JP2004021844A - データベース作成方法とデータベース作成装置とデータベース作成プログラム並びにデータべースと記録媒体およびコンテンツ再生方法とコンテンツ再生装置とコンテンツ再生プログラム - Google Patents

データベース作成方法とデータベース作成装置とデータベース作成プログラム並びにデータべースと記録媒体およびコンテンツ再生方法とコンテンツ再生装置とコンテンツ再生プログラム Download PDF

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田中 剛
Yuji Okumura
奥村 裕二
Tetsujiro Kondo
近藤 哲二郎
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Abstract

【課題】提示したコンテンツと観客の反応動作の関係を示すデータベースの生成および活用を行う。
【解決手段】画像表示装置70や音声出力装置75によってコンテンツの提示を行う。反応取得部10は、観客の動きや観客からの音声および観客の生体反応のうち少なくとも一つを用いて反応情報REを生成する。索引生成部30は、提示したコンテンツ部分や位置情報と反応情報REを関係付けて索引情報SDを生成する。この索引情報SDをデータベースとして情報蓄積部50に蓄積させる。操作入力部81によって所望の反応情報を選択することで、選択された反応情報と関係付けられたコンテンツの部分を結果出力部82から出力する。また、索引情報SDの反応情報REに応じて、コンテンツの再生設定を行い、画像出力信号CVoutや音声出力信号CAoutを生成する。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、データベース作成方法とデータベース作成装置とデータベース作成プログラム並びにデータべースと記録媒体およびコンテンツ再生方法とコンテンツ再生装置とコンテンツ再生プログラムに関する。詳しくは、コンテンツの提示によって生じた観客の反応動作に基づいて生成した反応情報と、この反応情報の生成で用いた反応動作が生じたときに提示されていたコンテンツとの関係付けを行って索引情報を生成してデータベース化を行う。また、この索引情報の反応情報に基づき、この反応情報と関係付けられているコンテンツ部分の再生を制御するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、映画や演劇,演芸,スポーツ等の番組など種々のコンテンツを提示する場合、画像表示装置や音声出力装置等を用いて、予め作成されている画像信号や音声信号に基づいて画像や音声の提示が行われている。
【0003】
このようなコンテンツの提示では、コンテンツの提供者は、観客がより大きな満足を得ることができるように、各種の手法や設備の活用等が行われている。
【0004】
例えば、映画館等においては、観客はあくまでも受動的に、上映される内容を視聴するのみであり、コンサート会場のように、いわゆる群集心理的な効果や演奏者との一体感等を感じることができない。このため、音量を制御したり効果音を付加して臨場感を高める等の処理が行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、観客がより大きな満足を得ることができるように種々の処理を行う場合、観客の反応動作に応じたコンテンツの提示を行わなければ、却って満足感を減少させてしまうおそれがある。例えば、コンテンツの提供者が笑いを生ずると思われるシーンに効果音を付加したとき、観客がこのシーンを見て面白くないときには、効果音が逆効果となってしまうおそれがある。
【0006】
また、観客の反応動作に応じたコンテンツの提示を行うためには、観客の反応動作とコンテンツの関連性を正しく把握しなければならない。ここで、観客がどのような反応動作を示すかを人が観察して、観察結果とコンテンツを関係付けるものとすると、観客の反応動作の観察や、観察結果とコンテンツの関係付けに多くの労力が必要となってしまう。また、人が観客の反応動作の観察する場合、観察者の違いによって反応動作の判断にばらつきを生ずることもあり、客観的に観客の反応動作を把握することは困難である。
【0007】
そこで、この発明では、コンテンツの提示に対する観客の反応動作に基づいた反応情報とコンテンツとの関連性を示すデータベースを容易に生成できるとともに、このデータベースに基づき、観客の反応動作に応じたコンテンツの提示を行うことができるデータベース作成方法とデータベース作成装置とデータベース作成プログラム、並びにデータべースと記録媒体、およびコンテンツ再生方法とコンテンツ再生装置とコンテンツ再生プログラムを提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るデータベース作成方法は、コンテンツの提示によって生じた観客の反応動作に基づいて反応情報を生成し、前記反応情報と前記コンテンツとを関係付けた索引情報を生成し、生成した前記索引情報を情報蓄積手段に記憶させるものである。
【0009】
この発明に係るデータベース作成装置は、コンテンツの提示によって生じた観客の反応動作に基づいて反応情報を生成する反応取得手段と、前記反応情報と前記コンテンツとを関係付けた索引情報を生成する索引生成手段と、前記索引情報を記憶する情報蓄積手段とを有するものである。
【0010】
この発明に係るデータベース作成プログラムは、コンピュータに、コンテンツを提示する手順と、前記コンテンツの提示によって生じた観客の反応動作に基づいて反応情報を生成する手順と、前記反応情報と前記コンテンツとを関係付けた索引情報を生成する手順と、生成された前記索引情報を情報蓄積手段に記憶させる手順とを実行させるものである。
【0011】
この発明に係るデータベースは、コンテンツの提示によって生じた観客の反応動作に基づいて生成した反応情報と前記コンテンツとを関係付けた索引情報を有するものである。
【0012】
この発明に係る記録媒体は、コンテンツの提示によって生じた観客の反応動作に基づいて生成した反応情報と前記コンテンツとを関係付けた索引情報が記録されたものである。
【0013】
この発明に係るコンテンツ再生方法は、コンテンツの提示によって生じた観客の反応動作に基づいて生成した反応情報を前記コンテンツと関係付けて生成した索引情報を有するデータベースを用い、前記索引情報の前記反応情報に基づき、該反応情報と関係付けられている前記コンテンツの部分について再生を制御するものである。
【0014】
この発明に係るコンテンツ再生装置は、コンテンツの提示によって生じた観客の反応動作に基づいて生成した反応情報を前記コンテンツと関係付けて生成した索引情報を有する情報蓄積手段と、前記索引情報の前記反応情報に基づき、該反応情報と関係付けられている前記コンテンツの部分について再生を制御する制御手段とを有するものである。
【0015】
この発明に係るコンテンツ再生プログラムは、コンテンツの提示によって生じた観客の反応動作に基づいて生成した反応情報を前記コンテンツと関係付けて生成した索引情報を有するデータベースを利用して、前記コンテンツの再生を制御するコンテンツ再生プログラムにおいて、コンピュータに、前記データベースから前記索引情報を読み出す手順と、前記読み出した索引情報の前記反応情報に基づいて、該反応情報と関係付けられている前記コンテンツの部分について再生を制御する手順とを実行させるものである。
【0016】
この発明においては、コンテンツの提示によって生じた観客の反応動作、例えば観客の動きや観客からの音声および観客の生体反応のうち少なくとも一つを用いて反応情報が生成されるとともに、この反応情報を提示したコンテンツの部分や提示したコンテンツの位置情報と関係付けて索引情報が生成される。この生成された索引情報がデータベースとして情報蓄積手段に記憶される。また、この索引情報が記録媒体に記録される。また、このようにして生成されたデータベースを用いて、索引情報から所望の反応情報の選択が行われて、選択された反応情報と関係付けられたコンテンツ部分の再生が行われる。また、索引情報の反応情報に応じて、この反応情報と関係付けられているコンテンツ部分に対する再生設定が行われる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照しながら、この発明の実施の一形態について説明する。図1は、画像や音声のコンテンツとコンテンツを提示したときの観客の反応の関係を示すデータベースの作成や作成した、作成したデータベースを用いてコンテンツの再生を行うデータベース処理システムの構成を示している。
【0018】
反応取得部10では、コンテンツの提示に対する観客の反応動作に応じた反応情報を生成する。例えば、観客を撮影することにより得られた画像信号SVに基づいて、観客の動きに関する反応情報を生成する。また、観客からの音声を取得して生成した音声信号SAに基づいて、観客からの音声に関する反応情報を生成する。さらに、個々の観客の動作を直接的に検出するセンサや個々の観客の生体反応を検出するセンサによって生成されたセンサ信号SSに基づいて、観客の反応情報を生成する。
【0019】
索引生成部30では、反応情報と提示されていたコンテンツとを関係付けた索引情報SDを生成する。さらに、システムバスやネットワーク等の伝送路40を介して索引情報SDを情報蓄積部50の索引情報領域51に記憶させる。
【0020】
情報蓄積部50は、索引情報領域51だけでなくコンテンツ情報領域52を有しており、このコンテンツ情報領域52には、コンテンツの画像信号CVおよび/または音声信号CAが記憶される。また、コンテンツ情報領域52に記憶された画像信号CVおよび/または音声信号CAが読み出されて、伝送路40を介して出力信号処理部60に供給される。
【0021】
出力信号処理部60には、画像表示装置70と音声出力装置75が接続されており、出力信号処理部60は、供給された画像信号CVに基づき画像表示装置70に応じたフォーマットの画像出力信号CVoutを生成して画像表示装置70に供給する。また、供給された音声信号CAに基づき音声出力装置75を駆動する音声出力信号CAoutを生成して音声出力装置75に供給する。
【0022】
制御部80には、操作入力部81が接続されており、この操作入力部81から、所望の反応動作を生じたコンテンツを検索するための検索条件が入力されると、制御部80では、情報蓄積部50の索引情報領域51に記憶されている索引情報SDを用いて、観客が所望の反応動作を示したコンテンツやコンテンツの再生位置を検索して、検索結果を結果出力部82から出力する。例えば、検索されたコンテンツの画像や音声の出力あるいは画像の表示を行う。また、検索されたコンテンツの再生位置を出力あるいは表示する。
【0023】
次に、各部の構成および動作を詳細に説明する。図2は、反応取得部10の配置を説明するための図である。画像表示装置70は観客の正面に設けられて、種々のコンテンツの画像を表示する。また、画像表示装置が例えばビデオ投影機(プロジェクタ)であるときには、観客の正面にスクリーンを設けて、プロジェクタからスクリーンに対してコンテンツの画像を投影する。音声出力装置75は観客の例えば左右前方側に設けられて、種々のコンテンツの音声出力を行う。
【0024】
反応取得部10を構成する撮像部11は、観客90の前方に設けられて、観客90側を撮影して画像信号SVを生成する。音声取得部12は、観客90側からの音声に基づいた音声信号SAを生成する。観客90が座る各座席91には、それぞれ荷重センサ21が配備されており、観客90が座席91に座っている状態であるか否かによって信号レベルが変化するセンサ信号SSaが座席毎に生成される。また座席91の前方下部であって観客90が座席91に座った状態や座席91から立ち上がった状態において、観客90の足が乗せられていることとなる位置に踏力センサ22が設けられる。この踏力センサ22では、観客90の足による荷重状態に応じた信号レベルのセンサ信号SSbが座席毎に生成される。
【0025】
観客90には、生体反応を検出する生体反応検出センサ23が観客毎に装着されてセンサ信号SScの生成が行われる。例えばバイタルセンサが装着されて、血圧や脈拍等を示すセンサ信号SScが観客毎に生成される。なお、図示せずも、脳波や血液や呼吸等の変化を検出するセンサを観客90に装着してセンサ信号SScを生成するものとしても良い。
【0026】
図3は、反応取得部10の構成を示している。撮像部11では上述したように画像信号SVを生成して画像処理部13に供給する。画像処理部13は、観客の動きを容易に判別可能とするため、画像信号SVからの画像抽出やレベル補正を行い、画像信号SVから画像信号SVaを生成して動き反応情報抽出部14に供給する。
【0027】
例えば、個々の観客の動きを検出しやすくするため、動きの大きい部分の画像を抽出する。例えば観客の衣服の部分よりも手や顔の部分の動きが大きいことから、手や顔の色部分を抽出する。また、撮像部11で撮像された観客90側の画像において、画像表示装置70に表示された画像に基づく照り返しの影響が大きい場合、画像表示装置70に供給された画像出力信号CVoutを画像処理部13に供給して、画像表示装置70での表示画像の輝度レベル変化に相当する成分を画像信号SVから削除するレベル補正を行う。このようにレベル補正や画像抽出処理を行って画像信号SVaを生成する。
【0028】
動き反応情報抽出部14では、画像信号SVaに基づき観客90の動きに関する反応情報を抽出する。図4は、反応情報として例えば動き量や動きの周期性を抽出する場合での動き反応情報抽出部14の構成を示している。動きベクトル計算部141では、画像信号SVaに基づき、抽出した色部分の動きベクトルを計算する。この動きベクトルの計算では、抽出された色部分をブロックに分割して、ブロック毎に動きベクトルを計算する。例えば、各観客の顔の部分や手の部分をそれぞれブロックとして、各ブロックについて次フレーム(または前フレーム)の画像とでブロックマッチングを行い、最もブロックの画像が一致したときの移動方向と移動量を動きベクトルMVとする。このようにして、式(1)に示す2次元動きベクトルMViを検出する。
【0029】
【数1】
Figure 2004021844
【0030】
なお、式(1)において、「i」はブロック番号を示しており、ブロック数が例えば「m+1」であるときには「i=0〜m」となる。また「u」は水平方向の移動量、「v」は垂直方向の移動量とする。さらに、動きベクトルの計算はブロックマッチング法に限られるものではなく、例えば代表点マッチング法や勾配法等の他の方法を用いるものとしても良い。
【0031】
平均動き量計算部142は、式(2)に基づき、フレーム内の各ブロックの動きベクトル用いて、動きベクトルの大きさの平均を計算して平均動き量Wjとする。この算出した平均動き量Wjを反応情報REaとする。
【0032】
【数2】
Figure 2004021844
【0033】
自己相関計算部143では、平均動き量計算部142で求めた平均動き量Wjを用いて、フレーム毎の自己相関係数RVを式(3)に基づいて計算する。
【0034】
【数3】
Figure 2004021844
【0035】
図5は、式(3)で示されている自己相関係数の算出動作を説明するためのものであり、説明を簡単とするため平均動き量Wjが図5Aに示すように正弦波である場合を示している。ここで、「k=1」のときには、図5Bに示す最初の「0」フレームから(n−2)フレームまでの平均動き量Wjと、図5Cに示す「1」フレームから(n−1)フレームまでの平均動き量Wj+kを用いて自己相関係数RVを算出する。同様に、「k=a」のときには、図5Dに示す最初の「0」フレームから(n−1−a)フレームまでの平均動き量Wjと、図5Eに示す「a」フレームから(n−1)フレームまでの平均動き量Wj+kを用いて自己相関係数RVを算出する。このように、自己相関係数RVの算出に用いる平均動き量を順次変更することで、図5Fに示すように、「k=1」から「k=a」フレームまでの自己相関係数RVの推移を求めることができる。
【0036】
最大位置抽出部144は、算出された自己相関係数RVから、自己相関係数RVが最大値となるフレーム位置である自己相関最大位置MPを検出する。分散計算部145は、自己相関最大位置MPの分散を算出する。この分散Vpを算出する場合、検出する動きの周期性に応じて分散の算出に用いるフレーム範囲を決定する。すなわち、周期性を検出するためには、少なくとも検出する周期以上の窓幅(フレーム範囲)の信号を用いなければ周期性を検出できない。また、窓幅を大きくすると、検出結果の精度を向上できるとともに、周期変動が生じても正しい検出結果を得ることができる。しかし、窓幅が大きくなることにより、短時間の挙動の変化に対する応答が鈍くなるとともに処理時間も長くなってしまう。このため、窓幅は検出する周期の数倍程度に設定する。例えば観客の動きとして手拍子を検出可能とするときには、手拍子の周期を0.5秒程度と考えて2秒程度を分散の算出に用いる窓幅とする。
【0037】
このように設定された窓幅、例えばpフレームに対して±(q/2)フレームを窓幅、この窓幅での自己相関最大位置の平均値をMPav、jフレーム目での自己相関最大位置をMPjとすると、式(4)に基づいて分散Vpを算出できる。
【0038】
【数4】
Figure 2004021844
【0039】
このように、平均動き量の自己相関最大位置MPの分散Vpを算出して、この分散Vpを反応情報REbとする。この反応情報REbの値が大きければ周期の変動が大きく、反応情報REbの値が小さければ周期の変動が小さい。なお、反応情報REbは、信号の周期の変動具合を示すものであれば良く、例えば自己相関最大位置MPの標準偏差等を用いることもできる。
【0040】
音声取得部12では、上述したように音声信号SAを生成して音声処理部15に供給する。音声処理部15は、音声信号SAから検出上の外乱成分を取り除き、実際に観客が発生させている音声成分を抽出する。すなわち、音声取得部12で生成された音声信号SAは、コンテンツの提示環境による音響特性上の影響や、空調設備などで生じたノイズ成分の影響を受ける。しかし、これらの影響は予め既知なものであり、これらの影響を音声処理部15で削除することで、より正しい反応情報の生成が可能となる。また、音声取得部12で得られた音声信号SAにおいて、音声出力装置75から出力される音声成分の影響が大きい場合、音声出力装置75に供給された音声出力信号CAoutを音声処理部15に供給して、この音声出力信号CAoutに基づき、音声出力装置75から出力される音声成分の影響を削除する。このようにして外乱成分が除去された信号は音声信号SAaとして音声反応情報抽出部16に供給する。なお、音声処理部15では、フィルタ等を用いて音声の反応情報の生成に必要な成分のみを抽出して音声信号SAaを生成するものとしても良い。
【0041】
音声反応情報抽出部16では、音声信号SAaに基づき観客90の音声に関する反応情報を検出する。図6は、反応情報として例えば音量や音声の周期性を抽出する場合での音声反応情報抽出部16の構成を示している。音量検出部161では、音声信号SAaに基づき、予め設定した区間単位、例えばフレーム単位毎に音声レベルの分散を算出する。なお分散の算出は、上述の式(4)と同様にして算出できる。この算出した分散を反応情報REcとする。
【0042】
自己相関計算部162では、音声信号SAaの例えば所定区間分を用いて、この音声信号SAaの信号レベルajから式(5)に基づき自己相関係数RAを算出する。なお、所定区間は、上述の自己相関係数RVの算出と同様に、検出する音声の周期よりも長く設定する。
【0043】
【数5】
Figure 2004021844
【0044】
最大位置抽出部163は、算出された自己相関係数RAから、自己相関係数RAが最大となる位置である自己相関最大位置MQを、検出する音の周期性に応じて設定された時間範囲毎に検出する。分散計算部164は、自己相関最大位置MQの分散を算出する。ここで自己相関最大位置の分散の算出は、上述の式(4)と同様な演算処理を行うことで算出できる。この算出した分散を反応情報REdとする。
【0045】
このように、音声の自己相関最大位置MQの分散を反応情報REdとする。この反応情報REdの値が大きければ周期の変動が大きく、反応情報REdの値が小さければ周期の変動が小さい。なお、反応情報REdは、音声信号の周期の変動具合を示すものであれば良く、例えば自己相関最大位置の標準偏差等を用いることもできる。
【0046】
なお、動きや音声の周期性を示す反応情報REc,REdは、自己相関最大位置の分散に限られるものではなく、例えば動き量や音声信号の信号レベルをフーリエ変換して、検出する周期の信号成分の割合等を反応情報REc,REdとすることもできる。
【0047】
荷重センサ21は、観客90が座る座席91に設けられており、この各座席91に設けられた荷重センサ21−1〜21−pnで生成されたセンサ信号SSa−1〜SSa−pnは、荷重反応情報抽出部24に供給される。なお、図3では観客の数を「pn」として示している。
【0048】
荷重反応情報抽出部24は、各荷重センサ21から供給されたセンサ信号SSa−1〜SSa−pnと所定の基準値Feを比較して、観客90が座席91に着席しているか否かを個々に判別する。この基準値Feは、体重の軽い子供が座った状態なども考慮し、一方観客の荷物がおかれた場合などは除外できるように、数Kg〜10数Kg程度の荷重に相当する値として、観客90が座席91に着席しているか否かを検出できるようにすればよい。このように、観客90が座席91に座っているか否かを個々に判別して反応情報REeとする。また、反応情報REeとして、例えば座席91に座っている人と立ち上がっている人の割合を用いることもできる。
【0049】
踏力センサ22は、観客90が座る各座席91の足下に設けられており、この踏力センサ22−1〜22−pnで生成されたセンサ信号SSb−1〜SSb−pnは、踏力反応情報抽出部25に供給される。また、踏力センサ22は、右足用のセンサと左足用のセンサで構成して、センサ信号SSbは右足用と左足用のセンサからの信号で構成することもできる。
【0050】
踏力反応情報抽出部25は、センサ信号SSb−1〜SSb−pnに基づき荷重の変化の周期性等を判別する。例えば上述の音声信号SAaを用いる場合と同様にセンサ信号SSbを処理することで、個々の観客90における荷重の周期性を判別して反応情報REfを生成する。また、右足用と左足用のセンサが設けられているときには、右足用センサからの信号と左足用センサからの信号との加算値や減算値を用いて荷重の周期性を判別してもよい。このように2つの信号を用いることで、観客90が身体を左右に揺らしたり、ジャンプしたり、あるいは片足のみに荷重をかけた場合等、種々の反応を判別することが可能となる。さらに、反応情報REfとして、各観客90の踏力センサ22−1〜22−pnからのセンサ信号SSb−1〜SSb−pnの統計処理結果、例えば平均値や標準偏差等を用いるものとしても良い。
【0051】
生体反応検出センサ23は、観客90のそれぞれに装着されており、各生体反応検出センサ23−1〜23−pnで生成されたセンサ信号SSc−1〜SSc−pnは、生体反応情報抽出部26に供給される。
【0052】
生体反応情報抽出部26では、各センサ信号SSc−1〜SSc−pnに基づき、個々の観客90で生じた生体反応を示す情報を生成する。例えば、センサ信号SScが血圧を示している場合、生体反応情報抽出部26では、個々の観客90で生じた血圧変動量を算出して、この血圧変動量の統計量を反応情報REgとする。例えば平均値や標準偏差等を算出して反応情報REgとする。また、センサ信号SScが脈拍を示している場合、脈拍変化量の統計量、例えば脈拍変化量の平均値や標準偏差等を算出して反応情報REgとする。
【0053】
このようにして反応取得部10で生成した反応情報REa,REb,REc,REd,REe,REf,REgは、索引生成部30に供給する。
【0054】
索引生成部30では、反応情報や反応情報を得たときに提示されていたコンテンツに基づいて索引情報SDを生成する。例えば、図7Aに示す画像信号CVと図7Bに示す音声信号CAがコンテンツの信号として情報蓄積部50に蓄積されており、このコンテンツの信号に対して提示位置を管理できるように位置情報として図7Cに示すタイムコードTCが付加されている場合、タイムコード「TC−t1」の画像信号CVや音声信号CAに基づきコンテンツの提示を行ったときに図7Dに示す反応情報REとして「REa−t1,REb−t1,REc−t1,REd−t1,REe−t1,REf−t1,REgf−t1」が得られたときには、このタイムコード「TC−t1」と反応情報「REa−t1,REb−t1,REc−t1,REd−t1,REe−t1,REf−t1,REgf−t1」を関係付けて索引情報SDとして情報蓄積部50の索引情報領域51に記憶させる。タイムコード「TC−t2」の画像信号CVや音声信号CAに基づきコンテンツの提示を行ったときに反応情報「REa−t2,REb−t2,REc−t2,REd−t2,REe−t2,REf−t2,REgf−t2」が得られたときには、このタイムコード「TC−t2」と反応情報「REa−t2,REb−t2,REc−t2,REd−t2,REe−t2,REf−t2,REgf−t2」を関係付けて索引情報SDとして索引情報領域51に記憶させる。以下同様に、タイムコードTCと反応情報REを関係付けて索引情報SDとして索引情報領域51に記憶させることで、索引情報領域51にコンテンツと観客の反応動作の関係を示すデータベースを蓄積させることができる。
【0055】
このようにタイムコードTCと反応情報REを関係付けて索引情報SDとしてデータベース化すれば、観客の所望の反応動作に応じた反応情報REを選択することで、この選択された反応情報REに関係付けられているタイムコードTCを利用して、観客が所望の反応動作を生じたときに提示されていたコンテンツを容易に確認することが可能となる。
【0056】
また、索引情報SDには、コンテンツ固有の識別情報を有するものとすることで、コンテンツが複数であるときにも、コンテンツ毎に正しく索引情報SDをデータベース化できる。
【0057】
さらに、索引情報SDは、反応情報REと関係付けてコンテンツの信号を用いるものとしても良い。この場合、コンテンツの提示位置を管理できる位置情報が設けられていなくとも、反応情報REとコンテンツの例えば画像出力信号CVoutや音声出力信号CAoutを関係付けて索引情報SDとして索引情報領域51に記憶させることで、観客が所望の反応動作を生じたときに提示されていたコンテンツを容易に確認することが可能となる。さらに、コンテンツの信号が情報蓄積部50のコンテンツ情報領域52に記憶されていなくとも、観客が所望の反応動作を生じたときに提示されていたコンテンツを確認できる。
【0058】
制御部80には、操作入力部81が接続されており、この操作入力部81から、検索設定情報PSが入力されると、制御部80では、入力された検索設定情報PSに応じて、反応情報REに対する検索条件RQを設定する。あるいは入力された検索設定情報PSをそのまま反応情報REに対する検索条件RQに設定する。次に、情報蓄積部50の索引情報領域51に記憶されている索引情報SDを順次読み出して、反応情報REが検索条件RQを満たす索引情報SDを検出するとともに、検出結果を示す出力信号DSを生成して結果出力部82に供給する。
【0059】
結果出力部82は、出力信号DSに基づき、入力された検索設定情報PSに該当するコンテンツの位置情報を表示あるいは印刷して出力する。また、索引情報SDにコンテンツの信号が含まれているときには、検索設定情報PSに該当するコンテンツの部分を結果出力部82で提示するものとしても良い。
【0060】
このように、コンテンツと観客の反応情報を関係付けて索引情報SDとして情報蓄積部50に記憶させるとともに、所望の反応動作に応じた検索条件RQを設定して索引情報SDの検索を行うことで、簡単かつ容易に所望の反応動作を生ずるコンテンツ部分を判別できる。
【0061】
例えば、拍手や笑い声等が生ずるようなシーンでは、動き量を示す反応情報REaや音量を示す反応情報REcが大きくなる。一方、動きの周期性を示す反応情報REbや音声の周期性を示す反応情報REdは大きくならない。このため、拍手や笑い声等が生ずるようなシーンを選択する検索設定情報PSが操作入力部81から入力されたとき、反応情報REa,REb,REc,REdに対してそれぞれ基準値を設定して、検索条件PQは、反応情報REa,REcは基準値よりも大きく、反応情報REb,REdは基準値以下として設定する。この検索条件PQに基づいて索引情報SDを検出することにより、拍手や笑い声等が生ずるようなシーンの位置や内容を簡単に確認できる。
【0062】
また、恐怖シーン等では、血圧や脈拍の変動量を示す反応情報REgが大きくなる。このため、血圧や脈拍の変動量が所定量を超える部分を検索する情報が検索設定情報PSとして操作入力部81から入力されたとき、この所定量を超える部分を検索する情報を検索条件PQとして用いる。この場合、反応情報REgが所定量を超える索引情報SDが検出されて、恐怖シーン等を簡単に確認できる。
【0063】
さらに、検索設定情報PSに応じて、反応情報REに対する検索条件RQを設定するだけでなく、コンテンツの位置情報であるタイムコードを検索設定情報PSとして入力して、このタイムコードに関係付けられている反応情報REを出力するものとしても良い。この場合、コンテンツの制作者は、コンテンツの位置を指定することで、観客が所望の反応動作を示したか否かを容易に確認することが可能となり、観客がより大きな満足を得ることができるようにコンテンツを制作することができる。
【0064】
なお、索引情報SDには、反応情報REに基づいて判定した観客の反応動作を示す情報を含めることもできる。例えば、動き量を示す反応情報REaや音量を示す反応情報REcが基準値よりも大きく、動の周期性を示す反応情報REbや音声の周期性を示す反応情報REdが基準値以下であるときには、観客の反応動作を「拍手」と判定する。また、反応情報REa,REb,REc,REdが基準値よりも大きいときには、観客の反応動作を「手拍子」と判定する。反応情報REa,REb,REc,REdが基準値よりも大きいとともに、反応情報REeが基準値以下で反応情報REfが基準値よりも大きいときには、アンコールの要求のように「観客が立ち上がって手拍子をしている状態」と判定する。さらに、反応情報REa,REb,REc,REdが基準値以下であり、反応情報REgが基準値よりも大きいときには、「恐怖を感じている状態」と判定する。このようにして判定された結果を索引情報SDに含めることにより、観客の反応動作を検索キーとして用いることもできる。
【0065】
制御部80では、情報蓄積部50の索引情報領域51に索引情報SDが記憶されているときに、この索引情報SDを利用してコンテンツの提示を行う。また、索引情報SDが記憶されていないときには、最初のコンテンツ提示で索引情報SDを生成して情報蓄積部50に蓄積させるとともに、この蓄積した索引情報SDを二度目のコンテンツ提示の際に利用する。このコンテンツの提示では、索引情報SDに基づきコンテンツの再生設定を行う。例えばコンテンツの再生位置と関係付けられている反応情報REに基づいて、コンテンツの音声出力レベルを可変したり効果音を付加して音声出力信号CAoutを出力する。また、反応情報REに基づきコンテンツの提示環境、すなわち室内の明るさや温度等を制御するものとしても良い。このように、索引情報SDを利用することで、観客がより大きな満足を得ることができるようにコンテンツの提示を制御できる。
【0066】
さらに、同じコンテンツを異なる提示環境で提示して提示環境毎に得られた索引情報SDをそれぞれデータベース化して情報蓄積部50に記憶させても良い。この場合、同じコンテンツ位置での反応情報REの違いから、観客の違い等を判別できる。例えば、コンテンツとして音楽番組の提示を行ったとき、提示された曲に対して興味があるときには反応動作が大きく、興味がないときには反応動作が小さい。このため、提示された音楽番組の内容と反応情報REから観客がどのような客層であるかを判別できる。また、コンテンツが例えば映画であるときには、映画館毎の客層の違いを判別できることから、この客層の違いに応じてコンテンツの提示を制御することで、更に大きな満足を得ることが可能となる。例えば刺激を欲するような客層が多い映画館では、音響効果等をより高めてコンテンツの提示を行い、刺激が不必要な客層が多い映画館では、音響効果を低めてコンテンツの提示を行う。
【0067】
また、データベースとされている索引情報SDを例えばネットワーク等の伝送路を介して伝送可能とすることにより、索引情報SDの生成場所から離れていても、コンテンツに対する観客の反応を容易かつ簡単に把握できる。例えば、コンテンツの提示場所で索引情報SDを生成しても、コンテンツの制作者は離れた位置で、コンテンツに対する観客の反応を容易かつ簡単に把握できる。また、データベースとされている索引情報SDを記録媒体に記録しておくものとすれば、通信設備等を有していない場所でも、この記録媒体を可搬することで、コンテンツに対する観客の反応を容易かつ簡単に把握できる。
【0068】
ところで、データベースの作成やデータべースを利用したコンテンツの再生は上述のようなハードウェアで可能になるものではなく、ソフトウェアによっても実現することができる。この場合の構成を図8に示す。
【0069】
コンピュータは、図8に示すようにCPU(Central Processing Unit)101を内蔵しており、このCPU101にはバス120を介してROM(Read Only Memory)102,RAM(Random Access Memory)103,ハード・ディスク・ドライブ104,入出力インタフェース105が接続されている。さらに、入出力インタフェース105には操作入力部111や記録媒体ドライブ112,通信部113,信号入力部114,信号出力部115,表示部116が接続されている。
【0070】
外部装置から命令が入力されたり、キーボードやマウス等の操作手段あるいはマイク等の音声入力手段等を用いて構成された操作入力部111から命令が入力されたりすると、この命令が入出力インタフェース105を介してCPU101に供給される。
【0071】
CPU101は、ROM102やRAM103あるいはハード・ディスク・ドライブ104に記憶されているプログラムを実行して、供給された命令に応じた処理を行う。さらに、ROM102やRAM103あるいはハード・ディスク・ドライブ104には、上述のデータベースの作成やデータべースを利用したコンテンツの再生をコンピュータで実行させるためのプログラムを予め記憶させる。なお、これらのプログラムを記録媒体ドライブ112によって、記録媒体に記録したり記録媒体から読み出すものとしても良い。さらに、通信部113によって、これらのプログラムを有線あるいは無線の伝送路を介して送信あるいは受信するものとしてもよい。
【0072】
コンテンツの画像信号や音声信号がハード・ディスク・ドライブ104に記憶されているときには、ハード・ディスク・ドライブ104からコンテンツの画像信号や音声信号を読み出して信号出力部115から画像出力信号CVoutと音声出力信号CAoutを出力する。また、コンテンツの信号が記録媒体に記録されているときには、記録媒体ドライブ112によって記録媒体からコンテンツの信号を読み出して、信号出力部115から画像出力信号CVoutと音声出力信号CAoutを出力する。また、外部機器でコンテンツの画像信号や音声信号の出力が行われるときには、通信部113や信号出力部115から外部機器の動作を制御する制御信号CTaを出力するとともに、再生されるコンテンツはどのようなものであるかを示す識別情報を信号入力部114に供給させる。
【0073】
コンテンツの提示が行われると、観客を撮影した画像信号SVや観客からの音声を示す音声信号SAおよびセンサ信号SSが信号入力部114に供給される。また、外部機器でコンテンツの画像信号や音声信号の出力が行われたときには、画像出力信号CVoutや音声出力信号CAoutが信号入力部114に供給される。この供給された画像信号SVや音声信号SAおよびセンサ信号SSに基づいて反応情報REを生成して、コンテンツの位置情報やコンテンツの画像出力信号CVout,音声出力信号CAoutと関係付けて索引情報SDを生成してハード・ディスク・ドライブ104に蓄積する。あるいは、通信部113を介して外部に伝送するものとしたり、記録媒体ドライブ112によって記録媒体に記録させる。
【0074】
操作入力部111から検索設定情報PSが入力されたときには、この検索設定情報PSに基づき検索を行い、検索結果を信号出力部115から出力する。あるいは表示部116に表示する。また、操作入力部111でコンテンツの再生操作が行われたときには、ハード・ディスク・ドライブ104や記録媒体に記憶されているコンテンツの信号に対して反応情報に応じた処理を行い、信号出力部115から出力する。また、外部機器でコンテンツの画像信号や音声信号の出力が行われるときには、コンテンツの再生を制御する制御信号CTbを通信部113や信号出力部115から出力する。
【0075】
図9は、データベース作成プログラムを示すフローチャートを示している。ステップST1では、再生するコンテンツのコンテンツ識別情報を入手する。例えば、ハード・ディスク・ドライブ104や記録媒体から読み出すものとしたり、ハード・ディスク・ドライブ104や記録媒体に記録されていないときには、信号入力部114を介して入力させてステップST2に進む。
【0076】
ステップST2では、識別情報で示されたコンテンツの再生を行うか否かを判別する。ここで、コンテンツの再生を行う場合、あるいはコンテンツの再生を継続するときにはステップST3に進む。
【0077】
ステップST3では、コンテンツの提示を行いステップST4に進む。ステップST4では、信号入力部114に供給された画像信号SVや音声信号SAおよびセンサ信号SSに基づいて反応情報REを生成してステップST5に進む。ステップST5では、反応情報REとコンテンツの位置やコンテンツの信号を関係付けて索引情報SDを生成してステップST6に進む。ステップST6では、ステップST5で生成した索引情報SDをハード・ディスク・ドライブ104や外部の情報蓄積装置に蓄積させてステップST2に戻る。その後、ステップST2において、再生を行わない場合や再生を終了する場合、あるいは再生が完了した時にはデータベース作成を終了する。
【0078】
図10は、作成されたデータベースを利用して、所望の反応動作が生じたコンテンツの位置を検索する場合の位置検索処理を示すフローチャートである。
【0079】
操作入力部111から検索設定情報PSが入力されると、ステップST11では、ハード・ディスク・ドライブ104に未検索の索引情報SDが残っているか否かを判別する。ここで、索引情報SDが残っているときにはステップST12に進む。
【0080】
ステップST12では、索引情報SDを読み出してステップST13に進み、検索設定情報PSに基づいて設定した検索条件PQと索引情報SDの反応情報REが適合するか否かを判別する。ここで、反応情報REが適合するときにはステップST14に進む。また、適合しないときにはステップST11に戻る。
【0081】
ステップST14では、検索結果の出力あるいは表示を行う。すなわち、反応情報REに関係付けられているコンテンツの位置情報やコンテンツの情報を通信部113や信号出力部115から出力する。あるいは、表示部116に表示する。
【0082】
ステップST12で未検索の索引情報SDが残っていないと判別されたときには検索処理を終了する。なお、コンテンツの再生位置を入力して、反応情報REを表示あるいは出力しても良い。
【0083】
図11は、コンテンツの再生動作を示すフローチャートである。操作入力部111でコンテンツの再生操作が行われると、ステップST21では、再生するコンテンツの索引情報SDが蓄積されているか否かを判別する。例えば、再生するコンテンツと識別情報が等しい索引情報SDが蓄積されているか否かを判別する。ここで、索引情報SDがハード・ディスク・ドライブ等に蓄積されているときにはステップST22に進む。また蓄積されていないときにはステップST25に進む。
【0084】
ステップST22では、コンテンツの信号を読み出してステップST23に進む。ステップST23では、読み出したコンテンツの信号に関係する索引情報SDを読み出してステップST24に進む。
【0085】
ステップST24では、読み出した索引情報SDの反応情報REに基づき、コンテンツの信号に対して、音量調整や効果音の付加など、観客の満足度を高めるための信号処理を行ってステップST26に進む。
【0086】
ステップST21からステップST25に進むと、ステップST25では、ステップST22と同様にコンテンツの信号を読み出してステップST26に進む。
【0087】
ステップST26では、ステップST24で処理されたコンテンツの信号あるいはステップST25で読み出されたコンテンツの信号を信号出力部115から出力してステップST27に進む。
【0088】
ステップST27では、コンテンツの再生を終了するか否かを判別する。操作入力部111でコンテンツの再生を終了する操作が行われていないとき、あるいはコンテンツの終わりまで再生が行われていないときにはステップST21に戻る。また、コンテンツの再生を終了する操作が行われたとき、あるいはコンテンツの終わりまで再生が完了したときには、再生動作を終了する。
【0089】
このように、上述の実施の形態によれば、コンテンツの提示に対する観客の反応動作に基づいた反応情報とコンテンツとの関連性を示すデータベースを容易に生成できるとともに、このデータベースに基づき、観客の反応動作に応じたコンテンツの提示や、観客の反応動作に対応するコンテンツ部分の確認等も容易に行うことができる。
【0090】
なお、上述の実施の形態で示した観客の反応動作は例示的なものであって限定的なものではない。また、反応情報も観客の反応動作を示すものであれば、上述のものに限られるものでないことは勿論である。
【0091】
【発明の効果】
この発明によれば、コンテンツの提示によって生じた観客の反応動作に基づいて反応情報が生成されて、反応情報とコンテンツとを関係付けた索引情報が生成されて、この索引情報が情報蓄積手段に記憶させる。このように索引情報を生成して情報蓄積手段に記憶させることで、索引情報に基づきコンテンツに対する観客の反応を容易かつ簡単に把握できる。
【0092】
また、コンテンツの提示によって生じた観客の反応動作に基づいて生成した反応情報とコンテンツとを関係付けた索引情報を有するデータベースが生成されるので、このデータベースを例えば伝送することにより、索引情報の生成場所から離れていても、コンテンツに対する観客の反応を容易かつ簡単に把握できる。
【0093】
また、記録媒体に、コンテンツの提示によって生じた観客の反応動作に基づいて生成した反応情報とコンテンツとを関係付けた索引情報が記録されるので、データベースの伝送を行うことができないような場所でも、コンテンツに対する観客の反応を容易かつ簡単に把握できる。
【0094】
さらに、コンテンツの提示によって生じた観客の反応動作に基づいて生成した反応情報をコンテンツと関係付けて生成した索引情報を有するデータベースを用いて、索引情報の反応情報に基づき、この反応情報と関係付けられているコンテンツ部分の再生が制御される。このため、観客の種々の反応動作がどのようなコンテンツ部分で生じたかを容易に把握できる。また、観客がより大きな満足を得ることができるように観客の反応動作に応じたコンテンツの提示を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】データベース処理システムの構成を示す図である。
【図2】反応取得部の配置を示す図である。
【図3】反応取得部の構成を示す図である。
【図4】動き反応情報抽出部の構成を示す図である。
【図5】自己相関係数の算出動作を説明するための図である。
【図6】音声反応情報抽出部の構成を示す図である。
【図7】検索情報の生成を説明するための図である。
【図8】コンピュータを用いた構成を示す図である。
【図9】データベース作成処理を示すフローチャートである。
【図10】位置検索処理を示すフローチャートである。
【図11】コンテンツの再生処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10・・・反応取得部、11・・・撮像部、12・・・音声取得部、13・・・画像処理部、14・・・動き反応情報抽出部、15・・・音声処理部、16・・・音声反応情報抽出部、21・・・荷重センサ、22・・・踏力センサ、23・・・生体反応検出センサ、24・・・荷重反応情報抽出部、25・・・踏力反応情報抽出部、26・・・生体反応情報抽出部、30・・・索引生成部、40・・・伝送路、50・・・情報蓄積部、51・・・索引情報領域、52・・・コンテンツ情報領域、60・・・出力信号処理部、70・・・画像表示装置、75・・・音声出力装置、80・・・制御部、81・・・操作入力部、82・・・結果出力部、90・・・観客、91・・・座席、101・・・CPU(Central Processing Unit)、102・・・ROM、103・・・RAM、104・・・ハード・ディスク・ドライブ、105・・・入出力インタフェース、111・・・操作入力部、112・・・記録媒体ドライブ、113・・・通信部、114・・・信号入力部、115・・・信号出力部、116・・・表示部、141・・・動きベクトル計算部、142・・・動き量計算部、143,162・・・自己相関計算部、144,163・・・最大位置抽出部、145,164・・・分散計算部、161・・・音量検出部

Claims (18)

  1. コンテンツの提示によって生じた観客の反応動作に基づいて反応情報を生成し、
    前記反応情報と前記コンテンツとを関係付けた索引情報を生成し、
    生成した前記索引情報を情報蓄積手段に記憶させる
    ことを特徴とするデータベース作成方法。
  2. 前記観客の動きや前記観客からの音声および前記観客の生体反応のうち少なくとも一つを反応動作として用い、該反応動作に基づいて前記反応情報を生成する
    ことを特徴とする請求項1記載のデータベース作成方法。
  3. 前記索引情報は、前記反応情報と、該反応情報の生成で用いた反応動作が生じたときに提示されていた前記コンテンツの部分を有する
    ことを特徴とする請求項1記載のデータベース作成方法。
  4. 前記索引情報は、前記反応情報と、該反応情報の生成で用いた反応動作が生じたときに提示されていた前記コンテンツの位置情報を有する
    ことを特徴とする請求項1記載のデータベース作成方法。
  5. コンテンツの提示によって生じた観客の反応動作に基づいて反応情報を生成する反応取得手段と、
    前記反応情報と前記コンテンツとを関係付けた索引情報を生成する索引生成手段と、
    前記索引情報を記憶する情報蓄積手段とを有する
    ことを特徴とするデータベース作成装置。
  6. 前記反応取得手段では、前記観客の動きや前記観客からの音声および前記観客の生体反応のうち少なくとも一つを反応動作として用いる
    ことを特徴とする請求項5記載のデータベース作成装置。
  7. 前記索引生成手段は、前記反応情報と、該反応情報の生成で用いた反応動作が生じたときに提示されていた前記コンテンツの部分を有する該反応情報を得たときの前記コンテンツを用いて前記索引情報を生成する
    ことを特徴とする請求項5記載のデータベース作成装置。
  8. 前記索引生成手段は、前記反応情報と、該反応情報の生成で用いた反応動作が生じたときに提示されていた前記コンテンツの位置情報を有する
    ことを特徴とする請求項5記載のデータベース作成装置。
  9. コンピュータに、
    コンテンツを提示する手順と、
    前記コンテンツの提示によって生じた観客の反応動作に基づいて反応情報を生成する手順と、
    前記反応情報と前記コンテンツとを関係付けた索引情報を生成する手順と、
    生成された前記索引情報を情報蓄積手段に記憶させる手順とを実行させる
    ことを特徴とするデータベース作成プログラム。
  10. コンテンツの提示によって生じた観客の反応動作に基づいて生成した反応情報と前記コンテンツとを関係付けた索引情報を有する
    ことを特徴とするデータベース。
  11. コンテンツの提示によって生じた観客の反応動作に基づいて生成した反応情報と前記コンテンツとを関係付けた索引情報が記録された
    ことを特徴とする記録媒体。
  12. コンテンツの提示によって生じた観客の反応動作に基づいて生成した反応情報を前記コンテンツと関係付けて生成した索引情報を有するデータベースを用い、
    前記索引情報の前記反応情報に基づき、該反応情報と関係付けられている前記コンテンツの部分について再生を制御する
    ことを特徴とするコンテンツ再生方法。
  13. 所望の前記反応情報の選択を行い、選択された前記反応情報と関係付けられた前記コンテンツの部分を再生する
    ことを特徴とする請求項12記載のコンテンツ再生方法。
  14. 前記索引情報の前記反応情報に応じて、該反応情報と関係付けられている前記コンテンツの部分について再生設定を行う
    ことを特徴とする請求項12記載のコンテンツ再生方法。
  15. コンテンツの提示によって生じた観客の反応動作に基づいて生成した反応情報を前記コンテンツと関係付けて生成した索引情報を有する情報蓄積手段と、
    前記索引情報の前記反応情報に基づき、該反応情報と関係付けられている前記コンテンツの部分について再生を制御する制御手段とを有する
    ことを特徴とするコンテンツ再生装置。
  16. 前記制御手段では、所望の前記反応情報の選択を行い、選択された前記反応情報と関係付けられた前記コンテンツの部分を再生する
    ことを特徴とする請求項15記載のコンテンツ再生装置。
  17. 前記制御手段では、前記索引情報の前記反応情報に応じて、該反応情報と関係付けられている前記コンテンツの部分について再生設定を行う
    ことを特徴とする請求項15記載のコンテンツ再生装置。
  18. コンテンツの提示によって生じた観客の反応動作に基づいて生成した反応情報を前記コンテンツと関係付けて生成した索引情報を有するデータベースを利用して、前記コンテンツの再生を制御するコンテンツ再生プログラムにおいて、
    コンピュータに、
    前記データベースから前記索引情報を読み出す手順と、
    前記読み出した索引情報の前記反応情報に基づいて、該反応情報と関係付けられている前記コンテンツの部分について再生を制御する手順とを実行させる
    ことを特徴とするコンテンツ再生プログラム。
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