JP2004015822A - 可変等化増幅器 - Google Patents

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Abstract

【課題】伝送ラインの変動する長さについての周波数応答を等化する適応型等化回路の提供。
【解決手段】ブーストステージ(12)及び第1可変利得ステージ(14)を備えた第1経路と第2可変利得ステージ(16)を備えた第2経路とを有する適応型等化回路(10)である。第1経路が入力信号に応じて完全等化信号を生成する一方、第2経路が入力信号に応じて非等化信号を生成する。また加算ステージ(18)が完全等化信号と非等化信号とを組み合わせて等化出力信号を生成する。また第1制御ラインが第1可変利得ステージの利得を制限する一方、第2制御ラインが第2可変利得ステージの利得を制限する。
【選択図】図7

Description

 本発明は一般に、伝送ラインに接続された装置の受信回路に関し、特に、伝送ラインの変動長を等化させるための回路に関する。
 最小限の長さを越える長さの伝送ラインは、その伝送ラインを経て伝送されるデータ信号の高周波成分を減衰させるものである。その高周波成分の減衰の程度は、その伝送ラインの長さによって決まり、伝達関数として数学的に表現することができる。
 等化増幅器は、周波数減衰に関してデータの補償を行う装置である。等化増幅器の周波数効果もまた、伝達関数として数学的に表現することができる。従って、伝送ラインの伝達関数のほぼ逆の伝達関数を有する等化増幅器を形成することにより、その伝送ラインによって減衰される高周波成分を実質的に全て回復させることができる。
 図1は、差動対構成に基づく等化増幅器2の一例の概要を示すものである。同図に示すように、その差動対は、一対の相補入力信号Vei+/-に応じて一対の相補出力信号Veo+/-を生成する。
 その差動対は、第1入力トランジスタT1と、第2入力トランジスタT2と、逆伝達関数生成器4とを備えている。トランジスタT1のベースは、正入力信号Vei+を受信するよう接続され、コレクタは第1出力抵抗Rec1を介して電源へ接続され、エミッタは第1電流源Iec1を介して接地されている。
 また、トランジスタT2のベースは、負入力信号Vei-を受信するよう接続され、コレクタは第2出力抵抗Rec2を介して電源へ接続され、エミッタは第2電流源Iec2を介して接地されている。トランジスタT1,T2は、電流源Iec1,Iec2及びコレクタ負荷抵抗Rec1,Rec2によりバイアスされ、差動増幅器として線形動作するようになっている。
 逆伝達関数生成器4は、エミッタ抵抗Re1と、第1コンデンサCe1と、第2コンデンサCe2と、その第2コンデンサCe2と直列に接続された伝達抵抗Re2とを備えており、その各々は、入力トランジスタT1のエミッタと入力トランジスタT2のエミッタとの間に接続されている。
 等化増幅器2の電圧伝達関数は、図1の回路を簡素化した形態の回路を最初に考察することにより決定することができる。図2は、図1に示した差動対の1/2に等価な、簡素化された中間周波数の小信号の回路を示す回路図である。差動増幅器の平衡駆動に伴う対称の概念を用いて、また、適用する周波数範囲についてインピーダンス Z(s)>>1/gmであり、27℃でgm=Iec1q/KT=Iec1/0.0259であり、rπ=β/gmであるという実際的な仮定を用いて、電圧伝達関数Vout/Vinは、次式の通り計算される。
Figure 2004015822
 インピーダンスZ(s)は、図1の回路の逆伝達関数生成器4と等価な対称回路を最初に考察することにより決定することができる。図3は、図1の逆伝達関数生成器4と等価な対称回路を示す回路図である。同図に示すように、Re1,Re2の値がそれぞれ1/2に分割されて対称線6の周辺に等しく分けられ、またCe1,Ce2の値がそれぞれ2倍にされて対称線6の周辺に等しく分けられている。
 次に、図3の回路の一方の側を考察することにより、インピーダンスZ(s)が決定される。図4は、図3の回路の一方の側を示す回路図である。同図に示すように、Z(s)は、抵抗R1,R2及びコンデンサC1,C2から構成される複素インピーダンスである。ここで、R1=Re1/2、R2=Re2/2、C1=2*Ce1、C2=2*Ce2である。従って、Z(s)についての実際の駆動点インピーダンスは、次式で表すことができる。
Figure 2004015822
 この場合も、この適用にとって実際的な仮定を与えれば、インピーダンスZ(s)を簡素化して次式で表すことができる。
Figure 2004015822
ここで、(R1+R2)≧2R2、C2>C1である。
 図5は、インピーダンスの大きさと周波数との関係を示すグラフである。同図に示すように、インピーダンスZ(s)は、最初に低周波数でRe1に等しい値を呈し、次いで中間周波数に関してRe2と並列のRe1に等しい値まで減少し、周波数が無限に増大すると最終的にゼロに近づく。
 図5の周波数に対するインピーダンスの曲線におけるブレークポイントは、図1に示した等化増幅器に関する設計された極及びゼロを表すものである。その等化増幅器に関する伝達関数は、数3を数1に代入することにより与えられる。図1の各部品の値を用いると、その伝達関数は次式で表すことができる。
Figure 2004015822
ここで、τz1=Ce2(Re1+Re2)、τz2=Ce1・Re1・Re2/Re1+Re2、
τp1=Re2Ce2 である。
 従って、極及び2つのゼロを正しく配置することにより、伝送ラインの或る長さに関して良好な補償を生成することができる。
 伝送ラインの或る長さについての逆伝達関数の良好な近似は、抵抗Re1、抵抗Re2、コンデンサCe1、コンデンサCe2についての部品の値を正しく選択することにより生成することができるが、それと同じ部品の値では、伝送ラインの別の長さについて適当な補正を行うことはできない。従って、伝送ラインの異なる長さに適応的に順応可能な等化増幅器が必要となる。
 図6は、図1の等化増幅器に可変抵抗Rvを配設した等化増幅器8を示す回路図である。同図に示すように、可変抵抗Rvは、入力トランジスタT1のエミッタと、コンデンサCe1と伝達抵抗Re2及びコンデンサCe2の直列接続との両者との間に配置されている。動作に当たっては、制御信号Vecを介して可変抵抗Rvの抵抗値を変動させることにより、その適応型等化増幅器により生成される伝達関数が変更される。
 しかし、適応型等化増幅器8は、帯域幅の制限、及びモノリシック集積回路に関する実施上の問題といった欠点を有するものである。低損失の伝送ライン又は短い伝送ラインに適応させるために可変抵抗Rvを増大させるので、周波数が低下する第2の極が生成され、これにより高周波帯域幅が制限されてしまう。従って帯域幅は、単一の極及び2つのゼロの正しい配置に無関係のものではない。加えて、可変抵抗の作成に使用される適当にサイズ設定されたJFET又はMOSFETに伴う寄生容量は、そのような部品の温度及び製造上の変動性と相まって、実際的なモノリシック集積回路の形態でこの回路を実施する上で重大な問題を発生させるものである。
 Fiber Distributed Data Interface(FDDI)ネットワークは、光ファイバ及び銅を伝送媒体として用いてコンピュータ及び周辺装置間の高帯域の相互接続を提供するローカルエリアネットワークである。記号は、125M(記号/秒)の速度で同期させて伝送される。また非同期転送モード(ATM)ネットワークも、コンピュータ間での広帯域の相互接続を提供するローカルエリアネットワークである。ATMの記号は、156M(記号/秒)の速度で送られる。
 従って、銅式FDDI又はATMネットワークで用いられる適応型等化増幅器に関する好適な帯域幅は156MHzを越えるものとなる。約100(m)より短い最悪の場合の伝送ラインと共に図6の例をFDDIネットワークで用いた場合には、第2の極が、最大データ伝送速度に必要な帯域幅を下回ることとなる。
 従って、データ信号の帯域幅に制限を加えることなく様々な長さの伝送ラインに適応可能であって、モノリシック集積回路プロセスを用いて高信頼性をもって生成可能な、適応型等化増幅器が必要とされている。
 本発明は、伝送ラインの変動する長さについての周波数応答を等化する適応型等化回路を提供するものである。
 この適応型等化回路は、等化された出力信号(以下、等化出力信号と称す)を形成するよう組み合わされる完全に等化された信号(以下、等化信号と称す)及び等化されていない信号(以下、非等化信号と称す)の比率を変動させることにより、周波数減衰の異なる程度を適応的に補償するものである。この回路は、2次抵抗-コンデンサネットワークを用いることにより、暗号化(scrambled)され156MHzでクロックされたデータストリームを伝送する5類シールドなしツイストペア伝送ラインに関して最長100(m)まで補償を提供する。更なる長さについては一層高次の抵抗-コンデンサネットワークを用いることにより補償可能である。
 この回路はまた、(125MHzの伝送クロック信号及び156MHz又はそれ以上における固定極に基づいて)62.5MHzというピークデータ周波数において0dB〜17dBの間で比較的線形の遷移を提供するものである。更に、この回路は、全てのパルス幅及び多数のライン長さに関して等しいピーク振幅を提供する。
 本発明による適応型等化回路は、伝送ラインの最大長さに関する周波数減衰を補償して等化された入力信号(以下、等化入力信号と称す)を生成するブーストステージを備えている。第1可変利得ステージは、その等化入力信号を増幅し、第1利得制御信号に応じて増幅された等化信号(以下、増幅等化信号と称す)を生成する。第2可変利得ステージは、入力信号を増幅し、第2利得制御信号に応じて増幅された非等化信号(以下、増幅非等化信号と称す)を生成する。加算ステージは、増幅等化信号及び増幅非等化信号を組み合わせて、等化出力信号を生成する。
 動作に当たり、伝送ラインの最大長が用いられる場合には、第1利得制御信号が第1可変利得ステージの利得を増大させる一方、第2利得制御信号が第2可変利得ステージの利得を低下させて、等化出力信号が実質的に増幅等化信号のみにより形成されるようにする。
 また、伝送ラインの最小長が用いられる場合には、第1利得制御信号が第1可変利得ステージの利得を低下させる一方、第2利得制御信号が第2可変利得ステージの利得を増大させて、等化出力信号が実質的に増幅非等化信号のみにより形成されるようにする。
 更に、伝送ラインの中間長が用いられる場合には、第1利得制御信号が第1可変利得ステージの利得を変動させ、また第2利得制御信号が第2可変利得ステージの利得を逆に変動させて、等化出力信号が、増幅等化信号及び増幅非等化信号の双方の一部を組み合わせることにより形成されるようにする。
 代替的には、本発明による適応型等化回路は、伝送ラインの最大長さに関する周波数減衰を補償して等化された電流信号(以下、等化電流信号と称す)を生成するブースト相互コンダクタンスステージを備えることができる。標準相互コンダクタンスステージは、入力電圧信号に応じて等化されていない電流信号(以下、非等化電流信号と称す)を生成する。第1可変利得電流ステージは、等化電流信号を増幅し、第1電流制御信号に応じて増幅された等化電流信号(以下、増幅等化電流信号と称す)を生成する。第2可変利得電流ステージは、非等化電流信号を増幅し、第2電流制御信号に応じて増幅された非等化電流信号(以下、増幅非等化電流信号と称す)を生成する。出力ステージは、増幅等化電流信号及び増幅非等化電流信号を組み合わせて出力電流を生成し、その出力電流に対応する等化出力信号を生成する。
 この代替的な回路の動作に当たり、伝送ラインの最大長が用いられる場合には、第1電流制御信号が第1可変利得電流ステージの利得を増大させる一方、第2電流制御信号が第2可変利得電流ステージの利得を低下させて、出力電流が実質的に増幅等化電流のみにより形成されるようにする。
 また、伝送ラインの最小長が用いられる場合には、第1電流制御信号が第1可変利得電流ステージの利得を低下させる一方、第2電流制御信号が第2可変利得電流ステージの利得を増大させて、出力電流が実質的に増幅非等化電流のみにより形成されるようにする。
 更に、伝送ラインの中間長が用いられる場合には、第1電流制御信号が第1可変利得電流ステージの利得を変動させ、また第2電流制御信号が第2可変利得電流ステージの利得を逆に変動させて、出力電流が、増幅等化電流及び増幅非等化電流の双方の一部を組み合わせることにより形成されるようにする。
 本発明の原理を用いた模範的な実施例を示す図面及びそれに関する以下の詳細な説明を参照することにより、本発明の特徴及び利点が一層良好に理解されよう。
 本発明は上述のように構成したので、データ信号の帯域幅に制限を加えることなく様々な長さの伝送ラインに適応可能であって、モノリシック集積回路プロセスを用いて高信頼性をもって生成可能な、適応型等化増幅器を提供することができる。
 図7は、本発明による適応型等化回路10を示すものである。既述のように、伝送ラインの異なる長さにより、入力信号の高周波成分が異なる程度に減衰される。適応型等化回路10は、完全な等化信号及び非等化信号の異なる比率を組み合わせて等化出力信号を形成することにより、異なる程度の周波数減衰を適応的に補償する。本発明の好適実施例では、適応型等化回路10は、数メートル〜数百メートルの範囲の長さを有する伝送ラインにより他のネットワーク装置に接続可能なローカルエリアネットワーク装置の受信回路に用いられている。
 図7に示すように、適応型等化回路10は、伝送ラインの最大長についての周波数減衰に関して入力電圧信号Viの補償を行って完全等化電圧信号Vfeを生成するブーストステージ12を備えている。第1可変利得ステージ14は、完全等化電圧信号Vfeを増幅し、第1利得制御信号Vfgに応じて増幅等化電圧信号Vaeを生成する。第2可変利得ステージ16は、入力信号Viを増幅し、第2利得制御信号Vsgに応じて増幅非等化電圧信号Vaneを生成する。加算ステージ18は、増幅等化電圧信号Vae及び増幅非等化電圧信号Vaneを組み合わせて、等化出力電圧信号Voを生成する。
 また、既述のように、伝送ラインの各長さは、その伝送ラインの長さについての周波数応答を数学的に表す伝達関数により特徴づけることができるものである。ブーストステージ12は、伝送ラインの最大長についての周波数応答の逆伝達関数を数学的に表す回路(ずっと以降で説明する)により、伝送ラインの最大長に関する入力電圧信号Viの補償を行う。伝送ラインの最大長についての逆伝達関数を用いることにより、ブーストステージ12は、その伝送ラインの最大長により減衰される周波数成分を実質的に全て回復させる。
 本発明では、第1可変利得ステージ14の利得G1及び第2可変利得ステージ16の利得G2は逆の関係にあり、これにより適応型等化回路10の総利得Gtが次式のように数学的に規定可能となるようになっている。
    Gt=G1+G2=1
 従って、2つのローカルエリアネットワーク装置が伝送ラインの最大長により接続されている際には、適応型等化回路10は、第1利得制御信号Vfgを介して第1可変利得ステージ14の利得G1を増大させ、また第2利得制御信号Vsgを介して第2可変利得ステージ16の利得G2を低下させて、等化出力信号Voが実質的に増幅等化信号Vaeのみにより形成されるようにすることにより、入力信号Viの周波数減衰を補償する。
 これに対して、伝送ラインの最小長に関しては周波数減衰は殆ど存在しないと仮定することができる。このため、伝送ラインの最小長が用いられる際には、入力信号Viに補償を行う必要はない。従って、2つのローカルエリアネットワーク装置が伝送ラインの最小長により接続されている際には、第1可変利得ステージ14の利得G1が第1利得制御信号Vfgを介して低下される一方、第2可変利得ステージ16の利得G2が第2利得制御信号Vsgを介して増大されて、等化出力信号Voが実質的に増幅非等化信号Vaneのみにより形成されるようになる。
 また、2つのローカルエリアネットワーク装置が伝送ラインの中間長により接続されている際には、適応型等化回路10は、増幅等化信号Vaeの一部と増幅非等化信号Vaneの一部とを組み合わせることにより、伝送ラインの中間長に関する周波数減衰を補償する。
 動作に当たっては、増幅等化信号Vaeの一部及び増幅非等化信号Vaneの一部は、第1利得制御信号Vfgを介して第1可変利得ステージ14の利得G1を変動させる一方、第2利得制御信号Vsgを介して第2可変利得ステージ16の利得G2を逆に変動させることにより、それぞれ選択される。従って、出力電圧信号Voの波形は、等化出力信号Voを形成するよう組み合わされる増幅等化信号Vae及び増幅非等化信号Vaneの比率を変動させることにより、伝送ラインのどのような中間長に関しても補償を行うように修正することが可能なものである。
 ブースト回路12は、入力電圧信号Viを電流信号に変換する抵抗-コンデンサネットワーク、または精密遅延ネットワークのいずれを用いても実施可能である。図8は、本発明による抵抗-コンデンサネットワークを用いた適応型等化回路10の一実施例を示すブロック図である。
 同図に示すように、適応型等化回路10はブースト相互コンダクタンスステージ20を備えている。このブースト相互コンダクタンスステージ20は、伝送ラインの最大長についての周波数減衰に関して入力電圧信号Viを補償することにより、入力電圧信号Viに応じて完全等化電流信号Ifeを生成するものである。標準相互コンダクタンスステージ22は、入力電圧信号Viに応じて非等化電流信号Ineを生成する。第1可変利得電流ステージ24は、完全等化電流信号Ifeを増幅し、第1電流制御信号Vfccに応じて増幅等化電流信号Iaeを生成する。第2可変利得電流ステージ26は、非等化電流信号Ineを増幅し、第2電流制御信号Vsccに応じて増幅非等化電流信号Ianeを生成する。出力ステージ28は、増幅等化電流信号Iae及び増幅非等化電流信号Ianeを組み合わせて出力電流(図8には図示せず)を生成し、その出力電流に応じて等化出力電圧信号Voを生成する。
 図8の実施例では、図7の実施例の場合のように、第1可変利得電流ステージ24の利得と第2可変利得電流ステージ26の利得とは逆の関係にあり、総利得が1になるようになっている。従って、2つのローカルエリアネットワーク装置が伝送ラインの最大長により接続されている際には、適応型等化回路10は、第1電流制御信号Vfccを介して第1可変利得電流ステージ24の利得を増大させ、また第2電流制御信号Vsccを介して第2可変利得電流ステージ26の利得を低下させて、出力電流が実質的に増幅等化電流信号Iaeのみにより形成されるようにすることにより、入力信号Viの周波数減衰に関する補償を行う。
 同様に、2つのローカルエリアネットワーク装置が伝送ラインの最小長により接続されている際には、第1電流制御信号Vfccを介して第1可変利得電流ステージ24の利得が低下される一方、第2電流制御信号Vsccを介して第2可変利得電流ステージ26の利得利が増大されて、出力電流が実質的に増幅非等化電流信号Ianeのみにより形成されるようになる。
 更に、2つのローカルエリアネットワーク装置が伝送ラインの中間長により接続されている際には、適応型等化回路10は、増幅等化電流信号Iaeの一部と増幅非等化電流信号Ianeの一部とを組み合わせることにより、伝送ラインの中間長についての周波数減衰に関する補償を行う。
 図9は、図8の適応型等化回路10の実施態様の概要を示す回路図である。同図の実施例では、適応型等化回路10は、ツイストペア伝送ラインの信号等の一対の相補入力電圧信号Vin+/-を受信して、一対の相補制御信号Vc+/-に応じて一対の相補等化出力信号Vout+/-を生成する。
 同図に示すように、適応型等化回路10は、ブースト縮退(degenerated)共通エミッタ差動対入力ステージ32を備えており、このステージ32は、ブースト相互コンダクタンスステージ20に対応するものである。標準縮退共通エミッタ差動対入力ステージ34は、標準相互コンダクタンスステージ22に対応するものである。第1電流操作差動対36及び第2電流操作差動対38は、第1可変利得電流ステージ24に対応するものである。第3電流操作差動対40及び第4電流操作差動対42は、第2可変利得電流ステージ26に対応するものである。受動出力ステージ44は、出力ステージ28に対応するものである。
 図9に示すように、ブースト差動対32は、第1ブーストトランジスタQ1と、第2ブーストトランジスタQ2と、波形整形ステージ46とを備えている。第1ブーストトランジスタQ1は、そのベースが一対の相補入力信号Vin+/-の負入力信号Vin-に接続され、そのコレクタが第1ノードN1に接続され、そのエミッタが第1ブースト電流源ISb1を介して電位Veeに接続されている。また、第2ブーストトランジスタQ2は、そのベースが一対の相補入力信号Vin+/-の正入力信号Vin+に接続され、そのコレクタが第2ノードN2に接続され、そのエミッタが第2ブースト電流源ISb2を介して電位Veeに接続されている。波形整形ステージ46は、ブーストエミッタ抵抗Rbeと、第1ブーストコンデンサCb1と、第1ブースト抵抗Rb1及び第2ブーストコンデンサCb2を直列接続したものとを備えており、その各々は、第1ブーストトランジスタQ1のエミッタと第2ブーストトランジスタQ2のエミッタとの間に接続されている。
 標準差動対34は、第1標準トランジスタQ3と、第2標準トランジスタQ4と、標準エミッタ抵抗Rseとを備えている。第1標準トランジスタQ3は、そのベースが一対の相補入力信号Vin+/-の負入力信号Vin-に接続され、そのコレクタが第3ノードN3に接続され、そのエミッタが第1標準電流源ISs1を介して電位Veeに接続されている。また、第2標準トランジスタQ4は、そのベースが一対の相補入力信号Vin+/-の正入力信号Vin+に接続され、そのコレクタが第4ノードN4に接続され、そのエミッタが第2標準電流源ISs2を介して電位Veeに接続されている。標準エミッタ抵抗Rseは、第1標準トランジスタQ3のエミッタと第2標準トランジスタQ4のエミッタとの間に接続されている。
 第1電流操作差動対36は、第1操作トランジスタQ5と第2操作トランジスタQ6とを備えている。第1操作トランジスタQ5は、そのベースが一対の相補制御信号Vc+/-の負制御信号Vc-に接続され、そのコレクタが第5ノードN5に接続され、そのエミッタが第1ノードN1に接続されている。また、第2操作トランジスタQ6は、そのベースが一対の相補制御信号Vc+/-の正制御信号Vc+に接続され、そのコレクタが電源Vccに接続され、そのエミッタが第1ノードN1に接続されている。
 第2電流操作差動対38は、第3操作トランジスタQ7と第4操作トランジスタQ8とを備えている。第3操作トランジスタQ7は、そのベースが一対の相補制御信号Vc+/-の正制御信号Vc+に接続され、そのコレクタが電源Vccに接続され、そのエミッタが第2ノードN2に接続されている。また、第4操作トランジスタQ8は、そのベースが一対の相補制御信号Vc+/-の負制御信号Vc-に接続され、そのコレクタが第6ノードN6に接続され、そのエミッタが第2ノードN2に接続されている。
 第3電流操作差動対40は、第5操作トランジスタQ9と第6操作トランジスタQ10とを備えている。第5操作トランジスタQ9は、そのベースが一対の相補制御信号Vc+/-の正制御信号Vc+に接続され、そのコレクタが第5ノードN5に接続され、そのエミッタが第3ノードN3に接続されている。また、第6操作トランジスタQ10は、そのベースが一対の相補制御信号Vc+/-の負制御信号Vc-に接続され、そのコレクタが電源Vccに接続され、そのエミッタが第3ノードN3に接続されている。
第4電流操作差動対42は、第7操作トランジスタQ11と第8操作トランジスタQ12とを備えている。第7操作トランジスタQ11は、そのベースが一対の相補制御信号Vc+/-の負制御信号Vc-に接続され、そのコレクタが電源Vccに接続され、そのエミッタが第4ノードN4に接続されている。また、第8操作トランジスタQ12は、そのベースが一対の相補制御信号Vc+/-の正制御信号Vc+に接続され、そのコレクタが第6ノードN6に接続され、そのエミッタが第4ノードN4に接続されている。一対の相補出力信号Vout+/-のうち、正出力信号Vout+は第5ノードN5から取り出され、負出力信号Vout-は第6ノードN6から取り出されている。
 受動出力ステージ44は、第1出力抵抗R1out及び第1出力コンデンサC1outを備えており、それらは両方とも、電源Vccと第5ノードN5との間に接続されている。第2出力抵抗R2out及び第2出力コンデンサC2outは両方とも、電源Vccと第6ノードN6との間に接続されている。第1出力抵抗R1outと第1出力コンデンサC1outとの組合わせ、及び、第2出力抵抗R2outと第2出力コンデンサC2outとの組合わせにより、回路10の帯域幅を所定の周波数に制限する出力極が形成される。その帯域幅を制限することにより、過度の帯域幅に起因するノイズその他の公知の影響を最小限にすることができる。更に、その出力極は、コンデンサCb1を実際的な集積回路で実施した結果として生じる接地に対する寄生容量に起因する寄生ゼロの補償を助けるものとなる。
 動作に当たっては、2つのローカルエリアネットワーク装置が伝送ラインの最大長により接続されている際には、外部制御回路(図9には図示せず)は、負制御電圧Vc-を高レベルに駆動すると同時に正制御電圧Vc+を低レベルに駆動し、これにより、第1操作トランジスタQ5と第4操作トランジスタQ8と第6操作トランジスタQ10と第7操作トランジスタQ11との相互コンダクタンスを最小限にし、また第2操作トランジスタQ6と第3操作トランジスタQ7と第5操作トランジスタQ9と第8操作トランジスタQ12との相互コンダクタンスを最小限にする。
 従って、負入力信号Vin-が高レベルに駆動された際には、第1ブーストトランジスタQ1及び第1標準トランジスタQ3のコンダクタンスが増大する。これに応じて、第1ブーストトランジスタQ1は、第1出力抵抗R1out及び第1操作トランジスタQ5を介して第1電流I1を取り込み、これにより、正相補出力電圧Vout+の電圧を低下させる。しかし、第1標準トランジスタQ3は、第6操作トランジスタQ10を介して第2電流I2を取り込む。第6操作トランジスタQ10のコレクタが電源Vccに接続されているので、第1標準トランジスタQ3により取り込まれる第2電流I2が正相補出力電圧Vout+の電圧に影響を与えるということはない。従って、伝送ラインの最大長が用いられる際には、正相補出力電圧Vout+は、第1ブーストトランジスタQ1に取り込まれる第1電流I1のみに起因して生じるものとなる。
 負入力信号Vin-が高レベルに駆動され、それと同時に正入力信号Vin+が低レベルに駆動された際には、それにより、第2ブーストトランジスタQ2及び第2標準トランジスタQ4のコンダクタンスが低下する。これに応じて、第2ブーストトランジスタQ2は、第2出力抵抗R2out及び第4操作トランジスタQ8を介した第3電流I3の取り込みを減少させ、これにより、負相補出力電圧Vout-の電圧が増大される。更に、第2標準トランジスタQ4は、第7操作トランジスタQ11を介した第4電流I4の取り込みを減少させる。第7操作トランジスタQ11のコレクタが電源Vccに接続されているので、第4電流I4が負相補出力電圧Vout-の電圧に影響を与えるということはない。
 同様に、正入力信号Vin+が高レベルに駆動された際には、第2ブーストトランジスタQ2及び第2標準トランジスタQ4のコンダクタンスが増大する。これに応じて、第2ブーストトランジスタQ2は、第2出力抵抗R2out及び第4操作トランジスタQ8を介して第3電流I3を取り込み、これにより、負相補出力電圧Vout-の電圧が低下する。しかし、第2標準トランジスタQ4は、第7操作トランジスタQ11を介して第4電流I4を取り込む。第7操作トランジスタQ11のコレクタが電源Vccに接続されているので、第2標準トランジスタQ4により取り込まれる第4電流I4が負相補出力電圧Vout-の電圧に影響を与えるということはない。従って、伝送ラインの最大長が用いられる際には、負相補出力電圧Vout-は、第2ブーストトランジスタQ2に取り込まれる第3電流I3のみに起因して生じるものとなる。
 正入力信号Vin+が高レベルに駆動され、それと同時に負入力信号Vin-が低レベルに駆動された際には、これにより第1ブーストトランジスタQ1及び第1標準トランジスタQ3のコンダクタンスが低下する。これに応じて、第1ブーストトランジスタQ1は、第1出力抵抗R1out及び第1操作トランジスタQ5を介した第1電流I1の取り込みを減少させ、これにより、正相補出力電圧Vout+の電圧を増大させる。
 従って、伝送ラインの最大長が用いられる際には、一対の相補出力信号Vout+/-は、第1ブーストトランジスタQ1に取り込まれる第1電流I1と、第2ブーストトランジスタQ2に取り込まれる第3電流I3とにのみ起因して生じるものとなる。
 第1ブーストトランジスタQ1及び第2ブーストトランジスタQ2は、差動増幅器としての線形動作のため、電流源ISb1,ISb2、及び、コレクタ負荷抵抗R1out,R2outによりそれぞれバイアスされる。波形整形ステージ46は、図1の逆伝達関数生成器4と同一のものであることが理解されよう。従って、既述のように、伝達関数は前記数3を前記数1に代入することにより示すことができる。図9の部品変数を用いると、伝達関数は次式の通りとなる。
Figure 2004015822
ここで、τz1=Cb2(Rbe+Rb1)、τz2=Cb1・Rbe・Rb1/Rbe+Rb1、
τp1=(Rb1)(Cb2)である。
 これは、極のゼロ対及び第2ゼロを有する相互コンダクタンスを生成する。単一の極及び2つのゼロを正しく配置することにより、伝送ラインの最大長についての逆伝達関数の良好な近似を生成することができる。
 上述のように、ブーストエミッタ抵抗Rbeと、第1ブースト抵抗Rb1と、第1ブーストコンデンサCb1と、第2ブーストコンデンサCb2とが、2次抵抗-コンデンサネットワークを形成する。実験の結果、2次抵抗-コンデンサネットワークは、暗号化され125MHzでクロックされたデータストリームを伝送する最長100(m)の5類シールドなしツイストペア伝送ラインに関して十分な補償を提供する、ということが示された。代替的に、本発明によれば、ブーストエミッタ抵抗Rbeと直列に別のコンデンサを追加することにより、100(m)を越える伝送ラインに関して更に高次の抵抗-コンデンサネットワークを形成することができる。
 図10は、図9におけるブーストエミッタ抵抗Rbeと、第1ブースト抵抗Rb1と、第1ブーストコンデンサCb1と、第2ブーストコンデンサCb2とから結果的に生じる大きさ応答を示すボーデ線図である。同図に示すように、ブーストエミッタ抵抗Rbe、第1ブースト抵抗Rbe、第1ブーストコンデンサCb1、及び第2ブーストコンデンサCb2は、第1ゼロに対応する第1ブレークポイントfZ1、第1極に対応する第2ブレークポイントfP1、及び第2ゼロに対応する第3ブレークポイントfZ2を生成する。
 第1ブレークポイントfZ1は、数学的に次式で表すことができる。
Figure 2004015822
 第2ブレークポイントfP1は、数学的に次式で表すことができる。
Figure 2004015822
 第3ブレークポイントfZ2は、数学的に次式で表すことができる。
Figure 2004015822
 上述のように、第1ブーストトランジスタQ1が第1電流I1を取り込む際に、第2ブースト電流源ISb2は、ブーストエミッタ抵抗Rbeの両端に電圧降下を生成する。同様に、第2ブーストトランジスタQ2が第3電流I3を取り込む際に、第1ブースト電流源ISb1は、ブーストエミッタ抵抗Rbeの両端に電圧降下を生成する。
 ブーストエミッタ抵抗Rbeを介して第1電流I1及び第3電流I3を取り出すことは、負帰還電流を提供するための周知の方法であり、その負帰還電流は、直流又は低周波数利得を低下させるが伝達特性の線形性を増大させるものである。
 第1電流操作差動対36及び第2電流操作差動対38の直流又は低周波数利得Gdcは、数学的に次式で表すことができる。
Figure 2004015822
 ここで再び図9を参照する。2つのローカルエリアネットワーク装置が伝送ラインの最小長により接続されている際には、外部制御回路は、負制御電圧Vc-を低レベルに駆動すると同時に正制御電圧Vc+を高レベルに駆動し、これにより、第1操作トランジスタQ5と第4操作トランジスタQ8と第6操作トランジスタQ10と第7操作トランジスタQ11との相互コンダクタンスを最小限にし、また第2操作トランジスタQ6と第3操作トランジスタQ7と第5操作トランジスタQ9と第8操作トランジスタQ12との相互コンダクタンスを最大限にする。
 従って、負入力信号Vin-が高レベルに駆動された際には、第1ブーストトランジスタQ1及び第1標準トランジスタQ3のコンダクタンスが増大する。これに応じて、第1ブーストトランジスタQ1は、第2操作トランジスタQ6を介して第1電流I1を取り込む。第2操作トランジスタQ6のコレクタが電源Vccに接続されているので、第1ブーストトランジスタQ1により取り込まれる第1電流I1が正出力信号Vout+の電圧に影響を与えるということはない。しかし、第1標準トランジスタQ3は、第1出力抵抗R1out及び第5操作トランジスタQ9を介して第2電流I2を取り込み、これにより、正出力電圧Vout+の電圧が低下する。従って、伝送ラインの最小長が用いられる際には、正出力信号Vout+は、第1標準トランジスタQ3に取り込まれる第2電流I2のみに起因して生じるものとなる。
 負入力信号Vin-が高レベルに駆動され、それと同時に正入力信号Vin+が低レベルに駆動された際には、それにより、第2ブーストトランジスタQ2及び第2標準トランジスタQ4のコンダクタンスが低下する。これに応じて、第2ブーストトランジスタQ2は、第3操作トランジスタQ7を介した第3電流I3の取り込みを減少させる。第3操作トランジスタQ7のコレクタが電源Vccに接続されているので、第3電流I3が負出力信号Vout-の電圧に影響を与えるということはない。加えて、第2標準トランジスタQ4は、第2出力抵抗R2out及び第8操作トランジスタQ12を介した第4電流I4の取り込みを減少させ、これにより、負出力信号Vout-の電圧が増大する。
 同様に、正入力信号Vin+が高レベルに駆動された際には、第2ブーストトランジスタQ2及び第2標準トランジスタQ4のコンダクタンスが増大する。これに応じて、第2ブーストトランジスタQ2は、第3操作トランジスタQ7を介して第3電流I3を取り込む。第3操作トランジスタQ7のコレクタが電源Vccに接続されているので、第2ブーストトランジスタQ2により取り込まれる第3電流I3が負出力信号Vout-の電圧に影響を与えるということはない。しかし、第2標準トランジスタQ4は、第2出力抵抗R2out及び第8操作トランジスタQ12を介して第4電流I4を取り込み、これにより負出力信号Vout-の電圧が低下する。従って、伝送ラインの最小長が用いられる際には、負出力信号Vout-は、第2標準トランジスタQ4に取り込まれる第4電流I4のみに起因して生じるものとなる。
 正入力信号Vin+が高レベルに駆動され、それと同時に負入力信号Vin-が低レベルに駆動された際には、これにより第1ブーストトランジスタQ1及び第1標準トランジスタQ3のコンダクタンスが低下する。これに応じて、第1ブーストトランジスタQ1は、第2操作トランジスタQ6を介した第1電流I1の取り込みを減少させ、また第1標準トランジスタQ3は、第6操作トランジスタQ10を介した第2電流I2の取り込みを減少させる。
 従って、伝送ラインの最小長が用いられる際には、一対の相補出力信号Vout+/-は、第1標準トランジスタQ3に取り込まれる第2電流I2と、第2標準トランジスタQ4に取り込まれる第4電流I4とにのみ起因して生じるものとなる。
 第1標準トランジスタQ3が第2電流I2を取り込む際には、第1標準電流源ISs1及び第2標準電流源ISs2は両方とも第2電流I2の等価部分を取り込む。従って、第2電流I2の等価部分を取り込むことにより、第2標準電流源ISs2は、標準エミッタ抵抗Rseの両端に電圧降下を生成する。同様に、第2標準トランジスタQ4が第4電流I4を取り込む際には、第1標準電流源ISs1及び第2標準電流源ISs2は両方とも第4電流I4の等価部分を取り込む。従って、第4電流I4の等価部分を取り込むことにより、第1標準電流源ISs1は、標準エミッタ抵抗Rseの両端に電圧降下を生成する。
 第1電流I1及び第3電流I3の場合のように、標準エミッタ抵抗Rseを介して第2電流I2及び第4電流I4を取り出すことは、負帰還電流を提供するための周知の方法であり、その負帰還電流は、直流又は低周波数利得を低下させるが、伝達特性の線形性を増大させるものである。
 第3電流操作差動対40及び第4電流操作差動対42の直流又は低周波数利得Gdcは、数学的に次式で表すことができる。
Figure 2004015822
 2つのローカルエリアネットワーク装置が伝送ラインの中間長により接続されている際には、第1電流I1及び第2電流I2の一部が第1出力抵抗R1outを介して取り込まれる一方、第3電流I3及び第4電流I4の等価部分が第2出力抵抗R2outを介して取り込まれる。
 例えば、第1電流I1の70%と第2電流I2の30%とを第1出力抵抗R1outを介して取り込み、また第3電流I3の70%と第4電流I4の30%とを第2出力抵抗R2outを介して取り込むことにより、伝送ラインの中間長に関して補償を行うことができると仮定する。
 外部制御回路は、各操作トランジスタQ5,Q6,Q7,Q8,Q9,Q10が線形動作領域に入るように、一対の相補制御信号Vc+/-を設定し、これにより部分的にオン状態になる。この例では、外部制御回路は、総利用可能バイアス電流のほぼ70%の電流に対応する電圧に負制御電圧Vc-を設定することにより、第1操作トランジスタQ5と第4操作トランジスタQ8と第6操作トランジスタQ10と第7操作トランジスタQ11とを部分的にオン状態にする。
同様に、外部制御回路は、総利用可能バイアス電流のほぼ30%の電流に対応する電圧に正制御電圧Vc+を設定することにより、第2操作トランジスタQ6と第3操作トランジスタQ7と第5操作トランジスタQ9と第8操作トランジスタQ12とを部分的にオン状態にする。
 従って、負入力信号Vin-が高レベルに駆動された際には、第1ブーストトランジスタQ1は、第1出力抵抗R1out及び第1操作トランジスタQ5を介して第1電流I1の70%を取り込み、及び第2操作トランジスタQ6を介して第1電流I1の30%を取り込み、その一方、第1標準トランジスタQ3は、第1出力抵抗R1out及び第5操作トランジスタQ9を介して第2電流I2の30%を取り込み、及び第6操作トランジスタQ10を介して第2電流I2の70%を取り込む。
 第1電流I1の30%が第2操作トランジスタQ6を介して取り込まれ、第2電流I2の70%が第6操作トランジスタQ10を介して取り込まれる一方、第3電流I3の30%が第3操作トランジスタQ7を介して取り込まれ、第4電流I4の70%が第7操作トランジスタQ11を介して取り込まれるので、これらの電流の各部分が一対の相補出力信号Vout+/-に影響を与えるということはない。従って、伝送ラインの中間長が用いられる際には、第1電流I1及び第2電流I2の双方の一部により正出力信号Vout+が生成される一方、第3電流I3及び第4電流I4の双方の一部により負出力信号Vout-が生成される。
 同様に、正入力信号Vin+が高レベルに駆動された際には、第2ブーストトランジスタQ2が、第2出力抵抗R2out及び第4操作トランジスタQ8を介して第3電流I3の70%を取り込み、第3操作トランジスタQ7を介して第3電流I3の30%を取り込む一方、第2標準トランジスタQ4が、第2出力抵抗R2out及び第8操作トランジスタQ12を介して第4電流I4の30%を取り込み、第7操作トランジスタQ11を介して第4電流I4の70%を取り込む。従って、伝送ラインの中間長が用いられる際には、負出力信号Vout-は、第3電流I3及び第4電流I4の双方の一部により生成される。
 第1及び第3電流I1,I3の量をそれぞれ制御することにより、また第2及び第4電流I2,I4の量をそれぞれ逆に制御することにより、電流操作対Q5/Q6,Q7/Q8,Q9/Q10,Q11/Q12は、ゼロから最大限まで有効等化を変動させることができる。実験の結果、外部制御回路が、実際の変数を対数差動制御電圧に圧縮する周知のDCバイアス回路である場合には、極値間の遷移を比較的線形とすることが可能であることが示された。
 実験結果はまた、本発明が、(125MHzの伝送クロック信号及び156MHz又はそれ以上における固定極に基づき)62.5MHzのピークデータ周波数で0dB及び17dBの間の比較的線形の遷移を提供可能である、ということを示している。更に、本発明は、全てのパルス幅及び多数のライン長に関して等しいピーク振幅を提供可能なものである。
 本発明の好適実施例では、電圧の上方(headroom)制限(Vcc=5.0±10%)と、過度の電力を伴うことなく帯域幅を維持することとにより、適応型等化回路10は、-6dBの利得を提供する。適応型等化回路10の次に6dBの固定利得ステージを設けることにより、後続の受信回路によるデータレベルの量子化に先立ち、0dBの総利得を提供することができる。
 図11は、波形整形ステージ46を示すものであり、コンデンサCb1を第1PMOSトランジスタ48及び第2PMOSトランジスタ50として実施し、またコンデンサCb2を第3PMOSトランジスタ52及び第4PMOSトランジスタ54として実施したものを示している。同図に示すように、第1PMOSトランジスタ48のソース、ボディ、ドレーンと第2PMOSトランジスタ50のゲートとが第7ノードN7(第2ブーストトランジスタQ2のエミッタに対応するもの)に接続されており、また、第2PMOSトランジスタ50のソース、ボディ、ドレーンと第1PMOSトランジスタ48のゲートとが第8ノードN8(第1ブーストトランジスタQ1のエミッタに対応するもの)に接続されている。
 コンデンサを単一のMOSトランジスタから形成して、第1コンデンサプレートをソース、ボディ、ドレーンの接続により表すことができるということは周知であるが、そのようにして形成されたコンデンサはまた、ソース、ボディ、ドレーンの接続と接地との間に寄生容量を含むものであり、その寄生容量は、総静電容量の20%まで占め得るものである。従って、第1トランジスタ48、第2トランジスタ50、第3トランジスタ52、及び第4トランジスタ54は、それぞれ、寄生容量CP1,CP2,CP3,CP4を有している。
 寄生容量は、第1コンデンサプレートには存在しない接地への高周波経路に、ソース、ボディ、ドレーンの接続から形成される第2コンデンサプレートを提供する。一方のプレートに最大20%までの寄生容量を与え、他方には一切与えないことにより、第7ノードN7での周波数応答が第8ノードN8の周波数応答とは異なることとなる。更に、第1及び第2プレートの何れにおいても電圧が変動するので、MOSで実施されたコンデンサの静電容量もまた変動する。
図11に示すように、第1PMOSトランジスタ48及び第2PMOSトランジスタ50を逆極性で並列に接続することにより、第7ノードN7及び第8ノードN8の双方に寄生容量を導入することができ、これは、一次的にその寄生容量による影響を平衡させるものである。
 更に、変動する電圧によって一方のPMOSトランジスタの静電容量が変動する際、他方のPMOSトランジスタの静電容量は逆に変動する。従って、例えば、第1PMOSトランジスタ48のゲート電圧が増大すると、そのトランジスタ48の静電容量は低下する。しかし、それに対応する第2PMOSトランジスタ50のゲートからみた電圧の減少により、そのトランジスタ50の静電容量が増大する。この場合も、一次的に、電圧の変動に起因する寄生容量の変動による影響が平衡される。
 同様に、図11に示すように、第3PMOSトランジスタ52のソース、ボディ、ドレーンと第4PMOSトランジスタ54のゲートとが、第1ハーフ抵抗Rb11/2を介して第7ノードN7に接続され、また、第4PMOSトランジスタ54のソース、ボディ、ドレーンと第3PMOSトランジスタ52のゲートとが、第2ハーフ抵抗Rb21/2を介して第8ノードN8に接続されている。抵抗Rb1は、対称性を維持するように、第1ハーフ抵抗Rb11/2と第2ハーフ抵抗Rb21/2とに等しく分割されている。
 更に、本発明は、一対のPMOSトランジスタを用いて周波数応答平衡コンデンサを実施しているが、同様の概念をNMOSトランジスタに適用することも可能である。
 上記説明の構造についての様々な代替策を本発明の実施に採用することが可能であることが理解されよう。本発明は特許請求の範囲の記載によって規定されるものであり、その請求項の範囲内の構造及びそれと等価なものは本発明に含まれるものである、ということが意図されている。
 以下においては、本発明の種々の構成要素の組み合わせからなる例示的な実施形態を示す。
1.伝送ラインの変動する長さについての周波数応答を等化させる適応型等化回路であって、この適応型等化回路が、
 伝送ライン上に与えられた入力信号に応じて伝送ラインの最大長に関する周波数減衰を補償して等化入力信号を生成するブーストステージと、
 前記等化入力信号を増幅し第1利得制御信号に応じて増幅等化信号を生成する第1可変利得ステージと、
 前記入力信号を増幅し第2利得制御信号に応じて増幅非等化信号を生成する第2可変利得ステージと、
 前記増幅等化信号及び前記増幅非等化信号を組み合わせて等化出力信号を生成する加算ステージとを備え、
 伝送ラインの最大長が用いられる際に、前記等化出力信号が実質的に前記増幅等化信号のみにより形成されるように、前記第1利得制御信号が前記第1可変利得ステージの利得を増大させる一方、前記第2利得制御信号が前記第2可変利得ステージの利得を低下させ、
 伝送ラインの最小長が用いられる際に、前記等化出力信号が実質的に前記増幅非等化信号のみにより形成されるように、前記第1利得制御信号が前記第1可変利得ステージの利得を低下させる一方、前記第2利得制御信号が前記第2可変利得ステージの利得を増大させ、
 伝送ラインの中間長が用いられる際に、前記増幅等化信号及び前記増幅非等化信号の双方の一部を組み合わせることにより前記等化出力信号が形成されるように、前記第1利得制御信号が前記第1可変利得ステージの利得を変動させる一方、前記第2利得制御信号が前記第2可変利得ステージの利得を逆に変動させる、ということを特徴とする、適応型等化回路。
2.前記ブーストステージが、伝送ラインの最大長についての逆伝達関数を数学的に表す回路からなることを特徴とする、上記1記載の適応型等化回路。
3.前記第1可変利得ステージ及び前記第2可変利得ステージの総利得がほぼ1と等価になるように前記第1可変利得ステージの利得及び前記第2可変利得ステージの利得が逆関係にあることを特徴とする、上記2記載の適応型等化回路。
4.伝送ラインの変動する長さについての周波数応答を等化させる適応型等化回路であって、この適応型等化回路が、
 伝送ライン上に与えられた入力電圧信号に応じて伝送ラインの最大長に関する周波数減衰を補償して等化電流信号を生成するブースト相互コンダクタンスステージと、
 前記入力電圧信号に応じて非等化電流信号を生成する標準相互コンダクタンスステージと、
 前記等化電流信号を増幅し第1電流制御信号に応じて増幅等化電流信号を生成する第1可変利得電流ステージと、
 前記非等化電流信号を増幅し第2電流制御信号に応じて増幅非等化電流信号を生成する第2可変利得電流ステージと、
 前記増幅等化電流信号及び前記増幅非等化電流信号を組み合わせて出力電流を生成し、その出力電流に応じて等化出力信号を生成する出力ステージとを備え、
 伝送ラインの最大長が用いられる際に、前記出力電流が実質的に前記増幅等化電流信号のみにより形成されるように、前記第1電流制御信号が前記第1可変利得電流ステージの利得を増大させる一方、前記第2電流制御信号が前記第2可変利得電流ステージの利得を低下させ、
 伝送ラインの最小長が用いられる際に、前記出力電流が実質的に前記増幅非等化電流信号のみにより形成されるように、前記第1電流制御信号が前記第1可変利得電流ステージの利得を低下させる一方、前記第2電流制御信号が前記第2可変利得電流ステージの利得を増大させ、
 伝送ラインの中間長が用いられる際に、前記増幅等化電流及び前記増幅非等化電流の双方の一部を組み合わせることにより前記出力電流が形成されるように、前記第1電流制御信号が前記第1可変利得電流ステージの利得を変動させる一方、前記第2電流制御信号が前記第2可変利得電流ステージの利得を逆に変動させる、ということを特徴とする、適応型等化回路。
5.前記ブースト相互コンダクタンスステージが、伝送ラインの最大長についての逆伝達関数を数学的に表す回路からなることを特徴とする、上記4記載の適応型等化回路。
6.前記第1可変利得電流ステージ及び前記第2可変利得電流ステージの総利得がほぼ1と等価になるように前記第1可変利得電流ステージの利得及び前記第2可変利得電流ステージの利得が逆関係にあることを特徴とする、上記5記載の適応型等化回路。
7.前記ブースト相互コンダクタンスステージが、ブースト縮退共通エミッタ差動対を備え、そのブースト縮退共通エミッタ差動対が、第1ブーストトランジスタと第2ブーストトランジスタと複数の波形整形要素とを備え、前記第1ブーストトランジスタは、そのベースが一対の相補入力信号のうちの第1入力信号に接続され、そのコレクタが第1ノードに接続され、そのエミッタが第1電流源により共通ノードに接続されており、前記第2ブーストトランジスタは、そのベースが前記一対の相補入力信号のうちの第2入力信号に接続され、そのコレクタが第2ノードに接続され、そのエミッタが第2電流源により前記共通ノードに接続されており、前記複数の波形整形要素は、前記第1ブーストトランジスタのエミッタと前記第2ブーストトランジスタのエミッタとの間に接続されていることを特徴とする、上記4記載の適応型等化回路。
8.前記標準相互コンダクタンスステージが標準縮退共通エミッタ差動対を備え、その標準縮退共通エミッタ差動対が第1標準トランジスタと第2標準トランジスタと標準エミッタ抵抗とを備え、前記第1標準トランジスタは、そのベースが前記第1入力信号に接続され、そのコレクタが第3ノードに接続され、そのエミッタが第3電流源により共通ノードに接続されており、前記第2標準トランジスタは、そのベースが前記第2入力信号に接続され、そのコレクタが第4ノードに接続され、そのエミッタが第4電流源により前記共通ノードに接続されており、前記標準エミッタ抵抗は、前記第1標準トランジスタのエミッタと前記第2標準トランジスタのエミッタとの間に接続されていることを特徴とする、上記7記載の適応型等化回路。
9.前記第1可変利得電流ステージが第1電流操作差動対及び第2電流操作差動対を備え、前記第1電流操作差動対が第1操作トランジスタ及び第2操作トランジスタを有し、前記第2電流操作差動対が第3操作トランジスタ及び第4操作トランジスタを有することを特徴とする、上記8記載の適応型等化回路。
10.前記第1操作トランジスタは、そのベースが一対の相補制御信号のうちの第1制御信号に接続され、そのコレクタが第5ノードに接続され、そのエミッタが前記第1ノードに接続されており、また前記第2操作トランジスタは、そのベースが前記一対の相補制御信号のうちの第2制御信号に接続され、そのコレクタが電源ノードに接続され、そのエミッタが前記第1ノードに接続されていることを特徴とする、上記9記載の適応型等化回路。
11.前記第3操作トランジスタは、そのベースが前記第2制御信号に接続され、そのコレクタが前記電源ノードに接続され、そのエミッタが前記第2ノードに接続されており、また前記第4操作トランジスタは、そのベースが前記第1制御信号に接続され、そのコレクタが第6ノードに接続され、そのエミッタが前記第2ノードに接続されていることを特徴とする、上記10記載の適応型等化回路。
12.前記第2可変利得電流ステージが第3電流操作差動対及び第4電流操作差動対を備え、前記第3電流操作差動対が第5操作トランジスタ及び第6操作トランジスタを有し、前記第4電流操作差動対が第7操作トランジスタ及び第8操作トランジスタを有することを特徴とする、上記11記載の適応型等化回路。
13.前記第5操作トランジスタは、そのベースが前記第2制御信号に接続され、そのコレクタが前記第5ノードに接続され、そのエミッタが前記第3ノードに接続されており、また前記第6操作トランジスタは、そのベースが前記第1制御信号に接続され、そのコレクタが前記電源ノードに接続され、そのエミッタが前記第3ノードに接続されていることを特徴とする、上記12記載の適応型等化回路。
14.前記第7操作トランジスタは、そのベースが前記第1制御信号に接続され、そのコレクタが前記電源ノードに接続され、そのエミッタが前記第4ノードに接続されており、また第8操作トランジスタは、そのベースが前記第2制御信号に接続され、そのコレクタが前記第6ノードに接続され、そのエミッタが前記第4ノードに接続されていることを特徴とする、上記13記載の適応型等化回路。
15.前記出力ステージが、前記電源ノード及び前記第5ノードの間に接続された第1出力抵抗及び第1出力コンデンサと、前記電源ノード及び前記第6ノードの間に接続された第2出力抵抗及び第2出力コンデンサとを備え、
 一対の相補出力信号のうちの第1出力信号が前記第5ノードから取り出され、前記一対の相補出力信号のうちの第2出力信号が前記第6ノードから取り出されることを特徴とする、上記14記載の適応型等化回路。
16.前記複数の波形整形要素が、ブーストエミッタ抵抗と、第1ブーストコンデンサと、互いに直列に接続された第1ブースト抵抗及び第2ブーストコンデンサとを備えていることを特徴とする、上記15記載の適応型等化回路。
17.伝送ラインの変動する長さについての周波数応答を等化させる適応型等化回路であって、この適応型等化回路が、
 一対の相補入力信号に応じて一対の第1相補電流を取り込む第1相互コンダクタンス手段と、
 前記一対の相補入力信号に応じて一対の第2相補電流を取り込む第2相互コンダクタンス手段とを備え、
 前記一対の第2相補電流が、伝送ラインの最大長についての逆伝達関数を数学的にほぼ表す波形を有し、前記一対の第1相補電流の各電流が、前記一対の第2相補電流の一方の電流に対応するものであり、
 更に、前記適応型等化回路が、
 一対の相補制御信号に応じて、前記一対の第1相補電流の大きさを変動させ、前記一対の第2相補電流の大きさを逆に変動させ、及び前記一対の第1相補電流の各電流と前記一対の第2相補電流からの対応する電流とを組み合わせて、対応する一対の相補出力電流を取り込む、電流加算手段と、
 前記一対の相補出力電流に応じて一対の相補出力信号を生成する出力手段とを備え、
 伝送ラインの最小長が用いられる際に、前記一対の相補出力信号が実質的に前記一対の第1相補電流のみにより形成されるように、前記一対の相補制御信号が、前記一対の第1相補電流の大きさを変動させ、及び前記一対の第2相補電流の大きさを逆に変動させ、
 伝送ラインの最大長が用いられる際に、前記一対の相補出力信号が実質的に前記一対の第2相補電流のみにより形成されるように、前記一対の相補制御信号が、前記一対の第1相補電流の大きさを変動させ、及び前記一対の第2相補電流の大きさを逆に変動させ、
 伝送ラインの中間長が用いられる際に、前記一対の相補出力信号が実質的に前記一対の第1相補電流及び前記一対の第2相補電流の双方により形成されるように、前記一対の相補制御信号が、前記一対の第1相補電流の大きさを変動させ、及び前記一対の第2相補電流の大きさを逆に変動させる、
ということを特徴とする、適応型等化回路。
18.前記一対の第1相補電流が第1電流及び第1逆電流を含み、前記第1電流が第1出力電流成分及び第1出力ブースト電流成分を有し、前記第1逆電流が第1逆出力電流成分及び第1逆出力ブースト電流成分を有することを特徴とする、上記17記載の適応型等化回路。
19.前記一対の第2相補電流が第2電流及び第2逆電流を含み、前記第2電流が第2出力電流成分及び第2出力ブースト電流成分を有し、前記第2逆電流が第2逆出力電流成分及び第2逆出力ブースト電流成分を有することを特徴とする、上記18記載の適応型等化回路。
20.前記一対の相補出力電流が出力電流及び逆出力電流を含み、前記出力電流成分が、前記第1電流の前記第1出力電流成分と前記第2電流の前記第2出力電流成分とに対応し、前記逆出力電流成分が、前記第1逆電流の前記第1逆出力電流成分と前記第2逆電流の前記第2逆出力電流成分とに対応することを特徴とする、上記19記載の適応型等化回路。
21.前記電流加算手段が、前記第1出力電流成分の大きさ及び前記第2出力電流成分の大きさを逆に変動させることを特徴とする、上記20記載の適応型等化回路。
22.前記電流加算手段が、前記第1逆出力電流成分の大きさ及び前記第2逆出力電流成分の大きさを逆に変動させることを特徴とする、上記21記載の適応型等化回路。
23.前記第1出力ブースト電流成分の大きさが前記第2出力電流成分の大きさとほぼ等価になるように、前記電流加算手段が、前記第1出力ブースト電流成分と前記第1出力電流成分とを組み合わせて前記第1電流を生成して前記第1出力ブースト電流成分を生成することを特徴とする、上記22記載の適応型等化回路。
24.前記第2出力ブースト電流成分の大きさが前記第1出力電流成分の大きさとほぼ等価になるように、前記電流加算手段が、前記第2出力ブースト電流成分と前記第2出力電流成分とを組み合わせて前記第2電流を生成して前記第2出力ブースト電流成分を生成することを特徴とする、上記23記載の適応型等化回路。
25.前記第1逆出力ブースト電流成分の大きさが前記第2逆出力電流成分の大きさとほぼ等価になるように、前記電流加算手段が、前記第1逆出力ブースト電流成分と前記第1逆出力電流成分とを組み合わせて前記第1逆電流を生成して前記第1逆出力ブースト電流成分を生成することを特徴とする、上記24記載の適応型等化回路。
26.前記第2逆出力ブースト電流成分の大きさが前記第1逆出力電流成分の大きさとほぼ等価になるように、前記電流加算手段が、前記第2逆出力ブースト電流成分と前記第2逆出力電流成分とを組み合わせて前記第2逆電流を生成して前記第2逆出力ブースト電流成分を生成することを特徴とする、上記25記載の適応型等化回路。
27.伝送ラインの変動する長さについての周波数応答を等化させる方法であって、この方法が、
 入力信号を与え、
 伝送ラインの最大長に関する周波数減衰について前記入力信号を補償して等化入力信号を生成し、
 その等化入力信号を可変的に増幅し、第1利得制御信号に応じて増幅等化信号を生成し、
 前記入力信号を可変的に増幅し、第2利得制御信号に応じて増幅非等化信号を生成し、
 前記増幅等化信号及び前記増幅非等化信号を加算して等化出力信号を生成する、というステップを含み、
 伝送ラインの最大長が用いられる際に、前記等化出力信号が実質的に前記増幅等化信号のみにより形成されるように、前記第1利得制御信号が前記増幅等化信号の増幅を増大させる一方、前記第2利得制御信号が前記増幅非等化信号の増幅を低下させ、
 伝送ラインの最小長が用いられる際に、前記等化出力信号が実質的に前記増幅非等化信号のみにより形成されるように、前記第1利得制御信号が前記増幅等化信号の増幅を低下させる一方、前記第2利得制御信号が前記増幅非等化信号の増幅を増大させ、
 伝送ラインの中間長が用いられる際に、前記増幅等化信号及び前記増幅非等化信号の双方の一部を組み合わせることにより前記等化出力信号が形成されるように、前記第1利得制御信号が前記増幅等化信号の増幅を変動させる一方、前記第2利得制御信号が前記増幅非等化信号の増幅を逆に変動させる、
ということを特徴とする、伝送ラインの変動する長さについての周波数応答を等化させる方法。
28.伝送ラインの変動する長さについての周波数応答を等化させる方法であって、この方法が、
 入力電圧信号を与え、
 その入力電圧信号に応じて電流信号を生成し、
 伝送ラインの最大長に関する周波数減衰について前記電流信号を補償して等化電流信号を生成し、
 その等化電流信号を可変的に増幅し、第1利得制御信号に応じて増幅等化電流信号を生成し、
 前記入力電圧信号に応じて非等化電流信号を生成し、
 その非等化電流信号を可変的に増幅し、第2利得制御信号に応じて増幅非等化電流信号を生成し、
 前記増幅等化電流信号及び前記増幅非等化電流信号を加算して出力電流信号を生成し、
 その出力電流信号に応じて等化出力電圧信号を形成する、というステップを含み、
 伝送ラインの最大長が用いられる際に、前記等化出力電圧信号が実質的に前記増幅等化電流信号のみにより形成されるように、前記第1利得制御信号が前記増幅等化電流信号の増幅を増大させる一方、前記第2利得制御信号が前記増幅非等化電流信号の増幅を低下させ、
 伝送ラインの最小長が用いられる際に、前記等化出力電圧信号が実質的に前記増幅非等化電流信号のみにより形成されるように、前記第1利得制御信号が前記増幅等化電流信号の増幅を低下させる一方、前記第2利得制御信号が前記増幅非等化電流信号の増幅を増大させ、
 伝送ラインの中間長が用いられる際に、前記増幅等化電流信号及び前記増幅非等化電流信号の双方の一部を組み合わせることにより前記等化出力電圧信号が形成されるように、前記第1利得制御信号が前記増幅等化電流信号の増幅を変動させる一方、前記第2利得制御信号が前記増幅非等化電流信号の増幅を逆に変動させる、
ということを特徴とする、伝送ラインの変動する長さについての周波数応答を等化させる方法。
29.前記複数の波形整形要素が、
 前記第1ブーストトランジスタのエミッタと前記第2ブーストトランジスタのエミッタとの間に接続されたブーストエミッタ抵抗と、
 第1ゲートと第1ソースと第1ドレーンと第1ボディとを有する第1MOSトランジスタであって、前記第1ゲートが前記第1ブーストトランジスタのエミッタに接続され、前記第1ソースと前記第1ドレーンと前記第1ボディとが前記第2ブーストトランジスタのエミッタに接続されている、前記第1MOSトランジスタと、
 第2ゲートと第2ソースと第2ドレーンと第2ボディとを有する第2MOSトランジスタであって、前記第2ゲートが前記第2ブーストトランジスタのエミッタに接続され、前記第2ソースと前記第2ドレーンと前記第2ボディとが前記第1ブーストトランジスタのエミッタに接続されている、前記第2MOSトランジスタと、
 第1ハーフ第1ブースト抵抗と、
 第2ハーフ第1ブースト抵抗と、
 第3ゲートと第3ソースと第3ドレーンと第3ボディとを有する第3MOSトランジスタであって、前記第3ゲートが前記第1ハーフ第1ブースト抵抗を介して前記第1ブーストトランジスタのエミッタに接続され、前記第3ソースと前記第3ドレーンと前記第3ボディとが前記第2ハーフ第1ブースト抵抗を介して前記第2ブーストトランジスタのエミッタに接続されている、前記第3MOSトランジスタと、
 第4ゲートと第4ソースと第4ドレーンと第4ボディとを有する第4MOSトランジスタであって、前記第4ゲートが前記第3ソースと前記第3ドレーンと前記第3ボディとに接続され、前記第4ソースと前記第4ドレーンと前記第4ボディとが前記第3ゲートに接続されている、前記第4MOSトランジスタと
を備えていることを特徴とする、上記15記載の適応型等化回路。
30.第1ノード及び第2ノード間に接続された周波数応答平衡コンデンサであって、この周波数応答平衡コンデンサが、
 第1ゲートと第1ソースと第1ドレーンと第1ボディとを有する第1MOSトランジスタであって、前記第1ゲートが前記第1ノードに接続され、前記第1ソースと前記第1ドレーンと前記第1ボディとが前記第2ノードに接続されている、前記第1MOSトランジスタと、
 第2ゲートと第2ソースと第2ドレーンと第2ボディとを有する第2MOSトランジスタであって、前記第2ゲートが前記第2ノードに接続され、前記第2ソースと前記第2ドレーンと前記第2ボディとが前記第1ノードに接続されている、前記第2MOSトランジスタと
を備えていることを特徴とする、周波数応答平衡コンデンサ。
従来の等化増幅器の概要を示す回路図である。 図1に示す差動対の半分と等価な、簡素化された中間周波数の小信号の回路を示す回路図である。 図1の逆伝達関数生成器4と等価な対称回路を示す回路図である。 図3の回路の一方の側を示す回路図である。 周波数に対するインピーダンスの大きさを示すグラフである。 図1の等化増幅器に可変抵抗Rvを配設してなる等化増幅器8を示す回路図である。 本発明による適応型等化回路を示すブロック図である。 本発明による抵抗-コンデンサネットワークを用いた適応型等化回路の実施例を示すブロック図である。 図8の適応型等化回路の実施例の実施態様の概要を示す回路図である。 ブーストエミッタ抵抗Rbeと、第1ブースト抵抗Rbeと、第1ブーストコンデンサCb1と、第2ブーストコンデンサCb2とに起因して生じる大きさ応答を示すボーデ線図である。 第1PMOSトランジスタ48及び第2PMOSトランジスタ50としてのコンデンサCb1の実施態様、及び、第3PMOSトランジスタ52及び第4PMOSトランジスタ54としてのコンデンサCb2の実施態様を示すと共に波形整形ステージ46の概要を示す回路図である。
符号の説明
10 適応型等化回路
12 ブーストステージ
14 第1可変利得ステージ
16 第2可変利得ステージ
18 加算ステージ
Vi 入力電圧信号
Vfe 完全等化電圧信号
Vfg 第1利得制御信号
Vae 増幅等化電圧信号
Vsg 第2利得制御信号
Vane 増幅非等化電圧信号
Vo 等化出力電圧信号

Claims (1)

  1.  第1ノード及び第2ノード間に接続された周波数応答平衡コンデンサであって、この周波数応答平衡コンデンサが、
     第1ゲートと第1ソースと第1ドレーンと第1ボディとを有する第1MOSトランジスタであって、前記第1ゲートが前記第1ノードに接続され、前記第1ソースと前記第1ドレーンと前記第1ボディとが前記第2ノードに接続されている、前記第1MOSトランジスタと、
     第2ゲートと第2ソースと第2ドレーンと第2ボディとを有する第2MOSトランジスタであって、前記第2ゲートが前記第2ノードに接続され、前記第2ソースと前記第2ドレーンと前記第2ボディとが前記第1ノードに接続されている、前記第2MOSトランジスタと
    を備えていることを特徴とする、周波数応答平衡コンデンサ。
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