JP2004021436A - 画像合成補正表示の方法及び画像合成補正表示装置並びにプログラム - Google Patents

画像合成補正表示の方法及び画像合成補正表示装置並びにプログラム Download PDF

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山地 可城
Masaru Sugioka
杉岡 賢
Hiroichi Iwashita
岩下 博一
Kazuhiro Ishikawa
石川 和弘
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Abstract

【課題】即時的かつ継続した画像合成を行い、誤った合成画像の作成を防止し、さらに、高品質の画像合成を可能にする。
【解決手段】撮影装置101からの複数の画像情報を外部記憶装置103で格納する。画像合成部106が、外部記憶装置103からの複数のフレーム画像に対する画像合成の指示によって画像を合成する。この合成画像を画像表示部104で表示する。制御部102が、合成画像に用いたフレーム画像を不採用とする棄却の指示を入力部105から取り込み、棄却の回数が規定回数よりも大きな場合の画像合成継続不可の際に、合成されている画像を消去処理部107の処理で消去する。さらに、この消去の後に制御部102の制御で、画像合成部106が合成画像に用いた前回の画像と異なる今回の画像で画像合成を開始する。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、情景や書面記載情報などを連続的に取り込んで得られた複数の画像を合成し、かつ、補正を行うとともに必要に応じて表示する画像合成補正表示の方法及び画像合成補正表示装置並びにプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の画像合成補正表示の処理では、次のような技術例が知られている。
【0003】
(1)撮影装置を用いて情景や書面記載情報を撮影する場合、この被写体全体を撮影すると各部が小さく撮影され、詳細な部分までは判明しなくなる。このため接写すると被写体全体の画像を撮影できなくなる。
【0004】
この問題を解決する提案として、特開平11−45326号公報「モザイク画像作成方法」(公知例1)があり、この公知例1では、被写体を複数に分割して撮影し、この複数の連続した静止画像を連続するように、つなぎ合わせて1枚の静止画を作成している。
【0005】
この画像合成の処理では、撮影装置における撮影時の動きを反映した変換行列を算出している。そして、この変換行列を微調整することによって、基準画像に静止画像を合成し、その1枚の静止画像を作成している。
【0006】
この画像合成の技術では、フレーム画像に特徴がなく、画像合成における一致(マッチング領域)が特定できない場合、又は撮影装置などの動きが速いため移動距離が大きく、フレーム画像間の重なりが少ないと判断される。この結果、フレーム画像の合成棄却が発生し、そのフレーム画像は合成画像にならないことがある。このため即時的(リアルタイム)かつ継続的に画像合成が出来ない場合がある。
【0007】
(2)さらに、前記した画像合成の技術では、画像合成における変換行列を作成するために撮影装置などの撮影時の変位(動き)を予め知っておく必要がある。また、変換行列を微調整するために画像を、ずらしながら画像の重なり領域全体に対して適応具合を調べる必要がある。このため、画像合成の処理が遅延する。
【0008】
また、すべての画像に対して変換行列を算出した後に画像を合成するため、全ての画像データを得た後に、その後処理として合成画像を作成することが必要であり、撮影と同時に合成画像を作成できない。換言すれば、即時的(リアルタイム)に合成画像が得られない。
【0009】
(3)撮影装置を人の手で保持して撮影を行なう場合、手ぶれによって画像がぶれる問題がある。この問題を解決するための提案として、特開2000−69353号公報「手ぶれ検出装置及び手ぶれ補正装置」(公知例2)がある、この公知例2では、被写体像のぶれを検出して、そのぶれに応じたぶれ信号に基づいて、手ぶれを補正するため受光素子を移動させている。この構成では、比較的、複雑な構成である受光素子を移動させる機構が必要である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
このように、上記従来の技術例では、次のような解決課題がある。
(1)即時的かつ継続的に画像合成が出来ない場合が発生することがある。
(2)全ての画像データを得た後に、その後処理として合成画像を作成する必要があり、結果的に撮影と同時、換言すれば、即時的に合成画像が得られない。
(3)比較的、複雑な構成である受光素子を移動させる機構が必要である。
(4)上記した従来技術については、それぞれの技術「複数の連続した静止画像をつなぎ合わせて1枚の静止画を作成」、「受光素子の移動」などに適合した専用として使用できるものであり、このそれぞれの技術を実行しながら同時に、その時々の目的に合わせて切り替えることが出来ない。換言すれば、多様な撮影による合成画像が得られ難い。
【0011】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、第1の目的として、即時的かつ継続した画像合成ができるとともに、誤った合成画像の作成が防止され、さらに、高品質の画像合成が可能になる、画像合成補正表示の方法及び画像合成補正表示装置並びにプログラムを提供する。
【0012】
さらに、本発明は、第2の目的として、例えば、予め撮影装置の撮影時の動きを知る必要がなく、かつ、分割して撮影した画像全体の重なり具合を判定することなく、さらに、画像合成における後処理を行わずに、即時的な画像合成が可能になる、画像合成補正表示の方法及び画像合成補正表示装置並びにプログラムを提供する。
【0013】
また、本発明は第3の目的として、例えば、撮影装置からの画像のぶれ対策用の光学系受光素子を移動させる機構などが不要になって、構成が簡素化され、かつ、画像のぶれを即時的に補正できる、画像合成補正表示の方法及び画像合成補正表示装置並びにプログラムを提供する。
【0014】
さらに、本発明は、第4の目的として、画像合成や、例えば、撮影装置からの画像ぶれなどに適合した用途に、それぞれの技術を実行しながら同時に、その時々の目的に合わせて切り替えることが出来るようになって、多様な撮影による合成画像生成が可能になる、画像合成補正表示の方法及び画像合成補正表示装置並びにプログラムを提供する。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明の画像合成表示の方法は、画像合成補正表示装置における複数画像の合成かつ表示を行うものであり、複数の画像情報を格納する工程と、この格納された複数の画像情報に対する画像合成の指示によって画像を合成する工程と、この合成画像を表示する工程と、合成画像に用いた画像を不採用とする棄却の指示を取り込む工程と、棄却の回数が規定回数よりも大きな場合の画像合成の継続不可の際に、合成されている画像を消去する工程と、この消去の後に合成画像に用いた前回の画像と異なる今回の画像で画像合成を開始する工程とを有している。
【0016】
また、本発明の画像合成表示の方法は、画像合成補正表示装置における複数画像の合成かつ表示を行うものであり、複数の画像情報を格納する工程と、この格納された複数の画像情報に対する画像合成の指示によって画像を合成する工程と、この合成画像を表示する工程と、合成画像に用いた画像を不採用とする棄却の指示を取り込む工程と、指示による棄却の発生を通知するために、前回の画像合成に用いた画像を表示されている合成画像に重ねて画面表示する工程とを有している。
【0017】
さらに、本発明の画像合成表示の方法は、画像合成補正表示装置における複数画像の合成かつ表示を行うものであり、複数の画像情報を格納する工程と、この格納された複数の画像情報に対する画像合成の指示によって画像を合成する工程と、この合成画像を表示する工程と、この合成画像に用いた画像を不採用とする棄却の指示を取り込む工程と、指示による棄却を取り込んだ場合に、合成した画像を保持する工程と、この合成画像を保持した以後の継続した画像合成の処理を打ち切る工程と、前回の画像合成に用いた画像から画像合成を再開して新たな合成画像を生成する工程と、保持している合成画像に新たな合成画像を上書きして画面表示する工程とを有している。
【0018】
また、本発明の画像合成表示の方法は、画像合成補正表示装置における複数画像の合成かつ表示を行うものであり、複数の画像情報を格納する工程と、この格納された複数の画像情報に対する画像合成の指示によって画像を合成する工程と、この合成画像を表示する工程と、この合成画像に用いた画像を不採用とする棄却の指示を取り込む工程と、指示による棄却が発生した場合に、合成した画像を保持する工程と、この合成画像を保持した以後での継続した画像合成の処理を打ち切る工程と、前回の画像合成に用いた画像から画像合成を再開して新たな合成画像を生成する工程と、保持している合成画像に新たな合成画像を重ねて画面表示する工程と、この工程の後で画像合成の処理終了を取り込んだ場合に、保持している合成画像と、処理終了までに作成した合成画像とを合わせた一つの合成画像を生成する工程とを有している。
【0019】
さらに、本発明の画像合成表示の方法は、画像合成補正表示装置における複数画像の合成を行うものであり、前回の画像と今回の画像とを変換行列によって位置合わせした第1の変換画像を作成する工程と、第1の変換画像と合成画像の位置合わせを行った第2の変換画像を作成する工程と、第2の変換画像を合成画像に貼り付けて、新たな合成画像を作成する工程と、新たな合成画像及び画像合成に必要な情報を格納する工程と、画像が最終の画像と判断された際に、新たな合成画像を出力するために格納する工程とを有している。
【0020】
さらに、本発明の画像合成表示の方法は、画像合成補正表示装置における複数画像の合成を行うものであり、前回の画像と今回の画像とを変換行列によって位置合わせした第1の変換画像を作成し、かつ、この位置合わせ情報を得る工程と、第1の変換画像と合成画像とを位置合わせした第2の変換画像を作成し、かつ、この位置合わせ情報を得る工程と、第1及び第2の変換画像でのそれぞれの位置合わせ情報を参照して、合成画像に今回の画像を貼りつけるか否かを判断する工程と、第2の変換画像を合成画像に貼り付けて新たな合成画像を作成する工程と、新たな合成画像及び画像合成に必要な情報を格納する工程と、画像が最終の画像と判断された際に、新たな合成画像を出力するために格納する工程とを有している。
【0021】
また、本発明の画像合成表示の方法は、画像合成補正表示装置における複数画像の合成と補正かつ表示を行うものであり、複数の画像情報を格納する工程と、格納された複数の画像情報から、前回の画像と今回の画像の移動量を算出する工程と、算出された移動量に基づいて、(a)合成画像を補正する処理及びこの処理における画面表示を切り替え、又は(b)入力画像又は合成画像から、他の合成画像、又は補正画像を生成する処理及び、この処理における画面表示の切り替える工程とを有している。
【0022】
上記した本発明の画像合成補正表示の方法では、画像合成が中断した場合にも即時的な画像合成を継続できるとともに、誤った合成画像の作成が防止される。加えて、自然なフレーム画像間のつなぎ目が得られる。換言すれば、高品質の画像合成が可能になる。
【0023】
さらに、上記した本発明の画像合成補正表示の方法では、予め撮影装置の撮影時の動きを知る必要がなく、画像合成のための変換行列を算出して画像合成を行うことが出来る。さらに、分割して撮影した画像全体の重なり具合を判定することなく、画像合成のための変換行列を算出できるようになって、即時的な画像合成が可能になる。加えて、画像合成における後処理を行わずに、即時的な画像合成が可能になる。
【0024】
また、上記した本発明の画像合成補正表示の方法によれば、例えば、撮影装置の動きを知ることなく、画像合成のための変換行列を算出することによって画像を合成し、全ての画像を取得しなくても撮影と同時に即時的に合成画像を作成できるようになる。加えて、電気的に画像のぶれが補正されて、画像のぶれ対策用の光学系受光素子を移動させる機構などが不要になって、構成が簡素化され、かつ、画像のぶれを即時的に補正できるようになる。
【0025】
さらに、本発明は、画像合成や、例えば、撮影装置からの画像ぶれなどに適合した用途に、それぞれの技術、例えば、複数の連続した静止画像をつなぎ合わせて1枚の静止画を作成する処理」、「手ぶれ対策処理」を実行しながら同時に、その時々の目的に合わせて、前記した技術を切り替えることが出来るようになって、多様な撮影による画像合成が可能になる。
【0026】
本発明の画像合成補正表示装置は、複数画像の合成かつ表示を行うものであり、複数の画像情報を格納する画像格納手段と、この格納された複数の画像情報に対する画像合成の指示によって画像を合成する画像合成手段と、画像合成手段からの合成画像を表示する表示手段とを備え、かつ、(a)合成画像に用いた画像を不採用とする棄却の指示を取り込み、棄却の回数が規定回数よりも大きな場合の、画像合成の継続不可の際に、合成されている画像を消去する消去処理手段と、画像合成手段において、消去処理手段での合成画像の消去の後に合成画像に用いた前回の画像と異なる今回の画像で画像合成を開始する処理、(b)画像合成手段において、合成画像に用いた画像を不採用とする棄却の指示を取り込み、かつ、指示による棄却の発生を通知するために、前回の画像合成に用いた画像を表示されている合成画像に重ねて画面表示し、かつ、この合成画像の表示において、画像合成を行うための貼り付けを行う際に、貼り付け画像の位置が判明するように、枠を含む画像を表示するための枠表示手段における上記(a)又は(b)を有している。
【0027】
また、本発明の画像合成補正表示装置は、複数画像の合成かつ表示を行うものであり、複数の画像情報を格納する画像格納手段と、この格納された複数の画像情報に対する画像合成の指示によって画像を合成する画像合成手段と、画像合成手段からの合成画像を表示する表示手段とを備え、かつ、(a)合成画像に用いた画像を不採用とする棄却の指示を取り込み、棄却の回数が規定回数よりも大きな場合の、画像合成の継続不可の際に、合成されている画像を消去する消去処理手段と、画像合成手段において、消去処理手段での合成画像の消去の後に合成画像に用いた前回の画像と異なる今回の画像で画像合成を開始する処理、(b)画像合成手段において、合成画像に用いた画像を不採用とする棄却の指示を取り込み、かつ、指示による棄却の発生を通知するために、前回の画像合成に用いた画像を表示されている合成画像に重ねて画面表示し、かつ、この合成画像の表示において、画像合成を行うための貼り付けを行う際に、貼り付け画像の位置が判明するように、枠を含む画像を表示するための枠表示手段における上記(a)又は(b)を有している。
【0028】
また、本発明の画像合成補正表示装置は、複数の画像情報を格納する画像格納手段と、この格納された複数の画像情報に対する画像合成の指示によって画像を合成し、かつ、合成画像に用いた画像を不採用とする指示よって棄却が発生した場合に、合成した画像を保持し、かつ、以後の継続した画像合成を打ち切り、さらに、前回の画像合成に用いた画像から画像合成を再開して新たな合成画像を生成する画像合成手段と、画像合成手段からの合成画像を表示する表示手段とを備え、かつ、(a)画像合成手段において、保持している合成画像に新たな合成画像を上書きして画面表示するための、合成画像位置初期化手段、(b)画像合成手段において、保持している合成画像に新たな合成画像を重ねて画面表示し、画像合成の処理終了を取り込んだ場合に、保持している合成画像と、処理終了までに作成した合成画像とを合わせた一つの合成画像を生成するための合成画像位置初期化手段における上記(a)又は(b)を有している。
【0029】
また、本発明の画像合成補正表示装置は、前回画像と今回の画像との変換行列から位置合わせを行った第1の変換画像を作成する前段位置合わせ処理手段と、合成画像と第1の変換画像との位置合わせを行った第2の変換画像を作成する後段位置合わせ処理手段と、第2の変換画像を合成画像に貼り付けて、新たな合成画像を作成する合成画像処理手段と、新たな合成画像及び画像合成に必要な情報を格納する合成画像情報格納手段とを備え、かつ、(a)前段位置合わせ処理手段に入力される画像が最終の画像と判断された際に、新たな合成画像を出力するために格納する出力結果格納手段、(b)後段位置合わせ処理手段に入力される画像が最終の画像と判断された際に、新たな合成画像を出力するために格納する出力結果格納手段と、第1及び第2の変換画像でのそれぞれの位置合わせ情報を参照して、合成画像に今回の画像を貼りつけるか否かを判断する合成棄却判定手段とにおける上記(a)又は(b)を備えている。
【0030】
また、本発明の画像合成補正表示装置は、複数画像の合成と補正かつ表示を行うものであり、複数の画像情報を格納する画像格納手段と、画像格納手段に格納された複数の画像情報から、前回の画像と今回の画像の移動量を算出する算出手段と、算出手段で算出された移動量に基づいて、(a)合成画像を補正する処理及びこの処理における画面表示を切り替え、又は(b)入力画像又は合成画像から、他の合成画像、又は補正画像を生成する処理及び、この処理における画面表示の切り替える切替手段とを有している。
【0031】
上記した本発明の装置によれば、前記の方法の発明と同様の作用効果が得られる。
【0032】
本発明のプログラムは、複数の画像情報を格納する処理と、この格納された複数の画像情報に対する画像合成の指示によって画像を合成する処理と、合成画像を表示する処理と、(a)合成画像に用いた画像を不採用とする棄却の指示を取り込み、棄却の回数が規定回数よりも大きな場合の、画像合成の継続不可の際に、合成されている画像を消去する消去処理手段と、画像合成手段において、消去処理手段での合成画像の消去の後に合成画像に用いた前回の画像と異なる今回の画像で画像合成を開始する処理、(b)画像合成手段において、合成画像に用いた画像を不採用とする棄却の指示を取り込み、かつ、指示による棄却の発生を通知するために、前回の画像合成に用いた画像を表示されている合成画像に重ねて画面表示し、かつ、この合成画像の表示において、画像合成を行うための貼り付けを行う際に、貼り付け画像の位置が判明するように、枠を含む画像を表示するための処理と、上記(a)又は(b)の制御をコンピュータに実行させるものである。
【0033】
本発明のプログラムは、複数の画像情報を格納する処理と、この格納された複数の画像情報に対する画像合成の指示によって画像を合成する処理と、合成画像を表示する処理と、(a)合成画像に用いた画像を不採用とする棄却の指示を取り込み、棄却の回数が規定回数よりも大きな場合の、画像合成の継続不可の際に、合成されている画像を消去する消去処理手段と、画像合成手段において、消去処理手段での合成画像の消去の後に合成画像に用いた前回の画像と異なる今回の画像で画像合成を開始する処理、(b)画像合成手段において、合成画像に用いた画像を不採用とする棄却の指示を取り込み、かつ、指示による棄却の発生を通知するために、前回の画像合成に用いた画像を表示されている合成画像に重ねて画面表示し、かつ、この合成画像の表示において、画像合成を行うための貼り付けを行う際に、貼り付け画像の位置が判明するように、枠を含む画像を表示するための処理とにおける上記(a)又は(b)の制御をコンピュータに実行させるものである。
【0034】
本発明のプログラムは、複数の画像情報を格納する処理と、この格納された複数の画像情報に対する画像合成の指示によって画像を合成し、かつ、合成画像に用いた画像を不採用とする指示よって棄却が発生した場合に、合成した画像を保持し、かつ、以後の継続した画像合成を打ち切り、さらに、前回の画像合成に用いた画像から画像合成を再開して新たな合成画像を生成する画像合成手段と、画像合成手段からの合成画像を表示する処理と、(a)画像合成手段において、保持している合成画像に新たな合成画像を上書きして画面表示するための処理と、(b)保持している合成画像に新たな合成画像を重ねて画面表示し、画像合成の処理終了を取り込んだ場合に、保持している合成画像と、処理終了までに作成した合成画像とを合わせた一つの合成画像を生成するための処理とにおける上記(a)又は(b)の制御をコンピュータに実行させるものである。
【0035】
本発明のプログラムは、前回の画像と今回の画像との変換行列から位置合わせを行った第1の変換画像を作成する処理と、合成画像と第1の変換画像との位置合わせを行った第2の変換画像を作成する処理と、第2の変換画像を合成画像に貼り付けて、新たな合成画像を作成する処理と、新たな合成画像及び画像合成に必要な情報を格納する処理と、(a)入力される画像が最終の画像と判断された際に、新たな合成画像を出力するために格納する処理と、(b)入力される画像が最終の画像と判断された際に、第1及び第2の変換画像でのそれぞれの位置合わせ情報を参照して、合成画像に今回の画像を貼りつけるか否かを判断する処理と、上記(a)(b)のいずれか一つの制御をコンピュータに実行させるものである。
【0036】
上記した本発明のプログラムによれば、本発明を情報記録媒体、例えば、パッケージソフトウェアとして提供可能になり、本発明を処理が、MPUなどを装備した装置で実行できるようになって、その汎用性が向上する。
【0037】
以下は、上記した本発明の技術思想における好適な態様である。
【0038】
合成画像の表示において、画像合成を行うための貼り付け時において、貼り付け画像の位置が判明するように、枠を含む画像を表示する。
【0039】
画像を不採用とする棄却を、この棄却の回数が、規定回数よりも大きい場合をもって判断する。
【0040】
第1及び第2の変換画像の作成における位置合わせとして、第1の変換画像を作成する工程では今回の画像と前回の画像から、第2の変換画像を作成する工程では第1の変換画像と合成画像から、冗長な情報を削減したそれぞれ二つの低情報画像を作成する工程と、この二つの低情報画像における一方から特徴のある領域を探索する工程と、この探索で得られた領域上を、低情報画像における他方を用いて走査した―致状態から、二つの低情報画像間の移動ベクトルを得るマッチングの工程と、このマッチングで得られた移動ベクトルを用いて変換行列を計算して、今回の画像又は第1の変換画像を変換した変換画像を作成する工程とを有している。
【0041】
第1及び第2の変換画像の作成における位置合わせとして、第1の変換画像を作成する工程では今回の画像と前回の画像から、第2の変換画像を作成する工程では第1の変換画像と合成画像から、冗長な情報を削減したそれぞれ二つの低情報画像を作成する工程と、この二つの低情報画像における一方から特徴のある領域を探索する工程と、この探索で得られた領域上を、低情報画像における他方を用いて走査した際の―致状態から、二つの低情報画像間の移動ベクトルを得るマッチングの工程と、このマッチングで得られた移動ベクトルが妥当であるかを、合成画像の貼り付けにおける有効又は棄却のために判断する工程と、マッチングで得られた移動ベクトルを用いて変換行列を計算し、今回の画像又は第1の変換画像を変換した変換画像を作成する工程とを有している。
【0042】
また、移動量を、以下の(a)(b)(c)のいずれかによって算出し、かつ、合成画像を補正する処理及びこの処理における画面表示を切り替える。
【0043】
(a)合成された合成画像と今回の画像の処理上における位置情報を出力し、かつ、この今回の画像と前回の画像処理上における位置情報に基づいて算出し、この移動量の大小によって、合成画像を補正して画面表示する。
【0044】
(b)合成された合成画像と前回の画像と今回の画像の画像処理上における位置情報に基づいて算出し、かつ、この移動量の大小によって、今回の画像の、画像処理上における位置情報を補正し、この画像処理上における位置情報に基づいて、合成画像の画像処理上における位置を補正して出力し、この合成画像と補正された画像処理上における位置に基づいて、合成画像を補正して画面表示する。
【0045】
(c)前回の画像と今回の画像の画像処理上における位置情報に基づいて算出し、かつ、この移動量の大小によって、合成画像を補正して画面表示する。
【0046】
さらに、移動量を、以下の(a)又は(b)によって算出し、かつ、合成画像を補正する処理及びこの処理における画面表示を切り替える。
【0047】
(a)前回の画像と今回の画像の画像処理上における位置情報に基づいて算出し、この移動量の大小によって、合成画像を生成する処理と補正画像を生成する処理を切り替え、かつ、補正された合成画像を画面表示する。
【0048】
(b)前回の画像と今回の画像の画像処理上における位置情報に基づいて合成画像及び補正画像をそれぞれ生成し、さらに、前回の画像と今回の画像との画像処理上における位置情報に基づいて算出し、この移動量の大小によって、合成画像を生成する処理と補正画像を出力する処理を切り替え、かつ、補正された合成画像を画面表示する。
【0049】
また、画像が最終画像であるか否かによって、合成画像と補正画像の出力を切り替え又は処理し、かつ、この補正画像又は合成画像を画面表示する。
【0050】
また、移動量の大きな状態、又は小さい状態が所定の回数をもって連続した場合に画像合成又は画像補正の処理と画面表示の一方又は両方を切り替える。
【0051】
さらに、超解像による画像合成を行い、この超解像の画像処理と、画像合成の処理との切り替えを行う。
【0052】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して、この発明の実施の形態について説明するが、構成及び配置関係についてはこの発明が理解できる程度に概略的に示したものに過ぎない。また、以下、この発明の好適な構成例につき説明するが、各構成及び数値的条件などは、単なる好適例にすぎない。したがって、この発明は以下の実施の形態に限定されず、特許請求の範囲の記載に基づく様々な形態に適用可能である。
【0053】
また、以下の各実施形態では、その共通な構成要素には、同一又は類似の参照符号を付与し、さらに、同一の構成要素は、その重複した説明を省略した。
【0054】
(第1の実施形態の構成及び各部の動作)
図1は本発明の第1の実施形態における画像合成補正表示装置の全体構成を概略的に示すブロック図である。
【0055】
図1を参照すると、この第1の実施形態の画像合成補正表示装置は、撮影装置101と、制御部02と、 外部記憶装置103と、画像表示部104と、入力部105と、 画像合成部106と、 消去処理部107とを有し、この各部がデータ、制御及びアドレス転送用のバスラインに接続されている。
【0056】
撮影装置101は、制御によって被写体の撮像を―定間隔で撮影した複数のフレーム画像を連続して出力する。
【0057】
制御部102は、以降で詳細に説明するように各部(この制御部102を除く撮影装置101から消去処理部107)の動作に対する制御を実行する。
【0058】
外部記憶装置103は、撮影装置101が出力するフレーム画像を記憶し、さらに、制御部102の制御によって、ここで保存したファイルを読み込んで、そのフレーム画像を出力する。
【0059】
画像表示部104は、ブラウン管(CRT)や液晶ディスプレイ(LCD)であり、画像合成部106で合成した画像を画面表示する。
【0060】
入力部105は、具体的には、キーボードやポインティングデバイスなどの入力装置であり、オペレータの指示を制御部102に出力する。
【0061】
画像合成部106は、撮影装置101が出力するフレーム画像及び外部記憶装置103に保存された画像ファイル(被写体の撮像を―定間隔で撮影した複数のフレーム画像)を合成するとともに(特に、以降の第5の実施形態及び第6の実施形態の説明参照)、このフレーム画像を合成する可否を表す棄却情報(適宜、合成可否棄却情報と表記する)を消去処理部107に出力する。
【0062】
消去処理部107は、画像合成部106からのフレーム画像の合成可否棄却情報を受け取って、画像合成部106の現在の合成画像を消去し、画像合成部106に対して、新たな次のフレーム画像を開始フレーム画像として画像合成を継続する指示を行う。
【0063】
(第1の実施形態の全体動作)
図2は第1の実施形態の動作における処理手順を示すフローチャートである。
【0064】
図2を参照すると、入力部105からの画像合成の開始指示を制御部102が取り込んで図2の処理が開始する。
【0065】
まず、オペレータ(適宜、オペレータの表記を省略する)による入力部105からの画像合成の終了指示を制御部102が判断(制御部102の判断において、適宜、制御部102の表記を省略する)する(図2、以下、この「図2」の表記は省略する。ステップS101)。この判断で指示があった場合(ステップS101:Yes)、処理終了となり、指示がない場合(ステップS101:No)、新たな次のフレーム画像の取得処理に移行する(ステップS102)。
【0066】
このフレーム画像の取得処理では、制御部102の制御で、撮影装置101からのフレーム画像データ、又は外部記憶装置103に記憶されたファイルからフレーム画像が画像合成部106で取り込まれる。この画像合成部106の画像合成処理では、複数のフレーム画像を合成した合成画像を作成する(ステップS103)。
【0067】
また、画像合成部106は、フレーム画像を合成した場合は「棄却なし」、又は合成しなかった場合は「棄却あり」の合成棄却判断の結果を消去処理部107に出力する。さらに、画像合成部106は、作成した合成画像を画像表示部104に出力し、この画像表示部104で画面表示する(ステップS104)。
【0068】
消去処理部107が、画像合成部106から受け取った合成棄却判断の結果「棄却あり」又は「棄却なし」を判断する(ステップS105)。この判断で「棄却なし」の場合、消去処理部107の保持する連続棄却回数Rを「0」にリセットし、「棄却あり」の場合は、連続棄却回数Rに「1」を加算する。この連続棄却回数Rが予め規定した値N(>0)より大きい場合(R>N、ステップS105:Yes)、次の消去処理(ステップS106)に移行し、連続棄却回数Rが予め規定した値N(>0)より大きくない場合(N>R、ステップS105:No)、終了指示(ステップS101)にリターンする。
【0069】
ステップS106の消去処理では、連続棄却回数Rが規定値Nより大きい場合に消去処理部107が、画像合成部106に対して合成画像の消去を依頼し、現在のフレーム画像を開始フレーム画像として合成を継続するよう画像合成処理(ステップS103)にリターンする。
【0070】
(第1の実施形態の効果)
このように第1の実施形態によれば、 画像合成部106におけるフレーム画像の合成棄却の回数Rをカウントし、画像合成処理の継続が出来ないことを規定の回数Nで判定している。そして、この判定結果によって合成画像を消去した後に、現在のフレーム画像を開始フレーム画像として画像合成を継続させている。
【0071】
これによって、フレーム画像の合成棄却が頻発する場合に、次のフレーム画像の合成が出来ない確率が高いと判断されて、誤った合成画像の作成が防止され、また、フレーム画像の合成棄却が頻発しない場合は、画像合成が行なわれるため、結果的に即時的(リアルタイム)な画像合成が継続して行われることになる。
【0072】
(第2の実施形態の構成及び各部の動作)
図3は、第2の実施形態における画像合成補正表示装置の全体構成を概略的に示すブロック図である。
【0073】
図3を参照すると、この第2の実施形態の画像合成補正表示装置は、第1の実施形態の画像合成補正表示装置(図1)と同一の撮影装置101から入力部105までと、この第2の実施形態に対応する画像合成部201及び枠表示部202を備えており、この各部がデータ、制御及びアドレス転送用のバスラインに接続されている。
【0074】
以下において、第1の実施形態と同一の撮影装置101から入力部105までの重複した説明は省略し、この第2の実施形態に対応する画像合成部201及び枠表示部202についてのみ説明する。
【0075】
画像合成部201は、前記した第1の実施形態と同一の動作に加えて、第2の実施形態に対応する動作である、「複数枚のフレーム画像の合成可否棄却情報」、及び「合成した場合には合成画像の原点(左上端)を基準とするフレーム画像の貼り付け位置を表す座標情報」を枠表示部202に出力する。
【0076】
枠表示部202は、画像合成部201から受け取ったフレーム画像の合成可否棄却情報によって、フレーム画像の貼り付けが中断されたことを認識し、かつ、画像表示部104が表示する枠の座標情報を保持する。この枠の座標情報は、画像合成部201から受け取った前回合成したときの合成画像の原点(左上端)を基準とするフレーム画像の貼り付け位置を表す座標情報である。
【0077】
(第2の実施形態の全体動作)
図4は、第2の実施形態の動作の処理手順を示すフローチャートである。
【0078】
図4を参照すると、前記した第1の実施形態における同一の終了指示を処理し(図4、以下、この「図4」の表記は省略する。ステップS101)、さらに、フレーム画像を画像合成部201が取り込む(ステップS102)。
【0079】
次に、この第2の実施形態の画像合成処理において、画像合成部201が、ステップS102によって取り込んだフレーム画像に対する画像合成処理を行う(ステップS201)。
【0080】
また、画像合成部201は、フレーム画像を合成した場合は「棄却なし」、又は合成に使用しなかった場合は「棄却あり」の合成棄却判断の結果を枠表示部202に出力する。「棄却なし」の場合、合成画像の原点(左上端)を基準とするフレーム画像の貼り付け位置を表す座標情報を枠表示部202に出力する。
【0081】
画像合成部201の作成した合成画像を制御部102の制御で画像表示部104が画面表示を行なう場合、その合成画像を画面表示する(ステップS202)。なお、前回までの枠表示部202の処理による枠を画面表示している場合は、その画面表示を消去する。
【0082】
画像合成部201から枠表示部202が受け取った合成棄却判断の結果である「棄却あり」又は「棄却なし」を判断する(ステップS203)。ここで「棄却あり」の場合(ステップS203:Yes)、枠表示(ステップS204)に移行し、また、「棄却なし」の場合は、終了指示の処理(ステップS101)に移行する(ステップS203:No)。
【0083】
次に、枠表示部202が,画像合成部201から受け取った合成画像の原点(左上端)を基準とするフレーム画像の貼り付け位置を表す座標情報を、例えば、赤い枠で画像表示部104が表示する(ステップS204)。
【0084】
図5は第2の実施形態における画像合成状態を説明するための図である。
【0085】
ここでは図5(a)に示す6枚のフレーム画像を矢印の順に合成する。さらに、ここでは、図5(a)に示すフレーム画像P201の2枚のフレーム画像で合成棄却が発生し、画像合成処理が中断するものとする。なお、図5(b)は合成画像を示している。
【0086】
図5(b)では、フレーム画像を1枚ずつ合成した過程を矢印で示している。なお、合成に使用したフレーム画像を便宜上点線枠で示しているが、実際には表示しなくても良い。また、図5(b)中のフレーム画像P201の合成処理では、合成が中断し、例えば、色付の枠を表示するなどして.オペレータに通知する。さらに、6枚目のフレーム画像を合成する場合は、画像合成を再開し、フレーム画像P201で表示した色付の枠は表示しない。
【0087】
なお、フレーム画像の合成の再開は、そのフレーム画像を開始フレーム画像として画像合成を再開するものである(次の、第3の実施形態の全体動作参照)。
【0088】
(第2の実施形態の効果)
このように、この第2の実施形態によれば、画像合成部201におけるフレーム画像の合成棄却が発生した場合、前回の合成に使用したフレーム画像の位置を色付の枠などで合成画像と重ねて画面表示して、オペレータに合成棄却があったことが通知される。
【0089】
また、オペレータに対し、撮影装置101の移動で合成画像の作成を再開させるよう指示することが可能になる。
【0090】
さらに、前記した第1の実施形態と比較して、合成中断の前の合成画像を消去しないため、それまでに作成した合成画像を有効に活用することが出来る。
【0091】
(第3の実施形態の構成及び各部の動作)
図6は、第3の実施形態における画像合成補正表示装置の全体構成を概略的に示すブロック図である。
【0092】
図6を参照すると、前記した第1の実施形態及び第2の実施形態と同一の撮影装置101から入力部105までと、この第3の実施形態に対応する画像合成部301及び合成画像位置初期化部302を備え、これらの各部がデータ、制御及びアドレス転送用のバスラインに接続されている。
【0093】
以下において、前記した第1の実施形態と同一の撮影装置101から入力部105までの重複した説明は省略し、この第3の実施形態に対応する画像合成部301及び合成画像位置初期化部302についてのみ説明する。
【0094】
画像合成部301は、前記した第1の実施形態と同一の動作に加え、前記した第1の実施形態における「フレーム画像の合成画像への合成可否を表す棄却情報」、及び「合成が行なわれた場合における合成画像の原点(左上端)を基準とするフレーム画像の貼り付け位置を表す座標情報」を合成画像位置初期化部302に出力する。
【0095】
また、画像合成部301は、合成画像位置初期化部302の指示によって、指定の開始位置からフレーム画像の合成を再開し、それまでの合成画像に上書きする。
【0096】
合成画像位置初期化部302は、画像合成部301から受け取ったフレーム画像の合成画像への合成可否を表す棄却情報によって、フレーム画像の貼り付けが中断となったことを認識し、画像合成部301に対して、そのフレーム画像を開始フレーム画像として画像合成の再開を指示する。
【0097】
(第3の実施形態の全体動作)
図7は第3の実施形態の動作の処理手順を示すフローチャートである。
【0098】
図7を参照すると、前記した第1の実施形態と同一の終了指示を処理し(図7、以下、この「図7」の表記は省略する。ステップS101)、次に、撮影装置101からの映像又は外部記憶装置103に格納された画像ファイルからフレーム画像を画像合成部301が取り込む(ステップS102)。
【0099】
次に、画像合成部301が、取得したフレーム画像を合成する画像合成処理を行う。また、画像合成部301は、フレーム画像の合成を行った場合は「棄却なし」、又は合成を行なわなかった場合は「棄却あり」の合成棄却判断の結果を合成画像位置初期化部302に出力する。また、画像合成部301は、「棄却なし」の場合に、合成画像の原点(左上端)を基準とするフレーム画像の貼り付け位置を表す座標情報を合成画像位置初期化部302に出力する(ステップS301)。
【0100】
画像合成部301が作成した合成画像を画像表示部104が画面表示する(ステップS302)。
【0101】
次に、合成画像位置初期化部302は、画像合成部301から受け取った合成棄却判断の結果である「棄却あり」又は「棄却なし」を判断する(ステップS303)。この処理で「棄却あり」の場合(Yes)、開始位置設定(ステップS304)に進み、「棄却なし」の場合(No)、ステップS101の終了指示の判断処理にリターンする。
【0102】
次に、制御部102が、現在の合成画像に関する合成処理の打切りを画像合成部301に指示し、そして、合成画像位置初期化部302が画像合成部301から受け取った合成画像の原点(左上端)を基準とするフレーム画像の貼り付け位置を表す座標情報の中心とフレーム画像の中心が―致したときのフレーム画像の左上端を開始位置、及び棄却されたフレーム画像を開始フレーム画像として画像合成を再開することを画像合成部301に指示し(ステップS304)、この後、ステップS301の画像合成処理にリターンする。
【0103】
ステップS301の画像合成処理では、新しい開始フレーム画像から合成した合成画像が、ここで合成処理を打ち切った合成画像を上書きする。
【0104】
図8は、第3の実施形態における画像合成の開始位置を説明するための図である。
【0105】
図8を参照すると、フレーム画像P301は棄却されたフレーム画像の前に合成画像に貼り付けられた最後のフレーム画像であり、また、図8中のフレーム画像P302は棄却されたフレーム画像で、フレーム画像P301とフレーム画像P302の中心P303が一致するときのフレーム画像P302の左上端座標像P304が開始位置となる。
【0106】
図9は第3の実施形態における画像合成の状態を示す図である。
【0107】
図9(a)の6枚のフレーム画像を矢印の順に画像合成する。そして、この例では、フレーム画像P305の1枚のフレーム画像で合成棄却が発生し、画像合成処理が中断する。図9(b)は、画像合成の状態を示しており、図9(a)のフレーム画像を1枚ずつ合成した場合の10の過程(10の流れ)を矢印で示している。図9(b)では、画像合成に使用したフレーム画像を便宜上点線枠で示しているが、これは実際には表示しなくても良い。
【0108】
また、図9(b)では、図9(a)のフレーム画像P305を合成に使用した場合、それまでの合成画像の処理を中断し、前回のフレーム画像の位置での画像合成を行なう。これ以降は、この合成画像を基準としてフレーム画像を合成する。
【0109】
なお、図9(b)では、棄却以降のフレーム画像による合成画像を太い枠(黒線)で示している。なお、実際にはこの枠は表示しなくても良い。
【0110】
(第3の実施形態の効果)
このように、この第3の実施形態では、画像合成部301におけるフレーム画像の合成棄却が発生した場合、これまで作成した合成画像との継続した合成処理を打切り、その合成画像を残した状態で、前回の合成に使用したフレーム画像の位置から画像の合成を再開して、前回までの合成画像を上書きする。
【0111】
これによって、前記した第2の実施形態のようにオペレータへの撮影装置101の移動を要求しないでも良くなり、その画像合成を継続することが出来るようになる。また、合成画像の状態が悪く、継続した合成画像の作成が困難な場合であっても、棄却されたフレーム画像が基準となるため、これ以降の画像合成が継続して行われる。
【0112】
また、前回までの合成画像と新たに作成される合成画像との接合面にずれがある場合、オペレータは一度処理を終了した後に再度、画像合成を再開しないでも良くなり、前回の合成画像を上書きすることによって、接合面のずれを容易に修正したり、新たな合成画像によって、全てを上書きできるようになる。
【0113】
さらに、この第3の実施形態では、前記した第1の実施形態と比較して、オペレータが合成画像の接合面にずれがないと判断した場合に、合成中断の前の合成画像を消去しないため、それまでに作成した合成画像を有効に活用することが出来るようになる。
【0114】
(第4の実施形態の構成及び各部の動作)
図10は、第4の実施形態における画像合成補正表示装置の全体構成を概略的に示すブロック図である。
【0115】
図10を参照すると、前記した第1の実施形態から第3の実施形態と同一の撮影装置101から入力部105までと、合成画像位置初期化部302とともに、この第4の実施形態に対応する画像合成部401とを備え、この各部がデータ、制御及びアドレス転送用のバスラインに接続されている。
【0116】
以下において、前記した第1の実施形態から第3の実施形態と同一の撮影装置101から入力部105までと合成画像位置初期化部302の重複した説明は省略し、この第4の実施形態に対応する画像合成部401についてのみ説明する。画像合成部401は、前記した第1の実施形態と同一の処理に加え、前記した第2の実施形態における「フレーム画像の合成画像への合成可否を表す棄却情報」、及び合成した場合における合成画像の原点(左上端)を基準とするフレーム画像の貼り付け位置を表す座標情報」を合成画像位置初期化部302に出力する。さらに、画像合成部401は、合成画像位置初期化部302の指示によって、現在の合成画像による合成を中断して、この中断時の合成画像を―時保存し、指定の開始位置からフレーム画像の合成を再開し、―時保存した合成画像と異なる合成画像を作成する。この―時保存した合成画像は複数を保持することができ、一時保存された合成画像及び作成中の合成画像を順に重ねた画像を画像表示部104で表示する。さらに、制御部102の指示によって、―時保存された合成画像及び作成した合成画像で合成を行う。
【0117】
合成画像位置初期化部302は、画像合成部401から受け取ったフレーム画像の合成画像への合成可否を表す棄却情報によって、フレーム画像の貼り付けが中断されたことを認識して、画像合成部401に対して、そのフレーム画像を開始フレーム画像として合成の再開を指示する。
【0118】
(第4の実施形態の全体動作)
図11は、第4の実施形態の処理手順を示すフローチャートである。
【0119】
図11を参照すると、この第4の実施形態では、まず、前記した第1の実施形態から第3の実施形態と同様の終了指示が判断される(ステップS101)。この処理で、オペレータによる終了指示があった場合(Yes)、画像合成処理に移行する(ステップS403)。
【0120】
ステップS101で、オペレータによる終了指示がなかった場合(No)、撮影装置101からの映像又は外部記憶装置103に格納されている画像ファイルからフレーム画像を制御部102の制御で画像合成部401が取り込む(ステップS102)。
【0121】
画像合成部401は、取得したフレーム画像の画像合成処理を行う。また、画像合成部401は、フレーム画像合成における「棄却なし」、又は合成を行わなかった場合は「棄却あり」の合成棄却判断の結果を合成画像位置初期化部302に出力する。また、画像合成部401は、「棄却なし」の場合、合成画像の原点(左上端)を基準とするフレーム画像の貼り付け位置を表す座標情報を合成画像位置初期化部302に出力する(ステップS401)。
【0122】
次に、合成画像表示を処理する(ステップS402)。この処理は、画像合成部401が作成した合成画像であり、開始位置設定(ステップS304参照)が合成処理を打ち切った時保存合成画像に、処理中の合成画像を重ねて画像表示部104で表示する。
【0123】
次に、合成棄却の有無を処理する(ステップS303)。この処理では、合成画像位置初期化部302が、画像合成部401から受け取った合成棄却判断の結果である「棄却あり」又は「棄却なし」を判断するものである。「棄却あり」の場合(ステップS303:Yes)、開始位置設定処理(ステップS304)に進み、「棄却なし」の場合(ステップS303:No)、終了指示の処理にリターンする(ステップS101)。
【0124】
次に、開始位置設定を処理する(ステップS304)。この処理では、現在の合成画像に関する合成処理を打切り、その合成画像の―時保存を画像合成部401に指示し、さらに、合成画像位置初期化部302が、画像合成部401から受け取って合成画像の原点(左上端)を基準とするフレーム画像の貼り付け位置を表す座標情報の中心とフレーム画像の中心が―致したときのフレーム画像の左上端を開始位置及び棄却されたフレーム画像を開始フレーム画像として画像合成を再開することを画像合成部401に指示して、ステップS401の画像合成処理に移行する。なお、開始位置に関しては、前記した第3の実施形態と同様である。
【0125】
次に、ステップS101でYesの場合、すなわち、終了指示の場合に画像合成処理を行う(ステップS403)。この処理では、制御部102の終了指示によって、画像合成部401が―時保存する合成画像及び終了指示まで合成処理していた合成画像についての合成を行い、一つの合成画像を作成する。
【0126】
図12は第4の実施形態における画像合成の状態を示す図である。
【0127】
図12(a)の6枚のフレーム画像を矢印の順序で画像合成を行う。ここでの画像合成では、図12(a)に示すフレーム画像P401の1枚のフレーム画像で合成棄却が発生し、画像合成処理が中断する。図12(b)は、合成画像の状態を示し、図12(a)のフレーム画像を1枚ずつ合成した過程を矢印で示している。
【0128】
なお、図12(b)では、合成に使用したフレーム画像を便宜上点線枠で示しているが、実際には表示しなくても良い。また、図12(a)では、、フレーム画像P401を合成する場合、それまでの合成画像を―時保存し、フレーム画像P401は前回のフレーム画像の位置に合成し、これを基準として以降のフレーム画像を合成する。なお、表示上では、一時的に保存された合成画像が上書きされるように見えるが、棄却以降のフレーム画像による合成画像とは異なるものである。図12(b)では、棄却以降のフレーム画像による合成画像を太い枠で示しているが、実際にはこの枠は表示しなくても良い。
【0129】
さらに、終了指示があった場合(図11(ステップS101:Yes)、合成画像間で合成処理を実施し、一つの合成画像を作成する。図12(b)では、フレーム画像P402に示すように、複数の合成画像による合成で合成画像の位置が補正された合成画像を生成する。
【0130】
(第4の実施形態の効果)
このように、この第4の実施形態では、画像合成部401におけるフレーム画像の合成棄却が発生した場合、これまで作成した合成画像との継続した合成処理を打切り、その合成画像を―時保存した後に、前回の合成に使用したフレーム画像の位置から画像の合成を再開する。また、表示上では、―時保存した合成画像と再開した合成処理の合成画像を重ねて表示する。さらに、オペレータによる終了指示があると、これら―時保存の合成画像と終了指示までに作成した合成画像について画像合成を行い、一つの合成画像を作成する。
【0131】
これによって、前記した第3の実施形態と同じく、前記した第2の実施形態と異なってオペレータに撮影装置位置の移動を要求することなく、画像合成を継続することが出来る。また、合成画像の状態が悪く、継続した合成画像の作成が困難な場合であっても、棄却されたフレーム画像が基準となるため、それ以降の画像合成が継続して行われる。
【0132】
また、この第4の実施形態では、前記した第3の実施形態のように、前回までの合成画像と新たに作成される合成画像との接合面にずれがある場合でも、オペレータによる終了指示後に複数の合成画像による合成を行うため、接合面のずれを補正した合成画像を生成することが出来るようになり、さらに、前記した第1の実施形態と比較し、合成中断の前の合成画像を消去しないため、それまでに作成した合成画像を有効に活用することが出来るようになる。
【0133】
次に、前記した第1の実施形態から第4の実施形態の図1、図3、図6、図10それぞれの画像合成部106,201,301,401の詳細な構成及び、その動作例について説明する。
【0134】
(第5の実施形態の構成及び各部の動作)
図13は第5の実施形態における画像合成補正表示装置の構成を示すブロック図である。
【0135】
図13を参照すると、この画像合成補正表示装置500は、データ格納部501と、フレーム画像格納部502と、前段位置合わせ処理部503と、後段位置合わせ処理部504と、合成画像処理部505と、合成情報格納部506と、出力結果格納部507とから構成されている。
【0136】
データ格納部501は、図1、図3、図6、図10における撮影装置101に対応し、複数の連続した静止画像を記憶する。
【0137】
フレーム画像格納部502は、図1、図3、図6、図10における外部記憶装置103に対応し、データ格納部501から動画像をフレーム画像(1枚の静止画像)として順次格納し、また、複数の連続した静止画像を各画像フレーム画像として格納する。
【0138】
前段位置合わせ処理部503は、フレーム画像格納部502で格納された前回のフレーム画像(合成画像に前回合成したフレーム画像)と今回のフレーム画像(合成画像に合成しようとするフレーム画像)から位置合わせを行って第1の変換画像を作成する。
【0139】
後段位置合わせ処理部504は、前段位置合わせ処理部503で得られた第1の変換画像と合成情報格納部506に格納されている合成画像から位置合わせを行って第2の変換画像を作成する。
【0140】
合成画像処理部505は、後段位置合わせ処理部504で得られた第2の変換画像を合成画像に合成し新たな合成画像を作成する。
【0141】
合成情報格納部506は、合成画像処理部505で得られた新たな合成画像を格納する。さらに、この合成情報格納部506には最新の合成画像と基準フレーム画像へ画像を変換することが出来る変換行列を格納している。
【0142】
出力結果格納部507は、フレーム画像格納部502フレーム画像の終了と判断された場合に、合成情報格納部506に格納された合成画像を格納する。
【0143】
図14は、図13における前段及び後段位置合わせ処理部503,504の内部構成を示すブロック図である。
【0144】
図14を参照すると、前段及び後段位置合わせ処理部503,504は、低情報画像作成部601と、特徴領域探索処理部602と、マッチング部603と、変換画像作成部604とから構成されている。
【0145】
低情報画像作成部601は、図13中のフレーム画像格納部502又は合成情報格納部506に格納された2枚の画像(前段位置合わせ処理部503は今回のフレーム画像と前回のフレーム画像、後段位置合わせ処理部504は、第1の変換画像と合成画像)から冗長な情報を削減した低情報画像をそれぞれ作成する。
【0146】
特徴領域探索処理部602は、低情報画像作成部601で作成された低情報画像中の一方から特徴のある領域を探索する。
【0147】
マッチング部603は、特徴領域探索処理部602で得られた領域を低情報画像作成部601で得られたもう―方の低情報画像を用いて走査し、その―致状態からなる両方の両情報画像間の移動ベクトルを得る。
【0148】
変換画像作成部604は、マッチング部603で得られた移動ベクトルを用いて変換行列を計算し、今回のフレーム画像又は第1の変換画像を変換し変換画像を作成する。
【0149】
なお、図13及び図14の各構成それぞれが、その機能を果たす構成、いわゆる、機能ブロックをもって説明している。この機能構成は、具体的には、DSP(Digital Signal Processor)で実現できる。また、機能構成は、以降の動作をプログラムで実行する、MPU(Microprocessing Unit)でも実現可能である。以下、このMPUを用いた具体例について説明する。
【0150】
なお、この図15のMPUを適用した構成例は、前記した第1の実施形態から第4の実施形態の図1、図3、図6、図10それぞれの制御部102の構成にも適用できる。なお、制御部102が、図13の画像合成補正表示装置500及び図14の前段及び後段位置合わせ処理部503,504構成を実行するようにしても良い。
【0151】
図15は、図13及び図14の構成にMPUを適用した構成例を示すブロック図である。
【0152】
図15を参照すると、このMPUを用いたデジタル処理装置700におけるMPU701は、主に図13中の前段位置合わせ処理部503、後段位置合わせ処理部504及び合成画像処理部505に対応した処理を実行し、メモリ704は、フレーム画像格納部502及び合成情報格納部506に対応した記憶処理を実行する。
【0153】
MPU701には、以降で説明する処理を実行するためのプログラムを、情報記録媒体(例えば、CD−ROM)からインストールする。
【0154】
なお、このインストールには、図示しない通信装置を通じて通信ネットワークからプログラムをダウンロード/インストールすることも含まれる。
【0155】
(第5の実施形態の全体動作)
図16は、第5の実施形態の動作の処理を示すフローチャートであり、図17は、第5の実施形態の動作における位置合わせ処理を示すフローチャートである。また、図18は、第5の実施形態における貼り付け回数を説明するための図であり、図19は、第5の実施形態における特徴領域を説明するための図である。さらに、図20は、第5の実施形態における特徴領域の距離を説明するための図であり、図21は、第5の実施形態における移動ベクトルを説明するための図である。
【0156】
図13から図17を参照すると、データ格納部501は、動画像又は複数の連続した静止画像を予め保存し、フレーム画像格納部502が、動画や時系列的に連続した静止画を撮影された順番にフレーム画像として抽出し、順次格納する。そして、前段位置合わせ処理部503に二つのフレーム画像(前回のフレーム画像と今回のフレーム画像)を出力する(図16(以下、「図16」の表記は省略する)中のステップS501)。
【0157】
前回のフレーム画像が存在しない、開始フレーム画像の場合は、合成画像処理部505に開始フレーム画像を出力する(ステップS502)。
【0158】
また、フレーム画像格納部502で格納されているフレーム画像は、前回のフレーム画像以前のフレーム画像は使用することがないため順次消去しても良い。
【0159】
ここで、開始フレーム画像のとき(ステップS502:Yes)、合成画像処理部505は、開始フレーム画像を合成画像としてコピーする。以降この開始フレーム画像を基準として合成画像を作成する。そして、合成情報格納部506では、合成画像と変換行列T(初期状態は単位行列である)を格納する。
【0160】
この変換行列にフレーム画像間の変換行列Mを逐次積算することによって、基準フレーム画像に重なるようにフレーム画像を変換することが出来る。また、合成画像の各画素には、貼り付けた回数(図18参照)を保持し、その回数によって貼り付けるフレーム画像を平均化する。この貼り付け回数のデータが合成情報格納部506に格納される。
【0161】
前段位置合わせ処理部503での処理(ステップS503)では、フレーム画像格納部502から前回のフレーム画像と今回のフレーム画像を受け取って、図14中の低情報画像作成部601で以降の計算を少なくするために画像の情報量を削減した低情報画像を作成し、今回のフレーム画像の低情報画像を特徴領域探索処理部602とマッチング部603へ出力し、前回のフレーム画像の低情報画像をマッチング部603へ出力する(図17(以下、「図17」の表記は省略する)中のステップS601)。
【0162】
例えば、入力フレーム画像がカラーのときはグレー画像に、その情報量を削減し、また、入力フレーム画像がグレーなら階調を落とすことによって、低情報画像を作成する。
【0163】
なお、この実施形態では、入力フレーム画像をカラーとし、低情報画像作成部601ではグレー画像を作成するものとする。
【0164】
特徴領域探索処理部602では、低情報画像の今回のフレーム画像上で特徴のある、予め定めたm×nドットサイズの微小領域を検出し、この検出した特徴領域をマッチング部603に出力する (ステップS602)。
【0165】
この特徴のある検出方法として、グレー画像上をm×nの領域でメッシュ状に分割し、分割した各領域のエッジ量を求める。このエッジ量は、図19の太破線で囲った領域のように、濃度の急激な変化がある場合に大きくなる値である。
【0166】
前記の微小領域において、エッジ量をEとし、図20に示すように微小領域の左上の位置からそれぞれの点(画像の4隅の点+4辺の中点)への距離をPL〜P8とすると、判定量Gは次式(1)で表される。
【0167】
【数1】
Figure 2004021436
【0168】
の値が大きな領域を、iが1〜8のときそれぞれに対して探索し、8つの特徴領域を決定する。NとNとの値を変化させることでEとPの重みを変化させることが出来る。N及びNは画像合成を実行する前にオペレータが指定しても良いし、画像合成補正表示装置に予め定められた値を設定するようにしても良い。
【0169】
マッチング部603では、特徴領域探索処理部602で決定された特徴領域に対して前回のフレーム画像(低情報画像)において―致する領域をブロックマッチング法など周知の技術を用いて探索し、移動ベクトル(決定した微小領域の位置を基準として、対応領域がどれだけ動いたかを表すベクトル((x,y)各値を有する、図21参照))を求め、移動ベクトルと特徴領域の位置(画像の左上を原点とした特徴領域の左上の座標値)を変換画像作成部604に出する(ステップS603)。ここで、この処理は特徴領域として決定された8つの領域すべてに対して行う。
【0170】
変換画像作成部604では、マッチング部603で得られた移動ベクトル(Vx,Vy)と領域の位置(X,Y)の関係を用いることによって、今回のフレーム画像の位置(X,Y)に対応する前回のフレーム画像の位置(X′,Y′)=(X+Vx,Y+Vy)が得られる。この関係を次式(2)に代入して次式(3)のように「a〜h」に対する式を、一つの点の対応に対した二つを作成することが出来る。
【0171】
【数2】
Figure 2004021436
【0172】
【数3】
Figure 2004021436
【0173】
マッチング部603で得られた8つの対応すべてに対して「a〜h」に対する式を作成することで連立―次方程式となる。この連立―次方程式を最小二乗法など周知の技術を用いて係数a〜hの値を求め、変換行列Mを求めることが出来る。この変換行列Mを合成情報格納部506に格納されている変換行列T(Tの初期状態は単位行列)を用い、第1の変換画像に変換するための変換行列M′を次式(4)によって作成する(ステップS604)。
【0174】
【数4】
Figure 2004021436
【0175】
変換行列M′によって今回のフレーム画像を座標変換させることで第1の変換画像を作成し、第1の変換画像と変換行列M′を後段位置合わせ処理部504に出力する(ステップS605)。
【0176】
後段位置合わせ処理部504は、前段位置合わせ処理部503で得られた第Lの変換画像と合成情報格納部506に格納されている合成画像を受け取って、前段の位置合わせと同様に処理を行う(ステップS504)。ここで、第1の変換画像と合成画像は、それぞれ前段位置合わせ処理部503での今回のフレーム画像と前回のフレーム画像に対応する。
【0177】
また、第2の変換画像に変換するための変換行列M″は、前段位置合わせ処理部503で得られた変換行列M′と2画像間の変換行列M(後段位置合わせ処理部504でのマッチングの結果を用いて計算されたもの)を用いて次式(5)で表される。
【0178】
【数5】
Figure 2004021436
【0179】
この変換行列M″を合成情報格納部506に出力し、格納されている変換行列Tを更新する。そして、変換行列M″によって今回のフレーム画像を変換し、第2の変換画像を得るとともに、これを合成画像処理部505に出力する。
【0180】
なお、後段位置合わせ処理部504を省略してM′をTとして更新することで合成画像を作成することが出来るが、式(4)の変換行列の積算によって変換行列に誤差が大きくなり、基準フレーム画像とのずれが大きくなる。この誤差によるずれを後段位置合わせ処理部504によって変換行列の誤差の累積を抑えることが出来る。
【0181】
合成画像処理部505では、後段位置合わせ処理部504で出力された第2の変換画像を受け取り、合成情報格納部506に格納されている合成画像を取得する。そして、第2の変換画像中の今回のフレーム画像に対応する範囲を合成画像に貼り付ける。この貼り付け方として、第2の変換画像における画素の濃度値B(RGB各値でj=R,G,B)と合成画像の各画素に保持している貼り付け回数Nと合成画像の画素の濃度値Cを用いて、新たな合成画像の画素の濃度値Aは、次式(6)で表すことが出来る。
【0182】
【数6】
Figure 2004021436
【0183】
式(6)を用いることで貼り付けた画像すべての平均を取ることが出来る。また、計算速度向上のために貼り付け回数を参照し、W回以上貼り付けは行わないようにすることも出来る。このWはオペレータ指定でも良いし、予め定めても良い。なお、平均するのは貼り付けた画像の境界を滑らかにするためのものであり、必須のものではない。第2の変換画像上に合成画像を上書きする構成でも良い。
【0184】
2枚の画像の画素を平均するなどし、1枚の画像に合成することで、新しい合成画像を得、この新しい合成画像を合成情報格納部506に出力する(ステップS505)。
【0185】
図22は、合成画像作成過程を示す図である。
【0186】
図22を参照すると、この合成画像作成過程では、合成情報格納部506では、合成情報処理部から新しい合成画像を受け取って、この新しい合成画像を合成画像として更新する(図16ステップS506)。
【0187】
出力結果格納部507では、フレーム画像格納部502でフレーム画像が終了したこと(ステップS507:Yes)を受け取ることで、合成情報格納部506から合成画像を受け取って合成画像を格納する(ステップS508)。
【0188】
(第5の実施形態の効果)
上記したように、この第5の実施形態によれば、撮影装置101の動きを知る必要をなくして、画像をつなぎ合わせることによって1枚の静止画像を作成することが出来るようになる。
【0189】
また、低情報画像を用い、かつ、微小領域でマッチングを行うため比較的軽減された処理でフレーム画像の位置合わせを行うことができ、処理速度の速い画像合成を行うことが出来るようになる。
【0190】
また、逐次合成画像を作成することで後処理を行うことなく即時的に画像合成を行うことが出来るようになる。
【0191】
(第6の実施形態の構成及び各部の動作)
なお、ここでは前記した第5の実施形態と同様の構成要素には、同様の参照符号を付し、その重複した説明を省略する。
【0192】
図23は、第6の実施形態の全体構成を概略的に示すブロック図である。
【0193】
図23を参照すると、この画像合成補正表示装置500Aは、図13に示す第5の実施形態の構成と同様のデータ格納部501と、フレーム画像格納部502と、合成画像処理部505と、合成情報格納部506と、出力結果格納部507とを有し、さらに、この第6の実施形態に対応する前段位置合わせ処理部503A、後段位置合わせ処理部504A及び合成棄却判断部608が設けられている。
【0194】
データ格納部501及びフレーム画像格納部502、合成画像処理部505から出力結果格納部507までのそれぞれの動作は、第5の実施形態と同様であり、その重複した説明は省略する。
【0195】
合成棄却判断部608は、前段位置合わせ処理部503A又は後段位置合わせ処理部504Aからのマッチング情報からフレーム画像を合成画像に貼り付けるかを判定して、その判定結果を出力する。
【0196】
図24は、図23における前段及び後段位置合わせ処理部503A,504Aの内部構成を示すブロック図である。
【0197】
図24を参照すると、前段位置合わせ処理部503A及び後段位置合わせ処理部504Aは、図14に示す第5の実施形態と同様の低情報画像作成部601から変換画像作成部604とともに、第6の実施形態に対応するマッチング妥当性判断部705とを有している。
【0198】
低情報画像作成部601から変換画像作成部604までのそれぞれの動作は、前記した第5の実施形態と同様であり、その重複した説明は省略する。
【0199】
この第6の実施形態に対応するマッチング妥当性判断部705は、マッチング部603からの移動ベクトルとマッチングが妥当であるかを判断したマッチング情報を作成する。
【0200】
なお、この第6の実施形態でも、図23及び図24の各構成それぞれが、その処理を行う構成、いわゆる、機能ブロックをもって説明している。この機能構成は、具体的には前記したようにDSPで実現できる。また、機能構成は、以降の動作をプログラムで実行するMPUでも第5の実施形態同様に実現可能である。以下において図15のMPUを用いたものとして説明する。
【0201】
(第6の実施形態の全体動作)
図25は、第6の実施形態の動作の処理を示すフローチャートであり、図26は、この第6の実施形態の動作における位置合わせ処理を示すフローチャートである。また、図27は移動ベクトルの取り直しを説明するための図である。
【0202】
図23から図27を参照すると、データ格納部501から前段位置合わせ処理部50Aまでの処理(図25(以下、「図25」の表記は省略する)中のステップS701,S702,S703)、及び前段位置合わせ処理部503Aでの低情報画像作成部601からマッチング部603までの処理(図26(以下、「図26」の表記は省略する)中のステップS801,S802,S803)は、第5の実施形態と処理手順が同一である。ここでの詳細な説明は省略する。
【0203】
図24のマッチング妥当性判断部705では、マッチング部603で得られた移動ベクトル(8箇所の特徴領域における移動ベクトル)からマッチングが妥当であるかを判定する(ステップS806)。この判定方法としては、8つの移動ベクトル(Vx,Vy)(iは1〜8)が得られるが、この移動ベクトルの平均を(Ax,Ay)とすると次式(7)で表される。
【0204】
【数7】
Figure 2004021436
【0205】
この式(7)を満たすならば、その移動ベクトルはマッチングが妥当であると判定する。8つの移動ベクトルがすべて妥当であるならば、マッチング部603で得られた情報(8つの移動ベクトルと8つの領域の位置)を変換画像作成部604に出力し、8つの移動ベクトルの平均(Ax,Ay)とマッチングが妥当であるかの判定を行った回数を合成棄却判断部608に出力する。
【0206】
なお、式(7)におけるTHは、画像合成前にオペレータが指定しても良いし、画像合成補正表示装置500Aに予め定められた値とすれば良い。この判定によって、8つの移動ベクトルの大きなばらつきがあるかを判定している。これは、撮影装置101を移動させながら静止物を撮影したものを合成することを前提としているため、画像の全体の動きはほぼ一様になることから、すべての移動ベクトルに大きなばらつきがないことを想定している。マッチングが妥当でない移動ベクトルが大きく平均から外れている特徴領域を、再度、特徴領域探索処理部602において、次に、前記した式(1)の式の値が大きいものを特徴領域として取り直し、特徴ベクトル算出処理を行う(図27参照)。移動ベクトルを取り直すことでフレーム画像の貼り付け位置の間違いが減少する。
【0207】
なお、マッチングが妥当でないのなら、さらに、マッチングが妥当であるかの判定(ステップS806)を、n回以上行ったかを判断する(ステップS807)。この判断によって、貼り付けようとしているフレーム画像の位置合わせが困難であるかを判断する。位置合わせが困難なフレーム画像は、合成画像に合成を行なわないとして、次のフレーム画像に処理を移行することで、計算処理の軽減を図ることが出来る。前記した「n」は画像合成前にオペレータが指定しても良いし、画像合成補正表示装置500Aに予め定められた値を設定した構成としても良い。
【0208】
図25の処理手順の終了時にマッチング妥当判定の回数nと移動ベクトルの平均(Ax,Ay)を合成棄却判断部608に出力する。
【0209】
変換画像作成部604での処理である行列算出(ステップS804)と変換画像作成(ステップS805)は、第6の実施形態と同様である。ここでの重複した説明は省略する。
【0210】
合成棄却判断部608では、マッチング妥当性判断部705からマッチング妥当判定回数と移動ベクトルの平均(Ax,Ay)を受け取って、今回のフレーム画像を合成画像に合成すべきかを判断する(ステップS709)受け取ったベクトルの長さを計算し、この大きさがK以下ならば合成を棄却する。これは、フレーム画像間の動きの小さいものを貼り付けても、合成画像がわずかに変化するだけであるため、今回のフレーム画像貼り付けによる合成画像の効果が少ない無駄な貼り付けを行わないようにすることで、計算の処理の確度を向上させることが出来る。
【0211】
なお、Kは画像合成前にオペレータが指定しても良いし、画像合成補正表示装置500Aに予め定められた値を設定した構成としても良い。また、マッチング妥当判定回数がn回以上のときも合成を棄却する。最終的に、合成を棄却すると判断されたなら、合成棄却信号をフレーム画像格納部502に出力し、現在行っている合成処理を中止する。
【0212】
フレーム画像格納部502では、合成棄却信号を受け取ると、次のフレーム画像を今回のフレーム画像に前回のフレーム画像をそのまま前回のフレーム画像として、次の合成するための情報を出力する。これによって、合成を棄却したフレーム画像を飛ばして次のフレーム画像を合成することが出来る。
【0213】
なお、フレーム画像を飛ばして合成を行っても良いし、合成を一度、終了して次のフレーム画像を基準として合成画像を作り直し、合成画像を複数枚に分割して作成しても良い。
【0214】
後段位置合わせ処理部504Aでの位置合わせ処理(ステップS704)も前段位置合わせ処理部503Aと同様である。
【0215】
合成棄却判断部608では、合成棄却判断(ステップS709)と同様に後段位置合わせ処理部504Aのマッチング妥当性判断部705からマッチング妥当判定回数と移動ベクトルの平均(Ax,Ay)を受け取り、合成すべきかを判断する(ステップS710)。この判断は、ステップS709の判定と違って移動ベクトルの長さの判定は行わない。これは、合成棄却判断処理で(ステップS709)、すでに前回のフレーム画像からK以上の動きがあると判定されているため、その判断の必要がないからである。移動ベクトルの長さによる判定を除けば、前段位置合わせ処理部503Aと同様である。
【0216】
以降の処理の手順は、第5の実施形態と同様である。ここでの詳細な説明は省略する。
【0217】
(第6の実施形態の効果)
このように、この第6の実施形態では、撮影装置101の動きを知ることなく、画像をつなぎ合わせることで1枚の静止画像を作成することが出来る。
【0218】
また、低情報画像を用い、かつ、微小領域でマッチングを行うため比較的軽減された処理でフレーム画像の位置合わせを行うことができ、迅速な画像合成処理を行うことが出来る。
【0219】
また、逐次合成画像を作成することで後処理を行うことなく即時的な画像合成が可能になる。
【0220】
さらに、合成棄却判断を追加することによって、位置合わせの困難なフレーム画像を棄却したり、合成画像に貼り付けの効果が薄いフレーム画像を棄却することによって、より処理速度の速い画像合成を行うことが出来るようになる。
【0221】
(第5の実施形態及び第6の実施形態の変形例)
第5の実施形態及び第6の実施形態にあって次のような変形構成(1)(2)とすることも出来る。
【0222】
(1)画像上のエッジ量と画像の特定位置からの距離の和を用いているが、これに限らず、位置合わせに適した特徴領域を決定する方法であればその方法は問わない。
【0223】
(2)フレーム画像格納部502の入力元を動画又は複数の連続した静止画像が保存されているデータとしているが、これに限らず、撮影装置101から直接画像を受け取るようにしても良い。この構成の場合、撮影を行いながら合成処理を同時に行うというリアルタイム処理を実現できる。
【0224】
(第7の実施形態の構成及び各部の動作)
図28は、第7の実施形態における画像合成補正表示装置の構成を概略的に示すブロック図である。
【0225】
図28を参照すると、この画像合成補正表示装置は、画像合成補正部800Aと画像表示部800Bとから構成され、画像合成補正部800Aは、第1の実施形態から第4の実施形態と同様のデータ格納部501及びフレーム画像格納部802と、位置合せ処理部803及び合成画像生成部804とともに、この第7の実施形態に対応する画像アドレス出力部805とから構成されている。
【0226】
データ格納部501及びフレーム画像格納部802は、第1の実施形態から第4の実施形態と同様の動作であり、その重複した説明は省略する。
【0227】
位置合せ処理部803及び合成画像生成部804は、第1の実施形態から第4の実施形態の画像合成部106,210,301,401と同様の処理を行なうものである。
【0228】
位置合せ処理部803は、フレーム画像格納部802へ格納されたフレーム画像より前回のフレーム画像(前回処理に使用したフレーム画像)と今回のフレーム画像(今回処理しようとするフレーム画像)に基づいて位置合せを行う。
【0229】
合成画像生成部804は、位置合せ処理部803で得られた位置合せ結果に基づいて順次フレーム画像を合成した合成画像を生成する。画像アドレス出力部805は、合成画像生成部804で生成された合成画像と今回処理した今回のフレーム画像の貼り付け(合成)位置(アドレス)を出力する。
【0230】
画像表示部800Bは、画像アドレス入力部811と、アドレス補正部812、画像表示処理部813及び表示モニタ814とから構成されている。
【0231】
画像アドレス入力部811には、画像合成補正部800Aから出力された合成画像と今回処理した今回のフレーム画像とのアドレスが入力される。
【0232】
アドレス補正部812は、前回入力されたアドレス(前回のフレーム画像のアドレス)と今回入力されたアドレス(今回のフレーム画像のアドレス)に基づいて、表示上の軸(例えば、表示上の中心となる軸)となるアドレスへ補正する。
【0233】
画像表示処理部813は、アドレス補正部812によって補正されたアドレスに基づいて入力された合成画像から表示するための表示画像を生成する。
【0234】
表示モニタ814は、画像表示処理部813で生成された表示画像を表示するためのブラウン管(CRT)や液晶ディスプレイ(LCD)である。
【0235】
(第7の実施形態の全体動作)
図29は、第7の実施形態における動作の処理手順を示すフローチャートである。
【0236】
図29を参照すると、フレーム画像格納部802では、動画や時系列に連続した静止画を撮影された順番にフレーム画像として抽出し格納する(図29(以下、この「図29」の表記は省略する)中のステップS901)。次に、フレーム画像格納部802に格納されたフレーム画像が開始フレーム画像であるか否かを判断し(ステップS902)、開始フレーム画像でなければ(すなわち、前回のフレーム画像と今回のフレーム画像が存在すれば)、次に位置合せ処理(ステップS903)を行う。開始フレーム画像であれば(すなわち、前回のフレーム画像が存在しなければ)、位置合せ処理(ステップS903)は行わない。
【0237】
位置合せ処理部803では、合成画像上の今回のフレーム画像貼り付け(合成)位置(アドレス)を検出して出力する(ステップS903)。この位置合せ処理については、前記した第5の実施形態における図13及び第6の実施形態における図23に示す「前段位置合わせ処理部503及び503Aと、後段位置合わせ処理部504及び504A」と同様な処理によって実現できる。
【0238】
合成画像生成部804は、位置合せ処理部803で得られた合成画像上の今回のフレーム画像貼り付け(合成)位置(アドレス)結果に基づいて、前回の合成画像へ今回のフレーム画像を貼り付け(合成)していき、順次に合成画像を生成して更新する(ステップS904)。このとき、前回の合成画像が存在しなければ(すなわち、開始フレーム画像が今回のフレーム画像であれば)、今回のフレーム画像を合成画像としてコピーすることで合成画像を生成する。この合成画像生成部804についても、前記した第5の実施形態における図13及び第6の実施形態における図23に示す「前段位置合わせ処理部503及び503Aと、後段位置合わせ処理部504及び504A」と同様な処理によって実現できる。
【0239】
画像アドレス出力部805では、順次生成かつ更新された合成画像と合成画像上の今回のフレーム画像の貼り付け(合成)位置(アドレス)を出力する(ステップS905)。
【0240】
以上、フレーム画像格納部802から画像アドレス出力部805までの処理を最終フレーム画像となるまで繰り返し行う(ステップS906)。最終フレーム画像であるならば処理を終了する。
【0241】
図30は、画像合成補正部800Aから出力される前記合成画像と合成画像上の今回のフレーム画像のアドレスを説明するための図である。
【0242】
図30(a)は、前回出力された合成画像(前回のフレーム画像による合成画像)とその合成で使用されたフレーム画像(前回のフレーム画像)のアドレスの関係を示している。図30(b)は、今回出力された合成画像(今回のフレーム画像による合成画像)とその合成で使用されたフレーム画像(今回のフレーム画像)のアドレスの関係を示している。
【0243】
ここでのアドレスは、その合成で使用されたフレーム画像の中心位置としている。このアドレスとは、フレーム画像の軸(基準)となるアドレスであれば良く、フレーム画像の左上位置など必ずしも中心位置でなくても良い。
【0244】
画像アドレス入力部811は、順次生成かつ更新された合成画像と合成画像上の今回のフレーム画像の貼り付け(合成)位置(アドレス)が入力される(ステップS911)。
【0245】
アドレス補正部812では、今回人力された今回のフレーム画像の貼り付け(合成)位置(アドレス)と前回入力された前回のフレーム画像の同アドレスに基づいて、これらアドレス間の移動量を算出し(ステップS912)、移動量の大小(ステップS913)によって表示上のアドレスを補正する(ステップS914)。例えば、前回のフレーム画像のアドレスを(X1,Y1)とし、今回のフレーム画像のアドレスを(X2,Y2)とした場合、次式(8)に基づいて移動量Lを算出する。
【0246】
【数8】
Figure 2004021436
【0247】
そして、例えば、算出した移動量Lを所定の閾値Tと比較し、移動量Lが所定の閾値Tよりも小さければ今回のフレーム画像のアドレスを前回のフレーム画像のアドレスへ置き竣えることによってアドレスを補正する。このとき、移動量Lが所定の閾値Tよりも小さい場合が連続して所定の回数以上続く場合に、今回のフレーム画像のアドレスを前回のフレーム画像のアドレスに置き換えるようにし、移動量Lが所定の閾値Tよりも大きい場合が連続して所定の回数以上続く場合に、その今回のフレーム画像のアドレスを前回のフレーム画像のアドレスへ置き換える処理を解除するようにしても良い。
【0248】
また、この移動量算出とアドレスの補正について、前記のような処理でもよいが、X軸とY軸のそれぞれの移動量を算出するようにし、算出されたX軸とY軸の移動量に基づいてアドレスを補正するようにしても良い。例えば、次式(9)に基づいて、X軸とY軸のそれぞれの移動量LX,LYを算出することが出来る。
【0249】
【数9】
Figure 2004021436
【0250】
そして、算出した移動量LXとLYとを所定の閾値TXとTYと比較し、例えば、移動量LXが所定の閾値TXよりも小さく、かつ、移動量LYが所定の閾値TYよりも小さければ今回のフレーム画像のアドレスを前回のフレーム画像のアドレスへ置き換えることによってアドレスを補正することも出来る。
【0251】
画像表示処理部813では、今回のフレーム画像による合成画像と前記決定された今回のフレーム画像のアドレスに基づいて、表示用の画像を生成する。例えば、前記決定された今回のフレーム画像のアドレス(本例で記載のアドレスが中心位置を示す場合)が画面の中心位置となるように表示用の画像を生成し(ステップS915)  生成した表示用の画像に基づいて表示モニタ814へ表示する(ステップS916)。
【0252】
図31は、移動量が大きい場合の画像表示例を説明するための図であり、図32は、移動量が小さい場合(アドレス補正後)の画像表示例を説明するための図である。
【0253】
図31及び図32を参照すると、入力された合成画像上の今回のフレーム画像のアドレスに基づいて今回のフレーム画像が画面の中心位置となるように合成画像から表示用の画像を生成し、移動量が小さい場合は、入力された合成画像上の今回のフレーム画像から補正されたアドレス(前回のフレーム画像のアドレス)に基づいて前回のフレーム画像が画面の中心位置となるように合成画像から表示用の画像を生成する。
【0254】
なお、表示用の画像を生成するにあたり、合成画像を任意の大きさへ拡大したり縮小するようにしても良い。
【0255】
(第7の実施形態の効果)
このように第7の実施形態では、画像合成補正部800Aによって、撮影装置101の動きを知ることなく、変換行列を算出して、画像を合成し、かつ、全ての画像を取得しなくても撮影と同時かつ即時的に合成画像を作成することが出来るようになる。
【0256】
また、撮影装置101における受光素子(例えば、CCD)を移動させる機構が設けらていない場合も、画像のぶれを即時的で補正することが出来るようになる。
【0257】
さらに、表示モニタ814によって、前回のフレーム画像と、今回のフレーム画像との移動量に整合させ、かつ、同時に実行しながら表示を切り替えたりすることが出来る。
【0258】
(第8実施形態の構成及び各部の動作)
図33は、第8実施形態の全体構成を概略的に示すブロック図である。
【0259】
図33を参照すると、この第8実施形態は、画像合成補正部801A及び画像表示部801Bから概略構成されている。
【0260】
以下、前記した第7の実施形態の画像合成補正部800A及び画像表示部800Bと異なる部分について説明する。
【0261】
この第8実施形態の画像合成補正部801Aは、その固有部分として、アドレス補正部901と、画像アドレス出力部902とを備えている。
【0262】
アドレス補正部901は、位置合せ処理部803で得られた前回のフレーム画像の位置合せ結果(前回得られた位置合せ結果)と今回のフレーム画像の位置合せ結果に基づいて、出力する合成画像上の軸(例えば、後の表示上で基準となる中心の軸)となるアドレスに、その補正を行なう。
【0263】
画像アドレス出力部902は、合成画像生成部804で生成された合成画像とアドレス補正部901によって補正されたアドレスを出力する。
【0264】
また、画像表示部801Bは、第7の実施形態のアドレス補正部812が設けられておらず、画像アドレス入力部811、画像表示処理部813及び表示モニタ814が設けられている。
【0265】
この画像表示部801Bでは、第7の実施形態のアドレス補正部812を設けていないために、画像表示処理部813は、画像アドレス入力部811から入力された合成画像とアドレスに基づいて入力された合成画像から表示するための表示画像を生成するようになっている。
【0266】
(第8実施形態の全体動作)
ここでは、画像合成補正部801A及び画像表示部801Bの第8実施形態に対応する動作について説明する。
【0267】
図34は、第8実施形態の動作の処理手順を示すフローチャートである。
【0268】
図34を参照すると、第7の実施形態と同様にフレーム画像格納、開始フレーム画像判断、位置合わせ処理を行なう(図34(以下、この「図34」の表記は省略する)中のステップS901,S902,S903)。次に、アドレス補正部901では、位置合せ処理部803で得られた合成画像上の今回のフレーム画像貼り付け(合成)位置(アドレス)と前回得られた前回のフレーム画像の同アドレスに基づいて、これらアドレス間の移動量を算出し(ステップS1101)、移動量の大小(ステップS1102)によって出力する合成画像上の軸上なるアドレスを補正する(ステップS1103)。例えば、アドレスの補正の処理については、前記した第7の実施形態の画像合成補正部800A及び画像表示部800Bのアドレス補正部812と同様な処理によって実現できる。
【0269】
画像アドレス出力部902では、合成画像生成部804より順次生成かつ更新された合成画像と、アドレス補正部901から順次得られた合成画像上の軸となるアドレスを出力する(ステップS1104)。
【0270】
図35は、画像合成補正部800Aから出力される移動量が小さい場合(アドレス補正後)の合成画像とアドレスを説明するための図である。
【0271】
なお、画像合成補正部800Aから出力される移動量が大きい場合の合成画像とアドレスの説明は、前記した図31と同様であり、以下、重複使用して説明する。
【0272】
移動量が大きい場合は、第7の実施形態の図31と同様にして、合成画像上の今回のフレーム画像のアドレスを出力するようにし、移動量が小さい場合は、図35に示すように、合成画像上の今回のフレーム画像から補正されたアドレス(前回のフレーム画像のアドレス)を出力する。すなわち、第7の実施形態の画像合成補正部800A及び画像表示部800Bにおけるアドレス補正部812の処理を、ここでの画像合成補正部801Aのアドレス補正部902で実現するものである。
【0273】
画像表示部801Bでは、画像アドレス入力部811から入力された合成画像とそのアドレスに基づいて(ステップS911)、画像表示処理部813より表示用の画像を生成し(ステップS915)、この生成した表示用の画像を表示モニタ114で表示する(ステップS916)。
【0274】
(第8実施形態の効果)
このように、第8実施形態では、画像合成補正部801Aによって、撮影装置の動きが判明しなくとも、変換行列を算出することによって画像を合成し、全ての画像を取得しなくても撮影と同時に即時的に合成画像を作成することが出来る。
【0275】
また、従来例をもって説明したように撮影装置の受光素子(例えば、CCD)を移動させる機構を設けなくとも、画像のぶれを即時的に補正することが出来るという第7の実施形態と同様な効果がある。加えて、前フレーム画像と今回のフレーム画像との移動量に合わせて、同時に実行しながらアドレスを補正しているので、画像表示部801B側での処理負担が低減でき、画像合成補正部801Aによる合成画像生成部804とアドレス補正部901の並列処理によって高速処理が実現できるようになる。
【0276】
(第9実施形態の構成及び各部の動作)
図36は、第9実施形態の全体構成を概略的に示すブロック図である。
【0277】
図36を参照すると、この第9実施形態は、画像合成補正部802A及び画像表示部802Bが設けられている。
【0278】
以下、前記した第8実施形態の画像合成補正部801A及び画像表示部801Bと異なる部分について説明する。
【0279】
この第9実施形態の画像合成補正部802Aは、その固有部分として、前記した第8実施形態とは構成が異なる画像補正部1001と、画像出力部1002が設けられている。
【0280】
画像補正部1001は、合成画像生成部804によって生成された合成画像とアドレス補正部901によって得られた補正後のアドレス(例えば、合成画像上の基準となる中心の軸)に基づいて、表示向けの画像へ補正して生成する。
【0281】
画像出力部1002は、画像補正部1001より補正して生成された表示向けの画像を出力する。
【0282】
画像表示部802Bは、前記した第8実施形態とは構成が異なる画像入力部1011と画像表示処理部1012を備えている。
【0283】
画像入力部1011には、画像合成補正部802Aから出力された表示用の画像が入力される。
【0284】
画像表示処理部1012は、画像入力部1011から入力された表示用の画像を生成し、表示モニタ814で画面表示する。
【0285】
(第9実施形態の全体動作)
ここでは、画像合成補正部802A及び画像表示部802Bの第9実施形態に対応する動作について説明する。
【0286】
図37は、第9実施形態の動作の処理手順を示すフローチャートである。
【0287】
図37を参照すると、第8実施形態と同様にフレーム画像格納と開始フレーム画像判断及び位置合わせ処理を行なう(図37(以下、この「図37」の表記は省略する)中のステップS901,S902,S903)。
【0288】
次に、アドレス間の移動量を算出し(ステップS1101)、移動量の大小(ステップS1102)によって出力する合成画像上の軸上なるアドレスを補正する(ステップS1103)。
【0289】
次に、第9実施形態の要部動作として、画像補正部1001では、合成画像生成部804で順次生成かつ更新された合成画像、及びアドレス補正部901で順次得られた合成画像上の軸となるアドレスに基づいて、表示用の画像を生成する(ステップS1201)。例えば、表示用の画像の生成処理については、前記した第8実施形態の画像合成補正部801A及び画像表示部801Bの画像表示処理部813と同様な処理によって実現できる。
【0290】
画像出力部1002では、画像補正部1001で順次生成かつ補正された表示用の画像を出力する(ステップS1202)。
【0291】
次に、画像表示例について説明する。
【0292】
移動量が大きい場合の画像表示状態は前記した図31と同様である。移動量が小さい場合(アドレス補正後)の画像表示状態は、前記した図32と同様である。以下、図31及び図32を重複使用して説明する。
【0293】
移動量が大きい場合は、図31に示すように今回のフレーム画像が画像の中心となるような画像を出力するようにし、移動量が小さい場合は、図32に示すように、前回のフレーム画像が画像の中心となるような画像を出力する。
【0294】
すなわち、第8実施形態の画像合成補正部801A及び画像表示部801Bに画像表示処理部813の処理を、この第9実施形態における画像合成補正部802Aの画像補正部1001で実現している。
【0295】
なお、表示用の画像を生成するにあたり、画像を任意の大きさへ拡大したり縮小するようにしても良い。
【0296】
次に、前記した第8実施形態と同様に、画像入力部1011では、順次生成かつ補正された画像が入力され(ステップS911)、さらに、画像表示処理部1012では、画像入力部1011からの画像を表示モニタ814に出力し、表示モニタ814で、その画像が表示される(ステップS915,916)。
【0297】
(第9実施形態の効果)
このように、この第9実施形態では、画像合成補正部802Aによって、撮影装置の動きを知ることなく変換行列を算出して画像を合成し、全ての画像を取得しなくても撮影と同時に即時的に合成画像を作成することが出来る。
【0298】
例えば、従来例をもって説明したように撮影装置の受光素子(例えば、CCD)を移動させる機構を備えていない場合にも画像のぶれを即時的に補正できるようになる。
【0299】
画像合成補正部802Aにおける合成画像生成部804とアドレス補正部901の並列処理によって高速処理が実現できることに加えて、表示用の補正画像を画像合成補正部802Aで生成しているため、特殊な表示装置を使用する必要がなくなる。
【0300】
(第10実施形態の構成及び各部の動作)
図38は、第10実施形態の全体構成を概略的に示すブロック図である。
【0301】
図38を参照すると、この第10実施形態は、画像合成補正部803A及び画像表示部803Bから構成されている。
【0302】
以下、前記した第9実施形態の画像合成補正部802A及び画像表示部802Bと異なる部分について説明する。
【0303】
この第10実施形態の画像合成補正部803Aは、前記した第9実施形態とは構成が異なるアドレス判定切替部1401と、補正画像生成部1402と、画像出力部1403とが設けられている。
【0304】
アドレス判定切替部1401は、位置合せ処理部803で得られた前回のフレーム画像の位置合せ結果(前回得られた位置合せ結果)と今回のフレーム画像の位置合せ結果に基づいて、合成画像生成部804と補正画像生成部1402の切り替えを行う。
【0305】
補正画像生成部1402は、位置合せ処理部803で得られた位置合せ結果に基づいて、順次今回のフレーム画像のアドレスを補正した補正画像を生成する。画像出力部1403は、合成画像生成部804で生成された合成画像又は補正画像生成部1402で生成された補正画像を、前記切り替えに基づいて出力する。
【0306】
(第10実施形態の全体動作)
ここでは、第10実施形態の画像合成補正部803A及び画像表示部803Bのアドレス判定切替部1401と、補正画像生成部1402及び画像出力部1403の動作について説明する。
【0307】
図39は、第10実施形態における動作の処理手順を示すフローチャートである。
【0308】
図39を参照すると、第8実施形態と同様にフレーム画像格納、開始フレーム画像判断、位置合わせ処理を行なう(図39(以下、この「図39」の表記は省略する)中のステップS901,S902,S903)。
【0309】
次に、アドレス間の移動量を算出し(ステップS1101)、移動量の大小(ステップS1102)によって合成画像生成(ステップS904)を行なう。
【0310】
次に、この第10実施形態に対応して、ステップS1102の移動量の大小における小の場合(No)、補正画像生成部1402での補正画像生成を行う(ステップS1501)。
【0311】
なお、移動量算出と移動量の大小判定処理は、前記した第9実施形態で説明したように移動量算出と移動量の大小の判定と同様な処理によって行なうことが出来る。
【0312】
このとき、移動量が小さい場合が連続して所定の回数以上続くときは、補正画像生成部1402で補正画像生成を行い、また、移動量が大きいことが連続して所定の回数以上続く場合は、合成画像生成部804による合成画像生成を行うように切り替えても良い。
【0313】
補正画像生成部1402では、アドレス判定切替部1401で移動量が小さいと判断された場合(ステップS1102:No)に補正画像生成部1402での処理を行う。ここでは、位置合せ処理部803で得られた合成画像上の今回のフレーム画像貼り付け(合成)位置(アドレス)結果と前回のフレーム画像の同アドレスに基づいて、今回のフレーム画像の位置を補正した補正画像を生成する(ステップS1501)。例えば、前回のフレーム画像のアドレスが画像の中心となるように、今回のフレーム画像の位置を補正した補正画像を生成する。
【0314】
図40は、移動量が小さい場合の補正画像生成部1402で生成された補正画像を説明するための図である。
【0315】
図40を参照すると、移動量が小さい場合は、前回のフレーム画像のアドレスが画像の中心となるように、今回のフレーム画像を補正した補正画像を生成する。
【0316】
なお、補正画像を生成するにあたり、補正画像を任意の大きさへ拡大したり、縮小するようにしても良い。
【0317】
画像出力部1403では、アドレス判定切替部1401において、移動量が大きいと判断された場合は、合成画像生成部804で生成された合成画像を本画像合成補正部803Aからの画像として出力し(ステップS1502)、移動量が小さいと判断された場合は、補正画像生成部1402で生成された補正画像を本画像合成補正部803Aからの画像として出力する(ステップS1503)。
【0318】
次に、この第10実施形態の画像合成補正部803A及び画像表示部803Bの位置合せ処理部803と合成画像生成部804の変形例について説明する。
【0319】
位置合せ処理部803での位置合せ処理は、前記した第5の実施形態における図13及び第6の実施形態における図23に示す「前段位置合わせ処理部503及び503Aと、後段位置合わせ処理部504及び504A」と同様な処理によって実現できる。
【0320】
また、合成画像生成部804は、前記した第5の実施形態における図13及び第6の実施形態における図23に示す「後段位置合わせ処理部504及び504A」と同様な処理を最初に追加することによって実現する。
【0321】
また、アドレス判定切替部1401では、位置合せ処理部803で得られた今回のフレーム画像と前回のフレーム画像との位置合せ結果のみで移動量を算出するようにしても良い。
【0322】
さらに、合成画像生成部804における合成画像生成については、移動量の大小に関係なく必ず生成処理を行ない、画像出力部1403において移動量の大小に基づいて出力する画像を合成画像とするか、又は補正画像とするかを切り替えても良い。また、この場合、補正画像も必ず生成するようにしても良い。
【0323】
(第10実施形態の効果)
このように、この第10実施形態では、画像合成補正部803Aによって、撮影装置の動きを知る必要がなくなり、変換行列を算出することによって画像を合成し、全ての画像を取得しなくても撮影と同時に即時的に合成画像を作成することが出来るようになる。
【0324】
また、従来例で説明したように撮影装置の受光素子(例えば、CCD)を移動させる機構を設けなくとも、画像のぶれを即時的に補正することが出来る。
【0325】
さらに、表示用の補正画像を画像合成補正部803Aで実現しているため、特殊な表示装置を使用する必要がなくなる。加えて、移動量の大小に応じて合成画像生成を行うか、補正画像生成を行うかを切り替えているため、効率良く目的に応じた処理を実現できるようになる。
【0326】
さらに、移動量の大小に応じて合成画像を出力するか、補正画像を出力するかを切り替えているので、目的に応じた表示を実現できるようになる。
【0327】
(第11実施形態の構成及び各部の動作)
図41は、第11実施形態の全体構成を概略的に示すブロック図である。
【0328】
図41を参照すると、この第11実施形態は、画像合成補正部804A及び画像表示部804Bから構成されている。
【0329】
ここでは、前記した第10実施形態の画像合成補正部803A及び画像表示部803Bと異なる部分について説明する。
【0330】
この第11実施形態の画像合成補正部804Aは、前記した第10実施形態に対して、図38中のアドレス判定切替部1401が設けられておらず、かつ、第11実施形態に対応する画像出力部1701が設けられている。
【0331】
画像合成補正部804Aの補正画像生成部1402は、位置合せ処理部803で得られた前回のフレーム画像の位置合せ結果(前回得られた位置合せ結果)と今回のフレーム画像の位置合せ結果に基づいて、合成画像及び補正画像それぞれを生成する。
【0332】
画像出力部1701は、最終フレーム画像であるか否かに対応して合成画像を出力するか、補正画像を出力するかの切り替えを行う。
【0333】
(第11実施形態の全体動作)
次に、ここでは、第11実施形態の画像合成補正部804Aにおける画像出力部1701の動作を中心に説明する。
【0334】
図42は、第11実施形態における動作の処理手順を示すフローチャートである。
【0335】
図42を参照すると、第11実施形態と同様にフレーム画像格納と開始フレーム画像判断及び位置合わせ処理を行なう(図42(以下、この「図42」の表記は省略する)中のステップS901,S902,S903)。
【0336】
さらに、画像合成補正部804Aの補正画像生成部1402では、位置合せ処理部803で得られた合成画像上の今回のフレーム画像貼り付け(合成)位置(アドレス)と前回得られた前回のフレーム画像の同アドレスに基づいて、順次それぞれ合成画像と補正画像を生成する(ステップS904及び1501)。
【0337】
画像出力部1701では、最終フレーム画像であるか否かを判断し((ステップS906)、この判断で最終フレーム画像でない場合(No)、補正画像生成部1402で生成された補正画像を、この画像合成補正部804Aからの画像として出力する(ステップS1503)。次に、フレーム画像格納部802の処理(ステップS901)に戻る。
【0338】
ステップS906の判断で最終フレーム画像の場合(Yes),合成画像生成部804で生成された合成画像を本画像合成補正部804Aから画像として出力する(ステップS1502)。
【0339】
この第11実施形態における画像合成補正部804Aの動作は、次のような変形例も可能である。
【0340】
図43は、第11実施形態における画像合成補正部804Aの他の動作の処理手順を示すフローチャートである。
【0341】
補正画像生成部1402では、位置合せ処理部803で得られた前回のフレーム画像の位置合せ結果(前回得られた位置合せ結果)と今回のフレーム画像の位置合せ結果に基づいて、順次補正画像を生成する(ステップS1501)。
【0342】
画像出力部1701では、補正画像生成部1402で生成された補正画像を順次に、この画像合成補正部804Aから画像として出力する(ステップS1503)。
【0343】
そして、最終フレーム画像であるか否かを判断し(ステップS906)、最終フレーム画像でない場合(No)、フレーム画像格納部802の処理に戻る。ステップS906において、最終フレーム画像の場合(Yes)、合成画像生成部804で、フレーム画像格納部802格納された全フレーム画像に基づいて、合成画像を生成する(ステップS904)。
【0344】
このとき、位置合せ処理(ステップS903)の結果を記憶しておいて、この記憶された位置合せ結果に基づいて合成画像を生成するようにしても良い。なお、改めて位置合せ処理を行い合成画像を生成するようにしても良い。
【0345】
次に、画像出力部1701において、合成画像生成部804によって生成された合成画像を最後に画像合成補正部804Aから画像として出力して(ステップS1502)、―連の処理を終了する。
【0346】
(第11実施形態の効果)
このように、第11実施形態の画像合成補正部804Aによって、撮影装置の動きを知る必要をなくして、変換行列を算出することによって画像を合成することが出来るようになる。
【0347】
また。従来例で説明したように撮影装置の受光素子(例えば、CCD)を移動させる機構を設けなくとも、画像のぶれを即時的に補正することが出来るようになる。
【0348】
さらに、表示用の補正画像を画像合成補正部804Aで実現しているため、特殊な表示装置を使用する必要がなくなる。加えて、最終フレーム画像でなければ補正画像を出力し、最終フレーム画像であれば即座に合成画像を出力するため、効率良く目的に応じた処理かつ表示を行うことが出来るようになる。
【0349】
なお、前記した第1から第11実施形態においては、超解像(スーパーリゾリューション)による画像合成も可能である。この超解像では、例えば、撮影装置101で被写体を微妙にずらして、例えば、4枚による撮影を行う。例えば、ずれの量が縦横に同量とし、この撮影画像のデジタルデータの画素を、前記したずれ量だけ移動させて再配置する。この再配置によって超解像の画像が出来上がる。この例では面積が4倍になる。
【0350】
なお、この超解像の画像処理と、前記した画像合成の処理との切り替えは、例えば、入力部105でオペレータによる随時切り替え、又は、制御部102に予め設定した画像合成の内容に応じて自動切替用にすれば良い。
【0351】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明の画像合成補正表示の方法及び画像合成補正表示装置並びにプログラムによれば、即時的かつ継続した画像合成ができるとともに、誤った合成画像の作成が防止され、さらに、高品質の画像合成が可能になるという効果を奏する。
【0352】
また、本発明によれば、予め撮影装置の撮影時の動きを知る必要がなく、かつ、分割して撮影した画像全体の重なり具合を判定することなく、さらに、画像合成における後処理を行わずに、即時的な画像合成が可能になるという効果を奏する。
【0353】
さらに、本発明によれば、画像のぶれ対策用の光学系受光素子を移動させる機構などが不要になって、構成が簡素化され、かつ、画像のぶれを即時的に補正できるという効果を奏する。
【0354】
また、本発明によれば、画像合成や画像ぶれなどに適合した用途に、それぞれの技術
(構成)を実行しながら同時に、その時々の目的に合わせて切り替えることが出来るようになって、多様な撮影による画像合成が可能になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における画像合成補正表示装置の全体構成を概略的に示すブロック図である。
【図2】第1の実施形態の動作における処理手順を示すフローチャートである。
【図3】第2の実施形態における画像合成補正表示装置の全体構成を概略的に示すブロック図である。
【図4】第2の実施形態における動作の処理手順を示すフローチャートである。
【図5】第2の実施形態における画像合成状態を説明するための図である。
【図6】第3の実施形態における画像合成補正表示装置の全体構成を概略的に示すブロック図である。
【図7】第3の実施形態における動作の処理手順を示すフローチャートである。
【図8】第3の実施形態における画像合成の開始位置を説明するための図である。
【図9】第3の実施形態における画像合成の状態を示す図である。
【図10】第4の実施形態における画像合成補正表示装置の全体構成を概略的に示すブロック図である。
【図11】第4の実施形態の処理手順を示すフローチャートである。
【図12】第4の実施形態における画像合成の状態を示す図である。
【図13】第5の実施形態における画像合成補正表示装置の構成を概略的に示すブロック図である。
【図14】図13における前段及び後段位置合わせ処理部の内部構成を示すブロック図である。
【図15】図13及び図14の構成にMPUを適用した構成例を示すブロック図である。
【図16】第5の実施形態における動作の処理手順を示すフローチャートである。
【図17】第5の実施形態の動作における位置合わせ処理手順を示すフローチャートである。
【図18】第5の実施形態における貼り付け回数を説明するための図である。
【図19】第5の実施形態における特徴領域を説明するための図である。
【図20】第5の実施形態における特徴領域の距離を説明するための図である。
【図21】第5の実施形態における移動ベクトルを説明するための図である。
【図22】第5の実施形態における合成画像作成過程を示す図である。
【図23】第6の実施形態の全体構成を概略的に示すブロック図である。
【図24】図23における前段及び後段位置合わせ処理部の内部構成を示すブロック図である。
【図25】第6の実施形態における動作の処理手順を示すフローチャートである。
【図26】第6の実施形態の動作における位置合わせ処理手順を示すフローチャートである。
【図27】第6の実施形態にあって移動ベクトルの取り直しを説明するための図である。
【図28】第7の実施形態における画像合成補正表示装置の構成を概略的に示すブロック図である。
【図29】第7の実施形態における動作の処理手順を示すフローチャートである。
【図30】第7の実施形態にあって合成画像と合成画像上の今回のフレーム画像のアドレスを説明するための図である。
【図31】第7の実施形態にあって移動量が大きい場合の画像表示例を説明するための図である。
【図32】第7の実施形態にあってアドレス補正後の画像表示例を説明するための図である。
【図33】第8実施形態における画像合成補正表示装置の全体構成を概略的に示すブロック図である。
【図34】第8実施形態の動作の処理手順を示すフローチャートである。
【図35】第8実施形態にあって画像合成補正部から出力される移動量が小さい場合の合成画像とアドレスを説明するための図である。
【図36】第9実施形態における画像合成補正表示装置の全体構成を概略的に示すブロック図である。
【図37】第9実施形態の動作の処理手順を示すフローチャートである。
【図38】第10実施形態における画像合成補正表示装置の全体構成を概略的に示すブロック図である。
【図39】第10実施形態における動作の処理手順を示すフローチャートである。
【図40】第10実施形態にあって移動量が小さい場合の補正画像生成部で生成された補正画像を説明するための図である。
【図41】第11実施形態における画像合成補正表示装置の全体構成を概略的に示すブロック図である。
【図42】第11実施形態における動作の処理手順を示すフローチャートである。
【図43】第11実施形態野置ける画像合成補正部の他の動作の処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
101…撮影装置
102…制御部
103…外部記憶装置
104…画像表示部
105…入力部
106,201,301,401…画像合成部
107…消去処理部
202…枠表示部
302…合成画像位置初期化部
500,500A…画像合成補正表示装置
501…データ格納部
502…フレーム画像格納部
503,503A…前段位置合わせ処理部
504,504A…後段位置合わせ処理部
505…合成画像処理部
506…合成情報格納部
507…出力結果格納部
601…低情報画像作成部
602…特徴領域探索処理部
603…マッチング部
604…変換画像作成部
608…合成棄却判断部
700…デジタル処理装置
701…MPU
704…メモリ
705…マッチング妥当性判断部
800A,801A,802A,803A,804A…画像合成補正部
800B,801B,802B,803B,804B…画像表示部
501…データ格納部
802…フレーム画像格納部
803…位置合せ処理部
804…合成画像生成部
805,902…画像アドレス出力部
811…画像アドレス入力部
812,901…アドレス補正部
813…画像表示処理部
814…表示モニタ
1001…画像補正部
1002,1403,1701…画像出力部
1011…画像入力部
1012…画像表示処理部
1401…アドレス判定切替部
1402…補正画像生成部

Claims (17)

  1. 画像合成補正表示装置おける複数画像の合成かつ表示を行う画像合成補正表示の方法において、
    複数の画像情報を格納する工程と、
    この格納された複数の画像情報に対する画像合成の指示によって画像を合成する工程と、
    この合成画像を表示する工程と、
    前記合成画像に用いた前記画像を不採用とする棄却の指示を取り込む工程と、
    前記棄却の回数が規定回数よりも大きな場合の画像合成の継続不可の際に、前記合成されている画像を消去する工程と、
    この消去の後に合成画像に用いた前回の画像と異なる今回の画像で画像合成を開始する工程と、
    を有することを特徴とする画像合成補正表示の方法。
  2. 画像合成補正表示装置における複数画像の合成かつ表示を行う画像合成補正表示の方法において、
    複数の画像情報を格納する工程と、
    この格納された複数の画像情報に対する画像合成の指示によって画像を合成する工程と、
    この合成画像を表示する工程と、
    前記合成画像に用いた前記画像を不採用とする棄却の指示を取り込む工程と、
    前記指示による棄却の発生を通知するために、前回の画像合成に用いた画像を前記表示されている合成画像に重ねて画面表示する工程と、
    を有することを特徴とする画像合成補正表示の方法。
  3. 画像合成補正表示装置における複数画像の合成かつ表示を行う画像合成補正表示の方法において、
    複数の画像情報を格納する工程と、
    この格納された複数の画像情報に対する画像合成の指示によって画像を合成する工程と、
    この合成画像を表示する工程と、
    この合成画像に用いた前記画像を不採用とする棄却の指示を取り込む工程と、
    前記指示による棄却を取り込んだ場合に、合成した画像を保持する工程と、
    この合成画像を保持した以後の継続した画像合成の処理を打ち切る工程と、
    前回の画像合成に用いた前記画像から画像合成を再開して新たな合成画像を生成する工程と、
    前記保持している合成画像に前記新たな合成画像を上書きして画面表示する工程と、
    を有することを特徴とする画像合成補正表示の方法。
  4. 画像合成補正表示装置における複数画像の合成かつ表示を行う画像合成補正表示の方法において、
    複数の画像情報を格納する工程と、
    この格納された複数の画像情報に対する画像合成の指示によって画像を合成する工程と、
    この合成画像を表示する工程と、
    この合成画像に用いた前記画像を不採用とする棄却の指示を取り込む工程と、
    前記指示による棄却が発生した場合に、合成した画像を保持する工程と、
    この合成画像を保持した以後での継続した画像合成の処理を打ち切る工程と、
    前回の画像合成に用いた前記画像から画像合成を再開して新たな合成画像を生成する工程と、
    前記保持している合成画像に前記新たな合成画像を重ねて画面表示する工程と、
    この工程の後で画像合成の処理終了を取り込んだ場合に、前記保持している合成画像と、前記処理終了までに作成した合成画像とを合わせた一つの合成画像を生成する工程と、
    を有することを特徴とする画像合成補正表示の方法。
  5. 画像合成補正表示装置における複数画像の合成を行う画像合成補正表示の方法において、
    前回の画像と今回の画像とを変換行列によって位置合わせした第1の変換画像を作成する工程と、
    前記第1の変換画像と合成画像の位置合わせを行った第2の変換画像を作成する工程と、
    前記第2の変換画像を合成画像に貼り付けて、新たな合成画像を作成する工程と、
    前記新たな合成画像及び画像合成に必要な情報を格納する工程と、
    前記画像が最終の画像と判断された際に、前記新たな合成画像を出力するために格納する工程と、
    を有することを特徴とする画像合成補正表示の方法。
  6. 画像合成補正表示装置における複数画像の合成を行う画像合成補正表示の方法において、
    前回の画像と今回の画像とを変換行列によって位置合わせした第1の変換画像を作成し、かつ、この位置合わせ情報を得る工程と、
    前記第1の変換画像と合成画像とを位置合わせした第2の変換画像を作成し、かつ、この位置合わせ情報を得る工程と、
    前記第1及び第2の変換画像でのそれぞれの位置合わせ情報を参照して、合成画像に今回の画像を貼りつけるか否かを判断する工程と、
    前記第2の変換画像を合成画像に貼り付けて新たな合成画像を作成する工程と、
    前記新たな合成画像及び画像合成に必要な情報を格納する工程と、
    前記画像が最終の画像と判断された際に、前記新たな合成画像を出力するために格納する工程と、
    を有することを特徴とする画像合成補正表示の方法。
  7. 画像合成補正表示装置における複数画像の合成と補正かつ表示を行う画像合成補正表示の方法において、
    複数の画像情報を格納する工程と、
    前記格納された複数の画像情報から、前回の画像と今回の画像の移動量を算出する工程と、
    前記算出された移動量に基づいて、(a)合成画像を補正する処理及びこの処理における画面表示を切り替え、又は(b)入力画像又は合成画像から、他の合成画像、又は補正画像を生成する処理及び、この処理における画面表示の切り替える工程と、
    を有することを特徴とする画像合成補正表示の方法。
  8. 複数画像の合成かつ表示を行う画像合成補正表示装置において、
    複数の画像情報を格納する画像格納手段と、この格納された複数の画像情報に対する画像合成の指示によって画像を合成する画像合成手段と、前記画像合成手段からの合成画像を表示する表示手段とを備え、かつ、
    (a)前記合成画像に用いた前記画像を不採用とする棄却の指示を取り込み、 前記棄却の回数が規定回数よりも大きな場合の、画像合成の継続不可の際に、前記合成されている画像を消去する消去処理手段と、前記画像合成手段において、前記消去処理手段での合成画像の消去の後に合成画像に用いた前回の画像と異なる今回の画像で画像合成を開始する処理、
    (b)前記画像合成手段において、合成画像に用いた前記画像を不採用とする棄却の指示を取り込み、かつ、前記指示による棄却の発生を通知するために、前回の画像合成に用いた画像を前記表示されている合成画像に重ねて画面表示し、かつ、この合成画像の表示において、画像合成を行うための貼り付けを行う際に、貼り付け画像の位置が判明するように、枠を含む画像を表示するための枠表示手段、
    上記(a)又は(b)を有することを特徴とする画像合成補正表示装置。
  9. 複数画像の合成かつ表示を行う画像合成補正表示装置において、
    複数の画像情報を格納する画像格納手段と、この格納された複数の画像情報に対する画像合成の指示によって画像を合成する画像合成手段と、前記画像合成手段からの合成画像を表示する表示手段とを備え、かつ、
    (a)前記合成画像に用いた前記画像を不採用とする棄却の指示を取り込み、 前記棄却の回数が規定回数よりも大きな場合の、画像合成の継続不可の際に、前記合成されている画像を消去する消去処理手段と、前記画像合成手段において、前記消去処理手段での合成画像の消去の後に合成画像に用いた前回の画像と異なる今回の画像で画像合成を開始する処理、
    (b)前記画像合成手段において、合成画像に用いた前記画像を不採用とする棄却の指示を取り込み、かつ、前記指示による棄却の発生を通知するために、前回の画像合成に用いた画像を前記表示されている合成画像に重ねて画面表示し、かつ、この合成画像の表示において、画像合成を行うための貼り付けを行う際に、貼り付け画像の位置が判明するように、枠を含む画像を表示するための枠表示手段、
    上記(a)又は(b)を有することを特徴とする画像合成補正表示装置。
  10. 複数の画像情報を格納する画像格納手段と、この格納された複数の画像情報に対する画像合成の指示によって画像を合成し、かつ、合成画像に用いた前記画像を不採用とする指示よって棄却が発生した場合に、合成した画像を保持し、かつ、以後の継続した画像合成を打ち切り、さらに、前回の画像合成に用いた前記画像から画像合成を再開して新たな合成画像を生成する画像合成手段と、前記画像合成手段からの合成画像を表示する表示手段とを備え、かつ、
    (a)前記画像合成手段において、前記保持している合成画像に前記新たな合成画像を上書きして画面表示するための、合成画像位置初期化手段、
    (b)前記画像合成手段において、前記保持している合成画像に前記新たな合成画像を重ねて画面表示し、画像合成の処理終了を取り込んだ場合に、前記保持している合成画像と、前記処理終了までに作成した合成画像とを合わせた一つの合成画像を生成するための、合成画像位置初期化手段、
    上記(a)又は(b)を有することを特徴とする画像合成補正表示装置。
  11. 前回画像と今回の画像との変換行列から位置合わせを行った第1の変換画像を作成する前段位置合わせ処理手段と、
    前記合成画像と前記第1の変換画像との位置合わせを行った第2の変換画像を作成する後段位置合わせ処理手段と、
    前記第2の変換画像を合成画像に貼り付けて、新たな合成画像を作成する合成画像処理手段と、
    前記新たな合成画像及び画像合成に必要な情報を格納する合成画像情報格納手段とを備え、かつ、
    (a)前記前段位置合わせ処理手段に入力される画像が最終の画像と判断された際に、前記新たな合成画像を出力するために格納する出力結果格納手段、
    (b)前記後段位置合わせ処理手段に入力される画像が最終の画像と判断された際に、前記新たな合成画像を出力するために格納する出力結果格納手段と、
    前記第1及び第2の変換画像でのそれぞれの位置合わせ情報を参照して、合成画像に今回の画像を貼りつけるか否かを判断する合成棄却判定手段、
    上記(a)又は(b)を備えることを特徴とする画像合成補正表示装置。
  12. 複数画像の合成と補正かつ表示を行う画像合成補正表示装置において、
    複数の画像情報を格納する画像格納手段と、
    前記画像格納手段に格納された複数の画像情報から、前回の画像と今回の画像の移動量を算出する算出手段と、
    前記算出手段で算出された移動量に基づいて、(a)合成画像を補正する処理及びこの処理における画面表示を切り替え、又は(b)入力画像又は合成画像から、他の合成画像、又は補正画像を生成する処理及び、この処理における画面表示の切り替える切替手段と、
    を有することを特徴とする画像合成補正表示装置。
  13. 複数の画像情報を格納する処理と、
    この格納された複数の画像情報に対する画像合成の指示によって画像を合成する処理と、
    合成画像を表示する処理と、
    (a)前記合成画像に用いた前記画像を不採用とする棄却の指示を取り込み、 前記棄却の回数が規定回数よりも大きな場合の、画像合成の継続不可の際に、前記合成されている画像を消去する消去処理手段と、画像合成手段において、前記消去処理手段での合成画像の消去の後に合成画像に用いた前回の画像と異なる今回の画像で画像合成を開始する処理、
    (b)前記画像合成手段において、合成画像に用いた前記画像を不採用とする棄却の指示を取り込み、かつ、前記指示による棄却の発生を通知するために、前回の画像合成に用いた画像を前記表示されている合成画像に重ねて画面表示し、かつ、この合成画像の表示において、画像合成を行うための貼り付けを行う際に、貼り付け画像の位置が判明するように、枠を含む画像を表示するための処理と、
    上記(a)又は(b)の制御をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  14. 複数の画像情報を格納する処理と、
    この格納された複数の画像情報に対する画像合成の指示によって画像を合成する処理と、
    前記合成画像を表示する処理と、
    (a)前記合成画像に用いた前記画像を不採用とする棄却の指示を取り込み、前記棄却の回数が規定回数よりも大きな場合の、画像合成の継続不可の際に、前記合成されている画像を消去する消去処理手段と、前記画像合成手段において、前記消去処理手段での合成画像の消去の後に合成画像に用いた前回の画像と異なる今回の画像で画像合成を開始する処理、
    (b)前記画像合成手段において、合成画像に用いた前記画像を不採用とする棄却の指示を取り込み、かつ、前記指示による棄却の発生を通知するために、前回の画像合成に用いた画像を前記表示されている合成画像に重ねて画面表示し、かつ、この合成画像の表示において、画像合成を行うための貼り付けを行う際に、貼り付け画像の位置が判明するように、枠を含む画像を表示するための処理と、
    上記(a)又は(b)の制御をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  15. 複数の画像情報を格納する処理と、
    この格納された複数の画像情報に対する画像合成の指示によって画像を合成し、かつ、合成画像に用いた前記画像を不採用とする指示よって棄却が発生した場合に、合成した画像を保持し、かつ、以後の継続した画像合成を打ち切り、さらに、前回の画像合成に用いた前記画像から画像合成を再開して新たな合成画像を生成する画像合成手段と、前記画像合成手段からの合成画像を表示する処理と、
    (a)前記画像合成手段において、前記保持している合成画像に前記新たな合成画像を上書きして画面表示するための処理と、
    (b)前記保持している合成画像に前記新たな合成画像を重ねて画面表示し、画像合成の処理終了を取り込んだ場合に、前記保持している合成画像と、前記処理終了までに作成した合成画像とを合わせた一つの合成画像を生成するための処理と、
    上記(a)又は(b)の制御をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  16. 前回の画像と今回の画像との変換行列から位置合わせを行った第1の変換画像を作成する処理と、
    合成画像と前記第1の変換画像との位置合わせを行った第2の変換画像を作成する処理と、
    前記第2の変換画像を合成画像に貼り付けて、新たな合成画像を作成する処理と、
    前記新たな合成画像及び画像合成に必要な情報を格納する処理と、
    (a)入力される画像が最終の画像と判断された際に、前記新たな合成画像を出力するために格納する処理と、
    (b)入力される画像が最終の画像と判断された際に、前記第1及び第2の変換画像でのそれぞれの位置合わせ情報を参照して、合成画像に今回の画像を貼りつけるか否かを判断する処理と、
    上記(a)又は(b)の制御をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  17. 複数の画像情報を格納する処理と、
    前記格納された複数の画像情報から、前回の画像と今回の画像の移動量を算出する処理と、
    前記算出された移動量に基づいて、(a)合成画像を補正する処理及びこの処理における画面表示を切り替える処理、又は(b)入力画像又は合成画像から、他の合成画像、又は補正画像を生成する処理及び、この処理における画面表示の切り替える処理と、
    の制御をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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