JP2004019263A - 締結装置 - Google Patents

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Kazumasa Kondo
近藤 和正
Takaomi Mori
森 孝臣
Katsuji Miyata
宮田 勝治
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Maeda Corp
Unytite Corp
Fujimi Koken Co Ltd
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Maeda Corp
Unytite Corp
Fujimi Koken Co Ltd
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Abstract

【課題】被締結部材を確実に締結して適正な締結状態を得ることができると共に、経年変化によって被締結部材の相対位置が変化した場合でも適正な締結状態を維持でき、更に小型化が可能な締結装置を提供する。
【解決手段】一方の被締結部材10に取り付けられる雄部材12と、他方の被締結部材11に取り付けられる雌部材13と、雄部材12と雌部材13とを締結した状態で雄部材12と雌部材13との隙間を埋めるべく、雄部材12と雌部材13との間に圧入される楔部材14と、楔部材14を圧入側に付勢する弾性部材15とを備えている。そして、楔部材14と弾性部材15とが板状に形成され、これらの楔部材14及び弾性部材15が、雄部材12及び雌部材13の締結面である底面20と、拡幅部収納孔28の内壁面28aとの間に積層して配置される。
【選択図】  図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、トンネルの壁面を形成するセグメント、あるいは各種構造物の壁部材などの被締結部材を締結する場合に好適な締結装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
トンネルの壁面を形成するセグメント等の被締結部材を締結(接合)するため、「CH継手」と呼ばれる締結具が使用されている。従来の「CH継手」は、断面が略T字状の収容孔を有する一対のC字形雌部材と、これら一対のC字形雌部材の前記収容孔に収容される一対の拡幅部を有するH字形雄部材とを有していた。
【0003】
そして、上記一対の雌部材の夫々を、その収容孔の開口部が締結すべきセグメントの締結面側に開口されるようにセグメント内に埋設し、両方のセグメントの締結面を当接させた状態で、これら両方のセグメントに埋設された雌部材における収容孔に、上記H字形雄部材における一対の拡幅部を収容孔の内壁面に接触させた状態で挿入することにより、両方の雌部材と雄部材とを緊密に一体化して、両方のセグメントを互いに締結するようになっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の「CH継手」においては、締結すべき両方のセグメントを所定の位置に配置した後、雄部材と雌部材の互いの締結面を接触させた状態で、雌部材の収容孔内に雌部材の拡幅部を挿入するため、両方の雌部材の相対位置が規定の位置から一定以上ずれている場合には、雌部材の収容孔に雄部材の拡幅部を挿入できなかったり、或いは、拡幅部を収容孔内に挿入できるものの収容孔と拡幅部との隙間が大き過ぎて、適正な締結状態を得ることができないという問題があった。
【0005】
そのため、従来は雌部材のセグメントに対する取り付け位置の精度を高くすると共に、セグメント同士の相対位置を正確に合わせる必要があり、加工及び締結作業が面倒でコストアップになるという問題があった。
【0006】
また、セグメントを締結した後、経時変化によってセグメントの相対位置がずれ、雄部材と雌部材との隙間が大きくなった場合には、適正な締結状態を維持することができないという問題があった。
【0007】
本発明の目的は、このような問題点を解決するためになされたものであり、雄部材と雌部材との相対位置が多少ずれてい婁場合でも確実に締結できると共に、長期間経過後も適正な締結状態を維持でき、更に小型化が可能な締結装置を提供することを技術的課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は締結装置であり、上記技術的課題を解決するため、以下のように構成されている。
【0009】
すなわち、本発明の締結装置は、2つの被締結部材のうち一方の被締結部材に取り付けられる雌部材と、他方の前記被締結部材に取り付けられ前記雌部材に連結される雄部材と、前記雄部材と前記雌部材とを連結した状態で、前記雄部材と前記雌部材との間の隙間を埋めるべく、前記雄部材と前記雌部材との間に圧入される楔部材と、前記楔部材を圧入側に付勢する弾性部材とを備え、前記楔部材と前記弾性部材とが平板状に形成され、前記楔部材及び前記弾性部材が前記雄部材及び前記雌部材の締結面の間に積層して配置されることを特徴とする。
【0010】
この発明によれば、被締結部材に取り付けられた雄部材と雌部材との相対位置が規定の位置に対して多少ずれている場合でも、雄部材と雌部材との隙間に圧入される楔部材及び弾性部材によってこの隙間が完全に埋められるので、雄部材と雌部材とが確実に締結されて適正な締結状態を得ることができる。
【0011】
また、経時変化によって両方の被締結部材の相対位置が変化し、雄部材と雌部材との隙間が当初より大きくなった場合でも、弾性部材の弾性復元力によって楔部材が雄部材側に押圧されるので、常時適正な締結状態を維持できる。
【0012】
更に、楔部材と弾性部材と板状としこれらを積層して配置したので、通常行われるように楔部材の長手方向に弾性部材を配置する場合に比べて装置全体の長さを小さくできる。
【0013】
また、本発明の締結装置は、2つの被締結部材に取り付けられる一対の雌部材と、前記一対の雌部材を連結する雄部材と、前記雌部材と前記雄部材とを連結した状態で、前記雄部材と前記雌部材との間の隙間を埋めるべく、前記雄部材と前記雌部材との間に圧入される楔部材と、前記楔部材を圧入側に付勢する弾性部材とを備え、前記楔部材と前記弾性部材とが平板状に形成され、前記楔部材及び前記弾性部材が前記雄部材及び前記雌部材の締結面の間に積層して配置されることを特徴とする。
【0014】
この発明によれば、雌部材を取り付けた両方の被締結部材を所定の位置に固定し、両方の雌部材の収容孔に雄部材の拡幅部を収容するだけで締結作業が完了するので、締結作業に際して被締結部材の位置を調整する必要がなく、締結作業が容易になる。
【0015】
また、前記雄部材は板状の基端部と、この基端部の先端に形成され前記基端部の側方に突出する拡幅部とで構成し、前記雌部材は前記雄部材の前記拡幅部及び前記基端部を収容する収容孔及びこの収容孔より狭い幅を有する収容溝とで構成し、前記雄部材の前記拡幅部を前記雌部材の前記収容孔内に収容した状態で、前記拡幅部における前記基端部側の底面と、この底面に対向する前記収容孔の内壁面との間に前記楔部材及び前記前記弾性部材を配置できる。
【0016】
また、前記楔部材及び前記弾性部材を予め前記収容孔の前記内壁面に固定することができ、この場合には雄部材の拡幅部を雌部材の収容孔に挿入するだけで締結でき、後作業で楔部材及び弾性部材を圧入する必要がなくなるので、締結作業が容易になる。
【0017】
また、前記弾性部材はゴム又は銅などの軟らかな金属とすることができ、この場合には弾性部材の入手及び加工が容易になる。金属を使用した場合には、更に経年劣化のおそれがなくなる。
【0018】
また、前記被締結部材としてはトンネルの壁面を形成するセグメントを例示でき、この場合にはセグメント同士の締結(接合)を確実に行うことができる。
【0019】
以上の各構成要素は、可能な限り互いに組み合わせることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る締結装置の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1に示すように、本発明に係る第1実施形態の締結装置1は、締結(接合)すべき2つの被締結部材であるトンネルの壁面を形成するセグメント10,11を締結(接合)するものである。
【0021】
この締結装置1は、一方のセグメント10における締結面10aに取り付けられる雄部材12と、他方のセグメント11における締結面11aに取り付けられ上記雄部材12に連結されるる雌部材13とを備えている。
【0022】
また、この締結装置1は、上記雄部材12と雌部材13とを連結した状態で、雄部材12と雌部材13との間の隙間を埋めるため、雄部材12と雌部材13との間に圧入される板状の楔部材14と、この楔部材14を圧入側に付勢するべく楔部材14に積層して配置される板状の弾性部材15とを備えている。
【0023】
次に、上記各構成要素について説明する。雄部材12は、図2に示すように、セグメント10の締結面10a内に埋設されアンカー筋16によって固定される埋設部17と、この埋設部17上に形成されセグメント10の締結面10a上に突出する板状の基端部18と、この基端部18の上端側に形成され基端部18の両側に同一寸法ずつ突出している拡幅部19とを有している。この雄部材12は、基端部18と拡幅部19とによって略T字状を呈しているのでT字形雄部材といわれる。
【0024】
この雄部材12の拡幅部19は、図3に示すように、その基端部18側の締結面である底面20が長手方向に一定の角度で傾斜している。また、底面20の上側の端部には比較的大きな面取り21が形成され、後述のように拡幅部19を雌部材13の拡幅部収容孔28(図1参照)内に挿入するときに、底面20の先端部が楔部材14に引っ掛からないようになっている。
【0025】
雌部材13は、図4に示すように、雄部材12の拡幅部19を収容すべく略C字状に形成された収容部25と、この収容部25の中間部分に形成された補強部26とを有している。この雌部材13はCの字状を呈しているので、C字形雌部材といわれる。
【0026】
収容部25内には、雄部材12の拡幅部19と基端部18とを収容するため、略4角形の拡幅部収容孔28と、この拡幅部収容孔28から外部まで貫通する基端部収容溝29とが形成されている。
【0027】
これらの拡幅部収容孔28と基端部収容溝29は、雄部材12の拡幅部19と基端部18との形状に応じて、その断面が略T字状に形成されている。また、拡幅部収容孔28及び基端部収容溝29は、図5に示すように、収容部25の全長に亘って形成されている。
【0028】
この雌部材13は、その全体がセグメント11内に埋設され、収容部25の開口側の頂面25aがセグメント11の締結面11aと一致するように配置される。また、補強部26の底面側が、セグメント11に埋設されたアンカー筋27によって固定される。
【0029】
なお、図5に示すように、雌部材13をセグメント11に取り付けるときには、その埋設用穴30の側方に、雄部材12の拡幅部19及び基端部18を一時挿入するための導入穴31が設けられる。
【0030】
上記楔部材14は、図1に示すように、略コの字状に形成されている。そして、その両脚部14a,14aの加重作用面14b,14bが、上記拡幅部19の底面20に応じた角度でテーパ状に形成されている。
【0031】
また、弾性部材15は楔部材14と略相似形であるが、その両脚部15a,15aの厚さは全長に亘って均一になっている。この弾性部材15は、ゴムで形成されているが、銅など比較的軟質な金属で形成することもできる。
【0032】
次に、この締結装置1によって、セグメント10,11を締結(接合)する場合について説明する。
【0033】
この場合は、図6に示すように、一方のセグメント10に雄部材12を取り付け、他方のセグメント11に雌部材13を取り付ける。但し、雄部材13の方は、これをセグメント11に取り付ける前に、次のようにして予め拡幅部収容孔28の内壁面28aに楔部材14及び弾性部材15を固定する。なお、内壁面28aは締結面となる。
【0034】
すなわち、図7に示すように、まず雄部材13における拡幅部収容孔28の基端部収容溝29を挟んだ両側の内壁面28a,28a上に、弾性部材15の両脚部15a,15aを接着材などで固定し、この弾性部材15の上に楔部材14を重ねて接着材などで固定する。従って、弾性部材15と楔部材14はその厚さ方向に積層される。
【0035】
次に、図6に示すように、締結すべきセグメント10,11の締結面10a,11aに、それぞれ雄部材12の埋設部17と雌部材13の収納部25を埋設し、アンカー筋16,17によって固定する。
【0036】
この際、雄部材12は、その埋設部17の上面17aがセグメント10の締結面10aから突出しないように配置する。本実施形態では、埋設部17の上面17aとセグメント10の締結面10aとを一致させる。
【0037】
雌部材13は、その収容部25の頂面25aがセグメント11の締結面11aから突出しないように、本実施形態では頂面25aと締結面11aとが一致するように配置する。また、雌部材13は、楔部材14における両脚部14a,14aの先端部が、導入穴31側を向くように配置する。
【0038】
更に、雄部材12と雌部材13は、それぞれの中心軸線12a,13aと各セグメント10,11の側端面10b,11bとの距離Lが略同一となるように配置する。
【0039】
このようにして、締結すべきセグメント10,11に雄部材12と雌部材13を取り付けた後、まず雌部材13を取り付けた方のセグメント11をトンネル内に固定する。次に、もう一方のセグメント10を、固定されているセグメント11の近傍に移動自在な状態で配置する。このときには、セグメント10の締結面10aを、セグメント11の締結面11aに対向させる。
【0040】
次に、セグメント10の位置を調整して、セグメント10に取り付けた雄部材12をセグメント11の導入穴31に対向配置した後、図8に示すように、そのままセグメント10をセグメント11側に接近させる。セグメント10がセグメント11にある程度まで接近すると、雄部材12が導入穴31内に挿入される。そして、セグメント10の締結面10aがセグメント11の締結面11aに当接する直前まで接近したところで、セグメント10の移動を停止する。
【0041】
次に、図9に示すように、セグメント10をその側端面10bがセグメント11の側端面11bに接近する方向に横移動させる。これにより、雄部材12が雌部材13に接近し、徐々に雄部材12の拡幅部19と基端部18とが、それぞれ雌部材13の拡幅部収容孔28と基端部収容溝29内に挿入される。
【0042】
拡幅部19が一定の位置まで挿入されると、拡幅部19の底面20が楔部材14の加重作用面14bに当接し、更に拡幅部19が挿入されるのに従って、拡幅部19の底面20によって楔部材14がセグメント10側に押圧され、楔部材14の下側に配置された弾性部材15が圧縮されて弾性的に縮小する。この縮小量は、拡幅部19の挿入が進むに従って大きくなる。
【0043】
そして、図10に示すように、セグメント10の側端面10bとセグメント11の側端面11bとが略一致したところで、セグメント10の横移動を停止させる。これによって、セグメント10、11の締結(接合)が完了する。
【0044】
この状態においては、楔部材14及び弾性部材15が、雄部材12の締結面である底面20と、雌部材13の締結面である内壁面28aとの間に積層して配置され、弾性部材15の弾性復元力によって楔部材14が拡幅部19側に押圧される。これによって、セグメント10、11が、がた付きなく確実に締結される。
【0045】
なお、締結装置1は、図11に示すように、セグメント10,11の両端部に取り付けることができ、また、3個以上の締結装置1を取り付けることもできる。これにより、セグメント10,11が比較的長い場合でも確実に締結できる。
【0046】
このように、本発明の締結装置1は、雄部材12の締結面である拡幅部19の底面20と、雌部材13の締結面である拡幅部収容孔28の内壁面28aとの間に、楔部材14及び積層部材15を積層して配置(圧入)するので、雄部材12と雌部材13との相対位置が多少ずれて、上記底面20と内壁面28aとの隙間が規定値より多少大きい場合でも、雄部材12と雌部材13,従ってセグメント10,11を確実に締結して適正な締結状態を得ることができる。
【0047】
従って、雄部材12及び雌部材13のセグメント10,11に対する取り付け位置の精度を高くしたり、セグメント10,11の相対位置をそれほど正確に合わせる必要がないので、加工及び締結作業が容易であり、コストダウンが可能になる。
【0048】
また、経時変化によってセグメント10,11の相対位置が変化し、上記底面20と内壁面28aとの隙間が拡大した場合でも、弾性部材15の弾性復元力によって楔部材14が拡幅部19側に押圧されるため、常時適正な締結状態を維持できる。
【0049】
更に、弾性部材15と楔部材14とを積層して配置したので、通常、楔部材を圧入側に付勢するため弾性部材を楔部材14の長手方向に配置する場合に比べて、雌部材13、従って締結装置1の長さを小さくでき、締結装置1を小型化できる。また、楔部材14及び弾性部材15を板状としたので、締結装置1の高さも小さくできる。
【0050】
また、楔部材14及び弾性部材15を予め雌部材13における拡幅部収容孔28内の内壁面28aに固定したので、締結作業時には雄部材12の拡幅部19を雌部材13の拡幅部収容孔28に挿入するだけで締結作業を完了でき、後作業によって楔部材14及び弾性部材15を圧入する必要がないので、締結作業が容易になる。
【0051】
更に、弾性部材15はゴム又は銅などの軟らかな金属で形成した場合には、弾性部材15の材料入手及び加工が容易になる。金属を使用した場合には、経年劣化を防止できる。
【0052】
なお、上述の実施形態では、本発明の締結装置1,3をセグメント10,11の締結(接合)に適用したが、本発明はセグメント10,11に限らず構造物の壁部材など、各種の被締結部材を締結する場合に適用できる。
(第2実施形態)
上述の第1実施形態では、締結装置1をそれぞれ1つの雄部材12と雌部材13とで構成したが、図12に示すように、締結装置4を1つの雄部材41と、一対の雌部材13,13と、2つの楔部材14,14と、2つの弾性部材15,15とによって構成することもできる。このうち、雌部材13,13、楔部材14,14、弾性部材15,15は、第1実施形態と同様に構成する。
【0053】
雄部材41は、板状の基端部42と、この基端部42の両端に形成され基端部42の側方に突出する拡幅部43,43とを有している。これらの基端部42及び拡幅部43,43は略I字状を呈している。
【0054】
この締結装置4によって、被締結部材44,45を締結する場合には、第1実施形態と同様に、予め両方の雌部材13,13における締結面である拡幅部収容孔28の内壁面28a,28aに、楔部材14及び弾性部材15を積層して固定する。
【0055】
次に、雌部材13,13を被締結部材44,45の締結面44a,45aに取り付け、これらの雌部材13,13の拡幅部収容孔28,28内に、雄部材40の拡幅部43,43を挿入する。これによって、締結作業が完了する。
【0056】
この締結装置4は、第1実施形態と同様な作用効果を有するのに加えて、被締結部材44,45を所定の位置に固定したまま、雄部材41を雌部材43,43に挿入することにより締結できるので、締結作業に際して被締結部材44,45の位置調整が不要であり、締結作業が容易になる。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、雄部材と雌部材の相対位置が規定の位置から多少ずれていても、確実に締結して適正な締結状態を得ることができるので、雄部材及び雌部材の被締結部材に対する取付精度をそれほど高くする必要がなく、また、被締結部材同士の相対位置をそれほど正確に合わせる必要がないため、加工及び締結作業が容易であり、コストダウンが可能になる。
【0058】
また、経時変化によって両方の被締結部材の相対位置が変化し、雄部材と雌部材との隙間が拡大した場合でも、弾性部材の弾性復元力によって楔部材が雄部材側に押圧されるので、常時適正な締結状態を維持できる。
【0059】
また、楔部材とこの楔部材を圧入側に付勢するするための弾性部材とを、雄部材及び雌部材の締結面の間に積層して配置したので、装置の長さを小さくして小型化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施形態の締結装置を示す斜視図である。
【図2】本発明に係る雄部材を示す側面図である。
【図3】図2のA矢視図である。
【図4】本発明に係る雌部材を示す図である。
【図5】図4のB−B断面図である。
【図6】本発明に係る第1実施形態の締結装置の作用を説明する図である。
【図7】図6のC−C矢視図である。
【図8】本発明に係る第1実施形態の締結装置の作用を説明する図である。
【図9】本発明に係る第1実施形態の締結装置の作用を説明する図である。
【図10】本発明に係る第1実施形態の締結装置の作用を説明する図である。
【図11】本発明に係る第1実施形態の締結装置を被締結部材の両側に取り付けた状態を示す図である。
【図12】本発明に係る第2実施形態の締結装置を示す斜視図である。
【符号の説明】
1,4 締結装置
10 セグメント(被締結部材)
11 セグメント(被締結部材)
10a,11a 締結面
12,41 雄部材
13 雌部材
14 楔部材
15 弾性部材
17 埋設部
18,42 基端部
19,43 拡幅部
20 拡幅部の底面
25 収容部
28 拡幅部収容孔
28a 拡幅部収容孔の内壁面
29 基端部収容溝
44,45 被締結部材

Claims (6)

  1. 2つの被締結部材のうち一方の被締結部材に取り付けられる雌部材と、
    他方の前記被締結部材に取り付けられ前記雌部材に連結される雄部材と、
    前記雄部材と前記雌部材とを連結した状態で、前記雄部材と前記雌部材との間の隙間を埋めるべく、前記雄部材と前記雌部材との間に圧入される楔部材と、
    前記楔部材を圧入側に付勢する弾性部材とを備え、
    前記楔部材と前記弾性部材とが平板状に形成され、
    前記楔部材及び前記弾性部材が前記雄部材及び前記雌部材の締結面の間に積層して配置されることを特徴とする締結装置。
  2. 2つの被締結部材に取り付けられる一対の雌部材と、
    前記一対の雌部材を連結する雄部材と、
    前記雌部材と前記雄部材とを連結した状態で、前記雄部材と前記雌部材との間の隙間を埋めるべく、前記雄部材と前記雌部材との間に圧入される楔部材と、
    前記楔部材を圧入側に付勢する弾性部材とを備え、
    前記楔部材と前記弾性部材とが平板状に形成され、
    前記楔部材及び前記弾性部材が前記雄部材及び前記雌部材の締結面の間に積層して配置されることを特徴とする締結装置。
  3. 前記雄部材は板状の基端部と、この基端部の先端に形成され前記基端部の側方に突出する拡幅部とを有し、
    前記雌部材は前記雄部材の前記拡幅部及び前記基端部を収容する収容孔及びこの収容孔より狭い幅を有する収容溝を有し、
    前記雄部材の前記拡幅部を前記雌部材の前記収容孔内に収容した状態で、前記拡幅部における前記基端部側の底面と、この底面に対向する前記収容孔の内壁面との間に前記楔部材及び前記前記弾性部材が配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載の締結装置。
  4. 前記楔部材及び前記弾性部材が予め前記収容孔の内壁面に固定されていることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の締結装置。
  5. 前記弾性部材はゴム又は銅などの軟らかな金属であることを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の締結装置。
  6. 前記被締結部材はトンネルの壁面を形成するセグメントであることを特徴とする請求項1から5の何れかに記載の締結装置。
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