JP2004017636A - 蛍光塗料によって印刷された成形体 - Google Patents
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Abstract
【課題】蛍光性塗料の使用量が少なく、手間がかからず、再現性ある図柄の付与された浴室の天井や浴槽等に使用される熱可塑性樹脂製の成形体を実現する。
【解決手段】アクリル板1の表面に赤、緑、青の蛍光性塗料をスクリーン印刷して印刷層15を形成した後、真空型12に沿って真空成形により所望の形状に成形し、その表面に蛍光性塗料で図柄の付与され、ブラックライトで照射すると発光して色づいて図柄が浮き上がって見える浴室の天井となる成形体14を製造する。
【選択図】 図2
【解決手段】アクリル板1の表面に赤、緑、青の蛍光性塗料をスクリーン印刷して印刷層15を形成した後、真空型12に沿って真空成形により所望の形状に成形し、その表面に蛍光性塗料で図柄の付与され、ブラックライトで照射すると発光して色づいて図柄が浮き上がって見える浴室の天井となる成形体14を製造する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、蛍光性塗料による図柄が描かれている成形体に関し、特に熱可塑性樹脂シートから製造される浴室の天井、浴槽等の成形体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、透明な熱可塑性樹脂シートを真空成形によってあらかじめ湾曲部分を有する製品形状に成形してから、この成形体の表面に複数色の塗料を吹き付けて塗膜を積層して模様を付与して成る模様付きの浴槽等の成形体は公知(特許第2960174号参照。)である。
【0003】
又、紫外線照射によって蛍光を発する蛍光性塗料で任意の模様が描かれたシートを内面に取り付け、このシートに向かって近紫外線を照射する近紫外線照射灯を浴室にとりつける浴室用演出装置は公知(特開平8−86100号参照)である。
【0004】
そして、防災、安全などの表示、自動車室内や建物内の各種案内表示、タイピン等のアクセサリー時計用文字板等の広範囲の用途に利用される蓄光顔料について、光を吸収し蓄光し、暗所で発光し、高輝度で長期間にわたって残光性を有する蓄光層が形成されており、蓄光層の蓄光顔料がSrAl2O4であるというものが公知(特開平8−207194号参照)である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の模様が付された浴槽等の成形体では、熱可塑性樹脂シートが成形されてから、塗料を吹き付け塗装されており(特許第296017号参照。)、又蛍光を有する模様が付された浴室の天井では、天井に蛍光性塗料で模様の描かれたシートを取り付けられていた(特開平8−86100号参照)。要するに、従来は、すでに成形済みの成形体に模様等が付される作業が行われていた。
【0006】
このような従来技術では次のような問題があった。
(1)1品1品塗装すると、蛍光性塗料を使用する場合は、高価な塗料を大量に使用しなくてはならないので費用が高くなる。ちなみに、蛍光性塗料のコストは10万円/kgと他の塗料と較べてかなり高い。
(2)1品1品塗装したり、模様の描かれたシートを貼り付けたりするので、手間がかかり、費用が高く、納期が長くなる。
(3)塗装する場合は、1品1品図柄が異なってくる。
【0007】
本発明は、上記従来の問題点を解決することを目的とするものであり、成形後に成形体に塗料を塗装したり、蛍光性塗料で模様の描かれたシートを貼ったりするのではなく、真空成形の素材に予め蛍光性塗料で印刷を施すことにより蛍光図柄付き成形体を実現するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するために、熱可塑性樹脂シートが真空成形で所望の形状に成形された成形体であって、前記熱可塑性樹脂シートが、表面又は裏面に蛍光性塗料が塗布された後、前記真空成形されたものであることを特徴とする成形体を提供する。
【0009】
本発明は上記課題を解決するために、熱可塑性樹脂シートが真空成形で所望の形状に成形された成形体であって、前記熱可塑性樹脂シートが、表面又は裏面に蛍光性塗料によって図柄が印刷された後、前記真空成形されたものであることを特徴とする成形体を提供する。
【0010】
前記蛍光性塗料の色が紫外線の照射によって変化し、紫外線照射時と非照射時で表面色が異なるような構成としてもよい。
【0011】
前記成形体の裏面に補強層を備えている構成としてもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明に係る成形体の実施の形態を実施例に基づいて図面を参照して、以下に説明する。
【0013】
本発明の基本的な構成は、熱可塑性樹脂シートを真空成形にて所望の形状に成形する成形体であり、この熱可塑性樹脂シートに蛍光性塗料を塗布した後、真空成形を行って得られるものであることを特徴とする。
【0014】
そして、蛍光性塗料によって図柄が印刷されており、蛍光性塗料の色がブラックライトの照射によって変化し、紫外線照射時と非照射時で表面色が異なるように見える。又、必要に応じて、成形体の裏面に補強層を設けてもよい。熱可塑性樹脂シートは、透明なものでもよいし、素材の色がすでについているものでもよい。
【0015】
なお、本発明で利用する蛍光性塗料は、通常は白色又は無色であるが、ブラックライト(波長が300〜400nm程度の波長の長いタイプの紫外線であり、「近紫外線」とも言われている。)を照射すると、発光して色を呈する材料を利用する。又、本発明では、通常の紫外線を照射して発光させる蛍光塗料を用いてもよいが、この場合は、利用者には紫外線が直接に照射されない等、利用者への健康への影響を配慮して照射する構成とすればよい。このようなことを考慮した上で、本発明で言う紫外線は、ブラックライト及び通常の紫外線も含む。
【0016】
(実施例1)
図1、2は、本発明に係る成形体の実施例1をその製造工程とともに説明する図である。この実施例1は、本発明に係る成形体の一例として浴室の天井に適用した例である。この実施例1では、素材である熱可塑性樹脂シートとして白いアクリル板を利用するが、熱可塑性樹脂シートとしては、PS、ABS等の樹脂材から形成されているものでもよいし、白ではなく別の色に着色されたものでもよい。
【0017】
本発明に係る成形体の製造工程は、大きくは、印刷工程と真空成形工程とから成り、真空成型後、必要に応じて成形体の補強等も加えられる。印刷工程は、白いアクリル板1の表面に色の三原色である赤(R)、緑(G)、青(B)の三色について夫々蛍光性塗料でシルクスクリーン印刷を行う。
【0018】
図1(a)は、素材であるアクリル板1に赤色の蛍光性塗料2でシルクスクリーン印刷行う工程を示している。印刷すべきアクリル板1の表面に赤色用のスクリーン版3を載置する。赤色用のスクリーン版3には印刷される図柄等に応じて、図1(b)に示すように、印刷用微細抜き孔4が多数形成されている。
【0019】
印刷に際しては、赤色用のスクリーン版3の上面に赤色の蛍光性塗料2を塗布してから、図1(b)に示すように、スキッジ5でスクリーン版3の上面に塗布された赤色の蛍光性塗料2を掻き落とすように矢印方向に移動していく。これにより、赤色の蛍光性塗料2は、赤色用のスクリーン版3に形成された印刷用微細抜き孔4を通過しアクリル板1の表面に付着する。これにより、アクリル板1の表面に赤色の印刷(第1刷り)が行われる。
【0020】
ここで使用するスキッジ5は、例えば、図1(c)に示すように、ゴム製の掻き板部6とホルダー7とから成る。手作業でスクリーン印刷を行う場合は、作業者がホルダー7を把持して図1(b)の矢印方向にスキッジ5を移動するが、機械的に行う場合はホルダー7を図示しないスキッジ移動装置に取り付けて図1(b)に示す矢印方向に移動する。
【0021】
赤色用のシルクスクリーン印刷の後に、図1(d)に示すように、赤色印刷された表面に緑色用のスクリーン版8を載置してから、その上に緑色の蛍光性塗料9を塗布し、赤色の印刷と同様で図1(b)に示すように、スキッジ5(緑色用専用のスキッジ)で緑色の蛍光性塗料9を掻き落とすようにして緑色のシルクスクリーン印刷(第2刷り)を行う。
【0022】
さらにその上に、図1(e)に示すように、青色用のスクリーン版10を載置し青色の蛍光性塗料11を塗布して、上記赤色、緑色の印刷と同様に、青色のシルクスクリーン印刷(第3刷り)を行い、順次重ね刷りを行う。なお、単色でよい場合は、その色のシルク及び蛍光性塗料でシルクスクリーン印刷を1回行えばよい。
【0023】
赤、緑、青の夫々のスクリーン版3、8、10に形成された印刷用微細抜き孔4は、網点が印刷できるようにドット状に複数形成されている。そして、印刷用微細抜き孔4は、印刷される図柄、色合い、濃度等により、赤、緑、青のスクリーン版3、8、10の夫々について、アクリル板1の被印刷面の領域で、単位面積当たりの網点のドット数(画素数)が異なる。
【0024】
アクリル板1のある領域に印刷された赤、緑、青の単位面積当たりの網点のドット数により、その領域の印刷の図柄、色合い、濃度(階調)が決められ、所望の印刷面として仕上がる。
【0025】
この実施例1では、赤、緑、青の蛍光性塗料2、9、11で印刷された面は、通常は白色であるが、ブラックライトを照射すると、印刷面の赤、緑、青の蛍光性塗料2、9、11が、夫々発光して色付いて見え、図柄が浮き上がって見える。なお、ブラックライトを照射していない状態では、ある色(白色ではない色)を呈しており、紫外線を照射すると蛍光が発光して別の色を呈するような蛍光性塗料を用いて図柄を印刷してもよい。
【0026】
このように、アクリル板1は、その表面に、赤、緑、青の蛍光性塗料2、9、11で印刷されて印刷層15が形成された後に、図2(a)に示すように、周知の真空成形装置の真空型12上に載置される。そして、図2(b)に示すように、図示しない真空ポンプにより、真空型12の吸引孔13を通して、アクリル板1が真空型12に沿って真空引きされて成形される。このようにして成形されたものを、真空型12から取り出して、図2(c)に示すような天井となる成形体14が製造される。
【0027】
この成形体14は、その表面に赤、緑、青の蛍光性塗料2、9、11で夫々シルクスクリーン印刷された印刷層15に図柄が付されている。この成形体14は、必要に応じて機械的な強度等を有するための補強処理が施される。例えば、成形体14の裏面(図2(c)中で示す成形体14の上面)に、ガラス繊維含有強化材を、スプレーアップ成型法やレジントランスファー成型法(RTM)で付与する。
【0028】
なお、印刷工程において、アクリル板1に上記蛍光性塗料を印刷した後に、その印刷層15の表面に保護層を設ける目的で、印刷層15の表面に、さらに目処め印刷やクリアインクでコーティングが行われることもある。本実施例1では、印刷としてスクリーン印刷を採用した例を説明したが、通常の印刷では、その印刷設備の有効活用の観点から1ロット当たりの数が多い程良いが、シルクスクリーン印刷では1ロットあたり1ヶからでも可能である。
【0029】
図3は、実施例1の変形例を示し、この変形例は、本発明に係る成形体の一例として浴槽を対象とするものである。この変形例は、上記実施例1において、図1に示す印刷工程により印刷層の形成されたアクリル板1を、図3(a)、(b)に示すように真空成形して、図3(c)に示すような浴槽となる成形体16を製造したものである。
【0030】
この浴槽となる成形体16は、その表面には、赤、緑、青の蛍光性塗料でシルクスクリーン印刷された図柄を有する印刷層15が形成されている。成形体16の裏面(図3(c)中で示す成形体16の上面)には、上記実施例1で説明したものと同様に、スプレーアップ成型法やレジントランスファー成型法(RTM)でガラス繊維含有強化材を塗布して補強処理が行われる場合もある。
【0031】
(実施例2)
図4は、本発明に係る成形体の実施例2を説明する図である。この実施例2は、実施例1と同様に、本発明に係る成形体の一例として浴室の天井を対象とするものであるが、素材である熱可塑性樹脂シートとしては、透明なアクリル板17を利用する。熱可塑性樹脂シートとしては、透明なPS、ABS等の樹脂材から形成されているものでもよい。
【0032】
この実施例2は、実施例1と同様に印刷工程と真空成形工程とから成り、真空成型後、必要に応じて成形体の補強等も加えられる。この実施例2の特徴は、透明なアクリル板17の裏面に、色の三原色である赤(R)、緑(G)、青(B)の三色について夫々蛍光性塗料でシルクスクリーン印刷され、印刷層18が形成されている点である。この透明なアクリル板17の裏面に対する印刷は、実施例1の図1に示す印刷工程と同じように行われる。
【0033】
透明なアクリル板17は、その裏面に赤、緑、青の蛍光性塗料で印刷され印刷層18が形成された後、図4(a)に示すように、真空成形装置の真空型19上に載置される。そして、図4(b)に示すように、図示しない真空ポンプにより、真空型19の吸引孔20を通して、透明なアクリル板17が真空型19に沿って真空引きされて成形される。このようにして成形されたものを、真空型から取り出して、図4(c)に示すような天井となる成形体21が成形される。
【0034】
この成形体21は、その裏面に赤、緑、青の蛍光性塗料でシルクスクリーン印刷された図柄を有する印刷層18が付されている。そして、この成形体2は、印刷された裏面の背面から必要に応じて補強処理が施される。例えば、成形体21の裏面に、ガラス繊維含有強化材を、スプレーアップ成型法やレジントランスファー成型法(RTM)で付与する。
【0035】
この成形体21は、その裏面に赤、緑、青の蛍光性塗料でシルクスクリーン印刷され図柄を有する印刷層18が付されているから、成形体21の表面側からブラックライトを照射するとブラックライトは透明なアクリル板17を透過して裏面の印刷層18の赤、緑、青の蛍光性塗料を発光させて色付いて見える。
【0036】
そして、この成形体21では、印刷層18が裏面に形成されており浴室等の室内側に露出することがないので、成形体21の表面に湯気が接したり、清掃のために水をかけたりモップで拭き取ったりしても、印刷された蛍光性塗料が剥がれたり、薄くなったりすることがない。
【0037】
なお、この実施例2では、印刷工程において、上記蛍光性塗料で印刷した透明なアクリル板17の裏面の印刷層18の上に保護層を設ける目的で、クリア印刷等のコーティングを行ってもよい。
【0038】
真空成形では、透明なアクリル板17に真空吸引力をかけると、透明なアクリル板17の変形がすぐ生じるために、印刷された裏面の印刷の剥離等は起きない。なお、成形工程は、真空成形ではなく、押圧成形により透明なアクリル板17の表面側から圧力をかけて裏面側に窪むように成形してもよい。
【0039】
以上、本発明に係る成形体の実施形態を実施例に基づいて説明したが、本発明は特にこのような実施例に限定されることなく、特許請求の範囲記載の技術的事項の範囲内でいろいろな実施例があることはいうまでもない。
【0040】
【発明の効果】
以上のような構成の本発明に係る成形体によると、次のような効果が生じる。
(1)印刷の為の蛍光性塗料の使用量が少なくて済み材料を節約できる。
(2)印刷で蛍光塗料の図柄を描くことができるので、手書きに比べて手間がかからず、工程を大幅に短縮することができる。
(3)印刷するために、1品1品図柄が異なることはなく再現性を有する。
【0041】
(4)真空成形してから手書きで図柄を塗装する場合は、塗装に時間を要し、中間在庫が増えるが、本発明では熱可塑性樹脂シートに印刷してから真空成形するので、印刷及び成形工程が夫々短時間で処理できるから、中間在庫が少なくて済む。
【0042】
(5)成形体の表面又は裏面に印刷された図柄は通常は見えないが、ブラックライトを照射すると蛍光が発光して図柄が色を呈して浮き上がって見えるので、浴室の天井等に適用し、照明具も付帯して設けると、極めて興趣深く、利用者をリラックスさせることが可能である。
【0043】
(6)成形体の裏面に蛍光性塗料で印刷され図柄が付されている構成とした場合には、表面側からブラックライトを照射すると裏面の蛍光性塗料を発光させて色付いて見え、印刷面が浴室等の室内に面することがないので、その表面を清掃しても蛍光性塗料が剥がれたり薄くなったりすることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1を説明する図であり、特に本発明に係る成形体の印刷工程を説明する図である。
【図2】本発明の実施例1を説明する図であり、本発明に係る成形体及びその成形工程を説明する図である。
【図3】本発明の実施例1の変形例を説明する図である。
【図4】本発明の実施例2を説明する図である。
【符号の説明】
1 白いアクリル板
2 赤色の蛍光性塗料
3 赤色用のスクリーン版
4 印刷用微細抜き孔
5 スキッジ
6 掻き板部
7 ホルダー
8 緑色用のスクリーン版
9 緑色の蛍光性塗料
10 青色用のスクリーン版
11 青色の蛍光性塗料
12、19 真空型
13、20 吸引孔
14 天井となる成形体
15 印刷層
16 浴槽となる成形体
17 透明なアクリル板
18 裏面に付与された印刷層
21 裏面に印刷された天井となる成形体
【発明の属する技術分野】
本発明は、蛍光性塗料による図柄が描かれている成形体に関し、特に熱可塑性樹脂シートから製造される浴室の天井、浴槽等の成形体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、透明な熱可塑性樹脂シートを真空成形によってあらかじめ湾曲部分を有する製品形状に成形してから、この成形体の表面に複数色の塗料を吹き付けて塗膜を積層して模様を付与して成る模様付きの浴槽等の成形体は公知(特許第2960174号参照。)である。
【0003】
又、紫外線照射によって蛍光を発する蛍光性塗料で任意の模様が描かれたシートを内面に取り付け、このシートに向かって近紫外線を照射する近紫外線照射灯を浴室にとりつける浴室用演出装置は公知(特開平8−86100号参照)である。
【0004】
そして、防災、安全などの表示、自動車室内や建物内の各種案内表示、タイピン等のアクセサリー時計用文字板等の広範囲の用途に利用される蓄光顔料について、光を吸収し蓄光し、暗所で発光し、高輝度で長期間にわたって残光性を有する蓄光層が形成されており、蓄光層の蓄光顔料がSrAl2O4であるというものが公知(特開平8−207194号参照)である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の模様が付された浴槽等の成形体では、熱可塑性樹脂シートが成形されてから、塗料を吹き付け塗装されており(特許第296017号参照。)、又蛍光を有する模様が付された浴室の天井では、天井に蛍光性塗料で模様の描かれたシートを取り付けられていた(特開平8−86100号参照)。要するに、従来は、すでに成形済みの成形体に模様等が付される作業が行われていた。
【0006】
このような従来技術では次のような問題があった。
(1)1品1品塗装すると、蛍光性塗料を使用する場合は、高価な塗料を大量に使用しなくてはならないので費用が高くなる。ちなみに、蛍光性塗料のコストは10万円/kgと他の塗料と較べてかなり高い。
(2)1品1品塗装したり、模様の描かれたシートを貼り付けたりするので、手間がかかり、費用が高く、納期が長くなる。
(3)塗装する場合は、1品1品図柄が異なってくる。
【0007】
本発明は、上記従来の問題点を解決することを目的とするものであり、成形後に成形体に塗料を塗装したり、蛍光性塗料で模様の描かれたシートを貼ったりするのではなく、真空成形の素材に予め蛍光性塗料で印刷を施すことにより蛍光図柄付き成形体を実現するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するために、熱可塑性樹脂シートが真空成形で所望の形状に成形された成形体であって、前記熱可塑性樹脂シートが、表面又は裏面に蛍光性塗料が塗布された後、前記真空成形されたものであることを特徴とする成形体を提供する。
【0009】
本発明は上記課題を解決するために、熱可塑性樹脂シートが真空成形で所望の形状に成形された成形体であって、前記熱可塑性樹脂シートが、表面又は裏面に蛍光性塗料によって図柄が印刷された後、前記真空成形されたものであることを特徴とする成形体を提供する。
【0010】
前記蛍光性塗料の色が紫外線の照射によって変化し、紫外線照射時と非照射時で表面色が異なるような構成としてもよい。
【0011】
前記成形体の裏面に補強層を備えている構成としてもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明に係る成形体の実施の形態を実施例に基づいて図面を参照して、以下に説明する。
【0013】
本発明の基本的な構成は、熱可塑性樹脂シートを真空成形にて所望の形状に成形する成形体であり、この熱可塑性樹脂シートに蛍光性塗料を塗布した後、真空成形を行って得られるものであることを特徴とする。
【0014】
そして、蛍光性塗料によって図柄が印刷されており、蛍光性塗料の色がブラックライトの照射によって変化し、紫外線照射時と非照射時で表面色が異なるように見える。又、必要に応じて、成形体の裏面に補強層を設けてもよい。熱可塑性樹脂シートは、透明なものでもよいし、素材の色がすでについているものでもよい。
【0015】
なお、本発明で利用する蛍光性塗料は、通常は白色又は無色であるが、ブラックライト(波長が300〜400nm程度の波長の長いタイプの紫外線であり、「近紫外線」とも言われている。)を照射すると、発光して色を呈する材料を利用する。又、本発明では、通常の紫外線を照射して発光させる蛍光塗料を用いてもよいが、この場合は、利用者には紫外線が直接に照射されない等、利用者への健康への影響を配慮して照射する構成とすればよい。このようなことを考慮した上で、本発明で言う紫外線は、ブラックライト及び通常の紫外線も含む。
【0016】
(実施例1)
図1、2は、本発明に係る成形体の実施例1をその製造工程とともに説明する図である。この実施例1は、本発明に係る成形体の一例として浴室の天井に適用した例である。この実施例1では、素材である熱可塑性樹脂シートとして白いアクリル板を利用するが、熱可塑性樹脂シートとしては、PS、ABS等の樹脂材から形成されているものでもよいし、白ではなく別の色に着色されたものでもよい。
【0017】
本発明に係る成形体の製造工程は、大きくは、印刷工程と真空成形工程とから成り、真空成型後、必要に応じて成形体の補強等も加えられる。印刷工程は、白いアクリル板1の表面に色の三原色である赤(R)、緑(G)、青(B)の三色について夫々蛍光性塗料でシルクスクリーン印刷を行う。
【0018】
図1(a)は、素材であるアクリル板1に赤色の蛍光性塗料2でシルクスクリーン印刷行う工程を示している。印刷すべきアクリル板1の表面に赤色用のスクリーン版3を載置する。赤色用のスクリーン版3には印刷される図柄等に応じて、図1(b)に示すように、印刷用微細抜き孔4が多数形成されている。
【0019】
印刷に際しては、赤色用のスクリーン版3の上面に赤色の蛍光性塗料2を塗布してから、図1(b)に示すように、スキッジ5でスクリーン版3の上面に塗布された赤色の蛍光性塗料2を掻き落とすように矢印方向に移動していく。これにより、赤色の蛍光性塗料2は、赤色用のスクリーン版3に形成された印刷用微細抜き孔4を通過しアクリル板1の表面に付着する。これにより、アクリル板1の表面に赤色の印刷(第1刷り)が行われる。
【0020】
ここで使用するスキッジ5は、例えば、図1(c)に示すように、ゴム製の掻き板部6とホルダー7とから成る。手作業でスクリーン印刷を行う場合は、作業者がホルダー7を把持して図1(b)の矢印方向にスキッジ5を移動するが、機械的に行う場合はホルダー7を図示しないスキッジ移動装置に取り付けて図1(b)に示す矢印方向に移動する。
【0021】
赤色用のシルクスクリーン印刷の後に、図1(d)に示すように、赤色印刷された表面に緑色用のスクリーン版8を載置してから、その上に緑色の蛍光性塗料9を塗布し、赤色の印刷と同様で図1(b)に示すように、スキッジ5(緑色用専用のスキッジ)で緑色の蛍光性塗料9を掻き落とすようにして緑色のシルクスクリーン印刷(第2刷り)を行う。
【0022】
さらにその上に、図1(e)に示すように、青色用のスクリーン版10を載置し青色の蛍光性塗料11を塗布して、上記赤色、緑色の印刷と同様に、青色のシルクスクリーン印刷(第3刷り)を行い、順次重ね刷りを行う。なお、単色でよい場合は、その色のシルク及び蛍光性塗料でシルクスクリーン印刷を1回行えばよい。
【0023】
赤、緑、青の夫々のスクリーン版3、8、10に形成された印刷用微細抜き孔4は、網点が印刷できるようにドット状に複数形成されている。そして、印刷用微細抜き孔4は、印刷される図柄、色合い、濃度等により、赤、緑、青のスクリーン版3、8、10の夫々について、アクリル板1の被印刷面の領域で、単位面積当たりの網点のドット数(画素数)が異なる。
【0024】
アクリル板1のある領域に印刷された赤、緑、青の単位面積当たりの網点のドット数により、その領域の印刷の図柄、色合い、濃度(階調)が決められ、所望の印刷面として仕上がる。
【0025】
この実施例1では、赤、緑、青の蛍光性塗料2、9、11で印刷された面は、通常は白色であるが、ブラックライトを照射すると、印刷面の赤、緑、青の蛍光性塗料2、9、11が、夫々発光して色付いて見え、図柄が浮き上がって見える。なお、ブラックライトを照射していない状態では、ある色(白色ではない色)を呈しており、紫外線を照射すると蛍光が発光して別の色を呈するような蛍光性塗料を用いて図柄を印刷してもよい。
【0026】
このように、アクリル板1は、その表面に、赤、緑、青の蛍光性塗料2、9、11で印刷されて印刷層15が形成された後に、図2(a)に示すように、周知の真空成形装置の真空型12上に載置される。そして、図2(b)に示すように、図示しない真空ポンプにより、真空型12の吸引孔13を通して、アクリル板1が真空型12に沿って真空引きされて成形される。このようにして成形されたものを、真空型12から取り出して、図2(c)に示すような天井となる成形体14が製造される。
【0027】
この成形体14は、その表面に赤、緑、青の蛍光性塗料2、9、11で夫々シルクスクリーン印刷された印刷層15に図柄が付されている。この成形体14は、必要に応じて機械的な強度等を有するための補強処理が施される。例えば、成形体14の裏面(図2(c)中で示す成形体14の上面)に、ガラス繊維含有強化材を、スプレーアップ成型法やレジントランスファー成型法(RTM)で付与する。
【0028】
なお、印刷工程において、アクリル板1に上記蛍光性塗料を印刷した後に、その印刷層15の表面に保護層を設ける目的で、印刷層15の表面に、さらに目処め印刷やクリアインクでコーティングが行われることもある。本実施例1では、印刷としてスクリーン印刷を採用した例を説明したが、通常の印刷では、その印刷設備の有効活用の観点から1ロット当たりの数が多い程良いが、シルクスクリーン印刷では1ロットあたり1ヶからでも可能である。
【0029】
図3は、実施例1の変形例を示し、この変形例は、本発明に係る成形体の一例として浴槽を対象とするものである。この変形例は、上記実施例1において、図1に示す印刷工程により印刷層の形成されたアクリル板1を、図3(a)、(b)に示すように真空成形して、図3(c)に示すような浴槽となる成形体16を製造したものである。
【0030】
この浴槽となる成形体16は、その表面には、赤、緑、青の蛍光性塗料でシルクスクリーン印刷された図柄を有する印刷層15が形成されている。成形体16の裏面(図3(c)中で示す成形体16の上面)には、上記実施例1で説明したものと同様に、スプレーアップ成型法やレジントランスファー成型法(RTM)でガラス繊維含有強化材を塗布して補強処理が行われる場合もある。
【0031】
(実施例2)
図4は、本発明に係る成形体の実施例2を説明する図である。この実施例2は、実施例1と同様に、本発明に係る成形体の一例として浴室の天井を対象とするものであるが、素材である熱可塑性樹脂シートとしては、透明なアクリル板17を利用する。熱可塑性樹脂シートとしては、透明なPS、ABS等の樹脂材から形成されているものでもよい。
【0032】
この実施例2は、実施例1と同様に印刷工程と真空成形工程とから成り、真空成型後、必要に応じて成形体の補強等も加えられる。この実施例2の特徴は、透明なアクリル板17の裏面に、色の三原色である赤(R)、緑(G)、青(B)の三色について夫々蛍光性塗料でシルクスクリーン印刷され、印刷層18が形成されている点である。この透明なアクリル板17の裏面に対する印刷は、実施例1の図1に示す印刷工程と同じように行われる。
【0033】
透明なアクリル板17は、その裏面に赤、緑、青の蛍光性塗料で印刷され印刷層18が形成された後、図4(a)に示すように、真空成形装置の真空型19上に載置される。そして、図4(b)に示すように、図示しない真空ポンプにより、真空型19の吸引孔20を通して、透明なアクリル板17が真空型19に沿って真空引きされて成形される。このようにして成形されたものを、真空型から取り出して、図4(c)に示すような天井となる成形体21が成形される。
【0034】
この成形体21は、その裏面に赤、緑、青の蛍光性塗料でシルクスクリーン印刷された図柄を有する印刷層18が付されている。そして、この成形体2は、印刷された裏面の背面から必要に応じて補強処理が施される。例えば、成形体21の裏面に、ガラス繊維含有強化材を、スプレーアップ成型法やレジントランスファー成型法(RTM)で付与する。
【0035】
この成形体21は、その裏面に赤、緑、青の蛍光性塗料でシルクスクリーン印刷され図柄を有する印刷層18が付されているから、成形体21の表面側からブラックライトを照射するとブラックライトは透明なアクリル板17を透過して裏面の印刷層18の赤、緑、青の蛍光性塗料を発光させて色付いて見える。
【0036】
そして、この成形体21では、印刷層18が裏面に形成されており浴室等の室内側に露出することがないので、成形体21の表面に湯気が接したり、清掃のために水をかけたりモップで拭き取ったりしても、印刷された蛍光性塗料が剥がれたり、薄くなったりすることがない。
【0037】
なお、この実施例2では、印刷工程において、上記蛍光性塗料で印刷した透明なアクリル板17の裏面の印刷層18の上に保護層を設ける目的で、クリア印刷等のコーティングを行ってもよい。
【0038】
真空成形では、透明なアクリル板17に真空吸引力をかけると、透明なアクリル板17の変形がすぐ生じるために、印刷された裏面の印刷の剥離等は起きない。なお、成形工程は、真空成形ではなく、押圧成形により透明なアクリル板17の表面側から圧力をかけて裏面側に窪むように成形してもよい。
【0039】
以上、本発明に係る成形体の実施形態を実施例に基づいて説明したが、本発明は特にこのような実施例に限定されることなく、特許請求の範囲記載の技術的事項の範囲内でいろいろな実施例があることはいうまでもない。
【0040】
【発明の効果】
以上のような構成の本発明に係る成形体によると、次のような効果が生じる。
(1)印刷の為の蛍光性塗料の使用量が少なくて済み材料を節約できる。
(2)印刷で蛍光塗料の図柄を描くことができるので、手書きに比べて手間がかからず、工程を大幅に短縮することができる。
(3)印刷するために、1品1品図柄が異なることはなく再現性を有する。
【0041】
(4)真空成形してから手書きで図柄を塗装する場合は、塗装に時間を要し、中間在庫が増えるが、本発明では熱可塑性樹脂シートに印刷してから真空成形するので、印刷及び成形工程が夫々短時間で処理できるから、中間在庫が少なくて済む。
【0042】
(5)成形体の表面又は裏面に印刷された図柄は通常は見えないが、ブラックライトを照射すると蛍光が発光して図柄が色を呈して浮き上がって見えるので、浴室の天井等に適用し、照明具も付帯して設けると、極めて興趣深く、利用者をリラックスさせることが可能である。
【0043】
(6)成形体の裏面に蛍光性塗料で印刷され図柄が付されている構成とした場合には、表面側からブラックライトを照射すると裏面の蛍光性塗料を発光させて色付いて見え、印刷面が浴室等の室内に面することがないので、その表面を清掃しても蛍光性塗料が剥がれたり薄くなったりすることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1を説明する図であり、特に本発明に係る成形体の印刷工程を説明する図である。
【図2】本発明の実施例1を説明する図であり、本発明に係る成形体及びその成形工程を説明する図である。
【図3】本発明の実施例1の変形例を説明する図である。
【図4】本発明の実施例2を説明する図である。
【符号の説明】
1 白いアクリル板
2 赤色の蛍光性塗料
3 赤色用のスクリーン版
4 印刷用微細抜き孔
5 スキッジ
6 掻き板部
7 ホルダー
8 緑色用のスクリーン版
9 緑色の蛍光性塗料
10 青色用のスクリーン版
11 青色の蛍光性塗料
12、19 真空型
13、20 吸引孔
14 天井となる成形体
15 印刷層
16 浴槽となる成形体
17 透明なアクリル板
18 裏面に付与された印刷層
21 裏面に印刷された天井となる成形体
Claims (4)
- 熱可塑性樹脂シートが真空成形で所望の形状に成形された成形体であって、前記熱可塑性樹脂シートが、表面又は裏面に蛍光性塗料が塗布された後、前記真空成形されたものであることを特徴とする成形体。
- 熱可塑性樹脂シートが真空成形で所望の形状に成形された成形体であって、前記熱可塑性樹脂シートが、表面又は裏面に蛍光性塗料によって図柄が印刷された後、前記真空成形されたものであることを特徴とする成形体。
- 前記蛍光性塗料の色が紫外線の照射によって変化し、紫外線照射時と非照射時で表面色が異なるように形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の成形体。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の成形体であって、裏面に補強層を備えていることを特徴とする成形体。
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JP2002180460A JP2004017636A (ja) | 2002-06-20 | 2002-06-20 | 蛍光塗料によって印刷された成形体 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2007117049A1 (en) * | 2006-04-12 | 2007-10-18 | Sunjin Electronics Co., Ltd. | Display windows and coating devices thereof |
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-
2002
- 2002-06-20 JP JP2002180460A patent/JP2004017636A/ja active Pending
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