JP2004020864A - カメラ - Google Patents

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JP2004020864A
JP2004020864A JP2002174872A JP2002174872A JP2004020864A JP 2004020864 A JP2004020864 A JP 2004020864A JP 2002174872 A JP2002174872 A JP 2002174872A JP 2002174872 A JP2002174872 A JP 2002174872A JP 2004020864 A JP2004020864 A JP 2004020864A
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Kazuyuki Mori
森 一幸
Hiroaki Miyashiyou
宮庄 宏明
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Abstract

【課題】カメラの開閉可能な蓋部材とパトローネ室との間の空間を有効利用することによってより小型化が実現可能なカメラを提供する。
【解決手段】カメラ10においては、フィルムパトローネの装填を行うためにカメラ本体側に後蓋開閉軸55を介して開閉可能に支持される後蓋ユニット6が配置されている。後蓋ユニット6には、背面中央にLCD表示部と右側後方部に電池室62dと上記LCD表示部や電池回路部が実装されるAT−FPC11が内蔵されるが、後蓋ユニット6の右方(背面から見て)内部であって、電池室62dの外壁部と圧板67の右端との間にフィルムパトローネ143のフィルムガイド部143aと後蓋内壁とで囲まれる三角柱状空間S0 が形成される。その三角柱状空間S0 に上記AT−FPC111のカメラ本体側FPCとの電気的接続部やAT−FPC111に実装される電気要素が配置されている。
【選択図】  図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カメラの開閉可能な蓋部材の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来よりカメラの小型化を図るための各種レイアウトが提案されている。例えば、特開平6−235962号公報や、特開平7−209738号公報に開示されたカメラは、通常、フィルムパトローネのフィルム引き出し口に通じるフィルム引き出しガイド部の延出方向をアパーチャと略平行となる姿勢で上記フィルムパトローネを装填するパトローネ室に対して、上記フィルム引き出しガイド部を上記アパーチャに対し傾けてフィルムパトローネが収納されるようにしたものである。
【0003】
上記カメラは、上述の配置を採用することによりカメラ外形の横方向寸法を小さくすることを可能にしたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の特開平6−235962号公報や特開平7−209738号公報に開示されたものでは、フィルムパトローネを傾ける構造が示されているのみであり、カメラの更なる小型化を図るための適切な部品配置やその構造については何ら示されていない。
【0005】
本発明は、上述の問題を解決するためになされたものであり、カメラの開閉可能な蓋部材とパトローネ室との間の空間を有効利用することによってより小型化が実現可能なカメラを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1記載のカメラは、略円筒形状をしたフィルム収納部とこのフィルム収納部から延出して形成されたフィルム引き出し口を有するフィルムパトローネを用いるカメラにおいて、上記フィルムパトローネを、上記フィルム引き出し口へのガイド部の延出方向とアパーチャとが所定量傾斜した状態で収納可能なパトローネ室と、上記パトローネ室にフィルムパトローネを挿脱するための開口を開閉するための蓋部材とを具備し、上記パトローネ室に収納された上記フィルムパトローネの外形と上記蓋部材との間に形成される略三角柱状の空間内に配される電気要素収納部を有する。
【0007】
本発明の請求項2記載のカメラは、請求項1に記載のカメラにおいて、上記電気要素収納部には、電気基板の接続部が配される。
【0008】
本発明の請求項3記載のカメラは、請求項1に記載のカメラにおいて、上記電気要素収納部は、フィルムパトローネの軸方向で複数箇所設けられる。
【0009】
本発明の請求項4記載のカメラは、135型フィルムパトローネを用いるカメラにおいて、上記フィルムパトローネを、該フィルムパトローネが有するフィルム引き出し口へのガイド部をアパーチャに対して所定量傾いた状態で収納可能なパトローネ室と、上記アパーチャと略平行に形成された外装面部を有し、上記フィルムパトローネを上記パトローネ室に挿脱するための開口を開閉するための蓋部材と、上記蓋部材上であって、上記パトローネ室の後方に配される電池室とを具備し、上記パトローネ室に収納されたフィルムパトローネの外形と上記外装面部の内側と上記電池室とによって囲まれた略三角柱状の空間に配される電気要素収納部を有する。
【0010】
本発明の請求項5記載のカメラは、請求項4に記載のカメラにおいて、上記電気要素収納部は、フィルムパトローネの軸方向で複数箇所設けられている。
【0011】
本発明の請求項6記載のカメラは、請求項5に記載のカメラにおいて、上記電気要素収納部は、カメラの上側と下側とに設けられており、フィルムパトローネの軸方向で上記電気要素収納部間の位置にフィルムパトローネを観察するための観察窓が配される。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態であるカメラの要部の分解斜視図である。図2,3は、上記カメラを背面下方、または、上方側から見た斜視図であって、図2は、電池蓋を閉じた状態を示し、図3は、電池蓋を開放した状態を示している。図4は、上記カメラのレンズ光軸より上方部の横断面図であり、図5は、上記カメラのレンズ光軸を通る中央部の横断面図であり、図6は、上記カメラのレンズ光軸より下方部の右側(背面から見て)部分の横断面図である。図7,8は、上記カメラを構成する後蓋ユニット6の分解斜視図であって、図7は、前面側から見た図で、図8は、背面側から見た図である。図9は、上記後蓋ユニットを構成する後蓋内枠の軸受け部回りの成形金型の型割図である。図10,11,12は、上記後蓋内枠に電池蓋,電池内枠を組み付ける手順を示す図である。
【0013】
なお、以下の説明において、カメラの前後方向(Z方向、撮影レンズ光軸Oと平行な方向)は、カメラの被写体側を前方とし、カメラの背面側を後方とする。左右方向(X方向)は、カメラ背面側から見た方向で示す。なお、上下方向は、Y方向とする。
【0014】
図1に示すように本実施形態のカメラ10は、主にカメラ本体1と、レンズ鏡筒ユニット2と、ファインダユニット3と、ストロボユニット12と、前カバーユニット4と、後カバーユニット5と、蓋部材である後蓋ユニット6とを有してなる。
【0015】
上記カメラ本体1には、中央凹部に配されるアパーチャ部1aと、本体右側に配され、135型フィルムパトローネ(以下、パトローネと記載する)143を装填可能なパトローネ室1b(図4)と、本体左側に配されるスプール室1cと、パトローネ室1bの右外側に配され、2つのコンデンサ133が収納されるコンデンサ室1dと、コンデンサ室1dの壁面に対向して設けられ、本端子台の内面が装填コンデンサ133と接するFPC接続用の接続端子台1fと、スプール室側にパノラマ撮影切り換えギヤを介して駆動されるパノラマ押さえ13等が設けられている。
【0016】
そして、カメラ本体1には、後述するメインフレキシブルプリント基板のM−FPC(メインFPC)101等の配線基板が組み込まれる。なお、フレキシブルプリント基板は、電気要素が実装される電気基板であって、上記フレキシブルプリント基板は、以下、FPCと記載する。
【0017】
上記パトローネ室1bは、本体後方側に開口している。上記開口を通してパトローネ室1bに装填されるパトローネ143は、略円筒形状をしたフィルム収納部とこのフィルム収納部からフィルムガイド部143aに沿って延出した位置にフィルム144が引き出されるフィルム引き出し口143bが設けられている。なお、上記パトローネ143は、そのフィルム巻回軸方向が上下方向(Y方向)に沿った状態で装填される。
【0018】
上記パトローネ143がパトローネ室1bに装填された場合、フィルムガイド部143aが後カバー内枠52の突起52fと後蓋ユニット6側のFPC押さえ板66の右方突出部66aおよびFPCカバー板74との間に配され、位置決めされる(図6)。そして、後蓋ユニット6を閉じることで後蓋ユニット6に配された後述する遮光用パトローネモルト77により装填されたパトローネ143は、カメラ本体側に付勢されて保持される。なお、上記位置決め状態では、パトローネ143は、フィルムガイド部143aのフィルムガイド方向がアパーチャ1aのフィルム当接面に対して傾斜する方向に沿った姿勢で保持される。
【0019】
上記パトローネ室1bの前方外側には、装填されたパトローネ143のDXデータ読み取り用接片であるDX接片群15が固着されている。
【0020】
上記スプール室1cには、内部に駆動モータが収納される中空形状のフィルム巻き上げ用のスプール軸11が配設される。
【0021】
また、上記スプール室1cの上部には、ストロボユニット12が取り付けられている。
【0022】
上記コンデンサ室1dには、C−FPC(コンデンサFPC)105に実装されたストロボ用メインコンデンサとサブコンデンサからなる2つのコンデンサ133(図13)が接着して収納される。
【0023】
上記接続端子台1fは、上下方向位置に2つのビス穴1g,1hと、FPC接続用接続パターン部を位置決めする4つの位置決めピンを有しており、カメラ本体1に対して底面部のみで連結されて形成される。この接続端子台1fにて各FPCを接続する場合、上記接続端子台1fを上記コンデンサ室1dに収納された2つのコンデンサ133の外形に接着剤で固定し、その固定状態で2本のビスをビス穴1g,1hに螺着してFPCの接続パターン部の接続が行われる(図13)。
【0024】
上記レンズ鏡筒ユニット2は、レンズ鏡筒本体21と、上記レンズ鏡筒本体21に進退自在に支持される移動枠22と、移動枠22に進退自在に支持され、撮影レンズ24を保持するレンズ保持枠23とを有してなる。上記レンズ鏡筒本体21は、ビス201をカメラ本体1のビス穴1iに螺着することによりカメラ本体1のアパーチャ1a前方に固定支持される(図4)。
【0025】
上記ファインダユニット3は、ファインダ本体31と、ファインダ光学系32と、後述するF−FPC(ファインダ用FPC)103とを有してなる。
【0026】
上記ファインダユニット3は、ビス202をカメラ本体1のビス穴1eに螺着することによりカメラ本体1の上方に固定支持される。
【0027】
上記前カバーユニット4は、金属板からなるカメラ前面部を覆う外装部材である前カバー41と、合成樹脂部材からなる前カバー41を取り付けるための取り付け部材であって、前カバー41の内側に接着固定される前カバー内枠42と、撮影レンズ24の前面を開閉し、保護するレンズバリア43とを有してなる。
【0028】
上記前カバー41は、カメラ本体1の前面部,レンズ鏡筒ユニット2,ファインダユニット3等を覆う外装部材であって、中央部にレンズバリア43によって開閉され、かつ、レンズ鏡筒ユニット2の移動枠22が撮影レンズ24と共に進退する鏡筒開口部41aと、上方部に測光用窓部41b,ファインダ窓部41c,AF(測距)窓41d,ストロボ窓41e等が設けられる。
【0029】
上記レンズバリア43は、前カバー41の前面にて左右方向にスライド自在に支持され、上記鏡筒開口部41aを開閉する。レンズバリア43は、開、または、閉位置にあるとき、レンズバリア43の内側に接着固定されたバリア内枠44を介して、ボール部材45によって接着されたバリア内枠44を介して上記開閉位置でクリック保持される(図5)。
【0030】
上記後カバーユニット5は、金属板からなる外装部材であって、カメラ本体1の後方外装面を形成し、ファインダユニット3等を覆う後カバー51と、合成樹脂部材からなる後カバーを取り付けるための取り付け部材であって、後カバー51の内側に接着固定される後カバー内枠52と、FPC間を電気接続するH−FPC(接続用FPC)110を保護し、覆うためのFPC保護カバー56と、後蓋ユニット6を回動可能に支持する蓋開閉軸である後蓋開閉軸55とを有してなる。
【0031】
上記後カバー51には、カメラ本体1のアパーチャ1a,パトローネ室1b,スプール室1cを開放する後方開口部51aが設けられる。
【0032】
そして、後カバー51の上面部には、レリーズ操作釦53と、ズーム操作釦54が取り付けられ、また、左外側中央部には後蓋ユニット6の閉止用つまみ57が取り付けられる。
【0033】
上記後カバー内枠52には、右端位置に貫通する2つの上,下軸受け部52b,52cと、カメラ本体1のパトローネ室1bに下方から突出する突起52f(図6)と、コンデンサ室の一部52dと、上記上,下軸受け部52b,52c近傍の位置に後述する各FPC間の電気接続部材であるH−FPC110を挿通させるための切り欠き52e(図6)とがそれぞれ設けられる。なお、上記突起52fは、装填パトローネ143のフィルムガイド部143aの回転を規制し、位置決めする突起部である。
【0034】
上記上,下軸受け部52b,52cは、貫通する軸穴を有し、上下方向(Y方向)に沿った状態で右後方側に突出し、H−FPC110の挿通部とストラップ挿通部のために軸方向に所定寸法離間させて設けられる。
【0035】
上記上,下軸受け部52b,52cには、その上,下軸受け部52b,52cの外側に後述する後蓋ユニット6の後蓋内枠62の2つの上,下軸受け部62cが嵌め込まれ、後蓋開閉軸55が上記各軸受け部62c,52b,52c,62cの各軸穴を貫通して挿入される。
【0036】
上記後蓋開閉軸55により後カバーユニット5を介して後蓋ユニット6がカメラ右方向端部を中心にして開閉可能に支持される。なお、その嵌合状態で後蓋開閉軸55は、上記軸受け部62c,52b,52cのいずれかの軸穴に固着される。
【0037】
上記後蓋開閉軸55を上記軸受け部62c,52b,52c,62cの軸穴に挿通させるとき、上,下軸受け部52b,52cの間の離間スペースにH−FPC110を切り欠き56bに通した状態のFPC保護カバー56が挿入される。そこで、後蓋開閉軸55が下方側から後蓋軸受け部62c,下軸受け部52c,FPC保護カバー56の軸穴56a,上軸受け部52b,後蓋軸受け62cの順で挿通される。
【0038】
なお、上記軸受け部52c,52b間の離間部のFPC保護カバー56の上部にできる空きスペ−スは、ストラップ挿入スペースとなる。
【0039】
なお、上記後蓋開閉軸55の組み付けに先立って、後カバー内枠52の軸受け部52c,52b間の離間部の一部に上記FPC保護カバー56が挿通して挿入され、そのFPC保護カバー56の内側には湾曲状に上記H−FPC110を挿通させる(図6)。上記H−FPC110の一端側の上記H−FPC110を折り返して形成される2重接続パターン110aは、カメラ本体1内の接続端子台1fにて後述するM−FPC101(メインFPC)等の接続パターン部に重畳させてビス208をビス穴1gに螺着して接続される。上記ビス208を螺着する場合、上記接続パターン部にコネクトゴム座16、さらに、コネクトゴム座209を挟んだ状態で螺着される。なお、接続端子台1fにおいて、後述する他のFPCとM−FPC110の接続などが同様にビス210をビス穴1hにコネクタゴム座16、コネクタ座金211を挟んだ状態で螺着されることで各FPC間の接続がなされている。
【0040】
上記FPC保護カバー56には、上記軸穴56aとH−FPC110を通すための上記切り欠き56bの他にその上下に回転規制用突起56cが設けられる。回転規制用突起56cは、後蓋開閉軸55を挿通した状態で後カバー51と後カバー内枠52の端面部隙間に嵌入され、FPC保護カバー56を後カバー51に対して回動しないように保持する。
【0041】
上記後カバーユニット5は、ビス203を後カバー内枠52を挿通させ、カメラ本体1を挟持した状態で前カバー内枠42のビス穴部42fに螺着することによって、前カバーユニット4に固着される。
【0042】
上記後蓋ユニット6は、上述したように後蓋開閉軸55を介して後カバーユニット5に開閉駆動可能に支持され、閉状態でカメラ本体1のアパーチャ部1aとパトローネ室1b,スプール室1cの開口部とを開閉するユニットである。
【0043】
後蓋ユニット6は、図1,7,8等に示すように金属板からなる外装部材である後蓋61と、合成樹脂部材からなる後蓋取り付け部材であって、後蓋61の内側に接着固定される後蓋内枠62と、後蓋内枠62に設けられる電池室62dを開閉する電池蓋91と、電池蓋91の内側に接着固定される電池蓋内枠92と、電池蓋91を電池蓋内枠92を介して開閉駆動自在に支持する回動軸94と、圧板67と、先端部に回転可能なフィルムガイドローラが取り付けられるフィルムガイド板71と、FPC押さえ板66と、AT−FPC(後蓋用FPC)111と、LCD窓81からの漏光を防止するLCD窓用遮光部材64と、パトローネ観察窓部材76と、ファインダ接眼窓85と、LCD窓81と、モードスイッチ操作釦83と、リワインドスイッチ操作板84と、上記スイッチ操作釦等を保持し、付勢する釦保持ゴム82と、H−FPC(接続用FPC)110のための挿通保護用FPCガイドゴム75と、後蓋内枠62側の遮光,防水用ゴム製パッキング63と、電池蓋内枠92側の遮光,防水用ゴム製パッキング93等を有してなる。
なお、上記AT−FPC(後蓋用FPC)111には、電気要素である+,−電池接片96,95,モードスイッチ,LCD65,サブCPU140,水晶発振子等が実装される。
【0044】
上記後蓋61は、閉状態にあるときアパーチャ部1aと平行な外装面を有してなり、上方部にファインダ接眼窓用の開口61aと、中央部にLCD窓,スイッチ操作釦用の開口61bと、右側部に電池蓋用開口61cが設けられる。
【0045】
後蓋61の上記開口61bには、背面側からLCD窓81とモードスイッチ操作釦83やリワインドスイッチ操作板84が挿入される保持ゴム82とが背面側から接着により装着される。
【0046】
上記後蓋内枠62には、上方部にファインダ接眼窓85が接着される開口62aと、中央部にLCD,スイッチ釦配設用の開口62bと、右部に設けられ、背面側に開口する電池室62dと、電池室62dの下方部に設けられる係止部62jと、上記電池室62dの左側に隣接し、パトローネ観察窓部材76が挿入固着される観察窓開口部62gと、右端部に上下方向(Y方向)に沿って所定寸法離間する後蓋開閉軸55嵌入用上下軸受け部62cと、電池室62dの上部位置に軸受け部62cの軸方向に直交する方向(X方向)に沿った電池蓋回動軸94嵌入用左右軸受け部62e,62fと、左端部に前方に向けて突出する後蓋係止爪62nとが設けられる。さらに、内部の観察窓開口部62gの下方位置にH−FPC110とAT−FPC111を電気的に接続するための接続端子台部62kが設けられる。
【0047】
上記電池室62d内には、その上,下位置にAT−FPC111に実装された−側電池接片95と+側電池接片96とが配置される。
【0048】
上記パッキング63は、後蓋内枠62の周囲にて後カバー内枠52側に露呈するように接着保持され、後蓋ユニット6の閉鎖状態で後カバー内枠52の周囲の圧接面に圧接されることにより、後蓋ユニット6と後カバーユニット5との間を遮光、防水する。
【0049】
上記軸受け部62e,62fは、後蓋内枠62の右方上部位置に設けられる左右方向(X方向)に貫通する軸受け穴であり、電池蓋91用の回動軸94が嵌入する。
【0050】
上記後蓋内枠62の軸受け部62e,62f周りを成形する金型には、図9に示すZ方向を型割方向とする金型A151、および、金型B152と、X方向にスライドするスライド型153からなる金型を適用する。金型A151と、金型B152によって一方の軸受け部62eが形成され、スライド型153によって他方の軸受け部62fが形成される。
【0051】
上記電池蓋内枠92は、中央に開口92aを持つ枠部材であって上部にX方向に沿った回動軸穴92bを有し、先端部には、係止爪92cが設けられる。
【0052】
上記電池蓋91は、電池内枠92の外側に接着剤で固着される。この電池蓋91は、回動軸と直交する方向に沿って、円弧の面で形成される外形面を有しており、電池蓋閉状態においては、後蓋61の右側外郭面より上下方向に沿って膨らんだ凸面を形成し、カメラの背面側のグリップ部となる。
【0053】
上記電池蓋内枠92を後蓋内枠62に回動可能に装着するには、図10,11,12に示すように電池蓋内枠92の軸受け部92bを後蓋内枠62の軸受け部62e,62fの間に挿入した状態に保持して、回動軸94をX方向に沿って軸受け部62e側から軸受け部92b、さらに軸受け部62fに挿通し、嵌入させる。上記回動軸94の嵌入によって電池蓋91と電池内枠92は、回動軸94の回りに上下方向に開閉回動可能に支持される。
なお、上記回動軸94には、軸受け部62eの外部に露出する部分には、分解時にピンセットで掴むための溝94aが設けられる。
【0054】
電池蓋91の閉状態では、電池内枠92の係止爪92cが後蓋内枠62の係止部62jで係止され、電池蓋91は、閉状態に保持される。
【0055】
上記パッキング93は、電池蓋内枠92の周囲に後蓋内枠62側に露呈するように接着保持され、電池蓋91の閉鎖状態で後蓋内枠62の周囲圧接面に圧接されることにより、電池蓋内枠92と後蓋内枠62との間を遮光、防水する。
【0056】
後蓋内枠62の開口部61bの内側には、LCD窓用遮光部材64と、AT−FPC111とが重ねて取り付けられる(図5,7,15)。さらに、上記AT−FPC111の上を上記FPC押さえ板66で覆い、ビス205,206を挿通させて後蓋内枠62に螺着して固定する。但し、上記ビス205は、後蓋内枠62のナット挿入部62i,62hに挿入されたナット207に螺着されるものとする。
【0057】
なお、上記ナット207の1つには、後蓋61側と接触可能な金属ワッシャが付されており、ビス207の挿入によって後蓋61側がFPC押さえ板66と電気的接触状態となり、アース接続される。
【0058】
上記FPC押さえ板66の固定に際して、圧板バネ68で付勢される圧板67を予めFPC押さえ板66に係止させた状態として上記FPC押さえ板66の固定を行う。また、後蓋内枠62の内面左側には、フィルムガイド板71が固定される。
【0059】
さらに、後蓋内枠62のFPC挿通穴62mには、上記H−FPC110がFPCガイドゴム75を介して挿通し、挿入される。そのH−FPC110の先端の接続パターン部110cは、後述する三角柱上空間S0 に配設される接続端子台部62kにてAT−FPC111の先端の2重接続パターン部111aと重畳させて、ビス212により固着、接続される。
【0060】
上記H−FPC110,AT−FPC111の接続パターン部接続後、上記接続パターン部110cと111aがFPCカバー板74で覆われ、さらに、AT−FPC111に実装されるサブCPU140や電気素子141がFPC押さえ板66の右方突出部66aで覆われた状態で上記接続部や電気要素が後蓋内枠62内に組み込まれる(図6,4)。なお、上記組み込み状態では、FPCカバー板74の一端は、FPC押さえ板66の押さえ66bで押さえ付けられる。
【0061】
また、後蓋内枠62の観察窓開口部62gには、パトローネ観察窓部材76が内面側から挿入され、その内側周囲に遮光用パトローネモルト77が装着される。
【0062】
上述した各部材が組み込まれた後蓋内枠62と接着固定された後蓋61からなる後蓋ユニット6は、カメラ本体1に装着されている後カバーユニット5に対して、前述したように後カバー内枠52の軸受け部52c,52bと、その外側に嵌入される後蓋内枠62の軸受け部62cとを挿通する後蓋開閉軸55によって開閉回動自在に支持される。
【0063】
ここで、上述したカメラ本体1と後カバーユニット5と後蓋ユニット6の組み付け状態におけるパトローネ室1b周りの配置について図4〜6を用いて説明する。
【0064】
前述したように上記パトローネ室1bに装填されたパトローネ143のフィルムガイド部143aが後カバー内枠52の突起52fと後蓋ユニット6側のFPC押さえ板66の右方突出部66aとFPCカバー板74との間に配される。上記FPC押さえ板66の右方突出部66aとFPCカバー板74は、アパーチャ1aと平行な圧板67の右端部から後蓋内枠62の電池室62dの裏面部位置まで上記フィルムガイド部143aに沿った状態でレンズ光軸Oと直交する面に対して傾斜して配置されている。したがって、後蓋内枠62の圧板67右側内面部であって、電池室62d外側面と後蓋内枠62内面と上記右方突出部66aおよびFPCカバー板74とで覆われた部分に上下方向(Y方向)に沿った三角柱空間S0 ができる(図4〜6)。この三角柱空間S0 の中央部分がパトローネ観察窓76の配置部分となり、その上下空間部分が電気要素収納部となる。
【0065】
そして、上記三角柱空間S0 に収納される電気要素としては、パトローネ観察窓76の上方部位置にAT−FPC111のサブCPU140や抵抗器や水晶発振子等の電気部品141が配置され、さらに、下方部位置に接続端子台62kと装着されるAT−FPC111の2重接続パターン部111aとH−FPC110の接続パターン部110cが配置される。
【0066】
次に、本実装形態のカメラ10に内蔵される電気回路について、図13の電気回路のブロック構成図により説明する。
本実装形態のカメラ10の電気回路は、カメラ本体1に収納されるカメラ本体側電気回路部100Aと、後蓋ユニット6に収納される後蓋側電気回路部111Aと、上記回路部間を接続する接続回路部110Aとからなる。
【0067】
上記カメラ本体側電気回路部100Aに内蔵される制御回路であるCPU121は、本カメラ10の全体の制御を司る。
【0068】
上記CPU121にはレリーズ釦53で操作される1st.レリーズ検知スイッチ325および2nd.レリーズ検知スイッチ324と、周囲光測定回路311と、測距回路310と、ストロボ回路312と、シャッタ制御回路321と、セクタ位置検知スイッチ137と、DXコード入力回路301と、フィルム給送回路302と、フィルム給送状態検知回路304と、モータ駆動回路305と、レンズ移動状態検知回路308との各制御信号ラインが接続されている。さらに、CPU121には、上記後蓋側電気回路部111Aとの通信制御ラインが接続される。
【0069】
上記シャッタ制御回路231は、CPU121からの露光制御信号に基づいてシャッタモータ322を駆動制御する。シャッタモータ322は、セクタ(シャッタ羽根)323を駆動し、フィルムの露光を実行する。なお、上記セクタ323の開位置は、セクタ位置検知スイッチ137によって検出される。
【0070】
上記ストロボ回路312は、ストロボ発光部132を発光させるための回路であって、CPU121からのストロボ発光制御信号によってストロボ発光部132の発光光量を制御するとともに、ストロボ発光エネルギーを貯えるためのメイン,サブコンデンサ133ヘの充電制御を行う。
【0071】
上記周囲光測定回路311は、測光素子122に入射した被写体付近の光の光量出力を取り込み、カメラの露出条件を決定するための被写体輝度を測定する。
【0072】
上記測距回路310は、IRED(赤外発光ダイオード)313および光位置検出素子316を有している。上記IRED313からの光が投光レンズ314を介して被写体401に照射される。上記被写体401からの反射光を受光レンズ315を介して光位置検出素子316にて受光することにより、カメラ10から被写体401までの距離が測距回路310にて測定される。
【0073】
上記モータ駆動回路305は、CPU121からのズーム駆動制御信号に基づいてズームモータ306を駆動する。上記ズームモータ306は、ギヤ機構307を介して、撮影レンズ24を進退駆動し、ズーミングを行う。
【0074】
上記フィルム給送回路302は、フィルム給送モータ303を駆動するための回路である。上記フィルム給送回路302を介してフィルム給送モータ303がCPU121の制御のもとで駆動されると、ギヤ列を介してパトローネ143内に巻回されているフィルムがスプール軸11に巻き上げられる。巻き戻し時には、フィルムは、パトローネ143側に巻き戻される。
【0075】
上記フィルム給送状態検知回路304は、フィルムに形成されたパーフォレーションの通過を検出し、フィルムの給送状態を検知する。そのフィルム給送状態検知信号は、CPU121に取り込まれる。
【0076】
上記DXコード入力回路301は、装填されたパトローネ143に記録されているDXコードを読み取る。このDXコード信号は、CPU121に送られて、該パトローネ143内のフィルムのISO感度情報や駒数等が識別される。
【0077】
上記後蓋側電気回路部111Aは、モード設定スイッチ等を有するモード設定回路326と、LCD65を有するLCD表示回路327と、電池142からなる電源部328と、さらに、後蓋側電気回路部を制御するサブCPU140(図15)を有してなる。
【0078】
上記モード設定回路326は、後蓋ユニット6に内蔵されるモード設定スイッチを含み、モード設定信号をCPU121に出力する。
【0079】
上記LCD表示回路327は、後蓋ユニット6に内蔵されるLCD(液晶表示素子)65を含み、カメラ10のモード表示、駒数表示などを表示する。
【0080】
上記電源部328は、装填された電池142の出力を各電気要素に供給する出力部を有している。
【0081】
上記接続回路部110Aは、後蓋側電気回路部111Aのモード設定回路326,LCD表示回路327、および、電源部328の通信信号ラインおよび電力ラインをカメラ本体側のCPU121、または、各電気要素に接続するための接続回路部である。
【0082】
次に、上述した図13に示す本実施形態のカメラ10の電気回路がそれぞれ実装される回路基板構成について、図14,15の回路基板の分解斜視図を用いて説明する。
【0083】
上記電気回路のうち、カメラ本体側電気回路部100Aの各電気要素が実装される回路基板は、図14に示すM−FPC(メインFPC)101と、WD−FPC(フィルム給送用FPC)102と、F−FPC(ファインダ用FPC)103と、ST−PC(ストロボ用硬質基板)104と、C−FPC(コンデンサ用FPC)105と、K−FPC(シャッタ駆動用FPC)106と、TW−FPC(鏡枠テレワイド位置検出用FPC)107と、ZPI−FPC(ズームモータフォトインタラプタ用FPC)108と、DX−FPC(フィルムDX用FPC)109とからなる。
【0084】
さらに、上記電気回路のうち、後蓋側電気回路部111Aの各電気要素は、AT−FPC(後蓋用FPC)111に実装され、接続回路部110Aは、H−FPC(接続用FPC)110からなる。
【0085】
上記M−FPC101は、カメラ本体1の上部からカメラ右側前面にかけて配置されるメイン回路部が実装される両面実装FPCであって、カメラ全体を制御するCPU121やAE(自動露出制御用)測光素子122等の電気要素が実装され、さらに、基板間の電気接続用の接続パターン部であって、円周に沿った複数の接点部を有する1つの2重接続パターン部101a、および、隣接する2つの2重接続パターン部101c,101eが設けられている。
なお、上記接続パターン部101a、および、接続パターン部101c,101eのそれぞれの外側位置にパターン位置決め用ピン穴101b、および、101d,101fがそれぞれ2個ずつ設けられる。
【0086】
上記2重接続パターン部101aは、カメラ本体1の上部の接続端子台(図示せず)に取り付けられ、後述する他の基板の接続パターン部と電気的接続を行う。上記接続パターン部101c,101eは、カメラ本体1のコンデンサ室1d内周に沿った接続端子台1fに取り付けられ、後述する他の基板の接続パターン部と電気的接続を行う。
【0087】
上記WD−FPC102は、カメラ本体1の底部に収納され、フィルム給送状態検知回路304等が実装される片面実装FPCであって、フィルム給送モータ回転検出PI(フォトインタラプタ)であるDPI123と、フィルム給送量検出PR(フォトリフレクタ)でるWPR124と、デート写し込みLEDであるDLED125と、後蓋開閉検出スイッチであるBKSW126と、バリアの開閉状態を検出して本カメラの電源のオンオフを行うバリアスイッチであるBRSW127と、撮影モードがパノラマモードであるか、ノーマルモードであるかを検出するパノラマスイッチであるPNSW115等が実装され、さらに、近接して配置され、円周に沿った複数の接点部を有する接続パターン部102a,102cと、その位置決めピン穴102b,102dが接続パターン部102a,102cの周囲にそれぞれ2個ずつ設けられている。
【0088】
上記F−FPC103は、ファインダユニット3に収納される片面実装FPCであって、測距回路310を内蔵するAF(自動合焦用)モジュール128が実装され、さらに、円周に沿った複数の接点部を有する2重接続パターン部103aと、その周囲に位置決めピン穴103bが2個設けられている。また、FLL−FPC(ファインダLCD表示用FPC)112と、FLF−FPC(F−FPC接続用のFPC)113とが接続される。すなわち、上記FLL−FPC112には、ファインダ内表示用LCD129とFLF−FPC113が熱圧着され、上記FLF−FPC113は、F−FPC103と半田接続される。
【0089】
上記ST−PC104は、ストロボユニット12に収納され、ストロボ回路312が実装される両面実装の硬質基板であって、M−FPC101のストロボ回路コネクタ部101gがコネクタ部104aを介して接続される。そして、ST−PC104にはストロボ制御素子130が実装され、接続ランド104b,104cにてリード線134,139を介してコンデンサ133、および、H−FPC110が半田接続される。さらに、トリガ用トランス131とストロボ発光部132がリード線を介して接続される。
【0090】
上記C−FPC105は、片面実装のFPCであって、ストロボ用の2つのコンデンサ133が実装され、リード線134が半田付けされる。
【0091】
上記K−FPC106は、片面実装のFPCであって、セクタ(シャッタはね)位置検出スイッチ137などのシャッタ駆動用の電気部品やフォーカス駆動用の電気部品などが実装され、さらに、円周に沿った複数の接点部を有する接続パターン部106aと、その位置決めピン穴106bが設けられている。
【0092】
上記TW−FPC107は、上記レンズ移動状態検知回路308が実装される片面実装のFPCであって、レンズ鏡筒のズームテレ位置検出素子であるZTPR136と、ズームワイド位置検出素子であるZWPR137とが実装され、さらに、円周に沿った複数の接点部を有する接続パターン部107aと、その位置決めピン穴107bが設けられている。
【0093】
上記ZPI−FPC108は、ズームモータ306の回転検出回路が実装される片面実装のFPCであって、ズームモータの回転検出素子であるZPI138が実装され、さらに、複数の接点部を有する接続パターン部108aと、その位置決めピン穴108bが設けられている。
【0094】
上記DX−FPC109は、DXコード入力回路が実装される片面実装のFPCであって、DX接続片15と接触するデータ検出パターン部と、円周に沿った複数の接点部を有する接続パターン部109aと、その位置決めピン穴109bが設けられている。
【0095】
上記H−FPC110は、図15に示すように接続回路部110Aを構成する両面実装FPCであって、M−FPC101に対するAT−FPC111側のサブCPU140やLCD65やモード設定スイッチ,巻き戻しスイッチの通信信号ラインや、装填された電池142の電力をカメラ本体1側に供給する給電ラインを有する接続用電気部材である。上記H−FPC110には一端部に円周に沿った複数の接点部を有する2重接続パターン部110aおよびその位置決めピン穴109bが設けられ、他端部に円周に沿った複数の接点部を有する接続パターン部110cとその位置決めピン穴が設けられている。
【0096】
上記AT−FPC111は、図15に示すように後蓋電気回路部111Aが実装される両面実装FPCであって、+側電池接片96と、−側電池接片95と、パワースイッチ部(図示せず)と、モードスイッチ群(図示せず)と、LCD65と、サブCPU140と、他の電気素子141等が実装されており、さらに、複数の接点部を有し、2重接続パターン部110aと位置決めピン穴が設けられている。
【0097】
次に、上述した各回路基板間の接続について説明する。
上記M−FPC101に接続パターン部101a側で接続される回路基板の接続パターンは、F−FPC103の接続パターン103aと、K−FPC106の接続パターン106aと、TW−FPC107の接続パターン107aである。上記接続パターン部101aとそれに接続される上記各接続パターン部は、カメラ本体1の上部に設けられる接続端子台(図示せず)に重ねてセットされ、位置決めピンで位置決めされ、ゴム座,座金を介してビスの螺着により圧接して接続される。
【0098】
一方、M−FPC101に接続パターン部101c,101eのうち、接続パターン部101c側に接続される各回路基板の接続パターン部は、WD−FPC102の接続パターン部102aと、H−FPC110の接続パターン部110aである。また、接続パターン部101e側に接続される各回路基板の接続パターン部は、WD−FPC102の接続パターン部102cと、ZPI−FPC108の接続パターン108aと、DX−FPC109の接続パターン109aである。
【0099】
上記接続パターン部101c,101eと、接続される上記各接続パターン部とは、カメラ本体1の右前側部に設けられる接続端子台1f上に互いに重畳させ、位置決めピンで位置決めされ、かつ、コネクトゴム座16,コネクト座金209,211を介在させた状態でビス208,210をビス穴1g,1hに螺着して固着し、接続状態とする(図1,6)。
【0100】
また、H−FPC110の接続パターン部110cは、AT−FPC111の接続パターン部111aと接続されるが、その接続は、後蓋ユニット6の電池室62dとFPC押さえ板66の間の上記三角柱空間S0 に設けられる接続端子台62k上にて互いに重畳させ、位置決めピンにより位置決めされ、さらに、コネクトゴム座72,コネクト座金213を介在した状態でビス212をビス穴に螺着して固着し、接続状態とする(図6,7)。
【0101】
上述したように本実施形態のカメラ10においては、図2,3に示すようにカメラ背面側にフィルムパトローネ143を装填,取り出しするための開閉可能な後蓋ユニット6が配置されている。その後蓋ユニット6の中央部にLCD窓81とモードスイッチ釦83等が配され、上部にファインダ接眼窓85が配される。さらに、後蓋ユニット6には、回動軸となる後蓋開閉軸55側に電池蓋91付き電池室62dが配置されている。上記電池蓋91は、後蓋開閉軸55と直交する方向の回動軸94に支持されており、上方向に回動させると電池室62dを開放することができる。
【0102】
上記電池蓋91の外形は、後蓋ユニット6の右方背面部の上下方向に沿った凸部を形成するので、閉状態にある電池蓋91は、本カメラ10を右手でホールドするときのカメラ背面側のグリップ部(保持部)としても機能し、ホールド時には右手親指が電池蓋91の側方に掛けられる。
【0103】
また、後蓋ユニット6には、LCD65とモード設定スイッチ等が実装されるAT−FPC111が組み込まれている。後蓋ユニット6の内面部に後蓋ユニット6の電池室62dと圧板67端部との間に生じる後蓋内壁面と電池室の外壁面とパトローネのフィルムガイド部とで囲われる三角柱空間S0 には、上記AT−FPC111に実装される電気要素であるサブCPU140等が収納され、さらに、AT−FPC111の接続用FPCであるH−FPC110との接続のための接続端子台62kとその接続部も収納される。
【0104】
また、後蓋開閉軸55上の一部にFPC保護カバー56を配置し、FPC保護カバー56の内側に上記AT−FPC111とM(メイン)−FPC101間の電気的接続用H−FPC110を挿通させている。
【0105】
上述した本実装形態のカメラ10によれば、後蓋ユニット6内部に生じる上記三角柱空間S0 を電気要素収納部として利用し、AT−FPC111に実装される電気要素やAT−FPC111の接続用の接続端子台とその接続部を収納することによりカメラのコンパクト化が可能となる。
【0106】
【発明の効果】
上述したように本発明のカメラによると、カメラの開閉可能な蓋部材とパトローネ室との間の略三角柱形状の空間にカメラの電気回路を構成する各電気要素を収納することによりカメラの小型化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であるカメラの要部の分解斜視図である。
【図2】上記図1のカメラの背面下方側から見た斜視図であって、電池蓋を閉じた状態を示す。
【図3】上記図1のカメラの背面上方側から見た斜視図であって、電池蓋を開放した状態を示す。
【図4】上記図1のカメラのレンズ光軸より上方部での横断面図である。
【図5】上記図1のカメラのレンズ光軸を通る中央部の横断面図である。
【図6】上記図1のカメラのレンズ光軸より下方部での右(背面側から見て)部分横断面図である。
【図7】上記図1のカメラを構成する後蓋ユニットを前面側から見た分解斜視図である。
【図8】上記図1のカメラを構成する後蓋ユニットを背面側から見た分解斜視図である。
【図9】上記図7の後蓋ユニットを構成する後蓋内枠の軸受け部回りの成形金型の形割図である。
【図10】上記図7の後蓋ユニットを構成する後蓋内枠に電池蓋,電池内枠を組み付ける手順を示す図である。
【図11】上記図7の後蓋ユニットを構成する後蓋内枠に電池蓋,電池内枠を組み付ける手順を示す図である。
【図12】上記図7の後蓋ユニットを構成する後蓋内枠に電池蓋,電池内枠を組み付ける手順を示す図である。
【図13】上記図1のカメラに内蔵される電気回路のブロック構成図である。
【図14】上記図13の電気回路のうち、カメラ本体側電気回路の各回路基板の分解斜視図である。
【図15】上記図13の電気回路のうち、後蓋側電気回路の回路基板と、接続用回路基板との分解斜視図である。
【符号の説明】
1a…アパーチャ部
1b…パトローネ室
6 …後蓋ユニット(蓋部材)
61…後蓋(蓋部材)
62…後蓋内枠(蓋部材)
76…観察窓部材(観察窓)
110c,111a
…接続パターン部(電気基板の接続部)
143…パトローネ
(フィルムパトローネ,
135型フィルムパトローネ)
143a
…フィルムガイド部
143b
…フィルム送出口
S0 …三角柱状の空間(電気要素収納部)

Claims (6)

  1. 略円筒形状をしたフィルム収納部とこのフィルム収納部から延出して形成されたフィルム引き出し口を有するフィルムパトローネを用いるカメラにおいて、
    上記フィルムパトローネを、上記フィルム引き出し口へのガイド部の延出方向とアパーチャとが所定量傾斜した状態で収納可能なパトローネ室と、
    上記パトローネ室にフィルムパトローネを挿脱するための開口を開閉するための蓋部材と、
    を具備し、上記パトローネ室に収納された上記フィルムパトローネの外形と上記蓋部材との間に形成される略三角柱状の空間内に配される電気要素収納部を有することを特徴とするカメラ。
  2. 上記電気要素収納部には、電気基板の接続部が配されることを特徴とする請求項1に記載のカメラ。
  3. 上記電気要素収納部は、フィルムパトローネの軸方向で複数箇所設けられることを特徴とする請求項1に記載のカメラ。
  4. 135型フィルムパトローネを用いるカメラにおいて、
    上記フィルムパトローネを、該フィルムパトローネが有するフィルム引き出し口へのガイド部をアパーチャに対して所定量傾いた状態で収納可能なパトローネ室と、
    上記アパーチャと略平行に形成された外装面部を有し、上記フィルムパトローネを上記パトローネ室に挿脱するための開口を開閉するための蓋部材と、
    上記蓋部材上であって、上記パトローネ室の後方に配される電池室と、
    を具備し、上記パトローネ室に収納されたフィルムパトローネの外形と上記外装面部の内側と上記電池室とによって囲まれた略三角柱状の空間に配される電気要素収納部を有することを特徴とするカメラ。
  5. 上記電気要素収納部は、フィルムパトローネの軸方向で複数箇所設けられていることを特徴とする請求項4記載のカメラ。
  6. 上記電気要素収納部は、カメラの上側と下側とに設けられており、フィルムパトローネの軸方向で上記電気要素収納部間の位置にフィルムパトローネを観察するための観察窓が配されることを特徴とする請求項5記載のカメラ。
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