JP2004016741A - 金属製真空二重容器およびその製造方法 - Google Patents

金属製真空二重容器およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】効率的な電磁誘導加熱が可能な金属製真空二重容器を提供する。
【解決手段】有底形状を有する金属製の内容器2と、内容器2との間に断熱空間12を形成し、有底形状を有する金属製の外容器3と、内容器底板2b下側に配置されたキュリー点を有する整磁合金からなる加熱金属板6と、内容器底板2bと加熱金属板6との間に設けられた銅またはアルミ箔7(銅またはアルミ箔層)と、加熱金属板6と外容器底板3bとの間に設けられたスペーサ8と、外容器3に設けられた垂直方向に変形可能な変形部3cとを備え、内容器底板2bと加熱金属板6とは、断熱空間12を真空排気することにより銅またはアルミ箔7を介して互いに接合されている。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポットなどのような断熱容器として用いられる金属製真空二重容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
金属製真空二重容器は、ステンレススチール(SUS)等の金属製の内容器と外容器からなり、これらの内容器と外容器との間には真空引きされた断熱空間が形成されている。これにより内容物を保温することができる。しかし、長時間経過すると内容物の温度が下がる。そこで、内容物を加熱しようとすると、断熱空間が形成されているので外部から直接的に内容物を加熱することができない。
【0003】
そこで、特開平8−280554号公報において、強磁性金属材料(整磁合金)からなる内容器と非磁性金属材料からなる外容器を備え、内容器を電磁誘導加熱することにより内容物を加熱することができる金属製真空二重容器が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記金属製真空二重容器は、製造工程において真空排気する際の大気圧により内容器に歪みが生じる。この場合、内容器と誘導加熱コイルとの間の距離が一定でなくなり、電磁誘導加熱の効率が悪いという問題があった。
【0005】
そこで、本発明は、効率的な電磁誘導加熱が可能な金属製真空二重容器を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための手段として第1の発明は、
有底形状を有する金属製の内容器と、
前記内容器との間に断熱空間を形成し、有底形状を有する金属製の外容器と、
前記内容器底板下側に配置されたキュリー点を有する整磁合金からなる加熱金属板と、
前記内容器底板と前記加熱金属板との間に設けられた銅またはアルミ箔層と、
前記加熱金属板と前記外容器底板との間に設けられたスペーサと、
前記内容器または前記外容器に設けられた垂直方向に変形可能な変形部とを備え、
前記内容器底板と前記加熱金属板とは、前記断熱空間を真空排気することにより前記銅またはアルミ箔層を介して互いに接合されている金属製真空二重容器を提供するものである。
【0007】
前記発明では、内容器と外容器との間に形成された断熱空間が真空排気されると、内容器または外容器に設けられた変形部が垂直方向に変形する。このとき、内容器底板は、平坦な形状を保った状態で外容器底板に向かって移動し、内容器底板と外容器底板との間の断熱空間が圧縮される。その結果、スペーサが、加熱金属板を内容器底板に対して均一に加圧する。このとき、加熱金属板上面と銅またはアルミ箔層が接合するとともに銅またはアルミ箔層と内容器底板が接合し、加熱金属板は、銅またはアルミ箔層を介して内容器底板と一体に接合される。この加熱金属板を電磁誘導加熱すると、その加えられた熱は、銅またはアルミ箔層を介して内容器に伝熱し、この内容器内部に収容された内容物を加熱できる。
【0008】
前記外容器は、全体が非磁性金属からなることが好ましい。これにより、加熱金属板を有効に電磁誘導加熱できる。もしくは、前記外容器底板を、例えば、アルミナなどのセラミックから構成しても良い。
【0009】
前記加熱金属板の温度を検出するための温度検出手段と、該温度検出手段からの出力信号に基づいて前記加熱金属板の現在の温度を表示する表示手段と、前記表示手段に電力を供給するための電源部を設けることが好ましい。このとき、ユーザは、加熱金属板の温度を表示手段に表示された温度を見て判断でき、内容器内の内容物を適切に加熱できる。
【0010】
また、前記加熱金属板の温度を検出するための温度検出手段と、該温度検出手段からの出力信号に基づいて前記加熱金属板の現在の温度データを送信するデータ送信手段と、前記データ送信手段に電力を供給するための電源部を設けることが好ましい。このとき、加熱金属板を電磁誘導加熱する加熱装置が、データ送信部から送信された温度データを受信し、その温度データに基づいて電磁誘導加熱を制御できる。
【0011】
前記電源部は、電磁誘導により起電力が生じるコイルであることが好ましい。このとき、電源部は、生じた電力を表示手段および/またはデータ送信手段に供給する。また、電源部としてコイルを設ける代わりに一次、または充電可能な二次電池を用いても良い。
【0012】
また、前記内容器底板内側に凸部または凹部を設けることが好ましい。これにより、前記内容器内に収容された内容物が沸騰すると前記金属製真空二重容器が振動する。このとき、例えば、加熱金属板を電磁誘導過熱する加熱装置に前記振動を検知する振動検知手段を設けることにより、液体などの内容物の沸騰を検知することができる。
【0013】
第2の本発明は、
一方が垂直方向に変形可能な変形部を有する金属製の外容器と内容器とを設け、
前記外容器の本体内に前記内容器を配置し、
前記外容器と前記内容器の上端開口部を互いに接合し、
前記内容器底板下側に銅またはアルミ箔層を配置し、
前記銅またはアルミ箔層の下側にキュリー点を有する整磁合金からなる加熱金属板を配置し、
前記加熱金属板の下側にスペーサを配置し、
前記外容器に前記外容器底板を接合することにより、前記内容器と前記外容器との間に断熱空間を形成し、
前記断熱空間を真空排気することにより、前記内容器底板と前記加熱金属板とを前記銅またはアルミ箔層を介して接合する金属製真空二重容器の製造方法を提供するものである。
【0014】
前記発明では、内容器と外容器との間に形成された断熱空間が真空排気されると、内容器または外容器に設けられた変形部が垂直方向に変形する。このとき、内容器底板は、平坦な形状を保った状態で外容器底板に向かって移動し、内容器底板と外容器底板との間の断熱空間が圧縮される。その結果、スペーサが、加熱金属板を内容器底板に対して均一に加圧する。このとき、加熱金属板上面と銅またはアルミ箔層が接合するとともに銅またはアルミ箔層と内容器底板が接合し、加熱金属板は、銅またはアルミ箔層を介して内容器底板と一体に接合される。この加熱金属板を電磁誘導加熱すると、その加えられた熱は、銅またはアルミ箔層を介して内容器に伝熱し、この内容器内部に収容された内容物を加熱できる。
【0015】
前記断熱空間を真空排気するとき、前記加熱金属板を電磁誘導加熱することにより、確実に内容器底板と加熱金属板とを接合できる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面にしたがって説明する。
【0017】
図1(a)は、本発明に係る金属製真空二重容器1を示す。この金属製真空二重容器1は、非磁性を有するステンレススチール(SUS304)などからなる内容器2および外容器3を備える。この内容器2および外容器3は、上端および下端が開口した筒状の本体2a,3aを有する。これら内容器2の本体2aと外容器3の本体3aとは、それぞれの上端の開口部が溶接などにより接合されている。また、内容器2および外容器3の底の開口部には、図1(b)に示すように、それぞれ底板2b,3bが溶接などにより接合されている。これにより、内容器2と外容器3との間には、断熱空間12が形成されている。外容器3の開口部の周囲には、蛇腹状の変形部3cが設けられている。この変形部3cは、後述する真空排気時に垂直方向に変形し、縮むようになっている。本実施形態において、外容器3の全体を非磁性金属であるステンレススチールから構成したが、外容器3の底板3bを例えばアルミナなどのセラミックから構成しても良い。
【0018】
また、これら内容器2の本体2aと外容器3の本体3aとの間には、熱輻射を防止するための銅またはアルミなどからなる金属箔4が配設されている。また、これら内容器2と外容器3との間には、前記断熱空間12内で発生したガスを吸着するためのゲッター5が配設されている。
【0019】
また、図1(b)に示すように、内容器底板2bと外容器底板3bとの間には、加熱金属板6、銅またはアルミ箔7(銅またはアルミ箔層)、スペーサ8および温度センサ9が配設されている。
【0020】
前記加熱金属板6は、円形板状をなし、例えば、350℃の比較的低温の温度にキュリー点を有する整磁合金(強磁性材料)からなる。この加熱金属板6は、内容器底板2b下側に配置されている。また、加熱金属板6は、後述する加熱装置20の誘導加熱コイル21への高周波電流の通電時に生じる渦電流によって電磁誘導加熱されるものである。また、加熱金属板6のキュリー点は、350℃以下の値であれば良い。このキュリー点は、加熱金属板6の組成を変えることにより変更できる。
【0021】
前記銅またはアルミ箔7は、前記内容器底板2bと前記加熱金属板6との間に設けられており、内容器底板2bと加熱金属板6とを一体に接合している。前記スペーサ8は、グラスウールまたはセラミックウールなどからなり、前記加熱金属板6と前記外容器底板3bとの間に設けられている。また、前記温度センサ9は、前記加熱金属板6の下面と一体に設けられており、加熱金属板6の温度を検出するものである。この温度センサ9は、絶縁被膜された配線を介して、外容器3外面に設けられた温度表示部10(表示手段)に接続されている。この温度表示部10は、温度センサ9から出力された信号に基づいて加熱金属板6の現在の温度を表示するものであり、本実施形態においては、液晶表示するようになっている。
【0022】
前記金属製真空二重容器1を製造するには、内容器底板2bを内容器2の本体2aに溶接して接合した後、この内容器2を外容器3の本体3a内に挿入して互いの上端開口部を溶接などにより接合する。次に、銅またはアルミ箔7、加熱金属板6を内容器底板2b下方に順次、配置する。温度センサ9を加熱金属板6下面に接触させて配置した後、スペーサ8を加熱金属板6下方から配置する。そして、外容器底板3bを外容器3の本体3aに溶接して接合する。その後、例えば、外容器3側壁下部に設けられたチップ管11を介して断熱空間12を真空排気する。
【0023】
真空排気により減圧された断熱空間12と大気圧との圧力差により、外容器3の変形部3cが垂直方向に縮む(変形する)ので、図2中、矢印で示すように、内容器底板2bが外容器底板3bに向けて移動する。その結果、内容器底板2bと外容器底板3bは平坦な形状を維持したままで、内容器底板2bと外容器底板3bとの間の断熱空間12が圧縮され、図2の状態となる。このとき、スペーサ8が圧縮され、加熱金属板6を内容器底板2bに対して加圧する。その結果、内容器底板2bと加熱金属板6とが銅またはアルミ箔7を介して平坦な形状を保った状態で接合される。詳細には、内容器底板2bの下面と銅またはアルミ箔7の上面が接合され、銅またはアルミ箔7の下面と加熱金属板6の上面が接合される。また、スペーサ8が設けられているので、内容器底板2bおよび加熱金属板6は、外容器3と接触しない。加熱金属板6の下面は、スペーサ8の上面に押圧されているが接合はされていない。
【0024】
なお、本実施形態においては、内容器底板2bと加熱金属板6との間に銅またはアルミ箔7を設けたが、銅またはアルミ箔7の代わりに銅またはアルミメッキを内容器底板2bの下面に施してもよい。このとき、前述したように加熱金属板6が内容器底板2bに対して加圧されると、内容器底板2bと加熱金属板6とが銅またはアルミメッキを介して平坦な形状を保った状態で接合される。また、銅またはアルミメッキを加熱金属板6の上面に施してもよい。
【0025】
また、外容器3の開口部の周囲に蛇腹状の変形部3cを設ける代わりに、内容器2の開口部の周囲に蛇腹状の変形部2cを設けてもよい。この場合、前述したように、外容器3側壁下部に設けられたチップ管11を介して断熱空間12を真空排気すると、図3に示すように、内容器2の変形部2cが垂直方向に伸びる(変形する)。これにより、前述した場合と同様に内容器底板2bが図3中、矢印で示すように、外容器底板3bに向けて移動する。その結果、内容器底板2bと外容器底板3bは平坦な形状を維持したままで、内容器底板2bと外容器底板3bとの間の断熱空間12が圧縮される。内容器底板2bと加熱金属板6とが、平坦な形状を保った状態で接合される。
【0026】
また、加熱金属板6を内容器底板2bに対して加圧し、内容器底板2bと加熱金属板6とを接合するとき、後述する加熱装置20により電磁誘導加熱するようにしてもよい。これにより、より確実に内容器底板2bと加熱金属板6とを接合できる。
【0027】
内容器2と外容器3との間は、真空の断熱空間12により断熱されているので大気側への放熱または熱損失がなく、金属製真空二重容器1内に収容された液体などの内容物の保温が可能である。
【0028】
次に、前記金属製真空二重容器1内に収容した内容物を加熱する場合について説明する。
【0029】
内容物を加熱する場合、図4(a)に示す加熱装置20を使用する。この加熱装置20は、本体内部に誘導加熱コイル21が配設されたものである。この誘導加熱コイル21は、上面20b上に金属製真空二重容器1がセットされたとき、金属製真空二重容器1の底(外容器底板3b)に対応する位置に設けられている。
【0030】
金属製真空二重容器1を加熱装置20の上面20bの所定位置にセットする。そして、加熱装置20の誘導加熱コイル21に通電が開始されると、金属製真空二重容器1の加熱金属板6は、渦電流が生じることによって電磁誘導加熱される。このとき、加熱金属板6は、平坦な形状を保った状態で、加熱装置20の誘導加熱コイル21との間の距離が一定であるので、電磁誘導加熱の効率が良い。そして、金属製真空二重容器1の加熱金属板6がキュリー点に達すると電磁誘導加熱されなくなる。これにより、加熱金属板6は過加熱されない。加熱金属板6に加えられた熱は、銅またはアルミ箔7を介して内容器2に伝熱し、この内容器2内部に収容された内容物が加熱される。
【0031】
金属製真空二重容器1の温度表示部10は、温度センサ9から出力される信号に基づいて、加熱金属板6の現在の温度を液晶表示する。これにより、ユーザが、現在の加熱金属板6の温度を判断できるようになっている。この液晶表示のための電力など温度表示部10が必要とする電力は、図4(b)に示すように、金属製真空二重容器1の加熱金属板6とスペーサ8との間に設けられたIHコイル13(電源部)から供給されるようになっている。このIHコイル13は、加熱装置20の誘導加熱コイル21からの誘導電力を絶縁被覆された配線を介して温度表示部10に供給するものである。また、温度表示部10が必要とする電力を、温度表示部10が内蔵する(一点鎖線で示す)バッテリー14(二次電池)から供給するようにしてもよい。このとき、バッテリー14をIHコイル13からの誘導電力により充電することが好ましい。
【0032】
前記実施形態の変形例として、図5に示すように、金属製真空二重容器1の温度表示部10に、温度センサ9により検出された加熱金属板6の現在の温度データを送信するデータ送信部22aを設け、前記加熱装置20に、データ送信部22aから送信されたデータを受信するデータ受信部22bと、前記誘導加熱コイル21を制御するための制御手段23を設けてもよい。このとき、制御手段23は、データ受信部22bからの信号に基づいて加熱金属板6の表面温度が所定温度に達したと判断した場合、誘導加熱コイル21への通電を停止する。これにより、内容物を所望の温度に加熱することができる。
【0033】
また、前記実施形態の変形例として、図6(a),(b)に示すように、金属製真空二重容器1の内容器底板2b内面側に凸部24を設け、加熱装置20の上面20b近傍に縦方向の振動を検知する縦振動検知センサ26aと横方向の振動を検知する横振動検知センサ26bを設けてもよい。凸部24を設けることにより、内容器2内に収容された内容物が沸騰すると金属製真空二重容器1が振動しやすくなる。制御手段23は、内容器2内の内容物が沸騰するときの金属製真空二重容器1の振動を縦振動検知センサ26aおよび横振動検知センサ26bからの信号に基づいて検知し、液体である内容物が沸騰したと判断した場合、誘導加熱コイル21への通電を停止する。これにより、吹きこぼれなどを防止し安全性が向上する。また、図6(c)に示すように、金属製真空二重容器1の内容器底板2b内面側に凸部24を設ける代わりに、凹部24’を設けてもよい。
【0034】
また、前記実施形態の変形例として、図7に示すように、金属製真空二重容器1の底面(外容器3の底板3aの下面)を凹形状に形成し、加熱装置20の上面20bを前記凹形状に対応する凸形状としてもよい。これにより、金属製真空二重容器1の底面を加熱装置20の上面20bの凸形状部分に嵌め合わすことにより、金属製真空二重容器1を適切な位置に位置決めすることができる。
【0035】
また、前記実施形態の変形例として、図8に示すように、金属製真空二重容器1の下部に、パステルカラーなどに着色された樹脂リング25を設けても良い。これにより、ユーザが金属製真空二重容器1を誤って火にかけることを防止できる。また、金属製真空二重容器1の外面に、「直火禁止」などの文字が印刷されたシールを貼っても良い。
【0036】
また、前記実施形態の変形例として、加熱金属板6に生じる起電力を測定する電力測定手段(不図示)を設け、電磁誘導加熱時に、加熱金属板6に生じる起電力が所定の電力値となった時点、または加熱金属板6の温度がキュリー点以上となり前記電磁誘導が停止した時点で、電磁誘導加熱が完了したと判断するようにしてもよい。これにより、加熱金属板6は過加熱されない。
【0037】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によると、有底形状を有する金属製の内容器と、外容器と、内容器底板下側に配置された加熱金属板と、銅またはアルミ箔層と、加熱金属板と外容器底板との間に設けられたスペーサと、外容器に設けられた垂直方向に変形可能な変形部とを備え、内容器と外容器との間に形成された断熱空間が真空排気されると、内容器底板は、平坦な形状を保った状態で外容器底板に向かって移動し、スペーサが、加熱金属板を内容器底板に対して均一に加圧する。このとき、加熱金属板は、平坦な形状を保った状態で内容器底板と一体に接合されるので、この加熱金属板を電磁誘導加熱する場合、加熱装置の誘導加熱コイルとの間の距離が一定であり、電磁誘導加熱の効率が良いという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の金属製真空二重容器の断面図である。(b)は、(a)の一部拡大図である。
【図2】図1の金属製真空二重容器を真空引きした状態を示した断面図である。
【図3】図1の金属製真空二重容器の変形例を示した断面図である。
【図4】(a)は、図1の金属製真空二重容器を加熱装置上に載置した状態を示した断面図である。(b)は、(a)の一部拡大図である。
【図5】図4の金属製真空二重容器および加熱装置の変形例を示した断面図である。
【図6】(a)は、図4の金属製真空二重容器および加熱装置の変形例を示した断面図である。(b)は、(a)の一部拡大図である。(c)は、(b)の金属製真空二重容器の変形例を示した一部拡大断面図である。
【図7】図4の金属製真空二重容器および加熱装置の変形例を示した断面図である。
【図8】図4の金属製真空二重容器の変形例を示した断面図である。
【符号の説明】
1…金属製真空二重容器、2…内容器、2b…内容器底板、
3…外容器、3b…外容器底板、3c…変形部、
6…加熱金属板、7…銅またはアルミ箔、8…スペーサ、
12…断熱空間。

Claims (8)

  1. 有底形状を有する金属製の内容器と、
    前記内容器との間に断熱空間を形成し、有底形状を有する金属製の外容器と、
    前記内容器底板下側に配置されたキュリー点を有する整磁合金からなる加熱金属板と、
    前記内容器底板と前記加熱金属板との間に設けられた銅またはアルミ箔層と、
    前記加熱金属板と前記外容器底板との間に設けられたスペーサと、
    前記内容器または前記外容器に設けられた垂直方向に変形可能な変形部とを備え、
    前記内容器底板と前記加熱金属板とは、前記断熱空間を真空排気することにより前記銅またはアルミ箔層を介して互いに接合されていることを特徴とする金属製真空二重容器。
  2. 前記外容器は、非磁性金属からなることを特徴とする請求項1に記載の金属製真空二重容器。
  3. 前記加熱金属板の温度を検出するための温度検出手段と、該温度検出手段からの出力信号に基づいて前記加熱金属板の現在の温度を表示する表示手段と、前記表示手段に電力を供給するための電源部を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の金属製真空二重容器。
  4. 前記加熱金属板の温度を検出するための温度検出手段と、該温度検出手段からの出力信号に基づいて前記加熱金属板の現在の温度データを送信するデータ送信手段と、前記データ送信手段に電力を供給するための電源部を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の金属製真空二重容器。
  5. 前記電源部は、電磁誘導により起電力が生じるコイルであることを特徴とする請求項3または4に記載の金属製真空二重容器。
  6. 前記内容器底板内側に凸部または凹部を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の金属製真空二重容器。
  7. 一方が垂直方向に変形可能な変形部を有する金属製の外容器と内容器とを設け、
    前記外容器の本体内に前記内容器を配置し、
    前記外容器と前記内容器の上端開口部を互いに接合し、
    前記内容器底板下側に銅またはアルミ箔層を配置し、
    前記銅またはアルミ箔層の下側にキュリー点を有する整磁合金からなる加熱金属板を配置し、
    前記加熱金属板の下側にスペーサを配置し、
    前記外容器に前記外容器底板を接合することにより、前記内容器と前記外容器との間に断熱空間を形成し、
    前記断熱空間を真空排気することにより、前記内容器底板と前記加熱金属板とを前記銅またはアルミ箔層を介して接合することを特徴とする金属製真空二重容器の製造方法。
  8. 前記断熱空間を真空排気するとき、前記加熱金属板を電磁誘導加熱することを特徴とする請求項7に記載の金属製真空二重容器の製造方法。
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