JP2004019980A - 加熱炉 - Google Patents
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Abstract
【課題】プロセス流体の温度を安定して制御することができる加熱炉を提供することである。
【解決手段】配管21から供給される主燃料および外部から配管23を通じて供給される副燃料を配管24から供給される助燃ガスと混合して燃焼させる燃焼室2と、この燃焼室2で生じた燃焼ガスを外部から供給されるプロセス流体と熱交換させてプロセス流体を加熱する熱交換部3とを有し、フィードバック制御器14とフィードフォワード制御器19とを備えた燃焼室温度制御系、フィードバック制御器18とフィードフォワード制御器20とを備えたプロセス流体温度制御系、フィードバック制御器16を備えた排ガス温度制御系、およびフィードバック制御器17を備えた酸素濃度制御系を有する加熱炉1である。この加熱炉1の各制御系は、操作量と被制御量とが適切に組み合わされて構築されている。
【選択図】 図1
【解決手段】配管21から供給される主燃料および外部から配管23を通じて供給される副燃料を配管24から供給される助燃ガスと混合して燃焼させる燃焼室2と、この燃焼室2で生じた燃焼ガスを外部から供給されるプロセス流体と熱交換させてプロセス流体を加熱する熱交換部3とを有し、フィードバック制御器14とフィードフォワード制御器19とを備えた燃焼室温度制御系、フィードバック制御器18とフィードフォワード制御器20とを備えたプロセス流体温度制御系、フィードバック制御器16を備えた排ガス温度制御系、およびフィードバック制御器17を備えた酸素濃度制御系を有する加熱炉1である。この加熱炉1の各制御系は、操作量と被制御量とが適切に組み合わされて構築されている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プロセス流体の温度を安定して制御するための加熱炉に関する。
【0002】
【従来の技術】
化学反応において原料や中間体として使用されるプロセス流体の温度制御には加熱炉などが用いられている。図8は、プロセス流体の温度制御に用いることができる燃焼ガス再循環式加熱炉31の構成の一例を示す概略図である。この加熱炉31は主に燃焼室2と熱交換部3とからなる。燃焼室2には、配管21から主燃料(例えば、LPガスなど)が、配管23から副燃料(例えば、他の工程で発生する副生物など)が、配管24から助燃ガスがそれぞれ供給される。これらのガスが燃焼室2において燃焼し、これにより生じる燃焼ガスが熱交換部3へと送られる。この熱交換部3では、前記燃焼ガスとプロセス流体との間で熱交換がされ、プロセス流体が所定の温度に調整される。熱交換後の燃焼ガスの一部は、排ガスとして煙道5を経て大気中に排出され、残りの燃焼ガスは配管15に送られ、空気と混合されて助燃ガスとして再利用される。なお、燃焼ガスの成分に応じて、煙道5の手前に脱硝触媒層4などが設けられる。
【0003】
加熱炉31の被制御量は、温度測定器6で測定される燃焼室温度、温度測定器7で測定されるプロセス流体の温度、温度測定器8で測定される排ガスの温度および濃度測定器9で測定される助燃ガス中の酸素の濃度であり、操作量は、バルブ10で調整される主燃料の流量、バルブ11で調整されるバイパスガスの流量、バルブ12で調整されるリサイクルガスの流量およびバルブ13で調整される助燃ガスの流量である。
【0004】
しかしながら、加熱炉31の操業中には、例えばプロセス流体の流量の変動、副燃料の流量の変動(他の工程で発生する副生物を燃料として利用する場合などに生じやすい。)などの外乱が生じることがあり、また、プロセス流体の温度などの被制御量を経時的にあるいは定期的に微調整する必要が生じることもあるため、プロセス流体の温度を目標とする温度範囲に安定して制御することができないことがあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、プロセス流体の温度を安定して制御することができる加熱炉を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明の加熱炉は、主燃料および外部から供給される副燃料を助燃ガスと混合して燃焼させる燃焼室と、この燃焼室で生じた燃焼ガスを外部から供給されるプロセス流体と熱交換させて前記プロセス流体を加熱する熱交換部とを有し、前記主燃料の流量を調整することで前記燃焼室の温度を所定範囲に制御するフィードバック制御ループと、前記プロセス流体の流量の変動および/または前記副燃料の流量の変動に基づいて前記主燃料の流量を調整することで前記燃焼室の温度を所定範囲に制御するフィードフォワード制御ループとからなる燃焼室温度制御系、並びに、前記助燃ガスの流量を調整することで前記プロセス流体の温度を所定範囲に制御するフィードバック制御ループと、前記プロセス流体の流量の変動に基づいて前記助燃ガスの流量を調整することで前記プロセス流体の温度を所定範囲に制御するフィードフォワード制御ループとからなるプロセス流体温度制御系を備えることを特徴とする。
【0007】
本発明の加熱炉の制御系は、操作量と被制御量とが適切に組み合わされて構築されているので、外乱が生じてもプロセス流体の温度を安定して制御することができる。すなわち、操作量である主燃料の流量を調整することで被制御量である燃焼室の温度をフィードバック制御し、操作量である助燃ガスの流量を調整することで被制御量であるプロセス流体の温度をフィードバック制御し、さらに外乱であるプロセス流体の流量の変動および/または副燃料の流量の変動に基づいて主燃料の流量を調整することで燃焼室の温度をフィードフォワード制御し、外乱であるプロセス流体の流量の変動に基づいて助燃ガスの流量を調整することでプロセス流体の温度をフィードフォワード制御している。
【0008】
また、本発明の他の加熱炉は、前記加熱炉の制御系に加え、さらに排ガス温度制御系および酸素濃度制御系を備えている。すなわち、本発明の他の加熱炉は、前記燃焼室で生じた前記燃焼ガスの一部を前記プロセス流体と熱交換することなくバイパスガスとして迂回させたのち、このバイパスガスを前記プロセス流体と熱交換された後の燃焼ガスと混合して排ガスとし、この排ガスの一部をリサイクルガスとして空気と混合して助燃ガスとする加熱炉であり、前記バイパスガスの流量を調整することで前記排ガスの温度を所定範囲に制御するフィードバック制御ループからなる排ガス温度制御系、並びに、前記リサイクルガスの流量を調整することで前記助燃ガスに含まれる酸素の濃度を所定範囲に制御するフィードバック制御ループからなる酸素濃度制御系を備えることを特徴とする。
【0009】
このように、本発明の他の加熱炉では、燃焼室温度制御系およびプロセス流体温度制御系に加え、さらに排ガス温度制御系および酸素濃度制御系を備えているので、排ガスの温度および助燃ガス中の酸素の濃度を制御することができる。これにより、例えば燃焼によって有害ガス(例えば窒素酸化物等のガス)が生じる系において、排ガスの温度を排ガス中に含まれる前記有害ガスを除去するための触媒に適した温度に制御し、高い触媒活性が得られるようにすることができる。また、助燃ガス中の酸素の濃度を安定して制御することができるので、燃焼室における燃焼状態を安定化させることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の燃焼ガス再循環式加熱炉1を示す概略図である。
【0011】
同図に示す加熱炉1は、配管21から供給される主燃料および外部から配管23を通じて供給される副燃料を配管24から供給される助燃ガスと混合して燃焼させる燃焼室2と、この燃焼室2で生じた燃焼ガスを外部から供給されるプロセス流体と熱交換させてプロセス流体を加熱する熱交換部3とを有する。
【0012】
この加熱炉1において、被制御量は燃焼室の温度、プロセス流体の温度、排ガスの温度および助燃ガス中の酸素の濃度であり、操作量は主燃料の流量、助燃ガスの流量、バイパスガスの流量およびリサイクルガスの流量である。また、加熱炉1の運転中に生じる外乱としては、プロセス流体の流量の変動および副燃料の流量の変動などが挙げられる。
【0013】
図2は加熱炉1の制御系を示すブロック図である。同図に示すように、加熱炉1の制御系は、燃焼室温度制御系、プロセス流体温度制御系、排ガス温度制御系および酸素濃度制御系からなる。
【0014】
燃焼室温度制御系は、主燃料バルブ10の開度を調節して主燃料の流量を調整することで燃焼室の温度を制御するフィードバック制御器14と、プロセス流体の流量の変動および/または副燃料の流量の変動に基づいて主燃料バルブ10の開度を調節して主燃料の流量を調整することで燃焼室の温度を制御するフィードフォワード制御器19とからなる。
【0015】
プロセス流体温度制御系は、助燃ガスバルブ13の開度を調節して助燃ガスの流量を調整することでプロセス流体の温度を制御するフィードバック制御器18と、プロセス流体の流量の変動に基づいて助燃ガスバルブ13の開度を調節して助燃ガスの流量を調整することでプロセス流体の温度を制御するフィードフォワード制御器20とからなる。
【0016】
排ガス温度制御系は、バイパスガスバルブ11の開度を調節してバイパスガスの流量を調整することにより排ガスの温度を制御するフィードバック制御器16からなる。すなわち、燃焼室2で生じた燃焼ガスの一部は、バイパスガスとして迂回して配管22を通りプロセス流体と熱交換されない。このバイパスガスがプロセス流体と熱交換された後の燃焼ガスと混合されて排ガスとなる。したがって、このバイパスガスの流量を調整することによって、排ガスの温度を制御することができる。燃焼によって生じる窒素酸化物(NOx)を脱硝触媒層4の脱硝触媒によって除去しようとする場合に、排ガスの温度を適正値に制御することで高い脱硝触媒活性が得られる。
【0017】
酸素濃度制御系は、リサイクルガスバルブ12の開度を調節してリサイクルガスの流量を調整することにより助燃ガス中の酸素の濃度を制御するフィードバック制御器17からなる。このようにリサイクルガスの流量を調整することで空気との混合比を任意に調整できる。
【0018】
本発明の加熱炉1の制御系は、上記のように操作量と被制御量とが適切に組み合わされており、これらの制御系の制御パラメータも適切な値に設定されている。このような操作量と被制御量との組み合わせ、および制御パラメータの設定は、例えばオフラインでダイナミックシミュレータにより行うことができる。すなわち、前記ダイナミックシミュレータにより操作量と被制御量との相関強度および各操作量の操作性を考慮してフィードバック制御ループにおける被制御量と操作量との組み合わせが決定され、外乱を考慮してフィードフォワード制御ループが構築され、各フィードバック制御間における干渉を考慮して各フィードバック制御パラメータが設定される。仮に、このような加熱炉1の制御系の構築を実機を用いた実験により行おうとすると非常に危険を伴うため、実機での検討は実質的に不可能である。
【0019】
前記オフラインとは、加熱炉1を製造する前の設計段階、加熱炉1を製造した後の設備立ち上げ前、加熱炉1の設備立ち上げ後で設備が稼働していないときなどのことをいう。
【0020】
本発明において、ダイナミックシミュレータとは、加熱炉1の操業時における動的な挙動(時間の変化に伴う状態変化)を理論式または近似式を用いて表現して構築したシステムのことをいい、プロセス流体の流量の変動、副燃料の流量の変動などの実操業で想定される外乱を与えて疑似操業したときの加熱炉1内の動的な挙動、例えばプロセス流体の温度の経時的な変動などをコンピュータにより算出するものである。
【0021】
フィードバック制御ループには、例えばPID制御を使用することができる。この場合のフィードバック制御パラメータとしては、PID制御の制御パラメータである比例ゲイン、微分時間、積分時間などが挙げられる。
【0022】
本発明におけるフィードフォワード制御は、燃焼室温度制御系の場合、フィードフォワード制御器19により行われ、プロセス流体の流量の変動および副燃料の流量の変動に基づいて主燃料バルブ10の開度が調節され主燃料の流量が調整される。すなわち、外乱であるプロセス流体の流量の変動および副燃料の流量の変動を、実験あるいはシミュレーションで導出したフィードフォワード式を介して主燃料バルブ10の開度量に変換するものである。なお、フィードフォワード制御器19および20による主燃料バルブ10および助燃ガスバルブ13の開度の調節は、前記制御器19および20によりバルブ10および13をそれぞれ直接制御してもよいが、温度制御器14および18を介してバルブ10および13をそれぞれ制御してもよい。
図1におけるその他の箇所については、図8と同様の符号を付して説明を省略する。
【0023】
以下、フィードバック制御としてPID制御を用いた場合を例に挙げて、オフラインでのダイナミックシミュレータによる制御系の構築手順を説明する。図3は前記制御系の構築手順を示したフローチャートである。
【0024】
I.制御系の構築手順
<ステップ1>
まず、加熱炉1の動的な挙動を表現できるダイナミックシミュレータを構築する。
【0025】
<ステップ2>
構築したダイナミックシミュレータにプロセス流体の流量の変動および副燃料の流量の変動などの実操業で想定される外乱を与える。
【0026】
<ステップ3>
フィードバック制御ループにおける被制御量と操作量との組み合わせを決定するために、様々な組み合わせでシミュレーションをし、相関強度が高く、操作性の良い組み合わせをそれぞれ決定する。
【0027】
<ステップ4>
外乱により生じる被制御量の変動についてシミュレーションをし、その変動を抑制できる操作量を決定し、フィードフォワード制御ループを構築する。
【0028】
<ステップ5>
上記フィードバック制御ループおよびフィードフォワード制御ループを備えた制御系にて操業したときのシミュレーションをし、制御性能(干渉による振れ)を確認する。
【0029】
<ステップ6>
ステップ5のシミュレーションの結果、制御系間に大きな干渉が見られ、この干渉により生じる被制御量の変動、特にプロセス流体の温度の変動が要求される温度精度を満たさない場合は、干渉が見られる制御系のフィードバック制御パラメータである比例ゲインおよび/または積分時間を調整し、再度ステップ5のシミュレーションを行う。被制御量の要求精度が満たされるまで、ステップ5および6の操作を繰り返し行う。
【0030】
<ステップ7>
上記のようにして構築された制御系を実機に適用する。このような制御系を備えた加熱炉1を用いることにより、被制御量、特にプロセス流体の温度を安定して制御することができる。
【0031】
【実施例】
以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発明は以下の実施例のみに限定されるものではない。
【0032】
実施例1
図3に示したフローチャートに従って構築された加熱炉1の制御系の安定性をシミュレーションにより評価した。この安定性評価では、シミュレーション用のソフトウェアプログラムとして、Aspentech社製のAspen Custom Modelerを使用した。
外乱として副燃料(他の工程で発生した副生物)の流量の変動を与え、副燃料の流量が実操業において生じる程度に変動したときの制御応答について評価した。結果を図4に示す。
シミュレーションによる疑似操業を開始してから200分の間、プロセス流体の温度は常に許容範囲内であった。
【0033】
比較例1
フィードフォワード制御ループを備えていない他は、実施例1で用いた加熱炉1と同様の制御系を有する加熱炉の安定性をシミュレーションにより評価した。ソフトウェアプログラムおよび外乱である副燃料の流量の変動条件は実施例1と同様とした。結果を図6に示す。
シミュレーションによる疑似操業を開始してから200分の間、プロセス流体の温度は一時的に許容範囲外となることがあった。
【0034】
実施例2
実施例1と同じ加熱炉1の制御系の安定性をシミュレーションにより評価した。ソフトウェアプログラムは実施例1と同じものを使用した。
外乱としてプロセス流体の流量の変動を与え、プロセス流体の流量が実操業において生じる程度に徐々に減少したときの制御応答について評価した。結果を図5に示す。
シミュレーションによる疑似操業を開始してから200分の間、プロセス流体の温度は常に許容範囲内であった。
【0035】
比較例2
フィードフォワード制御ループを備えていない他は、実施例1で用いた加熱炉1と同様の制御系を有する加熱炉の安定性をシミュレーションにより評価した。ソフトウェアプログラムは実施例1と同じものを使用した。
外乱であるプロセス流体の流量の変動条件は実施例2と同様とした。結果を図7に示す。
シミュレーションによる疑似操業を開始してから200分までの中で、主にプロセス流体の流量が減少している間においてプロセス流体の温度が許容範囲外となった。
【0036】
【発明の効果】
本発明の加熱炉によれば、プロセス流体の温度を安定して制御できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である燃焼ガス再循環式加熱炉を示す概略図である。
【図2】本発明における燃焼ガス再循環式加熱炉の制御系を示すブロック図である。
【図3】ダイナミックシミュレータによる本発明おける加熱炉の制御系構築手順を示すフローチャートである。
【図4】実施例1において、副燃料の流量を変動させたときの制御応答について評価した結果を示すグラフである。
【図5】実施例2において、プロセス流体の流量を変動させたときの制御応答について評価した結果を示すグラフである。
【図6】比較例1において、副燃料の流量を変動させたときの制御応答について評価した結果を示すグラフである。
【図7】比較例2において、プロセス流体の流量を変動させたときの制御応答について評価した結果を示すグラフである。
【図8】従来の燃焼ガス再循環式加熱炉を示す概略図である。
【符号の説明】
1 加熱炉
2 燃焼室
3 熱交換部
4 脱硝触媒層
5 煙道
6,7,8 温度測定器
9 濃度測定器
10 主燃料バルブ
11 バイパスガスバルブ
12 リサイクルガスバルブ
13 助燃ガスバルブ
14,16,17,18 フィードバック制御器
15,21,22,23,24 配管
19,20 フィードフォワード制御器
【発明の属する技術分野】
本発明は、プロセス流体の温度を安定して制御するための加熱炉に関する。
【0002】
【従来の技術】
化学反応において原料や中間体として使用されるプロセス流体の温度制御には加熱炉などが用いられている。図8は、プロセス流体の温度制御に用いることができる燃焼ガス再循環式加熱炉31の構成の一例を示す概略図である。この加熱炉31は主に燃焼室2と熱交換部3とからなる。燃焼室2には、配管21から主燃料(例えば、LPガスなど)が、配管23から副燃料(例えば、他の工程で発生する副生物など)が、配管24から助燃ガスがそれぞれ供給される。これらのガスが燃焼室2において燃焼し、これにより生じる燃焼ガスが熱交換部3へと送られる。この熱交換部3では、前記燃焼ガスとプロセス流体との間で熱交換がされ、プロセス流体が所定の温度に調整される。熱交換後の燃焼ガスの一部は、排ガスとして煙道5を経て大気中に排出され、残りの燃焼ガスは配管15に送られ、空気と混合されて助燃ガスとして再利用される。なお、燃焼ガスの成分に応じて、煙道5の手前に脱硝触媒層4などが設けられる。
【0003】
加熱炉31の被制御量は、温度測定器6で測定される燃焼室温度、温度測定器7で測定されるプロセス流体の温度、温度測定器8で測定される排ガスの温度および濃度測定器9で測定される助燃ガス中の酸素の濃度であり、操作量は、バルブ10で調整される主燃料の流量、バルブ11で調整されるバイパスガスの流量、バルブ12で調整されるリサイクルガスの流量およびバルブ13で調整される助燃ガスの流量である。
【0004】
しかしながら、加熱炉31の操業中には、例えばプロセス流体の流量の変動、副燃料の流量の変動(他の工程で発生する副生物を燃料として利用する場合などに生じやすい。)などの外乱が生じることがあり、また、プロセス流体の温度などの被制御量を経時的にあるいは定期的に微調整する必要が生じることもあるため、プロセス流体の温度を目標とする温度範囲に安定して制御することができないことがあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、プロセス流体の温度を安定して制御することができる加熱炉を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明の加熱炉は、主燃料および外部から供給される副燃料を助燃ガスと混合して燃焼させる燃焼室と、この燃焼室で生じた燃焼ガスを外部から供給されるプロセス流体と熱交換させて前記プロセス流体を加熱する熱交換部とを有し、前記主燃料の流量を調整することで前記燃焼室の温度を所定範囲に制御するフィードバック制御ループと、前記プロセス流体の流量の変動および/または前記副燃料の流量の変動に基づいて前記主燃料の流量を調整することで前記燃焼室の温度を所定範囲に制御するフィードフォワード制御ループとからなる燃焼室温度制御系、並びに、前記助燃ガスの流量を調整することで前記プロセス流体の温度を所定範囲に制御するフィードバック制御ループと、前記プロセス流体の流量の変動に基づいて前記助燃ガスの流量を調整することで前記プロセス流体の温度を所定範囲に制御するフィードフォワード制御ループとからなるプロセス流体温度制御系を備えることを特徴とする。
【0007】
本発明の加熱炉の制御系は、操作量と被制御量とが適切に組み合わされて構築されているので、外乱が生じてもプロセス流体の温度を安定して制御することができる。すなわち、操作量である主燃料の流量を調整することで被制御量である燃焼室の温度をフィードバック制御し、操作量である助燃ガスの流量を調整することで被制御量であるプロセス流体の温度をフィードバック制御し、さらに外乱であるプロセス流体の流量の変動および/または副燃料の流量の変動に基づいて主燃料の流量を調整することで燃焼室の温度をフィードフォワード制御し、外乱であるプロセス流体の流量の変動に基づいて助燃ガスの流量を調整することでプロセス流体の温度をフィードフォワード制御している。
【0008】
また、本発明の他の加熱炉は、前記加熱炉の制御系に加え、さらに排ガス温度制御系および酸素濃度制御系を備えている。すなわち、本発明の他の加熱炉は、前記燃焼室で生じた前記燃焼ガスの一部を前記プロセス流体と熱交換することなくバイパスガスとして迂回させたのち、このバイパスガスを前記プロセス流体と熱交換された後の燃焼ガスと混合して排ガスとし、この排ガスの一部をリサイクルガスとして空気と混合して助燃ガスとする加熱炉であり、前記バイパスガスの流量を調整することで前記排ガスの温度を所定範囲に制御するフィードバック制御ループからなる排ガス温度制御系、並びに、前記リサイクルガスの流量を調整することで前記助燃ガスに含まれる酸素の濃度を所定範囲に制御するフィードバック制御ループからなる酸素濃度制御系を備えることを特徴とする。
【0009】
このように、本発明の他の加熱炉では、燃焼室温度制御系およびプロセス流体温度制御系に加え、さらに排ガス温度制御系および酸素濃度制御系を備えているので、排ガスの温度および助燃ガス中の酸素の濃度を制御することができる。これにより、例えば燃焼によって有害ガス(例えば窒素酸化物等のガス)が生じる系において、排ガスの温度を排ガス中に含まれる前記有害ガスを除去するための触媒に適した温度に制御し、高い触媒活性が得られるようにすることができる。また、助燃ガス中の酸素の濃度を安定して制御することができるので、燃焼室における燃焼状態を安定化させることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の燃焼ガス再循環式加熱炉1を示す概略図である。
【0011】
同図に示す加熱炉1は、配管21から供給される主燃料および外部から配管23を通じて供給される副燃料を配管24から供給される助燃ガスと混合して燃焼させる燃焼室2と、この燃焼室2で生じた燃焼ガスを外部から供給されるプロセス流体と熱交換させてプロセス流体を加熱する熱交換部3とを有する。
【0012】
この加熱炉1において、被制御量は燃焼室の温度、プロセス流体の温度、排ガスの温度および助燃ガス中の酸素の濃度であり、操作量は主燃料の流量、助燃ガスの流量、バイパスガスの流量およびリサイクルガスの流量である。また、加熱炉1の運転中に生じる外乱としては、プロセス流体の流量の変動および副燃料の流量の変動などが挙げられる。
【0013】
図2は加熱炉1の制御系を示すブロック図である。同図に示すように、加熱炉1の制御系は、燃焼室温度制御系、プロセス流体温度制御系、排ガス温度制御系および酸素濃度制御系からなる。
【0014】
燃焼室温度制御系は、主燃料バルブ10の開度を調節して主燃料の流量を調整することで燃焼室の温度を制御するフィードバック制御器14と、プロセス流体の流量の変動および/または副燃料の流量の変動に基づいて主燃料バルブ10の開度を調節して主燃料の流量を調整することで燃焼室の温度を制御するフィードフォワード制御器19とからなる。
【0015】
プロセス流体温度制御系は、助燃ガスバルブ13の開度を調節して助燃ガスの流量を調整することでプロセス流体の温度を制御するフィードバック制御器18と、プロセス流体の流量の変動に基づいて助燃ガスバルブ13の開度を調節して助燃ガスの流量を調整することでプロセス流体の温度を制御するフィードフォワード制御器20とからなる。
【0016】
排ガス温度制御系は、バイパスガスバルブ11の開度を調節してバイパスガスの流量を調整することにより排ガスの温度を制御するフィードバック制御器16からなる。すなわち、燃焼室2で生じた燃焼ガスの一部は、バイパスガスとして迂回して配管22を通りプロセス流体と熱交換されない。このバイパスガスがプロセス流体と熱交換された後の燃焼ガスと混合されて排ガスとなる。したがって、このバイパスガスの流量を調整することによって、排ガスの温度を制御することができる。燃焼によって生じる窒素酸化物(NOx)を脱硝触媒層4の脱硝触媒によって除去しようとする場合に、排ガスの温度を適正値に制御することで高い脱硝触媒活性が得られる。
【0017】
酸素濃度制御系は、リサイクルガスバルブ12の開度を調節してリサイクルガスの流量を調整することにより助燃ガス中の酸素の濃度を制御するフィードバック制御器17からなる。このようにリサイクルガスの流量を調整することで空気との混合比を任意に調整できる。
【0018】
本発明の加熱炉1の制御系は、上記のように操作量と被制御量とが適切に組み合わされており、これらの制御系の制御パラメータも適切な値に設定されている。このような操作量と被制御量との組み合わせ、および制御パラメータの設定は、例えばオフラインでダイナミックシミュレータにより行うことができる。すなわち、前記ダイナミックシミュレータにより操作量と被制御量との相関強度および各操作量の操作性を考慮してフィードバック制御ループにおける被制御量と操作量との組み合わせが決定され、外乱を考慮してフィードフォワード制御ループが構築され、各フィードバック制御間における干渉を考慮して各フィードバック制御パラメータが設定される。仮に、このような加熱炉1の制御系の構築を実機を用いた実験により行おうとすると非常に危険を伴うため、実機での検討は実質的に不可能である。
【0019】
前記オフラインとは、加熱炉1を製造する前の設計段階、加熱炉1を製造した後の設備立ち上げ前、加熱炉1の設備立ち上げ後で設備が稼働していないときなどのことをいう。
【0020】
本発明において、ダイナミックシミュレータとは、加熱炉1の操業時における動的な挙動(時間の変化に伴う状態変化)を理論式または近似式を用いて表現して構築したシステムのことをいい、プロセス流体の流量の変動、副燃料の流量の変動などの実操業で想定される外乱を与えて疑似操業したときの加熱炉1内の動的な挙動、例えばプロセス流体の温度の経時的な変動などをコンピュータにより算出するものである。
【0021】
フィードバック制御ループには、例えばPID制御を使用することができる。この場合のフィードバック制御パラメータとしては、PID制御の制御パラメータである比例ゲイン、微分時間、積分時間などが挙げられる。
【0022】
本発明におけるフィードフォワード制御は、燃焼室温度制御系の場合、フィードフォワード制御器19により行われ、プロセス流体の流量の変動および副燃料の流量の変動に基づいて主燃料バルブ10の開度が調節され主燃料の流量が調整される。すなわち、外乱であるプロセス流体の流量の変動および副燃料の流量の変動を、実験あるいはシミュレーションで導出したフィードフォワード式を介して主燃料バルブ10の開度量に変換するものである。なお、フィードフォワード制御器19および20による主燃料バルブ10および助燃ガスバルブ13の開度の調節は、前記制御器19および20によりバルブ10および13をそれぞれ直接制御してもよいが、温度制御器14および18を介してバルブ10および13をそれぞれ制御してもよい。
図1におけるその他の箇所については、図8と同様の符号を付して説明を省略する。
【0023】
以下、フィードバック制御としてPID制御を用いた場合を例に挙げて、オフラインでのダイナミックシミュレータによる制御系の構築手順を説明する。図3は前記制御系の構築手順を示したフローチャートである。
【0024】
I.制御系の構築手順
<ステップ1>
まず、加熱炉1の動的な挙動を表現できるダイナミックシミュレータを構築する。
【0025】
<ステップ2>
構築したダイナミックシミュレータにプロセス流体の流量の変動および副燃料の流量の変動などの実操業で想定される外乱を与える。
【0026】
<ステップ3>
フィードバック制御ループにおける被制御量と操作量との組み合わせを決定するために、様々な組み合わせでシミュレーションをし、相関強度が高く、操作性の良い組み合わせをそれぞれ決定する。
【0027】
<ステップ4>
外乱により生じる被制御量の変動についてシミュレーションをし、その変動を抑制できる操作量を決定し、フィードフォワード制御ループを構築する。
【0028】
<ステップ5>
上記フィードバック制御ループおよびフィードフォワード制御ループを備えた制御系にて操業したときのシミュレーションをし、制御性能(干渉による振れ)を確認する。
【0029】
<ステップ6>
ステップ5のシミュレーションの結果、制御系間に大きな干渉が見られ、この干渉により生じる被制御量の変動、特にプロセス流体の温度の変動が要求される温度精度を満たさない場合は、干渉が見られる制御系のフィードバック制御パラメータである比例ゲインおよび/または積分時間を調整し、再度ステップ5のシミュレーションを行う。被制御量の要求精度が満たされるまで、ステップ5および6の操作を繰り返し行う。
【0030】
<ステップ7>
上記のようにして構築された制御系を実機に適用する。このような制御系を備えた加熱炉1を用いることにより、被制御量、特にプロセス流体の温度を安定して制御することができる。
【0031】
【実施例】
以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発明は以下の実施例のみに限定されるものではない。
【0032】
実施例1
図3に示したフローチャートに従って構築された加熱炉1の制御系の安定性をシミュレーションにより評価した。この安定性評価では、シミュレーション用のソフトウェアプログラムとして、Aspentech社製のAspen Custom Modelerを使用した。
外乱として副燃料(他の工程で発生した副生物)の流量の変動を与え、副燃料の流量が実操業において生じる程度に変動したときの制御応答について評価した。結果を図4に示す。
シミュレーションによる疑似操業を開始してから200分の間、プロセス流体の温度は常に許容範囲内であった。
【0033】
比較例1
フィードフォワード制御ループを備えていない他は、実施例1で用いた加熱炉1と同様の制御系を有する加熱炉の安定性をシミュレーションにより評価した。ソフトウェアプログラムおよび外乱である副燃料の流量の変動条件は実施例1と同様とした。結果を図6に示す。
シミュレーションによる疑似操業を開始してから200分の間、プロセス流体の温度は一時的に許容範囲外となることがあった。
【0034】
実施例2
実施例1と同じ加熱炉1の制御系の安定性をシミュレーションにより評価した。ソフトウェアプログラムは実施例1と同じものを使用した。
外乱としてプロセス流体の流量の変動を与え、プロセス流体の流量が実操業において生じる程度に徐々に減少したときの制御応答について評価した。結果を図5に示す。
シミュレーションによる疑似操業を開始してから200分の間、プロセス流体の温度は常に許容範囲内であった。
【0035】
比較例2
フィードフォワード制御ループを備えていない他は、実施例1で用いた加熱炉1と同様の制御系を有する加熱炉の安定性をシミュレーションにより評価した。ソフトウェアプログラムは実施例1と同じものを使用した。
外乱であるプロセス流体の流量の変動条件は実施例2と同様とした。結果を図7に示す。
シミュレーションによる疑似操業を開始してから200分までの中で、主にプロセス流体の流量が減少している間においてプロセス流体の温度が許容範囲外となった。
【0036】
【発明の効果】
本発明の加熱炉によれば、プロセス流体の温度を安定して制御できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である燃焼ガス再循環式加熱炉を示す概略図である。
【図2】本発明における燃焼ガス再循環式加熱炉の制御系を示すブロック図である。
【図3】ダイナミックシミュレータによる本発明おける加熱炉の制御系構築手順を示すフローチャートである。
【図4】実施例1において、副燃料の流量を変動させたときの制御応答について評価した結果を示すグラフである。
【図5】実施例2において、プロセス流体の流量を変動させたときの制御応答について評価した結果を示すグラフである。
【図6】比較例1において、副燃料の流量を変動させたときの制御応答について評価した結果を示すグラフである。
【図7】比較例2において、プロセス流体の流量を変動させたときの制御応答について評価した結果を示すグラフである。
【図8】従来の燃焼ガス再循環式加熱炉を示す概略図である。
【符号の説明】
1 加熱炉
2 燃焼室
3 熱交換部
4 脱硝触媒層
5 煙道
6,7,8 温度測定器
9 濃度測定器
10 主燃料バルブ
11 バイパスガスバルブ
12 リサイクルガスバルブ
13 助燃ガスバルブ
14,16,17,18 フィードバック制御器
15,21,22,23,24 配管
19,20 フィードフォワード制御器
Claims (2)
- 主燃料および外部から供給される副燃料を助燃ガスと混合して燃焼させる燃焼室と、この燃焼室で生じた燃焼ガスを外部から供給されるプロセス流体と熱交換させて前記プロセス流体を加熱する熱交換部とを有し、
前記主燃料の流量を調整することで前記燃焼室の温度を所定範囲に制御するフィードバック制御ループと、前記プロセス流体の流量の変動および/または前記副燃料の流量の変動に基づいて前記主燃料の流量を調整することで前記燃焼室の温度を所定範囲に制御するフィードフォワード制御ループとからなる燃焼室温度制御系、並びに、
前記助燃ガスの流量を調整することで前記プロセス流体の温度を所定範囲に制御するフィードバック制御ループと、前記プロセス流体の流量の変動に基づいて前記助燃ガスの流量を調整することで前記プロセス流体の温度を所定範囲に制御するフィードフォワード制御ループとからなるプロセス流体温度制御系を備えることを特徴とするプロセス流体の加熱炉。 - 前記燃焼室で生じた前記燃焼ガスの一部を前記プロセス流体と熱交換することなくバイパスガスとして迂回させたのち、このバイパスガスを前記プロセス流体と熱交換された後の燃焼ガスと混合して排ガスとし、この排ガスの一部をリサイクルガスとして空気と混合して助燃ガスとする加熱炉であり、
前記バイパスガスの流量を調整することで前記排ガスの温度を所定範囲に制御するフィードバック制御ループからなる排ガス温度制御系、並びに、
前記リサイクルガスの流量を調整することで前記助燃ガスに含まれる酸素の濃度を所定範囲に制御するフィードバック制御ループからなる酸素濃度制御系を備えることを特徴とする請求項1記載の加熱炉。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002172717A JP2004019980A (ja) | 2002-06-13 | 2002-06-13 | 加熱炉 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002172717A JP2004019980A (ja) | 2002-06-13 | 2002-06-13 | 加熱炉 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004019980A true JP2004019980A (ja) | 2004-01-22 |
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ID=31172203
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2002172717A Pending JP2004019980A (ja) | 2002-06-13 | 2002-06-13 | 加熱炉 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2004019980A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105423766A (zh) * | 2015-12-02 | 2016-03-23 | 安徽马钢重型机械制造有限公司 | 一种dcs控制防止加热炉超温的方法 |
-
2002
- 2002-06-13 JP JP2002172717A patent/JP2004019980A/ja active Pending
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