JP2004014185A - 燃料電池の暖機システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】移動体には、燃料電池を加熱する電気ヒータ17と、電気ヒータにて加熱された熱媒体を燃料電池1に循環させる暖機用熱媒体循環手段16とが設置されている。燃料電池1を加熱する電気ヒータ17に電力を供給する電力供給部24と、電気ヒータ17による燃料電池1の加熱制御を行う制御部20とを、移動体外部に配置する。制御部20は、燃料電池1の温度を検出する温度検出センサ18、19からの温度検出信号に基づいて電気ヒータ17による燃料電池1の加熱制御を行う。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、移動体に搭載された燃料電池を暖機する燃料電池の暖機システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
高分子電解質型燃料電池は、低温環境下において、電極近傍に存在する水分が凍結して反応ガスの拡散を阻害したり、電解質膜の電気伝導率が低下する。このような低温環境下で燃料電池を起動する際、凍結による反応ガス経路の目詰まり、電解質膜への反応ガス(水素および空気)の進行・到達の阻害により、燃料ガスを供給しても電気化学反応が進行せず、燃料電池を起動できないという問題がある。車両として燃料電池を採用する場合には、あらゆる環境下における始動性が重要となる。
【0003】
このため、燃料電池の昇温手段として電気ヒータを用いることが提案されており、例えば特開平3−101062号公報では2次電池から作動電力を得る電気ヒータの使用、特開平9−45353号公報では燃料電池本体からの作動電力を得る電気ヒータの使用について開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、2次電池から電気ヒータの作動電力を得る場合には、2次電池の電力が残っている間に燃料電池の昇温が完了しないことがある。また、燃料電池本体から電気ヒータの作動電力を得る場合には、燃料電池の凍結により燃料電池が起動不可能な状態では必要な電力が得られないという問題がある。
【0005】
本発明は、上記点に鑑み、低温環境下で移動体に搭載された燃料電池の起動性低下を防ぐことができる燃料電池の暖機システムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、移動体(100)に搭載された燃料電池(1)を暖機する暖機システムであって、移動体外部に配置され、燃料電池を加熱する電気ヒータ(17)に電力を供給する電力供給部(24)と、移動体外部に配置され、電気ヒータによる燃料電池の加熱制御を行う制御部(20)とを備えることを特徴としている。
【0007】
このように、移動体外部の電源供給部から供給される電力により電気ヒータを作動させ、移動体外部の制御部により燃料電池の加熱制御を行うことで、移動体内部のシステムが停止していても燃料電池の暖機を行うことができる。これにより、低温環境下であっても燃料電池の起動性低下を防ぐことができる。
【0008】
また、請求項2に記載の発明のように、電気ヒータは燃料電池を直接的に加熱するように構成することができ、あるいは請求項3に記載の発明のように、電気ヒータは熱媒体を介して燃料電池を加熱するものであり、電力供給部は電気ヒータにて加熱された熱媒体を燃料電池に循環させる暖機用熱媒体循環手段(16)に電力を供給するものとすることができる。
【0009】
また、請求項4に記載の発明では、移動体(100)に搭載された燃料電池(1)を暖機する暖機システムであって、移動体に配置され燃料電池を加熱するとともに、移動体外部の電力供給部(24)から供給される電力により作動する電気ヒータ(17)と、移動体に配置され電気ヒータにて加熱された熱媒体を燃料電池に循環させるとともに、電力供給部から供給される電力により作動する暖機用熱媒体循環手段(16)とを備えることを特徴としている。
【0010】
このように、移動体外部の電源供給部から供給される電力により電気ヒータおよび暖機用熱媒体循環手段を作動させることで、低温環境下であっても燃料電池の起動性低下を防ぐことができる。
【0011】
また、請求項5に記載の発明では、移動体に配置され、電気ヒータによる燃料電池の加熱制御を行う制御部を備えることを特徴としている。これにより、燃料電池の冷却制御等を行う電子制御装置によって燃料電池の暖機制御を行うことができ、暖機制御用に電子制御装置を新たに設ける必要がない。
【0012】
また、請求項6に記載の発明では、電力供給部は、燃料電池の冷却温度を調整する冷却温度調整手段(12、13)に熱媒体を循環させる熱媒体循環手段(11)に電力を供給することを特徴としている。これにより、例えば燃料電池の自己発熱により加熱された熱媒体を熱媒体循環手段(11)で循環させて燃料電池の暖機を行う場合には、車載2次電池の容量低下等を招くことなく熱媒体循環手段を作動させることができる。
【0013】
また、請求項7に記載の発明では、制御部には燃料電池の温度を検出する温度検出手段(18、19)からの温度検出信号が入力され、制御部は温度検出信号に基づいて電気ヒータによる燃料電池の加熱制御を行うことを特徴としている。これにより、電気ヒータによる燃料電池の加熱制御を最適に行うことができる。
【0014】
また、請求項8に記載の発明では、制御部は、電気ヒータによる燃料電池の加熱制御を予め設定された任意の時刻に自動的に開始させるタイマ機能を有していることを特徴としている。これにより、ユーザが燃料電池を起動させたい時刻に燃料電池を発電可能温度以上に加熱しておくことができる。
【0015】
また、請求項9に記載の発明のように、電気ヒータの排熱により加熱された空気を移動体内部に供給することで、低温環境下においても移動体内部を常に快適な温度に保つことができる。
【0016】
また、請求項10に記載の発明においては、移動体内に2次電池(29)を備えることで、2次電池に蓄えられた電力によって電気ヒータ、熱媒体循環手段を作動させることができるため、例えば移動体の移動先に電力供給部が無い場合でも燃料電池の暖機制御を行うことができる。
【0017】
また、請求項11に記載の発明のように、燃料電池が出力する電力によって2次電池を充電可能とすることで、2次電池を充電することも可能であり、例えば移動体の移動先に電力供給部が無い場合でも2次電池の充電が実現できる。
【0018】
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0019】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図1に基づいて説明する。本第1実施形態の燃料電池暖機システムは、燃料電池車両(移動体)に搭載される燃料電池を暖機するものである。
【0020】
図1は本第1実施形態の燃料電池暖機システムの全体構成を示す概念図である。燃料電池1および燃料電池1を冷却する冷却システム10〜19は車両100に搭載されている。
【0021】
燃料電池(FCスタック)1は、水素と酸素との電気化学反応を利用して電力を発生するものである。本第1実施形態では燃料電池1として固体高分子電解質型燃料電池を用いており、基本単位となるセルが複数積層されて構成されている。各セルは、電解質膜が一対の電極で挟まれた構成となっている。燃料電池1では、水素および空気(酸素)が供給されることにより、以下の水素と酸素の電気化学反応が起こり電気エネルギが発生する。
(水素極側)H2→2H++2e−
(酸素極側)2H++1/2O2+2e−→H2O
燃料電池1にて発電した電力は、図示しない走行用モータを駆動するための負荷電力、あるいは図示しない2次電池(バッテリ)の充電等に用いられる。
【0022】
冷却システムは、燃料電池1に冷却水(熱媒体)を循環させる冷却水循環経路10を備えている。冷却水循環経路10には、冷却水を循環させるウォータポンプ(W/P)11、冷却水を放熱して冷却するラジエータ12、冷却水をラジエータ12をバイパスさせるバイパス通路13、冷却水の流路をラジエータ12側あるいはバイパス通路13側に切り替える切替バルブ14が設けられている。
なお、W/P11が本発明の熱媒体循環手段を構成し、ラジエータ12およびバイパス経路13が本発明の冷却温度調整手段を構成している。
【0023】
また、燃料電池1を暖機する際に用いられる加熱経路15が、バイパス経路13から分岐して、切替バルブ14およびW/P11をバイパスして冷却水循環経路10に合流するように設けられている。加熱経路15には、冷却水を循環させるサブウォータポンプ(サブW/P)16と冷却水を加熱する電気ヒータ17が設けられている。なお、サブW/P16が本発明の暖機用熱媒体循環手段を構成している。
【0024】
冷却水循環経路10における燃料電池1の入口付近と加熱経路15には、冷却水の温度を検出するための温度センサ(温度検出手段)18、19が設けられている。また、車両には、燃料電池1の温調制御を行うための図示しない電子制御装置(ECU)が搭載されている。
【0025】
また、車両外には、燃料電池1の暖機制御を行うコントローラ(制御部)20が設けられている。コントローラ20は、コンバータ21およびECU22を備えている。燃料電池1の暖機制御時には、コントローラ20はコンセント23を介して外部電源(電力供給部)24に接続される。外部電源24としては、例えば車庫に設けられた家庭用電源を用いることができる。なお、ECU22には温度センサ18、19にて検出した温度信号が入力される。
【0026】
また、燃料電池1の暖機制御時には、車両に搭載されているサブW/P16および電気ヒータ17は、コネクタ25によりコントローラ20に接続される。このような構成により、サブW/P16および電気ヒータ17には、電源コード26、27を介して外部電源24より電力が供給され、車両に搭載された燃料電池システムが停止している際にも作動させることができる。サブW/P16および電気ヒータ17の作動制御は、コントローラ20により行われる。また、サブW/P16および電気ヒータ17に供給される電力は、外部電源24からの電圧(AC100V)をコンバータ21によりサブW/P16および電気ヒータ17の作動電圧(DC12V)に変圧して供給される。
【0027】
以下、上記構成の燃料電池の暖機システムの作動について説明する。燃料電池1の通常運転時には、燃料電池1の定温作動のために、冷却水をラジエータ12あるいはバイパス経路13を通過させて温調を行う。運転終了後、低温環境下で燃料電池1を停止した場合、停止時間の経過に伴い燃料電池1内部に残留した水分が凍結し、次の運転時に燃料電池1が低温のままでは起動ができない。
【0028】
そこで、次回運転開始に備え、燃料電池1の暖機運転を行う必要がある。本第1実施形態の暖機システムでは、ユーザが保温モードと加熱モードを選択することができる。保温モードとは、停車中に燃料電池1を常時起動可能なように加熱保温しておくモードである。また、加熱モードとは、停車中の燃料電池1の加熱保温は行わず、燃料電池1の起動時に加熱を行うモードであり、燃料電池1が所定温度まで昇温するまでは運転を開始することができない。
【0029】
保温モードについて説明する。まず、ユーザが燃料電池1停止直後にコンセント23を外部電源24に接続し、コネクタ25で電源コード26、27を接続する。このとき、切替バルブ14をバイパス経路13側に切り替えられている。コントローラ20により、サブW/P16を作動させることで冷却水を加熱経路15に循環させる。温度センサ18、19により冷却水温度を検出し、間接的に燃料電池1の温度を監視する。
【0030】
車両停止後、時間経過とともに燃料電池1の温度は低下していき、温度センサ18、19により検出した冷却水温度が第1の所定温度(例えば0℃)以下となった場合に、コントローラ20により電気ヒータ17が起動する。電気ヒータ17の起動に伴い、加熱された冷却水が加熱経路15を通り、燃料電池1内部を通過することで燃料電池1の昇温が行われる。
【0031】
その後、温度センサ18、19により検出した冷却水温度が第1の所定温度より高い第2の所定温度(例えば10℃)に達した場合に、電気ヒータ17を停止する。この際、サブW/P16は作動させたままであり、冷却水は循環し続ける。以降、温度センサ18、19により検出した冷却水温度が第1の所定温度と第2の所定温度との間になるように電気ヒータ17のオン/オフ制御を繰り返し、燃料電池1が常に凍結温度以上となるように保温する。
【0032】
起動時には、コンセント23を外部電源24から取り外すとともに、コネクタ25を取り外して電源コード26、27を分離し、燃料電池1を起動する。燃料電池1が起動すると、燃料電池1の発電に伴う自己発熱により内部水分の凍結を防ぐことができる。図示しない車両内部のバッテリによりW/P11を起動し、冷却水をバイパス経路13を介して燃料電池1に循環させる。これにより、燃料電池1の自己発熱を利用して燃料電池1全体を昇温させることができる。
【0033】
次に、加熱モードについて説明する。加熱モードでは、停車中においては燃料電池1の加熱制御を行わない。ユーザは燃料電池1の起動直前にコンセント23を外部電源24に接続し、コネクタ25で電源コード26、27を接続する。接続と同時にサブW/P16および電気ヒータ17に電力が供給され、上記保温モードと同様に冷却水を加熱し燃料電池1を昇温する。
【0034】
温度センサ18、19にて検出した冷却水温度が第1の所定温度以上であれば燃料電池1が起動可能であるため、上記保温モードと同様に、コンセント23を外部電源24から取り外すとともに、コネクタ25を取り外して電源コード26、27を分離し、燃料電池1を起動する。そして、図示しない車両内部の2次電池によりW/P11を起動し、冷却水をバイパス経路13を介して燃料電池1に循環させ、燃料電池1の自己発熱を利用して燃料電池1全体を昇温させる。
【0035】
以上の構成によれば、燃料電池1の暖機運転制御は車両外部に設置されたコントローラ20よる独立制御であり、車両に搭載された燃料電池システムが停止していても、外部電源24からの電力供給により燃料電池1の暖機運転を行うことができる。
【0036】
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図2に基づいて説明する。上記第1実施形態と同様の部分は同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
【0037】
図2は本第2実施形態の燃料電池暖機システムの全体構成を示す概念図である。図2に示すように、車両には、W/P11に電力を供給するための2次電池(バッテリ)29が搭載されている。バッテリ29の電源コード30は、コネクタ31により電源コード26に接続される。
【0038】
また、コントローラ20には、外部電源24の電圧(AC100V)をバッテリ29に供給するために変圧(DC288V)するコンバータ28が設けられている。バッテリ29には、外部電源24より電源コード26、30を介して電力が供給され、バッテリ29に蓄えられた電力を用いてインバータ32にてW/P11を作動させることができる。
【0039】
このような構成により、燃料電池1起動後に冷却水を循環させる際、外部電源24により供給される電力を用いてW/P11を作動させることができ、バッテリ容量低減なしに燃料電池1を起動させることができる。
【0040】
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について図3に基づいて説明する。上記第1実施形態と同様の部分は同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
【0041】
図3は本第3実施形態の燃料電池暖機システムの全体構成を示す概念図である。図3に示すように、本第3実施形態では加熱経路15およびサブW/P16が廃止され、電気ヒータ17が燃料電池1全体を覆うように設けられている。このような構成により、冷却水(熱媒体)を介さずに燃料電池1を直接的に加熱して昇温させることができ、効率的な暖機運転を実現できる。
【0042】
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態について図4に基づいて説明する。上記第1実施形態と同様の部分は同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
【0043】
図4は本第4実施形態の燃料電池暖機システムの全体構成を示す概念図である。図4に示すように、本第4実施形態では、サブW/P16および電気ヒータ17、温度センサ19が車両外に設けられている。これらは、2つのジョイント33、34により冷却水循環経路10に接続され、冷却水が循環する。冷却水は暖機運転時に、冷却水循環経路10→第1ジョイント33→電気ヒータ17→サブW/P16→第2ジョイント34→冷却水循環経路10→バイパス経路13→加熱経路15→冷却水循環経路10の順に流れ、燃料電池1に循環する。
【0044】
燃料電池1が起動可能な温度になれば、ジョイント33、34を取り外して車両からサブW/P16、電気ヒータ17、温度センサ19を取り外し、燃料電池1を起動させる。このような構成により、車載燃料電池システムの大きな変更あるいは拡張なしに必要時にのみ燃料電池1の加熱を行うことができる。
【0045】
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態について図5に基づいて説明する。上記第1実施形態と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
【0046】
図5は本第5実施形態の燃料電池暖機システムの全体構成を示す概念図である。図5に示すように、本第5実施形態では、電気ヒータ17による燃料電池1の加熱制御を行う制御部をなすコントローラ20および起動用2次電池20を車両内に設置し、2次電池29を車両外の外部電源24から充電可能とし、また2次電池29からコントローラ13を介してサブW/P16および電気ヒータ17に電力を供給可能とし、さらには燃料電池1の出力により2次電池29を充電可能としたものである。
【0047】
本第5実施形態では、移動先に外部電源24が設置されていなくとも、2次電池29に蓄えられた電力によってサブW/P16および電気ヒータ17を作動させることができ、燃料電池1を暖機することができる。また、燃料電池1の起動時には該燃料電池1の電力で2次電池29の充電も可能である。
【0048】
(他の実施形態)
なおコントローラ20にタイマ機能を設け、電気ヒータ17による燃料電池1の加熱制御を予め設定された任意の時刻に自動的に開始させるように構成してもよい。これにより、ユーザが燃料電池1を起動させたい時刻に燃料電池1を発電可能温度以上に加熱しておくことができる。
【0049】
また、上記各実施形態では、電気ヒータ17により加熱制御のためにコントローラ20を設けたが、これに限らず、車両に搭載されている燃料電池1の温調制御を行うための電子制御装置(ECU)を用いて燃料電池1の加熱制御を行うように構成してもよい。このようにすれば、暖機制御用に電子制御装置を新たに設ける必要がない。
【0050】
また、電気ヒータ17は作動に伴い発熱するため、電気ヒータ17の排熱で加熱された空気を車室内に供給するように構成することで、低温環境下において燃料電池システムが停止している場合にも、車室内を快適な温度に保持しておくことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の燃料電池暖機システムの全体構成を示す概念図である。
【図2】第2実施形態の燃料電池暖機システムの全体構成を示す概念図である。
【図3】第3実施形態の燃料電池暖機システムの全体構成を示す概念図である。
【図4】第4実施形態の燃料電池暖機システムの全体構成を示す概念図である。
【図5】第5実施形態の燃料電池暖機システムの全体構成を示す概念図である。
【符号の説明】
1…燃料電池、10…冷却水循環経路、11…ウォータポンプ(熱媒体循環手段)、12…ラジエータ、13…バイパス経路、16…サブウォータポンプ(加熱用熱媒体循環手段)、17…電気ヒータ、18、19…温度センサ、20…コントローラ(制御部)、23…コンセント、24…外部電源、25…コネクタ。
Claims (11)
- 移動体(100)に搭載された燃料電池(1)を暖機する暖機システムであって、
前記移動体外部に配置され、前記燃料電池を加熱する電気ヒータ(17)に電力を供給する電力供給部(24)と、
前記移動体外部に配置され、前記電気ヒータによる前記燃料電池の加熱制御を行う制御部(20)とを備えることを特徴とする燃料電池の暖機システム。 - 前記電気ヒータは、前記燃料電池を直接的に加熱するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池の暖機システム。
- 前記電気ヒータは、熱媒体を介して前記燃料電池を加熱するものであり、
前記電力供給部は、前記電気ヒータにて加熱された前記熱媒体を前記燃料電池に循環させる暖機用熱媒体循環手段(16)に電力を供給することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池の暖機システム。 - 移動体(100)に搭載された燃料電池(1)を暖機する暖機システムであって、
前記移動体に配置され前記燃料電池を加熱するとともに、前記移動体外部の電力供給部(24)から供給される電力により作動する電気ヒータ(17)と、
前記移動体に配置され前記電気ヒータにて加熱された前記熱媒体を前記燃料電池に循環させるとともに、前記電力供給部から供給される電力により作動する暖機用熱媒体循環手段(16)とを備えることを特徴とする燃料電池の暖機システム。 - 前記移動体に配置され、前記電気ヒータによる前記燃料電池の加熱制御を行う制御部を備えることを特徴とする請求項4に記載の燃料電池の暖機システム。
- 前記電力供給部は、前記燃料電池の冷却温度を調整する冷却温度調整手段(12、13)に前記熱媒体を循環させる熱媒体循環手段(11)に電力を供給することを特徴とする請求項3ないし5のいずれか1つに記載の燃料電池の暖機システム。
- 前記制御部には前記燃料電池の温度を検出する温度検出手段(18、19)からの温度検出信号が入力され、前記制御部は前記温度検出信号に基づいて前記電気ヒータによる前記燃料電池の加熱制御を行うことを特徴とする請求項1、2、3または5のいずれか1つに記載の燃料電池の暖機システム。
- 前記制御部は、前記電気ヒータによる前記燃料電池の加熱制御を予め設定された任意の時刻に自動的に開始させるタイマ機能を有していることを特徴とする請求項1、2、3、5または7のいずれか1つに記載の燃料電池の暖機システム。
- 前記電気ヒータの排熱により加熱された空気を前記移動体内部に供給することを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1つに記載の燃料電池の暖機システム。
- 前記移動体内に、前記電力供給部からの電力により充電可能な2次電池を少なくとも備えることを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1つに記載の燃料電池の暖機システム。
- 前記2次電池は、前記燃料電池が出力する電力によって充電可能に構成されていることを特徴とする請求項10に記載の燃料電池の暖機システム。
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