JP2004019072A

JP2004019072A - Elastic circular knitted fabric

Info

Publication number: JP2004019072A
Application number: JP2002178783A
Authority: JP
Inventors: Yuji Yoshida; 吉田　裕司
Original assignee: Asahi Kasei Corp
Current assignee: Asahi Kasei Corp
Priority date: 2002-06-19
Filing date: 2002-06-19
Publication date: 2004-01-22
Anticipated expiration: 2022-06-19
Also published as: JP4229644B2

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide an elastic circular knitted fabric having excellent stretchability and formability in molding, etc., and sufficiently satisfiable washing and wearing durability and resistant to the generation of crease. <P>SOLUTION: The elastic circular knitted fabric is produced by bonding a pair of front and back base knitted fabrics with connection yarns. One of the base fabrics contains a bare elastic yarn and the other base fabric contains a covered elastic yarn. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、表裏二枚の地編地を連結糸で結合して構成された立体構造を有する弾性丸編地に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
表裏二枚の地編地と、これらを接合するつなぎ糸（連結糸）により構成される立体構造を有する丸編地は、衣料用及び産業資材用として用いられてきた。従来、表面、裏面及び連結糸ともに、通常の糸（フィラメント、仮撚糸、紡績糸等の一般に使用される糸）が用いられてきたが、高機能な衣料用として使用するために、立体構造編地に伸縮性を持たせようとする試みがなされ、各種の方法で良好な伸縮性を有する立体構造編地が得られている。
【０００３】
近年、例えば、インナー分野では、ブラジャー、ガードル等をモールドによる成型加工を実施して製品化されることが多いが、従来の伸縮性を有する立体構造編地では美しい成型性が得られないという問題があった。特許第３１４５２０９号明細書には、表裏両面の地編地が非弾性糸と破断伸度２５０％以上の弾性糸とを引き揃えて製編された、抗スナッギング性に優れた三層構造編地が提案されている。しかし、この編地は、モールド等による成型性は不十分で、成型不良や洗濯や着用により型くずれが発生したり、着用や洗濯によるシワが生じやすい。
【０００４】
特開２００２−６９８０５号公報には、表裏両面の地編地に、伸縮性糸を芯成分に、非伸縮性糸を鞘成分に用いた被覆糸、伸縮性糸と非伸縮性糸が撚り合わせれた糸等を含有する立体構造編地が提案されている。しかし、表裏両面にこのような伸縮性糸を含有する立体構造編地は、成形性は比較的良好であるが、洗濯や着用により生地にシワが発生しやすいものであった。
このように、従来の伸縮性を有する立体構造編地には、良好な成型性と着用や洗濯によるシワの発生のしにくさの両者を兼ね備える立体構造編地はなかった。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、優れた伸縮特性を持つと共に、モールド等の成型性に優れ、洗濯や着用耐久性に問題無く、さらに、シワの発生もない弾性丸編地を提供することである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明は、表裏二枚の地編地を連結糸で結合して構成された弾性丸編地であって、一方の地編地は弾性糸の裸糸を含有し、他方の地編地は被覆弾性糸を含有することを特徴とする弾性丸編地である。
【０００７】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の弾性丸編地は、表面と裏面の地編地のうち、一方の地編地に弾性糸の裸糸を含有し、他方の地編地に被覆弾性糸を含有し、両地編地は連結糸により結合されている。これらの糸は、曲げ剛性、伸張力、伸張回復性等の伸縮特性が異なるため、両地編地に弾性糸の裸糸と被覆弾性糸を、それぞれ含有させることにより、モールド成型時等において、編地の曲げが比較的容易な編地が得られる。さらに、驚くべきことに、編地の曲げ易さが、着用中の衣服等の折り曲げや、洗濯時に生じるシワ発生を最小限に抑える効果を発現させる。このように、表裏の地編地の弾性糸として、裸糸と被覆弾性糸とを組み合わせることにより、はじめて本発明の目的を達成することが可能になる。
【０００８】
本発明において、弾性糸の裸糸又は被覆弾性糸は、全コースとも含有されていてもよく、１〜３コース毎に含有されていてもよい。ループ構造については、弾性糸がすべてニットループを形成していてもよいが、ウェルトやタック、ニットとタック、ウェルト、又はこれらが組み合わされていてもよい。
弾性糸の含有率は、弾性丸編地として全体で、好ましくは３〜３０質量％、より好ましくは５〜２０％質量である。弾性糸の混率が少なくなるにつれて丸編地の伸縮性が低下し、弾性糸の混率が増加するにつれて丸編地の収縮が大きくなり、風合いの硬い生地となる傾向がある。表面の地編地と裏面の地編地中の弾性糸の質量比は、好ましくは２：８〜８：２、より好ましくは３：７〜７：３である。
【０００９】
本発明の弾性丸編地において、細い弾性糸の裸糸や細い弾性糸を使用した被覆弾性糸を編成する場合は、ニットループを形成する方が伸縮性能に優れた編地が得られる。２００ｄｔｅｘを越えるような太い弾性糸の裸糸を使用する場合は、ニットループの形成が困難になることもあり、タックやウェルトにより編成すれば応力の高い編地となる。この場合、タックやウェルトを編成するのは弾性糸のみでもよく、非弾性糸も同様に編成してもよい。また、１００ｄｔｅｘを越えるような太い弾性糸を使用した被覆弾性糸でも同様に、ニットのみでなく、タックやウェルトを組み合わせて編成する方が編成しやすくなる。
【００１０】
弾性糸の裸糸とは、弾性糸そのままの状態の糸であり、通常、非弾性糸と引き揃えや、添え糸編みにより編成される。非弾性糸と弾性糸との編成時における、弾性糸の給糸速度と非弾性糸の給糸速度との比であるドラフト率（ドラフト率＝弾性糸の給糸速度／非弾性糸の給糸速度）も任意に設定可能であるが、成編性を考慮すれば、ドラフト率は１．２〜４．０が好ましい。
【００１１】
被覆弾性糸とは、弾性糸を芯に、ポリエステル繊維、ナイロン繊維等のマルチフィラメント合成繊維等を芯にカバーリングして鞘成分とした糸、ＦＴＹ、ＳＴＹ、ＤＣＹと称されるような被覆弾性糸、綿等の短繊維で被覆されたＣＳＹと称される被覆弾性糸、さらには、非弾性糸と弾性糸とを撚糸した被覆弾性糸等があげられる。これらの被覆弾性糸の、弾性糸と非弾性糸のドラフト率（被覆弾性糸のドラフト率＝被覆弾性糸を伸長したときの非弾性糸の長さ／被覆弾性糸を伸張したときの弾性糸の長さ）も任意に設定が可能であり、１．２〜４．０の範囲内に設定するのが好ましい。被覆弾性糸の使用する弾性糸の太さは限定されないが、２０〜１６０ｄｔｅｘが好まし。非弾性糸との混率についても限定されないが、５〜７０重量％程度が好ましく、製造する編地により任意に選定できる。
【００１２】
本発明の弾性丸編地の成形性及び耐シワ性を一層向上させるためには、表裏の地編地の伸張性差を、タテ、ヨコ方向とも５〜８０％とすることが好ましい。なお、伸張性差の測定は、ＪＩＳ　Ｌ−１０１８の低伸張時伸張力測定法による。具体的には、連結糸を切断して表裏の地編地を分離してから、試料幅２．５ｃｍとしてカットストリップ法で、５０％伸張時の弾性糸の裸糸を使用した地編地（Ｆ）と被覆弾性糸を使用した地編地の応力（Ｂ）を求め、｛（Ｆ−Ｂ）／Ｆ｝×１００から求める。
【００１３】
本発明において、弾性糸としては、ポリウレタン系、ポリエーテルエステル系等の弾性を有する糸が使用可能である。例えば、ポリウレタン系弾性糸として、乾式紡糸又は溶融紡糸したものが使用できる。弾性糸として用いるポリマーや紡糸方法には限定されない。弾性糸の破断伸度は４００％〜１０００％が好ましい。さらに、伸縮性に優れ、染色加工時のプレセット工程の通常処理温度１８０℃近辺で伸縮性を損なわないことが好ましい。
【００１４】
弾性糸に、抗菌性や、吸湿、吸水性等の機能性を付与した糸も使用可能である。
弾性糸の太さは限定されないが、ニットループを形成する弾性糸として、順調に編成するためには、好ましくは１０〜２００ｄｔｅｘ、より好ましくは３０〜１６０ｄｔｅｘであり、裸糸を使用してタックやウェルトを形成する場合は、５００ｄｔｅｘ程度でも使用できる。
【００１５】
本発明の表裏２枚の地編地に使用する弾性糸以外の糸、すなわち、非弾性糸にも制限はなく、キュプラレーヨン、ビスコースレーヨン等の化学繊維、ポリエステル、ナイロン、アクリル、ポリトリメチレンテレフタレート等の合成繊維、また、綿、羊毛、麻、等の繊維が使用でき、特に、ポリエステル繊維やナイロン繊維を使用すれば、寸法安定性の良い衣料となる。吸水性や吸湿性を付与する場合には、綿、キュプラレーヨン、ビスコースレーヨン等の繊維を使用すればよい。２種以上の糸を混紡、混繊、交撚、又は編機上で交編する等により、混合して使用することもできる。
【００１６】
さらに、表裏の地編地に使用する糸種を変えて表裏の機能が異なった編地とすることも可能で、例えば、表地編地にポリエステル繊維、裏地編地にキュプラレーヨンを使用すると、吸水性と速乾性に優れる弾性丸編地となる。また、表地編地に疎水性合成繊維、裏地編地に綿を使用し、表地編地に通常の撥水加工剤を用いて公知の方法で撥水処理すると、光沢があり、表撥水、裏吸湿機能を有する弾性編地が得られる。
【００１７】
使用する糸形態も任意であり、フィラメント糸、仮撚り等の加工糸、スパン糸、異型断面糸等が使用できる。
これらの非弾性糸の太さは限定されないが、好ましくは２０〜１７０ｄｔｅｘ、綿番手では１２０〜３０Ｓであり、より好ましくは、３０〜１１０ｄｔｅｘ、綿番手では１００Ｓ〜５０Ｓである。編地に薄地、軽量を求める場合にはなるべく細い糸使いとし、強度向上を求める場合には、なるべく太い糸使いとすればよい。
【００１８】
本発明において、表裏２枚の地編地を連結する連結糸は、前記した任意の非弾性糸が使用できる他、弾性糸の使用も可能である。これらの連結糸の太さも任意であり、太い糸を使用するほど弾性丸編地の厚みが増し、編地の面方向の反発力が増す傾向となる。
表裏の地編地を連結する連結糸の編成によるループ構造は、基本的にはタックループにより表裏２枚の地編地が連結されるが、部分的にニットループが組み合わさっていてもよい。
【００１９】
本発明の弾性丸編地は、二列針床を有するダブルの丸編機で編成することができる。編機のゲージは、使用目的によって、適宜、選定すればよく、１０〜４０ゲージが好ましい。歯口間隔は、任意な間隔を選定でき、厚みの厚い編地が必要な場合には歯口を広く設定すればよい。弾性丸編地の厚みが、ＪＩＳＬ−１０１８法による測定で１〜５ｍｍであれば本発明の目的が達成しやすいため好ましい。弾性丸編地の厚みが１ｍｍ未満の場合は、成形性の効果が得にくいことがあり、厚みが５ｍｍを越えると、シワが発生することがある。
【００２０】
地編地の組織としては、平編の基本組織、タック編、浮編、片畦編、レース編、添糸編等の変化組織のいずれであってもよい。地編地の一方は弾性糸の裸糸と非弾性糸との添え糸編、引き揃え編により編成される。他方の地編地は、被覆弾性糸のみで編成してもよく、被覆弾性糸と非弾性糸との添え糸編、引き揃え編により編成してもよい。これらにより得られた弾性丸編地の生機は開反し、一般的な染色工程である、前処理した後、染色工程を経て、樹脂加工を含めた仕上げセットを行うことが可能である。
本発明の弾性丸編地は、インナー等の衣服の他、サポーター、靴のインソール、シーツ等の資材、寝具にも使用可能である。
【００２１】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を実施例及び比較例を用いて具体的に説明する。
本発明で用いられる評価法は次のとおりである。
（１）成形性
７５Ｃカップブラジャーのモールド加工機を使用し、金型の温度を２００℃、モールド時間を６０秒としてモールドする。モールド性は、金型とモールド後の編地カップ高さの差が少ないほど優れたモールド性を示す。金型とモールド２時間後の生地カップ高さの差を測定し、下記の基準で評価する。
５級　：　カップの高さの差が１０％未満
４級　：　カップの高さの差が１０〜２０％
３級　：　カップの高さの差が２１〜３０％
２級　：　カップの高さの差が３１〜５０％
１級　：　カップの高さの差が５１％以上
【００２２】
（２）シワ発生
編地をＪＩＳ　Ｌ１０１８Ｇ法により洗濯を１０回行い、乾燥後のシワ発生程度を下記基準で評価する。
５級　：　シワの発生がまったくない。
４級　：　僅かにシワが発生している。
３級　：　少しシワが発生している。
２級　：　シワ発生が目立つ。
１級　：　シワ発生が甚だしい。
【００２３】
【実施例１】
２８Ｇのダブルの丸編機を使用し、ダイアルとシリンダーの歯口間隔を４ｍｍとして、下記の糸使いにより弾性丸編地を編成した。
表編地：編機シリンダーを使用し、ポリエステル８４ｄｔｅｘ／２４ｆの加工糸と、３３ｄｔｅｘのポリウレタン弾性糸（旭化成（株）製、登録商標“ロイカ”、以下、ロイカ、という）を添え糸編みによりドラフト率２．５の条件で天竺編組織とした。
裏編地：編機ダイアルを使用し、ロイカ４４ｄｔｅｘにポリエステル８４ｄｔｅｘ／３６ｆを４００Ｔ／ｍ、ドラフト率３．０の条件でカバーリングしたＦＴＹを用い、天竺編組織とした。
連結糸：ポリエステル５６ｄｔｅｘ／２４ｆ加工糸を用い、編機シリンダーとダイアルとの両方の針にかかるタック組織とし、シリンダー、ダイアルともタックとウェルトを交互にし、次のコースではタックとウェルトとが逆になり、２コースで１レピートとなるような組織にして表編地と裏編地を接合した。
【００２４】
製編した編地に染色加工を行って、成型性テスト及びシワ発生テストを行ったその結果、編地は、表１に示すように、極めて優れた成型性を有し、かつ、洗濯によるシワ発生がない。この編地を用いて、モールドによるカップを有するブラジャーを縫製して着用した結果、型崩れやシワの発生のない製品となった。
【００２５】
【実施例２】
実施例１において、裏地編のみ下記に変更し、その他は実施例１と同条件で弾性丸編地を製編した。
裏編地：編機ダイアルを使用し、ロイカ４４ｄｔｅｘにポリエステル８４ｄｔｅｘ／３６ｆを４００Ｔ／ｍ、ドラフト率３．０の条件でカバーリングしたＦＴＹと、ポリエステル８４ｄｔｅｘ／３０ｆとを交互に天竺組織を編成した。
製編した編地は、優れた成形性を有し、シワがなく、ソフトな風合いを有するため、インナーの各パーツに適した編地となった。
【００２６】
【実施例３】
３２Ｇのダブルの丸編機を使用し、ダイアルとシリンダーの歯口間隔を１ｍｍとして下記の糸使いにより弾性丸編地を編成した。
表編地：編機シリンダーを使用し、ポリエステル５６ｄｔｅｘ／２４ｆ　加工糸と、２２ｄｔｅｘのロイカを添え糸編みにより、ドラフト率２．３の条件で天竺編組織とした。
裏編地：編機ダイアルを使用し、ロイカ２２ｄｔｅｘにポリエステル５６ｄｔｅｘ／２４ｆを４５０Ｔ／ｍ、ドラフト率３．２の条件でカバーリングしたＦＴＹと、キュプラ５６ｄｔｅｘ／３０ｆとを交互に天竺組織により編成した。
連結糸：ポリエステル３３ｄｔｅｘ／１２ｆ高収縮糸（１００℃×１０分で１０％の収縮率）を用い、編機シリンダーとダイアルとの両方の針にかかるタック組織とし、シリンダー、ダイアルともタックとウェルトを交互にし、次のコースではタックとウェルトとが逆になり、２コースで１レピートとなるような組織にして表編地と裏編地を接合した。
【００２７】
製編した編地に染色加工を行った後、ヒップ部をモールドにより成型したガードルを縫製した。その結果、優れた成型性を有し、洗濯によるシワ発生がなく、着用感のよい製品となった。
【００２８】
【実施例４】
２４Ｇのダブルの丸編機を使用し、ダイアルとシリンダーの歯口間隔を５ｍｍとして下記の糸使いにより弾性丸編地を編成した。
表編地：編機シリンダーを使用し、ナイロン７８ｄｔｅｘ／２４ｆ　加工糸と、７８ｄｔｅｘのロイカをドラフト率２．３の条件で添え糸編みとして用い、天竺編組織とした。
裏編地：編機ダイアルを使用し、ロイカ４４ｔｅｘに綿糸を被覆し、ドラフト率１．８としたＣＳＹ８０／−と、綿８０／一とを交互に天竺組織により編成した。
連結糸：ナイロン５６ｄｔｅｘ／１７ｆを用い、編機シリンダーとダイアルとの両方の針にかかるタック組織とし、シリンダー、ダイアルともタックとウェルトを交互にし、次のコースではタックとウェルトとが逆になり、２コースで１レピートとなるような組織にして表編地と裏編地を接合した。
【００２９】
製編した編地に染色加工を行った後、サポーターとして使用すべく成型加工を行って製品とした。その結果、サポート機能に優れ、洗濯によるシワ発生のない製品となった。
【００３０】
【比較例１】
実施例１において、表編地の糸使いで裏編地も編成し、その他は実施例１と同条件として、染色加工を行った。得られた丸編地の成形性、シワ発生テストにより編地の性能を評価した．結果を表１に示すが、洗濯によるシワ発生は少なかったが、成形性に劣り、成型加工に適した丸編地ではない。
【００３１】
【比較例２】
実施例１において、裏編地の糸使いで表編地も編成し、その他は実施例１と同条件として、染色加工を行った。得られた丸編地の成形性、シワ発生度合いを評価した結果を表１に示す。表１によると、成形性はモールド条件を選定すれば使用可能なレベルであるが、洗濯によるシワ発生が甚だしく多く、製品化できるような丸編地とならなかった。
【００３２】
【表１】

【００３３】
【発明の効果】
本発明の弾性丸編地は、優れた伸縮特性を持つと共に、モールド等の成型性に優れ、洗濯や着用耐久性に優れ、さらに、シワが極めて発生しにくい。この編地を衣服に加工した場合は、着用感に優れた製品となる。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
TECHNICAL FIELD The present invention relates to an elastic circular knitted fabric having a three-dimensional structure formed by joining two front and back ground knitted fabrics with a connecting yarn.
[0002]
[Prior art]
Circular knitted fabrics having a three-dimensional structure composed of two front and back ground knitted fabrics and a connecting yarn (connecting yarn) for joining them have been used for clothing and industrial materials. Conventionally, ordinary yarns (yarns generally used such as filaments, false twisted yarns, and spun yarns) have been used for the front, back, and connecting yarns. Attempts have been made to impart elasticity to the ground, and three-dimensional knitted fabrics having good elasticity have been obtained by various methods.
[0003]
In recent years, for example, in the inner field, brassieres, girdles, and the like are often manufactured by molding using a mold, but a problem is that beautiful moldability cannot be obtained with a conventional stretchable three-dimensional structure knitted fabric. was there. Japanese Patent No. 3145209 discloses a three-layered knitted fabric excellent in anti-snagging properties, in which a ground knitted fabric on both front and back surfaces is knitted by aligning an inelastic yarn and an elastic yarn having a breaking elongation of 250% or more. Has been proposed. However, this knitted fabric has insufficient moldability by a mold or the like, and is liable to cause molding failure due to poor molding, washing or wearing, and wrinkles due to wearing or washing.
[0004]
Japanese Patent Application Laid-Open No. 2002-69805 discloses that a coated yarn using a stretchable yarn as a core component and a non-stretchable yarn as a sheath component, a stretchable yarn and a non-stretchable yarn are twisted on a ground knitted fabric on both sides. A three-dimensional knitted fabric containing a warp yarn or the like has been proposed. However, the three-dimensional knitted fabric containing such elastic yarns on both the front and back surfaces has relatively good moldability, but is liable to cause wrinkles in the fabric due to washing and wearing.
As described above, there is no conventional three-dimensional knitted fabric having elasticity, which has both good moldability and difficulty in wrinkling due to wearing and washing.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to provide an elastic circular knitted fabric having excellent stretchability, excellent moldability of a mold and the like, no problem in washing and wearing durability, and no generation of wrinkles.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
That is, the present invention is an elastic circular knitted fabric formed by connecting two front and back ground knitted fabrics with a connecting yarn, and one ground knitted fabric contains a bare yarn of an elastic yarn, and the other ground knitted fabric. The ground is an elastic circular knitted fabric characterized by containing a coated elastic yarn.
[0007]
Hereinafter, the present invention will be described in detail.
The elastic circular knitted fabric according to the present invention includes a bare knitted fabric of one of the front and back side knitted fabrics, in which one of the ground knitted fabrics contains a bare yarn of an elastic yarn and the other ground knitted fabric contains a coated elastic yarn. The grounds are connected by connecting yarns. Since these yarns have different elastic properties such as bending stiffness, elongation force, and elongation recovery, by including a bare elastic yarn and a coated elastic yarn in both knitted fabrics, respectively, during molding, etc. A knitted fabric that is relatively easy to bend can be obtained. Furthermore, surprisingly, the easiness of bending the knitted fabric exerts an effect of minimizing bending of clothes or the like during wearing and generation of wrinkles generated during washing. As described above, the object of the present invention can be achieved for the first time by combining the bare yarn and the coated elastic yarn as the elastic yarns of the front and back ground knitted fabrics.
[0008]
In the present invention, the bare or coated elastic yarn of the elastic yarn may be contained in all the courses, or may be contained in every 1 to 3 courses. Regarding the loop structure, all the elastic yarns may form a knit loop, but may be a welt or a tack, a knit and a tack, a welt, or a combination thereof.
The content of the elastic yarn is preferably 3 to 30% by mass, more preferably 5 to 20% by mass as an elastic circular knitted fabric as a whole. As the mixing ratio of the elastic yarns decreases, the elasticity of the circular knitted fabric decreases, and as the mixing ratio of the elastic yarns increases, the circular knitted fabric shrinks more and the texture tends to be hard. The mass ratio of the elastic yarns in the front knitted fabric and the back knitted fabric is preferably 2: 8 to 8: 2, more preferably 3: 7 to 7: 3.
[0009]
In the case of knitting a covered elastic yarn using a thin elastic yarn bare yarn or a thin elastic yarn in the elastic circular knitted fabric of the present invention, a knitted fabric excellent in stretchability can be obtained by forming a knit loop. When a bare elastic yarn having a thickness exceeding 200 dtex is used, it may be difficult to form a knit loop, and knitting with a tack or a welt will result in a knitted fabric having high stress. In this case, the tack or welt may be knitted only with the elastic yarn, and the non-elastic yarn may be knitted similarly. Similarly, knitting with a combination of not only a knit but also a tack or a welt makes it easier to knit a coated elastic yarn using a thick elastic yarn exceeding 100 dtex.
[0010]
The bare yarn of the elastic yarn is a yarn in a state of the elastic yarn as it is, and is usually knitted by being aligned with the non-elastic yarn or by knitting. Draft ratio (draft rate = elastic yarn feeding speed / inelastic yarn feeding speed) which is a ratio of the feeding speed of the elastic yarn and the feeding speed of the inelastic yarn when knitting the inelastic yarn and the elastic yarn. Although the speed can be set arbitrarily, the draft rate is preferably 1.2 to 4.0 in consideration of knitting properties.
[0011]
Coated elastic yarn is a yarn covered with an elastic yarn as a core and a sheath component obtained by covering a multifilament synthetic fiber such as polyester fiber, nylon fiber or the like with a core, or a coated elastic material called FTY, STY, or DCY. Examples include a coated elastic yarn called CSY coated with short fibers such as yarn and cotton, and a coated elastic yarn obtained by twisting an inelastic yarn and an elastic yarn. The draft rate of the elastic yarn and the inelastic yarn of these coated elastic yarns (draft rate of the coated elastic yarn = length of the inelastic yarn when the coated elastic yarn is extended / length of the elastic yarn when the coated elastic yarn is extended) Length) can also be arbitrarily set, and is preferably set in the range of 1.2 to 4.0. The thickness of the elastic yarn used by the coated elastic yarn is not limited, but preferably 20 to 160 dtex. The mixing ratio with the inelastic yarn is not limited, but is preferably about 5 to 70% by weight, and can be arbitrarily selected depending on the knitted fabric to be produced.
[0012]
In order to further improve the formability and wrinkle resistance of the elastic circular knitted fabric of the present invention, the difference in extensibility between the front and back ground knitted fabrics is preferably 5 to 80% in both the vertical and horizontal directions. In addition, the measurement of the difference in extensibility is based on the low tension elongation measurement method of JIS L-1018. Specifically, after cutting the connecting yarn to separate the front and back ground knitted fabrics, the cut-strip method is used to adjust the sample width to 2.5 cm, and use the bare knitted elastic yarn at the time of 50% elongation. F) and the stress (B) of the ground knitted fabric using the coated elastic yarn are determined from {(FB) / F} × 100.
[0013]
In the present invention, as the elastic yarn, a yarn having elasticity such as a polyurethane-based or polyetherester-based yarn can be used. For example, dry-spun or melt-spun polyurethane elastic yarns can be used. The polymer used as the elastic yarn and the spinning method are not limited. The elongation at break of the elastic yarn is preferably 400% to 1000%. Further, it is preferable that the elasticity is excellent and the elasticity is not impaired at around the normal processing temperature of 180 ° C. in the pre-setting step at the time of dyeing.
[0014]
It is also possible to use a yarn in which functionalities such as antibacterial properties, moisture absorption and water absorption are imparted to the elastic yarn.
Although the thickness of the elastic yarn is not limited, it is preferably 10 to 200 dtex, more preferably 30 to 160 dtex, in order to knit smoothly, as the elastic yarn forming the knit loop. In the case of forming a welt, it can be used even with about 500 dtex.
[0015]
The yarn other than the elastic yarn used for the front and back two-layer knitted fabrics of the present invention, that is, the non-elastic yarn is not limited, and it is possible to use chemical fibers such as cupra rayon and viscose rayon, polyester, nylon, acrylic, and polytrimethylene. Synthetic fibers such as terephthalate, and fibers such as cotton, wool, and hemp can be used. In particular, if polyester fibers or nylon fibers are used, the garment will have good dimensional stability. To impart water absorbency or moisture absorbency, fibers such as cotton, cupra rayon, viscose rayon and the like may be used. Two or more yarns can be mixed and used by blending, blending, twisting, or knitting on a knitting machine.
[0016]
Furthermore, it is also possible to change the yarn type used for the front and back ground knitted fabric to make the front and back functions different from each other.For example, if polyester fiber is used for the front knitted fabric and cupra rayon is used for the backed knitted fabric, water absorption will occur. It becomes an elastic circular knitted fabric with excellent properties and quick drying properties. In addition, when a hydrophobic synthetic fiber is used for the outer knitted fabric and cotton is used for the lining knitted fabric, and the outer fabric is knitted by a known method using a normal water-repellent agent, a glossy, surface water-repellent, An elastic knitted fabric having a back moisture absorbing function is obtained.
[0017]
The yarn form to be used is also arbitrary, and a filament yarn, a processed yarn such as false twist, a spun yarn, a modified cross-section yarn and the like can be used.
The thickness of these inelastic yarns is not limited, but is preferably 20 to 170 dtex, 120 to 30S for cotton count, more preferably 30 to 110 dtex, and 100S to 50S for cotton count. When a knitted fabric is required to be thin and lightweight, a thin yarn should be used as much as possible, and when a strength improvement is required, a thick yarn should be used as much as possible.
[0018]
In the present invention, as the connecting yarn for connecting the front and back ground knitted fabrics, any of the above-described inelastic yarns can be used, and an elastic yarn can also be used. The thickness of these connecting yarns is also arbitrary, and the thicker the yarn, the greater the thickness of the elastic circular knitted fabric, and the greater the rebound force in the surface direction of the knitted fabric.
In a loop structure formed by knitting of connecting yarns for connecting front and back ground knitted fabrics, basically, two ground knitted fabrics on the front and back are connected by a tack loop, but knit loops may be partially combined.
[0019]
The elastic circular knitted fabric of the present invention can be knitted by a double circular knitting machine having a double-row needle bed. The gauge of the knitting machine may be appropriately selected according to the purpose of use, and is preferably 10 to 40 gauge. The gap between the teeth can be arbitrarily selected, and if a thick knitted fabric is required, the gap between the teeth can be set wide. It is preferable that the thickness of the elastic circular knitted fabric is 1 to 5 mm as measured by the JISL-1018 method because the object of the present invention is easily achieved. When the thickness of the elastic circular knitted fabric is less than 1 mm, the effect of the moldability may be difficult to obtain, and when the thickness exceeds 5 mm, wrinkles may occur.
[0020]
The structure of the ground knitted fabric may be any of a basic structure of flat knitting, a variable structure such as tuck knitting, floating knitting, single-row knitting, lace knitting, and additional knitting. One of the ground knitted fabrics is knitted by a spun yarn knitting of a bare elastic yarn and a non-elastic yarn, and a uniform knitting. The other ground knitted fabric may be knitted only with the coated elastic yarn, or may be knitted by the additional yarn knitting of the coated elastic yarn and the inelastic yarn, or by the knitting. The green fabric of the elastic circular knitted fabric obtained by these methods is opened, and after the pretreatment, which is a general dyeing process, the finishing process including the resin processing can be performed through the dyeing process.
The elastic circular knitted fabric of the present invention can be used not only for clothing such as innerwear, but also for supporters, shoes insoles, sheets and other materials, and bedding.
[0021]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be specifically described with reference to Examples and Comparative Examples.
The evaluation method used in the present invention is as follows.
(1) Moldability Using a 75C cup bra mold processing machine, mold is performed at a mold temperature of 200 ° C. and a mold time of 60 seconds. As for the moldability, the smaller the difference between the mold and the height of the knitted fabric cup after molding, the more excellent the moldability. The difference between the height of the dough cup and the height of the dough cup after 2 hours from the mold is measured and evaluated according to the following criteria.
Grade 5: Difference in cup height is less than 10% Grade 4: Difference in cup height is 10 to 20%
Grade 3: 21-30% difference in cup height
Level 2: Cup height difference of 31-50%
Grade 1: The difference in height of the cup is 51% or more.
(2) The knitted fabric is washed 10 times according to JIS L1018G method, and the degree of wrinkledness after drying is evaluated according to the following criteria.
Grade 5: No wrinkles are generated.
Grade 4: Slight wrinkles have occurred.
Grade 3: Some wrinkles are occurring.
Level 2: Wrinkles are noticeable.
Grade 1: Wrinkles are severe.
[0023]
Embodiment 1
An elastic circular knitted fabric was knitted using a 28G double circular knitting machine with the gap between the dial and the cylinder being 4 mm, using the following yarns.
Surface knitted fabric: Using a knitting machine cylinder, drafting by knitting with a processed yarn of polyester 84dtex / 24f and a polyurethane elastic yarn of 33dtex (manufactured by Asahi Kasei Corporation, registered trademark "Loica", hereinafter referred to as Loica). A sheet knit structure was obtained under the condition of a ratio of 2.5.
Back knitted fabric: Using a knitting machine dial, FTY in which polyester 84 dtex / 36f was covered with Leica 44 dtex under the conditions of 400 T / m and a draft rate of 3.0 was used to form a knitted fabric.
Connecting yarn: Using a polyester 56dtex / 24f processed yarn, a tack structure is applied to both the needle of the knitting machine cylinder and the dial, and the cylinder and the dial alternate the tack and the welt. In the next course, the tack and the welt are reversed. In other words, the front knitted fabric and the back knitted fabric were joined to form an organization in which one repeat was made in two courses.
[0024]
The knitted fabric was dyed and subjected to a moldability test and a wrinkle generation test. As a result, as shown in Table 1, the knitted fabric had extremely excellent moldability and was wrinkled by washing. There is no occurrence. Using this knitted fabric, a brassier having a mold cup was sewn and worn, and as a result, the product did not lose its shape or wrinkles.
[0025]
Embodiment 2
In Example 1, an elastic circular knitted fabric was knitted under the same conditions as in Example 1 except that only the back knitting was changed as follows.
Back knitted fabric: Using a knitting machine dial, a knitted fabric was alternately knitted with FTY in which Leica 44dtex was covered with polyester 84dtex / 36f under the conditions of 400 T / m and a draft rate of 3.0, and polyester 84dtex / 30f. .
The knitted fabric obtained had excellent moldability, had no wrinkles, and had a soft texture, and thus became a knitted fabric suitable for each inner part.
[0026]
Embodiment 3
Using a 32G double circular knitting machine, an elastic circular knitted fabric was knitted with the following thread using a gap between the dial and the cylinder of 1 mm.
Outer knitted fabric: A knitting machine cylinder was used to form a knitted fabric of knitting under a condition of a draft rate of 2.3 by yarn knitting with 56 dtex / 24f polyester yarn and 22 dtex loica.
Back knitting: Using a knitting machine dial, FTY in which Leica 22 dtex was covered with polyester 56 dtex / 24f at 450 T / m and a draft rate of 3.2, and cupra 56 dtex / 30f were alternately knitted by a sheeting structure. .
Connecting yarn: Polyester 33dtex / 12f high shrinkage yarn (shrinkage of 10% at 100 ° C. × 10 minutes) is used to form a tack structure on both needles of the knitting machine cylinder and dial, and both cylinder and dial have tack and welt. Alternately, the tack and the welt were reversed in the next course, and the top knitted fabric and the back knitted fabric were joined so as to have an organization such that one repeat was formed in two courses.
[0027]
After dyeing the knitted fabric, a girdle having a hip portion molded by a mold was sewn. As a result, a product having excellent moldability, no wrinkles due to washing, and a good feeling of wearing was obtained.
[0028]
Embodiment 4
Using a 24G double circular knitting machine, an elastic circular knitted fabric was knitted by using the following yarns with the tooth gap between the dial and the cylinder being 5 mm.
Outer knitted fabric: Using a knitting machine cylinder, a nylon 78 dtex / 24f processed yarn and a 78 dtex loica were used as auxiliary thread knitting under a condition of a draft rate of 2.3 to form a knitted fabric.
Back knitted fabric: Using a knitting machine dial, a Leica 44tex was coated with cotton yarn, and CSY80 /-with a draft rate of 1.8 and cotton 80 / -1 were alternately knitted by a jersey structure.
Connecting yarn: Using nylon 56dtex / 17f, a tack structure is applied to both the needle of the knitting machine cylinder and the dial, the tack and the welt are alternated for the cylinder and the dial, and in the next course, the tack and the welt are reversed. The top knitted fabric and the back knitted fabric were joined so as to form one repeat in two courses.
[0029]
After dyeing the knitted fabric, it was molded to be used as a supporter to obtain a product. As a result, the product has excellent support functions and does not cause wrinkles due to washing.
[0030]
[Comparative Example 1]
In Example 1, the back knitted fabric was knitted by using the yarn of the front knitted fabric, and the dyeing was performed under the same conditions as in Example 1 except for the above. The performance of the knitted fabric was evaluated by the formability and wrinkle generation tests of the obtained circular knitted fabric. The results are shown in Table 1. Although the generation of wrinkles due to washing was small, it was inferior in moldability and was not a circular knitted fabric suitable for molding.
[0031]
[Comparative Example 2]
In Example 1, the surface knitted fabric was knitted using the yarn of the back knitted fabric, and dyeing was performed under the same conditions as in Example 1 except for the above. Table 1 shows the results of evaluating the moldability and the degree of wrinkling of the obtained circular knitted fabric. According to Table 1, the moldability is at a level that can be used if mold conditions are selected, but wrinkles due to washing are extremely large, and a circular knitted fabric that can be commercialized was not obtained.
[0032]
[Table 1]

[0033]
【The invention's effect】
The elastic circular knitted fabric of the present invention has excellent stretchability, is excellent in moldability such as a mold, is excellent in washing and wearing durability, and is extremely unlikely to generate wrinkles. When this knitted fabric is processed into clothes, it becomes a product excellent in wearing feeling.

Claims

An elastic circular knitted fabric formed by joining two front and back ground knitted fabrics with a connecting yarn, one ground knitted fabric includes a bare elastic yarn, and the other ground knitted fabric includes a coated elastic yarn. An elastic circular knitted fabric characterized by containing.