JP2004022071A - 光ピックアップおよびその組立方法、並びに、光ピックアップの組立装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】光源から出射される光の光軸に対するミラーの傾斜角を高精度に調整できる光ピックアップおよびその組立方法を提供する。
【解決手段】光ピックアップは、光源1とこの光源1から出射される光の光軸に対して傾斜した傾斜面4aとがハウジング3に設けられ、傾斜面4aに固定される平板状の立上ミラー2を備えている。傾斜面4aには、立上ミラー2の裏面に当接して光の光軸に対する傾斜角を変化可能に立上ミラー2を支持する突起部4bを設けている。これにより、光の光軸に対する立上ミラー2の傾斜角を変化させて、その光軸に対する立上ミラー2の傾斜角を高精度に調整できる。
【選択図】 図2
【解決手段】光ピックアップは、光源1とこの光源1から出射される光の光軸に対して傾斜した傾斜面4aとがハウジング3に設けられ、傾斜面4aに固定される平板状の立上ミラー2を備えている。傾斜面4aには、立上ミラー2の裏面に当接して光の光軸に対する傾斜角を変化可能に立上ミラー2を支持する突起部4bを設けている。これにより、光の光軸に対する立上ミラー2の傾斜角を変化させて、その光軸に対する立上ミラー2の傾斜角を高精度に調整できる。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は光ピックアップおよびその組立方法に関する。また、本発明は上記光ピックアップを組み立てる組立装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、光ピックアップとしては、図9に示すように、光源101と、この光源101が出射する光Lを光ディスク110に向けて反射する平板状の立上ミラー102と、光源101および立上ミラー102を収容するハウジング103とを備えたものがある。このハウジング103には、ハウジング103の底部から内方に向って突出する立上ミラー貼付け部104を設けている。上記立上ミラー貼付け部104は、光Lの光軸に対して傾斜する傾斜面104aを有している。このような傾斜面104aに立上ミラー102が固定されているので、立上ミラー102も光Lの光軸に対して傾斜する。また、上記傾斜面104aは平坦な面であり、立上ミラー102はその傾斜面104aに接着剤で貼り付けられている。
【0003】
ここで、上記立上ミラー貼付け部104の仕上がり寸法は管理されているので、立上ミラー貼付け部104の傾斜面104aに立上ミラー102を固定するだけで、光Lの光軸に対する立上ミラー102の傾斜角を目標傾斜角の±10分以内に保つことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記光ピックアップは、小型化が求められていると共に、CD(コンパクトディスク),DVD(デジタル万能ディスク)の両方に対応することが求められている。このため、上記立上ミラー102の傾斜角は目標傾斜角の±5分以内に管理する必要がある。しかし、上記立上ミラー貼付け部104に生じる仕上がり誤差のため、立上ミラー102の傾斜角を目標傾斜角の±5分以内に管理するのは困難である。すなわち、上記立上ミラー102の傾斜角を高精度に調整できないという問題がある。
【0005】
そこで、本発明の課題は、光源から出射される光の光軸に対するミラーの傾斜角を高精度に調整できる光ピックアップおよびその組立方法を提供することにある。
【0006】
また、本発明の課題は、そのような光ピックアップ装置を組み立てる光ピックアップ組立装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明の光ピックアップは次のような構成になる。すなわち、本発明の光ピックアップは、光源とこの光源から出射される出射光の光軸に対して傾斜した傾斜面とがハウジングに設けられ、上記傾斜面に固定される平板状のミラーを備えている。ここで、本発明の光ピックアップは、上記傾斜面に設けられ、かつ、上記ミラーの裏面に当接して上記ミラーの裏面に当接して上記光軸に対する傾斜角を変化可能に上記ミラーを支持する突起部と、上記光軸に対して目標傾斜角で傾斜した状態で上記ミラーを上記傾斜面に固定する取付手段とを備えている。
【0008】
上記構成の光ピックアップは次のようにして組み立てられる。上記ハウジングには、光源とこの光源から出射される光の光軸に対して傾斜した傾斜面とが設けられている。まず、上記傾斜面の突起部をミラーの裏面に当接させる。そうすると、上記ミラーは光軸に対する傾斜角を変化可能に突起部で支持される。これにより、上記光軸に対するミラーの傾斜角を変化させて、光軸に対してミラーを目標傾斜角で傾斜させることができる。その後、上記取付手段を用いて、光軸に対して目標傾斜角で傾斜した状態でミラーを傾斜面に固定する。
【0009】
このように、上記光軸に対するミラーの傾斜角を変化可能に支持する突起部が傾斜面に設けられているので、組立時に、光軸に対するミラーの傾斜角を変化させることができる。したがって、上記光軸に対するミラーの傾斜角を高精度に調整できる。例えば、上記ミラーの傾斜角を目標傾斜角の±5分以内にすることができる。
【0010】
一実施形態の光ピックアップにおいて、上記突起部は上記傾斜面において上記ミラーの裏面の中心部に対向するように配置されている。
【0011】
上記実施形態の光ピックアップによれば、上記突起部は傾斜面においてミラーの裏面の中心部に対向するように配置されているので、ミラーの裏面に突起部を当接させたとき、光軸に対するミラーの傾斜角を変化させる自由度が高くなる。したがって、上記光軸に対するミラーの傾斜角をより高精度に調整できる。
【0012】
また、上記突起部は傾斜面においてミラーの裏面の中心部に対向するように配置されているので、ミラーの裏面を突起部を当接させたとき、ミラーの重心が位置する部分に突起部が当接する。これにより、上記ミラーが突起部で安定に支持されて、光軸に対するミラーの傾斜角を容易に変化させることができる。したがって、上記光軸に対するミラーの傾斜角を容易に調整できる。
【0013】
一実施形態の光ピックアップは上記突起部の頂部が丸い。
【0014】
上記実施形態の光ピックアップによれば、上記突起部の頂部が丸いから、頂部が平坦な突起部に比べて、光軸に対してミラーをスムーズに傾かせることができる。したがって、上記光軸に対するミラーの傾斜角をより容易に調整できる。
【0015】
また、例えば金型を用いてハウジングと同時に突起部を形成するとき、突起部の頂部が丸いから、湯回りが向上する。したがって、上記突起部を容易に形成できる。
【0016】
一実施形態の光ピックアップにおいて、上記取付手段は、上記ミラーの裏面と傾斜面との間に設けられた接着剤からなっている。ここで、上記光ピックアップは、上記傾斜面に形成されて上記接着剤を収容する断面凹状の収容部と、上記ミラーに押さえ付けられて上記収容部から溢れ出た接着剤を収容する予備収容部とを備えている。
【0017】
上記実施形態の光ピックアップにおいて、上記ミラーは次のようにして傾斜面に固定される。まず、上記ミラーの裏面と傾斜面との間に接着剤を設ける。つまり、上記傾斜面に設けた断面凹状の収容部に接着剤を入れて、この接着剤にミラーの裏面を接触させる。そして、上記光軸に対してミラーが目標傾斜角で傾斜するように、光軸に対するミラーの傾斜角を変化させる。このとき、上記収容部内の接着剤がミラーによって押さえ付けられて、収容部から溢れ出た接着剤が予備収容部内に収容される。その後、上記接着剤の接着力を高めて、光軸に対して目標傾斜角で傾斜した状態でミラーを傾斜面に固定する。
【0018】
このように、上記収容部内の接着剤がミラーによって押さえ付けられても、収容部から溢れ出た接着剤を予備収容部が収容するので、収容部内の接着剤が傾斜面上に殆ど広がらない。つまり、上記収容部内の接着剤がミラーによって押さえ付けられても、収容部内の接着剤とミラーの裏面との接触面積が殆ど変化しない。したがって、上記収容部内の接着剤とミラーの裏面との接着強度を一定に保つことができる。
【0019】
また、本発明の光ピックアップの組立方法は、上記光ピックアップを組み立てるための組立方法である。ここで、本発明の光ピックアップの組立方法は、上記ミラーに光を入射させて上記ミラーで反射された反射光を検出しながら、上記光軸に対する上記ミラーの傾斜角を変化させる工程と、上記取付手段を用いて、上記光軸に対して目標傾斜角で傾斜した状態で上記ミラーを上記傾斜面に固定する工程とを備えている。
【0020】
上記構成の光ピックアップの組立方法によれば、まず、上記ミラーに光を入射させてミラーで反射された反射光を検出しながら、光軸に対するミラーの傾斜角を変化させる。このとき、上記反射光に基づいて、光軸に対するミラーの傾斜角が目標傾斜角になっているか否かを判定することができる。そして、上記光軸に対するミラーの傾斜角が目標傾斜角になれば、取付手段を用いて、光軸に対して目標傾斜角で傾斜した状態でミラーを傾斜面に固定する。
【0021】
このように、上記ミラーで反射された反射光を検出しながら、光軸に対するミラーの傾斜角を変化させるので、光軸に対するミラーの傾斜角を高精度に調整できる。例えば、上記ミラーの傾斜角を目標傾斜角の±5分以内にすることができる。
【0022】
また、本発明の光ピックアップの組立装置は、上記光ピックアップを組み立てる組立装置である。ここで、本発明の光ピックアップの組立装置は、支持手段、検出手段および傾斜角変化手段を備えている。上記支持手段は、上記ミラーの裏面に上記突起部が当接した上記ハウジングを支持する。また、上記検出手段は、上記ミラーで反射された反射光を検出する。そして、上記傾斜角変化手段は、上記光軸に対する上記ミラーの傾斜角を変化させる。
【0023】
上記構成の光ピックアップの組立装置を用いて上記光ピックアップを次のようにして組み立てることができる。まず、上記ミラーの裏面に突起部が当接したハウジングを支持して、ミラーに光を入射させる。そして、上記ミラーで反射された反射光を検出手段で検出しながら、光軸に対するミラーの傾斜角を傾斜角変化手段で変化させる。その検出手段で検出した反射光に基づいて、光軸に対するミラーの傾斜角が目標傾斜角になっているか否かを判定することができる。そして、上記光軸に対するミラーの傾斜角が目標傾斜角になれば、光軸に対して目標傾斜角で傾斜した状態でミラーを傾斜面に固定する。
【0024】
このように、上記ミラーで反射された反射光を検出手段で検出しながら、光軸に対するミラーの傾斜角を傾斜角変化手段で変化させるので、光軸に対するミラーの傾斜角を高精度に調整できる。例えば、上記ミラーの傾斜角を目標傾斜角の±5分以内にすることができる。
【0025】
一実施形態の光ピックアップの組立装置において、上記支持手段は上記傾斜面が実質的に水平になるように上記ハウジングを支持する。
【0026】
本明細書において、傾斜面が実質的に水平とは、水平方向に対して傾斜面が±5分以内で傾斜している状態を指す。
【0027】
上記実施形態の光ピックアップの組立装置によれば、上記支持手段は傾斜面が実質的に水平になるようにハウジングを支持するので、光軸に対するミラーの傾斜角を傾斜角変化手段で容易に変化させることができる。したがって、上記光軸に対するミラーの傾斜角を極めて容易に調整できる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の光ピックアップを図示の実施の形態により詳細に説明する。
【0029】
図1に、本発明の実施の一形態の光ピックアップを側方から見た図を模式的に示す。また、図2に、上記光ピックアップの要部の断面図を示す。なお、図1では、内部が見えるように光ピックアップの一部を切り欠いて示している。
【0030】
上記光ピックアップは、図1に示すように、光源1と、この光源1が出射する光Lを光ディスク10に向けて反射する平板状のミラーの一例としての立上ミラー2と、光源1および立上ミラー2を収容するハウジング3とを備えている。このハウジング3は、ハウジング3の底部から内方に向って突出する断面三角状の立上ミラー貼付け部4を有している。この立上ミラー貼付け部4はハウジング3と一体に設けられている。また、上記光源1はハウジング3内の所定の位置に設けられている。そして、上記光源1と立上ミラー2との間には、光分岐手段5およびコリメートレンズ6を配置している。上記光分岐手段5は、光ディスク10で反射された戻って来た光の一部を分岐させて光検出器9に導く。また、上記立上げミラー2と光ディスク10との間には、対物レンズ7と、この対物レンズ7を保持するレンズホルダー部8とを配置している。上記対物レンズ7を経由した光は光ディスク10の記録面に集光される。
【0031】
上記立上ミラー貼付け部4は、図2に示すように、立上げミラー2が固定される傾斜面4aを有している。この傾斜面4aは、光L(図1参照)の光軸に対して傾斜している。また、上記傾斜面4aには突起部4bが設けられている。この突起部4bは、立上ミラー2の裏面に当接して光軸に対する傾斜角を変化可能に立上ミラー2を支持する。そして、上記突起部4bの頂部は丸くなっている。また、上記立上ミラー2の下端部(図2中の下側の端部)は、ハウジング3の底部に設けられた凹部3a内に入っている。また、上記立上ミラー2の裏面に突起部4bが当接していることにより、立上ミラー2は浮いたような状態になっている。つまり、上記立上ミラー2と傾斜面4aとの間において隙間が生じている箇所がある。
【0032】
図3に、上記立上ミラー貼付け部4の傾斜面4aを正面から見た図を模式的に示す。また、図4に、上記立上げミラー2と立上ミラー貼付け部4とを斜め上方から見た図を模式的に示す。
【0033】
上記立上げミラー2と傾斜面4aとの間には、光Lの光軸に対して目標傾斜角で傾斜した状態で立上ミラー2を傾斜面4aに固定する取付手段の一例としての接着剤を配している。この接着剤は、図3,4に示すように、傾斜面4aに設けられた断面凹状の収容部の一例としての2つの接着剤溜り11,12に収容される。また、上記接着剤溜り11の形状と接着剤溜り12の形状とは同一である。そして、上記傾斜面4aには、立上ミラー2で押し付けられて接着剤溜り11,12から溢れ出た接着剤を収容する予備収容部の一例としての断面凹状の溝13を形成している。また、上記接着剤溜り11は溝13の一方の側方に設けられ、接着剤溜り12は溝13の他方の側方に設けられている。そして、上記接着剤溜り11は切欠き部14を介して溝13と連通し、接着剤溜り12は切欠き部15を介して溝13と連通している。また、上記突起部4bが溝13内に位置している。この突起部4bは傾斜面4aにおいて立上ミラー2の裏面の中心部に対向するように配置されている。
【0034】
上記構成の光ピックアップは次のようにして組み立てる。
【0035】
まず、上記接着剤溜り11,12内に所定量の接着剤を入れた後、立上ミラー2を傾斜面4a上に乗せる。そうすると、上記接着剤溜り11,12内の接着剤が立上ミラー2の裏面に接触する。また、上記傾斜面4aの突起部4bが立上ミラー2の裏面に当接して、立上ミラー2が光Lの光軸に対する傾斜角を変化可能に突起部4bで支持される。これにより、上記光軸に対する立上ミラー2の傾斜角を変化させて、光軸に対して立上ミラー2を目標傾斜角で傾斜させることができる。この立上ミラー2の傾斜角を変化させたとき、接着剤溜り11,12内の接着剤が立上ミラー2によって押さえ付けられて、接着剤溜り11,12から溢れ出た接着剤が溝13内に流れ込む。その後、上記接着剤の接着力を高めて、光軸に対して目標傾斜角で傾斜した状態で立上ミラー2を傾斜面4aに固定する。
【0036】
このように、上記光軸に対する立上ミラー2の傾斜角を変化可能に支持する突起部が傾斜面に設けられているので、組立時に、光軸に対する立上ミラー2の傾斜角を変化させることができる。したがって、上記光軸に対する立上ミラー2の傾斜角を高精度に調整できる。例えば、上記立上ミラー2の傾斜角を目標傾斜角の±5分以内にすることができる。
【0037】
また、上記突起部4bは傾斜面4aにおいて立上ミラー2の裏面の中心部に対向するように配置されているので、立上ミラー2の裏面に突起部4bを当接させたとき、光軸に対する立上ミラー2の傾斜角を変化させる自由度が高い。したがって、上記光軸に対する立上ミラー2の傾斜角をより高精度に調整できる。
【0038】
また、上記突起部4bは傾斜面4aにおいて立上ミラー2の裏面の中心部に対向するように配置されているので、立上ミラー2の裏面に突起部4bを当接させたとき、立上ミラー2の重心が位置する部分に突起部4bが当接する。これにより、上記立上ミラー2が突起部4bで安定に支持されて、光軸に対する立上ミラー2の傾斜角を容易に変化させることができる。したがって、上記光軸に対する立上ミラー2の傾斜角を容易に調整できる。
【0039】
また、上記突起部4bの頂部が丸いから、頂部が平坦な突起部に比べて、光軸に対して立上ミラー2をスムーズに傾かせることができる。したがって、上記光軸に対する立上ミラー2の傾斜角をより容易に調整できる。
【0040】
また、例えば金型を用いてハウジング3と同時に突起部4bを形成するとき、突起部4bの頂部が丸いから、湯回りが向上する。したがって、上記突起部4bを容易に形成できる。
【0041】
また、上記立上ミラー2を傾斜面4aに固定するとき、接着剤溜り11,12内の接着剤が立上ミラー2によって押さえ付けられても、接着剤溜り11,12から溢れ出た接着剤が溝13内に流れ込むので、接着剤溜り11,12内の接着剤が傾斜面4a上に殆ど広がらない。つまり、上記接着剤溜り11,12内の接着剤が立上ミラー2によって押さえ付けられても、接着剤溜り11,12内の接着剤と、立上ミラー2の裏面との接触面積が殆ど変化しない。したがって、上記接着剤溜り11,12内の接着剤と、立上ミラー2の裏面との接着強度を一定に保つことができる。
【0042】
図5に、上記光ピックアップを組み立てる光ピックアップの組立装置の概略上面図を示す。また、図6に、上記光ピックアップの組立装置の概略正面図を示す。さらに、図7に、上記光ピックアップの組立装置の概略側面図を示す。
【0043】
上記光ピックアップの組立装置は、図5,6に示すように、支持手段の一例としてのハウジング支持部51と、光Lの光軸に対する立上ミラー2の傾斜角を変化させる傾斜角変化手段の一例としての調整機構部52とを備えている。上記ハウジング支持部51は、立上ミラー2の裏面に突起部4bが当接したハウジング3を支持する。また、上記調整機構部52は、立上ミラー2の表面(反射面)に当接させる先端部を具備する調整アーム53を有している。この調整アーム53は、第1,第2の角度調整ノブ54,55の操作で傾動させることができる。また、上記調整アーム53の先端部は二股になっている。そして、図7に示すように、上記ハウジング支持部51において、ハウジング3の底部に接触させる面は水平方向に対して斜めに傾斜している。これにより、図8に示すように、ハウジング支持部51は傾斜面4aが実質的に水平になるようにハウジング3を支持できる。また、上記調整アーム53の先端部が立上ミラー2の表面に当接した状態で調整アーム53が傾動すると、突起部4bを支点して立上ミラー2が傾動する。つまり、上記光Lの光軸に対する立上ミラー2の傾斜角が変化する。このとき、上記第1の角度調整ノブ54を操作することにより、立上ミラー2の前後の部分が上下方向に傾動するように調整アーム53を傾動させることができる。一方、上記第2の角度調整ノブ55を操作することにより、立上ミラー2の左右の部分が上下方向に傾動するように調整アーム53を傾動させることができる。また、図示しないが、上記光ピックアップの組立装置は、立上ミラー2で反射された反射光を検出する検出手段の一例としてのオートコリメータを備えてる。
【0044】
上記構成の光ピックアップの組立装置を用いて次のようにして光ピックアップを組み立てることができる。
【0045】
まず、基準治具を用いてオートコリメータの位置を所定の位置に合わせる。具体的には、上記ハウジング支持部51でハウジング3を支持したとき、立上ミラー2の上方における所定の位置にオートコリメータが位置するように、オートコリメータの位置を調整する。
【0046】
次に、図8に示すように、ハウジング3をハウジング支持部51で支持する。このとき、上記ハウジング3内では、立上ミラー2の裏面に突起部4bが当接し、立上ミラー2が光軸に対する傾斜角を変化可能に支持されている。また、上記接着剤溜り11,12内に所定量の接着剤が入っており、この接着剤は立上ミラー2の裏面および接着剤溜り11,12に接触している。
【0047】
次に、上記調節アーム53の先端部を立上ミラー2の表面に当接させる。そして、上記オートコリメータが出射した光を立上ミラー2に入射させると共に、その立上ミラー2で反射された反射光をオートコリメータで検出する。この反射光をオートコリメータで検出しながら、第1,第2の角度調整ノブ54,55の操作により調整アーム53の先端部を傾動させて、光Lの光軸に対する立上ミラー2の傾斜角を変化させる。このとき、上記オートコリメータで検出した反射光に基づいて、光Lの光軸に対する立上ミラー2の傾斜角が目標傾斜角になっているか否かを判定することができる。そして、上記光軸に対する立上ミラー2の傾斜角が目標傾斜角になれば、UV(紫外線)照射装置から接着剤溜り11,12内の接着剤に向けて紫外線を照射することによって、その接着剤の接着力を高め、目標傾斜角で傾斜した状態で立上ミラー2を傾斜面4aに固定する。
【0048】
このように、上記光ピックアップの組立装置は、立上ミラー2で反射された反射光をオートコリメータで検出しながら、光Lの光軸に対する立上ミラー2の傾斜角を変化させるので、その光軸に対する立上ミラー2の傾斜角を高精度に調整できる。例えば、上記立上ミラー2の傾斜角を目標傾斜角の±5分以内にすることができる。
【0049】
また、上記ハウジング支持部51は傾斜面4aが実質的に水平になるようにハウジング3を支持するので、光Lの光軸に対する立上ミラー2の傾斜角を調整機構部52でより容易に変化させることができる。したがって、上記光Lの光軸に対する立上ミラー2の傾斜角を容易に調整できる。
【0050】
また、上記傾斜面4aに対して立上ミラー2を接着剤で固定することによって、光Lの光軸に対する立上ミラー2の傾斜角が目標傾斜角からズレてしまうことが考えられる。しかし、そのようなズレの量は、接着剤の種類や傾斜面4aの形状等に応じて、接着剤溜り11,12の位置、接着剤溜り11,12の形状、接着剤溜り11,12の個数、接着剤の量等を適宜設定することで所定のズレ量内に収めることができる。
【0051】
上記実施の形態では、光分岐手段5および光検出器9の数は述べなかったが、光分岐手段5および光検出器9は少なくとも1つあればよい。
【0052】
また、上記光源1、立上ミラー2、光分岐手段5、光検出器9は、ハウジング3に直接取り付けてもよいし、ハウジング3に間接的に取り付けてもよい。また、上記光源1、立上ミラー2、光分岐手段5、光検出器9をハウジング3に間接的に取り付けるための取付部材もハウジング3内に収容してもよい。
【0053】
また、上記光ディスク10とは、再生専用のピットディスク、記録再消去生可能な相変化ディスク、光磁気ディスクあるいは記録再生可能な追記型ディスク等、光を使って再生または記録を行う光ディスク全般を指す。
【0054】
また、本発明の光ピックアップは現行の光ピックアップ生産工程を大幅に変更せずに製造することができる。
【0055】
また、本発明の光ピックアップでは、接着剤が無駄に塗布されるのが阻止される。したがって、製造コストの低減を図れると共に、品質の向上も図れる。
【0056】
また、本発明の光ピックアップは、接着剤溜り11,12の形状や数を設定することにより、立上ミラー2に対する接着剤の塗れ面積を設定できる。したがって、上記立上ミラー2と傾斜面4aとの必要接着強度を設定できる。
【0057】
また、上記光ピックアップの組立装置は小型で操作も簡単であり、メンテナンスも容易である。
【0058】
【発明の効果】
以上より明らかなように、本発明の光ピックアップは、光源からの光の光軸に対する傾斜角を変化可能にミラーを支持する突起部が、ミラーを固定する傾斜面に設けられているので、組立時に、その光軸に対するミラーの傾斜角を変化させることができる。したがって、上記光軸に対するミラーの傾斜角を高精度に調整できる。例えば、上記ミラーの傾斜角を目標傾斜角の±5分以内にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施の一形態の光ピックアップの模式側面図である。
【図2】図2は上記光ピックアップの要部の断面図である。
【図3】図3は上記光ピックアップの傾斜面の模式正面図である。
【図4】図4はミラーと立上ミラー貼付け部とを斜め上方から見た模式図である。
【図5】図5は本発明の実施の一形態の光ピックアップの組立装置の概略上面図である。
【図6】図6は上記光ピックアップの組立装置の概略正面図である。
【図7】図7は上記光ピックアップの組立装置の概略側面図を示す。
【図8】図8は上記光ピックアップの組立方法を説明するための図である。
【図9】図9は従来の光ピックアップの側面図である。
【符号の説明】
1 光源
2 立上ミラー
4a 傾斜面
4b 突起部
L 光
【発明の属する技術分野】
本発明は光ピックアップおよびその組立方法に関する。また、本発明は上記光ピックアップを組み立てる組立装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、光ピックアップとしては、図9に示すように、光源101と、この光源101が出射する光Lを光ディスク110に向けて反射する平板状の立上ミラー102と、光源101および立上ミラー102を収容するハウジング103とを備えたものがある。このハウジング103には、ハウジング103の底部から内方に向って突出する立上ミラー貼付け部104を設けている。上記立上ミラー貼付け部104は、光Lの光軸に対して傾斜する傾斜面104aを有している。このような傾斜面104aに立上ミラー102が固定されているので、立上ミラー102も光Lの光軸に対して傾斜する。また、上記傾斜面104aは平坦な面であり、立上ミラー102はその傾斜面104aに接着剤で貼り付けられている。
【0003】
ここで、上記立上ミラー貼付け部104の仕上がり寸法は管理されているので、立上ミラー貼付け部104の傾斜面104aに立上ミラー102を固定するだけで、光Lの光軸に対する立上ミラー102の傾斜角を目標傾斜角の±10分以内に保つことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記光ピックアップは、小型化が求められていると共に、CD(コンパクトディスク),DVD(デジタル万能ディスク)の両方に対応することが求められている。このため、上記立上ミラー102の傾斜角は目標傾斜角の±5分以内に管理する必要がある。しかし、上記立上ミラー貼付け部104に生じる仕上がり誤差のため、立上ミラー102の傾斜角を目標傾斜角の±5分以内に管理するのは困難である。すなわち、上記立上ミラー102の傾斜角を高精度に調整できないという問題がある。
【0005】
そこで、本発明の課題は、光源から出射される光の光軸に対するミラーの傾斜角を高精度に調整できる光ピックアップおよびその組立方法を提供することにある。
【0006】
また、本発明の課題は、そのような光ピックアップ装置を組み立てる光ピックアップ組立装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明の光ピックアップは次のような構成になる。すなわち、本発明の光ピックアップは、光源とこの光源から出射される出射光の光軸に対して傾斜した傾斜面とがハウジングに設けられ、上記傾斜面に固定される平板状のミラーを備えている。ここで、本発明の光ピックアップは、上記傾斜面に設けられ、かつ、上記ミラーの裏面に当接して上記ミラーの裏面に当接して上記光軸に対する傾斜角を変化可能に上記ミラーを支持する突起部と、上記光軸に対して目標傾斜角で傾斜した状態で上記ミラーを上記傾斜面に固定する取付手段とを備えている。
【0008】
上記構成の光ピックアップは次のようにして組み立てられる。上記ハウジングには、光源とこの光源から出射される光の光軸に対して傾斜した傾斜面とが設けられている。まず、上記傾斜面の突起部をミラーの裏面に当接させる。そうすると、上記ミラーは光軸に対する傾斜角を変化可能に突起部で支持される。これにより、上記光軸に対するミラーの傾斜角を変化させて、光軸に対してミラーを目標傾斜角で傾斜させることができる。その後、上記取付手段を用いて、光軸に対して目標傾斜角で傾斜した状態でミラーを傾斜面に固定する。
【0009】
このように、上記光軸に対するミラーの傾斜角を変化可能に支持する突起部が傾斜面に設けられているので、組立時に、光軸に対するミラーの傾斜角を変化させることができる。したがって、上記光軸に対するミラーの傾斜角を高精度に調整できる。例えば、上記ミラーの傾斜角を目標傾斜角の±5分以内にすることができる。
【0010】
一実施形態の光ピックアップにおいて、上記突起部は上記傾斜面において上記ミラーの裏面の中心部に対向するように配置されている。
【0011】
上記実施形態の光ピックアップによれば、上記突起部は傾斜面においてミラーの裏面の中心部に対向するように配置されているので、ミラーの裏面に突起部を当接させたとき、光軸に対するミラーの傾斜角を変化させる自由度が高くなる。したがって、上記光軸に対するミラーの傾斜角をより高精度に調整できる。
【0012】
また、上記突起部は傾斜面においてミラーの裏面の中心部に対向するように配置されているので、ミラーの裏面を突起部を当接させたとき、ミラーの重心が位置する部分に突起部が当接する。これにより、上記ミラーが突起部で安定に支持されて、光軸に対するミラーの傾斜角を容易に変化させることができる。したがって、上記光軸に対するミラーの傾斜角を容易に調整できる。
【0013】
一実施形態の光ピックアップは上記突起部の頂部が丸い。
【0014】
上記実施形態の光ピックアップによれば、上記突起部の頂部が丸いから、頂部が平坦な突起部に比べて、光軸に対してミラーをスムーズに傾かせることができる。したがって、上記光軸に対するミラーの傾斜角をより容易に調整できる。
【0015】
また、例えば金型を用いてハウジングと同時に突起部を形成するとき、突起部の頂部が丸いから、湯回りが向上する。したがって、上記突起部を容易に形成できる。
【0016】
一実施形態の光ピックアップにおいて、上記取付手段は、上記ミラーの裏面と傾斜面との間に設けられた接着剤からなっている。ここで、上記光ピックアップは、上記傾斜面に形成されて上記接着剤を収容する断面凹状の収容部と、上記ミラーに押さえ付けられて上記収容部から溢れ出た接着剤を収容する予備収容部とを備えている。
【0017】
上記実施形態の光ピックアップにおいて、上記ミラーは次のようにして傾斜面に固定される。まず、上記ミラーの裏面と傾斜面との間に接着剤を設ける。つまり、上記傾斜面に設けた断面凹状の収容部に接着剤を入れて、この接着剤にミラーの裏面を接触させる。そして、上記光軸に対してミラーが目標傾斜角で傾斜するように、光軸に対するミラーの傾斜角を変化させる。このとき、上記収容部内の接着剤がミラーによって押さえ付けられて、収容部から溢れ出た接着剤が予備収容部内に収容される。その後、上記接着剤の接着力を高めて、光軸に対して目標傾斜角で傾斜した状態でミラーを傾斜面に固定する。
【0018】
このように、上記収容部内の接着剤がミラーによって押さえ付けられても、収容部から溢れ出た接着剤を予備収容部が収容するので、収容部内の接着剤が傾斜面上に殆ど広がらない。つまり、上記収容部内の接着剤がミラーによって押さえ付けられても、収容部内の接着剤とミラーの裏面との接触面積が殆ど変化しない。したがって、上記収容部内の接着剤とミラーの裏面との接着強度を一定に保つことができる。
【0019】
また、本発明の光ピックアップの組立方法は、上記光ピックアップを組み立てるための組立方法である。ここで、本発明の光ピックアップの組立方法は、上記ミラーに光を入射させて上記ミラーで反射された反射光を検出しながら、上記光軸に対する上記ミラーの傾斜角を変化させる工程と、上記取付手段を用いて、上記光軸に対して目標傾斜角で傾斜した状態で上記ミラーを上記傾斜面に固定する工程とを備えている。
【0020】
上記構成の光ピックアップの組立方法によれば、まず、上記ミラーに光を入射させてミラーで反射された反射光を検出しながら、光軸に対するミラーの傾斜角を変化させる。このとき、上記反射光に基づいて、光軸に対するミラーの傾斜角が目標傾斜角になっているか否かを判定することができる。そして、上記光軸に対するミラーの傾斜角が目標傾斜角になれば、取付手段を用いて、光軸に対して目標傾斜角で傾斜した状態でミラーを傾斜面に固定する。
【0021】
このように、上記ミラーで反射された反射光を検出しながら、光軸に対するミラーの傾斜角を変化させるので、光軸に対するミラーの傾斜角を高精度に調整できる。例えば、上記ミラーの傾斜角を目標傾斜角の±5分以内にすることができる。
【0022】
また、本発明の光ピックアップの組立装置は、上記光ピックアップを組み立てる組立装置である。ここで、本発明の光ピックアップの組立装置は、支持手段、検出手段および傾斜角変化手段を備えている。上記支持手段は、上記ミラーの裏面に上記突起部が当接した上記ハウジングを支持する。また、上記検出手段は、上記ミラーで反射された反射光を検出する。そして、上記傾斜角変化手段は、上記光軸に対する上記ミラーの傾斜角を変化させる。
【0023】
上記構成の光ピックアップの組立装置を用いて上記光ピックアップを次のようにして組み立てることができる。まず、上記ミラーの裏面に突起部が当接したハウジングを支持して、ミラーに光を入射させる。そして、上記ミラーで反射された反射光を検出手段で検出しながら、光軸に対するミラーの傾斜角を傾斜角変化手段で変化させる。その検出手段で検出した反射光に基づいて、光軸に対するミラーの傾斜角が目標傾斜角になっているか否かを判定することができる。そして、上記光軸に対するミラーの傾斜角が目標傾斜角になれば、光軸に対して目標傾斜角で傾斜した状態でミラーを傾斜面に固定する。
【0024】
このように、上記ミラーで反射された反射光を検出手段で検出しながら、光軸に対するミラーの傾斜角を傾斜角変化手段で変化させるので、光軸に対するミラーの傾斜角を高精度に調整できる。例えば、上記ミラーの傾斜角を目標傾斜角の±5分以内にすることができる。
【0025】
一実施形態の光ピックアップの組立装置において、上記支持手段は上記傾斜面が実質的に水平になるように上記ハウジングを支持する。
【0026】
本明細書において、傾斜面が実質的に水平とは、水平方向に対して傾斜面が±5分以内で傾斜している状態を指す。
【0027】
上記実施形態の光ピックアップの組立装置によれば、上記支持手段は傾斜面が実質的に水平になるようにハウジングを支持するので、光軸に対するミラーの傾斜角を傾斜角変化手段で容易に変化させることができる。したがって、上記光軸に対するミラーの傾斜角を極めて容易に調整できる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の光ピックアップを図示の実施の形態により詳細に説明する。
【0029】
図1に、本発明の実施の一形態の光ピックアップを側方から見た図を模式的に示す。また、図2に、上記光ピックアップの要部の断面図を示す。なお、図1では、内部が見えるように光ピックアップの一部を切り欠いて示している。
【0030】
上記光ピックアップは、図1に示すように、光源1と、この光源1が出射する光Lを光ディスク10に向けて反射する平板状のミラーの一例としての立上ミラー2と、光源1および立上ミラー2を収容するハウジング3とを備えている。このハウジング3は、ハウジング3の底部から内方に向って突出する断面三角状の立上ミラー貼付け部4を有している。この立上ミラー貼付け部4はハウジング3と一体に設けられている。また、上記光源1はハウジング3内の所定の位置に設けられている。そして、上記光源1と立上ミラー2との間には、光分岐手段5およびコリメートレンズ6を配置している。上記光分岐手段5は、光ディスク10で反射された戻って来た光の一部を分岐させて光検出器9に導く。また、上記立上げミラー2と光ディスク10との間には、対物レンズ7と、この対物レンズ7を保持するレンズホルダー部8とを配置している。上記対物レンズ7を経由した光は光ディスク10の記録面に集光される。
【0031】
上記立上ミラー貼付け部4は、図2に示すように、立上げミラー2が固定される傾斜面4aを有している。この傾斜面4aは、光L(図1参照)の光軸に対して傾斜している。また、上記傾斜面4aには突起部4bが設けられている。この突起部4bは、立上ミラー2の裏面に当接して光軸に対する傾斜角を変化可能に立上ミラー2を支持する。そして、上記突起部4bの頂部は丸くなっている。また、上記立上ミラー2の下端部(図2中の下側の端部)は、ハウジング3の底部に設けられた凹部3a内に入っている。また、上記立上ミラー2の裏面に突起部4bが当接していることにより、立上ミラー2は浮いたような状態になっている。つまり、上記立上ミラー2と傾斜面4aとの間において隙間が生じている箇所がある。
【0032】
図3に、上記立上ミラー貼付け部4の傾斜面4aを正面から見た図を模式的に示す。また、図4に、上記立上げミラー2と立上ミラー貼付け部4とを斜め上方から見た図を模式的に示す。
【0033】
上記立上げミラー2と傾斜面4aとの間には、光Lの光軸に対して目標傾斜角で傾斜した状態で立上ミラー2を傾斜面4aに固定する取付手段の一例としての接着剤を配している。この接着剤は、図3,4に示すように、傾斜面4aに設けられた断面凹状の収容部の一例としての2つの接着剤溜り11,12に収容される。また、上記接着剤溜り11の形状と接着剤溜り12の形状とは同一である。そして、上記傾斜面4aには、立上ミラー2で押し付けられて接着剤溜り11,12から溢れ出た接着剤を収容する予備収容部の一例としての断面凹状の溝13を形成している。また、上記接着剤溜り11は溝13の一方の側方に設けられ、接着剤溜り12は溝13の他方の側方に設けられている。そして、上記接着剤溜り11は切欠き部14を介して溝13と連通し、接着剤溜り12は切欠き部15を介して溝13と連通している。また、上記突起部4bが溝13内に位置している。この突起部4bは傾斜面4aにおいて立上ミラー2の裏面の中心部に対向するように配置されている。
【0034】
上記構成の光ピックアップは次のようにして組み立てる。
【0035】
まず、上記接着剤溜り11,12内に所定量の接着剤を入れた後、立上ミラー2を傾斜面4a上に乗せる。そうすると、上記接着剤溜り11,12内の接着剤が立上ミラー2の裏面に接触する。また、上記傾斜面4aの突起部4bが立上ミラー2の裏面に当接して、立上ミラー2が光Lの光軸に対する傾斜角を変化可能に突起部4bで支持される。これにより、上記光軸に対する立上ミラー2の傾斜角を変化させて、光軸に対して立上ミラー2を目標傾斜角で傾斜させることができる。この立上ミラー2の傾斜角を変化させたとき、接着剤溜り11,12内の接着剤が立上ミラー2によって押さえ付けられて、接着剤溜り11,12から溢れ出た接着剤が溝13内に流れ込む。その後、上記接着剤の接着力を高めて、光軸に対して目標傾斜角で傾斜した状態で立上ミラー2を傾斜面4aに固定する。
【0036】
このように、上記光軸に対する立上ミラー2の傾斜角を変化可能に支持する突起部が傾斜面に設けられているので、組立時に、光軸に対する立上ミラー2の傾斜角を変化させることができる。したがって、上記光軸に対する立上ミラー2の傾斜角を高精度に調整できる。例えば、上記立上ミラー2の傾斜角を目標傾斜角の±5分以内にすることができる。
【0037】
また、上記突起部4bは傾斜面4aにおいて立上ミラー2の裏面の中心部に対向するように配置されているので、立上ミラー2の裏面に突起部4bを当接させたとき、光軸に対する立上ミラー2の傾斜角を変化させる自由度が高い。したがって、上記光軸に対する立上ミラー2の傾斜角をより高精度に調整できる。
【0038】
また、上記突起部4bは傾斜面4aにおいて立上ミラー2の裏面の中心部に対向するように配置されているので、立上ミラー2の裏面に突起部4bを当接させたとき、立上ミラー2の重心が位置する部分に突起部4bが当接する。これにより、上記立上ミラー2が突起部4bで安定に支持されて、光軸に対する立上ミラー2の傾斜角を容易に変化させることができる。したがって、上記光軸に対する立上ミラー2の傾斜角を容易に調整できる。
【0039】
また、上記突起部4bの頂部が丸いから、頂部が平坦な突起部に比べて、光軸に対して立上ミラー2をスムーズに傾かせることができる。したがって、上記光軸に対する立上ミラー2の傾斜角をより容易に調整できる。
【0040】
また、例えば金型を用いてハウジング3と同時に突起部4bを形成するとき、突起部4bの頂部が丸いから、湯回りが向上する。したがって、上記突起部4bを容易に形成できる。
【0041】
また、上記立上ミラー2を傾斜面4aに固定するとき、接着剤溜り11,12内の接着剤が立上ミラー2によって押さえ付けられても、接着剤溜り11,12から溢れ出た接着剤が溝13内に流れ込むので、接着剤溜り11,12内の接着剤が傾斜面4a上に殆ど広がらない。つまり、上記接着剤溜り11,12内の接着剤が立上ミラー2によって押さえ付けられても、接着剤溜り11,12内の接着剤と、立上ミラー2の裏面との接触面積が殆ど変化しない。したがって、上記接着剤溜り11,12内の接着剤と、立上ミラー2の裏面との接着強度を一定に保つことができる。
【0042】
図5に、上記光ピックアップを組み立てる光ピックアップの組立装置の概略上面図を示す。また、図6に、上記光ピックアップの組立装置の概略正面図を示す。さらに、図7に、上記光ピックアップの組立装置の概略側面図を示す。
【0043】
上記光ピックアップの組立装置は、図5,6に示すように、支持手段の一例としてのハウジング支持部51と、光Lの光軸に対する立上ミラー2の傾斜角を変化させる傾斜角変化手段の一例としての調整機構部52とを備えている。上記ハウジング支持部51は、立上ミラー2の裏面に突起部4bが当接したハウジング3を支持する。また、上記調整機構部52は、立上ミラー2の表面(反射面)に当接させる先端部を具備する調整アーム53を有している。この調整アーム53は、第1,第2の角度調整ノブ54,55の操作で傾動させることができる。また、上記調整アーム53の先端部は二股になっている。そして、図7に示すように、上記ハウジング支持部51において、ハウジング3の底部に接触させる面は水平方向に対して斜めに傾斜している。これにより、図8に示すように、ハウジング支持部51は傾斜面4aが実質的に水平になるようにハウジング3を支持できる。また、上記調整アーム53の先端部が立上ミラー2の表面に当接した状態で調整アーム53が傾動すると、突起部4bを支点して立上ミラー2が傾動する。つまり、上記光Lの光軸に対する立上ミラー2の傾斜角が変化する。このとき、上記第1の角度調整ノブ54を操作することにより、立上ミラー2の前後の部分が上下方向に傾動するように調整アーム53を傾動させることができる。一方、上記第2の角度調整ノブ55を操作することにより、立上ミラー2の左右の部分が上下方向に傾動するように調整アーム53を傾動させることができる。また、図示しないが、上記光ピックアップの組立装置は、立上ミラー2で反射された反射光を検出する検出手段の一例としてのオートコリメータを備えてる。
【0044】
上記構成の光ピックアップの組立装置を用いて次のようにして光ピックアップを組み立てることができる。
【0045】
まず、基準治具を用いてオートコリメータの位置を所定の位置に合わせる。具体的には、上記ハウジング支持部51でハウジング3を支持したとき、立上ミラー2の上方における所定の位置にオートコリメータが位置するように、オートコリメータの位置を調整する。
【0046】
次に、図8に示すように、ハウジング3をハウジング支持部51で支持する。このとき、上記ハウジング3内では、立上ミラー2の裏面に突起部4bが当接し、立上ミラー2が光軸に対する傾斜角を変化可能に支持されている。また、上記接着剤溜り11,12内に所定量の接着剤が入っており、この接着剤は立上ミラー2の裏面および接着剤溜り11,12に接触している。
【0047】
次に、上記調節アーム53の先端部を立上ミラー2の表面に当接させる。そして、上記オートコリメータが出射した光を立上ミラー2に入射させると共に、その立上ミラー2で反射された反射光をオートコリメータで検出する。この反射光をオートコリメータで検出しながら、第1,第2の角度調整ノブ54,55の操作により調整アーム53の先端部を傾動させて、光Lの光軸に対する立上ミラー2の傾斜角を変化させる。このとき、上記オートコリメータで検出した反射光に基づいて、光Lの光軸に対する立上ミラー2の傾斜角が目標傾斜角になっているか否かを判定することができる。そして、上記光軸に対する立上ミラー2の傾斜角が目標傾斜角になれば、UV(紫外線)照射装置から接着剤溜り11,12内の接着剤に向けて紫外線を照射することによって、その接着剤の接着力を高め、目標傾斜角で傾斜した状態で立上ミラー2を傾斜面4aに固定する。
【0048】
このように、上記光ピックアップの組立装置は、立上ミラー2で反射された反射光をオートコリメータで検出しながら、光Lの光軸に対する立上ミラー2の傾斜角を変化させるので、その光軸に対する立上ミラー2の傾斜角を高精度に調整できる。例えば、上記立上ミラー2の傾斜角を目標傾斜角の±5分以内にすることができる。
【0049】
また、上記ハウジング支持部51は傾斜面4aが実質的に水平になるようにハウジング3を支持するので、光Lの光軸に対する立上ミラー2の傾斜角を調整機構部52でより容易に変化させることができる。したがって、上記光Lの光軸に対する立上ミラー2の傾斜角を容易に調整できる。
【0050】
また、上記傾斜面4aに対して立上ミラー2を接着剤で固定することによって、光Lの光軸に対する立上ミラー2の傾斜角が目標傾斜角からズレてしまうことが考えられる。しかし、そのようなズレの量は、接着剤の種類や傾斜面4aの形状等に応じて、接着剤溜り11,12の位置、接着剤溜り11,12の形状、接着剤溜り11,12の個数、接着剤の量等を適宜設定することで所定のズレ量内に収めることができる。
【0051】
上記実施の形態では、光分岐手段5および光検出器9の数は述べなかったが、光分岐手段5および光検出器9は少なくとも1つあればよい。
【0052】
また、上記光源1、立上ミラー2、光分岐手段5、光検出器9は、ハウジング3に直接取り付けてもよいし、ハウジング3に間接的に取り付けてもよい。また、上記光源1、立上ミラー2、光分岐手段5、光検出器9をハウジング3に間接的に取り付けるための取付部材もハウジング3内に収容してもよい。
【0053】
また、上記光ディスク10とは、再生専用のピットディスク、記録再消去生可能な相変化ディスク、光磁気ディスクあるいは記録再生可能な追記型ディスク等、光を使って再生または記録を行う光ディスク全般を指す。
【0054】
また、本発明の光ピックアップは現行の光ピックアップ生産工程を大幅に変更せずに製造することができる。
【0055】
また、本発明の光ピックアップでは、接着剤が無駄に塗布されるのが阻止される。したがって、製造コストの低減を図れると共に、品質の向上も図れる。
【0056】
また、本発明の光ピックアップは、接着剤溜り11,12の形状や数を設定することにより、立上ミラー2に対する接着剤の塗れ面積を設定できる。したがって、上記立上ミラー2と傾斜面4aとの必要接着強度を設定できる。
【0057】
また、上記光ピックアップの組立装置は小型で操作も簡単であり、メンテナンスも容易である。
【0058】
【発明の効果】
以上より明らかなように、本発明の光ピックアップは、光源からの光の光軸に対する傾斜角を変化可能にミラーを支持する突起部が、ミラーを固定する傾斜面に設けられているので、組立時に、その光軸に対するミラーの傾斜角を変化させることができる。したがって、上記光軸に対するミラーの傾斜角を高精度に調整できる。例えば、上記ミラーの傾斜角を目標傾斜角の±5分以内にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施の一形態の光ピックアップの模式側面図である。
【図2】図2は上記光ピックアップの要部の断面図である。
【図3】図3は上記光ピックアップの傾斜面の模式正面図である。
【図4】図4はミラーと立上ミラー貼付け部とを斜め上方から見た模式図である。
【図5】図5は本発明の実施の一形態の光ピックアップの組立装置の概略上面図である。
【図6】図6は上記光ピックアップの組立装置の概略正面図である。
【図7】図7は上記光ピックアップの組立装置の概略側面図を示す。
【図8】図8は上記光ピックアップの組立方法を説明するための図である。
【図9】図9は従来の光ピックアップの側面図である。
【符号の説明】
1 光源
2 立上ミラー
4a 傾斜面
4b 突起部
L 光
Claims (7)
- 光源とこの光源から出射される光の光軸に対して傾斜した傾斜面とがハウジングに設けられ、上記傾斜面に固定される平板状のミラーを備えた光ピックアップにおいて、
上記傾斜面に設けられ、かつ、上記ミラーの裏面に当接して上記光軸に対する傾斜角を変化可能に上記ミラーを支持する突起部と、
上記光軸に対して目標傾斜角で傾斜した状態で上記ミラーを上記傾斜面に固定する取付手段とを備えたことを特徴とする光ピックアップ。 - 請求項1に記載の光ピックアップにおいて、
上記突起部は上記傾斜面において上記ミラーの裏面の中心部に対向するように配置されていることを特徴とする光ピックアップ。 - 請求項1に記載の光ピックアップにおいて、
上記突起部の頂部が丸いことを特徴とする光ピックアップ。 - 請求項1に記載の光ピックアップにおいて、
上記取付手段は、上記ミラーの裏面と傾斜面との間に設けられた接着剤からなり、
上記傾斜面に形成されて上記接着剤を収容する断面凹状の収容部と、
上記ミラーに押さえ付けられて上記収容部から溢れ出た接着剤を収容する予備収容部とを備えたことを特徴とする光ピックアップ。 - 請求項1に記載の光ピックアップを組み立てるための組立方法であって、
上記ミラーに光を入射させて上記ミラーで反射された反射光を検出しながら、上記光軸に対する上記ミラーの傾斜角を変化させる工程と、
上記取付手段を用いて、上記光軸に対して目標傾斜角で傾斜した状態で上記ミラーを上記傾斜面に固定する工程とを備えたことを特徴とする光ピックアップの組立方法。 - 請求項1に記載の光ピックアップを組み立てる組立装置であって、
上記ミラーの裏面に上記突起部が当接した上記ハウジングを支持する支持手段と、
上記ミラーで反射された反射光を検出する検出手段と、
上記光軸に対する上記ミラーの傾斜角を変化させる傾斜角変化手段とを備えたことを特徴とする光ピックアップの組立装置。 - 請求項6に記載の光ピックアップの組立装置において、
上記支持手段は上記傾斜面が実質的に水平になるように上記ハウジングを支持することを特徴とする光ピックアップの組立装置。
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