JP2004020315A - 断線故障検出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】回路構成がシンプルで、かつ、断線故障検出に要する時間を短縮することが可能な断線故障検出装置を構築すること。
【解決手段】放電回路21はスイッチング回路で構成されており、アナログ信号回路1の出力ポートとホールド回路22を結ぶ配線に接続されている。通常時は断線状態となっているが、断線検出時には放電回路21のスイッチがONされ、アナログ信号回路1内に分布する電荷とホールド回路22が保持する信号電圧とを、内部アースによって同時に放電する。その後、アナログ信号回路1の出力電圧をホールド回路22のコンデンサに保持し、この保持電圧に基づき、断線故障検出を行う。これにより、本断線故障検出装置は、従来よりも少ない回路素子数で構成でき、なおかつ高速に断線故障検出を行うことが可能である。
【選択図】 図1
【解決手段】放電回路21はスイッチング回路で構成されており、アナログ信号回路1の出力ポートとホールド回路22を結ぶ配線に接続されている。通常時は断線状態となっているが、断線検出時には放電回路21のスイッチがONされ、アナログ信号回路1内に分布する電荷とホールド回路22が保持する信号電圧とを、内部アースによって同時に放電する。その後、アナログ信号回路1の出力電圧をホールド回路22のコンデンサに保持し、この保持電圧に基づき、断線故障検出を行う。これにより、本断線故障検出装置は、従来よりも少ない回路素子数で構成でき、なおかつ高速に断線故障検出を行うことが可能である。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、断線故障検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、アナログ回路の断線故障検出装置として、例えば特開平11−278237号公報に開示された装置がある。この装置は、図6に示すように、CPU6内に設けられた放電回路61、サンプル&ホールド回路62、セレクタ63、A/D変換部64等から構成される。
【0003】
アナログ信号入力回路7の断線故障検出は、次の手順で行われる。
【0004】
まず、CPU6はサンプル&ホールド回路62内のスイッチ62aをOFFにし、放電回路61内部のCMOSのNチャネルMOS トランジスタ(Tr)61aをONにする。これにより、放電回路61はアースに接続され、アナログ信号入力回路7内部に分布している電荷は、放電回路61の内部アース61bから放電される。
【0005】
十分な時間が経過した後、CPU6はセレクタ63を外部アース8側へ接続し、サンプル&ホールド回路62内のスイッチ62aをONにする。これにより、コンデンサ62bに保持された信号電圧は、外部アース8へ放電される。
【0006】
そして、CPU6はセレクタ63をアナログ信号入力回路7側へ接続し、アナログ信号入力回路7から出力される信号電圧をコンデンサ62bに保持させる。その後、コンデンサ62bに保持された信号電圧は、A/D変換部64に取り込まれてディジタル変換され、CPU6によってアース電圧をディジタル変換した値と比較される。これらが一致した場合は、CPU6はアナログ信号入力回路7内部で断線故障が発生したと判定する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来技術における断線故障検出装置は、信号電圧を保持するコンデンサの放電を行うために、放電用の外部アース8と、これに接続を切り換えるセレクタ63とを設けている。このため、従来装置では、断線故障検出のための回路構成が複雑化する。また、コンデンサの放電を行う度に、セレクタによってコンデンサに接続する配線を切り換えなければならず、断線故障検出にかかる時間を増大させる。
【0008】
本発明は、前記の問題点を鑑み、アナログ回路の断線故障検出に際して、回路構成がシンプルで、かつ、断線故障検出に要する時間を短縮することが可能な断線故障検出装置の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の断線故障検出装置は、アナログ回路から出力される信号電圧を保持する電圧保持手段と、アナログ回路内に分布した電荷をアースへ放電させる放電手段とを備えた断線故障検出装置であって、放電手段は、アナログ回路と電圧保持手段とを結ぶ配線に接続され、アナログ回路内に分布する電荷と、電圧保持手段に保持された信号電圧とを、配線を介して同時に抜き出して放電することを特徴とする。
【0010】
このように、本発明の断線故障検出装置によれば、放電手段はアナログ回路と電圧保持手段とを結ぶ配線に接続され、アナログ回路内に分布する電荷と電圧保持手段に保持された信号電圧とを、アースから同時に放電することができる。そのため、電圧保持手段に接続される配線を切り換えるためのセレクタは不要となり、セレクタの切り換え時間分だけ高速に断線検出を行うことが可能となる。また、電圧保持手段に保持された信号電圧を放電するための外部アースも不要となる。
【0011】
電圧保持手段の配線への接続形態に関しては、請求項2に記載のように、電圧保持手段は、スイッチング素子を介してアナログ回路と接続され、そのスイッチング素子がオンされたときに、放電手段は配線をアースに接続することが望ましい。スイッチング素子によって電圧保持手段とアナログ回路との接続状態を変更できるため、電圧保持手段からの放電や、電圧保持手段への信号電圧の保持を任意のタイミングで行うことができる。
【0012】
放電手段による放電終了後に、請求項3に記載のように、放電手段が、アースとの接続を遮断し、アナログ回路の出力信号電圧を、電圧保持手段に保持させることが望ましい。一旦、放電した後にアナログ回路の出力信号電圧を保持することにより、電圧保持手段は、その信号電圧を正確に保持することができる。
【0013】
断線故障検出装置の実装方法については、請求項4に記載のように、放電手段と電圧保持手段は、同一の集積回路上に構成されることが望ましい。近年の集積回路は入出力設定を瞬時に切り換えることができるため、CMOSスイッチ等の電圧出力ユニットを一時的に放電用として利用することができるようになるためである。
【0014】
本断線故障検出装置は、車両用電子制御機器の断線故障検出に好適に用いることができる。車両用電子制御機器の断線故障検出装置は、コストや開発効率の点から、回路素子数を少なくし、なおかつ、高速に断線故障検出を行うことが要求される。本断線故障検出装置は、従来よりも少ない回路素子数で構成することができ、なおかつ、高速に断線検出を行うことが可能である。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の一実施形態における全体構成を示すブロック図である。
【0016】
本実施形態における断線故障検出装置は、ECUに組み込まれて動作し、車両に搭載された電子制御機器の断線故障検出を行うものである。
【0017】
アナログ信号回路1は、例えば車両用エンジンのスロットル開度を電圧に変換するアナログ回路であり、信号電圧をECU2内部のホールド回路22へ出力する。また、アナログ回路1は、ホールド回路22へ出力する信号電圧の最大値Vmaxを基準電圧計測装置3へ出力する。アナログ信号回路としては、カーオーディオやテールライト等のアナログ信号回路を用いてもよい。
【0018】
ECU2は、例えば信号処理用ECUであり、放電回路21、ホールド回路22、A/D変換器23、指令部24が内部ユニットとして設けられている。
【0019】
本実施形態における放電手段である放電回路21は、例えばCMOS等から構成されたスイッチング回路である。放電回路21は、指令部24から放電開始の指示を受けると、アナログ信号回路1とホールド回路22とを結ぶ配線を、放電回路21の内部アースに導通させるスイッチをONにする。その結果、アナログ信号回路1内に分布した電荷は、放電回路21の内部アースへ放電される。指令部24から放電終了の指示を受けると、放電回路21は前述のスイッチをOFFにするため、配線から断線された状態となる。
【0020】
放電手段としては、本実施形態の例に限らず、バイポーラ型トランジスタやBiCMOS等から構成されたスイッチング回路を用いてもよい。
【0021】
本実施形態における電圧保持手段であるホールド回路22は、スイッチ及びコンデンサ等から構成された充電回路である。指令部24から信号電圧取り込み指示を受けると、スイッチがオンし、アナログ信号回路1から出力される信号電圧をコンデンサに保持する。コンデンサに保持された信号電圧は、A/D変換器23へ出力される。
【0022】
ここで、上述の放電回路21が内部アースに導通するスイッチをオンさせる時には、指令部24によって、ホールド回路22のスイッチもオンされる。その結果、放電回路21によって、アナログ信号回路1内に分布した電荷を放電すると同時に、ホールド回路22のコンデンサに保持された信号電圧も放電することができる。
【0023】
A/D変換器23は、ホールド回路22に保持された信号電圧に対してA/D変換を行い、変換結果を指令部24へ出力する。具体的なA/D変換方法は、まず、指令部24から信号電圧の最大値Vmaxを受け取る。そして、図2で示すように、まず、信号電圧の出力範囲(ここでは、0〜Vmax)を1024分割して、各区間に0〜1023までの番号を順番に付加する。そして、ホールド回路22に保持された信号電圧が何番目の区間に含まれるかを調べ、これが含まれる区間の番号を当該信号電圧のディジタル値とする。
【0024】
指令部24は、放電回路21、ホールド回路22、A/D変換器23に対して、断線故障検出のための各種指示を与える。すなわち、指令部24は、放電回路21に対しては、アナログ信号回路1内に分布した電荷とホールド回路22に保持されている信号電圧の放電開始と放電終了とを指示する。また、ホールド回路22に対しては、アナログ信号回路1から出力される信号電圧を取り込んで保持するよう指示する。さらに、A/D変換器23に対しては、ホールド回路22に保持された信号電圧のA/D変換を行い、変換結果を指令部24に出力するよう指示する。
【0025】
そして、指令部24は、A/D変換器23から出力される信号電圧のディジタル値を調べ、これが0Vを示すディジタル値であった場合には、断線故障が発生したと判定する。
【0026】
基準電圧計測装置3は、A/D変換器等から構成され、アナログ信号回路1が出力する出力信号電圧の最大値を計測し、これをディジタルデータに変換してECU2内部の指令部24へ出力する。この基準電圧計測装置3は、ECU2の内部および外部のどちらに設けられてもよい。
【0027】
図3は、本実施形態における全体構造の詳細例を示すブロック図である。
【0028】
本実施例におけるアナログ信号入力回路1は、車両用エンジンのスロットル開度を電圧に変換するアナログ回路をモデル化したものであり、5個の固定抵抗器と1個のポテンシオメータから構成した。Vccは、電源(図示しない)から出力される直流定電圧である。
【0029】
ポテンシオメータR11は、3kΩの固定抵抗器とスライド式の信号電圧出力部から構成され、車両用エンジンのスロットル開度に応じて信号電圧出力部がスライドすることにより、その出力電圧が変化する。
【0030】
固定抵抗器R12と固定抵抗器R13は、ポテンシオメータR11から出力される信号電圧の最大値と最小値を決定するものであり、その抵抗値は、例えば120Ωに設定される。これは、ポテンシオメータR11から出力される信号電圧の最大値と最小値が、電源電圧(Vcc)やアース電圧(0V)と一致させないようにするためである。固定抵抗器R12は信号電圧の最大値を引き下げてVcc以下とし、固定抵抗器R13は信号電圧の最小値を引き上げて0V以上とする役割を果たす。
【0031】
固定抵抗器R14は、電源(図示しない)に対する保護抵抗であり、その抵抗値は、例えば332Ωに設定される。
固定抵抗器R15は、A/D変換装置3へ信号電圧の最大値を出力するための保護抵抗であり、固定抵抗器R16は、アナログ信号回路1からホールド回路22へ信号電圧を出力するための保護抵抗である。これらの固定抵抗器R15、R16の抵抗値は、例えば、47kΩに設定される。
【0032】
本実施例における放電回路21は、CMOSで構成されるスイッチング回路であり、電源Vccに接続されたPチャネルMOSTr21aとアースに接続されたNチャネルMOSTr21bとを備える。放電を行う際には、指令部24は、CMOSのNチャネルMOSTr21bにON信号を与えることにより、アナログ信号回路1内に分布する電荷と、コンデンサ22bに保持された電圧とを、放電回路21の内部アースへ放電する。なお、通常の信号電圧測定時には、指令部24は、Pチャネル側21aとNチャネル側の両方にOFF信号を与えるため、放電回路21はアナログ信号回路1とコンデンサ22bとを結ぶ配線と断線された状態となる。
【0033】
本実施例におけるホールド回路22は、スイッチ22aとコンデンサ22bから構成される。
【0034】
スイッチ22aは、トライステートによって構成されているスイッチング回路である。指令部24は、アナログ信号回路1から出力される信号電圧をコンデンサ22bに保持する場合や、コンデンサ22bに保持した信号電圧を放電する際には、スイッチ22aにON信号を与える。スイッチ22aにON信号が与えられたとき、放電回路21のCMOSTr21a、21bがともにオフされていると、コンデンサ22bはアナログ信号回路1と導通状態となり、コンデンサ22bには信号電圧が保持される。
【0035】
信号電圧をA/D変換器23へ出力する際には、指令部24は、スイッチ22aにOFF信号を与える。これにより、コンデンサ22bはアナログ信号回路1と断線状態となり、A/D変換器23のみと接続された状態となる。なお、コンデンサ22bは、10μFの静電容量を持つ固定容量コンデンサである。
【0036】
図4は、本実施例の断線故障検出装置が断線故障の検出を行う際のフローチャートである。
【0037】
ステップ401では、指令部24は、放電時間を計測するための放電時間カウンタをリセットし、初期化を行う。放電時間カウンタは、指令部24の内部に設置されている内部カウンタである。
【0038】
ステップ402では、指令部24は、ホールド回路22内のスイッチ22aに対して、ON信号を出力する。これにより、コンデンサ22bはアナログ信号回路1と接続された状態となる。
【0039】
ステップ403では、指令部24は、放電回路21内のCMOSのNチャネルMOSTr21bにON信号を出力する。これにより、アナログ信号回路1とコンデンサ22bとを結ぶ配線は、放電回路21の内部アースに導通されることとなり、アナログ信号回路1内に分布する電荷とコンデンサ22bに保持されている信号電圧の放電が開始される。
【0040】
ステップ404では、指令部24は、放電時間カウンタの値が事前に設定した値K以上となっているかを判定する。この設定値Kは、放電を行うのに十分な時間であり、事前に放電実験を行って決定されたパラメータである。放電時間カウンタの値が設定値K以上となっていれば、ステップ406へ進む。そうでない場合は、ステップ405へ進む。
【0041】
ステップ405では、指令部24は、放電時間カウンタの値を1加算する。これにより、時間の経過を放電時間カウンタの値に反映させる。
【0042】
ステップ406では、指令部24は、放電回路21内のNチャネルMOSTr21bにOFF信号を出力する。これにより、放電回路21は、前述の配線と断線された状態となる。
【0043】
ステップ407では、指令部24は、アナログ信号回路1から出力される信号電圧を、コンデンサ22bに保持させる。本実施例では、コンデンサ22bの静電容量は10μFと小さいため、充電は即座に終了する。このように、コンデンサ22bを一旦放電させ、その後、信号電圧を保持させると、コンデンサ22bに正確な信号電圧を保持させることができる。
【0044】
ステップ408では、指令部24は、ホールド回路22内のスイッチ22aに対して、OFF信号を出力する。これにより、コンデンサ22bは前述の配線と断線され、A/D変換器23とのみ接続された状態となる。
【0045】
ステップ409では、指令部24は、A/D変換器23に対して、コンデンサ22bに保持された信号電圧のA/D変換を行い、変換結果を出力するよう指示を与える。これにより、A/D変換器23はコンデンサ22bに保持された電圧を取り込んでA/D変換を行い、変換結果を指令部24へ出力する。
【0046】
ステップ410では、指令部24は、信号電圧のA/D変換結果が0Vを示すディジタル値となっているかを判定する。前述のA/D変換結果が0Vを示すディジタル値であると判定された場合は、アナログ信号回路1の内部に断線故障が発生したものとして、ステップ411へ進む。そうでない場合は、断線故障は発生していないものとして、そのまま処理を終了する。
【0047】
ステップ411では、指令部24は、断線故障の発生を外部に通知する。その際には、液晶ディスプレイ(図示しない)に断線故障の発生を表示してもよいし、スピーカ(図示しない)で警報を鳴らしてもよい。
【0048】
このように、本実施形態の断線故障検出装置は、アナログ信号回路内の電荷とコンデンサに保持された信号電圧とを、放電回路の内部アースから同時に放電することができる。そのため、コンデンサに接続される配線を切り換えるためのセレクタが不要となり、セレクタの切り換え時間分だけ高速に断線検出を行うことが可能となる。また、コンデンサに保持された信号電圧を放電するための外部アースも不要となる。コンデンサはスイッチを介してアナログ信号回路と接続され、放電開始時に前述のスイッチがオンされる。放電終了後にアナログ回路の出力信号電圧を計測すると、スイッチがオフされ、出力信号電圧を保持する。
【0049】
このように、本断線故障検出装置は、従来と比較して少ない回路素子数で構成することが可能であり、また、高速に断線検出を行うことができるため、車両用電子制御機器の断線故障検出に好適に用いることができる。
【0050】
図5は、本実施形態における全体構造の他の詳細例を示すブロック図である。
【0051】
本実施例における放電回路21は、バイポーラ型トランジスタによって構成されるスイッチング回路である。放電を行う際には、指令部24は、バイポーラ型トランジスタ21cのベースにON信号を与えることにより、アナログ信号回路1内に分布する電荷とコンデンサ22bに保持された信号電圧とを、放電回路21の内部アースへ放電する。なお、通常の信号電圧測定時には、指令部24は、バイポーラ型トランジスタ21aのベースにOFF信号を与えるため、放電回路25はアナログ信号回路1の出力ポートとコンデンサ22bとを結ぶ配線と断線された状態となっている。
【0052】
本実施例では、放電回路21としてバイポーラ型トランジスタによって構成されるスイッチング回路を用いているため、CMOSによってスイッチング回路を構成した場合と比較して、高速に放電を行うことができる。そのため、前述の実施例における断線故障検出装置よりも、さらに高速な動作が必要とされる場合においては、本実施例の断線故障検出装置が適している。ただし、前述の実施例と比較して、スイッチングのための消費電力は多くなる。
【0053】
以上から、本発明の断線故障検出装置は、従来よりも少ない回路素子数で構成することができ、なおかつ高速に断線故障検出を行うことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における全体構成を示すブロック図である。
【図2】A/D変換器がA/D変換を行う際の、信号電圧とディジタル値との関係を示す図である。
【図3】本実施形態における全体構造の詳細例を示すブロック図である。
【図4】本実施例の断線故障検出装置が、断線故障の検出を行う際のフローチャートである。
【図5】本実施形態における全体構造の他の詳細例を示すブロック図である。
【図6】従来技術における、断線故障検出装置のブロック図である。
【符号の説明】
1…アナログ信号回路、2…信号処理用ECU、21…放電回路、22…ホールド回路、23…A/D変換器、24…指令部
【発明の属する技術分野】
本発明は、断線故障検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、アナログ回路の断線故障検出装置として、例えば特開平11−278237号公報に開示された装置がある。この装置は、図6に示すように、CPU6内に設けられた放電回路61、サンプル&ホールド回路62、セレクタ63、A/D変換部64等から構成される。
【0003】
アナログ信号入力回路7の断線故障検出は、次の手順で行われる。
【0004】
まず、CPU6はサンプル&ホールド回路62内のスイッチ62aをOFFにし、放電回路61内部のCMOSのNチャネルMOS トランジスタ(Tr)61aをONにする。これにより、放電回路61はアースに接続され、アナログ信号入力回路7内部に分布している電荷は、放電回路61の内部アース61bから放電される。
【0005】
十分な時間が経過した後、CPU6はセレクタ63を外部アース8側へ接続し、サンプル&ホールド回路62内のスイッチ62aをONにする。これにより、コンデンサ62bに保持された信号電圧は、外部アース8へ放電される。
【0006】
そして、CPU6はセレクタ63をアナログ信号入力回路7側へ接続し、アナログ信号入力回路7から出力される信号電圧をコンデンサ62bに保持させる。その後、コンデンサ62bに保持された信号電圧は、A/D変換部64に取り込まれてディジタル変換され、CPU6によってアース電圧をディジタル変換した値と比較される。これらが一致した場合は、CPU6はアナログ信号入力回路7内部で断線故障が発生したと判定する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来技術における断線故障検出装置は、信号電圧を保持するコンデンサの放電を行うために、放電用の外部アース8と、これに接続を切り換えるセレクタ63とを設けている。このため、従来装置では、断線故障検出のための回路構成が複雑化する。また、コンデンサの放電を行う度に、セレクタによってコンデンサに接続する配線を切り換えなければならず、断線故障検出にかかる時間を増大させる。
【0008】
本発明は、前記の問題点を鑑み、アナログ回路の断線故障検出に際して、回路構成がシンプルで、かつ、断線故障検出に要する時間を短縮することが可能な断線故障検出装置の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の断線故障検出装置は、アナログ回路から出力される信号電圧を保持する電圧保持手段と、アナログ回路内に分布した電荷をアースへ放電させる放電手段とを備えた断線故障検出装置であって、放電手段は、アナログ回路と電圧保持手段とを結ぶ配線に接続され、アナログ回路内に分布する電荷と、電圧保持手段に保持された信号電圧とを、配線を介して同時に抜き出して放電することを特徴とする。
【0010】
このように、本発明の断線故障検出装置によれば、放電手段はアナログ回路と電圧保持手段とを結ぶ配線に接続され、アナログ回路内に分布する電荷と電圧保持手段に保持された信号電圧とを、アースから同時に放電することができる。そのため、電圧保持手段に接続される配線を切り換えるためのセレクタは不要となり、セレクタの切り換え時間分だけ高速に断線検出を行うことが可能となる。また、電圧保持手段に保持された信号電圧を放電するための外部アースも不要となる。
【0011】
電圧保持手段の配線への接続形態に関しては、請求項2に記載のように、電圧保持手段は、スイッチング素子を介してアナログ回路と接続され、そのスイッチング素子がオンされたときに、放電手段は配線をアースに接続することが望ましい。スイッチング素子によって電圧保持手段とアナログ回路との接続状態を変更できるため、電圧保持手段からの放電や、電圧保持手段への信号電圧の保持を任意のタイミングで行うことができる。
【0012】
放電手段による放電終了後に、請求項3に記載のように、放電手段が、アースとの接続を遮断し、アナログ回路の出力信号電圧を、電圧保持手段に保持させることが望ましい。一旦、放電した後にアナログ回路の出力信号電圧を保持することにより、電圧保持手段は、その信号電圧を正確に保持することができる。
【0013】
断線故障検出装置の実装方法については、請求項4に記載のように、放電手段と電圧保持手段は、同一の集積回路上に構成されることが望ましい。近年の集積回路は入出力設定を瞬時に切り換えることができるため、CMOSスイッチ等の電圧出力ユニットを一時的に放電用として利用することができるようになるためである。
【0014】
本断線故障検出装置は、車両用電子制御機器の断線故障検出に好適に用いることができる。車両用電子制御機器の断線故障検出装置は、コストや開発効率の点から、回路素子数を少なくし、なおかつ、高速に断線故障検出を行うことが要求される。本断線故障検出装置は、従来よりも少ない回路素子数で構成することができ、なおかつ、高速に断線検出を行うことが可能である。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の一実施形態における全体構成を示すブロック図である。
【0016】
本実施形態における断線故障検出装置は、ECUに組み込まれて動作し、車両に搭載された電子制御機器の断線故障検出を行うものである。
【0017】
アナログ信号回路1は、例えば車両用エンジンのスロットル開度を電圧に変換するアナログ回路であり、信号電圧をECU2内部のホールド回路22へ出力する。また、アナログ回路1は、ホールド回路22へ出力する信号電圧の最大値Vmaxを基準電圧計測装置3へ出力する。アナログ信号回路としては、カーオーディオやテールライト等のアナログ信号回路を用いてもよい。
【0018】
ECU2は、例えば信号処理用ECUであり、放電回路21、ホールド回路22、A/D変換器23、指令部24が内部ユニットとして設けられている。
【0019】
本実施形態における放電手段である放電回路21は、例えばCMOS等から構成されたスイッチング回路である。放電回路21は、指令部24から放電開始の指示を受けると、アナログ信号回路1とホールド回路22とを結ぶ配線を、放電回路21の内部アースに導通させるスイッチをONにする。その結果、アナログ信号回路1内に分布した電荷は、放電回路21の内部アースへ放電される。指令部24から放電終了の指示を受けると、放電回路21は前述のスイッチをOFFにするため、配線から断線された状態となる。
【0020】
放電手段としては、本実施形態の例に限らず、バイポーラ型トランジスタやBiCMOS等から構成されたスイッチング回路を用いてもよい。
【0021】
本実施形態における電圧保持手段であるホールド回路22は、スイッチ及びコンデンサ等から構成された充電回路である。指令部24から信号電圧取り込み指示を受けると、スイッチがオンし、アナログ信号回路1から出力される信号電圧をコンデンサに保持する。コンデンサに保持された信号電圧は、A/D変換器23へ出力される。
【0022】
ここで、上述の放電回路21が内部アースに導通するスイッチをオンさせる時には、指令部24によって、ホールド回路22のスイッチもオンされる。その結果、放電回路21によって、アナログ信号回路1内に分布した電荷を放電すると同時に、ホールド回路22のコンデンサに保持された信号電圧も放電することができる。
【0023】
A/D変換器23は、ホールド回路22に保持された信号電圧に対してA/D変換を行い、変換結果を指令部24へ出力する。具体的なA/D変換方法は、まず、指令部24から信号電圧の最大値Vmaxを受け取る。そして、図2で示すように、まず、信号電圧の出力範囲(ここでは、0〜Vmax)を1024分割して、各区間に0〜1023までの番号を順番に付加する。そして、ホールド回路22に保持された信号電圧が何番目の区間に含まれるかを調べ、これが含まれる区間の番号を当該信号電圧のディジタル値とする。
【0024】
指令部24は、放電回路21、ホールド回路22、A/D変換器23に対して、断線故障検出のための各種指示を与える。すなわち、指令部24は、放電回路21に対しては、アナログ信号回路1内に分布した電荷とホールド回路22に保持されている信号電圧の放電開始と放電終了とを指示する。また、ホールド回路22に対しては、アナログ信号回路1から出力される信号電圧を取り込んで保持するよう指示する。さらに、A/D変換器23に対しては、ホールド回路22に保持された信号電圧のA/D変換を行い、変換結果を指令部24に出力するよう指示する。
【0025】
そして、指令部24は、A/D変換器23から出力される信号電圧のディジタル値を調べ、これが0Vを示すディジタル値であった場合には、断線故障が発生したと判定する。
【0026】
基準電圧計測装置3は、A/D変換器等から構成され、アナログ信号回路1が出力する出力信号電圧の最大値を計測し、これをディジタルデータに変換してECU2内部の指令部24へ出力する。この基準電圧計測装置3は、ECU2の内部および外部のどちらに設けられてもよい。
【0027】
図3は、本実施形態における全体構造の詳細例を示すブロック図である。
【0028】
本実施例におけるアナログ信号入力回路1は、車両用エンジンのスロットル開度を電圧に変換するアナログ回路をモデル化したものであり、5個の固定抵抗器と1個のポテンシオメータから構成した。Vccは、電源(図示しない)から出力される直流定電圧である。
【0029】
ポテンシオメータR11は、3kΩの固定抵抗器とスライド式の信号電圧出力部から構成され、車両用エンジンのスロットル開度に応じて信号電圧出力部がスライドすることにより、その出力電圧が変化する。
【0030】
固定抵抗器R12と固定抵抗器R13は、ポテンシオメータR11から出力される信号電圧の最大値と最小値を決定するものであり、その抵抗値は、例えば120Ωに設定される。これは、ポテンシオメータR11から出力される信号電圧の最大値と最小値が、電源電圧(Vcc)やアース電圧(0V)と一致させないようにするためである。固定抵抗器R12は信号電圧の最大値を引き下げてVcc以下とし、固定抵抗器R13は信号電圧の最小値を引き上げて0V以上とする役割を果たす。
【0031】
固定抵抗器R14は、電源(図示しない)に対する保護抵抗であり、その抵抗値は、例えば332Ωに設定される。
固定抵抗器R15は、A/D変換装置3へ信号電圧の最大値を出力するための保護抵抗であり、固定抵抗器R16は、アナログ信号回路1からホールド回路22へ信号電圧を出力するための保護抵抗である。これらの固定抵抗器R15、R16の抵抗値は、例えば、47kΩに設定される。
【0032】
本実施例における放電回路21は、CMOSで構成されるスイッチング回路であり、電源Vccに接続されたPチャネルMOSTr21aとアースに接続されたNチャネルMOSTr21bとを備える。放電を行う際には、指令部24は、CMOSのNチャネルMOSTr21bにON信号を与えることにより、アナログ信号回路1内に分布する電荷と、コンデンサ22bに保持された電圧とを、放電回路21の内部アースへ放電する。なお、通常の信号電圧測定時には、指令部24は、Pチャネル側21aとNチャネル側の両方にOFF信号を与えるため、放電回路21はアナログ信号回路1とコンデンサ22bとを結ぶ配線と断線された状態となる。
【0033】
本実施例におけるホールド回路22は、スイッチ22aとコンデンサ22bから構成される。
【0034】
スイッチ22aは、トライステートによって構成されているスイッチング回路である。指令部24は、アナログ信号回路1から出力される信号電圧をコンデンサ22bに保持する場合や、コンデンサ22bに保持した信号電圧を放電する際には、スイッチ22aにON信号を与える。スイッチ22aにON信号が与えられたとき、放電回路21のCMOSTr21a、21bがともにオフされていると、コンデンサ22bはアナログ信号回路1と導通状態となり、コンデンサ22bには信号電圧が保持される。
【0035】
信号電圧をA/D変換器23へ出力する際には、指令部24は、スイッチ22aにOFF信号を与える。これにより、コンデンサ22bはアナログ信号回路1と断線状態となり、A/D変換器23のみと接続された状態となる。なお、コンデンサ22bは、10μFの静電容量を持つ固定容量コンデンサである。
【0036】
図4は、本実施例の断線故障検出装置が断線故障の検出を行う際のフローチャートである。
【0037】
ステップ401では、指令部24は、放電時間を計測するための放電時間カウンタをリセットし、初期化を行う。放電時間カウンタは、指令部24の内部に設置されている内部カウンタである。
【0038】
ステップ402では、指令部24は、ホールド回路22内のスイッチ22aに対して、ON信号を出力する。これにより、コンデンサ22bはアナログ信号回路1と接続された状態となる。
【0039】
ステップ403では、指令部24は、放電回路21内のCMOSのNチャネルMOSTr21bにON信号を出力する。これにより、アナログ信号回路1とコンデンサ22bとを結ぶ配線は、放電回路21の内部アースに導通されることとなり、アナログ信号回路1内に分布する電荷とコンデンサ22bに保持されている信号電圧の放電が開始される。
【0040】
ステップ404では、指令部24は、放電時間カウンタの値が事前に設定した値K以上となっているかを判定する。この設定値Kは、放電を行うのに十分な時間であり、事前に放電実験を行って決定されたパラメータである。放電時間カウンタの値が設定値K以上となっていれば、ステップ406へ進む。そうでない場合は、ステップ405へ進む。
【0041】
ステップ405では、指令部24は、放電時間カウンタの値を1加算する。これにより、時間の経過を放電時間カウンタの値に反映させる。
【0042】
ステップ406では、指令部24は、放電回路21内のNチャネルMOSTr21bにOFF信号を出力する。これにより、放電回路21は、前述の配線と断線された状態となる。
【0043】
ステップ407では、指令部24は、アナログ信号回路1から出力される信号電圧を、コンデンサ22bに保持させる。本実施例では、コンデンサ22bの静電容量は10μFと小さいため、充電は即座に終了する。このように、コンデンサ22bを一旦放電させ、その後、信号電圧を保持させると、コンデンサ22bに正確な信号電圧を保持させることができる。
【0044】
ステップ408では、指令部24は、ホールド回路22内のスイッチ22aに対して、OFF信号を出力する。これにより、コンデンサ22bは前述の配線と断線され、A/D変換器23とのみ接続された状態となる。
【0045】
ステップ409では、指令部24は、A/D変換器23に対して、コンデンサ22bに保持された信号電圧のA/D変換を行い、変換結果を出力するよう指示を与える。これにより、A/D変換器23はコンデンサ22bに保持された電圧を取り込んでA/D変換を行い、変換結果を指令部24へ出力する。
【0046】
ステップ410では、指令部24は、信号電圧のA/D変換結果が0Vを示すディジタル値となっているかを判定する。前述のA/D変換結果が0Vを示すディジタル値であると判定された場合は、アナログ信号回路1の内部に断線故障が発生したものとして、ステップ411へ進む。そうでない場合は、断線故障は発生していないものとして、そのまま処理を終了する。
【0047】
ステップ411では、指令部24は、断線故障の発生を外部に通知する。その際には、液晶ディスプレイ(図示しない)に断線故障の発生を表示してもよいし、スピーカ(図示しない)で警報を鳴らしてもよい。
【0048】
このように、本実施形態の断線故障検出装置は、アナログ信号回路内の電荷とコンデンサに保持された信号電圧とを、放電回路の内部アースから同時に放電することができる。そのため、コンデンサに接続される配線を切り換えるためのセレクタが不要となり、セレクタの切り換え時間分だけ高速に断線検出を行うことが可能となる。また、コンデンサに保持された信号電圧を放電するための外部アースも不要となる。コンデンサはスイッチを介してアナログ信号回路と接続され、放電開始時に前述のスイッチがオンされる。放電終了後にアナログ回路の出力信号電圧を計測すると、スイッチがオフされ、出力信号電圧を保持する。
【0049】
このように、本断線故障検出装置は、従来と比較して少ない回路素子数で構成することが可能であり、また、高速に断線検出を行うことができるため、車両用電子制御機器の断線故障検出に好適に用いることができる。
【0050】
図5は、本実施形態における全体構造の他の詳細例を示すブロック図である。
【0051】
本実施例における放電回路21は、バイポーラ型トランジスタによって構成されるスイッチング回路である。放電を行う際には、指令部24は、バイポーラ型トランジスタ21cのベースにON信号を与えることにより、アナログ信号回路1内に分布する電荷とコンデンサ22bに保持された信号電圧とを、放電回路21の内部アースへ放電する。なお、通常の信号電圧測定時には、指令部24は、バイポーラ型トランジスタ21aのベースにOFF信号を与えるため、放電回路25はアナログ信号回路1の出力ポートとコンデンサ22bとを結ぶ配線と断線された状態となっている。
【0052】
本実施例では、放電回路21としてバイポーラ型トランジスタによって構成されるスイッチング回路を用いているため、CMOSによってスイッチング回路を構成した場合と比較して、高速に放電を行うことができる。そのため、前述の実施例における断線故障検出装置よりも、さらに高速な動作が必要とされる場合においては、本実施例の断線故障検出装置が適している。ただし、前述の実施例と比較して、スイッチングのための消費電力は多くなる。
【0053】
以上から、本発明の断線故障検出装置は、従来よりも少ない回路素子数で構成することができ、なおかつ高速に断線故障検出を行うことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における全体構成を示すブロック図である。
【図2】A/D変換器がA/D変換を行う際の、信号電圧とディジタル値との関係を示す図である。
【図3】本実施形態における全体構造の詳細例を示すブロック図である。
【図4】本実施例の断線故障検出装置が、断線故障の検出を行う際のフローチャートである。
【図5】本実施形態における全体構造の他の詳細例を示すブロック図である。
【図6】従来技術における、断線故障検出装置のブロック図である。
【符号の説明】
1…アナログ信号回路、2…信号処理用ECU、21…放電回路、22…ホールド回路、23…A/D変換器、24…指令部
Claims (5)
- アナログ回路から出力される信号電圧を保持する電圧保持手段と、
前記アナログ回路内に分布した電荷をアースへ放電させる放電手段とを備えた断線故障検出装置であって、
前記放電手段は、前記アナログ回路と前記電圧保持手段とを結ぶ配線に接続され、前記アナログ回路内に分布する電荷と、前記電圧保持手段に保持された信号電圧とを、前記配線を介して同時に放電することを特徴とする断線故障検出装置。 - 電圧保持手段は、スイッチング素子を介してアナログ回路と接続され、そのスイッチング素子がオンされたときに、前記放電手段は前記配線をアースに接続することを特徴とする請求項1記載の断線故障検出装置。
- 前記放電手段は、前記配線を所定の時間アースに接続した後に、アースとの接続を遮断し、アナログ回路の出力信号電圧を、電圧保持手段に保持させることを特徴とする請求項1または請求項2記載の断線故障検出装置。
- 前記放電手段と前記電圧保持手段は、同一の集積回路上に構成されることを特徴とする請求項1記載の断線故障検出装置。
- 前記アナログ回路は、車両用電子制御機器であることを特徴とする請求項1記載の断線故障検出装置。
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Cited By (2)
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JP2015220927A (ja) * | 2014-05-20 | 2015-12-07 | 株式会社オートネットワーク技術研究所 | 電源システム |
-
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- 2002-06-14 JP JP2002174070A patent/JP2004020315A/ja active Pending
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