーブル6を介して隣接する第1の電気部品2に接続されていると共に、第2の電気部品4の下方には、第2の電気部品4の底面が被取り付け部1aの上面に接触しないよう、第2の電気部品4の底面積よりやや大きい凹部1bが形成されている。
【0022】
また第2の電気部品4の底面には、第2の電気部品4の長手方向と直行するよう取り付け部材7の一端側がビス等の固着具8により固着されている。
【0023】
取り付け部材7は図1に示すように第2の電気部品4とほぼ同大か、やや小さい金属やプラスチックの薄板より形成されていて、一端側とほぼ中央に固着具8を螺挿するねじ孔7aが穿設され、他端側には、取り付け部材7を被取り付け部1aに取り付けるビス等の固着具9を挿入する取り付け孔7bが穿設されている。
【0024】
そして取り付け部材7のほぼ中央部に穿設されたねじ孔7aと取り付け部材7の他端側に穿設された取り付け孔7bの間に、例えば2個の長孔7cが取り付け部材7の長手方向と直行する方向に穿設されている。
【0025】
これら長孔7cは取り付け部材7が弾性変形しやすくするためのもので、被取り付け部1aに取り付け部材7の他端側を固着した際、被取り付け部1aに形成された凹部1bの周辺部1cに沿うように形成されている。
【0026】
次に前記構成された電気部品の接続装置の作用を説明する。
【0027】
筐体1の被取り付け部1aに電気部品4以外の隣接する第1の電気部品2を取り付けた後第2の電気部品4を取り付けるが、第2の電気部品4の取り付けに当っては、まず第2の電気部品4の底面に取り付け部材7の一端側を固着具8により取り付ける。
【0028】
次に第2の電気部品4と隣接する第1の電気部品2の間をコネクタ5とケーブル6により接続したら、第2の電気部品4と第1の電気部品2の間を直結する。
【0029】
そして最後に取り付け部材7の他端側に穿設された取り付け孔7bに挿入した固着具9を被取り付け部1aに穿設したねじ孔1dに螺挿して、被取り付け部1aに取り付け部材7の他端部を固着するもので、第2の電気部品4の組み立て公差や、被取り付け部1aの加工精度にバラツキがあっても、被取り付け部1aには予め凹部1bが形成されているため、第2の電気部品4の底面が被取り付け部1aに接触することがない。
【0030】
これによって組み立て公差や被取り付け部1aの加工精度のバラツキが原因で、第1、第2の電気部品2,4間を直結するコネクタ5に無理な力が作用することがない。
【0031】
また電子機器の使用中に、筐体1に振動や衝撃が加わっても、取り付け部材7が長孔7c部分より図3の矢印A,Bに示すように上下に弾性変形して、振動や衝撃を吸収するため、第1、第2の電気部品2,4間を直結するコネクタ5部分に応力が集中することがなく、これによってコネクタ5が破損したり、接触不良を起すのを未然に防止することができる。
【0032】
なお前記実施の形態では、取り付け部材7の一端側に第2の電気部品4を取り付け、取り付け部材7の他端側を被取り付け部1aに固定した片持ち構造について説明したが、図4に示す変形例のように、取り付け部材7の中央部に第2の電気部品4を取り付け、取り付け部材7の両端を被取り付け部1aに固着具9で固定した両持ち構造としてもよい。
【0033】
この場合取り付け部材7の弾性変形が妨げられないように、取り付け部材7の両端側にそれぞれ長孔7cを形成すればよい。
【0034】
また取り付け部材7に弾性を付与する手段としては、取り付け部材7の長手方向に凹溝を形成して、取り付け部材7の一部を薄肉にしてもよい。
【0035】
【発明の効果】
本発明は以上詳述したように、電子機器の筐体内に設けられた複数の電気部品同士を、コネクタを介して電気的に接続する際、筐体内に固定された第1の電気部品に、筐体の被取り付け部より浮かした状態で第2の電気部品をコネクタを介して直結し、かつ第2の電気部品を弾性を有する取り付け部材を介して被取り付け部に取り付けるようにしたことから、ケーブルを使用せずに筐体内の各電気部品同士を接続することができるため、ケーブルを配線するためのスペースが筐体内に不要となり、これによって電子機器の小型化が図れると共に、コネクタやケーブルによる損失を低減することができるため、電子機器の性能向上が図れる上、外部ノイズに影響を受けることも少なくなる。
【0036】
また電子機器の使用中に筐体に振動や衝撃が作用しても、取り付け部材が弾性変形して振動や衝撃を吸収するため、電気部品同士を接続するコネクタに応力が集中することがなく、これによってコネクタが破損したり、接触不良を起こすのを未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態になる電気部品の接続装置に使用する電気部品と取り付け部材を示す分解斜視図
【図2】本発明の実施の形態になる電気部品の接続装置を示す分解斜視図
【図3】本発明の実施の形態になる電気部品の接続装置を示す断面図
【図4】本発明の実施の形態になる電気部品の接続装置の変形例を示す断面図
【図5】従来の電気部品の接続装置を示す斜視図
【図6】従来の電気部品の接続装置を示す斜視図
【符号の説明】
1 筐体
1a 被取り付け部
1b 凹部
1c 周辺部
2 第1の電気部品
4 第2の電気部品
5 コネクタ
6 ケーブル
7 取り付け部材
7c 長孔
Claims (4)
- 電子機器の筐体内に設けられた複数の電気部品同士を、コネクタを介して電気的に接続する電気部品の接続装置であって、前記筐体内に固定された第1の電気部品に、前記筐体の被取り付け部より浮かした状態で第2の電気部品をコネクタを介して直結し、かつ前記第2の電気部品を弾性を有する取り付け部材を介して前記被取り付け部に取り付けたことを特徴とする電気部品の接続装置。
- 前記筐体の前記被取り付け部に凹部を形成することにより、前記第2の電気部品を前記被取り付け部より浮かしてなる請求項1に記載の電気部品の接続装置。
- 前記取り付け部材の一端側に前記第2の電気部品を取り付け、かつ前記取り付け部材の他端側を前記凹部の周辺部に取り付けると共に、前記凹部の周辺部近傍に位置する前記取り付け部材に、長孔または薄肉部を形成してなる請求項2に記載の電気部品の接続装置。
- 前記取り付け部材のほぼ中央部に前記第2の電気部品を取り付け、かつ前記取り付け部材の両端側を前記凹部の周辺部に取り付けると共に、前記凹部の周辺部近傍に位置する前記取り付け部材に、長孔または薄肉部を形成してなる請求項2に記載の電気部品の接続装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002173864A JP2004022269A (ja) | 2002-06-14 | 2002-06-14 | 電気部品の接続装置 |
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JP2002173864A JP2004022269A (ja) | 2002-06-14 | 2002-06-14 | 電気部品の接続装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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Country Status (1)
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