JP2004021892A - 通信端末装置及び電子メール処理制御プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】電子メールを、送信元の意図したタイミングで公表することのできる通信端末装置とそのプログラムを提供する。
【解決手段】本発明の通信端末装置1は、電子メールを受信する毎に、所定の処理についての日時指定の有無を判別し、日時指定がある場合に、その指定日時を経過していなければ、その電子メールに対する所定の処理を禁止して、その電子メールをいったん記憶手段Cに蓄積し、その後は、記憶手段Cに蓄積した電子メールについて指定日時を参照して、その指定日時になったときに、該当する電子メールに対する所定の処理を許容する電子メール処理制御手段Aを備えている。
【選択図】図1
【解決手段】本発明の通信端末装置1は、電子メールを受信する毎に、所定の処理についての日時指定の有無を判別し、日時指定がある場合に、その指定日時を経過していなければ、その電子メールに対する所定の処理を禁止して、その電子メールをいったん記憶手段Cに蓄積し、その後は、記憶手段Cに蓄積した電子メールについて指定日時を参照して、その指定日時になったときに、該当する電子メールに対する所定の処理を許容する電子メール処理制御手段Aを備えている。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子メールの公表に日時制限を設けた通信端末装置及び電子メール処理制御プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
電子メールの送信過程には、SMTPサーバ、POPサーバなどの複数のメールサーバが介在するため、電子メールが相手先通信端末装置に到達するまでに、ある程度の時間を要し、多くの場合、即時性は確保されていない。
【0003】
すなわち、ある日時に電子メールを届けたいという場合に、その時刻になってから送信していたのでは時間遅れが発生し、その遅れの程度も予測できない。
【0004】
これを解決する方法として、中継するメールサーバにより時間調整を図る時刻指定送信が考えられるが、上記のように送信過程での時差があり、その時差は予測不可能であるため、指定された時刻に正確に届けることは極めて困難である。
【0005】
電子メールの利用者としては、ある期日(時刻)以降にしか公表してはいけない情報、例えば商品の特売情報や人事異動情報などを、期日指定で送信したい場合があるが、上記のような事情のため、ある程度の遅れは覚悟して、その日時まで待って送信するほかなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
近年開発されたインターネットファクシミリ装置は、電子メールを利用して画像データの送受信を行なっているため、上記と同様に指定時刻送信はできない。
【0007】
この点においては、予約送信機能を有している通常のファクシミリ装置に比べて劣っており、同等機能の充実が望まれていた。
【0008】
本発明は、このような問題を解決すべくなされたもので、電子メールを、送信元の意図したタイミングで公表することのできる通信端末装置とそのプログラムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の通信端末装置は、電子メールを受信する毎に、所定の処理についての日時指定の有無を判別し、日時指定がある場合に、その指定日時を経過していなければ、その電子メールに対する所定の処理を禁止して、その電子メールをいったん記憶手段に蓄積し、その後は、記憶手段に蓄積した電子メールについて指定日時を参照して、その指定日時になったときに、該当する電子メールに対する所定の処理を許容する電子メール処理制御手段を備えている。
【0010】
これにより、送信先の通信端末装置では、送信元の意図する日時でないと電子メールを参照することができず、送信元にとって、ある日時以降でなければ公表できないような日時制限のある情報も、安心して事前に送信しておくことが可能となる。
【0011】
ここで、所定の処理とは、電子メールの内容の読み取り、表示、印刷、他の装置への転送などが含まれる。
【0012】
請求項2では、電子メール処理制御手段は、所定様式で送信されたコマンドメールを受け付けた後、記憶手段に記憶された電子メールの中から受信したコマンドメールに対応した電子メールの有無を判別し、対応する電子メールがある場合には、そのコマンドメールで指示された所定の処理を行なうことを特徴とする。
【0013】
これにより、相手先に送信済みでかつ公表前の電子メールに対して、変更、削除等の処理をすることができる。
【0014】
ここで、コマンドメールで指示された所定の処理には、電子メールの削除、内容の変更、指定日時の変更、転送などが含まれる。
【0015】
請求項3に記載の電子メール制御プログラムは、通信端末装置で稼働する電子メール処理制御プログラムであって、次のステップが実行されるようになっている。
【0016】
すなわち、このプログラムは、電子メールを受信する毎に所定の処理についての、指定日時を経過しているかどうかを判断するステップと、経過していなければ、その電子メールに対する処理を禁止して、その電子メールを記憶手段に蓄積するステップと、記憶手段に保存された電子メールの指定日時に達したかどうかを常時監視し、指定日時に達しているものがあれば、その電子メールに対する所定の処理を行なうステップとを備えている。
【0017】
請求項4では、所定様式で送信されてきたコマンドメールを受信するステップと、記憶手段を参照して、受信したコマンドメールに対応する電子メールの有無を判別するステップと、対応する電子メールがある場合には、コマンドメールで指示された所定の処理を行なうステップとをさらに実行するようにしている。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しながら説明する。
【0019】
図1は、本発明の通信端末装置1の要部構成の説明図である。
【0020】
通信端末装置1は、電子メール処理制御手段Aと、電子メール受信手段Dと、電子メールを公表するまでの間蓄積保存するための記憶手段Cと、電子メールの内容を表示する表示部Bとを備えている。送信元装置4から電子メールを送信すると、電子メールは、送信側メールサーバ3を介して受信側メールサーバ2に到達し、その後、メールサーバ2と通信端末装置1との間で送受信が繰り返された後、通信端末装置1に届けられる。
【0021】
通信端末装置1に受信した後は、通常の電子メールの場合、メーラーが起動していれば受信後すぐに、そのメール内容は読み取られ、表示部B等に表示される。
【0022】
本発明では、送信元装置4から、日時指定して電子メールを送信できるようになっており、日時指定のある電子メールは、途中に介在するメールサーバ2、3で意識的に指定日時にもとづく時間遅れを発生させることなく、送信先の通信端末装置1に届けられ、日時指定のある電子メールを受信した通信端末装置1は、この電子メールをいったん記憶手段Cに蓄積し、すぐに公表されないような制御をしている。
【0023】
この種の通信端末装置1は、図2に示すインターネットファクシミリ装置1にも適用される。
【0024】
ここで、10は以下の各部を制御するCPU、11は受信データなどを一時格納するRAM、12は制御プログラムなどを予め記憶したROM、13は原稿から画像データを読み取るスキャナ、14はデータを記録紙に記録するプリンタ、15は電話回線に対する接続制御をするNCU、16はファクシミリ通信に必要な各種信号を変復調するモデム、17は液晶画面などの表示部17aや各種操作キーで構成された操作パネル、18はファクシミリ通信のためにデータを符号化および復号化するCODEC、19はローカルエリアネットワークと接続できるようにしたLANインターフェースを示している。
【0025】
これらのうち、CPU10は図1における電子メール処理制御手段Aを、RAM11は記憶手段Bを構成する。
【0026】
図3には、電子メール受信時に作動するプログラムの基本動作を、図4には、所定周期で記憶手段Cを常時監視するようにしたプログラムの基本動作を示している。
【0027】
通信端末装置1からの要求にしたがいメールサーバ2から一覧表を受け取ると、新着メールのチェックを行い、新着メールがある場合は電子メールを受信する(図3のステップ101〜103)。その電子メールの日時指定の有無を判別し、日時指定がある場合その指定日時を経過していなければ、受信した電子メールをいったん記憶手段Cに蓄積する(図3のステップ104〜106)。日時指定がない場合または日時指定があってもその日時を経過している場合は、メール内容を読み取り、表示や印刷、転送などの処理を行なう(図3のステップ104、105、107)。
【0028】
すなわち、この通信端末装置1では、日時指定がある電子メールを受信したときは、読み取り等の処理を禁止して、通信端末装置1のユーザに対して内容が公表されないようにしている。
【0029】
そして、その後、周期稼働するようにした常駐プログラム等により、記憶手段Cに蓄積された電子メールについて、電子メールに付加された指定日時を参照し、指定日時に達しているものがあれば、その電子メールに対する読み取り、表示、印刷、転送等の処理を許容するようにしている。
【0030】
このプログラムでは、記憶手段Cに電子メールが蓄積されているときには、指定日時をオーバーしているかどうかを判断し、オーバーしている場合は、その電子メールに対する読み取り、表示等の処理を実行する(図4のステップ201〜203)。そして、これらの処理を記憶手段Cに蓄積されている全ての電子メールについて実行する(図4のステップ204)。
【0031】
図5(a)〜(c)には、日時指定様式の3種類の例を示している。
【0032】
(a)では「TOフィールド」A、(b)では「ヘッダ(X−)」Bで日時を指定できるようにしており、(c)では、本文中にコマンドCを挿入して指定できるようにしている。
【0033】
以上のように、送受信間での簡単な取り決めにより日時指定ができるため、送信側の意図する日時までは公表が禁止され、その日時を経過すれば公表が許可される。特に複数の相手先への送信の場合には、送信先である個々の通信端末装置側で指定日時までの公表は禁止されるため、同一タイミングでの公表が実現できる。
【0034】
また、この通信端末装置1では、記憶手段Cに蓄積された電子メールに対する所定の処理を指示するコマンドメールを受け付けて、そのコマンドで指示された処理を実行する。
【0035】
具体的には、図6のフローチャートで示すように、コマンドメールを受信すると、このコマンドに対応する電子メールの蓄積の有無を判別するステップと、そのコマンドで指定された所定の処理を行なうステップとを順次実行する(図6のステップ301〜309)。
【0036】
この例においては、所定の処理として、電子メールの削除、指定日時や送信先の変更およびその他処理を示している。その他処理には、例えば、電子メール本文の差し替え処理や添付文書の差し替え処理などが含まれる。
【0037】
具体的には、例えば電子メール削除を、図5(a)に対応する「Toフィールド」で指示する場合は、
To: ”(delete=(2002/07/01)&(09:30:00−10:00:00)”<ifax2@sample>
となる。上記の場合、削除するメールを時間帯で指示するようにしているが、サブジェクトで指示してもよいし、時間帯とサブジェクトを組み合わせたものでもよい。また、図5(b)、(c)に対応する「ヘッダ(X−)」や本文で指示するようにしてもよい。
【0038】
このように、受信済みでかつ公表前の電子メールを、送信元の意図により自由に変更、削除することが可能となる。
【0039】
【発明の効果】
以上の説明からも理解できるように、請求項1に記載の通信端末装置は、電子メールに付加された指定日時を経過していなければ、その電子メールをいったん記憶手段に蓄積し、ユーザに開封されないようにし、その指定日時になったときに、読み取りを許容しているので、公表期日指定のある人事異動情報などは事前に送付しておいても開封され読まれることがなく、送信者は安心して事前送信することができる。
【0040】
また、複数の相手先に送信する場合でも、複数の受信者は同タイミングでその電子メールを参照することができる。
【0041】
請求項2では、蓄積された電子メールに対する所定の処理を指示するコマンドメールを受け付けた後、コマンドメールで指示された処理を実行するようにしているので、公表前の電子メールを、送信者の意図により変更、削除することができる。
【0042】
請求項3、4に記載の電子メール処理制御プログラムは、日時指定の判別、記憶手段への蓄積、および記憶手段の常時監視等の各種ステップを実行するようにしているので、上記と同様の効果が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の通信端末装置の要部構成の説明図である。
【図2】インターネットファクシミリ装置の要部構成を示すブロック図である。
【図3】日時指定のある電子メール受信時のプログラムの基本動作を示すフローチャートである。
【図4】所定周期で記憶手段を常時監視するようにしたプログラムの基本動作を示すフローチャートである。
【図5】(a)〜(c)は、日時指定様式の3種類の例を示す図である。
【図6】コマンドメール受信時の基本動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1・・・通信端末装置
A、10・・・電子メール処理制御手段
C、12・・・記憶手段
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子メールの公表に日時制限を設けた通信端末装置及び電子メール処理制御プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
電子メールの送信過程には、SMTPサーバ、POPサーバなどの複数のメールサーバが介在するため、電子メールが相手先通信端末装置に到達するまでに、ある程度の時間を要し、多くの場合、即時性は確保されていない。
【0003】
すなわち、ある日時に電子メールを届けたいという場合に、その時刻になってから送信していたのでは時間遅れが発生し、その遅れの程度も予測できない。
【0004】
これを解決する方法として、中継するメールサーバにより時間調整を図る時刻指定送信が考えられるが、上記のように送信過程での時差があり、その時差は予測不可能であるため、指定された時刻に正確に届けることは極めて困難である。
【0005】
電子メールの利用者としては、ある期日(時刻)以降にしか公表してはいけない情報、例えば商品の特売情報や人事異動情報などを、期日指定で送信したい場合があるが、上記のような事情のため、ある程度の遅れは覚悟して、その日時まで待って送信するほかなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
近年開発されたインターネットファクシミリ装置は、電子メールを利用して画像データの送受信を行なっているため、上記と同様に指定時刻送信はできない。
【0007】
この点においては、予約送信機能を有している通常のファクシミリ装置に比べて劣っており、同等機能の充実が望まれていた。
【0008】
本発明は、このような問題を解決すべくなされたもので、電子メールを、送信元の意図したタイミングで公表することのできる通信端末装置とそのプログラムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の通信端末装置は、電子メールを受信する毎に、所定の処理についての日時指定の有無を判別し、日時指定がある場合に、その指定日時を経過していなければ、その電子メールに対する所定の処理を禁止して、その電子メールをいったん記憶手段に蓄積し、その後は、記憶手段に蓄積した電子メールについて指定日時を参照して、その指定日時になったときに、該当する電子メールに対する所定の処理を許容する電子メール処理制御手段を備えている。
【0010】
これにより、送信先の通信端末装置では、送信元の意図する日時でないと電子メールを参照することができず、送信元にとって、ある日時以降でなければ公表できないような日時制限のある情報も、安心して事前に送信しておくことが可能となる。
【0011】
ここで、所定の処理とは、電子メールの内容の読み取り、表示、印刷、他の装置への転送などが含まれる。
【0012】
請求項2では、電子メール処理制御手段は、所定様式で送信されたコマンドメールを受け付けた後、記憶手段に記憶された電子メールの中から受信したコマンドメールに対応した電子メールの有無を判別し、対応する電子メールがある場合には、そのコマンドメールで指示された所定の処理を行なうことを特徴とする。
【0013】
これにより、相手先に送信済みでかつ公表前の電子メールに対して、変更、削除等の処理をすることができる。
【0014】
ここで、コマンドメールで指示された所定の処理には、電子メールの削除、内容の変更、指定日時の変更、転送などが含まれる。
【0015】
請求項3に記載の電子メール制御プログラムは、通信端末装置で稼働する電子メール処理制御プログラムであって、次のステップが実行されるようになっている。
【0016】
すなわち、このプログラムは、電子メールを受信する毎に所定の処理についての、指定日時を経過しているかどうかを判断するステップと、経過していなければ、その電子メールに対する処理を禁止して、その電子メールを記憶手段に蓄積するステップと、記憶手段に保存された電子メールの指定日時に達したかどうかを常時監視し、指定日時に達しているものがあれば、その電子メールに対する所定の処理を行なうステップとを備えている。
【0017】
請求項4では、所定様式で送信されてきたコマンドメールを受信するステップと、記憶手段を参照して、受信したコマンドメールに対応する電子メールの有無を判別するステップと、対応する電子メールがある場合には、コマンドメールで指示された所定の処理を行なうステップとをさらに実行するようにしている。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しながら説明する。
【0019】
図1は、本発明の通信端末装置1の要部構成の説明図である。
【0020】
通信端末装置1は、電子メール処理制御手段Aと、電子メール受信手段Dと、電子メールを公表するまでの間蓄積保存するための記憶手段Cと、電子メールの内容を表示する表示部Bとを備えている。送信元装置4から電子メールを送信すると、電子メールは、送信側メールサーバ3を介して受信側メールサーバ2に到達し、その後、メールサーバ2と通信端末装置1との間で送受信が繰り返された後、通信端末装置1に届けられる。
【0021】
通信端末装置1に受信した後は、通常の電子メールの場合、メーラーが起動していれば受信後すぐに、そのメール内容は読み取られ、表示部B等に表示される。
【0022】
本発明では、送信元装置4から、日時指定して電子メールを送信できるようになっており、日時指定のある電子メールは、途中に介在するメールサーバ2、3で意識的に指定日時にもとづく時間遅れを発生させることなく、送信先の通信端末装置1に届けられ、日時指定のある電子メールを受信した通信端末装置1は、この電子メールをいったん記憶手段Cに蓄積し、すぐに公表されないような制御をしている。
【0023】
この種の通信端末装置1は、図2に示すインターネットファクシミリ装置1にも適用される。
【0024】
ここで、10は以下の各部を制御するCPU、11は受信データなどを一時格納するRAM、12は制御プログラムなどを予め記憶したROM、13は原稿から画像データを読み取るスキャナ、14はデータを記録紙に記録するプリンタ、15は電話回線に対する接続制御をするNCU、16はファクシミリ通信に必要な各種信号を変復調するモデム、17は液晶画面などの表示部17aや各種操作キーで構成された操作パネル、18はファクシミリ通信のためにデータを符号化および復号化するCODEC、19はローカルエリアネットワークと接続できるようにしたLANインターフェースを示している。
【0025】
これらのうち、CPU10は図1における電子メール処理制御手段Aを、RAM11は記憶手段Bを構成する。
【0026】
図3には、電子メール受信時に作動するプログラムの基本動作を、図4には、所定周期で記憶手段Cを常時監視するようにしたプログラムの基本動作を示している。
【0027】
通信端末装置1からの要求にしたがいメールサーバ2から一覧表を受け取ると、新着メールのチェックを行い、新着メールがある場合は電子メールを受信する(図3のステップ101〜103)。その電子メールの日時指定の有無を判別し、日時指定がある場合その指定日時を経過していなければ、受信した電子メールをいったん記憶手段Cに蓄積する(図3のステップ104〜106)。日時指定がない場合または日時指定があってもその日時を経過している場合は、メール内容を読み取り、表示や印刷、転送などの処理を行なう(図3のステップ104、105、107)。
【0028】
すなわち、この通信端末装置1では、日時指定がある電子メールを受信したときは、読み取り等の処理を禁止して、通信端末装置1のユーザに対して内容が公表されないようにしている。
【0029】
そして、その後、周期稼働するようにした常駐プログラム等により、記憶手段Cに蓄積された電子メールについて、電子メールに付加された指定日時を参照し、指定日時に達しているものがあれば、その電子メールに対する読み取り、表示、印刷、転送等の処理を許容するようにしている。
【0030】
このプログラムでは、記憶手段Cに電子メールが蓄積されているときには、指定日時をオーバーしているかどうかを判断し、オーバーしている場合は、その電子メールに対する読み取り、表示等の処理を実行する(図4のステップ201〜203)。そして、これらの処理を記憶手段Cに蓄積されている全ての電子メールについて実行する(図4のステップ204)。
【0031】
図5(a)〜(c)には、日時指定様式の3種類の例を示している。
【0032】
(a)では「TOフィールド」A、(b)では「ヘッダ(X−)」Bで日時を指定できるようにしており、(c)では、本文中にコマンドCを挿入して指定できるようにしている。
【0033】
以上のように、送受信間での簡単な取り決めにより日時指定ができるため、送信側の意図する日時までは公表が禁止され、その日時を経過すれば公表が許可される。特に複数の相手先への送信の場合には、送信先である個々の通信端末装置側で指定日時までの公表は禁止されるため、同一タイミングでの公表が実現できる。
【0034】
また、この通信端末装置1では、記憶手段Cに蓄積された電子メールに対する所定の処理を指示するコマンドメールを受け付けて、そのコマンドで指示された処理を実行する。
【0035】
具体的には、図6のフローチャートで示すように、コマンドメールを受信すると、このコマンドに対応する電子メールの蓄積の有無を判別するステップと、そのコマンドで指定された所定の処理を行なうステップとを順次実行する(図6のステップ301〜309)。
【0036】
この例においては、所定の処理として、電子メールの削除、指定日時や送信先の変更およびその他処理を示している。その他処理には、例えば、電子メール本文の差し替え処理や添付文書の差し替え処理などが含まれる。
【0037】
具体的には、例えば電子メール削除を、図5(a)に対応する「Toフィールド」で指示する場合は、
To: ”(delete=(2002/07/01)&(09:30:00−10:00:00)”<ifax2@sample>
となる。上記の場合、削除するメールを時間帯で指示するようにしているが、サブジェクトで指示してもよいし、時間帯とサブジェクトを組み合わせたものでもよい。また、図5(b)、(c)に対応する「ヘッダ(X−)」や本文で指示するようにしてもよい。
【0038】
このように、受信済みでかつ公表前の電子メールを、送信元の意図により自由に変更、削除することが可能となる。
【0039】
【発明の効果】
以上の説明からも理解できるように、請求項1に記載の通信端末装置は、電子メールに付加された指定日時を経過していなければ、その電子メールをいったん記憶手段に蓄積し、ユーザに開封されないようにし、その指定日時になったときに、読み取りを許容しているので、公表期日指定のある人事異動情報などは事前に送付しておいても開封され読まれることがなく、送信者は安心して事前送信することができる。
【0040】
また、複数の相手先に送信する場合でも、複数の受信者は同タイミングでその電子メールを参照することができる。
【0041】
請求項2では、蓄積された電子メールに対する所定の処理を指示するコマンドメールを受け付けた後、コマンドメールで指示された処理を実行するようにしているので、公表前の電子メールを、送信者の意図により変更、削除することができる。
【0042】
請求項3、4に記載の電子メール処理制御プログラムは、日時指定の判別、記憶手段への蓄積、および記憶手段の常時監視等の各種ステップを実行するようにしているので、上記と同様の効果が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の通信端末装置の要部構成の説明図である。
【図2】インターネットファクシミリ装置の要部構成を示すブロック図である。
【図3】日時指定のある電子メール受信時のプログラムの基本動作を示すフローチャートである。
【図4】所定周期で記憶手段を常時監視するようにしたプログラムの基本動作を示すフローチャートである。
【図5】(a)〜(c)は、日時指定様式の3種類の例を示す図である。
【図6】コマンドメール受信時の基本動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1・・・通信端末装置
A、10・・・電子メール処理制御手段
C、12・・・記憶手段
Claims (4)
- 電子メールを受信する毎に、所定の処理についての日時指定の有無を判別し、日時指定がある場合に、その指定日時を経過していなければ、その電子メールに対する所定の処理を禁止して、その電子メールをいったん記憶手段に蓄積し、その後は、記憶手段に蓄積した電子メールについて指定日時を参照して、その指定日時になったときに、該当する電子メールに対する所定の処理を許容する電子メール処理制御手段を備えている、通信端末装置。
- 請求項1において、
上記電子メール処理制御手段は、所定様式で送信されたコマンドメールを受け付けた後、上記記憶手段に記憶された電子メールの中から受信したコマンドメールに対応した電子メールの有無を判別し、対応する電子メールがある場合には、コマンドメールで指示された所定の処理を行なうことを特徴とする、通信端末装置。 - 通信端末装置で稼働する電子メール処理制御プログラムであって、
電子メールを受信する毎に所定の処理についての、指定日時を経過しているかどうかを判断するステップと、経過していなければ、その電子メールに対する処理を禁止して、その電子メールを上記記憶手段に蓄積するステップと、上記記憶手段に保存された電子メールの指定日時に達したかどうかを常時監視し、指定日時に達しているものがあれば、その電子メールに対する所定の処理を行なうステップとを備えている、電子メール処理制御プログラム。 - 請求項3において、
所定様式で送信されてきたコマンドメールを受信するステップと、上記記憶手段を参照して、受信したコマンドメールに対応する電子メールの有無を判別するステップと、対応する電子メールがある場合には、コマンドメールで指示された所定の処理を行なうステップとを、さらに含んでいる電子メール処理制御プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002179560A JP2004021892A (ja) | 2002-06-20 | 2002-06-20 | 通信端末装置及び電子メール処理制御プログラム |
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---|---|---|---|
JP2002179560A JP2004021892A (ja) | 2002-06-20 | 2002-06-20 | 通信端末装置及び電子メール処理制御プログラム |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009232230A (ja) * | 2008-03-24 | 2009-10-08 | Brother Ind Ltd | 画像処理装置 |
JP2009290257A (ja) * | 2008-05-27 | 2009-12-10 | Toshiba Corp | 情報処理装置 |
-
2002
- 2002-06-20 JP JP2002179560A patent/JP2004021892A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009232230A (ja) * | 2008-03-24 | 2009-10-08 | Brother Ind Ltd | 画像処理装置 |
JP2009290257A (ja) * | 2008-05-27 | 2009-12-10 | Toshiba Corp | 情報処理装置 |
US8473554B2 (en) | 2008-05-27 | 2013-06-25 | Fujitsu Mobile Communications Limited | Information processing apparatus |
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Legal Events
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040419 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060801 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20061128 |