JP2004015662A - デジタルカメラおよびその制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の情報記録媒体がある場合、優先度別に使用する情報記録媒体を決めることにより、撮影時、再生時、あるいはコンピュータへ画像情報を転送するときなどに、情報記録媒体切り替えなどの操作を不要としたデジタルカメラおよびその制御方法を得る。
【解決手段】被写体を表す光学像を撮像手段22にて電気信号に変換し、この電気信号で表される画像情報を情報記録媒体20、21に記憶するデジタルカメラ1において、接続されている情報記録媒体を検出する手段14と、検出された情報記録媒体毎に優先度を設定する手段15と、優先度の高い情報記録媒体に画像ファイルを蓄積する制御手段とを有する。優先度の高い情報記録媒体の画像ファイルを再生表示する手段23、あるいはコンピュータと通信する通信手段25を有していてもよい。
【選択図】 図1
【解決手段】被写体を表す光学像を撮像手段22にて電気信号に変換し、この電気信号で表される画像情報を情報記録媒体20、21に記憶するデジタルカメラ1において、接続されている情報記録媒体を検出する手段14と、検出された情報記録媒体毎に優先度を設定する手段15と、優先度の高い情報記録媒体に画像ファイルを蓄積する制御手段とを有する。優先度の高い情報記録媒体の画像ファイルを再生表示する手段23、あるいはコンピュータと通信する通信手段25を有していてもよい。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタルカメラおよびその制御方法に関するもので、特に情報記録媒体の選択制御、再生表示する画像ファイルの選択制御、通信手段によってコンピュータと通信する情報記録媒体の選択制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
被写体像を撮像手段により撮像して電気信号に変換し、この電気信号で表される画像情報を情報記録媒体に記憶するデジタルカメラの上記情報記録媒体は、カメラ内部に内蔵されているものもあるが、最近では、カメラに任意に差し替えることができるチップ型ないしはカード型の外部情報記録媒体が広く用いられている。外部情報記録媒体には、各種の規格があり、それぞれの規格ごとの情報記録媒体が流通し、デジタルカメラ側は、いずれか一つの規格の情報記録媒体を装着して使用できるようになっている。従って、ある特定の規格の情報記録媒体を使用するデジタルカメラでは、その規格の情報記録媒体のみしか使用することができず、異なる規格の情報記録媒体は使用することができない。
【0003】
しかし、複数の規格の情報記録媒体を装着して使用できるデジタルカメラがあれば、カメラユーザーは、好みのタイプの情報記録媒体を選択して使用することができ、また一つのタイプの情報記録媒体しか使用することができないデジタルカメラとの間で情報記録媒体を共有化できる範囲が拡大する可能性がある。
そこで本発明は、複数の規格の情報記録媒体を装着して使用できるデジタルカメラを提供するものであるが、その場合に、撮影によって得られた画像情報がどの規格の情報記録媒体に記録されたのか、カメラユーザーが明確に認識できるようにする必要がある。また、カメラユーザーにとっては、優先的に使用する情報記録媒体を決めておいた方が、どの情報記録媒体にするか迷うことがないから便利である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は以上のような観点に基づいてなされたもので、複数の情報記録媒体がある場合、優先度別に使用する情報記録媒体を決めることにより、撮影時、再生時、あるいはコンピュータへ画像情報を転送するときなどに、情報記録媒体切り替えなどの操作を不要としたデジタルカメラおよびその制御方法を提供することを目的とする。
【0005】
本発明はまた、上記のようなデジタルカメラおよびその制御方法において、撮影により情報記録媒体が画像情報で満たされ、記憶残量が足りない場合に、自動的に優先度の低い情報記録媒体に画像情報を蓄積するようにして、撮影を続けることができるようにしたデジタルカメラおよびその制御方法を提供することを目的とする。
【0006】
なお、内部メモリ(情報記録媒体)と外部メモリの複数の情報記録媒体を有するデジタルカメラにおいて、メモリの選択手段を有することを特徴とする電子スチル・カメラおよびその動作制御方法が特許第3103151号公報に記載されている。
【0007】
この特許公報記載の発明は、内部メモリと外部メモリとの間で画像情報を転送する転送制御手段を有し、選択手段によって選択されている内部メモリ(または外部メモリ)の残量が足りなくなった場合は、転送制御手段の制御によって、内部メモリ(または外部メモリ)から外部メモリ(または内部メモリ)へ画像情報が転送されるように構成することにより、一方のメモリが足りなくなっても撮影を続けることができるようにしたものである。
上記特許公報記載の発明は、複数の情報記録媒体を有するデジタルカメラにおいて、優先度別に使用する情報記録媒体を決めることにより、撮影時、再生時、あるいはコンピュータへ画像情報を転送するときなどに、情報記録媒体切り替えなどの操作を不要にするという発想はなく、本願発明とは目的が異なっている。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明にかかるデジタルカメラおよびその制御方法の実施形態について説明する。
図1は本発明にかかるデジタルカメラに実施形態を示すブロック図である。図1において、デジタルカメラ1は、フラッシュメモリなどからなる内部記憶装置20と、画像情報その他の情報を記憶するSDカードメモリ、CFカードメモリ、ATAカードメモリなどを装着することができる外部記憶装置21と、CCD、AD変換器などを含む画像情報の入力部である撮像装置22と、液晶表示パネルなどからなる各種情報の表示装置23と、外部からの入力を行う操作卓24と、LANなどのネットワークを通じてパーソナル・コンピュータなどの端末と接続するための通信装置25と、デジタルカメラ全体を制御する全体制御装置10を有する。全体制御装置10は、CPU11、ROM12、RAM13、入出力ポート(I/Oポート)16およびこれらを結ぶバスラインなどからなる周知のマイクロコンピュータにより構成されている。
【0009】
上記マイクロコンピュータからなる全体制御装置10は、機能ブロックとして、デジタルカメラ1に接続されている情報記録媒体すなわち外部記憶装置25を検出する情報記録媒体検出手段14と、検出された情報記録媒体毎に優先度を設定する優先度設定手段15を有している。また、全体制御装置10は、優先度設定手段15で設定された優先度によって、優先度の高い情報記録媒体に画像ファイルを蓄積する制御手段としての機能を有している。本願発明は、このようなハード構成による画像ファイルの蓄積制御、画像ファイルの再生表示制御、コンピュータとの通信制御に特徴を有するもので、制御動作に特徴を有するいくつかの実施形態を図3ないし図6に示す。なお、図3ないし図6において「301」「302」・・のように付された連続番号は、動作ステップを示しており、以下の説明ではそれぞれのステップを括弧付きの数字で表す。
【0010】
図3に第1の実施形態の動作を示す。図1に示す操作卓24において電源キーの押し下げ操作があると(301)、デジタルカメラ1はファームウエアの初期動作処理を行い、デジタルカメラとして動作するための環境を設定する。一連の初期動作処理のうち、外部記憶装置21に接続されているカード型情報記録媒体の検索を行い、図2で示される優先度別情報記録媒体テーブルを作成する(302)。上記カード型情報記録媒体の検索は図1に示す情報記録媒体検出手段14において行う。優先度別情報記録媒体テーブルの作成は図1に示す優先度設定手段15において行う。
【0011】
ここで、図2に示す優先度別情報記録媒体テーブルについて説明しておく。図2に示す例では、情報記録媒体(メディアあるいはメモリ)が3つある場合と、2つある場合と、1つある場合とに分けた3個のテーブルがある。情報記録媒体が3つある場合のテーブルは、SDメモリ、CFメモリ、内蔵情報記録媒体を有している場合に適用するテーブルであって、優先度の高いほうから上記の順に設定されている。情報記録媒体が2つある場合のテーブルは、SDメモリ、内蔵情報記録媒体を有している場合に適用するテーブルであって、優先度の高いほうから上記の順に設定されている。情報記録媒体が1つある場合のテーブルは内蔵情報記録媒体を有している場合に適用するテーブルである。
【0012】
外部記憶装置21としてSDメモリカード、CFメモリカードが存在する場合、図2の情報記録媒体が3つある場合のテーブルを作成し、SDメモリのみの場合、情報記録媒体が2つある場合のテーブルを作成し、外部記憶装置にカード型情報記録媒体が存在しない場合、情報記録媒体が2つある場合のテーブルを作成する。
【0013】
このテーブルは、図2に示す各テーブルにおいて上が最も優先度の高い情報記録媒体となっており、内蔵情報記録媒体は常に最低レベルの優先度となっている。内蔵情報記録媒体はカード型情報記録媒体が無い場合に使用される情報記録媒体であることが解る。図2に示す例では、SDメモリとCFメモリではSDメモリの方に優先度を高く設定しているが、ユーザの設定によりこの優先度を変えるようにしてもよい。一般的なデジタルカメラの多くは、カード型情報記録媒体を1種類しか持っていない機種であるか、または内蔵情報記録媒体と1種類のみのカード型情報記録媒体を持っている機種であるため、情報記録媒体が3つある場合のテーブルを作成するケースはまれであろう。
【0014】
図3に戻って、一連の初期動作処理が終了すると、撮影モードの場合、前記操作卓24でのシャッター押し下げ待ちとなる(303)。シャッターの押し下げがあると、CCDなどの撮像素子を有する撮像手段において、被写体を表す光学像を電気信号に変換し、この電気信号で表される画像情報(データ)を取り込み、画像情報を作成する(304)。上記撮像手段による信号変換から画像情報作成までの処理は、デジタルカメラでは一般的な動作であるため、図3には細かな処理の記述はない。画像情報が作成されると、初期動作処理で作成された図2に示す優先度別情報記録媒体テーブルを参照し、優先度の高い情報記録媒体を選択し、選択された情報記録媒体に画像ファイルを蓄積する(305)。
【0015】
図4に第2の実施形態を示す。ステップ310,311までは第1の実施形態の動作と同じである。操作卓24において再生の指定すなわち表示画像の選択があると(312)、初期動作処理において優先度設定手段15で作成された図2に示す優先度別情報記録媒体テーブルを参照し、優先度の高い情報記録媒体を選択し、選択した情報記録媒体から画像情報を読み出す(313)。読み出した画像情報をLCDなどの表示装置23に表示する(314)。
【0016】
図5に第3の実施形態を示す。ステップ310,311までは第1の実施形態の動作と同じである。通信ケーブルの接続などがあると(322)、コンピュータとの間で通信する通信モードへ移行する。USBケーブルが接続された場合などは、VBUSへの5V電源ONを検出してケーブルの接続を検出できるし、通信コネクタ自体の挿抜を検出する機構を回路に組み込んでもよい。モードダイヤルなど、手動で通信モードに切り替える例も考えられる。
【0017】
通信モードへの移行を検出すると、初期動作処理で作成された図2に示す優先度別情報記録媒体テーブルを参照し、優先度の高い情報記録媒体を選択し、マウントする(323)。USBケーブルなどを使用する場合はマスストレージ方式を採用する場合があり、USB通信路上でSCSIインタフェースがシュミレーションされる。このインタフェースでカメラ側の情報記録媒体は、選択された情報記録媒体としてマウントする。マウントした情報記録媒体はSCSIインタフェースに則ったインタフェースにてコンピュータと通信する(324)。マスストレージ方式は一般的な方式であるため、その詳細な説明は省略する。上記コンピュータは、パーソナル・コンピュータのほか、個人向け携帯型情報通信機器(PDA)などの端末も含む。
【0018】
以上実施形態1から3まで説明したが、優先度が最低の内蔵メモリにアクセスしたいときは、カメラ側に装着している情報記録媒体としてのカード型情報記録媒体を全て取り外せばよい。こうすれば、情報記録媒体として内蔵情報記録媒体のみが存在している場合に相当するので、意図したとおり、優先度が最低の内蔵情報記録媒体にアクセスすることができる。
【0019】
次に、図6に示す第4の実施形態について説明する。この実施形態は、図3に示す第1位の実施形態のフローチャートにおいて、ステップ304と305の間にステップ401と402の処理を組み込んだものである。CCDなどの撮像素子を有する撮像手段から画像情報を取り込み、画像情報を作成する処理(304)の後で、最優先情報記録媒体の空き容量をチェックし、画像情報を蓄積するだけの空きがあるかチェックする(401)。空きが無い場合、図2に示す優先度別情報記録媒体テーブルを再編集する。図2に示すテーブルにおいて情報記録媒体が3つある場合は、最優先のSDメモリと次優先のCFメモリを入れ替える。情報記録媒体が2つある場合は、最優先のSDメモリと内蔵情報記録媒体を入れ替える。入れ替えた先の情報記録媒体も空が無い場合、あるいは、入れ替える情報記録媒体自体が無い場合も、蓄積エラーとして画像情報の保存は行わない。その後、優先度の高い情報記録媒体を選択し、画像情報を蓄積する処理(305)を行うが、これは、図3で示した第1実施形態のフローチャートのステップ305と同じ処理である。
【0020】
【発明の効果】
デジタルカメラに、内蔵情報記録媒体や、SDメモリ、CFメモリなど複数の情報記録媒体がある場合、その全てをコンピュータ側でマウントできるようにすると、ドライバソフトの制御が複雑となり、ユーザもどの情報記録媒体を選択すれば良いのか迷ってしまうケースがあった。
請求項1、2、3、5、6および7記載の発明によれば、情報記録媒体に優先度を持たせることで、その情報記録媒体を使用しているカメラは、常に優先度の高い情報記録媒体にアクセスするようになり、コンピュータに接続しても優先度の高い情報記録媒体が自動選択されるので、コンピュータ側ドライバソフトの負荷低減と操作性の向上が見込まれる。
【0021】
請求項4記載の発明によれば、情報記録媒体の記憶残量をチェックする残量チェック手段と、記憶残量が足りない場合に優先度の低い情報記録媒体を選択する選択手段とを有することによって、情報記録媒体を選択する操作が不要となり、ユーザの使い勝手が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるデジタルカメラの実施形態を示す機能ブロック図である。
【図2】本発明に用いられる優先度別情報記録媒体テーブルの例を示す模式図である。
【図3】本発明の第1実施形態の動作を示すフローチャートである。
【図4】本発明の第2実施形態の動作を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第3実施形態の動作を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第4実施形態の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 デジタルカメラ
14 情報記録媒体検出装置
15 優先度設定手段
20 内部記憶装置
21 外部記憶装置
22 撮像装置
23 表示装置
25 通信装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタルカメラおよびその制御方法に関するもので、特に情報記録媒体の選択制御、再生表示する画像ファイルの選択制御、通信手段によってコンピュータと通信する情報記録媒体の選択制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
被写体像を撮像手段により撮像して電気信号に変換し、この電気信号で表される画像情報を情報記録媒体に記憶するデジタルカメラの上記情報記録媒体は、カメラ内部に内蔵されているものもあるが、最近では、カメラに任意に差し替えることができるチップ型ないしはカード型の外部情報記録媒体が広く用いられている。外部情報記録媒体には、各種の規格があり、それぞれの規格ごとの情報記録媒体が流通し、デジタルカメラ側は、いずれか一つの規格の情報記録媒体を装着して使用できるようになっている。従って、ある特定の規格の情報記録媒体を使用するデジタルカメラでは、その規格の情報記録媒体のみしか使用することができず、異なる規格の情報記録媒体は使用することができない。
【0003】
しかし、複数の規格の情報記録媒体を装着して使用できるデジタルカメラがあれば、カメラユーザーは、好みのタイプの情報記録媒体を選択して使用することができ、また一つのタイプの情報記録媒体しか使用することができないデジタルカメラとの間で情報記録媒体を共有化できる範囲が拡大する可能性がある。
そこで本発明は、複数の規格の情報記録媒体を装着して使用できるデジタルカメラを提供するものであるが、その場合に、撮影によって得られた画像情報がどの規格の情報記録媒体に記録されたのか、カメラユーザーが明確に認識できるようにする必要がある。また、カメラユーザーにとっては、優先的に使用する情報記録媒体を決めておいた方が、どの情報記録媒体にするか迷うことがないから便利である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は以上のような観点に基づいてなされたもので、複数の情報記録媒体がある場合、優先度別に使用する情報記録媒体を決めることにより、撮影時、再生時、あるいはコンピュータへ画像情報を転送するときなどに、情報記録媒体切り替えなどの操作を不要としたデジタルカメラおよびその制御方法を提供することを目的とする。
【0005】
本発明はまた、上記のようなデジタルカメラおよびその制御方法において、撮影により情報記録媒体が画像情報で満たされ、記憶残量が足りない場合に、自動的に優先度の低い情報記録媒体に画像情報を蓄積するようにして、撮影を続けることができるようにしたデジタルカメラおよびその制御方法を提供することを目的とする。
【0006】
なお、内部メモリ(情報記録媒体)と外部メモリの複数の情報記録媒体を有するデジタルカメラにおいて、メモリの選択手段を有することを特徴とする電子スチル・カメラおよびその動作制御方法が特許第3103151号公報に記載されている。
【0007】
この特許公報記載の発明は、内部メモリと外部メモリとの間で画像情報を転送する転送制御手段を有し、選択手段によって選択されている内部メモリ(または外部メモリ)の残量が足りなくなった場合は、転送制御手段の制御によって、内部メモリ(または外部メモリ)から外部メモリ(または内部メモリ)へ画像情報が転送されるように構成することにより、一方のメモリが足りなくなっても撮影を続けることができるようにしたものである。
上記特許公報記載の発明は、複数の情報記録媒体を有するデジタルカメラにおいて、優先度別に使用する情報記録媒体を決めることにより、撮影時、再生時、あるいはコンピュータへ画像情報を転送するときなどに、情報記録媒体切り替えなどの操作を不要にするという発想はなく、本願発明とは目的が異なっている。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明にかかるデジタルカメラおよびその制御方法の実施形態について説明する。
図1は本発明にかかるデジタルカメラに実施形態を示すブロック図である。図1において、デジタルカメラ1は、フラッシュメモリなどからなる内部記憶装置20と、画像情報その他の情報を記憶するSDカードメモリ、CFカードメモリ、ATAカードメモリなどを装着することができる外部記憶装置21と、CCD、AD変換器などを含む画像情報の入力部である撮像装置22と、液晶表示パネルなどからなる各種情報の表示装置23と、外部からの入力を行う操作卓24と、LANなどのネットワークを通じてパーソナル・コンピュータなどの端末と接続するための通信装置25と、デジタルカメラ全体を制御する全体制御装置10を有する。全体制御装置10は、CPU11、ROM12、RAM13、入出力ポート(I/Oポート)16およびこれらを結ぶバスラインなどからなる周知のマイクロコンピュータにより構成されている。
【0009】
上記マイクロコンピュータからなる全体制御装置10は、機能ブロックとして、デジタルカメラ1に接続されている情報記録媒体すなわち外部記憶装置25を検出する情報記録媒体検出手段14と、検出された情報記録媒体毎に優先度を設定する優先度設定手段15を有している。また、全体制御装置10は、優先度設定手段15で設定された優先度によって、優先度の高い情報記録媒体に画像ファイルを蓄積する制御手段としての機能を有している。本願発明は、このようなハード構成による画像ファイルの蓄積制御、画像ファイルの再生表示制御、コンピュータとの通信制御に特徴を有するもので、制御動作に特徴を有するいくつかの実施形態を図3ないし図6に示す。なお、図3ないし図6において「301」「302」・・のように付された連続番号は、動作ステップを示しており、以下の説明ではそれぞれのステップを括弧付きの数字で表す。
【0010】
図3に第1の実施形態の動作を示す。図1に示す操作卓24において電源キーの押し下げ操作があると(301)、デジタルカメラ1はファームウエアの初期動作処理を行い、デジタルカメラとして動作するための環境を設定する。一連の初期動作処理のうち、外部記憶装置21に接続されているカード型情報記録媒体の検索を行い、図2で示される優先度別情報記録媒体テーブルを作成する(302)。上記カード型情報記録媒体の検索は図1に示す情報記録媒体検出手段14において行う。優先度別情報記録媒体テーブルの作成は図1に示す優先度設定手段15において行う。
【0011】
ここで、図2に示す優先度別情報記録媒体テーブルについて説明しておく。図2に示す例では、情報記録媒体(メディアあるいはメモリ)が3つある場合と、2つある場合と、1つある場合とに分けた3個のテーブルがある。情報記録媒体が3つある場合のテーブルは、SDメモリ、CFメモリ、内蔵情報記録媒体を有している場合に適用するテーブルであって、優先度の高いほうから上記の順に設定されている。情報記録媒体が2つある場合のテーブルは、SDメモリ、内蔵情報記録媒体を有している場合に適用するテーブルであって、優先度の高いほうから上記の順に設定されている。情報記録媒体が1つある場合のテーブルは内蔵情報記録媒体を有している場合に適用するテーブルである。
【0012】
外部記憶装置21としてSDメモリカード、CFメモリカードが存在する場合、図2の情報記録媒体が3つある場合のテーブルを作成し、SDメモリのみの場合、情報記録媒体が2つある場合のテーブルを作成し、外部記憶装置にカード型情報記録媒体が存在しない場合、情報記録媒体が2つある場合のテーブルを作成する。
【0013】
このテーブルは、図2に示す各テーブルにおいて上が最も優先度の高い情報記録媒体となっており、内蔵情報記録媒体は常に最低レベルの優先度となっている。内蔵情報記録媒体はカード型情報記録媒体が無い場合に使用される情報記録媒体であることが解る。図2に示す例では、SDメモリとCFメモリではSDメモリの方に優先度を高く設定しているが、ユーザの設定によりこの優先度を変えるようにしてもよい。一般的なデジタルカメラの多くは、カード型情報記録媒体を1種類しか持っていない機種であるか、または内蔵情報記録媒体と1種類のみのカード型情報記録媒体を持っている機種であるため、情報記録媒体が3つある場合のテーブルを作成するケースはまれであろう。
【0014】
図3に戻って、一連の初期動作処理が終了すると、撮影モードの場合、前記操作卓24でのシャッター押し下げ待ちとなる(303)。シャッターの押し下げがあると、CCDなどの撮像素子を有する撮像手段において、被写体を表す光学像を電気信号に変換し、この電気信号で表される画像情報(データ)を取り込み、画像情報を作成する(304)。上記撮像手段による信号変換から画像情報作成までの処理は、デジタルカメラでは一般的な動作であるため、図3には細かな処理の記述はない。画像情報が作成されると、初期動作処理で作成された図2に示す優先度別情報記録媒体テーブルを参照し、優先度の高い情報記録媒体を選択し、選択された情報記録媒体に画像ファイルを蓄積する(305)。
【0015】
図4に第2の実施形態を示す。ステップ310,311までは第1の実施形態の動作と同じである。操作卓24において再生の指定すなわち表示画像の選択があると(312)、初期動作処理において優先度設定手段15で作成された図2に示す優先度別情報記録媒体テーブルを参照し、優先度の高い情報記録媒体を選択し、選択した情報記録媒体から画像情報を読み出す(313)。読み出した画像情報をLCDなどの表示装置23に表示する(314)。
【0016】
図5に第3の実施形態を示す。ステップ310,311までは第1の実施形態の動作と同じである。通信ケーブルの接続などがあると(322)、コンピュータとの間で通信する通信モードへ移行する。USBケーブルが接続された場合などは、VBUSへの5V電源ONを検出してケーブルの接続を検出できるし、通信コネクタ自体の挿抜を検出する機構を回路に組み込んでもよい。モードダイヤルなど、手動で通信モードに切り替える例も考えられる。
【0017】
通信モードへの移行を検出すると、初期動作処理で作成された図2に示す優先度別情報記録媒体テーブルを参照し、優先度の高い情報記録媒体を選択し、マウントする(323)。USBケーブルなどを使用する場合はマスストレージ方式を採用する場合があり、USB通信路上でSCSIインタフェースがシュミレーションされる。このインタフェースでカメラ側の情報記録媒体は、選択された情報記録媒体としてマウントする。マウントした情報記録媒体はSCSIインタフェースに則ったインタフェースにてコンピュータと通信する(324)。マスストレージ方式は一般的な方式であるため、その詳細な説明は省略する。上記コンピュータは、パーソナル・コンピュータのほか、個人向け携帯型情報通信機器(PDA)などの端末も含む。
【0018】
以上実施形態1から3まで説明したが、優先度が最低の内蔵メモリにアクセスしたいときは、カメラ側に装着している情報記録媒体としてのカード型情報記録媒体を全て取り外せばよい。こうすれば、情報記録媒体として内蔵情報記録媒体のみが存在している場合に相当するので、意図したとおり、優先度が最低の内蔵情報記録媒体にアクセスすることができる。
【0019】
次に、図6に示す第4の実施形態について説明する。この実施形態は、図3に示す第1位の実施形態のフローチャートにおいて、ステップ304と305の間にステップ401と402の処理を組み込んだものである。CCDなどの撮像素子を有する撮像手段から画像情報を取り込み、画像情報を作成する処理(304)の後で、最優先情報記録媒体の空き容量をチェックし、画像情報を蓄積するだけの空きがあるかチェックする(401)。空きが無い場合、図2に示す優先度別情報記録媒体テーブルを再編集する。図2に示すテーブルにおいて情報記録媒体が3つある場合は、最優先のSDメモリと次優先のCFメモリを入れ替える。情報記録媒体が2つある場合は、最優先のSDメモリと内蔵情報記録媒体を入れ替える。入れ替えた先の情報記録媒体も空が無い場合、あるいは、入れ替える情報記録媒体自体が無い場合も、蓄積エラーとして画像情報の保存は行わない。その後、優先度の高い情報記録媒体を選択し、画像情報を蓄積する処理(305)を行うが、これは、図3で示した第1実施形態のフローチャートのステップ305と同じ処理である。
【0020】
【発明の効果】
デジタルカメラに、内蔵情報記録媒体や、SDメモリ、CFメモリなど複数の情報記録媒体がある場合、その全てをコンピュータ側でマウントできるようにすると、ドライバソフトの制御が複雑となり、ユーザもどの情報記録媒体を選択すれば良いのか迷ってしまうケースがあった。
請求項1、2、3、5、6および7記載の発明によれば、情報記録媒体に優先度を持たせることで、その情報記録媒体を使用しているカメラは、常に優先度の高い情報記録媒体にアクセスするようになり、コンピュータに接続しても優先度の高い情報記録媒体が自動選択されるので、コンピュータ側ドライバソフトの負荷低減と操作性の向上が見込まれる。
【0021】
請求項4記載の発明によれば、情報記録媒体の記憶残量をチェックする残量チェック手段と、記憶残量が足りない場合に優先度の低い情報記録媒体を選択する選択手段とを有することによって、情報記録媒体を選択する操作が不要となり、ユーザの使い勝手が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるデジタルカメラの実施形態を示す機能ブロック図である。
【図2】本発明に用いられる優先度別情報記録媒体テーブルの例を示す模式図である。
【図3】本発明の第1実施形態の動作を示すフローチャートである。
【図4】本発明の第2実施形態の動作を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第3実施形態の動作を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第4実施形態の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 デジタルカメラ
14 情報記録媒体検出装置
15 優先度設定手段
20 内部記憶装置
21 外部記憶装置
22 撮像装置
23 表示装置
25 通信装置
Claims (7)
- 被写体を表す光学像を撮像手段にて電気信号に変換し、この電気信号で表される画像情報を情報記録媒体に記憶するデジタルカメラにおいて、
接続されている情報記録媒体を検出する手段と、
検出された情報記録媒体毎に優先度を設定する手段と、
優先度の高い情報記録媒体に画像ファイルを蓄積する制御手段とを有することを特徴とするデジタルカメラ。 - 被写体を表す光学像を撮像手段にて電気信号に変換し、この電気信号で表される画像情報を情報記録媒体に記憶するデジタルカメラにおいて、
接続されている情報記録媒体を検出する手段と、
検出された情報記録媒体毎に優先度を設定する手段と、
優先度の高い情報記録媒体の画像ファイルを再生表示する手段とを有することを特徴とするデジタルカメラ。 - 被写体を表す光学像を撮像手段にて電気信号に変換し、この電気信号で表される画像情報を情報記録媒体に記憶するデジタルカメラにおいて、
接続されている情報記録媒体を検出する手段と、
検出された情報記録媒体毎に優先度を設定する手段と、
優先度の高い情報記録媒体のみが存在するようにコンピュータと通信する通信手段とを有することを特徴とするデジタルカメラ。 - 請求項1記載のデジタルカメラにおいて、情報記録媒体の記憶残量をチェックする残量チェック手段と、記憶残量が足りない場合に優先度の低い情報記録媒体を選択する選択手段とを有することを特徴とするデジタルカメラ。
- 被写体を表す光学像を撮像手段にて電気信号に変換し、この電気信号で表される画像情報を情報記録媒体に記憶するデジタルカメラの制御方法において、
接続されている情報記録媒体を検出するステップと、
検出された情報記録媒体毎に優先度を設定するステップと、
優先度の高い情報記録媒体に画像ファイルを蓄積するステップとを有することを特徴とするデジタルカメラの制御方法。 - 被写体を表す光学像を撮像手段にて電気信号に変換し、この電気信号で表される画像情報を情報記録媒体に記憶するデジタルカメラの制御方法において、
接続されている情報記録媒体を検出するステップと、
検出された情報記録媒体毎に優先度を設定するステップと、
優先度の高い情報記録媒体の画像ファイルを再生表示するステップとを有することを特徴とするデジタルカメラの制御方法。 - 被写体を表す光学像を撮像手段にて電気信号に変換し、この電気信号で表される画像情報を情報記録媒体に記憶するデジタルカメラの制御方法において、
接続されている情報記録媒体を検出するステップと、
検出された情報記録媒体毎に優先度を設定するステップと、
優先度の高い情報記録媒体のみが存在するようにコンピュータと通信する通信ステップとを有することを特徴とするデジタルカメラの制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002169115A JP2004015662A (ja) | 2002-06-10 | 2002-06-10 | デジタルカメラおよびその制御方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002169115A JP2004015662A (ja) | 2002-06-10 | 2002-06-10 | デジタルカメラおよびその制御方法 |
Publications (1)
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ID=30435830
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP (1) | JP2004015662A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009283046A (ja) * | 2008-05-20 | 2009-12-03 | Sony Corp | 情報記録方法及び情報記録装置 |
US7916208B2 (en) | 2007-07-26 | 2011-03-29 | Ricoh Company, Ltd. | Image processor, digital camera, and method for processing image data |
-
2002
- 2002-06-10 JP JP2002169115A patent/JP2004015662A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US7916208B2 (en) | 2007-07-26 | 2011-03-29 | Ricoh Company, Ltd. | Image processor, digital camera, and method for processing image data |
JP2009283046A (ja) * | 2008-05-20 | 2009-12-03 | Sony Corp | 情報記録方法及び情報記録装置 |
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